JP2004252497A - 飲食店において料理又は飲料を提供するための方法及びシステム - Google Patents

飲食店において料理又は飲料を提供するための方法及びシステム Download PDF

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Abstract

【目的】ウエイターや仲居などの人件費を低減しながら、個々の顧客の食事の進行度合いに適合するように次の料理又は飲料を配膳することを可能にする料理又は飲料の提供のための方法、システム、プログラムを提供する。
【構成】飲食店において食卓の上に存在する料理又は飲料を撮像するための撮像ステップと、前記撮像手段が撮像した映像情報を、店舗側から顧客側にサービスの追加要求の有無を問い合わせるためのタイミングを決定するために使用されるべき情報として、店舗側に提供するための映像情報提供ステップと含んでいる、飲食店において料理又は飲料を提供するための方法、このような方法を実現するためのシステム、プログラムである。
【選択図】 図1a

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、飲食店(レストラン、料亭、居酒屋、スナック、クラブ、バーなど)において使用される、料理又は飲料を提供するための方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)従来より、レストラン、料亭、居酒屋、スナック、クラブ、バーなどの飲食店においては、料理と一緒に配膳された「コップ(茶碗)に入れられた水、日本茶」が無くなった(又は、少なくなった)とき、顧客が近くに居るウエイターに水や日本茶の追加(お代わり)を要求することがある。この場合、店舗側は無料サービスとして水や日本茶の追加を行っている。また、飲食店でビールやジュースを料理と共に注文して配膳してもらったとき、顧客が、ビールなどを飲み干して(又は、料理を食べ尽くして)、追加のビールや料理を追加注文したいと希望する場合がある。この場合、顧客は、挙手したり音声(「すみません」などの呼び掛けのための音声)を発するなどの特定の動作をして近くに居るウエイターを呼んでビールや料理の追加注文(有料サービスの追加要求)を行っている。
【0003】
しかしながら、多数の顧客で混んでいる店舗では、ウエイターが個々の顧客の近くに居ないため、また、ウエイターの注意が個々の顧客の全てには及ばないため、顧客が挙手したり音声を発するだけではウエイターを呼び止めて「水や日本茶」の追加要求をすることが難しい、などの問題があった。
【0004】
(2)また、従来より、レストラン、和食の料亭、中華料理店などにおいては、「互いに時間を異にして所定の順番で提供される複数の料理又は飲料(スープ、コーヒーなど)の組合せ」又は「互いに時間を異にして所定の順番で提供される一つ又は複数の料理及び一つ又は複数の飲料の組合せ」により構成されるセット型料理を、顧客に提供している。このような「セット型料理」としては、(a)フランス料理のフルコースや懐石料理のコースメニューなどのように、オードブルからメインディショを経てデザートまでの数種類以上の料理が順次提供されるコース料理、(b)ファミリーレストランなどの比較的低価格の飲食店が提供するような「定食と、食後のコーヒー又は紅茶と、から成るセット」や「定食と、食後のデザートとしてのケーキ及びコーヒーと、から成るセット」、(c)顧客がアラカルト方式で個別に単品料理と飲料を注文してその顧客が各単品料理(又は飲料)の提供順序を特別に指定したもの、などのような様々な種類のものがある。
【0005】
店舗側が上記のようなセット型料理を顧客に提供する場合に、顧客を十分に満足させるためには、顧客が現在の食卓の上にある料理をちょうど食べ終わる頃(食べ終わった直後かその少し前)に、「次の料理又は飲料」を配膳する(ウエイターや仲居などの接客係が食卓に運ぶ)ことが顧客満足のために望ましい。そのため、従来は、前記の「次の料理又は飲料」を調理又は提供するタイミングを、主として次の3つの方法により決定していた。
【0006】
(A)ウエイターや仲居が顧客の近くにずっと居て(フランス料理のフルコースなど)、顧客の食事の進行度合い(進行具合)を見ながら、次の料理又は飲料の手配(調理の開始)を厨房に指示するという方法(特開2000−276528公報は、ウエイターが携帯するハンディターミルから各料理の調理の開始を厨房側に指示する方法を提案しているが、この公報が提案する方法は、基本的にこの(A)の方法かその簡易型としての次の(B)の方法に属している)。
【0007】
(B)上記(A)の簡易型で、ウエイターや仲居が複数の顧客の食卓の周囲を動き回って(ファミリーレストランなど)、複数の顧客のそれぞれの食事の進行度合いを見ながら厨房に次の料理又は飲料の手配(調理の開始)の指示を出すという方法。
【0008】
(C)個々の顧客の食事の進行度合いには「お構いなし」すなわち「無関係」に、各セット型料理を構成する各料理又は飲料を、予めマニュアルで決められた標準的タイム・スケジュール(標準的な時間間隔)にしたがって、厨房側が次の料理又は飲料を用意し、これをウエイターが配膳するという方法。
【0009】
しかしながら、上記(A)の方法では、一組の顧客に一人のウエイター又は仲居がずっと付いている必要があるので、店舗運営のための人件費が増加してしまうという問題がある。また、上記(B)の方法では、一人のウエイター又は仲居が複数組の顧客の食事の進行度合い(進行具合)を見る必要があるが、多数の組の顧客が存在しているときは、全ての顧客に目を配ることができず、顧客を満足させることが難しいという問題がある(上記の特開2000−276528公報の提案する方法でもこの問題は存在する)。さらに、上記(C)の方法では、個々の顧客には食事の進行が早い人や遅い人が居るにも拘わらず全て一律のタイミング(タイム・スケジュール)で次の料理又は飲料を配膳するため、顧客を満足させることが難しい、などの問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の飲食店のサービスにおいては、次の(1)(2)のような問題がある。
(1)コース料理などのセット型料理を提供する場合に、一組の顧客の食事のために一人のウエイターを付きっきりにしておくこと(この場合は人件費が高くなってしまうというデメリットが生じる)なしには、顧客が満足するような個々の顧客の食事の進行具合に即したタイミングで次の料理又は飲料を調理又は提供することができず、顧客に不満を与えてしまう、という問題。
(2)顧客が水や日本茶を追加要求する場合や顧客がビールやジュースや料理を追加注文を希望する場合に、顧客が挙手や「すみません」という音声を発するなどの特定の行動を行っても、近くにウエイターなどの接客係が居ないとかウェイターが気づいてくれないなどの理由から、顧客が希望するタイミングでサービスの追加要求をすることができず、顧客に不満を与えてしまう、という問題。
【0011】
(1)本発明は、ウエイターや仲居を各顧客の食事のために付きっきりにする(飲食店における人件費の増加要因となってしまう)とか、ウエイターや仲居が複数の顧客の食事の進行具合を満遍なく注意するようにする(ウエイターや仲居の負担が増加してしまう)とかしなくても、また、顧客がわざわざ挙手や音声を発するなどのような店員の注意を喚起して次のサービスを催促するための特定の行動を行わなくても(顧客が挙手や音声を発するなどのような店員の注意を喚起して次のサービスを催促するための特定の行動をする前に)、セット型料理の提供サービスを受けている途中の個々の顧客の食事の進行度合い(進行具合い)に適合する最適なタイミングで、次の料理又は飲料を顧客に提供することを可能にすることができるような、セット型料理を提供するための方法及びシステムを提供することを目的とする。
【0012】
(2)また、本発明は、顧客がわざわざ挙手や音声を発するなどの店員の注意を喚起するための特定の行動を行わなくても(顧客が挙手や音声を発するなどの店員の注意を喚起するための特定の行動をする前に)、飲食サービスを受けている顧客のための最適のタイミングで、「水、日本茶、ビールその他の飲料の追加要求、又は料理の追加要求の問い合わせ」を店舗側から顧客側に行うことができるような、飲食店における料理又は飲料を提供するための方法及びシステムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(用語説明)本発明において、「食器の形状・位置・向きなどの検出のための手段(ステップ、機能)」は、例えば、▲1▼食卓上の食器の形状や向き(食器の長手方向が向いている方向など)や位置(食器の食卓における位置、食器の顧客との間の相対的位置や距離)を撮像するためのカメラから成る食器向き等検出手段、▲2▼「スポット光又は指向性の高い電波」を食卓の上に向けて照射させながら、前記の「スポット光又は指向性の高い電波」の光源又は電波発射源を、前記の「スポット光又は指向性の高い電波」が食卓の上のほぼ全体を順次照射していくようにスキャンするためのスキャン手段と、前記スポット光又は電波の前記食卓上の物体からの反射光を受信する受信手段と、から成る食器向き等検出手段、などである。
【0014】
本発明において、「料理・飲料から発する赤外線の検出のための手段(ステップ、機能)」は、例えば、
▲1▼赤外線映像を取得できる赤外線カメラ(例えば、カメラの対物レンズに「赤外線のみを透過させるフィルター」を装着したもの)から成る赤外線検出手段、又は、
▲2▼赤外線を検出する赤外線センサと、この赤外線センサの受光部を、食卓の上の各物体から発せられるほぼ全ての赤外線(遠赤外線)をカバーできるように、食卓上の全体にスキャンさせるためのスキャン機構と、を備えた赤外線検出手段、などである。
【0015】
また、本発明において、タイミング決定手段(ステップ、機能)は、例えば、飲食店の食卓の上に現在提供されている料理又は飲料の顧客による飲食後又は飲食途中の「残部の量」のデータと、その料理又は飲料の飲食前の「全体の量」のデータとを比較して、タイミングを決定する。そして、この際に使用される前記の「全体の量」のデータは、(1)予め料理データベースに記録されている各料理又は飲料の飲食前の「標準的な全体量」のデータ(画像データ、または、面積や容積の数値のデータなどで示されるもの)でもよいし、(2)個々の顧客に提供するセット型料理を構成する「各料理又は飲料」を厨房で制作したときの、その配膳前の「各料理又は飲料」の「全体の量」のデータ(配膳前の各料理又は飲料を、カメラで撮像することにより得られた前記料理又は飲料の映像データ、又は、スポット光又は指向性のある電波を照射させながらスキャンしてその反射波を受信することにより得られた前記料理又は飲料の形状データなどで示されるもの)などでもよい。
【0016】
また、本発明において、「飲料」とは、飲食店において容器(コップ、茶碗、皿などの食器)に入れられた状態で顧客側に提供される食用の液体であって、スープ、ビール、ワイン、ウイスキー、ジュース、コーラ、ウーロン茶などの有料で提供されるものものと、水や日本茶などの無料で提供されるものとを含む。
【0017】
また、本発明において、「セット型料理」とは、「互いに時間を異にして所定の順番で提供される、複数の料理、の組合せ」又は「互いに時間を異にして所定の順番で提供される、一つ又は複数の料理及び一つ又は複数の飲料、の組合せ」により構成されるものである。このような「セット型料理」としては、(a)フランス料理のフルコースや和食の懐石料理のフルコースなどのように、オードブルからメインディショを経てデザートまでの数種類の料理が順次提供されるコース料理、(b)ファミリーレストランなどの比較的低価格の飲食店が提供するような「定食と、食後のコーヒー又は紅茶と、から成るセット」又は「定食と、食後のデザートとしてのケーキ及びコーヒーと、から成るセット」、(c)顧客がアラカルト方式で個別に単品料理と飲料とを注文してその顧客が各単品料理(又は飲料)の提供順番を特別に指定したもの、などの様々な種類のものがありうる。
【0018】
(本発明の内容) 本発明の内容は、特許請求の範囲に記載されてとおりのものである。例えば、次のとおりである。なお、この「本発明の内容」の項目において、「手段」は「手段(又は、ステップ、又は、機能)」の意味とし、「システム」は「システム(又は、方法、又は、前記各機能実現用コンピュータプログラム)」の意味とする。
A−1 以下の▲1▼〜▲5▼の情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された情報に基づいて(又は、飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている現在の「各料理又は飲料」の状況に基づいて)「前記のセット型料理の現在提供されている料理又は飲料に続く次の料理又は飲料についての調理、提供(配膳)の準備、又は提供(配膳)をすべきタイミング」を決定するためのタイミング決定手段と、前記タイミング決定手段で決定したタイミングに基づいて、前記次の料理又は飲料についての「調理、提供(配膳)の準備、又は提供(配膳)」の動作を自動的に行うための自動動作装置と、を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
