JP2004245578A - 感圧センサ、物体検出装置、及び開閉装置 - Google Patents

感圧センサ、物体検出装置、及び開閉装置 Download PDF

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弘之 荻野
Shigeki Ueda
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Abstract

【課題】加速度成分を検出する圧電センサを用い、物体の検出をいかなる状況下においても安定して高精度で行い得る、低コストの感圧センサ、物体検出装置、及び開閉装置を提供する。
【解決手段】開口部と、開口部を開閉する開閉部の少なくともいずれかに配設され、外力を受けて変形することにより発生する出力信号に基づいて開口部と開閉部との間への物体の挟み込みを検出する感圧センサであって、感圧センサは、変形に応じた出力信号を発生する感圧手段33と、感圧手段33を開口部と開閉部の少なくともいずれかに支持する支持手段35とを具備し、支持手段35として、弾性率の異なる第1、第2変形部を備えたり、負荷荷重に対する変位量の変化特性が非線形となる構成とした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感圧センサ、物体検出装置及び開閉装置に関し、特に、センサを確実に動作させるための改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、物体の挟み込みを防止するために使用される感圧センサとして、押圧により接点が閉じるタイプの感圧スイッチや、圧電素子を利用した圧電センサを使用する例が多々開示されている。圧電センサは、物体の押圧により圧電センサが変形すると、変形の加速度に応じて、圧電効果により圧電センサから電圧パルスが出力され、この電圧パルスの有無に基づき物体の挟み込みの有無を検出する。これらの感圧センサを自動車のパワーウィンドウ装置の挟み込み防止用に適用する場合には、例えばドアの窓枠に沿って感圧スイッチや圧電センサを配設し、窓枠と窓ガラスとの間に物体が挟み込まれたときに、感圧スイッチや圧電センサが物体により変形を受けるようにされる。そして、窓ガラスを閉じる際に、感圧スイッチが閉じられたり、圧電センサから所定の電圧パルスが出力されると、物体の挟み込みがあったとして、電動モータの回転方向を逆転させて挟み込みを解除していた。
【0003】
ところが、上記感圧スイッチでは、窓枠に沿って配設する際に屈曲させると感圧スイッチが閉じてしまい誤検出する問題があり、また、上記圧電センサでは、物体が圧電センサを押圧しても圧電センサが窓枠に固定されているために変形しにくく、挟み込みを検出する際に、検出に十分な大きさの電圧パルスが圧電センサから発生しない問題があった。このため、圧電センサから十分な大きさの電圧パルスが出力されないので、電圧パルスが挟み込みの検出閾値以上になるまで窓ガラスが閉動作を継続してしまい、挟み込みを解除するまでに物体に印加される荷重が大きくなって物体を損傷することが起こり得る。
そこで、柔軟な線状に形成され、変形の加速度成分に応じた出力信号を発生する新規な圧電素子を利用した感圧センサを用いることにより、検出感度を向上させて良好な挟み込み防止効果を得るものが開示されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−324393号公報(図1,2,4参照)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の加速度成分に応じた出力信号を発生する感圧センサは、図24に示す構造で窓枠1へ取り付けていた。即ち、感圧センサは4は可撓性の圧電センサ2と支持手段3とからなり、支持手段3は圧電センサ2を最下部近傍に内蔵し、柔軟性を有したゴムや発泡樹脂部材等の弾性体からなる。また、圧電センサ2が変形し易いように、圧電センサ2の周囲の支持手段3の肉厚は薄くしてある。そして、支持手段3は圧電センサ2の変形を増大するための、中空部4と側壁部5からなる変形増大部を有している。
【0006】
上記取り付け構造においては、主に変形増大部の変形により圧電センサ2の変形が増長され、良好な検出感度を実現できていたが、本願発明者らの鋭意検討の結果、さらに圧電センサ2からの信号処理を変更したり、支持手段3の形状を変更することで、低コストで、より一層の検出能力向上が図れることを知見できた。
【0007】
本発明は、加速度成分を検出する圧電センサを用い、物体の検出をいかなる状況下においても安定して高精度で行い得る、低コストの感圧センサ、物体検出装置、及び開閉装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、下記構成により達成できる。
(1)開口部と、前記開口部を開閉する開閉部の少なくともいずれかに配設され、外力を受けて変形することにより発生する出力信号に基づいて前記開口部と前記開閉部との間への物体の挟み込みを検出する感圧センサであって、前記感圧センサは、変形に応じた出力信号を発生する感圧手段と、前記感圧手段を前記開口部と前記開閉部の少なくともいずれかに支持する支持手段とを具備し、前記支持手段が、第1の弾性率を有し前記感圧センサの変形を増大する第1変形部と、前記第1の弾性率より高い第2の弾性率を有する第2変形部とを少なくとも備えたことを特徴とする感圧センサ。
(2)前記第1変形部が、中空部と側壁部とを有してなることを特徴とする(1)記載の感圧センサ。
(3)前記第1変形部と前記第2変形部とが別体に形成され接合されていることを特徴とする(1)又は(2)記載の感圧センサ。
(4)前記第2変形部が、自動車のウエザストリップの一部と一体に形成されていることを特徴とする(1)又は(2)記載の感圧センサ。
(5)前記第2変形部が、自動車の窓枠であることを特徴とする(1)又は(2)記載の感圧センサ。
(6)前記第1変形部と前記第2変形部とが一体に形成され、前記第2変形部が前記中空部より小さな空隙を有することを特徴とする(2)記載の感圧センサ。
(7)開口部と、前記開口部を開閉する開閉部の少なくともいずれかに配設され、外力を受けて変形することにより発生する出力信号に基づいて前記開口部と前記開閉部との間への物体の挟み込みを検出する感圧センサであって、前記感圧センサは、変形に応じた出力信号を発生する感圧手段と、前記感圧手段を前記開口部と前記開閉部の少なくともいずれかに支持する支持手段とを具備し、前記支持手段は、負荷荷重に対する変位量の変化が非線形な特性を有することを特徴とする感圧センサ。
