JP2004249935A - 車輌用電源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】寿命を推定することができる車輌用電源システムを提供する。
【解決手段】並列に接続した複数のDC/DCコンバータ11〜13と、DC/DCコンバータ11〜13内部に備えた温度センサ34〜37と、DC/DCコンバータ11〜13により充電され、且つ、負荷に給電を行う補機バッテリ20と、を備える。また、温度センサ34〜37により検出したDC/DCコンバータ11〜13の内部温度からDC/DCコンバータ11〜13の寿命を推定する寿命推定手段(ステップS106)と、を備える。ここでは、DC/DCコンバータ11〜13のSW素子30〜33の温度変化に応じて寿命を推定する。
【選択図】 図1
【解決手段】並列に接続した複数のDC/DCコンバータ11〜13と、DC/DCコンバータ11〜13内部に備えた温度センサ34〜37と、DC/DCコンバータ11〜13により充電され、且つ、負荷に給電を行う補機バッテリ20と、を備える。また、温度センサ34〜37により検出したDC/DCコンバータ11〜13の内部温度からDC/DCコンバータ11〜13の寿命を推定する寿命推定手段(ステップS106)と、を備える。ここでは、DC/DCコンバータ11〜13のSW素子30〜33の温度変化に応じて寿命を推定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車輌用電源システムに関する。特に、車輌用電源システムの寿命の推定に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車輌用電源システムとして、並列に接続された複数のDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータにより充電されると共に負荷に対して給電を行う補助バッテリを備えたものが知られている。これは、また、複数のDC/DCコンバータと接続され、複数のDC/DCコンバータに時間差もって起動信号を送出して複数のDC/DCコンバータの起動順番を制御するコントロールユニットを備えている。各DC/DCコンバータは、他のDC/DCコンバータの起動状態に応じた信号を検出して起動順番を認識し、認識した起動順番に応じた補助バッテリへの充電電圧を設定している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−252935号公報
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】
車輌用電源システムにおいては、電源供給装置(DC/DCコンバータ)は、製造上の誤差によりそれぞれ出力電圧が異なる。従って、補助バッテリへの充電電圧は、それぞれ異なる値が設定されている。そのため、複数の電源供給装置を同時に起動すると、設定された出力電圧の高い電源供給装置ほど負荷率が高くなり、電源供給装置間で負荷率が偏って寿命が偏ってしまうという問題点があった。
【0005】
これに対して、上記従来技術では、電源供給装置間の負荷率を平均化するために、外部のコントロールユニットから各電源供給装置の出力電圧の変更を制御しているが、これにより、システムが肥大化するという問題がある。また、起動順序を定期的もしくはランダムに変更しても負荷率および寿命の均一化を行うことは出来ないという問題がある。
【0006】
これに対して、それぞれの電源供給装置の寿命を推定し、これに応じて電源供給装置の駆動を制御することにより、寿命を均一化することができる。そこで本発明は、寿命を推定することができる車輌用電源システムを提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、並列に接続した複数の電源供給装置と、前記電源供給装置内部に備えた温度検出手段と、前記電源供給装置により充電され、且つ、負荷に給電を行う補機バッテリを備える。さらに、前記温度検出手段により検出した前記電源供給装置の内部温度から前記電源供給装置の寿命を推定する寿命推定手段と、を備える。
【0008】
【作用及び効果】
電源供給装置内部に備えた温度検出手段により検出した電源供給装置の内部温度から電源供給装置の寿命を推定することができる。これにより、電源供給装置を駆動する際に、推定寿命を用いて制御することができるので、寿命を均一化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態に用いる車輌用電源システムについて説明する。ここでは、車輌の補機電源システムの概略構成を、図1を用いて説明する。
【0010】
車輌の主バッテリとして高電圧バッテリ10を備える。高電圧バッテリ10には、電源供給装置の入力側を接続する。ここでは、電源供給装置としてDC/DCコンバータ11〜13を並列に接続する。高電圧バッテリ10からの高電圧電力をDC/DCコンバータ11〜13のうち少なくとも一つに入力し、低電圧電力に変換する。なお、ここではDC/DCコンバータ10を高電圧バッテリ10に接続したが、燃料電池等の発電装置に接続してもよい。
【0011】
各DC/DCコンバータ11〜13には直列にヒュージブルリング(以下、F/L)15〜17を接続する。DC/DCコンバータ11の出力側にはF/L14を、DC/DCコンバータ12の出力側にはF/L15を、DC/DCコンバータ13の出力側にはF/L16を接続する。
【0012】
また、補機バッテリ20を備える。補機バッテリ20の正極側端子には、F/L19を接続する。さらに、F/L14〜16を介してDC/DCコンバータ11〜13の出力側を並列に接続する。また、補機バッテリ20の負極側端子を接地する。DC/DCコンバータ11〜13の少なくとも一つを通って変換された低電圧電力を、補機バッテリ20に蓄電可能な構成とする。
【0013】
また、補機バッテリ20からの給電を受けて駆動する補機類の補機負荷18を備える。補機負荷18には、F/L17を介して、補機バッテリ20及びDC/DCコンバータ11から13からの電力が供給される。さらに、制御装置としてECU21を備える。DC/DCコンバータ11〜13は各々ECU21に接続され、ここで、DC/DCコンバータ11〜13への動作命令、動作管理が行われる。
【0014】
次に、DC/DCコンバータ11の内部構成を図2に示す。ここでは、DC/DCコンバータ11の構成を示すが、DC/DCコンバータ12、13も同様の構成とする。
【0015】
DC/DCコンバータ11を、2直2並列に接続したSW素子30〜33と、変圧を行うリアクトル40と、整流を行う整流部41と、それらを制御する制御・通信部43とから構成する。
【0016】
SW素子30〜33を入力に対して2直2並列に接続する。このSW素子30〜33のON/OFFを切り替えることにより、入力直流電圧を交流電圧に変換する。SW素子30〜33からの出力、ここでは、2直2並列に接続したSW素子30〜33の中点から取り出した交流電圧をリアクトル40に入力し、変圧する。リアクトル40内で、入力側と出力側は絶縁される。変圧された交流電圧をさらに整流部41に入力し、直流電圧に変換する。
【0017】
