JP2004250179A - シート集積装置および加工ライン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一定方向に2列以上に搬送されてなるシート状体を、前記シート状体の列毎に集積するシート集積装置であり、前記シート状体を前記列毎に層状に集積する集積部と、前記集積部を前記列のそれぞれに対応する2以上の区画に区分するとともに、前記区画を、前記シート状体の搬送方向に対して直角な方向に拡大・縮小する集積部区画手段とを備えたシート集積装置、前記シート状体を2以上の列で一定方向に搬送しながら、前記列の間隔を広げるシート搬送分離手段と前記シート集積装置とを備える加工ライン。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート集積装置および加工ラインに関し、特に、シート分離コンベアによって平版印刷版を2列以上の列状に搬送し、集積する際に好適に使用できるシート集積装置、および前記シート集積装置を備える加工ラインに関する。
【0002】
【従来の技術】
平版印刷版の加工ラインにおいては、ロール状に巻回された平版印刷版原反を巻き戻しつつ、一定の方向に搬送しながら、前記平版印刷版原反を前記搬送方向(以下、「流れ方向」という。)に沿って円盤状の回転刃で1/2の幅に裁断し、次いでカッタによって前記搬送方向に対して直角の方向(以下、「幅方向」という。)に沿って裁断して所定のサイズの平版印刷版に加工する。そして、前記平版印刷版を前記搬送方向に沿って下流側に搬送し、集積装置で層状に集積する。集積された平版印刷版は、その状態で包装され、出荷される。
【0003】
前記平版印刷版は、流れ方向に沿って裁断された後、前記集積装置に向かって2列で搬送される。そして、前記搬送装置に設けられたシート分離コンベアにおいて、前記列の間隔が所定の距離まで広げられ、前記シート分離コンベアの下流側に設けられた集積装置において、それぞれの列毎に集積される(特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特願2001−115205号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記加工ラインにおいて、それまでとは異なるサイズの平版印刷版を製造する際には、前記シート分離コンベアにおいて広げられた前記列の間隔である分離幅を前記平版印刷版のサイズに合わせて変更する必要がある。
【0006】
前記加工ラインにおいては、従来は、異なるサイズに対応する集積装置を2台またはそれ以上設け、それぞれの集積装置毎に前記シート分離コンベアを配設するか、またはシート分離コンベアと集積装置とを1台ずつ使用し、サイズの異なる平版印刷版を製造しようとする際は、前記平版印刷版のサイズに合った集積装置を使用するかすることが一般的であった。
【0007】
前者の加工ラインにおいては、シート分離コンベアと集積装置とを同数必要とするので、ライン長が長くなるという問題があった。
【0008】
一方、後者の加工ラインにおいては、同一のサイズの平版印刷板を同一のシート分離コンベアで搬送する場合においても分離巾にバラツキが生じるのが一般的であり、集積装置を、所定の分離巾に合わせて予め調整することが殆ど不可能であった。そこで、各集積装置に投入される平版印刷版の分離巾のバラツキが平均化するように、投入状況を見ながらシート分離コンベアおよび集積装置を調整する必要があったので、オペレータに多大な負荷がかかっていた。また、集積装置の集積部の大きさを集積しようとする平版印刷版のサイズに完全に合わせることができない場合には、シート分離コンベアから搬送されたシート状体が、前記集積装置の集積枠と干渉し、角部が折れ曲がる所謂角折れ故障などの品質故障が生じることがあった。
【0009】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、加工ラインのスペースを節減できると同時に、集積装置の集積部の大きさを、集積しようとする平版印刷版などのシート状体のサイズに完全に合わせることが容易にでき、前記シート状体に角折れ故障を生じさせることなく集積することのできるシート集積装置、および前記シート集積装置を備えた加工ラインを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、一定方向に2列以上で搬送されるシート状体を、前記列毎に集積するシート集積装置であって、前記シート状体を前記列毎に層状に集積する集積部と、前記集積部を前記列のそれぞれに対応する2以上の区画に区分するとともに、前記区画を、前記シート状体の搬送方向に対して直角な方向に拡大・縮小する集積部区画手段とを備えてなることを特徴とするシート集積装置に関する。