(8)前記支持手段が、前記開閉部側に配置され、且つ、前記開閉部の端部における該開閉部の閉方向前方に前記感圧手段が配置され、前記感圧手段が外力を受けて変形する場合に、前記感圧手段が前記開口部の端部に当接した後に該端部を乗り上げて変形することを特徴とする(7)記載の感圧センサ。
(9)前記支持手段が、前記感圧手段を収容する先端部と、該先端部の両脇を基端側に接続して中空部を形成する側壁部と、前記中空部内で前記基端側から前記感圧手段に向けて突起させて設けた突起部とを備えたことを特徴とする(7)記載の感圧センサ。
(10)前記支持手段が、前記感圧手段を収容する先端部と、基端部から延出して形成した延出基部と、前記先端部の両脇を前記延出基部の側面に接続して中空部を形成する側壁部とを備えたことを特徴とする(7)記載の感圧センサ。
(11)前記感圧手段が、塩素化ポリエチレンと圧電セラミックス粉体とを混合した複合圧電材を使用して成形されたことを特徴とする(1)〜(10)のいずれか1項の感圧センサ。
(12)前記(1)〜(11)のいずれか1項記載の感圧センサと、前記感圧センサの出力信号に基づき前記感圧センサへの物体の接触の有無を判定する判定手段とを備えた物体検出装置。
(13)前記判定手段が、前記感圧手段からの出力信号が予め設定された第1の変化量以上となった場合に判定信号を出力することを特徴とする(12)記載の物体検出装置。
(14)前記判定手段が、前記感圧手段からの出力信号が前記第1の変化量以上になってから、前記出力信号の極性とは異なる前記感圧手段からの出力信号が、予め設定された第2の変化量以上となるまで前記判定信号を保持することを特徴とする(12)記載の物体検出装置。
(15)開口部と、前記開口部を開閉する開閉部の少なくともいずれかに配設され、外力を受けて変形することにより発生する出力信号に基づいて前記開口部と前記開閉部との間への物体の挟み込みを検出する感圧センサ、及び前記感圧センサの出力信号に基づき前記感圧センサへの物体の接触の有無を判定する判定手段を備えた物体検出装置であって、前記感圧センサは、変形に応じた出力信号を発生する感圧手段と、前記感圧手段を前記開口部と前記開閉部の少なくともいずれかに支持する支持手段とを具備し、前記判定手段が、前記感圧手段からの出力信号が予め設定された第1の変化量以上となった場合に判定信号を出力すると共に、該判定信号を出力してから前記出力信号の極性とは異なる前記感圧手段からの出力信号が、予め設定された第2の変化量以上となるまで前記判定信号を保持することを特徴とする物体検出装置。
(16)前記(12)〜(15)のいずれか1項記載の物体検出装置と、開閉部を駆動する駆動手段と、前記開閉部が閉動作する際に判定手段が感圧センサへの物体の接触を判定すると前記開閉部の閉動作を停止するか又は前記開閉部を開動作するよう前記駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする開閉装置。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る感圧センサ、物体検出装置、及び開閉装置の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る感圧センサを備えた物体検出装置100及び開閉装置150の外観図で、自動車のパワーウインドウに適用した場合を一例として示している。図2は図1のA−A断面構成図である。なお、図2では図面右側が車室内側、左側が車室外側である。
【0010】
まず、本実施形態の物体検出装置100の基本構成は次の通りである。図1より、11は自動車のドア、13は開口部としての窓枠、15は開閉部としての窓ガラスである。17は感圧センサで窓枠13の端部周縁に配設されている。19は感圧センサ17の出力信号に基づき感圧センサ17への物体の接触を判定する判定手段である。
【0011】
また、本実施形態の開閉装置150は、上記の物体検出装置100と、窓ガラス15を開閉させる駆動手段21、駆動手段21を制御する制御手段23から成る。ここで、駆動手段21は、モータ25、ワイヤ27、窓ガラス15の支持具29、ガイド31等からなる。モータ25によりワイヤ27を動かし、ワイヤ27と連結された支持具29をガイド31に沿って上下させることにより窓ガラス15を開閉する構造となっている。なお、駆動手段21は上記のようなワイヤ27を用いた方式に限定するものではなく、他の方式であってもよい。また、制御手段23はモータ25と一体化してもよい。
【0012】
図2に示すように、本実施形態の感圧センサ17は、感圧手段としての可撓性の圧電センサ33と支持手段35とからなる。支持手段35は、圧電センサ33を最下部近傍に内蔵しゴムや発泡樹脂部材等の弾性体からなる第1変形部37と、該第1変形部37に接合され窓枠13に固着される第2変形部39からなる。具体的には、第1変形部37は中空部41と側壁部43とを有し、中空部41及び側壁部43を一体としたマクロ的な弾性率をE1(第1の弾性率)としている。一方、第2変形部39のマクロ的な弾性率はE1より大きなE2(第2の弾性率)としている。つまり、第1変形部37では、圧電センサ33が変形し易いように圧電センサ33の周囲の支持手段35の肉厚は薄くしてあり、圧電センサ33の変形を増大している。また、第2変形部39はマクロ的な弾性率E2を第1変形部のE1より大きく設定することで、支持手段35の変形挙動を、第1変形部37が潰れた後に第2変形部39が潰れるようにしている。ここで、第2変形部39は、窓枠13に配設されたウエザストリップと一体となっている。なお、支持手段35は、2段構成に限らず、さらに第3変形部等があってもよい。
【0013】
また、第1変形部37は、例えば熱可塑性エラストマー(TPE)等が適用でき、第2変形部39は、例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM)等が適用できる。
また、感圧センサ17は、開口部側に限らず、開閉側に設けた構成であってもよい。
【0014】
