JP2004244471A - 自動車用ガラス親水化剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】降雨時において自動車運転の視界の妨げとなる水滴を短時間で除去し、充分な持続性を有する自動車用ガラス親水化剤を提供する。
【解決手段】アクリル酸エステル類の重合物からなるカチオン性アクリルアミド系重合物、アクリルアミドの重合物からなるノニオン性アクリルアミド系重合物、アクリル酸エステル類とアクリルアミドの共重合物
からなる群より選ばれる少なくとも一種のアクリルアミド系高分子を含有する自動車用ガラス親水化剤であって、粘度が23℃で5.5mPa・s以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
【解決手段】アクリル酸エステル類の重合物からなるカチオン性アクリルアミド系重合物、アクリルアミドの重合物からなるノニオン性アクリルアミド系重合物、アクリル酸エステル類とアクリルアミドの共重合物
からなる群より選ばれる少なくとも一種のアクリルアミド系高分子を含有する自動車用ガラス親水化剤であって、粘度が23℃で5.5mPa・s以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は降雨時において自動車のサイドミラーやサイドガラス、リヤガラスに付着する水滴を、濡れの状態、すなわち均一な水膜にすることにより視認性の低下を防止する自動車用ガラス親水化剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】降雨時に自動車のサイドミラーやサイドガラス、リヤガラスに付着する水滴は視界を遮り、特に夜間では他車のライトによる光の乱反射が起こりやすく視界が著しく低下する原因になる。これを防止する方法として、水溶性高分子と界面活性剤からなる水滴防止剤(例えば、特許文献1参照)、または界面活性剤とアルコールからなるガラスのくもり止め剤などをガラス面に塗布して表面に親水性を持たせ、濡れの状態にして視界を確保する方法(例えば、特許文献2参照)が提案されている。しかしながら成分として含まれている界面活性剤が水で流れ落ち易いため、親水性を長時間持続させることが困難であるという問題点があった。
【0003】ガラス表面に親水性を持たせ、濡れの状態にする他の方法として、カチオン化水溶性高分子とポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ノニオン系界面活性剤を必須成分とする液剤をガラス表面に塗布する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この方法により、親水性や親水の持続性が大きく向上するが、水溶性高分子の種類や濃度によっては、乾燥後にわずかではあるが白く残る場合があったり、あるいは添加する界面活性剤の濃度によっては使用時に発生した泡が消えにくく、視界の確保性にやや時間を要するなどの課題が残っていた。
【0004】
【特許文献1】特開平3−127619号公報
【特許文献2】特開昭62−4773号公報
【特許文献3】特開2002−88298号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような従来の水滴除去方法の問題点を解決し、視界の妨げとなる水滴を短時間で除去し、充分な持続性を有し、なおかつ泡の発生が少ない自動車用ガラス親水化剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明においては、アクリル酸エステル類の重合物からなるカチオン性アクリルアミド系重合物、アクリルアミドの重合物からなるノニオン性アクリルアミド系重合物、アクリル酸エステル類とアクリルアミドの共重合物からなる群より選ばれる少なくとも一種のアクリルアミド系高分子を含有する自動車用ガラス親水化剤であって、JISZ8803に規定される単一円筒形回転粘度計における粘度が23℃で5.5mPa・s以下であることを特徴とするガラス親水化剤を提供する。
【0007】また本発明の好ましい態様においては、前記自動車用ガラス親水化剤にノニオン性界面活性剤を濃度0.007乃至0.01重量%の範囲で含有している。
【0008】また本発明の好ましい態様においては、前記自動車用ガラス親水化剤のノニオン性界面活性剤に、疎水基にパーフルオロアルキル基を有するノニオン性界面活性剤を使用した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるカチオン性アクリルアミド系重合物の例としてダイヤニトリックス(株)製のKP201Gが挙げられ、ノニオン性アクリルアミド系重合物の例としてはダイヤニトリックス(株)製のNP800が挙げられる。アクリル酸エステル類とノニオン性アクリルアミドの共重合物の例としては荒川化学(株)製ポリストロン311、日本PMC(株)製DS431などが挙げられる。一般にアクリルアミド系の重合物は、他の水溶性高分子と比較し、乾燥後の透明性に優れる特徴を有しており、自動車用ガラス親水化剤に用いる水溶性高分子として好適である。
【0010】
