JP2004244838A - 車両用サンルーフ開閉装置及びその開閉方法 - Google Patents
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Abstract
【目的】サンルーフにて挟み込みが発生した場合、挟み込んだ異物を常により短時間で開放することができる車両用サンルーフ開閉装置及びその開閉方法を提供することを目的としている。
【解決手段】チルト作動領域Aにおいて、ルーフ開閉体24をチルト全開位置P1から全閉位置P0まで閉作動させる場合、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を低速で作動させるべく駆動モータ25を低速回転させる。また、スライド作動領域Bにおいて、ルーフ開閉体24をスライド全開位置P2から全閉位置P0まで閉作動させる場合には、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を高速で作動させるべく駆動モータ25を高速回転させる。
【選択図】 図2
【解決手段】チルト作動領域Aにおいて、ルーフ開閉体24をチルト全開位置P1から全閉位置P0まで閉作動させる場合、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を低速で作動させるべく駆動モータ25を低速回転させる。また、スライド作動領域Bにおいて、ルーフ開閉体24をスライド全開位置P2から全閉位置P0まで閉作動させる場合には、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を高速で作動させるべく駆動モータ25を高速回転させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、挟み込み防止機能を有する車両用サンルーフ開閉装置及びその開閉方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のサンルーフをモータの駆動により開閉作動させる車両用サンルーフ開閉装置では、従来より、サンルーフの全閉位置付近の所定領域内ではルーフ本体をチルト作動領域とし、該チルト作動領域に連続した全開位置までの領域をスライド作動領域としたものが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−171359号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようにモータによりサンルーフを自動開閉させる装置では、該ルーフ本体が閉作動している途中で、該ルーフ本体と車両本体との間で異物を狭持した場合、該ルーフ本体が開方向に反転作動するようにした挟み込み防止装置が搭載されている。
【0005】
そのため、例えば、全閉位置付近の所定領域内で挟み込みが発生した場合、その挟まれた異物をより短時間で開放することが望まれているが、この領域内ではサンルーフの閉め切り力を高めるために所定の高いトルクが必要とされている。
そのため、チルト作動領域では、モータを比較的低速で回転させて高いトルクを発生させることが望ましいが、チルト開閉作動領域でルーフ本体を低速で作動させて挟み込み発生時の反転作動も低速で行うと挟まれた異物を短時間で開放できないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、サンルーフにて挟み込みが発生した場合、挟み込んだ異物を常により短時間で開放することができる車両用サンルーフ開閉装置及びその開閉方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両本体に対してスライド開閉及びチルト開閉可能に設けられるルーフ本体を開閉作動させる駆動モータと、前記ルーフ本体のスライド作動領域で前記駆動モータを高速回転させ、前記ルーフ本体のチルト作動領域で前記駆動モータを低速回転させて、各領域に応じて前記駆動モータの回転速度を制御して前記ルーフ本体を開閉する開閉制御手段と、前記ルーフ本体のスライド閉作動中或いはチルト閉作動中に、該ルーフ本体と前記車両本体との間に異物が挟み込まれた可能性があるか否かを検出する挟み込み検出手段と、前記挟み込み検出手段にて挟み込みが検出されると、前記ルーフ本体が位置する領域に拘わらず前記ルーフ本体を開方向に高速で反転作動させるべく前記駆動モータを高速回転させるように制御する反転制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の車両用サンルーフ開閉装置において、
前記ルーフ本体のチルト作動領域において、挟み込みによる反転作動以外のチルト開作動を、常に駆動モータの高速回転にて行うようにしたことを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の車両用サンルーフ開閉装置において、前記挟み込み検出手段は、前記駆動モータの回転数を検出する回転センサを有し、該モータの回転数の変化に基づいて挟み込みの検出を行うことを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用サンルーフ開閉装置において、前記駆動モータは、コモンブラシ、低速用ブラシ及び高速用ブラシを有するものであり、前記開閉制御手段及び前記反転制御手段は、前記駆動モータを低速回転で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給し、前記駆動モータを高速で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記高速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給するようにしたことを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用サンルーフ開閉装置において、前記反転制御手段は、前記ルーフ本体を所定量だけ反転作動させることを特徴としている。
【0012】
請求項6に記載の発明は、車両本体に対してスライド開閉及びチルト開閉可能に設けられるルーフ本体を駆動モータにて開閉作動させるとともに、前記ルーフ本体のスライド作動領域中で前記駆動モータを高速回転させ、前記ルーフ本体のチルト作動領域で前記駆動モータを低速回転させて、各領域に応じて前記駆動モータの回転速度を制御して前記ルーフ本体を開閉させ、前記ルーフ本体のスライド閉作動中或いはチルト閉作動中に、該ルーフ本体と前記車両本体との間に異物が挟み込まれた可能性があるか否かを検出し、挟み込みが検出されると、前記ルーフ本体が位置する領域に拘わらず前記駆動モータを高速で回転させて前記ルーフ本体を開方向に反転作動させるべく前記駆動モータを制御するようにしたことを特徴としている。
【0013】
(作用)
