JP2016537885A - 様々なネットワークを介した音声及びメッセージ通信を促進するためのシステム及び方法 - Google Patents

様々なネットワークを介した音声及びメッセージ通信を促進するためのシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

電子装置間のデータ通信を、様々な通信ネットワークを介して促進する技術を提供する。第一電子装置は地上ネットワークに接続されてもよく、及び第二電子装置は乗物の搭載通信ネットワークに接続されてもよい。第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツは、第二電子装置へ送達するために、第一電子装置から受信されてもよい。データセンターは、対応する順方向通信を、第二電子装置に、衛星通信リンクを介して送信することができる。また、データセンターは、リターン通信を第二電子装置から衛星通信リンク又は地上通信リンクのいずれかを介して受信することができ、そして、対応するコンテンツを第一電子装置に送信することができる。

Description

[関連出願への相互参照]
本出願は、以下の出願に対する優先権及び出願日の利益を主張する:米国特許仮出願第61/901,634(出願日2013年11月8日及び発明の名称「HYBRID COMMUNICATIONS FOR DEVICES ON VEHICLES(乗物上の装置のためのハイブリッド通信)」)及び米国特許非仮出願第14/312,413(出願日2014年6月23日及び発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR FACILITATING VOICE AND MESSAGING COMMUNICATIONS VIA VARIOUS NETWORKS(様々なネットワークを介した音声及びメッセージ通信を促進するためのシステム及び方法)」。これらの開示内容は、ここに参照によって、その全体が本明細書に組み込まれる。更に言えば、本出願は以下の出願に関連する:米国特許出願第14/291,878(出願日2014年5月30日及び発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR FACILITATING COMMUNICATIONS ORIGINATING FROM A NON−TERRESTRIAL NETWORK(非地上性のネットワークに由来する通信を促進するためのシステム及び方法)」(代理人整理番号第32045/48046))。この特許出願の内容は、ここに参照によって、その全体が組み込まれる。また、本出願は以下の出願に関連する:同時継続の米国特許出願第14/292,035(出願日2014年5月30日及び発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR FACILITATING COMMUNICATIONS DESTINED FOR A NON−TERRESTRIAL NETWORK(非地上性ネットワーク向けの通信を促進するためのシステム及び方法)」(代理人整理番号第32045/48047)。この特許出願の内容は、ここに参照によって、その全体が組み込まれる。
また更に、本願は、「VEHICLE DATA DISTRIBUTION SYSTEM AND METHOD(乗物データ分配システム及び方法)」と題し、且つ2012年11月13日に出願された同時係属の米国特許出願第13/675,200号、「COMMUNICATIONS SYSTEM AND METHOD FOR NODES ASSOCIATED WITH A VEHICLE(乗物に関連付けられたノードのための通信システム及び方法)」と題し、且つ2012年11月13日に出願された同時係属の米国特許出願第13/675,194号、及び「GROUND SYSTEM FOR VEHICLE DATA DISTRIBUTION(乗物データ分配のための地上システム)」と題し、且つ2012年11月13日に出願された同時係属の米国特許出願第13/675,190号に関連する。これら関連出願の内容全体は、ここに参照によって、その全体が組み込まれる。
本開示は、概して、乗物に搭載された装置へ又は該装置から伝達情報を送達することに関するものであり、そして、より具体的には、様々な通信ネットワークを介して電子装置間の通信を促進するためのシステム及び方法に関する。
目下、既存の航空会社及び他の運送会社は、様々なサービスを、携帯装置又は無線の装置(例えば、携帯電話、スマートデバイス、ラップトップ、タブレットコンピュータ、等)に提供しており、こうした提供は、こうした装置が乗物に搭載され、且つこうした乗物が目的地へ向かう間に行われる。しかし、乗物が移動中、地上の又は本来の特性((例えば、ローミング、テキスト化、同時コール、等)を携帯装置又は無線の装置に送達すると、幾つかの困難に直面する。典型的には、非地上環境において携帯装置又は無線の装置の本来の地上の特性をサポートするために、携帯ベースのステーション(例えば「ピコセル」)は、乗物に搭載される形で設置され、そして、携帯装置は、携帯装置のセル方式無線及び搭載された携帯ベースのステーションを介して、搭載ネットワークに接続する。幾つかの場合には、携帯ベースのステーションのほか、ハードウェアも乗物に搭載される形で設置される。こうした外部性のインフラは、限定的であり、且つ非常に高価である。更に、乗物に搭載された状態で生じる無線送信は、地上ベースのセル方式システムと干渉を起こす可能性がある。例えば、もし、乗物に搭載された携帯装置が、(例えば、搭載された携帯ベースのステーションが非活性化されたとき)携帯装置が接続する可能性のある充分なセル方式帯域を見つけられない場合、携帯装置は自動的にパワーを増加させ、これは、地上ベースのセルサイトと干渉を起こす可能性があり、並びに、携帯装置のバッテリーを急速に消耗する可能性がある。
幾つかの既存の地上通信システムは、インターネットベースのネットワーク接続を携帯装置に、搭乗中提供することができる。例えば、幾つかの通信システムはWi−Fi(登録商標)機能を備えており、これにより、モバイル装置が、ウェブサイトへのアクセス、及びマルチメディアのストリーミングを行うことを可能にする。しかし、携帯装置が乗物に搭載されている間、これらの通信システムは、モバイル装置に、地上での又は本来の通信の特性(即ち、携帯ベースの通信)を提供することができない。
従って、既存の通信インフラを向上させて、電子装置が非地上通信ネットワークに接続されている間、電子装置を介した携帯ベースの通信を促進させる余地がある。
本開示の概要
この概要は、[発明を実施するための形態]において、以下で更に説明される、簡略化した概念を抽出して伝えるために提供される。この概要は、請求された主題の基本的特徴、又は欠くことのできない特徴を特定することを意図せず、また請求された主題の範囲を制限するために使用されることを意図しない。
一実施形態において、地上ネットワークに接続される第一電子装置及び搭載通信ネットワークに接続される第二電子装置に及びこれらから伝達情報を提供する方法を提供する。前記方法は以下のステップを含む:前記第一電子装置から、サービスプロバイダネットワークを介して、第二電子装置を識別する第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを受信するステップ;順方向通信を生成するステップであって、前記順方向通信は(i)前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、及び前記順方向通信は(ii)前記第二電子装置に向けられたものである、該ステップ;並びに、前記順方向通信を、前記第二電子装置に、衛星通信リンクを介して伝送するステップ。前記方法は更に以下のステップを含む:リターン通信を、第二電子装置から、地上通信リンクを介して受信するステップであって、前記リターン通信は(i)第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、及び(ii)前記第一電子装置に向けられたものである、該ステップ;並びに、前記第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを、前記第一電子装置へ、前記サービスプロバイダネットワークを介して送信するステップ。
別の実施形態では、地上ネットワークに接続される第一電子装置及び搭載通信ネットワークに接続される第二電子装置に及びこれらから伝達情報を提供するシステムを提供する。前記システムは以下を含む:データを送受信するように構成される通信モジュール;並びに、メモリ及びプロセッサを含み、並びに、通信モジュールに通信可能に接続されるデータセンター。データセンターは以下の動作を行うように構成される:前記第一電子装置から、サービスプロバイダネットワークを介して、第二電子装置を識別する第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを受信すること;順方向通信を生成する事であって、前記順方向通信は(i)第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、及び前記順方向通信は、(ii)第二電子装置に向けられたものである、該生成すること;並びに、前記通信モジュールを介して、前記順方向通信を、前記第二電子装置へ、衛星通信リンクを介して送信すること。データセンターは更に以下の動作を行うように構成される:リターン通信を前記第二電子装置から地上通信リンクを介して受信することであって、前記リターン通信は(i)第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、前記リターン通信は(ii)前記第一電子装置に向けられたものである、該受信すること;及び、前記通信モジュールを介して、前記第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを、前記第一電子装置へ、前記サービスプロバイダネットワークを介して送信すること。
更なる実施形態において、地上ネットワークに接続される第一電子装置及び搭載通信ネットワークに接続される第二電子装置に及びこれらから伝達情報を提供する方法を提供する。前記方法は以下のステップを含む:前記第一電子装置から、サービスプロバイダネットワークを介して、第二電子装置を識別する第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを受信するステップ;順方向通信を生成するステップであって、前記順方向通信は(i)前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、及び前記順方向通信は(ii)前記第二電子装置に向けられたものである、該ステップ;並びに、前記順方向通信を、前記第二電子装置に、衛星通信リンクを介して伝送するステップ。前記方法は更に以下のステップを含む:リターン通信を第二電子装置から衛星通信リンクを介して受信するステップであって、前記リターン通信は、(i)第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、及び(ii)第一電子装置に向けられたものである、該ステップ;並びに、前記第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを、前記第一電子装置へ、前記サービスプロバイダネットワークを介して送信するステップ。
幾つかの実施形態に従った電子装置間のテキストベース通信を促進することができる電子装置及び構成要素を例示的に表したものを示す。
幾つかの実施形態に従って、非地上ネットワークに接続される電子装置に由来するテキストベース通信を促進することに関連した例示的なシグナル図を描写している。
幾つかの実施形態に従って、非地上ネットワークに接続される電子装置を意図したテキストベース通信を促進することに関連した例示的なシグナル図を描写している。
幾つかの実施形態に従って、電子装置間の音声ベース通信を促進することができる電子装置及び構成要素を例示的に表したものを示す。
幾つかの実施形態に従って、非地上ネットワークに接続される電子装置に由来する音声ベース通信を促進することに関連する例示的なシグナル図を描写している。
幾つかの実施形態に従って、非地上ネットワークに接続される電子装置を意図した音声ベース通信を促進することに関連する例示的なシグナル図を描写している。
幾つかの実施形態に従って、データを、1セットの乗物に搭載された装置へ、及び1セットの乗物に搭載された装置から送達するための、代表的なハイブリッド通信システムを示す。
幾つかの実施形態に従って、ハイブリッド伝達情報を、1セットの乗物に搭載された装置へ、及び1セットの乗物に搭載された装置から提供する方法の例を示す。
幾つかの実施形態に従って、ハイブリッド伝達情報を、1セットの乗物に搭載された装置へ、及び1セットの乗物に搭載された装置から提供する方法の例を示す。
幾つかの実施形態に従って、ハイブリッド通信システムにおいて確立されたデータ通信トンネルのブロック図の例を含む。
幾つかの実施形態に従って、分散された方法又はハイブリッドな方法で、コンテンツを乗物によって輸送されている装置へ送達するための方法の例を示す。
幾つかの実施形態に従って、分散された方法又はハイブリッドな方法で、コンテンツを乗物に搭載された装置へ送達するための方法の実施形態を示す。
幾つかの実施形態に従って、ハイブリッド伝達情報又はデータを乗物上で受信し、且つ受信された情報又はデータを、乗物に搭載された受信側装置へ送達するように構成される乗物の中に収納されたシステム例のブロック図である。
幾つかの実施形態に従って、ハイブリッド通信システムで利用されるかもしれないコンピューティング装置例のブロック図である。
幾つかの実施形態に従って、音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを、様々な通信ネットワークを介して通信する例示的な方法を示す。
好ましい実施形態の詳細な説明
次の文は、数多くの異なった実施形態の詳細な説明を明らかにしてはいるが、その説明の法的範囲は、この特許書類の最後で明らかにされる請求項の文言及び等価物によって定義されること旨理解されたい。詳細な説明は、例としてのみ解釈されるべきであり、且つあらゆる可能な実施形態を説明しないが、その理由は、あらゆる可能な実施形態を説明することは、実際的でないからである。現在の技術又は、この特許の出願日の後に開発された技術のいずれかを使用して、数多くの代替的実施形態が履行され得るであろうが、これらの代替的実施形態は、依然として請求項の範囲内に入るであろう。
更に理解されるべきことであるが、この特許において、「本明細書で使用されるように、用語’−−’はここに、・・・を意味することが定義される」という文、又は類似の文を使用して、用語が明白に定義されなければ、明示的に又は暗黙的にのいずれかによって、その平易な意味又は通常の意味を超えて、その用語の意味を限定する意図は無い。そして、そのような用語は、この特許の任意の節でなされた(請求項の言葉以外の)任意の陳述に基づく範囲の中に限定される、と解釈されるべきではない。この特許の最後における請求項の中で列挙された任意の用語が、単一の意味と矛盾しないやり方で、この特許の中で言及されている限り、読者を混乱させないよう明瞭にするために、そのような言及が行われており、且つそのような請求項の用語が、暗示的に又は他の方法で、その単一の意味に限定されることは、意図されていない。最後に、請求項の構成要件が、「手段」という単語及び、任意の構造を詳述しない機能を列挙することによって定義されない限り、任意の請求項の構成要件の範囲が、35米国特許法112条6節の適用に基づいて解釈されることは意図されない。
加えて、本開示の内容の任意部分又は全ては、「VEHICLE DATA DISTRIBUTION SYSTEM AND METHOD(乗物データ分配システム及び方法)」と題する同時係属の米国特許出願第13/675,200号の開示内容の任意部分又は全てと関連して働いてもよく、この特許出願の内容は、ここに参照によって、その全体が組み込まれる。更に、本開示の内容の任意部分又は全ては、「COMMUNICATIONS SYSTEM AND METHOD FOR NODES ASSOCIATED WITH A VEHICLE(乗物に関連付けられたノードのための通信システム及び方法)」と題する同時係属の米国特許出願第13/675,194号の開示内容の任意部分又は全てと関連して働いてもよく、この特許出願の内容は、ここに参照によって、その全体が組み込まれる。また、本開示の内容の任意部分又は全ては、「GROUND SYSTEM FOR VEHICLE DATA DISTRIBUTION(乗物データ分配のための地上システム)」と題する同時係属の米国特許出願第13/675,190号の開示内容の任意部分又は全てと関連して働いてもよく、この特許出願の内容は、ここに参照によって、その全体が組み込まれる。
更にいうと、本開示の任意の又は全ての内容は、以下の出願の任意の又は全ての開示内容と併せて動作することができる:同時係属の米国特許出願第14/291,878(発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR FACILITATING COMMUNICATIONS ORIGINATING FROM A NON−TERRESTRIAL NETWORK(非地上性のネットワークに由来する通信を促進するためのシステム及び方法)」(代理人整理番号第32045/48046));及び同時係属の米国特許出願第14/292,035(発明の名称「SYSTEMS AND METHODS FOR FACILITATING COMMUNICATIONS DESTINED FOR A NON−TERRESTRIAL NETWORK(非地上性ネットワーク向けの通信を促進するためのシステム及び方法)」(代理人整理番号第32045/48047))。この内容は、ここに参照によって、その全体が組み込まれる。
図1は、複数の構成要素を例示的に表したもの(100)であり、これらの構成要素は電子装置間のセル方式ベースの通信を促進するように構成される。特に、前記例示図の構成要素(100)は、テキストベース通信(例えば、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージ)を促進するように構成され、こうした通信は、非地上ベースのネットワークに接続される電子装置(105)と地上ベースのネットワークに接続される1以上の追加的装置(110)との間で行われる。概して、本明細書で言及する時、地上ベース(“terrestrial−based” 又は “ground−based”)のネットワークは、以下の任意のネットワークを指す:地上環境にいる間電子装置が接続することができ、しかしながら、高速又は高度な乗物(例えば飛行機)によって輸送されている間、容易に接続することができないネットワーク。同様に、非地上ベース(“non−terrestrial−based” 又は “non−ground−based”)のネットワークは、以下の任意のネットワークを指す:地上ベースのネットワークの範囲内にない間又は容易に地上ベースのネットワークに接続できない間(例えば、電子装置が高速又は高度な乗り物(例えば飛行機)によって輸送されている間)、電子装置が接続することができるネットワーク。概して、外部のネットワークは、地上システム及び地上コンピューティング・デバイスを含み、これらは、本質的には、ある場所に固定される。更に、外部のネットワークは、基地ステーション又はインフラを含み、これらはある施設を含み、これを介して、装置は、外部のネットワークに無線アクセスすることができるが、これらは、地上又は地球に固定して取り付けられる1以上の建物又は他の構造物に含まれてもよい。
各電子装置(105)及び追加的装置(110)は、任意のタイプのスタンドアロン又は携帯型の電子装置であってもよく、これらは、1以上のネットワークを介して通信することができる。例えば、各電子装置(105)及び追加的装置(110)は以下の物であってもよい:携帯電話、個人情報端末(PDA)、スマートフォン、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤー、デスクトップ又はノートブックコンピュータ、MP3プレーヤー、デジタル放送受信機、又は任意の他の電子装置。また、各電子装置(105)及び追加的装置(110)は、セル方式サービスプロバイダによる加入又はプランを有してもよく、これにより、セル方式サービスプロバイダは、電子装置(105)及び/又は追加的装置(110)を介して実施されるセル方式通信をサポートする。
図1に示すように、電子装置(105)は、乗物(117)によって輸送され、又は、そうでなければ乗物(117)内に位置する。幾つかの実施形態において、乗物(117)は個人によって所有され、及び/若しくは個人によって操作されてもよく、又は、乗物は、企業、組織若しくは政府団体によって所有及び/若しくは操作されてもよい。乗物(117)は、乗物の群れの1つであってもよい。乗物(117)は、乗客を輸送するために使用することができ、これらの乗客は料金を支払ったものであるか、又はそうでない場合には乗物に乗る権限を与えられたものである。乗物(117)は、企業又は組織のエクゼクティブ又はスタッフ、及びこれらのゲストを輸送するために使用されてもよい。乗物(117)は、生きた又は無生物の貨物、荷物、郵便、及び/又は他のタイプの乗客又は貨物を輸送するために使用することができる。更に、図1は、乗物(117)を航空機として描写しているが、本明細書に記載の技術及び原理は、等しく他のタイプの乗物に当てはめることができる(例えばトラック、自動車、バス、電車、ボート、船、はしけ、地下鉄、ヘリコプター、救急車又は他の緊急乗物、軍用の乗物、他の空輸の、水上輸送の、若しくは地上輸送の乗物、及び、宇宙飛行に適した乗物)。
乗物(117)は、以下の物を備える:無線のアクセスポイント(119)及び搭載通信ネットワークシステム(121)。ある時間の任意の所与の瞬間において、搭載通信ネットワークシステム(121)は、1以上のデータ又は通信ネットワークと通信接続することができ、これらは、大部分において(完全にではないにしても)、廃棄され、管理され、及び/又はホストされ、乗物(117)の外部にある。例えば、外部のネットワークは、公共の、地上ベースのデータ又は通信ネットワーク、例えば、インターネット及び/又はPSTN(公共スイッチ電話ネットワーク)、であってもよい。また、外部のネットワークは、地上ベースのプライベートデータ及び/又は通信ネットワークであってもよい。更に、外部のネットワークは、セル方式のネットワーク(107)であってもよく、これは、セルサイトステーション(123)を含むことができる。概して、外部のネットワークは、地上システム及び地上コンピューティング・デバイスを含み、これらは、本質的には、ある場所に固定される。更に、外部のネットワークは、基地ステーション又はインフラを含み、これらはある施設を含み、これを介して、装置は、外部のネットワークに無線アクセスすることができるが、これらは、地上又は地球に固定して取り付けられる1以上の建物又は他の構造物に含まれてもよい。
電子装置(105)は、搭載通信ネットワークシステム(121)に無線のアクセスポイント(119)を介して接続することができる。概して、搭載通信ネットワークシステム(121)を、完全に乗物(117)に乗った状態で、廃棄、管理、及び/又はホストすることができる。例えば、搭載通信ネットワークシステム(121)は、WiFi(登録商標)ネットワークであってもよく、これは、乗物(117)のキャビン内に含まれてもよく、及び該キャビン内で動作してもよい。搭載通信ネットワークシステム(121)は、以下を用いることができる:任意の知られた通信プロトコル又はこれらの組み合わせ、例えば、無線のプロトコル、有線のプロトコル、他のARINC規格対応プロトコル、又はプライベートプロトコル。一例において、搭載通信ネットワークシステム(121)は、IEEE802.11対応プロトコルを用いて、電子装置(105)と通信することができる。別の例では、搭載通信ネットワークシステム(121)は、ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル(HTTP)及び近距離無線通信(NFC)対応プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標))を用いて、電子装置(105)と通信することができる。
