JP2004247219A - 燃料電池セルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料極、電解質層、空気極を備えた特性のすぐれた円筒型の燃料電池セルを、変形等を生じさせずに、容易にかつ確実に製造可能とする。
【解決手段】電解質層42aを挟んで燃料極41aと空気極43aとが同芯状に配置された円筒型の燃料電池セルの製造方法において、前記燃料電池セルの最内周の極を形成する材料と同質の材料を用いて形成された保形性を有する筒状体20を芯材とし、該筒状体20の外周に、焼成時に加熱されて消失する材料からなる消失用テープ材30を巻き付け、該消失用テープ材30が巻き付けられた筒状体の外周に、前記燃料極、電解質層、空気極となるセル材料40を個別に巻き付けて被焼成体を形成した後、被焼成体を焼成炉中にて加熱し、前記セル材料40が焼成時に縮径する収縮分を前記消失用テープ材30を消失させることにより吸収して、前記筒状体の外周に筒状体と一体に、前記セル材料40が焼成されてなる燃料極41a、電解質層42a、空気極43aを形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】電解質層42aを挟んで燃料極41aと空気極43aとが同芯状に配置された円筒型の燃料電池セルの製造方法において、前記燃料電池セルの最内周の極を形成する材料と同質の材料を用いて形成された保形性を有する筒状体20を芯材とし、該筒状体20の外周に、焼成時に加熱されて消失する材料からなる消失用テープ材30を巻き付け、該消失用テープ材30が巻き付けられた筒状体の外周に、前記燃料極、電解質層、空気極となるセル材料40を個別に巻き付けて被焼成体を形成した後、被焼成体を焼成炉中にて加熱し、前記セル材料40が焼成時に縮径する収縮分を前記消失用テープ材30を消失させることにより吸収して、前記筒状体の外周に筒状体と一体に、前記セル材料40が焼成されてなる燃料極41a、電解質層42a、空気極43aを形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は固体電解質型の燃料電池セルの製造方法に関し、より詳細には円筒型の燃料電池セルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体電解質型の燃料電池セルには、図5に示すような円筒状に形成された空気極層50の外周に固体電解質層52を形成し、固体電解質層52のさらに外周に燃料極層54を形成して、全体として円筒状に形成した燃料電池セルがある。この燃料電池セルは、空気極層50の内側に酸素ガスを流し、燃料極層54の外側に燃料ガスを流して使用される。
空気極層50にはLaMnO3系材料(LSM)等からなる多孔質材が使用され、固体電解質層52にはイットリア安定化ジルコニア(YSZ)等が使用され、燃料極層54にはニッケル−ジルコニア等からなる多孔性質材が使用されている。
【0003】
このような円筒型の固体電解質型燃料電池セルを形成する従来方法としては、空気極層50をセラミック粉末を押出成形することによって円筒状体に形成し、あるいはドクターブレード法によって形成したシート状体を円柱状体に巻き付けることによって円筒状体を形成した後、同様にシート状に形成した固体電解質を空気極層の円筒状体の外周囲に巻き付けて空気極層50と固体電解質層52を一体として焼結し、その後、燃料極層54となるセラミックのスラリーに空気極層50と固体電解質層52の焼結体を浸漬させて、燥させて形成する方法(たとえば、特許文献1参照)、空気極層50を焼成して形成した後、固体電解質層52と燃料極層54を、各々プラズマ溶射によって層形成する方法(たとえば、特許文献2参照)等がある。
【0004】
【特許文献1】
特公開平9−129245号公報
【特許文献2】
特開平7−211334号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
燃料電池セルにおいては、所要の安定した特性が得られること、また電気的伝導度を向上させて効率を上げるために、固体電解質層52はできるだけ薄く、かつ厚さのばらつきのない状態で得られることが求められる。しかしながら、従来の円筒型の燃料電池セルの製造方法において、シート状に形成した固体電解質を使用する方法では固体電解質層52を薄く形成することは困難であるし、スラリーに浸漬したり溶射によって形成する方法では、所定の厚さに形成することが難しく特性がばらつくという問題がある。
【0006】