なお、前記自動動作装置は、例えば、(a)前記タイミング決定手段からの信号に基づいて自動的に食材が既に入れられている電子レンジや電気釜の電源をONにする装置、(b)前記タイミング決定手段からの信号に基づいて自動的に顧客に配膳すべき食器や料理又は飲料をトレイ(盆)の上に配置する装置、(c)前記タイミング決定手段からの信号に基づいて自動的にトレイの上に配置された食器及び料理又は飲料を顧客の客席の前又は上に運ぶ装置、などである。
A−2.以下の▲1▼〜▲5▼の情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された情報を客席フロア側から厨房側又は料金清算所側に送信するための送信手段と、前記送信手段からの情報を受信するための、厨房側又は料金清算所側の受信手段と、前記受信手段により受信された情報を表示するための、厨房側又は料金清算所側に備えられた表示手段と、を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
A−3.「互いに時間を異にして所定の順番で提供される複数の料理又は飲料の組合せ」又は「互いに時間を異にして所定の順番で提供される一つ又は複数の料理及び一つ又は複数の飲料の組合せ」により構成されるセット型料理を提供するためのシステムであって、以下の▲1▼〜▲5▼の情報取得手段と、前記情報取得手段により取得された情報に基づいて、「前記のセット型料理の現在提供されている料理又は飲料に続く次の料理又は飲料の制作又は提供又はその準備をすべきタイミング」を決定するためのタイミング決定手段と、前記タイミング決定手段で決定したタイミングに基づいて所定のアラーム、告知情報、又は指示情報を出力するための、厨房側、料金清算所側、又は接客係が携帯する装置に備えられたアラーム等出力手段と、を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
A−4.以下の▲1▼〜▲5▼の情報取得手段と、前記情報所得手段により取得された情報に基づいて、店舗側から顧客側に「飲食サービスの追加要求の有無を問い合わせるためのタイミング」を決定するためのタイミング決定手段と、前記タイミング決定手段で決定したタイミングに基づいて所定のアラーム、告知情報、又は指示情報を出力するための、厨房側、料金清算所側、又は接客係が携帯する装置に備えられたアラーム等出力手段と、を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
▲1▼飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料、及び/又は、各食器」の映像を取得するための映像取得手段、
▲2▼飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料、及び/又は、各食器」の映像であって客の顔を含まない映像を取得するための映像取得手段、
▲3▼飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料」の形状データを取得するための料理等形状データ取得手段、
▲4▼飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料」から発せられる赤外線のデータを取得するための赤外線データ取得手段、
▲5▼飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「皿、コップ、茶碗、フォーク、ナイフ、スプーン、箸などの各食器の形状、位置、及び/又は向き」を示す食器データを取得するための食器データ取得手段。
B.上記Aにおいて、前記タイミング決定手段及びアラーム等出力手段を「厨房側」に備えるようにし、これにより、店舗内の顧客に対するサービスの提供のタイミングを厨房側で集中的に管理できるようにした、ことを特徴とする、飲食店において料理又は飲料を提供するためのシステム。
C.なお、上記の発明Aにおいて、前記▲1▼又は▲2▼の映像情報から前記タイミングを決定する方法としては、例えば、(1)前記映像取得手段で取得した映像情報に基づいて、前記の現在提供されている料理又は飲料の顧客による飲食後又は飲食途中の「残部の量」とその料理又は飲料の飲食前の「全体の量」とを比較し、この比較により得られた情報に基づいて、セット型料理を構成する料理又は飲料であって現在提供されている料理又は飲料に続く次の料理又は飲料の制作又は提供又はその準備をすべきタイミングを決定する方法、(2)前記映像取得手段で取得した映像情報に基づいて、前記の現在提供されている料理又は飲料の顧客による飲食後又は飲食途中の「残部の面積又は容積」とその料理又は飲料が入れられている「食器の面積又は容積」とを比較し、この比較により得られた情報に基づいて、セット型料理を構成する料理又は飲料であって現在提供されている料理又は飲料に続く次の料理又は飲料の制作又は提供又はその準備をすべきタイミングを決定する方法、などがある。
【0019】
なお、本発明をプログラムの形で実施する場合は、ユーザー端末のハードディスクなどの記録媒体に記録したプログラムをユーザー端末側のCPU(中央処理装置)で実行すること、サーバー側に記録されたプログラムを通信回線を介してユーザー端末側のCPUで実行すること、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)サービスにより、ユーザー側の情報端末がインターネットなどのネットワーク経由でサーバー側のシステムのプログラムをリアルタイムに使用すること(プログラムの期間貸しサービス)、などがありうる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施形態1) 図1aは本発明の実施形態1を説明するための概略図である。図1aにおいて、1はレストランの飲食サービスを利用している顧客、2はこの顧客1に提供される料理を置くための食卓であって客席フロアーに設置された食卓(テーブル)、3は顧客1に提供される料理、4はこの食卓2に出される料理3を載せるための食器(皿)、21は水が入れてあるコップ、5は前記食卓2の上の「料理3、食器4、コップ21、及び、コップ21の中の水」を食卓2の上方又は斜め上方から撮像するためのカメラ、である。
【0021】
前記カメラ5は、例えば「カメラ5の対物レンズの内側又は外側に、赤外線のみを透過させるフィルターを一時的に装着すること」により、赤外線カメラ(赤外線検出手段の一種)としても作動し得るようになっている。前記カメラ5は、例えば図示していない「前記カメラ5の作動スイッチと接続されているマイクロコンピュータ」により制御されるタイミングで、前記対物レンズの内側又は外側に前記フィルタが装着される場合(赤外線カメラとして作動する場合)と装着されない場合(通常の可視光カメラとして作動する場合)とに、所定のタイミングで交互に切り換えられるようになっている。
【0022】
また、図1aにおいて、6はレストランの厨房内に備えられた制御部(CPU(中央処理装置)又はCPUを備えたパソコンなどで構成される)であって、前記カメラ5を制御すると共に、前記カメラ(可視光カメラと赤外線カメラとの両方の役割を果たすカメラ)5が前記食卓2の上の各物体の撮像又はそれらからの赤外線の検出を開始したとき、その情報(可視光カメラとしてのカメラ5からの撮像情報、及び、赤外線カメラとしてのカメラ5からの赤外線検出結果情報)をリアルタイムに又は所定時間毎に取り込んで所定の処理を行うようにプログラムされている制御部、である。
【0023】
また、図1aにおいて、7は前記レストランが提供する全種類の料理(単品料理、単品飲料、セット型料理などを含む)の内容を記録しておく料理データベース(ハードディスクなどで構成される)であって前記制御部6により読み書きされる料理データベース、8は前記制御部6に各食卓2毎(各顧客の組毎)の料理(セット型料理を含む)の注文内容を入力するための注文内容入力部(キーボードなどで構成される)、9は前記注文内容入力部8から入力された各食卓2毎の注文内容を記録しておくための注文内容記録部(ハードディスクなどで構成される)、10は前記制御部6からの制御により所定の文字・図表又は画像情報を表示するためのディスプレイ、11は前記制御部6からの制御により所定の音声又は音響情報を出力するためのスピーカ、12は前記制御部6からの制御により厨房の料理人その他の店員宛の紙製の調理・配膳指示伝票などをプリントアウトするためのプリンタ、13はレストランの厨房の中で仕事をしている料理人(コック、板前)である。
【0024】
図1aにおいて、制御部6、料理データベース7、注文内容入力部8、注文内容記録部9、ディスプレイ10、スピーカ11、及びプリンタ12は、例えば、レストランの厨房の中に設置されたパソコン・システムなどで構成されている。
【0025】
また、図1aにおいて、101は前記制御部6からの信号に基づいて所定の食材を加工・調理するための調理装置である。この調理装置101は、例えば、予め食材が入れられておりその食材を加熱するための電子レンジ、予め食材が入れられておりその食材を加熱するためのIH(電磁誘導加熱)により作動する鍋などにより構成されている。これらの電子レンジやIH調理鍋などの調理装置101は、前記制御部6からの信号に基づいて、自動的に電源がONされて、内部の食材の調理を自動的に開始するものである。
【0026】
また、図1aにおいて、102は前記制御部6からの信号に基づいて前記調理装置101により調理された料理、予め直ちに飲める状態のままペットボトルなどの容器に封入されたジュース、予め直ちに飲める状態に加温又は冷却された紅茶・コーヒーなどの飲料、又は、予め冷蔵庫などで冷却されているアイスクリームなどのデザートを、配膳のために所定の皿などの食器の上に配置させるなどの配膳の準備を行うための配膳準備装置である。この配膳準備装置102は、例えば、前記調理装置101を構成する電子レンジで加熱・調理された料理を所定の皿に載せるためのアーム付きロボット、前記ペットボトル内のジュースや紅茶・コーヒーを所定のコップに注ぐためのアーム付きロボット、前記冷蔵庫内のアイスクリームを所定の食器に載せるためのアーム付きロボットなどで構成されている。これらのアーム付きロボットは、前記制御部6からの信号に基づいて、自動的に電源がONされて、前記各料理又は飲料の配膳の準備を自動的に開始するものである。
【0027】
また、図1aにおいて、103は前記配膳準備装置102により配膳の準備が行われた各料理又は飲料を、その料理又は飲料を注文した顧客の客席まで自動的に配膳(搬送)するための配膳装置である。この配膳装置103は、例えば、図1bに示すように、前記配膳準備装置102から「配膳の準備がなされた各料理又は飲料」を受け取ってそれをベルトコンベヤ103bに置くためのアーム付きロボット103a、及び、このロボット103aにより置かれた前記「配膳の準備がなされた各料理又は飲料」を各顧客の居る客席(テーブル)に搬送するためのベルトコンベヤ103bと、により構成される。これらのアーム付きロボット103a及びベルトコンベア103bは、前記制御部6からの信号に基づいて、自動的に電源がONされて、前記各料理又は飲料が盛られたトレイの配膳(搬送)を自動的に開始するものである。
【0028】
なお、このベルトコンベヤ103bにより搬送される「配膳の準備がされた料理又は飲料(又は、それらが配置されたトレイ)104」(図1b参照)は、例えば、その料理又は飲料(トレイ)104の上に所定のカバー(図示せず)が備えられている。そして、このカバーは、それを注文した顧客(例えば、図1bのC)の位置まで行かないと開かないようになっている(その途中で、他の顧客がカバーを開けようとしても開かないようになっている)。このようなカバーの動作は、例えば、前記カバーを制御する制御装置(前記カバー又はそのトレイ104に取り付けられている)が顧客Cの居るテーブルに備えられた送受信装置に対向する位置まで来て、その送受信装置と信号を無線でやり取りし(例えば、テーブル側の送受信装置が、各テーブルのID情報を、カバー側の制御装置に無線で送信する)、前記カバーを制御する制御装置が顧客Cの居るテーブルの前まで来たと確認して初めてカバーを開けるようにする(それまではカバーを開けられないようにする)、という構成を採ることにより、実現可能である。これにより、顧客C用の料理又は飲料が配膳・搬送の途中に、他の顧客により手をつけられてしまうという不都合を防止できる。
【0029】
なお、本実施形態では、前記の調理装置101、配膳準備装置102、及び配膳装置103を使用して調理、配膳準備、及び配膳を行うか、それとも、調理人が手作業で調理・配膳準備・及び配膳を行うかを、予め、店舗側の管理者が設定して、制御部6に記録させておく。これにより、店舗側(店舗の管理者)は、制御部6により前記の調理装置101、配膳準備装置102、及び配膳装置103を制御して自動的に調理、配膳準備、及び配膳を行うようにするか、それとも、制御部6により調理人にアラーム等で前記「次の料理又は飲料」を調理・配膳すべきタイミングを知らせて、調理人に手作業で調理、配膳準備、及び配膳を行うように促すようにするかを、選択することができる。
