JP2004245492A - 温水器装置及び水栓装置 - Google Patents

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JP2004245492A JP2003035334A JP2003035334A JP2004245492A JP 2004245492 A JP2004245492 A JP 2004245492A JP 2003035334 A JP2003035334 A JP 2003035334A JP 2003035334 A JP2003035334 A JP 2003035334A JP 2004245492 A JP2004245492 A JP 2004245492A
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Abstract

【課題】電気温水器と水栓装置とを備えた温水器装置において、加温時の膨張水を逃し機構によって逃すようにする。また温水器装置を少ない部品点数で安価に構成し必要なスペースも少なく、施工も簡単に行えるようにする。
【解決手段】電気温水器に水栓装置18を接続し、電気温水器からの温水を水栓装置18の吐水口28より吐水するようになした温水器装置において、電気温水器での加温で生じた膨張水の圧力によって強制開弁させられ、膨張水を逃して吐水口28から吐水させる逃し弁62を含んだ逃し機構58を、ハンドル44の操作により主流路38を開閉し、吐水口28からの吐水と止水とを行わせる主弁42とは別途に水栓装置18に備えておく。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は電気温水器等の温水器と水栓装置とを備えた温水器装置及びその水栓装置に関し、詳しくは加温時の膨張水に起因する問題の解決手段に特徴を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、洗面台ないし洗面化粧台のキャビネットやキッチンキャビネット等の内部に小型電気温水器を設置し、カウンター上等に設置した水栓装置を電気温水器に接続して電気温水器の温水を水栓装置に供給することが行われている。
このようにすると、洗面化粧台等即ち水栓装置が給湯器から遠く離れた位置に設置されている場合においても、水栓装置を操作したとき直ちに温水を吐水口から吐水させることができる。
【0003】
このような電気温水器と水栓装置とを含んだ温水器装置が、下記特許文献1に開示されている。
図10はその具体例を示している。
図10(イ)において200は電気温水器で、内部にヒータ202が設けられている。
給水管204を通じ減圧弁206を経て電気温水器200内部に供給された水道水は、このヒータ202により加温され電気温水器200内部に貯溜される。
【0004】
208は洗面器210の上面に設置された水栓装置で、電気温水器200に貯溜された温水は、温水管212を通じて水栓装置208に送られ、その吐水口214から洗面器210に吐水される。
洗面器210に吐水された水は、排水管216を通じて外部に排出される。この排水管216の排水経路上には排水トラップ218が設けられている。
【0005】
電気温水器200からはまた逃し管220が延び出しており、その逃し管220上に逃し弁222が設けられている。
これら逃し管220及び逃し弁222は、ヒータ202による加温の際の膨張水を逃すためのもので、逃し管220からの逃し水は、逃し水用の排水管224を通じ排水トラップ226を経て、洗面器210からの排水管216に排水される。
ここで排水管224上には逆止弁228が設けられている。
【0006】
しかしながらこの温水器装置の場合、別部品としての逃し弁222が必要であるのに加えて、膨張水を逃すための逃し管220,排水トラップ226を含む排水管224等が必要であり、またそれらの配管施工も必要であるのに加えて、それらを設置し或いは配管するためのスペースを必要とする問題がある。
【0007】
そこでこの特許文献1では、図10(ロ)に示しているように膨張水に起因する圧力上昇を吸収(膨張水自体の吸収も含む。以下同)するための、所定容積の圧力吸収室230を内部に有する圧力吸収器232を電気温水器200に付設するようにしている。
そしてこのようになすことにより、図10(イ)の温水器装置で必要とされていた逃し弁222や逃し管220,排水トラップ226を含む排水管224等を省略可能としている。