また、円筒型の燃料電池セルでは、円筒体の内側に燃料ガスを流し、円筒体の外側雰囲気を空気とする配置で使用することもある。この場合は、上記例とは異なり燃料極層54が内側に配置されるから、製造工程としては燃料極層54の外周に固体電解質層52を形成し、さらにその外側に空気極層50を形成することになる。このように燃料極層54を内側に配置した場合は、円筒体の内部に燃料ガスを通流することで燃料電池セルが大気中にそのまま配置できるという利点がある。しかしながら、燃料極層54は多孔質状に形成するから、燃料極層54の表面に浸漬法あるいは溶射法によって固体電解質層52を形成することは難しいという問題があった。
【0007】
そこで、本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、燃料極、電解質層、空気極を備えた円筒型の燃料電池セルを、変形等を生じさせずに、容易にかつ確実に製造することができる燃料電池セルの製造方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、電解質層を挟んで燃料極と空気極とが同芯状に配置された円筒型の燃料電池セルの製造方法において、前記燃料電池セルの最内周の極を形成する材料と同質の材料を用いて形成された保形性を有する筒状体を芯材とし、該筒状体の外周に、焼成時に加熱されて消失する材料からなる消失用テープ材を巻き付け、該消失用テープ材が巻き付けられた筒状体の外周に、前記燃料極、電解質層、空気極となるセル材料を個別に巻き付けて被焼成体を形成した後、被焼成体を焼成炉中にて加熱し、前記セル材料が焼成時に縮径する収縮分を前記消失用テープ材を消失させることにより吸収して、前記筒状体の外周に筒状体と一体に、前記セル材料が焼成されてなる燃料極、電解質層、空気極を形成することを特徴とする。
【0009】
また、発泡ニッケルからなる筒状体を芯材とし、筒状体の外周に消失用テープ材、NiOを主成分とする燃料極テープ、電解質テープ、空気極テープをこの順に巻き付けて被焼成体を形成した後、被焼成体を大気中で焼成することにより、前記発泡ニッケルと前記燃料極テープとが反応して一体化した燃料極を備える燃料電池セルを形成することを特徴とする。
また、燃料電池セルの最内周の極が空気極であり、空気極と同質材を用いて形成した筒状体を芯材とし、筒状体の外周に消失用テープ材、空気極テープ、電解質テープ、燃料極テープを巻き付けて被焼成体を形成した後、被焼成体を焼成することにより、前記筒状体と空気極テープが一反応して一体化した空気極を備える燃料電池セルを製造することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面と共に詳細に説明する。
図1は本発明に係る燃料電池セルの製造方法を示す説明図である。本発明に係る燃料電池セルの製造方法においては、発泡ニッケルからなる保形性を有する筒状体を芯材とし、この筒状体の外周に、燃料電池セルの燃料極層、電解質層、空気極層となるテープ状に形成されたセル材料をこの順に巻き付け、これらを一度に焼成して筒状の燃料電池セルを形成する。
【0011】
本発明において特徴的な点は、発泡ニッケルによって形成した芯材となる筒状体が焼成時にほとんど収縮しないのに対して、燃料極層、電解質層、空気極層となるセル材料はセラミック材からなり、焼成時に収縮して縮径することから、これらのセル材料の収縮分を吸収するため筒状体の外周に、焼成時に消失する材料からなる消失用テープ材を巻き付けて焼成するようにした点にある。
【0012】
図1(a)は、焼成用の治具10に、発泡ニッケルからなる筒状体20と、セル材料が焼成時に収縮する収縮分を吸収するための消失用テープ材としての樹脂テープ30と、セル材料40として、燃料極層となる燃料極テープ41と、電解質層となる電解質テープ42と、空気極層となる空気極テープ43とをこの順に巻き付けてセットした状態での断面図を示す。
【0013】
12は治具10の基台11上に立設した、被焼成体を支持するための円柱状に形成された支持柱である。発泡ニッケルからなる筒状体20は過度に加圧すると変形してしまう。したがって、本実施形態においては、発泡ニッケルからなる筒状体20を支持柱12に外挿するようにして支持し、筒状体20の外周に樹脂テープ30やセル材料40を巻き付けた際に筒状体20が変形しないようにしている。
治具10は所定の耐熱性を有する材料であれば適宜材料が使用できる。本実施形態では、基台11および支持柱12をアルミナ製とした。
【0014】
図2は、発泡ニッケルからなる筒状体20に樹脂テープ30およびセル材料40を順次巻き付けて被焼成体を形成する状態を、軸線に垂直方向の断面で示したものである。