SW素子30〜33にはそれぞれの温度を検出するために、温度センサ34〜37を備える。また、SW素子30〜33からリアクトル40に供給される電圧および電流を、電圧センサ38、電流センサ39により検出する。また、整流部41から出力される直流電圧を検出する電圧センサ42を備える。温度センサ34〜37、電圧センサ38、42、電流センサ39の出力は制御・通信部43に入力される。制御・通信部43からはSW素子30〜33のON/OFFを切り替える信号が出力される。また、制御・通信部43とECU21とを接続して、通信可能とする。
【0018】
DC/DCコンバータ11〜13の運転時には、SW素子30〜33が発熱して温度が上昇し、停止時には発熱が止って温度が低下する。そのため、運転と停止の繰り返しによりSW素子30〜33で熱膨脹と熱収縮が繰り返される。これによりSW素子30〜33に熱疲労がかかり、SW素子30〜33の不良または破壊が生じる可能性がある。そこで本実施形態では、SW素子30〜33の不良または破壊が生じるまでの寿命を推定することにより、DC/DCコンバータ11〜13の寿命を推定する。
【0019】
電源システムの寿命の推定方法を図3のフローチャートを用いて説明する。本フローは、例えば、イグニッションキーがイグニッションキーシリンダーに差し込まれたことを検知したら開始する。
【0020】
ステップS1において、イグニッション(以下、IGN)がONであるか否かを判断する。OFFの状態であれば、ONとなるまで待機する。IGNがONとなったらステップS2に進み、寿命の推定を開始する。
【0021】
ステップS2において、DC/DCコンバータ11〜13内の温度を検出する。ここでは、それぞれのDC/DCコンバータ11〜13に備えたSW素子30〜33の温度を温度センサ34〜37により検出する。ここでは、DC/DCコンバータ11〜13のそれぞれの温度Tnを、温度センサ34〜37の平均値とする。または、温度センサ34〜37で検出した温度のうち最大値を温度Tnとしてもよい。温度TnはDC/DCコンバータ11〜13、特にSW素子30〜33の温度状態を示すものであればよい。この計測結果を、制御・通信部43に入力する。ステップS3において、ステップS2で計測したDC/DCコンバータ11〜13の温度Tnを制御・通信部43からECU21に送信する。
【0022】
なお、nは電源投入からDC/DCコンバータ11〜13の温度を検出した回数である。つまり、ステップS2を通った回数に相当する。電源投入時にはn=1とし、電源遮断後にはリセットする。
【0023】
ステップS4において、温度TnをECU21内部の図示しないメモリに記憶し、ステップS5に進む。ステップS5では、ECU21内部に記録されている前回(n−1回目)のDC/DCコンバータ11〜13の各々の温度データTn−1と、今回(n回目)記録した各々の温度データTnを比較し、温度変化データΔTn(=Tn−Tn−1)を算出する。つまり、前回(n−1回目)から今回(n回目)測定するまでのDC/DCコンバータ11〜13の温度変化を温度変化データΔTnとして算出する。なお、本データは電源遮断毎に消去する。また、電源投入初期時には、比較は行わずに温度変化データΔT1を0と記憶する。
【0024】
次に、ステップS6では、ステップS5で算出した温度変化データΔTnを用いて、DC/DCコンバータ11〜13各々の寿命を算出する。ここでは、図4に示すような温度差に対する動作可能回数の関係を予め求めておき、これをECU21に記憶しておくことで寿命を推定する。なお、図4に示した動作可能回数は、各DC/DCコンバータ11〜13の寿命を示している。動作可能回数は、ΔTnの温度変化を繰り返すことができる回数を示している。つまり、前回の測定から今回の測定するまでにt時間かかり、t時間での動作回数がN1とすると、動作可能回数がN回であった場合には、その寿命はN−N1回(1回の所要時間を1Hとすれば、回数を時間に変換することも出来る)となる。
【0025】
設定された出力電圧の高いDC/DCコンバータほど負荷率が高くなり、温度上昇率が大きくなる。そのため、SW素子30〜33の温度を直接検出することで、DC/DCコンバータ11〜13の負荷の大きさに応じた温度変化データΔTnを検出し、寿命を推定することができる。
【0026】
寿命データは累積データとしてECU21内の不揮発RAM領域に記録し、ステップS7に進む。ステップS7では、図示しないIGNがOFFかどうかを判断し、OFFであればフローを終了する。IGNがONの場合にはステップS2に戻り本フローを繰り返す。
【0027】
上記のように動作させることにより、並列に接続されたDC/DCコンバータ11〜13各々の寿命が推定可能となる。なお、動作順序は機能が満たせれば、上記の順序通りでなくともよい。
【0028】
次に、本実施形態の効果について説明する。
【0029】
並列に接続した複数のDC/DCコンバータ11〜13と、DC/DCコンバータ11〜13内部に備えた温度センサ34〜37と、DC/DCコンバータ11〜13により充電され、且つ、負荷に給電を行う補機バッテリ20と、を備える。また、温度センサ34〜37により検出したDC/DCコンバータ11〜13の内部温度からDC/DCコンバータ11〜13の寿命を推定する寿命推定手段(ステップS6)と、を備える。ここでは、DC/DCコンバータ11〜13の内部温度の変化量に応じて寿命を推定する。これにより、DC/DCコンバータ11〜13の寿命を正確に推定することができる。その結果、DC/DCコンバータ11〜13の動作を、推定した寿命を用いて制御することができ、DC/DCコンバータ11〜13の寿命を均一化する制御を行うことができる。
【0030】
また、温度センサ34〜37によりDC/DCコンバータ11〜13のスイッチ素子31〜34のジャンクション部分の温度を検出し、ジャンクション部分の温度からDC/DCコンバータ11〜13の寿命を推定する。ここでは、ジャンクション部分の温度を検出するこことによりジャンクション部分の温度上昇率を求める。これにより、温度上昇により劣化または破棄を生じやすい部分の温度に応じて寿命を推定するので、正確に寿命を推定することができる。
【0031】
ここでは、電源供給装置として、DC/DCコンバータ11〜13を用い、DC/DCコンバータ11〜13のスイッチ素子30〜33の温度変化量ΔTnに応じて、DC/DCコンバータ11〜13の寿命を推定する。このように、熱により劣化または破壊を生じやすいSW素子30〜33の温度変化から寿命を推定することができ、正確に寿命を推定することができる。
【0032】
次に、第2の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0033】
本実施形態に用いる車輌用電源システムの構成を第1の実施形態と同様とする。図5に、本実施形態における車輌用電源システムの駆動方法を示す。イグニッションキーがイグニッションキーシリンダーに差し込まれたことを検知したら開始する。
【0034】
ステップS11では、図示しないIGNがONであるかどうかを判断する。OFFであれば、ステップS11に戻り、IGNがONとなるまでこれを繰り返す。ステップS11においてIGNがONであると判断されたら、ステップS12に進む。ステップS12では、ECU21に記録されているDC/DCコンバータ11〜13各々の寿命情報を読出し、それぞれを比較して、寿命の長短の順序をつける。例えば、前回の駆動終了時(システム終了(IGN OFF))に推定されたDC/DCコンバータ11の寿命が1000h、DC/DCコンバータ12の寿命が1050h、DC/DCコンバータ13の寿命が950hとする。この場合には、DC/DCコンバータ12の寿命が最も長く、次にDC/DCコンバータ11、その次にDC/DCコンバータ13となる。このように寿命の長短の順序付けを行ったら、ステップS13に進む。ステップS13においては、ステップS12で算出したDC/DCコンバータ11〜13各々の寿命で一番寿命が長いものから順番に起動させる。ここでは、DC/DCコンバータ12から起動する。次に、DC/DCコンバータ11、最後にDC/DCコンバータ13を起動する。
