JP2004243487A - 生産システム - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクト且つ安価に構成することができると共に生産性を向上させることができる生産システムを提供する。
【解決手段】ワーク搬送装置1のワーク受け台25に載置されたワーク4を、マシニングセンタ2,3の側方から進入させてオープンスペース17内に設置されたワーク仮置き台18に移載する。従って、多関節型ロボット或いはガントリー方式を採用したワーク搬送装置を備える従来の生産システムと比較して、生産システム全体をコンパクト且つ安価に構成することができる。また、ワーク搬送装置1は、昇降及び旋回の単純な動作でマシニングセンタ2,3とのワーク4の受け渡しが行われるので、ワーク搬送装置1は剛性を確保し易く、速やかな動作で迅速にワーク4の受け渡しを行うことが可能となり、生産システムの生産性を向上させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ワーク搬送装置1のワーク受け台25に載置されたワーク4を、マシニングセンタ2,3の側方から進入させてオープンスペース17内に設置されたワーク仮置き台18に移載する。従って、多関節型ロボット或いはガントリー方式を採用したワーク搬送装置を備える従来の生産システムと比較して、生産システム全体をコンパクト且つ安価に構成することができる。また、ワーク搬送装置1は、昇降及び旋回の単純な動作でマシニングセンタ2,3とのワーク4の受け渡しが行われるので、ワーク搬送装置1は剛性を確保し易く、速やかな動作で迅速にワーク4の受け渡しを行うことが可能となり、生産システムの生産性を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワーク搬送装置により生産ライン上に加工工程に応じて配置された複数台の工作機械にワークを順次搬送する生産システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、一製品の加工工程が複数の工程に分業されて各工程に応じて複数台のマシニングセンタが所定間隔で同一直線上に配設され、ワーク搬送装置によりワークが各マシニングセンタに順次搬送される生産システムが知られている。このような生産システムにおいては、ワーク搬送装置は、作業者の手作業によるワークの着脱をロボットの動作に置換させる目的から、多関節型ロボットを走行台車上に搭載し、該走行台車をマシニングセンタの配列に並行して敷設されたレール上を走行させている。また、上記生産システムは、ワークのリードタイム(ワークを次工程へ搬送する時間間隔)を短縮させる目的で、レール上を複数台のロボットが走行するものもある。しかしながら、上記生産システムでは、マシニングセンタに装着されたワーク取付け治具にワークを取付け固定する場合に際し、ロボットに高い位置決め精度が要求される。さらに、生産性を確保するために、高速度でロボットを軸移動させてワークをワーク取付け治具へ着脱する必要がある。
【0003】
ここで、ロボットの位置決め精度及び軸移動速度を高めるにはロボットの剛性を高めればよいが、多関節型ロボットの場合、構造上、位置決め精度及び軸移動速度に限界がある。従って、現状では、ロボットの軸移動速度が低く設定されており、ワークのリードタイムが長くなり生産性を向上させるのが困難であった。また、可搬重量が大きくなることで装置が大型化して多大な設置スペースを要すると共に装置が高価となることで設備コストが増大する。そこで、マシニングセンタ列の上方にレールをマシニングセンタの配列に沿って設け、このレールを走行可能な走行ユニットにワーククランプ装置を設け、マシニングセンタの上方からワーククランプ装置を昇降させてマシニングセンタへのワークの着脱を行うと共に走行ユニットを走行させてワーククランプ装置に把持されたワークを次工程へ順次搬送する、所謂、直行型ガントリー方式のワーク搬送装置を採用した生産システムがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかしながら、上記直行型ガントリー方式のワーク搬送装置を採用した生産システムは、マシニングセンタの上方からワーククランプ装置を昇降させてマシニングセンタへのワークの着脱を行うため、ワーククランプ装置の昇降ストロークが大きくなり、ワークの着脱に多大な時間を要して生産性が低下すると共にマシニングセンタへのワークの位置決め精度にも限界があり、またワーク搬送装置が大型化して多大な設置スペースを要することになる。
【0005】
【特許文献1】
特開平3−279115号公報(第2頁左上欄20行目〜第3頁右下欄2行目、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、コンパクト且つ安価に構成することができると共に生産性を向上させることができる生産システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、生産ライン上に加工工程に応じて所定間隔で配設された複数台の各工作機械にワーク搬送装置によりワークが順次搬送される生産システムにおいて、工作機械は、ワークが固定されるワークテーブルユニットと工具が装着される主軸ユニットとのいずれか一方がマシンベッドの上面に配設されると共にいずれか他方がマシンベッドの下面に配設され、マシンベッドの上面に配設されるワークテーブルユニットのワークテーブルと主軸ユニットとのいずれか一方の下方の領域にオープンスペースが形成されて、該オープンスペースにワークが仮置きされるワーク仮置き台が設けられ、また、ワーク搬送装置は、工作機械の正面視手前側に生産ラインに沿って敷設されたレール上を自走可能な走行ユニットと、該走行ユニットに立設された支柱に旋回可能に設けられ該支柱の半径方向へ延出させた2本のアームと、各アームに設けられ各アームを旋回させることでワーク仮置き台との間のワークの受け渡しが行われるワーク受け台と、を具備することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、各アームが相互に支柱の回りに180度の角度位相で配設されることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、各アームが支柱の軸線方向へ昇降可能であることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、搬送装置がレール上に複数台で配設されることを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項5に記載の発明は、生産ライン上に加工工程に応じて所定間隔で配設された複数台の各工作機械にワーク搬送装置によりワークが順次搬送される生産システムにおいて、工作機械の正面でワーク搬送装置のアームを旋回させることで工作機械とワーク搬送装置との間のワークの受け渡しが行われることを特徴とする。
【0012】
従って、請求項1に記載の発明では、ワーク搬送装置の各アームを工作機械の正面で旋回させることにより工作機械のオープンスペース内に設置されたワーク仮置き台とワーク搬送装置の各アームに設けられたワーク受け台との間でワークの受け渡しが行われる。