図3は圧電センサ33の断面構成図である。圧電センサ33は信号導出用電極としての中心電極45、外側電極47と、塩素化ポリエチレンからなるゴム弾性体に圧電セラミックの焼結粉体を混合した複合圧電材からなる複合圧電体層49と、被覆層51とを同心円状に積層してケーブル状に成形し分極処理して構成したもので、優れた可撓性を有し、変形に応じた出力信号を発生する。圧電セラミックとしては例えばチタン酸鉛又はチタン酸ジルコン酸鉛、又はチタン酸ビスマスナトリウムやニオブ酸ナトリウム、ニオブ酸カリウム等の無鉛圧電セラミック等の焼結粉体を用いる。圧電センサ33は以下の工程により製造される。最初に、塩素化ポリエチレンシートと(40〜70)vol%の圧電セラミック(ここでは、チタン酸ジルコン酸鉛)粉末がロール法によりシート状に均一に混合される。このシートを細かくペレット状に切断した後、これらのペレットは中心電極45と共に連続的に押し出されて複合圧電体層49を形成する。それから、外側電極47が複合圧電体層49の周囲に巻きつけられる。外側電極47を取り巻いて被覆層51も連続的に押し出される。最後に、複合圧電体層49を分極するために、中心電極45と外側電極47の間に(5〜10)kV/mmの直流高電圧が印加される。
【0015】
上記塩素化ポリエチレンに圧電セラミック粉体を添加するとき、前もって圧電セラミック粉体をチタン・カップリング剤の溶液に浸漬・乾燥することが好ましい。この処理により、圧電セラミック粉体表面が、チタン・カップリング剤に含まれる親水基と疎水基で覆われる。親水基は圧電セラミック粉体同志の凝集を防止し、また、疎水基は塩素化ポリエチレンと圧電セラミック粉体との濡れ性を増加する。この結果、圧電セラミック粉体は塩素化ポリエチレン中に均一に、最大70vol%まで多量に添加することができる。上記チタン・カップリング剤溶液中の浸漬に代えて、塩素化ポリエチレンと圧電セラミック粉体のロール時にチタン・カップリング剤を添加することにより、上記と同じ効果の得られることが見出された。この処理は、特別にチタン・カップリング剤溶液中の浸漬処理を必要としない点で優れている。このように塩素化ポリエチレンは、圧電セラミック粉体を混合する際のバインダー樹脂としての役割も担っている。なお、塩素化ポリエチレンの代わりに、熱可塑性エラストマーのようなノンハロゲン材料を用いてもよい。
【0016】
中心電極45は通常の金属単線導線を用いてもよいが、ここでは絶縁性高分子繊維の周囲に金属コイルを巻いた電極を用いる。絶縁性高分子繊維と金属コイルとしては、電気毛布において商業的に用いられているポリエステル繊維と銀を5wt%含む銅合金がそれぞれ好ましい。
【0017】
外側電極47は高分子層の上に金属膜の接着された帯状電極を用い、これを複合圧電体層49の周囲に巻きつけた構成としている。そして、高分子層としてはポリエチレン・テレフタレート(PET)を用い、この上にアルミニウム膜を接着した電極は、120℃で高い熱的安定性を有するとともに商業的にも量産されているので、外側電極47として好ましい。この電極を判定手段19に接続する際には、例えばカシメやハトメにより接続することができる。また、外側電極47のアルミニウム膜の回りに金属単線コイルや金属編線を巻き付けてアルミニウム膜と導通をとり、金属単線コイルや金属編線を判定手段19に半田付けする構成としてもよく、半田付けが可能となるので作業の効率化が図れる。また、アルミニウム膜の代わりに銅膜を用いて外側電極を構成してもよく、これにより半田付けが可能となる。尚、圧電センサを外部環境の電気的雑音からシールドするために、外側電極47は部分的に重なるようにして複合圧電体層49の周囲に巻きつけることが好ましい。
【0018】
被覆層51としては、塩化ビニルやポリエチレンを用いればよいが、物体の押圧時に圧電センサ33が変形しやすいよう複合圧電体層49よりも柔軟性及び可撓性の良いゴム等の弾性材料を用いてもよい。車搭部品として耐熱性、耐寒性を考慮して選定し、具体的には−30℃〜85℃で可撓性の低下が少ないものを選定することが好ましい。このようなゴムとして、例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、シリコンゴム(Si)、熱可塑性エラストマー等を用いればよい。以上のような構成により、圧電センサの最小曲率は半径5mmまで可能となる。
【0019】
上記のように、圧電センサの複合圧電材が塩素化ポリエチレンの有する可撓性と圧電セラミックの有する高温耐久性とを併せ持つので、圧電体としてポリフッ化ビニリデンを用いた従来の圧電センサのような高温での感度低下がなく、高温耐久性がよい上、EPDMのようなゴムのように成形時に加硫工程が不要なので生産効率がよいという利点が得られる。
【0020】
図4は圧電センサ33の外観図で、圧電センサ33の一方の端部53には、断線検出用抵抗体55を内蔵してある。断線検出用抵抗体55は圧電センサ33の中心電極45と外側電極47との間に接続されている。断線検出用抵抗体55は焦電効果によって圧電センサ33に発生する電荷を放電する放電部を兼用しており、部品の合理化となっている。圧電センサ33は判定手段19に直接接続され、圧電センサ33と判定手段19とは一体化されている。また、判定手段19には、電源供給用と検出信号の出力用のケーブル57、及びコネクタ59が接続されている。圧電センサ33を支持手段35に配設する場合は、端部53に断線検出用抵抗体55を内蔵し、圧電センサ33を支持手段35に挿入した後、圧電センサ33と判定手段19とを接続し一体化する。なお、支持手段35を押出成形法により成形する際に同時に圧電センサ33を押出して圧電センサ33を支持手段35に配設し、その後、端部53に断線検出用抵抗体55を内蔵させ、圧電センサ33と判定手段19とを一体化してもよい。
【0021】
図5は本実施形態の物体検出装置及び開閉装置のブロック図である。判定手段19は、感圧センサ17の断線を検出する際に使用する分圧用抵抗体61、圧電センサ33からの出力信号から所定の周波数成分のみを通過させる濾波部62、濾波部62からの出力信号に基づき感圧センサ17への物体の接触を判定する判定部63、断線検出用抵抗体55と分圧用抵抗体61により形成される電圧値から圧電センサ33の中心電極45と外側電極47の断線異常を判定する異常判定部64を備えている。また、中心電極45と外側電極47を判定手段19に接続し圧電センサ33からの出力信号を判定手段19に入力する信号入力部65と、判定部63からの判定信号を出力する信号出力部66とは、隣接して判定手段19内に配設してある。信号出力部66には判定手段19への電源ラインとグランドラインも接続されている。さらに、判定手段19は、信号入力部65と信号出力部66との間に設けられ高周波信号をバイパスするコンデンサ等のバイパス部67を有している。
【0022】
駆動手段21はモータ25の回転パルスを検出するためのホール素子68を有する。
制御手段23は、ホール素子68からの出力信号に基づき窓ガラス15の上端位置を検出する位置検出部71と、ホール素子68からの出力信号に基づき窓ガラス15の移動速度を検出して窓ガラス15への物体の接触を判定する開閉部接触判定部72と、判定手段19と位置検出部71と開閉部接触判定部72との出力信号に基づきモータ25を制御する制御部73とを備えている。
