JP2004250821A - 繊維集合体処理方法及びセリシン処理繊維集合体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】絹繊維に機械的作用を与えてフィブロインから分離するなどして得られた平均分子量10万以上のセリシンが溶解された水溶液が含浸された繊維集合体を乾燥する工程を含む繊維集合体処理方法であり、水溶液作成工程が、セリシンと水とを含む液を100〜110℃で加熱・攪拌する加熱・攪拌工程を含み、含浸工程で前記水溶液が含浸されたままの繊維集合体、又は前記含浸工程で繊維集合体が浸漬されたままの前記水溶液を、95〜115℃に加熱する加熱工程を含む繊維集合体処理方法である。又、この繊維集合体処理方法で処理された布等の繊維集合体である。
【選択図】なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、セリシンが付着された繊維や、構成繊維にセリシンが付着された布を得るための繊維集合体処理方法、及び構成繊維にセリシンが付着されたセリシン処理繊維集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
織物や不織布等の繊維集合体をセリシンを含む溶液で処理して、構成繊維にセリシンが付着した布等の繊維集合体を得る技術としては、絹製品の精練工程で得られる廃液から抽出したセリシンと架橋剤やマトリックス樹脂の前駆体とを含む水溶液を不織布に含浸させ、乾燥加熱によりセリシンを不溶化する方法(例えば、特許文献1参照。)が開示されている。
【0004】
この方法においては、セリシンの不溶化に使用される架橋剤やマトリックス樹脂の前駆体が加熱処理によりセリシンと結合するので、セリシン特有の触感が損なわれるおそれがある。又、未反応のこれらの薬剤や、精練工程で使用される各種の処理剤が処理布に残留する可能性についての心配を払拭出来ないおそれがある。
【0005】
又、セリシンを含む水溶液を繊維集合物に含浸させたのち乾燥する方法(例えば、特許文献2参照。)が開示されている。
【0006】
この方法において使用されるセリシンは、生糸を高圧の熱水で処理して抽出したものであり、処理後も水や洗濯水に溶出しやすく、処理布を洗濯するとセリシンが脱落しやすい。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−322911号公報(第5〜6頁)
【特許文献2】
特開平11−350352号公報(第2〜3頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、これら問題点に鑑み、セリシンが付着した構成繊維から成る、耐洗濯性に優れたセリシン処理布や繊維集合体、及びそのセリシン処理布や繊維集合体を得るための繊維集合体処理方法を提供しようとする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、被処理物である繊維集合体を準備する工程と、
平均分子量10万以上のセリシンが溶解された水溶液を作る水溶液作成工程と、
前記繊維集合体の少なくとも一部分に前記水溶液を含浸させる含浸工程と、
前記含浸工程で前記水溶液が含浸された前記繊維集合体を乾燥する乾燥工程と
を含む繊維集合体処理方法であることにある。
【0010】
前記セリシンは、絹繊維に機械的作用を与えて、該絹繊維からセリシンを分離する分離工程で分離されたセリシンであり得る。
【0011】
前記分離工程は、分離される前の前記セリシンを膨潤させる工程を含み得る。
【0012】
前記セリシンは、セリシン蚕から得られたセリシンであり得る。
【0013】
前記水溶液作成工程は、前記セリシンと水とを含む液を100〜110℃で加熱・攪拌する加熱・攪拌工程を含み得る。
【0014】
又、前記繊維集合体処理方法は、更に、前記含浸工程で前記水溶液が含浸されたままの前記繊維集合体、又は前記含浸工程で前記繊維集合体が浸漬されたままの前記水溶液を、加熱する加熱工程を含み得る。
【0015】
前記加熱工程は、95〜115℃に加熱する工程であり得る。
【0016】