【0013】
請求項2に記載の発明では、180度の角度位相で配設された2本のアーム、即ち同一直線上に配設されたアームを工作機械の配列方向(生産ライン方向)へ向けることにより、アーム(ワーク受け台)と工作機械とが干渉することなくワーク搬送装置をレール上で往復移動(双方向へ移動)させることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明では、ワーク搬送装置のアームを上昇させることによりワーク仮置き台に支持されたワークがワーク受け台で持ち上げられて当該ワーク受け台へ移載され、また、アームを下降させることによりワーク受け台に支持されたワークがワーク仮置き台に載置される。
【0015】
請求項4に記載の発明では、製品(各工作機械における加工時間)に応じて生産効率が高い生産ラインを構築することが可能となる。
【0016】
請求項5に記載の発明では、工作機械の正面でアームを旋回させることにより工作機械とワーク搬送装置との間のワークの受け渡しが行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1〜図13に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、本実施の形態の生産システムは、自走可能なワーク搬送装置1により、生産ライン上に加工工程に応じて所定間隔で配設された複数台(本実施の形態では2台)の各マシニングセンタ2,3(工作機械)にワーク4が順次搬送される生産システムであって、各マシニングセンタ2,3の正面でワーク搬送装置1のアーム5,6を旋回させることによりワーク搬送装置1と各マシニングセンタ2,3との間のワーク4の受け渡しが行われる構造になっている。図1に示すように、マシニングセンタ2,3は、マシンベッド7の上面7aにワークテーブルユニット8が設けられ、またマシンベッド7の下面7bに主軸ユニット9が設けられている。そして、マシニングセンタ2,3は、ワークテーブルユニット8のワークテーブル10が下向きに設置され、また主軸ユニット9の主軸11が横向き(水平)に設置されている。
【0018】
また、上記マシニングセンタ2,3は、マシンベッド7が、マシン幅方向(図1における紙面視方向、以下、X軸方向と称す)の両側が本体フレーム12の対向する一対の側板で支持されて、マシンベッド7と対向する一対の側版とが門型形状に形成されている。また、マシニングセンタ2,3は、ワークテーブルユニット8のコラム構造のユニットベース13が直動ガイドを介してマシンベッド7の上面7aに設けられている。これにより、マシニングセンタ2,3は、ワークテーブルユニット8が上記直動ガイドによりX軸方向へ案内される構造になっている。そして、上記ユニットベース13は下面にナットが固定されており、該ナットが、マシンベッド7の上面7aに設けられてX軸方向へ延びるボールねじに螺合されている。さらに、マシニングセンタ2,3は、X軸方向へ延びるボールねじの一端にX軸駆動用モータが連結されており、該X軸駆動用モータを駆動してワークテーブルユニット8をX軸方向へ移動させる構造になっている。
【0019】
また、図1に示すように、上記ユニットベース13の垂直面にはテーブルキャレッジ14が直動ガイドを介して設けられている。これにより、マシニングセンタ2,3は、テーブルキャレッジ14が上記直動ガイドによりマシン上下方向(以下、Y軸方向と称す)へ案内される構造になっている。そして、上記テーブルキャレッジ14は裏面にナットが固定され、該ナットが、ユニットベース13の垂直面に設けられてY軸方向へ延びるボールねじに螺合されている。さらに、マシニングセンタ2,3は、Y軸方向へ延びるボールねじの一端にY軸駆動用モータが連結されており、該Y軸駆動用モータを駆動してテーブルキャレッジ14をY軸方向へ移動させる構造になっている。また、テーブルキャレッジ14にはテーブル面が下方へ向けて水平に配置されたワークテーブル10が垂設されている。そして、該ワークテーブル10のテーブル面にはワークの上側を把持する天吊り治具15が取り付けられている。さらに、上記ワークテーブル10はテーブルキャレッジ14に設けられたB軸駆動用モータの駆動により回転軸(B軸)の回りに回転してB軸回りの任意の角度に位置決め可能な構造になっている。
【0020】
また、図1に示すように、マシニングセンタ2,3は、主軸ユニット9の主軸ヘッド16が直動ガイドを介してマシンベッド7の下面7bに設けられている。これにより、マシニングセンタ2,3は、主軸ユニット9が、マシンベッド7を支持する本体フレーム12の対向する一対の側板間に収容されて上記直動ガイドによりマシン前後方向(図1における紙面視左右方向、以下、Z軸方向と称す)に案内される構造になっている。そして、上記主軸ヘッド16は上面にナットが固定され、該ナットが、マシンベッド7の下面7bに設けられてZ軸方向へ延びるボールねじに螺合されている。さらに、マシニングセンタ2,3は、Z軸方向へ延びるボールねじの一端にZ軸駆動用モータが連結されており、該Z軸駆動用モータを駆動して主軸ユニット9をZ軸方向へ移動させる構造になっている。そして、マシニングセンタ3の主軸11には、例えば、M4,M5,M6の3種類タップを任意に選択可能な工具が装着され、また、マシニングセンタ2の主軸11には、M4,M5,M6の3種類タップの各下孔を加工するドリルを任意に選択可能な工具が装着されている。
【0021】
また、図1に示すように、マシニングセンタ2,3は、ワークテーブルユニット8のワークテーブル10のテーブル面の下方の領域がオープンスペース17になっている。また、図1及び図2に示すように、上記オープンスペースにはワーク仮置き台18が設けられている。該ワーク仮置き台18は、Z軸方向(図2における紙面視上下方向)へ延出する一対のバー19が、所定間隔で平行に配設されて形成されている。そして、マシニングセンタ2,3は、各軸(X軸、Y軸、Z軸及びB軸)をワーク着脱位置に位置決めし、この状態で天吊り治具15をY軸をマイナス方向(図1における下方向)に移動させて所要位置まで下降させ、天吊り治具15をクランプさせることによりワーク仮置き台18に載置されたワーク4が天吊り治具15に装着されると共に天吊り治具15をアンクランプさせることにより天吊り治具15に装着されたワーク4がワーク仮置き台18に載置される構造になっている。また、図2に示すように、本生産システムは、上記マシニングセンタ2,3が生産ライン方向(図2における紙面視左右方向)へ所定間隔で配設されている。なお、マシニングセンタ2,3は、カバーで囲繞された治具室の下側にスパイラル状に形成されたスクリューコンベア20が配設されており、該スクリューコンベア20で切粉をマシン後方(図1における紙面視左方向)へ順次搬出して所定位置に載置された切粉収容箱21に収容する構造になっている。
【0022】