図2(a)は、発泡ニッケルからなる筒状体20の外周に樹脂テープ30を巻き付けた状態を示す。筒状体20に発泡ニッケルを使用しているのは、本実施形態においては燃料極をNiOとし、焼成時に発泡ニッケルからなる筒状体20と燃料極テープ41とが反応して一体化された多孔質状の燃料極となるようにするためである。
【0015】
樹脂テープ30は、前述したように、焼成時にセル材料40が収縮する収縮分を考慮して筒状体20の外周に巻き付けられる。樹脂テープ30としては、焼成工程で消失すること、筒状体20の外周面への巻き付き性のよいものが好適に使用できる。本実施形態では、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、アクリル等を溶媒で溶解し、可塑剤を添加してテープ状に成形したものを使用した。
樹脂テープ30としては適宜厚さのテープを使用することが可能で、筒状体20の外周に一周巻くだけでセル材料40の収縮分を吸収できるようにすることもできるし、筒状体20の外周に複数回巻回することで所要の厚さを確保するようにすることもできる。
【0016】
筒状体20の外周に巻き付けるセル材料40の収縮量はセル材料40の材質、厚さ、巻回径寸法(筒状体20の外径)等によってさまざまである。したがって、セル材料40の収縮分を吸収するために設ける樹脂テープ30の厚さは、製品に応じて適宜その厚さを調節するようにする。樹脂テープ30を筒状体20に巻き付ける巻回数で厚さを調節する方法であれば、実際に焼成を行って焼成状態を見ながら調節できるという利点がある。
【0017】
なお、発泡ニッケルからなる筒状体20の外周に樹脂テープ30を巻き付けずに、単に筒状体20の外周にセル材料40を巻いて焼成した場合は、焼成時にセル材料40が収縮することによって筒状体20にクラックが入ったり、筒状体20が変形してしまう。
樹脂テープ30の厚さは、焼成した際にセル材料40が収縮することによって、発泡ニッケルからなる筒状体20と燃料極とが一体化すること、筒状体20と一体化された状態で燃料極等にクラックが入ったり、変形したりしないように設定する必要がある。
【0018】
図2(b)は、樹脂テープ30の外周に燃料極テープ41を巻き付けた状態を示す。本実施形態では、燃料極テープ41として50μmの厚さに成形したテープを使用し、樹脂テープ30の外周に6周させて巻き付けた。
なお、燃料極テープ41は、NiO−(8−YSZ)またはNiO−(Sc2O3−ZrO2)からなり、これに可塑剤、PVB等を加えてスラリーを調製した後、ドクターブレード法等により、所定の厚さのテープ状に成形して使用する。また、多孔体にするために造孔剤も添加している。
【0019】
図2(c)は、燃料極テープ41の外周に電解質テープ42を巻き付けた状態を示す。本実施形態では、10μmの厚さに成形した電解質テープ42を燃料極テープ41の外周に2周させて巻き付けた。電解質テープ42は、YSZ:(Y2O3−ZrO2、Sc2O3−ZrO2)からなる。
図2(d)は、電解質テープ42の外周にさらに空気極テープ43を巻き付けた状態を示す。本実施形態では、50μmの厚さに成形した空気極テープ43を電解質テープ42の外周に4周させて巻き付けた。空気極テープ43は、焼成時に多孔質状となるように、LSM−(LaxSryMnO3−YSZ)またはLSM−(LaxSryMnO3−(Sc2O3−ZrO2))の粗粒に造孔剤等を添加して形成したものを使用した。
電解質テープ42および空気極テープ43も、各々の材料に可塑剤を加えてスラリーを調製した後、ドクターブレード法等によりテープ状に成形して使用することができる。
【0020】
なお、図2に示すように、筒状体20の外周に樹脂テープ30や燃料極テープ41を巻き付ける操作は、図1(a)に示すように、筒状体20を支持柱12に外挿した状態で行う。図1(a)に示すように、セル材料40をすべて巻きつけた後、支持柱12を立てた状態で治具10とともに焼成炉に被焼成体を入れて焼成する。焼成方法は一般的なセラミックの焼成方法と同様である。
本実施形態では、まず、焼成炉を窒素雰囲気で樹脂が気化する温度まで加熱し、セル材料40を脱脂した。この脱脂工程で、樹脂テープ30が気化して消失する。
次に、大気雰囲気下で、焼成炉内温度を100℃/時の割合で、1300℃まで徐々に昇温させ、焼成炉内温度を1300℃で2時間保持した後、100℃/時の割合で焼成炉内温度を徐々に常温まで降温させる操作によって焼成した。
【0021】
図1(b)は、焼成後の状態を示す。焼成操作により発泡ニッケルからなる筒状体20と燃料極テープ41とが一体化してNiOからなる多孔質の燃料極41aが形成され、燃料極41aの外周に電解質層42aが形成され、電解質層42aの外周に空気極43aが形成された燃料電池セルが得られる。