請求項1,6に記載の発明によれば、ルーフ本体のスライド作動領域で駆動モータを高速回転させ、ルーフ本体のチルト作動領域で駆動モータを低速回転させて、各領域に応じて駆動モータの回転速度が制御されて該ルーフ本体が開閉される(開閉制御手段)。そして、サンルーフの閉作動中に、該ルーフ本体と車両本体との間に異物が挟み込まれた可能性があるか否かが検出され(挟み込み検出手段)、挟み込みが検出されると、サンルーフが位置する領域に拘わらず該ルーフ本体を高速で開方向に反転作動させるべく駆動モータを高速回転させる(反転制御手段)。つまり、サンルーフがチルト作動領域内で作動している時に該ルーフ本体による挟み込みが検出された場合であっても、該ルーフ本体は高速で反転作動される。従って、挟み込んだ異物を常により短時間で開放することが可能となる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、ルーフ本体のチルト作動領域において、挟み込みによる反転作動以外のチルト開作動を、常に駆動モータの高速回転にて行うようにしたので、挟み込みの有無に拘わらずチルト開作動を短時間で行うことができると共に、スライド開領域への連続作動がスムーズに行われる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、挟み込み検出手段は、駆動モータの回転数を検出する回転センサを有し、該モータの回転数の変化に基づいて挟み込みの検出を行う。従って、駆動モータの回転情報から直接、挟み込みの有無を検出できるため、挟み込みの検出を確実行うことができる。また、挟み込み検出手段を駆動モータ内に配置することが可能となり、サンルーフ装置の小型化を図ることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、駆動モータは、コモンブラシ、低速用ブラシ及び高速用ブラシを有するものであり、開閉制御手段及び反転制御手段は、駆動モータを低速回転で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給し、前記駆動モータを高速で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記高速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給するようにした。従って、複雑な速度制御を必要とすることなく、駆動電源を供給するブラシを切り替えるだけで、駆動モータの回転速度の変更(サンルーフの作動速度の変更)を容易に行うことができる。又、駆動モータの低速回転時には、該モータの回転速度が単に低速となるだけでなく高トルクになる。ここで、低速回転領域が全閉位置付近(チルト作動領域)に設定されるのは、この領域ではウェザーストリップやルーフ本体ラッチ機構等から反力を受けるため、サンルーフに比較的大きな閉め込み力が必要となるためである。従って、この領域において駆動モータが高トルクとなるため、サンルーフに大きな閉め込み力を付与できる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、挟み込みによる反転作動時には、サンルーフは所定量だけ反転作動する。つまり、サンルーフが所定量だけ反転作動すれば挟み込んだ異物を十分開放することができる。また、異物を取り除いた後、続けて閉作動を行う場合、全閉状態となるまでにかかる時間を短縮できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図3及び図4はサンルーフ装置を装備した自動車の要部斜視図であって、自動車21のルーフパネル22に形成したルーフ開口部23に対してルーフガラス等のルーフ開閉体24(ルーフ本体)が設けられている。ルーフ開閉体24は、車両の前後方向に往復スライド移動(スライド開閉作動)可能に設けられ、ルーフ開口部23の開口量を調整する。又、ルーフ開閉体24は、その前端部において車幅方向を支点として上下動(チルト開閉作動)可能に設けられている。そして、ルーフ開閉体24は、同図3及び図4の破線で示す駆動モータ25の駆動に基づいて図示しない駆動伝達機構を介して開閉作動が行われる。この駆動モータ25には、該モータ25を駆動制御する後述のコントローラ11が電気的に接続されており、ルーフ開口部23の前方におけるルーフパネル22と室内側の成形天井パネル(図示略)との間に収容されている。
【0019】
又、ルーフパネル22のルーフ開口部23の前縁には、該開口部23の車幅方向に延びるデフレクタ26が設けられている。デフレクタ26は、ルーフ開閉体24の開時においては図示しないバネの付勢力により起立されてルーフパネル22の上面から突出し、該開閉体24の開時において発生するウインドスロップを低減する。また、デフレクタ26は、ルーフ開閉体24の閉時においては該開閉体24の下側(室内側)に格納される。
【0020】
次に、図1にサンルーフ開閉装置10の電気的構成を示す。サンルーフ開閉装置10は、開閉制御手段、挟み込み検出手段及び反転制御手段を構成するコントローラ11により制御される。コントローラ11は、例えば、駆動モータ25の近傍又は該駆動モータ25と一体に設けられている。コントローラ11は、ルーフパネル22に備えられるバッテリ12から駆動電源の供給を受けている。
【0021】
又、コントローラ11には、開閉スイッチ13からルーフ開閉体24を開閉するための開閉操作信号が入力される。開閉スイッチ13は、ルーフパネル22内の所定箇所に設けられたチルト開閉スイッチ13aとスライド開閉スイッチ13bとを備えている。そして、コントローラ11は、チルト開閉スイッチ13aから開操作信号が入力されると、図2に示すように、ルーフ開閉体24をチルト全開位置P1まで開作動(チルトアップ)させる。チルト開閉スイッチ13aから閉操作信号が入力されると、ルーフ開閉体24を全閉位置P0まで閉作動(チルトダウン)させるべく、駆動回路14を介して駆動モータ25を制御する。また、スライド開閉用スイッチ13bから開操作信号が入力されると、ルーフ開閉体24をスライド全開位置P2まで開作動(スライドオープン)させる。スライド開閉用スイッチ13bから閉操作信号が入力されると、ルーフ開閉体24を全閉位置P0まで閉作動(スライドクローズ)させるべく、駆動回路14を介して駆動モータ25を制御する。
【0022】
ここで、前記駆動モータ25は、本実施形態では、コモンブラシ25a、低速用ブラシ25b及び高速用ブラシ25cの3つのブラシを備えている。コモンブラシ25a及び低速用ブラシ25bは、図示しないが回転軸(整流子)を挟んで互いに対向する位置に配置され、高速用ブラシ25cは、低速用ブラシ25bに対して所定角度回転した位置に配置されている。そして、駆動モータ25には、コモンブラシ25a及び低速用ブラシ25bを介してバッテリ12から駆動電源が供給されるか、若しくはコモンブラシ25a及び高速用ブラシ25cを介して駆動電源が供給される。この場合、低速用ブラシ25bを用いて駆動モータ25に駆動電源が供給されると、該駆動モータ25のトルク−回転数特性は図5の直線X1上で変化する。つまり、駆動モータ25は、低速高トルクで回転する。一方、高速用ブラシ25cを用いて駆動モータ25に駆動電源が供給されると、該駆動モータ25のトルク−回転数特性は図5の直線X2上で変化する。つまり、駆動モータ25は、高速低トルクで回転する。
【0023】
