JP2004246783A - 画像処理装置および画像処理装置の利用に対する課金方式 - Google Patents
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Abstract
【課題】動作の履歴を残す画像処理装置で、履歴情報を暗号化する。また、誤消去防止の保護をする。履歴に基づいて課金をする。また、履歴情報には、ペーパージャム等、動作処理に失敗したかどうかも合わせて残し、課金に反映させる。
【解決手段】履歴情報を用いることで適正な課金システムの構築を可能にし、またさらに、履歴情報を暗号化することによって、故意の情報改ざんに対抗し、さらに情報が喪失しないように保護することで前記履歴情報をより確かなものとして扱うことが可能となる。その結果として、サービスの内容やサービスを提供した回数やサービスを提供した結果が成功したか否かといった情報を元にユーザに課金する商体系の構築を可能にし、印刷に失敗したとき等のユーザが損失を被ったと判断されるときには、その損失分には課金しない等、ユーザの不利益の補償を行うことで、万一、画像処理装置が動作処理に失敗したとしても、ユーザに与える不利益を削減することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】履歴情報を用いることで適正な課金システムの構築を可能にし、またさらに、履歴情報を暗号化することによって、故意の情報改ざんに対抗し、さらに情報が喪失しないように保護することで前記履歴情報をより確かなものとして扱うことが可能となる。その結果として、サービスの内容やサービスを提供した回数やサービスを提供した結果が成功したか否かといった情報を元にユーザに課金する商体系の構築を可能にし、印刷に失敗したとき等のユーザが損失を被ったと判断されるときには、その損失分には課金しない等、ユーザの不利益の補償を行うことで、万一、画像処理装置が動作処理に失敗したとしても、ユーザに与える不利益を削減することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取りセンサーを用いて画像を画像データとして読み取ったり電話回線やネットワークを介して画像データを受信する画像入力装置、および、装置内の画像データを加工する画像加工装置、および、紙等の印刷媒体に文字や画像等の情報を印刷して出力または電子データとして電話回線やネットワークに対して出力する画像出力装置、および、その組み合わせによる画像処理装置で、ユーザが装置を使用した回数や使用した機能の種類の総数等の情報に基づいて装置の使用料金を決定する課金方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置などの通信装置において、通信履歴を装置内部に記憶する仕組みがあり、装置がいつどのように利用されたかを事後に確認することが可能である。またこれとは別に、プリンタや複写機等の印刷装置において、印刷回数を装置内部のカウンタに記憶し、印刷動作が実行される毎に装置内部の印刷回数カウンタの値を増加させていき、その印刷装置が印刷動作した回数を記憶する仕組みがある。この印刷回数情報は、消耗品の交換時期の判断等に利用することが可能である。このとき、この印刷回数情報が停電などの事故で失われないようにする情報保護の仕組みを採っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記通信履歴に関しては、この情報を課金に利用するという概念自体がなく、記録方式にも情報保護と故意の改ざんに対抗する充分な仕組みが適用されていないため、停電などの事故による情報の喪失や、故意の履歴情報の変更による情報の改ざんによって誤った課金をしてしまう恐れがあり、課金に利用することは難しい。また、印刷回数情報に関しても、それぞれ一回一回の印刷動作が正常に終了してユーザに印刷サービスを正しく提供できたかどうかの情報等の詳細情報を同時に記憶していないため、それだけでは適正な課金システムの実現は難しい。なおここで、正常に終了するとは、用紙が印刷装置の内部に詰まってユーザの保守作業が発生するいわゆる紙詰まり等が発生しないで印刷が完了することを意味しており、また、異常終了した場合の回数分には課金しない等の配慮がある課金方式を、適正な課金システムである、としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明は、動作履歴を作成する動作履歴作成手段、前記動作履歴作成手段によって生成された動作履歴を暗号化する暗号化手段、前記暗号化手段によって暗号化された暗号を記録する暗号記録手段、および、前記暗号化記録手段において記録した前記暗号が喪失しないように保護する情報保護手段を有し、前記画像処理装置の動作履歴情報を暗号化して記録することと、前記記録した動作履歴情報が意に反して喪失しないことを特徴とする画像処理装置、および、前記記録した履歴情報に基づいて該画像処理装置の利用に対する課金の計算をする課金方式を採用し、失敗した動作の履歴情報に対しての課金計算と失敗しなかった動作の履歴情報に対する課金計算とを変えることによりユーザの不利益の一部または全部を補償することを特徴とする画像処理装置の利用に対する課金方式、である。なお、ここでの動作履歴とは、画像入力または画像出力または画像処理に失敗した動作の履歴情報を含み、また、失敗とは、画像処理装置の動作不良に起因して画像処理装置を使用するユーザに不利益が生じることをいう。
【0005】