【0008】
【特許文献1】
実開平7−32452号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの同図(ロ)に示す電気温水器装置の場合、通常の使用時に発生する膨張水、例えば40℃の温水を60℃まで加温する際に生ずる20cc程度の膨張水であれば、小容量の圧力吸収器232で対応できるものの、膨張水が異常に大量に発生したような場合、例えば0℃の水を100℃まで沸かし上げてしまったときのような場合において、その大量の膨張水ないし異常な圧力上昇をこの圧力吸収器232で吸収しようとすると、必然的にかかる圧力吸収器232として大容量の大型のものが必要となる。
【0010】
しかしながらこのような異常な現象は日常的には発生せず、ごく稀にしか発生しないものであり、そのような場合に備えてかかる圧力吸収器232として大型のものを設置しておくことはいわば過剰品質であり、無駄が多い。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の温水器装置及び水栓装置はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、水道水を加温して貯溜する温水器に水栓装置を接続し、該温水器からの温水を該水栓装置の吐水口より吐水するようになした温水器装置において、前記温水器での加温で生じた膨張水の圧力によって強制開弁させられ、該膨張水を逃して前記吐水口から吐水させる逃し弁を含んだ逃し機構を、前記水栓装置の通常使用時において水栓操作部の操作により主流路を開閉し、前記吐水口からの吐水と止水とを行わせる主弁とは別途に該水栓装置に備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項2のものは、請求項1において、前記逃し機構が、前記主流路の前記主弁の上流部と下流部とを繋ぐように設けられた、該主流路よりも小流路の逃し流路を有しており、該逃し流路上に前記逃し弁がばねにより閉弁方向に付勢された状態で設けてあることを特徴とする。
【0013】
請求項3のものは、請求項2において、前記逃し弁及びばねは、前記膨張水の圧力に抗して該逃し弁が閉弁方向に押し付けられる向きに設けてあることを特徴とする。
【0014】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、所定の内部容積を有し、前記温水器での加温時の膨張水による圧力上昇を吸収する圧力吸収室が前記温水器に連通する状態で前記逃し機構とは別途に備えられており、前記膨張水が異常に発生したときに該逃し機構が働くように構成してあることを特徴とする。
【0015】
請求項5は水栓装置に関するもので、(イ)主流路上に設けられた弁座と、(ロ)回転操作ハンドルの回転操作によりねじ送りで進退し、該主流路の圧力に抗して前進端で該弁座に押し付けられて該主流路を閉鎖するとともに、後退により該主流路を開く主弁と、(ハ)該主弁を貫通して該主流路における該主弁の上流部と吐水口側の下流部とを連通させる、該主流路よりも小流路の逃し流路と、(ニ)該逃し流路上において該主弁に形成された弁座に対し、該主流路の前記上流部の圧力に抗して着座し閉弁する逃し弁と、(ホ)該逃し弁を閉弁方向に付勢するばねと、を有していることを特徴とする。
【0016】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、電気温水器等の温水器と水栓装置とを備えた温水器装置において、その水栓装置に、温水器の膨張水による圧力によって強制開弁し、膨張水を水栓装置の吐水口から逃す逃し弁を含んだ逃し機構を主弁とは別途に水栓装置に備えたもので、本発明によれば、図10(イ)に示す従来の温水器装置のように逃し弁222や逃し管210,排水トラップ226を含む排水管224等を設けなくても、温水器での加温の際の膨張水を逃すことができる。
【0017】
従って本発明によれば、少ない部品点数で温水器装置を構成することができ、また膨張水を逃すための逃し管や排水管,排水トラップ等の配管施工作業を省略することができ、またそれらが広いスペースを占有してしまうといった問題も解決することができる。
【0018】
本発明の温水器装置は、温水器の通常の使用時に日常的に発生する比較的少量の膨張水を逃すことができることは勿論、異常時において多量に発生した膨張水も支障なく逃すことができる。