【0011】
前記シート集積装置においては、前記集積部区画手段によって、集積しようとするシート状体の幅に合わせて前記集積部のそれぞれの区画を拡大・縮小することができる。
【0012】
したがって、シート集積装置におけるサイズ合せが容易に行えるから、作業員の負荷を大幅に減らすことができる上に、シート状体が集積枠と干渉する事がなくなるから、角折れ故障を生じさせることなく、前記シート状体を集積できる。
【0013】
また、サイズの異なるシート状体を積層する場合においても、シート分離コンベアおよびシート集積装置は何れも1台で充分であるから、加工ラインの設置スペースを大幅に節減できる。
【0014】
前記集積部は、前記シート状体が層状に集積される部分であり、具体的には、水平に配設された長方形状の集積板などが挙げられる。
【0015】
前記集積部区画手段としては、前記集積部を挟むように配設され、前記集積部に集積されたシート状体が前記搬送方向に対して直角な方向にずれないように保持するサイドストッパ部材と、前記サイドストッパ部材の間に位置する仕切り部材とを有する集積部区画装置が挙げられる。
【0016】
前記シート状体としては、「従来の技術」の欄で述べた平版印刷版などが挙げられる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、一定方向に2列で搬送されるシート状体を前記列毎に集積するシート集積装置であって、前記集積部は、前記集積部区画手段によって2つの区画に区分されてなるシート集積装置に関する.
前記シート集積装置は、請求項2に記載のシート集積装置を、2列に搬送されるシート状体の集積に使用した例である。
【0018】
[従来の技術]の欄でも述べたように、平版印刷版の加工ラインにおいては、平版印刷版原反を搬送方向に沿って1/2の幅に裁断し、次いで幅方向に沿って裁断し、所定のサイズの平版印刷版に加工する。
【0019】
このようにして製造された平版印刷版は、搬送コンベアによって下流に向かって搬送され、シート分離コンベアにおいて2列に分けられる。
【0020】
請求項2に記載のシート集積装置を前記シート分離コンベアの下流に配設し、前記幅方向集積位置を、前記シート分離コンベアにおける分離幅に合わせて設定すれば、前記平版印刷版を、角折れ故障を生じさせることなく集積できる。
【0021】
請求項3に記載の発明は、前記集積部区画手段が、前記集積部を挟むように配設され、前記集積部に集積されたシート状体が前記搬送方向に対して直角な方向にずれないように保持するサイドストッパ部材と、前記サイドストッパ部材の間に位置する仕切り部材とを備え、前記仕切り部材は厚さ方向の寸法が調整可能に形成されてなり、前記サイドストッパ部材は前記仕切り部材との間の距離が増減可能に形成されてなるシート集積装置に関する。
【0022】
前記シート集積装置においては、搬送中に分離巾の変動がないかまたは微小な場合には、仕切り部材の寸法を固定し、サイドストッパ部材を、シート状体の巾に合わせて移動させてシート状体の集積を行う。但し、実際には、シート状体の分離巾は完全には一定にならないので、仕切り部材の寸法およびサイドストッパ部材の位置を分離巾のバラツキに合わせて設定してシート状体の集積を行う。
【0023】
請求項4に記載の発明は、前記仕切り部材が、前記集積部を区分する1対の仕切り板と、前記1対の仕切り板の間隔を調整する仕切り板間隔調整手段とを備えてなるシート集積装置に関する。
【0024】
前記シート集積装置においては、前記仕切り板間隔調整手段によって前記仕切り板の間隔が増大すると、前記集積部が前記仕切り部によって区分された区画は縮小し、前記仕切り板の間隔が減少すると、前記区画は拡大する。
【0025】
このように、前記シート分離装置においては、前記仕切り板間隔調整手段によって前記仕切り板の間隔を設定することにより、前記集積部の区画の大きさを拡大・縮小して、前記区画の大きさを、集積しようとするシート状体のサイズに合わせたり、前記シート集積コンベアが前記シート状体を分離する分離幅に合わせたりすることができる。
【0026】