また、搭載通信ネットワークシステム(121)は、電子装置(105)とセル方式ネットワーク(107)のセルサイトステーション(123)との間の通信を促進し、及び管理することができる。実施形態によれば、搭載通信ネットワークシステム(121)及びセルサイトステーション(123)は、航空機使用のための空対地(ATG)通信ネットワークを集合的に構成することができる。幾つかの実施形態において、搭載通信ネットワークシステム(121)及びセルサイトステーション(123)は、任意のタイプのデータ通信を、任意の無線の規格又は技術を介して促進することができる(例えば、GSM(登録商標)、CDMA、TDMA、WCDMA(登録商標)、LTE、EDGE、OFDM、GPRS、EV−DO、UWBなど)。
セル方式ネットワーク(107)のセルサイトステーション(123)は、1以上の様々な有線の又は無線ネットワークを介して、地上ベースのデータセンター(129)に接続することができ、該データセンターは、電子装置(105)と他の電子装置(例えば、追加的装置(110))との間の通信を安全に促進するための構成要素を有することができる。特に、セルサイトステーション(123)は、以下を含む:セッションボーダーコントローラー(SBC)及びセッション開始プロトコル(SIP)サーバー(127)(別々のサーバーであってもよく、又は同一のサーバーとなるよう組み合わせてもよい)及び登録サーバー(114)。登録サーバー(114)は、ハードウェア及びソフトウェア要素の任意の組み合わせであってもよく、これらは、以下の動作を行うように構成される:直接に又は間接的に電子装置(105)及び追加的装置(110)と通信し、本明細書に記載の機能及び通信を促進する。更に、SBC/SIPサーバー(127)は、電子装置(105)、追加的装置(110)、及びデータセンター(129)の間の通信セッションを、SIPシグナリング通信プロトコルを用いて、促進及び管理することができる。
この実施形態についてはSIPシグナリングプロトコルとともに動作するものとして説明しているが、以下の点を理解されたい:他の規格又は専用アプリケーションプロトコルも意図していること。例えば、他の意図するプロトコルとして以下のものが含まれる:ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル(HTTP)、シンプルメールトランスファープロトコル(SMTP)、トランスミッションコントロールプロトコル(TCP)、ユーザーデータグラムプロトコル(UDP)、インターネットコントロールメッセージプロトコル(ICMP)、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)など。
実施形態によれば、電子装置(105)は、通信アプリケーション(図1に示さず)をダウンロード及びインストールすることができ、これは、電子装置(105)が乗物(117)内に位置する時にセル方式ベースの通信を可能にする。更に、電子装置(105)は、通信アプリケーションを用いて、登録サーバー(114)に関するアカウントを登録及び作成することができ、これについては、同時係属の出願番号14/291,558及び14/291,511で議論しているが、電子装置(105)が、様々な空輸の通信ネットワーク(例えば、航空機使用のための空対地(ATG)通信ネットワーク)を介して通信することを可能にする。
図1に示すように、登録サーバー(114)は、セル方式ベースのネットワークを介して、電子装置(105)に関連するホームネットワーク(111)に接続することができる。セル方式ベースのネットワークは、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)であってもよく、以下の動作を行うように構成されてもよい:任意のタイプのデータ通信を、任意の規格又は技術(例えば、GSM、CDMA、TDMA、WCDMA、LTE、EDGE、OFDM、GPRS、EV−DO、UWBなど)を介して促進すること。概して、電子装置(105)のホームネットワーク(111)は、セル方式通信サービスプロバイダによって管理され、又は提供されてもよく、これを用いて、電子装置(105)のユーザー(即ち、加入者)は、無線通信のサービス及び特徴を送受信するための配置を有する。従って、電子装置(105)のホームネットワーク(111)は、ホームロケーションレジスタ(HLR)(115)及び/又はヴィジッティングロケーションレジスタ(VLR)(図1に示さず)を、他のデータベース又は構成要素間で、管理又は監督することができ、サービス配置に従って、セル方式通信、ローミング、及び電子装置(105)のための他の特徴をサポート及び管理することができる。更に言えば、セル方式のラジオ周波数(RF)通信帯域は、ホームネットワーク(111)によって、携帯装置と無線通信を行うために使用されるが、これは、以下の目的で設計されたRF帯域であってもよい:AMP、TDMA、CDMA、GSM、PCS、3G、4G、5G、及び/又は任意の他の地上のセル方式のラジオ周波数帯域。概して、セル方式のラジオ周波数帯域は、スペクトルの使用を支配する政府機関又は他の団体によって割り当てられたRFスペクトルの一部である。幾つかのネットワークにおいて、複数のセル方式RF帯域をサポートすることができる。
HLR(115)は、データベースを含むことができ、該データベースは、電子装置の識別情報を記憶して、該識別情報を認証してホームネットワーク(111)を介した通信が行われる。特に、各認証された装置に関して、HLR(115)は、対応する国際携帯加入者識別子(IMSI)を記憶することができ、これは、各認証された装置を識別する一意の番号である(又はより具体的には、各認証された装置のSIMカードを識別する)。また、HLR(115)は、各IMSIと携帯加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(MSISDN)とをペアリングさせることができ、該番号は、認証された装置の電話番号に対応する。ホームネットワーク(111)は、更にショートメッセージサービスセンター(SMSC)(102)を含み、これは、セル方式ベースのメッセージ(例えば、テキストメッセージ(例えばSMSメッセージ))を記憶、転送、変換、及び送達するように構成される。特に、SMSC(102)は、データセンター(129)へ、メッセージを転送することができ、該メッセージは、追加的装置(110)に由来し、及び電子装置(105)に向けられたものであってもよい。更に、SMSC(102)は、追加的装置(110)に、メッセージを送信することができ、該メッセージは、電子装置(105)から、データセンター(129)を介して受信されたものであってもよい。
実施形態によれば、前記例示図(100)の構成要素は以下の動作を行うように構成される:電子装置(105)と1以上の追加的装置(110)との間のセル方式ベースのメッセージの通信を促進すること。一実施形態において、データセンター(129)は、搭載通信ネットワークシステム(121)及びセル方式ネットワーク(107)を介して、メッセージを、電子装置(105)から受け取ることができ、該電子装置は、乗物(117)内に搭載されて移動する。ここで、メッセージは、追加的装置(110)に向けられる。メッセージがインターネットベースの通信として開始されるという理由から、メッセージは、追加的装置(110)へ送達するための従来のセル方式ベースのメッセージとして構成されるわけではない。従って、データセンター(129)は、メッセージに関連する様々な技術を実行することができ、その結果、メッセージは、ホームネットワーク(111)を介して、追加的装置(110)へ、従来のセル方式ベースのメッセージとして送達されるように構成される。
別の実施形態では、データセンター(129)は、メッセージを追加的装置(110)から、ホームネットワーク(111)を介して受け取ることができ、ここで、メッセージは、乗物(117)に搭載されて移動する電子装置(105)に向けられる。メッセージがセル方式ベースの通信として開始されるという理由から、メッセージは、電子装置(105)に送達するように構成されていない。なぜならば、電子装置(105)は直接セル方式ベースのネットワークに接続されているわけではないからである。従って、データセンター(129)は、メッセージに関連する様々な技術を実行することができ、その結果、メッセージは、セル方式ネットワーク(107)及び搭載通信ネットワークシステム(121)を介して、電子装置(105)に、インターネットベースのメッセージとして、送達されるように構成される。
図2はシグナル図(200)であり、テキストベース通信又はメッセージの通信を促進することに関連し、これは、発信元(origination/originating)装置(205)に由来し、該装置は非地上ベースのネットワークに接続される(例えば、発信元装置(205)が、乗物(例えば航空機)に搭載されている場合)。本明細書に記載の実施形態によれば、テキストベース通信は、SMSメッセージであってもよいが、しかし、以下の点を理解されたい:即ち、他のテキストベースの又はマルチメディアベースの通信も意図している。シグナル図(200)は以下を含む:発信元装置(205)(例えば、図1に関連して議論した電子装置(105));SBC/SIPサーバー(227)(例えば、図1に関連して議論したSBC/SIPサーバー(127))及び登録サーバー(214)(例えば、図1に関連して議論した登録サーバー(114))を含むデータセンター(229);SMSC(212)(例えば、図1に関連して議論したSMSC(112));並びに送信先装置(210)(例えば、図1に関連して議論した送信先装置(110))。
実施形態によれば、発信元装置(205)のユーザーは、サービス又は製品を利用可能なサービス又は製品のリストから選択することができ、該リストは、以下を含むことができる:発信元装置(205)のための、期間、データ制限、又は他のパラメーターに基づく様々なセル方式接続のオプション。例えば、サービス又は製品のリストは、特定のフライトの期間中無制限にテキストベース通信の送受信を行うオプションを含むことができる。
テキストベースのメッセージの通信を開始するため、ユーザーは、発信元装置(205)を使用して、メッセージのボディ及びレシピエントの識別情報を入力する(230)ことができる。特に、レシピエントの識別情報は、送信先装置(210)に関連したMSIDSN(即ち、電話番号)であってもよい。幾つかの実施形態において、ユーザーは、メッセージを開始することができ、その際に、通信アプリケーションを使用することができ、該アプリケーションは、乗物の搭載通信ネットワークシステム及び/又は登録サーバー(214)に既に登録されたものであってもよい。更に、通信アプリケーションは、テキストベースのメッセージをSIPベースのメッセージに変換することができ、ここで、SIPメッセージは、ユニフォームリソースインジケータ(URI)を含み、これは、発信元装置(205)に関連するIMSI及び/又はMSISDNを示す。
図2には示していないが、発信元装置(205)は、デジタル証明書を用いてSBC/SIPサーバー(427)とのトランスポート層セキュリティ(TLS)接続を開始することができる。特に、前記証明書は、登録サーバー(214)が発信元装置(205)に対して装置の登録技術の期間中発行する証明書であってもよい。登録サーバー(214)(認証局(CA)として動作する)は、前記証明書を確証し、及び成功応答をSBC/SIPサーバー(227)に送信することができる。成功応答の受信に応答して、SBC/SIPサーバー(227)は、発信元装置(205)とのTLS接続を確立することができる。
発信元装置(205)は、SIPメッセージを、SBC/SIPサーバー(227)に、確立されたTLS接続を介して、送信(231)することができる。SBC/SIPサーバー(227)は、SIPメッセージを復号化(232)することができ、及び発信元装置(205)に関連するIPアドレスを探索(233)することができる。特に、IPアドレスは、ケア・オブ・アドレス(CoA)であってもよく、該アドレスは、SBC/SIPサーバー(227)が予め発信元装置(205)と関連付けたものであってもよい。SBC/SIPサーバー(227)は、発信元装置(205)のIPアドレスを変更(234)することができ、該変更は、SIPメッセージに含まれるIPアドレスを発信元装置(205)に関連付けられたCoAに置き換えることによって行われてもよい。
IPアドレスを変更した後、SBC/SIPサーバー(227)は、変更されたIPアドレスを有するSIPメッセージを、登録サーバー(214)に送信(235)することができる。登録サーバー(214)は、SIPメッセージを検査し、そして、発信元装置(205)がアクティブな製品又はサービスを有することを確認(236)することができる。また、登録サーバー(214)は、SIPメッセージを、SMSメッセージに、適切な通信プロトコル(例えば、GSM、CDMA、等)に従って、変換(237)することができる。更に、登録サーバー(214)は、SMSメッセージの「from」フィールドを、発信元装置(205)のMSISDNに変更(238)することができる。特に、登録サーバー(214)は、発信元装置(205)の識別情報を使用することができ、該識別情報は、SIPメッセージ(例えば、発信元装置(205)のIMSI)において特定されるが、発信元装置(205)のMSISDNを探索することができる。
SMSメッセージを生成した後、登録サーバー(214)は、SMSメッセージをSMSC(202)に送信(239)することができ、そして、SMSC(202)は、SMSメッセージを送信先装置(210)に送達(240)することができる。送信先装置(210)がSMSメッセージを受信するとき、(238)に含まれるMSISDNは、SMSメッセージを、従来のセル方式ベースのSMSとして表示することを可能にする((231)に含まれるSIPメッセージに由来するメッセージの代わりに)。特に、送達されるSMSの表示は、1つの携帯装置から別の携帯装置へセル方式ネットワークを介して送信されるSMSメッセージの表示と違いがない。
SMSメッセージをSMSC(202)から受信すると、送信先装置(210)は、SMSメッセージをユーザー・インターフェース中に提示(245)することができる。幾つかの実施形態において、送信先装置(210)は、SMSメッセージのボディ又はテキスト部分を、送信先装置(210)にインストールされたアプリケーションを介して提示することができる。更に、送信先装置(210)は、メッセージの受信通知をSMSC(202)に送信(241)することができ、これは、それぞれ以下のところに転送することができる:登録サーバー(214)(242)、SBC/SIPサーバー(227)(243)、及び発信元装置(205)(244)。
図3はシグナル図(300)を示しており、該図は、テキストベース通信又はメッセージの送達の促進に関するものであり、これらの通信は、地上ベースのネットワークに接続される発信元装置(310)に由来する。更に、テキストベース通信は、非地上ベースのネットワークに接続される送信先装置(305)に向けられたものである(例えば、送信先装置(305)が乗物(例えば航空機)に搭載される場合)。本明細書に記載の実施形態によれば、テキストベース通信は、SMSメッセージであってもよいが、しかし、以下の点を理解されたい:即ち、他のテキストベースの又はマルチメディアベースの通信も意図している。シグナル図(300)は以下を含む:送信先装置(305)(例えば、図1に関連して議論した電子装置(105));SBC/SIPサーバー(327)(例えば、図1に関連して議論したSBC/SIPサーバー(127))及び登録サーバー(314)(例えば、図1に関連して議論した登録サーバー(114))を含むデータセンター(329);HLR(315)及びSMSC(312)(例えば、図1に関連して議論したHLR(115)及びSMSC(112))を含むホームネットワーク(311);並びに、発信元装置(310)(例えば、図1に関連して議論した追加的装置(110))。議論目的として、以下の点を理解されたい:送信先装置(305)はすでに登録サーバー(314)への登録手続きを完了させており、また、テキストベース通信を非地上ベースのネットワークを通して可能にする製品又はサービスをすでに購入している。
テキストベースのメッセージの通信を開始するため、ユーザーは、発信元装置(310)を用いて以下のことを行うことができる:SMSメッセージを作成すること(例えば、従来のテキストメッセージアプリケーションを用いて)、レシピエントを指定すること(例えば、送信先装置(305)のMSISDNを含めることを介して)、及び、SMSメッセージを送信するための選択を行うこと。動作の際、発信元装置(310)は、SMSメッセージをSMSC(302)に送信(330)する。SMSメッセージを受信すると、SMSC(302)は、送信先装置(305)に関連するHLR(315)から、SMSメッセージ中で指定されるMSISDNに関連するルーティング情報を要求(331)する。送信先装置(305)はあらかじめ登録サーバー(314)に登録されているため、登録サーバー(314)は、あらかじめ送信先装置(305)の場所を、HLR(315)にアップデートしており、従って、HLR(315)は、送信先装置(305)と登録サーバー(314)との関連を「気づく」ことができる。従って、HLR(315)は、送信先装置(305)に関連するルーティング情報を送信(332)することができ、これは、登録サーバー(314)のルーティング番号であってもよい。
ルーティング番号を用いて、SMSC(302)は、送信先装置(305)のMSISDNを有するSMSメッセージを、登録サーバー(314)に送信(333)することができる。登録サーバー(314)は、MSISDNを検査して、送信先装置(305)に関連するアクティブな製品又はサービスがあるかどうかを確認(334)することができる。特に、送信先装置(305)のユーザーは、(例えば、フライト時又はフライト中)、予めサービス又は製品を利用可能なサービス又は製品のリストから選択することができ、該リストは以下を含むことができる:期間、データ制限、又は他のパラメーターに基づく送信先装置(305)への様々なセル方式接続のオプション。また、登録サーバー(314)は、送信先装置(305)のMSISDNに関連するSIP URIを検索(335)することができる。特に送信先装置(305)を登録サーバー(314)に登録する最中、SIP URIは、あらかじめMSISDNに関連付けられてもよい。
登録サーバー(314)は、SMSメッセージを、SIPメッセージに、SIP URIを用いて、且つ様々な技術又は通信プロトコル(例えば、CDMA、GSM等)に従って変換(336)することができる。また、登録サーバー(314)は、SIP URIを有するSIPメッセージを、SBC/SIPサーバー(327)に送信(337)することができる。実施形態によれば、SBC/SIPサーバー(327)は、送信先装置(305)とのTLS接続を、デジタル証明書を用いて又は他の技術に従って確立(338)することができる。更に、SBC/SIPサーバー(327)は、SIPメッセージを、送信先装置(305)に、確立されたTLS接続を介して送信(342)することができる。送信先装置(305)は、SIPメッセージを送信先装置(305)のユーザーに提示(343)することができる。幾つかの実施形態において、送信先装置(305)は、SIPメッセージのボディ又はテキスト部分を、送信先装置(305)にインストールされたアプリケーションを介して提示することができる。SIPメッセージを受信した後、送信先装置(305)は、メッセージの受信通知を、SBC/SIPサーバー(327)に送信(339)することができ、これらは、それぞれ、以下の所に転送することができる:登録サーバー(314)(340)及び発信元装置(310)。
図4は、電子装置間のセル方式ベースの通信を促進するように構成される構成要素を例示的に表したもの(400)である。特に、前記例示図(400)の構成要素は以下の動作を行うように構成される:非地上ベースのネットワークに接続される電子装置(405)と地上ベースのネットワークに接続される1以上の追加的装置(410)との間の音声ベース通信(例えば、VoIP呼び出し)を促進すること。
図1の電子装置(105)及び追加的装置(110)と同様、各電子装置(405)及び追加的装置(410)は、任意のタイプのスタンドアロン又は携帯型の電子装置であってもよく、これらは、1以上のネットワークを介して通信することができる。例えば、各電子装置(405)及び追加的装置(410)は以下の物であってもよい:携帯電話、個人情報端末(PDA)、スマートフォン、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤー、デスクトップ又はノートブックコンピュータ、MP3プレーヤー、デジタル放送受信機、又は任意の他の電子装置。各電子装置(405)及び追加的装置(410)は、また、セル方式サービスプロバイダに関する加入又はプランを有してもよく、これにより、セル方式サービスプロバイダは、電子装置(405)及び/又は追加的装置(410)を介して行われるセル方式通信をサポートする。
図4に示すように、電子装置(405)は、乗物(417)によって輸送され、又は、そうでなければ乗物(417)内に位置する(図1に関連して議論した乗物(117)と同様に)。乗物(417)は、以下の物を備える:無線のアクセスポイント(419)及び搭載通信ネットワークシステム(421)。ある時間の任意の所与の瞬間において、搭載通信ネットワークシステム(421)は、1以上のデータ又は通信ネットワークと通信接続することができ、これらは、大部分において(完全にではないにしても)、廃棄され、管理され、及び/又はホストされ、乗物(417)の外部にある。例えば、外部のネットワークは、以下のものであってもよい:公共の、地上ベースのデータ又は通信ネットワーク、例えば、インターネット及び/又はPSTN(公共スイッチ電話ネットワーク)。また、外部のネットワークは、地上ベースのプライベートデータ及び/又は通信ネットワークであってもよい。更に、外部のネットワークは、セル方式のネットワーク(407)であってもよく、これは、セルサイトステーション(423)を含むことができる。典型的には、地上システム及び地上コンピューティング・デバイスは、本質的に、ある場所に固定されてもよく、また、基地ステーション又はインフラは、ある施設を含有し、該施設を介して、装置が地上システムに無線アクセスできるが、これらは、地上又は地球に固定して取り付けられる1以上の建物又は他の構造物に含まれてもよい。
電子装置(405)は、搭載通信ネットワークシステム(421)に無線のアクセスポイント(419)を介して接続することができる。概して、搭載通信ネットワークシステム(421)を、完全に乗物(417)に乗った状態で、廃棄、管理、及び/又はホストすることができる。例えば、搭載通信ネットワークシステム(421)は、Wi−Fi(登録商標)ネットワークであってもよく、これは、乗物(417)のキャビン内に含まれ、及び動作してもよい。搭載通信ネットワークシステム(421)は、以下を用いることができる:任意の知られた通信プロトコル又はこれらの組み合わせ(例えば、無線のプロトコル、有線のプロトコル、他のARINC規格対応プロトコル、又はプライベートプロトコル)。一例において、搭載通信ネットワークシステム(421)は、IEEE802.11対応プロトコルを用いて、電子装置(405)と通信することができる。別の例では、搭載通信ネットワークシステム(421)は、ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル(HTTP)及び近距離無線通信(NFC)対応プロトコル(例えば、bluetooth(登録商標))を用いて、電子装置(405)と通信する。
また、搭載通信ネットワークシステム(421)は、電子装置(405)とセル方式ネットワーク(407)のセルサイトステーション(423)との間の通信を促進し、及び管理することができる。実施形態によれば、搭載通信ネットワークシステム(421)及びセルサイトステーション(423)は、航空機使用のための空対地(ATG)通信ネットワークを集合的に構成することができる。幾つかの実施形態において、搭載通信ネットワークシステム(421)及びセルサイトステーション(423)は、任意のタイプのデータ通信を、任意の無線の規格又は技術を介して促進することができる。(例えば、GSM、CDMA、TDMA、WCDMA、LTE、EDGE、OFDM、GPRS、EV−DO、UWBなど)。
