JP2004246997A - マルチセッション対応ディスクの再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ディスク状記録媒体の種類がシングルセッションであるのかマルチセッションであるのかを自動的に判別して確実に再生できるようにする。
【解決手段】本発明は、ディスク状記録媒体から再生信号を読み取る際、当該ディスク状記録媒体がマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかに係わらず、最初のセッションにおけるTOC(Table Of Content)の属性情報だけを読み出し、最初のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該ディスク状記録媒体がマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかを判定し、ディスク状記録媒体がマルチセッション非対応であると判定したときシングルセッションモードとして再生し、ディスク状記録媒体がマルチセッション対応であると判定したときセッション単位で順次再生するようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はマルチセッション対応ディスクの再生方法に関し、例えばマルチセッション方式で記録されているCD−R(Compact Disc−Write Once)、CD−RW(Compact Disc−Re−Writable)やコピーコントロールCD(以下、これをCCCDと呼ぶ)を再生可能とするマルチセッション対応型プレーヤに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、CDには一つのセッションから成るシングルセッション(以下、これをシングルセッションCDと呼ぶ)と、複数のセッションから成るマルチセッション(以下、これをマルチセッションCDと呼ぶ)がある。
【0003】
通常、パーソナルコンピュータでは、CD−Rドライブを介してマルチセッションCDにユーザ所望のコンテンツ(オーディオデータ、ゲームプログラム等)を自在に追記書込みできるようになされている。
【0004】
ここでセッションとは、コンテンツそのものである実データの記録位置を示すリードイン、実データ及び当該実データの終端を示すリードアウトからなる一連のデータ(リードイン、実データ、リードアウト)のことを示している。
【0005】
従ってマルチセッションCDでは、例えば最初に書き込まれた複数曲分のオーディオデータでなる一連のデータ部分が第1セッションとなり、その後追記書込みされる度に、第2セッション、第3セッション、……、と記憶容量の範囲内で順次セッションが増えていく構造となっている。
【0006】
このようにパーソナルコンピュータのCD−Rドライブで追記書込みしたマルチセッションCDを例えば一般のCDプレーヤで再生しようとした場合、当該一般のCDプレーヤでは通常のCDすなわちシングルセッションCDにしか対応していないため、第1セッションを再生することはできるが、第2セッション以降を再生することはできない。
【0007】
そこで、最近では一般のCDプレーヤにおいても、マルチセッション対応型が求められている。このようなマルチセッション対応型プレーヤでは、装填された未記録のマルチセッションCDに複数種類のコンテンツを順次追記記録することができ、また当該追記記録したマルチセッションCDを再生することもできるが、その場合でも一つ問題が残る。
【0008】
近年では、例えばパーソナルコンピュータにおいては通常のCDを再生したことによって得られたディジタルオーディオデータをディジタルデータのままハードディスクにリッピング(保存)し、当該ハードディスクから他の例えばCD−R/RWやMD(Mini Disc)等の記録媒体にDigital to Digitalで著作権を侵害したコピーや、ネットワークを介しての譲渡等の不正な使用をすることが簡単に行われている。
【0009】
そこで、このような著作権を侵害した使用を防止すべくパーソナルコンピュータでの読み込みを実行させないように特殊加工の施された構造のCCCD(Copy Control CD)が開発されており、このCCCDにもいわゆるマルチセッション方式を利用したものがある。
【0010】
この種のCCCDは、例えば「レーベルゲート」、「Key2audio」等の各種方式が存在し、第1セッションに例えば音楽コンテンツ等の複数曲分のオーディオデータが記録され、第2セッションに例えば圧縮されたプログラムデータが記録されている等の複数セッションによって構成されている。
【0011】
また各セッションのリードインエリアにはTOC(Table of content)が存在し、当該TOCには例えばデータの種類(オーディオデータ、プログラムデータ等)を示す識別情報、データ記録時間、次のセッションにおけるデータの種類、書込位置や時間情報等の各種情報が属性情報として書き込まれている。
【0012】
実際上、第1セッションにおける第1TOCには当該第1セッションに記録されているオーディオデータに関する属性情報が書き込まれており、また第2TOCには第2セッションに記録されているオーディオデータに関する属性情報のみならず、第1TOCの属性情報についても書き込まれている。
【0013】
また第3TOCには、第3セッションに記録されているオーディオデータに関する属性情報のみならず、第1TOC及び第2TOCの属性情報についても書き込まれており、同様に第4TOC以降にはそのセッションに記録されているオーディオデータに関する属性情報と、そのセッション以前の全てのセッション(第1、第2及び第3セッション)に関するTOCの属性情報が書き込まれている。
【0014】
ところで、第1セッションの第1TOCに書き込まれている属性情報と、第2セッションの第2TOCに書き込まれている属性情報とを比較した場合、第1TOC及び第2TOCの双方に書き込まれている第1セッションのオーディオデータに関する属性情報については本来一致しなければならないところ、CCCDについては一致せずに矛盾してしまうような属性情報が第2セッションの第2TOCには書き込まれている。
【0015】
従ってパーソナルコンピュータがCD−Rドライブを介してCCCDを再生しようとした場合、当該CD−Rドライブは最初にCCCDの全セッションにおける全TOCを読み出し、当該CCCDに記録されている全てのオーディオデータに関する属性情報を認識しようとするため、その時点で第1TOCの属性情報と第2TOCの属性情報とが相互に矛盾を生じることになり、当該第1セッションに記録されたオーディオデータを再生することが出来なくなってしまう。
