JP2004252922A - 遠隔校閲支援システム - Google Patents
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Abstract
サーバ・マシンに言語データベースを置き、サーバ・マシンおよびクライアント・マシン間で、通信ネットワークを介して言語データを授受することにより、遠隔的に言語データの校閲をする。
【課題】伝統的な語句に加えて、高速ネットワーク通信環境の整備および拡充により生ずる新たな慣用語、慣用句、慣用表現について、その誤用ないし不適切使用を、大量、高速、統一的に校閲するシステムを実現する。
【解決手段】クライアント・マシンに入力された校閲素材言語データを、サーバ・マシンに蓄積された言語データベースの参照の下に、遠隔的に校閲する。または、同様の構成において、言語データベースをあらかじめクライアント・マシンに置き、言語データベースの差分データを、オンラインで随時クライアント・マシンに送る。
【選択図】 図1
【課題】伝統的な語句に加えて、高速ネットワーク通信環境の整備および拡充により生ずる新たな慣用語、慣用句、慣用表現について、その誤用ないし不適切使用を、大量、高速、統一的に校閲するシステムを実現する。
【解決手段】クライアント・マシンに入力された校閲素材言語データを、サーバ・マシンに蓄積された言語データベースの参照の下に、遠隔的に校閲する。または、同様の構成において、言語データベースをあらかじめクライアント・マシンに置き、言語データベースの差分データを、オンラインで随時クライアント・マシンに送る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、言語データの校閲を遠隔的に支援するシステムに関する。より詳細には、日々大量に作成される言語情報に含まれる不適切な文字表現、単語表現、文章表現などの校閲作業を、作成地とは離隔した場所から遠隔的に支援するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、社会経済の急激な変化の中で、日々大量の言語情報の発信・交換・受信が求められるとともに、それを可能にする大容量の情報通信技術が全世界的に急激に発展・普及しつつある。しかし、その反面では、若年層の言語能力の低下による文字、単語、文章による表現の誤用、不適切使用、不統一使用、表記の揺れなどが目立つようになっている。また、権利意識の高まりにより、いわゆる差別語や、文字商標の無断使用などに対して、厳しいまなざしが向けられるようにもなってきた。さらに、高速ネットワーク通信環境の整備および拡充により、分進秒歩で新たな慣用語、慣用句、慣用表現などが生成し、かつ、誤用ないし不適切使用される事態にも立ち至っている。そのため、ネットワーク情報通信社会の現実に応じた、言語情報の大量、高速、統一的な校閲システムの確保が求められるようになった。以下、本書中ではこれらの校閲が求められる不適切な表現を「不適切表現」と総称し、またその校閲を単に「校閲」と略称する。
【0003】
ところで、従来の校閲システムでは、昔ながらの編集者による手作業の他には、ワープロソフトや、日本語変換システムに附属するスペルチェック機能、またはこれらに類するものを使用するしかなかった。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの従来の校閲システムには種々の欠点があった。一つには、こうしたシステムは、個々のユーザが個別の使用環境と判断基準の中で運用するものであるため、特定の企業その他の組織内で統一的な校閲を行おうとしても、その要請に実効的に対応することができないということである。例えば、ある企業内で文書中の「振り替え」を必ず「振替」と表記するように統一したくとも、零細企業ならいざ知らず、一般的には、ある程度組織が大きくなれば、それは実際上実現不可能であった。
【0005】
すなわち、同一文書中で「振り替え」と「振替」との2種類の表記が使用されるなどのいわゆる「表記の揺れ」は、逐一手作業で虱潰しに行えば、その校閲による統一は、原理的には可能である。しかし、それを校閲して完全に統一することは、人件費、時間、その他の制約により、事実上は不可能なのである。
【0006】
いま一つの欠点は、不適切表現を校閲する際に基準とすべき言語データベースを逐次的、機動的に更新できないことである。すなわち、言語データベースに学習機能や追加・登録機能がなかったり、あっても一々手入力しなければならないなど使い勝手が悪いため、個々のユーザが、時宜にかなうように、多種、多量、多様な新しい校閲項目を随時追加しようとしても、その作業は容易ではなく、言語データベースの実効的な更新を実現することが困難であった。以下、本書においては、かかる校閲の基準となる言語データベースを、単に「言語データベース」と略称する。
【0007】
前記したようにネットワークでやり取りされる文書や、ネットワーク上に表示される文書などにおいては、不適切表現の基準が変動するという趨勢もまた顕著である。すなわち、用字法、用語法・表現法は急速に変化し、不適切表現とそうでない表現との判断基準は、時々刻々浮動し、新たな不適切表現が生成、発展、変化、拡大、増加、減少、消滅して行く。そのようなネットワーク情報通信社会の現状にあって、不適切表現の生成、変化、拡大、増加などを反映するよう、適時、適切、迅速かつ効率的に言語データベースを更新して行くことは、従来の手法による限り、事実上不可能である。個々の孤立したユーザが、自己のローカル環境の中にあって、しかもまったく更新されず、またはほとんど更新されず、事実上内容が固定された言語データベースを使用している限り、こうした問題は、技術上、実効的に克服することができない課題として残らざるを得ない。そのため、時々刻々推移する多種、多量、多様の不適切表現の迅速的、統一的、実効的、経済的な校閲を実現するシステムの開発が求められていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、クライアントサーバシステムが導入され、クライアント・マシンに入力された校閲素材言語データは、サーバ・マシンに蓄積された言語データベースの参照の下に、遠隔的に校閲される。
【0009】
より詳細には、本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、通信ネットワーク1並びに該通信ネットワーク1にそれぞれ接続するクライアント・マシン2およびサーバ・マシン3をもってネットワーク情報通信システムを構成する。
【0010】
本発明の構成要素である通信ネットワーク1としては、現在のところ、いわゆるインターネット、イントラネット、イクストラネットが代表的であるが、それらに限られず、過去に利用されまたは将来利用されることあるべき通信システムであって、個人から個人へ、個人から多数へ、多数から個人へまたは多数から多数への同時的または逐次的な、双方向性の通信機能を備えるものであればよい。また、有線でも無線でも構わない。
【0011】
本発明の構成要素であるクライアント・マシン2は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を、入力、加工、送受信、出力することが可能な情報通信端末であれば特に制限はなく、例えば、ノートタイプパソコン、パームトップタイプパソコン、パーソナルデジタルアシスタンツ、デスクトップパソコン、ワークステーション、携帯電話端末、身体装着型通信端末などを含む。本書において機能情報とは、文字情報、映像情報および音声情報以外の形式による言語情報のすべてを意味する。
【0012】
また、クライアント・マシン自体が、LAN内におけるサーバであることを妨げない。この場合には、クライアント・マシンの機能は、サーバと個々のクライアントとの間に分属することになる。
【0013】
本発明の構成要素であるサーバ・マシン3は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を、送受信、加工、蓄積することが可能な端末であれば、特に制限はなく、例えば、サーバ、パソコン、ワークステーションなどを含む。
【0014】
クライアント・マシン2は、クライアント情報処理手段21並びに該クライアント情報処理手段21にそれぞれ接続するクライアント情報入力手段22、クライアント送受信手段23およびクライアント情報出力手段24より構成される。
【0015】
クライアント情報処理手段21は、高速情報処理が可能な情報処理手段であればよく、特に制限はない。
【0016】
クライアント情報入力手段22は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を入力することが可能な手段であれば、特に制限はなく、例えば、キーボード、マイクロフォン、スキャナー、ファクシミリ、ビデオカメラ、マウス、トラッキングボール、ゲームスティックなどを含む。
【0017】