そして、この画像処理装置および画像処理装置の利用に対する課金方式は、詳細な履歴情報を用いることで適正な課金システムの構築を可能にし、またさらに、履歴情報を暗号化することによって、故意の情報改ざんに対抗し、さらに情報が喪失しないように保護することで前記履歴情報をより確かなものとして扱うことが可能となる。その結果として、サービスの内容やサービスを提供した回数やサービスを提供した結果が成功したか否かといった情報を元にユーザに課金する商体系の構築を可能にし、印刷に失敗したとき等のユーザが損失を被ったと判断されるときには、その損失分には課金しない等の、きめ細かで間違いのない課金体系を提供することが可能となる。そして、この課金体系を利用してユーザの不利益の補償を行うことで、万一、画像処理装置が動作処理に失敗したとしても、ユーザに与える不利益を削減することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態の画像処理装置の構成を示すブロック図である。リーダ部1は原稿の画像を読み取り、原稿画像に応じた画像データをプリンタ部2及び画像入出力制御部3へ出力する。プリンタ部2はリーダ部1及び画像入出力制御部3からの画像データに応じた画像を記録紙上に記録する。画像入出力制御部3はリーダ部1に接続されており、ファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュータインターフェイス部7、フォーマッタ部8、イメージメモリ部9、コア部10などからなる。
【0007】
ファクシミリ部4は電話回線を介して受信した圧縮画像データを伸長して、伸長された画像データをコア部10へ転送し、又、コア部10から転送された画像データを圧縮して、圧縮された圧縮画像データを電話回線を介して送信する。ファクシミリ部4にはハードディスク12が接続されており、受信した圧縮画像データを一時的に保存することができる。ファイル部5には光磁気ディスクドライブユニット6が接続されており、ファイル部5はコア部10から転送された画像データを圧縮し、その画像データを検索するためのキーワードとともに光磁気ディスクドライブユニット6にセットされた光磁気ディスクに記憶させる。又、ファイル部5はコア部10を介して転送されたキーワードに基づいて光磁気ディスクに記憶されている圧縮画像データを検索し、検索された圧縮画像データを読み出して伸長し、伸長された画像データをコア部10へ転送する。コンピュータインターフェイス部7は、パーソナルコンピュータ又はワークステーション(PC/WS)11とコア部10の間のインターフェイスである。フォーマッタ部8はPC/WS11から転送された画像を表すコードデータをプリンタ部2で記録できる画像データに展開するものであり、イメージメモリ部9はPC/WS11から転送されたデータを一時的に記憶するものである。コア部10については後述するが、コア部10はリーダ部1、ファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュータインターフェイス部7、フォーマッタ部8、イメージメモリ部9のそれぞれの間のデータの流れを制御するものである。
【0008】
図2はリーダ部1及びプリンタ部2の断面図である。リーダ部1の原稿給送装置101は原稿を最終頁から順に1枚ずつプラテンガラス102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス102上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス102上に搬送されると、ランプ103を点灯し、そしてスキャナユニット104の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー105、106、107、及びレンズ108によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)109へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCDl09によって読み取られる。CCDl09から出力される画像データは、所定の処理が施された後、プリンタ部2及び画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
【0009】
プリンタ部2のレーザドライバ221はレーザ発光部201を駆動するものであり、リーダ部1から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部201に発光させる。このレーザ光は感光ドラム202に照射され、感光ドラム202にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム202の潜像の部分には現像器203によって現像剤が付着される。そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット204及びカセット205のいずれかから記録紙を給紙して転写部206へ搬送し、感光ドラム202に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部207に搬送され、定着部207の熱と圧力により現像剤は記録紙に定着される。定着部207を通過した記録紙は排出口ーラ208によって排出され、ソータ220は排出された記録紙をそれぞれのピンに収納して記録紙の仕分けを行う。なお、ソータ220は仕分けが設定されていない場合は最上ビンに記録紙を収納する。また、両面記録が設定されている場合は、排出口ーラ208のところまで記録紙を搬送した後、排出口ーラ208の回転方向を逆転させ、フラッパ209によって再給紙搬送路へ導く。多重記録が設定されている場合は、記録紙を排出口ーラ208まで搬送しないようにフラッパ209によって再給紙搬送路へ導く。再給紙搬送路へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写部206へ給紙される。
【0010】
図3はリーダ部1のブロック図である。CCDl09から出力された画像データはA/D・SH部110でアナログ/デジタル変換が行われるとともに、シェーディング補正が行われる。A/D・SH部110によって処理された画像データは画像処理部111を介してプリンタ部2へ転送されるとともに、インターフェイス部113を介して画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。CPU114は操作部115で設定された設定内容に応じて画像処理部111及びインターフェイス113を制御する。例えば、操作部115でトリミング処理を行って複写を行う複写モードが設定されている場合は、画像処理部111でトリミング処理を行わせてプリンタ部2へ転送させる。また、操作部115でファクシミリ送信モードが設定されている場合は、インターフェイス113から画像データと設定されたモードに応じた制御コマンドをコア部10へ転送させる。このようなCPU114の制御プログラムはメモリ116に記憶されており、CPU114はメモリ116を参照しながら制御を行う。また、メモリ116はCPU114の作業領域としても使われる。