【0016】
すなわち一般のCDプレーヤを単にマルチセッション対応型プレーヤとしただけでは、CCCDが装填されたときにまず全セッションにおける全TOCを読み出すことになるので、第1TOCに続いて第2TOCの属性情報を読み出した時点で第1TOCの属性情報と第2TOCの属性情報とが相互に矛盾を生じ、第1セッションを再生することが出来なくなってしまう。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
このようにかかる構成でなる従来のマルチセッション対応型プレーヤにおいては、一般のCDプレーヤを単にマルチセッション対応型としただけであるため、通常のCD(シングルセッションCD)を再生することはできても、CCCDのようなマルチセッションCDについては再生出来なくなってしまうという問題があった。
【0018】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ディスク状記録媒体の種類を自動的に判別して確実に再生し得るマルチセッション対応ディスクの再生方法を提案しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、ディスク状記録媒体から再生信号を読み取る際、当該ディスク状記録媒体がマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかに係わらず、最初のセッションにおけるTOC(Table Of Content)の属性情報だけを読み出すTOC読出ステップと、最初のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該ディスク状記録媒体がマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかを判定する判定ステップと、当該判定ステップでディスク状記録媒体がマルチセッション非対応であると判定したとき、当該ディスク状記録媒体をシングルセッションモードとしてディスク状記録媒体を再生するシングルセッションモード再生ステップと、判定ステップでディスク状記録媒体がマルチセッション対応であると判定したとき、当該ディスク状記録媒体をセッション単位で順次再生する単位セッション再生ステップとを設けるようにする。
【0020】
これにより、マルチセッション対応であると判定したときはセッション毎にTOCの属性情報を読み出し、当該TOCの属性情報に基づいてセッション単位で再生することができるので、マルチセッションCD又はコピーコントロールCDについてもTOCの属性情報に基づいてセッション単位で確実に再生することができる。
【0021】
また本発明においては、ディスク状記録媒体から再生信号を読み取る際、当該ディスク状記録媒体がマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかに係わらず、最初のセッションにおけるTOC(Table Of Content)の属性情報だけを読み出すTOC読出ステップと、最初のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該ディスク状記録媒体がマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかを判定する判定ステップと、当該判定ステップでディスク状記録媒体がマルチセッション非対応であると判定したとき、当該ディスク状記録媒体をシングルセッションモードとしてディスク状記録媒体を再生するシングルセッションモード再生ステップと、判定ステップでディスク状記録媒体がマルチセッション対応であると判定したとき、当該ディスク状記録媒体をセッション単位で順次再生する単位セッション再生ステップと、当該単位セッション再生ステップでディスク状記録媒体をセッション単位で再生した後、一旦再生を中断する再生中断ステップと、当該再生中断ステップで一旦再生を中断した後、次のセッションに対する再生命令が与えられたとき、当該次のセッションにおけるTOCの属性情報を読み出し、当該次のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該次のセッションに再生対象となるデータが記録されているか否かを判定するデータ種類判定ステップと、当該データ種類判定ステップで次のセッションに再生対象となるデータが記録されていると判定したとき、単位セッション再生ステップ以降の処理を繰り返し、次のセッションに再生対象となるデータが記録されていないと判定したとき、一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報を再度読み出し、当該読み出した属性情報に基づいて単位セッション再生ステップで最初のセッションから一つ前のセッションまでを順次再生する制御ステップとを設けるようにする。
【0022】
これにより、マルチセッション対応であると判定したときセッション単位で再生し、次のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該次のセッションに再生対象となるデータが記録されているか否かを判定し、肯定結果を得たときのみ次のセッションを再生するが、否定結果を得たときは一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて最初のセッションから当該一つ前のセッションまでを順次セッション単位で再生することができるので、再生対象のデータが記録されているセッションについてはマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるか否かに係わらずセッション単位で確実に再生することができる。
【0023】