【0023】
位置検出部71はホール素子68から出力されるパルス信号をカウントして記憶することにより窓ガラス15の上端の現在位置を検出する。ここで、窓ガラス15の上端位置Yは図1に示したように窓枠13の最下点からの高さで表される。
【0024】
開閉部接触判定部72では、窓ガラス15に物体が接触すると窓ガラス15の移動速度が遅くなることに基づき、ホール素子68から出力されるパルス信号のパルス間隔から窓ガラス15の移動速度を演算し、演算した移動速度の単位時間当たりの変化量|ΔV|が予め設定した設定値Vw1より大となった場合、窓ガラス15に物体が接触したと判定し、Lo→Hi→Loのバルス信号を出力する。ここで、このパルス信号のうち、Hiレベルの信号が判定信号となる。
【0025】
また、制御手段23には、判定手段19の判定結果を車室内のフロントパネルに設置された所定のライト等で報知する報知手段74、窓ガラス15を開閉するための開閉スイッチ75が接続され、この開閉スイッチは、ワンタッチ操作で窓ガラス15を開閉するオートアップスイッチ、オートダウンスイッチと、マニュアル操作で窓ガラス15を開閉するマニュアルアップスイッチ、マニュアルダウンスイッチ等からなる。そして、判定手段19を通じて電力を供給する自動車のバッテリー等からなる電源76が設けられている。
【0026】
濾波部62は、圧電センサ33の出力信号から自動車の車体の振動等に起因する不要な信号を除去し、物体の接触による押圧により圧電センサ33が変形する際に圧電センサ33の出力信号に現れる特有な周波数成分のみを抽出するような濾波特性を有する。濾波特性の決定には自動車の車体の振動特性や走行時の車体振動を解析して最適化すればよい。
【0027】
外来の電気的ノイズを除去するため、判定手段19はシールド部材で全体を覆って電気的にシールドしてある。また、外側電極47は判定手段19のシールド部材と導通し、感圧センサ17も電気的にシールドされている。なお、上記回路の入出力部に貫通コンデンサやEMIフィルタ等を付加して強電界対策を行ってもてもよい。
【0028】
次に、物体検出装置による物体の感圧センサ17への接触を検出する際の基本動作について説明する。
図6に窓枠と窓ガラスの間に物体77が侵入して挟み込まれた場合の感圧センサ17の様子を示した。物体77が感圧センサ17と接触すると、物体77による押圧が支持手段35及び圧電センサ33に印加される。支持手段35は圧電センサ33より柔軟性を有しているので、図示のように物体77が接触する点を中心として押圧により支持手段35が圧縮されて、側壁部43が変形し、同時に中空部41が押し潰される。これにより圧電センサ33も物体77が支持手段35と接触する点を中心として屈曲して変形する。また、感圧センサ17を含めて窓枠を手で握ることでも、同様の変形が感圧センサ17に生じる。
【0029】
このようにして圧電センサ33が変形すると、圧電効果により圧電センサ33から変形に応じた出力信号が出力される。圧電センサ33からの出力信号は濾波部62により濾波される。圧電センサ33の出力信号に自動車の車体の振動等に起因する不要な振動成分による出力信号が現れることがあるが、濾波部62がこの不要な信号を除去する。
【0030】
ここで、判定部63と制御部73の動作手順について、図7に基づいて説明する。図7は濾波部62からの出力信号V、判定手段19の判定出力J、モータ25への印加電圧Vを示す特性図である。図7中、縦軸は上から順にV、J、V、横軸は時刻tである。時刻tに開閉スイッチ75のオートアップスイッチをオンすると、制御部73がモータ25に+Vの電圧を印加して窓ガラス15を閉動作させる。判定手段19は窓ガラス15の閉動作時に判定動作を行う。図6に示したように物体77が挟み込まれると、圧電センサ33からは圧電効果により圧電センサ33の変形の加速度に応じた信号が出力され、濾波部62からは図7(a)に示すような基準電位Vより大きな信号成分が現れる。この際、単に圧電センサ33を窓枠13に配設した構成であれば、挟み込みの際の圧電センサ33の変形はわずかであるが、本実施形態の場合は図2に示すように、支持手段35が柔軟性を有しており、挟み込みの際に支持手段35が容易に圧縮されるので、圧電センサ33の変形量が増大する。
【0031】
そして、挟み込みの際に中空部41も押し潰されるので圧電センサ33の変形量がさらに増大する。このように圧電センサ33は大きな変形量が得られ、変形量の2次微分値である加速度も大きくなり、結果として圧電センサ33の出力信号も大きくなる。判定部63はVのVからの振幅|V−V|がD(第1の変化量)より大ならば物体との接触があったものと判定し、図7(b)に示すように、時刻tで判定出力としてLo→Hi(判定信号)→Loのバルス信号を出力する。
【0032】
制御部73はこの判定信号があると、図7(c)に示すように、モータ25への+Vの電圧印加を停止し、−Vの電圧を時刻tまで一定時間印加して窓ガラス15を一定量下降させ、挟み込みを解除、或いは挟み込みの発生を未然に防止する。感圧センサ17への圧力を解除する場合には、圧電センサ33からは変形が復元する加速度に応じた信号(図7(a)の基準電位Vより小さな信号成分)が出力される。
【0033】
なお、感圧センサ17の変形の際、VがVより大となるか小となるかは、圧電センサ33の屈曲方向や分極方向、電極の割付け(どちらを基準電位とするか)、圧電センサ33の支持方向により変化するが、判定部63ではVのVからの振幅の絶対値に基づき挟み込みを判定しているので、VのVに対する大小によらず挟み込みを判定することができる。
【0034】
上記の基本的な判定方法に加えて、次のようにして物体との接触の有無を判定すると、挟み込みの発生を未然に防止することが可能となる。
図8は濾波部62からの出力信号V、判定手段19の判定出力Jを示す特性図である。図8中、縦軸は上から順にV、J、横軸は時刻tである。
図8(a)に示すように、時刻tにおいて窓枠13を握る等して感圧センサ17変位させると、圧電センサ33からは圧電効果によって信号が出力され、その結果、濾波部62からは基準電位Vより大きな信号成分が現れる。
【0035】
