JP2004244185A - 円形部品の整列供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造簡単にして操作性に優れ、Oリング等の円形部品を安定して整列整送できるようにした整列供給装置を提供する。
【解決手段】トレイ4を介してケース2内にOリングWをばら積み状態で投入し、そのケース2を回転させることで撹拌羽根8にて跳ね上げるように撹拌する。跳ね上げたOリングWをフィード板3上の部品載置エリア14に載せ、初期送り出し用エアブローノズル21からのエア噴射によりゲート部25を通過させながら部品送路15内に導く。同時に牽引用エアブローノズル22からエア噴射して、それによる牽引力にて整列整送してフィード板3の終端部までOリングWを供給する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円形の部品を整列して供給するための装置に関し、特にOリングに代表されるようなばら積み状態の円形部品を一つ一つに分離して平置き状態に整列した上で順次供給するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の整列装置として特許文献1に記載のもののほか特許文献2に記載のものが知られている。
【0003】
これら従来の装置では、軸心を水平にした円形のケース内にOリングをばら積み状態で収容した上で密閉状態とするとともに、ケースの上部にはケースの円筒内周面の接線方向を指向しつつケース内部に開口する整列通路を設けてある。そして、外部からの圧縮空気の吹き込みによりケースの円筒内周面に沿った空気流を発生させるとともにその空気流をもってケース内のOリングを撹拌させ、一部のOリングをケースの円筒内周面に沿って上昇させることにより、最終的にはそのOリングを上記整列通路に導くようになっている。
【0004】
【特許文献1】
実開平1−76818号公報 (第1図および第3図)
【0005】
【特許文献2】
特開2000−289839号公報 (図1および図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
これらの従来の技術では、ケースを密閉状態としているためにOリングの投入に際してその都度ケースの一部を開閉操作しなければならず、作業性が悪いものとなっている。また、ケース内でのOリングの撹拌操作はその全てを圧縮空気の圧力に依存しているため、その圧縮空気の圧力や供給量が一定のままであると、例えばケース内のOリングの量が減少してきた場合に圧縮空気の無駄を伴うことになるばかりでなく、その整列動作の安定性に欠けるほか、よりサイズの大きなOリングの整列供給にも対応しようとする場合には、ケース内に導入すべき圧縮空気の圧力や供給量を増加させる必要があり、それによって圧縮空気の無駄も一段と多くなるとともに騒音も大きくなることとなって好ましくない。
【0007】
その一方、Oリングのサイズが異なるものに柔軟に対応しようとする場合、およびケース内でのOリングの量の増減にも対応しようとする場合には、ケース内に導入すべき圧縮空気の圧力や供給量を積極的且つ段階的に変化させることが理想であるが、必然的に設備や制御の高機能化と複雑化を招くこととなり、全体としてのコストアップが余儀なくされる。
【0008】
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、とりわけ構造簡単にして操作性に優れるとともに、例えばケース内に収容されることになるOリング等の部品の量の増減やサイズ違いの部品の整列にも柔軟に対応できるようにした整列供給装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、内面に撹拌羽根を有しているとともに軸心を水平状態もしくは傾けて配置され、内部にOリング等のリング状の部品がばら積み状態で収容される有底円筒状のケースと、ケースをその軸心周りに回転させる回転駆動手段と、少なくとも一部が部品載置エリアとしてケース内に臨んでいるとともに、部品載置エリア以外の部分にその部品載置エリアに連続する部品送路が形成されている水平なフィード板と、上記部品載置エリアから部品送路側に向かって部品に送り出し力を付与するエアブローノズル等の送り出し手段とを備えていて、上記ケースの回転運動に伴い撹拌羽根が跳ね上げた部品を部品載置エリアに載せた上で、その部品を部品送路に沿って整列供給するようになっていることを特徴とする。
【0010】