さらに本発明においては、ディスク状記録媒体から再生信号を読み取る際、当該ディスク状記録媒体がマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかに係わらず、最初のセッションにおけるTOC(Table Of Content)の属性情報だけを読み出すTOC読出ステップと、最初のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該ディスク状記録媒体がマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかを判定する判定ステップと、当該判定ステップでディスク状記録媒体がマルチセッション非対応であると判定したとき、当該ディスク状記録媒体をシングルセッションモードとしてディスク状記録媒体を再生するシングルセッションモード再生ステップと、判定ステップでディスク状記録媒体がマルチセッション対応であると判定したとき、当該ディスク状記録媒体をセッション単位で順次再生する単位セッション再生ステップと、単位セッション再生ステップで最初のセッションを再生した後、次のセッション以降におけるTOCの属性情報をセッション毎に読み出し、当該セッション毎に読み出したTOCの属性情報に基づいてそれ以前に読み出したTOCの属性情報と矛盾が生じるか否かを判定するTOC判定ステップと、当該TOC判定ステップで矛盾が生じていないと判定したとき当該次のセッションを再生し、TOC判定ステップで矛盾が生じていると判定したときそれ以前に読み出したTOCの属性情報に基づいて最初のセッションから矛盾が生じる前までのセッションについて再生する制御ステップとを設けるようにする。
【0024】
これにより、TOCの属性情報に基づいてマルチセッション対応であると判定したときはセッション単位で再生し、次のセッションにおけるTOCの属性情報と一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報とを比較したときに両者の属性情報の間で矛盾が生じていないかを判定し、矛盾が生じていないときのみ次のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該次のセッションを再生するが、矛盾が生じているときには一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて最初のセッションから当該一つ前のセッションまでを順次セッション単位で再生することができるので、TOCの属性情報に矛盾が生じるまではマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるか否かに係わらずセッション単位で確実に再生することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0026】
(1)第1の実施の形態
(1−1)全体構成
図1において、1は全体として本発明におけるマルチセッション対応ディスクの再生方法を実現するマルチセッション対応型プレーヤの外観構成を示し、正面パネル2に通常のシングルセッションCD、マルチセッションCD(CD−R)、CCCD等の各種ディスク状記録媒体3を装填するための装着口4が設けられていると共に、当該ディスク状記録媒体3の再生時間、記録時間、曲名、操作状況等の各種情報を示すための液晶ディスプレイでなる表示部5及び停止ボタン6、再生ボタン7、早送りボタン8、早戻しボタン9及び一時停止ボタン10が設けられている。
【0027】
(1−2)回路構成
続いてマルチセッション対応型プレーヤ1の回路構成について説明する。図2に示すようにマルチセッション対応プレーヤ1は、機構部21及び信号処理部22を有し、当該機構部21及び信号処理部22を制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)20によって統括制御するようになされている。
【0028】
因みにCPU20は、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有し、当該ROMに予め格納されているマルチセッション対応プログラムをRAMに展開することにより、当該マルチセッション対応プログラムに従って後述するマルチセッション半自動判定再生処理手順及びマルチセッション完全自動判定再生処理手順を実行するようになされている。
【0029】
機構部21は、装着口4から装填されたディスク状記録媒体3を所定の回転速度で回転駆動するディスク回転モータ23、ディスク状記録媒体3の信号記録面から再生信号S1を読み取る再生手段としての光ピックアップ24及び、CPU20の制御に従ってユーザ所望のセッションにアクセスするべく光ピックアップ24を移動させる駆動部25によって構成されている。
【0030】
信号処理部22は、光ピックアップ24によって読み取られた再生信号S1を2値化することによりディジタルの再生データD2を生成するRF(Radio Frequency)部25、再生データD2に対して所定の復調処理、誤り訂正処理等の各種ディジタル信号処理を施すディジタルシグナルプロセッサ(DSP)26、及び当該DSP26によって復調処理等が行われた結果得られる例えばオーディオデータD4をディジタルアナログ変換処理するディジタルアナログ変換回路27によって構成されている。
【0031】
実際上、マルチセッション対応型プレーヤ1は、通常再生処理を行う場合、装着口4から装填されたディスク状記録媒体3をディスク回転モータ23によって所定の回転速度で回転駆動し、光ピックアップ24によってディスク状記録媒体3の信号記録面から読み取った再生信号S1をRF部25へ送出する。
【0032】
RF部25は、再生信号S1を2値化することにより再生データD2を得、これを後段のDSP26へ送出する。
【0033】
DSP26は、再生データD2のうちリードインエリアのTOCに書き込まれている属性情報D3についてはCPU20へ送出すると共に、再生データD2のうちオーディオデータD4については後段のD/Aコンバータ27へ送出する。
【0034】
CPU20は、DSP26から供給された属性情報D3に基づいて曲名や再生時間等を表示部5に表示する。なおCPU20は、停止ボタン6、再生ボタン7、早送りボタン8、早戻しボタン9又は一時停止ボタン10に対する操作に応じたディジタル信号処理をDSP26に対して実行させるための各種命令を与えるようになされている。
【0035】
D/Aコンバータ27は、オーディオデータD4をアナログのオーディオ信号S5に変換した後、これをスピーカ(図示せず)を介して出力するようになされている。
【0036】
ここまでが通常再生処理の説明であり、次に第1の実施の形態におけるマルチセッション半自動判定再生処理手順について説明する。
【0037】
(1−3)マルチセッション半自動判定再生処理手順
図3に示すようにマルチセッション対応型プレーヤ1のCPU20は、マルチセッション対応プログラムに従ってマルチセッション半自動判定再生処理手順を実行するようになされており、ルーチンRT1の開始ステップから入ってステップSP1へ移る。
【0038】
ステップSP1においてCPU20は、装着口4からディスク状記録媒体3が装填されたことを認識すると、次のステップSP2へ移る。
【0039】
ステップSP2においてCPU20は、ユーザによって正面パネル2の再生ボタン7が押下されたことを認識すると、次のステップSP3へ移る。
