JP2004243992A - 鞍乗り型車両のラジエータグリル取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータグリルに変形や破損を生じても、ラジエータ本体に影響が及ぶのを防止することができ、その結果、修理コストを低減することができる鞍乗り型車両のラジエータグリル取付構造の提供。
【解決手段】エンジンの前方にラジエータ本体58を配置するとともにラジエータ本体58の前方にラジエータグリル71を配置し、ラジエータグリル71の全ての支持部75,81をラジエータ本体58に対し車体フレーム12を介在させて連結させてなることで、外力によってラジエータグリル71に変形や破損を生じても、この変形や破損の力を車体フレーム12で受ける。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鞍乗り型車両のラジエータグリル取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
鞍乗り型車両のラジエータグリル取付構造としては、エンジン前方にラジエータ本体を設けるとともに、ラジエータ本体にその前側を覆うように直接ラジエータグリルを取り付けているものが一般的である。また、これとは別に、ラジエータグリルの一側を車体フレームに支持するとともに、他側をラジエータ本体から突出したステーに取り付け、このステーに車体カバー部材を取り付けたラジエータグリル取付構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実公平7−16551号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1記載のものを含め、従来は、ラジエータグリルがラジエータ本体に少なくともその一部は直接的に取り付けられているため、ラジエータグリルに変形や破損が生じるような事態が発生すると、ラジエータ本体にも影響が及んで変形や破損を生じてしまう。その結果、ラジエータグリルに比して高価なラジエータ本体までも交換しなければならず、修理コストが嵩んでしまうという問題があった。このような問題は、不整地を走行する鞍乗り型車両において特に生じやすい問題であり、改善の必要性が高い。
【0005】
したがって、本発明は、ラジエータグリルに変形や破損を生じても、ラジエータ本体に影響が及ぶのを防止することができ、その結果、修理コストを低減することができる鞍乗り型車両のラジエータグリル取付構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、エンジン(例えば実施の形態におけるエンジン13)前方にラジエータ本体(例えば実施の形態におけるラジエータ本体58)を配置するとともに該ラジエータ本体の前方にラジエータグリル(例えば実施の形態におけるラジエータグリル71)を配置し、該ラジエータグリルの全ての支持部(例えば実施の形態における嵌合軸部75,81)を前記ラジエータ本体に対し車体フレーム(例えば実施の形態における車体フレーム12)を介在させて連結させてなることを特徴としている。
【0007】
このように、ラジエータグリルの全ての支持部がラジエータ本体に対し車体フレームを介在させて連結されているため、外力によってラジエータグリルに変形や破損を生じても、この変形や破損の力を車体フレームで受けることになり、ラジエータ本体に影響が及ぶのを防止することができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記ラジエータグリルは、左右方向中央のセンタグリル(例えば実施の形態におけるセンタグリル72)と左側の左側グリル(例えば実施の形態における左側グリル73L)と右側の右側グリル(例えば実施の形態における右側グリル73R)とに三分割されており、前記センタグリルを前記車体フレームの左右一対のダウンパイプ(例えば実施の形態におけるダウンパイプ40)で支持するとともに、前記左側グリルを左側の前記ダウンパイプと左側の車体カバー部材(例えば実施の形態における左側シュラウド85L)とで支持し、前記右側グリルを右側の前記ダウンパイプと右側の車体カバー部材(例えば実施の形態における右側シュラウド85R)とで支持してなることを特徴としている。
【0009】
このように、ラジエータグリルがセンタグリルと左側グリルと右側グリルとに三分割されているため、例えば、左右方向一側の車体カバー部材を介して外力が導入され、左側グリルまたは右側グリルのうちこの車体カバー部材に支持された一方のグリルに変形や破損を生じることがあっても、センタグリルおよび他方のグリルに影響が及ぶのを防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明における前後左右は車両の前進時の進行方向における前後左右である。
【0011】
図1は、本実施形態が適用された鞍乗り型車両を示す側面図である。
この鞍乗り型車両11は、主として不整地を走行する不整地走行車両いわゆるバギー車である。この鞍乗り型車両11は、その骨格を構成する主としてパイプ材からなる車体フレーム12と、車体フレーム12の前後方向における略中央位置に搭載されたエンジン13と、車体フレーム12に上下揺動しかつ左右に操舵されるように支持されて車体前部の左右両側に配置された前輪(車輪)14と、車体フレーム12に上下に揺動するように支持されて車体後部の左右両側に配置された後輪(車輪)15とを有している。
