JP2004247996A - 中継装置及び無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、携帯電話が地上波エリア外に存在するときであっても、携帯電話とメール管理部との間で該当する電子メールの送受信をすることができる。
【解決手段】本発明は、第一中継装置50が、携帯電話10から第二中継装置20及び通信衛星40経由で送受信要求情報を受信する送受信部51と、送受信部51で受信された送受信要求情報に含まれる証明情報に基づいて、顧客データベース56に記憶された各ユーザ情報の中から、証明情報を含むユーザ情報を特定する認証部54とを有し、第二中継装置20が、認証部54でユーザ情報を特定することができたときは、携帯電話10から受信した電子メールを通信衛星40及び前記第一中継装置50経由でメール管理部60に送信し、又はメール管理部60から第一中継装置50及び通信衛星40経由で取得した電子メールを携帯電話10に送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、第一中継装置50が、携帯電話10から第二中継装置20及び通信衛星40経由で送受信要求情報を受信する送受信部51と、送受信部51で受信された送受信要求情報に含まれる証明情報に基づいて、顧客データベース56に記憶された各ユーザ情報の中から、証明情報を含むユーザ情報を特定する認証部54とを有し、第二中継装置20が、認証部54でユーザ情報を特定することができたときは、携帯電話10から受信した電子メールを通信衛星40及び前記第一中継装置50経由でメール管理部60に送信し、又はメール管理部60から第一中継装置50及び通信衛星40経由で取得した電子メールを携帯電話10に送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも一人のユーザを搬送する搬送手段に存在し、電子メールを送受信可能な携帯電話と、電子メールを管理するメール管理手段との間で電子メールの送受信を行うサービスを提供する中継装置及び無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、携帯電話とメール管理部との間で認証処理をした後に、携帯電話とメール管理部との間で電子メールの送受信を行うシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−229910号公報(第7−10頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来からのシステムでは、携帯電話は、携帯電話とメール管理部との間で通信接続が不可能な地上波エリア外においては、携帯電話とメール管理部との間で該当する電子メールの送受信をすることができなかった。例えば、フェリー内又は飛行機内では、携帯電話が地上波エリア外に存在することが多く、そのような状況においては、携帯電話は携帯電話とメール管理部との間で該当する電子メールを送受信することができない。
【0005】
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、携帯電話が地上波エリア外に存在するときであっても、携帯電話とメール管理部との間で該当する電子メールの送受信をすることのできる中継装置及び無線通信方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願に係る発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、電子メールを管理するメール管理手段に登録されたユーザの携帯する携帯電話が、地上波の電波が到達するエリア外に位置される場合には、携帯電話は、地上波の電波が到達するエリア外に配備され、且つ通信衛星と通信する手段を備えた中継装置を介して、電子メールの送受信を行うことを特徴とする。
【0007】
すなわち、本発明は、電子メールを送受信可能な携帯電話とメール管理手段との間で電子メールの送受信を行うサービスを受けられるユーザを登録する登録手段が配備され、登録手段でユーザの登録がなされた後に、携帯電話とメール管理手段との間で行われる電子メールの通信をエリアの外で中継する際に、登録手段でユーザの登録がなされた後に、ユーザが所持する携帯電話から受信した電子メールを通信衛星経由でメール管理手段に送信し、又はメール管理手段から通信衛星経由で受信した電子メールを、ユーザが所持する携帯電話に送信することを特徴とする。なお、電子メールの中継を行う中継装置は、少なくとも一人のユーザを搬送する搬送手段に配備されることが好ましい。
【0008】
このような本願に係る発明によれば、中継装置、無線通信方法及びシステムは、通信衛星を介して、地上波の電波エリア外に存在する携帯電話と地上に配備されたメール管理手段との間で電子メールの送受信をすることができる。これにより、船舶又は飛行機等の搬送手段内にいるユーザは、その搬送手段が地上波の電波エリア外に位置する場合であっても、自己の携帯電話を用いて該当する電子メールを通信衛星経由でメール管理手段から取得することができる。
【0009】
また、搬送手段を扱う搬送業者が本中継装置、無線通信方法又はシステムを導入すれば、その搬送業者は、搬送手段内で電子メールの送受信を行うことを希望するユーザを新規に獲得することができる。この結果、搬送手段を利用するユーザが増加するので、この中継装置、無線通信方法又はシステムを設置する通信事業者は、更に通信トラヒックの量を増加させることができ、更に収益を増大させることができる。
【0010】
なお、中継装置には、搬送手段の位置を特定するための位置特定手段が配備され、搬送手段の位置を示す位置情報とその位置情報に関係するメッセージとが予め対応付けられ、位置情報とメッセージとを予め複数記憶するメッセージ記憶手段が配備され、中継装置は、位置特定手段で特定された位置と予め記憶された各位置情報とを照合し、各位置情報の中から、特定された位置と一致する位置情報を検索し、検索した位置情報に対応付けられたメッセージを、携帯電話から受信した電子メールと共に通信衛星経由でメール管理手段に送信することが好ましい。
【0011】
この場合には、中継装置が、位置特定手段で特定された位置と一致する位置情報を検索し、検索した位置情報に対応付けられたメッセージを、携帯電話から受信した電子メールと共に通信衛星経由でメール管理手段に送信することができる。
【0012】
これにより、そのメッセージが現在位置を特定する文字列(例えば、現在太平洋を航行中)であれば、そのメッセージと共に送信された電子メールの受信者は、送信者の乗船している船舶が現在どの位置を航行しているのかを念頭に入れながら、送信された電子メールの内容を読むことができる。この結果、受信者は、送信者から送信された電子メールの内容をより楽しく読むことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(メール送受信システム及びの基本構成)
本発明に係るメール送受信システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るメール送受信システムの概略構成図である。なお、無線通信方法も下記に示すメール送受信システムと同様の処理手順で実行することができる。
【0014】
図1に示すように、メール送受信システムは、少なくとも一人のユーザを搬送する搬送部30に存在し電子メールを送受信可能な携帯電話10と、電子メールを管理するメール管理部60との間で行われる電子メールの送受信を、地上波の電波が到達するエリアの外で中継するサービスを提供するものである。このメール管理部60は、通信ネットワーク70に接続されている。
【0015】
すなわち、電子メールを管理する第一中継装置50(又はメール管理部60)に登録されたユーザの携帯する携帯電話10が、地上波の電波が到達するエリア外A1に位置される場合には、携帯電話10は、地上波の電波が到達するエリア外A1に配備され、且つ通信衛星40と通信する手段を備えた第二中継装置20を介して、電子メールの送受信を行うものである。
【0016】
具体的には、PDC等の地上波の圏外で搬送部30に搭乗したユーザが、予め電話番号等を登録することで、ユーザの所持する携帯電話10が、搬送部30に配備された第二中継装置20及び通信衛星40を経由して、電子メールの送受信を行うことができる。なお、プログラムも下記に示す処理に従って実行することができる。
【0017】
ここで、ユーザは、本実施形態では、電子メールを利用可能する契約をした携帯電話の加入者を意味する。また、搬送部30に存在する携帯電話10は、本実施形態では、ユーザによって持ち込まれたものを意味する。なお、携帯電話10は、通常の携帯電話機のみに限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handyphone System)又はPDA(Personal Digital Assistance)であってもよい。
【0018】
このメール管理部60は、接続された通信ネットワーク70を介して家庭に配備されている端末等から各電子メールを取得する。この各電子メールを受信したメール管理部60は、携帯電話10からの要求に応じて、該当する電子メールを携帯電話10に送信する(詳述については後述する)。
【0019】
図1に示すように、地上波の電波が到達するエリアA1には、通信衛星40とメール管理部60との間で行われる電子メールの通信を中継する第一中継装置50が配備されている。また、エリアA1の外(エリアA2)には、通信衛星40と携帯電話10との間で行われる電子メールの送受信を中継する第二中継装置20が搬送部30に配備されている。このエリアA2は、例えば、地上波の電波が到達しない山小屋又は海上等が挙げられる。
【0020】