セル方式ネットワーク(407)のセルサイトステーション(423)は、1以上の様々な有線の又は無線ネットワークを介して、地上ベースのデータセンター(429)に接続することができ、電子装置(405)と他の電子装置(例えば、追加的装置(410))との間の通信を安全に促進するための構成要素を有することができる。特に、セルサイトステーション(423)は、以下を含む:SBC/SIPサーバー(427)(別々のサーバーであってもよく、又は同一のサーバーとなるよう組み合わせてもよい)及び登録サーバー(414)。登録サーバー(414)は、以下を含むことができる:ハードウェア及びソフトウェア要素の任意の組み合わせであって、直接に又は間接的に電子装置(405)及び追加的装置(410)と通信し、本明細書に記載の機能及び通信を促進するように構成される。更に、SBC/SIPサーバー(427)は、電子装置(405)、追加的装置(複数可)(4101)、及びデータセンター(429)の間の通信セッションを、SIPシグナリング通信プロトコルを用いて促進及び管理することができる。
実施形態によれば、電子装置(405)は、通信アプリケーション(図1に示さず)をダウンロード及びインストールすることができ、該アプリケーションは、電子装置(405)が乗物(417)に搭載されるときに携帯ベースの通信を可能にする。更に、電子装置(405)は、通信アプリケーションを用いて、登録サーバー(414)にアカウントを登録及び作成することができる。前記登録により、電子装置(405)が様々な空輸の通信ネットワーク(例えば、航空機使用のための空対地(ATG)通信ネットワーク)を介して通信するよう構成される。
図4に示すように、登録サーバー(414)は、セル方式ベースのネットワークを介して、電子装置(405)に関連するホームネットワーク(411)に接続することができる。セル方式ベースのネットワークは、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)であってもよく、以下の動作を行うように構成されてもよい:任意のタイプのデータ通信を、任意の規格又は技術(例えば、GSM、CDMA、TDMA、WCDMA、LTE、EDGE、OFDM、GPRS、EV−DO、UWBなど)を介して促進すること。概して、電子装置(405)のホームネットワーク(411)は、セル方式通信サービスプロバイダによって管理され、又は提供されてもよく、これを用いて、電子装置(405)のユーザー(即ち、加入者)は、無線通信のサービス及び特徴を受信するための配置を有することができる。従って、電子装置(405)のホームネットワーク(411)は、他のデータベース又は構成要素の中で、HLR(415)及び/又はVLR(図4に示さず)を管理又は監督してもよく、セル方式通信、ローミング、及び他の特徴を、サービス同意に従って、サポート及び管理することができる。更に言えば、携帯装置と無線通信するためのホームネットワーク(411)によって使用されるセル方式のラジオ周波数(RF)通信帯域は、以下の目的で設計されたRF帯域であってもよい:AMP、TDMA、CDMA、GSM、PCS、3G、4G、5G、及び/又は任意の他の地上のセル方式のラジオ周波数帯域。概して、セル方式のラジオ周波数帯域は、スペクトルの使用を支配する政府機関又は他の団体によって割り当てられたRFスペクトルの一部である。幾つかのネットワークにおいて、複数のセル方式RF帯域をサポートすることができる。
HLR(415)は、データベースを含むことができ、電子装置の識別情報を記憶して、該識別情報を認証してホームネットワーク(411)を介した通信が行われる。特に、各認証された装置に関して、HLR(415)は、対応するIMSIを記憶することができ、これは、各認証された装置を識別する一意の番号である(又は、より具体的には、各認証された装置のSIMカードを識別する)。また、HLR(415)は、各IMSIを、認証された装置の電話番号に対応するMSISDNにペアリングすることができる。
データセンター(429)は、更に、SIPトランクプロバイダ(412)と通信するように構成されてもよい。実施形態によれば、SIPトランクプロバイダ(412)は、VoIP及びストリーミングメディア通信を可能にし、これにより、インターネット電話サービスプロバイダ(ITSP)が電話サービス及び統一された通信をSIPベースの通信を備える顧客に送達する。各ホームネットワーク(411)及びSIPトランクプロバイダ(412)(並びにデータセンター(429))は、モバイルスイッチングセンター(MSC)(413)と通信することができる。実施形態によれば、MSC(413)は、音声コール及び他のメッセージサービスを、エンド装置(例えば、電子装置(405)及び追加的装置(複数可)(410))へ、又はこれらからのルーティングを行う。特に、MSC(413)は、エンドツーエンド接続をセットアップし、そしてリリースし、他の公知のサービスの中でも、コールの最中の移動性及びハンドオーバー要求を管理する。
実施形態によれば、前記例示図(400)の構成要素は以下の動作を行うように構成される:電子装置(405)と1以上の追加的装置(410)との間の音声ベース通信を促進すること。一実施形態において、データセンター(429)は、乗物(417)中に存在する間移動する電子装置(405)によって開始されるSIPメッセージを受信することができる。ここで、SIPメッセージは、追加的装置(410)との音声通信をセットアップすることが意図される。SIPメッセージがインターネットベースの通信として開始されているという理由から、SIPメッセージは、追加的装置(410)との従来の電話コールを、セットアップするように構成されてはいない。従って、データセンター(429)は、メッセージに関連する様々な技術を実行して、並びに、SIPトランクプロバイダ(412)及びMSC(413)を強化することができ、その結果、RTPストリームを、電子装置(405)と追加的装置(410)との間で確立することができ、音声ベース通信を促進することができる。
別の実施形態では、追加的装置(410)は、電子装置(405)に向けられた音声ベース通信を開始することができる。SIPトランクプロバイダ(412)は、メッセージをデータセンター(429)へ送信することによりセットアップされる音声ベース通信を開始することができる。データセンター(429)は、メッセージに関連する様々な技術を実行して、並びに、セル方式ネットワーク(407)を強化することができ、その結果、RTPストリームを、電子装置(405)と追加的装置(410)との間で確立することができ、音声ベース通信を促進することができる。
図5はシグナル図(500)を表し、該図は、音声ベース通信を促進することに関連し、該通信は、発信元装置(505)に由来し、該装置は、非地上ベースのネットワークに接続される(例えば、発信元装置(505)が乗物(例えば航空機)に搭載される場合)。音声ベース通信は、地上ベースのネットワークに接続される送信先装置(510)に向けられたものであってもよい。本明細書に記載の実施形態によれば、音声ベース通信はVoIPであってもよいが、以下の点を理解されたい:即ち、他の音声ベース通信も意図している。シグナル図(500)は以下を含む:発信元装置(505)(例えば、図4に関連して議論した電子装置(405));SBC/SIPサーバー(527)(例えば、図4に関連して議論したSBC/SIPサーバー(427))及び登録サーバー(514)(例えば、図4に関連して議論した登録サーバー(414))を含むデータセンター(529);SIPトランクプロバイダ(512)(例えば、図4に関連して議論したSIPトランクプロバイダ(412));モバイルスイッチングセンター(513)(例えば、図4に関連して議論したモバイルスイッチングセンター(413));並びに送信先装置(510)(例えば、図4に関連して議論した追加的装置(410))。議論目的として、以下の点を理解されたい:発信元装置(505)は、既に登録サーバー(514)への登録手続きを完了させており、そして、音声ベース通信を非地上ベースのネットワークを介して可能にする製品又はサービスも購入している。
発信元装置(505)のユーザーは、アプリケーションを使用することができ、該アプリケーションは、登録サーバー(514)に登録され、音声ベース通信(例えば、VoIPコール)を開始することができる。特に、ユーザーは、送信先装置(510)に関連するMSISDN(即ち、電話番号)を入力することができ、及びコールを開始するための選択を行うことができる。図5には示していないが、発信元装置(505)は、SBC/SIPサーバー(527)とのTLS接続を確立することができ、例えば、登録サーバー(514)への登録の最中に入手したデジタル証明書を用いて確立することができる。発信元装置(505)は、VoIPコールに関連するSIP招待要求を、SBC/SIPサーバー(527)に、TLS接続を介して送信(544)することができる。SIP招待要求は、発信元装置(505)の識別情報を含むことができ、例えば、発信元装置(505)のIMSIを含むことができる。SBC/SIPサーバー(527)は、SIP(100)試行メッセージ用いて、発信元装置(505)に対して応答(545)することができる。SIP(100)試行メッセージの受信に応答して、発信元装置(505)は、RTPポートに割り当て(546)を行い、及びRTPポート上の通信を傍受することができる。
SBC/SIPサーバー(527)は、SIPメッセージを復号化(547)することができ、及び発信元装置(505)に関連するIPアドレスを探索(548)することができる。特に、IPアドレスは、ケア・オブ・アドレス(CoA)であってもよく、該アドレスは、SBC/SIPサーバー(527)が予め発信元装置(505)と関連付けたものであってもよい。SBC/SIPサーバー(527)は、発信元装置(505)のIPアドレスを変更(549)することができ、該変更は、SIPメッセージに含まれるIPアドレスを発信元装置(505)に関連付けられたCoAに置き換えることによって行われる。IPアドレスを変更した後、SBC/SIPサーバー(527)は、変更されたIPアドレスを有するSIP招待メッセージを、登録サーバー(514)に送信(550)することができる。登録サーバー(514)は、SIP招待メッセージを検査し、及び発信元装置(505)がアクティブな製品又はサービスを有しているかどうか確認(552)することができる。また、登録サーバー(514)は以下の置き換え(553)を行うことができる:SIP招待メッセージ内で指定されている発信元装置(505)の識別情報(例えば、発信元装置(505)のIMSI)を、発信元装置(505)に関連する電話番号(例えば、MSISDN)に置換すること。
登録サーバー(514)は、発信元装置(505)に関連する電話番号を有するSIP招待メッセージを、SIPトランクプロバイダ(512)に送信(554)することができ、そして、SIPトランクプロバイダ(512)は、SIP(100)試行メッセージを用いて登録サーバー(514)に対して応答(555)することができる。登録サーバー(514)からのSIP招待メッセージを受信することに応答して、SIPトランクプロバイダ(512)は、イニシャルアドレスメッセージ/ISDNユーザーパート(IAM/ISUP)のセットアップ要求をモバイルスイッチングセンター(513)に送信(556)することができ、そして、モバイルスイッチングセンター(513)は、VoIPコールを送信先装置(510)に接続(557)させることができる。
図5に示すように、送信先装置(510)のユーザーは、送信先装置(510)に対して、前記コールに回答(558)させることができ、これにより、モバイルスイッチングセンター(513)へ送信(559)されるコール回答通知のトリガーとなる。モバイルスイッチングセンター(513)は、コール回答通知をSIPトランクプロバイダ(512)へ転送(560)することができる。コール回答通知を受け取ると、SIPトランクプロバイダ(512)は、SIP(200)OKメッセージを登録サーバー(514)に送信(561)することができ、該登録サーバは、SIP(200)OKメッセージを、SBC/SIPサーバー(527)に転送(562)することができ、且つ、該SBC/SIPサーバーは、SIP(200)OKメッセージを発信元装置(505)に転送(563)することができ、発信元装置(505)に、送信先装置(510)がコールに回答した旨の通知を行うことができる。RTPストリームを確立(564、565)することができ、該ストリームを介して、音声ベース通信を、発信元装置(505)と送信先装置(510)との間で促進することができる。
図5には示していないが、以下の点を理解されたい:他の様々な音声ベース通信シナリオを扱う機能を意図している。特に、送信先装置(510)が音声ベースのコールに回答しない場合、SIP(480)のNoResponseメッセージが発信元装置(505)にリレーされてもよい。更に、送信先装置(510)がコールに回答する前に、発信元装置(505)は、そのコールをキャンセルしてもよく、こうした場合、SIPのキャンセルメッセージは、様々な装置及び構成要素にリレーされてもよい。
図6はシグナル図(600)を示し、該図は、地上ベースのネットワークに接続される発信元装置(610)に由来する音声ベース通信を促進することに関する。更に、音声ベース通信は、非地上ベースのネットワークに接続される送信先装置(605)に向けられたものである(例えば、送信先装置(605)が乗物(例えば航空機)に搭載される場合)。本明細書に記載の実施形態によれば、音声ベース通信はVoIPコールであってもよいが、以下の点を理解されたい:即ち、他の音声ベース通信も意図している。シグナル図(600)は以下を含む:送信先装置(605)(例えば、図4に関連して議論した電子装置(405));、SBC/SIPサーバー(627)(例えば、図4に関連して議論したSBC/SIPサーバー(427))及び登録サーバー(614)(例えば、図4に関連して議論した登録サーバー(414))を含むデータセンター(629);、SIPトランクプロバイダ(612)(例えば、図4に関連して議論したSIPトランクプロバイダ(412));、HLR(615)(例えば、図4に関連して議論したHLR(415));、モバイルスイッチングセンター(613)(例えば、図4に関連して議論したモバイルスイッチングセンター(413))、並びに発信元装置(610)(例えば、図4に関連して議論した追加的装置(410))。議論目的として、以下の点を理解されたい:送信先装置(605)は、既に登録サーバー(414)への登録手続きを完了させており、そして、音声ベース通信を非地上ベースのネットワークを介して可能にする製品又はサービスも購入している。
発信元装置(610)のユーザーは、発信元装置(610)を使用して、音声ベース通信(例えば、VoIPコール)を開始することができる(例えば、電話アプリケーションを介して)。特に、ユーザーは、送信先装置(605)に関連する電話番号を入力することができ、及びVoIPコールを開始するための選択を行うことができる。発信元装置(610)は、VoIPコールを実行(667)することができ、該コールにより、発信元装置(610)は、送信先装置(605)に関連するHLR(615)に要求を送信することができる。HLR(615)はコールの目的地(即ち、送信先装置605)を検査し、及び、送信先装置(605)のためのルーティング番号を、登録サーバー(614)から、要求(668)することができる。登録サーバー(614)は、送信先装置(605)に関するルーティング番号を割り当てることができ、そして、ルーティング番号をHLR(615)に提供(669)することができ、該HLRは、ルーティング番号をMSC(613)に転送(670)することができる。ルーティング番号を受信した後、MSC(613)は、ルーティング番号を示すIAM/ISUPセットアップ要求を、SIPトランクプロバイダ(612)に送信(671)する。
SIPトランクプロバイダ(612)は、IAM/ISUPセットアップ要求を使用して、ルーティング番号を含むSIP招待メッセージを生成することができ、そして、SIP招待メッセージを登録サーバー(614)に送信(672)することができる。登録サーバー(614)は、SIP招待メッセージを検査することができ、及び、送信先装置(605)がアクティブな製品又はサービスを有するかどうか確認(673)することができる。特に、送信先装置(605)のユーザーは、(例えば、フライト時又はフライト中)に、サービス又は製品を、利用可能なサービス又は製品のリストから予め選択してもよく、該リストは、以下を含むことができる:期間、データ制限、又は他のパラメーターに基づく送信先装置(605)への様々なセル方式接続のオプション。また、登録サーバー(614)は以下の置き換え(674)を行うことができる:SIP招待メッセージ内で指定されるルーティング番号を送信先装置(605)に関連する識別情報に置換すること。幾つかの実施形態において、送信先装置(605)の識別情報は、送信先装置(605)のIMSIであってもよい。登録サーバー(614)は、SIP招待メッセージをSBC/SIPサーバー(627)に送信(676)することができ、また、SIP(100)試行メッセージをSIPトランクプロバイダ(612)に送信(675)することができる。
実施形態によれば、SIP招待メッセージを受信した後、SBC/SIPサーバー(627)及び送信先装置(605)は、TLS接続を、様々な技術に従って確立することができ、例えば、送信先装置(605)に、登録手続きの最中に予め発行されたデジタル証明書を用いて確立することができる。更に、SBC/SIPサーバー(627)は、SIP招待メッセージを、送信先装置(605)に、確立されたTLS接続を介して送信(678)することができる。送信先装置(605)のユーザーは、送信先装置(605)に対して、前記コールに回答(679)させることができ、これにより、送信先装置が、SIP(200)OKメッセージを、SBC/SIPサーバー(627)に送信(680)することができる。SBC/SIPサーバー(627)は、SIP(200)OKメッセージを登録サーバー(614)に転送(681)することができ、該登録サーバーは、SIP(200)OKメッセージをSIPトランクプロバイダ(612)に転送(682)することができ、該プロバイダは、SIP(200)OKメッセージをHLR(615)に転送(683)することができ、発信元装置(610)に関するコール要求をセットアップ(684)する。RTPストリームを確立(685、686)することができ、これを介して、音声ベース通信を、発信元装置(610)と送信先装置(605)との間で促進することができる。
図6には示していないが、以下の点を理解されたい:他の様々な音声ベース通信シナリオを扱う機能を意図している。特に、送信先装置(605)が音声ベースのコールに回答しない場合、SIP(480)のNoResponseメッセージが発信元装置(610)にリレーされてもよい。更に、送信先装置(605)がビジーの場合、SIP(486)Busy Hereメッセージを様々な装置及び構成要素の間でリレーすることができる。
幾つかの実施形態において、図5及び図6に関連して説明した音声ベースのコールからの音声データを、テキストベースのデータに変換することができる。概して、乗物(例えば飛行機)の乗客は、音声コールに参加している別の乗物の乗客を聞きたがらない可能性がある。乗客は、更に、他のパーティの音声コールを、乗物上で参加している乗客の電子装置上で、聞きたがらない可能性がある(例えば、電子装置のスピーカーホンの特性を介して)。従って、少なくとも参加している乗客に関する音声データをテキストデータに変換することが望ましい可能性がある。更に、乗物で移動している間、積極的に音声コールに乗客が参加する機能を制限することが望ましい可能性がある。
音声ベース通信が非地上ベースのネットワークに接続される第一装置と地上ベースのネットワークに接続される第二装置との間で確立される場合、第一装置は、音(即ち、音声)を受信する代わり、ユーザーがテキストを(例えば、オンスクリーンキーボード、端末キーボード、又は別のチャンネルを介して)入力することを可能にすることができる。第一装置は、以下を含むことができる:入力されたテキストを音声に変換するためのロジック、(例えば、公知のテキストから音声へのアプリケーションを介して)。従って、第二装置は、データセンターを介してテキストから変換された音声を受信することができ、及び変換された音声をオーディオ出力構成要素を介して出力することができる。同様に、第二装置は、以下を含むことができる:ユーザーから受信した音データ(即ち、音声)をテキストに変換するためのロジック(例えば、公知の音声認識(SR)アプリケーションを介して)。第二装置は、生成したテキストをデータセンターに送信することができ、該センターは、生成したテキストを第一装置に転送することができる。従って、受信した音データを出力する代わりに、第一装置は、テキストを提示することができ、該テキストは、第二装置が初期の音データから変換したものである。幾つかの場合には、第二装置は、音データを変換する必要はなく、及び第一装置は、依然として、音データを、テキストの代わりに出力してもよい(例えば、音声が、第一装置のイヤホンスピーカー又はヘッドスピーカーを介して出力される場合)。更なる場合において、音声コールは、一方向音声コールとして促進されてもよく、ここで、第一装置は、受信した音を出力するが、音を第二装置に送信し返すことは行わない(例えば、マイクをミュートにすることによって)。
或いは、音及びテキスト転換技術は、他の構成要素によって促進されてもよい。幾つかの場合には、乗物の搭載通信ネットワークシステムは、以下を含むことができる:テキストから音声への変換又は音声からテキストへの変換のいずれか又は両方を実行するためのモジュール又はアプリケーション。別の場合には、データセンター(又は、より具体的には、登録サーバー)は、以下を含むことができる:テキストから音声への変換又は音声からテキストへの変換のいずれか又は両方を実行するためのモジュール又はアプリケーション。
実施形態によれば、テキスト及び音声ベース通信は他のネットワークを介して促進されてもよく、該通信は、図1〜6に関連して説明した地上ネットワークの実施に加えて又はこれの代わりとして促進されてもよい。一実施形態において、ハイブリッド通信システムを採用してテキスト及び音声ベース通信を促進することができ、これにより、図1に関連して説明したデータセンター(129)及びセル方式ネットワーク(107)は、電子装置間の幾つかの通信を促進することができ、また、データセンター(129)及び衛星ベースのネットワークは、電子装置間の他の通信を促進することができる。別の実施形態では、データセンター(129)及び衛星ベースのネットワークは、電子装置間のすべての通信を促進することができる。
図7は、情報又はデータを、乗物702によって輸送されている装置へ、及び乗物702によって輸送されている装置から伝達するための、ハイブリッド通信システム700の例を描くブロック図である。システム700は、データ又は情報を、データセンタ705(図1に関連して説明したデータセンタ129)から、又はデータセンタ705に含まれるハイブリッド伝達情報分配器704から、乗物702の1つに搭載された特定の装置(例えば、乗物702xに搭載された装置718)へ送達するように構成される。幾つかの履行例において、ハイブリッド通信システム700は、乗物702xからデータセンタ705又はハイブリッド伝達情報分配器704へ、フィードバック情報を送達するように構成され、且つデータセンタ705又はハイブリッド伝達情報分配器704は、続いて起こるデータ送達を、搭載装置718又は他の搭載装置に知らせるために、フィードバック情報を使用してもよい。一実施形態において、ハイブリッド伝達情報分配器704及びデータセンタ705は、1つ以上の乗物データ送達ネットワーク706、1つ以上の順方向リンク708、及び1つ以上の逆方向リンク710を介して、乗物702と通信可能に接続される。