【0012】
また、この鞍乗り型車両11は、車体前部中央に配置されるヘッドライト20と、車体前側上部に左右方向に延在するように設けられた前輪14を操舵するためのハンドルバー21と、前後方向中央の上部に設けられた燃料タンク22と、この燃料タンク22の後側に設けられたシート23と、エンジン13の左右両側方に設けられたステップ24等とを有している。
【0013】
そして、この鞍乗り型車両11においてその表面側を構成するボディカバー26は、車体前部中央のヘッドライト20の周囲を囲いつつ車体前部上側を覆うように配置されるフロントカバー27と、シート23と一体的に設けられ車体後部上側を覆うように配置されるリヤカバー28とを有している。なお、リヤカバー28は後輪を覆うリヤフェンダ29を含んでいる。
【0014】
車体フレーム12は、図2に示すように、上部において前後方向に沿うとともに前部側が下方に傾斜する左右一対のアッパーパイプ31の前端部が、下部において前後方向に沿う左右一対のメインパイプ32の途中から分岐するように前方かつ斜め上方に延出する左右一対のフロントパイプ33の前端側に連結され、これらフロントパイプ33の下側にアッパーパイプ31の延長上に配置されるように左右一対のフロントアームパイプ34が連結され、これらフロントアームパイプ34の下端部が下部で両メインパイプ32の前端側に連結されている。さらに両フロントパイプ33の前端部が左右方向に沿うフロントクロスパイプ35に連結され、左右一対のメインパイプ32の前端部が左右方向に沿うフロントクロスパイプ36に連結されている。
【0015】
また、車体フレーム12には、左右一対のアッパーパイプ31のフロントパイプ33より上側の前部所定位置に、下方かつ斜め後方に延出するように左右一対のダウンパイプ40が連結され、これらダウンパイプ40の下端部は左右一対のフロントパイプ33の中間位置に連結され、さらにその延長上に配置されるように左右一対のフロントパイプ33と左右一対のメインパイプ32とに左右一対のフロントサブパイプ41が連結されている。
【0016】
さらに、車体フレーム12には、左右一対のメインパイプ32に、それぞれ前輪14用の図示せぬサスペンション装置を支持するためのフロントロアアームブラケット42が前後に固定され、左右一対のフロントパイプ33に、それぞれ前輪14用のサスペンション装置を支持するためのフロントアッパーアームブラケット43が前後に固定され、さらに、アッパーパイプ31におけるダウンパイプ40との連結位置の前側にも左右方向に沿って前輪14用のサスペンション装置を支持するためのフロントクッションブラケット44が固定されている。
【0017】
加えて、車体フレーム12には、両メインパイプ32に、ステアリングボトムホルダ45を支持するフロントロアクロスプレート46が架設され、両アッパーパイプ31に、ステアリングホルダブラケット47を介してステアリングホルダ48を支持するステアリングホルダパイプ49が架設されている。そして、ステアリングボトムホルダ45とステアリングホルダ48とで上記ハンドルバー21に連結されるステアリングシャフト50が回動自在に支持される。
【0018】
また、車体フレーム12には、両フロントパイプ33の後端側にエンジンマウントフロントブラケット51が固定されており、両メインパイプ32のフロントパイプ33が連結される位置よりも若干後側にエンジンマウントロアブラケット52が固定されていて、さらに、両アッパーパイプ31におけるエンジンマウントロアブラケット52の上方位置にエンジンアッパーブラケット53が固定されている。そして、車体フレーム12には、これらエンジンマウントフロントブラケット51、エンジンマウントロアブラケット52およびエンジンアッパーブラケット53を介してエンジン13(図1参照)が搭載されることになる。
【0019】
さらに、車体フレーム12には、両フロントパイプ33のそれぞれに台座状のラジエータステー55がダウンパイプ40の連結位置よりも若干後側にずれて固定されており、両アッパーパイプ31のそれぞれに、ステアリングシャフト50との交差位置に近接してラジエータステー56(図2において左側のみ図示)が固定されている。そして、下側の両ラジエータステー55に取り付けられた環状の弾性グロメット57に、熱交換器であるラジエータ本体58の下部の左右両側の図示せぬ嵌合軸部が差し込まれることになり、上側の両ラジエータステー56には、ラジエータ本体58の上部の左右の取付部60(図2において左側のみ図示)と左右一対の取付ブラケット61(図2において左側のみ図示)の後端部とがそれぞれボルト62で共締めされる。つまり、車体外方側からボルト62がラジエータ本体58の取付部60の図示せぬ取付穴に挿通され、取付ブラケット61の後端部の図示せぬ取付穴に挿通された後、ラジエータステー56の図示せぬネジ穴に螺合されることで、ボルト62とラジエータステー56とで取付部60および取付ブラケット61を挟持する。このようにして、ラジエータ本体58は車体フレーム12の両アッパーパイプ31および両フロントパイプ33に支持される。
【0020】
なお、上記した両取付ブラケット61は、それぞれの前端部がフロントクッションブラケット44の車体外方側の取付部64にボルト65によって取り付けられる。つまり、上側からボルト65が取付ブラケット61の前端部の図示せぬ取付穴に挿通され、フロントクッションブラケット44の取付部64の図示せぬネジ穴に螺合されることで、ボルト65とフロントクッションブラケット44とで取付ブラケット61を挟持する。
