JP2004248965A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下層にセカンドシートを有する透液性のトップシートと、上層に防水フィルムを有する不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシート間に介在する吸収体とにより本体が形成された吸収性物品において、前記トップシートと前記セカンドシートとを接着剤で張り合わせた後、前記トップシート側からエンボス加工を施すことにより前記トップシートと前記セカンドシートとを密着させる。
【選択図】図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨て紙おむつ、あるいは生理用ナプキン等の吸収性物品に関し、さらに詳細には、吸収性の面で優れた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の吸収性物品、例えば図3に斜視図で示すような使い捨て紙おむつ100は、通常、透液性を有するトップシート101と、不透液性を有するバックシート102と、前記シート間に介在する吸収体103とにより本体104が形成されている。
【0003】
なお、この紙おむつ100においては、前身頃Fの腹部位置にフロントターゲットテープ105が、後身頃Bの腰部位置両端に止着用のファスニングテープ106がそれぞれ付設されている。さらに、トップシート101の内面両側の脚回り部には漏れ防止用のギャザー107が設けられており、そして本体104の長手方向中央部には略楕円形状の便溜部108が形成されている。
【0004】
図4は図3のX−X断面図で、この紙おむつ100のさらに詳細な層構成を示したものである。表面側、すなわち着用者の身体と接する側より順に不織布等から成る透液性のトップシート101、同様の素材から成るセカンドシート109、ティッシュ110等で全体が被覆された吸収体103、ポリエチレン等から成る防水フィルム111、不織布等から成る不透液性のバックシート102となっている。
【0005】
なお、紙おむつの種類によっては、この他種々の層構成のものが提案され、実用化されているが、この基本構成には大差がないものである。
【0006】
図5は紙おむつ100の要部である便溜部108の拡大平面展開図、図6は図5のY−Y断面図である。図において、便溜部108は、トップシート101側からエンボス112の加工が施されている。通常、エンボス112の加工は、トップシート101とセカンドシート109とをホットメルト接着剤等の接着剤113で張り合わせた後、トップシート101の上面側から肌面接部の全域に渡って施されている。このように構成された従来の紙おむつ100によれば、図6に矢印で示すように排泄された尿等の体液は、このエンボス部分112を介して下層のセカンドシート109に引き込まれ、さらにティッシュ110を介して吸収体103に吸収される(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】特開2001−276126号公報(第5頁第34行〜第6頁第10行、図1、図2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の吸収性物品、すなわち紙おむつ100では、図6に示されるように、トップシート101とセカンドシート109とを接着剤113で接着し、エンボス112の加工を施した時、接着剤113が着いていない部分に空隙部114ができるため、この空隙部114に体液が溜まってしまうという問題があった。このように空隙部114に体液が溜まると、セカンドシート109を介して体液が吸収体103に吸収される速度が遅くなって、吸収体103に吸収されにくく、この間に空隙部114内に溜まった体液がトップシート101方向に逆戻り(wet back)して、トップシート101が保水するようになる。このため、着用者に不快感を与え、特に乳幼児の場合には皮膚がかぶれる原因ともなっていた。
【0009】
本発明は上述したような実情に鑑みて成されたもので、本発明の目的とするところは、従来技術の有する上記問題点を解消し、体液の吸収体への吸収速度を上昇させ、体液がトップシートに保水することなく、また短時間でさらっと感が得られる吸収性物品を提供することである。なお、本発明でいう、「さらっと感」とは、体液の吸収速度が速く、シートの濡れた部分が保水することなく、さらっとした肌触りになることを意味する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下層にセカンドシートを有する透液性のトップシートと、上層に防水フィルムを有する不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシート間に介在する吸収体とにより本体が形成された吸収性物品において、前記トップシートと前記セカンドシートとを接着剤で張り合わせた後、前記トップシート側からエンボス加工を施し、前記両シートを密着させて成る吸収性物品を提供することにより達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施例に係る吸収性物品の一例である使い捨て紙おむつ200(図示せず)の要部である便溜部208の拡大平面展開図であり、図2は図1のZ−Z断面図を示す。なお、本紙おむつ200は、便溜部208を除くその他の構成については、前述した従来の紙おむつ100と実質的に同一である。このため、以下、前記従来の紙おむつ100と対応する構成要素について200番台の対応する同一番号を付して説明する。
【0012】
すなわち、本発明に係る紙おむつ200は、前記従来の紙おむつ100と同様に、下層にセカンドシート209を有するトップシート201と、上層に防水フィルムを有するバックシート(図示せず)と、前記トップシート201と前記バックシートの間に介在するティッシュ210等で被覆された吸収体203とにより本体が形成されたものである。
【0013】
ここに、トップシート201には、体液を吸収体へ透過させる透液性のシートであって、肌着に近い感触を有し、きめが細かく繊維密度が高い素材が好ましく用いられる。このような透液性シートとして、例えば、織布,不織布,多孔性フィルム等が用いられる。
【0014】
また、セカンドシート209には、トップシート201よりも体液の吸収速度が速く、またトップシート201よりも繊維密度が小さい不織布、例えばポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエチレンテレフタレート,ポリアミド,ナイロン,レーヨン,ビニロン,アクリル等から成る不織布が用いられる。
【0015】