そして、判定部63は出力信号Vが予め設定されたV以上となった場合に、即ち、出力信号VのVからの振幅|V−V|がV(第1の変化量)より大きくなった場合に物体と接触したものと判定し、図8(b)に示すように、時刻tで判定出力としてLo→Hi(判定信号)のバルス信号を出力してこれを保持する。次に、窓枠13から手を離す等して感圧センサ17の変位を解除すると、圧電センサ33からは同様の圧電効果によって信号が出力され、濾波部62からは基準電位Vより小さな信号成分が現れる。このとき判定部63は、出力信号Vが予め設定したV以下となった場合に、即ち、出力信号VのVからの振幅|V−V|がV(第2の変化量)より大きくなった場合に物体から離反したものと判定し、時刻tで判定信号であるHiレベルのパルス信号をHi→Loとする。つまり、物体の接触を検出してから離反を検出するまでの間、パルス信号をHiに保持し、判定信号の出力を保持する。
【0036】
ここで、判定信号が出力されて物体の接触を検出した時刻tから物体の離反を検出した時刻tまでの間は、仮に窓ガラス15を昇降動作させようと開閉スイッチ75を操作しても、制御部39は、窓ガラス15の動作をロックするように制御する。これにより、障害物が検出されて挟み込みの発生が未然に防止でき、安全性が高められる。
【0037】
なお、上記した出力信号Vは、圧電センサ33を分極する場合の極性により変化する。その場合には、図示した信号の正負が逆転する信号となるので、V,Vの設定値を正負逆転させればよい。
また、上記判定手段19の機能を、接続される制御手段23側に持たせることにより、感圧センサ17から判定手段19を切り離し、感圧センサ17自体の設置等の取り扱い性を向上させた構成としてもよい。
さらに、上記圧電センサ33からの出力信号に基づいて、物体の接触と離反を検出する場合には、図24に示す従来の支持手段35の構成であってもよい。
【0038】
次に、支持手段35の作用を説明する。
上記した基本構成に加えて、本発明の感圧センサ17は、支持手段35が第1変形部37と第2変形部39とを少なくとも有することにより、静荷重の印加時においても変形の検出を可能とし、一層確実に圧力の検出が行える構成としている。
図9は、圧縮状態下における圧力の検知を行う様子で、(a)は静荷重の印加時、(b)はさらに圧力が印加された状態、(c)は圧力を検出し窓ガラスを戻す様子を示す説明図である。
図9(a)に示すように、感圧センサ17が既に圧縮状態にある一例として、窓枠13を握っている状態を考えると、従来ではこれ以上に圧縮方向の荷重が印加されても感圧センサ17に生じる変位は微量であり、従って圧電センサ33からの検出信号を十分な出力レベルで得るためには、高感度な圧電センサ33を用いる必要があり、このため、コスト高となる等の問題が残されていた。一方、本発明の感圧センサ17では、第1変形部37が第2変形部39を介して窓枠13に接続されているため、第1変形部37が初期状態において潰れきっていても、窓ガラス15の押圧により、さらに圧力が印加されて図9(b)に示す状態になると、主に第2変形部39が変形するようになる。これにより、第1変形部37が潰れた圧縮状態であっても圧電センサ33が変形して確実に十分な出力レベルで検出信号が得られるようになる。そして、前述したように圧電センサ33からの検出信号を受けて、窓ガラス15が停止して下降を開始すると、図9(c)に示すように元の図9(a)の状態に戻される。
【0039】
図10に第1変形部37と第2変形部39の変形特性を表すグラフを示した。つまり、感圧センサ17は、複数(本実施形態においては2種類)の変形特性を有する支持手段35に収められている。窓枠13ごと把持する等の感圧センサ17の初期の変形では、マクロ的な弾性率(E1)の小さい第1変形部37がこれを受けて主に変形し、一定レベルの圧縮状態となった後は、マクロ的な弾性率(E2)の大きい第2変形部39が主に変形する。支持手段35を複数段階の変形挙動を有するように構成することで、仮に感圧センサ17が応力下に置かれていても、圧電センサ33からは検出に十分なレベルの検出信号が得られる。
また、静荷重が印加されて第1変形部37が潰れる状態に限らず、振動等の動荷重が印加された場合でも、第2変形部39が変形することで、この印加圧力を低コストで確実に検出することができる。
【0040】
次に、上記した複数の変形特性を有する支持手段の変形例を以下に順次説明する。なお、図2に示す部材と同一の部材に対しては同一の符号を付与することにより、その説明は省略するものとする。
図11は第2変形部をウエザストリップとは別体に構成した第1変形例を示す断面図である。
【0041】
本変形例における第1変形部37は、ウエザストリップ81とは別体に形成され、窓枠13に固着された第2変形部83に接合されている。第2変形部83は、第1変形部37のマクロ的な弾性率E1より大きな弾性率E2を有する材料で形成される。例えば、第1変形部37より硬質のゴム等であってもよい。
このように、第2変形部83をウエザストリップ81とは別体に形成することにより、ウエザストリップの設計自由度が向上し、また、第1変形部37との接合がなくなるために、材料選択の自由度も向上する。
【0042】
次に、支持手段の第2変形例を説明する。
図12は第2変形部を第1変形部と一体化した第2変形例の構成を示す断面図である。
本変形例においては、第1変形部37と第2変形部85とが一体に形成され、第2変形部85が第1変形部37の中空部41より小さな空隙87を有している。空隙87は、図示したような複数の気泡であってもよく、複数の微小中空部を形成したものであってもよい。上記空隙87により、第1変形部37の潰れた後に第2変形部85が変形するようになり、圧縮応力下でも安定して圧力検出を行うことができる。また、この構成によれば、第1変形部と第2変形部とを一体成形により加工できるため、製造工程や組立工程を簡略化することができる。
【0043】
次に、支持手段の第3変形例を説明する。
図13は第2変形部を第1変形部と一体化した第3変形例の構成を示す断面図である。
本変形例においては、第1変形部37と第2変形部89とが一体に形成され、且つ、支持手段35の固定側である窓枠13からの距離Lが所定値以上となるように第2変形部89が大きな厚み分を有している。上記距離Lにより、第1変形部37の潰れた後に第2変形部89が自身の弾性によって変形するようになり、圧縮応力下でも安定して圧力検出を行うことができる。従来は、距離Lが短いために第2変形部89の変形量が微少であり、十分な変形代を取れなかったが、距離Lを伸ばすことにより、圧電センサ33の変形を容易にでき、安定した圧力検出が可能となる。また、第1変形部37と第2変形部89とを簡単に一体成形できる。
【0044】
上記各変形例の構成とする以外にも、次のようにしてもよい。即ち、図14(a)に示すように、窓ガラスの閉動作時に物体77等が感圧センサ17を押圧している場合において、窓枠13の剛性が高いときには、窓ガラス15が物体77に押し当てられても感圧センサ17はこれを検知しない。しかし、窓枠13の剛性を所定量低くしておくことで、図14(b)に示すように窓ガラス15が物体77に押し当てられたときに、窓枠13が弾性変形して撓むようになる。この撓みによって圧電センサから十分な出力レベルの検出信号が得られるようになる。即ち、窓枠13が第2変形部の機能を有している。