【0021】
ここで、上記した上下のラジエータステー56,55は、エンジンマウントフロントブラケット51、エンジンマウントロアブラケット52およびエンジンアッパーブラケット53より前側に配置されており、エンジン13の前方においてラジエータ本体58を車体フレーム12に支持することになる。
【0022】
加えて、車体フレーム12の両ダウンパイプ40には、上から順にオイルクーラステー67、オイルクーラロアステー68およびラジエータグリルステー69が固定されており、オイルクーラステー67およびオイルクーラロアステー68には図示せぬオイルクーラが固定されることになる。
【0023】
また、図3に示すように、オイルクーラステー67およびラジエータグリルステー69に、ラジエータグリル71が固定されることになり、この状態でラジエータグリル71はラジエータ本体58の前方に位置することになる。ここで、ラジエータグリル71は、左右方向中央のセンタグリル72と左側の左側グリル73Lと右側の右側グリル73Rとに三分割されている。なお、ラジエータ本体58とラジエータグリル71とでラジエータ74が構成されている。
【0024】
センタグリル72は、両ダウンパイプ40に固定されたオイルクーラステー67の車体内方側に延出するセンタグリル取付部77に取り付けられた環状の弾性グロメット76と両ダウンパイプ40に固定されたラジエータグリルステー69の車体内側方向に延出するセンタグリル取付部78に取り付けられた環状の弾性グロメット76とに、その全体を変形させながら、上下左右の四隅に形成された嵌合軸部(支持部)75を嵌合させることで、左右両側が両ダウンパイプ40に支持される。ここで、センタグリル72は変形容易な樹脂材料からなりフィン79を上下に複数有している。
【0025】
また、左側グリル73Lは、左側のダウンパイプ40に固定されたオイルクーラステー67の車体外方側に延出する側部グリル取付部83に取り付けられた環状の弾性グロメット82と左側のダウンパイプ40に固定されたラジエータグリルステー69の車体外方側に延出する側部グリル取付部84に取り付けられた環状の弾性グロメット82とに、その全体を変形させながら、片側の上下に形成された嵌合軸部(支持部)81を嵌合させることで、その右側が左側のダウンパイプ40に支持される。なお、左側グリル73Lは、その左側が車体カバー部材である左側シュラウド85Lに支持される(後述)。
【0026】
右側グリル73Rも、右側のダウンパイプ40に固定されたオイルクーラステー67の車体外方側に延出する側部グリル取付部83に取り付けられた環状の弾性グロメット82と右側のダウンパイプ40に固定されたラジエータグリルステー69の車体外方側に延出する側部グリル取付部84に取り付けられた環状の弾性グロメット82とに、その全体を変形させながら、片側の上下に形成された嵌合軸部81を嵌合させることで、その左側が右側のダウンパイプ40に支持される。なお、右側グリル73Rは、その右側が車体カバー部材である右側シュラウド85Rに支持される(後述)。なお、左側グリル73Lおよび右側グリル73Rも変形容易な樹脂材料からなりフィン86を上下に複数有している。
【0027】
そして、三分割されたこれらセンタグリル72、左側グリル73Lおよび右側グリル73Rによって、小石等が衝突するのを防止しつつ走行風をラジエータ本体58に案内する。なお、センタグリル72と左側グリル73Lおよび右側グリル73Rそれぞれとの間にはダウンパイプ40が介在するためこれらの間を介して小石等がラジエータ本体58側へ移動することも勿論ない。
【0028】
図4に示すように、フロントカバー27は、車体前部の中央上部に設けられヘッドライト20の上側を覆いつつ後方に延出する前部センタカバー(センタカバー)90と、車体前部の左側に設けられヘッドライト20の左側を覆いつつ後方に延出して左側の前輪14(図1参照)の車体内方側に対向する左側シュラウド85Lと、車体前部の右側に設けられヘッドライト20の右側を覆いつつ後方に延出して図示せぬ右側の前輪の車体内方側に対向する右側シュラウド85Rと、左側シュラウド85Lの左側に設けられて左側の前輪14の上側および後側を覆う左側フェンダ91Lと、右側シュラウド85Rの右側に設けられて右側の前輪の上側および後側を覆う右側フェンダ91Rと、ヘッドライト20の下側を覆いつつヘッドライト20と左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rとの隙間を覆う前部アンダーカバー92とを有している。
【0029】
これら前部センタカバー90、左側シュラウド85L、右側シュラウド85R、左側フェンダ91L、右側フェンダ91Rおよび前部アンダーカバー92はそれぞれ分割されており、それぞれが樹脂材料からなる一体成形品とされている。なお、これらを連結させて構成されるフロントカバー27は左右対称形状をなしている。
【0030】
左側シュラウド85Lおよび左側フェンダ91Lの取り付けと、右側シュラウド85Rおよび右側フェンダ91Rの取り付けとについて、図5において左側を例にとり具体的に説明する。なお、右側は左側に対して左右対称の構造となっている。
【0031】