なお、地上波の電波が到達するエリアA1内であっても、建造物内又は建造物が隣接する場所等においては、地上波の電波が到達しない場合がある。すなわち、物理的に地上波の電波が到達するエリアA1内であっても、いわゆる「圏外」の状況になる場合がある。このように携帯電話10が「圏外」のときには、本実施形態では、携帯電話10が上記エリアA2に属するものとして説明する。
【0021】
図2は、メール送受信システムの内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、メール送受信システムは、本実施形態では、携帯電話10と、第二中継装置20(中継装置)と、搬送部30(搬送手段)と、通信衛星40と、第一中継部50及びメール管理部60(メール管理手段)とを備える。搬送部30は、少なくとも一人のユーザを搬送するものである。この搬送部30は、本実施形態では、例えば船舶、飛行機又は車両等の交通機関が挙げられる。
【0022】
前記携帯電話10は、本実施形態では、図2に示すように、送受信部11と、携帯制御部12と、操作部13と、メール作成部14と、ブラウザ部15と、メール記憶部16と、携帯情報記憶部17とを備える。送受信部11は、送受信部11と送受信部21との間でデータの送受信を行うものである。この送受信部11は、送受信部11と地上に配備されてある移動通信ネットワークとの間でもデータの送受信を行うことができる。
【0023】
携帯制御部12は、携帯電話10の全体を制御するものである。メール作成部14は、操作部13から入力された文字により、一連の文章(電子メール)を作成するものである。ブラウザ部15は、各種情報をダウンロードし、ダウンロードした各種情報を画面に表示させるものである。
【0024】
メール記憶部16は、メール作成部14で作成された電子メール、又は送受信部11で受信された電子メールを記憶するものである。携帯情報記憶部17は、携帯電話10の本体に予め付与された携帯電話情報を記憶するものである。この携帯電話情報には、例えば、携帯電話10の製造番号、シリアル番号又は電話番号等が挙げられる。
【0025】
前記第二中継装置20は、登録部52でユーザの登録がなされた後に、ユーザが所持する携帯電話10から受信した電子メールを通信衛星40経由でメール管理部60に送信し、又はメール管理部60から通信衛星40経由で受信した電子メールを、ユーザが所持する携帯電話10に送信するものである。
【0026】
すなわち、前記第二中継装置20は、登録部52でユーザの登録がなされた後に、認証部54でユーザ情報を特定することができたときは、携帯電話10から受信した電子メールを通信衛星40及び第一中継装置50経由でメール管理部60に送信し、又はメール管理部60から第一中継装置50及び通信衛星40経由で受信した電子メールを携帯電話10に送信するものである。
【0027】
この第二中継装置20は、本実施形態では、図2に示すように、送受信部21と、認証中継部22と、メール中継クライアント部23と、メール中継サーバ部24と、中継メール記憶部25とを備える。送受信部21は、送受信部21と送受信部11又は通信衛星40との間でデータの送受信を行うものである。この送受信部21は、本実施形態では、対携帯電話送受信部211と、衛星電話部212とを備える。
【0028】
対携帯電話送受信部211は、対携帯電話送受信部211と送受信部11との間でデータの送受信を行うものである。この対携帯電話送受信部211は、例えば、対携帯電話送受信部211と送受信部11との間で行うデータの送受信を、近接無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標)、IrDa)及び有線通信を用いて行うことができる。衛星電話部212は、衛星電話部212と通信衛星40との間でデータの送受信を行うものである。
認証中継部22は、携帯制御部12と認証部54との間で行われる認証処理を中継するものである。この認証中継部22は、携帯制御部12と認証部54との間で認証が成立した後は、後に行われる各種処理をメール中継クライアント部23に行わせる。また、認証中継部22は、携帯制御部12と認証部54との間で認証が成立したときは、その旨を認証成立信号としてメール中継クライアント部23に出力する。
【0029】
メール中継クライアント部23は、第一中継装置50にあるメール記憶部58にアクセスし、該当する電子メールの送受信を行うものである。具体的に、認証中継部22から認証成立信号が入力されたメール中継クライアント部23は、入力された認証成立信号に基づいて、メール中継クライアント部23とメールサーバ部57との間で電子メールの送受信を開始する旨の通知を、メールサーバ部57に通知する。
【0030】
この通知をしたメール中継クライアント部23は、メールサーバ部57にアクセスする。メール中継クライアント部23は、電子メールがメール記憶部58に記憶されている場合には、その電子メールをメールサーバ部57から取得し、取得した電子メールを中継メール記憶部25に記憶させる。
【0031】
一方、メール中継サーバ部24が携帯電話10から電子メールを受信したときは、メール中継サーバ部24は、受信した電子メールを中継メール記憶部25に記憶させる。メール中継クライアント部23は、メール中継サーバ部24からの指示に基づいて、該当する電子メールを中継メール記憶部25の中から取得し、取得した電子メールをメールサーバ部57宛に送信する。
【0032】
メール中継サーバ部24は、メール中継クライアント部23からの指示に基づいて、該当する電子メールを記憶させるメールボックスを中継メール記憶部25内に作成するものである。また、メール中継サーバ部24は、該当する電子メールをメールボックスから取得したときは、そのメールボックスを削除するものである。
【0033】
中継メール記憶部25は、該当する電子メールを一時的に記憶するものである。この電子メールは、メール中継クライアント部23又はメール中継サーバ部24が中継メール記憶部25に記憶させる。
【0034】
なお、この中継メール記憶部25は、本実施形態では、該当する電子メールを携帯電話情報に対応付けて記憶するものとする。上記メール中継サーバ部24は、中継メール記憶部25の中から、該当する電子メール及びその電子メールに対応付けられた携帯電話情報を取得する。メール中継サーバ部24は、取得した携帯電話情報に含まれる携帯電話番号に対して、取得した電子メールを送信する。
【0035】
前記第一中継装置50は、本実施形態では、図2に示すように、送受信部51(送受信手段)と、登録部52(登録手段)と、登録情報記憶部53と、認証部54と、顧客管理部55と、顧客データベース56と、メールサーバ部57と、メール記憶部58と、メールプロキシー部59とを備える。
【0036】
送受信部51は、送受信部51と、通信衛星40又は送受信部61との間でデータの送受信を行うものである。登録部52は、携帯電話10からの要求に応じて本サービスを受けられるユーザを登録するものである。具体的に登録部52は、ユーザ情報の入力をユーザに促し、入力されたユーザ情報に漏れがあるか否かをチェックするものである。この登録部52は、携帯電話10からユーザ情報が入力されたときは、入力されたユーザ情報を顧客管理部55に出力する。
【0037】
登録情報記憶部53は、ユーザ登録用データを記憶するものである。このユーザ登録用データとは、本実施形態では、本サービスの登録をする際に必要な情報を入力するための入力フォーマットを意味する。
【0038】
このユーザ登録用データには、ユーザの氏名、生年月日、電話番号又は電子メールアドレス等のユーザ情報を入力させる欄が設けられている。このユーザ情報は、本サービスを受けられるユーザを特定(又は登録)するために用いられる。顧客データベース56は、そのユーザ情報を複数記憶するものである。ユーザの登録は、ユーザ情報が顧客データベース56に記憶されたときに完了する。
【0039】
認証部54は、送受信部51で受信された送受信要求情報に含まれる携帯電話情報(証明情報)に基づいて、顧客データベース56に記憶された各ユーザ情報の中から、携帯電話情報を含むユーザ情報を特定するものである。すなわち、認証部54は、顧客管理部55を通じて顧客データベース56へ認証照合を行うものである。ここで、送受信要求情報(送信要求情報/受信要求情報)は、該当する電子メールの送信又は受信を要求するものである。この送受信要求情報には、携帯電話情報が含まれる。
【0040】
この認証部54は、ユーザ情報を特定することができたときは、携帯電話10を所持するユーザが適正な者であると認証する。この認証が認証部54でなされた後に、第一中継装置50は、第二中継装置20からの指示に基づいて、第二中継装置20とメール管理部60との間で行われる電子メールの送受信を中継する。
【0041】
顧客管理部55は、本サービスを携帯電話10に提供する際に、第一中継装置50の全体を制御するものである。具体的に、登録部52からユーザ情報が入力された顧客管理部55は、入力されたユーザ情報を顧客データベース56に記憶させる。
【0042】
また、登録部52からユーザ情報が入力された顧客管理部55は、入力されたユーザ情報に基づいて、ユーザ情報に対応付けられたメールボックスの作成をメールサーバ部57に要求する。この要求を受けたメールサーバ部57は、ユーザ情報に対応付けられたメールボックスを作成する。
【0043】
更に、顧客管理部55は、メールサーバ部57からの要求に応じて、該当するメール管理部60にアクセスさせるための命令をメールプロキシー部59に行う。このメールプロキシー部59は、顧客管理部55からの命令に含まれるユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に含まれるメール管理部60のアドレスにアクセスする。
【0044】