【0035】
ステップS14において、DC/DCコンバータ11〜13内のSW素子30〜33の温度Tnを、温度センサ34〜37により計測する。ここでは、温度センサ34〜37により、SW素子30〜33の温度を所定時間モニタする。この計測結果を、制御・通信部43に格納し、ステップS15に進む。ステップS15において、ステップS14で計測したDC/DCコンバータ11〜13の温度を、制御・通信部43からECU21に送信し、ステップS16に進む。ステップS16ではECU21にてDC/DCコンバータ11〜13各々の温度を記録する。このとき、所定時間モニタしたSW素子30〜33の温度の平均温度を求め、これを、平均温度データTnとしてECU21の図示しないメモリに記録する。または、温度センサ34〜37によりSW素子30〜33の温度を複数回計測して、その平均温度を求めて平均温度データTnとしても良い。
【0036】
ステップS17では、ECU21に記録されている前回のDC/DCコンバータ11〜13各々の平均温度データTn−1と、今回記録した各々の平均温度データTnを比較し、温度変化データΔTnを算出する。なお、本データは、電源遮断ごとに消去し、電源投入初期時には温度変化データΔT1を0として記憶する。
【0037】
ステップS18では、ステップS17で算出した温度変化データΔTnを用いて、DC/DCコンバータ11〜13各々の寿命を算出する。寿命は、図4に示すようなマップから算出する。寿命データは累積データとしてECU21内の不揮発RAM領域に記録し、ステップS19に進む。ステップS19では、図示しないIGNがOFFであるかどうかを判断し、OFFであれば本フローを終了し、ONであればステップS14に戻って寿命の推定を繰り返し行う。
【0038】
次に、本実施形態の効果を説明する。以下、第1の実施形態と異なる効果のみを説明する。
【0039】
DC/DCコンバータ11〜13の内部温度についての所定時間の平均から、DC/DCコンバータ11〜13の寿命を推定する。このように、DC/DCコンバータ11〜13の寿命推定を所定時間の平均温度で算出する構成としたため、寿命推定の更なる精度の向上が図れる。
【0040】
また、DC/DCコンバータ11〜13のうち、推定寿命の長いDC/DCコンバータ(12)から起動する。これにより、並列に接続されるDC/DCコンバータ11〜13間の寿命のバラツキを抑制することができるため、システムとしての寿命向上が図れる。
【0041】
次に、第3の実施形態について説明する。以下、第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0042】
車輌用電源システムの構成を第1の実施形態と同様とする。ただし、DC/DCコンバータ11〜13には、図2に示すように出力電圧を検出する電圧センサ42を備える。また、DC/DCコンバータ11〜13の動作電流を検出する電流センサ39を備える。なお、この電流センサ39は、DC/DCコンバータ11〜13それぞれの出力側に配置して、出力電流を検知してもよい。車輌用電源システムの駆動制御を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0043】
ステップS21〜S23を、第2実施形態のステップS11〜S13と同様とする。つまり、IGNがONとなったら、DC/DCコンバータ11〜13の各々の寿命を比較し、寿命の長いものから起動させる。
【0044】
ステップS24において、DC/DCコンバータ11〜13内に備えたそれぞれのSW素子30〜33の温度を温度センサ34〜37で検出する。また、SW素子30〜33各々に流れる電流を電流センサ39で計測する。ここでは、SW素子30〜33の温度および電流を所定時間モニタする。この結果を制御・通信部43に格納し、ステップS25へ進む。
【0045】
ステップS25において、ステップS24で計測したDC/DCコンバータ11〜13の温度および電流を制御・通信部43からECU21に送信する。ステップS26において、ECU21にてDC/DCコンバータ11〜13各々の所定時間での平均温度Tn、平均電流値Inを算出する。算出した平均温度Tn、平均電流値InをECU21内部の図示しないメモリに記録し、ステップS27に進む。
【0046】
ステップS27では、ECU21内部に記録されている前回のDC/DCコンバータ11〜13各々の平均温度データTn−1と、今回記録した各々の平均温度データTnを比較し、温度変化データΔTnを算出して記憶する。なお、本データは電源遮断ごとに消去し、電源投入初期時にはΔT1を0として記憶する。
【0047】
ステップS28では、ステップS27で算出した温度変化データΔTnを用いて、DC/DCコンバータ11〜13各々の寿命を算出する。寿命は、図4に示すマップから算出することができる。
【0048】
算出した寿命データに、ステップS26で算出した平均電流データInを加味し、電流補正寿命データを算出する。ここで、DC/DCコンバータ11〜13を流れる電流値がDC/DCコンバータ11〜13の許容電流に近いほど、寿命が短くなる。つまり、許容電流と平均電流値Inの比が1に近いほど、DC/DCコンバータ11〜13の寿命が短くなるように補正する。電流補正寿命データは累積データとしてECU21内の不揮発RAMに記録し、ステップS29に進む。
【0049】
ステップS29では、負荷状態に応じて、動作させるDC/DCコンバータ11〜13の台数を制御する。補機負荷18の負荷電流使用状態を、DC/DCコンバータ11〜13に内蔵されている電圧センサ42で検知する。電圧センサ42の値が上限設定値(例えば14.5V)以上であれば、動作するDC/DCコンバータ11〜13の台数を減らすことができると判断する。そこで、ECU21内に記録されている電流補正寿命が短いDC/DCコンバータから動作を停止させる。ここでは、例えば、DC/DCコンバータ11が1000h、DC/DCコンバータ12が1050h、DC/DCコンバータ13が950hとすると、まずDC/DCコンバータ13を停止する。DC/DCコンバータ13を停止した後も電圧センサ42の値が上限設定値以上である場合には、さらにDC/DCコンバータ11を停止する。
【0050】
反対に、電圧センサ42の値が加減設定値(例えば13.5V)以下であれば、動作するDC/DCコンバータ11〜13の台数を増やす必要があると判断する。そこで、停止しているDC/DCコンバータがある場合には、停止しているDC/DCコンバータ11〜13のうち、寿命の長いと推定されるものから動作を再開する。
【0051】
次に、ステップS30では、図示しないIGNがONOFFかどうかを判断し、OFFであれば本フローを終了し、OFFでなければステップS24に進み、本フローを繰り返す。
【0052】
次に、本実施形態の効果について説明する。以下、第2の実施形態と異なる効果のみを説明する。
【0053】