左側シュラウド85Lには、その側部のほぼ中央に上側凸の円弧状に配列されて四つの取付穴94a〜94dが形成されており、左側フェンダ91Lにも同様の取付穴95a〜95dが形成されている。そして、これらのうち配列方向中間の取付穴94b,94c,95b,95cには、左側フェンダ91Lおよび左側シュラウド85Lを貫通するように車体外方側からそれぞれ樹脂クリップ96b,96cが嵌合され、樹脂クリップ96b,96cで左側フェンダ91Lおよび左側シュラウド85Lが挟持されることでこれら左側シュラウド85Lおよび左側フェンダ91Lが連結される。
【0032】
また、左側シュラウド85Lおよび左側フェンダ91Lの後端の取付穴94d,95dには、左側シュラウド85Lおよび左側フェンダ91Lを貫通するように車体内方側からボルト97dが嵌合されることになる。ここで、このボルト97dは、車体外方側の取付ブラケット98の後端部をも共締めすることになる。つまり、ボルト97dが車体内方側から左側シュラウド85Lの取付穴94dおよび左側フェンダ91Lの取付穴95dを貫通した後、車体外方側の取付ブラケット98の後端部のネジ穴99dに螺合されることになり、このようにしてボルト97dと取付ブラケット98とで左側フェンダ91Lおよび左側シュラウド85Lを挟持することで左側シュラウド85Lおよび左側フェンダ91Lを連結させる。
【0033】
また、左側シュラウド85Lおよび左側フェンダ91Lの前端の取付穴94a,95aには、左側フェンダ91Lおよび左側シュラウド85Lを貫通するように車体外方側からそれぞれボルト97aが嵌合されることになる。ここで、このボルト97aは、車体外方側の取付ブラケット98の前端部および車体内方側の取付ブラケット61の中間部をも共締めすることになる。つまり、ボルト97aが車体外方側の取付ブラケット98の取付穴99a、左側フェンダ91Lの取付穴95aおよび左側シュラウド85Lの取付穴94aを貫通した後、車体内方側の取付ブラケット61の中間部のネジ穴100aに螺合されることになり、このようにしてボルト97aと取付ブラケット61とで取付ブラケット98、左側フェンダ91Lおよび左側シュラウド85Lを挟持することで左側シュラウド85Lおよび左側フェンダ91Lを連結させる。
【0034】
なお、車体外側の取付ブラケット98には中間部に左側フェンダ91Lの下方に突出するステー部101がボルト97eで取り付けられることになる。つまり、ボルト97eがステー部101の取付穴95eに挿通された後、車体外側の取付ブラケット98の中間部のネジ穴99eに螺合されることになり、このようにしてボルト97cと取付ブラケット98とでステー部101を挟持することによって取付ブラケット98で左側フェンダ91Lを支持する。
【0035】
そして、メインの組立工程における車体フレーム12への組み付け前に、サブの組立工程において左側シュラウド85Lに左側フェンダ91Lおよび取付ブラケット98が、右側シュラウド85Rに右側フェンダ91Rおよび取付ブラケット98が予め取り付けられることになるが、いずれにおいても、前端の取付穴99a,94a,95aに挿通されるボルト97aは、予め車体フレーム12側に取り付けられることになる上記した車体内方側の取付ブラケット61をも共締めするため、これら前端の取付穴99a,94a,95aに係る取り付けのみメインの組立工程で行われる(後述する)。
【0036】
そして、上記のようにして左側フェンダ91Lが取り付けられた左側シュラウド85Lおよび右側フェンダ91Rが取り付けられた右側シュラウド85Rは、メインの組立工程における車体フレーム12への組み付け前に、サブの組立工程において、図6に示すように、ヘッドライト20にそれぞれ左右のヘッドライトステー103を介して取り付けられる。
【0037】
すなわち、ヘッドライト20は、左右両側から後方に延出する取付部104を有しており、これら取付部104には左右方向に沿う取付穴105が形成されていて、これら取付部104にヘッドライトステー103がその取付部106の取付穴107においてボルト108で取り付けられる。つまり、ヘッドライト20の車体外方側からヘッドライト20の取付穴105に挿通されたボルト108がヘッドライトステー103の取付部106のネジ穴107に螺合され、ボルト108とヘッドライトステー103とでヘッドライト20の取付部104を挟持することでヘッドライトステー103がヘッドライト20に取り付けられる。
【0038】
左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rには、それぞれ、上縁側の前後方向における中間位置に前後方向に沿いかつ車体内方側に突出するフランジ部110が形成されており、フランジ部110に形成された取付穴111において各ヘッドライトステー103の上側の取付部112の取付穴113に樹脂クリップ114で取り付けられる。つまり、左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rのそれぞれについて、樹脂クリップ114がフランジ部110の取付穴111およびヘッドライトステー103の取付部112の取付穴113に上側から嵌合され、フランジ部110および取付部112を挟持することで、両ヘッドライトステー103に左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rを連結させる。
【0039】