このアクセスする際に、顧客管理部55からの命令が該当する電子メールをメール管理部60に送信させる命令であれば、メールプロキシー部59は、メール記憶部58の中から、該当する電子メールを取得する。この電子メールを取得したメールプロキシー部59は、メールプロキシー部59とメール管理部60との間で認証処理をした後にメール管理部60にアクセス(SMTP機能に相当)し、取得した電子メールをメール管理部60に送信する。
【0045】
一方、顧客管理部55からの命令が該当する電子メールをメール管理部60から受信させる命令であれば、メールプロキシー部59は、メールプロキシー部59とメール管理部60との間で認証処理をした後にメール管理部60にアクセス(POP3機能に相当)し、該当する電子メールがメール管理部60に存在するか否かを確認する。
【0046】
また、顧客管理部55は、メールサーバ部57又はメールプロキシー部59で測定された電子メールのデータ量(例えば、バイト数等)に応じて、予め設定された係数を決定する。この係数を決定した顧客管理部55は、決定した係数を基本料金に乗算し、本サービスの利用料金を算出する。この利用料金を算出した顧客管理部55は、算出した利用料金を課金部64宛に送信する。
【0047】
メールサーバ部57は、顧客管理部55からの要求に基づいて、ユーザ情報に対応付けられたメールボックスをメール記憶部58内に作成するものである。このメールサーバ部57は、第二中継装置20から電子メールを受信した場合には、電子メールに含まれるユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に対応付けられたメールボックスに受信した電子メールを記憶させる。
【0048】
この電子メールを記憶させたメールサーバ部57は、記憶された電子メールを該当するメール管理部60に送信させるための要求を顧客管理部55にする。この要求を受けた顧客管理部55は、上記命令を生成し、生成した命令をメールプロキシー部59に出力する。
【0049】
また、メールサーバ部57は、顧客管理部55からの要求に基づいて、その要求に含まれるユーザ情報に対応付けられた電子メールを、メール記憶部58の中から取得し、取得した電子メールをメール中継クライアント部23宛に送信するものである。更に、メールサーバ部57は、第二中継装置20から受信した電子メールのデータ量を測定するものである。
メール管理部60は、本実施形態では、図2に示すように、送受信部61と、メールサーバ部62と、メール記憶部63と、課金部64と、課金データベース65とを備える。このメール管理部60は、第一中継装置50に接続されると共に、通信ネットワーク70に接続されている。この通信ネットワーク70には、回線接続部80が接続されている。この通信ネットワーク70は、例えばインターネット網等が挙げられる。なお、メール管理部60は、本実施形態では、地上に配備されている。
【0050】
ここで、回線接続部80は、顧客である企業又は家庭にある端末をインターネット網に接続させるものである。この回線接続部80は、例えばプロバイダー業者に設けられた専用端末等が挙げられる。メール管理部60は、インターネット網に接続された各端末から電子メールを取得し、取得した電子メールをメール記憶部63に記憶させる。
【0051】
送受信部61は、送受信部61と、送受信部51又は通信ネットワーク70との間でデータの送受信を行うものである。メールサーバ部62は、第一中継装置50から送信された電子メールをユーザ情報に対応付けてメール記憶部63に記憶させるものである。課金部64は、第一中継装置50から通知された利用料金をユーザ情報に対応付けて課金データベース65に記憶させるものである。
【0052】
なお、第二中継装置20には、搬送部30の位置を特定するための位置特定部と、搬送部30の位置を示す位置情報及びその位置情報に関係するメッセージが予め対応付けられ、位置情報及びメッセージを予め複数記憶するメッセージ記憶部とを配備してもよい。この第二中継装置20は、位置特定部で特定された位置と予め記憶された各位置情報とを照合し、各位置情報の中から、特定された位置と一致する位置情報を検索し、検索した位置情報に対応付けられたメッセージを、携帯電話10から受信した電子メールと共に通信衛星40経由でメール管理部60に送信するものである。
【0053】
この場合には、第二中継装置20が、位置特定部で特定された位置と一致する位置情報を検索し、検索した位置情報に対応付けられたメッセージを、携帯電話10から受信した電子メールと共に通信衛星40経由でメール管理部60に送信することができる。
【0054】
これにより、そのメッセージが現在位置を特定する文字列(例えば、現在太平洋を航行中)であれば、そのメッセージと共に送信された電子メールの受信者は、送信者の乗船している船舶が現在どの位置を航行しているのかを念頭に入れながら、送信された電子メールの内容を読むことができる。この結果、受信者は、送信者から送信された電子メールの内容をより楽しく読むことができる。
【0055】
(メール送受信システムを用いた無線通信方法)
上記構成を有するメール送受信システムによる無線通信方法は以下の手順により実施することができる。
【0056】
(1)本サービスの登録がなされるまでの手順
図3は、本サービスの登録がなされるまでの手順を示す図である。この登録処理は、ユーザがエリアA1内で行うものである。ユーザは、登録処理が終了した後に、携帯電話10を介してエリアA2に属する搬送部30内で電子メールの送受信を行うことができる。
【0057】
図3に示すように、携帯電話10が、送受信部51及び基地局90を介して、第一中継装置50の登録情報記憶部53で管理されているユーザ登録用HPにアクセスする(S101)。このアクセスがなされた後は、登録部52が、携帯電話10に対して携帯電話情報の送信を要求する。
【0058】
この要求がされた携帯電話10は、携帯情報記憶部17に記憶されている携帯電話情報を取得し、取得した携帯電話情報を該当する送受信部51に送信する。送受信部51から携帯電話情報が入力された登録部52は、入力された携帯電話情報をユーザ情報に含めて顧客管理部55に出力すると共に、ユーザ登録用データを登録情報記憶部53の中から取得する。
この登録部52は、取得したユーザ登録用データを展開し、ユーザ情報の入力を促す(S102)。ここで、ユーザ登録用データには、ユーザの氏名、生年月日、電話番号、電子メールアドレス等のユーザ情報を入力させる入力フォームからなるものである。
【0059】
携帯電話10は、ユーザから入力されたユーザ情報を登録部52宛に送信する(S103)。携帯電話10からユーザ情報が入力された登録部52は、入力されたユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に欠落が無いかを確認する。この確認をした登録部52は、確認後のユーザ情報を顧客管理部55に出力する。
【0060】
この登録部52からユーザ情報が入力された顧客管理部55は、入力されたユーザ情報を顧客データベース56に登録する(S104)。この登録をした登録部52は、メールボックスの作成をメールサーバ部57に要求する。この要求を受けたメールサーバ部57は、登録されたユーザ情報に対応するメールボックスをメール記憶部58内に作成する。
【0061】
また、顧客管理部55は、携帯電話10で本サービスを受けられるようにするための専用プログラムのダウンロードするように携帯電話10に指示する。この指示を受けた携帯電話10は、その専用プログラムを登録情報記憶部53の中からダウンロードする。
【0062】
このダウンロードをした携帯電話10は、空いている保存エリア内で専用プログラムを展開させる。ユーザは、電子メールを送受信する際には、その専用プログラムが実行する手順にしたがって、自分の電子メールをメール管理部60から取得する。
【0063】
(2)携帯電話10が電子メールをメール管理部60に送信するまでの手順
図4は、携帯電話10がメール管理部60から電子メールを受信するまでの手順を示す図である。図4に示すように、携帯電話10が第二中継装置20に対して認証要求を送信する(S201)。
具体的に、メール作成部14は、ユーザの操作入力により電子メールの内容を作成する。メール作成部14は、作成した電子メールをメール記憶部16に記憶させる。その後、携帯制御部12は、ユーザからの操作入力により、送受信部11を介して送信要求情報(本サービスを受けるための要求)を認証中継部22宛に送信する。送受信部21から送信要求情報が入力された認証中継部22は、通信衛星40,送受信部51を介して入力された送信要求情報を認証部54宛に送信する。
【0064】
この送受信部51から送信要求情報が入力された認証部54は、入力された送信要求情報に含まれる携帯電話情報に基づいて、各ユーザ情報の中から、携帯電話情報を含むユーザ情報を特定する。すなわち、認証部54は、顧客管理部55を通じて顧客データベース56へ認証照合を行う。
【0065】
ユーザ情報を特定した認証部54は、ユーザが本サービスを受けることができる者であると認証(認証成立)する。一方、このユーザ情報を特定できない認証部54は、ユーザが本サービスを受けることができない者であると認証(認証不成立)する。
【0066】
このユーザ情報を特定した認証部54は、認証が成立した旨を認証中継部22宛に通知する。この旨の通知を受けた認証中継部22は、その旨の通知を認証成立信号としてメール中継クライアント部23及び送受信部11に出力する(S202)。
【0067】
この認証中継部22から認証成立信号が入力されたメール中継クライアント部23は、入力された認証成立信号に基づいて、該当する電子メールを第二中継装置20に送信するための準備をする。一方、認証中継部22は、認証部54から認証不成立である旨の通知を受けたときは、携帯電話10とメール管理部60との間で行われる電子メールの送受信を中継しないようにする。
【0068】