また、図2に示すように、マシニングセンタ2,3の正面視手前側の床面には、レール22が、生産ライン方向、即ちマシニングセンタ2,3の配設方向に沿って敷設されている。そして、本生産システムは、上記レール22上を自走可能なワーク搬送装置1を備えている。該ワーク搬送装置1は、図3に示すように、上記レール22上を自走可能に設けられた走行ユニット23と、該走行ユニット23に立設され軸線方向へ移動可能(伸縮可能)な支柱24と、該支柱24の上部に設けられ当該支柱24の半径方向へ延出する2本のアーム5,6と、を具備して構成されている。上記アーム5,6は、支柱24の軸線回りに180度の角度位相で配設されて支柱24の軸線と直交する同一の直線上に配置されている。また、各アーム5,6は支柱24の軸線回りに一体で旋回可能な構造になっている。なお、アーム5,6は、支柱24の内部に収容された電動モータの駆動で支柱24の回りに旋回して当該支柱24の回りに任意の角度位相に位置決めされる。
【0023】
また、図2及び図3に示すように、ワーク搬送装置1は、各アーム5,6の先端にワーク受け台25を備えている。該ワーク受け台25は、上面に複数本(本実施の形態では4本)のピン26が配設され、各ピン26をワーク4に配設された位置決め用孔に係合させることでワーク4を当該ワーク受け台25に対して位置決めさせた状態で支持する構造になっている。なお、図2に示すように、ワーク受け台25の幅方向(図2における紙面視左右方向)の寸法は、ワーク仮置き台18の一対のバー19間の間隔よりも小さく形成されている。そして、本生産システムは、ワーク搬送装置1とマシニングセンタ2,3との間でワーク4の受け渡しを行う場合、例えば、図2及び図4に示すワーク搬送装置1のアーム5,6の支柱24の回りの角度位相が0度の状態(アーム5,6が生産ライン方向に直交し、且つアーム5がレール22を境にしてマシニングセンタ2,3が配置された側に向いた状態)でワーク搬送装置1を走行させてマシニングセンタ2,3の正面に位置決めさせる。
【0024】
この状態で、図5に示すように、支柱24を伸長させてアーム5側のワーク受け台25がワーク仮置き台18の一対のバー19の間を通過するようにアーム5,6を所定距離だけ上昇させることにより、ワーク4がワーク仮置き台18からアーム5側のワーク受け台25に移載される構造になっている。この時、アーム5側のワーク受け台25の各ピン26がワーク4の位置決め用孔に係合されて当該ワーク受け台25に対してワーク4が位置決めされる構造になっている。次に、図6に示すように、ワーク搬送装置1のアーム5,6を支柱24の回りに図2における紙面視で反時計回り方向へ180度旋回させてアーム5,6の支柱24の回りの角度位相が180度の状態に位置決めする。そして、この状態で、図7に示すように、支柱24を縮長させてアーム6側のワーク受け台25がワーク仮置き台18の一対のバー19の間を通過するようにアーム5,6を所定距離だけ下降させることにより、ワーク4がアーム6側のワーク受け台25からワーク仮置き台18に移載される構造になっている。なお、図13に示すように、ワーク搬送装置1は、アーム5,6の支柱24の回りの角度位相が90度の状態の時に、マシニングセンタ2,3が稼動中であってもマシニングセンタ2,3と干渉することなく、初期工程へ向けて(図13における紙面視右方向へ向けて)走行可能な構造になっている。
【0025】
次に、本実施の形態の作用を説明する。図8は、稼動中の本生産システムの一状況を示し、マシニングセンタ2においてワーク4aがドリル加工されると共にマシニングセンタ3においてマシニングセンタ2によるドリル加工が施されたワーク4bにタップ加工(ねじ切り加工)が施されている。また、図8に示すように、ワーク搬送装置1は、アーム5,6の支柱24の回りの角度位相が0度の状態で初期位置に位置決めされており、アーム6のワーク受け台25にはマシニングセンタ2に次に搬送される新規のワーク4cがセットされている。そして、マシニングセンタ2においてワーク4aのドリル加工が完了し、該ワーク4aがワーク仮置き台18に載置されると、ワーク搬送装置1は上記初期位置から図8における紙面視左側へ走行して、図9に示すように、マシニングセンタ2の正面に位置決めされる。この時、アーム5側のワーク受け台25は、マシニングセンタ2のオープンスペース17をマシニングセンタ2の側方(図8における紙面視右側)から進入して、図4に示すように、マシニングセンタ2のワーク仮置き台18の直下に位置決めされる。
【0026】
次に、図4及び図9における状態でワーク搬送装置1の支柱24を伸長させてアーム5,6を所定距離上昇させる。これにより、図5に示すように、マシニングセンタ2のワーク仮置き台18に載置されていたワーク4aがアーム5側のワーク受け台25に移載される。この時、アーム5側のワーク受け台25の各ピン26がワーク4aの各位置決め用孔に係合されてワーク4aがワーク受け台25に対して位置決めされる。次に、ワーク搬送装置1のアーム5,6を支柱24の回りに図9における反時計回り方向へ180度旋回させて、図6及び図10に示すように、アーム5,6の支柱24の回りの角度位相を180度に位置決めする。そして、この状態でワーク搬送装置1の支柱24を縮長させてアーム5,6を下降させる。これにより、アーム6側のワーク受け台25がマシニングセンタ2のワーク仮置き台18の一対のバー19の間を通過する過程で、図7に示すように、アーム6側のワーク受け台25に支持されていたワーク4cがマシニングセンタ2のワーク仮置き台18に移載される。
【0027】
次に、ワーク搬送装置1は図10における紙面視左方向へ移動して図11に示す待機位置で待機し、またマシニングセンタ2は規定の動作でワーク仮置き台18に載置されたワーク4cを天吊り治具15に装着後、ワーク4cの加工を実行する。そして、マシニングセンタ3によるワーク4bの加工が完了し、該ワーク4bがワーク仮置き台18に載置されると、ワーク搬送装置1は図11に示す待機位置から図11における紙面視左方向へ走行して、図12に示すように、マシニングセンタ3の正面に位置決めされる。この時、アーム6側のワーク受け台25は、マシニングセンタ3のオープンスペース17をマシニングセンタ3の側方(図11における紙面視右側)から進入して、マシニングセンタ3のワーク仮置き台18の直下に位置決めされる。この状態で、ワーク搬送装置1の支柱24を伸長させてアーム5,6を所定距離上昇させる。
【0028】
これにより、マシニングセンタ3のワーク仮置き台18に載置されていたワーク4bがアーム6側のワーク受け台25に移載される。この時、アーム6側のワーク受け台25の各ピン26がワーク4bの各位置決め用孔に係合されてワーク4bがワーク受け台25に対して位置決めされる。次に、ワーク搬送装置1のアーム5,6を支柱24の回りに図12における時計回り方向へ180度旋回させて、アーム5,6の支柱24の回りの角度位相を0度に位置決めする。そして、この状態でワーク搬送装置1の支柱24を縮長させてアーム5,6を下降させる。これにより、アーム5側のワーク受け台25がマシニングセンタ3のワーク仮置き台18の一対のバー19の間を通過する過程で、アーム5側のワーク受け台25に支持されていたワーク4aがマシニングセンタ3のワーク仮置き台18に移載される。
【0029】