また、左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rの前端側には車体内方側に延出する取付片部116がそれぞれ形成されており、取付片部116に形成された取付穴117において前部アンダーカバー92が取り付けられる。つまり、左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rのそれぞれについて、樹脂クリップ119が、前部アンダーカバー92の下面の左右両側に形成された取付穴118と取付片部116の取付穴117とに下側から嵌合され、前部アンダーカバー92および取付片部116を挟持することで、前部アンダーカバー92と左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rとを連結させる。
【0040】
フロントカバー27は、サブの組立工程において、左側シュラウド85Lに左側フェンダ91Lが取り付けられ、右側シュラウド85Rに右側フェンダ91Rが取り付けられた状態でこれら左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rがヘッドライト20を介して連結され、さらに左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rに前部アンダーカバー92が取り付けられて、図7に示すように、フロントカバー27から前部センタカバー90を除いたフロントフェンダセット121(小組体)とされ、このフロントフェンダセット121がメインの組立工程で車体フレーム12に取り付けられることになる。
【0041】
すなわち、車体フレーム12への取り付けを行うメインの組立工程において、このフロントフェンダセット121を、車体フレーム12に前方かつ上方から被せるように配置する。そして、図8に示すように(図8においてはフロントフェンダセット121のうち便宜上ヘッドライト20およびヘッドライトステー103のみを示す)、ヘッドライト20の左右両側から下方に延出する取付軸部123を、車体フレーム12のフロントクッションブラケット44から前方に延出する取付部124に予め取り付けられている環状の弾性グロメット125に上側から押し込むことで嵌合させる。これにより、ヘッドライト20の下部が車体フレーム12に取り付けられる。
【0042】
そして、この状態で、フロントフェンダセット121についてさらに以下の車体フレーム12側への第1〜第5の取り付けを行う。
【0043】
図6に示すように両ヘッドライトステー103の下側に形成された取付部127の取付穴128にそれぞれボルト129を上側から挿通させた後、これらボルト129を車体フレーム12の左右のアッパーパイプ31に固定された台座状の両フロントフェンダセットブラケット131のネジ穴132に螺合させて、ボルト129とフロントフェンダセットブラケット131とでヘッドライトステー103の取付部127を挟持する(第1の取り付け)。これにより、図9に示すように、ヘッドライトステー103が車体フレーム12に取り付けられ、その結果、ヘッドライト20の後部と、左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rのフランジ部110とが車体フレーム12に取り付けられる。つまり、ヘッドライト20の左右両側から後方に延出する一対のヘッドライトステー103を車体フレーム12に取り付けるとともにこれらヘッドライトステー103に左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rを取り付けた状態となる。
【0044】
左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rの上部後端側に形成された図6に示す取付穴134にそれぞれボルト135を挿通させた後、これらボルト135を車体フレーム12に前工程で取り付けられていた燃料タンク22の前部左右両側のネジ穴136に螺合させる(第2の取り付け)。これにより、図9に示すように、左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rの上部後端側が燃料タンク22を介して車体フレーム12に取り付けられる。
【0045】
左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rの上下方向における中間部の後端側に形成された図6に示す取付穴137にそれぞれボルト138を挿通させた後、これらボルト138を燃料タンク22の前側下部の取付部139に形成されたネジ穴140に螺合させる(第3の取り付け)。これにより、図9に示すように、左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rの中間部後端側が燃料タンク22を介して車体フレーム12に取り付けられる。
【0046】
図5に示すように、左側シュラウド85Lの車体外方側からボルト97aを、左外側の取付ブラケット98の取付穴99a、左側フェンダ91Lの取付穴95aおよび左側シュラウド85Lの取付穴94aに貫通させた後、図2に示すように車体フレーム12に予め取り付けられた取付ブラケット61の中間部のネジ穴100aに螺合させて、ボルト97aおよび取付ブラケット61で取付ブラケット98、左側フェンダ91Lおよび左側シュラウド85Lを挟持する。右側についても同様にして、ボルト97aおよび取付ブラケット61で取付ブラケット98、右側フェンダ91Rおよび右側シュラウド85Rを挟持する(第4の取り付け)。これにより、左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rの中間部が取付ブラケット61を介して車体フレーム12に取り付けられる。