【0030】
次に本実施形態1の動作を説明する。以下では、店舗側の管理者が、前記制御部6からの信号に基づいて調理人に次の料理又は飲料の調理又は配膳の準備をするようにアラームを発生させるようにし、前記制御部6からの信号に基づいて前記の調理装置101、配膳準備装置102、及び配膳装置103を自動的に作動させることはしないように店舗側で設定した場合について、説明する。
【0031】
今、レストランに来店した顧客1が、希望のセット型料理(例えば、フランス料理のフルコースの一つ)を注文したとする。すると、ウエイターは、例えば、その注文内容のデータを、携帯しているPDA(携帯情報端末)にキーボードなどから入力し、それを赤外線通信又はブルートゥースなどの近距離無線通信手段により前記制御部6に無線で転送(入力)する(この場合は、前記PDAが、図1aの注文内容入力部8に該当する)。このとき入力された注文内容は、制御部6により、ディスプレイ10に表示される(又は、料理人13宛の紙製の調理指示伝票がプリンタ12からプリントアウトされる)。料理人13はそのディスプレイ10の画面を見て(又は、前記のプリントアウトされた調理指示伝票を見て)、前記顧客1が注文したセット型料理の最初の料理(オードブル)を調理し、ウエイターに渡す。ウエイターは、この最初の料理を食卓2に配膳する。
【0032】
また、このとき、制御部6は、例えばウエイター又は料理人の指示データの入力を受けることに応答して(又は、前記食卓2の上方に設置された料理・飲料又は顧客(人体)からの赤外線を検出する赤外線センサからの人体(顧客)検出信号を受けることに応答して)、カメラ5を制御して、食卓2の上面を撮像させる。また、制御部6は、その直後に、前記カメラ5を赤外線カメラとして作動させて(制御部6が前記の赤外線のみを透過させるフィルタを前記カメラ5に装着させることにより前記カメラ5を赤外線カメラとして作動させて)、前記食卓2上の料理3及びコップ21内の水から発せられる赤外線(熱線)を検出する。なお、本発明では、前記カメラ5自体に赤外線センサなどから構成される人体センサなどを取り付けて、食卓2に顧客(人体)が座ったとき自動的にカメラ5が可視光カメラとしての撮像と、赤外線カメラとしての赤外線の検出とを開始するようにプログラムしておくようにしてもよい(すなわち、本発明では、前記制御部6の制御によることなく、カメラ5自体が自律的に、可視光カメラとしての撮像と、赤外線カメラとしての前記料理及び水からの赤外線の検出とを、開始するようにしてもよい)。
【0033】
カメラ5が撮像した映像情報は、ほぼリアルタイムに(又は、所定の時間間隔毎に)制御部6に送信され取り込まれる。この映像情報は、随時、制御部6により厨房側のディスプレイ10に表示される。図2は前記映像がディスプレイ10に表示されたときの画面の一例である。図2のディスプレイ画面には、食卓2上の2つの食器4と、その食器4に入れられている(盛られている)料理3と、水が入れられたコップ21と、が表示されている。厨房側の料理人13は、このディスプレイ画面を随時見ることにより、顧客の食事の進行具合を容易に視認(確認)して、「セット型料理の中の次の料理又は飲料の調理・配膳の準備のタイミング」や「顧客に店舗側から追加注文の問い合わせをすべきタイミング」を判断することができる。
【0034】
また、本実施形態1では、前述のように厨房側の料理人13が図2の前記厨房側ディスプレイの画面を見て顧客の食事の進行具合を視認(把握)して対処することと並行的に、制御部6が、カメラ5からの映像情報又は/及び赤外線検出情報に基づいて、前記食卓2の顧客の食事の進行度合いを判定(推測)し、これに基づいて、次の料理又は飲料の調理又は提供を行うべきタイミングを決定し、料理人13側に所定のアラームや指示を出力するようにも、している(前記料理人13が調理の仕事などに忙しくて前記ディスプレイ10の画面を見ることができないために顧客の食事の進行具合をいちいち把握できないような場合に、前記料理人13が前記制御部6からのアラームや指示を受けるメリットがある)。
【0035】
例えば、前記制御部6は、前記映像情報に基づいて、食卓2の上のコップ21の中の水が無くなっている(又は、所定量よりも少なくなっている)と判定したときは、水を入れたコップ21を追加的に提供する(コップ21の中に水を追加する)ことを指示する情報を、調理人又はウエイター側に出力する(例えば、ウエイターが携帯している携帯情報端末に、制御部6から無線で指示情報を送信する)。
【0036】
また、例えば、前記制御部6は、前記映像情報に基づいて、前記の食卓2の上のコップ21の中のビールその他の飲料(ウイスキーの水割り、ジュース、コーヒー、紅茶、ミルク、ウーロン茶など)が無くなっている(又は、所定量よりも少なくなっている)と判定したときは、「ビールなどの追加注文の問い合わせに行くべきこと」を指示する情報を調理人又はウエイター側に出力する(例えば、ウエイターが携帯している携帯情報端末に、制御部6から無線で指示情報を送信する)。
【0037】
また、例えば、前記制御部6は、前記映像情報に基づいて、食卓2の上の料理3(例えば、オードブル)の食事の進行具合を判定して、次の料理(例えば、メインディシュ)を制作(調理)して提供すべきタイミングを決定し、次の料理(メインディッシュ)の制作(調理)を指示する情報を厨房側に出力する。なお、この場合の前記制御部6による顧客1の食事の進行度合いの判定と前記タイミングの決定方法には、例えば次のような複数の方法がありうる。
【0038】
(1)まず、本実施形態1において、前記のタイミングを決定するための第1の方法を図2を参照して説明する。この第2の方法においては、前記制御部6が、前記カメラ5からの映像情報(図2参照)に基づいて、食器4の中の料理3の「(現在の)残量」(又は、食器4の中で現在の料理3が占めている面積又は容積が食器4全体の面積又は容積の中のどの程度を占めているかの現状の比率)を画像処理プログラムなどにより認識・判定して、この「(現在の)残量」(又は、現状の比率)が、予め決められた基準量(又は、予め決められた料理の面積又は容積が食器全体の面積又は容積の中に占める率を示す基準比率)よりも少ないと判断した場合は、「前記の最初の料理(オードブル)の食事がほぼ終了に近い所定の段階(終了前の所定の段階)に達した(今から数分後に最初の料理の食事が終了する)ので、次の料理(メインディシュ)の調理又は配膳を開始すべきタイミングが近づいた(例えば、今から1分後に調理を開始し、さらにその数分後に配膳する必要がある)」と判定することができる。すなわち、この方法では、前記制御部6は、前記料理データベース7から前記食卓2の注文内容に対応する料理に関する所定の基準量(又は、料理と食器との間のそれぞれの面積又は容積の相互の関係を示す基準値)を取り出して、この基準量(又は、基準比率)と前記カメラ5からの映像から得られる「残量」(又は、現状の比率)とを比較して、現在の料理に続く次の料理(メインディッシュ)の調理の開始又は配膳の用意の開始をすべきタイミングを判定・推測するようにしている。
【0039】
すなわち、この(1)の方法では、前記制御部6は、前記カメラ5からの映像に基づいて、その食器の上の料理の「残量」を認識し、その認識した残量と、その料理の食事があと数分で終了するというときのその料理の標準的な残量の基準量(前記料理データベース7から引き出した標準量)とを比較して、前記残量が前記基準量以下になったとき、「前記の最初の料理(オードブル)の食事がほぼ終了に近づいた(今から数分で終了する)ので、次の料理(メインディシュ)の調理又は配膳の準備をすべきタイミングが近づいた(今から調理を開始して数分後に配膳する必要がある)」と決定するようにしている。あるいは、前記制御部6は、前記カメラ5からの映像に基づいて、食卓上の現在の料理又は飲料についての「食器の面積又は容積(及び色)と料理の面積又は容積(及び色)との間の現状の比率」を求めて、これと前記料理データベース7からの基準比率とを比較して、現在の料理又は飲料の面積又は容積(及び色)が食器全体の面積又は容積(及び色)に対して例えば30−10%以下を占めるだけになったときは、「前記の最初の料理(オードブル)の食事がほぼ終了に近い所定の段階に達した(顧客による現在の料理又は飲料の飲食が今から数分で終了する)ので、次の料理(メインディシュ)の調理又は配膳の準備を開始すべきタイミングが近づいた(今から次の料理の調理(制作)を開始し、その調理終了後に配膳する必要がある)」と決定するようにしている。
【0040】
(2)次に、本実施形態1において、前記制御部6が前記のタイミングを決定するための第2の方法を図3を参照して説明する。この第2の方法においては、前記制御部6は、前記注文内容記録部9のデータに基づいて前記料理データベース7から前記食卓2の上に配膳されるべき最初の料理(オードブル)の標準的な映像(図3(b)参照)を呼び出して、この呼び出した標準的な映像と、前記カメラ5からほぼリアルタイムに(又は所定時間ごとに)送られてくる前記料理(オードブル)3の現在の映像(図3(a)参照)とを比較して、それらの両映像の差分情報を取り出して、その差異が所定の基準量よりも大きくなったら、「前記の最初の料理(オードブル)の食事がほぼ終了に近い所定の段階に達した(今から約5分後に終了する)ので、次の料理(メインディシュ)の調理又は配膳を開始すべきタイミングが近づいた(今から調理を開始して今から約5分後に配膳する必要がある)」と判定する。
【0041】
このようにして前記制御部6が「次の料理(メインディッシュ)の調理(制作)又は配膳の用意を開始すべきタイミングになった」と判断したときは、制御部6は、このこと(次のメインディシュの調理を開始して配膳の用意をする必要があるということ)を、前記厨房側スピーカ11からのアラーム(所定の音響又は音声)の出力、前記厨房側ディスプレイ10からの文字・図表又は画像の表示などにより(さらに、前記厨房側プリンタ12から次の料理の調理を指示する伝票のプリントアウトにより)、料理人13に知らせる(次の料理の制作及び配膳の準備に取り掛かるように料理人13やウエイターに指示する)。
【0042】
また、本実施形態1においては、前記の食卓2の上のコップ21の中に、前記セット型料理(コースメニュー)とは別個に顧客が単品で注文したビールその他の飲料(スープ、ウイスキーの水割り、ジュース、コーヒー、紅茶など)が入れてある場合に、前記制御部6が、前記のカメラ5からの映像情報に基づいて、前記コップ21の中の飲料が無くなっている(所定量よりも少なくなっている)かどうかを画像処理プログラムなどにより認識・判定し、無くなっている(所定量よりも少なくなっている)と判定したときは、料理人13又はウエイターに対して、所定のアラーム、文字・図表又は画像表示、又は伝票のプリントアウトなどを行うことにより、「現在、前記の食卓の客にビールなどの単品の飲料についての追加注文の問い合わせに行くべきタイミングになっていること」を知らせるようにしている。
【0043】
次に、本実施形態1においては、前記カメラ5は、前述のように制御部6又は図示しないマイクロコンピュータ(カメラ5に直接に内蔵又は外付けされたマイクロコンピュータ)により、所定のタイミングで「赤外線のみを透過させるフィルター」を装着させられることにより、可視光カメラとしてだけでなく、赤外線カメラ(赤外線検出手段の一種)としても作動するようになっている。本実施形態1においては、前記制御部6は、この赤外線検出手段(赤外線カメラ)として作動するカメラ5からの赤外線検出結果(この場合は、赤外線により撮像した赤外線映像)に基づいて、前記の「食卓上の現在の料理についての顧客の食事の進行度合いを測定・判定して、セット型料理の中の次の料理の調理の開始又は配膳の準備の開始を行うべきタイミングを決定する」ことをも行っている。前記の赤外線検出結果の情報は、単独で前記タイミングを決定するために使用されてもよいし、前記のカメラ5(前記フィルターを装着しないときの可視光カメラ)からの映像情報と併用して前記タイミングを決定するために使用されてもよい。
【0044】
また、本実施形態1においては、顧客のプライバシーを保護するため、及び、顧客に「自分がカメラで撮像されているときの不快感」を与えないようにするため、前記可視光カメラ5は、「食卓2の上面とその上の料理・飲料及び食器の映像」を取得するだけで、客の顔の映像は取得しないようにしている(すなわち、前記可視光カメラ5は、「食卓2上の料理・飲料又は食器の映像であって顧客の顔を含まない映像」を取得するようにしている)。すなわち、本実施形態1では、前記カメラ5は、その撮像範囲を食卓2の上面のみに限定するように予め設定されている。また、本実施形態1では、もし仮に客の顔が撮像されてしまった場合(例えば顧客が食卓2の上に自分の顔を移動させた場合など)は、客(人間)の顔の画像の部分だけを直ちに(タイミング決定手段を構成する制御部6や表示手段を構成するディスプレイ10に送信される前に)消去する(他の部分は残す)かその顔画像の上に他の画像を被せるようにしている。
