JP2004248887A - 携帯通信装置用ケース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開口部21を有するケース本体2と、ケース本体2の裏面側から延設して開口部21を塞ぐ蓋部3とを備え、ケース本体2に収容した状態でも携帯通信装置1による外部との通信を可能にする携帯通信装置用ケースであって、ケース本体2の表面から延設し開口部21を蓋部3で塞ぐのに先立ち開口部21を塞ぐ保持部4を備え、保持部4の内面には、ケース本体2に収納された携帯通信装置の開口部21に臨む上面側を固定・保持する第1緩衝部材52を固設した。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯通信装置を収容した状態のまま通信可能な携帯通信装置用ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯通信装置、例えば携帯電話機、携帯無線機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)などの筐体を収納して保護するために、各種のケースが開発され使用されている。
【0003】
このようなケースとしては、例えば、形状が自在に変化可能なように薄手の布などの素材を用いて携帯通信装置の筐体全部をそっくり収納できるように形成した袋(巾着)状のケースや、外部からの衝撃をある程度吸収できるように柔軟性のある比較的厚手の材料で形成した一定形状を保持するケースや、携帯通信装置を収容させた状態のまま、他に通信機器などと自由に通信したり、ケーブルを介して他の電子機器などと自由に接続させることができるケースなどが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
このようなケースについて、図9を参照しながら以下に具体的に説明する。
このケースは、携帯通信装置110を収容させるために開口部102を設けたケース本体101と、この開口部102を開閉する蓋部103と、開口部103を閉じた後の蓋部103をケース本体101の外面側に止め付ける止付部104などとを備えている。また、このケース本体101自身は、この内部に収容させてある携帯通信装置110の図示外の操作ボタンなどをケース本体101の外部から操作することができるようにするため柔軟性を有するほかに、耐衝撃吸収性、弾力性などを備えた、適宜の素材で形成されている。
【0005】
しかも、このケースには、携帯通信装置110を収容させた状態で外部との通信を確実におこなわせるため、携帯通信装置110の筐体111から突出するアンテナ112がケース本体101の蓋部103から外部に突出できるように蓋部103にアンテナ112の先端部を露出させるための孔103Aを開口させている。
【0006】
従って、このような構成のケースでは、前述したように、携帯通信装置を収容させた状態のまま自由に通信したり他の機器とケーブルを自由に接続させることができるので、その点では好都合である。
【0007】
しかしながら、このような構成のケースにあっては、ケース本体自体のみで衝撃吸収を行う構成であるので、例えば、携帯通信装置を路面が硬い道路や金属性の材料で形成した床面などにケースごと逆さまの状態で強く落下させたような場合には、そこで生じる大きな衝撃力をケース自体で十分に吸収することができず、ケースに収容する携帯通信装置やアンテナなどを破損させたり、内部の電子部品に故障を招く虞がある。
【0008】
そこで、このようなケースについては、例えばケース本体に設けた蓋部の内面にある程度の厚さを有する緩衝材を取付け、特にアンテナなどのような細くて強度的に脆弱な携帯通信装置の上部側を衝撃から守るように構成したものなどの開発も検討されている。
【0009】
ところで、このような携帯通信装置は、ケースごと手で保持していれば、そのまま外部との通信操作などが可能であっても、例えば移動しながら他の仕事を行うような場合には邪魔になるため、通常、その携帯通信装置はケースごと鞄やポケットなどにしまっておかざるを得なかった。
【0010】
一方、このように携帯通信装置をケースごとしまいこんでしまうと、ケースに収納してある携帯通信装置を操作することができなくなる。そこで、ケースに収納した状態のまま携帯通信装置を操作するには、例えば、室内や車内の壁などにケースをしっかり固定させておくなどの措置が必要となる。
【0011】
特に、荷物の宅配サービスなどのような運輸・物流業界では、例えば本社のホストコンピュータなどと通信するために運送用のトラックの車内に固定・保持しておく通信アダプタ装置と、運送業者が手で持ち運びながら通信アダプタ装置とDoPa(NTTの登録商標)やBluetooth(Bluetooth SIG, Incの登録商標)等を利用して時々刻々と変化する商品配達情報などについての交信を行うハンディ型のバーコードリーダなどとを備えた流通システムが開発されている。そして、このような物流システムでも、通信アダプタ装置を運送用のトラックの車内に固定・保持しておくことができるケースが開発されている。