この場合において、部品整列供給性や整列安定性を考慮すると、請求項2に記載のように、フィード板に形成された部品送路がケースの開放部からその外側まで延びていることが望ましく、また請求項3に記載のように、フィード板の部品載置エリアには、部品送路側に向かって一つの部品の通過のみを許容するゲート部が設定されていることが望ましい。
【0011】
したがって、請求項1に記載の発明では、一端が開口した有底円筒状のケースがその軸心周りに回転駆動されるのに伴い、そのケース内にばら積み状態にて収容されているOリング等の部品が撹拌羽根にてケース回転方向に強制撹拌される。その一方、回転しているケース内には水平なフィード板が臨んでいるので、撹拌羽根によって跳ね上げられた一部の部品がフィード板の部品載置エリアにいわゆる平置き状態で載せられることになる。そして、フィード板上には部品載置エリアから部品送路側を指向する部品送り出し力がエアブローノズル等の送り出し手段によって付与されていることから、上記のようにフィード板の部品の載置エリアに載せられた部品は部品送路側へとスムーズに送り出されることになる。
【0012】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、下記に列挙するような効果が得られる。
【0013】
(1)Oリング等の部品が収容されるケースは一端が開放された有底円筒状のものとしたので、部品の投入に際してその都度開閉する必要がなく、部品投入作業の作業性に優れる。
【0014】
(2)ケース内に収容された部品の撹拌は、ケースと一体の撹拌羽根をモータ等の回転駆動手段にて強制撹拌させることにより行うようにしたので、圧縮空気の力により撹拌する方式と比べて整列安定性に優れるとともにエネルギーロスもなく、また騒音の発生がないために静粛性にも優れる。
【0015】
(3)撹拌羽根による純機械的撹拌方式としたので、収容されている部品の増減や部品のサイズの違いにかかわらず安定して撹拌作業を行うことができ、撹拌条件を可変制御する必要がない。したがって、構造および制御の簡素化によって設備費を低減できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1〜5は本発明に係る整列供給装置の好ましい実施の形態を示しており、特に図1はその垂直断面図を、図2は平面図をそれぞれ示している。なお、本実施の形態では、円形部品として、機械構造物において油や水に対するシール性が要求される部分に多用されるOリングWを整列供給する場合の例を示している。
【0017】
図1に示すように、台座1上には、開放部2aをもって一端が開放した有底円筒状のケース2が横向きで支持されているとともに、そのケース2の内部に全長の半分程度が臨むようにして水平なフィード板3とトレイ4とが互いに重なり合うように配置されている。なお、フィード板3はケース2のほぼ中心線上に位置している。
【0018】
より詳しくは、台座1にはわずかに後傾したブラケット5が立設されていて、このブラケット5には回転駆動手段であるモータ6が装着されている。モータ6の回転軸にはアダプタ7を介してケース2の底部2bが連結されている。これにより、ケース2はその開放部2a側が上向き加減となるように軸心がわずかに傾いた状態でモータ6に支持されていて、その軸心を回転中心として回転駆動されるようになっている。なお、ケース2の軸心が水平となるように支持させてもよいことは言うまでもない。
【0019】
また、ケース2の円筒内周面には、その開放部2a側から奧部側に向かって高さ寸法が漸次大きくなるように形成された単一の撹拌羽根8が装着されている。なお、撹拌羽根8はケース2自体の軸心と平行であってもよく、また螺旋状のものとなるように所定の捻れ角を有していてもよい。そして、後述するようにケース2内には整列対象となる円形部品としてのOリングWがばら積み状態で収容もしくは貯留されることから、ケース2が回転駆動されることでその内部に収容されたOリングWが撹拌羽根8にて上方に掻き上げられるようにして撹拌されるようになっている。
【0020】
同様に、台座1上にてブラケット5と対向するように配置したもう一方のブラケット9にはケース2と干渉しないように水平なフィード板3が固定支持されていて、その全長のおよそ半分が開放部2aからケース2内に臨んでいるとともに、残りの部分が開放部2aからケース2の外部まで延びて突出している。このフィード板3は、図4,5に示すようにエンドブロック10を固定した略変形矩形状の底板11の上にスペーサとしての左右一対のガイドレール12を載置して図示外のビス等にて着脱可能に固定するとともに、その上から同じく略矩形状の上部カバー13をかぶせて同じくビス等にて着脱可能に固定し、全体として偏平シュート状のものとして形成してある。これによって、フィード板3のうちケース2の奥部側に近い部分では底板11のみによってフラットな部品載置エリア14が形成されているとともに、それ以外の部分にはガイドレール12の厚みに相当する断面が超偏平矩形状の部品送路15が部品載置エリア14に連続するように形成されている。
