JP2004244593A - 防錆剤組成物 - Google Patents

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将毅 保坂
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Abstract

【課題】アミン化合物等の含窒素化合物を含有せずに高い防錆性能を有し、発ガン性や、環境への悪影響等の懸念のない防錆剤を提供すること。
【解決手段】水に、(A)成分として炭素数6〜12の脂肪酸若しくは脂肪族ジカルボン酸のアルカリ金属塩、
(B)成分として下記の一般式(1)
Figure 2004244593

(式中、Rは2価以上のポリオールから水酸基を除いた残基を表わし、R’Oは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表わし、mは1〜12の数を表わし、nは1〜20の数を表わし、xはポリオールの水酸基の数と同数を表す2以上の数である。)
を含有し、含窒素化合物を含有しないことを特徴とする防錆剤組成物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水溶解性若しくは水分散性の防錆剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルキルアミン及びその塩、アルカノールアミン及びその塩、カルボン酸アミド、カルボン酸アルカノールアミド等の含窒素化合物は、優れた防錆性を有しており、特に、水溶性防錆剤として広く使用されてきた。しかしながら、環境保護への関心の高まりから、水溶性防錆剤として使用される含窒素化合物についても環境への悪影響が懸念されている。
【0003】
即ち、含窒素化合物を含有する廃液は、生分解処理、凝集処理等の廃液処理を行なった後に廃棄されることとなるが、通常、これらの廃液処理は十分とは言えず、含窒素化合物が排水系又は海域に放出されることにより、河川、湖沼、海等の富栄養化が起こり、水質汚濁、赤潮等を引き起こす場合がある。また、これらの廃液を焼却して処理する方法も考えられるが、廃液中のアミン化合物の燃焼により窒素酸化物(NO)が発生し、酸性雨の原因となる可能性がある。この他、水溶性防錆剤として使用される含窒素化合物においては、使用中又は廃棄後に、発ガン物質であるニトロソアミンが生成する可能性についても懸念されている。
【0004】
含窒素化合物に対するこのような懸念から、含窒素化合物を含有しない防錆剤についての検討が行なわれている。例えば、含窒素化合物以外の水溶性防錆剤の一つに、カルボン酸アルカリ金属塩があり、カルボン酸アルカリ金属塩を含有し、含窒素化合物を含有しない防錆剤組成物も知られている(例えば、特許文献1〜6を参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭59−25977号公報
【特許文献2】
特開平4−331291号公報
【特許文献3】
特開平6−41772号公報
【特許文献4】
特開平6−80963号公報
【特許文献5】
特表平11−501355号公報
【特許文献6】
米国特許4,588,513号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、含窒素化合物を含有しない防錆剤は、含窒素化合物に比べて防錆性が不充分であるため、上記のような環境への悪影響の懸念のある含窒素化合物が未だに広く使用されているのが現状である。従って、本発明の目的は、発ガン性や、環境への悪影響等の懸念のない防錆剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者等は上記課題について鋭意検討し、特定の脂肪酸のアルカリ金属塩と、特定の構造のポリエーテル化合物を組み合わせることにより、水溶液における防錆性が高い防錆剤が得られることを見出し本発明を完成するに至った。即ち本発明は、水に、(A)成分として炭素数6〜12の脂肪酸若しくは脂肪族ジカルボン酸のアルカリ金属塩、
(B)成分として下記の一般式(1)
Figure 2004244593
(式中、Rは2価以上のポリオールから水酸基を除いた残基を表わし、R’Oは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表わし、mは1〜12の数を表わし、nは1〜20の数を表わし、xはポリオールの水酸基の数と同数を表す2以上の数である。)
を含有し、含窒素化合物を含有しないことを特徴とする防錆剤組成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の(A)成分は、炭素数6〜12の脂肪酸若しくは脂肪族ジカルボン酸のアルカリ金属塩である。脂肪酸若しくは脂肪族ジカルボン酸の炭素数が、5以下又は13以上の場合には、本発明の(B)成分との相乗的効果はみられず、十分な防錆効果は得られない。