【0045】
次に、本発明に係る感圧センサの他の実施の形態について以下に説明する。
図15は自動車の電動ハッチバックの外観斜視図である。この実施形態においては、開閉部としての電動ハッチバックドア111の周縁部に、感圧センサ17を取り付けた構成としている。
ここで、図15のB−B断面図を図16に示した。電動ハッチバックドア111の周縁の端部には、ドア111の閉方向へ突出するフランジ部113が形成されており、また、このフランジ部113に並列してブラケット115がネジ止め等により取り付けられている。このブラケット115には、圧電センサ2が支持されて中空部4を有する支持手段3が取り付けられている。支持手段3は、図17(a)に示すように、物体77の押圧により変形を受けた場合に、フランジ部113の先端中心位置Lと圧電センサ2の中心位置Lがずれるように圧電センサ2を配置している。
【0046】
上記構成の感圧センサ17によれば、電動ハッチバックドア111の閉動作時に次のように物体の挟み込みを検出する。即ち、図17に示すように、電動ハッチバックドア111の閉動作中に物体77が電動ハッチバックドア111の端部に接触するか、又は電動ハッチバックドア111とその開口部となる車体ボディ側との間に挟まる場合、感圧センサ17は、図17(a)に示すように支持手段3の中空部4が潰れて、支持手段3の圧電センサ2の近傍がフランジ部113に当接することで変形する。このときの圧電センサ2の変形により、物体の挟み込みの検出がなされる。この挟み込みの検出が行われた場合に、前述同様にドア111の閉動作を強制停止させたり、一旦開動作を行った後に停止させる等の安全処理動作を行う。
【0047】
次に、図17(b)に示すように、ドア閉動作開始前に物体77がドア端面に押し当てられて静荷重が負荷されているとき、ドアの閉動作に伴い物体77がフランジ部113に一層強く押し当てられることになり、圧電センサ2近傍の支持手段3がフランジ部113によってしごかれ、図17(c)に示すように、圧電センサ2がフランジ部113を乗り越える。即ち、圧電センサ2の中心位置Lがフランジ部先端位置Lからずれているので、フランジ部113のさらなる押圧により、圧電センサ2近傍の支持手段3が弾性変形して伸ばされる。その結果、圧電センサ2がフランジ部113を乗り越えるようになる。なお、圧電センサ2回りの支持手段3の厚みを、中空部4を形成する両側壁部の合計厚みより大きくすることにより、最初にフランジ部113が圧電センサ2回りの支持手段3に当接し、フランジ部113のさらなる押圧により、厚みの少ない両側壁部へフランジ部113が落ち込むように支持手段3が弾性変形して伸ばされるように構成してもよい。これによっても、圧電センサ2がフランジ部113を乗り越えるようになる。
【0048】
従って、ドア閉動作開始前に物体の押圧により静荷重が負荷され、その状態でドア閉動作が開始された場合でも、図17(b)に示す静荷重の負荷された状態から図17(c)に示す圧電センサ2がフランジ部113を乗り越えるように変形し、圧電センサ2から電圧パルスが発生して物体の接触を確実に検出する。つまり、支持手段の変位量は、負荷荷重に対して非線形な特性を有している。そして、この接触の検出が行われた場合に、前述同様にドア111の閉動作を強制停止させたり、一旦開動作を行った後に停止させる等の安全処理動作を行う。
なお、静荷重の負荷された図17(b)に示す状態から物体77を除去すると、圧電センサ2が元の状態に復帰することにより、圧電センサ2から電圧パルスが発生するので、前述の図8に示すように、物体の接触と物体の離反とを個別に検出する物体検出方式を用いれば、物体77を除去した時点でドアを閉動作開始することができ、挟み込みの検出による不要な安全処理動作(閉動作停止や開動作)をなくすことができる。
【0049】
次に、上記実施形態の支持手段の変形例を説明する。
図18は、感圧センサの支持手段の断面形状を変更した第1の変形例を示す断面構成図である。なお、図18は図15のB−B断面である。
本実施形態の支持手段3は、感圧センサ2を収容する先端部と、この先端部の両脇を支持手段2の基端側に接続して中空部4を形成する側壁部5と、中空部4内で支持手段2の基端側から感圧センサ2に向けて突起させて設けた突起部117とを備えて構成している。
【0050】
上記構成の感圧センサ17によれば、電動ハッチバックドア111の閉動作時に次のように物体の挟み込みを検出する。即ち、図19(a)に示すように、電動ハッチバックドア111の閉動作中に物体77が電動ハッチバックドア111の端部に接触するか、又は電動ハッチバックドア111とその開口部となる車体ボディ側との間に挟まる場合、感圧センサ17は、支持手段3の中空部4が潰れて、支持手段3の圧電センサ2近傍が突起部117に当接する。このときの圧電センサ2の変形により、物体の挟み込みが検出される。
【0051】
次に、図19(b)に示すように、ドア閉動作開始前に物体77がドア端部に押し当てられ、静荷重の負荷された状態からドア閉動作が開始されたときには、ドアの閉動作に伴い物体77が支持手段3に一層強く押し当てられることになり、支持手段3の圧電センサ2近傍の部位が、図19(c)又は(d)に示すように、突起部117を乗り越えて、突起部117の脇部に移動する。このときに圧電センサ2から電圧パルスが発生して物体の接触が確実に検出される。即ち、支持手段3は負荷荷重に対する変形量の変化が非線形な物性を有するので、物体により静荷重が負荷された状態からドア閉動作が開始されても、支持手段3の非線形な変形により圧電センサ2が電圧パルスを発生して、物体の接触を検出することができ、前述と同様な安全処理動作を行うことができる。
【0052】
次に、上記電動ハッチバックドア111に取り付けた第2変形例としての感圧センサの断面形状を図20に示した。図20は、図15のC−C断面図である。前述の図18に示す断面構成の感圧センサは、電動ハッチバックドア111の周縁全体にわたって取り付けることができる。しかし、電動ハッチバックドア111の車体への取付側(ヒンジ部側)の一辺においては、圧電センサ2の配置位置が電動ハッチバックドア111の回転中心119から距離Rと近くなり、移動速度が遅くなるので、物体の挟み込み時に圧電センサ2の変形加速度が小さくなり、挟み込み検知がしづらい傾向がある。そこで、支持手段3の形状を図21に示す断面構成としてもよい。