【0047】
予め前工程で車体フレーム12にラジエータ本体58とともに取り付けられていたセンタグリル72に対し残りの左側グリル73Lおよび右側グリル73Rを取り付ける(第5の取り付け)。つまり、図3に示すように、例えば、左側のダウンパイプ40の下側の側部グリル取付部84に設けられた環状の弾性グロメット82と、左側シュラウド85Lの下部前端縁側の下側(図6参照)に車体内方側に延出するように形成された取付片部143に設けられた環状の弾性グロメット82とに左側グリル73Lの下側の両嵌合軸部81を嵌合させるとともに、左側グリル73Lの全体を変形させながら、左側のダウンパイプ40の上側の側部グリル取付部83に設けられた環状の弾性グロメット82と、左側シュラウド85Lの下部前端縁側の上側(図6参照)に車体内方側に延出するように形成された取付片部142に設けられた環状の弾性グロメット82とに左側グリル73Lの上側の両嵌合軸部81を嵌合させる。
【0048】
右側についても同様にして、右側のダウンパイプ40の下側の側部グリル取付部84に設けられた環状の弾性グロメット82と、右側シュラウド85Rの下側の取付片部143に設けられた環状の弾性グロメット82とに右側グリル73Rの下側の両嵌合軸部81を嵌合させるとともに、右側グリル73Rの全体を変形させながら、右側のダウンパイプ40の上側の側部グリル取付部83に設けられた環状の弾性グロメット82と、右側シュラウド85Rの取付片部142に設けられた環状の弾性グロメット82とに右側グリル73Rの上側の両嵌合軸部81を嵌合させる。以上により、左側グリル73Lを車体フレーム12の左側のダウンパイプ40と車体カバー部材である左側シュラウド85Lとで支持し、右側グリル73Rを右側のダウンパイプ40と車体カバー部材である右側シュラウド85Rとで支持することになる。
【0049】
ここで、上記のように、ラジエータ本体58は車体フレーム12のアッパーパイプ31およびフロントパイプ33に支持されており、ラジエータグリル71のセンタグリル72は、そのすべての嵌合軸部75において車体フレーム12のこれらとは異なるダウンパイプ40に支持されている。このことから、センタグリル72は、その全ての支持部である嵌合軸部75がラジエータ本体58に対し車体フレーム12を介在させて連結されるように、言い換えれば外力伝達上常に車体フレーム12を介在させるように配置されて車体フレーム12に支持されている。
【0050】
また、ラジエータグリル71の左側グリル73Lは上記ダウンパイプ40に一側の嵌合軸部81が支持されており、他側の嵌合軸部81が車体カバー部材である左側シュラウド85Lに支持されるとともに、この左側シュラウド85Lがヘッドライト20および燃料タンク22を介して車体フレーム12のアッパーパイプ31のラジエータ本体58とは異なる位置に支持されている。このことから、左側グリル73Lは、その全ての支持部である嵌合軸部81がラジエータ本体58に対し車体フレーム12を介在させて連結されるように、言い換えれば外力伝達上常に車体フレーム12を介在させるように配置されて車体フレーム12および左側シュラウド85Lに支持されている。これと左右対称をなすラジエータグリル71の右側グリル73Rも、同様にその全ての支持部である嵌合軸部81がラジエータ本体58に対し車体フレーム12を介在させて連結されるように、言い換えれば外力伝達上常に車体フレーム12を介在させるように配置されて車体フレーム12および右側シュラウド85Rに支持されている。
【0051】
なお、左側シュラウド85Lと右側シュラウド85Rとの間から、上記した両ヘッドライトステー103と車体フレーム12の両フロントフェンダセットブラケット131とのボルト締結等を行うため、このような作業が終わるまで、前部センタカバー90の取り付けは行わない。
【0052】
前部センタカバー90には、図10に示すように、左右方向両端縁側にそれぞれ前から順に、下方に延出した後に前方に延出する形状の係止爪145と、下方に延出した後に側方に突出する形状の係止片146と、下方に延出する先太形状の嵌合突起部147とが一体成形されている。
【0053】
これに対応して、左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rにはそれぞれ、上縁側の前部位置に上下に抜け前後方向に長い係合溝149を有する係合部150が車体内方側に突出して形成されており、上記したフランジ部110には、その前部位置に上下に抜け前後方向に長い係合溝151が形成されるとともにその後側に環状の弾性グロメット152が取り付けられている。
【0054】
そして、前部センタカバー90を先端側が下側に位置するように若干斜めに傾斜させた状態で前側の係止爪145を係合部150の係合溝149に挿入して前方にずらし、その後、前部センタカバー90の後部を下方に下げて、フランジ部110の弾性グロメット152に嵌合突起部147を嵌合させながら、フランジ部110の係合溝151に係止片146を嵌める。すると、係止爪145の前方に延出する爪部145Aは係合部150によって上側移動が規制され、係止片146の側方に突出する爪部146Aはフランジ部110によって上側移動が規制され、嵌合突起部147の先端の拡大部147Aは弾性グロメット152によって上側移動が規制される。これにより、前部センタカバー90が左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rに取り付けられた状態になる。