DC/DCコンバータ11〜13の動作電流を検出する電流センサ39を備え、DC/DCコンバータ11〜13の寿命をDC/DCコンバータ11〜13の動作電流により補正する。ここでは、所定時間の平均電流値Inにより補正する。平均電流値Inが大きいほど、DC/DCコンバータ11〜13の寿命が短くなるように補正する。これにより、許容電流に対する負荷電流の割合を考慮して寿命を補正することができるので、寿命推定の更なる精度の向上が図れる。
【0054】
また、負荷状態を検出する負荷検出手段を備え、負荷状態に応じてDC/DCコンバータ11〜13の動作台数を変更する。ここでは、出力電圧を検出する電圧センサ42を備え、各DC/DCコンバータ11〜13からの出力電圧に応じて動作台数を変更する。例えば、各DC/DCコンバータ11〜13からの出力電圧が規定電圧以上の場合には、動作台数を低減する。このように負荷状態に応じて、動作しないDC/DCコンバータが発生するため、システムとしての寿命向上を図ることができる。
【0055】
このときには、DC/DCコンバータ11〜13のうち推定寿命の長いDC/DCコンバータを優先的に動作させる。言い換えれば、DC/DCコンバータ11〜13のうち推定寿命の短いものから、負荷状態に応じて動作を停止させる。これにより、並列に接続されるDC/DCコンバータ11〜13間の寿命のバラツキを抑制することができるため、システムとしての寿命向上が図れる。
【0056】
次に、第4の実施形態について説明する。以下、第3の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0057】
車輌用電源システムの構成を第3の実施形態と同様とする。車輌用電源システムの駆動制御を図7のフローチャートを用いて説明する。
【0058】
ステップS41〜S45においては、第3実施形態におけるステップS21〜25と同様に制御する。つまり、IGNがONとなったら、寿命の長いDC/DCコンバータから起動し、また、DC/DCコンバータ11〜13の各々の温度と出力電流をモニタし、ECU21に入力する。
【0059】
ステップS46で、ECU21にてDC/DCコンバータ11〜13各々の所定時間での平均温度Tn、平均電流値Inを算出する。また、所定時間内の最高温度Tmaxn、最低温度Tminn、最高温度時の電流値Imaxn、最低温度時の電流値Iminnを読み込む。各検出値Tn、In、Tmaxn、Tminn、Imaxn、IminnをECU21内の図示しないメモリに記録する。ステップS47においては、ECU21内部に記憶されている前回のDC/DCコンバータ11〜13の各々の平均温度データTnー1と、今回の平均温度データTnを比較して、その温度差を温度変化データΔTnとして記憶する。電源投入初期にはΔT1を0として記憶し、電源遮蔽ごとに消去する。
【0060】
ステップS48において、ステップS47で算出した温度変化データΔTnを用いて、DC/DCコンバータ11〜13の各々の寿命を算出する。寿命を、図4に示すマップを用いて算出する。算出した寿命データにステップS46で算出した平均電流データInを加味し、電流補正寿命データを算出する。
【0061】
さらに、最高温度Tmaxnと最低温度Tminnを比較して、最大温度変化データΔTmaxn(=Tmaxn−Tminn)を算出する。この最大温度変化データΔTmaxnから、図4のグラフを用いて、最大温度変化時寿命を算出する。最大温度変化時寿命を、最高温度時の電流値Imaxn、最低温度時の電流値Iminnにより補正する。ここでは、最高温度時の電流値Imaxn、最低温度時の電流値Iminnを比較して、この差が大きい場合には最大温度変化時寿命が短くなるように補正する。
【0062】
さらに、電流補正寿命データを最大温度変化時寿命データにより補正する。例えば、最大温度変化時寿命データが小さい場合には、電流補正寿命データが小さくなるように補正する。これは、最大温度変化データΔTmaxnが大きい場合には、DC/DCコンバータ11〜13の劣化が大きいと推定されるためである。これを寿命データとして、ECU21内の不揮発RAM領域に記録する。
【0063】
次に、ステップS49では、ステップS29と同様に、負荷状態に応じてDC/DCコンバータ11〜13の動作台数を制御する。ステップS50では図示しないIGNがOFFであるかどうかを判断する。IGNがOFFであれば本フローを終了する。IGNがOFFでなければステップS44に戻り、寿命を繰り返し推定してDC/DCコンバータ11〜13の動作を制御する。
【0064】
このように、本実施形態では、並列に接続されたDC/DCコンバータ11〜13各々の寿命の推定を行って、寿命が短いと推定されるDC/DCコンバータの動作を負荷状態に応じて停止させる。
【0065】
次に、本実施形態の効果について説明する。以下、第3の実施形態と異なる効果のみを説明する。
【0066】
DC/DCコンバータ11〜13の寿命を、温度センサ33〜37により検出した最高温度Tmaxnと最低温度Tminnにより補正する。これにより、最高・最低温度Tmaxn、Tminnによる寿命への影響を考慮することができるので、さらに正確な寿命推定を行うことができる。このとき、最高温度時の電流値Imaxnと最低温度時の電流値Iminnについても補正を行うことで、さらに正確な寿命推定を行うことができる。
【0067】
なお、上記実施の形態においては、温度変化データΔTnから寿命を求めているが、動作開始時からn回目までの温度変化分ΔT(n)から寿命を求めることもできる。ただし、ΔT(n)=ΔT(n−1)+ΔTnである。これにより、動作開始時からn回目の検出までの間の温度変化分ΔT(n)を算出し、これから寿命を推定することができる。ただし、この場合には、寿命は動作開始時からn回目までを1サイクルとした熱サイクルを何回繰り返すことができるかを示す動作可能回数で表される。
【0068】
このように、本発明は、上記実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想の範囲内で様々な変更が為し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に用いる電源システムの概略構成図である。
【図2】第1の実施形態に用いるDC/DCコンバータの概略構成図である。
【図3】第1の実施形態に用いる電源供給装置の制御を示すフローチャートである。
【図4】SW素子の温度差に対する寿命を示す図である。
【図5】第2の実施形態に用いる電源供給装置の制御を示すフローチャートである。
【図6】第3の実施形態に用いる電源供給装置の制御を示すフローチャートである。
【図7】第4の実施形態に用いる電源供給装置の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11〜13 DC/DCコンバータ(電源供給装置)
20 補機バッテリ
30〜33 SW素子(スイッチ素子)
34〜37 温度センサ(温度検出手段)
39 電流センサ(電流検出手段)
42 電圧センサ(負荷検出手段)
S6、18、28、48 ・・・ 寿命推定手段
【産業上の利用分野】