この送受信部11から認証成立信号が入力された携帯制御部12は、入力された認証成立信号に基づいて、電子メールの送信が可能であると判断する。この判断をした携帯制御部12は、送信する電子メールをメール記憶部16から取得する。携帯制御部12は、送受信部11,送受信部21を介して、取得した電子メールをメール中継サーバ部24宛に送信する(S203)。
【0069】
この送受信部21から電子メールが入力されたメール中継サーバ部24は、入力された電子メールを記憶させるメールボックスを中継メール記憶部25に作成し、作成したメールボックスに入力された電子メールを記憶させる。これと同時に、メール中継サーバ部24は、作成されたメールボックスに入力された電子メールが記憶されたことをメール中継クライアント部23に通知する。この通知を受けたメール中継クライアント部23は、通知されたメールボックスの中から該当する電子メールを取得する。
【0070】
この電子メールを取得したメール中継クライアント部23は、通信衛星40,送受信部51を介して、メールサーバ部57宛に送信する(S204)。この送信をしたメール中継クライアント部23は、送信した電子メールが記憶されていたメールボックスを削除させる命令をメール中継サーバ部24にする。この命令を受けたメール中継サーバ部24は、受けた命令に該当するメールボックスを削除する。
【0071】
次いで、送受信部51から電子メールが入力されたメールサーバ部57は、入力された電子メールをメール記憶部58に記憶させると共に、入力された電子メールのデータ量を測定する。そして、メールサーバ部57は、顧客管理部55を通じて、メールプロキシー部59に対して該当する電子メールの送信を指示(命令)する。この際、メールサーバ部57は、測定した電子メールのデータ量を顧客管理部55に通知する。
【0072】
その後、メールプロキシー部59は、顧客管理部55からの指示に含まれるユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に対応付けられた電子メールをメール記憶部58の中から取得する。この電子メールを取得したメールプロキシー部59は、送受信部51,送受信部61を介して、取得した電子メールをメールサーバ部62宛に送信する。この送受信部61から電子メールが入力されたメールサーバ部62は、入力された電子メールをメール記憶部63に記憶させる。
【0073】
次いで、メールプロキシー部59は、該当する電子メールをメール管理部60に送信した旨を顧客管理部55に通知する。この旨の通知を受けた顧客管理部55は、既に通知のあった電子メールのデータ量に応じてサービスの利用料金を算出する(S206)。この利用料金を算出した顧客管理部55は、算出した利用料金をユーザ情報に対応付けて顧客データベース56に記憶させる。
【0074】
また、顧客管理部55は、送受信部51,送受信部61を介して、算出した利用料金を課金部64宛に通知する(S207)。送受信部61から利用料金が通知された課金部64は、入力された利用料金をユーザ情報に対応付けて課金データベース65に記憶させる。
【0075】
(3)携帯電話10が該当する電子メールをメール管理部60から取得するまでの手順
図5は、携帯電話10が該当する電子メールをメール管理部60から取得するまでの手順を示す図である。図5に示すように、携帯電話10が携帯電話10と第一中継装置50との間で認証処理を行う(S301、S302)。この認証処理は、上記説明したS201、S202の処理と同様であるので、ここでの詳細は省略する。認証中継部22から認証成立信号が入力された携帯制御部12は、入力された認証成立信号に基づいて電子メールの待ち受け状態にする(送受信部11と送受信部21との間の通信接続が確立された状態)。
【0076】
次いで、メール中継クライアント部23が、通信衛星40,送受信部51を介して、メール取得要求をメールサーバ部57宛に送信する(S303)。送受信部51からメール取得要求が入力されたメールサーバ部57は、顧客管理部55を通じて、入力されたメール取得要求をメールプロキシー部59に出力する。
【0077】
この顧客管理部55からメール取得要求が入力されたメールプロキシー部59は、入力されたメール取得要求に含まれるユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に対応付けられた電子メールを、メール管理部60にあるメール記憶部63の中から取得する(S304、S305)。この電子メールを取得したメールプロキシー部59は、取得した電子メールをユーザ情報に対応付けてメール記憶部58に記憶させると共に、電子メールの受信が完了した旨を受信完了信号として顧客管理部55に通知する。
【0078】
また、メールプロキシー部59は、取得した電子メールのデータ量を測定し、測定したデータ量も顧客管理部55に通知する。顧客管理部55から受信完了信号が入力されたメールサーバ部57は、入力された受信完了信号に含まれるユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に対応付けられた電子メールをメール記憶部58の中から取得する。
【0079】
この電子メールを取得したメールサーバ部57は、通信衛星40,送受信部21を介して、取得した電子メールをメール中継クライアント部23宛に送信する(S306)。送受信部21から電子メールが入力されたメール中継クライアント部23は、入力された電子メールを記憶させるメールボックスを中継メール記憶部25に作成するようにメール中継サーバ部24に要求する。メール中継クライアント部23は、入力された電子メールを、中継メール記憶部25内に作成されたメールボックスに記憶させる。
【0080】
この電子メールを記憶させたメール中継クライアント部23は、入力された電子メールがメールボックスに記憶された旨をメール中継サーバ部24に通知する。この通知を受けたメール中継サーバ部24は、該当する電子メールを中継メール記憶部25の中から取得すると共に、その電子メールが記憶されたメールボックスを削除する。
【0081】
このメール中継サーバ部24は、送受信部21を介して、取得した電子メールを待ち受け状態になっている送受信部11に送信する(S307)。携帯制御部12は、送受信部11で受信された電子メールをメール記憶部16に記憶させる。この携帯制御部12は、通信衛星40,送受信部51介して、該当する電子メールが送受信部11で受信されたこと(受信完了情報)を顧客管理部55宛に送信する(S308)。
【0082】
この送受信部51から受信完了情報が入力された顧客管理部55は、メールプロキシー部59から通知されたデータ量に応じて利用料金を算出する(S309)。この利用料金を算出した顧客管理部55は、送受信部51,送受信部61を介して、算出した利用料金を課金部64宛に通知する(S310)。この送受信部61から利用料金が通知された課金部64は、通知された利用料金をユーザ情報に対応付けて課金データベース65に記憶させる。
【0083】
(メール送受信提供システム及びメール送受信提供制御方法による作用及び効果)
このような本願に係る発明によれば、第二中継装置20は、通信衛星40を介して、地上波の電波エリア外に存在する携帯電話10とそのエリア内にあるメール管理部60との間で行われる電子メールの送受信を中継することができる。これにより、船舶又は飛行機等の搬送部30内にいるユーザは、その搬送部30が地上波の電波エリア外に位置する場合であっても、自己の携帯電話10を用いて該当する電子メールを通信衛星40経由でメール管理部60から取得することができる。
【0084】
また、搬送部30を扱う搬送業者が本システム又は第二中継装置20を導入すれば、その搬送業者は、搬送部30内で電子メールの送受信を行うことを希望するユーザを新規に獲得することができる。この結果、搬送部30を利用するユーザが増加するので、このシステムを設置する通信事業者は、更に通信トラヒックの量を増加させることができ、更に収益を増大させることができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、携帯電話が地上波エリア外に存在するときであっても、携帯電話とメール管理部との間で該当する電子メールの送受信をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るメール送受信提供システムの概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態における携帯電話、第一中継装置、第二中継装置及びメール管理部の内部構成を示す図である。
【図3】本実施形態における携帯電話と第一中継装置との間で登録処理がなされるまでの手順を示す図である。
【図4】本実施形態における携帯電話から送信された電子メールがメール管理部で受信されるまでの手順を示す図である。
【図5】本実施形態におけるメール管理部にある電子メールが該当する携帯電話に送信されるまでの手順を示す図である。
【符号の説明】
10…携帯電話、11…送受信部、12…携帯制御部、13…操作部、14…メール作成部、15…ブラウザ部、16…メール記憶部、17…携帯情報記憶部、20…第二中継装置、21…送受信部、22…認証中継部、23…メール中継クライアント部、24…メール中継サーバ部、25…中継メール記憶部、30…搬送部、40…通信衛星、50…第一中継装置、51…送受信部、52…登録部、53…登録情報記憶部、54…認証部、55…顧客管理部、56…顧客データベース、57…メールサーバ部、57…メールプロキシー部、58…メール記憶部、59…メールプロキシー部、60…メール管理部、61…送受信部、62…メールサーバ部、63…メール記憶部、64…課金部、65…課金データベース、70…通信ネットワーク、80…回線接続部