又、駆動モータ25内には、該モータ25の回転数を検出する回転センサ26が備えられている。回転センサ26は、駆動モータ25の回転軸に固定されたセンサマグネット26aと、該センサマグネット26aと対向する2つのホール素子26bとを有する。そして、回転センサ26は、駆動モータ25の回転に対応した出力信号をコントローラ11に出力する。コントローラ11は、回転センサ26からの出力信号に基づいて駆動モータ25の回転数を検出し、ルーフ開閉体24の開閉位置を検出している。
【0024】
コントローラ11は、図2に示すように、全閉位置P0からチルト全閉位置P1の間をチルト作動領域Aとして設定し、全閉位置P0からスライド全開位置P2の間をスライド作動領域Bとして設定している。
【0025】
チルト作動領域Aにおいて、ルーフ開閉体24を全閉位置P0からチルト全開位置P1まで開作動させる場合、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を高速で作動させるべく駆動モータ25を高速回転させる。また、スライド作動領域Bにおいて、ルーフ開閉体24を全閉位置P0からスライド全開位置P2まで開作動させる場合にも、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を高速で作動させるべく駆動モータ25を高速回転させる。
【0026】
逆に、チルト作動領域Aにおいて、ルーフ開閉体24をチルト全開位置P1から全閉位置P0まで閉作動させる場合、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を低速で作動させるべく駆動モータ25を低速回転させる。また、スライド作動領域Bにおいて、ルーフ開閉体24をスライド全開位置P2から全閉位置P0まで閉作動させる場合には、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を高速で作動させるべく駆動モータ25を高速回転させる。
【0027】
上記チルト・スライド作動領域において、ルーフ開閉体24を高速で作動させる際には、駆動モータ25に対してコモンブラシ25a及び高速用ブラシ25cを介して駆動電源を供給する(図1)。そのため、上記したように、駆動モータ25は高速かつ低トルクで駆動し、ルーフ開閉体24が高速で作動する。これに対し、ルーフ開閉体24を低速で作動させる際、コントローラ11は、駆動モータ25に対してコモンブラシ25a及び低速用ブラシ25bを介して駆動電源を供給する(図1)。そのため、駆動モータ25は低速かつ高トルクで駆動し、ルーフ開閉体24が低速で作動する。
【0028】
更に、チルト作動領域Aにおいて、ルーフ開閉体24が閉作動している場合、図4に示すように、ルーフ開閉体24をルーフパネル22の前後方向の移動から車内側に入れ込むことに加え、ウェザーストリップ等(図示略)から反力を受けるため、該ルーフ開閉体24には比較的大きな閉め込み力が必要となる。従って、このチルト作動領域Aにおいて、駆動モータ25が低速かつ高トルクで駆動してルーフ開閉体24を閉作動させるため、該ルーフ開閉体24に大きな閉め込み力を付与することができ、該ルーフ開閉体24を全閉位置P0までスムーズに移動させることができる。
【0029】
上述したように、駆動モータ25内には、該モータ11の回転数を検出する回転センサ26が備えられており、該回転センサ26は駆動モータ25の回転に対応した出力信号をコントローラ11に出力する。コントローラ11は、回転センサ26からの出力信号に基づいて駆動モータ25の回転数の変化を検出している。
そして、ルーフ開閉体24が駆動モータ25の駆動により閉作動している途中で回転センサ26から所定回転数以下の回転数信号が入力されると、コントローラ11は、ルーフ開閉体24とルーフパネル22との間に異物が挟み込まれたものと判断する。このような挟み込みの判定がなされると、コントローラ11は、駆動モータ25を反転作動させて、ルーフ開閉体24を開方向に所定の作動量だけ開作動(反転作動)させ、狭持された異物を開放するように制御する。なお、上記所定の作動量は、チルト作動領域Aでは、挟み込みが発生した位置からチルト全開位置P1までの量(距離)に設定するのが好ましく、スライド作動領域Bでは、挟み込みが発生した位置から開方向側に約250mm離れた位置までの量(距離)に設定するのが好ましい。
【0030】
このとき、図2に示すように、ルーフ開閉体24がスライド作動領域B内で閉作動している場合には、該ルーフ本体3は高速で閉作動しているので、コントローラ11は、そのまま駆動モータ25を反転駆動し、ルーフ開閉体24を開方向に(スライド全開位置P2側に向けて)高速で開作動(反転作動)させる。一方、ルーフ開閉体24がチルト作動領域A内で閉作動している場合には、該ルーフ開閉体24は低速で閉作動しているので、コントローラ11は、駆動モータ25を反転駆動させるとともに、低速用ブラシ25bから高速用ブラシ25cに切り替えて駆動モータ25に駆動電源を供給する。つまり、コントローラ11は、駆動モータ25を高速回転させ、ルーフ開閉体24を開方向に(チルト全開位置P1側に向けて)高速で開作動(反転作動)させる。つまり、このように挟み込みが発生した際には、コントローラ11の制御により、ルーフ開閉体24が常に高速で開作動(反転作動)されるため、該ルーフ開閉体24にて挟まれた異物を常により短時間で開放できるようになっている。
【0031】
上記したように、本実施形態のサンルーフ開閉装置10は、以下のような特徴がある。
(1)本実施形態では、コントローラ11は、ルーフ開閉体24の閉作動中に、該ルーフ開閉体24とルーフパネル22との間に異物が挟み込まれた可能性があるか否かを検出し、挟み込みを検出すると、ルーフ開閉体24が位置するチルト作動領域A及びスライド作動領域Bに拘わらず該ルーフ開閉体24を高速で開方向に反転作動させるべく駆動モータ25を制御する。つまり、ルーフ開閉体24がチルト作動領域A内で低速(高トルク)で閉作動している時に、該ルーフ開閉体24による挟み込みが検出された場合、該ルーフ開閉体24は高速(低トルク)で反転作動される。従って、挟み込んだ異物を常により短時間で開放することができる。
【0032】
(2)本実施形態では、チルト作動領域Aにおいて、挟み込みによる反転作動以外のチルト開作動を、常に駆動モータの高速回転にて行うようにしたので、挟み込みの有無に拘わらずチルト開作動を短時間で行うことができる。また、スライド開作動への連続作動を行う際には、ルーフ開閉体24の開方向への移動をスムーズに行うことができる。
【0033】
(3)本実施形態では、駆動モータ25内に、該モータ11の回転数を検出する回転センサ26を備えている。回転センサ26は、駆動モータ25の回転に対応した出力信号をコントローラ11に出力する。コントローラ11は、回転センサ26からの出力信号に基づいて駆動モータ25の回転数の変化を検出している。従って、駆動モータ25の回転情報から直接、挟み込みの有無を検出できるため、挟み込みの検出を確実に行うことができる。また、挟み込み検出手段を構成する回転センサ26を駆動モータ25内に配置することでサンルーフ開閉装置10の小型化を図ることができる。
【0034】