本発明は、車輌用電源システムに関する。特に、車輌用電源システムの寿命の推定に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車輌用電源システムとして、並列に接続された複数のDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータにより充電されると共に負荷に対して給電を行う補助バッテリを備えたものが知られている。これは、また、複数のDC/DCコンバータと接続され、複数のDC/DCコンバータに時間差もって起動信号を送出して複数のDC/DCコンバータの起動順番を制御するコントロールユニットを備えている。各DC/DCコンバータは、他のDC/DCコンバータの起動状態に応じた信号を検出して起動順番を認識し、認識した起動順番に応じた補助バッテリへの充電電圧を設定している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−252935号公報
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】
車輌用電源システムにおいては、電源供給装置(DC/DCコンバータ)は、製造上の誤差によりそれぞれ出力電圧が異なる。従って、補助バッテリへの充電電圧は、それぞれ異なる値が設定されている。そのため、複数の電源供給装置を同時に起動すると、設定された出力電圧の高い電源供給装置ほど負荷率が高くなり、電源供給装置間で負荷率が偏って寿命が偏ってしまうという問題点があった。
【0005】
これに対して、上記従来技術では、電源供給装置間の負荷率を平均化するために、外部のコントロールユニットから各電源供給装置の出力電圧の変更を制御しているが、これにより、システムが肥大化するという問題がある。また、起動順序を定期的もしくはランダムに変更しても負荷率および寿命の均一化を行うことは出来ないという問題がある。
【0006】
これに対して、それぞれの電源供給装置の寿命を推定し、これに応じて電源供給装置の駆動を制御することにより、寿命を均一化することができる。そこで本発明は、寿命を推定することができる車輌用電源システムを提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、並列に接続した複数の電源供給装置と、前記電源供給装置内部に備えた温度検出手段と、前記電源供給装置により充電され、且つ、負荷に給電を行う補機バッテリを備える。さらに、前記温度検出手段により検出した前記電源供給装置の内部温度から前記電源供給装置の寿命を推定する寿命推定手段と、を備える。
【0008】
【作用及び効果】
電源供給装置内部に備えた温度検出手段により検出した電源供給装置の内部温度から電源供給装置の寿命を推定することができる。これにより、電源供給装置を駆動する際に、推定寿命を用いて制御することができるので、寿命を均一化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
第1の実施形態に用いる車輌用電源システムについて説明する。ここでは、車輌の補機電源システムの概略構成を、図1を用いて説明する。
【0010】
車輌の主バッテリとして高電圧バッテリ10を備える。高電圧バッテリ10には、電源供給装置の入力側を接続する。ここでは、電源供給装置としてDC/DCコンバータ11〜13を並列に接続する。高電圧バッテリ10からの高電圧電力をDC/DCコンバータ11〜13のうち少なくとも一つに入力し、低電圧電力に変換する。なお、ここではDC/DCコンバータ10を高電圧バッテリ10に接続したが、燃料電池等の発電装置に接続してもよい。
【0011】
各DC/DCコンバータ11〜13には直列にヒュージブルリング(以下、F/L)15〜17を接続する。DC/DCコンバータ11の出力側にはF/L14を、DC/DCコンバータ12の出力側にはF/L15を、DC/DCコンバータ13の出力側にはF/L16を接続する。
【0012】
また、補機バッテリ20を備える。補機バッテリ20の正極側端子には、F/L19を接続する。さらに、F/L14〜16を介してDC/DCコンバータ11〜13の出力側を並列に接続する。また、補機バッテリ20の負極側端子を接地する。DC/DCコンバータ11〜13の少なくとも一つを通って変換された低電圧電力を、補機バッテリ20に蓄電可能な構成とする。
【0013】
また、補機バッテリ20からの給電を受けて駆動する補機類の補機負荷18を備える。補機負荷18には、F/L17を介して、補機バッテリ20及びDC/DCコンバータ11から13からの電力が供給される。さらに、制御装置としてECU21を備える。DC/DCコンバータ11〜13は各々ECU21に接続され、ここで、DC/DCコンバータ11〜13への動作命令、動作管理が行われる。
【0014】
次に、DC/DCコンバータ11の内部構成を図2に示す。ここでは、DC/DCコンバータ11の構成を示すが、DC/DCコンバータ12、13も同様の構成とする。
【0015】
DC/DCコンバータ11を、2直2並列に接続したSW素子30〜33と、変圧を行うリアクトル40と、整流を行う整流部41と、それらを制御する制御・通信部43とから構成する。
【0016】
SW素子30〜33を入力に対して2直2並列に接続する。このSW素子30〜33のON/OFFを切り替えることにより、入力直流電圧を交流電圧に変換する。SW素子30〜33からの出力、ここでは、2直2並列に接続したSW素子30〜33の中点から取り出した交流電圧をリアクトル40に入力し、変圧する。リアクトル40内で、入力側と出力側は絶縁される。変圧された交流電圧をさらに整流部41に入力し、直流電圧に変換する。
【0017】
SW素子30〜33にはそれぞれの温度を検出するために、温度センサ34〜37を備える。また、SW素子30〜33からリアクトル40に供給される電圧および電流を、電圧センサ38、電流センサ39により検出する。また、整流部41から出力される直流電圧を検出する電圧センサ42を備える。温度センサ34〜37、電圧センサ38、42、電流センサ39の出力は制御・通信部43に入力される。制御・通信部43からはSW素子30〜33のON/OFFを切り替える信号が出力される。また、制御・通信部43とECU21とを接続して、通信可能とする。
【0018】
DC/DCコンバータ11〜13の運転時には、SW素子30〜33が発熱して温度が上昇し、停止時には発熱が止って温度が低下する。そのため、運転と停止の繰り返しによりSW素子30〜33で熱膨脹と熱収縮が繰り返される。これによりSW素子30〜33に熱疲労がかかり、SW素子30〜33の不良または破壊が生じる可能性がある。そこで本実施形態では、SW素子30〜33の不良または破壊が生じるまでの寿命を推定することにより、DC/DCコンバータ11〜13の寿命を推定する。
【0019】
電源システムの寿命の推定方法を図3のフローチャートを用いて説明する。本フローは、例えば、イグニッションキーがイグニッションキーシリンダーに差し込まれたことを検知したら開始する。
【0020】
ステップS1において、イグニッション(以下、IGN)がONであるか否かを判断する。OFFの状態であれば、ONとなるまで待機する。IGNがONとなったらステップS2に進み、寿命の推定を開始する。
【0021】
ステップS2において、DC/DCコンバータ11〜13内の温度を検出する。ここでは、それぞれのDC/DCコンバータ11〜13に備えたSW素子30〜33の温度を温度センサ34〜37により検出する。ここでは、DC/DCコンバータ11〜13のそれぞれの温度Tnを、温度センサ34〜37の平均値とする。または、温度センサ34〜37で検出した温度のうち最大値を温度Tnとしてもよい。温度TnはDC/DCコンバータ11〜13、特にSW素子30〜33の温度状態を示すものであればよい。この計測結果を、制御・通信部43に入力する。ステップS3において、ステップS2で計測したDC/DCコンバータ11〜13の温度Tnを制御・通信部43からECU21に送信する。