【0009】
炭素数6〜12の脂肪酸としては、例えば、ヘキサン酸(カプロン酸)、ヘプタン酸、オクタン酸(カプリル酸)、ノナン酸(ペラルゴン酸)、デカン酸(カプリン酸)、ウンデカン酸、10−ウンデセン酸、ドデカン酸(ラウリン酸)等の直鎖脂肪酸;イソヘキサン酸、2−メチルペンタン酸、2−エチルブタン酸、イソヘプタン酸、イソオクタン酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、2−プロピルヘプタン酸、イソウンデカン酸、イソドデカン酸、2−ブチルオクタン酸等の分枝の1級若しくは2級脂肪酸;2,2−ジメチルブタン酸(ネオヘキサン酸)、ネオヘプタン酸、ネオオクタン酸、ネオデカン酸、ネオウンデカン酸等のネオ酸が挙げられる。尚、ネオ酸とは下記の一般式(2)で表わされる3級脂肪酸をいう。
Figure 2004244593
(式中、R、R及びRはアルキル基を表わす。)
【0010】
また、炭素数6〜12の脂肪族ジカルボン酸としては、例えば、1,6−ヘキサン二酸(アジピン酸)、エチルコハク酸、1,7−ヘプタン二酸(ピメリン酸)、プロピルコハク酸、1,8−オクタン二酸(スベリン酸)、ブチルコハク酸、ブテニルコハク酸、1,9−ノナン二酸(アゼライン酸)、ペンチルコハク酸、1,10−デカン二酸(セバシン酸)、ヘキシルコハク酸、ヘキセニルコハク酸、1,12−ドデカン二酸、オクチルコハク酸、オクテニルコハク酸等が挙げられる。このような脂肪酸又は脂肪族ジカルボン酸の中でも、炭素数6〜10の脂肪酸又は炭素数8〜12の脂肪族ジカルボン酸が好ましく、炭素数7〜9の脂肪酸又は炭素数9〜12のジカルボン酸がより好ましく、炭素数7〜9の脂肪酸が最も好ましい。
【0011】
また、炭素数6〜12の脂肪酸若しくは脂肪族ジカルボン酸のアルカリ金属塩のアルカリ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム等が挙げられ、リチウム、ナトリウム及びカリウムが好ましく、ナトリウム及びカリウムが更に好ましく、カリウムが最も好ましい。
【0012】
本発明の(B)成分は、前記一般式(1)で表わされるポリエーテル化合物である。一般式(1)において、Rは2価以上のポリオールから水酸基を除いた残基を表わし、xはポリオールの水酸基の数と同数を表わす2以上の数である。2価以上のポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、イソプレングリコール(3−メチル−1,3−ブタンジオール)、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,2−オクタンジオール、オクタンジオール(2−エチル−1,3−ヘキサンジオール)、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、1,2−デカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール、1,12−オクタデカンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素化ビスフェノールA、ソルバイド、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、ビス(ヒドロキシメチル)ベンゼン等の2価アルコール;
【0013】
グリセリン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、1,3,5−ペンタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、2,3,4−ヘキサントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、トリメチロールプロパン、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、ペンタメチルグリセリン(2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール)等の3価アルコール;ペンタエリスリトール、1,2,3,4−ペンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール、ジグリセリン、ジトリメチロールプロパン、ソルビタン等の4価アルコール;アドニトール、アラビトール、キシリトール、トリグレセリン等の5価アルコール;ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール、イノシトール、ダルシトール、タロース、アロース等の6価アルコール;蔗糖等の8価アルコール;カテコール、ピロカテコール、ハイドロキノン、ビスフェノールA、臭素化ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等の2価フェノール;トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,3−トリス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニルブタン等の3価フェノール等が挙げられる。