クライアント送受信手段23は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を送受信することが可能な装置であれば特に制限はなく、例えば、ハードウェアに記録された通信ソフト、信号変換器、ルータ、送信機、有線の場合はデータケーブルなどよりなる。
【0018】
クライアント情報出力手段24は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を出力することが可能な手段であれば、特に制限はなく、例えば、モニタ、プリンタ、スピーカなどを含む。
【0019】
本発明のクライアント・マシン2には、クライアント情報処理手段21に接続するクライアント情報蓄積手段25を設け、クライアント情報処理手段21が処理する言語情報を蓄積・保存しても良い。かかるクライアント情報蓄積手段25は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を蓄積・保存することが可能な手段であれば、特に制限はなく、例えば、ハードディスク、光磁気ディスク、メモリースティック、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、フレキシブルディスクなどを含む。
【0020】
サーバ・マシン3は、サーバ情報処理手段31並びに該サーバ情報処理手段31にそれぞれ接続するサーバ送受信手段32およびサーバ情報蓄積手段33より構成される。
【0021】
サーバ情報処理手段31は、高速情報処理が可能な情報処理手段であればよく、特に制限はない。
【0022】
サーバ送受信手段32は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を送受信することが可能な装置であれば特に制限はなく、例えば、ハードウェアに記録された通信ソフト、信号変換器、ルータ、送信機、有線の場合はデータケーブルなどよりなる。
【0023】
サーバ情報蓄積手段33は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を蓄積・保存することが可能な手段であれば、特に制限はなく、例えば、ハードディスク、光磁気ディスク、メモリースティック、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、フレキシブルディスクなどを含む。
【0024】
本発明のサーバ・マシン3には、サーバ情報処理手段31に接続するサーバ情報出力手段34を設け、サーバ情報処理手段31が処理する言語情報を適宜出力させてもよい。かかるサーバ情報出力手段34は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を出力することが可能な手段であれば、特に制限はなく、例えば、モニタ、プリンタ、スピーカなどを含む。
【0025】
本発明のサーバ・マシン3には、サーバ情報処理手段31に接続するサーバ情報入力手段35を設け、サーバ情報処理手段31が処理する言語情報を適宜入力可能に構成してもよい。サーバ情報入力手段35は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を入力することが可能な手段であれば、特に制限はなく、例えば、キーボード、マイクロフォン、スキャナー、ファクシミリ、ビデオカメラ、マウス、トラッキングボール、ゲームスティックなどを含む。
【0026】
クライアント情報処理手段21は、クライアント情報入力手段22から入力された校閲素材言語データを受け取り、クライアント送受信手段23および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲素材言語データを送信する。クライアント・マシン2にクライアント情報蓄積手段25を設ける場合には、クライアント情報処理手段が、校閲素材言語データを該クライアント情報蓄積手段25に蓄積・保存するように構成することもできる。
【0027】
校閲素材言語データは、校閲を施す素材となるべき言語データであり、文字、映像、音声などとしての言語情報を伝達可能なデータであればよく、言語の種類、データ形式を問わない。
【0028】
サーバ情報処理手段31は、通信ネットワーク1およびサーバ送受信手段32を順次介して、該校閲素材言語データを受け取り、サーバ情報蓄積手段33に蓄積・保存された言語データベースを参照して該校閲素材言語データを加工し、不適切表現を校閲する校閲選択肢を提案する校閲提案言語データを生成し、サーバ送受信手段32および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲提案言語データを送信する。
【0029】
この場合、サーバ情報処理手段31が、校閲素材言語データや校閲提案言語データを、サーバ情報蓄積手段33に蓄積・保存するように構成することもできる。
【0030】
サーバ・マシン3にサーバ情報入力手段35を設ける場合には、該サーバ情報入力手段より、遠隔校閲支援に先立ち言語データベースを、また随時その差分データを、それぞれ入力し、サーバ情報蓄積手段33に蓄積・保存するように構成することもできる。
【0031】
校閲提案言語データは、校閲素材言語データを加工し、校閲対象箇所を指定し、かつ、校閲結果たる単数または複数の選択肢を提案するように付加してなる言語データである。表記の揺れなど不適切表現の不適切の程度が低い場合や、可能な選択肢の数が極めて多い場合には、具体的な選択肢を提案せず、問題点のみ指摘し、具体的な措置を取ることまたは取らないことの選択のみをユーザに促すように構成することもできる。
【0032】
校閲提案言語データは、文字、映像、音声などとしての言語情報を伝達可能なデータであればよく、言語の種類、データ形式を問わない。
【0033】
校閲選択肢の提案方法に制限はないが、例えば画像データの場合、校閲対象箇所を反転表示し、該箇所がポインターで指示された場合に、マウスでクリックされることにより、すべての選択肢がプルダウン表示されるように構成することもできる。
【0034】
クライアント情報処理手段21は、通信ネットワーク1およびクライアント送受信手段23を順次介して、該校閲提案言語データを受け取り、提案された校閲選択肢を選択可能な形態で、言語情報としてクライアント情報出力手段に出力して、校閲選択肢の選択を促す。クライアント・マシン2にクライアント情報蓄積手段25を設ける場合には、該クライアント情報蓄積手段に、校閲提案言語データを蓄積・保存するように構成することもできる。
【0035】
クライアント情報処理手段21は、クライアント情報入力手段22から特定の校閲選択肢を選択するように、または、選択しないように、選択的に入力された選択肢指定データおよび対応する校閲提案言語データより生成される校閲選択言語データを、クライアント送受信手段23および通信ネットワーク1を順次介して送信する。クライアント・マシン2にクライアント情報蓄積手段25を設ける場合には、該クライアント情報蓄積手段に、校閲選択言語データを蓄積・保存するように構成することもできる。
【0036】
校閲選択言語データは、クライアント情報入力手段22から入力される選択肢指定データおよび対応する校閲提案言語データより生成され、対応する校閲提案言語データ中に示された単数または複数の校閲選択肢中のゼロ個または1個を指定する言語データであり、その言語の種類、データ形式には特に制限はない。ここにおいて、ゼロ個を指定するとは、提案された言語選択肢をいずれも採用しない旨の指令を意味する。
【0037】
サーバ情報処理手段31は、サーバ送受信手段32および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲選択言語データを受け取り、これを加工して、校閲完了言語データを生成し、サーバ送受信手段32および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲完了言語データを送信する。
【0038】
サーバ・マシン3にサーバ情報出力34が設けられている場合には、この過程において、サーバ情報処理手段31は、該校閲選択言語データや該校閲完了言語データを、必要に応じて随時、サーバ情報出力手段34に出力してもよい。
【0039】
校閲選択言語データを加工して、校閲完了言語データを生成する際に、サーバ情報処理手段31が、サーバ情報蓄積手段33に蓄積された言語データベースを参照するように構成することもできる。
【0040】
校閲完了言語データは、サーバ情報処理手段31が、言語データベースを参照し、またはしないで、校閲選択言語データより生成する言語データであり、本発明の遠隔校閲支援システムの製品である。
【0041】
クライアント情報処理手段21は、通信ネットワーク1およびクライアント送受信手段23を順次介して、該校閲完了言語データを受け取り、クライアント情報出力手段24に出力する。これにより、本発明の遠隔校閲支援システムのユーザは、自己の入力した校閲素材言語データに、提案された選択肢の中から自己が選択した校閲選択肢が反映された校閲完了言語データを得ることができる。