前記繊維集合体は、親水性繊維を含んで構成され得る。
【0017】
前記繊維集合体は、ポリエステル繊維を含んで構成され得る。
【0018】
又、本発明の要旨とするところは、表面に、平均分子量10万以上のセリシンが付着しているセリシン処理繊維であることにある。
【0019】
又更に、本発明の要旨とするところは、少なくとも一部の構成繊維の表面に、平均分子量10万以上のセリシンが付着しているセリシン処理繊維集合体であることにある。
【0020】
前記セリシンは、絹繊維に機械的作用を与えて該絹繊維から分離されたセリシンであり得る。
【0021】
更に、本発明の要旨とするところは、前記繊維集合体処理方法により処理された繊維集合体から成るセリシン処理繊維集合体であることにある。
【0022】
前記セリシン処理繊維集合体は布であり得る。
【0023】
又、本発明の要旨とするところは、前記セリシン処理繊維集合体からわけはなして得られる前記セリシン処理繊維であることにある。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の繊維集合体処理方法は、
繊維集合体を準備する工程と、
フィブロインとセリシンから成る絹繊維に機械的作用を与えてその絹繊維からセリシンを分離する分離工程と、
その分離工程で分離されたセリシンが溶解された水溶液を作る水溶液作成工程と、
その繊維集合体にその水溶液を含浸させる含浸工程と、
その含浸工程でその水溶液が含浸された繊維集合体を乾燥する乾燥工程と
を含んで構成される。
【0025】
フィブロインとセリシンから成る絹繊維に機械的作用を与えてセリシンを分離することにより、セリシンの平均分子量をほとんど低下させることなくセリシンが分離される。
【0026】
機械的作用とは、絹繊維又は絹繊維と水等の液体との混合物に攪拌、圧縮、すりつぶし、しごき、振動、衝撃の作用から洗濯される作用を与えることである。
【0027】
水溶液作成工程においては、分離工程で分離されたセリシンを、高温の水と混ぜて攪拌することにより水溶液とする。105〜130℃の熱水と混ぜて攪拌することが効率よくセリシンを溶解できて更に好ましい。105〜110℃の熱水と混ぜて攪拌することが平均分子量の低下をさほど伴わないので最も好ましい。
【0028】
含浸工程においては、高温のセリシン水溶液を布に含浸させ、次いでマングルを用いる等の方法で余分な液分を取り除く。この場合、余分な液分を取り除く前に、布にセリシン水溶液を含浸させた状態、あるいは布をセリシン水溶液に浸漬させた状態で、95〜115℃で2〜5分程度に加熱することが好ましい。この加熱によりセリシンが繊維内部に浸透し、その後の乾燥により剥離の作用に対して強固なセリシン皮膜が繊維表面に形成される。加熱温度が115℃をこえると、長時間の加熱によりセリシンが加水分解するおそれがあるので、加熱時間を短くかつ厳密に設定する必要があり、工程管理に熟練を要する。
【0029】
乾燥工程においては、セリシン水溶液を含浸させた布を大気中で風乾又は加熱乾燥する。乾燥温度は50〜120℃が好ましい。
【0030】
このようにして構成繊維にセリシンが付着したセリシン処理布が得られる。このセリシン処理布は、構成繊維にセリシンが薄膜となって強固に付着しているため、耐洗濯性が良好で、通常の家庭洗濯によるセリシンの脱落が極めて少ない。
【0031】
又、セリシン処理に用いられるセリシンは、絹繊維又はその集合体に機械的作用を与えて、セリシンを分離して得られるものであることが好ましい。この方法によれば、分離時にセリシンの加水分解等による平均分子量の低下が生じにくく、平均分子量10万以上と大きな平均分子量のセリシンが得られる。このようにして得られたセリシンは、構成繊維に付着したのちに洗濯時等における常温の水や洗剤の作用に対して安定である。平均分子量が30万以上であれば、更に洗濯時等における30℃以上の温水や洗剤の作用に対しても安定である。絹繊維の集合体としては、例えば、繭状、くず糸状、綿状のものが挙げられる。
【0032】
更に、絹繊維からセリシンを分離する過程で薬液を使用しないので、セリシン処理布に薬液が残留するおそれがない。
【0033】