【0040】
ステップSP3(TOC読出ステップ)においてCPU20は、ディスク状記録媒体3の第1セッションにおける第1TOCの属性情報だけを読み込み、次のステップSP4へ移る。
【0041】
ここで、CPU20は、ディスク状記録媒体3が通常のシングルセッションCD、マルチセッションCD若しくはCCCDであろうが関係なく、常に第1セッションの第1TOCに書き込まれている属性情報のみを読み出すようになされている。
【0042】
これによりCPU20は、仮にディスク状記録媒体3がCCCDであった場合でも、ディスク状記録媒体3が装填されたときに全セッションの全TOCを全て読み出すことがないため、第1セッションにおける第1TOCの属性情報だけを認識することになる。
【0043】
従ってCPU20は、CCCDの第1セッションにおける第1TOCの属性情報に続いて第2セッションにおける第2TOCの属性情報を読み出してしまうことによる弊害、すなわち第2TOCの属性情報を読み出した時点で第1TOCに書き込まれている第1セッションに関する属性情報と、第2TOCに書き込まれている第1セッションに関する属性情報とが一致しないという矛盾が生じることにより第1セッションを再生することが出来なくなってしまう不都合を予め回避し得るようになされている。
【0044】
ステップSP4(判定ステップ)においてCPU20は、ステップSP3で読み出した第1TOCの属性情報に基づいて次の第2セッション以降のセッションが存在するか否かを判断することにより当該ディスク状記録媒体3がマルチセッションCDであるのか若しくはシングルセッションCDであるのかを判別する。
【0045】
すなわちCPU20は、ディスク状記録媒体3における各セッションのリードインエリアに存在するTOCの中に次のセッションにおける実データの書込位置や時間情報等の各種情報が属性情報として記録されているので、第1セッションにおける第1TOCの属性情報を読み出した時点で次の第2セッションが存在するか否かを判別することができ、これにより当該ディスク状記録媒体3がマルチセッションCDであるのかシングルセッションCDであるのかを認識し得るようになされている。従ってディスク状記録媒体3がシングルセッションCDである場合には、第1セッションの第1TOCには次の第2セッション以降に関する各種情報は存在しないことになる。
【0046】
このステップSP4(判定ステップ)で否定結果が得られると、このことは第1TOCには次のセッション以降に関する各種情報が属性情報として記録されておらず、当該ディスク状記録媒体3がシングルセッションCDであると判断したことを表しており、このときCPU20は次のステップSP5へ移る。
【0047】
ステップSP5(シングルセッションモード再生ステップ)においてCPU20は、当該ディスク状記録媒体3の第1セッションだけをシングルセッションモードで再生した後、次のステップSP15へ移って処理を終了する。
【0048】
これに対してステップSP4(判定ステップ)で肯定結果が得られると、このことは第1TOCには次のセッション以降に関する各種情報が属性情報として記録されており、当該ディスク状記録媒体3が第2セッション以降のデータを有するマルチセッションCD(すなわちCCCDを含む)であると判断したことを表しており、このときCPU20は次のステップSP6へ移る。
【0049】
ステップSP6(単位セッション再生ステップ)においてCPU20は、マルチセッションCDにおける第1セッションを再生し、次のステップSP7へ移る。
【0050】
ステップSP7においてCPU20は、第1セッションにおける最終曲の再生が終了したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは未だ第1セッションを再生中であることを表しており、このときCPU20はステップSP7で第1セッションにおける最終曲の再生が終了するまで待ち受ける。
【0051】
これに対してステップSP7で肯定結果が得られると、このことは第1セッションにおける最終曲の再生が終了したことを表しており、このときCPU20は次のステップSP8へ移る。
【0052】
ステップSP8(再生中断ステップ)においてCPU20は、直接次の第2セッションの第2TOCを読み出すことはせず、再生処理を一時停止した後、次のステップSP9へ移る。
【0053】
ステップSP9においてCPU20は、再生処理を一時停止した状態で図4に示す再生確認表示画面30を表示部5に表示し、次のステップSP10へ移る。ここで再生確認表示画面30には、ユーザに次のセッションを再生するか否かの決定を促すための「次のセッションを再生しますか?」と書かれた文字が表示されると共に、ユーザが再生を決定する場合(YES)の再生決定ボタン31と再生を中止する場合(NO)の再生中止ボタン32とが表示されている。
【0054】
ステップSP10においてCPU20は、再生確認表示画面30の再生決定ボタン31が押下されたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは再生停止ボタン32が押下され、ユーザには次のセッションを再生する意思がないことを表しており、このときCPU20は次のステップSP11へ移る。
【0055】
ステップSP11においてCPU20は、再生確認表示画面30の再生中止ボタン32が押下されたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは再生決定ボタン31及び再生中止ボタン32の双方共に押下されていないことを表しており、このときCPU20はステップSP10へ戻って再生決定ボタン31又は再生中止ボタン32のいずれかが押下されるまで待ち受ける。
【0056】
これに対してステップSP11で肯定結果が得られると、このことは次のセッションを再生する意思がユーザにないことを表しており、このときCPU20はステップSP6に戻って一つ前のセッションを再生する。
【0057】
一方、ステップSP10で肯定結果が得られると、このことはユーザに次のセッションを再生する意思があることを表しており、このときCPU20はステップSP12へ移る。
【0058】
ステップSP12(データ種類判定ステップ)においてCPU20は、次のセッションすなわち第2セッションにおける第2TOCの属性情報を読み出し、次のステップSP13へ移る。
【0059】
ステップSP13(データ種類判定ステップ)においてCPU20は、ステップSP12で読み出した第2TOCの属性情報の内容に基づいて、次のセッションすなわち第2セッションに当該マルチセッション対応型プレーヤ1の再生対象であるオーディオデータが記録されているか否かを判定する。