【0012】
即ち、このケースには、適宜の固定手段を付設し、例えばケース本体側及び車内の壁側などに適宜の機械的的な係合機構を設けたり、ケース本体側にマグネットを付設して車内の壁側などの磁性体に吸着させて保持するようなものなどが知られている。
【0013】
【特許文献1】
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような固定手段でケースを壁などに保持しておくと、例えば携帯通信装置をそのケースから取出したりケースへ収納するような場合には、蓋を開けて携帯通信装置をケースから取出したりしまいこむときに、蓋部の内面側に設けてある前述した厚手の緩衝材が邪魔になって、出し入れし難いので使い勝手が悪い。
【0015】
即ち、これは、開口部を露出させて使用者がケースから携帯通信装置を出し入れできるようにするには、ケースの外面のうち蓋部を取付けている方の外面(以下、これを裏面とよぶ。図9では101Aで示す部分。)を壁側に固定させなければならない。ところが、このような取付け状態にすると、蓋部を大きく開口させたとしても、壁のところで邪魔して蓋部を90度以上開かせることができない。このような事情から、蓋部を90度近く回動させてできるだけ大きく開放しても、蓋部の内面にある前述した厚手の緩衝材が開口部を大きく覆ってしまうわけである。
【0016】
そこで、本発明は、上記した事情に鑑み、外部からの衝撃に強いだけでなく、収容した状態のまま外部と通信できるとともに、壁などに固定・保持したときにも携帯通信装置の出し入れが容易であり、換言すれば、堅牢性と、収容したまま良好に通信できる通信性と、出し入れ操作の良好な操作性とを兼ね備えた携帯通信装置用ケースを提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯通信装置用ケースは、上部に開口部を有し携帯通信装置を収容する略箱状のケース本体と、前記ケース本体の一面側において前記開口部を臨む上部から延設し前記開口部を塞ぐ蓋部とを備え、前記携帯通信装置を前記ケース本体に収容した状態で外部との通信を行う携帯通信装置用ケースであって、
前記ケース本体の前記一面側とは異なる面側において前記開口部を臨む上部から延設し、前記開口部を前記蓋部で塞ぐのに先立ち前記開口部に向けて折曲させる保持部を有するとともに、
前記保持部の内面には、前記ケース本体に収納された携帯通信装置の前記開口部に臨む上面側を保持するための第1緩衝部材を固設していることを特徴としている。
【0018】
これにより、外部からの衝撃に強いだけでなく、ケースに収容した状態のまま外部と通信できるとともに、ケースを壁などに固定・保持したときにも携帯通信装置の出し入れが容易であり、換言すれば、堅牢性と、収容したまま良好に通信できる通信性と、出し入れ操作の良好な操作性とを兼ね備えた携帯通信装置用ケースを提供することができる。
【0019】
また、本発明の携帯通信装置用ケースは、前記ケース本体の内面に、外部からの衝撃から前記携帯通信装置を保護する第2緩衝部材を備えることを特徴としている。
【0020】
これにより、外部からの衝撃に一層強い構造の携帯通信装置用ケースを実現できるようになる。
【0021】
また、本発明の携帯通信装置用ケースは、前記蓋部に、前記ケース本体に収納された前記携帯通信装置のアンテナを外部に露出させるための切欠部を有することを特徴としている。
【0022】
これにより、ケースに収容した状態のまま携帯通信装置のアンテナを外部に露出させることができ、外部との通信が一層確実にできるようになる。
【0023】
また、本発明の携帯通信装置用ケースは、前記ケース本体に、前記ケース本体に収納された前記携帯通信装置の通信状態を確認する透明部を設けていることを特徴としている。
【0024】
これにより、ケースに収容した状態のまま、その透明部を介してケースの外部から携帯通信装置の通信状態などを確認することができる。
【0025】
また、本発明の携帯通信装置用ケースは、前記ケース本体に、前記携帯通信装置の操作を前記ケース本体に収容させた状態のまま行う開口部を設けていることを特徴としている。
【0026】
これにより、ケースに収容した状態のまま、その開口部を介して携帯通信装置のスイッチなどを露出させることができるので、ケースの外部から携帯通信装置のスイッチ操作などを確実に操作することができる。
【0027】
また、本発明の携帯通信装置用ケースは、前記第1緩衝部材が、前記ケース本体に収容する前記携帯通信装置の前記開口部に望む上面の形状に倣った固有形状を有することを特徴としている。