【0011】
図4はコア部10のブロック図である。リーダ部1からの画像データはデータ処理部121へ転送されるとともに、リーダ部1からの制御コマンドはCPU123へ転送される。データ処理部121は画像の回転処理や変倍処理などの画像処理を行うものであり、リーダ部1からデータ処理部121へ転送された画像データは、リーダ部1から転送された制御コマンドに応じて、インターフェイス120を介してファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュータインターフェイス部7へ転送される。また、コンピュータインターフェイス7を介して入力された画像を表すコードデータは、データ処理部121に転送された後フォーマッタ部8へ転送されて画像データに展開され、この画像データはデータ処理部121に転送された後、ファクシミリ部4やプリンタ部2へ転送される。ファクシミリ部4からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、プリンタ部2やファイル部5、コンピュータインタフェイス部7へ転送される。また、ファイル部5からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェイス部7へ転送される。CPU123はメモリ124に記憶されている制御プログラム、及びリーダ部1から転送された制御コマンドに従ってこのような制御を行う。また、メモリ124はCPU123の作業領域としても使われ、暗号化部125は、CPU123から受信した制御コマンドを暗号化して、暗号記録部126へ転送する。このように、コア部10を中心に、原稿画像の読み取り、画像のプリント、画像の送受信、画像の保存、コンピュータからのデータの入出力などの機能を複合させた処理を行うことが可能である。
【0012】
図5は、暗号記録部126のブロック図である。暗号化部125からの制御コマンドは記録制御部127に送られ、記録制御部127はその制御コマンドをフラッシュメモリ128に記録する。フラッシュメモリは記録情報の保持に電源を必要としないため、フラッシュメモリに記録することで、記録した情報が喪失しないように保護することが可能であり、暗号記録部126は、記録情報保護部の機能も兼ね備えている。
【0013】
図6は画像処理装置使用履歴情報の例である。
【0014】
図7は画像処理装置の動作の種類と取り扱う画像の大きさとによって課金の元料金を決定するための表と、課金の元料金に掛け算して実際の課金の料金を計算する掛け率を動作の失敗の内容によって決定するための表を併記した表の例である。
【0015】
(例1)
以下、動作履歴を作成、暗号化、記憶する手順を、ユーザによって原稿のコピー動作が指示された場合を例にして説明する。
【0016】
まず、ユーザはコピーの原稿を原稿給送装置101上に置き、操作部115を操作して、CPU114に対してコピー動作の要求をする。コピー動作の要求を受信したCPU114は、前述のようにリーダ部1を制御して原稿の画像を読み取り、読み取った画像データをプリンタ部2へ、操作者による操作部115の操作内容やリーダ部1の動作が正常に終了したかどうかを含む制御コマンドをコア部10のCPU123へ送信する。画像読み取り動作が正常に終了しない場合の要因としては、原稿給送装置101内で原稿が詰まり、プラテンガラス102上への給送動作に失敗すること等が挙げられる。なおこの原稿詰まりは、図示しない原稿詰まり検知センサーによって検出する。
【0017】
次に、画像データを受信したプリンタ部2は、前述のように、記録紙に画像データをプリントする。このとき、操作者からの指示に従って両面記録や多重記録の制御を行う。そして、プリント動作が終了したときに、動作が正常に終了したかどうかの制御コマンドをコア部10のCPU123へ送信する。プリント動作が正常に終了しない場合の要因としては、紙詰まりや、現像剤不足等が挙げられる。ここで紙詰まりとは、使用する記録紙の質や、装置内部の汚れ等の要因により、意に反して記録紙が装置内部の搬送路中で折れ曲がる、あるいは、破損する等の状態になり、所望の印刷結果が得られないことや、さらに、装置の動作に支障をきたして保守が必要な状態となることを示す。また、紙詰まりや現像剤不足は、それぞれ専用の図示しない検知センサーによって検出する。
【0018】
そして、CPU123は、リーダ部1とプリンタ部2から受信した制御コマンドを暗号化部125に送る。この制御コマンドには、操作者が操作部115で指定した制御内容や、リーダ部1が正常に終了したかどうかの情報、また、プリンタ部2が正常に終了したかどうかの情報が含まれる。
【0019】
暗号化部125では、前述のように情報を暗号化して、その暗号情報を暗号記録部126に送り、暗号記録部126では、前述のように暗号情報を記録する。
【0020】
(例2)
次に、動作履歴を作成、暗号化、記憶する手順を、電話回線からファクスを受信した場合を例にして説明する。
【0021】
電話回線を通じてファクシミリ受信の要求信号がファクシミリ部4に入力されると、ファクシミリ部4はファクシミリ通信規約に基づいて圧縮画像データの受信を開始する。そして受信された圧縮画像データは一時的にハードディスク12に保存される。その後にファクシミリ部4は保存された圧縮画像データを伸長して、伸長された画像データをコア部10へ転送する。このとき同時に、ファクシミリの通信相手の情報や通信に使用した規約の種類等の情報を制御コマンドとしてコア部10へ送信する。この画像データはコア部10のデータ処理部121で変倍処理等の画像処理が施されてインタフェース部122とリーダ部1を介してプリンタ部2に送信され、制御コマンドはCPU123に送信される。なお、ここでのデータ処理部121での処理はCPU123が制御するが、その処理内容はファクシミリ部4から送信された制御コマンドに基づいて決定され、処理内容に関する情報は履歴記録のためにメモリ124に保持される。