そして、ワーク搬送装置1は、アーム6側のワーク受け台25に載置されているワーク4b(製品)が所定の製品受け台に載置されると、アーム5,6を支柱24の回りに平面視で反時計回り方向へ90度旋回させて、図13に示すように、アーム5,6の支柱24の回りの角度位相を90度に位置決めする。この状態で、ワーク搬送装置1は、図13における紙面視右方へ走行して初期位置に位置決めされ、規定の動作でアーム6側のワーク受け台25で新規ワーク4を支持すると共にアーム5,6の支柱24の回りの角度移動を0度に位置決めさせて待機する。一方、マシニングセンタ3は、規定の動作でワーク仮置き台18に載置されたワーク4aを天吊り治具15に装着後、ワーク4aの加工を実行する。
【0030】
この実施の形態では以下の効果を奏する。
マシンベッド7の上面7aにワークテーブルユニット8が配設されると共にマシンベッド7の下面7bに主軸ユニット9が配設されることにより、マシニングセンタ2,3のワークテーブル10の下方にオープンスペース17が形成される。これにより、ワーク搬送装置1のワーク受け台25に載置されたワーク4を、マシニングセンタ2,3の側方から進入させてオープンスペース17内に設置されたワーク仮置き台に移載することができる。従って、多関節型ロボット或いはガントリー方式を採用した従来のワーク搬送装置を備える生産システムと比較して生産システム全体をコンパクトに構成することができる。
また、ワーク搬送装置1は、昇降及び旋回の単純な動作でマシニングセンタ2,3とのワーク4の受け渡しが行われるので、ワーク搬送装置1は剛性を確保し易く、速やかな動作で迅速にワーク4の受け渡しを行うことが可能となり、生産性を向上させることができる。さらに、ワーク搬送装置1の構造及びその制御が簡易となり、メンテナンスが容易であると共に設備コストを低く抑えることができる。
また、マシニングセンタ2,3のワークテーブル10の下方がオープンスペース17であるので、マシンへの寄り付き性が高くメンテナンスが容易であると共に当該オープンスペース17を利用することで生産システムの各種仕様への順応性、汎用性を向上させることができる。
また、マシンベッド7の上面7aにワークテーブルユニット8が配設されると共にマシンベッド7の下面7bに主軸ユニット9が配設されるので、マシニングセンタ2,3を軽量、且つコンパクトに形成することが可能となり、設備コストを低減することができると共に生産システム全体をコンパクトに構成することができる。さらに、マシニングセンタ2,3は、剛性が極めて高くなることから、各軸(X軸、Y軸、Z軸及びB軸)の移動速度を高めることができ、生産性を最大限に向上させることができる。
【0031】
なお、実施の形態は上記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
図14に示すように、ワーク搬送装置1の2本のアーム5,6を支柱24の回りに90度の角度位相で配設してもよい。これにより、アーム5,6は支柱24の回りに90度だけ旋回させればよく、ワーク4の受け渡しに要する時間が短縮されて生産性を向上させることができる。この場合、双方のアーム5,6のいずれか一方のアーム5,6がマシニングセンタM1〜M4側に向けられることになるので、レール22を閉じられた形状(無端形状)に敷設し、ワーク搬送装置1がレール22上を一方向のみに走行するように構成する。
図15及び図16に示すように、各マシニングセンタ2,3間にアーム5をマシニングセンタ2,3側(図16における紙面視上側)に向けて延出させたワーク搬送装置1を配設し、各ワーク搬送装置1を必要に応じてマシン配列方向(図16における左右方向)へ往復移動させると共にアーム5を昇降させてワーク4を順次搬送するようにしてもよい。この場合、アーム5を旋回させなくて済むので、ワーク4の受け渡しに要する時間が短縮されて生産性を向上させることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、コンパクト且つ安価に構成することができると共に生産性を向上させることができる生産システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本生産システムの側面図で、特に、マシニングセンタの構造を説明するためにマシニングセンタの本体フレームの一部を省いて示した図である。
【図2】本生産システムの概略を示す平面図である。
【図3】本生産システムのワーク搬送装置の斜視図である。
【図4】マシニングセンタ(ワーク仮置き台)とワーク搬送装置(ワーク受け台)との間のワークの受け渡しを説明するための図である。
【図5】マシニングセンタ(ワーク仮置き台)とワーク搬送装置(ワーク受け台)との間のワークの受け渡しを説明するための図で、特に、図4の状態から支柱が伸長されてワーク仮置き台上のワークがワーク受け台に移載された状態を示す図である。
【図6】マシニングセンタ(ワーク仮置き台)とワーク搬送装置(ワーク受け台)との間のワークの受け渡しを説明するための図で、特に、図5の状態からアームを180旋回させた状態を示す図である。
【図7】マシニングセンタ(ワーク仮置き台)とワーク搬送装置(ワーク受け台)との間のワークの受け渡しを説明するための図で、特に、図6の状態から支柱が縮長されてワーク受け台上のワークがワーク仮置き台に移載された状態を示す図である。
【図8】ワーク搬送装置の動作説明のための本生産システムの平面図で、特に、ワーク搬送装置が初期位置に位置された状態を示す図である。
【図9】ワーク搬送装置の動作説明のための本生産システムの平面図で、特に、ワーク搬送装置が最初の工程の加工を行うマシニングセンタの正面に位置された状態を示す図である。
【図10】ワーク搬送装置の動作説明のための本生産システムの平面図で、特に、図9の状態でワークの受け渡しが完了した直後の状態を示す図である。
【図11】ワーク搬送装置の動作説明のための本生産システムの平面図で、特に、ワーク搬送装置が待機位置に位置された状態を示す図である。
【図12】ワーク搬送装置の動作説明のための本生産システムの平面図で、特に、図11の状態からワーク搬送装置が次の工程の加工を行うマシニングセンタの正面に位置された状態を示す図である。
【図13】ワーク搬送装置の動作説明のための本生産システムの平面図で、特に、ワーク搬送装置が初期位置に向けて走行する状態を示す図である。
【図14】他の実施の形態の説明図である。
【図15】生産システムの参考例の側面図である。
【図16】図15に示す生産システムの平面図である。
【符号の説明】
1 ワーク搬送装置
2 マシニングセンタ(工作機械)
3 マシニングセンタ(工作機械)
4 ワーク
5 アーム
6 アーム
7 マシンベッド
7a 上面(マシンベッド)
7b 下面(マシンベッド)
8 ワークテーブルユニット
9 主軸ユニット
10 ワークテーブル
11 主軸
17 オープンスペース
18 ワーク仮置き台
22 レール
23 走行ユニット
24 支柱
25 ワーク受け台