【0028】
これにより、第1緩衝部材は、携帯通信装置の上面側に曲面の部分が密着するようになるので、一層確実に携帯通信装置を固定・保持することができる。
【0029】
また、本発明の携帯通信装置用ケースは、前記第2緩衝部材が、前記ケース本体の内面の互いに対向する左右両側壁面の一部に設けた構成であることを特徴としている。
【0030】
これにより、ケース本体に作用する外部からの衝撃力を吸収して携帯通信装置をその衝撃から守るだけでなく、携帯通信装置に対する第2緩衝部材の摩擦力を可及的に抑えることができるため、ケース本体から携帯通信装置の出し入れが行い易くなる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1乃至図4は、本発明の実施形態に係る携帯通信装置用ケースを示すものであり、この携帯通信装置用ケースは、携帯通信装置1を収容するようになっており、上部が開口された開口部21を有する略箱状(または袋状など)に形成されたケース本体2と、このケース本体2の開口部21を塞ぐ蓋部3と、ケース本体2の蓋部3と対向する位置に設けケース本体2に収容した携帯通信装置1(図6参照)を上部から固定保持する保持部4と、保持部4の内面に設けた第1緩衝部材52と、ケース本体2の内面に設けた第2緩衝部材52とを備えている。
【0032】
携帯通信装置1としては、本実施の形態では、貨物自動車などを運転して荷物の宅配を行う宅配業者が、本部のホストコンピュータなどとの間でリアルタイムに配達状況などを連絡・確認するための宅配システムに用いる通信アダプタ装置に適用されており、携帯通信装置用ケース本体2ごと配達用の貨物自動車の車内、例えば後述する固定手段7を介してダッシュボード(或いはドアの室内側壁面など)に固定保持されている。
【0033】
また、本実施の形態では、図6乃至図8に示すように、携帯通信装置1として、携帯電話機11と、この携帯電話機11を着脱自在に挿着させてこの携帯電話機11との間を電気的に接続する通信アダプタ12と、を備えた通信アダプタ装置を用いている。
【0034】
このうち、この携帯電話機11は、内蔵するBluetooth用モジュールを利用して後述するバーコードリーダ(携帯端末機)との近距離通信を行うように構成されている。
一方、通信アダプタ12は、内蔵するDoPa(NTTの登録商標)用モジュールを利用して図示外の基地局などとの通信のやりとりを行うように構成されている。これにより、この通信アダプタ12は、バーコードリーダ側から送信されてきた配達情報などを、携帯電話機11を介して受信すると、その配達情報などを、基地局を介して本部のホストコンピュータへ送信するようになっている。
【0035】
また、この携帯通信装置1では、ケース本体2に収容した状態のままバーコードリーダとの近距離通信を確実に行うことができるようにするため、携帯電話機11のアンテナ11Aをケース本体2と蓋部3との間から外部へ露出するような状態で収容させることができるように構成されている。
【0036】
なお、前述したバーコードリーダは、持ち運び可能な小型でハンディタイプのものであり、使用者が手で持ちながら、配達用の各種の荷物に貼付してあるバーコードラベルなどを配達先の玄関などで読取るとともに、その読取った情報を近くに停めてある配達用の貨物自動車内の通信アダプタ装置へ送信するようになっている。
【0037】
ケース本体2は、ある程度の外的な衝撃力を吸収できるように比較的厚手でソフトな素材、例えば合成繊維や皮革などの適宜の材料で形成されており、前述したように上部には開口した開口部21を有し、この開口部21から携帯通信装置1を出し入れするようになっている。
【0038】
また、このケース本体2は、開口部21を臨む両側面(マチ)部分が、図1、図2(B)、図5に示すように、略円弧状の固有形状に膨出した膨出部29を有しており、これにより、携帯通信装置1を収容したまま上下逆さまに落下させたような場合に、アンテナ11Aを地面などへ衝突したときの衝撃から保護するように構成されている。
【0039】
一方、ケース本体2の下部は閉じているが、この下部には上部側の開口部21より小さく開口した透孔26(図8参照)を設けており、この透孔26には、図3(A)に示すように、開閉自在の略帯状の開閉蓋6が開閉自在に止め付けられている。この開閉蓋6は、例えば車内のシガレットライター側などから充電させるため、コネクタケーブルを携帯通信装置側のコネクタ(図略)と接続する際に開口させるようになっている。
【0040】
また、このケース本体2には、図5乃至図8に示すように、車内のダッシュボード(或いは、ドアの室内面側或いは部屋の壁面などでもよい)(以下、これを固定部Wとよぶ)に安定した状態で固定・保持しておくために、一面(以下、これを裏面とよぶ)側に適宜の固定手段7の一部を取り付けている。