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも一人のユーザを搬送する搬送手段に存在し、電子メールを送受信可能な携帯電話と、電子メールを管理するメール管理手段との間で電子メールの送受信を行うサービスを提供する中継装置及び無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、携帯電話とメール管理部との間で認証処理をした後に、携帯電話とメール管理部との間で電子メールの送受信を行うシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−229910号公報(第7−10頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来からのシステムでは、携帯電話は、携帯電話とメール管理部との間で通信接続が不可能な地上波エリア外においては、携帯電話とメール管理部との間で該当する電子メールの送受信をすることができなかった。例えば、フェリー内又は飛行機内では、携帯電話が地上波エリア外に存在することが多く、そのような状況においては、携帯電話は携帯電話とメール管理部との間で該当する電子メールを送受信することができない。
【0005】
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、携帯電話が地上波エリア外に存在するときであっても、携帯電話とメール管理部との間で該当する電子メールの送受信をすることのできる中継装置及び無線通信方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願に係る発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、電子メールを管理するメール管理手段に登録されたユーザの携帯する携帯電話が、地上波の電波が到達するエリア外に位置される場合には、携帯電話は、地上波の電波が到達するエリア外に配備され、且つ通信衛星と通信する手段を備えた中継装置を介して、電子メールの送受信を行うことを特徴とする。
【0007】
すなわち、本発明は、電子メールを送受信可能な携帯電話とメール管理手段との間で電子メールの送受信を行うサービスを受けられるユーザを登録する登録手段が配備され、登録手段でユーザの登録がなされた後に、携帯電話とメール管理手段との間で行われる電子メールの通信をエリアの外で中継する際に、登録手段でユーザの登録がなされた後に、ユーザが所持する携帯電話から受信した電子メールを通信衛星経由でメール管理手段に送信し、又はメール管理手段から通信衛星経由で受信した電子メールを、ユーザが所持する携帯電話に送信することを特徴とする。なお、電子メールの中継を行う中継装置は、少なくとも一人のユーザを搬送する搬送手段に配備されることが好ましい。
【0008】
このような本願に係る発明によれば、中継装置、無線通信方法及びシステムは、通信衛星を介して、地上波の電波エリア外に存在する携帯電話と地上に配備されたメール管理手段との間で電子メールの送受信をすることができる。これにより、船舶又は飛行機等の搬送手段内にいるユーザは、その搬送手段が地上波の電波エリア外に位置する場合であっても、自己の携帯電話を用いて該当する電子メールを通信衛星経由でメール管理手段から取得することができる。
【0009】
また、搬送手段を扱う搬送業者が本中継装置、無線通信方法又はシステムを導入すれば、その搬送業者は、搬送手段内で電子メールの送受信を行うことを希望するユーザを新規に獲得することができる。この結果、搬送手段を利用するユーザが増加するので、この中継装置、無線通信方法又はシステムを設置する通信事業者は、更に通信トラヒックの量を増加させることができ、更に収益を増大させることができる。
【0010】
なお、中継装置には、搬送手段の位置を特定するための位置特定手段が配備され、搬送手段の位置を示す位置情報とその位置情報に関係するメッセージとが予め対応付けられ、位置情報とメッセージとを予め複数記憶するメッセージ記憶手段が配備され、中継装置は、位置特定手段で特定された位置と予め記憶された各位置情報とを照合し、各位置情報の中から、特定された位置と一致する位置情報を検索し、検索した位置情報に対応付けられたメッセージを、携帯電話から受信した電子メールと共に通信衛星経由でメール管理手段に送信することが好ましい。
【0011】
この場合には、中継装置が、位置特定手段で特定された位置と一致する位置情報を検索し、検索した位置情報に対応付けられたメッセージを、携帯電話から受信した電子メールと共に通信衛星経由でメール管理手段に送信することができる。
【0012】
これにより、そのメッセージが現在位置を特定する文字列(例えば、現在太平洋を航行中)であれば、そのメッセージと共に送信された電子メールの受信者は、送信者の乗船している船舶が現在どの位置を航行しているのかを念頭に入れながら、送信された電子メールの内容を読むことができる。この結果、受信者は、送信者から送信された電子メールの内容をより楽しく読むことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(メール送受信システム及びの基本構成)
本発明に係るメール送受信システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るメール送受信システムの概略構成図である。なお、無線通信方法も下記に示すメール送受信システムと同様の処理手順で実行することができる。
【0014】
図1に示すように、メール送受信システムは、少なくとも一人のユーザを搬送する搬送部30に存在し電子メールを送受信可能な携帯電話10と、電子メールを管理するメール管理部60との間で行われる電子メールの送受信を、地上波の電波が到達するエリアの外で中継するサービスを提供するものである。このメール管理部60は、通信ネットワーク70に接続されている。
【0015】
すなわち、電子メールを管理する第一中継装置50(又はメール管理部60)に登録されたユーザの携帯する携帯電話10が、地上波の電波が到達するエリア外A1に位置される場合には、携帯電話10は、地上波の電波が到達するエリア外A1に配備され、且つ通信衛星40と通信する手段を備えた第二中継装置20を介して、電子メールの送受信を行うものである。
【0016】
具体的には、PDC等の地上波の圏外で搬送部30に搭乗したユーザが、予め電話番号等を登録することで、ユーザの所持する携帯電話10が、搬送部30に配備された第二中継装置20及び通信衛星40を経由して、電子メールの送受信を行うことができる。なお、プログラムも下記に示す処理に従って実行することができる。
【0017】
ここで、ユーザは、本実施形態では、電子メールを利用可能する契約をした携帯電話の加入者を意味する。また、搬送部30に存在する携帯電話10は、本実施形態では、ユーザによって持ち込まれたものを意味する。なお、携帯電話10は、通常の携帯電話機のみに限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handyphone System)又はPDA(Personal Digital Assistance)であってもよい。
【0018】
このメール管理部60は、接続された通信ネットワーク70を介して家庭に配備されている端末等から各電子メールを取得する。この各電子メールを受信したメール管理部60は、携帯電話10からの要求に応じて、該当する電子メールを携帯電話10に送信する(詳述については後述する)。
【0019】
図1に示すように、地上波の電波が到達するエリアA1には、通信衛星40とメール管理部60との間で行われる電子メールの通信を中継する第一中継装置50が配備されている。また、エリアA1の外(エリアA2)には、通信衛星40と携帯電話10との間で行われる電子メールの送受信を中継する第二中継装置20が搬送部30に配備されている。このエリアA2は、例えば、地上波の電波が到達しない山小屋又は海上等が挙げられる。
【0020】
なお、地上波の電波が到達するエリアA1内であっても、建造物内又は建造物が隣接する場所等においては、地上波の電波が到達しない場合がある。すなわち、物理的に地上波の電波が到達するエリアA1内であっても、いわゆる「圏外」の状況になる場合がある。このように携帯電話10が「圏外」のときには、本実施形態では、携帯電話10が上記エリアA2に属するものとして説明する。
【0021】
図2は、メール送受信システムの内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、メール送受信システムは、本実施形態では、携帯電話10と、第二中継装置20(中継装置)と、搬送部30(搬送手段)と、通信衛星40と、第一中継部50及びメール管理部60(メール管理手段)とを備える。搬送部30は、少なくとも一人のユーザを搬送するものである。この搬送部30は、本実施形態では、例えば船舶、飛行機又は車両等の交通機関が挙げられる。
【0022】
前記携帯電話10は、本実施形態では、図2に示すように、送受信部11と、携帯制御部12と、操作部13と、メール作成部14と、ブラウザ部15と、メール記憶部16と、携帯情報記憶部17とを備える。送受信部11は、送受信部11と送受信部21との間でデータの送受信を行うものである。この送受信部11は、送受信部11と地上に配備されてある移動通信ネットワークとの間でもデータの送受信を行うことができる。
【0023】
携帯制御部12は、携帯電話10の全体を制御するものである。メール作成部14は、操作部13から入力された文字により、一連の文章(電子メール)を作成するものである。ブラウザ部15は、各種情報をダウンロードし、ダウンロードした各種情報を画面に表示させるものである。
【0024】
メール記憶部16は、メール作成部14で作成された電子メール、又は送受信部11で受信された電子メールを記憶するものである。携帯情報記憶部17は、携帯電話10の本体に予め付与された携帯電話情報を記憶するものである。この携帯電話情報には、例えば、携帯電話10の製造番号、シリアル番号又は電話番号等が挙げられる。