【0021】
ここで、部品送路15の厚み(高さ)および幅寸法は、その整列安定性を考慮して整列整送しよとするOリングWの厚みおよび最大外径寸法のそれぞれ1.1〜1.3倍程度に設定するのが望ましい。
【0022】
また、フィード板3のうちエンドブロック10と反対側の終端部では、互いに対向配置したガイドレール12の端部が突起部16として突出していて、実質的に部品送路15の最終端部でその送路幅を狭めている。これにより、突起部16は部品送路の終端部まで整列整送されてきたOリングをその位置に位置決めする位置決め手段を形成している。
【0023】
同時に、その突起部16の近傍には検知手段として一対の光電センサ等の在席センサ17が対向配置されていて、この在席センサ17によって上記突起部16による位置決め位置でのOリングWの在席,不在席を検知するようになっている。なお、上記位置決め位置から図示外の治具等によるOリングWの取り出し容易性を考慮して、図5に示すようにフィード板3の一部を形成している底板11には矩形状の切欠部18が、上部カバー13には同等位置に円形の逃げ穴19がそれぞれに形成されている。
【0024】
上記フィード板3には整列供給対象となるOリングWに送り出し力を付与するために合計三つのエアブローノズル21,22,23が形成されている。より具体的には、底板11上のエンドブロック10には部品載置エリア14側から部品送路15側に向かって矢印P1方向に圧縮空気を吹き出す初期送り出し用エアブローノズル21が配置されている一方、上部カバー13には部品送路15のうちその長手方向中間部から終端部側に向かって矢印P2方向に圧縮空気を吹き出す牽引用エアブローノズル22と、逆に部品送路15側から部品載置エリア14側に向かって矢印P3方向(図7)に圧縮空気を吹き出す逆噴射用エアブローノズル22がそれぞれ隣接配置されている。
【0025】
これらのエアブローノズル21,22,23はそれぞれに機能が分かれていて、初期送り出し用エアブローノズル21は、撹拌羽根8にて跳ね上げられたOリングWが部品載置エリア14に載置された時点でそのOリングWを部品送路15側に送り出す役目をする一方、牽引用エアブローノズル22は、部品送路15の始端部に導入されたOリングWを同ノズル22からのエア噴射に伴う吸引力によって部品送路15の終端部側まで牽引する役目をするようになっている。さらに、逆噴射用エアブローノズル23は、万が一部品送路15の始端部でOリングWが詰まった場合にこれを排除する役目をするようになっている。
【0026】
上記フィード板3上に配置されたトレイ4は図3に示すように略樋状のものであって、ブラケット20を介して上部カバー13に固定されている。また、トレイ4はケース2の奥部側に向かって下り勾配の傾斜姿勢となっているとともに、その先端部には同じくケース2の奥部側に向かってさらに下り勾配の傾斜姿勢となる舌片状のゲート板24が一体に突設されている。このゲート板24は図2から明らかなように平面視にて底板11上の部品載置エリア14と完全に重なり合っていて、その底板11との間に一つのOリングWが通過し得るだけの高さaのゲート部25を形成している。これによって、後述するように例えばOリングWが二枚重ねのままで通過するのを未然に防止するようになっている。
【0027】
また、上記台座1上の一方のブラケット5にはリードスイッチあるいは近接スイッチ等のケース位置確認センサ26が装着されている一方、ケース2の底壁外面には撹拌羽根8と回転方向の位相が一致する位置にマグネット等のドグ27が装着されている。すなわち、ケース位置確認センサ26は撹拌羽根8が真下に位置したことを確認検出するためのものであり、後述するようにこの検出出力をもって各エアブローノズル21,22,23からの圧縮空気の噴射タイミングが制御されるようになっている。
【0028】
このように構成された整列供給装置によれば、梱包されたOリングWをビニール袋等より適量取り出して一旦トレイ4に載せ、このトレイ4からOリングWを徐々にケース2内に投入してばら積み状態で貯留する。
【0029】
この状態で起動スイッチを投入すると、フィード板3に付設された在席センサ17は該当する位置にOリングWが在席していないことを条件にON作動するいわゆる逆動作型のものであることから、この在席センサ17のON作動を条件にモータ6が起動してケース2が回転する。同時に、初期送り出し用エアブローノズル21および牽引用エアブローノズル22から圧縮空気が間歇的に噴射される。