【0022】
次に、画像データを受信したプリンタ部2は、前述のように、記録紙に画像データをプリントする。このとき、操作者からの指示に従って両面記録や多重記録の制御を行う。そして、プリント動作が終了したときに、動作が正常に終了したかどうかの制御コマンドをコア部10のCPU123へ送信する。プリント動作が正常に終了しない場合の要因としては、紙詰まりや、現像剤不足等が挙げられる。ここで紙詰まりとは、使用する記録紙の質や、装置内部の汚れ等の要因により、意に反して記録紙が装置内部の搬送路中で折れ曲がる、あるいは、破損する等の状態になり、所望の印刷結果が得られないことや、さらに、装置の動作に支障をきたして保守が必要な状態となることを示す。また、紙詰まりや現像剤不足は、それぞれ専用の図示しない検知センサーによって検出する。
【0023】
そして、CPU123は、ファクシミリ部4とプリンタ部2から受信した制御コマンドを暗号化部125に送る。この制御コマンドには、ファクシミリ部4の通信相手の情報や通信に使用した通信規約等の情報や、データ処理部121での処理内容に関する情報、また、プリンタ部2が正常に終了したかどうかの情報が含まれる。
【0024】
暗号化部125では、前述のように情報を暗号化して、その暗号情報を暗号記録部126に送り、暗号記録部126では、前述のように暗号情報を記録する。
【0025】
(例3)
以上2つの例を示したが、他の画像入出力処理動作に関しても同様な手順で、履歴を作成、暗号化、記憶を行う。
【0026】
次に、以上の手順によって作成された履歴情報から課金を計算する例を挙げる。課金集計員は課金集計時にフラッシュメモリ128を画像処理装置から一時的に取り外す。このとき、画像処理装置は動作が不可能な状態になる。そして、課金集計員はフラッシュメモリ128を図示しない暗号解読装置に接続し、暗号解読装置はフラッシュメモリ128に記録された暗号履歴情報を読み出し解読して履歴情報に復元する。暗号解読装置の制御によりフラッシュメモリ128の暗号履歴情報は消去され、その後、課金集計員はフラッシュメモリ128を元の位置、記録制御部127に接続する。このとき、画像処理装置が動作可能な状態になる。
【0027】
上述のように得た履歴情報が図6であり、課金計算用の表が図7であるとき、課金の計算を図8のように行う。つまり、動作の種別や画像のサイズによって課金の料金が変わる。また、「トナー少、画像薄」や「リーダ部紙詰まり」といった、動作に失敗した場合には掛け率が1未満に設定してあるため、ユーザへの課金は成功した場合と比較して少なくなり、ユーザの不利益を補償することができる。
【0028】
以上のように、本発明は、動作履歴を作成する動作履歴作成手段、前記動作履歴作成手段によって生成された動作履歴を暗号化する暗号化手段、前記暗号化手段によって暗号化された暗号を記録する暗号記録手段、および、前記暗号化記録手段において記録した前記暗号が喪失しないように保護する情報保護手段を有し、前記画像処理装置の動作履歴情報を暗号化して記録することと、前記記録した動作履歴情報が意に反して喪失しないことを特徴とする画像処理装置、および、前記記録した履歴情報に基づいて該画像処理装置の利用に対する課金の計算をする課金方式を採用し、失敗した動作の履歴情報に対しての課金計算と失敗しなかった動作の履歴情報に対する課金計算とを変えることによりユーザの不利益の一部または全部を補償することを特徴とする画像処理装置の利用に対する課金方式、である。なお、ここでの動作履歴とは、画像入力または画像出力または画像処理に失敗した動作の履歴情報を含み、また、失敗とは、画像処理装置の動作不良に起因して画像処理装置を使用するユーザに不利益が生じることをいう。
【0029】
そして、この画像処理装置および画像処理装置の利用に対する課金方式は、詳細な履歴情報を用いることで適正な課金システムの構築を可能にし、またさらに、履歴情報を暗号化することによって、故意の情報改ざんに対抗し、さらに情報が喪失しないように保護することで前記履歴情報をより確かなものとして扱うことが可能となる。その結果として、サービスの内容やサービスを提供した回数やサービスを提供した結果が成功したか否かといった情報を元にユーザに課金する商体系の構築を可能にし、印刷に失敗したとき等のユーザが損失を被ったと判断されるときには、その損失分には課金しない等の、きめ細かで間違いのない課金体系を提供することが可能となる。そして、この課金体系を利用してユーザの不利益の補償を行うことで、万一、画像処理装置が動作処理に失敗したとしても、ユーザに与える不利益を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像処理装置のブロック図である。
【図2】リーダ部及びプリンタ部の断面図である。
【図3】リーダ部のブロック図である。
【図4】コア部のブロック図である。
【図5】暗号記録部126のブロック図である。
【図6】画像処理装置使用履歴情報の例である。
【図7】課金計算用の表の例である。
【図8】図6の履歴情報と、図7の課金計算用の表を使った課金の計算である。
【符号の説明】
1 リーダ部
2 プリンタ部
3 画像入出力制御部
4 ファクシミリ部
5 ファイル部
7 コンピュータインターフェイス部
8 フォーマッタ部
9 イメージメモリ部
10 コア部
11 PC/WS