(4)本実施形態では、駆動モータ25は、コモンブラシ25a、低速用ブラシ25b及び高速用ブラシ25cを有し、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を低速で作動させる場合には、コモンブラシ25a及び低速用ブラシ25bを介して駆動モータ25に駆動電源を供給し、ルーフ開閉体24を高速で作動させる場合には、コモンブラシ25a及び高速用ブラシ25cを介して駆動モータ25に駆動電源を供給する。従って、複雑な速度制御を必要とすることなく、駆動電源を供給するブラシ25b,25cを切り替えるだけで、駆動モータ25の回転速度の変更(ルーフ開閉体24の開閉作動速度の変更)を容易に行うことができる。
【0035】
上記チルト作動領域及びスライド作動領域Bにおいて、ルーフ開閉体24を高速で作動させる際には、コントローラ11は、駆動モータ25に対してコモンブラシ25a及び高速用ブラシ25cを介して駆動電源を供給する。そのため、駆動モータ25は高速かつ低トルクで駆動し、ルーフ開閉体24が高速で作動する。
これに対し、ルーフ開閉体24を低速で作動させる際には、駆動モータ25に対してコモンブラシ25a及び低速用ブラシ25bを介して駆動電源を供給する。
そのため、駆動モータ25は低速かつ高トルクで駆動し、ルーフ開閉体24が低速で作動する。
【0036】
更に、チルト作動領域Aにおいて、ルーフ開閉体24が閉作動している場合、ルーフ開閉体24をルーフパネル22の前後方向の移動から車内側に入れ込むことに加え、ウェザーストリップ等から反力を受けるため、該ルーフ開閉体24には比較的大きな閉め込み力が必要となる。従って、この領域Aにおいて、駆動モータ25が低速かつ高トルクで駆動してルーフ開閉体24を閉作動させるため、該ルーフ開閉体24に大きな閉め込み力を付与することができ、該ルーフ開閉体24を全閉位置P0までスムーズに移動させることができる。
【0037】
(5)本実施形態では、挟み込みによる反転作動時には、ルーフ開閉体24は所定量だけ反転作動する。つまり、ルーフ開閉体24を所定量だけ反転作動させれば挟み込んだ異物を十分開放することができるので、反転作動にかかる時間を短縮できる。また、異物を取り除いた後、続けて閉作動を行う場合、全閉状態となるまでに要する時間を短縮できる。
【0038】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、チルト全開位置P1とスライド全開位置P2との間の所定位置に全閉位置P0を設定したサンルーフ開閉装置を例にとって説明したが、これに限らず、図6に示すように、全閉位置P0とスライド全開位置P2との間の所定位置にチルト全開位置P1を設定したサンルーフ開閉装置としてもよい。
また、上記実施形態では、チルト作動領域Aにおいて、ルーフ開閉体24を全閉位置P0からチルト全開位置P1まで開作動させる場合、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を高速で作動させるべく駆動モータ25を高速回転させるようにしたが、駆動モータ25を低速回転させてルーフ開閉体24を低速で作動させるようにしてもよい。
【0039】
○上記実施形態では、駆動モータ25に駆動電源を供給するブラシ25b,25cを切り替えて該モータ11の回転速度の変更(ルーフ開閉体24の作動速度の変更)を行うようにしたが、例えば、PWM制御を更に加えて速度制御を行うようにしてもよい。又、高速用ブラシ25cを用いない通常のブラシ構成のモータを用いてPWM制御のみで速度制御を行うようにしてもよい。
【0040】
○上記実施形態では、駆動モータ25内に設けた回転センサ26を用いてルーフ開閉体24による挟み込みを検出するようにしたが、例えばルーフ開閉体24の閉方向側の端部に公知の感圧センサを設け、該感圧センサの圧力信号に基いて挟み込みを検出するようにしてもよい。
【0041】
○上記実施形態では、挟み込みによる反転作動時にルーフ開閉体24を所定量だけ反転作動するようにしたが、例えばチルト全開位置P1若しくはスライド全開位置P2まで反転作動するようにしてもよい。
【0042】
○上記実施形態のサンルーフ開閉装置10の機械的構成及び電気的構成を適宜変更してもよい。又、ルーフ開閉体24及びルーフパネル22の構成を適宜変更してもよい。
【0043】
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
請求項6に記載の車両用サンルーフ開閉方法において、
前記駆動モータは、コモンブラシ、低速用ブラシ及び高速用ブラシを有するものであり、
前記サンルーフを低速で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給し、前記サンルーフを高速で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記高速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給するようにしたことを特徴とする車両用サンルーフ開閉方法。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、サンルーフにて挟み込みが発生した場合、挟み込んだ異物を常により短時間で開放することができる車両用サンルーフ開閉装置及びその開閉方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の車両用サンルーフ開閉装置の電気的構成図。
【図2】サンルーフの作動を説明するための説明図。
【図3】車両の前方からの斜視図。
【図4】モータの特性を示す特性図。
【図5】サンルーフの作動における変形例を説明するための説明図。
【符号の説明】
11…コントローラ(開閉制御手段、挟み込み検出手段、反転制御手段)、21…自動車(車両本体)、24…ルーフ開閉体(ルーフ本体)、25…駆動モータ、25a…コモンブラシ、25b…低速用ブラシ、25c…高速用ブラシ、26…回転センサ(挟み込み検出手段)、A…チルト作動領域、B…スライド作動領域。
【発明の属する技術分野】
本発明は、挟み込み防止機能を有する車両用サンルーフ開閉装置及びその開閉方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両のサンルーフをモータの駆動により開閉作動させる車両用サンルーフ開閉装置では、従来より、サンルーフの全閉位置付近の所定領域内ではルーフ本体をチルト作動領域とし、該チルト作動領域に連続した全開位置までの領域をスライド作動領域としたものが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−171359号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようにモータによりサンルーフを自動開閉させる装置では、該ルーフ本体が閉作動している途中で、該ルーフ本体と車両本体との間で異物を狭持した場合、該ルーフ本体が開方向に反転作動するようにした挟み込み防止装置が搭載されている。
【0005】