【0022】
なお、nは電源投入からDC/DCコンバータ11〜13の温度を検出した回数である。つまり、ステップS2を通った回数に相当する。電源投入時にはn=1とし、電源遮断後にはリセットする。
【0023】
ステップS4において、温度TnをECU21内部の図示しないメモリに記憶し、ステップS5に進む。ステップS5では、ECU21内部に記録されている前回(n−1回目)のDC/DCコンバータ11〜13の各々の温度データTn−1と、今回(n回目)記録した各々の温度データTnを比較し、温度変化データΔTn(=Tn−Tn−1)を算出する。つまり、前回(n−1回目)から今回(n回目)測定するまでのDC/DCコンバータ11〜13の温度変化を温度変化データΔTnとして算出する。なお、本データは電源遮断毎に消去する。また、電源投入初期時には、比較は行わずに温度変化データΔT1を0と記憶する。
【0024】
次に、ステップS6では、ステップS5で算出した温度変化データΔTnを用いて、DC/DCコンバータ11〜13各々の寿命を算出する。ここでは、図4に示すような温度差に対する動作可能回数の関係を予め求めておき、これをECU21に記憶しておくことで寿命を推定する。なお、図4に示した動作可能回数は、各DC/DCコンバータ11〜13の寿命を示している。動作可能回数は、ΔTnの温度変化を繰り返すことができる回数を示している。つまり、前回の測定から今回の測定するまでにt時間かかり、t時間での動作回数がN1とすると、動作可能回数がN回であった場合には、その寿命はN−N1回(1回の所要時間を1Hとすれば、回数を時間に変換することも出来る)となる。
【0025】
設定された出力電圧の高いDC/DCコンバータほど負荷率が高くなり、温度上昇率が大きくなる。そのため、SW素子30〜33の温度を直接検出することで、DC/DCコンバータ11〜13の負荷の大きさに応じた温度変化データΔTnを検出し、寿命を推定することができる。
【0026】
寿命データは累積データとしてECU21内の不揮発RAM領域に記録し、ステップS7に進む。ステップS7では、図示しないIGNがOFFかどうかを判断し、OFFであればフローを終了する。IGNがONの場合にはステップS2に戻り本フローを繰り返す。
【0027】
上記のように動作させることにより、並列に接続されたDC/DCコンバータ11〜13各々の寿命が推定可能となる。なお、動作順序は機能が満たせれば、上記の順序通りでなくともよい。
【0028】
次に、本実施形態の効果について説明する。
【0029】
並列に接続した複数のDC/DCコンバータ11〜13と、DC/DCコンバータ11〜13内部に備えた温度センサ34〜37と、DC/DCコンバータ11〜13により充電され、且つ、負荷に給電を行う補機バッテリ20と、を備える。また、温度センサ34〜37により検出したDC/DCコンバータ11〜13の内部温度からDC/DCコンバータ11〜13の寿命を推定する寿命推定手段(ステップS6)と、を備える。ここでは、DC/DCコンバータ11〜13の内部温度の変化量に応じて寿命を推定する。これにより、DC/DCコンバータ11〜13の寿命を正確に推定することができる。その結果、DC/DCコンバータ11〜13の動作を、推定した寿命を用いて制御することができ、DC/DCコンバータ11〜13の寿命を均一化する制御を行うことができる。
【0030】
また、温度センサ34〜37によりDC/DCコンバータ11〜13のスイッチ素子31〜34のジャンクション部分の温度を検出し、ジャンクション部分の温度からDC/DCコンバータ11〜13の寿命を推定する。ここでは、ジャンクション部分の温度を検出するこことによりジャンクション部分の温度上昇率を求める。これにより、温度上昇により劣化または破棄を生じやすい部分の温度に応じて寿命を推定するので、正確に寿命を推定することができる。
【0031】
ここでは、電源供給装置として、DC/DCコンバータ11〜13を用い、DC/DCコンバータ11〜13のスイッチ素子30〜33の温度変化量ΔTnに応じて、DC/DCコンバータ11〜13の寿命を推定する。このように、熱により劣化または破壊を生じやすいSW素子30〜33の温度変化から寿命を推定することができ、正確に寿命を推定することができる。
【0032】
次に、第2の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0033】
本実施形態に用いる車輌用電源システムの構成を第1の実施形態と同様とする。図5に、本実施形態における車輌用電源システムの駆動方法を示す。イグニッションキーがイグニッションキーシリンダーに差し込まれたことを検知したら開始する。
【0034】
ステップS11では、図示しないIGNがONであるかどうかを判断する。OFFであれば、ステップS11に戻り、IGNがONとなるまでこれを繰り返す。ステップS11においてIGNがONであると判断されたら、ステップS12に進む。ステップS12では、ECU21に記録されているDC/DCコンバータ11〜13各々の寿命情報を読出し、それぞれを比較して、寿命の長短の順序をつける。例えば、前回の駆動終了時(システム終了(IGN OFF))に推定されたDC/DCコンバータ11の寿命が1000h、DC/DCコンバータ12の寿命が1050h、DC/DCコンバータ13の寿命が950hとする。この場合には、DC/DCコンバータ12の寿命が最も長く、次にDC/DCコンバータ11、その次にDC/DCコンバータ13となる。このように寿命の長短の順序付けを行ったら、ステップS13に進む。ステップS13においては、ステップS12で算出したDC/DCコンバータ11〜13各々の寿命で一番寿命が長いものから順番に起動させる。ここでは、DC/DCコンバータ12から起動する。次に、DC/DCコンバータ11、最後にDC/DCコンバータ13を起動する。
【0035】
ステップS14において、DC/DCコンバータ11〜13内のSW素子30〜33の温度Tnを、温度センサ34〜37により計測する。ここでは、温度センサ34〜37により、SW素子30〜33の温度を所定時間モニタする。この計測結果を、制御・通信部43に格納し、ステップS15に進む。ステップS15において、ステップS14で計測したDC/DCコンバータ11〜13の温度を、制御・通信部43からECU21に送信し、ステップS16に進む。ステップS16ではECU21にてDC/DCコンバータ11〜13各々の温度を記録する。このとき、所定時間モニタしたSW素子30〜33の温度の平均温度を求め、これを、平均温度データTnとしてECU21の図示しないメモリに記録する。または、温度センサ34〜37によりSW素子30〜33の温度を複数回計測して、その平均温度を求めて平均温度データTnとしても良い。
【0036】
ステップS17では、ECU21に記録されている前回のDC/DCコンバータ11〜13各々の平均温度データTn−1と、今回記録した各々の平均温度データTnを比較し、温度変化データΔTnを算出する。なお、本データは、電源遮断ごとに消去し、電源投入初期時には温度変化データΔT1を0として記憶する。
【0037】