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワーク搬送装置により生産ライン上に加工工程に応じて配置された複数台の工作機械にワークを順次搬送する生産システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、一製品の加工工程が複数の工程に分業されて各工程に応じて複数台のマシニングセンタが所定間隔で同一直線上に配設され、ワーク搬送装置によりワークが各マシニングセンタに順次搬送される生産システムが知られている。このような生産システムにおいては、ワーク搬送装置は、作業者の手作業によるワークの着脱をロボットの動作に置換させる目的から、多関節型ロボットを走行台車上に搭載し、該走行台車をマシニングセンタの配列に並行して敷設されたレール上を走行させている。また、上記生産システムは、ワークのリードタイム(ワークを次工程へ搬送する時間間隔)を短縮させる目的で、レール上を複数台のロボットが走行するものもある。しかしながら、上記生産システムでは、マシニングセンタに装着されたワーク取付け治具にワークを取付け固定する場合に際し、ロボットに高い位置決め精度が要求される。さらに、生産性を確保するために、高速度でロボットを軸移動させてワークをワーク取付け治具へ着脱する必要がある。
【0003】
ここで、ロボットの位置決め精度及び軸移動速度を高めるにはロボットの剛性を高めればよいが、多関節型ロボットの場合、構造上、位置決め精度及び軸移動速度に限界がある。従って、現状では、ロボットの軸移動速度が低く設定されており、ワークのリードタイムが長くなり生産性を向上させるのが困難であった。また、可搬重量が大きくなることで装置が大型化して多大な設置スペースを要すると共に装置が高価となることで設備コストが増大する。そこで、マシニングセンタ列の上方にレールをマシニングセンタの配列に沿って設け、このレールを走行可能な走行ユニットにワーククランプ装置を設け、マシニングセンタの上方からワーククランプ装置を昇降させてマシニングセンタへのワークの着脱を行うと共に走行ユニットを走行させてワーククランプ装置に把持されたワークを次工程へ順次搬送する、所謂、直行型ガントリー方式のワーク搬送装置を採用した生産システムがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかしながら、上記直行型ガントリー方式のワーク搬送装置を採用した生産システムは、マシニングセンタの上方からワーククランプ装置を昇降させてマシニングセンタへのワークの着脱を行うため、ワーククランプ装置の昇降ストロークが大きくなり、ワークの着脱に多大な時間を要して生産性が低下すると共にマシニングセンタへのワークの位置決め精度にも限界があり、またワーク搬送装置が大型化して多大な設置スペースを要することになる。
【0005】
【特許文献1】
特開平3−279115号公報(第2頁左上欄20行目〜第3頁右下欄2行目、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、コンパクト且つ安価に構成することができると共に生産性を向上させることができる生産システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、生産ライン上に加工工程に応じて所定間隔で配設された複数台の各工作機械にワーク搬送装置によりワークが順次搬送される生産システムにおいて、工作機械は、ワークが固定されるワークテーブルユニットと工具が装着される主軸ユニットとのいずれか一方がマシンベッドの上面に配設されると共にいずれか他方がマシンベッドの下面に配設され、マシンベッドの上面に配設されるワークテーブルユニットのワークテーブルと主軸ユニットとのいずれか一方の下方の領域にオープンスペースが形成されて、該オープンスペースにワークが仮置きされるワーク仮置き台が設けられ、また、ワーク搬送装置は、工作機械の正面視手前側に生産ラインに沿って敷設されたレール上を自走可能な走行ユニットと、該走行ユニットに立設された支柱に旋回可能に設けられ該支柱の半径方向へ延出させた2本のアームと、各アームに設けられ各アームを旋回させることでワーク仮置き台との間のワークの受け渡しが行われるワーク受け台と、を具備することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、各アームが相互に支柱の回りに180度の角度位相で配設されることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、各アームが支柱の軸線方向へ昇降可能であることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、搬送装置がレール上に複数台で配設されることを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項5に記載の発明は、生産ライン上に加工工程に応じて所定間隔で配設された複数台の各工作機械にワーク搬送装置によりワークが順次搬送される生産システムにおいて、工作機械の正面でワーク搬送装置のアームを旋回させることで工作機械とワーク搬送装置との間のワークの受け渡しが行われることを特徴とする。
【0012】
従って、請求項1に記載の発明では、ワーク搬送装置の各アームを工作機械の正面で旋回させることにより工作機械のオープンスペース内に設置されたワーク仮置き台とワーク搬送装置の各アームに設けられたワーク受け台との間でワークの受け渡しが行われる。
【0013】
請求項2に記載の発明では、180度の角度位相で配設された2本のアーム、即ち同一直線上に配設されたアームを工作機械の配列方向(生産ライン方向)へ向けることにより、アーム(ワーク受け台)と工作機械とが干渉することなくワーク搬送装置をレール上で往復移動(双方向へ移動)させることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明では、ワーク搬送装置のアームを上昇させることによりワーク仮置き台に支持されたワークがワーク受け台で持ち上げられて当該ワーク受け台へ移載され、また、アームを下降させることによりワーク受け台に支持されたワークがワーク仮置き台に載置される。
【0015】
請求項4に記載の発明では、製品(各工作機械における加工時間)に応じて生産効率が高い生産ラインを構築することが可能となる。
【0016】
請求項5に記載の発明では、工作機械の正面でアームを旋回させることにより工作機械とワーク搬送装置との間のワークの受け渡しが行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1〜図13に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、本実施の形態の生産システムは、自走可能なワーク搬送装置1により、生産ライン上に加工工程に応じて所定間隔で配設された複数台(本実施の形態では2台)の各マシニングセンタ2,3(工作機械)にワーク4が順次搬送される生産システムであって、各マシニングセンタ2,3の正面でワーク搬送装置1のアーム5,6を旋回させることによりワーク搬送装置1と各マシニングセンタ2,3との間のワーク4の受け渡しが行われる構造になっている。図1に示すように、マシニングセンタ2,3は、マシンベッド7の上面7aにワークテーブルユニット8が設けられ、またマシンベッド7の下面7bに主軸ユニット9が設けられている。そして、マシニングセンタ2,3は、ワークテーブルユニット8のワークテーブル10が下向きに設置され、また主軸ユニット9の主軸11が横向き(水平)に設置されている。