図3は、得られた燃料電池セルの断面図を示す。この燃料電池セルは、最内周部が燃料極41a、次いで電解質層42a、空気極43aがこの順に同芯状に配置され、全体形状が円筒状に一体形成されたものである。
【0022】
上述したように、本発明に係る燃料電池セルの製造方法によれば、発泡ニッケルからなる筒状体20の外周に樹脂テープ30を巻き付け、セル材料40が焼成時に収縮する収縮分を吸収するようにしたことによって、燃料極41a、電解質層42a、空気極43aにクラックや変形のない、信頼性の高い円筒型燃料電池セルを容易にかつ確実に製造することが可能となる。
【0023】
なお、上記実施形態の燃料電池セルは燃料極41aが最内周に配置された製品であるが、上記実施形態と同様な方法によって空気極43aが最内周に位置する円筒型の燃料電池セルを製造することも可能である。
この場合は、まず空気極43aと同質材によって芯材となる筒状体20を形成しておき、この筒状体20の外周に上述したと同様にして樹脂テープ30、空気極テープ43、電解質テープ42、燃料極テープ41をこの順(上記実施形態とは逆順)に巻き付けて焼成すればよい。
【0024】
図4(a)は、上述した実施形態で使用した空気極43aを形成するLSM:(LaxSryMnO3、YSZ)の粗粒を用いて押し出し成形等により円筒状体を形成し、この円筒状体を焼成して保形性を備えた多孔質の筒状体20を形成した後、筒状体20の外周に樹脂テープ30、空気極テープ43、電解質テープ42、燃料極テープ41を巻き付けた状態を示す。樹脂テープ30は、上述した実施形態と同様に、焼成時に空気極テープ43、電解質テープ42、燃料極テープ41が収縮する収縮分を吸収するためのものである。
【0025】
図4(b)は、焼成炉を用いて、図4(a)に示す被焼成体を焼成することにより、最内周に空気極43aが形成され、その外周に電解質層42a、最外周に燃料極41aが形成された円筒型の燃料電池セルが形成された状態を示す。本実施形態の場合も、筒状体20の外周に巻き付けられた空気極テープ43、電解質テープ42、燃料極テープ41を焼成する際に、樹脂テープ30が消失して空気極テープ43、電解質テープ42、燃料極テープ41が収縮する収縮分を吸収して空気極43aにクラックが入ったり、円筒状体から変形することを好適に防止することができる。また、空気極43aを形成する材料と同質材によって筒状体20を形成したことによって、焼成時に筒状体20と空気極テープ43とが反応して一体化された空気極43aとなる。
このように、本発明方法は、空気極43aが最内周に配置された円筒型の燃料電池セルの製造にも好適に使用することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明に係る燃料電池セルの製造方法によれば、筒状体の外周に焼成時にセル材料が収縮する収縮分を吸収する消失用テープ材を巻き付け、消失用テープ材を巻き付けた外側にセル材料を巻き付けることで、一回の焼成操作で容易にかつ確実に燃料極、電解質層、空気極を備えた円筒型の燃料電池セルを得ることができる。消失用テープ材の厚さを適宜調節することによって燃料電池セルの変形を防止し、各極が好適に一体化された燃料電池セルを得ることができる。また、薄い電解質テープを使用することで電解質層の厚さを薄く形成することが可能となり、特性のすぐれた燃料電池セルを容易にかつ安定的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料電池セルの製造方法を示す説明図である。
【図2】筒状体にセル材料を取り付ける工程を示す説明図である。
【図3】焼成後の燃料電池セルの断面図である。
【図4】燃料電池セルの他の製造工程を示す説明図である。
【図5】円筒型の燃料電池セルの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 治具
12 支持柱
20 筒状体
30 樹脂テープ
40 セル材料
41 燃料極テープ
41a 燃料極
42 電解質テープ
42a 電解質層
43 空気極テープ
43a 空気極
50 空気極層
52 固体電解質層
54 燃料極層
【発明の属する技術分野】
本発明は固体電解質型の燃料電池セルの製造方法に関し、より詳細には円筒型の燃料電池セルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体電解質型の燃料電池セルには、図5に示すような円筒状に形成された空気極層50の外周に固体電解質層52を形成し、固体電解質層52のさらに外周に燃料極層54を形成して、全体として円筒状に形成した燃料電池セルがある。この燃料電池セルは、空気極層50の内側に酸素ガスを流し、燃料極層54の外側に燃料ガスを流して使用される。