【0045】
次に、前記制御部6が、前記赤外線検出結果と前記映像情報と併用して前記タイミングを決定する場合の動作を図4を参照して説明する。図4は、前記カメラ5からの情報(可視光による撮像情報、及び、赤外光による熱線映像)を表示させるためのディスプレイ10の画面を示すものである。このディスプレイ10の画面(図4では符号10で示す)は、上下2つに分割された分割画面10a及び10bから構成されている。
【0046】
今、顧客1の食卓2に、図4のディスプレイ10の分割画面10aの中に示すような、食器31とその上の料理(ステーキ)32と飲料(スープ)33を入れたマグカップ34が存在するとする。そして、前記の可視光カメラとしてのカメラ5から、前記の食卓2の上の状況を示す映像情報が制御部6に送信され、図4に示すような「食器31、料理(ステーキ)32、飲料(スープ)33、及び、マグカップ34」がディスプレイ10の分割画面10aに表示されているとする。
【0047】
また、前記可視光カメラとしてのカメラ5の撮像の直後に、制御部6からの制御信号により(又は、カメラ5に直接に内蔵又は外付けされているマイクロコンピュータからの信号により)前記カメラ5の対物レンズに前記の「赤外線のみを透過させるフィルタ」が装着されることにより赤外線カメラとして作動するようになったカメラ5が前記料理32又は飲料33の赤外線映像を所得し、この赤外線映像が、制御部6に送信される。この制御部6に送信された赤外線映像は、前記ディスプレイ10の下側の分割画面10bに示すように、表示される(図4の下側の分割画面10bでは、食器31やコップ34からは赤外線がほとんど発せられないため、食器31やコップ34は明瞭には映っていない)。この下側の分割画面10bでは、料理(ステーキ)32や飲料(スープ)33の温度分布が色分け表示される(例えば、温度がより高い部分はより濃い赤色に、温度がより低い部分はより濃い緑色に表示される)。
【0048】
厨房側の料理人13は、このディスプレイ画面10の分割画面10a,10bを見て、「セット型料理における次の料理又は飲料の調理・配膳の準備の開始のタイミング」を判断したり、「単品注文した顧客への追加注文の問い合わせをすべきタイミング」を判断したりすることができる。
【0049】
また、本実施形態では、前記の料理人13による判断と並行的に、前記制御部6による前記各タイミングの判断及びアラーム等の出力も行なっている。
【0050】
例えば、前記制御部6は、前記赤外線検出結果から、食卓2の上に在る料理32の現在の温度(現在の料理32から発せられる赤外線の量から推定される温度)が、「前記料理32の顧客への提供時の推定温度(顧客へ提供された時点での前記料理32から発せられる赤外線の量により推定される温度)又は前記料理32の基準温度(顧客が注文した料理の顧客提供時の標準温度で、前記料理データベース7に予め記録されている温度)」と比較して、「前記料理32の顧客への提供時の推定温度、又は、前記料理32の基準温度」よりも現在の温度が所定の温度以上低下した(例えば、前記料理32の現在の温度は約15℃、前記料理(ステーキ)32の顧客提供時の実際の推定温度又は標準温度は約70℃で、現在の温度が前記標準温度70℃よりも所定値50℃以上低下した)と判定したときは、「現在の料理32についての顧客による食事がほぼ終了に近い所定の段階に達しており、次の料理の調理の開始又は配膳の準備の開始をすべきタイミングになった」と判定することができる(制御部6によるこのような判定は、前記赤外線検出結果に前記の可視光画像を併用して行うこともできるが、併用しないで行うこともできる)。
【0051】
このように、前記可視光カメラからの映像情報(図4の分割画面10a)だけだと、料理(ステーキ)32はその大部分がまだ残っているので、料理(ステーキ)32の食事はまだほとんど進行していないと推測されそうである。しかし、本実施形態1のように、前記赤外線カメラからの赤外線映像情報をも判定材料に含めると、前記制御部6は、前記ステーキ32の温度がほとんど冷めて室温や食器41に近い温度まで低下しているので、顧客はこのステーキ32はこれ以上食べる意思がない(食べ残すつもりでいる)のだろうと推測することになる。このように、前記制御部6は、前記の可視光画像だけでは分からない情報(ステーキ32の大部分がまだ残っていても、その温度が冷えているので、顧客は食べ残そうとしているのだということ)を、前記の赤外線画像をも参照することにより的確に推測して、「次の料理(デザート)の調理の開始又は配膳の準備の開始をすべきタイミングだ」ということを的確に判断するようにしている。
【0052】
また、本実施形態1では、スープ33(図4参照)についても、前記制御部6は、前記スープ33からの赤外線の検出結果に基づいて、現在のスープ33の温度を比較対象温度(例えば、室温センサにより検出される現在の室温)と比較することにより、前記スープ33の温度が前記の比較対象温度(現在の室温)とほぼ同程度まで冷めたときは、「(マグカップ34の中にまだ相当量のスープ33が残っている場合でも)顧客はスープ33の食事を既に終了している、次の料理又は飲料の調理又は配膳の準備を開始すべきタイミングが来た」と判断して、そのことを示すアラームや指示を店舗の店員側に出力するようにしている。
【0053】
すなわち、前記制御部6は、前記可視光カメラからの映像情報に基づいて「マグカップ34の中にまだほとんどのスープ33が残っていること」を認識しても、前記赤外線検出結果に基づいて「スープ33の温度が室温に近い温度まで冷めていること」をも認識したときは、前記赤外線検出結果に基づいて、「顧客はスープ33についての飲食を既に終了している」と判定して、「次の料理又は飲料の調理の開始又は配膳の準備の開始をすべきタイミングが来た」と判断するようにしている。
【0054】
以上の動作は、前記制御部6が、前記カメラ5からの可視光画像(図4の分割画面10aに示す情報)と赤外線画像(赤外線検出結果。図4の分割画面10bに示す情報)との双方の情報に基づいて前記タイミングを決定する場合の動作を説明したが、本発明では、前記の赤外線検出手段(赤外線カメラ)からの赤外線画像(赤外線検出結果)のみに基づいても、例えば「ステーキ32(又はスープ33)の温度が所定の基準温度と比較して所定レベル以上に低下しているので、顧客は食べ残そうとしているのだろう」と食事の進行具合を推測して、これにより前記タイミングを的確に判断することができる。
【0055】
また、前記制御部6は、前述のように各タイミングを判定したときは、その判定結果を、アラーム又は音声の出力、文字・図表又は画像の表示、又は、伝票のプリントアウトなどによって、料理人13やウエイターなどの店員に知らせるようにしている。
【0056】
次に、本実施形態1の他の動作を図5に基づいて説明する。図5に示す動作では、前記カメラ5が食卓2の上の皿・茶碗・ナイフ・フォーク・スプーン・箸などの食器を撮像して、その撮像した映像情報を、制御部6に送信し、制御部6から厨房のディスプレイ10に表示するようにしている。これにより、厨房の料理人13は、例えば、▲1▼皿・茶碗・ナイフ・フォーク・スプーン・箸などの各食器の形状、▲2▼各食器の食卓2全体に対する(又は、顧客1に対する)位置関係(位置と向き)、▲3▼各食器の相互の位置関係(位置と向き)、▲4▼皿とナイフ・フォーク・スプーンとの間の相互の位置関係(位置と向き)などに基づいて、顧客1の食事の進行具合を視認・推測し、次の料理又は飲料の調理の開始又は配膳の準備の開始をすべきタイミングを知ることができる。
【0057】
また、本実施形態1では、料理人13が前記カメラ5からの各食器の映像をディスプレイ10で視認しながら前記タイミングを判断することと並行的に、前記制御部6が前記カメラからの皿・茶碗・ナイフ・フォーク・スプーン・箸などの各食器の映像に基づいて、顧客の食事の進行具合を推測し、前記タイミングを決定するようにしている。すなわち、前記制御部6は、前記カメラからの皿・茶碗・ナイフ・フォーク・スプーン・箸などの各食器の映像に基づいて、皿・茶碗・ナイフ・フォーク・スプーン・箸などの各食器の位置や向きや形状を画像認識し、その「画像認識した内容」と前記料理データベース7から引き出した「各料理についての標準的な皿・茶碗・ナイフ・フォーク・スプーン・箸などの各食器の位置又は向き情報」(各食器と食卓又は顧客との相互の位置関係、各食器と料理との相互の位置関係、各食器相互間の位置関係などの情報)とを比較・照合することにより、各顧客の各料理又は飲料に対する食事の進行具合を判定・推測するようにしている。そして、前記制御部6は、この判定・推測結果に基づいて、次の料理の制作又は配膳の準備を行うべきタイミングを判定し、前記タイミングが来たと判断したときは、アラーム、文字などの表示、伝票のプリントアウトなどの方法で、料理人やウエイターに所定の指示などを与えるようにしている。
【0058】
例えば、(1)前記制御部6は、前記の皿・茶碗・ナイフ・フォーク・スプーン・箸などの各食器の形状及び各食器の食卓2全体(又は顧客1)に対する位置関係(位置と向き)に基づいて、例えば、食卓2の上で皿が食卓2の中央部(顧客1から比較的遠く離れた位置)に放置されているときは、「その皿に盛られていた料理については食事が終了している。よって、次の料理又は飲料の調理又は配膳の準備に取り掛かるタイミングになった」と推測するようにしている。
【0059】
また、(2)前記制御部6は、前記の各食器の相互の位置関係(位置と向き)に基づいて、例えば、食卓2の上で2つの皿が重ねられているときは、「その2つの皿に盛られていた料理については既に食事が終了しているので、次の料理又は飲料の調理又は配膳の準備に取り掛かるタイミングになった」と推測するようにしている。
【0060】
また、(3)前記制御部6は、前記の皿、ナイフ、フォーク、及びスプーンの間の相互の位置関係(位置と向き)に基づいて、例えば、図5(a)に示すように、料理(ハンバーグ)42が盛られた皿41の上にナイフ43とフォーク44とが互いに交差する方向に置かれているときは、「その皿41に盛られていた料理32については顧客はまだ食事中だ」と推測するようにしている。他方、前記制御部6は、前記の皿、ナイフ、フォーク、及びスプーンの間の相互の位置関係(位置と向き)に基づいて、例えば、図5(b)に示すように、料理(ハンバーグ)42が盛られた皿41の上にナイフ43とフォーク44とが平行に並べて置かれているときは、「その皿41に盛られていた料理32については顧客は既に食事を終わったので、次の料理又は飲料の調理又は配膳の準備に取り掛かるタイミングがきた」と推測するようにしている。
【0061】
すなわち、例えば、「皿、ナイフ、フォーク、及びスプーンの相互の位置関係」については、各国・地域や各宗教により様々なマナーやルールが定められている。例えば、フランス料理では、ステーキなどが盛られた食器にナイフとフォークが互いに交差する向きに置かれていれば(あるいは、フォーク先端の湾曲した部分が上向きに置かれていれば)まだ食事中なのでウエイターはその料理を下げては(厨房に持って行っては)いけない、他方、食器の上にナイフとフォークが平行に並べられていれば(あるいは、フォーク先端の湾曲した部分が下向きに置かれていれば)その料理の食事が終わったのでウエイターはその料理を下げても良い、というようなマナー又はルールが存在している。
【0062】
本実施形態1では、このような様々なマナーやルールを前記料理データベース7に記録している。したがって、前記制御部6は、前記料理データベースから様々なマナーやルールを抽出し、これらと食卓2の上の皿41、ナイフ43、及びフォーク44の相互の位置関係などのデータとに基づいて、個々の顧客のその料理又は飲料に対する食事の進行具合を判定するようにし、この判定に基づいて次の料理の制作又は配膳の準備に取り掛かるべきタイミングを決定するようにしている。
【0063】
また、前記制御部6は、前記カメラ5からの皿・茶碗・ナイフ・フォーク・スプーン・箸などの各食器の映像に基づいて、顧客が現在の料理又は飲料の食事の進行具合を判定し、「顧客の現在の料理又は飲料についての飲食が終了に近い所定の段階に達した。よって、顧客にサービスの追加要求の問い合わせをするべきタイミングがきた」と判断したときは、料理人13やウエイターにその指示を出力する(料理人13に対しては厨房内のディスプレイ10やスピーカ11などにより、また、客席フロアーに居るウエイターに対してはウエイターが携帯している携帯機器に指示情報を無線送信することにより、前記指示を出力する)。
【0064】
なお、前記制御部6による各食器の位置や向きの認識手法には様々な方法がありうるが、例えば、前記制御部6は、各食器の形状と寸法を前記カメラ5からの映像情報により画像認識処理により認識し、各食器の種類を判定することができる。
【0065】