【0018】
また、上記マシニングセンタ2,3は、マシンベッド7が、マシン幅方向(図1における紙面視方向、以下、X軸方向と称す)の両側が本体フレーム12の対向する一対の側板で支持されて、マシンベッド7と対向する一対の側版とが門型形状に形成されている。また、マシニングセンタ2,3は、ワークテーブルユニット8のコラム構造のユニットベース13が直動ガイドを介してマシンベッド7の上面7aに設けられている。これにより、マシニングセンタ2,3は、ワークテーブルユニット8が上記直動ガイドによりX軸方向へ案内される構造になっている。そして、上記ユニットベース13は下面にナットが固定されており、該ナットが、マシンベッド7の上面7aに設けられてX軸方向へ延びるボールねじに螺合されている。さらに、マシニングセンタ2,3は、X軸方向へ延びるボールねじの一端にX軸駆動用モータが連結されており、該X軸駆動用モータを駆動してワークテーブルユニット8をX軸方向へ移動させる構造になっている。
【0019】
また、図1に示すように、上記ユニットベース13の垂直面にはテーブルキャレッジ14が直動ガイドを介して設けられている。これにより、マシニングセンタ2,3は、テーブルキャレッジ14が上記直動ガイドによりマシン上下方向(以下、Y軸方向と称す)へ案内される構造になっている。そして、上記テーブルキャレッジ14は裏面にナットが固定され、該ナットが、ユニットベース13の垂直面に設けられてY軸方向へ延びるボールねじに螺合されている。さらに、マシニングセンタ2,3は、Y軸方向へ延びるボールねじの一端にY軸駆動用モータが連結されており、該Y軸駆動用モータを駆動してテーブルキャレッジ14をY軸方向へ移動させる構造になっている。また、テーブルキャレッジ14にはテーブル面が下方へ向けて水平に配置されたワークテーブル10が垂設されている。そして、該ワークテーブル10のテーブル面にはワークの上側を把持する天吊り治具15が取り付けられている。さらに、上記ワークテーブル10はテーブルキャレッジ14に設けられたB軸駆動用モータの駆動により回転軸(B軸)の回りに回転してB軸回りの任意の角度に位置決め可能な構造になっている。
【0020】
また、図1に示すように、マシニングセンタ2,3は、主軸ユニット9の主軸ヘッド16が直動ガイドを介してマシンベッド7の下面7bに設けられている。これにより、マシニングセンタ2,3は、主軸ユニット9が、マシンベッド7を支持する本体フレーム12の対向する一対の側板間に収容されて上記直動ガイドによりマシン前後方向(図1における紙面視左右方向、以下、Z軸方向と称す)に案内される構造になっている。そして、上記主軸ヘッド16は上面にナットが固定され、該ナットが、マシンベッド7の下面7bに設けられてZ軸方向へ延びるボールねじに螺合されている。さらに、マシニングセンタ2,3は、Z軸方向へ延びるボールねじの一端にZ軸駆動用モータが連結されており、該Z軸駆動用モータを駆動して主軸ユニット9をZ軸方向へ移動させる構造になっている。そして、マシニングセンタ3の主軸11には、例えば、M4,M5,M6の3種類タップを任意に選択可能な工具が装着され、また、マシニングセンタ2の主軸11には、M4,M5,M6の3種類タップの各下孔を加工するドリルを任意に選択可能な工具が装着されている。
【0021】
また、図1に示すように、マシニングセンタ2,3は、ワークテーブルユニット8のワークテーブル10のテーブル面の下方の領域がオープンスペース17になっている。また、図1及び図2に示すように、上記オープンスペースにはワーク仮置き台18が設けられている。該ワーク仮置き台18は、Z軸方向(図2における紙面視上下方向)へ延出する一対のバー19が、所定間隔で平行に配設されて形成されている。そして、マシニングセンタ2,3は、各軸(X軸、Y軸、Z軸及びB軸)をワーク着脱位置に位置決めし、この状態で天吊り治具15をY軸をマイナス方向(図1における下方向)に移動させて所要位置まで下降させ、天吊り治具15をクランプさせることによりワーク仮置き台18に載置されたワーク4が天吊り治具15に装着されると共に天吊り治具15をアンクランプさせることにより天吊り治具15に装着されたワーク4がワーク仮置き台18に載置される構造になっている。また、図2に示すように、本生産システムは、上記マシニングセンタ2,3が生産ライン方向(図2における紙面視左右方向)へ所定間隔で配設されている。なお、マシニングセンタ2,3は、カバーで囲繞された治具室の下側にスパイラル状に形成されたスクリューコンベア20が配設されており、該スクリューコンベア20で切粉をマシン後方(図1における紙面視左方向)へ順次搬出して所定位置に載置された切粉収容箱21に収容する構造になっている。
【0022】
また、図2に示すように、マシニングセンタ2,3の正面視手前側の床面には、レール22が、生産ライン方向、即ちマシニングセンタ2,3の配設方向に沿って敷設されている。そして、本生産システムは、上記レール22上を自走可能なワーク搬送装置1を備えている。該ワーク搬送装置1は、図3に示すように、上記レール22上を自走可能に設けられた走行ユニット23と、該走行ユニット23に立設され軸線方向へ移動可能(伸縮可能)な支柱24と、該支柱24の上部に設けられ当該支柱24の半径方向へ延出する2本のアーム5,6と、を具備して構成されている。上記アーム5,6は、支柱24の軸線回りに180度の角度位相で配設されて支柱24の軸線と直交する同一の直線上に配置されている。また、各アーム5,6は支柱24の軸線回りに一体で旋回可能な構造になっている。なお、アーム5,6は、支柱24の内部に収容された電動モータの駆動で支柱24の回りに旋回して当該支柱24の回りに任意の角度位相に位置決めされる。
【0023】
また、図2及び図3に示すように、ワーク搬送装置1は、各アーム5,6の先端にワーク受け台25を備えている。該ワーク受け台25は、上面に複数本(本実施の形態では4本)のピン26が配設され、各ピン26をワーク4に配設された位置決め用孔に係合させることでワーク4を当該ワーク受け台25に対して位置決めさせた状態で支持する構造になっている。なお、図2に示すように、ワーク受け台25の幅方向(図2における紙面視左右方向)の寸法は、ワーク仮置き台18の一対のバー19間の間隔よりも小さく形成されている。そして、本生産システムは、ワーク搬送装置1とマシニングセンタ2,3との間でワーク4の受け渡しを行う場合、例えば、図2及び図4に示すワーク搬送装置1のアーム5,6の支柱24の回りの角度位相が0度の状態(アーム5,6が生産ライン方向に直交し、且つアーム5がレール22を境にしてマシニングセンタ2,3が配置された側に向いた状態)でワーク搬送装置1を走行させてマシニングセンタ2,3の正面に位置決めさせる。
【0024】