【0042】
本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、言語データベースをサーバ・マシン3のサーバ情報蓄積手段に蓄積することを原則とするが、言語データを、オンラインまたはオフラインで、クライアント・マシン2のクライアント情報蓄積手段25に蓄積し、随時オンデマンド・ベースにてサーバ・マシン3からクライアント・マシン2へ、オンラインにて該差分データを送ることも可能である。オンラインで差分データを送る方法は、バッチでも連続でもリアルタイムでもかまわない。
【0043】
サーバ・マシン3からクライアント・マシン2へ、言語データの差分データを送る場合には、クライアント情報処理手段21は、サーバ・マシン3に校閲素材言語データを送らず、クライアント情報蓄積手段25に蓄積・保存された言語データを直接参照し、校閲提案言語データを生成して、クライアント情報出力手段24に出力する。この場合には、以下の手順において、差分データ以外の言語データを送受信するプロセスは不要であり、クライアント情報処理手段21は、クライアント情報蓄積手段25と情報をやり取りして、差分データ以外の言語データの授受がない場合と同様に、最終的に校閲完了言語データを、クライアント情報出力手段24に出力する。
【0044】
本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、時々刻々変化する多種、多量、多様な校閲項目を随時追加して、言語データベースを日々更新して行くことが求められる。更新の方法としては、クライアント・マシンのオペレータが、適切なデータを、クライアント情報入力手段から、文字、映像、音声などの形式で入力する方法がある。また、多種、多量、多様なユーザが本発明の遠隔校閲支援システムを利用する過程において、各校閲素材言語データの特徴を、言語データベースを参照して抽出して差分データを生成することにより、言語データベースを拡充して行く方法もある。
【0045】
本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、多様な需要に応えられるよう、個々のユーザごとに言語データベースをカスタマイズする機能を付加することが可能である。カスタマイズの方法には、校閲の前または後に、個々のユーザの明示の要請により、言語データベースをもとに、ユーザごとに特化した言語データベースを構築して蓄積・保存する方法がある。また、個々のユーザが本発明の遠隔校閲支援システムを利用する過程において、該ユーザの校閲素材言語データの特徴を、言語データベースを参照して抽出し、ユーザごとに特化した言語データベースを拡張的に構築して蓄積する方法もある。
【0046】
本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、クライアント情報入力手段22への校閲素材言語データの入力に始まり、クライアント情報出力手段24への校閲完了言語データの出力に終わる遠隔校閲支援プロセスに関し、クライアント・マシンのユーザに課金するように構成することもできる。
【0047】
本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、校閲素材言語データ、校閲提案言語データ、校閲選択言語データ、校閲完了言語データ、課金データの全部または一部を、暗号化することにより、ユーザの機密保持が実現されるように構成することもできる。
【0048】
【発明の実施の形態】
次に発明の実施の形態を、実施例に基づき図面を参照してさらに具体的に説明する。
図1において、通信ネットワーク1に、クライアント・マシン2a、2b、2cおよびサーバ・マシン3を接続する。本発明のシステムにおいては、一般的には不特定かつ多数のクライアント・マシンが存在することを予想している。しかし、クライアント・マシンの数が少数であることを妨げない。また、クライアント・マシンが特定的であることも妨げない。以下、本書では、クライアント・マシン2と表現するが、これは不特定かつ多数のクライアント・マシンを含むものである。
【0049】
図1において、クライアント・マシン2は、クライアント情報処理手段21並びに該クライアント情報処理手段21にそれぞれ接続するクライアント情報入力手段22、クライアント送受信手段23およびクライアント情報出力手段24より構成される。クライアント・マシン2には、場合により、クライアント情報処理手段21に接続するクライアント情報蓄積手段25が設けられる。
【0050】
図1において、サーバ・マシン3は、サーバ情報処理手段31並びに該サーバ情報処理手段31にそれぞれ接続するサーバ送受信手段32およびサーバ情報蓄積手段33より構成される。サーバ・マシン3には、場合より、サーバ情報処理手段31に接続するサーバ情報出力手段34や、サーバ情報入力手段35が設けられる。
【0051】
図1において、クライアント情報処理手段21は、クライアント情報入力手段22から入力された校閲素材言語データを受け取り、クライアント送受信手段23および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲素材言語データを送信する。クライアント情報蓄積手段25が設けられている場合には、この過程において、クライアント情報処理手段21は、該校閲素材言語データを、必要に応じて随時、クライアント情報蓄積手段25に蓄積・保存してもよい。
【0052】
図1において、サーバ情報処理手段31は、通信ネットワーク1およびサーバ送受信手段32を順次介して、該校閲素材言語データを受け取り、サーバ情報蓄積手段33に蓄積・保存された言語データベースを参照して該校閲素材言語データを加工し、校閲選択肢を提案する校閲提案言語データを生成し、サーバ送受信手段32および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲提案言語データを送信する。この過程において、該校閲素材言語データや該校閲提案言語データをサーバ情報蓄積手段33に蓄積・保存することもできる。
【0053】
サーバ・マシン3にサーバ情報出力34が設けられている場合には、この過程において、サーバ情報処理手段31は、該校閲素材言語データや該校閲提案言語データを、必要に応じて随時、サーバ情報出力手段34に出力してもよい。
【0054】
図1において、クライアント情報処理手段21は、通信ネットワーク1およびクライアント送受信手段23を順次介して、該校閲提案言語データを受け取り、提案された校閲選択肢を選択可能な形態で、言語情報としてクライアント情報出力手段に出力する。クライアント情報蓄積手段25が設けられている場合には、この過程において、クライアント情報処理手段21は、該校閲提案言語データを、必要に応じて随時、クライアント情報蓄積手段25に蓄積・保存してもよい。
【0055】
図1において、クライアント情報処理手段21は、クライアント情報入力手段22から特定の校閲選択肢を選択するように、または、選択しないように、選択的に入力された選択肢指定データおよび対応する校閲提案言語データより生成される校閲選択言語データを、クライアント送受信手段23および通信ネットワーク1を順次介して送信する。
【0056】
表記の揺れなど不適切表現の不適切の程度が低い場合や、可能な選択肢の数が極めて多い場合には、前述したとおり、具体的な選択肢を提案せず、問題点のみ指摘し、具体的な措置を取ることまたは取らないことの選択のみをユーザに促すように構成することもできる。
【0057】
クライアント情報蓄積手段25が設けられている場合には、この過程において、クライアント情報処理手段21は、該校閲選択言語データを、必要に応じて随時、クライアント情報蓄積手段25に蓄積・保存してもよい。
【0058】
図1において、サーバ情報処理手段31は、通信ネットワーク1およびサーバ送受信手段32を順次介して、該校閲選択言語データを受け取り、サーバ情報蓄積手段33に蓄積された言語データベースを参照し、または参照せずに、該校閲選択言語データを加工し、校閲完了言語データを生成し、サーバ送受信手段32および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲完了言語データを送信しする。サーバ情報出力34が設けられている場合には、この過程において、サーバ情報処理手段31は、該校閲完了言語データや該校閲完了言語データを、必要に応じて随時、サーバ情報出力手段34に出力してもよい。
【0059】
図1において、クライアント情報処理手段21は、通信ネットワーク1およびクライアント送受信手段23を順次介して、該校閲完了言語データを受け取り、クライアント情報出力手段24に出力する。クライアント情報蓄積手段25が設けられている場合には、この過程において、クライアント情報処理手段21は、該校閲完了言語データを、必要に応じて随時、クライアント情報蓄積手段25に蓄積・保存してもよい。