前記の皿・ナイフ・フォーク・スプーン・箸などの各食器をカメラで撮像した画像から、公知の画像認識装置・画像処理(画像解析)ソフトウェアを使用して、前記各食器の形状や向きを認識する技術については、例えば特開平5−266358号公報(特に、この公報の図6参照)などで開示されている。前記のような食器の形状や向きを認識するための技術としては、例えば、カメラによる撮像情報の中の物体の輝度差から各物体の輪郭を検出する輪郭検出装置(人工網膜チップなどを使用するものもある)などが知られている。
【0066】
また、カメラを使用して撮像情報の中の各物体の三次元形状データを取得するための技術(前記の食卓上の各食器の三次元形状や向きなどを検出するための技術)としては、例えば、社団法人電子情報通信学会より2001年12月13日に発行された「電子情報通信学会技術研究報告 信学技報Vol.101 No.524」の101−107頁に掲載された論文「高速高密度頭部形状計測レンジファインダシステムの開発(著者:丸亀敦など)」で紹介された技術が存在している。この技術を食卓上の各食器の三次元形状データを取得するために使用するときは、複数のプロジェクタからの正弦波状の光の濃淡パタン(レーザー光でもよい)を、食卓上の各食器(物体)に向けてスキャン(シフト)させながら照射し、そのパタン画像を複数のカメラで撮像して、位相値を計算し三角測量原理により三次元座標を計算して、周囲の諸物体の三次元形状データを得る、というものである(前記論文では「多眼正弦波格子位相シフト法」と呼んでいる)。すなわち、正弦波の濃淡パタンを3回以上一定量ずつシフトさせながら対象(この場合は、食卓上の各食器)に照射し、そのパタン画像を撮像して位相値を計算し、三角測量原理により三次元座標を計算するようにしている。また、前記の正弦波パタンのシフト(スキャン)機構としては、例えば、正弦波パタンの照射装置がカムの縁に立つようにし、カムはステッピングモーターで回るようにし、カムの縁は螺旋階段状に加工されていて、カムが回転すると上の正弦波パタンが一定量ずつシフトする仕組みになっているものを採用することができる。このシフト機構により、ステッピングモーターを高速に回転させれば、正弦波パタンを高速でシフト(スキャン)させることができる。正弦波パタン画像の取得は、パタンが各段階にあるときに画像をカメラで撮像する。マイクロコンピュータなどの制御部が、前述のような正弦波パタンのシフト(スキャン。カムの回転制御)、カメラの撮像制御、及び、プロジェクタの点灯制御を行うようにしている(以上の説明は、前記論文の文章を引用した)。
【0067】
また、本実施形態1において、前記制御部6は、前記カメラ5からの皿・茶碗・ナイフ・フォーク・スプーン・箸などの各食器の映像に基づいて、顧客が現在の料理又は飲料の食事の進行具合を判断し、「顧客の現在の料理又は飲料の飲食が終了に近い所定の段階に達した。よって、店員が顧客にサービスの追加要求の問い合わせをすべきタイミングがきた。」と判断したときは、料理人13やウエイター(客席係)に対して、音声又は音響の出力、文字又は画像の表示、指示伝票のプリントアウトなどを行うことにより、そのことを知らせる(その指示をする)。すなわち、前記制御部6は、前記の各食器の映像から、各食器を画像認識(画像認識・画像解析の手法は公知であるので説明を省略する)し、この認識内容に基づいて、例えば、▲1▼食卓2上で皿が食卓2の中央の場所(顧客の位置から遠く離れた場所)に置かれている、▲2▼食卓2上で2つの皿が重ねて置いてある、▲3▼食卓2上で皿41の上にナイフ43とフォーク44が平行に並べて置いてある(図5(b)のような状態)などの状態の存在を画像認識・判定したときは、「現在の料理又は飲料の食事が終わっているので、次の料理又は飲料の調理(制作)又は配膳の準備をすべきタイミングがきた」と判断し、そのことを店員に知らせるためのアラーム(音声又は音響の出力、文字又は画像の表示など)や店員への所定の行動の指示を、店員側に出力するようにしている。
【0068】
また、以上の本実施形態1では、オードブルの次のメインディシュを何時頃用意して配膳するかのタイミングを推測するための判定・推測動作を、厨房内に設置した制御部6により行うようにしているが、本発明では、前記の判定・推測動作をするためのCPU(タイミング決定手段)を、各食卓2の上方又は斜め上方(天井など)に設置されたカメラ5の筐体の内部又はその近傍に設置するようにしてもよい(すなわち、タイミング決定手段を、各食卓毎にそれぞれ設置し、このタイミング決定手段からの信号を、厨房などに備えた、料理人13等に向けてアラーム等を出力する手段に向けて送信するようにしてもよい)。
【0069】
(実施形態1におけるディスプレイ10の画面の一例)
次に、本実施形態1のディスプレイ10の画面の一例を図6aを参照して説明する。本実施形態1が適用されている飲食店では、6個の食卓A,B,C,D,E,Fがあるものとする。この図6aの例では、前記の計6個の食卓A−Fを上方又は斜め上方から撮像した可視光画像及び赤外線画像が、食卓A−Fの順番で、ディスプレイ10の画面の中に一覧表示されている(この例では、可視光画像及び赤外線画像は、図4のような分割画面10a,10bにそれぞれ別個に表示されるのではなく、一つの画面の中に重ね合わせ表示(スーパーインポーズ表示)されている。なお図6aの画面の例では、食卓C,D,Fには顧客が居ない)。この場合は、厨房の料理人13は、図6aの画面を見ながら、例えば、Aの食卓2の顧客の食事の進行状況(図6aの画面から、食卓Aでは、セット型料理の一部であるステーキ3の「残量」が少なくなっており、且つ、ステーキ3の「温度」が室温に温度まで低下している、よって、食卓Aのステーキ3の顧客の食事はほぼ終了している、ということが分かる)を診断して、セット型料理の中の次の料理又は飲料の制作又は配膳の準備に取り掛かることができる。また、本実施形態1では、前記制御部6も、このように判断して、そのことを示すアラームを厨房内の調理人に向けて発することができる。
(実施形態1におけるディスプレイ10の画面の他の一例)
図6bは本実施形態1のディスプレイ画面の他の一例を示すものである。この図6bの例では、前記の計6個の食卓A−Fの上の各食器(皿、ナイフ、フォーク、スプーンなど)の映像が、それぞれ、食卓A−Fの順番で、ディスプレイ10の画面の中に一覧表示されている。この場合は、厨房の料理人13は、図6bの画面を見ながら、例えばAの食卓2の顧客の食事の進行状況(図6bの画面から、食卓Aでは、セット型料理の一部であるステーキが載せられた食器の皿41の上に、ナイフ43とフォーク44が並べて置かれている、よって、食事の一般マナー・ルールを基準にすると、食卓Aの料理は顧客の食事がほぼ終了している、ということが分かる)を判断して、食卓Aについてのセット型料理の中の次の料理又は飲料の制作又は配膳の準備に取り掛かることができる。また、本実施形態1では、前記制御部6も、このように判断して、そのことを示すアラームを厨房内の調理人に向けて発することができる。
(実施形態1におけるディスプレイ10の画面の更に他の一例)
図6cは本実施形態1のディスプレイ画面の更に他の一例を示すものである。この図6cの例では、前記の計6個の食卓A−Fの上の各セット型料理の進行状況が、「文字列・図形又は画像がそれぞれ表示された複数のブロックから構成されている流れ図」の形で表示されている(例えば、あるセット型料理が、オードブル、メインディッシュ、及び、デザートの各料理から成るときは、その各料理を示す文字列・図形又は画像などが、所定の順番で流れるように、ディスプレイ画面に表示されている)。料理人13は、この画面の流れ図を見ながら、各食卓A−Fの各セット型料理の流れ・進行をスケジュール管理することができる。今、食卓Aでは、セット型料理の一部であるステーキ(メインディシュ)について顧客の食事がほぼ終了しているとする。このとき、前記制御部6は、前記カメラからの可視光画像及び赤外線画像を解析(画像処理・画像認識)し、食卓Aの上の料理3の残量、料理3の温度(温度変化)、料理3が盛られた食器(図6bの41,43,44参照)の相互の位置関係などの情報から、「セット型料理の一部であるステーキについて顧客の食事がほぼ終了している」と判断し、「食卓Aについては、セット型料理のメインデイッシュである今のステーキ3の食事が終了に近い所定の段階に達した。よって、次の料理であるデザートの調理又は配膳の準備に取り掛かるタイミングがきた」と判断し、食卓Aに対応する流れ図の中のデザートの部分を強調表示させて(例えば、その部分だけを光で点滅表示させたり、その部分の文字又は背景だけを他と異なる色で表示させたりして)、料理人13に注意を喚起する(また、この強調表示と併せて、アラーム音響などを発生させて、さらに注意を喚起させるようにしてもよい)。これにより、料理人13は、セット型料理の中の次の料理であるデザートの制作(調理)及び配膳の準備に取り掛かることができる。なお、本実施形態では、図6cに示す各顧客毎(又は、各食卓毎)の「流れ図」を、「図6aに示す映像(赤外線画像を含む)又は赤外線検出結果、又は、図6bに示す食器の向き・位置などを示す情報」と共に、ディスプレイ10に表示するようにしてもよい。
【0070】
なお、以上の本実施形態1の動作説明では、制御部6が顧客の飲食の進行段階を判断して、顧客による現在の料理又は飲料の飲食が終了に近い所定の段階に達した(よって、次の料理又は飲料の調理又は配膳の準備に取り掛かるべきタイミングになった)と判断したとき、所定のアラームを厨房側の調理人などの店員に発するようにしている(また、前記制御部6は、カメラ5からの映像情報及び赤外線情報をして厨房側のディスプレイ10に表示して、調理人などの店員が遠隔の食卓上の様子すなわち顧客による飲食の進行状況を視認できるようにしている)。
【0071】
しかしながら、本実施形態1では、これに限られることなく、例えば、制御部6は、顧客の飲食の進行段階を判断して、顧客による現在の料理又は飲料の飲食が終了に近い所定の段階に達した(よって、次の料理又は飲料の調理又は配膳の準備に取り掛かるべきタイミングになった)と判断したとき、前述のような所定のアラームを発することに代えて(又は、所定のアラームを発することと並行して)、図1aの調理装置101、配膳準備装置102、又は配膳装置103を、自動的に(店員の手動によることなく)作動させることもできる。この場合の動作は次のとおりである。まず、制御部6は、顧客による現在の料理又は飲料の飲食が終了に近い所定の段階に達したと判断したとき、次の料理又は飲料が予めセットされている電子レンジ(前記調理装置101の一つであって、調理人13が、次の料理又は飲料のための食材を予め入れておいた電子レンジ)の電源をONさせて、更に、前記食材の調理のための加熱温度を前記料理データベース7から取得し、その加熱温度で加熱するように前記電子レンジの加熱動作の設定をしてから、電子レンジの加熱動作を開始させる。次に、制御部6は、この電子レンジによる加熱(すなわち、次の料理又は飲料の調理)が終了したときは、まず、アーム付きロボット(前記配膳準備装置102の一つ)を作動させて、所定の食器をこれから顧客食卓に運ばれるべきトレイ(盆)の上に配置させ、次に、アーム付きロボット(前記配膳準備装置102の一つ)を作動させて、前記電子レンジ内にある調理された料理又は飲料を取り出して、それを前記トレイ(盆)の上に配置された食器の上に配置する。次に、制御部6は、アーム付きロボット(前記配膳装置103の一つ)を作動させて、前記食器と料理又は飲料とが配置されたトレイ(盆)をベルトコンベア(前記配膳装置103の一つ)の上に運んで、このベルトコンベアにより、前記食器と料理又は飲料とが配置されたトレイ(盆)を該当の顧客の食卓まで運ぶようにする(図1b参照)。なお、以上の説明では、顧客に提供すべき「次の料理又は飲料」のための食材は、予め、調理人13が、前記電子レンジの中に入れるようにしていたが、本実施形態1では、前記制御部6が、顧客による「現在の料理又は飲料」の飲食が終了に近い所定の段階に達したと判断したとき又はその前に、前記「次の料理又は飲料」のための食材を、アーム付きロボット(前記調理装置101を構成するものの一つ)を作動させて、前記電子レンジの中に入れるようにしてもよい。
【0072】
(実施形態2) 次に、図7は本発明の実施形態2に使用される「赤外線検出手段」としての「スキャン装置」を示すものである(本実施形態2の構成は、前記の「赤外線検出手段としてのスキャン装置」以外の部分については、前記の実施形態1とほぼ同様である)。
【0073】
図7において、50は食卓2の上の皿に盛られた料理、50aは食卓2上のコップに入れられた飲料、51は飲食店の天井などに備えられた「赤外線検出手段としてのスキャン装置」、である。
【0074】
前記スキャン装置51は、CPU(中央処理装置)及びメモリ(ROM及びRAM)を含むマイクロコンピュータ52と、このマイクロコンピュータ52からの制御信号により制御されるスキャン機構(回動機構)53と、このスキャン機構53により食卓2上を全てカバーするように順次(逐次)スキャンされる赤外線センサ(受光素子)54と、から構成されている。
【0075】