1つ以上の乗物702は、特定の個人によって所有されてもよく、及び/又は特定の個人によって動作されてもよい。幾つかの場合において、乗物702の1つ以上は、会社、団体又は政府機関によって所有されてもよく、及び/又は、会社、団体又は政府機関によって操作されてもよい。例えば、乗物702は、乗客を輸送するために使用される一群の乗物を含んでもよく、該乗客は、料金を払うか又は別の方法で、一群の乗物の1つに搭乗することを許可されている。ある状況においては、乗物702は、ある団体によって使用される1つ以上の乗物を含んでもよく、該団体は、従業員又は自らの客を輸送することを目的とする。1つ以上の乗物702は、生きた貨物又は生きていない貨物、小包、郵便物、及び/又は他のタイプの貨物を輸送するために使用してもよい。尚、図7は、乗物702を飛行機として描いているが、本明細書で説明される技術及び原理は、他のタイプの乗物に等しく適用され、ここで他のタイプの乗物とは、トラック、自動車、バス、列車、ボート、船、遊覧船、地下鉄列車、ヘリコプタ又は他のタイプの航空機、救急車又は他の緊急乗物、軍用乗物、他の航空乗物、水上乗物、又は陸上乗物、及び宇宙旅行に適した乗物のようなものである。
乗物702の各々は、1つ以上の順方向無線通信リンク708、及び1つ以上の逆方向無線通信リンク710を介して、データセンタ705と通信可能に接続されてもよい。リンク708、リンク710は、多重の無線周波数(RF)帯域によって、集合的にサポートされてもよい。通常、リンク708、リンク710をサポートするRF周波数帯の、特定の周波数帯域又は一部分は、衛星通信、ハムラジオ通信、地上波移動体通信、近接無線通信などのような、特定のタイプの無線通信に対して(例えば、政府によって、又は規制団体によって)割り当てられる。幾つかの割り当てられた周波数帯域では、無線通信は、それぞれの無線通信プロトコルを使用して、順方向リンク及び対応する逆方向リンクを通して送信されてもよい。ここで、それぞれの無線通信プロトコルは、標準化協会によって、及び/又は政府によって、若しくは他の規制団体によって、定義される、指定される、又は別の方法で指示される。特定の周波数帯域は、例えば、ポイント・ツー・ポイントの無線プロトコルをサポートしてもよく、及び/又は、ブロードバンド無線プロトコルをサポートしてもよい。
各周波数帯域は、1つ以上のチャンネルを含んでもよい。チャンネルは、周波数区分、時間区分、符号区分、他の幾つかの適切なチャンネル区分、又はこれら区分の幾つかの組み合わせによって、形成され、定義され、又は割り当てられてもよい。チャンネル上で搬送される信号は、多重化されてもよいし、多重化されなくてもよい。周波数帯域に含まれる任意の1つ以上のチャンネルは、無線通信のための順方向リンク及び/又は逆方向リンクをサポートしてもよい(又は、サポートするように指定されてもよい)。加えて、周波数帯域に含まれる任意の1つ以上のチャンネルは、信号伝達、データ正味荷重(ペイロード)又は、信号及びデータ正味荷重の組み合わせを送達するために、使用されてもよい。例えば、特定の周波数帯域は帯域内プロトコルをサポートしてもよく、この帯域内プロトコルでは、信号伝達及び正味荷重は、帯域内の同じチャンネルを通して送信され、及び/又は特定の周波数帯域は、帯域外プロトコルをサポートしてもよく、この帯域外プロトコルでは、信号伝達及び正味荷重は、帯域内の異なるチャンネルを通してそれぞれ送信される。
乗物702xに固定的に接続されたトランシーバ又はモデムは、特定の周波数帯域に調整されてもよく、且つ、従って、それぞれのアンテナと一緒に、通信リンクの一方の端部として役立ってもよく、この通信リンクを通して、データは、乗物702x上で受信されてもよい、及び/又は乗物702xから送信されてもよい。同様に、乗物702xに対して外部にある構造物712に固定的に接続されるトランシーバ又はモデムもまた、特定の周波数帯域に調整され、且つ、従って、それぞれのアンテナと一緒に、通信リンクの他方の端部として役立ってもよく、この通信リンクを通して、データは、乗物702x上で受信されてもよく、及び/又は乗物702xから送信されてもよい。通信リンクの、乗物側でない端部を支持する構造物712は、例えば、地上の建物又は塔のような完全に静止した地上の構造物、海洋中のはしけのような比較的に静止した地球上の構造物、又は、衛星又は宇宙における他の構造物のような、地上ではない構造物であってもよい。図7において、構造物712の表示は、順方向リンク708及び逆方向リンク710を明瞭に示すために、二重化されている。しかしながら、実際には、各構造物712は、自身の上に単一の物理的トランシーバ又はモデムを有する一体化された構造であってもよく、トランシーバ又はモデムは、共にそれぞれ、順方向リンク708及び逆方向リンク710にサービスを提供する。例えば、テレポート712bは、衛星通信用に割り当てられた特定の周波数帯域の、衛星順方向リンク708b及び衛星逆方向リンク710bの両方にサービスを提供するトランシーバを含んでもよい。幾つかの事例において、単一の構造物712は、複数のトランシーバ又はモデムを含んでもよく、これらの各々は、異なる周波数帯域に調整されてもよい。
更に構造物712に関しては、乗物702xに対する特定の通信リンク708、710の一方の端部を支持するトランシーバ又はモデムを有することに加えて、各構造物712は別のインターフェースを含んでもよく、この別のインターフェースを介して、データセンタ705におけるハイブリッド伝達情報分配器704への通信経路715が、通信可能に接続される。通信経路715に対するインターフェースは、有線通信インターフェース又は無線通信インターフェースであってもよい。
乗物702xは、1つ以上の周波数帯域にわたって、1つ以上の通信リンク708、710をサポートするための、1つ以上の固定的に接続されたモデム又はトランシーバを含んでもよく、且つ乗物702xは、乗物702x上でデータを受信し、及び/又は乗物702xからデータを送信するために、これらのモデム又はトランシーバを利用してもよい。例えば、乗物702xは、自身の上にトランシーバ又はモデムを含んでもよく、これらのトランシーバ又はモデムは、乗物702と地上ステーションとの間での直接通信に対して割り当てられる周波数帯域、又は、直接の空対地(ATG)通信リンクがサポートされる(例えば、849〜851MHz及び894〜896MHz)周波数帯域に調整される。そのようなATG通信リンクは、図7において、順方向リンク708a及び逆方向リンク710aによって表される。乗物702xは、加えて又は代わりに、自身の上にトランシーバ又はモデムを含んでもよく、これらのトランシーバ又はモデムは、衛星通信(図7では、順方向リンク708b及び逆方向リンク710bによって表される)のために割り当てられる周波数帯域に調整されるが、ここでその周波数帯域は、L帯域(例えば、40〜60GHz又は1〜2GHz)、Ku帯域(例えば、12〜18GHz)、Ka帯域(例えば、26.5〜40GHz)、及び/又は衛星通信に対して割り当てられる他の周波数帯のようなものである。
乗物702xに関して確立することができる通信リンクの他の例は、地上波携帯通信リンク又は地上波移動体(セル方式)通信リンク(図7では、参照符号708c/710cによって表される)を含み、これらは、例えば、TDMA(時間分割多重アクセス)、GSM(携帯型通信のためのグローバルシステム)、CDMA(符号分割多重アクセス)Wi−MAX(マイクロ波アクセスのための世界的な相互運用性)、LTE(長期進化)、及び/又は他の地上波携帯通信技術をサポートする通信リンクである。乗物702xに関して確立することができる通信リンクのタイプで、更に別の例は、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)又は、Wi−Fi割り当てされた周波数帯域(例えば、2.4及び/又は5GHz)上でサポートされたWi−Fi(登録商標)リンクである。ここでWi−Fiリンクは、IEEE(電気電子技術者協会)802.11規格に対するプロトコルを用いるが、これは、Wi−Fi順方向リンクに対する参照符号708c、及びWi−Fi逆方向リンクに対する参照符号710cによって、図7に表される通りである。乗物702xに関して確立することができる無線通信リンクのタイプで、更に他の例は、赤外の、マイクロ波の、又は他の光をベースにした通信リンク、又は通視線(LOS、Line of Sight)無線通信リンクを含む。しかしながら、明瞭なことであるが、順方向通信リンク及び/又は逆方向通信リンクを含む、任意の適切な無線通信リンクは、データセンタ705又はハイブリッド伝達情報分配器704と乗物702xとの間の通信をサポートしてもよい。
一実施形態において、乗物702xに固定的に接続されたトランシーバ又はモデムの1つ以上は、一方向性モードで動作してもよく、その一方で、乗物702xに固定的に接続された1つ以上の他のトランシーバ又はモデムは、双方向性モードで動作してもよい。例えば、衛星通信周波数帯に調整される、乗物702x上のトランシーバ又はモデムは、受信専用モードで利用してもよく、その一方で、ATG通信周波数帯に調整される、乗物702x上の別のトランシーバ又はモデムは、受信モード及び送信モードの両方で利用してもよい。
さて、システム700のデータセンタ705に含まれるハイブリッド伝達情報分配器704に目を向けると、ハイブリッド伝達情報分配器704は、一実施形態において、1セットのコンピュータ実行可能な命令を備えてもよく、これらの命令は、1つ以上の非一時的な、有形のコンピュータ可読な格納媒体(例えば、1つ以上のメモリ又はデータ格納実体)の上に格納され、且つデータセンタ705の1つ以上のプロセッサによって、実行可能である。(データセンタ705は、一般に、プロセッサを有する1つ以上のコンピューティング装置を含み、且つ本開示の後方の節で、より詳細に説明される。)ハイブリッド伝達情報分配器704は、例えば、乗物702xによって輸送されている装置718へ、及び乗物702xによって輸送されている装置718から、リンク708及びリンク710を通して、データ又は情報を送達することを管理してもよい。
装置718は、乗物702xに固定的に接続される装置であってもよく(例えば、航空機上の列線交換ユニット(LRU)に含まれるコンピューティング装置)、又は装置は、乗物によって一時的に輸送されているスマートフォン、タブレット又はラップトップのような携帯型装置(例えば、乗物に搭乗している乗客に属する携帯型コンピューティング装置)であってもよい。一実施形態において、装置718はコンピューティング装置であり、このコンピューティング装置は、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサと、好みに応じて、少なくとも1つのユーザインターフェースと、少なくとも1つの無線ネットワークインターフェースとを含む。本明細書で使用されるように、「目標装置」、「受信側装置」及び「装置」という用語は、乗物に搭載されているか、又は乗物によって輸送されている装置718を指すために、交換可能に使用される。そして、これらに対して、乗物の外部にあるデータが、電子的に送達されることになる。
装置718へ送達されるべきデータは、任意のタイプのデータを含んでもよい。例えば、データは、ユーザが消費可能なコンテンツデータを含んでもよく、それらは、テキストメッセージ、ウェブページ、メディアファイル、ストリームデータ、及び/又は装置718のユーザインターフェースで受信された以前の要求に対する応答などが挙げられる。幾つかの場合において、装置718へ送達されるべきデータは、装置718のユーザインターフェースで提示されるべきデータを含む。幾つかのシナリオにおいて、装置718へ送達されるべきデータは、アプリケーション、構成、更新、又は装置718のユーザがダウンロードすることを要求したソフトウェアであってもよい。
一実施形態において、ハイブリッド伝達情報分配器704は、順方向リンク708の1つを選択してもよいが、これらの順方向リンク708は、装置718へデータ又は情報を送達するための、それぞれ1つ以上の割り当てられた周波数帯域によってサポートされる。また、ハイブリッド伝達情報分配器704は、割り当てられた異なる周波数帯域によってサポートされる逆方向リンク710を通して、乗物702xからフィードバックデータ又はフィードバック情報を受信してもよい。例えば、ハイブリッド伝達情報分配器704は、リンク708から、1つの特定の順方向リンク、例えば、衛星通信順方向リンク708bを選択してもよく、この特定の順方向リンクは、装置718へ順方向データを送達するための、特定の周波数帯域によってサポートされる。ハイブリッド伝達情報分配器704は、リンク710から、特定の逆方向リンクを介して、乗物702xからフィードバック情報を受信してもよい。ここでリンク710(例えば、ATG逆方向リンク710a)は、順方向データが送達された特定の周波数とは異なる周波数帯域によってサポートされる。幾つかの実施形態において、特定の逆方向リンクは、1セットの逆方向リンク710から選択されてもよい。それ故に、この実施形態において、順方向リンク及び、異なる周波数帯域の逆方向リンクは、一対にされるか、又はデータ送達目的のために関連付けられる。
少なくとも、順方向リンク及び逆方向リンクは、異なる周波数帯域によってサポートされるため、異なるメッセージプロトコル及び/又は送達方式(例えば、ブロードキャスト、マルチキャスト、ユニキャスト)は、乗物702からフィードバック情報を受信するために使用するほかに、乗物702へ情報を送信するために使用してもよい。例えば、ブロードバンドプロトコルは、選択された順方向リンク708bを通してデータを送達するために利用してもよく、且つポイント・ツー・ポイント・プロトコルは、逆方向リンク710aを通してデータを送達するために利用してもよい。加えて又は代わりに、ハイブリッド伝達情報分配器704は、伝送が、順方向リンク708bを通してマルチキャストされることを引き起こしてもよく、且つユニキャスト形式において、逆方向リンク710aを通して、フィードバック情報を受信してもよい。周波数帯域、メッセージプロトコル、及び/又は順方向リンク708及び逆方向リンク708にわたる送達方法、及びこれらの選択に関して、そのように異なっていることにより、既存のモデム制約、及び/又は規制要求に従いながら、同時に、ハイブリッド通信システム700は、利用可能な周波数帯を効率的に利用することができるかもしれない。
一実施形態において、ハイブリッド伝達情報分配器704は、リンク708(これらの各々は、異なる周波数帯域によってサポートされてもよい)から1つ以上の順方向リンクを選択してもよいが、この選択は、乗物702xに搭載された装置718において、全体として、受信されるべきデータ又は情報の、分散された送達又はハイブリッド送達のために行われる。例えば、ハイブリッド伝達情報分配器704は、順方向データを、全体として、装置718へ送達するために、衛星通信順方向リンク708b及びATG順方向リンク708aの両方を選択してもよく、且つデータの第1部分は、衛星順方向リンク708bを使用して送達されてもよく、その一方で、データの第2部分は、ATG順方向リンク708aを使用して送達されてもよい。幾つかの場合、2つより多い順方向リンク708が、乗物702xへの分散されたデータ送達のために選択されてもよい。この例では、ハイブリッド伝達情報分配器704は、選択された順方向リンクの1つと同じ周波数帯域に含まれる逆方向リンク(例えば、衛星通信逆方向リンク710b又はATG逆方向リンク710a)を介して、乗物702xからフィードバック情報を受信してもよい。代わりに、ハイブリッド伝達情報分配器704は、選択された順方向リンクのいずれかと同じ周波数帯域に含まれない逆方向リンク、例えば、逆方向リンク710cを介して、乗物702xからフィードバック情報を受信してもよい。
従って、上記の観点から、分散された方法又はハイブリッドな方法において、データを乗物702へ送信し、且つ乗物702からフィードバック情報を受信するために、一般に、ハイブリッド伝達情報分配器704は、選択された順方向リンク708、逆方向リンク710、メッセージプロトコル、及び/又は送達方式の任意の適切な組み合わせを利用してもよい。ハイブリッド伝達情報分配器704及び、その1つ以上の順方向リンク708及び逆方向リンク710の選択及び使用、メッセージプロトコル、及び/又はハイブリッド伝達情報分配器704と搭載装置718との間のデータ送達のための送達方式は、本開示の後方の節において、より詳細に説明する。
ここで乗物702に目を向けると、乗物702のある部分又は全ては(例えば、乗物702x)、各々がそれぞれの搭載ノード720を含んでもよいが、この目的は、乗物702x上で受信され、且つ特定の搭載装置718へ送達されることが意図されるデータを管理するためである。一実装形態において、搭載ノード720は、データを管理してもよく、該データは搭載装置718によって生成され、且つ乗物702xから送信されるべきものであってもよい。更に、乗物702x自体の中で、搭載ノード720は、例えば、乗物702x内に収容される1つ以上の通信ネットワークを使用することによって、搭載装置718への、及び搭載装置718からのデータの伝達情報を管理してもよい。一実施形態において、搭載ノード720は、乗物702xに固定的に接続された1つ以上のトランシーバ又はモデムと通信可能に接続される1つ以上のコンピューティング装置を含んでもよい。そして更に、搭載ノード720は、乗物702x内に収容された、1つ以上の有線通信ネットワーク及び/又は無線通信ネットワークと通信可能に接続される。一実施形態において、搭載ノード720は、前述の「乗物データ分配システム及び方法」と題する同時係属の米国特許出願第13/675,200号で説明されるデータ分配装置のような、搭載されたデータ分配システム又は装置に含まれる。
幾つかの場合、搭載ノード720は、ハイブリッド伝達情報収集器722を含んでもよい。一実施形態において、ハイブリッド伝達情報分配器704は、1セットのコンピュータ実行可能な命令を含んでもよく、これらの命令は、非一時的な、有形のコンピュータ可読な格納媒体(例えばメモリ)上に格納され、且つ搭載ノード720の1つ以上のプロセッサによって実行可能である。ハイブリッド伝達情報収集器722は、1つ以上の順方向リンク708及びそれぞれのモデムを介して、ハイブリッド伝達情報分配器704によって提供される伝達情報を受信してもよく、ここで、この伝達情報の内容は、特定の搭載装置718へ送達されることが意図される。ハイブリッド伝達情報収集器722は、受信装置718を決定してもよく、且つ受信された伝達情報の内容が、1つ以上の搭載ネットワークを介して、受信装置718へ送達されることを引き起こしてもよい。加えて、ハイブリッド伝達情報収集器722は、フィードバックデータまたは情報が、1つ以上の逆方向リンク710及びそれらリンクのそれぞれのモデムを介して、ハイブリッド伝達情報分配器704への送達のために、送信されることを引き起こしてもよい。フィードバックデータ又は情報は、例えば、1つ以上の順方向リンク708を通して以前に受信された、任意の1つ以上の伝達情報に関連付けられるデータ又は情報、任意の1つ以上の順方向リンク708の状態又は条件を示すデータ又は情報、及び/又は、任意の1つ以上の逆方向リンク710の状態又は条件を示すデータ又は情報を含んでもよい。
さて、乗物データ送達ネットワーク706に目を向けると、一実施形態において、乗物データ送達ネットワーク706の少なくとも一部分は、地上の場所に配置されてもよく、例えば、パケット・ネットワーク・ルータ、光スイッチなどは、地上の気候制御された構造物内に設置されてもよい。一実施形態において、乗物データ送達ネットワーク706の少なくとも一部分は、地上ではない場所に配置されてもよく、例えば、ルーティングノードは、衛星又は航空機の上に配置されてもよい。乗物データ送達ネットワーク706は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、又は1つ以上のパブリックネットワークと1つ以上のプライベートネットワークとの幾つかの組み合わせを含んでもよい。乗物データ送達ネットワーク706は、通信ネットワーク、データネットワーク、パケットネットワーク、又はこれらの幾つかの組み合わせを含んでもよい。乗物データ送達ネットワーク706は、ホストネットワークを含んでもよく、又は、ピア・ツー・ピア又は、他のタイプのアドホックなネットワークであってもよい。実際に、乗物データ送達ネットワーク706は、データ送達のための、任意の知られたネットワーク技術又はこれらの組み合わせを使用してもよい。例えば、乗物データ送達ネットワーク706は、1つ以上の構造物712と、データセンタ705又はデータセンタ705におけるハイブリッド伝達情報分配器704との間でデータを送達するための、任意の知られたネットワーク技術又はこれらの組み合わせを使用してもよい。一般に、乗物データ送達ネットワーク706は、通信可能に接続される複数のコンピューティング装置を含んでもよい。乗物データ送達ネットワーク706の1つ以上の部分は、一実施形態において、前述の「乗物データ分配のための地上システム」と題する同時係属の米国特許出願第13/675,190号で説明された、地上をベースにしたシステムに含まれてもよい。
データセンタ705は、乗物データ送達ネットワーク706と通信可能に接続されてもよく、且つ通信可能な接続において、1つ以上のコンピューティング装置を含んでもよく、その結果、1つ以上のコンピューティング装置は、他のネットワーク及び/又はコンピューティング装置に対して集団的に、単一の論理的実体として見える。一実施形態において、データセンタ705は、ハイブリッド伝達情報分配器704を含む。データセンタ705は、地上の環境において(例えば、1つ以上の静止した建物又は構造物の中で)、少なくとも部分的に設置してもよい。例えば、データセンタ705の1つ以上の部分は、前述した同時係属の米国特許出願第13/675,190号で説明された地上分配ネットワークのような、地上分配ネットワークに含まれてもよい。一実施形態において、データセンタ705の少なくとも一部分は、地上でない環境に(例えば、航空機、衛星、又は宇宙ステーションの上に)設置してもよい。しかしながら、明瞭なことであるが、データセンタ705は、静止、移動、乗物の中、地上、又は地上でないことを問わず、任意の適切な環境に設置してもよい。一実施形態において、複数のデータセンタ705がハイブリッド通信システム700に含まれてもよいが、これは、異なるタイプのデータ、異なる顧客、異なる地理的エリア、又は、他の任意の望ましい区別又は適切な区別に対してサービスを提供するためである。
データセンタ705、及び特にデータセンタ705に含まれるハイブリッド伝達情報分配器704は、1つ以上のゲートウェイ730を介して、他の1つ以上のネットワーク732と通信可能に接続されてもよい。一般に、ゲートウェイ730は、通信可能な接続において、1つ以上のコンピューティング装置を含んでもよく、且つ、ハイブリッド通信システム700と、他の1つ以上のネットワーク732との間の境界として役立ってもよい。幾つかの実施形態において、ゲートウェイ730に含まれるコンピューティング装置の少なくとも幾つかはまた、データセンタ705に含まれてもよい。ゲートウェイ730と通信可能に接続される、他の1つ以上のネットワーク732は、例えば、インターネット、PSTN(公衆電話交換網)、及び/又は他の幾つかのパブリックネットワークを含んでもよい。加えて又は代わりに、他の1つ以上のネットワーク732は、1つ以上のプライベートネットワークを含んでもよい。1つ以上のネットワーク732は、任意の数の有線ネットワーク及び/又は無線ネットワークを含んでもよい。図7は、1つのゲートウェイ730を介して他の1つのネットワーク732に接続されているデータセンタ705を示しているが、本明細書で説明される技術及び原理は、ハイブリッド通信システム700に等しく当てはまり、ここでハイブリッド通信システム700は、任意の数のゲートウェイ730を介して、任意の望ましい数の他のネットワーク732を有する、及び/又は、任意の望ましい数の他のネットワーク732と通信可能に接続されている。システム700の幾つかの実施形態において、ゲートウェイ730は、省略してもよい。