【0030】
ケース2が回転すると、そのケース2内のOリングWがそのケース2とともに回転する撹拌羽根8によって回転方向に跳ね上げられるようにして撹拌される。そして、撹拌羽根8がフィード板3よりも上方位置まで達したときにOリングWが自重により落下し、特定の条件もしくは所定の確率でフィード板3の部品載置エリア14に一個もしくは複数のOリングWが平置き状態で載せられる。
【0031】
フィード板3の部品載置エリア14にOリングWが一個載った場合には、初期送り出し用エアブローノズル21からの間歇的なエア噴射によりそのOリングWには部品送路15側への送り出し力が付与されることから、OリングWはゲート部25を通過して部品送路15内に進入する。部品送路15内に入ったOリングWには、初期送り出し用エアブローノズル21からのエア噴射に基づく送り出し力に加えて、牽引用エアブローノズ22ルからのエア噴射に基づく牽引力もしくは吸引力が作用することから、OリングWは部品送路15の終端の突起部16に当接するまで整列搬送され、その位置で位置決めされて停止する。
【0032】
そして、OリングWが突起部16に当接する位置まで搬送されると在席センサ17がOFF作動し、タイマー制御のためにそのOFF作動からわずかに遅れてモータ6が停止し、同時に初期送り出し用エアブローノズル21および牽引用エアブローノズル22からのエア噴射も停止する。
【0033】
この後、Oリング組付作業に際して先にフィード板3の終端部に位置決めされたOリングWが取り出されると在席センサ17が再びON作動することから、以降は上記一連の動作を繰り返すことになる。
【0034】
一方、図6に示すようにフィード板3の部品載置エリア14にOリングWが数個重なったままで載せられたような場合には、たとえ初期送り出し用エアブローノズル21からエア噴射を行ったとしても、詰まり現象によってOリングWが停留したままとなり、OリングWが一つもゲート部25を通過できないことがある。このような場合には、いつまでも在席センサ17がOFF作動しないことになる。
【0035】
そこで、上記のように正規動作をもってフィード板3の終端部から整列整送後のOリングWが取り出されたことを条件に在席センサ17がON作動したならば、そのON作動をもって図示外のタイマーを作動させ、そのタイマー設定時間を経過しても在席センサ17がOFF作動しない場合には、図7に示すように逆噴射用エアブローノズル23から矢印P3方向にエアを噴射させる。これにより、同図に示すようにゲート部25の直前位置にて停留していた数個のOリングWはエア噴射により吹き飛ばされるようにして排除され、再びケース2内に戻されることになる。そして、以降は上記と同様にしてケース2の回転によるOリングWの撹拌が行われる。
【0036】
なお、逆噴射用エアブローノズル23からのエアの噴射はケース位置確認用センサ26がドグ27を検知したタイミングで所定時間行うものとし、こうすることにより撹拌羽根8が最も低い位置に位置している状態でフィード板3上のOリングWが逆噴射用エアブローノズル23からのエア噴射により確実に吹き飛ばされてケース2内に戻されることになる。
【0037】
このように本実施の形態によれば、OリングWの整列整送を安定して且つ連続的に行えるようになる。
【0038】
ここで、フィード板3の終端部まで整列整送されたOリングWの取り出し方法の具体例を次に説明する。
【0039】
先ず、OリングWをフィード板3から2〜3個連続して取り出す必要がある場合には、図8に示すように部品走路15上に複数のOリングWを前詰め方式にてストレージさせて、その複個のOリングWのストレージの完了を最後列のOリング位置に配置した在席センサ17にて検知する。この場合、牽引用エアブローノズル22から常時エアを噴射させておけば、最先端(最前列)のOリングWが取り出される毎にエアによる送り出し力で後続のOリングWが順次前詰めされる。
【0040】
また、フィード板3の部品走路15の終端部まで整列整送されて位置決めされたOリングWを取り出す際には、例えば図9に示すように専用の治具30を用いることが望ましい。より具体的には、フィード板3の部品走路15の終端部に位置決めされたOリングWに対してその上方から治具30を挿入してその治具30側にOリングWを圧入支持させ、そのまま相手側部品31の組み付け穴32に圧入するものとする。こうすることにより、OリングWを直接手で触れることなくそのOリングWの取り出しと組み付けが可能となる。
【0041】