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読み取りセンサーを用いて画像を画像データとして読み取ったり電話回線やネットワークを介して画像データを受信する画像入力装置、および、装置内の画像データを加工する画像加工装置、および、紙等の印刷媒体に文字や画像等の情報を印刷して出力または電子データとして電話回線やネットワークに対して出力する画像出力装置、および、その組み合わせによる画像処理装置で、ユーザが装置を使用した回数や使用した機能の種類の総数等の情報に基づいて装置の使用料金を決定する課金方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置などの通信装置において、通信履歴を装置内部に記憶する仕組みがあり、装置がいつどのように利用されたかを事後に確認することが可能である。またこれとは別に、プリンタや複写機等の印刷装置において、印刷回数を装置内部のカウンタに記憶し、印刷動作が実行される毎に装置内部の印刷回数カウンタの値を増加させていき、その印刷装置が印刷動作した回数を記憶する仕組みがある。この印刷回数情報は、消耗品の交換時期の判断等に利用することが可能である。このとき、この印刷回数情報が停電などの事故で失われないようにする情報保護の仕組みを採っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記通信履歴に関しては、この情報を課金に利用するという概念自体がなく、記録方式にも情報保護と故意の改ざんに対抗する充分な仕組みが適用されていないため、停電などの事故による情報の喪失や、故意の履歴情報の変更による情報の改ざんによって誤った課金をしてしまう恐れがあり、課金に利用することは難しい。また、印刷回数情報に関しても、それぞれ一回一回の印刷動作が正常に終了してユーザに印刷サービスを正しく提供できたかどうかの情報等の詳細情報を同時に記憶していないため、それだけでは適正な課金システムの実現は難しい。なおここで、正常に終了するとは、用紙が印刷装置の内部に詰まってユーザの保守作業が発生するいわゆる紙詰まり等が発生しないで印刷が完了することを意味しており、また、異常終了した場合の回数分には課金しない等の配慮がある課金方式を、適正な課金システムである、としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明は、動作履歴を作成する動作履歴作成手段、前記動作履歴作成手段によって生成された動作履歴を暗号化する暗号化手段、前記暗号化手段によって暗号化された暗号を記録する暗号記録手段、および、前記暗号化記録手段において記録した前記暗号が喪失しないように保護する情報保護手段を有し、前記画像処理装置の動作履歴情報を暗号化して記録することと、前記記録した動作履歴情報が意に反して喪失しないことを特徴とする画像処理装置、および、前記記録した履歴情報に基づいて該画像処理装置の利用に対する課金の計算をする課金方式を採用し、失敗した動作の履歴情報に対しての課金計算と失敗しなかった動作の履歴情報に対する課金計算とを変えることによりユーザの不利益の一部または全部を補償することを特徴とする画像処理装置の利用に対する課金方式、である。なお、ここでの動作履歴とは、画像入力または画像出力または画像処理に失敗した動作の履歴情報を含み、また、失敗とは、画像処理装置の動作不良に起因して画像処理装置を使用するユーザに不利益が生じることをいう。
【0005】
そして、この画像処理装置および画像処理装置の利用に対する課金方式は、詳細な履歴情報を用いることで適正な課金システムの構築を可能にし、またさらに、履歴情報を暗号化することによって、故意の情報改ざんに対抗し、さらに情報が喪失しないように保護することで前記履歴情報をより確かなものとして扱うことが可能となる。その結果として、サービスの内容やサービスを提供した回数やサービスを提供した結果が成功したか否かといった情報を元にユーザに課金する商体系の構築を可能にし、印刷に失敗したとき等のユーザが損失を被ったと判断されるときには、その損失分には課金しない等の、きめ細かで間違いのない課金体系を提供することが可能となる。そして、この課金体系を利用してユーザの不利益の補償を行うことで、万一、画像処理装置が動作処理に失敗したとしても、ユーザに与える不利益を削減することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態の画像処理装置の構成を示すブロック図である。リーダ部1は原稿の画像を読み取り、原稿画像に応じた画像データをプリンタ部2及び画像入出力制御部3へ出力する。プリンタ部2はリーダ部1及び画像入出力制御部3からの画像データに応じた画像を記録紙上に記録する。画像入出力制御部3はリーダ部1に接続されており、ファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュータインターフェイス部7、フォーマッタ部8、イメージメモリ部9、コア部10などからなる。
【0007】
ファクシミリ部4は電話回線を介して受信した圧縮画像データを伸長して、伸長された画像データをコア部10へ転送し、又、コア部10から転送された画像データを圧縮して、圧縮された圧縮画像データを電話回線を介して送信する。ファクシミリ部4にはハードディスク12が接続されており、受信した圧縮画像データを一時的に保存することができる。ファイル部5には光磁気ディスクドライブユニット6が接続されており、ファイル部5はコア部10から転送された画像データを圧縮し、その画像データを検索するためのキーワードとともに光磁気ディスクドライブユニット6にセットされた光磁気ディスクに記憶させる。又、ファイル部5はコア部10を介して転送されたキーワードに基づいて光磁気ディスクに記憶されている圧縮画像データを検索し、検索された圧縮画像データを読み出して伸長し、伸長された画像データをコア部10へ転送する。コンピュータインターフェイス部7は、パーソナルコンピュータ又はワークステーション(PC/WS)11とコア部10の間のインターフェイスである。フォーマッタ部8はPC/WS11から転送された画像を表すコードデータをプリンタ部2で記録できる画像データに展開するものであり、イメージメモリ部9はPC/WS11から転送されたデータを一時的に記憶するものである。コア部10については後述するが、コア部10はリーダ部1、ファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュータインターフェイス部7、フォーマッタ部8、イメージメモリ部9のそれぞれの間のデータの流れを制御するものである。