一実施形態において、他のネットワーク732は、例えばゲートウェイ730を介して、又は直接接続を介して、データを提供してもよく、ここでデータは、乗物702xに搭載される特定の装置718へ送達されることになる。一例において、他のネットワーク732は地上波移動体ネットワークと通信可能に接続されたPSTNであり、この地上波移動体ネットワークを、装置718はホームとしており、且つ装置718へ送達されるべきデータは、ホームシステムによって転送されるテキストメッセージ又はボイスメールである。別の例において、他のネットワーク732は、ゲートウェイ730を介して、1つ以上のコンピューティング装置と通信可能に接続されるが、これらのコンピューティング装置は、装置718のユーザがアクセスを要求するウェブサイトを提供する。そして、ウェブサイトに関連付けられる情報(例えば、ウェブページ、オブジェクト、及びそれについてのリンク)は、ユーザ要求に応じて、装置718のユーザインターフェース上に表示するために、装置718へ送達されることになる。更に別の例において、他のネットワーク732は、ストリーミング・メディア・プロバイダと通信可能に接続され、且つストリーム・ビデオ・ファイルは、ユーザインターフェースにおいて装置のユーザによって消費されるために、搭載装置718へ送達されるべきデータである。もちろん、乗物702xに搭載され、指定された装置718へ送達するために、任意のタイプのデータが、(必要ならば、ゲートウェイ730を介して)、他の任意のネットワーク732によって、データセンタ705に提供されてもよい。ここで任意のタイプのデータとは、例えば、テキストメッセージ、ウェブページ、メディアコンテンツ、ストリーミングデータ、装置718のユーザインターフェースで受信された以前の要求に対する応答、装置718のユーザインターフェースで提示されるべきデータ、アプリケーション、構成、又は装置718のユーザが、他のネットワーク732からダウンロードすることを要求した他のソフトウェアである。加えて、ハイブリッド伝達情報分配器704で受信される、搭載装置718からの返答データ又は情報(例えば、ユーザ制御の起動、返答テキストメッセージ、要求又はコマンドなど)は、(必要ならば、ゲートウェイ730を介して)他のネットワーク732へ送達してもよい。
図8は、乗物によって輸送されている装置に、及び乗物によって輸送されている装置から、伝達情報を提供するための方法800の例を示す。一実施形態において、方法800は、図7のハイブリッド通信システム700によって、少なくとも部分的に実施されるが、しかし、方法800のある部分又は全ては、システム700以外の通信システムによって、実施されてもよい。一実施形態において、方法800の少なくとも一部分は、データセンタ705によって、又はデータセンタ705のハイブリッド伝達情報分配器704によって、実施されてもよい。議論を簡単にするために、方法800は、図7のシステム700を同時に参照しながら、以下で説明される。しかしながら、これは、多くの実施形態の中の単なる1つであり、且つ非限定的であると理解される。
以前に議論したように、伝達情報に含まれるデータ又は情報の受信側装置は、乗物に固定的に接続されるコンピューティング装置であってもよく(例えば、航空機上のLRUに含まれる装置)、又は装置は、乗物によって一時的に輸送されているスマートフォン、タブレット又はラップトップコンピューティング装置のような、携帯型コンピューティング装置であってもよい。実際に、装置は、搭載ノードと通信可能に接続される、任意の搭載通信ネットワークに接続された任意の装置であってもよく、そこでは搭載ノードを介して、データは、乗物上で受信される、及び/又は乗物から送達される。限定目的ではないが、議論を簡単にするために、方法800は、1つのシナリオ例の文脈において以下で説明され、そのシナリオでは、装置718は、特定の乗物702xによって輸送されている。
ブロック802では、特定の乗物702xによって輸送されている特定の装置718へ送達されるべきコンテンツは、例えば、ネットワーク732、乗物データ送達ネットワーク706、データセンタ705から、又は他の任意の適切なソースから、受信してもよい。例えば、データセンタ705又は、データセンタ705のハイブリッド伝達情報分配器704は、装置718へ送達されるべきコンテンツを受信してもよい。受信されたコンテンツは、装置718のユーザによって消費されることができ、任意のタイプのデータを含んでもよく、これらのデータは、テキストメッセージ、ウェブページ、メディアコンテンツ、ストリーミングデータ、装置718のユーザインターフェースで受信された以前の要求に対する応答、及び/又は装置718のユーザインターフェースで提示されるべきデータのようなものである。幾つかの場合、受信されたコンテンツは、アプリケーション、構成、装置718のユーザが装置718にダウンロードすることを要求した他のソフトウェア、又は他のデータであってもよい。
一実施形態において、コンテンツは、受信されたコンテンツが、装置718に対してのみ、特に送達されるべきであるという指示に関連して、受信される。例えば、受信されたコンテンツは、1つ以上のパケット、メッセージ又は他の伝達形式において受信されてもよく、ここで他の伝達形式は、特定の装置718を、特別に且つ単独で指示する、又は識別する行先アドレスを含む。幾つかの場合、特定の装置718は、コンテンツを受信するべき、1セットの乗物702によって輸送されている唯一の装置である。装置718のコンテンツ及び指示を受信するにあたり、ハイブリッド伝達情報分配器704は、装置718が、乗物702xによって、現在輸送されている(例えば、装置が搭載されている)ことを決定してもよい。
ブロック805では、伝送(例えば、メッセージ、パケット、又は他の適切な通信形式)が、乗物データ送達ネットワーク706及び順方向リンク708を介して、乗物702xへ送信されることが引き起こされてもよく、乗物702x上で装置718が輸送されている。例えば、ハイブリッド伝達情報分配器704は、順方向伝送が、乗物702xへ送信されることを引き起こしてもよい。順方向伝送は、装置718の受信されたコンテンツ及び指示の少なくとも一部を含んでもよく、そこでは、装置718に対して、順方向伝送に含まれるコンテンツが送達される。順方向リンク708は、第1の割り当てられた周波数帯域によってサポートされてもよく、順方向リンク708は、例えば、ATG通信帯域の順方向リンク708a、又は衛星通信帯域の順方向リンク708bであってもよい。一実施形態において、順方向リンク708は、ブロードバンド通信に対して割り当てられた周波数帯域に含まれてもよい。
一実施形態において、順方向伝送は、マルチキャスト伝送として送信されてもよく、これは、例えば、本質的に並列の方法において、(乗物702xを含む)複数の行先に対して送信される伝送である。順方向伝送に含まれるコンテンツは、装置718にのみ送達されるべきではあり、乗物702xに搭載された他の装置、又は他の乗物702に搭載された他の装置へ送達されるべきではないものの、順方向伝送は、複数の乗物702に対してマルチキャストされてもよい。一実施形態において、ハイブリッド伝達情報分配器704は、装置718へ送達されるべきコンテンツ、及び順方向伝送における装置718の指示又は識別子を含んでもよく、且つハイブリッド伝達情報分配器704は、順方向伝送が、順方向リンク(例えば、衛星通信帯域の順方向リンク708b)を通して、マルチキャストされることを引き起こしてもよい。そのため、マルチキャスト伝送は、特定の乗物702xによって、及び1つ以上の他の乗物702によって受信されてもよく、これらの乗物は、ある周波数帯域に調整されたモデムを有し、その周波数帯域を通して、順方向伝送がマルチキャストされる。マルチキャスト伝送を受信する各乗物702は、例えば、マルチキャスト伝送に含まれる装置718の指示に基づいて、マルチキャスト伝送において搬送されるコンテンツが送達されるべき装置718が、現在搭載されているか否かを、個々に決定してもよい。一実施形態において、複数の乗物に搭載された複数の受信側装置にそれぞれ送達されるべき複数のコンテンツは、単一の順方向伝送の中に多重化されてもよい。
ブロック808では、順方向リンクを通して乗物702xへ送信された順方向伝送に対応するフィードバック情報又はデータが、受信される。一実施形態において、フィードバック情報は、ハイブリッド伝達情報分配器704で受信されるが、この受信は、順方向伝送が送信された順方向リンクをサポートする周波数帯域とは、異なって割り当てられた周波数帯域によってサポートされる逆方向リンクを介して行われる。例えば、もし、ブロック805で、順方向伝送が送信される順方向リンクが、衛星通信リンクの順方向リンク708bである場合、ブロック808で、フィードバック情報が受信される逆方向リンクは、ATG逆方向リンク710a又はWi−Fi逆方向リンク710cであってもよい。一実施形態において、フィードバック情報は、逆方向リンクを通して送信されるユニキャスト伝送に含まれる。例えば、ユニキャスト伝送は、選択された戻りのリンク710を介して、乗物702xから送信されてもよい。フィードバック情報は、その後、例えば、ユニキャスト伝送形式又は別の形式を使用した乗物データ送達ネットワーク706を介して、ハイブリッド伝達情報分配器704へ送達されてもよい。
フィードバック情報は、一実施形態において、順方向伝送に対応する情報又はデータを含んでもよい(ブロック802)。例えば、フィードバック情報は、順方向リンクを通して乗物702xで受信された順方向伝送に対応する信号伝達情報を含む可能性があり、例えば、フィードバック情報は、順方向伝送の受信通知、又は期待されるコンテンツが順方向伝送において受信されなかったという指示の受信通知のような、逆方向信号伝達を含んでもよい。それ故に、1つの周波数帯域の順方向リンクは、順方向データ又は正味荷重送達リンクとして役立つ可能性がある。そして、別の周波数帯域の逆方向リンクは、順方向データリンク又は正味荷重送達リンクに対応する信号伝達リンクとして役立つ可能性がある。異なる周波数帯域において順方向リンク及び逆方向リンクをそのように使用することにより、幾つかの場合において、ある一定のハードウェア/ソフトウェア制約又は規制要求に従いながら、利用可能な通信周波数帯を効率良く使用することができる可能性がある。
例えば、乗物702x又は乗物702に搭載された様々な装置へ、それぞれ送達される複数の順方向データは、ブロードバンド順方向リンク(例えば、順方向衛星通信リンク708b)を通して、単一の順方向伝送の中に多重化されてもよい。一実施形態において、多重化された順方向伝送は、複数の乗物702へマルチキャストされてもよい。順方向伝送に対応する逆方向信号伝達は、乗物702x(又は乗物702)から、対応するより高い帯域幅の逆方向リンクを通してというよりは、より低い帯域幅の逆方向リンクを通して(例えば、逆方向ATGリンク710a又は逆方向Wi−Fiリンク710cを介して)送信されてもよい(例えば、逆方向信号伝達は、この例では、逆方向衛星通信リンク710bを通して送信されない)。幾つかの場合において、正味荷重に対応する順方向信号伝達は、ハイブリッド伝達情報分配器704から、より低い帯域幅のリンク(例えば、順方向ATGリンク708a又は順方向Wi−Fiリンク708c)を通して送信されてもよい。
幾つかの実施形態において、フィードバック情報は、順方向伝送が受信される順方向リンクの伝送の、利用可能性、帯域幅、及び/又は品質に対応する情報を含んでもよい。例えば、搭載データ分配ノード720は、順方向伝送が受信された順方向リンクの品質を決定してもよいが、この決定は、エラー訂正、遅延、及び/又はコンテンツが期待されたものであるか、又はそうでないものかのような、受信された順方向伝送の特性に基づいて行われる。幾つかの場合において、搭載データ分配ノード720は、順方向リンクの品質(及び/又は、その事項に対する、順方向リンクの利用可能性又は帯域幅)を決定してもよいが、この決定は、順方向リンクを通して受信された信号の強度、リンクモニタによって検出された情報などのような、他のデータを介して行われる。同様な方法で、搭載データ分配ノード720は、他の順方向リンク708の、及び/又は、逆方向リンク710のいずれか又は全ての伝送の利用可能性、帯域幅、及び/又は品質を決定してもよい。
ブロック810では、続いて起こる伝送が乗物702xへ送達されるべき順方向リンク(例えば、「続いて起こる順方向リンク」)は、受信されたフィードバック情報に基づいて選択されてもよい。一実施形態において、ハイブリッド伝達情報分配器704がフィードバック情報を受信した後(ブロック808)、ハイブリッド伝達情報分配器704は、受信されたフィードバック情報に基づいて、続いて起こる伝送を乗物702xへ送達するために使用するべき、続いて起こる順方向リンクを選択してもよい。例えば、もしフィードバック情報が、順方向リンクの1つの伝送又は帯域幅の品質が閾値未満に落ちたことを示す場合、その特定の順方向リンクは、順方向リンクの選択集団から除去されてもよく、この除去された状態は、少なくとも、ハイブリッド伝達情報分配器704が、特定の順方向リンクの品質又は帯域幅が許容レベルに戻ったという指示を受信するまで続いてもよい。
一実施形態において、続いて起こる順方向リンクは、加えて又は代わりに、続いて起こる順方向伝送に含まれるコンテンツのタイプに基づいて、選択されてもよい。例えば、第1順方向伝送は、装置718へ送達されるべきテキストメッセージを含んでもよく、これに対して、続いて起こる順方向伝送は、乗物702xに搭載される別の装置へ送達されるべきストリーミング・メディア・コンテンツを含んでもよい。この例では、ハイブリッド伝達情報分配器704は、テキストメッセージを送達するために、ATG順方向リンク708aを選択してもよく(例えば、もしATG順方向リンク708aが現在、比較的小さなテキストメッセージをサポートするのに、十分に余分な帯域幅を有する場合)、且つハイブリッド伝達情報分配器704は、ストリーミング・メディア・コンテンツを送達するために、衛星順方向リンク708bを選択してもよい。その理由は、衛星順方向リンク708bは、ATG順方向リンク708aよりも大きな帯域幅又は速度を有する、ブロードバンド接続リンクである可能性があるからである。このことは、比較的大きなメディアコンテンツをより良くサポートすることができる。例えば、衛星順方向リンク708bの帯域幅又は速度は、ATG順方向リンク708aのそれよりも2倍大きくてもよく、更には、3倍大きい、4倍大きい、5倍大きい、6倍大きい、7倍大きい、又は7よりも大きな倍数だけ大きくてもよい。幾つかの場合において、ハイブリッド伝達情報分配器704は、続いて起こる順方向伝送の特定のコンテンツに対して許容することができる待機時間に基づいて、順方向リンクを選択してもよい。例えば、ビデオのような非実時間性(非リアルタイム性)メディアストリームは、受信側装置へ後で送達するために、又は遅れて送達するために、バッファに入れてもよい。
ブロック812では、続いて起こる順方向伝送が、選択された順方向リンクを使用して、乗物702xへ送信されることが引き起こされる。例えば、続いて起こる順方向伝送が、ブロック805に関して以前に議論されたような方法で、乗物702xへ送信されることが引き起こされてもよい。
方法800の任意の部分又は全ては、乗物702xが任意の状態にある間に実行されてもよい。その任意の状態とは、乗物702xの動的運動を示す任意の状態、又は乗物702xが途中にある、又は始発地と目的地の間にあることを示す任意の状態である。例えば、乗物702xは航空機であってよく、且つ方法800の少なくとも一部分が、乗物702xが次の状態にある間に実行されてもよい。その状態とは、乗物702xが、複数の飛行状態の任意の1つにある状態であり、例えば、飛行中、上昇中、下降中、車輪荷重(ウェイト・オン・ホイール)状態、又は複数の可能なポート状態の任意の1つである。
「ポート状態」に関して、一般には、本明細書で使用されるように、「ポート」は、乗物がその場所から出発する、及びその場所に乗物が到着する、指定された場所であってもよい。ポートの例として、空港、積荷港、鉄道駅、病院、積荷ターミナル、バスターミナル、給油ステーション、乗物メンテナンス又はサービスエリア、軍事基地、航空母艦などを含んでもよい。そのため、乗物の「ポート状態」は、本明細書で使用されるように、一般に乗物が乗物ポートの付近にある(又は最も近くにある)ことを示す乗物の状態を指し、例えば、乗物が離陸している、着陸している、地上移動している、駐車している、ドックに入っている、入港している、積み荷場にいる、などの状態である。ポート状態は、乗物が静止していること、又は静止していないことを示してもよい。ポート状態は、例えば、乗物がポートのある一定の距離内にあることを決定することによって決定してもよく、この決定は、例えば、乗物の地理空間的位置(例えば、全地球測位システム又はGPSによって決定されるような)を使用することによって、及び/又はポートのトランシーバによって送信されるビーコン信号の存在及び/又は信号強度を検出することによって行われる。もちろん、航空機でない乗物であってもポート状態にあることが可能である。それは、例えば、ボートが港内にある、又はポートでドックに入っている時、トラックがガソリンステーション又は秤量所にある時、又は乗物がポート間の途中を移動していない任意の時である。
一実施形態において、方法800の全体は、乗物702xがポート状態にある間に実行される。一実施形態において、方法800の全体は、乗物702xが、動的運動状態にある間に(例えば、飛行中に、航海中に、又はハイウェイに沿って移動中に)実行される。一実施形態において、方法800の全体は、乗物702xが静止状態にある間に(例えば、ゲートで駐車している間に、休憩所で停止している間に、又は誘導滑走路で停止している間に)、実行される。
図9は、乗物によって輸送されている装置へ、及び乗物によって輸送されている装置から、伝達情報を提供するための方法820の例を示す。一実施形態において、方法820は、図7のハイブリッド通信システム700によって、少なくとも部分的に実施される。しかし、方法820のある部分又は全ては、システム700以外の通信システムによって実行されてもよい。一実施形態において、方法820の少なくとも一部分は、搭載ノード720に含まれるハイブリッド伝達情報収集器722によって実施される。一実施形態において、方法820は、図8の方法800の少なくとも一部分と関連して、動作してもよい。議論を簡単にするために、方法820は、図7のシステム700及び図8の方法800を同時に参照しながら、以下で説明される。しかしながら、この説明は、多くの実施形態の中の単なる1つであり、且つ非限定的であると理解されたい。
以前に議論したように、乗物で受信された伝達情報に含まれる情報又はデータの受信側装置は、任意の搭載通信ネットワークと通信可能に接続される任意の装置であってもよく、次に、該任意の搭載通信ネットワークが、搭載ノードと通信可能に接続され、この搭載ノードを介して、伝達情報が乗物上で受信される。限定目的ではないが、単に議論を簡単にするためだけの目的で、方法820は、1つのシナリオ例の文脈において以下で説明され、そのシナリオでは、装置718は、特定の乗物702xによって輸送されている携帯型コンピューティング装置である。
ブロック822では、乗物702xに搭載された携帯型装置718へ送達されるべきコンテンツを含む順方向送信が、乗物702xで受信される。例えば、搭載ノード720のハイブリッド伝達情報収集器722は、装置718へ送達されるべきコンテンツを含む順方向伝送を受信してもよい。一実施形態において、コンテンツは装置718へのみ送達されるべきであり、且つ乗物702xに搭載された他の任意の装置へは送達されない。コンテンツは、以前に議論したような、装置718のユーザインターフェースで提示されるべきデータ、装置718によって格納される又は実行されるべきデータ、又は、装置718によって又は装置718のユーザによって利用されるべき他の任意のデータを含んでもよい。
順方向伝送は、乗物702xに対する複数の順方向リンクの1つ、及び乗物702xに固定的に接続されるそれぞれのモデムを通して、受信されてもよい(ブロック822)。順方向伝送が受信される順方向リンクは、第1の割り当てられた周波数帯域、例えば、衛星通信帯域の順方向リンク708bによってサポートされてもよい。
一実施形態において、順方向伝送は、乗物702xで、マルチキャスト伝送として受信されてもよい(ブロック822)。マルチキャスト伝送は、装置718へ送達されるべきコンテンツ及び、目標装置718又は受信側装置718の指示又は識別子を含んでもよい。一実施形態において、目標装置718のコンテンツ及び指示は、マルチキャスト伝送において、他のコンテンツと共に多重化されてもよく、ここで他のコンテンツとは、目標装置718に対して、又は乗物702のいずれかに搭載された他の目標装置に対して、送達されることが意図されるものである。特定の乗物702xでは、ハイブリッド伝達情報収集器722は、コンテンツの目標装置718のコンテンツ及び指示を回復してもよく、この回復は、マルチキャスト伝送を多重分離した後、又は順方向伝送から望ましい情報を引き出すための、他の幾つかの適切な技術を使用した後に行われる。
順方向伝送に含まれる、装置718の指示に基づいて、ハイブリッド伝達情報収集器722は、コンテンツが送達されるべき装置718が、現在、乗物702xに搭載されているか否かを決定してもよい。もしコンテンツが送達されるべき装置が、乗物702xに搭載されていないと決定される場合、受信された順方向伝送に関する更なる処理は、実施されなくてもよい。もしコンテンツが送達されるべき装置が、乗物702xに搭載されていると決定される場合(例えば、装置718)、方法820は、受信された伝送のコンテンツが、乗物702x内に収容された1つ以上の通信ネットワークを介して、受信側装置又は目標装置718に送信されることを引き起こすステップを含んでもよい(ブロック825)。例えば、もし装置718が、乗物702xに搭載されたWi−Fiネットワークに接続された携帯型コンピューティング装置である場合、ハイブリッド伝達情報収集器722は、IEEE802.11互換の伝送にコンテンツを含んでもよく、且つハイブリッド伝達情報収集器722は、その伝送が、搭載Wi−Fiネットワークを通して、装置718へ送達されることを引き起こしてもよい。しかし、これに加えて又はこの代わりとして、Wi−Fi以外の搭載データ送達の他の例も可能である。実際、方法820は、乗物702x内で、受信されたコンテンツを搭載装置へ送達する任意の手段及び/又は技術を使用してもよく、例えば、それらは、前述した同時係属の米国特許出願第13/675,200号で説明された手段及び/又は技術のいずれかのようなものである。
ブロック828では、フィードバック情報が、乗物702xから送信されることが引き起こされてもよい。一実施形態において、フィードバック情報は、乗物702xから送信されてもよいが、この送信は、順方向伝送が受信される順方向リンク(ブロック822)をサポートする周波数帯域よりも、異なって割り当てられた周波数帯域によってサポートされる逆方向リンクを用いることによって行われる。例えば、もし順方向リンク(ブロック822)が衛星通信リンクの順方向リンク708bである場合、フィードバック情報が送信される逆方向リンク(ブロック828)は、ATG逆方向リンク710a又はWi−Fi逆方向リンク710cであってもよい。一実施形態において、フィードバック情報は、逆方向リンクを通して送信されるユニキャスト伝送に含まれる。例えば、ハイブリッド伝達情報収集器722は、ユニキャスト伝送が、選択された戻りリンク710を介して、乗物702xから送信されることを引き起こしてもよい。
図8に関して以前に述べたように、フィードバック情報は、受信された順方向伝送(ブロック822)又は他の受信された順方向伝送に対応する情報又はデータ、順方向伝送(ブロック822)が乗物702xへ送達された順方向リンクに対応する情報又はデータ、他の順方向リンクに対応する情報又はデータ、及び/又は、1つ以上の逆方向リンクに対応する情報又はデータを含んでもよい。例えば、フィードバック情報は、順方向リンクを通して乗物702xで受信された順方向伝送(ブロック822)に対応する逆方向信号伝達情報を含んでもよく、例えば、フィードバック情報は、順方向伝送の受信通知、又は期待されるコンテンツが順方向伝送において受信されなかったという通知を含んでもよい。そのため、この例では、乗物702xは、1つの周波数帯域の順方向リンクを、順方向データリンク又は正味荷重送達リンクとして利用してもよく、且つ別の周波数帯域の逆方向リンクを、順方向データリンク又は正味荷重送達リンクに対応する信号伝達リンクとして利用してもよい。