【0060】
図2は、本発明の好適実施例におけるクライアント情報出力手段24に画像出力された画面である。図2においては、校閲素材言語データ中の不適切語や要チェック語が、地の文章とは異なる色彩で表示されている。
【0061】
図3は、本発明の好適実施例におけるクライアント情報出力手段24に画像出力された画面である。図3においては、校閲提案言語データが、プルダウン表示されている。
【0062】
【発明の効果】
本発明の遠隔校閲支援システムによれば、ネットワーク情報通信社会の現実に応じ、多種、大量、多様の不適切語の大量、高速、統一的な校閲システムを実現することができる。すなわち、本発明の遠隔校閲支援システムによれば、用字法、用語法・表現法が急速に変化し、不適切表現とそうでない表現との判断基準は、時々刻々浮動し、新たな不適切表現が生成、発展、変化、拡大、増加、減少、消滅して行くネットワーク情報通信社会の現状にあって、不適切表現の生成、変化、拡大、増加などを反映するよう、適時、適切、迅速かつ効率的に言語データベースを更新することが可能となる。ひいて多種、多量、多様の不適切表現の迅速的、統一的、実効的、経済的な校閲を実現するシステムを実現することができる。ことに、小規模なユーザや、大規模であっても校閲のアウトソーシングを必要とするユーザにとっては、使い勝手の良い校閲支援サービスを遠隔的に受けることが可能となる。また、言語データベースのカスタマイズや言語データの暗号化を行う場合には、ユーザの利便は一層増すことになる。そうして、本発明の遠隔校閲支援システムのオペレータは、ユーザに提供する高度な校閲支援サービスの対価を、課金システムにより、容易にかつ勝実に収受することが可能となるのである。
【0063】
以下、本発明の遠隔校閲支援システムにより校閲されるべき不適切語の例を挙げるが、校閲可能な不適切語はこれらに限られない。
まず、制限なく使用するのが極めて不適切な表現として、「めくら」、「ちんば」などの不適切語や、「セロテープ」、「ホッチキス」、「クリネックス」、「Windows」などの商標がある。これらの単独語は、その語単独で判断され、一つまたは複数の言い換えの候補が表示される。
【0064】
次に、使用するのが不適切な間違いやすい表現として、「懐古録」、「興味深々」、「血なまこ」、「コミニュケーション」など、慣用句の言い間違えや、比較的頻出するタイプミスなどが含まれる。これらも、その語単独で判断される。決して使用してはいけない語である。
【0065】
また、共起関係の誤り、すなわち語の組合せの間違いとして、「立法メートル」、「感心にたえない」、「標準を合わせる」などがある。これらは、それぞれの語単独ではなく、他の語との関係で判断され、一つまたは複数の言い換えの候補が表示される。共起関係の誤りには、目的語を示すのに助詞の「が」を用いるなど、助詞の誤用も含まれる。また、「システムをを運営」などの助詞の重複も校閲可能である。
【0066】
さらに、「振り替え」と「振替」や、「詰め込み」と「詰込み」など、同じ語に対して二つ以上の異なる表記を行っているいわゆる表記揺れがある。この場合、一つ一つの出現例に対して置換候補が表示されるのではなく、全文章中から表記の揺れを拾い出し、これに対して統一するかどうか、統一するとすればどれに統一するかを選択する形となる。
【0067】
さらにまた、単語数や、漢字数の制限への対応も含まれる。すなわち、基本となる単語集合または文字集合に制限をかけ、指定された単語集合または文字集合、あるいはそれ以外の単語集合または文字集合をすべて抽出する機能である。この場合、言い換えの候補は表示し、または表示しないで、制限外の単語または文字が制限内の単語または文字に弛緩される。単語制限としては、英語単語の難易度や、漢字の学年別漢字、人名漢字などがある。
【0068】
また、活用語の活用語尾の誤りを校閲することもできる。かかる誤りには、「食べれる」などの所謂「ら」抜き表現も含まれる。
【0069】
さらに、助詞の過剰使用を校閲することもできる。例えば、「当社の代表取締役の執務室の応接セットの修理」は、「当社代表取締役の執務室の応接セットを修理する件」などと校閲することである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠隔校閲支援システムにかかるブロック図である。
【図2】本発明の好適実施例を示すクライアント情報出力手段による画像出力の見取図である。
【図3】本発明の好適実施例を示すクライアント情報出力手段による別な画像出力の見取図である。
【符号の説明】
1 通信ネットワーク
2a クライアント・マシン
2b クライアント・マシン
2c クライアント・マシン
21 クライアント情報処理手段
22 クライアント情報入力手段
23 クライアント送受信手段
24 クライアント情報出力手段
25 クライアント情報蓄積手段
3 サーバ・マシン
31 サーバ情報処理手段
32 サーバ送受信手段
33 サーバ情報蓄積手段
34 サーバ情報出力手段
35 サーバ情報入力手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、言語データの校閲を遠隔的に支援するシステムに関する。より詳細には、日々大量に作成される言語情報に含まれる不適切な文字表現、単語表現、文章表現などの校閲作業を、作成地とは離隔した場所から遠隔的に支援するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、社会経済の急激な変化の中で、日々大量の言語情報の発信・交換・受信が求められるとともに、それを可能にする大容量の情報通信技術が全世界的に急激に発展・普及しつつある。しかし、その反面では、若年層の言語能力の低下による文字、単語、文章による表現の誤用、不適切使用、不統一使用、表記の揺れなどが目立つようになっている。また、権利意識の高まりにより、いわゆる差別語や、文字商標の無断使用などに対して、厳しいまなざしが向けられるようにもなってきた。さらに、高速ネットワーク通信環境の整備および拡充により、分進秒歩で新たな慣用語、慣用句、慣用表現などが生成し、かつ、誤用ないし不適切使用される事態にも立ち至っている。そのため、ネットワーク情報通信社会の現実に応じた、言語情報の大量、高速、統一的な校閲システムの確保が求められるようになった。以下、本書中ではこれらの校閲が求められる不適切な表現を「不適切表現」と総称し、またその校閲を単に「校閲」と略称する。
【0003】
ところで、従来の校閲システムでは、昔ながらの編集者による手作業の他には、ワープロソフトや、日本語変換システムに附属するスペルチェック機能、またはこれらに類するものを使用するしかなかった。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これらの従来の校閲システムには種々の欠点があった。一つには、こうしたシステムは、個々のユーザが個別の使用環境と判断基準の中で運用するものであるため、特定の企業その他の組織内で統一的な校閲を行おうとしても、その要請に実効的に対応することができないということである。例えば、ある企業内で文書中の「振り替え」を必ず「振替」と表記するように統一したくとも、零細企業ならいざ知らず、一般的には、ある程度組織が大きくなれば、それは実際上実現不可能であった。
【0005】
すなわち、同一文書中で「振り替え」と「振替」との2種類の表記が使用されるなどのいわゆる「表記の揺れ」は、逐一手作業で虱潰しに行えば、その校閲による統一は、原理的には可能である。しかし、それを校閲して完全に統一することは、人件費、時間、その他の制約により、事実上は不可能なのである。
【0006】
いま一つの欠点は、不適切表現を校閲する際に基準とすべき言語データベースを逐次的、機動的に更新できないことである。すなわち、言語データベースに学習機能や追加・登録機能がなかったり、あっても一々手入力しなければならないなど使い勝手が悪いため、個々のユーザが、時宜にかなうように、多種、多量、多様な新しい校閲項目を随時追加しようとしても、その作業は容易ではなく、言語データベースの実効的な更新を実現することが困難であった。以下、本書においては、かかる校閲の基準となる言語データベースを、単に「言語データベース」と略称する。
【0007】
前記したようにネットワークでやり取りされる文書や、ネットワーク上に表示される文書などにおいては、不適切表現の基準が変動するという趨勢もまた顕著である。すなわち、用字法、用語法・表現法は急速に変化し、不適切表現とそうでない表現との判断基準は、時々刻々浮動し、新たな不適切表現が生成、発展、変化、拡大、増加、減少、消滅して行く。そのようなネットワーク情報通信社会の現状にあって、不適切表現の生成、変化、拡大、増加などを反映するよう、適時、適切、迅速かつ効率的に言語データベースを更新して行くことは、従来の手法による限り、事実上不可能である。個々の孤立したユーザが、自己のローカル環境の中にあって、しかもまったく更新されず、またはほとんど更新されず、事実上内容が固定された言語データベースを使用している限り、こうした問題は、技術上、実効的に克服することができない課題として残らざるを得ない。そのため、時々刻々推移する多種、多量、多様の不適切表現の迅速的、統一的、実効的、経済的な校閲を実現するシステムの開発が求められていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、クライアントサーバシステムが導入され、クライアント・マシンに入力された校閲素材言語データは、サーバ・マシンに蓄積された言語データベースの参照の下に、遠隔的に校閲される。