従って本発明によれば、場合によって図10(ロ)の温水器装置における圧力吸収器232即ち圧力吸収室230を省略することが可能である。
【0019】
本発明において逃し機構は、水栓装置における主流路の、主弁の上流部と下流部とを繋ぐように設けた小流路の逃し流路と、その逃し流路上に設けた逃し弁と、この逃し弁を閉弁方向に付勢するばねとを含んで構成することができる(請求項2)。
【0020】
この場合においてそれら逃し弁及びばねは、膨張水の圧力に抗して逃し弁が閉弁方向に押し付けられる向きに設けておくことができる(請求項3)。
【0021】
上記のように、本発明によれば図10(ロ)に示す圧力吸収室230のようなものを省略して構成することが可能である。
但しこのような圧力吸収室と逃し機構とを併せて温水器装置に備えておくようになすこともできる(請求項4)。
このようになした場合、通常の使用時において日常的に温水器で発生する比較的少量の膨張水ないしこれに起因する圧力上昇についてはこれを圧力吸収室にて吸収し、異常時において膨張水が多量に発生したときだけ、これを水栓装置に備えた逃し機構を通じて吐水口から逃すようになすことができる。
【0022】
次に請求項5は、主流路上に設けられた弁座と、回転操作ハンドルの回転操作によりねじ送りで進退し、前進端で弁座に押し付けられて流路を閉鎖する主弁と、その主弁を貫通して設けられた小流路の逃し流路と、逃し流路上において主弁に形成された弁座に対し主流路の上記上流部の圧力に抗して着座し閉弁する逃し弁と、その逃し弁を閉弁方向に付勢するばねとを含んで水栓装置を構成したもので、かかる水栓装置は上記温水器装置における水栓装置として好適に用いることができる。
【0023】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において10は洗面台で、洗面器12と下側のキャビネット14とを有している。
キャビネット14の内部には電気温水器16が設置されており、また洗面器12の上面には電気温水器16とともに温水器装置を構成する水栓装置18が設置されている。
電気温水器16には給水管20が接続されており、この給水管20を通じて水道水が減圧弁22を経て電気温水器16内部に供給される。
【0024】
図2及び図3(A)に示しているように、電気温水器16にはヒータ24が内蔵されており、電気温水器16内部に供給された水道水がこのヒータ24により加温され、電気温水器16内部に貯溜される。
通常、電気温水器16内部はその温水によって満水状態にある。
【0025】
この電気温水器16からは温水管26が延び出しており、その先端が水栓装置18に接続されている。
電気温水器16内部の温水は、この温水管26を通じて水栓装置18に供給され、その吐水口28から洗面器12に向けて吐水される。
【0026】
その吐水は、洗面器12底部の排水口から排水管30を通じて外部に排出される。
この排水管30には、その途中箇所に回曲形状の排水トラップ32が設けられている。
【0027】
図4に水栓装置18の構成が具体的に示してある。
同図において34は水栓本体で、36はそのハウジングである。
ハウジング36の内部には主流路38が形成されており、その主流路38上に弁座40と主弁42とが設けられている。
【0028】
主弁42は、弁座40に対し下向きに着座することによって、主流路38における上流部38aと吐水口28側の下流部38bとを遮断し、また弁座40から上向きに離間することによって、上流部38aと下流部38bとを連通させる。即ち主弁42の弁座40への着座或いはこれからの離間によって主流路38が開閉される。
【0029】
44は回転ハンドルで、46はこの回転ハンドル44と一体回転するスピンドルである。
スピンドル46の下部には大径部48が設けられていて、その外周面の雄ねじ50が、ハウジング36の雌ねじ52に螺合されている。
【0030】
スピンドル46は、これら雄ねじ50と雌ねじ52との螺合に基づいて、回転ハンドル44の回転操作により軸方向、即ち図4中上下方向にねじ送りで進退する。
このスピンドル46には凹部54が設けられていて、その凹部54の下部に主弁42の凸嵌入部56が嵌入させられている。
【0031】
この例の水栓装置18には、電気温水器16での加温により生ずる膨張水を逃すための逃し機構58が備えられている。