そのため、例えば、全閉位置付近の所定領域内で挟み込みが発生した場合、その挟まれた異物をより短時間で開放することが望まれているが、この領域内ではサンルーフの閉め切り力を高めるために所定の高いトルクが必要とされている。
そのため、チルト作動領域では、モータを比較的低速で回転させて高いトルクを発生させることが望ましいが、チルト開閉作動領域でルーフ本体を低速で作動させて挟み込み発生時の反転作動も低速で行うと挟まれた異物を短時間で開放できないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、サンルーフにて挟み込みが発生した場合、挟み込んだ異物を常により短時間で開放することができる車両用サンルーフ開閉装置及びその開閉方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両本体に対してスライド開閉及びチルト開閉可能に設けられるルーフ本体を開閉作動させる駆動モータと、前記ルーフ本体のスライド作動領域で前記駆動モータを高速回転させ、前記ルーフ本体のチルト作動領域で前記駆動モータを低速回転させて、各領域に応じて前記駆動モータの回転速度を制御して前記ルーフ本体を開閉する開閉制御手段と、前記ルーフ本体のスライド閉作動中或いはチルト閉作動中に、該ルーフ本体と前記車両本体との間に異物が挟み込まれた可能性があるか否かを検出する挟み込み検出手段と、前記挟み込み検出手段にて挟み込みが検出されると、前記ルーフ本体が位置する領域に拘わらず前記ルーフ本体を開方向に高速で反転作動させるべく前記駆動モータを高速回転させるように制御する反転制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の車両用サンルーフ開閉装置において、
前記ルーフ本体のチルト作動領域において、挟み込みによる反転作動以外のチルト開作動を、常に駆動モータの高速回転にて行うようにしたことを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の車両用サンルーフ開閉装置において、前記挟み込み検出手段は、前記駆動モータの回転数を検出する回転センサを有し、該モータの回転数の変化に基づいて挟み込みの検出を行うことを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用サンルーフ開閉装置において、前記駆動モータは、コモンブラシ、低速用ブラシ及び高速用ブラシを有するものであり、前記開閉制御手段及び前記反転制御手段は、前記駆動モータを低速回転で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給し、前記駆動モータを高速で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記高速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給するようにしたことを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用サンルーフ開閉装置において、前記反転制御手段は、前記ルーフ本体を所定量だけ反転作動させることを特徴としている。
【0012】
請求項6に記載の発明は、車両本体に対してスライド開閉及びチルト開閉可能に設けられるルーフ本体を駆動モータにて開閉作動させるとともに、前記ルーフ本体のスライド作動領域中で前記駆動モータを高速回転させ、前記ルーフ本体のチルト作動領域で前記駆動モータを低速回転させて、各領域に応じて前記駆動モータの回転速度を制御して前記ルーフ本体を開閉させ、前記ルーフ本体のスライド閉作動中或いはチルト閉作動中に、該ルーフ本体と前記車両本体との間に異物が挟み込まれた可能性があるか否かを検出し、挟み込みが検出されると、前記ルーフ本体が位置する領域に拘わらず前記駆動モータを高速で回転させて前記ルーフ本体を開方向に反転作動させるべく前記駆動モータを制御するようにしたことを特徴としている。
【0013】
(作用)
請求項1,6に記載の発明によれば、ルーフ本体のスライド作動領域で駆動モータを高速回転させ、ルーフ本体のチルト作動領域で駆動モータを低速回転させて、各領域に応じて駆動モータの回転速度が制御されて該ルーフ本体が開閉される(開閉制御手段)。そして、サンルーフの閉作動中に、該ルーフ本体と車両本体との間に異物が挟み込まれた可能性があるか否かが検出され(挟み込み検出手段)、挟み込みが検出されると、サンルーフが位置する領域に拘わらず該ルーフ本体を高速で開方向に反転作動させるべく駆動モータを高速回転させる(反転制御手段)。つまり、サンルーフがチルト作動領域内で作動している時に該ルーフ本体による挟み込みが検出された場合であっても、該ルーフ本体は高速で反転作動される。従って、挟み込んだ異物を常により短時間で開放することが可能となる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、ルーフ本体のチルト作動領域において、挟み込みによる反転作動以外のチルト開作動を、常に駆動モータの高速回転にて行うようにしたので、挟み込みの有無に拘わらずチルト開作動を短時間で行うことができると共に、スライド開領域への連続作動がスムーズに行われる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、挟み込み検出手段は、駆動モータの回転数を検出する回転センサを有し、該モータの回転数の変化に基づいて挟み込みの検出を行う。従って、駆動モータの回転情報から直接、挟み込みの有無を検出できるため、挟み込みの検出を確実行うことができる。また、挟み込み検出手段を駆動モータ内に配置することが可能となり、サンルーフ装置の小型化を図ることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、駆動モータは、コモンブラシ、低速用ブラシ及び高速用ブラシを有するものであり、開閉制御手段及び反転制御手段は、駆動モータを低速回転で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給し、前記駆動モータを高速で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記高速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給するようにした。従って、複雑な速度制御を必要とすることなく、駆動電源を供給するブラシを切り替えるだけで、駆動モータの回転速度の変更(サンルーフの作動速度の変更)を容易に行うことができる。又、駆動モータの低速回転時には、該モータの回転速度が単に低速となるだけでなく高トルクになる。ここで、低速回転領域が全閉位置付近(チルト作動領域)に設定されるのは、この領域ではウェザーストリップやルーフ本体ラッチ機構等から反力を受けるため、サンルーフに比較的大きな閉め込み力が必要となるためである。従って、この領域において駆動モータが高トルクとなるため、サンルーフに大きな閉め込み力を付与できる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、挟み込みによる反転作動時には、サンルーフは所定量だけ反転作動する。