一方、ほぼ同様の治具30を用いることを前提としつつ、OリングWを複数個まとめて治具30にセットした上で一個づつ相手側部品に組み付けるような場合には、図10に示すようにフィード板3の終端部に必要個数(本例では4個)分のOリングWを段重ね状態で位置決めするものとする。必要個数のOリングWの在席確認は最上段のOリングWを在席センサ17にて検知することにより行う。そして、図9とほぼ同様の治具30を4個のOリングWの中に挿入してそれら4個のOリングWを一括して取り出すものとする。なお、必要に応じてフィード板3の終端部にOリングWの飛び出し防止用のための開閉可能なカバーを設けてもよい。
【0042】
OリングWの組付作業を機械で自動的に行う場合には、図11に示すようにフィード板3と組付機械側の受け入れシュート33とを直結する一方、在席センサ17によるOリングWの不在席信号(ON作動)をもってOリングWの整列要求を出して、連続的にOリングWを整列整送するものとする。
【0043】
この場合、図12に示すようにフィード板3の終端部に整列整送されてきたOリングWを、組付機械側からの要求により横方向(矢印P4方向)もしくは上下方向等に図示外のエアシリンダ等にてシフトさせて、いわゆるエスケープ方式にて供給することも可能である。
【0044】
図13はフィード板3の終端部まで整列整送されてきたOリングWをその位置にて相手側部品に直接組み付ける場合に例を示している。
【0045】
すなわち、筒状の相手側部品であるパイプ34の先端のOリング溝35にOリングWを組み付けるにあたり、フィード板3の終端に二本のゴムホース36を並べて配置して、実質的にそのフィード板3をゴムホース36の長さ分だけ延長してあるとともに、その上に開閉式の蓋37を設けて、フィード板3にて整列整送されてきたOリングWが二本のゴムホース36にまたがるような位置で停止するように予め調整してある。そして、OリングWがその位置に到達したならば蓋37を開き、OリングWにパイプ34の先端を押し付けながらゴムホース36の端部方向に引き出し、ゴムホース36,36同士のなす略V字状の溝部のほか、ゴムホース36の円筒面と端面とのエッジ部を使って瞬間的にOリングWを押し上げることでパイプ34側のOリング溝35に装着するようにすれば、OリングWを手で触れることなくその装着が可能となる。OリングWの装着を終えたならば、蓋37を閉じて次のOリングWの到達を待つことになる。
【0046】
ここで、発明の効果の欄に記載した以外の本実施の形態の主要な効果をその発生要因とともに記載すれば下記のとおりである。
【0047】
(1)フィード板3上のOリングWをエア噴射による送り出し力と牽引力とで整列整送するので、比較的低圧で且つ流量の少ないエア噴射であっても確実に整列供給することができ、ケース内のOリングの貯蔵量によって整列供給能力が変化してしまうことがない。また、フィード板の長さを短くでき、装置全体のコンパクト化の上でも有利となる。
【0048】
(2)牽引用エアブローノズル22があることによって、初期送り出し用エアブローノズル21からの噴射エアが部品送路15まで届かないことがあっても、その部品送路15での整列整送を確実に行える。また、部品載置エリア14にOリングWが段重ね状態で載せられた場合に、初期送り出し用エアブローノズル21からの噴射エアでその段重ね状態を崩すことができる利点がある。
【0049】
(3)フィード板3上をエアの力にてOリングWを整列整送することにより、OリングWへのごみやほこり等の付着を未然に防止できるほか、万が一OリングWにごみやほこり等が付着している場合にはそれを取り除きやすくなり、OリングW本来の機能である気密性を確実に維持できる。
【0050】
(4)ゲート部25の手前でOリングWが停留した場合に、逆噴射用エアブローノズル23からのエア噴射で停留しているOリングWを速やかに排除でき、フィート板3の終端部のOリングWが在席していない状態を速やかに解消できる。
【0051】
(5)ケース2内の撹拌羽根8が最も下側に位置した状態で、逆噴射用エアブローノズル23からのエア噴射で停留しているOリングWを排除するようにしているので、部品載置エリア14から部品送路15側へのOリングWの供給遅れが生じにくい。
【0052】
(6)OリングWがフィード板3の終端部の突起部16に当接して停止した後、それよりわずかに遅らせて牽引用エアブローノズル22からのエア噴射を停止するようにしているので、突起部16に当接したOリングWがわずかに跳ね返ったとしても上記エアの力で確実に前詰めでき、Oリングの位置決め精度が高くなる。
【0053】