【0060】
ここで肯定結果が得られると、次のセッションすなわち第2セッションにはマルチセッション対応型プレーヤ1の再生対象であるオーディオデータが記録されていることを表しており、このときCPU20はステップSP6へ戻って当該次のセッションである第2セッションのオーディオデータを再生し、ステップSP7以降の処理を行う。
【0061】
これに対してステップSP13(データ種類判定ステップ)において否定結果が得られると、次のセッションすなわち第2セッションにはマルチセッション対応型プレーヤ1の再生対象ではないオーディオデータ以外の例えばプログラムデータ等が記録されていることを表しており、このときCPU20は次のステップSP14へ移る。
【0062】
ステップSP14(制御ステップ)においてCPU20は、ステップSP10で次のセッションの再生が指示されたが当該次のセッションにはオーディオデータが存在しないので、一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報を読み出し、ステップSP6へ戻って当該一つ前のセッションを再生した後、上述のステップSP7以降の処理を再度行う。
【0063】
以上の構成において、マルチセッション対応型プレーヤ1のCPU20は、ルーチンRT1のマルチセッション半自動判定再生処理手順を実行することにより、装填されたディスク状記録媒体3がシングルセッションCDである場合にはシングルセッションモードとして再生処理を実行するので問題なく再生することができる。
【0064】
またマルチセッション対応型プレーヤ1のCPU20は、装填されたディスク状記録媒体3がマルチセッションCDである場合にもセッション毎にTOCの属性情報を読み出してから再生処理を実行するのでマルチセッションCDについても確実に再生することができる。
【0065】
さらにマルチセッション対応型プレーヤ1のCPU20は、装填されたディスク状記録媒体3がCCCDである場合には、まずステップSP3(TOC読出ステップ)で第1TOCの属性情報だけを読み出し、ステップSP6(単位セッション再生ステップ)で第1セッションをまず再生する。
【0066】
そしてCPU20は、第1セッションの再生が終了し、ステップSP8(再生中断ステップ)、ステップSP9及びステップSP10で再生確認表示画面30を介して次のセッションの再生を実行することがユーザによって決定されたことを認識すると、ステップSP12(データ種類判定ステップ)で次のセッションすなわち第2セッションにおける第2TOCの属性情報を読み出す。
【0067】
このときCPU20は、ステップSP13(データ種類判定ステップ)で当該第2TOCの属性情報に基づいて第2セッションにオーディオデータが記録されておらずプログラムデータが記録されていると判断した場合には、ディスク状記録媒体3がCCCDであると判定することができる。
【0068】
そしてCPU20は、ステップSP14(制御ステップ)で一つ前の第1セッションにおける第1TOCを読み込んで上書きすることにより、結果的に第2TOCの属性情報を破棄して第1TOCの属性情報だけを持つことになり、ステップSP6に戻ってCCCDの第1セッションを再生することができる。
【0069】
このようにCPU20は、ステップSP14(制御ステップ)でディスク状記録媒体3がCCCDであったと判定した場合には、一つ前の第1セッションにおける第1TOCの属性情報を新たに読み直すことにより、第2セッションにおける第2TOCの属性情報を読み出した時点で第1セッションにおける第1TOCの属性情報とを第2TOCの属性情報とが矛盾を生じることによる弊害、すなわち第1セッションを再生することが出来なくなってしまう事態を未然に防止して第1セッションを繰り返し再生することができる。
【0070】
以上の構成によれば、マルチセッション対応型プレーヤ1のCPU20は、ディスク状記録媒体3がシングルセッションCD、マルチセッションCD又はCCCDのいずれであっても第1セッションの第1TOCだけを必ず最初に読み出して当該第1セッションを最初に再生することにより、シングルセッションCD、マルチセッションCD又はCCCDのいずれであっても確実に第1セッションだけは再生することができる。
【0071】
またマルチセッション対応型プレーヤ1のCPU20は、ディスク状記録媒体3がマルチセッションCDやCCCDであった場合には、第1セッションの再生終了後に再生確認表示画面30を介して次のセッションを再生するか否かをユーザに判断させ、再生決定ボタン31の押下に応じて次のセッションにおけるTOCの属性情報を読み出し、当該次のセッションにオーディオデータが格納されているときのみ次のセッションを再生し、そうでなければその一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて最初のセッションから一つ前のセッションまで再生するようにしたことにより、マルチセッションCDであればセッション毎に順次再生することができ、またCCCDであれば少なくともオーディオデータの格納されたセッションだけは確実に再生することができる。
【0072】
(2)第2の実施の形態
(2−1)全体構成及び回路構成
第2の実施の形態においては、図1及び図2に示したようにマルチセッション対応型プレーヤ1の全体構成及びその回路構成については、第1の実施の形態で説明した内容と同様であるので、ここではその説明を省略し、第2の実施の形態におけるマルチセッション完全自動判定再生処理手順から説明する。
【0073】
(2−2)マルチセッション完全自動判定再生処理手順
図5に示すようにマルチセッション対応型プレーヤ1のCPU20は、マルチセッション対応プログラムに従ってマルチセッション完全自動判定再生処理手順を実行するようになされており、ルーチンRT2の開始ステップから入ってステップSP21へ移る。
【0074】
ステップSP21においてCPU20は、装着口4からディスク状記録媒体3が装填されたことを認識すると、次のステップSP22へ移る。
【0075】
ステップSP22においてCPU20は、ユーザによって正面パネル2の再生ボタン7が押下されたことを認識すると、次のステップSP23へ移る。
【0076】
ステップSP23(TOC読出ステップ)においてCPU20は、ディスク状記録媒体3の第1セッションにおける第1TOCの属性情報だけを読み込み、次のステップSP24へ移る。
【0077】
この場合もCPU20は、ルーチンRT1のマルチセッション自動判定再生処理手順と同様に、ディスク状記録媒体3が通常のシングルセッションCD、マルチセッションCD若しくはCCCDであろうが関係なく、常に第1セッションの第1TOCに書き込まれている属性情報のみを読み出すようになされている。