一実施形態において、乗物702xは、順方向リンク(例えば、ブロック822の順方向リンク)を一方向性通信リンクとして利用してもよい。例えば、乗物702xは、順方向リンクを含む通信リンクに接続されるトランシーバ又はモデムが、受信専用モードで動作することを引き起こしてもよい。乗物702xは、第2通信リンクを、一方向性順方向リンクに対応する逆方向リンクとして利用してもよい(例えば、ブロック828の逆方向リンク)。乗物702xは、第2通信リンクを、一方向性リンクとして利用してもよく(例えば、第2通信リンクに接続されたトランシーバ又はモデムを送信専用モードで配置することによって)、又は乗物702xは、第2通信リンクを、双方向性リンクとして利用してもよい(例えば、第2通信リンクに接続されたトランシーバ又はモデムが、受信モード及び送信モードの両方で使用されることを可能にすることによって)。
尚、乗物702xは、本明細書で説明されるハイブリッド通信技術、例えば、異なる通信周波数帯域の順方向リンク及び逆方向リンクを使用して、伝達情報が、乗物に搭載された装置へ、及び乗物に搭載された装置から送達される技術を実現するために、数多くの、異なる構成及び異なる数の第1通信リンク及び第2通信リンクを利用してもよい。例えば、本明細書で説明される技術の少なくとも幾つかは実現されるが、この実現は、1つ以上の完全な二重(例えば、双方向性の)通信リンクを論理的順方向リンクとして使用することによって、及び、論理的順方向リンクの周波数帯域とは異なる1つ以上の周波数帯域によってサポートされる1つ以上の他の完全な二重通信リンクを、対応する論理的逆方向リンクとして使用することによってなされる。別の例において、本明細書で説明される技術の少なくとも幾つかは実現されるが、この実現は、1つ以上の一方向性通信リンクを論理的順方向リンクとして使用することによって、及び、論理的順方向リンクの周波数帯域とは異なる1つ以上の周波数帯域によってサポートされる1つ以上の他の一方向性通信リンクを、対応する論理的逆方向リンクとして使用することによってなされる。更に別の例において、1つ以上の完全な二重通信リンクが、論理的順方向リンクとして使用されてもよく、且つ論理的順方向リンクの周波数帯域とは異なる1つ以上の周波数帯域によってサポートされる1つ以上の一方向性通信リンクが、対応する論理的逆方向リンクとして使用されてもよい。なお更に別の例において、1つ以上の一方向性通信リンクが、論理的順方向リンクとして使用されてもよく、且つ論理的な順方向リンクの周波数帯域とは異なる1つ以上の周波数帯域によってサポートされる1つ以上の完全な二重通信リンクが、対応する論理的逆方向リンクとして使用されてもよい。
ブロック830では、続いて起こる順方向伝送は、乗物702xで受信されてもよい。続いて起こる順方向伝送は、装置718へ送達されるべき付加的コンテンツを含んでもよく、又は、続いて起こる順方向伝送は、乗物702xに搭載された他の装置、又は他の乗物702に搭載された他の装置へ送達されるべきコンテンツを含んでもよい。続いて起こる順方向伝送は、乗物702xに対する複数の順方向リンクの1つを通して受信されてもよく、且つ続いて起こる順方向伝送が受信される順方向リンクは、乗物702xから以前に送信された(ブロック828)フィードバック情報に基づいて選択された可能性があり、及び/又は付加的なコンテンツのタイプに基づいて選択された可能性がある。そのため、ブロック830の順方向リンクは、ブロック822の同じ順方向リンクであってもよく、又は異なる順方向リンクであってもよい。
ハイブリッド伝達情報収集器722は、続いて起こる順方向伝送のコンテンツが送達されるべき装置が、現在、乗物702xに搭載されているか否かを決定してもよく、この決定は、例えば、ブロック825に関して上で議論されたのと同様な方法で行ってもよい。もしコンテンツが送達されるべき装置が、乗物702xに搭載されていないと決定される場合、続いて起こる伝送に関する更なる処理は、実施されなくてもよい。もしコンテンツが送達されるべき装置が、乗物702xに搭載されている場合(例えば装置718)、方法820は、受信された、続いて起こる伝送のコンテンツが、乗物702x内に収容された1つ以上の通信ネットワークを介して、受信側装置又は目標装置718へ送信されることを引き起こすステップを含んでもよく(ブロック832)、このことは、例えば、ブロック825に関して上で議論されたのと同様な方法で行ってもよい。
一実施形態において、ブロック832の後に、方法820は、続いて起こるフィードバック情報が、乗物702xから、送信されることを引き起こすステップを含んでもよい(図示せず)。続いて起こるフィードバック情報は、続いて起こる順方向伝送、順方向リンク(この順方向リンクを通して、続いて起こった順方向伝送は乗物702xへ送達された)、他の順方向リンク、及び/又は1つ以上の逆方向リンクに対応するデータ又は情報を含んでもよい。例えば、ハイブリッド伝達情報収集器722は、続いて起こるフィードバック情報が、乗物702xから送信されることを引き起こしてもよいが、この送信は、ブロック828に関して議論されたのと同様な方法で、ハイブリッド伝達情報分配器704へ送達するための、選択された逆方向リンクを使用することによって行われる。ハイブリッド伝達情報分配器704は、一実施形態において、その後、次の順方向リンクを選択するために、続いて起こるフィードバック情報を利用してもよい。
方法800と同様に、方法820の任意の部分又は全ては、乗物702xが任意の状態にある間に実行されてもよく、その任意の状態とは、飛行状態又は、乗物702xがポート間で移動していることを示す状態のような、乗物702xの動的運動を示す状態である。方法820の任意の部分又は全ては、乗物702xが任意のポート状態にある間に実行されてもよい。方法820の任意の部分又は全ては、乗物702xが静止状態にある間に(例えば、ゲートで駐車している間に、ポートでドックに入っている間に、又は誘導滑走路で停止している間に)、実行されてもよい。
データ通信トンネル(1000)の例のブロック図が図10に提供されるが、データ通信トンネル(1000)は、ハイブリッド通信システム(700)において、又は別のハイブリッド通信システムにおいて確立されてもよい。本明細書で使用されるように、「データ通信トンネル」、「データトンネル」、及び「トンネル」という用語は、カプセル化された伝送経路又は論理的接続を指すために、交換可能に使用されるが、ここでカプセル化された伝送経路又は論理的接続は、乗物(702x)の外部にあるノード又はデータセンタ(1002)と、乗物(702x)に搭載されたノード(1004)との間での経路又は接続である。幾つかの場合において、データ通信トンネル(1000)は、乗物(702x)の外部にある第1端点を有する、カプセル化された伝送経路又は論理的接続であってもよい。例えば、データトンネルの第1端点は、データセンタ(1002)であってもよく、又はデータセンタ(1002)におけるハイブリッド伝達情報分配器(1006)であってもよい。一実施形態において、ハイブリッド伝達情報分配器(1006)は、図7のハイブリッド伝達情報分配器(704)であってもよい。
データ通信トンネル(1000)は、乗物(702x)に搭載して配置される第2端点を有してもよい。例えば、データトンネル(1000)の第2端点は、搭載ノード(1004)であってもよく、又は搭載ノード(720)上で実行されるハイブリッド伝達情報収集器(722)のような、搭載ノード(1004)で実行されるアプリケーション(1008)であってもよい。幾つかの場合において、データトンネル(1000)の第2端点は、受信側装置(718)であってもよく、又は、受信側装置(718)上で実行されるVTA又は他のアプリケーションであってもよい。
データトンネル(1000)は、一実施形態において、2つの端点の間でトンネリング・プロトコルを利用することによって、実現されてもよい。トンネリング・プロトコルのパケット又は伝送は、トンネル(1000)をサポートする通信リンクによって使用される他のプロトコルの、パケット又は伝送の中で、カプセル化されてもよい。例として、図7及び図10を同時に参照すると、ハイブリッド伝達情報分配器(704)と、乗物(702x)に搭載された装置(718)との間のデータトンネル例は、データトンネル・プロトコルを使用するデータトンネル順方向リンク(1010)を含んでもよい。データトンネル・プロトコルの順方向パケットは、データトンネル順方向リンク(1010)をサポートする様々な順方向リンクによって使用される、それぞれのプロトコルの各々によってカプセル化されてもよく、ここでそれぞれのプロトコルとは、例えば、乗物データ送達ネットワーク(706)、選択された順方向リンク(708)、及び乗物(702x)のキャビン内のWi−Fi順方向リンクによって使用される、それぞれのプロトコルである。同様に、ハイブリッド伝達情報分配器(704)と装置(718)との間のデータトンネル逆方向リンク(1012)は、乗物(702x)のキャビン内のWi−Fi逆方向リンク、選択された逆方向リンク(710)、及び乗物データ送達ネットワーク(706)によってサポートされてもよく、例えば、これらの様々にサポートする逆方向リンク上で利用されるそれぞれのプロトコルは、各々が、逆方向におけるデータトンネル・プロトコル・パケットをカプセル化する。
データトンネル(1000)がハイブリッド通信システム(700)に含まれる実施形態においては、データトンネル順方向リンク(1010)は、プロトコル及び/又は周波数帯域において、データトンネル逆方向リンク(1012)をサポートする1つ以上の通信リンクと異なる、1つ以上の通信リンクによってサポートされてもよい。更に、データトンネル順方向リンク(1010)及びデータトンネル逆方向リンク(1012)は、それらのそれぞれがサポートするメッセージ送達方式において異なってもよく(例えば、マルチキャスト又はユニキャスト)、及び/又は、使用される、サポートする通信リンクの数において異なってもよい(例えば、データトンネル順方向リンク(1010)における、複数のサポートする通信リンク、及びデータトンネル逆方向リンク(1012)における、サポートする1つの通信リンク)。にもかかわらず、一実施形態において、データセンタ(1002)と搭載ノード(1004)との間のデータトンネル(1000)は、幾つかの場合には、1つの論理的なデータトンネル順方向リンク(1010)又は、データの順方向ストリーム、及び、1つの論理的なデータトンネル逆方向リンク(1012)又は、データの逆方向ストリームを有するものとして、論理的に表される(例えば、ソフトウェアアプリケーションにおいて)。
順方向データ(1014)、又はデータトンネル順方向リンク(1010)上で、搭載ノード(1004)へ送信されるデータは、例えば、以下のものを含んでもよい。(i)搭載ノード(1004)と通信可能に接続される、1つ以上の搭載受信側装置へ送達するためのコンテンツ(1018)。ここで、コンテンツ(1018)は、テキストメッセージ、ウェブページ、メディアコンテンツ、ストリーミングデータ、搭載装置のユーザインターフェースで受信される以前の要求に対する応答、搭載装置のユーザインターフェースで提示されるべきデータ、アプリケーション、構成、搭載装置のユーザがダウンロードすることを要求した他のソフトウェア、のような任意のタイプのデータを含んでもよい。(ii)コンテンツ(1018)に対応する、及びデータトンネル(1000)を通したコンテンツ(1018)の送達に対応する信号伝達情報(1016)。(iii)搭載受信側装置、又はコンテンツ(1018)が送達されるべき装置を識別する装置情報(1020a)。及び/又は、(iv)データトンネル(1000)自体の使用に対応する他の順方向信号伝達情報(1016)(例えば、利用可能性、伝送の品質、帯域幅管理など)。
逆方向データ(1022)又は、データトンネル逆方向リンク(1012)上でデータセンタ(1002)へ送信されるデータは、例えば、以下のものを含んでもよい。(i)送達されたコンテンツ(1018)に対応する、及び/又はデータトンネル(1000)の使用(例えば、利用可能性、伝送の品質、帯域幅管理など)に対応するフィードバック情報(1024)。(ii)搭載装置からのコンテンツ要求(1026)。ここで、コンテンツ要求(1026)は、搭載装置のユーザによって、又は搭載装置自体によって生成される。及び/又は、(iii)コンテンツ要求(1026)を生成する搭載装置を識別する装置情報(1020b)。
順方向データ(1014)及び逆方向データ(1022)の幾つかの特定の例が上で議論されているが、データトンネル順方向リンク(1010)及びデータトンネル逆方向リンク(1012)が、トンネル(1000)の端点間で、任意の望ましいタイプのデータを搬送してもよいことを理解されたい。加えて、明瞭なことであるが、順方向データ(1014)は、例えば、効率及び適時性(タイムライン)のために、任意の数のデータ構造、パケット、又はメッセージに、分離され、統合され、多重化され、又は結合されてもよい。同様に、逆方向データ(1022)は、前記に加えて又は前記の代わりに、任意の数のデータ構造、パケット、又はメッセージに、分離され、統合され、多重化され、又は結合されてもよい。更に、一実施形態において、複数のデータトンネルが、2つの端点間で確立されてもよい。例えば、データセンタ(1002)又は、これに含まれるハイブリッド伝達情報分配器(1006)は、特定の乗物(702x)上のノード(1004)と共に、複数のデータ通信トンネルを確立してもよく、及び/又は複数の乗物(702)上の複数のノードと共に、複数のデータ通信トンネルを確立してもよい。
図11は、分散された方法又はハイブリッドな方法で、コンテンツを乗物に搭載された装置へ送達するための方法(880)の例を示す。一実施形態において、方法(880)は、図7のハイブリッド通信システム(700)によって、少なくとも部分的に実施されるが、しかし、方法(880)のある部分又は全ては、システム(700)以外の通信システムによって実施されてもよい。一実施形態において、方法(880)の少なくとも一部分は、データセンタ(705)によって、又はデータセンタ(705)に含まれるハイブリッド伝達情報分配器(704)によって実施される。一実施形態において、方法(880)は、図8〜図9で説明された方法の1つ以上の少なくとも一部分と関連して、及び/又は図10のデータトンネル(1000)と関連して、動作してもよい。議論を簡単にするために、方法(880)は、図7〜図10を同時に参照しながら以下で説明される。しかしながら、この説明は多くの実施形態の中の単なる1つであり、且つ非限定的であると理解されたい。加えて、限定目的ではないが、単に議論を簡単にするためだけの目的で、方法(880)は、1つのシナリオ例の文脈において以下で説明され、そのシナリオでは、データは、複数の乗物(702)の特定の乗物(702x)に搭載されている装置(718)へ送達されることになっている。
ブロック(882)では、乗物(702x)によって輸送されている装置(718)へ送達されるべきコンテンツが、取得されてもよい。例えば、装置(718)へ送達されるべきコンテンツは、データセンタ(705)によって、又はデータセンタ(705)のハイブリッド伝達情報分配器(704)によって取得されてもよいが、これは、例えば、外部ネットワーク(732)、乗物データ送達ネットワーク(706)、又は他の適切なソースから受信することによるか、又はデータセンタ(705)自体から、又は他の幾つかのデータ格納実体から、コンテンツを取得することによってもよい。コンテンツが送達されるべき装置(718)は、図7〜図10に関して以前に議論された任意の装置であってもよく、この任意の装置は、例えば、乗物(702x)によって一時的に輸送されている携帯型コンピューティング装置、又は乗物(702x)に固定的に接続されるコンピューティング装置であってもよい。同様に、装置(718)へ送達されるべきコンテンツは、図7〜図10に関して以前に議論された任意のタイプのコンテンツであってもよく、この任意のタイプのコンテンツは、例えば、ウェブページ、ストリーミングデータ、テキストメッセージ、以前の要求に対する応答などである。しかし、方法(880)に関して、装置(718)へ送達されるべきコンテンツは、全体として、装置(718)へ送達されるべきであり、このコンテンツは、例えば、ウェブページ全体、ストリーミング・ビデオ又はムービーなどである。一実施形態において、取得されたコンテンツは、装置(718)のユーザインターフェースで、全体として提示されるために、全体として装置(718)へ送達されるべきである。
ブロック(885)では、取得されたデータの第1部分は、第1伝送に含まれてもよく、且つ第1伝送が、第1順方向リンクを介して、乗物(702x)へ送信されることが引き起こされてもよい。ブロック(888)では、取得されたデータの第2部分は、第2伝送に含まれてもよく、且つ第2伝送が、第2順方向リンクを介して、乗物(702x)へ送信されることが引き起こされてもよい。第1順方向リンク及び第2順方向リンクは、各々が異なる周波数帯域上の異なる通信リンクによってサポートされてもよく、従って、第1伝送及び第2伝送は、各々が異なるプロトコルを使用して、形式設定されてもよい。例えば、取得されたデータの第1部分が、衛星順方向リンク(708b)を通して、乗物(702x)へ送信されることが引き起こされてもよく、且つ取得されたデータの第2部分が、ATG順方向リンク(708a)を通して、乗物(702x)へ送信されることが引き起こされてもよい。一実施形態において、第1順方向リンクの帯域幅又は速度は、第2順方向リンクのそれの2倍大きくてもよく、更には、3倍大きい、4倍大きい、5倍大きい、6倍大きい、7倍大きい、又は7よりも大きな倍数だけ大きくてもよい。
方法(880)の幾つかの実施形態において、取得されたデータの第1部分のコンテンツの少なくとも1つ、又は取得されたデータの第2部分のコンテンツの少なくとも1つが、選択されてもよい。一実施形態において、第1部分又は第2部分のコンテンツは、コンテンツタイプに基づいて、選択されてもよい。例えば、もし取得されたコンテンツが、最適なユーザ経験のために、目標装置(718)の画面で表示されるべきウェブページである場合、ユーザは、ウェブページのローディングに関して何らかの進捗を見ることを望む。それ故に、ウェブページの重要な要素(例えば、CSS、HTML、Java(登録商標) script、及び他の構造的要素)が、より速い順方向リンク(例えば、ATG順方向リンク(708a))によって、乗物(702x)へ送達されるべく選択されてもよく、その結果、これらの重要な要素は、ウェブページの枠組みを確立することを開始し、且つ何らかの進捗が起こっていることをユーザに示すために、装置(718)で可能な限り早く受信されてもよい。他方で、ウェブページの、より大きなサイズの要素(例えば、画像、ビデオ、フラッシュなど)は、重要な要素の後で、ユーザ装置に到着してもよく、且つ既に確立されたウェブページ枠組みの中に挿入されてもよい。これらのより大きな要素は、ユーザ経験に対して時間的に重要なものではないが、にもかかわらず、それらのサイズ及び密度のために、高い帯域幅を要求し、且つ、そのため、これらのより大きな要素は、高帯域幅の順方向リンク(例えば、衛星順方向リンク(708b))によって、乗物(702x)へ送達されるべく選択されてもよい。
一般に、取得されるコンテンツで、より時間に敏感な部分(例えば、低い往復遅延時間を要求する部分)は、(他の利用可能な順方向リンク(708)と比較して)より速い順方向リンクを通して送達されるべく選択されてもよい。また、取得されるコンテンツで、より高い密度の部分又はよりサイズの大きな部分は、(他の利用可能な順方向リンク(708)と比較して)より高い容量の順方向リンクを通して送達されるべく選択されてもよい。そして、より大きな度合いの精確さを要求する、取得されるコンテンツの部分は、(他の利用可能な順方向リンク(708)と比較して)より頑健な順方向リンクを通して送達されるべく選択されてもよい。ある状況において、特定のコンテンツタイプが、送達のための、1つの特定のタイプの順方向リンクに独占的に割り当てられてもよく、且つ、もし主要な順方向リンクが利用できない場合、特定のコンテンツタイプが、バックアップタイプの順方向リンクに、任意で割り当てられてもよい。ある状況において、特定のコンテンツタイプは、任意で選択の優先順位をつけて、複数のタイプの順方向リンクに割り当てられてもよく、例えば、最も優先度の高い、利用可能な順方向リンクが、ある一定のコンテンツタイプの送達に対して選択される。
更に別の例において、与えられた順方向リンクの中で、ある一定のタイプのデータは、他のタイプのデータより上位の優先度を与えられてもよい。例えば、衛星順方向リンクでおいて、ATG順方向リンクからのオーバーフロー・データは、衛星順方向リンクに元々対応付けられているデータよりも高い優先度を与えられてもよく、その理由は、オーバーフローATGトラフィックは、一般に、衛星トラフィックに比べて、時間的影響がより大きい可能性があるからである。
方法(880)の幾つかの実施形態において、特定の順方向リンクは、更に他の基準(1つ以上の順方向リンクの動的特性又は状態、又は全体としての、取得されたコンテンツの特性などに)に基づいて、特定のタイプのコンテンツデータに対して選択されてもよい。例えば、取得されるコンテンツがストリーミング・ビデオである場合、ストリーミング・メディア符号化された画像フレーム(例えば、Iフレーム)は、ATG順方向リンク(708a)を通して送達されるべく、割り当てられる、又は選択されるが、その一方で、対応するストリーミング・メディア予測フレーム(例えば、Pフレーム、Bフレーム)は、Ka衛星周波数帯域を通して送達されるべく、割り当てられる、又は選択される。しかしながら、Ka帯域内の任意の特定のストリームに対して割り当てられる帯域は、ある一定のレベルに上限が定められてもよい。もしストリーミング・メディア・コンテンツがKa帯域内の上限に達する場合、ストリームの、続いて起こる予測フレームは、別の順方向リンク(例えば、L衛星周波数帯域)を介して、送達されてもよい。別の例において、特定のタイプのコンテンツデータは、ATG順方向リンク(708a)を通して送達されるべく、割り当てられる、又は選択される。そして、ATG順方向リンクが予め定義された容量にある場合、特定のタイプのコンテンツデータのオーバーフローは、衛星順方向リンク(708b)を通して送達されるべく、割り当てられる、又は選択される。別の例において、ある一定サイズよりも大きな任意のデータストリームは、全ての利用可能な衛星順方向リンクを通して分散的に送達されるべく、自動的に対応付けられてもよい。
一実施形態において、特定の順方向リンクの選択は、乗物(702x)から受信されたフィードバックデータ又は情報に、少なくとも部分的に、基づいてもよい。フィードバック情報又はデータは、図8〜図10に関して以前に説明したように、1つ以上の順方向リンクの現在の品質、容量、又は利用可能性を指し示してもよい。一実施形態において、データセンタ(705)又はハイブリッド伝達情報分配器(704)は、逆方向リンクを介して、フィードバックデータ又は情報を受信してもよく、且つ受信されたフィードバック情報又はデータに少なくとも部分的に基づいて、取得されたコンテンツの特定の部分の伝送のために、続いて起こる順方向リンクを選択してもよい。
従って、例によって示されるように、コンテンツデータの部分は、多くのレベルの細分性及び区別基準に基づいて、様々な順方向リンクに対応付けられてもよい。例えば、以前に示されたように、コンテンツデータの異なる部分を、異なる順方向リンクに対応付けることは、コンテンツタイプに基づいてもよい。対応付けは、前記に加えて又は前記の代わりに、取得されたコンテンツが送達されるべきアプリケーションのタイプに基づいてもよく、及び/又は取得されたコンテンツが含まれるストリームサイズに基づいてもよい。更に、前記に加えて又は前記に代わりに、取得されたコンテンツの部分を様々な順方向リンクに対応付けることは、例えば、ソケットタイプ又はソケットの利用可能性、受信側装置のユーザによって支払われた、又は、そうでなければ、受信側装置のユーザに割り当てられたサービスのレベル、様々な順方向リンクの品質及び/又は利用可能性、動的なリソース割り当てアルゴリズムなどに基づいてもよい。更に、前記に加えて又は前記の代わりに、取得されたコンテンツの部分を、様々な順方向リンクに対応付けることは、異なるレベルにおいて実施されてもよい。ここで異なるレベルとは、例えば、アプリケーションレベル、パケットレベル、ストリームレベル、地理的場所に基づくレベル、ユーザのアカウントの特性に基づくレベル、又はユーザによって獲得されたサービスのレベルである。