つまり、サンルーフが所定量だけ反転作動すれば挟み込んだ異物を十分開放することができる。また、異物を取り除いた後、続けて閉作動を行う場合、全閉状態となるまでにかかる時間を短縮できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図3及び図4はサンルーフ装置を装備した自動車の要部斜視図であって、自動車21のルーフパネル22に形成したルーフ開口部23に対してルーフガラス等のルーフ開閉体24(ルーフ本体)が設けられている。ルーフ開閉体24は、車両の前後方向に往復スライド移動(スライド開閉作動)可能に設けられ、ルーフ開口部23の開口量を調整する。又、ルーフ開閉体24は、その前端部において車幅方向を支点として上下動(チルト開閉作動)可能に設けられている。そして、ルーフ開閉体24は、同図3及び図4の破線で示す駆動モータ25の駆動に基づいて図示しない駆動伝達機構を介して開閉作動が行われる。この駆動モータ25には、該モータ25を駆動制御する後述のコントローラ11が電気的に接続されており、ルーフ開口部23の前方におけるルーフパネル22と室内側の成形天井パネル(図示略)との間に収容されている。
【0019】
又、ルーフパネル22のルーフ開口部23の前縁には、該開口部23の車幅方向に延びるデフレクタ26が設けられている。デフレクタ26は、ルーフ開閉体24の開時においては図示しないバネの付勢力により起立されてルーフパネル22の上面から突出し、該開閉体24の開時において発生するウインドスロップを低減する。また、デフレクタ26は、ルーフ開閉体24の閉時においては該開閉体24の下側(室内側)に格納される。
【0020】
次に、図1にサンルーフ開閉装置10の電気的構成を示す。サンルーフ開閉装置10は、開閉制御手段、挟み込み検出手段及び反転制御手段を構成するコントローラ11により制御される。コントローラ11は、例えば、駆動モータ25の近傍又は該駆動モータ25と一体に設けられている。コントローラ11は、ルーフパネル22に備えられるバッテリ12から駆動電源の供給を受けている。
【0021】
又、コントローラ11には、開閉スイッチ13からルーフ開閉体24を開閉するための開閉操作信号が入力される。開閉スイッチ13は、ルーフパネル22内の所定箇所に設けられたチルト開閉スイッチ13aとスライド開閉スイッチ13bとを備えている。そして、コントローラ11は、チルト開閉スイッチ13aから開操作信号が入力されると、図2に示すように、ルーフ開閉体24をチルト全開位置P1まで開作動(チルトアップ)させる。チルト開閉スイッチ13aから閉操作信号が入力されると、ルーフ開閉体24を全閉位置P0まで閉作動(チルトダウン)させるべく、駆動回路14を介して駆動モータ25を制御する。また、スライド開閉用スイッチ13bから開操作信号が入力されると、ルーフ開閉体24をスライド全開位置P2まで開作動(スライドオープン)させる。スライド開閉用スイッチ13bから閉操作信号が入力されると、ルーフ開閉体24を全閉位置P0まで閉作動(スライドクローズ)させるべく、駆動回路14を介して駆動モータ25を制御する。
【0022】
ここで、前記駆動モータ25は、本実施形態では、コモンブラシ25a、低速用ブラシ25b及び高速用ブラシ25cの3つのブラシを備えている。コモンブラシ25a及び低速用ブラシ25bは、図示しないが回転軸(整流子)を挟んで互いに対向する位置に配置され、高速用ブラシ25cは、低速用ブラシ25bに対して所定角度回転した位置に配置されている。そして、駆動モータ25には、コモンブラシ25a及び低速用ブラシ25bを介してバッテリ12から駆動電源が供給されるか、若しくはコモンブラシ25a及び高速用ブラシ25cを介して駆動電源が供給される。この場合、低速用ブラシ25bを用いて駆動モータ25に駆動電源が供給されると、該駆動モータ25のトルク−回転数特性は図5の直線X1上で変化する。つまり、駆動モータ25は、低速高トルクで回転する。一方、高速用ブラシ25cを用いて駆動モータ25に駆動電源が供給されると、該駆動モータ25のトルク−回転数特性は図5の直線X2上で変化する。つまり、駆動モータ25は、高速低トルクで回転する。
【0023】
又、駆動モータ25内には、該モータ25の回転数を検出する回転センサ26が備えられている。回転センサ26は、駆動モータ25の回転軸に固定されたセンサマグネット26aと、該センサマグネット26aと対向する2つのホール素子26bとを有する。そして、回転センサ26は、駆動モータ25の回転に対応した出力信号をコントローラ11に出力する。コントローラ11は、回転センサ26からの出力信号に基づいて駆動モータ25の回転数を検出し、ルーフ開閉体24の開閉位置を検出している。
【0024】
コントローラ11は、図2に示すように、全閉位置P0からチルト全閉位置P1の間をチルト作動領域Aとして設定し、全閉位置P0からスライド全開位置P2の間をスライド作動領域Bとして設定している。
【0025】
チルト作動領域Aにおいて、ルーフ開閉体24を全閉位置P0からチルト全開位置P1まで開作動させる場合、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を高速で作動させるべく駆動モータ25を高速回転させる。また、スライド作動領域Bにおいて、ルーフ開閉体24を全閉位置P0からスライド全開位置P2まで開作動させる場合にも、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を高速で作動させるべく駆動モータ25を高速回転させる。
【0026】
逆に、チルト作動領域Aにおいて、ルーフ開閉体24をチルト全開位置P1から全閉位置P0まで閉作動させる場合、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を低速で作動させるべく駆動モータ25を低速回転させる。また、スライド作動領域Bにおいて、ルーフ開閉体24をスライド全開位置P2から全閉位置P0まで閉作動させる場合には、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を高速で作動させるべく駆動モータ25を高速回転させる。
【0027】
上記チルト・スライド作動領域において、ルーフ開閉体24を高速で作動させる際には、駆動モータ25に対してコモンブラシ25a及び高速用ブラシ25cを介して駆動電源を供給する(図1)。そのため、上記したように、駆動モータ25は高速かつ低トルクで駆動し、ルーフ開閉体24が高速で作動する。これに対し、ルーフ開閉体24を低速で作動させる際、コントローラ11は、駆動モータ25に対してコモンブラシ25a及び低速用ブラシ25bを介して駆動電源を供給する(図1)。そのため、駆動モータ25は低速かつ高トルクで駆動し、ルーフ開閉体24が低速で作動する。
【0028】
更に、チルト作動領域Aにおいて、ルーフ開閉体24が閉作動している場合、図4に示すように、ルーフ開閉体24をルーフパネル22の前後方向の移動から車内側に入れ込むことに加え、ウェザーストリップ等(図示略)から反力を受けるため、該ルーフ開閉体24には比較的大きな閉め込み力が必要となる。従って、このチルト作動領域Aにおいて、駆動モータ25が低速かつ高トルクで駆動してルーフ開閉体24を閉作動させるため、該ルーフ開閉体24に大きな閉め込み力を付与することができ、該ルーフ開閉体24を全閉位置P0までスムーズに移動させることができる。