本発明においては、セリシンリッチな絹繊維であるセリシン蚕から回収したセリシンを使用してもよい。セリシン蚕からは、セリシンの加水分解による平均分子量の低下が生じにくい温度の熱水に溶解させるなどしてセリシンを回収できる。このセリシンも回収する過程で薬液を使用しなくともよく、セリシン処理布に薬液が残留するおそれがない。又、回収時にセリシンの加水分解等による平均分子量の低下が生じにくく、平均分子量10万以上と大きな平均分子量のものが得られる。
【0034】
本発明においては、布に替えて糸状、塊状、トウ状の繊維集合体に対して上述と同様の態様でセリシンを構成繊維に付着させる処理を行なうことが出来る。塊状の繊維集合体に対する処理は、従来の綿染めの装置を用いて綿染め工程に準じた工程で実施できる。糸状の繊維集合体に対する処理は、従来の糸染めの装置を用いて糸染め工程に準じた工程で実施出来る。塊状の繊維集合体に対して処理を行なった場合、処理された塊状の繊維集合体の構成繊維がセリシン付着繊維となり、このセリシン付着繊維を含む糸を作りセリシン付着糸とし、更に製布して、セリシン付着繊維(セリシン付着糸)を含む布を得ることが出来る。あるいは、処理された塊状の繊維集合体の構成繊維から、セリシン付着繊維を含むウエブを得ることが出来る。又、処理された糸状の繊維集合体を含む糸を製布して、セリシンが付着した構成繊維(セリシン付着糸)を含む布を得ることが出来る。
【0035】
セリシン水溶液は、繊維集合体にスプレイして付与されてもよい。布や糸が処理される場合、繊維集合体の全体にセリシン水溶液が浸透せずとも、表面に存在する繊維同士の間隙にセリシン水溶液が存在しこのように部分的にセリシン水溶液が含浸された状態であってもよい。更には、製糸工程でトウ状もしくはフィラメント状の繊維集合体に単独もしくは工程油剤とともにセリシン水溶液を付与してもよい。
【0036】
構成繊維に対するセリシンの付着量は、前述のセリシン水溶液の濃度や含浸後の絞り率を調節するなどして用途目的によって選択することが出来るが、0.1〜5重量%であることが好ましい。
【0037】
なお、絹繊維に機械的作用を与えてセリシンを分離する工程としては、例えば、絹糸をガイド等でこすらせながら走行させてしごき作用を与えることが挙げられる。この工程は下管巻工程等を利用して好適に行なうことが出来る。又、湿潤させた絹繊維の集合体を圧縮したり、又は叩いたりすることにより、セリシンを搾り出すことが挙げられる。更には、超音波の作用でフィブロインからセリシンを剥離させることが挙げられる。又、絹繊維を含む溶液にミキサー等による攪拌作用を与えることが挙げられる。更に、絹繊維を乳鉢等ですりつぶしてフィブロインからセリシンを剥離させることが挙げられる。
【0038】
機械的作用を与える絹繊維は湿潤状態であることが、分離作用が促進され好ましい。膨潤状態であることが、分離作用が促進され更に好ましい。機械的作用を与える絹繊維は細かく切断されていてもよい。膨潤状態は、絹繊維を常温もしくは高温の水に浸漬することにより実現される。薬液により膨潤させることも可能である。
【0039】
処理の対象となる繊維集合体の構成繊維は短繊維であってもよい。長繊維であってもよい。天然繊維であってもよい。合成繊維であってもよい。セルロース系繊維、羊毛、獣毛、ナイロン繊維等の20℃65%RHにおける平衡水分率が5%以上の親水性繊維であることがセリシンとの付着性が良好で好ましい。構成繊維がポリエステル系繊維を含むと、処理により布等の繊維集合体の風合いが天然繊維の風合いに近くなり、かつ繊維の吸水性が向上するので好ましい。
【0040】
処理の対象となる繊維集合体の集合状態は限定されない、例えば、塊状、ウエブ状、糸状、タフト状、布状、トウ状のいずれであってもよい。又、塊状の繊維集合体を処理した後、カーディング作用等により個々の繊維にわけはなして糸状タフト状、布状等の別の繊維集合体に再構築して用いてもよい。別の繊維集合体に再構築するときに各種の別の繊維と混合または併用されてもよい。
【0041】
以上本発明の態様を説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものであり、これらの態様はいずれも本発明の範囲に属するものである。