この逃し機構58は、主弁42を貫通して上流部38aと下流部38bとを連通させる逃し流路60と、その逃し流路60上に設けられた逃し弁62と、この逃し弁62を主弁42に形成された弁座64に対し着座させる方向、即ち逃し弁62を閉弁方向に付勢するばね66とを有している。
ここで逃し弁62及びばね66は、スピンドル46に設けられた上記凹所54内部に収容されている。
【0032】
本例においては、水栓装置18における回転ハンドル44を回転操作して、スピンドル46を図4中上向きに後退させると、主弁42が弁座40から離間して主流路38が開き、電気温水器16からの温水が温水管26を通じて水栓装置18に流れ込んだ上、吐水口28から吐水される。
【0033】
また一方回転ハンドル44を逆向きに回転操作して、スピンドル46をねじ送りで図4中下向きに前進移動させると、主弁42が弁座40に着座して主流路38が閉鎖され、吐水口28からの温水の吐水が停止する。
【0034】
この水栓装置18には、上記のように膨張水の逃し機構58が備えられており、電気温水器16での加温時に膨張水が生ずると、その圧力によって逃し弁62がばね66の付勢力に抗して図4中上向きに押し上げられ、逃し流路60を開放する。
ここにおいて温水器16の加温により生じた膨張水が逃し流路60を通じて主流路38の上流部38aから下流部38bに、更に水栓装置18における吐水口28から外部へと逃される。
【0035】
このように本例によれば、電気温水器16での加温の際の膨張水を水栓装置18の逃し機構58によって吐水口28から逃すことができため、温水器装置を少ない部品点数で構成することができ、また膨張水を逃すための逃し管や排水管,排水トラップ等の配管施工を省略することができ、またそれらが広いスペースを占有してしまう問題も解決することができる。
【0036】
本例の温水器装置は電気温水器16の通常の使用時において日常的に発生する比較的少量の膨張水を逃すことができることは勿論、異常時において多量に発生した膨張水も支障なく逃すことができる。従って本例によれば図10(ロ)の温水器装置における圧力吸収器232のようなものも省略することが可能である。
【0037】
尚、単水栓から成る上例の水栓装置18に代えて、図5に示しているように混合水栓装置、例えば2ハンドル式の混合水栓装置71を設置しておき、電気温水器16からの温水と水道水とを混合して吐水口28から吐水させるようになすこともできる。
【0038】
尚図5において44Hは湯側の回転ハンドル、44Cは水側の回転ハンドル、34はその混合水栓装置71における水栓本体、28は吐水口である。
この場合において水栓本体34内部の温水側の主流路38上に上記逃し機構58を設けておくことができる。
【0039】
図3(B)は本発明の他の実施例を示したもので、この例は所定容積の圧力吸収室68を有する圧力吸収器70を電気温水器16に連通する状態で設け、電気温水器16での加温時の膨張水ないし膨張水による圧力上昇をその圧力吸収室68で吸収するようになした例である。
【0040】
この例の場合、通常の使用時において日常的に電気温水器16で発生する比較的少量の膨張水ないしこれに伴う圧力上昇については圧力吸収室68にて吸収し、異常発生により膨張水が多量に生じたときだけ一部の膨張水を水栓装置18に備えた逃し機構58を通じ吐水口28から逃すことができる。
【0041】
本発明においては、上記水栓装置18に代えて電磁弁式の水栓装置を用いることも可能である。図6はその要部を示している。
同図において、72はハウジング74内部の主流路38上に設けられたダイヤフラム式の主弁で、76は弁座である。
78は主弁72の背面側に形成された背圧室で、主弁72は通常時はこの背圧室78の圧力で弁座76に押し付けられ、主流路38を閉じた状態にある。
【0042】
そして背圧室78内の水が後述の下流部38bに抜けて背圧室78の圧力が消失すると、上流部38aの圧力で主弁72が図6中上向きに開弁し、主流路38を開放する。ここにおいて主流路38内部に水流が生じる。
この背圧室78と上流部38aとは、主弁72に形成された小孔80を通じて連通した状態にある。
【0043】
61は背圧室78と主流路38における下流部38bとを連通させる状態で設けられた、主弁72のパイロット操作のための水抜流路で、この例では水抜流路61と背圧室78及び主弁72に形成された貫通の小孔80によって、逃し機構58における逃し流路が構成されている。
【0044】