【0008】
図2はリーダ部1及びプリンタ部2の断面図である。リーダ部1の原稿給送装置101は原稿を最終頁から順に1枚ずつプラテンガラス102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス102上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス102上に搬送されると、ランプ103を点灯し、そしてスキャナユニット104の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー105、106、107、及びレンズ108によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)109へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCDl09によって読み取られる。CCDl09から出力される画像データは、所定の処理が施された後、プリンタ部2及び画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
【0009】
プリンタ部2のレーザドライバ221はレーザ発光部201を駆動するものであり、リーダ部1から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部201に発光させる。このレーザ光は感光ドラム202に照射され、感光ドラム202にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム202の潜像の部分には現像器203によって現像剤が付着される。そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット204及びカセット205のいずれかから記録紙を給紙して転写部206へ搬送し、感光ドラム202に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部207に搬送され、定着部207の熱と圧力により現像剤は記録紙に定着される。定着部207を通過した記録紙は排出口ーラ208によって排出され、ソータ220は排出された記録紙をそれぞれのピンに収納して記録紙の仕分けを行う。なお、ソータ220は仕分けが設定されていない場合は最上ビンに記録紙を収納する。また、両面記録が設定されている場合は、排出口ーラ208のところまで記録紙を搬送した後、排出口ーラ208の回転方向を逆転させ、フラッパ209によって再給紙搬送路へ導く。多重記録が設定されている場合は、記録紙を排出口ーラ208まで搬送しないようにフラッパ209によって再給紙搬送路へ導く。再給紙搬送路へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写部206へ給紙される。
【0010】
図3はリーダ部1のブロック図である。CCDl09から出力された画像データはA/D・SH部110でアナログ/デジタル変換が行われるとともに、シェーディング補正が行われる。A/D・SH部110によって処理された画像データは画像処理部111を介してプリンタ部2へ転送されるとともに、インターフェイス部113を介して画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。CPU114は操作部115で設定された設定内容に応じて画像処理部111及びインターフェイス113を制御する。例えば、操作部115でトリミング処理を行って複写を行う複写モードが設定されている場合は、画像処理部111でトリミング処理を行わせてプリンタ部2へ転送させる。また、操作部115でファクシミリ送信モードが設定されている場合は、インターフェイス113から画像データと設定されたモードに応じた制御コマンドをコア部10へ転送させる。このようなCPU114の制御プログラムはメモリ116に記憶されており、CPU114はメモリ116を参照しながら制御を行う。また、メモリ116はCPU114の作業領域としても使われる。
【0011】
図4はコア部10のブロック図である。リーダ部1からの画像データはデータ処理部121へ転送されるとともに、リーダ部1からの制御コマンドはCPU123へ転送される。データ処理部121は画像の回転処理や変倍処理などの画像処理を行うものであり、リーダ部1からデータ処理部121へ転送された画像データは、リーダ部1から転送された制御コマンドに応じて、インターフェイス120を介してファクシミリ部4、ファイル部5、コンピュータインターフェイス部7へ転送される。また、コンピュータインターフェイス7を介して入力された画像を表すコードデータは、データ処理部121に転送された後フォーマッタ部8へ転送されて画像データに展開され、この画像データはデータ処理部121に転送された後、ファクシミリ部4やプリンタ部2へ転送される。ファクシミリ部4からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、プリンタ部2やファイル部5、コンピュータインタフェイス部7へ転送される。また、ファイル部5からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェイス部7へ転送される。CPU123はメモリ124に記憶されている制御プログラム、及びリーダ部1から転送された制御コマンドに従ってこのような制御を行う。また、メモリ124はCPU123の作業領域としても使われ、暗号化部125は、CPU123から受信した制御コマンドを暗号化して、暗号記録部126へ転送する。このように、コア部10を中心に、原稿画像の読み取り、画像のプリント、画像の送受信、画像の保存、コンピュータからのデータの入出力などの機能を複合させた処理を行うことが可能である。
【0012】
図5は、暗号記録部126のブロック図である。暗号化部125からの制御コマンドは記録制御部127に送られ、記録制御部127はその制御コマンドをフラッシュメモリ128に記録する。フラッシュメモリは記録情報の保持に電源を必要としないため、フラッシュメモリに記録することで、記録した情報が喪失しないように保護することが可能であり、暗号記録部126は、記録情報保護部の機能も兼ね備えている。