ステップS18では、ステップS17で算出した温度変化データΔTnを用いて、DC/DCコンバータ11〜13各々の寿命を算出する。寿命は、図4に示すようなマップから算出する。寿命データは累積データとしてECU21内の不揮発RAM領域に記録し、ステップS19に進む。ステップS19では、図示しないIGNがOFFであるかどうかを判断し、OFFであれば本フローを終了し、ONであればステップS14に戻って寿命の推定を繰り返し行う。
【0038】
次に、本実施形態の効果を説明する。以下、第1の実施形態と異なる効果のみを説明する。
【0039】
DC/DCコンバータ11〜13の内部温度についての所定時間の平均から、DC/DCコンバータ11〜13の寿命を推定する。このように、DC/DCコンバータ11〜13の寿命推定を所定時間の平均温度で算出する構成としたため、寿命推定の更なる精度の向上が図れる。
【0040】
また、DC/DCコンバータ11〜13のうち、推定寿命の長いDC/DCコンバータ(12)から起動する。これにより、並列に接続されるDC/DCコンバータ11〜13間の寿命のバラツキを抑制することができるため、システムとしての寿命向上が図れる。
【0041】
次に、第3の実施形態について説明する。以下、第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0042】
車輌用電源システムの構成を第1の実施形態と同様とする。ただし、DC/DCコンバータ11〜13には、図2に示すように出力電圧を検出する電圧センサ42を備える。また、DC/DCコンバータ11〜13の動作電流を検出する電流センサ39を備える。なお、この電流センサ39は、DC/DCコンバータ11〜13それぞれの出力側に配置して、出力電流を検知してもよい。車輌用電源システムの駆動制御を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0043】
ステップS21〜S23を、第2実施形態のステップS11〜S13と同様とする。つまり、IGNがONとなったら、DC/DCコンバータ11〜13の各々の寿命を比較し、寿命の長いものから起動させる。
【0044】
ステップS24において、DC/DCコンバータ11〜13内に備えたそれぞれのSW素子30〜33の温度を温度センサ34〜37で検出する。また、SW素子30〜33各々に流れる電流を電流センサ39で計測する。ここでは、SW素子30〜33の温度および電流を所定時間モニタする。この結果を制御・通信部43に格納し、ステップS25へ進む。
【0045】
ステップS25において、ステップS24で計測したDC/DCコンバータ11〜13の温度および電流を制御・通信部43からECU21に送信する。ステップS26において、ECU21にてDC/DCコンバータ11〜13各々の所定時間での平均温度Tn、平均電流値Inを算出する。算出した平均温度Tn、平均電流値InをECU21内部の図示しないメモリに記録し、ステップS27に進む。
【0046】
ステップS27では、ECU21内部に記録されている前回のDC/DCコンバータ11〜13各々の平均温度データTn−1と、今回記録した各々の平均温度データTnを比較し、温度変化データΔTnを算出して記憶する。なお、本データは電源遮断ごとに消去し、電源投入初期時にはΔT1を0として記憶する。
【0047】
ステップS28では、ステップS27で算出した温度変化データΔTnを用いて、DC/DCコンバータ11〜13各々の寿命を算出する。寿命は、図4に示すマップから算出することができる。
【0048】
算出した寿命データに、ステップS26で算出した平均電流データInを加味し、電流補正寿命データを算出する。ここで、DC/DCコンバータ11〜13を流れる電流値がDC/DCコンバータ11〜13の許容電流に近いほど、寿命が短くなる。つまり、許容電流と平均電流値Inの比が1に近いほど、DC/DCコンバータ11〜13の寿命が短くなるように補正する。電流補正寿命データは累積データとしてECU21内の不揮発RAMに記録し、ステップS29に進む。
【0049】
ステップS29では、負荷状態に応じて、動作させるDC/DCコンバータ11〜13の台数を制御する。補機負荷18の負荷電流使用状態を、DC/DCコンバータ11〜13に内蔵されている電圧センサ42で検知する。電圧センサ42の値が上限設定値(例えば14.5V)以上であれば、動作するDC/DCコンバータ11〜13の台数を減らすことができると判断する。そこで、ECU21内に記録されている電流補正寿命が短いDC/DCコンバータから動作を停止させる。ここでは、例えば、DC/DCコンバータ11が1000h、DC/DCコンバータ12が1050h、DC/DCコンバータ13が950hとすると、まずDC/DCコンバータ13を停止する。DC/DCコンバータ13を停止した後も電圧センサ42の値が上限設定値以上である場合には、さらにDC/DCコンバータ11を停止する。
【0050】
反対に、電圧センサ42の値が加減設定値(例えば13.5V)以下であれば、動作するDC/DCコンバータ11〜13の台数を増やす必要があると判断する。そこで、停止しているDC/DCコンバータがある場合には、停止しているDC/DCコンバータ11〜13のうち、寿命の長いと推定されるものから動作を再開する。
【0051】
次に、ステップS30では、図示しないIGNがONOFFかどうかを判断し、OFFであれば本フローを終了し、OFFでなければステップS24に進み、本フローを繰り返す。
【0052】
次に、本実施形態の効果について説明する。以下、第2の実施形態と異なる効果のみを説明する。
【0053】
DC/DCコンバータ11〜13の動作電流を検出する電流センサ39を備え、DC/DCコンバータ11〜13の寿命をDC/DCコンバータ11〜13の動作電流により補正する。ここでは、所定時間の平均電流値Inにより補正する。平均電流値Inが大きいほど、DC/DCコンバータ11〜13の寿命が短くなるように補正する。これにより、許容電流に対する負荷電流の割合を考慮して寿命を補正することができるので、寿命推定の更なる精度の向上が図れる。
【0054】
また、負荷状態を検出する負荷検出手段を備え、負荷状態に応じてDC/DCコンバータ11〜13の動作台数を変更する。ここでは、出力電圧を検出する電圧センサ42を備え、各DC/DCコンバータ11〜13からの出力電圧に応じて動作台数を変更する。例えば、各DC/DCコンバータ11〜13からの出力電圧が規定電圧以上の場合には、動作台数を低減する。このように負荷状態に応じて、動作しないDC/DCコンバータが発生するため、システムとしての寿命向上を図ることができる。
【0055】
このときには、DC/DCコンバータ11〜13のうち推定寿命の長いDC/DCコンバータを優先的に動作させる。言い換えれば、DC/DCコンバータ11〜13のうち推定寿命の短いものから、負荷状態に応じて動作を停止させる。これにより、並列に接続されるDC/DCコンバータ11〜13間の寿命のバラツキを抑制することができるため、システムとしての寿命向上が図れる。
【0056】
次に、第4の実施形態について説明する。以下、第3の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0057】
車輌用電源システムの構成を第3の実施形態と同様とする。車輌用電源システムの駆動制御を図7のフローチャートを用いて説明する。
【0058】