82はラッチ式の電磁弁でプランジャ弁84と、電磁吸引力でプランジャ弁84を図6中上向きに引き上げ、または電磁反発力によってプランジャ弁84を図6中下向きに押し出すソレノイドコイル86、プランジャ弁84を下向きに付勢するばね88、更にプランジャ弁84を開弁位置に保持するラッチマグネット89を有している。
【0045】
この例において、プランジャ弁84はダイヤフラム式の主弁72をパイロット操作するパイロット弁としての機能と、逃し機構58における逃し弁としての機能を有している。
【0046】
このプランジャ弁84は背圧室78の外部に設けられており、且つ背圧室78の圧力に抗して閉弁する向きで設けられている。
詳しくは水抜流路61上に形成された弁座90に対し、背圧室78の圧力に抗して図6中下向きに着座する向きで設けられている。
またばね88は、プランジャ弁84を背圧室78の圧力に抗して閉弁させる向きにこれを図中下向きに付勢している。
【0047】
この例では、図7(A)に示しているようにソレノイドコイル86への通電によってプランジャ弁84を開弁させ且つその開弁位置に保持すると、背圧室78内の水が水抜流路61を通じて下流部38bへと流れ込み、背圧室78の圧力が消失する。
図7(B)に示しているようにここにおいて主弁72が開弁し、主流路38において上流部38aから下流部38bへの流れが生ずる。
【0048】
またソレノイドコイル86への逆向きの通電によって、プランジャ弁84を図中下向きに押し出し、これを閉弁させて水抜流路61を閉鎖すると、小孔80を通じて上流部38aから背圧室78に水が流入することにより背圧室78の圧力が上昇し、その圧力により主弁72が閉弁して主流路38を閉鎖する。
【0049】
一方電気温水器16での加温時に膨張水が生ずると、その膨張水の圧力によって、図6に拡大して示すようにプランジャ弁84がばね88の付勢力に抗して図6中上向きに押し上げられ、生じた膨張水が逃し流路を通じて、詳しくは上流部38aから小孔80,背圧室78及び水抜流路61を経て下流部38bに流出する。
【0050】
次に図8は本発明の温水器装置に用いられる水栓装置の更に他の例を示している。
同図において92はその水栓装置を示しており、94はその吐水管である。吐水管94は先端に吐水口28を有している。
96は主流路38上に設けられた主弁で、98は弁座である。
【0051】
100は背圧室で、主弁96は通常はこの背圧室100の圧力によって閉弁した状態にある。
この背圧室100は、小孔80を通じて上流部38aと連通している。
【0052】
102は電磁弁でプランジャ弁104とソレノイドコイル106とを有している。
本例においてもプランジャ弁104は逃し機構58における逃し弁としての機能を有している。
【0053】
108は背圧室100を形成するための隔壁で、図9の部分拡大図に詳しく示しているようにこの隔壁108には、水抜流路114の一部を成す貫通の小孔110が設けてある。
尚図9の部分拡大図において112は弁座である。
【0054】
そしてこの水抜流路114上に、上記逃し弁としての機能を有するプランジャ弁104が開閉可能に設けられている。
ここでプランジャ弁104は、背圧室100の外部において且つその背圧室100の圧力に抗して閉弁する向きで設けられている。
またプランジャ弁104を付勢するばね116も、このプランジャ弁104を閉弁方向に付勢する向きで設けられている。
【0055】
本例においても、主弁96に形成された小孔80,背圧室100及び水抜流路114にて、膨張水を逃すための逃し流路が構成されている。
この例にあっては、ソレノイドコイル106への通電によってプランジャ弁104を図中上向きに引き上げると、背圧室100の圧力が消失して主弁96が開弁し、電気温水器16からの温水が吐水口28から吐水される。
【0056】
またこの状態でソレノイドコイル106への上記とは逆向きの通電を行い、プランジャ弁104を図中下向きに押し下げて閉弁させると、続いて主弁96が閉弁して吐水口28からの温水の吐水が停止する。
【0057】
一方電気温水器16での加温によって膨張水が生ずると、その圧力により逃し弁としての機能を有するプランジャ弁104が、ばね116の付勢力に抗して図中上向きに強制的に押し上げられ、膨張水を逃し流路、即ち小孔80,背圧室100,水抜流路114を通じて吐水口28から逃す。
【0058】
尚図6及び図7に示す実施例、更に図8及び図9に示す実施例において、図3(B)の例と同様に圧力吸収器70を設けておくことも可能で、これらの場合には逃し機構58は何れも異常時において多量に生じた膨張水の一部を逃す安全機構として働くものとなる。