【0014】
これらのポリオールの中でも、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロールエタン及びトリメチロールプロパンが好ましく;プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、グリセリン及びトリメチロールプロパンが更に好ましく、プロピレングリコール及びグリセリンが最も好ましい。
【0015】
一般式(1)において、R’Oは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表わす。炭素数3のオキシアルキレン基としては、例えば、−CHCHCHO−で表わされる基、−CH(CH)CHO−で表わされる基、及び−CHCH(CH)O−で表わされる基が挙げられる。また、炭素数4のアルキレン基としては、例えば、−CHCHCHCHO−で表わされる基、−CH(CHCH)CHO−で表わされる基、−CHCH(CHCH)O−で表わされる基、−CH(CH)CH(CH)O−で表わされる基等が挙げられる。一般式(1)には複数のR’Oがあるが、これらは全て同一のオキシアルキレン基でもよいし、2種以上のオキシアルキレン基でもよい。R’Oとしては、−CHCH(CH)O−で表わされる基、−CH(CH)CHO−で表わされる基、−CHCHCHCHO−で表わされる基、及び−CHCH(CHCH)O−で表わされる基が好ましく;−CHCH(CH)O−で表わされる基、及び−CH(CH)CHO−で表わされる基が更に好ましい。
【0016】
また、mは1〜12の数を表わし、nは1〜20の数を表わす。mは2〜10の数であることが好ましく、3〜9の数であることが更に好ましく、4〜8の数であることが最も好ましい。nは1〜15の数であることが好ましく、1〜10の数であることが更に好ましく、1〜5の数であることが最も好ましい。また、m/nの比は、0.5〜11であることが好ましく、3〜10であることが更に好ましく、5〜9であることが最も好ましい。
【0017】
本発明の防錆剤組成物において、(A)成分に対する(B)成分の割合は、(A)成分100質量部に対して、(B)成分の割合が1〜100質量部であることが好ましく、3〜40質量部であることが更に好ましく、5〜15質量部であることが最も好ましい。
【0018】
本発明の防錆剤組成物は、水に溶解又は分散させて使用するが、水100質量部に対して、(A)成分と(B)成分を合計で0.01〜5質量部程度使用することが好ましい。
【0019】
本発明の防錆剤組成物は、更に(C)成分として、水酸化アルカリ金属、アルカリ金属炭酸水素塩又はアルカリ金属炭酸塩を含有することが好ましい。水酸化アルカリ金属としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム等が挙げられる。アルカリ金属炭酸水素塩としては、例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ルビジウム、炭酸水素セシウムが挙げられる。アルカリ金属炭酸塩としては、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウムが挙げられる。これらの中でも特に、(C)成分としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムが好ましく、水酸化カリウム、炭酸水素カリウム及び炭酸カリウムが更に好ましく、水酸化カリウムが最も好ましい。
【0020】
(A)成分に対する(C)成分の割合は、(A)成分100質量部に対して、(C)成分の割合が0.1〜20質量部であることが好ましく、0.5〜10質量部であることが更に好ましく、1〜5質量部であることが最も好ましい。
【0021】
本発明の防錆剤組成物は、窒素原子を含有しない化合物であれば、他の添加剤を含有してもよい。このような添加剤としては、グリセリンモノカルボン酸エステル、ソルビタンモノカルボン酸エステル等の多価アルコール部分脂肪酸エステル、アルキルリン酸エステル及びそのアルカリ金属塩、芳香族カルボン酸及びそのアルカリ金属塩、鉱油、油脂、消泡剤、殺菌剤、増粘剤、キレート剤等が挙げられる。
【0022】
本発明の防錆剤組成物は、鋼、鋳鉄、銅、黄銅、ハンダ、アルミニウム等の金属が、水にさらされる場合の水溶性の防錆剤として好適に使用できる。