この状態で、図5に示すように、支柱24を伸長させてアーム5側のワーク受け台25がワーク仮置き台18の一対のバー19の間を通過するようにアーム5,6を所定距離だけ上昇させることにより、ワーク4がワーク仮置き台18からアーム5側のワーク受け台25に移載される構造になっている。この時、アーム5側のワーク受け台25の各ピン26がワーク4の位置決め用孔に係合されて当該ワーク受け台25に対してワーク4が位置決めされる構造になっている。次に、図6に示すように、ワーク搬送装置1のアーム5,6を支柱24の回りに図2における紙面視で反時計回り方向へ180度旋回させてアーム5,6の支柱24の回りの角度位相が180度の状態に位置決めする。そして、この状態で、図7に示すように、支柱24を縮長させてアーム6側のワーク受け台25がワーク仮置き台18の一対のバー19の間を通過するようにアーム5,6を所定距離だけ下降させることにより、ワーク4がアーム6側のワーク受け台25からワーク仮置き台18に移載される構造になっている。なお、図13に示すように、ワーク搬送装置1は、アーム5,6の支柱24の回りの角度位相が90度の状態の時に、マシニングセンタ2,3が稼動中であってもマシニングセンタ2,3と干渉することなく、初期工程へ向けて(図13における紙面視右方向へ向けて)走行可能な構造になっている。
【0025】
次に、本実施の形態の作用を説明する。図8は、稼動中の本生産システムの一状況を示し、マシニングセンタ2においてワーク4aがドリル加工されると共にマシニングセンタ3においてマシニングセンタ2によるドリル加工が施されたワーク4bにタップ加工(ねじ切り加工)が施されている。また、図8に示すように、ワーク搬送装置1は、アーム5,6の支柱24の回りの角度位相が0度の状態で初期位置に位置決めされており、アーム6のワーク受け台25にはマシニングセンタ2に次に搬送される新規のワーク4cがセットされている。そして、マシニングセンタ2においてワーク4aのドリル加工が完了し、該ワーク4aがワーク仮置き台18に載置されると、ワーク搬送装置1は上記初期位置から図8における紙面視左側へ走行して、図9に示すように、マシニングセンタ2の正面に位置決めされる。この時、アーム5側のワーク受け台25は、マシニングセンタ2のオープンスペース17をマシニングセンタ2の側方(図8における紙面視右側)から進入して、図4に示すように、マシニングセンタ2のワーク仮置き台18の直下に位置決めされる。
【0026】
次に、図4及び図9における状態でワーク搬送装置1の支柱24を伸長させてアーム5,6を所定距離上昇させる。これにより、図5に示すように、マシニングセンタ2のワーク仮置き台18に載置されていたワーク4aがアーム5側のワーク受け台25に移載される。この時、アーム5側のワーク受け台25の各ピン26がワーク4aの各位置決め用孔に係合されてワーク4aがワーク受け台25に対して位置決めされる。次に、ワーク搬送装置1のアーム5,6を支柱24の回りに図9における反時計回り方向へ180度旋回させて、図6及び図10に示すように、アーム5,6の支柱24の回りの角度位相を180度に位置決めする。そして、この状態でワーク搬送装置1の支柱24を縮長させてアーム5,6を下降させる。これにより、アーム6側のワーク受け台25がマシニングセンタ2のワーク仮置き台18の一対のバー19の間を通過する過程で、図7に示すように、アーム6側のワーク受け台25に支持されていたワーク4cがマシニングセンタ2のワーク仮置き台18に移載される。
【0027】
次に、ワーク搬送装置1は図10における紙面視左方向へ移動して図11に示す待機位置で待機し、またマシニングセンタ2は規定の動作でワーク仮置き台18に載置されたワーク4cを天吊り治具15に装着後、ワーク4cの加工を実行する。そして、マシニングセンタ3によるワーク4bの加工が完了し、該ワーク4bがワーク仮置き台18に載置されると、ワーク搬送装置1は図11に示す待機位置から図11における紙面視左方向へ走行して、図12に示すように、マシニングセンタ3の正面に位置決めされる。この時、アーム6側のワーク受け台25は、マシニングセンタ3のオープンスペース17をマシニングセンタ3の側方(図11における紙面視右側)から進入して、マシニングセンタ3のワーク仮置き台18の直下に位置決めされる。この状態で、ワーク搬送装置1の支柱24を伸長させてアーム5,6を所定距離上昇させる。
【0028】
これにより、マシニングセンタ3のワーク仮置き台18に載置されていたワーク4bがアーム6側のワーク受け台25に移載される。この時、アーム6側のワーク受け台25の各ピン26がワーク4bの各位置決め用孔に係合されてワーク4bがワーク受け台25に対して位置決めされる。次に、ワーク搬送装置1のアーム5,6を支柱24の回りに図12における時計回り方向へ180度旋回させて、アーム5,6の支柱24の回りの角度位相を0度に位置決めする。そして、この状態でワーク搬送装置1の支柱24を縮長させてアーム5,6を下降させる。これにより、アーム5側のワーク受け台25がマシニングセンタ3のワーク仮置き台18の一対のバー19の間を通過する過程で、アーム5側のワーク受け台25に支持されていたワーク4aがマシニングセンタ3のワーク仮置き台18に移載される。
【0029】
そして、ワーク搬送装置1は、アーム6側のワーク受け台25に載置されているワーク4b(製品)が所定の製品受け台に載置されると、アーム5,6を支柱24の回りに平面視で反時計回り方向へ90度旋回させて、図13に示すように、アーム5,6の支柱24の回りの角度位相を90度に位置決めする。この状態で、ワーク搬送装置1は、図13における紙面視右方へ走行して初期位置に位置決めされ、規定の動作でアーム6側のワーク受け台25で新規ワーク4を支持すると共にアーム5,6の支柱24の回りの角度移動を0度に位置決めさせて待機する。一方、マシニングセンタ3は、規定の動作でワーク仮置き台18に載置されたワーク4aを天吊り治具15に装着後、ワーク4aの加工を実行する。
【0030】
この実施の形態では以下の効果を奏する。
マシンベッド7の上面7aにワークテーブルユニット8が配設されると共にマシンベッド7の下面7bに主軸ユニット9が配設されることにより、マシニングセンタ2,3のワークテーブル10の下方にオープンスペース17が形成される。これにより、ワーク搬送装置1のワーク受け台25に載置されたワーク4を、マシニングセンタ2,3の側方から進入させてオープンスペース17内に設置されたワーク仮置き台に移載することができる。従って、多関節型ロボット或いはガントリー方式を採用した従来のワーク搬送装置を備える生産システムと比較して生産システム全体をコンパクトに構成することができる。
また、ワーク搬送装置1は、昇降及び旋回の単純な動作でマシニングセンタ2,3とのワーク4の受け渡しが行われるので、ワーク搬送装置1は剛性を確保し易く、速やかな動作で迅速にワーク4の受け渡しを行うことが可能となり、生産性を向上させることができる。さらに、ワーク搬送装置1の構造及びその制御が簡易となり、メンテナンスが容易であると共に設備コストを低く抑えることができる。
また、マシニングセンタ2,3のワークテーブル10の下方がオープンスペース17であるので、マシンへの寄り付き性が高くメンテナンスが容易であると共に当該オープンスペース17を利用することで生産システムの各種仕様への順応性、汎用性を向上させることができる。