【0053】
図21は感圧センサの支持手段の形状を変更した断面構成図である。なお、図21は図15のC−C断面の電動ハッチバックドア側の断面図である。
この場合の支持手段3は、圧電センサ2を収容する先端部と、支持手段3の基端部から延出して形成した延出基部121と、圧電センサ2が収容された先端部の両脇を延出基部121の側面に接続して中空部4を形成する側壁部5とを備えて構成している。即ち、延出基部121の側方に中空部4を形成しているため、延出基部121側方の変形が容易となり、側方の物体検出感度を向上する構成となっている。
【0054】
上記構成の感圧センサ17によれば、電動ハッチバックドア111の閉動作時に次のように物体の挟み込みを検出する。即ち、図22(a)に示す状態から図22(b)に示すように物体77が挟み込まれると、電動ハッチバックドア111の閉動作方向に変形が容易な支持手段3が閉動作方向に押し当てられることで、中空部4が変形したり延出基部121が変形し、圧電センサ2が変形して電圧パルスが発生する。その際、図22(a)に示すように、圧電センサ2の配置位置を電動ハッチバックドア111の回転中心119から遠ざけることで、圧電センサ2の移動加速度が増加し、物体の挟み込み時における圧電センサ2の変形の加速度が上昇するので、挟み込みを確実に検出できる。圧電センサ2の回転中心119からの距離Rとしては、例えばフランジ部113の先端と略同じか長くなる距離となるように設定するとよい。
【0055】
次に、この断面形状の支持手段3における図15のB−B断面で、図23(a)に示すように、ドア閉動作開始前に物体77がドア端部に押し当てられると、延出基部121の弾性抵抗により、ある一定以上の押圧負荷までは延出基部121は変形しない。この静荷重の負荷された状態からドア閉動作開始されたときには、ドアの閉動作に伴い物体77が支持手段3に一層強く押し当てられることになり、支持手段3の延出基部121が図23(b)又は(c)に示す状態に基端部から座屈するような非線形な変形を起こして、圧電センサ2が変形する。このときに圧電センサ2から電圧パルスが発生して物体の接触が確実に検出される。そして、物体の接触が検出されると、前述と同様な安全処理動作を行う。
【0056】
以上説明した感圧センサ、物体検出装置、開閉装置によれば、圧電センサからの信号処理を変更したり、支持手段の形状を変更することで、低コストで、検出能力の向上を図ることができる。つまり、感圧センサに不意に外力が加えられた場合であっても、圧電センサからの出力信号に基づいて接触の開始から終了までの間を認識し、この間の駆動動作をロックすることできる。また、感圧センサに予め圧力の負荷された静的圧力下で外力が加えられた場合であっても、支持部材の第2変形部が変形することで、圧電センサから十分な出力レベルの信号が得られ、確実な検出を行うことができる。これらの効果によって、障害物が確実に検出されて挟み込みが防止され、安全性をより高めることが可能となる。
【0057】
また、本発明は、自動車の窓枠や車体後部の電動ハッチドアに配設する感圧センサに限らず、例えば、自動車の車体側面のスライドドア、車体天井の電動サンルーフ、或いは電動トランク等に適用することもでき、前述同様の効果が奏される。さらには、自動車に限らず、列車或いは建物の自動ドア等に対しても適用可能である。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、加速度成分を検出する圧電センサを用い、低コストでありながら、物体の検出をいかなる状況下においても安定して高精度で行うことができ、障害物の検出と挟み込みの防止効果を高め、安全性を一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感圧センサを備えた物体検出装置及び開閉装置の外観図である。
【図2】図1のA−A断面構成図である。
【図3】圧電センサの断面構成図である。
【図4】圧電センサの外観図である。
【図5】物体検出装置及び開閉装置のブロック図である。
【図6】窓枠と窓ガラスの間に物体が侵入して挟み込まれた場合の感圧センサの様子を示す説明図である。
【図7】濾波部からの出力信号、判定手段の判定出力、モータへの印加電圧を示す特性図である。
【図8】濾波部からの出力信号、判定手段の判定出力を示す他の特性図である。
【図9】圧縮状態下における圧力の検知を行う様子で、(a)は静荷重の印加時、(b)はさらに圧力が印加された状態、(c)は圧力を検出し窓ガラスを戻す様子を示す説明図である。
【図10】第1変形部と第2変形部の変形特性を表すグラフである。
【図11】第2変形部をウエザストリップとは別体に構成した第1変形例を示す断面図である。
【図12】第2変形部を第1変形部と一体化した第2変形例の構成を示す断面図である。
【図13】第2変形部を第1変形部と一体化した第3変形例の構成を示す断面図である。
【図14】窓ガラスの閉動作時に物体等が感圧センサを押圧している様子で、(a)は窓枠変形前(b)は窓枠変形後の様子を示す説明図である。
【図15】自動車の電動ハッチバックの外観斜視図である
【図16】図15のB−B断面図である。
【図17】図16に示す感圧センサにより電動ハッチバックドアの閉動作時に物体の挟み込みを検出する様子を示す説明図で、(a)はドア閉動作開始後にフランジ部と支持手段とが当接した状態、(b)はドア閉動作開始前に物体がドア端面に押し当てられている状態、(c)は圧電センサがフランジ部を乗り越えた状態を示す断面図である。
【図18】感圧センサの支持手段の形状を変更した第1の変形例を示す断面構成図である。
【図19】図18に示す感圧センサにより電動ハッチバックドアの閉動作時に物体の挟み込みを検出する様子を示す説明図で、(a)はドア閉動作開始後に支持手段の圧電センサ近傍が突起部に当接した状態、(b)はドア閉動作開始前に物体がドア端面に押し当てられている状態、(c)、(d)は圧電センサが突起部を乗り越えた状態を示す断面図である。
【図20】図15のC−C断面図である。
【図21】支持手段の形状を示す断面構成図である。
【図22】図21に示す感圧センサにより電動ハッチバックドアの閉動作時に物体の挟み込みを検出する様子を示す説明図で、(a)はドア閉動作開始時の状態で、(b)は物体が挟み込まれた状態を示す断面図である。
【図23】図21に示す感圧センサにより延出基部の延出方向に押し当てられた物体を検出する様子を示す説明図で、(a)はドア閉動作開始前に物体がドア端面に押し当てられている状態、(b)、(c)は延出基部が座屈するような非線形な変形を起こした状態を示す断面図である。