【0009】
より詳細には、本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、通信ネットワーク1並びに該通信ネットワーク1にそれぞれ接続するクライアント・マシン2およびサーバ・マシン3をもってネットワーク情報通信システムを構成する。
【0010】
本発明の構成要素である通信ネットワーク1としては、現在のところ、いわゆるインターネット、イントラネット、イクストラネットが代表的であるが、それらに限られず、過去に利用されまたは将来利用されることあるべき通信システムであって、個人から個人へ、個人から多数へ、多数から個人へまたは多数から多数への同時的または逐次的な、双方向性の通信機能を備えるものであればよい。また、有線でも無線でも構わない。
【0011】
本発明の構成要素であるクライアント・マシン2は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を、入力、加工、送受信、出力することが可能な情報通信端末であれば特に制限はなく、例えば、ノートタイプパソコン、パームトップタイプパソコン、パーソナルデジタルアシスタンツ、デスクトップパソコン、ワークステーション、携帯電話端末、身体装着型通信端末などを含む。本書において機能情報とは、文字情報、映像情報および音声情報以外の形式による言語情報のすべてを意味する。
【0012】
また、クライアント・マシン自体が、LAN内におけるサーバであることを妨げない。この場合には、クライアント・マシンの機能は、サーバと個々のクライアントとの間に分属することになる。
【0013】
本発明の構成要素であるサーバ・マシン3は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を、送受信、加工、蓄積することが可能な端末であれば、特に制限はなく、例えば、サーバ、パソコン、ワークステーションなどを含む。
【0014】
クライアント・マシン2は、クライアント情報処理手段21並びに該クライアント情報処理手段21にそれぞれ接続するクライアント情報入力手段22、クライアント送受信手段23およびクライアント情報出力手段24より構成される。
【0015】
クライアント情報処理手段21は、高速情報処理が可能な情報処理手段であればよく、特に制限はない。
【0016】
クライアント情報入力手段22は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を入力することが可能な手段であれば、特に制限はなく、例えば、キーボード、マイクロフォン、スキャナー、ファクシミリ、ビデオカメラ、マウス、トラッキングボール、ゲームスティックなどを含む。
【0017】
クライアント送受信手段23は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を送受信することが可能な装置であれば特に制限はなく、例えば、ハードウェアに記録された通信ソフト、信号変換器、ルータ、送信機、有線の場合はデータケーブルなどよりなる。
【0018】
クライアント情報出力手段24は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を出力することが可能な手段であれば、特に制限はなく、例えば、モニタ、プリンタ、スピーカなどを含む。
【0019】
本発明のクライアント・マシン2には、クライアント情報処理手段21に接続するクライアント情報蓄積手段25を設け、クライアント情報処理手段21が処理する言語情報を蓄積・保存しても良い。かかるクライアント情報蓄積手段25は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を蓄積・保存することが可能な手段であれば、特に制限はなく、例えば、ハードディスク、光磁気ディスク、メモリースティック、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、フレキシブルディスクなどを含む。
【0020】
サーバ・マシン3は、サーバ情報処理手段31並びに該サーバ情報処理手段31にそれぞれ接続するサーバ送受信手段32およびサーバ情報蓄積手段33より構成される。
【0021】
サーバ情報処理手段31は、高速情報処理が可能な情報処理手段であればよく、特に制限はない。
【0022】
サーバ送受信手段32は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を送受信することが可能な装置であれば特に制限はなく、例えば、ハードウェアに記録された通信ソフト、信号変換器、ルータ、送信機、有線の場合はデータケーブルなどよりなる。
【0023】
サーバ情報蓄積手段33は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を蓄積・保存することが可能な手段であれば、特に制限はなく、例えば、ハードディスク、光磁気ディスク、メモリースティック、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、フレキシブルディスクなどを含む。
【0024】
本発明のサーバ・マシン3には、サーバ情報処理手段31に接続するサーバ情報出力手段34を設け、サーバ情報処理手段31が処理する言語情報を適宜出力させてもよい。かかるサーバ情報出力手段34は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を出力することが可能な手段であれば、特に制限はなく、例えば、モニタ、プリンタ、スピーカなどを含む。
【0025】
本発明のサーバ・マシン3には、サーバ情報処理手段31に接続するサーバ情報入力手段35を設け、サーバ情報処理手段31が処理する言語情報を適宜入力可能に構成してもよい。サーバ情報入力手段35は、文字情報、映像情報、音声情報または機能情報としての言語情報を入力することが可能な手段であれば、特に制限はなく、例えば、キーボード、マイクロフォン、スキャナー、ファクシミリ、ビデオカメラ、マウス、トラッキングボール、ゲームスティックなどを含む。
【0026】
クライアント情報処理手段21は、クライアント情報入力手段22から入力された校閲素材言語データを受け取り、クライアント送受信手段23および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲素材言語データを送信する。クライアント・マシン2にクライアント情報蓄積手段25を設ける場合には、クライアント情報処理手段が、校閲素材言語データを該クライアント情報蓄積手段25に蓄積・保存するように構成することもできる。
【0027】
校閲素材言語データは、校閲を施す素材となるべき言語データであり、文字、映像、音声などとしての言語情報を伝達可能なデータであればよく、言語の種類、データ形式を問わない。
【0028】
サーバ情報処理手段31は、通信ネットワーク1およびサーバ送受信手段32を順次介して、該校閲素材言語データを受け取り、サーバ情報蓄積手段33に蓄積・保存された言語データベースを参照して該校閲素材言語データを加工し、不適切表現を校閲する校閲選択肢を提案する校閲提案言語データを生成し、サーバ送受信手段32および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲提案言語データを送信する。
【0029】
この場合、サーバ情報処理手段31が、校閲素材言語データや校閲提案言語データを、サーバ情報蓄積手段33に蓄積・保存するように構成することもできる。
【0030】
サーバ・マシン3にサーバ情報入力手段35を設ける場合には、該サーバ情報入力手段より、遠隔校閲支援に先立ち言語データベースを、また随時その差分データを、それぞれ入力し、サーバ情報蓄積手段33に蓄積・保存するように構成することもできる。
【0031】
校閲提案言語データは、校閲素材言語データを加工し、校閲対象箇所を指定し、かつ、校閲結果たる単数または複数の選択肢を提案するように付加してなる言語データである。表記の揺れなど不適切表現の不適切の程度が低い場合や、可能な選択肢の数が極めて多い場合には、具体的な選択肢を提案せず、問題点のみ指摘し、具体的な措置を取ることまたは取らないことの選択のみをユーザに促すように構成することもできる。