【0029】
上述したように、駆動モータ25内には、該モータ11の回転数を検出する回転センサ26が備えられており、該回転センサ26は駆動モータ25の回転に対応した出力信号をコントローラ11に出力する。コントローラ11は、回転センサ26からの出力信号に基づいて駆動モータ25の回転数の変化を検出している。
そして、ルーフ開閉体24が駆動モータ25の駆動により閉作動している途中で回転センサ26から所定回転数以下の回転数信号が入力されると、コントローラ11は、ルーフ開閉体24とルーフパネル22との間に異物が挟み込まれたものと判断する。このような挟み込みの判定がなされると、コントローラ11は、駆動モータ25を反転作動させて、ルーフ開閉体24を開方向に所定の作動量だけ開作動(反転作動)させ、狭持された異物を開放するように制御する。なお、上記所定の作動量は、チルト作動領域Aでは、挟み込みが発生した位置からチルト全開位置P1までの量(距離)に設定するのが好ましく、スライド作動領域Bでは、挟み込みが発生した位置から開方向側に約250mm離れた位置までの量(距離)に設定するのが好ましい。
【0030】
このとき、図2に示すように、ルーフ開閉体24がスライド作動領域B内で閉作動している場合には、該ルーフ本体3は高速で閉作動しているので、コントローラ11は、そのまま駆動モータ25を反転駆動し、ルーフ開閉体24を開方向に(スライド全開位置P2側に向けて)高速で開作動(反転作動)させる。一方、ルーフ開閉体24がチルト作動領域A内で閉作動している場合には、該ルーフ開閉体24は低速で閉作動しているので、コントローラ11は、駆動モータ25を反転駆動させるとともに、低速用ブラシ25bから高速用ブラシ25cに切り替えて駆動モータ25に駆動電源を供給する。つまり、コントローラ11は、駆動モータ25を高速回転させ、ルーフ開閉体24を開方向に(チルト全開位置P1側に向けて)高速で開作動(反転作動)させる。つまり、このように挟み込みが発生した際には、コントローラ11の制御により、ルーフ開閉体24が常に高速で開作動(反転作動)されるため、該ルーフ開閉体24にて挟まれた異物を常により短時間で開放できるようになっている。
【0031】
上記したように、本実施形態のサンルーフ開閉装置10は、以下のような特徴がある。
(1)本実施形態では、コントローラ11は、ルーフ開閉体24の閉作動中に、該ルーフ開閉体24とルーフパネル22との間に異物が挟み込まれた可能性があるか否かを検出し、挟み込みを検出すると、ルーフ開閉体24が位置するチルト作動領域A及びスライド作動領域Bに拘わらず該ルーフ開閉体24を高速で開方向に反転作動させるべく駆動モータ25を制御する。つまり、ルーフ開閉体24がチルト作動領域A内で低速(高トルク)で閉作動している時に、該ルーフ開閉体24による挟み込みが検出された場合、該ルーフ開閉体24は高速(低トルク)で反転作動される。従って、挟み込んだ異物を常により短時間で開放することができる。
【0032】
(2)本実施形態では、チルト作動領域Aにおいて、挟み込みによる反転作動以外のチルト開作動を、常に駆動モータの高速回転にて行うようにしたので、挟み込みの有無に拘わらずチルト開作動を短時間で行うことができる。また、スライド開作動への連続作動を行う際には、ルーフ開閉体24の開方向への移動をスムーズに行うことができる。
【0033】
(3)本実施形態では、駆動モータ25内に、該モータ11の回転数を検出する回転センサ26を備えている。回転センサ26は、駆動モータ25の回転に対応した出力信号をコントローラ11に出力する。コントローラ11は、回転センサ26からの出力信号に基づいて駆動モータ25の回転数の変化を検出している。従って、駆動モータ25の回転情報から直接、挟み込みの有無を検出できるため、挟み込みの検出を確実に行うことができる。また、挟み込み検出手段を構成する回転センサ26を駆動モータ25内に配置することでサンルーフ開閉装置10の小型化を図ることができる。
【0034】
(4)本実施形態では、駆動モータ25は、コモンブラシ25a、低速用ブラシ25b及び高速用ブラシ25cを有し、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を低速で作動させる場合には、コモンブラシ25a及び低速用ブラシ25bを介して駆動モータ25に駆動電源を供給し、ルーフ開閉体24を高速で作動させる場合には、コモンブラシ25a及び高速用ブラシ25cを介して駆動モータ25に駆動電源を供給する。従って、複雑な速度制御を必要とすることなく、駆動電源を供給するブラシ25b,25cを切り替えるだけで、駆動モータ25の回転速度の変更(ルーフ開閉体24の開閉作動速度の変更)を容易に行うことができる。
【0035】
上記チルト作動領域及びスライド作動領域Bにおいて、ルーフ開閉体24を高速で作動させる際には、コントローラ11は、駆動モータ25に対してコモンブラシ25a及び高速用ブラシ25cを介して駆動電源を供給する。そのため、駆動モータ25は高速かつ低トルクで駆動し、ルーフ開閉体24が高速で作動する。
これに対し、ルーフ開閉体24を低速で作動させる際には、駆動モータ25に対してコモンブラシ25a及び低速用ブラシ25bを介して駆動電源を供給する。
そのため、駆動モータ25は低速かつ高トルクで駆動し、ルーフ開閉体24が低速で作動する。
【0036】
更に、チルト作動領域Aにおいて、ルーフ開閉体24が閉作動している場合、ルーフ開閉体24をルーフパネル22の前後方向の移動から車内側に入れ込むことに加え、ウェザーストリップ等から反力を受けるため、該ルーフ開閉体24には比較的大きな閉め込み力が必要となる。従って、この領域Aにおいて、駆動モータ25が低速かつ高トルクで駆動してルーフ開閉体24を閉作動させるため、該ルーフ開閉体24に大きな閉め込み力を付与することができ、該ルーフ開閉体24を全閉位置P0までスムーズに移動させることができる。
【0037】
(5)本実施形態では、挟み込みによる反転作動時には、ルーフ開閉体24は所定量だけ反転作動する。つまり、ルーフ開閉体24を所定量だけ反転作動させれば挟み込んだ異物を十分開放することができるので、反転作動にかかる時間を短縮できる。また、異物を取り除いた後、続けて閉作動を行う場合、全閉状態となるまでに要する時間を短縮できる。
【0038】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、チルト全開位置P1とスライド全開位置P2との間の所定位置に全閉位置P0を設定したサンルーフ開閉装置を例にとって説明したが、これに限らず、図6に示すように、全閉位置P0とスライド全開位置P2との間の所定位置にチルト全開位置P1を設定したサンルーフ開閉装置としてもよい。
また、上記実施形態では、チルト作動領域Aにおいて、ルーフ開閉体24を全閉位置P0からチルト全開位置P1まで開作動させる場合、コントローラ11は、ルーフ開閉体24を高速で作動させるべく駆動モータ25を高速回転させるようにしたが、駆動モータ25を低速回転させてルーフ開閉体24を低速で作動させるようにしてもよい。