【0025】
前記第二中継装置20は、登録部52でユーザの登録がなされた後に、ユーザが所持する携帯電話10から受信した電子メールを通信衛星40経由でメール管理部60に送信し、又はメール管理部60から通信衛星40経由で受信した電子メールを、ユーザが所持する携帯電話10に送信するものである。
【0026】
すなわち、前記第二中継装置20は、登録部52でユーザの登録がなされた後に、認証部54でユーザ情報を特定することができたときは、携帯電話10から受信した電子メールを通信衛星40及び第一中継装置50経由でメール管理部60に送信し、又はメール管理部60から第一中継装置50及び通信衛星40経由で受信した電子メールを携帯電話10に送信するものである。
【0027】
この第二中継装置20は、本実施形態では、図2に示すように、送受信部21と、認証中継部22と、メール中継クライアント部23と、メール中継サーバ部24と、中継メール記憶部25とを備える。送受信部21は、送受信部21と送受信部11又は通信衛星40との間でデータの送受信を行うものである。この送受信部21は、本実施形態では、対携帯電話送受信部211と、衛星電話部212とを備える。
【0028】
対携帯電話送受信部211は、対携帯電話送受信部211と送受信部11との間でデータの送受信を行うものである。この対携帯電話送受信部211は、例えば、対携帯電話送受信部211と送受信部11との間で行うデータの送受信を、近接無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標)、IrDa)及び有線通信を用いて行うことができる。衛星電話部212は、衛星電話部212と通信衛星40との間でデータの送受信を行うものである。
認証中継部22は、携帯制御部12と認証部54との間で行われる認証処理を中継するものである。この認証中継部22は、携帯制御部12と認証部54との間で認証が成立した後は、後に行われる各種処理をメール中継クライアント部23に行わせる。また、認証中継部22は、携帯制御部12と認証部54との間で認証が成立したときは、その旨を認証成立信号としてメール中継クライアント部23に出力する。
【0029】
メール中継クライアント部23は、第一中継装置50にあるメール記憶部58にアクセスし、該当する電子メールの送受信を行うものである。具体的に、認証中継部22から認証成立信号が入力されたメール中継クライアント部23は、入力された認証成立信号に基づいて、メール中継クライアント部23とメールサーバ部57との間で電子メールの送受信を開始する旨の通知を、メールサーバ部57に通知する。
【0030】
この通知をしたメール中継クライアント部23は、メールサーバ部57にアクセスする。メール中継クライアント部23は、電子メールがメール記憶部58に記憶されている場合には、その電子メールをメールサーバ部57から取得し、取得した電子メールを中継メール記憶部25に記憶させる。
【0031】
一方、メール中継サーバ部24が携帯電話10から電子メールを受信したときは、メール中継サーバ部24は、受信した電子メールを中継メール記憶部25に記憶させる。メール中継クライアント部23は、メール中継サーバ部24からの指示に基づいて、該当する電子メールを中継メール記憶部25の中から取得し、取得した電子メールをメールサーバ部57宛に送信する。
【0032】
メール中継サーバ部24は、メール中継クライアント部23からの指示に基づいて、該当する電子メールを記憶させるメールボックスを中継メール記憶部25内に作成するものである。また、メール中継サーバ部24は、該当する電子メールをメールボックスから取得したときは、そのメールボックスを削除するものである。
【0033】
中継メール記憶部25は、該当する電子メールを一時的に記憶するものである。この電子メールは、メール中継クライアント部23又はメール中継サーバ部24が中継メール記憶部25に記憶させる。
【0034】
なお、この中継メール記憶部25は、本実施形態では、該当する電子メールを携帯電話情報に対応付けて記憶するものとする。上記メール中継サーバ部24は、中継メール記憶部25の中から、該当する電子メール及びその電子メールに対応付けられた携帯電話情報を取得する。メール中継サーバ部24は、取得した携帯電話情報に含まれる携帯電話番号に対して、取得した電子メールを送信する。
【0035】
前記第一中継装置50は、本実施形態では、図2に示すように、送受信部51(送受信手段)と、登録部52(登録手段)と、登録情報記憶部53と、認証部54と、顧客管理部55と、顧客データベース56と、メールサーバ部57と、メール記憶部58と、メールプロキシー部59とを備える。
【0036】
送受信部51は、送受信部51と、通信衛星40又は送受信部61との間でデータの送受信を行うものである。登録部52は、携帯電話10からの要求に応じて本サービスを受けられるユーザを登録するものである。具体的に登録部52は、ユーザ情報の入力をユーザに促し、入力されたユーザ情報に漏れがあるか否かをチェックするものである。この登録部52は、携帯電話10からユーザ情報が入力されたときは、入力されたユーザ情報を顧客管理部55に出力する。
【0037】
登録情報記憶部53は、ユーザ登録用データを記憶するものである。このユーザ登録用データとは、本実施形態では、本サービスの登録をする際に必要な情報を入力するための入力フォーマットを意味する。
【0038】
このユーザ登録用データには、ユーザの氏名、生年月日、電話番号又は電子メールアドレス等のユーザ情報を入力させる欄が設けられている。このユーザ情報は、本サービスを受けられるユーザを特定(又は登録)するために用いられる。顧客データベース56は、そのユーザ情報を複数記憶するものである。ユーザの登録は、ユーザ情報が顧客データベース56に記憶されたときに完了する。
【0039】
認証部54は、送受信部51で受信された送受信要求情報に含まれる携帯電話情報(証明情報)に基づいて、顧客データベース56に記憶された各ユーザ情報の中から、携帯電話情報を含むユーザ情報を特定するものである。すなわち、認証部54は、顧客管理部55を通じて顧客データベース56へ認証照合を行うものである。ここで、送受信要求情報(送信要求情報/受信要求情報)は、該当する電子メールの送信又は受信を要求するものである。この送受信要求情報には、携帯電話情報が含まれる。
【0040】
この認証部54は、ユーザ情報を特定することができたときは、携帯電話10を所持するユーザが適正な者であると認証する。この認証が認証部54でなされた後に、第一中継装置50は、第二中継装置20からの指示に基づいて、第二中継装置20とメール管理部60との間で行われる電子メールの送受信を中継する。
【0041】
顧客管理部55は、本サービスを携帯電話10に提供する際に、第一中継装置50の全体を制御するものである。具体的に、登録部52からユーザ情報が入力された顧客管理部55は、入力されたユーザ情報を顧客データベース56に記憶させる。
【0042】
また、登録部52からユーザ情報が入力された顧客管理部55は、入力されたユーザ情報に基づいて、ユーザ情報に対応付けられたメールボックスの作成をメールサーバ部57に要求する。この要求を受けたメールサーバ部57は、ユーザ情報に対応付けられたメールボックスを作成する。
【0043】
更に、顧客管理部55は、メールサーバ部57からの要求に応じて、該当するメール管理部60にアクセスさせるための命令をメールプロキシー部59に行う。このメールプロキシー部59は、顧客管理部55からの命令に含まれるユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に含まれるメール管理部60のアドレスにアクセスする。
【0044】
このアクセスする際に、顧客管理部55からの命令が該当する電子メールをメール管理部60に送信させる命令であれば、メールプロキシー部59は、メール記憶部58の中から、該当する電子メールを取得する。この電子メールを取得したメールプロキシー部59は、メールプロキシー部59とメール管理部60との間で認証処理をした後にメール管理部60にアクセス(SMTP機能に相当)し、取得した電子メールをメール管理部60に送信する。
【0045】
一方、顧客管理部55からの命令が該当する電子メールをメール管理部60から受信させる命令であれば、メールプロキシー部59は、メールプロキシー部59とメール管理部60との間で認証処理をした後にメール管理部60にアクセス(POP3機能に相当)し、該当する電子メールがメール管理部60に存在するか否かを確認する。
【0046】
また、顧客管理部55は、メールサーバ部57又はメールプロキシー部59で測定された電子メールのデータ量(例えば、バイト数等)に応じて、予め設定された係数を決定する。この係数を決定した顧客管理部55は、決定した係数を基本料金に乗算し、本サービスの利用料金を算出する。この利用料金を算出した顧客管理部55は、算出した利用料金を課金部64宛に送信する。
【0047】
メールサーバ部57は、顧客管理部55からの要求に基づいて、ユーザ情報に対応付けられたメールボックスをメール記憶部58内に作成するものである。このメールサーバ部57は、第二中継装置20から電子メールを受信した場合には、電子メールに含まれるユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に対応付けられたメールボックスに受信した電子メールを記憶させる。
【0048】
この電子メールを記憶させたメールサーバ部57は、記憶された電子メールを該当するメール管理部60に送信させるための要求を顧客管理部55にする。この要求を受けた顧客管理部55は、上記命令を生成し、生成した命令をメールプロキシー部59に出力する。
【0049】