ステップS41〜S45においては、第3実施形態におけるステップS21〜25と同様に制御する。つまり、IGNがONとなったら、寿命の長いDC/DCコンバータから起動し、また、DC/DCコンバータ11〜13の各々の温度と出力電流をモニタし、ECU21に入力する。
【0059】
ステップS46で、ECU21にてDC/DCコンバータ11〜13各々の所定時間での平均温度Tn、平均電流値Inを算出する。また、所定時間内の最高温度Tmaxn、最低温度Tminn、最高温度時の電流値Imaxn、最低温度時の電流値Iminnを読み込む。各検出値Tn、In、Tmaxn、Tminn、Imaxn、IminnをECU21内の図示しないメモリに記録する。ステップS47においては、ECU21内部に記憶されている前回のDC/DCコンバータ11〜13の各々の平均温度データTnー1と、今回の平均温度データTnを比較して、その温度差を温度変化データΔTnとして記憶する。電源投入初期にはΔT1を0として記憶し、電源遮蔽ごとに消去する。
【0060】
ステップS48において、ステップS47で算出した温度変化データΔTnを用いて、DC/DCコンバータ11〜13の各々の寿命を算出する。寿命を、図4に示すマップを用いて算出する。算出した寿命データにステップS46で算出した平均電流データInを加味し、電流補正寿命データを算出する。
【0061】
さらに、最高温度Tmaxnと最低温度Tminnを比較して、最大温度変化データΔTmaxn(=Tmaxn−Tminn)を算出する。この最大温度変化データΔTmaxnから、図4のグラフを用いて、最大温度変化時寿命を算出する。最大温度変化時寿命を、最高温度時の電流値Imaxn、最低温度時の電流値Iminnにより補正する。ここでは、最高温度時の電流値Imaxn、最低温度時の電流値Iminnを比較して、この差が大きい場合には最大温度変化時寿命が短くなるように補正する。
【0062】
さらに、電流補正寿命データを最大温度変化時寿命データにより補正する。例えば、最大温度変化時寿命データが小さい場合には、電流補正寿命データが小さくなるように補正する。これは、最大温度変化データΔTmaxnが大きい場合には、DC/DCコンバータ11〜13の劣化が大きいと推定されるためである。これを寿命データとして、ECU21内の不揮発RAM領域に記録する。
【0063】
次に、ステップS49では、ステップS29と同様に、負荷状態に応じてDC/DCコンバータ11〜13の動作台数を制御する。ステップS50では図示しないIGNがOFFであるかどうかを判断する。IGNがOFFであれば本フローを終了する。IGNがOFFでなければステップS44に戻り、寿命を繰り返し推定してDC/DCコンバータ11〜13の動作を制御する。
【0064】
このように、本実施形態では、並列に接続されたDC/DCコンバータ11〜13各々の寿命の推定を行って、寿命が短いと推定されるDC/DCコンバータの動作を負荷状態に応じて停止させる。
【0065】
次に、本実施形態の効果について説明する。以下、第3の実施形態と異なる効果のみを説明する。
【0066】
DC/DCコンバータ11〜13の寿命を、温度センサ33〜37により検出した最高温度Tmaxnと最低温度Tminnにより補正する。これにより、最高・最低温度Tmaxn、Tminnによる寿命への影響を考慮することができるので、さらに正確な寿命推定を行うことができる。このとき、最高温度時の電流値Imaxnと最低温度時の電流値Iminnについても補正を行うことで、さらに正確な寿命推定を行うことができる。
【0067】
なお、上記実施の形態においては、温度変化データΔTnから寿命を求めているが、動作開始時からn回目までの温度変化分ΔT(n)から寿命を求めることもできる。ただし、ΔT(n)=ΔT(n−1)+ΔTnである。これにより、動作開始時からn回目の検出までの間の温度変化分ΔT(n)を算出し、これから寿命を推定することができる。ただし、この場合には、寿命は動作開始時からn回目までを1サイクルとした熱サイクルを何回繰り返すことができるかを示す動作可能回数で表される。
【0068】
このように、本発明は、上記実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想の範囲内で様々な変更が為し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に用いる電源システムの概略構成図である。
【図2】第1の実施形態に用いるDC/DCコンバータの概略構成図である。
【図3】第1の実施形態に用いる電源供給装置の制御を示すフローチャートである。
【図4】SW素子の温度差に対する寿命を示す図である。
【図5】第2の実施形態に用いる電源供給装置の制御を示すフローチャートである。
【図6】第3の実施形態に用いる電源供給装置の制御を示すフローチャートである。
【図7】第4の実施形態に用いる電源供給装置の制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11〜13 DC/DCコンバータ(電源供給装置)
20 補機バッテリ
30〜33 SW素子(スイッチ素子)
34〜37 温度センサ(温度検出手段)
39 電流センサ(電流検出手段)
42 電圧センサ(負荷検出手段)
S6、18、28、48 ・・・ 寿命推定手段
Claims (9)
- 並列に接続した複数の電源供給装置と、
前記電源供給装置内部に備えた温度検出手段と、
前記電源供給装置により充電され、且つ、負荷に給電を行う補機バッテリと、
前記温度検出手段により検出した前記電源供給装置の内部温度から前記電源供給装置の寿命を推定する寿命推定手段と、を備えたことを特徴とする車輌用電源システム。 - 前記電源供給装置の内部温度についての所定時間の平均から、前記電源供給装置の寿命を推定する請求項1に記載の車輌用電源システム。
- 前記電源供給装置の動作電流を検出する電流検出手段を備え、
前記電源供給装置の寿命を前記電源供給装置の動作電流により補正する請求項1または2に記載の車輌用電源システム。 - 前記電源供給装置の寿命を、前記温度検出手段により検出した最高温度と最低温度により補正する請求項1から3のいずれか一つに記載の車輌用電源システム。
- 前記温度検出手段により前記電源供給装置のスイッチ素子ジャンクション部分の温度を検出し、前記スイッチ素子のジャンクション部分の温度から前記電源供給装置の寿命を推定する請求項1から4のいずれか一つに記載の車輌用電源システム。
- 前記電源供給装置として、DC/DCコンバータを用い、
前記DC/DCコンバータのスイッチ素子の温度変化量に応じて、前記DC/DCコンバータの寿命を推定する請求項5に記載の車輌用電源システム。 - 前記電源供給装置のうち、推定寿命の長い電源供給装置から起動する請求項1から6のいずれか一つに記載の車輌用電源システム。
- 負荷状態を検出する負荷検出手段を備え、
負荷状態に応じて前記電源供給装置の動作台数を制御する請求項1から7のいずれか一つに記載の車輌用電源システム。 - 前記電源供給装置のうち、推定寿命の長い電源供給装置を優先的に動作させる請求項8に記載の車輌用電源システム。
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2003
- 2003-02-21 JP JP2003044789A patent/JP2004249935A/ja active Pending
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