本発明においては、カチオン性アクリルアミド系重合物、ノニオン性アクリルアミド系重合物、カチオン性アクリルアミドとノニオン性アクリルアミドの共重合物を1種または2種以上を用い、JISZ8803に規定される単一円筒形回転粘度計で測定した粘度が23℃で5.5mPa・s以下のガラス親水化剤を作成する。アクリルアミド系重合物のみならず高分子化合物は一般に、構成されるモノマーや、平均分子量の差異によって異なった物性を示す。そのため、各種アクリルアミド系重合物を用いてガラス親水化剤を作成する場合、その混合比率だけでは、液性や特徴を一義的に決定し難い。本発明においてはガラス親水化剤の粘度をJISZ8803に規定される単一円筒形回転粘度計で測定した値を23℃で5.5mPa・s以下にすることによって、種々のアクリルアミド系重合物を用いた場合においても、良好な水滴除去性能を有する。またサイドミラーやサイドガラス、リヤガラスに付着した水滴を除去する際には、作業性が良好なトリガースプレーまたはエアゾールを用いてガラス面に吐出することができる。23℃における粘度が5.5mPa・s以上では、トリガースプレーで吐出した際、親水化剤が一直線に飛び出し、広範囲に行き渡らないため作業性が悪い。また手で塗り広げた場合においても液剤が大きい粘性を有しているため、均一な厚さに広がりにくい、すなわちレベリング性が劣り、像が歪んでしまい、視界が確保できなくなる恐れがある。
【0011】
本発明において、このレベリング性をさらに改善するため、アクリルアミド系重合物やガラス表面に対して静電的な影響を与えないノニオン性界面活性剤を0.007乃至0.01重量%添加することが望ましい。0.007重量%以下では、界面活性剤のレベリング効果が充分ではなく、また0.01重量%以上では、泡の発生が著しくなったり、耐水性に劣る。ノニオン性界面活性剤は、泡の発生、レベリング性の観点から適宜選択して用いることができるが、多価アルコール型が好ましく、さらにはアルキロールアミド型がより好ましく、例として三洋化成製のプロファンシリーズが挙げられる。本発明に用いるノニオン性界面活性剤は、疎水基にパーフルオロアルキル基を有することが望ましい。疎水基にパーフルオロアルキル基を含有するノニオン性界面活性剤は、より大きいレベリング効果が得られ、なおかつ泡の発生を最小限に抑えることができる。疎水基にパーフルオロアルキル基を含有するノニオン性界面活性剤の例としては(株)ネオス製のフタージェントシリーズが挙げられる。
【0012】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
蒸留水99.99重量部に撹拌しながらKP201G(ダイヤニトリックス(株)製)を0.01重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(実施例2)
蒸留水99.99重量部に撹拌しながらNP800(ダイヤニトリックス(株)製)を0.01重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(実施例3)
蒸留水99.00重量部に撹拌しながらポリストロン311(荒川化学(株)製)を1.00重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(実施例4)
蒸留水98.75重量部に撹拌しながらDS431(日本PMC(株)製)を1.25重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(実施例5)
蒸留水98.993重量部に撹拌しながらDS431を1.00重量部、プロファン128EX(三洋化成(株)製)0.007重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(実施例6)
蒸留水98.99重量部に撹拌しながらDS431を1.00重量部、プロファン128EX 0.01重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(実施例7)
蒸留水98.99重量部に撹拌しながらDS431を1.00重量部、フタージェント251(ネオス(株)製) 0.01重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
【0013】
(比較例1)
蒸留水99.98重量部に撹拌しながらKP201Gを0.02重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(比較例2)
蒸留水99.95重量部に撹拌しながらNP800を0.05重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(比較例3)
蒸留水98.995重量部に撹拌しながらDS431を1.00重量部、プロファン128EX 0.005重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(比較例4)
蒸留水98.97重量部に撹拌しながらDS431を1.00重量部、プロファン128EX 0.03重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
【0014】
(試験方法)
清浄な板ガラス(100×100mm)に家庭用の霧吹きで水滴をつけ、トリガースプレー(キャニヨン製T−95)を用いて試験液を吐出させ、水滴除去による視界の確保性、吐出した際の試験液の広がりを目視で確認した。界面活性剤を添加した試験液については、添加前後のレベリング性の差と吐出直後の泡の発生を目視で確認した。泡の発生は、吐出後の泡の発生から、泡が消えて視界が良好に確保できるまでの時間を測定した。なお粘度は東機産業株式会社製VISCOMETER TV−10を用い、L/Adpローター、30rpmの条件にて測定した。
【0015】
(視界確保性、液の吐出性確認)
判定
○広範囲に広がる
×一直線に吐出する
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