【0013】
図6は画像処理装置使用履歴情報の例である。
【0014】
図7は画像処理装置の動作の種類と取り扱う画像の大きさとによって課金の元料金を決定するための表と、課金の元料金に掛け算して実際の課金の料金を計算する掛け率を動作の失敗の内容によって決定するための表を併記した表の例である。
【0015】
(例1)
以下、動作履歴を作成、暗号化、記憶する手順を、ユーザによって原稿のコピー動作が指示された場合を例にして説明する。
【0016】
まず、ユーザはコピーの原稿を原稿給送装置101上に置き、操作部115を操作して、CPU114に対してコピー動作の要求をする。コピー動作の要求を受信したCPU114は、前述のようにリーダ部1を制御して原稿の画像を読み取り、読み取った画像データをプリンタ部2へ、操作者による操作部115の操作内容やリーダ部1の動作が正常に終了したかどうかを含む制御コマンドをコア部10のCPU123へ送信する。画像読み取り動作が正常に終了しない場合の要因としては、原稿給送装置101内で原稿が詰まり、プラテンガラス102上への給送動作に失敗すること等が挙げられる。なおこの原稿詰まりは、図示しない原稿詰まり検知センサーによって検出する。
【0017】
次に、画像データを受信したプリンタ部2は、前述のように、記録紙に画像データをプリントする。このとき、操作者からの指示に従って両面記録や多重記録の制御を行う。そして、プリント動作が終了したときに、動作が正常に終了したかどうかの制御コマンドをコア部10のCPU123へ送信する。プリント動作が正常に終了しない場合の要因としては、紙詰まりや、現像剤不足等が挙げられる。ここで紙詰まりとは、使用する記録紙の質や、装置内部の汚れ等の要因により、意に反して記録紙が装置内部の搬送路中で折れ曲がる、あるいは、破損する等の状態になり、所望の印刷結果が得られないことや、さらに、装置の動作に支障をきたして保守が必要な状態となることを示す。また、紙詰まりや現像剤不足は、それぞれ専用の図示しない検知センサーによって検出する。
【0018】
そして、CPU123は、リーダ部1とプリンタ部2から受信した制御コマンドを暗号化部125に送る。この制御コマンドには、操作者が操作部115で指定した制御内容や、リーダ部1が正常に終了したかどうかの情報、また、プリンタ部2が正常に終了したかどうかの情報が含まれる。
【0019】
暗号化部125では、前述のように情報を暗号化して、その暗号情報を暗号記録部126に送り、暗号記録部126では、前述のように暗号情報を記録する。
【0020】
(例2)
次に、動作履歴を作成、暗号化、記憶する手順を、電話回線からファクスを受信した場合を例にして説明する。
【0021】
電話回線を通じてファクシミリ受信の要求信号がファクシミリ部4に入力されると、ファクシミリ部4はファクシミリ通信規約に基づいて圧縮画像データの受信を開始する。そして受信された圧縮画像データは一時的にハードディスク12に保存される。その後にファクシミリ部4は保存された圧縮画像データを伸長して、伸長された画像データをコア部10へ転送する。このとき同時に、ファクシミリの通信相手の情報や通信に使用した規約の種類等の情報を制御コマンドとしてコア部10へ送信する。この画像データはコア部10のデータ処理部121で変倍処理等の画像処理が施されてインタフェース部122とリーダ部1を介してプリンタ部2に送信され、制御コマンドはCPU123に送信される。なお、ここでのデータ処理部121での処理はCPU123が制御するが、その処理内容はファクシミリ部4から送信された制御コマンドに基づいて決定され、処理内容に関する情報は履歴記録のためにメモリ124に保持される。
【0022】
次に、画像データを受信したプリンタ部2は、前述のように、記録紙に画像データをプリントする。このとき、操作者からの指示に従って両面記録や多重記録の制御を行う。そして、プリント動作が終了したときに、動作が正常に終了したかどうかの制御コマンドをコア部10のCPU123へ送信する。プリント動作が正常に終了しない場合の要因としては、紙詰まりや、現像剤不足等が挙げられる。ここで紙詰まりとは、使用する記録紙の質や、装置内部の汚れ等の要因により、意に反して記録紙が装置内部の搬送路中で折れ曲がる、あるいは、破損する等の状態になり、所望の印刷結果が得られないことや、さらに、装置の動作に支障をきたして保守が必要な状態となることを示す。また、紙詰まりや現像剤不足は、それぞれ専用の図示しない検知センサーによって検出する。
【0023】
そして、CPU123は、ファクシミリ部4とプリンタ部2から受信した制御コマンドを暗号化部125に送る。この制御コマンドには、ファクシミリ部4の通信相手の情報や通信に使用した通信規約等の情報や、データ処理部121での処理内容に関する情報、また、プリンタ部2が正常に終了したかどうかの情報が含まれる。
【0024】
暗号化部125では、前述のように情報を暗号化して、その暗号情報を暗号記録部126に送り、暗号記録部126では、前述のように暗号情報を記録する。
【0025】
(例3)
以上2つの例を示したが、他の画像入出力処理動作に関しても同様な手順で、履歴を作成、暗号化、記憶を行う。
【0026】
次に、以上の手順によって作成された履歴情報から課金を計算する例を挙げる。課金集計員は課金集計時にフラッシュメモリ128を画像処理装置から一時的に取り外す。このとき、画像処理装置は動作が不可能な状態になる。そして、課金集計員はフラッシュメモリ128を図示しない暗号解読装置に接続し、暗号解読装置はフラッシュメモリ128に記録された暗号履歴情報を読み出し解読して履歴情報に復元する。暗号解読装置の制御によりフラッシュメモリ128の暗号履歴情報は消去され、その後、課金集計員はフラッシュメモリ128を元の位置、記録制御部127に接続する。このとき、画像処理装置が動作可能な状態になる。
【0027】