【0041】
この固定手段7としては、ケース本体2の裏面側に取り付けた受け具71(図2参照)と、この受け具71を係合・保持する固定部Wの表面に設けた固定具(図略)とを備えている。
【0042】
即ち、受け具71は、例えば図4に示すように、中央部が一段盛り上がった中空台形状を有するとともに、この中央部に略十字状に開口して係止孔71Aを設けた金具などで形成されている。
一方、固定具は、略十字状に形成して固定部Wの表面に突設した突起状の金具で構成されており、受け具71の係止孔71Aがこの固定具に係合・係止するようにして、固定部Wにケース本体2を着脱可能に固定させている。
なお、この固定手段7としては、例えば、一方にマグネットを設けると共に、他方に磁性材料を設け、磁力で吸着させるなどの構成のような各種の手段が適用可能である。
【0043】
さらに、このケース本体2には、固定金具71を取り付けてある裏面とは反対の表面に透明窓22,23を設けているとともに、一方側の側面部分に開口孔24,25を設けている。
【0044】
このうち、透明窓22,23は、ケース本体2内部に収容されている携帯通信装置1の携帯電話機11に設けてある通信状態などの表示ランプやインジケータなどを外部から確認するためのものであり、透明シートで構成されている。
【0045】
一方、開口孔24は、通信アダプタ12と外部の電気機器などとの赤外線通信を行うため通信アダプタ12に設けた発光部・受光部12Aを外部に露出させるものである。他方、開口孔25は、通信アダプタ12に設けた操作スイッチ12Bなどを外部から操作するために設けたものである。
【0046】
また、このケース本体2には、携帯通信装置1を収容させた後に蓋部3をこのケース本体2にしっかりと止め付けるための止付部を設けており、この実施形態では、一方側のボタン27(或いは、スナップまたはホックなどでもよい)で構成してあるが、これに限定されるものではない。
【0047】
さらに、このケース本体2には、図3(B)に示すように、他方側の側面部分に、携帯通信装置1に設けたブザーによる放音を確認するために音孔28を設けている。
【0048】
蓋部3は、ケース本体2の表面側に向けて(例えば図2、図5では、反時計方向)折曲させて開口部21を閉じることができるようにするため、ケース本体2の裏面側において開口部21から所定の長さだけ延出して設けられており、ケース本体2上部の開口部21を開閉可能な状態で塞ぐように構成されている。
【0049】
特に、この蓋部3では、図2(A)において、左側縁部側の一部を、例えば略半円形状(円弧状)などに切り欠いた切欠部31を有する固有形状に形成されており、この切欠部31を設けることにより、蓋部3で開口部21を閉じたときにも、携帯電話機11のアンテナ11Aの先端部がケース本体2から外部に露出させることができるようになっている。
これにより、ケース本体2に携帯通信装置1を収容させたままの状態で、外部の通信装置など、例えば本実施の形態では、バーコードリーダとの近距離通信や基地局などとの通信を行うことができる。
【0050】
また、この蓋部3には、ケース本体2の表面側に設けた止付部を構成する一方側のボタン27に嵌め合わせてしっかりと固定する他方側のボタン32(同様に、スナップまたはホックなどでもよい)が内面側の先端部寄りに取り付けられており、ケース本体2に収容させた携帯通信装置1が脱落するのを確実に防止できるようになっている。
【0051】
保持部4は、ケース本体2の蓋部3が延出する裏面側とは反対の表面側から裏面側に向けて(例えば図2、図5では、時計方向)折曲させ、ケース本体2に収納された携帯通信装置1の開口部21に臨む上面部分を第2緩衝部材52でしっかりと固定保持するため、ケース本体2の表面側において開口部21から所定の長さ(少なくとも、蓋部3の長さよりも短く)延出して設けられている。
【0052】
この保持部4は、蓋部3と同様に開口部21を塞ぐような状態でケース本体2の内側に向けて折曲させるものであるが、具体的には、ケース本体2に携帯通信装置1を収容させたのちに開口部21を蓋部3で塞ぐのに先立ち、この保持部4から先に折曲させて開口部21を塞ぐようになっている。つまり、開口部21の一部は、この保持部4と蓋部3とで2重に重ねた状態で閉じ合わされているわけである。
【0053】
第1緩衝部材51は、ケース本体2に収納された携帯通信装置1の開口部に臨む部分に対向する保持部4内面に固設させて携帯通信装置1を外部の衝撃から保護するものであり、適宜の衝撃吸収材、例えば発泡ウレタンフォームなどを用いた構成となっている。
【0054】
特に、この第1緩衝部材51では、図8に示すように、ケース本体2に収容する携帯通信装置1を構成している携帯電話機11と通信アダプタ12との双方の筐体部分のうち、特に開口部21に臨む各上面側の形状に倣った形状、換言すれば、各上面側の形状を補完する固有形状の曲面51A(図2参照)が形成されている。これにより、この第1緩衝部材51は、携帯電話機11と通信アダプタ12との各上面側に曲面51Aの部分が密着するようになっている。