【0055】
一方、このように取り付けられた状態から所定以上の力で前部センタカバー90の後部を引き上げると、弾性グロメット152および係止片146を弾性変形させつつ嵌合突起部147および係止片146が弾性グロメット152および係合溝151から抜け、前部センタカバー90の後部が左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rから外れる。そして、前部センタカバー90を斜め後方に引くことで、係止爪145が係合部150の係止溝149から抜け、前部センタカバー90の全体が左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rから取り外された状態となる。このように、前部センタカバー90は工具不要で着脱自在に設けられている。
【0056】
上記のようにして車体フレーム12の前部に取り付けられたフロントカバー27は、車体前部の中央に配置されるヘッドライト20を囲みつつ車体前部の中央上部に設けられる前部センタカバー90と、車体前部の左側に設けられるとともにそのさらに左側に左側フェンダ91Lが設けられる左側シュラウド85Lと、車体前部の右側に設けられるとともにそのさらに右側に右側フェンダ91Rが設けられる右側シュラウド85Rと、ヘッドライト20の下部を覆う前部アンダーカバー92とで構成されている。そして、前部アンダーカバー92が前後方向においてヘッドライト20よりも後ろに延出しておらず、左側シュラウド85Lおよび右側シュラウド85Rも左右方向に互いに離間して配置されていることから、前部センタカバー90の下側には、車体カバー部材で塞がれることなく車体下方に抜ける図11に示す空間154が形成されている。
【0057】
そして、この前部センタカバー90の下側の下方に抜ける空間154に、前部センタカバー90を取り外してメンテナンスがなされるメンテナンス対象部が集中配置されている。つまり、ヘッドライト20の後部は、この空間154に臨んでおり、この後部側に図示せぬ点灯バルブを保持するバルブソケット(メンテナンス対象部)155が着脱自在に設けられている。なお、図示例は左右に2つの点灯バルブつまりバルブソケット155を有している。
【0058】
また、上記空間154に設けられた右側のヘッドライトステー103に電装品であるコンデンサ(メンテナンス対象部)156が着脱可能に取り付けられている。
【0059】
加えて、上記空間154内におけるアッパーパイプ31に、ハーネスのカップラ(メンテナンス対象部)157が取り付けられており、これらカップラ157に別途のハーネスが接合されている。
【0060】
さらに、上記空間154には、ラジエータ74用の冷却水タンク158が設けられており、特にこの冷却水タンク158へ冷却水を補給するための給水口(メンテナンス対象部)159が空間154内で前方に延出している。この給水口159には着脱自在のキャップ160が設けられている。
【0061】
加えて、上記空間154内におけるヘッドライト20の後側かつ下側にエンジンコントロールユニット(メンテナンス対象部)162が着脱可能に配置されている。
【0062】
そして、前部センタカバー90を取り外すことで、上記した空間154を上方に開口させ、この空間154を介して上側からバルブソケット155、コンデンサ156、ラジエータ74の給水口159、カップラ157、エンジンコントロールユニット162等に対するメンテナンスを行う。例えば、点灯バルブの交換時においては上側から空間154に手を挿入しバルブソケット155を取り外して空間154から上側に取り出し、空間154外で点灯バルブの交換を行った後、バルブソケット155を上側から空間154に挿入してヘッドライト20の所定の取付位置に取り付ける。また、コンデンサ156の交換時にも上側から空間154に手を挿入しコンデンサ156を取り外して空間154から上側に取り出し、新しいコンデンサ156を上側から空間154に挿入して右側のヘッドライトステー103の取付位置に取り付ける。さらに、ラジエータ74への給水時も上側から空間154に手を挿入しキャップ160を取り外すとともに、上側から空間154に給水ホースを入れて給水口159に水を注いだ後、給水ホースを空間154から上側に取り出し、キャップ160を締める。加えてエンジンコントロールユニット162の交換時にも上側から空間154に手を挿入しエンジンコントロールユニット162を取り外して空間154から上側に取り出し、新しいエンジンコントロールユニット162を上側から空間154に挿入してその取付位置に取り付ける。
【0063】
以上に述べた本実施形態によれば、ラジエータグリル71は、その全ての支持部である嵌合軸部75,81がラジエータ本体58に対し車体フレーム12を介在させて連結されるため、外力によってラジエータグリル71に変形や破損を生じても、この変形や破損の力を車体フレーム12で受けることになり、ラジエータ本体58に影響が及ぶのを防止することができる。したがって、ラジエータグリル74に変形や破損を生じても、基本的にラジエータグリル71の交換で対応できラジエータ本体58は修理不要であるため、修理コストを低減することができる。
【0064】