【0042】
実施例
実施例1
生糸の巻き工程である回収した。この下管廃液に含まれるセリシンの平均分子量は30万であった。下管廃液を90℃の液温で30分攪拌してセリシン水溶液とした。このセリシン水溶液にポリエステル綿混金巾を浸漬し、次いでマングルでしぼり率200%でしぼり、100℃で乾燥した。得られた処理布のセリシン付着量は、処理布の重量に対して0.5重量%であった。
【0043】
実施例2
絹繊維の塊状の集合体を95℃の熱水に20分浸漬してセリシンを膨潤させた。この処理の後、その塊状の集合体を対向する一対の板の間に挟んで1MPaの圧力で圧縮し、セリシンを搾り出した。この搾り出した液に含まれるセリシンの平均分子量は40万であった。このセリシンを水と混合し、濃度2重量%として105℃の液温で30分攪拌してセリシン水溶液とした。このセリシン水溶液に綿金巾を浸漬し、浸漬した状態で、120℃5分間の加熱を高圧釜の中で行なった。次いで綿金巾をマングルでしぼり率200%でしぼり、100℃で乾燥した。得られた処理布のセリシン付着量は、処理布の重量に対して4重量%であった。
【0044】
実施例3
実施例2と同様にして得られたセリシン水溶液に綿金巾を浸漬し、次いでこの金巾をマングルでしぼり率200%でしぼり、その後、120℃5分間の加熱を高圧釜の中で行なった。次いで100℃で乾燥した。得られた処理布のセリシン付着量は、処理布の重量に対して4重量%であった。
【0045】
実施例4
実施例2と同様にして得られたセリシン水溶液にコットンの綿塊を浸漬し、次いでこの綿塊をマングルでしぼり率200%でしぼり、その後、120℃5分間の加熱を高圧釜の中で行なった。次いで100℃で乾燥した。得られた綿塊のセリシン付着量は、処理布の重量に対して4重量%であった。この綿塊をカーディングし、さらに紡績して30Sのスパン糸を得、このスパン糸を製織して平織の織物を得た。
【0046】
実施例5
実施例2と同様にして得られたセリシン水溶液にポリエステルタフタを浸漬し、次いでこのタフタをマングルでしぼり率200%でしぼり、その後、120℃5分間の加熱を高圧釜の中で行なった。次いで100℃で乾燥した。得られた処理布のセリシン付着量は、処理布の重量に対して1重量%であった。得られた処理布の風合いは絹様であった。
【0047】
実施例6
実施例2と同様にして得られたセリシン水溶液に綿糸(40/2S)浸漬し、次いでこの綿糸を遠心脱水機で脱水し、その後、120℃5分間の加熱を高圧釜の中で行なった。次いで100℃で乾燥した。得られた処理糸のセリシン付着量は、処理糸の重量に対して5重量%であった。この処理糸を製織して平織の織物を得た。
【0048】
比較例
実施例1で用いたと同様の絹糸を130℃の熱水中で20分熱水処理してセリシンを熱水に溶出させた。この溶出液に含まれるセリシンの平均分子量は3万であった。溶出させたセリシンを含むこの熱水を実施例2で用いたと同様の金巾を浸漬し、次いでマングルでしぼり率200%でしぼり、100℃で乾燥した。得られた処理布のセリシン付着量は、処理布の重量に対して4重量%であった。
【0049】
実施例1〜4及び比較例で得られた処理布を、40℃、0.5重量%マルセル石鹸水溶液でもみ洗いし、水洗、乾燥した。これを5回くりかえした後の、処理布のセリシン付着量を測定した。洗濯前の処理布のセリシン付着量をA重量%、5回洗濯後の処理布のセリシン付着量をB重量%としたときの(B/A)の値を表1に示す。表1により、実施例1〜4の処理布が比較例の処理布に比べて洗濯によるセリシンの脱落がはるかに少なく、耐洗濯性に優れることがわかる。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】
本発明のセリシン処理繊維集合体は耐洗濯性に優れ、構成繊維に付着したセリシンが洗濯によって脱落しにくい。
【0052】
本発明のセリシン処理繊維を含んで構成される布は、耐洗濯性に優れ、セリシン処理繊維に付着したセリシンが洗濯によって脱落しにくい。
【0053】