【0032】
校閲提案言語データは、文字、映像、音声などとしての言語情報を伝達可能なデータであればよく、言語の種類、データ形式を問わない。
【0033】
校閲選択肢の提案方法に制限はないが、例えば画像データの場合、校閲対象箇所を反転表示し、該箇所がポインターで指示された場合に、マウスでクリックされることにより、すべての選択肢がプルダウン表示されるように構成することもできる。
【0034】
クライアント情報処理手段21は、通信ネットワーク1およびクライアント送受信手段23を順次介して、該校閲提案言語データを受け取り、提案された校閲選択肢を選択可能な形態で、言語情報としてクライアント情報出力手段に出力して、校閲選択肢の選択を促す。クライアント・マシン2にクライアント情報蓄積手段25を設ける場合には、該クライアント情報蓄積手段に、校閲提案言語データを蓄積・保存するように構成することもできる。
【0035】
クライアント情報処理手段21は、クライアント情報入力手段22から特定の校閲選択肢を選択するように、または、選択しないように、選択的に入力された選択肢指定データおよび対応する校閲提案言語データより生成される校閲選択言語データを、クライアント送受信手段23および通信ネットワーク1を順次介して送信する。クライアント・マシン2にクライアント情報蓄積手段25を設ける場合には、該クライアント情報蓄積手段に、校閲選択言語データを蓄積・保存するように構成することもできる。
【0036】
校閲選択言語データは、クライアント情報入力手段22から入力される選択肢指定データおよび対応する校閲提案言語データより生成され、対応する校閲提案言語データ中に示された単数または複数の校閲選択肢中のゼロ個または1個を指定する言語データであり、その言語の種類、データ形式には特に制限はない。ここにおいて、ゼロ個を指定するとは、提案された言語選択肢をいずれも採用しない旨の指令を意味する。
【0037】
サーバ情報処理手段31は、サーバ送受信手段32および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲選択言語データを受け取り、これを加工して、校閲完了言語データを生成し、サーバ送受信手段32および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲完了言語データを送信する。
【0038】
サーバ・マシン3にサーバ情報出力34が設けられている場合には、この過程において、サーバ情報処理手段31は、該校閲選択言語データや該校閲完了言語データを、必要に応じて随時、サーバ情報出力手段34に出力してもよい。
【0039】
校閲選択言語データを加工して、校閲完了言語データを生成する際に、サーバ情報処理手段31が、サーバ情報蓄積手段33に蓄積された言語データベースを参照するように構成することもできる。
【0040】
校閲完了言語データは、サーバ情報処理手段31が、言語データベースを参照し、またはしないで、校閲選択言語データより生成する言語データであり、本発明の遠隔校閲支援システムの製品である。
【0041】
クライアント情報処理手段21は、通信ネットワーク1およびクライアント送受信手段23を順次介して、該校閲完了言語データを受け取り、クライアント情報出力手段24に出力する。これにより、本発明の遠隔校閲支援システムのユーザは、自己の入力した校閲素材言語データに、提案された選択肢の中から自己が選択した校閲選択肢が反映された校閲完了言語データを得ることができる。
【0042】
本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、言語データベースをサーバ・マシン3のサーバ情報蓄積手段に蓄積することを原則とするが、言語データを、オンラインまたはオフラインで、クライアント・マシン2のクライアント情報蓄積手段25に蓄積し、随時オンデマンド・ベースにてサーバ・マシン3からクライアント・マシン2へ、オンラインにて該差分データを送ることも可能である。オンラインで差分データを送る方法は、バッチでも連続でもリアルタイムでもかまわない。
【0043】
サーバ・マシン3からクライアント・マシン2へ、言語データの差分データを送る場合には、クライアント情報処理手段21は、サーバ・マシン3に校閲素材言語データを送らず、クライアント情報蓄積手段25に蓄積・保存された言語データを直接参照し、校閲提案言語データを生成して、クライアント情報出力手段24に出力する。この場合には、以下の手順において、差分データ以外の言語データを送受信するプロセスは不要であり、クライアント情報処理手段21は、クライアント情報蓄積手段25と情報をやり取りして、差分データ以外の言語データの授受がない場合と同様に、最終的に校閲完了言語データを、クライアント情報出力手段24に出力する。
【0044】
本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、時々刻々変化する多種、多量、多様な校閲項目を随時追加して、言語データベースを日々更新して行くことが求められる。更新の方法としては、クライアント・マシンのオペレータが、適切なデータを、クライアント情報入力手段から、文字、映像、音声などの形式で入力する方法がある。また、多種、多量、多様なユーザが本発明の遠隔校閲支援システムを利用する過程において、各校閲素材言語データの特徴を、言語データベースを参照して抽出して差分データを生成することにより、言語データベースを拡充して行く方法もある。
【0045】
本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、多様な需要に応えられるよう、個々のユーザごとに言語データベースをカスタマイズする機能を付加することが可能である。カスタマイズの方法には、校閲の前または後に、個々のユーザの明示の要請により、言語データベースをもとに、ユーザごとに特化した言語データベースを構築して蓄積・保存する方法がある。また、個々のユーザが本発明の遠隔校閲支援システムを利用する過程において、該ユーザの校閲素材言語データの特徴を、言語データベースを参照して抽出し、ユーザごとに特化した言語データベースを拡張的に構築して蓄積する方法もある。
【0046】
本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、クライアント情報入力手段22への校閲素材言語データの入力に始まり、クライアント情報出力手段24への校閲完了言語データの出力に終わる遠隔校閲支援プロセスに関し、クライアント・マシンのユーザに課金するように構成することもできる。
【0047】
本発明の遠隔校閲支援システムにおいては、校閲素材言語データ、校閲提案言語データ、校閲選択言語データ、校閲完了言語データ、課金データの全部または一部を、暗号化することにより、ユーザの機密保持が実現されるように構成することもできる。
【0048】
【発明の実施の形態】
次に発明の実施の形態を、実施例に基づき図面を参照してさらに具体的に説明する。
図1において、通信ネットワーク1に、クライアント・マシン2a、2b、2cおよびサーバ・マシン3を接続する。本発明のシステムにおいては、一般的には不特定かつ多数のクライアント・マシンが存在することを予想している。しかし、クライアント・マシンの数が少数であることを妨げない。また、クライアント・マシンが特定的であることも妨げない。以下、本書では、クライアント・マシン2と表現するが、これは不特定かつ多数のクライアント・マシンを含むものである。
【0049】
図1において、クライアント・マシン2は、クライアント情報処理手段21並びに該クライアント情報処理手段21にそれぞれ接続するクライアント情報入力手段22、クライアント送受信手段23およびクライアント情報出力手段24より構成される。クライアント・マシン2には、場合により、クライアント情報処理手段21に接続するクライアント情報蓄積手段25が設けられる。
【0050】
図1において、サーバ・マシン3は、サーバ情報処理手段31並びに該サーバ情報処理手段31にそれぞれ接続するサーバ送受信手段32およびサーバ情報蓄積手段33より構成される。サーバ・マシン3には、場合より、サーバ情報処理手段31に接続するサーバ情報出力手段34や、サーバ情報入力手段35が設けられる。
【0051】
図1において、クライアント情報処理手段21は、クライアント情報入力手段22から入力された校閲素材言語データを受け取り、クライアント送受信手段23および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲素材言語データを送信する。クライアント情報蓄積手段25が設けられている場合には、この過程において、クライアント情報処理手段21は、該校閲素材言語データを、必要に応じて随時、クライアント情報蓄積手段25に蓄積・保存してもよい。
【0052】