前記赤外線センサ54からの受光データ(赤外線検出データ)と前記スキャン機構53からの位置・角度データ(赤外線センサ54をスキャンするときの各位置・角度データ)とは、互いに同期してマイクロコンピュータ52に入力され、マイクロコンピュータ52のメモリに、熱源の位置・角度データとして記録される。この熱源の位置・角度データは、マイクロコンピュータ52から、図1aの前記制御部6に送られる。前記制御部6は、前記マイクロコンピュータ52から送られた前記の熱源の位置・角度データ(前記の受光データ及び位置・角度データ)に基づいて(公知の解析プログラムなどを使用して)、前記の各料理50又は飲料50aの前記食卓2上における位置とその温度(各料理の表面又は内部の温度分布)を、認識するようにしている。
【0076】
よって、本発明の「赤外線検出手段」として図7に示す「スキャン装置51」を使用する場合でも、図1aの「赤外線カメラ5」を使用する場合と同様に、食卓2上の料理50又は飲料50aからの赤外線(熱源を発する物体)を検出することができる。そして、このスキャン装置51で得られた赤外線検出結果は、前記制御部6により、ディスプレイ10により料理人13などの店員側に出力される(従来より公知の「可視化(ビジュアライゼーション)ソフト」などを使用すれば、前記の赤外線検出結果データをディスプレイ10に分かりやすく(例えばサーモグラフィーと同様の温度分布画像として)表示することができる)。料理人13などの店員側は、この表示をディスプレイ10(図1a参照)などで見ながら、「顧客に店舗側からサービスの追加要求の問い合わせをすべきタイミング」、又は、「セット料理の途中で次の料理又は飲料の調理又は配膳の準備をすべきタイミング」を判断することができる。
【0077】
また、本実施形態2では、前記料理人13の判断と並行的に、前記制御部6(タイミング決定手段)が、前記スキャン装置51で得られた赤外線検出結果に基づいて、前記料理50又は飲料50aの現在の温度分布から前記料理50又は飲料50aについての顧客の食事の進行状況(顧客の現在の料理又は飲料についての飲食が終了に近い所定の段階に達したかどうか)を判定し、この判定に基づいて、「顧客に店舗側からサービスの追加要求の問い合わせをすべきタイミング」、又は、「セット型料において顧客に次に提供すべき料理又は飲料の調理又は配膳の準備をすべきタイミング」を決定し、この決定したタイミングを料理人13などの店員側に知らせるために、所定アラームや指示情報をディスプレイ10やスピーカ11などから出力するようにしている。
【0078】
さらに、本実施形態2では、前記制御部6(タイミング決定手段)が、前記スキャン装置51で得られた赤外線検出結果に基づいて、前記料理50又は飲料50aの現在の温度分布から前記料理50又は飲料50aについての顧客の食事の進行状況(現在の料理50又は飲料50aについての顧客による飲食が終了に近い所定の段階に達したかどうか)を判定し、この判定に基づいて、「セット型料理における顧客に次に提供すべき料理又は飲料」の調理の開始をするように前記調理装置101(図1a参照)を作動させ、この調理装置101により調理された次の料理又は飲料の配膳の準備をするように前記配膳準備装置102(図1a参照)を作動させ、さらに、この配膳準備装置103により配膳の準備がされた「次の料理又は飲料」を配膳するように前記調理前記配膳装置103(図1a参照)を作動させるようにしてもよい。
【0079】
(実施形態3) 次に、図8は本発明の実施形態3に使用される「各食器の向き・位置・形状などを検出するための食器向き等検出手段」としての「スキャン装置」を示すものである(本実施形態3の構成は、前記の「食器向き等検出手段としてのスキャン装置」以外の部分については、前記の実施形態1とほぼ同様である)。
【0080】
図8において、60は食卓2の上の皿、60aは食卓2の上のコップ、61は飲食店の天井など(各食卓の上方の位置)に備えられた「食器向き等検出手段としてのスキャン装置」、である。
【0081】
前記スキャン装置61は、CPU及びメモリなどを含むマイクロコンピュータ62と、このマイクロコンピュータ62により制御されてスポット光(レーザー光など)を食卓2に向けて照射するためのスポット光源63(このスポット光源63に代えて、指向性のあるアンテナを使用して指向性のあるマイクロ波やミリ波などの電波(パルス波)を照射する装置でもよい)と、前記マイクロコンピュータ62により制御されながら前記スポット光源63から照射されるスポット光を食卓2の全体をカバーするように食卓2に対して順次(逐次)スキャンさせるためのスキャン機構(回動機構)64と、前記スポット光源63からのスポット光の反射光(前記食卓2上の物体により反射された反射光)を受光するための光センサ(受光素子)65と、から構成されている。
【0082】
前記光センサ65からの受光データと前記スキャン機構64からの位置・角度データ(前記スポット光源63からの各スポット光を順次スキャンさせたときの各スポット光それぞれの位置・角度データ)とは、互いに同期して前記マイクロコンピュータ62に入力され、マイクロコンピュータ62内のメモリに記録される。このメモリに記録されたスキャンデータ(前記の受光データと位置・角度データ)は、マイクロコンピュータ62から、図1aの前記制御部6に送られる。前記制御部6では、前記マイクロコンピュータ61から送られた前記の受光データと位置・角度データに基づいて(公知の解析プログラムなどを使用して)、前記各食器(皿60及びコップ60a)の前記食卓2上におけるその向き、位置、形状、寸法、及び、相互の位置関係などを、認識するようにしている。
【0083】
このように、本実施形態3では、前記スポット光(又は、指向性のある電波)を食卓上にスキャンさせて、その反射光(反射波)を受光(受信)することにより、食卓上の各食器の向き、位置、形状、寸法、及び相互の位置関係などを前記制御部6(前記各信号の解析プログラムを含んでいる)が認識できるようにしている(なお、上記のスキャン装置61は、一種のレーダー(レーザーレーダーなど)とみてもよい)。
【0084】
よって、本発明の「食器向き等検出手段」として図8に示す「スキャン装置61」を使用する場合でも、本発明の「食器向き等検出手段」として図1aの「カメラ5」を使用する場合と同様に、食卓上の皿60又はコップ60aなどの各食器(ナイフ、フォーク、スプーン、箸などを含む)の向き、位置、形状、寸法、及び相互の位置関係を認識することができる。そして、このスキャン装置61で得られた各食器の向き、位置、形状、寸法などのデータは、制御部6を介してディスプレイ10により料理人13などの店員側にディスプレイ表示などで出力される(従来より公知の「可視化(ビジュアライゼーション)ソフト」などを使用すれば、前記のスキャンデータに基づいて食器の位置や向きや形状をディスプレイ10に立体的に表示することもできる)。そして、料理人13などの店員は、この表示をディスプレイ10(図1a参照)などで見ながら、「現在の料理又は飲料についての顧客による飲食が終了に近い所定の段階に達したかどうか、顧客に店舗側からサービスの追加要求の問い合わせをすべきタイミング」、又は、「現在の料理又は飲料についての顧客による飲食が終了に近い所定の段階に達したかどうか、セット型料理における次の料理又は飲料の調理又は配膳の準備をすべきタイミング」を判断して、適切なサービスを行うことができる。
【0085】
また、本実施形態3では、前記制御部6(タイミング決定手段)が、前記スキャン装置61から送信されたスキャンデータ(前記の受光データと位置・角度データ)から、前記皿60又はコップ60aなどの食器の向き、位置、形状、寸法、及び相互の位置関係などの各食器の向き・位置情報を求め、この求めた各食器の向き・位置情報に基づいて、前記皿60又はコップ60aに入れられている料理についての顧客の食事の進行状況を判定し、この判定に基づいて、「サービスの追加要求の問い合わせのタイミング、又は、次の料理又は飲料の調理又は配膳の準備のタイミング」を決定し、このタイミングを料理人13などの店員側に知らせるために、所定のアラームや指示情報などをディスプレイ10やスピーカ11などから出力するようにしている。
【0086】
また、本実施形態3では、前記スキャン装置61により、前記皿60又はコップ60aなどの食器の向き、位置、形状、寸法、及び相互の位置関係などの各食器の向き・位置情報を取得することに代えて(又は、これと共に)、前記皿60又はコップ60aの中に実際に存在している料理又は飲料の形状データを取得するようにしてもよい。そして、この所得した料理又は飲料の形状データに基づいて、顧客の食事の進行状況を判定し、この判定に基づいて、「現在の料理又は飲料についての顧客による飲食が終了に近い所定の段階に達したかどうか、サービスの追加要求の問い合わせのタイミング、又は、セット型料理における次の料理又は飲料の調理又は配膳の準備のタイミング」を決定し、このタイミングを料理人13などの店員側に知らせるために、所定のアラームや指示情報などをディスプレイ10やスピーカ11などから出力するようにしてもよい。また、前記の取得した料理又は飲料の形状を厨房側のディスプレイ10に表示させるようにしてもよい。
【0087】
さらに、本実施形態3では、前記制御部6(タイミング決定手段)が、前記スキャン装置61により得られた「食器又は料理又は飲料の形状データ」に基づいて、現在の料理又は飲料についての顧客の食事の進行状況(現在の料理又は飲料についての顧客による飲食が終了に近い所定の段階に達したかどうか)を判定し、この判定に基づいて、「セット型料理における顧客に次に提供すべき料理又は飲料」の調理の開始をするように前記調理装置101(図1a参照)を作動させ、さらに、この調理装置101により調理された次の料理又は飲料の配膳の準備をするように前記配膳準備装置102(図1a参照)を作動させ、さらに、この配膳準備装置102により配膳の準備がされた「次の料理又は飲料」を顧客の食卓に配膳するように前記調理前記配膳装置103(図1a参照)を作動させるようにしてもよい。
【0088】
また、以上の各実施形態においては、前記可視光カメラ5により取得された料理・飲料又は食器の映像情報、前記赤外線カメラ5又はスキャン装置53(図7参照)により取得された料理又は飲料の赤外線検出結果、前記カメラ5又はスキャン装置61(図8参照)により取得された料理又は飲料の形状データ、前記カメラ5又はスキャン装置61(図8参照)により取得された各食器の形状・位置・向きデータを、厨房側の制御部6に送信して、厨房側のディスプレイ10に表示するようにしているが、本発明では、これに限らず、例えば、前記各データを、客席フロアーと少し離れた位置にある料金清算所(レジ)側の受信装置に送信して、料金清算所(レジ)又はその近傍に設置されたディスプレイに表示するようにしてもよい。
【0089】
また、以上の各実施形態においては、前記制御部6により決定されたタイミング情報、又はこれに基づくアラーム情報、告知情報、指示情報を、厨房側のディスプレイ10やスピーカ11やプリンタ12などから出力する(あるいは、客席フロアに居るウエイターが携帯する「表示画面及びスピーカ付き携帯型情報機器」に無線送信して出力する)ようにしているが、本発明では、これに限らず、前記タイミング情報、又はこれに基づくアラーム情報、告知情報、指示情報を、例えば、客席フロアーと少し離れた位置にある料金清算所(レジ)側の受信装置に送信して、料金清算所(レジ)又はその近傍に設置されたディスプレイやスピーカやプリンタなどから出力するようにしてもよい。
【0090】
【発明の効果】
(1)本発明によれば、セット型料理を提供するときに、飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「現在の各料理又は飲料」の状況に基づいて、「前記のセット型料理における現在の料理又は飲料に続くべき次の料理又は飲料について調理、提供(配膳)の準備、又は提供(配膳)をすべきタイミング」を決定し、このタイミングに基づいて、前記「次の料理又は飲料」についての「調理、提供(配膳)の準備、又は提供(配膳)」の動作を自動的に行うようにしている。つまり、本発明によれば、セット型料理における次の料理又は飲料の「調理、提供(配膳)の準備、又は提供(配膳)」を開始すべきタイミングの決定と、次の料理又は飲料の調理の開始、次の料理又は飲料の提供(配膳)の準備、又は、次の料理又は飲料の提供(配膳)の動作を、自動的に(人手を介さずに)行えるようにしている。したがって、本発明によれば、セット型料理を提供する飲食店などでのサービスの品質をより顧客が満足するものに向上することができると共に、飲食提供サービスの業務を効率化して人件費を節約することができる。
【0091】
また、特に、飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている現在の「各料理又は飲料」について、その「各料理又は飲料」の顧客による飲食が終了の段階又は終了前の(終了に近い)所定の段階に達したかどうかを判定し、この判定に基づいて前記タイミングの決定を行うようにしたので、前記「次の料理又は飲料」についての「調理、提供(配膳)の準備、又は提供(配膳)」の動作を自動的に行う動作を、顧客の飲食の進行状態に即した適切なものにすることができる。