また、メールサーバ部57は、顧客管理部55からの要求に基づいて、その要求に含まれるユーザ情報に対応付けられた電子メールを、メール記憶部58の中から取得し、取得した電子メールをメール中継クライアント部23宛に送信するものである。更に、メールサーバ部57は、第二中継装置20から受信した電子メールのデータ量を測定するものである。
メール管理部60は、本実施形態では、図2に示すように、送受信部61と、メールサーバ部62と、メール記憶部63と、課金部64と、課金データベース65とを備える。このメール管理部60は、第一中継装置50に接続されると共に、通信ネットワーク70に接続されている。この通信ネットワーク70には、回線接続部80が接続されている。この通信ネットワーク70は、例えばインターネット網等が挙げられる。なお、メール管理部60は、本実施形態では、地上に配備されている。
【0050】
ここで、回線接続部80は、顧客である企業又は家庭にある端末をインターネット網に接続させるものである。この回線接続部80は、例えばプロバイダー業者に設けられた専用端末等が挙げられる。メール管理部60は、インターネット網に接続された各端末から電子メールを取得し、取得した電子メールをメール記憶部63に記憶させる。
【0051】
送受信部61は、送受信部61と、送受信部51又は通信ネットワーク70との間でデータの送受信を行うものである。メールサーバ部62は、第一中継装置50から送信された電子メールをユーザ情報に対応付けてメール記憶部63に記憶させるものである。課金部64は、第一中継装置50から通知された利用料金をユーザ情報に対応付けて課金データベース65に記憶させるものである。
【0052】
なお、第二中継装置20には、搬送部30の位置を特定するための位置特定部と、搬送部30の位置を示す位置情報及びその位置情報に関係するメッセージが予め対応付けられ、位置情報及びメッセージを予め複数記憶するメッセージ記憶部とを配備してもよい。この第二中継装置20は、位置特定部で特定された位置と予め記憶された各位置情報とを照合し、各位置情報の中から、特定された位置と一致する位置情報を検索し、検索した位置情報に対応付けられたメッセージを、携帯電話10から受信した電子メールと共に通信衛星40経由でメール管理部60に送信するものである。
【0053】
この場合には、第二中継装置20が、位置特定部で特定された位置と一致する位置情報を検索し、検索した位置情報に対応付けられたメッセージを、携帯電話10から受信した電子メールと共に通信衛星40経由でメール管理部60に送信することができる。
【0054】
これにより、そのメッセージが現在位置を特定する文字列(例えば、現在太平洋を航行中)であれば、そのメッセージと共に送信された電子メールの受信者は、送信者の乗船している船舶が現在どの位置を航行しているのかを念頭に入れながら、送信された電子メールの内容を読むことができる。この結果、受信者は、送信者から送信された電子メールの内容をより楽しく読むことができる。
【0055】
(メール送受信システムを用いた無線通信方法)
上記構成を有するメール送受信システムによる無線通信方法は以下の手順により実施することができる。
【0056】
(1)本サービスの登録がなされるまでの手順
図3は、本サービスの登録がなされるまでの手順を示す図である。この登録処理は、ユーザがエリアA1内で行うものである。ユーザは、登録処理が終了した後に、携帯電話10を介してエリアA2に属する搬送部30内で電子メールの送受信を行うことができる。
【0057】
図3に示すように、携帯電話10が、送受信部51及び基地局90を介して、第一中継装置50の登録情報記憶部53で管理されているユーザ登録用HPにアクセスする(S101)。このアクセスがなされた後は、登録部52が、携帯電話10に対して携帯電話情報の送信を要求する。
【0058】
この要求がされた携帯電話10は、携帯情報記憶部17に記憶されている携帯電話情報を取得し、取得した携帯電話情報を該当する送受信部51に送信する。送受信部51から携帯電話情報が入力された登録部52は、入力された携帯電話情報をユーザ情報に含めて顧客管理部55に出力すると共に、ユーザ登録用データを登録情報記憶部53の中から取得する。
この登録部52は、取得したユーザ登録用データを展開し、ユーザ情報の入力を促す(S102)。ここで、ユーザ登録用データには、ユーザの氏名、生年月日、電話番号、電子メールアドレス等のユーザ情報を入力させる入力フォームからなるものである。
【0059】
携帯電話10は、ユーザから入力されたユーザ情報を登録部52宛に送信する(S103)。携帯電話10からユーザ情報が入力された登録部52は、入力されたユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に欠落が無いかを確認する。この確認をした登録部52は、確認後のユーザ情報を顧客管理部55に出力する。
【0060】
この登録部52からユーザ情報が入力された顧客管理部55は、入力されたユーザ情報を顧客データベース56に登録する(S104)。この登録をした登録部52は、メールボックスの作成をメールサーバ部57に要求する。この要求を受けたメールサーバ部57は、登録されたユーザ情報に対応するメールボックスをメール記憶部58内に作成する。
【0061】
また、顧客管理部55は、携帯電話10で本サービスを受けられるようにするための専用プログラムのダウンロードするように携帯電話10に指示する。この指示を受けた携帯電話10は、その専用プログラムを登録情報記憶部53の中からダウンロードする。
【0062】
このダウンロードをした携帯電話10は、空いている保存エリア内で専用プログラムを展開させる。ユーザは、電子メールを送受信する際には、その専用プログラムが実行する手順にしたがって、自分の電子メールをメール管理部60から取得する。
【0063】
(2)携帯電話10が電子メールをメール管理部60に送信するまでの手順
図4は、携帯電話10がメール管理部60から電子メールを受信するまでの手順を示す図である。図4に示すように、携帯電話10が第二中継装置20に対して認証要求を送信する(S201)。
具体的に、メール作成部14は、ユーザの操作入力により電子メールの内容を作成する。メール作成部14は、作成した電子メールをメール記憶部16に記憶させる。その後、携帯制御部12は、ユーザからの操作入力により、送受信部11を介して送信要求情報(本サービスを受けるための要求)を認証中継部22宛に送信する。送受信部21から送信要求情報が入力された認証中継部22は、通信衛星40,送受信部51を介して入力された送信要求情報を認証部54宛に送信する。
【0064】
この送受信部51から送信要求情報が入力された認証部54は、入力された送信要求情報に含まれる携帯電話情報に基づいて、各ユーザ情報の中から、携帯電話情報を含むユーザ情報を特定する。すなわち、認証部54は、顧客管理部55を通じて顧客データベース56へ認証照合を行う。
【0065】
ユーザ情報を特定した認証部54は、ユーザが本サービスを受けることができる者であると認証(認証成立)する。一方、このユーザ情報を特定できない認証部54は、ユーザが本サービスを受けることができない者であると認証(認証不成立)する。
【0066】
このユーザ情報を特定した認証部54は、認証が成立した旨を認証中継部22宛に通知する。この旨の通知を受けた認証中継部22は、その旨の通知を認証成立信号としてメール中継クライアント部23及び送受信部11に出力する(S202)。
【0067】
この認証中継部22から認証成立信号が入力されたメール中継クライアント部23は、入力された認証成立信号に基づいて、該当する電子メールを第二中継装置20に送信するための準備をする。一方、認証中継部22は、認証部54から認証不成立である旨の通知を受けたときは、携帯電話10とメール管理部60との間で行われる電子メールの送受信を中継しないようにする。
【0068】
この送受信部11から認証成立信号が入力された携帯制御部12は、入力された認証成立信号に基づいて、電子メールの送信が可能であると判断する。この判断をした携帯制御部12は、送信する電子メールをメール記憶部16から取得する。携帯制御部12は、送受信部11,送受信部21を介して、取得した電子メールをメール中継サーバ部24宛に送信する(S203)。
【0069】
この送受信部21から電子メールが入力されたメール中継サーバ部24は、入力された電子メールを記憶させるメールボックスを中継メール記憶部25に作成し、作成したメールボックスに入力された電子メールを記憶させる。これと同時に、メール中継サーバ部24は、作成されたメールボックスに入力された電子メールが記憶されたことをメール中継クライアント部23に通知する。この通知を受けたメール中継クライアント部23は、通知されたメールボックスの中から該当する電子メールを取得する。
【0070】
この電子メールを取得したメール中継クライアント部23は、通信衛星40,送受信部51を介して、メールサーバ部57宛に送信する(S204)。この送信をしたメール中継クライアント部23は、送信した電子メールが記憶されていたメールボックスを削除させる命令をメール中継サーバ部24にする。この命令を受けたメール中継サーバ部24は、受けた命令に該当するメールボックスを削除する。
【0071】
次いで、送受信部51から電子メールが入力されたメールサーバ部57は、入力された電子メールをメール記憶部58に記憶させると共に、入力された電子メールのデータ量を測定する。そして、メールサーバ部57は、顧客管理部55を通じて、メールプロキシー部59に対して該当する電子メールの送信を指示(命令)する。この際、メールサーバ部57は、測定した電子メールのデータ量を顧客管理部55に通知する。
【0072】