図1において、サーバ情報処理手段31は、通信ネットワーク1およびサーバ送受信手段32を順次介して、該校閲素材言語データを受け取り、サーバ情報蓄積手段33に蓄積・保存された言語データベースを参照して該校閲素材言語データを加工し、校閲選択肢を提案する校閲提案言語データを生成し、サーバ送受信手段32および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲提案言語データを送信する。この過程において、該校閲素材言語データや該校閲提案言語データをサーバ情報蓄積手段33に蓄積・保存することもできる。
【0053】
サーバ・マシン3にサーバ情報出力34が設けられている場合には、この過程において、サーバ情報処理手段31は、該校閲素材言語データや該校閲提案言語データを、必要に応じて随時、サーバ情報出力手段34に出力してもよい。
【0054】
図1において、クライアント情報処理手段21は、通信ネットワーク1およびクライアント送受信手段23を順次介して、該校閲提案言語データを受け取り、提案された校閲選択肢を選択可能な形態で、言語情報としてクライアント情報出力手段に出力する。クライアント情報蓄積手段25が設けられている場合には、この過程において、クライアント情報処理手段21は、該校閲提案言語データを、必要に応じて随時、クライアント情報蓄積手段25に蓄積・保存してもよい。
【0055】
図1において、クライアント情報処理手段21は、クライアント情報入力手段22から特定の校閲選択肢を選択するように、または、選択しないように、選択的に入力された選択肢指定データおよび対応する校閲提案言語データより生成される校閲選択言語データを、クライアント送受信手段23および通信ネットワーク1を順次介して送信する。
【0056】
表記の揺れなど不適切表現の不適切の程度が低い場合や、可能な選択肢の数が極めて多い場合には、前述したとおり、具体的な選択肢を提案せず、問題点のみ指摘し、具体的な措置を取ることまたは取らないことの選択のみをユーザに促すように構成することもできる。
【0057】
クライアント情報蓄積手段25が設けられている場合には、この過程において、クライアント情報処理手段21は、該校閲選択言語データを、必要に応じて随時、クライアント情報蓄積手段25に蓄積・保存してもよい。
【0058】
図1において、サーバ情報処理手段31は、通信ネットワーク1およびサーバ送受信手段32を順次介して、該校閲選択言語データを受け取り、サーバ情報蓄積手段33に蓄積された言語データベースを参照し、または参照せずに、該校閲選択言語データを加工し、校閲完了言語データを生成し、サーバ送受信手段32および通信ネットワーク1を順次介して、該校閲完了言語データを送信しする。サーバ情報出力34が設けられている場合には、この過程において、サーバ情報処理手段31は、該校閲完了言語データや該校閲完了言語データを、必要に応じて随時、サーバ情報出力手段34に出力してもよい。
【0059】
図1において、クライアント情報処理手段21は、通信ネットワーク1およびクライアント送受信手段23を順次介して、該校閲完了言語データを受け取り、クライアント情報出力手段24に出力する。クライアント情報蓄積手段25が設けられている場合には、この過程において、クライアント情報処理手段21は、該校閲完了言語データを、必要に応じて随時、クライアント情報蓄積手段25に蓄積・保存してもよい。
【0060】
図2は、本発明の好適実施例におけるクライアント情報出力手段24に画像出力された画面である。図2においては、校閲素材言語データ中の不適切語や要チェック語が、地の文章とは異なる色彩で表示されている。
【0061】
図3は、本発明の好適実施例におけるクライアント情報出力手段24に画像出力された画面である。図3においては、校閲提案言語データが、プルダウン表示されている。
【0062】
【発明の効果】
本発明の遠隔校閲支援システムによれば、ネットワーク情報通信社会の現実に応じ、多種、大量、多様の不適切語の大量、高速、統一的な校閲システムを実現することができる。すなわち、本発明の遠隔校閲支援システムによれば、用字法、用語法・表現法が急速に変化し、不適切表現とそうでない表現との判断基準は、時々刻々浮動し、新たな不適切表現が生成、発展、変化、拡大、増加、減少、消滅して行くネットワーク情報通信社会の現状にあって、不適切表現の生成、変化、拡大、増加などを反映するよう、適時、適切、迅速かつ効率的に言語データベースを更新することが可能となる。ひいて多種、多量、多様の不適切表現の迅速的、統一的、実効的、経済的な校閲を実現するシステムを実現することができる。ことに、小規模なユーザや、大規模であっても校閲のアウトソーシングを必要とするユーザにとっては、使い勝手の良い校閲支援サービスを遠隔的に受けることが可能となる。また、言語データベースのカスタマイズや言語データの暗号化を行う場合には、ユーザの利便は一層増すことになる。そうして、本発明の遠隔校閲支援システムのオペレータは、ユーザに提供する高度な校閲支援サービスの対価を、課金システムにより、容易にかつ勝実に収受することが可能となるのである。
【0063】
以下、本発明の遠隔校閲支援システムにより校閲されるべき不適切語の例を挙げるが、校閲可能な不適切語はこれらに限られない。
まず、制限なく使用するのが極めて不適切な表現として、「めくら」、「ちんば」などの不適切語や、「セロテープ」、「ホッチキス」、「クリネックス」、「Windows」などの商標がある。これらの単独語は、その語単独で判断され、一つまたは複数の言い換えの候補が表示される。
【0064】
次に、使用するのが不適切な間違いやすい表現として、「懐古録」、「興味深々」、「血なまこ」、「コミニュケーション」など、慣用句の言い間違えや、比較的頻出するタイプミスなどが含まれる。これらも、その語単独で判断される。決して使用してはいけない語である。
【0065】
また、共起関係の誤り、すなわち語の組合せの間違いとして、「立法メートル」、「感心にたえない」、「標準を合わせる」などがある。これらは、それぞれの語単独ではなく、他の語との関係で判断され、一つまたは複数の言い換えの候補が表示される。共起関係の誤りには、目的語を示すのに助詞の「が」を用いるなど、助詞の誤用も含まれる。また、「システムをを運営」などの助詞の重複も校閲可能である。
【0066】
さらに、「振り替え」と「振替」や、「詰め込み」と「詰込み」など、同じ語に対して二つ以上の異なる表記を行っているいわゆる表記揺れがある。この場合、一つ一つの出現例に対して置換候補が表示されるのではなく、全文章中から表記の揺れを拾い出し、これに対して統一するかどうか、統一するとすればどれに統一するかを選択する形となる。
【0067】
さらにまた、単語数や、漢字数の制限への対応も含まれる。すなわち、基本となる単語集合または文字集合に制限をかけ、指定された単語集合または文字集合、あるいはそれ以外の単語集合または文字集合をすべて抽出する機能である。この場合、言い換えの候補は表示し、または表示しないで、制限外の単語または文字が制限内の単語または文字に弛緩される。単語制限としては、英語単語の難易度や、漢字の学年別漢字、人名漢字などがある。
【0068】
また、活用語の活用語尾の誤りを校閲することもできる。かかる誤りには、「食べれる」などの所謂「ら」抜き表現も含まれる。
【0069】
さらに、助詞の過剰使用を校閲することもできる。例えば、「当社の代表取締役の執務室の応接セットの修理」は、「当社代表取締役の執務室の応接セットを修理する件」などと校閲することである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠隔校閲支援システムにかかるブロック図である。
【図2】本発明の好適実施例を示すクライアント情報出力手段による画像出力の見取図である。
【図3】本発明の好適実施例を示すクライアント情報出力手段による別な画像出力の見取図である。
【符号の説明】
1 通信ネットワーク
2a クライアント・マシン
2b クライアント・マシン
2c クライアント・マシン
21 クライアント情報処理手段
22 クライアント情報入力手段
23 クライアント送受信手段
24 クライアント情報出力手段
25 クライアント情報蓄積手段
3 サーバ・マシン
31 サーバ情報処理手段
32 サーバ送受信手段
33 サーバ情報蓄積手段
34 サーバ情報出力手段
35 サーバ情報入力手段
Claims (16)