本発明の繊維集合体処理方法により、耐洗濯性に優れた、布、糸のようなセリシン処理繊維集合体を得ることが出来る。
【0054】
本発明においては、絹繊維からセリシンを分離する過程及びその他の工程で薬液を使用しないので、本発明のセリシン処理繊維や繊維集合体には、薬液が残留するおそれがない。
Claims (14)
- 被処理物である繊維集合体を準備する工程と、
平均分子量10万以上のセリシンが溶解された水溶液を作る水溶液作成工程と、
前記繊維集合体の少なくとも一部分に前記水溶液を含浸させる含浸工程と、
前記含浸工程で前記水溶液が含浸された前記繊維集合体を乾燥する乾燥工程と
を含む繊維集合体処理方法。 - 前記セリシンが、絹繊維に機械的作用を与えて、該絹繊維からセリシンを分離する分離工程で分離されたセリシンである請求項1に記載の繊維集合体処理方法。
- 前記セリシンが、セリシン蚕から得られたセリシンである請求項1に記載の繊維集合体処理方法。
- 前記水溶液作成工程が、前記セリシンと水とを含む液を100〜110℃で加熱・攪拌する加熱・攪拌工程を含む請求項1乃至3のいずれかに記載の繊維集合体処理方法。
- 更に、前記含浸工程で前記水溶液が含浸されたままの前記繊維集合体、又は前記含浸工程で前記繊維集合体が浸漬されたままの前記水溶液を、加熱する加熱工程を含む請求項1乃至4のいずれかに記載の繊維集合体処理方法。
- 前記加熱工程が、95〜115℃に加熱する工程である請求項5に記載の繊維集合体処理方法。
- 前記繊維集合体が親水性繊維を含んで構成される請求項1乃至6のいずれかに記載の繊維集合体処理方法。
- 前記繊維集合体がポリエステル繊維を含んで構成される請求項1乃至7のいずれかに記載の繊維集合体処理方法。
- 表面に、平均分子量10万以上のセリシンが付着しているセリシン処理繊維。
- 少なくとも一部の構成繊維の表面に、平均分子量10万以上のセリシンが付着しているセリシン処理繊維集合体。
- 前記セリシンが、絹繊維に機械的作用を与えて該絹繊維から分離されたセリシンである請求項10に記載のセリシン処理繊維集合体。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載の繊維集合体処理方法により処理された繊維集合体から成るセリシン処理繊維集合体。
- 布である請求項10乃至12のいずれかに記載のセリシン処理繊維集合体。
- 請求項12に記載のセリシン処理繊維集合体からわけはなして得られる請求項9に記載のセリシン処理繊維。
Priority Applications (1)
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JP2003042369A JP2004250821A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 繊維集合体処理方法及びセリシン処理繊維集合体 |
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Publications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006219787A (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-24 | Prolife:Kk | 改質布帛 |
WO2014061077A1 (ja) * | 2012-10-15 | 2014-04-24 | 株式会社ベスト工房 | セリシン液を用いた手袋の加工方法 |
CN113756095A (zh) * | 2021-09-22 | 2021-12-07 | 安徽农业大学 | 一种天然丝胶蛋白接枝改性再生pet纤维制备方法 |
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2003
- 2003-02-20 JP JP2003042369A patent/JP2004250821A/ja active Pending
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