なお本発明のいずれの実施例においても、トリガースプレーにて吐出後に乾燥させた際の外観はいずれも透明であった。本発明中によって得られた自動車ガラス用親水化剤の好ましい使用の形態は、ガラス親水化剤を収納する容器からトリガースプレーを用いて吐出させることであるが、その他の使用形態においても良好な性能を有することは言うまでもない。本発明によって得られた自動車用ガラス親水化剤を低温の環境下で使用する場合、粘度が上昇を想定してあらかじめ23℃における液の粘度を低めにしておくこと、より具体的には4.0mPa・s程度以下にすることが好ましい。本発明においてはアクリルアミド系重合物の混合比率は粘度が請求項に記載される範囲内であれば特に問わないが、混合比率が小さい場合、ガラス親水化剤の施工面が汚れているなど、条件によって弾かれてうまく施工できないことがあるため、汚れたガラス面に使用することが多い場合0.1重量%程度以上にしておくことが好ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、カチオン性アクリルアミド重合物、ノニオン性アクリルアミド、カチオン性アクリルアミドとノニオン性アクリルアミドの共重合物より選ばれる1種または2種以上のアクリルアミド系高分子とを含有し、JISZ8803に規定される単一円筒形回転粘度計で測定した粘度が23℃で5.5mPa・s以下であるガラス親水化剤を用いることにより、降雨時に自動車のミラーやサイドガラス、リヤガラスに付着し視界の妨げとなる水滴を短時間で除去し、長時間視界を確保できる。
【発明の属する技術分野】本発明は降雨時において自動車のサイドミラーやサイドガラス、リヤガラスに付着する水滴を、濡れの状態、すなわち均一な水膜にすることにより視認性の低下を防止する自動車用ガラス親水化剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】降雨時に自動車のサイドミラーやサイドガラス、リヤガラスに付着する水滴は視界を遮り、特に夜間では他車のライトによる光の乱反射が起こりやすく視界が著しく低下する原因になる。これを防止する方法として、水溶性高分子と界面活性剤からなる水滴防止剤(例えば、特許文献1参照)、または界面活性剤とアルコールからなるガラスのくもり止め剤などをガラス面に塗布して表面に親水性を持たせ、濡れの状態にして視界を確保する方法(例えば、特許文献2参照)が提案されている。しかしながら成分として含まれている界面活性剤が水で流れ落ち易いため、親水性を長時間持続させることが困難であるという問題点があった。
【0003】ガラス表面に親水性を持たせ、濡れの状態にする他の方法として、カチオン化水溶性高分子とポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ノニオン系界面活性剤を必須成分とする液剤をガラス表面に塗布する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この方法により、親水性や親水の持続性が大きく向上するが、水溶性高分子の種類や濃度によっては、乾燥後にわずかではあるが白く残る場合があったり、あるいは添加する界面活性剤の濃度によっては使用時に発生した泡が消えにくく、視界の確保性にやや時間を要するなどの課題が残っていた。
【0004】
【特許文献1】特開平3−127619号公報
【特許文献2】特開昭62−4773号公報
【特許文献3】特開2002−88298号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような従来の水滴除去方法の問題点を解決し、視界の妨げとなる水滴を短時間で除去し、充分な持続性を有し、なおかつ泡の発生が少ない自動車用ガラス親水化剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明においては、アクリル酸エステル類の重合物からなるカチオン性アクリルアミド系重合物、アクリルアミドの重合物からなるノニオン性アクリルアミド系重合物、アクリル酸エステル類とアクリルアミドの共重合物からなる群より選ばれる少なくとも一種のアクリルアミド系高分子を含有する自動車用ガラス親水化剤であって、JISZ8803に規定される単一円筒形回転粘度計における粘度が23℃で5.5mPa・s以下であることを特徴とするガラス親水化剤を提供する。
【0007】また本発明の好ましい態様においては、前記自動車用ガラス親水化剤にノニオン性界面活性剤を濃度0.007乃至0.01重量%の範囲で含有している。
【0008】また本発明の好ましい態様においては、前記自動車用ガラス親水化剤のノニオン性界面活性剤に、疎水基にパーフルオロアルキル基を有するノニオン性界面活性剤を使用した。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるカチオン性アクリルアミド系重合物の例としてダイヤニトリックス(株)製のKP201Gが挙げられ、ノニオン性アクリルアミド系重合物の例としてはダイヤニトリックス(株)製のNP800が挙げられる。アクリル酸エステル類とノニオン性アクリルアミドの共重合物の例としては荒川化学(株)製ポリストロン311、日本PMC(株)製DS431などが挙げられる。一般にアクリルアミド系の重合物は、他の水溶性高分子と比較し、乾燥後の透明性に優れる特徴を有しており、自動車用ガラス親水化剤に用いる水溶性高分子として好適である。
【0010】