- 通信ネットワーク(1)並びに該通信ネットワークにそれぞれ接続するクライアント・マシン(2)およびサーバ・マシン(3)よりなるネットワーク情報通信システムにおいて、クライアント・マシンは、クライアント情報処理手段(21)並びに該クライアント情報処理手段にそれぞれ接続するクライアント情報入力手段(22)、クライアント送受信手段(23)およびクライアント情報出力手段(24)より構成され、サーバ・マシンは、サーバ情報処理手段(31)並びに該サーバ情報処理手段にそれぞれ接続するサーバ送受信手段(32)およびサーバ情報蓄積手段(33)より構成され、クライアント情報処理手段は、クライアント情報入力手段から入力された校閲素材言語データを受け取り、クライアント送受信手段および通信ネットワークを順次介して、該校閲素材言語データを送信し、サーバ情報処理手段は、通信ネットワークおよびサーバ送受信手段を順次介して、該校閲素材言語データを受け取り、サーバ情報蓄積手段に蓄積・保存された言語データベースを参照して該校閲素材言語データを加工し、校閲選択肢を提案する校閲提案言語データを生成し、サーバ送受信手段および通信ネットワークを順次介して、該校閲提案言語データを送信し、クライアント情報処理手段は、通信ネットワークおよびクライアント送受信手段を順次介して、該校閲提案言語データを受け取り、提案された校閲選択肢を選択可能な形態で、言語情報としてクライアント情報出力手段に出力して校閲選択肢の選択を促し、クライアント情報入力手段から該校閲選択肢を選択するように選択的に入力された選択肢指定データより生成される校閲選択言語データを、クライアント送受信手段および通信ネットワークを順次介して送信し、サーバ情報処理手段は、通信ネットワークおよびサーバ送受信手段を順次介して、該校閲選択言語データを受け取り、該校閲選択言語データを加工し、校閲完了言語データを生成し、サーバ送受信手段および通信ネットワークを順次介して、該校閲完了言語データを送信し、クライアント情報処理手段は、通信ネットワークおよび送受信手段を順次介して、該校閲完了言語データを受け取り、クライアント情報出力手段に出力することを特徴とする遠隔校閲支援システム。
- クライアント・マシン(2)に、クライアント情報処理手段(21)に接続したクライアント情報蓄積手段(25)を設け、該クライアント情報処理手段が、校閲素材言語データ、校閲提案言語データ、校閲選択言語データ、校閲完了言語データを、該クライアント情報蓄積手段に蓄積・保存できるように構成することを特徴とする請求項1記載の遠隔校閲支援システム。
- サーバ・マシン(3)に、サーバ情報処理手段(31)に接続したサーバ情報出力手段(34)を設け、該サーバ情報処理手段が、校閲素材言語データ、校閲提案言語データ、校閲選択言語データ、校閲完了言語データを、該サーバ情報出力手段に出力できるように構成することを特徴とする請求項1記載の遠隔校閲支援システム。
- サーバ・マシン(3)に、サーバ情報処理手段(31)に接続したサーバ情報入力手段(35)を設け、該サーバ情報入力手段から言語データベース・データおよびその差分データを入力することが可能なように構成することを特徴とする請求項1記載の遠隔校閲支援システム。
- サーバ情報処理手段が、通信ネットワークおよびサーバ送受信手段を順次介して受け取った校閲選択言語データを加工するに際し、サーバ情報蓄積手段に蓄積・保存された言語データベースを参照することを特徴とする請求項1記載の遠隔校閲支援システム。
- サーバ情報蓄積手段に蓄積された言語データベースが、ユーザごとにカスタマイズされたユーザ言語データベースであることを特徴とする請求項1記載の遠隔校閲支援システム。
- クライアント・マシンによる校閲素材言語データの送信に始まり、クライアント・マシンによる校閲完了言語データの受信に終わるクライアント・マシンとサーバ・マシンとの間の言語データの送受信に関連して、ユーザに課金する機能を付加することを特徴とする請求項1記載の遠隔校閲支援システム。
- クライアント・マシンによる校閲素材言語データの送信に始まり、クライアント・マシンによる校閲完了言語データの受信に終わるクライアント・マシンとサーバ・マシンとの間の言語データの送受信に関連して、言語データを暗号化する機能を付加することを特徴とする請求項1記載の遠隔校閲支援システム。
- 通信ネットワーク(1)並びに該通信ネットワークにそれぞれ接続するクライアント・マシン(2)およびサーバ・マシン(3)よりなるネットワーク情報通信システムにおいて、クライアント・マシンは、クライアント情報処理手段(21)並びに該クライアント情報処理手段にそれぞれ接続するクライアント情報入力手段(22)、クライアント送受信手段(23)、クライアント情報出力手段(24)およびクライアント情報蓄積手段(25)より構成され、サーバ・マシンは、サーバ情報処理手段(31)並びに該サーバ情報処理手段にそれぞれ接続するサーバ送受信手段(32)およびサーバ情報蓄積手段(33)より構成され、サーバ情報処理手段は、サーバ情報蓄積手段に蓄積・保存された言語データベース・データの改訂用差分データを受け取り、サーバ送受信手段および通信ネットワークを順次介して逐次的に送信し、クライアント情報処理手段は、通信ネットワークおよびクライアント送受信手段を順次介して、該改訂用差分データを逐次受け取り、クライアント情報蓄積手段に蓄積・保存し、クライアント情報処理手段は、クライアント情報入力手段から入力された校閲素材言語データを受け取り、クライアント情報蓄積手段に蓄積された該言語データベースおよび該改訂用差分データを参照して該校閲素材言語データを加工し、校閲選択肢を提案する校閲提案言語データを生成し、提案された校閲選択肢を選択可能な形態で、言語情報としてクライアント情報出力手段に出力して校閲選択肢の選択を促し、クライアント情報入力手段から該校閲選択肢を選択するように選択的に入力された選択肢指定データより生成される校閲選択言語データを加工して、校閲完了言語データを生成し、クライアント情報出力手段に出力することを特徴とする遠隔校閲支援システム。
- サーバ・マシン(3)に、サーバ情報処理手段(31)に接続したサーバ情報出力手段(34)を設け、該サーバ情報処理手段が、校閲素材言語データ、校閲提案言語データ、校閲選択言語データ、校閲完了言語データを、該サーバ情報出力手段に出力できるように構成することを特徴とする請求項9記載の遠隔校閲支援システム。
- サーバ・マシン(3)に、サーバ情報処理手段(31)に接続したサーバ情報入力手段(35)を設け、該サーバ情報入力手段から言語データベースおよびその差分データを入力することが可能なように構成することを特徴とする請求項9記載の遠隔校閲支援システム。
- クライアント情報処理手段が、校閲選択言語データを加工して校閲完了言語データを生成するに際し、クライアント情報蓄積手段に蓄積・保存された言語データおよびその改訂用差分データを参照することを特徴とする請求項9記載の遠隔校閲支援システム。
- サーバ情報処理手段からクライアント情報処理手段へ、サーバ送受信手段、ネットワーク、クライアント送受信手段を介して逐次送られる言語データベース・データおよびその改訂用差分データが、ユーザごとにカスタマイズされていることを特徴とする請求項9記載の遠隔校閲支援システム。
- サーバ・マシンからクライアント・マシンへの言語データベース・データおよびその改訂用差分データの送信に関連して、ユーザに課金する機能を付加することを特徴とする請求項9記載の遠隔校閲支援システム。
- サーバ・マシンからクライアント・マシンへの言語データベース・データおよびその改訂用差分データの送信に関連して、言語データを暗号化する機能を付加することを特徴とする請求項9記載の遠隔校閲支援システム。
- クライアント・マシンが、サーバ・マシンから、改訂用差分言語データ以外に、基本となる言語データベース・データをもオンラインで受け取ることを特徴とする請求項9記載の遠隔校閲支援システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003086529A JP2004252922A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | 遠隔校閲支援システム |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=33028161
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004252922A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016143099A (ja) * | 2015-01-30 | 2016-08-08 | カシオ計算機株式会社 | 出力データ作成装置及びプログラム |
JP2016194822A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | 株式会社エクシング | サーバシステム及びそのプログラム、並びにエラーチェック方法 |
JP2017514254A (ja) * | 2014-04-07 | 2017-06-01 | ザ インフルエンシャル ネットワーク, インコーポレイテッド | 閲覧者関与ツールを用いたソーシャルメディアプロフィールの収益化 |
-
2003
- 2003-02-19 JP JP2003086529A patent/JP2004252922A/ja active Pending
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