JP2004248647A - 回転式釣り針はずし - Google Patents

Abstract

【課題】釣り針を飲み込んだ魚から針を短時間に確実にはずすための道具を考案する。
【解決手段】細い棒の先端に回転する小さなパイプを取り付け、パイプの隙間から糸をパイプのなかに通し、針の胴部分までパイプを押し込んでパイプごと針を回転させ、針先を魚の尾の方向に向けた状態で引き抜く。
【選択図】 図４

Description

【０００１】
【発明の所属する技術分野】
本発明は、魚釣りの際に飲み込まれた釣り針をはずすための釣り針はずし具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来一般的に用いられている針はずし具は鋼棒の先端に糸の通る切れ込みを入れた環をつけた形をしており、糸を環に通して針まで導き、針を喉の奥に押し込んだり、ひねったりして針を外していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の針はずしでは咽の奥に飲み込まれた針は視認できにくいため針を環にうまく引っ掛けるのがむずかしく、またどちらに力を加えれば外れるのか判断するのが難しい上、いったん抜けた針がまた別の部分に刺さってしまうことが多かった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
針まで針を保持するための小さなパイプを導くために、糸は通るが針は通らない幅の隙間をパイプにいれ、この隙間から糸をパイプに通し、糸を張った状態にして針につかえるまで押し込む。パイプは棒の先端でワイヤに引かれて回転するようになっており、針ごと回転して針先を魚の尾側に向ける。この状態で引き抜くと針が再び刺さることなく抜ける。また、パイプの先に回転方向と逆向きに針を向けるための切り欠きがあるので、柔らかい食道ではうまく針が回転してくれる確率が高くなる。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明の釣り針はずし具は細い棒の先端に回転する小さなパイプを有する。パイプに糸を通す隙間があり、ここより糸をパイプ内にいれることができる。パイプは針金等で引くことにより角度で１６０度以上回転できるため、釣り針を簡単に回転させることができる。回転させた状態のまま保持し、全体を魚の口より引き抜く。
【０００６】
【実施例】
次にこの発明の具体的な実施例を示す。まず板金の一部を丸めて図２のようなパイプ部分のついた金具を作成する。パイプ部分の長さについては使用する針の長さにあわせる。５が針の向きを回転と逆に向けるための切り欠きである。図３はこの金具の断面図で、糸入れ用隙間９があり、この隙間を糸は通るが針は通らない程度に調節しておく。この金具を細い支持棒の先端に７が回転軸になるよう取り付ける。８に細いワイヤまたは針金を結び、図１のようにばね２をつけて引き金１を引かない状態でのパイプの位置を保てるようにしておく。６に結ばれたワイヤまたは針金は引き金１に結ばれており、１を引くことによってパイプが回転する。ここではパイプを回転させるためにワイヤまたは針金で引く形をとっているが、小型のギヤによって回転力を伝える方法をとることもできる。
【０００７】糸入れ用隙間９からハリスの糸を通し、針の湾曲部でパイプがつかえるまで糸に沿って押し込んでから、引き金１を引いてパイプを回転させると針先は魚の咽の奥を向く。この状態のまま全体を引き抜くと針が他の部分に刺さることなく抜ける。もしパイプの回転する向きが針先と同じ向きになって回らないときは９０度程度、魚を背骨を中心軸にして回転させると回るようになる。
【０００８】
【発明の効果】
針が見えない状態でも確実に針を捉えることができ、短時間の１、２回の試技で針を抜くことができるので人間の労力を減らし、魚に与えるダメージを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の正面から見た平面図である。
【図２】先端金具を正面から見た拡大平面図である。
【図３】先端金具を横から見た拡大断面図である。
【図４】本発明の使用図である。
【符号の説明】
１引き金
２ばね
３回転軸
４ワイヤ
５切り欠き
６ワイヤをかける穴
７回転軸用穴
８ワイヤをかける穴
９糸入れ用の隙間
１０魚の咽の内壁

Claims (2)

1. 魚の口のなかで回転する小さな、糸入れ用隙間のあるパイプを用いた釣り針はずし。
2. 回転方向と逆向きに針先を向けるための切り欠きを持ったパイプを用いた釣り針はずし。

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