前記仕切り板間隔調整手段としては、前記1対の仕切り板の間に配設され、前記仕切り板の間隔を調整するカムである間隔調整カムと、前記仕切り板を付勢して前記間隔設定カムに押圧する仕切り板付勢手段とを有する間隔調整カム機構がある。前記間隔調整カムとしては楕円カムが挙げられる。
【0027】
前記仕切り板付勢手段としては、前記仕切り板の間に設けられ、前記仕切り板を互いに近接させる方向のバネ力を生じさせるコイルバネである引張りコイルバネなどが挙げられる。
【0028】
前記仕切り板間隔調整手段としては、他に、クランク機構によって前記仕切り板の間隔を設置する間隔調整クランク機構がある。
【0029】
前記間隔調整カム機構および前記間隔調整クランク機構は、機械的な機構によって仕切り板の間隔を調整する装置を形成するから、機械式間隔調整装置ということができる。
【0030】
前記仕切り板間隔調整手段としては、他に、前記1対の仕切り板の間に設けられ、前記仕切り板の間隔を増減させる空気圧アクチュエータ、油圧アクチュエータ、電動アクチュエータなどのアクチュエータなども挙げられる。
【0031】
請求項5に記載の発明は、前記シート状体が平版印刷版であるシート集積装置に関する。
【0032】
前記シート集積装置は、本発明のシート集積装置を、平版印刷版の集積に適用した例である。
【0033】
請求項6に記載の発明は、前記シート状体を2以上の列で一定方向に搬送しながら、前記列の間隔を広げるシート搬送分離手段と、前記シート搬送分離手段によって搬送されたシート状体を、前記列毎に層状に集積する請求項1〜5の何れか1項に記載のシート集積装置とを備えてなることを特徴とする加工ラインに関する。
【0034】
前記加工ラインにおいては、前記シート搬送分離手段におけるシート状体の分離幅や集積しようとするシート状体のサイズに合わせて前記シート集積装置の集積部に形成される各区画の大きさを設定できるから、角折れなどの故障を生じさせることなく、前記シート状体を集積できる。
【0035】
前記シート状体については、請求項1で述べたとおりである。
【0036】
【発明の実施の形態】
1.実施形態1
本発明に係る加工ラインの一例について、構成の概略を図1および図2に示す。
【0037】
加工ライン10は、平版印刷版の加工ラインであり、図1に示すように、上流側(図1の右上側)には、平版印刷版の素材であって連続する帯状に形成された平版印刷版原反ウェブ12がロール状に巻き取られた原反ウェブロール13が着脱可能に装填された原反ウェブ送出機14が配設されている。
【0038】
原反ウェブロール13は原反ウェブ送出機14によって巻き戻され、平版印刷版原反ウェブ12が下流側に連続的に送り出される。
【0039】
原反ウェブ送出機14から送り出された平版印刷版原反ウェブ12は、レベラ16においてカールが矯正された後、圧着ローラ18に至る。
【0040】
圧着ローラ18により、平版印刷版原反ウェブ12の上面(画像形成面)に、合紙送出機20から送られて来た帯状の合紙22が圧着される。合紙送出機20から送出された合紙22は、帯電装置(図示せず。)により帯電されて平版印刷版原反ウェブ12に静電接着される。
【0041】
圧着ローラ18の下流側にはノッチャー24が配置されている。ノッチャー24は、平版印刷版原反ウェブ12のスリット幅を変更する際に、平版印刷版原反ウェブ12における幅方向に沿った中央部及び両側端部をそれぞれ打抜いて所定形状の切欠部(ノッチ)を形成する機能を有する。前記ノッチを平版印刷版原反ウェブ12の中央部及び両側端部に形成することにより、スリッタ装置26の剪断刃が前記切欠部内で軸方向へ移動可能となる。これにより、平版印刷版原反ウェブ12と合紙22とを同時に連続裁断しつつ、平版印刷版原反ウェブ12の幅変更が可能になる。
【0042】
スリッタ装置26により所定のスリット幅に裁断された平版印刷版原反ウェブ12は、測長装置30によって送り長がカウントされる。測長装置30が予め設定されたカウント値をカウントすると、それに同期して走間カッタ32が平版印刷版原反ウェブ12を切断する。これにより、予め設定されたサイズの平版印刷版46が製造される。平版印刷版原反ウェブ12から切断された平版印刷版46は、図2に示されるように、通常のベルトコンベアである搬送コンベア34と、幅方向に沿って平版印刷版46を分離しつつ、矢印Fの方向に搬送するシート分離コンベア42とによって構成された搬送路37上を搬送され、シート集積装置50に投入される。
【0043】