【図24】従来の加速度成分に応じた出力信号を発生する感圧センサの窓枠への取り付け例を示す断面図である。
【符号の説明】
13 窓枠(開口部)
15 窓ガラス(開閉部)
17 感圧センサ
19 判定手段
21 駆動手段
23 制御手段
25 モータ
33 圧電センサ
35 支持手段
37 第1変形部
38,83,85,89 第2変形部
41 中空部
43 側壁部
45 中心電極
47 外側電極
49 複合圧電体層
51 被覆層
63 判定部
73 制御部
75 開閉スイッチ
77 物体
81 ウエザストリップ
100 物体検出装置
113 フランジ部(開口部端部)
117 突起部
121 延出基部
150 開閉装置

Claims (16)

  1. 開口部と、前記開口部を開閉する開閉部の少なくともいずれかに配設され、外力を受けて変形することにより発生する出力信号に基づいて前記開口部と前記開閉部との間への物体の挟み込みを検出する感圧センサであって、
    前記感圧センサは、変形に応じた出力信号を発生する感圧手段と、前記感圧手段を前記開口部と前記開閉部の少なくともいずれかに支持する支持手段とを具備し、
    前記支持手段が、
    第1の弾性率を有し前記感圧センサの変形を増大する第1変形部と、
    前記第1の弾性率より高い第2の弾性率を有する第2変形部とを少なくとも備えたことを特徴とする感圧センサ。
  2. 前記第1変形部が、中空部と側壁部とを有してなることを特徴とする請求項1記載の感圧センサ。
  3. 前記第1変形部と前記第2変形部とが別体に形成され接合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の感圧センサ。
  4. 前記第2変形部が、自動車のウエザストリップの一部と一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の感圧センサ。
  5. 前記第2変形部が、自動車の窓枠であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の感圧センサ。
  6. 前記第1変形部と前記第2変形部とが一体に形成され、前記第2変形部が前記中空部より小さな空隙を有することを特徴とする請求項2記載の感圧センサ。
  7. 開口部と、前記開口部を開閉する開閉部の少なくともいずれかに配設され、外力を受けて変形することにより発生する出力信号に基づいて前記開口部と前記開閉部との間への物体の挟み込みを検出する感圧センサであって、
    前記感圧センサは、変形に応じた出力信号を発生する感圧手段と、前記感圧手段を前記開口部と前記開閉部の少なくともいずれかに支持する支持手段とを具備し、
    前記支持手段は、負荷荷重に対する変位量の変化が非線形な特性を有することを特徴とする感圧センサ。
  8. 前記支持手段が、前記開閉部側に配置され、且つ、前記開閉部の端部における該開閉部の閉方向前方に前記感圧手段が配置され、前記感圧手段が外力を受けて変形する場合に、前記感圧手段が前記開口部の端部に当接した後に該端部を乗り上げて変形することを特徴とする請求項7記載の感圧センサ。
  9. 前記支持手段が、前記感圧手段を収容する先端部と、該先端部の両脇を基端側に接続して中空部を形成する側壁部と、前記中空部内で前記基端側から前記感圧手段に向けて突起させて設けた突起部とを備えたことを特徴とする請求項7記載の感圧センサ。
  10. 前記支持手段が、前記感圧手段を収容する先端部と、基端部から延出して形成した延出基部と、前記先端部の両脇を前記延出基部の側面に接続して中空部を形成する側壁部とを備えたことを特徴とする請求項7記載の感圧センサ。
  11. 前記感圧手段が、塩素化ポリエチレンと圧電セラミックス粉体とを混合した複合圧電材を使用して成形されたことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項記載の感圧センサ。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項記載の感圧センサと、前記感圧センサの出力信号に基づき前記感圧センサへの物体の接触の有無を判定する判定手段とを備えた物体検出装置。
  13. 前記判定手段が、前記感圧手段からの出力信号が予め設定された第1の変化量以上となった場合に判定信号を出力することを特徴とする請求項12記載の物体検出装置。
  14. 前記判定手段が、前記感圧手段からの出力信号が前記第1の変化量以上になってから、前記出力信号の極性とは異なる前記感圧手段からの出力信号が、予め設定された第2の変化量以上となるまで前記判定信号を保持することを特徴とする請求項13記載の物体検出装置。
  15. 開口部と、前記開口部を開閉する開閉部の少なくともいずれかに配設され、外力を受けて変形することにより発生する出力信号に基づいて前記開口部と前記開閉部との間への物体の挟み込みを検出する感圧センサ、及び前記感圧センサの出力信号に基づき前記感圧センサへの物体の接触の有無を判定する判定手段を備えた物体検出装置であって、
    前記感圧センサは、変形に応じた出力信号を発生する感圧手段と、前記感圧手段を前記開口部と前記開閉部の少なくともいずれかに支持する支持手段とを具備し、
    前記判定手段が、前記感圧手段からの出力信号が予め設定された第1の変化量以上となった場合に判定信号を出力すると共に、該判定信号を出力してから前記出力信号の極性とは異なる前記感圧手段からの出力信号が、予め設定された第2の変化量以上となるまで前記判定信号を保持することを特徴とする物体検出装置。
  16. 請求項12〜請求項15のいずれか1項記載の物体検出装置と、開閉部を駆動する駆動手段と、前記開閉部が閉動作する際に判定手段が感圧センサへの物体の接触を判定すると前記開閉部の閉動作を停止するか又は前記開閉部を開動作するよう前記駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする開閉装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008031792A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Asmo Co Ltd 挟み込み検出装置及び感圧センサの製造方法
JP2010075285A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Atom Medical Corp 保育器
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