【0078】
これによりCPU20は、仮にディスク状記録媒体3がCCCDであった場合でも、ディスク状記録媒体3が装填されたときに全セッションの全TOCを全て読み出すことがないため、第1セッションにおける第1TOCの属性情報だけを認識することになる。
【0079】
従ってCPU20は、CCCDの第1セッションにおける第1TOCの属性情報に続いて第2セッションにおける第2TOCの属性情報を読み出してしまうことによる弊害、すなわち第2TOCの属性情報を読み出した時点で第1TOCに書き込まれている第1セッションに関する属性情報と、第2TOCに書き込まれている第1セッションに関する属性情報とが一致しないという矛盾が生じることにより第1セッションを再生することが出来なくなってしまうという不都合を予め回避し得るようになされている。
【0080】
ステップSP24(判定ステップ)においてCPU20は、ステップSP23で読み出した第1TOCの属性情報に基づいて次の第2セッション以降のセッションが存在するか否かを判断する、若しくは第2セッション以降も追記記録可能な状態であるか否かを判断することにより、当該ディスク状記録媒体3がマルチセッションCDであるのか若しくはシングルセッションCDであるのかを判別する。
【0081】
このステップSP24(判定ステップ)で否定結果が得られると、このことは第1TOCには次のセッションに関する各種情報が属性情報として記録されておらず、当該ディスク状記録媒体3がシングルセッションCDであると判断したことを表しており、このときCPU20は次のステップSP26へ移る。
【0082】
ステップSP26においてCPU20は、ステップSP24で読み出した第1TOCの属性情報にのみ基づいて第1セッションをシングルセッションモードで再生し、次のステップSP33で処理を終了する。
【0083】
これに対してステップSP24(判定ステップ)で肯定結果が得られると、このことは第1TOCに次のセッションに関する各種情報が属性情報として記録されており、当該ディスク状記録媒体3がマルチセッションCDであると判断したことを表しており、このときCPU20は次のステップSP27へ移る。
【0084】
ステップSP27(単位セッション再生ステップ)においてCPU20は、現在既に読み出されたTOC(この時点では第1TOC)の属性情報に基づいて第1セッションを再生し、次のステップSP28へ移る。
【0085】
ステップSP28においてCPU20は、第1セッションにおける最終曲の再生が終了したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは第1セッションを未だ再生中であることを表しており、このときCPU20は次のステップSP29へ移る。
【0086】
ステップSP29においてCPU20は、次のセッションにおけるTOCの属性情報を読み出すことができるか否かについて判定する。ここで否定結果が得られると、このことは次のセッションにおけるTOCが現時点では存在しないこと、すなわちマルチセッションCDではあるが第2セッション以降には未だ追記記録されておらず、次のセッションにおけるTOCの属性情報を読み出すことができないことを表しており、このときCPU20はステップSP26へ移る。
【0087】
ステップSP26においてCPU20は、このマルチセッションCDのうち現時点で既に読み出されたTOCの属性情報に基づいてセッションの再生を継続し、次のステップSP33へ移って処理を終了する。
【0088】
これに対してステップSP29で肯定結果が得られると、このことは次のセッションが追記記録されており、当該次のセッションにおけるTOCの属性情報を読み出すことができることを表しており、このときCPU20は次のステップSP30へ移る。
【0089】
ステップSP30(TOC判定ステップ)においてCPU20は、次のセッションにおけるTOCの属性情報を読み出したとき、この新しい次のセッションにおけるTOCの属性情報と、一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報との間に矛盾が生じているか否かを判定する。
【0090】
ここで次のセッションにおけるTOCには当該次のセッションに関する属性情報のみならず、それ以前のセッションに関する属性情報についても全て含まれており、ステップSP23で既に読み出された一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報との間で食い違いが生じているときには矛盾が生じていることになる。
【0091】
このステップSP30(TOC判定ステップ)で肯定結果が得られると、このことは次のセッションにおけるTOCの属性情報には一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報と比較した結果矛盾が生じていないこと、すなわちCCCDではない、若しくはマルチセッションCDに対する追記記録時に何らかのエラーが生じているわけでもないことを表しており、このときCPU20は次のステップSP31へ移る。
【0092】
これに対してステップSP30(TOC判定ステップ)で否定結果が得られると、このことは次のセッションにおけるTOCの属性情報には一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報との間で矛盾が生じているので、この次のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて再生することになると、再生エラーが生じる可能性が高いことを表しており、このときCPU20はステップSP26へ移る。
【0093】
ステップSP26においてCPU20は、次のセッションにおけるTOCの属性情報を用いることなく、一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいてそれまでのセッションの再生を継続し、次のステップSP33へ移って処理を終了する。
【0094】
ステップSP31(制御ステップ)においてCPU20は、次のセッションにおけるTOCの属性情報には矛盾が生じていないため、当該次のセッションにおけるTOCの属性情報で一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報を上書きした後、次のステップSP32へ移る。
【0095】
ステップSP32(制御ステップ)においてCPU20は、この次のセッションがマルチセッションCDの最終セッションであるか否かを判定する。