搬送コンベア34とシート分離コンベア42との間には、平版印刷版46の搬送先を切替えるための振分ゲート40が設置されており、平版印刷版46が不良品等である場合には、この平版印刷版46を振分ゲート40によりラインアウト用のベルトコンベア36上に振り分け、このベルトコンベア36により回収箱44内へ投入する。
【0044】
シート集積装置50について以下に説明する。
【0045】
シート集積装置50は、図3および図4に示すように、平版印刷版46が集積される長方形板状の集積板52と、集積板52の中央部に、平版印刷版46の搬送方向Fに沿って延在する仕切り部54と、集積板52の搬送方向Fに沿った側縁部に沿って垂直に立設されたサイドストッパ板56Aおよび56Bと、集積板52の下流側の側縁部に沿って設けられたエンドストッパ部材58Aおよび58Bと、集積板52の上流側の側縁部に沿ってエンドストッパ部材58Aおよび58Bに相対するように設けられたバックストッパ部材60とを備える。なお、図4においては、エンドストッパ部材58Aおよび58Bは省略されている。集積板52、仕切り部54、およびサイドストッパ板56A、56Bは、それぞれ本発明に係るシート集積装置の備える集積部、仕切り部財、およびサイドストッパ部材に相当する。
【0046】
集積板52は、基台70上に昇降装置72を介して昇降可能に設けられている。
【0047】
サイドストッパ板56A、56Bは、図4に示すように、仕切り部54に対して近接する方向および離間する方向に移動可能に設けられている。サイドストッパ板56Aおよび56Bは、それぞれボール螺子74Aおよび74Bによって前記方向に沿って移動する。ボール螺子74Aおよび74Bは、それぞれ、モータ76Aおよび76Bによって回転する螺子軸78Aおよび78Bと、螺子軸78Aおよび78Bに螺合するとともにサイドストッパ板56A、56Bに固定されたナットとを備える。サイドストッパ板56Aおよび56Bは、上端部が外側に開いた形状に形成されていてもよい。なお、ボール螺子74Aおよび74Bは、図3においては省略されている。
【0048】
エンドストッパ部材58Aおよび58Bには、シート分離コンベア42から投入された平版印刷版46が衝突する際の衝撃を和らげるように、それぞれ緩衝装置59Aおよび59Bが設けられている。
【0049】
バックストッパ部材60には、水平方向に沿って開口し、下流方向に向かって水平に空気を噴き出す第1空気吹出しスリット62と、第1空気吹出しスリット62の上方に、水平方向に沿って開口し、下流方向に向かって斜め上方に空気を吹き出す第2空気吹出しスリット64とが設けられている。
【0050】
バックストッパ部材60には、第1空気吹出しスリット62から吹き出す空気を供給する給気ダクト66が厚さ方向に貫通している。第1空気吹出しスリット62は、給気ダクト66の先端に開口している。一方、第2空気吹出しスリット64から吹き出される空気は、給気ダクト68から供給される。
【0051】
仕切り部54は、図3〜図5に示すように、サイドストッパ板56Aおよび56Bに対して平行に設けられた1対の仕切り板54Aおよび54Bと、仕切り板54Aおよび54Bを互いに近接する方向に付勢するコイルスプリング54Cと、仕切り板54Aと54Bとの間に設けられ、モータ(図示せず。)で回転して仕切り板54Aと54Bとの間隔を設定する楕円カム54Dと、仕切り板54Aおよび54Bを互いに近接する方向および離間する方向に案内するガイド54Eおよび54Fとを備える。
【0052】
仕切り板54Aの内側の面、即ち平版印刷版46に当接する側とは反対側の面には、支持腕54Hが固定され、仕切り板54Bの内側の面、即ち平版印刷版46に当接する側とは反対側の面には支持腕54iが固定されている。当接ローラ54Hは、楕円カム54Dに接するとともに、支持腕54Gに回転可能に支持されている。当接ローラ54Jもまた、楕円カム54Dに接するとともに、支持腕54iに回転可能に支持されている。ここで、楕円カム54D、当接ローラ54H、当接ローラ54J、支持腕54G,および支持腕54iは、本発明のシート集積装置における間隔調整カム機構を構成する。
【0053】