空気極層50にはLaMnO3系材料(LSM)等からなる多孔質材が使用され、固体電解質層52にはイットリア安定化ジルコニア(YSZ)等が使用され、燃料極層54にはニッケル−ジルコニア等からなる多孔性質材が使用されている。
【0003】
このような円筒型の固体電解質型燃料電池セルを形成する従来方法としては、空気極層50をセラミック粉末を押出成形することによって円筒状体に形成し、あるいはドクターブレード法によって形成したシート状体を円柱状体に巻き付けることによって円筒状体を形成した後、同様にシート状に形成した固体電解質を空気極層の円筒状体の外周囲に巻き付けて空気極層50と固体電解質層52を一体として焼結し、その後、燃料極層54となるセラミックのスラリーに空気極層50と固体電解質層52の焼結体を浸漬させて、燥させて形成する方法(たとえば、特許文献1参照)、空気極層50を焼成して形成した後、固体電解質層52と燃料極層54を、各々プラズマ溶射によって層形成する方法(たとえば、特許文献2参照)等がある。
【0004】
【特許文献1】
特公開平9−129245号公報
【特許文献2】
特開平7−211334号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
燃料電池セルにおいては、所要の安定した特性が得られること、また電気的伝導度を向上させて効率を上げるために、固体電解質層52はできるだけ薄く、かつ厚さのばらつきのない状態で得られることが求められる。しかしながら、従来の円筒型の燃料電池セルの製造方法において、シート状に形成した固体電解質を使用する方法では固体電解質層52を薄く形成することは困難であるし、スラリーに浸漬したり溶射によって形成する方法では、所定の厚さに形成することが難しく特性がばらつくという問題がある。
【0006】
また、円筒型の燃料電池セルでは、円筒体の内側に燃料ガスを流し、円筒体の外側雰囲気を空気とする配置で使用することもある。この場合は、上記例とは異なり燃料極層54が内側に配置されるから、製造工程としては燃料極層54の外周に固体電解質層52を形成し、さらにその外側に空気極層50を形成することになる。このように燃料極層54を内側に配置した場合は、円筒体の内部に燃料ガスを通流することで燃料電池セルが大気中にそのまま配置できるという利点がある。しかしながら、燃料極層54は多孔質状に形成するから、燃料極層54の表面に浸漬法あるいは溶射法によって固体電解質層52を形成することは難しいという問題があった。
【0007】
そこで、本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、燃料極、電解質層、空気極を備えた円筒型の燃料電池セルを、変形等を生じさせずに、容易にかつ確実に製造することができる燃料電池セルの製造方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、電解質層を挟んで燃料極と空気極とが同芯状に配置された円筒型の燃料電池セルの製造方法において、前記燃料電池セルの最内周の極を形成する材料と同質の材料を用いて形成された保形性を有する筒状体を芯材とし、該筒状体の外周に、焼成時に加熱されて消失する材料からなる消失用テープ材を巻き付け、該消失用テープ材が巻き付けられた筒状体の外周に、前記燃料極、電解質層、空気極となるセル材料を個別に巻き付けて被焼成体を形成した後、被焼成体を焼成炉中にて加熱し、前記セル材料が焼成時に縮径する収縮分を前記消失用テープ材を消失させることにより吸収して、前記筒状体の外周に筒状体と一体に、前記セル材料が焼成されてなる燃料極、電解質層、空気極を形成することを特徴とする。
【0009】
また、発泡ニッケルからなる筒状体を芯材とし、筒状体の外周に消失用テープ材、NiOを主成分とする燃料極テープ、電解質テープ、空気極テープをこの順に巻き付けて被焼成体を形成した後、被焼成体を大気中で焼成することにより、前記発泡ニッケルと前記燃料極テープとが反応して一体化した燃料極を備える燃料電池セルを形成することを特徴とする。
また、燃料電池セルの最内周の極が空気極であり、空気極と同質材を用いて形成した筒状体を芯材とし、筒状体の外周に消失用テープ材、空気極テープ、電解質テープ、燃料極テープを巻き付けて被焼成体を形成した後、被焼成体を焼成することにより、前記筒状体と空気極テープが一反応して一体化した空気極を備える燃料電池セルを製造することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面と共に詳細に説明する。