一実施形態において、ある一定のコンテンツタイプを、ある一定の順方向リンクに対応付けることは、演繹(アプリオリ)的に決定され、且つ対応付けは、データセンタ(705)又はハイブリッド伝達情報分配器(704)にとってアクセス可能なファイル、又は他のデータ格納実体に格納される。幾つかの実施形態において、特定の順方向リンクは、演繹的対応付けに基づいて、特定のタイプのデータコンテンツに対して選択されてもよい。一実施形態において、コンテンツ部分と順方向リンクの対応付けは、構成可能であってもよい。
更に方法(880)に関して、方法(800)及び(820)の各々と同様、順方向リンク(708)のいずれかを通した順方向伝送のいずれかは、装置(718)へ送達されるべき、及び/又は乗物(702)上で輸送されている他の装置へ送達されるべき、多重化されたコンテンツ又はコンテンツの部分を含んでもよい。同様に、方法(800)、(820)及び(880)の各々は、要望に応じて、任意の順方向リンク(708)を通して、任意の順方向伝送をマルチキャストしてもよい。
図12は、コンテンツを、乗物によって輸送されている装置へ、分散的に送達するための方法(1200)の一例を示す。一実施形態において、方法(1200)は、図7のハイブリッド通信システム(700)によって、少なくとも部分的に実施されるが、しかし、方法(1200)のある部分又は全ては、システム(700)以外の通信システムによって実施されてもよい。一実施形態において、方法(1200)の少なくとも一部分は、乗物(702x)における搭載ノード(720)によって、搭載ノード(720)に含まれるハイブリッド伝達情報収集器(722)によって、受信側装置(718)によって、又はVTAのような、受信側装置(718)上で実行されるアプリケーションによって、実行されてもよい。一実施形態において、方法(1200)は、図2〜図5及び図7で説明される方法1つ以上の少なくとも一部分と関連して、及び/又は図6のデータトンネル(600)と関連して、動作してもよい。議論を簡単にするために、方法(1200)は、図7〜図11を同時に参照しながら、以下で説明する。しかしながら、この説明は、多くの実施形態の中の単なる1つであり、且つ非限定的であると理解されたい。加えて、限定目的ではないが、単に議論を簡単にするためだけの目的で、方法(1200)は、1つのシナリオ例の文脈において以下で説明され、そのシナリオでは、データは、複数の乗物(702)の特定の乗物(702x)に搭載されている装置(718)へ送達されることになっている。
ブロック(1202)では、受信されるべきコンテンツの第1部分を含む第1伝送は、全体として搭載装置(718)によって、乗物(702x)で受信される。例えば、搭載ノード(720)、ハイブリッド伝達情報収集器(722)、装置(718)又は装置(718)上のアプリケーション(例えば、VTA)は、コンテンツの第1部分を受信する。一実施形態において、全体として装置(718)によって受信されるべきコンテンツは、装置(718)のユーザインターフェースにおいて、全体として提示されるべきである。例えば、装置(718)のユーザインターフェースで、全体として提示されるべきであるコンテンツは、ウェブページ、ストリーミング・ビデオ、装置(718)のユーザからの要求に対する応答、又は図7〜図11に関して以前に議論されたような、装置(718)へ送達されるべき他の任意のタイプのコンテンツであってもよい。コンテンツの第1部分は、第1無線周波数帯域によってサポートされる第1順方向リンク(例えば、順方向リンク(708)の1つ)に接続された第1モデムを介して、乗物(702x)上で受信されてもよい。そして、コンテンツの第1部分は、コンテンツの第1が送達されるべき装置(718)の指示と関連して受信されてもよい。
ブロック(1205)では、全体として搭載装置(718)によって、受信されるべきコンテンツの第2部分を含む第2伝送は、乗物(702x)で受信される。例えば、搭載ノード(720)、ハイブリッド伝達情報収集器(722)、装置(718)又は装置(718)上のアプリケーション(例えば、VTA)は、コンテンツの第2部分を受信する。コンテンツの第2部分は、第1無線周波数帯域とは異なる第2無線周波数帯域によってサポートされる第2順方向リンク(例えば、順方向リンク(708)のセットとは別の順方向リンク)に接続された第2モデムを介して、乗物(702x)上で受信されてもよい。コンテンツの第2部分は、コンテンツの第2部分が送達されるべき装置(718)の指示と関連して受信されてもよい。
一実施形態において、第1順方向リンク、第2順方向リンク、コンテンツの第1部分、及び/又はコンテンツの第2部分は、選択されていてもよい。例えば、第1順方向リンク、第2順方向リンク、コンテンツの第1部分及び/又はコンテンツの第2部分は、データセンタ(705)によって、又はハイブリッド伝達情報分配器(704)によって、選択されていてもよいが、この選択は、本明細書に関して以前に説明されたような、順方向リンク及び/又はコンテンツ部分の選択に対する基準に基づいて、又は他の基準に基づいてなされる。
一実施形態において、第1順方向伝送に含まれる装置(718)の指示に基づいて、ハイブリッド伝達情報収集器(722)は、コンテンツの第1部分が送達されるべき装置(718)が、現在、乗物(702x)に搭載されているか否かを決定してもよい。もしコンテンツの第1部分が送達されるべき装置が、乗物(702x)に搭載されていないと決定される場合、第1順方向伝送に関する更なる処理は、乗物(702x)において実施されなくてもよい。もしコンテンツの第1部分が送達されるべき装置が、乗物(702x)に搭載されていると決定される場合(例えば、装置(718))、方法(1200)は、第1の受信された伝送のコンテンツが、乗物(702x)内に収容された1つ以上の通信ネットワークを介して、受信側装置又は目標装置(718)に送信されることを引き起こすステップを含んでもよい(ブロック(1208))。例えば、もし装置(718)が、乗物(702x)に搭載されたWi−Fiネットワークに接続された携帯型コンピューティング装置である場合、ハイブリッド伝達情報収集器(722)は、コンテンツの第1部分を、IEEE802.11互換の伝送に含んでもよく、且つ、ハイブリッド伝達情報収集器(722)は、伝送が、搭載Wi−Fiネットワークを通して、装置(718)へ送達されることを引き起こしてもよい。しかし、前記に加えて又は前記の代わりに、Wi−Fi以外の搭載データ送達の他の例も可能である。実際に、方法(1200)は、受信されたコンテンツを搭載装置へ送達する、任意の手段及び/又は技術を使用してもよく、それらは、前述した同時係属の米国特許出願第13/675,200号において説明された手段及び/又は技術のいずれかのようなものである。
第2順方向伝送に関して、一実施形態において、第2順方向伝送に含まれる装置(718)の指示に基づいて、ハイブリッド伝達情報収集器(722)は、コンテンツの第2部分が送達されるべき装置(718)が、現在、乗物(702x)に搭載されているか否かを決定してもよい。もしコンテンツの第2部分が送達されるべき装置が、乗物(702x)に搭載されていないと決定する場合、第2順方向伝送に関する更なる処理は、乗物(702x)において実行されなくてもよい。もしコンテンツの第2部分が送達されるべき装置が、乗物(702x)に搭載されていると決定する場合(例えば、装置(718))、方法(1200)は、第2の受信された伝送のコンテンツが、乗物(702x)内に収容された1つ以上の通信ネットワークを介して、受信側装置又は目標装置(718)へ送信されることを引き起こすステップを含んでもよい(ブロック(1210))。例えば、もし装置(718)が、乗物(702x)に搭載されたWi−Fiネットワークに接続された携帯型コンピューティング装置である場合、ハイブリッド伝達情報収集器(722)は、IEEE802.11互換の伝送にコンテンツの第2部分を含んでもよく、且つ、ハイブリッド伝達情報収集器(722)は、その伝送が、搭載Wi−Fiネットワークを通して、装置(718)へ送達されることを引き起こしてもよい。しかし、前記に加えて又は前記の代わりに、Wi−Fi以外の搭載されたデータ送達の他の例も可能である。実際に、方法(1200)は、受信されたコンテンツを搭載装置へ送達する任意の手段及び/又は技術を使用してもよく、それらは、前述した同時係属の米国特許出願第13/675,200号において説明された手段及び/又は技術のいずれかのようなものである。
一実施形態において、装置(718)が接続される、第1外部順方向リンク(708)及び搭載通信ネットワークの順方向リンク(例えば、搭載Wi−Fiネットワーク又は他の適切なネットワーク)は、データセンタ(705)によって(又はデータセンタ(705)に含まれるハイブリッド伝達情報分配器(704)によって)確立された第1データ通信トンネルをサポートする。例えば、装置(718)に対する第1順方向リンク及び、搭載Wi−Fiネットワークの順方向リンクは、図10のデータトンネル順方向リンク(1010)と同様な第1データトンネル順方向リンクをサポートし、且つコンテンツの第1部分は、第1データトンネル順方向リンクを使用して、装置(718)へ送達される。
一実施形態において、装置(718)が接続される、第2外部順方向リンク(708)及び搭載順方向リンク(例えば、搭載Wi−Fiネットワーク又は他の適切なネットワーク)は、データセンタ(705)によって(又はデータセンタ(705)に含まれるハイブリッド伝達情報分配器(704)によって)確立された第2データ通信トンネルをサポートするが、このデータセンタ(705)は、第1データ通信トンネルとは異なり、且つこれから離れている。例えば、装置(718)に対する、第2外部順方向リンク(708)及び第2搭載順方向リンクは、第2データトンネル順方向リンク(1010)をサポートし、且つコンテンツの第2部分は、第2データトンネル順方向リンクを使用して、装置(718)へ送達される。この実施形態において、装置(718)又は装置(718)におけるアプリケーション(例えば、VTA)は、第1部分及び第2部分を組み立て、装置(718)において全体として、ある場合には、時間と共に、コンテンツを形成することができる。例えば、装置(718)又は装置(718)におけるアプリケーションは、先ずコンテンツの第1部分を受信し、且つ装置のユーザインターフェースにおいて、コンテンツの第1部分を提示することを開始する。コンテンツの第2部分が受信される場合、装置(718)又は装置(718)におけるアプリケーションは、コンテンツの第2部分を、提示された第1部分に付加してもよく、その結果、コンテンツは、全体として装置のユーザインターフェースに提示される。
一実施形態において、装置(718)(又は、その上のアプリケーション)が、データセンタ(705)に対する、2つの確立されたデータトンネルの搭載端点として役立つというよりも、搭載装置(720)又は搭載装置(720)のハイブリッド伝達情報収集器(722)が、データセンタ(705)に対する、2つの確立されたデータトンネルの搭載端点として役立つ(そこでは、2つの確立されたデータトンネルの1つは、装置(718)へ送達されるべきコンテンツの第1部分を送達し、且つ2つの確立されたデータトンネルの他の1つは、コンテンツの第2部分を送達する)。この実施形態では、装置(718)(又は、装置(718)上のアプリケーション)が、全体として、コンテンツを収集すると共に組み立てるというよりは、搭載装置(720)又はハイブリッド伝達情報収集器(722)が、全体としてコンテンツを収集すると共に組み立て、且つ組み立てられたコンテンツが、例えば、搭載通信ネットワークを介して、装置(718)へ送達されることを引き起こす。
一実施形態において、搭載ノード(720)、ハイブリッド伝達情報収集器(722)、装置(718)、又は装置(718)上のアプリケーションは、フィードバック情報又はデータが、逆方向リンク(710)を介して、乗物(702x)からデータセンタ(705)へ送信されることを引き起こしてもよい。フィードバック情報又はデータは、例えば、コンテンツの受信された第1部分に、及び/又はコンテンツの受信された第2部分に対応してもよい。一実施形態において、フィードバック情報又はデータは、例えば、図8〜図11に関して以前に説明したように、1つ以上の順方向リンク及び/又は1つ以上の逆方向リンクの、現在の品質、容量、又は利用可能性を指し示してもよい。
従って、上で議論したように、ハイブリッド通信システム(700)の例のようなハイブリッド通信システムは、順方向リンク及び逆方向リンクを用いることによって、乗物に搭載された装置へのデータ及び情報の伝送を可能にするが、順方向リンク及び逆方向の各々は、異なる周波数帯域によってサポートされてもよく、且つ順方向リンク及び逆方向の各々は、異なる通信プロトコルを利用してもよい。順方向リンクは、逆方向に対応する逆方向リンクと比較すると、周波数帯域、ハードウェア構成、プロトコル、周波数帯などにおいて異なってもよい。一実施形態において、順方向リンクの帯域幅及び/又は速度は、逆方向リンクの帯域幅及び/又は速度よりも大きくてもよく(そして、ある場合には、著しく大きくてもよく)、その結果、周波数リソース及びモデムリソースの有効利用、及びデータ送達時間低減を可能にすることができる。一実施形態において、順方向伝送は、多重化されてもよい、及び/又はマルチキャストされてもよい。続いて起こる伝送のための順方向リンクの選択は、逆方向リンクを介して受信されたフィードバック情報に基づいてもよく、そして、ある場合には、送達されるべきコンテンツのタイプに基づいてもよい。一実施形態において、ハイブリッド通信システム(700)の例のようなハイブリッド通信システムは、乗物に搭載された装置とデータセンタとの間で、全体としてコンテンツを送達するために、複数の異なる順方向リンクを利用してもよい。コンテンツの部分の選択、及び/又は複数の順方向リンクの選択は、コンテンツタイプ及び、任意で、他の基準に基づいてもよい。
図13は、乗物(1302)における搭載システム(1300)の例を示し、ここで搭載システム(1300)は、乗物(1302)上で情報又はデータを受信し(例えば、データセンタ、ハイブリッド伝達情報分配器(704)、又は他の適切な情報分配器によって提供される情報又はデータ)、且つ搭載システム(1300)は、フィードバック情報が、乗物(1302)から、例えば、データセンタ(705)又はハイブリッド伝達情報分配器(704)へ送達されることを引き起こしてもよい。更に、搭載システム(1300)は、データが、乗物(1302)によって輸送されている1つ以上の装置(1304)へ送達されること、及び/又は乗物(1302)によって輸送されている1つ以上の装置(1304)から受信されることを引き起こしてもよい。一実施形態において、乗物(1302)は乗物(702x)であり、且つ1つ以上の装置(1304)は、装置(718)の1つである。
搭載システム(1300)の例は、補助コンピュータ・パワー・ユニット(ACPU)のような搭載ノード(1306)を含み、ここで搭載ノード(1306)は、1つ以上のアンテナ(1308)及び、1つ以上のモデム又はトランシーバ(1310)を介して、1つ以上の外部通信リンクと通信可能に接続されたコンピューティング装置であってもよい。一実施形態において、搭載ノード(1306)は、搭載ノード(720)であってもよく、且つハイブリッド伝達情報収集器(722)の事例を含んでもよく、これは、ブロック(1307)によって、図13に表されている。
1つ以上のアンテナ(1308)の各々は、無線通信(例えば、Ka帯域、L帯域、Ku帯域、WiMAX帯域、Wi−Fi帯域、地上移動体帯域、又は他の任意の適切な無線周波数帯域)に対して割り当てられた、異なるそれぞれの周波数帯域を介して、信号を受信すると共に送信してもよい。アンテナ(1308)の各々は、乗物(1302)に固定的に接続される、関連付けられたモデム又はトランシーバ(1310)と通信可能に接続されてもよく、且つ、履行においては、それぞれのアンテナ(1308)において、信号に対応する情報及びデータを符号化すると共に復号化するように構成される。1つ以上のモデム又はトランシーバ(1310)は、TDMA(時分割多重アクセス)、GSM(汎ヨーロッパデジタル移動通信システム)、CDMA(符号分割多重アクセス)、LTE(長期進化)通信、WiMAX、及び/又は他の任意の地上波携帯通信技術と互換性のある、それぞれのモデム又はトランシーバを含んでもよい。幾つかの実施形態において、1つ以上のモデム(1310)は、EVDO(進化データ最適化)又はWi−Fi通信技術と互換性のある、それぞれのモデム又はトランシーバを含んでもよい。しかしながら、明瞭なことであるが、搭載システム(1300)は、任意の望ましい数の異なる無線通信技術をサポートするための、任意の数のアンテナ(1308)及び、任意の異なる数の関連付けられたモデム又はトランシーバ(1310)を含んでもよい。
加えて、乗物(1302)が航空機である場合、コックピット電子機器ノード(1312)は、1つ以上のモデム(1310)と通信可能に結合されてもよい。コックピット電子機器ノード(1310)は、例えば飛行中に、航空機のコックピットにおける様々な精密器機から電子情報を収集するように構成されたLRUであってもよい。幾つかの場合において、コックピット電子機器ノード(1310)は、高度、飛行速度、航空機位置、又は他の飛行状態情報のような収集された飛行情報を、ハイブリッド伝達情報取得器(1307)、搭載ノード(1306)に提供してもよく、又は、例えば指定された戻りのリンクを介して、乗物データ分配ネットワーク(706)に直接提供してもよい。
装置(1304)の少なくとも幾つかは、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末、eリーダなどのような携帯型コンピューティング装置であってもよく、これらは、1つ以上の無線アクセスポイント(1314)を介して(例えば、無線ネットワークインターフェースを介して)、ハイブリッド伝達情報取得器(1307)との無線通信可能な接続を確立することが可能である。装置(1304)の幾つかは、有線のコンピューティング装置であってもよく、この有線のコンピューティング装置は、有線のネットワーク(1316)を介して、搭載ノード(1306)と通信可能に接続される。
幾つかの履行例において、1つ以上の装置(1304)は搭載データ格納実体(1318)であり、この搭載データ格納実体(1318)は、他の様々な装置(1304)に分配されるかもしれない、及び/又は他の様々な装置(1304)から受信されるかもしれない様々なタイプのデータを格納してもよく、ここで様々なタイプのデータとは、例えば、エンタテインメント・コンテンツ、ウェブページ、アカウント情報、使用状況データ、インストールされるかもしれないアプリケーション、装置(1304)を識別する情報、支払い情報(例えば、暗号化された金融アカウント情報)、デジタル著作権管理(DRM)鍵、及び/又は、少なくとも一時的に、乗物(1302)に搭載して、格納することが望まれる他の任意のデータである。
一実施形態において、装置(1304)の各々は、乗物走行アプリケーション(VTA)のインスタンスを含んでもよく、この乗物走行アプリケーションは、装置(1304)上にインストールされ、且つ、装置(1304)が乗物(1302)によって輸送されている間に(例えば、乗物(1302)がポート間の途中を移動している時に)、サービスをサポートするように特に構成されてもよい。例えば、乗物走行アプリケーションは、データセンタ(705)又は、データセンタにおけるハイブリッド伝達情報分配器(704)と共に確立されるデータトンネルの搭載端部として役立つように構成されてもよい。一実施形態において、乗物走行アプリケーションは、特定の装置(1304)の上にインストールされた他のアプリケーション(例えば、本来の地上アプリケーション)と通信してもよく、その結果、装置(1304)が乗物(1302)によって輸送されている間に、他のアプリケーションは、望み通りに(例えば、本来の方法で)動作してもよい。
図14は、ハイブリッド通信システム(700)で利用されるかもしれないコンピューティング装置(1350)の例のブロック図を示す。例えば、1つ以上のコンピューティング装置(1450)は、データセンタ(705)、乗物データ送達ネットワーク(706)、搭載ノード(720)、又は装置(718)の少なくとも一部分として利用されるように、特に構成されてもよい。加えて、コックピット電子機器ノード(1312)のような、本明細書に記載の他の装置は、コンピューティング装置(1450)の一実施例を含んでもよい。
コンピューティング装置(1450)は、例えば、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)又はプロセッサ(1452)、及び、1つ以上のバス又はハブ(1453)を含んでもよく、ここで1つ以上のバス又はハブ(1453)は、プロセッサ(1452)を、揮発性メモリ(1454)、不揮発性メモリ(1455)、表示コントローラ(1456)、及びI/Oコントローラ(1457)のような、コンピューティング装置(1450)の他の要素に接続する。揮発性メモリ(1454)及び不揮発性メモリ(1455)は、各々が、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、生物学的メモリ、ハードディスクドライブ、デジタル多用途ディスク(DVD)ディスクドライブなどのような、1つ以上の非一時的な、有形のコンピュータ可読な格納媒体を含んでもよい。
一実施形態において、メモリ(1454)及び/又はメモリ(1455)は、プロセッサ(1452)によって実行可能である命令(1458)を格納してもよい。例えば、データセンタ(705)に含まれるように特に構成されたコンピューティング装置では、命令(1458)は、ハイブリッド伝達情報分配器(704)を備える命令であってもよい。別の例において、搭載されたノード(720)であるように特に構成されたコンピューティング装置(1450)では、命令(1458)は、ハイブリッド伝達情報収集器(722)を備える命令であってもよい。更に別の例において、装置(718)であるように特に構成されたコンピューティング装置(1450)では、命令(1458)は、乗物走行アプリケーション(VTA)であってもよい。実際に、本明細書で説明されるモジュール、アプリケーション及びエンジンの各々は、上で説明された1つ以上の機能を実施するための、異なる1セットのマシン可読な命令に対応することが可能である。これらのモジュールは、別々のソフトウェアプログラム、手続き又はモジュールとして履行される必要はなく、且つ、従って、これらのモジュールの様々なサブセットが結合される、又は、そうでなければ、様々な実施形態において再配列されることが可能である。幾つかの実施形態において、メモリ(1454)、メモリ(1455)の少なくとも1つは、本明細書の中で識別される1サブセットのモジュール及び、データ構造を格納する。他の実施形態において、少なくとも1つのメモリ(1454)、メモリ(1455)は、本明細書の中で説明されない付加的なモジュール及び、データ構造を格納する。
一実施形態において、表示コントローラ(1456)は、プロセッサ(1452)と通信してもよく、それによって、情報が、接続された表示装置(1459)上に提示されることを引き起こすことができる。一実施形態において、I/Oコントローラ(1457)は、プロセッサ(1452)と通信してもよく、それによって、情報及びコマンドを、ユーザインターフェース(1460)へ転送する、又はユーザインターフェース(1460)から転送するが、ここでユーザインターフェース(1460)は、マウス、キーボード又はキーパッド、タッチパッド、クリックホイール、光線、スピーカ、マイクロフォンなどを含んでもよい。一実施形態において、表示装置(1459)の、及びユーザインターフェース(1460)の少なくとも一部分は、単一の、統合された装置(例えば、タッチスクリーン)に結合される。加えて、データ又は情報は、ネットワークインターフェース(1470)を介して、コンピューティング装置(1450)へ、且つコンピューティング装置(1450)から転送されてもよい。幾つかの実施形態において、コンピューティング装置(1450)は、無線インターフェース及び有線インターフェースのような、複数のネットワークインターフェース(1470)を含んでもよい。