また、ラジエータグリル71が、センタグリル72と左側グリル73Lと右側グリル73Rとに三分割されているため、例えば左側シュラウド85Lまたは右側シュラウド85Rを介して外力が導入され、左側グリル73Lまたは右側グリル73Rに変形や破損を生じることがあっても、センタグリル72および他方のグリルに影響が及ぶのを防止することができる。したがって、左側グリル73Lおよび右側グリル73Rのうちの一方に変形や破損を生じても、この一方のグリルの交換で対応できセンタグリル72および他方のグリルは修理不要であるため、修理コストをさらに低減することができる。
【0065】
なお、以上の実施形態においては、左前輪の内側を仕切る左側シュラウド85Lが左側フェンダ91Lに対し別体に形成されて後に一体化され、右前輪の内側を仕切る右側シュラウド85Rが右側フェンダ91Rに対し別体に形成されて後に一体化される場合を例にとり説明したが、左側シュラウド85Lと左側フェンダ91Lとを一体成形し、右側シュラウド85Rと右側フェンダ91Rとを一体成形するようにしても良い。
【0066】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に係る発明によれば、ラジエータグリルの全ての支持部がラジエータ本体に対し車体フレームを介在させて連結されているため、外力によってラジエータグリルに変形や破損を生じても、この変形や破損の力を車体フレームで受けることになり、ラジエータ本体に影響が及ぶのを防止することができる。したがって、ラジエータグリルに変形や破損を生じても、基本的にラジエータグリルの交換で対応できラジエータ本体は修理不要であるため、修理コストを低減することができる。
【0067】
請求項2に係る発明によれば、ラジエータグリルがセンタグリルと左側グリルと右側グリルとに三分割されているため、例えば、左右方向一側の車体カバー部材を介して外力が導入され、左側グリルまたは右側グリルのうちこの車体カバー部材に支持された一方のグリルに変形や破損を生じることがあっても、センタグリルおよび他方のグリルに影響が及ぶのを防止することができる。したがって、左側グリルおよび右側グリルのうちの一方に変形や破損を生じても、この一方のグリルの交換で対応できセンタグリルおよび他方のグリルは修理不要であるため、修理コストをさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用された鞍乗り型車両を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態が適用された鞍乗り型車両の車体フレームの前部を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態が適用された鞍乗り型車両のラジエータグリルを示す正面図である。
【図4】本発明の一実施形態が適用された鞍乗り型車両のフロントカバーを示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態が適用された鞍乗り型車両の左側シュラウドおよび左側フェンダを示す分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態が適用された鞍乗り型車両のフロントフェンダセット等を示す分解斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態が適用された鞍乗り型車両のフロントフェンダセットを示す斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態が適用された鞍乗り型車両のフロントフェンダセットのうちのヘッドライトの車体フレームへの取り付けを示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態が適用された鞍乗り型車両のフロントフェンダセットのうちの左側シュラウドおよび右側シュラウドの車体フレームおよび燃料タンクへの取り付けを示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態が適用された鞍乗り型車両の左側シュラウドおよび右側シュラウドへの前部センタカバーの取り付けを示す斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態が適用された鞍乗り型車両の前部センタカバーを取り外した状態を示す前部の平面図である。
【符号の説明】
11 鞍乗り型車両
12 車体フレーム
13 エンジン
40 ダウンパイプ
58 ラジエータ本体
71 ラジエータグリル
72 センタグリル
73L 左側グリル
73R 右側グリル
85L 左側シュラウド(車体カバー部材)
85R 右側シュラウド(車体カバー部材)

Claims (2)

  1. エンジン前方にラジエータ本体を配置するとともに該ラジエータ本体の前方にラジエータグリルを配置し、該ラジエータグリルの全ての支持部を前記ラジエータ本体に対し車体フレームを介在させて連結させてなることを特徴とする鞍乗り型車両のラジエータグリル取付構造。
  2. 前記ラジエータグリルは、左右方向中央のセンタグリルと左側の左側グリルと右側の右側グリルとに三分割されており、前記センタグリルを前記車体フレームの左右一対のダウンパイプで支持するとともに、前記左側グリルを左側の前記ダウンパイプと左側の車体カバー部材とで支持し、前記右側グリルを右側の前記ダウンパイプと右側の車体カバー部材とで支持してなることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のラジエータグリル取付構造。
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