図1は本発明に係る燃料電池セルの製造方法を示す説明図である。本発明に係る燃料電池セルの製造方法においては、発泡ニッケルからなる保形性を有する筒状体を芯材とし、この筒状体の外周に、燃料電池セルの燃料極層、電解質層、空気極層となるテープ状に形成されたセル材料をこの順に巻き付け、これらを一度に焼成して筒状の燃料電池セルを形成する。
【0011】
本発明において特徴的な点は、発泡ニッケルによって形成した芯材となる筒状体が焼成時にほとんど収縮しないのに対して、燃料極層、電解質層、空気極層となるセル材料はセラミック材からなり、焼成時に収縮して縮径することから、これらのセル材料の収縮分を吸収するため筒状体の外周に、焼成時に消失する材料からなる消失用テープ材を巻き付けて焼成するようにした点にある。
【0012】
図1(a)は、焼成用の治具10に、発泡ニッケルからなる筒状体20と、セル材料が焼成時に収縮する収縮分を吸収するための消失用テープ材としての樹脂テープ30と、セル材料40として、燃料極層となる燃料極テープ41と、電解質層となる電解質テープ42と、空気極層となる空気極テープ43とをこの順に巻き付けてセットした状態での断面図を示す。
【0013】
12は治具10の基台11上に立設した、被焼成体を支持するための円柱状に形成された支持柱である。発泡ニッケルからなる筒状体20は過度に加圧すると変形してしまう。したがって、本実施形態においては、発泡ニッケルからなる筒状体20を支持柱12に外挿するようにして支持し、筒状体20の外周に樹脂テープ30やセル材料40を巻き付けた際に筒状体20が変形しないようにしている。
治具10は所定の耐熱性を有する材料であれば適宜材料が使用できる。本実施形態では、基台11および支持柱12をアルミナ製とした。
【0014】
図2は、発泡ニッケルからなる筒状体20に樹脂テープ30およびセル材料40を順次巻き付けて被焼成体を形成する状態を、軸線に垂直方向の断面で示したものである。
図2(a)は、発泡ニッケルからなる筒状体20の外周に樹脂テープ30を巻き付けた状態を示す。筒状体20に発泡ニッケルを使用しているのは、本実施形態においては燃料極をNiOとし、焼成時に発泡ニッケルからなる筒状体20と燃料極テープ41とが反応して一体化された多孔質状の燃料極となるようにするためである。
【0015】
樹脂テープ30は、前述したように、焼成時にセル材料40が収縮する収縮分を考慮して筒状体20の外周に巻き付けられる。樹脂テープ30としては、焼成工程で消失すること、筒状体20の外周面への巻き付き性のよいものが好適に使用できる。本実施形態では、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、アクリル等を溶媒で溶解し、可塑剤を添加してテープ状に成形したものを使用した。
樹脂テープ30としては適宜厚さのテープを使用することが可能で、筒状体20の外周に一周巻くだけでセル材料40の収縮分を吸収できるようにすることもできるし、筒状体20の外周に複数回巻回することで所要の厚さを確保するようにすることもできる。
【0016】
筒状体20の外周に巻き付けるセル材料40の収縮量はセル材料40の材質、厚さ、巻回径寸法(筒状体20の外径)等によってさまざまである。したがって、セル材料40の収縮分を吸収するために設ける樹脂テープ30の厚さは、製品に応じて適宜その厚さを調節するようにする。樹脂テープ30を筒状体20に巻き付ける巻回数で厚さを調節する方法であれば、実際に焼成を行って焼成状態を見ながら調節できるという利点がある。
【0017】
なお、発泡ニッケルからなる筒状体20の外周に樹脂テープ30を巻き付けずに、単に筒状体20の外周にセル材料40を巻いて焼成した場合は、焼成時にセル材料40が収縮することによって筒状体20にクラックが入ったり、筒状体20が変形してしまう。
樹脂テープ30の厚さは、焼成した際にセル材料40が収縮することによって、発泡ニッケルからなる筒状体20と燃料極とが一体化すること、筒状体20と一体化された状態で燃料極等にクラックが入ったり、変形したりしないように設定する必要がある。
【0018】
図2(b)は、樹脂テープ30の外周に燃料極テープ41を巻き付けた状態を示す。本実施形態では、燃料極テープ41として50μmの厚さに成形したテープを使用し、樹脂テープ30の外周に6周させて巻き付けた。