本発明においては、カチオン性アクリルアミド系重合物、ノニオン性アクリルアミド系重合物、カチオン性アクリルアミドとノニオン性アクリルアミドの共重合物を1種または2種以上を用い、JISZ8803に規定される単一円筒形回転粘度計で測定した粘度が23℃で5.5mPa・s以下のガラス親水化剤を作成する。アクリルアミド系重合物のみならず高分子化合物は一般に、構成されるモノマーや、平均分子量の差異によって異なった物性を示す。そのため、各種アクリルアミド系重合物を用いてガラス親水化剤を作成する場合、その混合比率だけでは、液性や特徴を一義的に決定し難い。本発明においてはガラス親水化剤の粘度をJISZ8803に規定される単一円筒形回転粘度計で測定した値を23℃で5.5mPa・s以下にすることによって、種々のアクリルアミド系重合物を用いた場合においても、良好な水滴除去性能を有する。またサイドミラーやサイドガラス、リヤガラスに付着した水滴を除去する際には、作業性が良好なトリガースプレーまたはエアゾールを用いてガラス面に吐出することができる。23℃における粘度が5.5mPa・s以上では、トリガースプレーで吐出した際、親水化剤が一直線に飛び出し、広範囲に行き渡らないため作業性が悪い。また手で塗り広げた場合においても液剤が大きい粘性を有しているため、均一な厚さに広がりにくい、すなわちレベリング性が劣り、像が歪んでしまい、視界が確保できなくなる恐れがある。
【0011】
本発明において、このレベリング性をさらに改善するため、アクリルアミド系重合物やガラス表面に対して静電的な影響を与えないノニオン性界面活性剤を0.007乃至0.01重量%添加することが望ましい。0.007重量%以下では、界面活性剤のレベリング効果が充分ではなく、また0.01重量%以上では、泡の発生が著しくなったり、耐水性に劣る。ノニオン性界面活性剤は、泡の発生、レベリング性の観点から適宜選択して用いることができるが、多価アルコール型が好ましく、さらにはアルキロールアミド型がより好ましく、例として三洋化成製のプロファンシリーズが挙げられる。本発明に用いるノニオン性界面活性剤は、疎水基にパーフルオロアルキル基を有することが望ましい。疎水基にパーフルオロアルキル基を含有するノニオン性界面活性剤は、より大きいレベリング効果が得られ、なおかつ泡の発生を最小限に抑えることができる。疎水基にパーフルオロアルキル基を含有するノニオン性界面活性剤の例としては(株)ネオス製のフタージェントシリーズが挙げられる。
【0012】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
蒸留水99.99重量部に撹拌しながらKP201G(ダイヤニトリックス(株)製)を0.01重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(実施例2)
蒸留水99.99重量部に撹拌しながらNP800(ダイヤニトリックス(株)製)を0.01重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(実施例3)
蒸留水99.00重量部に撹拌しながらポリストロン311(荒川化学(株)製)を1.00重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(実施例4)
蒸留水98.75重量部に撹拌しながらDS431(日本PMC(株)製)を1.25重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(実施例5)
蒸留水98.993重量部に撹拌しながらDS431を1.00重量部、プロファン128EX(三洋化成(株)製)0.007重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(実施例6)
蒸留水98.99重量部に撹拌しながらDS431を1.00重量部、プロファン128EX 0.01重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(実施例7)
蒸留水98.99重量部に撹拌しながらDS431を1.00重量部、フタージェント251(ネオス(株)製) 0.01重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
【0013】
(比較例1)
蒸留水99.98重量部に撹拌しながらKP201Gを0.02重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(比較例2)
蒸留水99.95重量部に撹拌しながらNP800を0.05重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(比較例3)
蒸留水98.995重量部に撹拌しながらDS431を1.00重量部、プロファン128EX 0.005重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
(比較例4)
蒸留水98.97重量部に撹拌しながらDS431を1.00重量部、プロファン128EX 0.03重量部加え溶解させ透明液状物を得た。
【0014】
(試験方法)
清浄な板ガラス(100×100mm)に家庭用の霧吹きで水滴をつけ、トリガースプレー(キャニヨン製T−95)を用いて試験液を吐出させ、水滴除去による視界の確保性、吐出した際の試験液の広がりを目視で確認した。界面活性剤を添加した試験液については、添加前後のレベリング性の差と吐出直後の泡の発生を目視で確認した。泡の発生は、吐出後の泡の発生から、泡が消えて視界が良好に確保できるまでの時間を測定した。なお粘度は東機産業株式会社製VISCOMETER TV−10を用い、L/Adpローター、30rpmの条件にて測定した。
【0015】
(視界確保性、液の吐出性確認)
判定
○広範囲に広がる
×一直線に吐出する
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