仕切り板54Aと54Bとは、コイルバネ54Cによって楕円カム54Dに向かって付勢されているから、楕円カム54Dが回転すると、当接ローラ54Hおよび54Jは楕円カム54Dに当接した状態で回転する。したがって、図5において実線で示すように、楕円カム54Dの短径が水平になる位置で楕円カム54Dが停止すると、当接ローラ54Hおよび54Jは互いに最も近接するから、仕切り板54Aおよび54Bもまた、実線で示すように互いに最も近接する。一方、図5において二点鎖線で示すように、楕円カム54Dの長径が水平になる位置で楕円カム54Dが停止すると、当接ローラ54Hおよび54Jは互いに最も近接するから、仕切り板54Aおよび54Bもまた、二点鎖線で示すように、互いに最も遠ざかる。
【0054】
このように、集積板52は、仕切り部54によって第1区画と第2区画との2つの区画に区分されているとともに、仕切り部54においては、楕円カム54Dを回転させることにより、仕切り板54Aと仕切り板54Bとの距離を調節でき、これによって、集積板52における第1区画と第2区画との大きさを調節でき、言いかえれば平版印刷版46の幅方向集積位置を調節することができる。
【0055】
加工ライン10の作用について以下に説明する。
【0056】
図6に示すように、生産管理コンピュータ(図示せず。)から条件設定器に、製造しようとする平版印刷版46の種類、サイズ、および枚数などの生産計画が入力されると、条件設定器は、加工ライン10における平版印刷版原反ウェブ12の幅、巻き戻し速度および搬送速度、スリッタ装置26で切断するスリット幅、測長装置30におけるカウント数などの目標値を設定するとともに、シート分離コンベア42における分離幅、サイドストッパ板56A、56Bの位置、および仕切り部54における仕切り板間隔について目標値を設定する。
【0057】
シート分離コンベア42においては、前記分離幅目標値に基づいて1対のモータ42Aが回転し、1対のベルトコンベア部42Cが、図6において二点鎖線で示すように、それぞれ最も上流側に設けられたピボット42Bを中心として回転することにより、分離幅が設定される。一方、サイドストッパ板56Aおよび56Bにおいては、前記位置の目標値に基いてモータ76Aおよび76Bが回転し、モータ76Aおよび76Bによって螺子軸78Aおよび78Bが回転して螺子軸78Aおよび78Bに沿ってナット80Aおよび80Bが移動することにより、サイドストッパ板56Aおよび56Bの位置が設定される。また、仕切り部54においては、前記仕切り板間隔目標値に基づいて楕円カム54Dが回転して仕切り板54Aおよび54Bの間隔が増減する。このように、サイドストッパ板56Aおよび56B、ならびに仕切り板54Aおよび54Bの位置が設定されることにより、集積板52上において、平版印刷版46のサイズおよび分離巾に合わせて第1区画および第2区画の大きさおよび位置が設定される。
【0058】
シート分離コンベア42において分離幅が設定され、仕切り部54において第1区画および第2区画の大きさが設定されたら、原反ウェブ送出機14において平版印刷版原反ウェブ12の送り出しを開始する。そして、送り出された平版印刷版原反ウェブ12を、スリッタ装置26において、設定されたスリット幅に流れ方向に沿って裁断し、次いで走間カッタ32において幅方向に裁断して所定寸法の平版印刷版46を製造する。
【0059】
平版印刷版46は、搬送路37上を搬送され、シート分離コンベア42において、幅方向に沿って所定の間隔に分離されて2列で搬送される。2列で搬送された平版印刷版46は、各列毎に、それぞれ、シート集積装置50の集積板52上の第1区画と第2区画とに集積される。ここで、前記第1区画および前記第2区画は、本発明のシート集積装置における集積区画に相当する。第1区画および第2区画に集積された平版印刷版は、サイドストッパ板56Aおよび56Bによって、搬送方向Fに対して直角な方向に崩れないように保持されるとともに、エンドストッパ部材58A、58Bとバックストッパ部材60とによって、搬送方向Fおよび搬送方向Fとは反対の方向に崩れないように保持される。
【0060】
集積中は、第1空気吹出しスリット62および第2空気吹出しスリット64から空気が吹き出すから、平版印刷版46は、バックストッパ部材60および既に集積された製版印刷版46に接触することなく、前記第1区画および第2区画に集積される。
【0061】
シート集積装置50においては、前述のように仕切り部54において仕切り版54Aと仕切り版54Bとの間隔を調節することにより、シート分離コンベア42で設定された分離幅に合わせて幅方向集積位置を設定できる。
【0062】
したがって、1台のシート分離コンベア42に対してシート集積装置50は1台で充分なので、加工ライン10の設置スペースを大幅に節減できる。