なお、燃料極テープ41は、NiO−(8−YSZ)またはNiO−(Sc2O3−ZrO2)からなり、これに可塑剤、PVB等を加えてスラリーを調製した後、ドクターブレード法等により、所定の厚さのテープ状に成形して使用する。また、多孔体にするために造孔剤も添加している。
【0019】
図2(c)は、燃料極テープ41の外周に電解質テープ42を巻き付けた状態を示す。本実施形態では、10μmの厚さに成形した電解質テープ42を燃料極テープ41の外周に2周させて巻き付けた。電解質テープ42は、YSZ:(Y2O3−ZrO2、Sc2O3−ZrO2)からなる。
図2(d)は、電解質テープ42の外周にさらに空気極テープ43を巻き付けた状態を示す。本実施形態では、50μmの厚さに成形した空気極テープ43を電解質テープ42の外周に4周させて巻き付けた。空気極テープ43は、焼成時に多孔質状となるように、LSM−(LaxSryMnO3−YSZ)またはLSM−(LaxSryMnO3−(Sc2O3−ZrO2))の粗粒に造孔剤等を添加して形成したものを使用した。
電解質テープ42および空気極テープ43も、各々の材料に可塑剤を加えてスラリーを調製した後、ドクターブレード法等によりテープ状に成形して使用することができる。
【0020】
なお、図2に示すように、筒状体20の外周に樹脂テープ30や燃料極テープ41を巻き付ける操作は、図1(a)に示すように、筒状体20を支持柱12に外挿した状態で行う。図1(a)に示すように、セル材料40をすべて巻きつけた後、支持柱12を立てた状態で治具10とともに焼成炉に被焼成体を入れて焼成する。焼成方法は一般的なセラミックの焼成方法と同様である。
本実施形態では、まず、焼成炉を窒素雰囲気で樹脂が気化する温度まで加熱し、セル材料40を脱脂した。この脱脂工程で、樹脂テープ30が気化して消失する。
次に、大気雰囲気下で、焼成炉内温度を100℃/時の割合で、1300℃まで徐々に昇温させ、焼成炉内温度を1300℃で2時間保持した後、100℃/時の割合で焼成炉内温度を徐々に常温まで降温させる操作によって焼成した。
【0021】
図1(b)は、焼成後の状態を示す。焼成操作により発泡ニッケルからなる筒状体20と燃料極テープ41とが一体化してNiOからなる多孔質の燃料極41aが形成され、燃料極41aの外周に電解質層42aが形成され、電解質層42aの外周に空気極43aが形成された燃料電池セルが得られる。
図3は、得られた燃料電池セルの断面図を示す。この燃料電池セルは、最内周部が燃料極41a、次いで電解質層42a、空気極43aがこの順に同芯状に配置され、全体形状が円筒状に一体形成されたものである。
【0022】
上述したように、本発明に係る燃料電池セルの製造方法によれば、発泡ニッケルからなる筒状体20の外周に樹脂テープ30を巻き付け、セル材料40が焼成時に収縮する収縮分を吸収するようにしたことによって、燃料極41a、電解質層42a、空気極43aにクラックや変形のない、信頼性の高い円筒型燃料電池セルを容易にかつ確実に製造することが可能となる。
【0023】
なお、上記実施形態の燃料電池セルは燃料極41aが最内周に配置された製品であるが、上記実施形態と同様な方法によって空気極43aが最内周に位置する円筒型の燃料電池セルを製造することも可能である。
この場合は、まず空気極43aと同質材によって芯材となる筒状体20を形成しておき、この筒状体20の外周に上述したと同様にして樹脂テープ30、空気極テープ43、電解質テープ42、燃料極テープ41をこの順(上記実施形態とは逆順)に巻き付けて焼成すればよい。
【0024】
図4(a)は、上述した実施形態で使用した空気極43aを形成するLSM:(LaxSryMnO3、YSZ)の粗粒を用いて押し出し成形等により円筒状体を形成し、この円筒状体を焼成して保形性を備えた多孔質の筒状体20を形成した後、筒状体20の外周に樹脂テープ30、空気極テープ43、電解質テープ42、燃料極テープ41を巻き付けた状態を示す。樹脂テープ30は、上述した実施形態と同様に、焼成時に空気極テープ43、電解質テープ42、燃料極テープ41が収縮する収縮分を吸収するためのものである。
【0025】
図4(b)は、焼成炉を用いて、図4(a)に示す被焼成体を焼成することにより、最内周に空気極43aが形成され、その外周に電解質層42a、最外周に燃料極41aが形成された円筒型の燃料電池セルが形成された状態を示す。本実施形態の場合も、筒状体20の外周に巻き付けられた空気極テープ43、電解質テープ42、燃料極テープ41を焼成する際に、樹脂テープ30が消失して空気極テープ43、電解質テープ42、燃料極テープ41が収縮する収縮分を吸収して空気極43aにクラックが入ったり、円筒状体から変形することを好適に防止することができる。また、空気極43aを形成する材料と同質材によって筒状体20を形成したことによって、焼成時に筒状体20と空気極テープ43とが反応して一体化された空気極43aとなる。