【0096】
ここで否定結果が得られると、このことはこの次のセッション以降のセッションが未だ存在することを表しており、このときCPU20はステップSP27へ戻って上述の処理を繰り返す。
【0097】
これに対してステップSP32(制御ステップ)で肯定結果が得られると、このことはこの次のセッションがマルチセッションCDの最終セッションに該当することを表しており、このときCPU20はステップSP26へ移る。
【0098】
ステップSP26(制御ステップ)においてCPU20は、この最終セッションで読み出したTOCの属性情報に基づいて当該最終セッションの再生を行い、次のステップSP33へ移って処理を全て終了する。
【0099】
(2−3)動作及び効果
以上の構成において、マルチセッション対応型プレーヤ1のCPU20は、セッション毎にTOCの属性情報を読み出し、当該TOCの属性情報に矛盾が生じるまでは順番に次のセッションへ再生を進めていくが、当該TOCの属性情報に矛盾が生じたときには、それ以前のTOCの属性情報に基づいてそれ以前までのセッションの再生を行う。
【0100】
すなわちマルチセッション対応型プレーヤ1のCPU20は、ユーザに対して次のセッションを再生するか否かについて指示を受ける必要がなく、セッション毎に再生可能か否かをTOCの属性情報に基づいて自動的に判定し、再生不可能なセッションに該当したときには、それ以前までの再生可能なセッションについて繰り返し再生することにより、ディスク状記録媒体3がシングルセッションCD、マルチセッションCD若しくはCCCDのいずれであっても全て確実かつ自動的に再生することができる。
【0101】
以上の構成によれば、マルチセッション対応型プレーヤ1のCPU20は、ディスク状記録媒体3がシングルセッションCD、マルチセッションCD又はCCCDのいずれであっても、再生すべきオーディオデータについては全て確実かつ自動的に再生することができる。
【0102】
またマルチセッション対応型プレーヤ1のCPU20は、CCCDではなくマルチセッションCDであって書き込み時のエラー等によって次のセッションにおけるTOCの属性情報と一つ前のTOCの属性情報との間で矛盾が生じたときにも、一つ前のセッションまでは確実に再生することができる。
【0103】
(3)他の実施の形態
なお上述の第1及び第2の実施の形態においては、ディスク状記録媒体3としてシングルセッションCD、マルチセッションCD(CD−R)、CCCDを適用対象として用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、マルチセッション方式で追記記録されるディスク状記録媒体であれば他の種々のディスク状記録媒体を用いるようにしても良い。
【0104】
また上述の第1の実施の形態においては、セッションに再生対象のオーディオデータが格納されておらず、プログラムデータ等のオーディオデータ以外のデータが格納されているときにCCCDであると判定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は画像データ等のオーディオデータ以外の各種データが格納されているときには全てCCCDであると判定するようにしても良い。
【0105】
さらに上述の実施の形態においては、第2セッションにおけるTOCの属性情報に第1セッションにおけるTOCの属性情報と矛盾を生じさせるような構造を有するCCCDに適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第2セッションにおけるTOCの属性情報ではなく、第3セッション、第4セッション等その他のセッションにおけるTOCの属性情報に一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報と矛盾を生じさせるような構造のCCCDに適用するようにしても良い。
【0106】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、マルチセッション対応であると判定したときはセッション毎にTOCの属性情報を読み出し、当該TOCの属性情報に基づいてセッション単位で再生することができるので、マルチセッションCD又はコピーコントロールCDについてもTOCの属性情報に基づいてセッション単位で確実に再生することができ、かくしてディスク状記録媒体の種類を自動的に判別して確実に再生し得るマルチセッション対応ディスクの再生方法を実現することができる。
【0107】
また本発明によれば、マルチセッション対応であると判定したときセッション単位で再生し、次のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該次のセッションに再生対象となるデータが記録されているか否かを判定し、肯定結果を得たときのみ次のセッションを再生するが、否定結果を得たときは一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて最初のセッションから当該一つ前のセッションまでを順次セッション単位で再生することができるので、再生対象のデータが記録されているセッションについてはマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるか否かに係わらずセッション単位で確実に再生することができ、かくしてディスク状記録媒体の種類を自動的に判別して確実に再生し得るマルチセッション対応ディスクの再生方法を実現することができる。
【0108】
さらに本発明によれば、TOCの属性情報に基づいてマルチセッション対応であると判定したときはセッション単位で再生し、次のセッションにおけるTOCの属性情報と一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報とを比較したときに両者の属性情報の間で矛盾が生じていないかを判定し、矛盾が生じていないときのみ次のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該次のセッションを再生するが、矛盾が生じていたときには一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて最初のセッションから当該一つ前のセッションまでを順次セッション単位で再生することができるので、TOCの属性情報に矛盾が生じるまではマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるか否かに係わらずセッション単位で確実に再生することができ、かくしてディスク状記録媒体の種類を自動的に判別して確実に再生し得るマルチセッション対応ディスクの再生方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したマルチセッション対応型プレーヤの外観構成を示す略線的斜視図である。