例示されたコンピューティング装置(1450)は、ハイブリッド通信システム(700)で使用するために特に適切に構成されたコンピューティング装置の単なる一例である。コンピューティング装置(1450)の他の実施形態はまた、ハイブリッド通信システム(700)で使用するためのものであってもよく、このことは、たとえ他の実施形態が、図10に示すよりも多い部品又は少ない部品を有するとしても、1つ以上の結合された部品を有するとしても、又は異なる構成の部品を有するとしても、若しくは異なる配列の部品を有するとしても、当てはまる。その上、図14で示した様々な部品は、ハードウェアにおいて、ソフトウェア命令を実行するプロセッサにおいて、又はハードウェアとソフトウェア命令を実行するプロセッサの両方の組み合わせにおいて、履行することが可能であり、これらは、1つ以上の信号処理及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)を含む。
図15は例示的な方法(1500)を示しており、該方法は、地上ネットワークに接続される第一電子装置と搭載通信ネットワークに接続される第二電子装置との通信を、様々な通信ネットワークを介して促進するためのものである。実施形態によれば、通信は、テキストベース若しくはメッセージベースの通信(例えば、SMSメッセージ)、又は音声ベース通信であってもよい。方法1500は、図1〜図14に関連して以前に議論したシステム、乗物及び/又は電子装置の任意の又は全ての部分と併せて動作してもよい。又は、方法(1500)は、他の適切なシステム、乗物、及び/又は電子装置と併せて動作してもよい。一実施形態において、方法(1500)の少なくとも一部分は、SBC/SIPサーバー及び/又は登録サーバーを含むデータセンターによって実行されてもよい(例えば、図1に関連して説明したデータセンター(129)又は図7に関連して議論したデータセンター(705))。
ブロック(1505)において、データセンターは、第一電子装置から、第二電子装置を識別する第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを受信することができる。特に、第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツは、SMSCから受信したSMSメッセージ又はインターネットベースの音声通信であってもよい。幾つかの実施形態において、データセンターは、更に、第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツから、前記第二電子装置に関連する加入識別情報を特定することができ、ここで、加入識別情報は、第二電子装置のMSISDNであってもよい。
ブロック(1510)において、データセンターは、順方向通信を生成することができ、該通信は、(i)第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、及び(ii)第二電子装置に向けられたものである。順方向通信を生成する際、データセンターは、以下を含むことができる:第二電子装置のMSISDN。ブロック(1515)において、データセンターは、順方向通信を第二電子装置に衛星通信リンクを介して送信することができる。幾つかの実施形態において、衛星通信リンクは以下のうちの1つであってもよい:Ku帯域通信リンク又はKa通信リンク、又は、図7に関連して議論した別の衛星通信リンク。
ブロック(1520)において、データセンターは、ハイブリッド通信ネットワークがリターン通信に必要かどうかを決定することができる。幾つかの実施形態において、ハイブリッド通信ネットワークを、ATGネットワークが利用可能な時(例えば、乗物が地上を移動している場合(例えば、米国内のフライト))に利用することができる。他の実施形態では、衛星限定のネットワークを、ATGネットワークが利用できないとき(例えば、乗物が水上を移動している場合(例えば、大西洋を横断する国際フライト))に利用することができる。ハイブリッド通信ネットワークの必要性は、乗物が移動を始める前に決定することができ、適切なネットワーク構成を可能にする。
もしも、データセンターが、ハイブリッド通信ネットワークがリターン通信に必要であることを決定した場合(“YES”)、データセンターは、リターン通信を、第二電子装置から、地上通信リンクを介して、受信(ブロック1525)することができる。一方、データセンターが、ハイブリッド通信ネットワークがリターン通信に必要でないことを決定した場合(“NO”)、データセンターは、リターン通信を、第二電子装置から、衛星通信リンクを介して受信(ブロック1530)することができる。幾つかの実施形態において、リターン通信がメッセージベースの通信である場合、リターン通信は特定のプロトコルのメッセージの形態であってもよい。他の実施形態では、リターン通信が音声ベース通信である場合、リターン通信はインターネットベースの音声通信要求の形態であってもよい。
ブロック(1535)において、データセンターは、リターン通信に含まれる第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを第一電子装置に、サービスプロバイダネットワークを介して送信することができる。リターン通信がメッセージベースの通信である場合、データセンターは、メッセージをSMSメッセージに、第一電子装置に送信する前に変換することができる。リターン通信が音声ベース通信である場合、データセンターは、第一電子装置に送達するために、インターネットベースの音声通信要求を、ITSPに送信することができる。
もちろん、本明細書で説明されたシステム、方法及び技術の応用及び恩恵は、上の例だけに限定されない。本明細書で説明されたシステム、方法及び技術を使用することによって、他の多くの応用又は恩恵が可能である。
更に、履行される場合、本明細書で説明された方法及び技術のいずれか、又はそれらのある部分は、1つ以上の非一時的な、有形のコンピュータ可読な格納媒体又はメモリに格納されたソフトウェアを実行することによって実施されてもよく、ここで1つ以上の非一時的な、有形のコンピュータ可読な格納媒体又はメモリとは、磁気ディスク、レーザディスク、光ディスク、半導体メモリ、生物学的メモリ、他のメモリ装置、又は、コンピュータ又はプロセッサなどのRAM又はROMにおける他の格納媒体のようなものである。
その上、前述の文は、数多くの異なる実施形態の詳細な説明を明記しているが、本特許の範囲は、この特許の最後に明記された請求項の文言によって定義されることを、理解されたい。詳細な説明は、例示的なものとしてのみ解釈されるべきであり、且つあらゆる可能な実施形態を説明するものではない。何故なら、あらゆる可能な実施形態を説明することは、不可能ではないにしても、実際的でないからである。数多くの代替的実施形態は、現在の技術又は、この特許の出願日の後に開発された技術のいずれかを使用することによって、履行することが可能であろうが、これらは、本請求項の範囲内に、依然として入るであろう。
従って、多くの変更例及び変形例が、本明細書で説明されると共に例示された技術、方法及び構造において、本請求項の趣旨及び範囲から逸脱することなく、実施されてもよい。よって、本明細書で説明された方法及び装置は、単に例証的であり、請求項の範囲について限定的でないことは、理解されるべきである。
従って、多くの変更例及び変形例が、本明細書で説明されると共に例示された技術、方法及び構造において、本請求項の趣旨及び範囲から逸脱することなく、実施されてもよい。よって、本明細書で説明された方法及び装置は、単に例証的であり、請求項の範囲について限定的でないことは、理解されるべきである。
本発明は一側面において以下の発明を包含する。
(発明1)
地上ネットワークに接続される第一電子装置及び搭載携帯通信ネットワークに接続される第二電子装置に及びこれらから伝達情報を提供する方法であって、以下のステップを含む、該方法:
前記第一電子装置から、サービスプロバイダネットワークを介して、第二電子装置を識別する第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを受信するステップ;
プロセッサによって、順方向通信を生成するステップであって、前記順方向通信は、(i)前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、及び前記順方向通信は、(ii)前記第二電子装置に向けられたものである、該ステップ;
前記順方向通信を、前記第二電子装置に、衛星通信リンクを介して送信するステップ;
リターン通信を、第二電子装置から、地上通信リンクを介して受信するステップであって、前記リターン通信は(i)第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、及び(ii)前記第一電子装置に向けられたものである、該ステップ;並びに
前記第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを、前記第一電子装置へ、前記サービスプロバイダネットワークを介して送信するステップ。
(発明2)
発明1の方法であって、更に以下のステップを含む、該方法:
前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツに基づいて、前記第二電子装置に関連する加入識別情報を識別するステップ。
(発明3)
発明2の方法であって、前記加入識別情報が携帯加入者サービス総合ディジタルネットワーク(MSISDN)の番号であり、及び、前記順方向通信を生成することが以下のことを含む、該方法:
前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツ及び前記MSISDNを含む順方向通信を生成すること。
(発明4)
発明1〜発明3のうちいずれか1つの方法であって、前記リターン通信を前記第二電子装置から受信するステップが以下のことを含む、該方法:
前記リターン通信を前記電子装置から空対地(ATG)通信リンクを介して受信すること。
(発明5)
発明1〜発明4のうちいずれか1つの方法であって、前記順方向通信を前記第二電子装置に送信するステップが以下のことを含む、該方法:
前記順方向通信を、K u 帯域通信リンク又はK a 帯域通信リンクのうちの1つを介して送信すること。
(発明6)
発明1〜発明5のうちいずれか1つの方法であって、前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを受信するステップが以下のことを含む、該方法:
ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを、ショートメッセージサービスセンター(SMSC)から受信すること;及び
前記SMSメッセージを、異なるプロトコルのメッセージへ変換すること。
(発明7)
発明1〜発明6のうちいずれか1つの方法であって、
前記リターン通信を受信するステップが、インターネットベースの音声通信要求を受信することを含み;及び
前記第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを送信するステップが、前記第一電子装置に送達するために、前記インターネットベースの音声通信要求を、インターネット電話サービスプロバイダ(ITSP)に送信することを含む、
該方法。
(発明8)
発明1〜発明7のうちいずれか1つの方法であって、前記リターン通信を受信するステップが以下のことを含む:
特定のプロトコルのメッセージを受信すること;及び
前記特定のプロトコルのメッセージをショートメッセージサービス(SMS)メッセージに変換すること。
(発明9)
地上ネットワークに接続される第一電子装置及び搭載携帯通信ネットワークに接続される第二電子装置に、及びこれらから通信を提供するためのシステムであって、以下を含むシステム:
通信モジュールであって、データを送受信するように構成される、該通信モジュール;及び
データセンターであって、該データセンターはメモリ及びプロセッサを含み、及び前記通信モジュールに通信可能に接続され、以下の動作を行うように構成される、データセンター:
前記第一電子装置から、サービスプロバイダネットワークを介して、前記第二電子装置を識別する第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを受信すること、
順方向通信を生成することであって、前記順方向通信は(i)前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、及び前記順方向通信は(ii)前記第二電子装置に向けられたものである、該生成すること、
前記通信モジュールを介して、前記順方向通信を、前記第二電子装置へ、衛星通信リンクを介して送信すること、
リターン通信を前記第二電子装置から地上通信リンクを介して受信することであって、前記リターン通信は(i)第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、前記リターン通信は(ii)前記第一電子装置に向けられたものである、該受信すること、並びに
前記通信モジュールを介して、前記第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを、前記第一電子装置へ、前記サービスプロバイダネットワークを介して送信すること。
(発明10)
発明9のシステムであって、前記データセンターは更に以下の動作を行うように構成される、該システム:
前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツに基づいて、前記第二電子装置に関連する加入識別情報を識別すること。
(発明11)
発明10のシステムであって、前記加入識別情報が携帯加入者サービス総合ディジタルネットワーク(MSISDN)の番号であり、及び、前記順方向通信を生成するため、データセンターが以下の動作を行うように構成される、該システム:
前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツ及び前記MSISDNを含む順方向通信を生成すること。
(発明12)
発明9〜発明11のうちいずれか1つのシステムであって、前記リターン通信を前記第二電子装置から受信するために、前記データセンターが以下の動作を行うように構成される、該システム:
前記リターン通信を前記電子装置から空対地(ATG)通信リンクを介して受信すること。
(発明13)
発明9〜発明11のうちいずれか1つのシステムであって、前記順方向通信を前記第二電子装置に送信するために、データセンターが以下の動作を行うように構成される、該システム:
前記順方向通信を、K u 帯域通信リンク又はK a 帯域通信リンクのうち1つを介して送信すること。
(発明14)
発明9〜発明11のうちいずれか1つのシステムであって、前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを受信するために、データセンターが以下の動作を行うように構成される、該システム:
ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを、ショートメッセージサービスセンター(SMSC)から受信すること、及び、
前記SMSメッセージを異なるプロトコルのメッセージに変換すること。
(発明15)
発明9〜発明14のうちいずれか1つのシステムであって、
前記リターン通信を受信するため、データセンターはインターネットベースの音声通信要求を受信するように構成され、
前記第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを送信するため、データセンターは、前記第一電子装置へ送達する目的で、前記インターネットベースの音声通信要求をインターネット電話サービスプロバイダ(ITSP)へ送信するように構成される、データセンター。

Claims (15)

  1. 地上ネットワークに接続される第一電子装置及び搭載携帯通信ネットワークに接続される第二電子装置に及びこれらから伝達情報を提供する方法であって、以下のステップを含む、該方法:
    前記第一電子装置から、サービスプロバイダネットワークを介して、第二電子装置を識別する第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを受信するステップ;
    プロセッサによって、順方向通信を生成するステップであって、前記順方向通信は、(i)前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、及び前記順方向通信は、(ii)前記第二電子装置に向けられたものである、該ステップ;
    前記順方向通信を、前記第二電子装置に、衛星通信リンクを介して送信するステップ;
    リターン通信を、第二電子装置から、地上通信リンクを介して受信するステップであって、前記リターン通信は(i)第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、及び(ii)前記第一電子装置に向けられたものである、該ステップ;並びに
    前記第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを、前記第一電子装置へ、前記サービスプロバイダネットワークを介して送信するステップ。
  2. 請求項1の方法であって、更に以下のステップを含む、該方法:
    前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツに基づいて、前記第二電子装置に関連する加入識別情報を識別するステップ。
  3. 請求項2の方法であって、前記加入識別情報が携帯加入者サービス総合ディジタルネットワーク(MSISDN)の番号であり、及び、前記順方向通信を生成することが以下のことを含む、該方法:
    前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツ及び前記MSISDNを含む順方向通信を生成すること。
  4. 請求項1〜請求項3のうちいずれか1つの方法であって、前記リターン通信を前記第二電子装置から受信するステップが以下のことを含む、該方法:
    前記リターン通信を前記電子装置から空対地(ATG)通信リンクを介して受信すること。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか1つの方法であって、前記順方向通信を前記第二電子装置に送信するステップが以下のことを含む、該方法:
    前記順方向通信を、Ku帯域通信リンク又はKa帯域通信リンクのうちの1つを介して送信すること。
  6. 請求項1〜請求項5のうちいずれか1つの方法であって、前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを受信するステップが以下のことを含む、該方法:
    ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを、ショートメッセージサービスセンター(SMSC)から受信すること;及び
    前記SMSメッセージを、異なるプロトコルのメッセージへ変換すること。
  7. 請求項1〜請求項6のうちいずれか1つの方法であって、
    前記リターン通信を受信するステップが、インターネットベースの音声通信要求を受信することを含み;及び
    前記第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを送信するステップが、前記第一電子装置に送達するために、前記インターネットベースの音声通信要求を、インターネット電話サービスプロバイダ(ITSP)に送信することを含む、
    該方法。
  8. 請求項1〜請求項7のうちいずれか1つの方法であって、前記リターン通信を受信するステップが以下のことを含む:
    特定のプロトコルのメッセージを受信すること;及び
    前記特定のプロトコルのメッセージをショートメッセージサービス(SMS)メッセージに変換すること。
  9. 地上ネットワークに接続される第一電子装置及び搭載携帯通信ネットワークに接続される第二電子装置に、及びこれらから通信を提供するためのシステムであって、以下を含むシステム:
    通信モジュールであって、データを送受信するように構成される、該通信モジュール;及び
    データセンターであって、該データセンターはメモリ及びプロセッサを含み、及び前記通信モジュールに通信可能に接続され、以下の動作を行うように構成される、データセンター:
    前記第一電子装置から、サービスプロバイダネットワークを介して、前記第二電子装置を識別する第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを受信すること、
    順方向通信を生成することであって、前記順方向通信は(i)前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、及び前記順方向通信は(ii)前記第二電子装置に向けられたものである、該生成すること、
    前記通信モジュールを介して、前記順方向通信を、前記第二電子装置へ、衛星通信リンクを介して送信すること、
    リターン通信を前記第二電子装置から地上通信リンクを介して受信することであって、前記リターン通信は(i)第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを含み、前記リターン通信は(ii)前記第一電子装置に向けられたものである、該受信すること、並びに
    前記通信モジュールを介して、前記第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを、前記第一電子装置へ、前記サービスプロバイダネットワークを介して送信すること。
  10. 請求項9のシステムであって、前記データセンターは更に以下の動作を行うように構成される、該システム:
    前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツに基づいて、前記第二電子装置に関連する加入識別情報を識別すること。
  11. 請求項10のシステムであって、前記加入識別情報が携帯加入者サービス総合ディジタルネットワーク(MSISDN)の番号であり、及び、前記順方向通信を生成するため、データセンターが以下の動作を行うように構成される、該システム:
    前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツ及び前記MSISDNを含む順方向通信を生成すること。
  12. 請求項9〜請求項11のうちいずれか1つのシステムであって、前記リターン通信を前記第二電子装置から受信するために、前記データセンターが以下の動作を行うように構成される、該システム:
    前記リターン通信を前記電子装置から空対地(ATG)通信リンクを介して受信すること。
  13. 請求項9〜請求項11のうちいずれか1つのシステムであって、前記順方向通信を前記第二電子装置に送信するために、データセンターが以下の動作を行うように構成される、該システム:
    前記順方向通信を、Ku帯域通信リンク又はKa帯域通信リンクのうち1つを介して送信すること。
  14. 請求項9〜請求項11のうちいずれか1つのシステムであって、前記第一の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを受信するために、データセンターが以下の動作を行うように構成される、該システム:
    ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを、ショートメッセージサービスセンター(SMSC)から受信すること、及び、
    前記SMSメッセージを異なるプロトコルのメッセージに変換すること。
  15. 請求項9〜請求項14のうちいずれか1つのシステムであって、
    前記リターン通信を受信するため、データセンターはインターネットベースの音声通信要求を受信するように構成され、
    前記第二の音声ベース又はメッセージベースのコンテンツを送信するため、データセンターは、前記第一電子装置へ送達する目的で、前記インターネットベースの音声通信要求をインターネット電話サービスプロバイダ(ITSP)へ送信するように構成される、データセンター。
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