このように、本発明方法は、空気極43aが最内周に配置された円筒型の燃料電池セルの製造にも好適に使用することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明に係る燃料電池セルの製造方法によれば、筒状体の外周に焼成時にセル材料が収縮する収縮分を吸収する消失用テープ材を巻き付け、消失用テープ材を巻き付けた外側にセル材料を巻き付けることで、一回の焼成操作で容易にかつ確実に燃料極、電解質層、空気極を備えた円筒型の燃料電池セルを得ることができる。消失用テープ材の厚さを適宜調節することによって燃料電池セルの変形を防止し、各極が好適に一体化された燃料電池セルを得ることができる。また、薄い電解質テープを使用することで電解質層の厚さを薄く形成することが可能となり、特性のすぐれた燃料電池セルを容易にかつ安定的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料電池セルの製造方法を示す説明図である。
【図2】筒状体にセル材料を取り付ける工程を示す説明図である。
【図3】焼成後の燃料電池セルの断面図である。
【図4】燃料電池セルの他の製造工程を示す説明図である。
【図5】円筒型の燃料電池セルの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 治具
12 支持柱
20 筒状体
30 樹脂テープ
40 セル材料
41 燃料極テープ
41a 燃料極
42 電解質テープ
42a 電解質層
43 空気極テープ
43a 空気極
50 空気極層
52 固体電解質層
54 燃料極層
Claims (3)
- 電解質層を挟んで燃料極と空気極とが同芯状に配置された円筒型の燃料電池セルの製造方法において、
前記燃料電池セルの最内周の極を形成する材料と同質の材料を用いて形成された保形性を有する筒状体を芯材とし、
該筒状体の外周に、焼成時に加熱されて消失する材料からなる消失用テープ材を巻き付け、
該消失用テープ材が巻き付けられた筒状体の外周に、前記燃料極、電解質層、空気極となるセル材料を個別に巻き付けて被焼成体を形成した後、
被焼成体を焼成炉中にて加熱し、前記セル材料が焼成時に縮径する収縮分を前記消失用テープ材を消失させることにより吸収して、前記筒状体の外周に筒状体と一体に、前記セル材料が焼成されてなる燃料極、電解質層、空気極を形成することを特徴とする燃料電池セルの製造方法。 - 発泡ニッケルからなる筒状体を芯材とし、筒状体の外周に消失用テープ材、NiOを主成分とする燃料極テープ、電解質テープ、空気極テープをこの順に巻き付けて被焼成体を形成した後、
被焼成体を大気中で焼成することにより、前記発泡ニッケルと前記燃料極テープとが反応して一体化した燃料極を備える燃料電池セルを形成することを特徴とする請求項1記載の燃料電池セルの製造方法。 - 燃料電池セルの最内周の極が空気極であり、空気極と同質材を用いて形成した筒状体を芯材とし、筒状体の外周に消失用テープ材、空気極テープ、電解質テープ、燃料極テープを巻き付けて被焼成体を形成した後、
被焼成体を焼成することにより、前記筒状体と空気極テープが一反応して一体化した空気極を備える燃料電池セルを製造することを特徴とする請求項1記載の燃料電池セルの製造方法。
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JP2003037184A JP2004247219A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 燃料電池セルの製造方法 |
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JP2006339034A (ja) * | 2005-06-02 | 2006-12-14 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 固体酸化物形燃料電池およびその製造方法 |
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- 2003-02-14 JP JP2003037184A patent/JP2004247219A/ja active Pending
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