その後、メールプロキシー部59は、顧客管理部55からの指示に含まれるユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に対応付けられた電子メールをメール記憶部58の中から取得する。この電子メールを取得したメールプロキシー部59は、送受信部51,送受信部61を介して、取得した電子メールをメールサーバ部62宛に送信する。この送受信部61から電子メールが入力されたメールサーバ部62は、入力された電子メールをメール記憶部63に記憶させる。
【0073】
次いで、メールプロキシー部59は、該当する電子メールをメール管理部60に送信した旨を顧客管理部55に通知する。この旨の通知を受けた顧客管理部55は、既に通知のあった電子メールのデータ量に応じてサービスの利用料金を算出する(S206)。この利用料金を算出した顧客管理部55は、算出した利用料金をユーザ情報に対応付けて顧客データベース56に記憶させる。
【0074】
また、顧客管理部55は、送受信部51,送受信部61を介して、算出した利用料金を課金部64宛に通知する(S207)。送受信部61から利用料金が通知された課金部64は、入力された利用料金をユーザ情報に対応付けて課金データベース65に記憶させる。
【0075】
(3)携帯電話10が該当する電子メールをメール管理部60から取得するまでの手順
図5は、携帯電話10が該当する電子メールをメール管理部60から取得するまでの手順を示す図である。図5に示すように、携帯電話10が携帯電話10と第一中継装置50との間で認証処理を行う(S301、S302)。この認証処理は、上記説明したS201、S202の処理と同様であるので、ここでの詳細は省略する。認証中継部22から認証成立信号が入力された携帯制御部12は、入力された認証成立信号に基づいて電子メールの待ち受け状態にする(送受信部11と送受信部21との間の通信接続が確立された状態)。
【0076】
次いで、メール中継クライアント部23が、通信衛星40,送受信部51を介して、メール取得要求をメールサーバ部57宛に送信する(S303)。送受信部51からメール取得要求が入力されたメールサーバ部57は、顧客管理部55を通じて、入力されたメール取得要求をメールプロキシー部59に出力する。
【0077】
この顧客管理部55からメール取得要求が入力されたメールプロキシー部59は、入力されたメール取得要求に含まれるユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に対応付けられた電子メールを、メール管理部60にあるメール記憶部63の中から取得する(S304、S305)。この電子メールを取得したメールプロキシー部59は、取得した電子メールをユーザ情報に対応付けてメール記憶部58に記憶させると共に、電子メールの受信が完了した旨を受信完了信号として顧客管理部55に通知する。
【0078】
また、メールプロキシー部59は、取得した電子メールのデータ量を測定し、測定したデータ量も顧客管理部55に通知する。顧客管理部55から受信完了信号が入力されたメールサーバ部57は、入力された受信完了信号に含まれるユーザ情報に基づいて、そのユーザ情報に対応付けられた電子メールをメール記憶部58の中から取得する。
【0079】
この電子メールを取得したメールサーバ部57は、通信衛星40,送受信部21を介して、取得した電子メールをメール中継クライアント部23宛に送信する(S306)。送受信部21から電子メールが入力されたメール中継クライアント部23は、入力された電子メールを記憶させるメールボックスを中継メール記憶部25に作成するようにメール中継サーバ部24に要求する。メール中継クライアント部23は、入力された電子メールを、中継メール記憶部25内に作成されたメールボックスに記憶させる。
【0080】
この電子メールを記憶させたメール中継クライアント部23は、入力された電子メールがメールボックスに記憶された旨をメール中継サーバ部24に通知する。この通知を受けたメール中継サーバ部24は、該当する電子メールを中継メール記憶部25の中から取得すると共に、その電子メールが記憶されたメールボックスを削除する。
【0081】
このメール中継サーバ部24は、送受信部21を介して、取得した電子メールを待ち受け状態になっている送受信部11に送信する(S307)。携帯制御部12は、送受信部11で受信された電子メールをメール記憶部16に記憶させる。この携帯制御部12は、通信衛星40,送受信部51介して、該当する電子メールが送受信部11で受信されたこと(受信完了情報)を顧客管理部55宛に送信する(S308)。
【0082】
この送受信部51から受信完了情報が入力された顧客管理部55は、メールプロキシー部59から通知されたデータ量に応じて利用料金を算出する(S309)。この利用料金を算出した顧客管理部55は、送受信部51,送受信部61を介して、算出した利用料金を課金部64宛に通知する(S310)。この送受信部61から利用料金が通知された課金部64は、通知された利用料金をユーザ情報に対応付けて課金データベース65に記憶させる。
【0083】
(メール送受信提供システム及びメール送受信提供制御方法による作用及び効果)
このような本願に係る発明によれば、第二中継装置20は、通信衛星40を介して、地上波の電波エリア外に存在する携帯電話10とそのエリア内にあるメール管理部60との間で行われる電子メールの送受信を中継することができる。これにより、船舶又は飛行機等の搬送部30内にいるユーザは、その搬送部30が地上波の電波エリア外に位置する場合であっても、自己の携帯電話10を用いて該当する電子メールを通信衛星40経由でメール管理部60から取得することができる。
【0084】
また、搬送部30を扱う搬送業者が本システム又は第二中継装置20を導入すれば、その搬送業者は、搬送部30内で電子メールの送受信を行うことを希望するユーザを新規に獲得することができる。この結果、搬送部30を利用するユーザが増加するので、このシステムを設置する通信事業者は、更に通信トラヒックの量を増加させることができ、更に収益を増大させることができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、携帯電話が地上波エリア外に存在するときであっても、携帯電話とメール管理部との間で該当する電子メールの送受信をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るメール送受信提供システムの概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態における携帯電話、第一中継装置、第二中継装置及びメール管理部の内部構成を示す図である。
【図3】本実施形態における携帯電話と第一中継装置との間で登録処理がなされるまでの手順を示す図である。
【図4】本実施形態における携帯電話から送信された電子メールがメール管理部で受信されるまでの手順を示す図である。
【図5】本実施形態におけるメール管理部にある電子メールが該当する携帯電話に送信されるまでの手順を示す図である。
【符号の説明】
10…携帯電話、11…送受信部、12…携帯制御部、13…操作部、14…メール作成部、15…ブラウザ部、16…メール記憶部、17…携帯情報記憶部、20…第二中継装置、21…送受信部、22…認証中継部、23…メール中継クライアント部、24…メール中継サーバ部、25…中継メール記憶部、30…搬送部、40…通信衛星、50…第一中継装置、51…送受信部、52…登録部、53…登録情報記憶部、54…認証部、55…顧客管理部、56…顧客データベース、57…メールサーバ部、57…メールプロキシー部、58…メール記憶部、59…メールプロキシー部、60…メール管理部、61…送受信部、62…メールサーバ部、63…メール記憶部、64…課金部、65…課金データベース、70…通信ネットワーク、80…回線接続部
Claims (3)
- 電子メールを送受信可能な携帯電話とメール管理手段との間で電子メールの送受信を行うサービスを受けられるユーザを登録する登録手段が配備され、前記登録手段でユーザの登録がなされた後に、前記携帯電話と前記メール管理手段との間で行われる電子メールの通信を、地上波の電波が到達するエリアの外で中継する中継装置であって、
前記登録手段でユーザの登録がなされた後に、該ユーザが所持する前記携帯電話から受信した電子メールを通信衛星経由で前記メール管理手段に送信し、又は前記メール管理手段から前記通信衛星経由で受信した電子メールを、該ユーザが所持する前記携帯電話に送信することを特徴とする中継装置。 - 前記中継装置は、少なくとも一人のユーザを搬送する搬送手段に配備されることを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
- 電子メールを管理するメール管理手段に登録されたユーザの携帯する携帯電話が、地上波の電波が到達するエリア外に位置される場合には、前記携帯電話は、地上波の電波が到達するエリア外に配備され、且つ通信衛星と通信する手段を備えた中継装置を介して、電子メールの送受信を行うことを特徴とする無線通信方法。
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Cited By (2)
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WO2013154301A1 (ko) * | 2012-04-13 | 2013-10-17 | Park Jong In | 위성 통신 기능을 구비한 휴대 단말기 보조장치 |
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2003
- 2003-02-14 JP JP2003036137A patent/JP2004247996A/ja active Pending
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