【0023】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。尚、以下の実施例中、%は特に記載が無い限り質量基準である。
以下の添加剤及び水を用いて、表1に示す配合にて実施例1〜10及び比較例1〜12の各防錆剤組成物を調製した。
【0024】
(A)成分:カルボン酸塩
<A−1>
オクタン酸カリウム塩
<A−2>
2−エチルヘキサン酸ナトリウム塩
<A−3>
セバシン酸カリウム塩
<A−4>
ドデカン二酸カリウム塩
<A’−1:比較用>
酢酸カリウム塩
<A’−2:比較用>
オレイン酸ナトリウム塩
<A’−3:比較用>
シュウ酸カリウム塩
<A’−4:比較用>
ドデシルベンセンスルホン酸ナトリウム塩
<A’−5:比較用>
オクタン酸トリエタノールアミン塩
<A’−6:比較用>
ドデカン二酸トリエタノールアミン塩
【0025】
(B)成分:ポリエーテルポリオール
<B−1>
一般式(1)において、Rがプロピレングリコールから水酸基を除いた残基であり、R’Oが−CHCH(CH)O−で表わされる基であり、mが7.5であり、nが1であり、xが2であるポリエーテルポリオール。
<B−2>
一般式(1)において、Rがグリセリンから水酸基を除いた残基であり、R’Oが−CHCH(CH)O−で表わされる基であり、mが5であり、nが2であり、xが3であるポリエーテルポリオール。
<B−3>
一般式(1)において、Rがジグリセリンから水酸基を除いた残基であり、R’Oは−CHCH(CH)O−で表わされる基であり、mが4であり、nが2であり、xが4であるポリエーテルポリオール。
<B’−1;比較用>
一般式(1)において、Rがプロピレングリコールから水酸基を除いた残基であり、R’Oが−CHCH(CH)O−で表わされる基であり、mが14であり、nが5であり、xが2であるポリエーテルポリオール。
<B’−2;比較用>
一般式(1)において、Rがグリセリンから水酸基を除いた残基であり、R’Oが−CHCH(CH)O−で表わされる基であり、mが20であり、nが10であり、xが2であるポリエーテルポリオール。
<B’−3;比較用>
ヤシ油アルコールにプロピレンオキサイド7モル及びエチレンオキサイド2モルをブロック付加したポリエーテル化合物。
【0026】
(C)成分:無機アルカリ金属化合物
<C−1>
水酸化カリウム
<C−2>
水酸化ナトリウム
<C−3>
炭酸カリウム
<C’−1:比較用>
トリエタノールアミン
<C’−2:比較用>
2−エチルヘキシルアミン
【0027】
[防錆性試験条件]
各防錆剤組成物を水で、20倍、30倍、40倍及び50倍に希釈し、この希釈液を試験液とする。直径55mmのろ紙を敷いたガラス製シャーレに鋳鉄(FC200)の乾式切削切屑約3gを入れ、試験液約2mLをろ紙上に注ぎ、シャーレの蓋をして、25℃で24時間静置する。この後、ろ紙上の錆の有無により下記の基準で判定した。結果を表1に示す。
A:50倍希釈液で錆が見られなかった。
B:40倍希釈液では錆が見られなかったが、50倍希釈液で錆が見られた。
C:30倍希釈液では錆が見られなかったが、40倍希釈液で錆が見られた。
D:20倍希釈液では錆が見られなかったが、30倍希釈液で錆が見られた。
E:20倍希釈液で錆が見られた。
【0028】
Figure 2004244593
【0029】
表1の防錆試験結果より明らかなように、本発明の防錆剤である実施例1〜10の防錆性能は、含窒素化合物を含有しない比較例1〜9よりもはるかに優れており、アミン化合物を含有する比較例10〜12と同等若しくはそれ以上である。
【0030】
【発明の効果】
本発明の防錆剤組成物は、アミン化合物等の含窒素化合物を含有しないにもかかわらず高い防錆性能を有している。また、本発明の防錆剤組成物は、アミン化合物等の含窒素化合物を含有しないため、含窒素化合物による湖沼等の富栄養化や、ニトロソアミンの生成の懸念がない。

Claims (2)

  1. 水に、(A)成分として炭素数6〜12の脂肪酸若しくは脂肪族ジカルボン酸のアルカリ金属塩、
    (B)成分として下記の一般式(1)
    Figure 2004244593
    (式中、Rは2価以上のポリオールから水酸基を除いた残基を表わし、R’Oは炭素数3〜4のオキシアルキレン基を表わし、mは1〜12の数を表わし、nは1〜20の数を表わし、xはポリオールの水酸基の数と同数を表わす2以上の数である。)
    で表わされるポリエーテルポリオールを含有し、含窒素化合物を含有しないことを特徴とする防錆剤組成物。
  2. (A)成分100質量部に対して、(B)成分の割合が1〜100質量部である請求項1に記載の防錆剤組成物。
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