【0092】
(2)本発明の飲食サービス提供システム(方法、プログラム)においては、食卓上の各料理・飲料又は各食器の映像データ、食卓上の各料理又は飲料(スープなど)から発する赤外線データ(熱線データ)、食卓上の各食器の形状・向き及び/又は位置を示すデータ、又は、食卓上の各料理又は飲料の形状を示すデータを、厨房側又は料金清算所側に「表示」させるようにしている。したがって、本発明によれば、「セット型料理における次の料理又は飲料の調理、配膳又はその準備の開始のタイミング」や「店舗側から顧客に対して飲食サービスの追加要求の有無の問い合わせをすべきタイミング」を、顧客の食事の進行具合を常に観察・監視するという接客係の負担を強いることなく、「厨房側又は料金清算所側」において自律的に(接客係からの報告や指示を必要とすることなく)且つ集中的に(経験や資質にバラツキのある個々の接客係の作業に頼るのではなく、「厨房側又は料金清算所側」が集中的に)判断・管理できるようになるので、店舗全体のオペレーションを効率化することができる。すなわち、本発明によれば、食卓上の各料理・飲料又は各食器の撮像データ、食卓上の各料理又は飲料(スープなど)から発する赤外線データ(熱線データ)、食卓上の各食器の形状・向き及び/又は位置を示すデータ、又は、食卓上の各料理又は飲料の形状を示すデータを、客席フロア側から厨房側又は料金清算所側に送信して、厨房側又は料金清算所側の表示手段に表示するようにしているので、厨房側又は料金清算所側の人間が、いちいち客席フロアに出向いて顧客の食事の様子を見たり接客係からの報告・指示を待ったりすること無く、客席フロアの各顧客の食事の進行具合をほぼリアルタイムに直接に且つ正確に把握して、セット型料理における次の料理の調理等の開始タイミングや飲食サービスの追加要求の顧客への問い合わせのタイミングを判断できるようになる。よって、本発明によれば、店舗内のオペレーションの全体の進行管理を(経験や資質にバラツキの多い接客係に頼ること無く)厨房側又は料金清算所側の人間だけで集中的に行なうことができるようになり、店舗内のオペレーション全体を効率化させることができる、という格別の効果が得られる。
【0093】
(3)本発明においては、飲食サービスの提供システム(方法、プログラム)において、食卓上の各料理・飲料又は各食器の撮像データ、食卓上の各料理又は飲料(スープなど)から発する赤外線データ(熱線データ)、食卓上の各食器の形状・向き及び/又は位置を示すデータ、又は、食卓上の各料理又は飲料の形状を示すデータに基づいて、食卓上に現存している料理又は飲料についての顧客の食事の進行状況をシステム側が自動的に判定し、「セット型料理における次の料理又は飲料の制作(調理)、配膳又はその準備に取り掛かるべきタイミング」又は「飲食サービスの追加要求(注文)の有無についての問い合わせをすべきタイミング」をシステム側が自動的に決定し、それを店舗側の人間(厨房の料理人、ウエイター、仲居など)にアラームなどで自動的に知らせる(又は、次の料理又は飲料の制作、配膳又はその準備を指示する)ようにしている。したがって、本発明によれば、ウエイターや仲居をある一組の顧客の食事のために専属的に付きっきりにする(飲食店における人件費の増加要因となってしまう)ことなく、また、ウエイターや仲居が複数の顧客の食事の進行具合を満遍なく注意して監視・観察する(ウエイターや仲居の負担が増加してしまう)ことなく、また、顧客がわざわざ自分で「挙手や音声を発するなどのような、店員の注意を喚起して次のサービスを催促するための面倒臭い特定の行動」を行うことなく(顧客がわざわざ自分で「挙手や音声を発するなどのような、店員の注意を喚起して次のサービスを催促するための面倒臭い特定の行動」をする前に)、店員が、各顧客の食事の進行度合い(進行具合い)に適合する最適なタイミングで、次の料理又は飲料を制作又は配膳又はその準備に取り掛かることができるようになる。すなわち、本発明によれば、食卓上の各料理・飲料又は各食器の撮像データ、食卓上の各料理又は飲料(スープなど)から発する赤外線データ(熱線データ)、食卓上の各食器の形状・向き及び/又は位置を示すデータ、又は、食卓上の各料理又は飲料の形状を示すデータに基づいて、厨房側又は料金清算所側のタイミング決定手段が客席フロアの各顧客の食事の進行具合を推測し、「セット型料理における次の料理の調理等を開始すべきタイミング」を決定し、アラーム等出力手段がこのタイミングに基づくアラームなどの情報を厨房側又は料金清算所側又は客席係が携帯する機器側に出力するようにしている。よって、本発明によれば、厨房側又は料金清算所側又は客席フロアなどに居る店舗側の人間は、いちいち客席フロアに居る顧客の食事の様子を見たり接客係からの報告・指示を待ったりすること無く、自動的に、「セット型料理における次の料理の調理等の開始タイミング」を前記アラーム等出力手段により知らせてもらえるようになる。よって、本発明によれば、セット型料理に関する店舗内のオペレーションの全体の進行管理を(経験や資質にバラツキの多い接客係に頼ること無く)厨房側又は料金清算所側だけで集中的に行なうことができ、店舗内のオペレーション全体を効率化させることができる、という格別の効果が得られる。
【0094】
(4)また、本発明においては、飲食サービス提供システム(方法)において、食卓上の各料理・飲料又は各食器の撮像データ、食卓上の各料理又は飲料(スープなど)から発する赤外線データ(熱線データ)、食卓上の各食器の形状・向き及び/又は位置を示すデータ、又は、食卓上の各料理又は飲料の形状を示すデータに基づいて、食卓上の現在の個々の料理又は飲料についての顧客の飲食の進行状況を判断し、「飲食サービスの追加要求(注文)の有無についての問い合わせ」を店舗側から顧客に対して自発的に行うべきタイミングを決定し、そのタイミングを店舗側の人間(厨房の料理人、ウエイター、仲居など)に対してアラームや指示で知らせる(又は、前記の問い合わせをするように指示する)ようにしている。したがって、本発明によれば、顧客が自分でわざわざ「挙手や音声を発するなどのような、店員の注意を喚起するための特定の行動」を行わなくても(顧客がわざわざ自分で「挙手や音声を発するなどのような、店員の注意を喚起するための特定の行動」をする前に)、飲食サービスを受けている顧客のための最適のタイミングで、「水、日本茶、ビールその他飲料、又は料理の追加要求の有無の問い合わせ」を店舗側から顧客側に対して自発的に行うことができるようになる。よって、本発明によれば、飲食サービスの追加注文に関する店舗内のオペレーションの全体の進行管理を(経験や資質にバラツキの多い接客係に頼ること無く)厨房側又は料金清算所側だけで集中的に行なうことができ、店舗内のオペレーション全体を効率化させることができる、という格別の効果が得られる。
【0095】
(5)また、本発明において、「食卓の上の、各料理又は飲料、又は、各食器」を撮像するための撮像手段(撮像ステップ、撮像機能)は、顧客の顔の映像を取得しないようにしている(例えば、食卓の上だけを撮像して客の顔は撮像範囲から除くようにする、また、仮に客を撮像しても客=人間の画像の部分だけ直ちに(映像をタイミング決定手段や表示手段に送信する前に)消去するようにする、など)ので、顧客のプライバシーの侵害を確実に防止することができるようになり、また、顧客に不快な気持ちを生じさせないようにすることができる(顧客は、自分の顔や身体が撮像されていると知ると不快に感じることが多い)。この点で、本発明の撮像手段は、店舗内の防犯カメラとは根本的に異なっている。
【0096】
(6)また、本発明のシステム(方法、プログラム)における食卓上の各料理又は飲料(スープなど)から発する赤外線データ(熱線データ)、食卓上の各食器の形状・向き及び/又は位置を示すデータ、又は、食卓上の各料理又は飲料の形状を示すデータを、「厨房側又は料金清算所側で表示する」とき、又は、これらのデータに基づいて「タイミングの決定を行う」ときは、食卓の上又は周囲の映像情報(顧客の顔画像などのプライバシー情報が含まれてしまう場合がある)を使用しなくて済むので、顧客のプライバシーの侵害を確実に防止することができるようになり、また、顧客に不快な気持ちを生じさせないようにすることができる(顧客は、自分の顔や身体が撮像されていると知ると不快に感じることが多い)。この点で、本発明の撮像手段は、店舗内の防犯カメラとは根本的に異なっている。
【0097】
(7)さらに、本発明によれば、「顧客に対してサービスの追加要求の有無を問い合わせるべきタイミング」、又は、「セット型料理の中の一要素である現在の料理又は飲料についての顧客の食事の進行具合から見て次の料理又は飲料の調理又は配膳又はその準備を何時頃始めればよいかのタイミング」を、映像出力(映像情報出力のためのステップ・手段・機能)により、又は、アラームや指示などの出力(タイミング決定のためのステップ・手段・機能、及び、アラーム等出力のためのステップ・手段・機能)により、店舗側の店員(料理人やウエイターなど)に認識させるようにしているので、顧客に対する高品質の飲食サービスの提供が可能になる(顧客が追加注文をしたいのに店員が気付いてくれないためにできないとか、顧客が現在の料理又は飲料の食事を終了したのに次の料理又は飲料がなかなか来ない、というような顧客にとって不満足なサービス内容を改善できる)。また、これと共に、店舗側のウエイターは、個々の顧客の食事の進行具合にいちいち目を配る必要・負担がなくなり、注文取りと配膳の作業に集中的に取り組めるようになるので、店舗側の業務の効率化・低コスト化(人件費の削減、注文取りや配膳ミスの低減など)が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1a】本発明の実施形態1の構成を説明するための概略ブロック図。
【図1b】本発明の実施形態1の中の調理、配膳準備、及び自動配膳装置を説明するための概略ブロック図。
【図2】本発明の実施形態1の動作を説明するための図。
【図3】本発明の実施形態1の動作を説明するための図。
【図4】本発明の実施形態1の動作を説明するための図。
【図5】本発明の実施形態1の動作を説明するための図。
【図6a】本発明の実施形態1の動作を説明するための図。
【図6b】本発明の実施形態1の動作を説明するための図。
【図6c】本発明の実施形態1の動作を説明するための図。
【図7】本発明の実施形態2の構成を示す概略ブロック図。
【図8】本発明の実施形態3の構成を示す概略ブロック図。
【符号の説明】
1 顧客
2 食卓
3 ステーキ、料理
4 食器
5 カメラ
6 制御部
7 料理データベース
8 注文内容入力部
9 注文内容記録部
10 厨房側ディスプレイ
10a,10b 分割画面
11 厨房側スピーカ
12 厨房側プリンタ
13 料理人
21 コップ
31 食器
32 ステーキ、料理
33 スープ、飲料
34 コップ、マグカップ
41 皿、食器
43 ナイフ
44 フォーク
50 料理
50a 飲料
51 スキャン装置
53 スキャン機構
54 赤外線センサ
60a コップ
60 皿
61 スキャン装置
63 スポット光源
64 スキャン機構
65 光センサ
101 調理装置
102 配膳準備装置
103 配膳装置
103a ロボット
103b ベルトコンベヤ
104 カバー付きトレイ(料理又は飲料を載せるもの)

Claims (20)

  1. 「互いに時間を異にして所定の順番で提供される複数の料理又は飲料の組合せ」又は「互いに時間を異にして所定の順番で提供される一つ又は複数の料理及び一つ又は複数の飲料の組合せ」により構成されるセット型料理を提供するための方法であって、
    飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料」の現在の状況に基づいて、「前記のセット型料理の一部として現在顧客に提供されている料理又は飲料に続く次の料理又は飲料の、調理、配膳の準備、又は配膳をすべきタイミング」を決定するタイミング決定ステップと、
    前記の決定したタイミングに基づいて、前記次の料理又は飲料についての「調理、配膳の準備、又は配膳」の動作を自動的に行う自動動作ステップと、
    を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するための方法。
  2. 「互いに時間を異にして所定の順番で提供される複数の料理又は飲料の組合せ」又は「互いに時間を異にして所定の順番で提供される一つ又は複数の料理及び一つ又は複数の飲料の組合せ」により構成されるセット型料理を提供するためのシステムであって、
    飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料」の現在の状況に基づいて、「前記のセット型料理の一部として現在顧客に提供されている料理又は飲料に続く次の料理又は飲料の、調理、配膳の準備、又は配膳をすべきタイミング」を決定するためのタイミング決定手段と、