【0039】
○上記実施形態では、駆動モータ25に駆動電源を供給するブラシ25b,25cを切り替えて該モータ11の回転速度の変更(ルーフ開閉体24の作動速度の変更)を行うようにしたが、例えば、PWM制御を更に加えて速度制御を行うようにしてもよい。又、高速用ブラシ25cを用いない通常のブラシ構成のモータを用いてPWM制御のみで速度制御を行うようにしてもよい。
【0040】
○上記実施形態では、駆動モータ25内に設けた回転センサ26を用いてルーフ開閉体24による挟み込みを検出するようにしたが、例えばルーフ開閉体24の閉方向側の端部に公知の感圧センサを設け、該感圧センサの圧力信号に基いて挟み込みを検出するようにしてもよい。
【0041】
○上記実施形態では、挟み込みによる反転作動時にルーフ開閉体24を所定量だけ反転作動するようにしたが、例えばチルト全開位置P1若しくはスライド全開位置P2まで反転作動するようにしてもよい。
【0042】
○上記実施形態のサンルーフ開閉装置10の機械的構成及び電気的構成を適宜変更してもよい。又、ルーフ開閉体24及びルーフパネル22の構成を適宜変更してもよい。
【0043】
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
請求項6に記載の車両用サンルーフ開閉方法において、
前記駆動モータは、コモンブラシ、低速用ブラシ及び高速用ブラシを有するものであり、
前記サンルーフを低速で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給し、前記サンルーフを高速で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記高速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給するようにしたことを特徴とする車両用サンルーフ開閉方法。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、サンルーフにて挟み込みが発生した場合、挟み込んだ異物を常により短時間で開放することができる車両用サンルーフ開閉装置及びその開閉方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の車両用サンルーフ開閉装置の電気的構成図。
【図2】サンルーフの作動を説明するための説明図。
【図3】車両の前方からの斜視図。
【図4】モータの特性を示す特性図。
【図5】サンルーフの作動における変形例を説明するための説明図。
【符号の説明】
11…コントローラ(開閉制御手段、挟み込み検出手段、反転制御手段)、21…自動車(車両本体)、24…ルーフ開閉体(ルーフ本体)、25…駆動モータ、25a…コモンブラシ、25b…低速用ブラシ、25c…高速用ブラシ、26…回転センサ(挟み込み検出手段)、A…チルト作動領域、B…スライド作動領域。
Claims (6)
- 車両本体に対してスライド開閉及びチルト開閉可能に設けられるルーフ本体を開閉作動させる駆動モータと、
前記ルーフ本体のスライド作動領域で前記駆動モータを高速回転させ、前記ルーフ本体のチルト作動領域で前記駆動モータを低速回転させて、各領域に応じて前記駆動モータの回転速度を制御して前記ルーフ本体を開閉する開閉制御手段と、前記ルーフ本体のスライド閉作動中或いはチルト閉作動中に、該ルーフ本体と前記車両本体との間に異物が挟み込まれた可能性があるか否かを検出する挟み込み検出手段と、
前記挟み込み検出手段にて挟み込みが検出されると、前記ルーフ本体が位置する領域に拘わらず前記ルーフ本体を開方向に高速で反転作動させるべく前記駆動モータを高速回転させるように制御する反転制御手段と、を備えたことを特徴とする車両用サンルーフ開閉装置。 - 請求項1に記載の車両用サンルーフ開閉装置において、
前記ルーフ本体のチルト作動領域において、挟み込みによる反転作動以外のチルト開作動を、常に駆動モータの高速回転にて行うようにしたことを特徴とする車両用サンルーフ開閉装置。 - 請求項1に記載の車両用サンルーフ開閉装置において、
前記挟み込み検出手段は、前記駆動モータの回転数を検出する回転センサを有し、該モータの回転数の変化に基づいて挟み込みの検出を行うことを特徴とする車両用サンルーフ開閉装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用サンルーフ開閉装置において、
前記駆動モータは、コモンブラシ、低速用ブラシ及び高速用ブラシを有するものであり、
前記開閉制御手段及び前記反転制御手段は、前記駆動モータを低速回転で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記低速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給し、前記駆動モータを高速で作動させる場合には、前記コモンブラシ及び前記高速用ブラシを介して前記駆動モータに駆動電源を供給するようにしたことを特徴とする車両用サンルーフ開閉装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用サンルーフ開閉装置において、
前記反転制御手段は、前記ルーフ本体を所定量だけ反転作動させることを特徴とする車両用サンルーフ開閉装置。 - 車両本体に対してスライド開閉及びチルト開閉可能に設けられるルーフ本体を駆動モータにて開閉作動させるとともに、前記ルーフ本体のスライド作動領域中で前記駆動モータを高速回転させ、前記ルーフ本体のチルト作動領域で前記駆動モータを低速回転させて、各領域に応じて前記駆動モータの回転速度を制御して前記ルーフ本体を開閉させ、
前記ルーフ本体のスライド閉作動中或いはチルト閉作動中に、該ルーフ本体と前記車両本体との間に異物が挟み込まれた可能性があるか否かを検出し、挟み込みが検出されると、前記ルーフ本体が位置する領域に拘わらず前記駆動モータを高速で回転させて前記ルーフ本体を開方向に反転作動させるべく前記駆動モータを制御するようにしたことを特徴とする車両用サンルーフ開閉方法。
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KR100976592B1 (ko) | 2003-11-07 | 2010-08-17 | 아스모 가부시키가이샤 | 선루프 장치용 구동모터의 제어장치, 선루프 장치 및선루프 장치용 구동모터의 제어 방법 |
JP2020111938A (ja) * | 2019-01-10 | 2020-07-27 | 株式会社デンソー | 開閉部材制御装置 |
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- 2003-02-12 JP JP2003033594A patent/JP2004244838A/ja active Pending
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