トップシート201とセカンドシート209は、前記紙おむつ100と同様に、ホットメルト接着剤等の接着剤213で張り合わされている。本紙おむつ200では、このようにして張り合わされたトップシート201の上面側からエンボス212の加工が施される。この時、トップシート201,セカンドシート209,接着剤213との間に空隙部214が形成される。
【0016】
このエンボス212は、図2に示すように、トップシート201とセカンドシート209とが互いに接し合う程度まで押圧されて加工される。
【0017】
このようにエンボス212を施すことにより、トップシート201とセカンドシート209とが互いに密着し、この間に形成される空隙部214の容積が縮小されると同時に、エンボス212の底部、すなわちトップシート201の湾曲突部とセカンドシート209との距離が短縮される。このため、エンボス212部に引き込められた体液は、図2に矢印で示すように、セカンドシート209及びティッシュ210を介して吸収体203へ直ちに吸収される。このため、従来の吸収性物品に見られるような体液のトップシート201への逆戻り現象がなくなり、着用者に常にさらっと感を与えることができる。
【0018】
なお、トップシート201の上面側から加工が施されるエンボス212の形状,深さ及びピッチ等の数値は実験により最適な値、すなわち最もさらっと感を与えることができる値が選定される。本実施例では、図1及び図2に示すように、このエンボス212の平面形状は円に形成され、その数値として直径dが1〜5mm、好ましくは約3mmに、深さtが1〜5mm、好ましくは約3mmに、ピッチpが1〜6mm、好ましくは約4mmに夫々設定されている。また、エンボス212の断面形状は略三角形に形成され、その頂角αが約60°に設定されている。このようにエンボス212を形成すると、上述したように体液の吸収性がよくなると共に、トップシート201とセカンドシート209との係合力が増し、また、紙おむつ200の平面からの見栄えが良くなる。
【0019】
なお、上記実施形態では、トップシート201とセカンドシート209間に紙シートがない紙おむつについて説明したが、上述したようなエンボス加工を施せば、前記シート間に紙シートがあっても差し支えない。
【0020】
以上、本発明の内容を吸収性物品がテープ式の使い捨て紙おむつを例に説明したが、本発明はこのような紙おむつに限らず、この他パンツ型の紙おむつ、生理用ナプキンや尿取りパッド、あるいは失禁者用パンツ等の公知の吸収性物品についても適用できることはいうまでもない。
【0021】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明に係る吸収性物品によると、従来の吸収性物品に比べ、トップシートとセカンドシート間の空隙部の容積が縮小されるので、空隙部に体液が溜まることが少なくなる。また、エンボスの底部とセカンドシートが接し合うため、エンボス部に引き込まれた体液が直ちにセカンドシートを通過し、吸収体に吸収される。このため、本発明によれば、体液がトップシートに逆戻りすることがなくなり、トップシートに保水しなくなる。このため、着用者に常にさらっと感を与え、また、乳幼児等に皮膚のかぶれを与えることがなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る使い捨て紙おむつの要部である便溜部の拡大平面展開図である。
【図2】図1のZ−Z断面図である。
【図3】従来の使い捨て紙おむつの使用状態時における斜視図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】図3に示す紙おむつの要部である便溜部の拡大平面展開図である。
【図6】図5のY−Y断面図である。
【符号の説明】
100,200 紙おむつ
101,201 トップシート
102 バックシート
103,203 吸収体
109,209 セカンドシート
111 防水フィルム
112,212 エンボス部
113,213 接着剤
114,214 空隙部
Claims (1)
- 下層にセカンドシートを有する透液性のトップシートと、上層に防水フィルムを有する不透液性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシート間に介在する吸収体とにより本体が形成された吸収性物品において、前記トップシートと前記セカンドシートとを接着剤で張り合わせた後、前記トップシート側からエンボス加工を施すことにより前記トップシートと前記セカンドシートとを密着させて成ることを特徴とする吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003044306A JP2004248965A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003044306A JP2004248965A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 吸収性物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004248965A true JP2004248965A (ja) | 2004-09-09 |
Family
ID=33027042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003044306A Pending JP2004248965A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004248965A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011036378A (ja) * | 2009-08-10 | 2011-02-24 | Livedo Corporation | 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 |
-
2003
- 2003-02-21 JP JP2003044306A patent/JP2004248965A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011036378A (ja) * | 2009-08-10 | 2011-02-24 | Livedo Corporation | 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 |
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