上述のように得た履歴情報が図6であり、課金計算用の表が図7であるとき、課金の計算を図8のように行う。つまり、動作の種別や画像のサイズによって課金の料金が変わる。また、「トナー少、画像薄」や「リーダ部紙詰まり」といった、動作に失敗した場合には掛け率が1未満に設定してあるため、ユーザへの課金は成功した場合と比較して少なくなり、ユーザの不利益を補償することができる。
【0028】
以上のように、本発明は、動作履歴を作成する動作履歴作成手段、前記動作履歴作成手段によって生成された動作履歴を暗号化する暗号化手段、前記暗号化手段によって暗号化された暗号を記録する暗号記録手段、および、前記暗号化記録手段において記録した前記暗号が喪失しないように保護する情報保護手段を有し、前記画像処理装置の動作履歴情報を暗号化して記録することと、前記記録した動作履歴情報が意に反して喪失しないことを特徴とする画像処理装置、および、前記記録した履歴情報に基づいて該画像処理装置の利用に対する課金の計算をする課金方式を採用し、失敗した動作の履歴情報に対しての課金計算と失敗しなかった動作の履歴情報に対する課金計算とを変えることによりユーザの不利益の一部または全部を補償することを特徴とする画像処理装置の利用に対する課金方式、である。なお、ここでの動作履歴とは、画像入力または画像出力または画像処理に失敗した動作の履歴情報を含み、また、失敗とは、画像処理装置の動作不良に起因して画像処理装置を使用するユーザに不利益が生じることをいう。
【0029】
そして、この画像処理装置および画像処理装置の利用に対する課金方式は、詳細な履歴情報を用いることで適正な課金システムの構築を可能にし、またさらに、履歴情報を暗号化することによって、故意の情報改ざんに対抗し、さらに情報が喪失しないように保護することで前記履歴情報をより確かなものとして扱うことが可能となる。その結果として、サービスの内容やサービスを提供した回数やサービスを提供した結果が成功したか否かといった情報を元にユーザに課金する商体系の構築を可能にし、印刷に失敗したとき等のユーザが損失を被ったと判断されるときには、その損失分には課金しない等の、きめ細かで間違いのない課金体系を提供することが可能となる。そして、この課金体系を利用してユーザの不利益の補償を行うことで、万一、画像処理装置が動作処理に失敗したとしても、ユーザに与える不利益を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像処理装置のブロック図である。
【図2】リーダ部及びプリンタ部の断面図である。
【図3】リーダ部のブロック図である。
【図4】コア部のブロック図である。
【図5】暗号記録部126のブロック図である。
【図6】画像処理装置使用履歴情報の例である。
【図7】課金計算用の表の例である。
【図8】図6の履歴情報と、図7の課金計算用の表を使った課金の計算である。
【符号の説明】
1 リーダ部
2 プリンタ部
3 画像入出力制御部
4 ファクシミリ部
5 ファイル部
7 コンピュータインターフェイス部
8 フォーマッタ部
9 イメージメモリ部
10 コア部
11 PC/WS
Claims (4)
- 動作履歴を作成する動作履歴作成手段、前記動作履歴作成手段によって生成された動作履歴を暗号化する暗号化手段、前記暗号化手段によって暗号化された暗号を記録する暗号記録手段、および、前記暗号化記録手段において記録した前記暗号が喪失しないように保護する情報保護手段を有する画像処理装置で、前記画像処理装置の動作履歴情報を暗号化して記録することと、前記記録した動作履歴情報が意に反して喪失しないことを特徴とする。
- 請求項1において、記録した履歴情報に基づいて、該画像処理装置の利用に対する課金の計算をする課金方式。
- 請求項1の画像処理装置で、動作履歴とは、画像入力または画像出力または画像処理に失敗した動作の履歴情報を含む。なお失敗とは、画像処理装置の動作不良に起因して画像処理装置を使用するユーザに不利益が生じることをいう。
- 動作履歴を作成する動作履歴作成手段、前記動作履歴作成手段によって生成された動作履歴を暗号化する暗号化手段、前記暗号化手段によって暗号化された暗号を記録する暗号記録手段、および、前記暗号化記録手段において記録した前記暗号が喪失しないように保護する情報保護手段を有し、前記画像処理装置の動作履歴情報を暗号化して記録することと、前記記録した動作履歴情報が意に反して喪失しないことを特徴とする画像処理装置。および、前記記録した履歴情報に基づいて該画像処理装置の利用に対する課金の計算をする課金方式を採用し、失敗した動作の履歴情報に対しての課金計算と失敗しなかった動作の履歴情報に対する課金計算とを変えることによりユーザの不利益の一部または全部を補償することを特徴とする画像処理装置の利用に対する課金方式。なお、ここでの動作履歴とは、画像入力または画像出力または画像処理に失敗した動作の履歴情報を含み、また、失敗とは、画像処理装置の動作不良に起因して画像処理装置を使用するユーザに不利益が生じることをいう。
Priority Applications (1)
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JP2003038239A JP2004246783A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | 画像処理装置および画像処理装置の利用に対する課金方式 |
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-
2003
- 2003-02-17 JP JP2003038239A patent/JP2004246783A/ja not_active Withdrawn
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JP4623376B2 (ja) * | 2005-09-20 | 2011-02-02 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷指示装置、印刷ログ出力装置、プリントシステム |
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