【0055】
しかも、この第1緩衝部材51は、蓋部3の裏面に固設するのではなく、この蓋部3とは別に保持部4を設けてその保持部4の裏面に固設している。
【0056】
即ち、これは、図5に示すような固定部Wにケース本体2を固定・保持する場合には、蓋部3の方を大きく開いたときに、この蓋部3は、ケース本体2を固定・保持する固定部Wの表面が邪魔になるので、直上位置までしか開放させることができないこととなる。つまり、蓋部3の方は、開閉角度が90度程度に制限される。
このような事情があるので、大きな回動制限を受ける蓋部3に第1緩衝部材51を取り付けると、この第1緩衝部材51が障害となって携帯通信装置1を出し入れするのが難しい。そこで、これを避ける目的で、第1緩衝部材51を固設する保持部4を蓋部3とは別に設け、そこにこの第1緩衝部材51を固設させたわけである。
【0057】
一方、第2緩衝部材52は、ケース本体2の内面に固設させて携帯通信装置1を外部の衝撃から保護するものであり、第1緩衝部材51と同様に、適宜の衝撃吸収材、例えば発泡ウレタンフォームなどを用いた構成となっている。
【0058】
特に、この第2緩衝部材52では、この第2緩衝部材52を携帯通信装置1内壁面の全面に亙って配設するのではなく、開口部21に近い部分のみ、具体的にはケース本体2内面のうち左右両側壁面で、かつ、開口部21に近い部分のみに設置しており、携帯通信装置1と接触する摩擦面積をできるだけ少なくしてある。
【0059】
これにより、この第2緩衝部材52によれば、ケース本体2に作用する外部からの衝撃力を吸収して携帯通信装置1をその衝撃から守るだけでなく、携帯通信装置1に対する第2緩衝部材52の摩擦力を可及的に抑えることができるため、ケース本体2から携帯通信装置1の出し入れが行い易くなっている。
【0060】
なお、この第1、第2緩衝部材51,52の形成材料としては、特に実施形態のものに限定されるものではなく、各種の適宜材料、例えば伸縮性や弾力性に富む材料などで形成することが可能である。
【0061】
従って、本実施の形態によれば、前述したように構成することにより、保持部4は開閉動作に制約を受けないので、図5に破線で示すように、保持部4を大きく開放させれば、第1緩衝部材51もケース本体2から外方へ後退させることができる。その結果、携帯通信装置1をケース本体2へ出し入れするのが容易になり、収容操作が大幅に向上して使い勝手が良くなるものである。
【0062】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明は、上部に開口部を有し携帯通信装置を収容する略箱状のケース本体と、ケース本体の一面側において開口部を臨む上部から延設し開口部を塞ぐ蓋部とを備え、携帯通信装置をケース本体に収容した状態で外部との通信を行う携帯通信装置用ケースであって、ケース本体の一面側とは異なる面側において開口部を臨む上部から延設し、開口部を蓋部で塞ぐのに先立ち開口部に向けて折曲させる保持部を有するとともに、保持部の内面には、ケース本体に収納された携帯通信装置の開口部に臨む上面側を保持するための第1緩衝部材を固設している。
【0063】
従って、本発明によれば、外部からの衝撃に強いだけでなく、収容した状態のまま外部と通信できるとともに、壁などに固定・保持したときにも携帯通信装置の出し入れが容易であり、換言すれば、堅牢性と、収容したまま良好に通信できる通信性と、出し入れ操作の良好な操作性とを兼ね備えた携帯通信装置用ケースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯通信装置用ケースを示す概略斜視図である。
【図2】図1に示す本発明の携帯通信装置用ケースの全体を示すものであり、(A)は平面図、(B)は右側面図である。
【図3】図1に示す本発明の携帯通信装置用ケースの要部を示すものであり、(A)は正面図、(B)は携帯通信装置用ケースの下部側を示す左側面図である。
【図4】図1に示す本発明の携帯通信装置用ケースの底面図である。
【図5】図1に示す本発明の携帯通信装置用ケースを壁面などに固定・保持したときの状態を示す縦断面図ある。
【図6】図1に示す本発明の携帯通信装置用ケースを壁面などに固定・保持したときの状態を示す横断面図ある。
【図7】図1に示す本発明の携帯通信装置用ケースを壁面などに固定・保持したときの状態を示す平面図である。
【図8】図1に示す本発明の携帯通信装置用ケースを壁面などに固定・保持してこのケースに携帯通信装置を収容したときの状態を示す縦断面図ある。