(7)フィード板3上のガイドレール12の位置を調整するかもしく交換を行って、部品送路15の厚み(高さ)および幅寸法を変更するだけでサイズ違いのOリングWの整列整送にも柔軟に対応できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る整列供給装置の好ましい実施の形態を示す垂直断面図。
【図2】図1の平面説明図。
【図3】図1,2におけるトレイの斜視図。
【図4】(A)は図1,2におけるフィード板のみの平面図、(B)はその垂直断面図。
【図5】図4におけるフィード板の分解図。
【図6】図1の作動説明図。
【図7】図6に続く作動説明図。
【図8】図4に示したフィード板の変形例を示す要部平面図。
【図9】フィード板からの治具によるOリング取り出し方法を示す説明図。
【図10】図9の変形例を示すフィード板の要部断面説明図。
【図11】フィード板からのOリング取り出し方法の他の例を示す説明図。
【図12】図11の変形例を示す平面図。
【図13】フィード板からのOリング取り出し方法のさらに他の例を示す説明図。
【符号の説明】
2…ケース
2a…開放部
3…フィード板
4…トレイ
6…モータ(回転駆動手段)
8…撹拌羽根
14…部品載置エリア
15…部品送路
16…突起部(位置決め手段)
17…在席センサ(検知手段)
21…初期送り出し用エアブローノズル(送り出し手段)
22…牽引用エアブローノズル
23…逆噴射用エアブローノズル
24…ゲート板
25…ゲート部
W…Oリング(円形部品)

Claims (9)

  1. 内面に撹拌羽根を有しているとともに軸心を水平状態もしくは傾けて配置され、内部にリング状の部品がばら積み状態で収容される有底円筒状のケースと、
    ケースをその軸心周りに回転させる回転駆動手段と、
    少なくとも一部が部品載置エリアとしてケース内に臨んでいるとともに、部品載置エリア以外の部分にこの部品載置エリアに連続する部品送路が形成されている水平なフィード板と、
    上記部品載置エリアから部品送路側に向かって部品に送り出し力を付与する送り出し手段と、
    を備えていて、
    上記ケースの回転運動に伴い撹拌羽根が跳ね上げた部品を部品載置エリアに載せた上で、その部品を部品送路に沿って整列供給するようになっていることを特徴とする円形部品の整列供給装置。
  2. フィード板に形成された部品送路がケースの開放部からその外側まで延びていることを特徴とする請求項1に記載の円形部品の整列供給装置。
  3. フィード板の部品載置エリアには、部品送路側に向かって一つの部品の通過のみを許容するゲート部が設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の円形部品の整列供給装置。
  4. 送り出し手段は、部品載置エリアから部品送路側に向かって圧縮空気を吹き出す初期送り出し用エアブローノズルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の円形部品の整列供給装置。
  5. 初期送り出し用エアブローノズルとは別に、部品送路側からその部品送路の終端部側に向かって圧縮空気を吹き出して牽引力による部品送り出し力を発生させる牽引用エアブローノズルが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の円形部品の整列供給装置。
  6. ゲート部を部品送路側に向かって通過できなかった部品を排除するために、部品送路側からゲート部側に向かって圧縮空気を吹き出す逆噴射用エアブローノズルが設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の円形部品の整列供給装置。
  7. 部品送路の終端部には、その位置まで到達した部品を受容して当該位置に位置決めする位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の円形部品の整列供給装置。
  8. 部品送路の終端部には部品の到達,未到達を検知する検知手段が設けられていて、
    この検知手段の出力に基づき回転駆動手段の回転制御とエアブローノズルからの圧縮空気の噴射制御が行われるようになっていることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の円形部品の整列供給装置。
  9. フィード板の上に部品投入用のトレイが設けられていて、このトレイの一部がゲート部として機能するゲート板を形成していることを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載の円形部品の整列供給装置。
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