なお本発明のいずれの実施例においても、トリガースプレーにて吐出後に乾燥させた際の外観はいずれも透明であった。本発明中によって得られた自動車ガラス用親水化剤の好ましい使用の形態は、ガラス親水化剤を収納する容器からトリガースプレーを用いて吐出させることであるが、その他の使用形態においても良好な性能を有することは言うまでもない。本発明によって得られた自動車用ガラス親水化剤を低温の環境下で使用する場合、粘度が上昇を想定してあらかじめ23℃における液の粘度を低めにしておくこと、より具体的には4.0mPa・s程度以下にすることが好ましい。本発明においてはアクリルアミド系重合物の混合比率は粘度が請求項に記載される範囲内であれば特に問わないが、混合比率が小さい場合、ガラス親水化剤の施工面が汚れているなど、条件によって弾かれてうまく施工できないことがあるため、汚れたガラス面に使用することが多い場合0.1重量%程度以上にしておくことが好ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、カチオン性アクリルアミド重合物、ノニオン性アクリルアミド、カチオン性アクリルアミドとノニオン性アクリルアミドの共重合物より選ばれる1種または2種以上のアクリルアミド系高分子とを含有し、JISZ8803に規定される単一円筒形回転粘度計で測定した粘度が23℃で5.5mPa・s以下であるガラス親水化剤を用いることにより、降雨時に自動車のミラーやサイドガラス、リヤガラスに付着し視界の妨げとなる水滴を短時間で除去し、長時間視界を確保できる。
Claims (4)
- アクリル酸エステル類の重合物からなるカチオン性アクリルアミド系重合物、
アクリルアミドの重合物からなるノニオン性アクリルアミド系重合物、
アクリル酸エステル類とアクリルアミドの共重合物
からなる群より選ばれる少なくとも一種のアクリルアミド系高分子を含有する自動車用ガラス親水化剤であって、JISZ8803に規定される単一円筒形回転粘度計における粘度が23℃で5.5mPa・s以下であることを特徴とする自動車用ガラス親水化剤。 - 請求項1に記載の自動車用ガラス親水化剤であって、ノニオン性界面活性剤を濃度0.007乃至0.01重量%の範囲で含有していることを特徴とする自動車用ガラス親水化剤。
- 請求項2に記載の自動車用ガラス親水化剤であって、ノニオン性界面活性剤がパーフルオロアルキル基を含有することを特徴とする自動車用ガラス親水化剤。
- 請求項1乃至3に記載の自動車用ガラス親水化剤であって、ガラス親水化剤を収納する容器からトリガースプレーを用いて吐出させて使用することを特徴とする自動車用ガラス親水化剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003033994A JP2004244471A (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 自動車用ガラス親水化剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003033994A JP2004244471A (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 自動車用ガラス親水化剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004244471A true JP2004244471A (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=33019807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003033994A Pending JP2004244471A (ja) | 2003-02-12 | 2003-02-12 | 自動車用ガラス親水化剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004244471A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017006707A1 (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-12 | セントラル硝子株式会社 | 防曇性被膜形成用塗布剤、防曇性被膜形成物品及び防曇性被膜形成物品の製造方法 |
JP2017019985A (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-26 | セントラル硝子株式会社 | 防曇性被膜形成用塗布剤、防曇性被膜形成物品及び防曇性被膜形成物品の製造方法 |
WO2017033532A1 (ja) * | 2015-08-21 | 2017-03-02 | セントラル硝子株式会社 | 防曇性被膜、防曇性被膜形成物品及び防曇性被膜形成物品の製造方法 |
-
2003
- 2003-02-12 JP JP2003033994A patent/JP2004244471A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017006707A1 (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-12 | セントラル硝子株式会社 | 防曇性被膜形成用塗布剤、防曇性被膜形成物品及び防曇性被膜形成物品の製造方法 |
JP2017019985A (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-26 | セントラル硝子株式会社 | 防曇性被膜形成用塗布剤、防曇性被膜形成物品及び防曇性被膜形成物品の製造方法 |
WO2017033532A1 (ja) * | 2015-08-21 | 2017-03-02 | セントラル硝子株式会社 | 防曇性被膜、防曇性被膜形成物品及び防曇性被膜形成物品の製造方法 |
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