【図2】マルチセッション対応型プレーヤの回路構成を示す略線的ブロック図である。
【図3】第1の実施の形態におけるマルチセッション半自動判定再生処理手順を示すフローチャートである。
【図4】再生確認表示画面を示す略線図である。
【図5】第2の実施の形態におけるマルチセッション完全自動判定再生処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……マルチセッション対応型プレーヤ、3……ディスク状記録媒体、4……装着口、5……表示部、20……CPU、21……機構部、22……信号処理部、24……光ピックアップ、25……RF部、26……DSP、30……再生確認表示画面。

Claims (3)

  1. ディスク状記録媒体から再生信号を読み取る際、当該ディスク状記録媒体がマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかに係わらず、最初のセッションにおけるTOC(Table Of Content)の属性情報だけを読み出すTOC読出ステップと、
    上記最初のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該ディスク状記録媒体が上記マルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかを判定する判定ステップと、
    上記判定ステップで上記ディスク状記録媒体がマルチセッション非対応であると判定したとき、当該ディスク状記録媒体をシングルセッションモードとして上記ディスク状記録媒体を再生するシングルセッションモード再生ステップと、
    上記判定ステップで上記ディスク状記録媒体がマルチセッション対応であると判定したとき、当該ディスク状記録媒体をセッション単位で順次再生する単位セッション再生ステップと
    を具えることを特徴とするマルチセッション対応ディスクの再生方法。
  2. ディスク状記録媒体から再生信号を読み取る際、当該ディスク状記録媒体がマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかに係わらず、最初のセッションにおけるTOC(Table Of Content)の属性情報だけを読み出すTOC読出ステップと、
    上記最初のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該ディスク状記録媒体が上記マルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかを判定する判定ステップと、
    上記判定ステップで上記ディスク状記録媒体がマルチセッション非対応であると判定したとき、当該ディスク状記録媒体をシングルセッションモードとして上記ディスク状記録媒体を再生するシングルセッションモード再生ステップと、
    上記判定ステップで上記ディスク状記録媒体がマルチセッション対応であると判定したとき、当該ディスク状記録媒体をセッション単位で順次再生する単位セッション再生ステップと、
    上記単位セッション再生ステップで上記ディスク状記録媒体を上記セッション単位で再生した後、一旦再生を中断する再生中断ステップと、
    上記再生中断ステップで一旦再生を中断した後、次のセッションに対する再生命令が与えられたとき、当該次のセッションにおけるTOCの属性情報を読み出し、当該次のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該次のセッションに再生対象となるデータが記録されているか否かを判定するデータ種類判定ステップと、
    上記データ種類判定ステップで上記次のセッションに上記再生対象となるデータが記録されていると判定したとき、上記単位セッション再生ステップ以降の処理を繰り返し、上記次のセッションに上記再生対象となるデータが記録されていないと判定したとき、一つ前のセッションにおけるTOCの属性情報を再度読み出し、当該読み出した属性情報に基づいて上記単位セッション再生ステップで上記最初のセッションから上記一つ前のセッションまでを順次再生する制御ステップと
    を具えることを特徴とするマルチセッション対応ディスクの再生方法。
  3. ディスク状記録媒体から再生信号を読み取る際、当該ディスク状記録媒体がマルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかに係わらず、最初のセッションにおけるTOC(Table Of Content)の属性情報だけを読み出すTOC読出ステップと、
    上記最初のセッションにおけるTOCの属性情報に基づいて当該ディスク状記録媒体が上記マルチセッション対応又はマルチセッション非対応であるかを判定する判定ステップと、
    上記判定ステップで上記ディスク状記録媒体がマルチセッション非対応であると判定したとき、当該ディスク状記録媒体をシングルセッションモードとして上記ディスク状記録媒体を再生するシングルセッションモード再生ステップと、
    上記判定ステップで上記ディスク状記録媒体がマルチセッション対応であると判定したとき、当該ディスク状記録媒体をセッション単位で順次再生する単位セッション再生ステップと、
    上記単位セッション再生ステップで上記最初のセッションを再生した後、次のセッション以降におけるTOCの属性情報をセッション毎に読み出し、当該セッション毎に読み出したTOCの属性情報に基づいてそれ以前に読み出したTOCの属性情報と矛盾が生じるか否かを判定するTOC判定ステップと、
    上記TOC判定ステップで上記矛盾が生じていないと判定したとき当該次のセッションを再生し、上記TOC判定ステップで上記矛盾が生じていると判定したときそれ以前に読み出したTOCの属性情報に基づいて最初のセッションから上記矛盾が生じる前までのセッションについて再生する制御ステップと
    を具えることを特徴とするマルチセッション対応ディスクの再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101833973A (zh) * 2009-03-12 2010-09-15 联发科技股份有限公司 检测光盘的方法与装置

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