【図9】従来の携帯通信装置用ケースを示すものであり、(A)は携帯通信装置を収容する前の斜視図、(B)は携帯通信装置を収容後の斜視図である。
【符号の説明】
1 携帯通信装置
11 携帯電話機
11A アンテナ
12 通信アダプタ
2 ケース本体
21 開口部
22 透明窓
23 透明窓
24 開口孔
25 開口孔
26 透孔
27 ボタン(止付部)
28 音孔
3 蓋部
31 切欠部
32 ボタン(止付部)
4 保持部
51 第1緩衝部材
51A 曲面
52 第2緩衝部材
6 開閉蓋
7 固定手段
71 受け具
71A 係止孔
W 固定部(壁)
Claims (7)
- 上部に開口部を有し携帯通信装置を収容する略箱状のケース本体と、前記ケース本体の一面側において前記開口部を臨む上部から延設し前記開口部を塞ぐ蓋部とを備え、前記携帯通信装置を前記ケース本体に収容した状態で外部との通信を行う携帯通信装置用ケースであって、
前記ケース本体の前記一面側とは異なる面側において前記開口部を臨む上部から延設し、前記開口部を前記蓋部で塞ぐのに先立ち前記開口部に向けて折曲させる保持部を有するとともに、
前記保持部の内面には、前記ケース本体に収納された携帯通信装置の前記開口部に臨む上面側を保持するための第1緩衝部材を固設していることを特徴とする携帯通信装置用ケース。 - 前記ケース本体の内面には、外部からの衝撃から前記携帯通信装置を保護する第2緩衝部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯通信装置用ケース。
- 前記蓋部には、前記ケース本体に収納された前記携帯通信装置のアンテナを外部に露出させるための切欠部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯通信装置用ケース。
- 前記ケース本体には、前記ケース本体に収納された前記携帯通信装置の通信状態を確認する透明部を設けていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の携帯通信装置用ケース。
- 前記ケース本体には、前記携帯通信装置の操作を前記ケース本体に収容させた状態のまま行う開口部を設けていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯通信装置用ケース。
- 前記第1緩衝部材は、前記ケース本体に収容する前記携帯通信装置の前記開口部に望む上面の形状に倣った固有形状を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯通信装置用ケース。
- 前記第2緩衝部材は、前記ケース本体の内面の互いに対向する左右両側壁面の一部に設けていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の携帯通信装置用ケース。
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JP2003042745A Pending JP2004248887A (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 携帯通信装置用ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004248887A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014233296A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-15 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
JP2018043123A (ja) * | 2017-12-25 | 2018-03-22 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
-
2003
- 2003-02-20 JP JP2003042745A patent/JP2004248887A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014233296A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-15 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
JP2018043123A (ja) * | 2017-12-25 | 2018-03-22 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
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