【0063】
また、仕切り版54Aと54Bとの間隔は、楕円カム54Dの位置を制御することにより、シート分離コンベア42で設定された分離幅に合わせて、高精度で、しかも無段階に変更できるから、シート分離コンベア42において分離幅を高精度で設定する必要がない。
【0064】
したがって、作業員の負担が大幅に減少する。
【0065】
また、第1区画および第2区画は、何れも平版印刷版46のサイズに合わせて大きさを調節できるから、シート分離コンベア42から前記シート集積装置50における第1区画および第2区画に平版印刷版46を正確に投入できる。したがって、平版印刷版46がサイドストッパ板56A、56Bなどに干渉して角折れ故障が生じることが効果的に防止できる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、加工ラインのスペースを節減できると同時に、シート分離コンベアの分離幅を微調整しなくても、平版印刷版などのシート状体に角折れ故障を生じさせることなく、集積することのできるシート集積装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施形態1に係る平版印刷版の加工ラインにつき、上流側の部分の構成を示す斜視図である。
【図2】図2は、実施形態1に係る平版印刷版の加工ラインにつき、下流側の部分の構成を示す斜視図である。
【図3】図3は、実施形態1に係る平版印刷版の加工ラインが備えるシート集積装置の詳細な構成を示す斜視図である。
【図4】図4は、図3に示すシート集積装置を、平版印刷版の搬送方向に対して下流側から見た構成を示す正面図である。
【図5】図5は、図3および図4に示すシート集積装置の備える仕切り部の構成を示す拡大図である。
【図6】図6は、条件設定器からシート分離コンベアおよびシート集積装置への目標値の流れを示すブロック図である。
【符号の説明】
10 加工ライン
12 平版印刷版原反ウェブ
14 原反ウェブ送出機
20 合紙送出機
34 搬送コンベア
42 シート分離コンベア
50 シート集積装置
52 集積板
54 仕切り部
56A サイドストッパ板
56B サイドストッパ板
58A エンドストッパ部材
58B エンドストッパ部材
60 バックストッパ部材
Claims (6)
- 一定方向に2列以上で搬送されるシート状体を、前記列毎に集積するシート集積装置であって、
前記シート状体を前記列毎に層状に集積する集積部と、
前記集積部を前記列のそれぞれに対応する2以上の区画に区分するとともに、前記区画を、前記シート状体の搬送方向に対して直角な方向に拡大・縮小する集積部区画手段とを
備えてなることを特徴とするシート集積装置。 - 一定方向に2列で搬送されるシート状体を前記列毎に集積するシート集積装置であって、
前記集積部は、前記集積部区画手段によって2つの区画に区分されてなる
請求項1に記載のシート集積装置。 - 前記集積部区画手段は、
前記集積部を挟むように配設され、前記集積部に集積されたシート状体が前記搬送方向に対して直角な方向にずれないように保持するサイドストッパ部材と、
前記サイドストッパ部材の間に位置する仕切り部材とを
備え、
前記仕切り部材は厚さ方向の寸法が調整可能に形成されてなり、前記サイドストッパ部材は前記仕切り部材との間の距離が増減可能に形成されてなる請求項1または2に記載のシート集積装置。 - 前記仕切り部材は、
前記集積部を区分する1対の仕切り板と、
前記1対の仕切り板の間隔を調整する仕切り板間隔調整手段とを
備えてなる請求項3に記載のシート集積装置。 - 前記シート状体は平版印刷版である請求項1〜4に記載のシート集積装置。
- 前記シート状体を2以上の列で一定方向に搬送しながら、前記列の間隔を広げるシート搬送分離手段と、
前記シート搬送分離手段によって搬送されたシート状体を、前記列毎に層状に集積する請求項1〜5の何れか1項に記載のシート集積装置とを
備えてなることを特徴とする加工ライン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003042488A JP2004250179A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | シート集積装置および加工ライン |
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