    前記タイミング決定手段で決定したタイミングに基づいて、前記次の料理又は飲料についての「調理、配膳の準備、又は配膳」の動作を自動的に行うための自動動作装置と、
    を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  3. 「互いに時間を異にして所定の順番で提供される複数の料理又は飲料の組合せ」又は「互いに時間を異にして所定の順番で提供される一つ又は複数の料理及び一つ又は複数の飲料の組合せ」により構成されるセット型料理を提供するためのシステムであって、
    飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料」の現在の状況に基づいて、「前記のセット型料理の一部として現在顧客に提供されている料理又は飲料に続く次の料理又は飲料の、調理、配膳の準備、又は配膳をすべきタイミング」を決定するためのタイミング決定手段と、
    前記タイミング決定手段で決定したタイミングに基づいて、所定のアラーム、告知情報、又は指示情報を出力するための、厨房側、料金清算所側、又は接客係が携帯する装置に備えられたアラーム等出力手段と、を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  4. 「互いに時間を異にして所定の順番で提供される複数の料理又は飲料の組合せ」又は「互いに時間を異にして所定の順番で提供される一つ又は複数の料理及び一つ又は複数の飲料の組合せ」により構成されるセット型料理を提供するためのシステムであって、
    飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料」から発せられる赤外線のデータを取得するための赤外線データ取得手段と、
    前記赤外線データ取得手段により取得された赤外線データに基づいて、「前記のセット型料理の一部として現在顧客に提供されている料理又は飲料に続く次の料理又は飲料の、調理、配膳の準備、又は配膳をすべきタイミング」を決定するためのタイミング決定手段と、
    を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  5. 請求項2、3又は4において、
    飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「現在の料理又は飲料」について、その「現在の料理又は飲料」の顧客による飲食が終了又は終了前の所定の段階に達したことを判定するための飲食段階判定手段を備え、
    前記タイミング決定手段は、前記飲食段階判定手段からの出力に基づいて、「前記のセット型料理の一部として現在顧客に提供されている料理又は飲料に続く次の料理又は飲料の、調理、配膳の準備、又は配膳をすべきタイミング」を決定するものである、
    ことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  6. 飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料」から発せられる赤外線のデータを取得するための赤外線データ取得手段と、
    前記赤外線データ取得手段により取得された赤外線データに基づいて、「店舗側から顧客側に飲食サービスの追加要求の有無を問い合わせるためのタイミング」を決定するためのタイミング決定手段と、
    を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  7. 請求項5又は6において、前記タイミング決定手段は、前記赤外線データに基づいて前記料理又は飲料の顧客への提供時の温度と現在の温度とを推測し、前記提供時の温度の現在の温度との比較に基づいて、前記タイミングを決定するものである、ことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  8. 請求項2から4までのいずれかにおいて、
    飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料、及び/又は、各食器」の映像を取得するための映像取得手段を備え、
    前記タイミング決定手段は、前記映像取得手段により取得された映像情報に基づいて、「前記のセット型料理の一部として現在顧客に提供されている料理又は飲料に続く次の料理又は飲料の、調理、配膳の準備、又は配膳をすべきタイミング」を決定するものである、
    ことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  9. 請求項8において、前記映像取得手段は、飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料、及び/又は、各食器」の映像であって客の顔を含まない映像を取得するものである、ことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  10. 請求項2から4までのいずれかにおいて、
    飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料」の形状データを取得するための料理等形状データ取得手段を備え、
    前記タイミング決定手段は、前記料理等形状データ取得手段により取得された料理等形状データに基づいて、「前記のセット型料理の一部として現在顧客に提供されている料理又は飲料に続く次の料理又は飲料の、調理、配膳の準備、又は配膳をすべきタイミング」を決定するものである、ことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  11. 請求項2から4までのいずれかにおいて、
    飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「皿、コップ、茶碗、フォーク、ナイフ、スプーン、箸などの各食器の形状、位置、及び/又は向き」を示す食器データを取得するための食器データ取得手段を備え、
    前記タイミング決定手段は、前記食器データ取得手段により取得された食器データに基づいて、「前記のセット型料理の一部として現在顧客に提供されている料理又は飲料に続く次の料理又は飲料の、調理、配膳の準備、又は配膳をすべきタイミング」を決定するものである、ことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  12. 飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料、及び/又は、各食器」の映像を取得するための映像取得手段と、
    前記映像所得手段により取得された映像情報に基づいて、現在の料理又は飲料の顧客による飲食が終了又は終了前の所定の段階に達したことを判定するための飲食段階判定手段と、
    前記飲食段階判定手段からの出力に基づいて、「顧客に飲食サービスの追加要求の有無を問い合わせるためのタイミング」を知らせるための所定のアラーム、告知情報、又は指示情報を出力するための、厨房側、料金清算所側、又は接客係が携帯する装置に備えられたアラーム等出力手段と、
    を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  13. 飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料」の形状データを取得するための料理等形状データ取得手段と、
    前記料理等形状データ取得手段により取得された料理等形状データに基づいて、現在の料理又は飲料の顧客による飲食が終了又は終了前の所定の段階に達したことを判定するための飲食段階判定手段と、
    前記飲食段階判定手段からの出力に基づいて、「顧客に飲食サービスの追加要求の有無を問い合わせるためのタイミング」を知らせるための所定のアラーム、告知情報、又は指示情報を出力するための、厨房側、料金清算所側、又は接客係が携帯する装置に備えられたアラーム等出力手段と、
    を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  14. 飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「皿、コップ、茶碗、フォーク、ナイフ、スプーン、箸などの各食器の形状、位置、及び/又は向き」を示す食器データを取得するための食器データ取得手段と、
    前記食器データ取得手段により取得された食器データに基づいて、現在の料理又は飲料の顧客による飲食が終了又は終了前の所定の段階に達したことを判定するための飲食段階判定手段と、
    前記飲食段階判定手段からの出力に基づいて、「顧客に飲食サービスの追加要求の有無を問い合わせるためのタイミング」を知らせるための所定のアラーム、告知情報、又は指示情報を出力するための、厨房側、料金清算所側、又は接客係が携帯する装置に備えられたアラーム等出力手段と、
    を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  15. 請求項12から14までのいずれかにおいて、前記アラーム等出力手段を「客席フロアが見渡せない厨房側」に備えるようにし、これにより、店舗内の顧客に対するサービスの提供のタイミングを「客席フロアが見渡せない厨房側」で集中的に管理できるようにした、ことを特徴とする、飲食店において料理又は飲料を提供するためのシステム。
  16. 飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料、及び/又は、各食器」の映像を取得するための映像取得手段と、
    前記映像取得手段により取得された映像情報を送信するための送信手段と、
    前記送信手段からの映像情報を受信するための受信手段と、
    前記受信手段により受信された映像情報を表示するための、客席フロアが見渡せない厨房側又は料金清算所側に備えられた表示手段と、
    を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  17. 飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料、及び/又は、各食器」の映像であって客の顔を含まない映像を取得するための映像取得手段と、
    前記映像取得手段により取得された映像情報を送信するための送信手段と、
    前記送信手段からの映像情報を受信するための受信手段と、
    前記受信手段により受信された映像情報を表示するための、客席フロアが見渡せない厨房側又は料金清算所側に備えられた表示手段と、
    を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  18. 飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料」の形状データを取得するための料理等形状データ取得手段と、
    前記料理等形状データ取得手段により取得された料理等形状データを送信するための送信手段と、
    前記送信手段からの形状データを受信するための受信手段と、
    前記受信手段により受信された形状データを表示するための、客席フロアが見渡せない厨房側又は料金清算所側に備えられた表示手段と、
    を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  19. 飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「各料理又は飲料」から発せられる赤外線のデータを取得するための赤外線データ取得手段と、
    前記赤外線データ取得手段により取得された赤外線データを送信するための送信手段と、
    前記送信手段からの赤外線データを受信するための受信手段と、
    前記受信手段により受信された赤外線データを表示するための、客席フロアが見渡せない厨房側又は料金清算所側に備えられた表示手段と、
    を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
  20. 飲食店の客席フロアの食卓の上に提供されている「皿、コップ、茶碗、フォーク、ナイフ、スプーン、箸などの各食器の形状、位置、及び/又は向き」を示す食器データを取得するための食器データ取得手段と、
    前記食器データ取得手段により取得された食器データを送信するための送信手段と、
    前記送信手段からの食器データを受信するための受信手段と、
    前記受信手段により受信された食器データに基づいて「各食器の形状、位置、及び/又は向き」を表示するための、客席フロアが見渡せない厨房側又は料金清算所側に備えられた表示手段と、
    を含むことを特徴とする料理又は飲料を提供するためのシステム。
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