また、マシンベッド7の上面7aにワークテーブルユニット8が配設されると共にマシンベッド7の下面7bに主軸ユニット9が配設されるので、マシニングセンタ2,3を軽量、且つコンパクトに形成することが可能となり、設備コストを低減することができると共に生産システム全体をコンパクトに構成することができる。さらに、マシニングセンタ2,3は、剛性が極めて高くなることから、各軸(X軸、Y軸、Z軸及びB軸)の移動速度を高めることができ、生産性を最大限に向上させることができる。
【0031】
なお、実施の形態は上記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
図14に示すように、ワーク搬送装置1の2本のアーム5,6を支柱24の回りに90度の角度位相で配設してもよい。これにより、アーム5,6は支柱24の回りに90度だけ旋回させればよく、ワーク4の受け渡しに要する時間が短縮されて生産性を向上させることができる。この場合、双方のアーム5,6のいずれか一方のアーム5,6がマシニングセンタM1〜M4側に向けられることになるので、レール22を閉じられた形状(無端形状)に敷設し、ワーク搬送装置1がレール22上を一方向のみに走行するように構成する。
図15及び図16に示すように、各マシニングセンタ2,3間にアーム5をマシニングセンタ2,3側(図16における紙面視上側)に向けて延出させたワーク搬送装置1を配設し、各ワーク搬送装置1を必要に応じてマシン配列方向(図16における左右方向)へ往復移動させると共にアーム5を昇降させてワーク4を順次搬送するようにしてもよい。この場合、アーム5を旋回させなくて済むので、ワーク4の受け渡しに要する時間が短縮されて生産性を向上させることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、コンパクト且つ安価に構成することができると共に生産性を向上させることができる生産システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本生産システムの側面図で、特に、マシニングセンタの構造を説明するためにマシニングセンタの本体フレームの一部を省いて示した図である。
【図2】本生産システムの概略を示す平面図である。
【図3】本生産システムのワーク搬送装置の斜視図である。
【図4】マシニングセンタ(ワーク仮置き台)とワーク搬送装置(ワーク受け台)との間のワークの受け渡しを説明するための図である。
【図5】マシニングセンタ(ワーク仮置き台)とワーク搬送装置(ワーク受け台)との間のワークの受け渡しを説明するための図で、特に、図4の状態から支柱が伸長されてワーク仮置き台上のワークがワーク受け台に移載された状態を示す図である。
【図6】マシニングセンタ(ワーク仮置き台)とワーク搬送装置(ワーク受け台)との間のワークの受け渡しを説明するための図で、特に、図5の状態からアームを180旋回させた状態を示す図である。
【図7】マシニングセンタ(ワーク仮置き台)とワーク搬送装置(ワーク受け台)との間のワークの受け渡しを説明するための図で、特に、図6の状態から支柱が縮長されてワーク受け台上のワークがワーク仮置き台に移載された状態を示す図である。
【図8】ワーク搬送装置の動作説明のための本生産システムの平面図で、特に、ワーク搬送装置が初期位置に位置された状態を示す図である。
【図9】ワーク搬送装置の動作説明のための本生産システムの平面図で、特に、ワーク搬送装置が最初の工程の加工を行うマシニングセンタの正面に位置された状態を示す図である。
【図10】ワーク搬送装置の動作説明のための本生産システムの平面図で、特に、図9の状態でワークの受け渡しが完了した直後の状態を示す図である。
【図11】ワーク搬送装置の動作説明のための本生産システムの平面図で、特に、ワーク搬送装置が待機位置に位置された状態を示す図である。
【図12】ワーク搬送装置の動作説明のための本生産システムの平面図で、特に、図11の状態からワーク搬送装置が次の工程の加工を行うマシニングセンタの正面に位置された状態を示す図である。
【図13】ワーク搬送装置の動作説明のための本生産システムの平面図で、特に、ワーク搬送装置が初期位置に向けて走行する状態を示す図である。
【図14】他の実施の形態の説明図である。
【図15】生産システムの参考例の側面図である。
【図16】図15に示す生産システムの平面図である。
【符号の説明】
1 ワーク搬送装置
2 マシニングセンタ(工作機械)
3 マシニングセンタ(工作機械)
4 ワーク
5 アーム
6 アーム
7 マシンベッド
7a 上面(マシンベッド)
7b 下面(マシンベッド)
8 ワークテーブルユニット
9 主軸ユニット
10 ワークテーブル
11 主軸
17 オープンスペース
18 ワーク仮置き台
22 レール
23 走行ユニット
24 支柱
25 ワーク受け台
Claims (5)
- 生産ライン上に加工工程に応じて所定間隔で配設された複数台の各工作機械にワーク搬送装置によりワークが順次搬送される生産システムにおいて、前記工作機械は、ワークが固定されるワークテーブルユニットと工具が装着される主軸ユニットとのいずれか一方がマシンベッドの上面に配設されると共にいずれか他方が前記マシンベッドの下面に配設され、前記マシンベッドの上面に配設される前記ワークテーブルユニットのワークテーブルと前記主軸ユニットとのいずれか一方の下方の領域にオープンスペースが形成されて、該オープンスペースにワークが仮置きされるワーク仮置き台が設けられ、また、前記ワーク搬送装置は、前記工作機械の正面視手前側に前記生産ラインに沿って敷設されたレール上を自走可能な走行ユニットと、該走行ユニットに立設された支柱に旋回可能に設けられ該支柱の半径方向へ延出させた2本のアームと、各アームに設けられ各アームを旋回させることで前記ワーク仮置き台との間のワークの受け渡しが行われるワーク受け台と、を具備することを特徴とする生産システム。
- 各アームが相互に前記支柱の回りに180度の角度位相で配設されることを特徴とする請求項1に記載の生産システム。
- 各アームが前記支柱の軸線方向へ昇降可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の生産システム。
- 前記搬送装置が前記レール上に複数台で配設されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の生産システム。
- 生産ライン上に加工工程に応じて所定間隔で配設された複数台の各工作機械にワーク搬送装置によりワークが順次搬送される生産システムにおいて、前記工作機械の正面で前記ワーク搬送装置のアームを旋回させることで前記工作機械と前記ワーク搬送装置との間でワークの受け渡しが行われることを特徴とする生産システム。
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- 2003-02-14 JP JP2003037209A patent/JP2004243487A/ja active Pending
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