【0059】
以上本発明の実施例を詳述したが、これらはあくまで一例示である。
例えば上例における電磁弁及び主弁と吐水口とを離隔した形態で水栓装置を構成することも可能であるし、また本発明は電気温水器以外の温水器を有する温水器装置に適用することも可能であるなど、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である温水器装置を洗面台への設置状態で示す図である。
【図2】図1の温水器装置の全体構成を示す図である。
【図3】図2の要部及び本発明の他の実施例の要部を一部切り欠いて示す図である。
【図4】図1の温水器装置における水栓装置を一部切り欠いて示す図である。
【図5】本発明の他の実施例の温水器装置に用いる水栓装置を洗面台への設置状態で示す図である。
【図6】本発明の他の実施例の要部断面図である。
【図7】図6に示す要部の作用説明図である。
【図8】本発明の更に他の実施例における水栓装置の断面図である。
【図9】図8の要部を拡大して示す図である。
【図10】従来公知の温水器装置の図である。
【符号の説明】
16 電気温水器
18,92 水栓装置
28 吐水口
38 主流路
38a 上流部
38b 下流部
42,72,96 主弁
58 逃し機構
60 逃し流路
61,114 水抜流路
62 逃し弁
64,76,90,98,112 弁座
66,88,116 ばね
68 圧力吸収室
71 混合水栓装置
84,104 プランジャ弁(逃し弁)

Claims (5)

  1. 水道水を加温して貯溜する温水器に水栓装置を接続し、該温水器からの温水を該水栓装置の吐水口より吐水するようになした温水器装置において、
    前記温水器での加温で生じた膨張水の圧力によって強制開弁させられ、該膨張水を逃して前記吐水口から吐水させる逃し弁を含んだ逃し機構を、前記水栓装置の通常使用時において水栓操作部の操作により主流路を開閉し、前記吐水口からの吐水と止水とを行わせる主弁とは別途に該水栓装置に備えたことを特徴とする温水器装置。
  2. 請求項1において、前記逃し機構が、前記主流路の前記主弁の上流部と下流部とを繋ぐように設けられた、該主流路よりも小流路の逃し流路を有しており、該逃し流路上に前記逃し弁がばねにより閉弁方向に付勢された状態で設けてあることを特徴とする温水器装置。
  3. 請求項2において、前記逃し弁及びばねは、前記膨張水の圧力に抗して該逃し弁が閉弁方向に押し付けられる向きに設けてあることを特徴とする温水器装置。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、所定の内部容積を有し、前記温水器での加温時の膨張水による圧力上昇を吸収する圧力吸収室が前記温水器に連通する状態で前記逃し機構とは別途に備えられており、前記膨張水が異常に発生したときに該逃し機構が働くように構成してあることを特徴とする温水器装置。
  5. (イ)主流路上に設けられた弁座と、(ロ)回転操作ハンドルの回転操作によりねじ送りで進退し、該主流路の圧力に抗して前進端で該弁座に押し付けられて該主流路を閉鎖するとともに、後退により該主流路を開く主弁と、(ハ)該主弁を貫通して該主流路における該主弁の上流部と吐水口側の下流部とを連通させる、該主流路よりも小流路の逃し流路と、(ニ)該逃し流路上において該主弁に形成された弁座に対し、該主流路の前記上流部の圧力に抗して着座し閉弁する逃し弁と、(ホ)該逃し弁を閉弁方向に付勢するばねと、を有していることを特徴とする水栓装置。
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GB2418243A (en) * 2005-12-22 2006-03-22 Peter Stanley Jeffries Utilities economizer
JP2013506108A (ja) * 2009-09-25 2013-02-21 ヘンリ ペテリ ベヘール ベー.フェー. 熱水又は沸騰水を定量排出する装置
JP2018040526A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 株式会社Lixil 貯湯式温水器

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