JP2004242888A - 食器洗い機 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の食器洗い機は、プラスチックやクリスタルガラスなど洗浄する場合には、すすぎの温度を高温にすることができないので、殺菌を行いたいといった使用者の要求に十分に応えることができなかった。
【解決手段】洗い、水すすぎ、加熱すすぎの工程における最高到達温度を50℃〜60℃に設定のした運転コースを設けると共に、該運転コースに電解水を使用した洗い工程及び水すすぎ工程を組み入れた。
【選択図】図1
【解決手段】洗い、水すすぎ、加熱すすぎの工程における最高到達温度を50℃〜60℃に設定のした運転コースを設けると共に、該運転コースに電解水を使用した洗い工程及び水すすぎ工程を組み入れた。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック製密閉容器を洗浄する運転コースを設けるにあたり、プラスチック密閉容器の変形等がなく洗浄できる制御を備えた食器洗い機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の食器洗い機は、例えば特許文献1に開示されているように、複数の運転コースを設け、各運転コース毎にすすぎの最高温度を異なる温度に設定し、殺菌作用を得たり、高温に弱いプラスチックやクリスタルガラスなどの変形防止に対応するようにしていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−117997号公報(第3頁左欄第49行−同右欄第24行)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術においては、プラスチックやクリスタルガラスなど洗浄する場合には、すすぎの温度を高温にすることができないので、殺菌を行いたいといった使用者の要求に十分に応えることができなかった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、洗浄あるいはすすぎの温度の係らず、殺菌を行うことのできる食器洗い機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の特徴とするところは、食器収納槽を有し、該食器収納槽を覆い外郭を構成した本体と、食器洗浄用の加圧水供給手段と、前記食器収納層内に供給された水を加熱するためのヒータと、前記食器収納槽内の洗浄水を機外へ排出する排水ポンプと、食器の洗浄行程、水すすぎ行程、温水すすぎ行程及び、乾燥の行程を実行する制御装置を備えた食器洗い機において、
洗い、水すすぎ、加熱すすぎの工程における最高到達温度を50℃〜60℃に設定のした運転コースを設けると共に、該運転コースに電解水を使用した洗い工程及び水すすぎ工程を組み入れたことにある。
【0007】
また、本発明の特徴とするところは、上記第1の手段に加え、乾燥工程の洗浄槽内への吐き出し温風を65〜70℃以下に設定、該ヒータ制御におけるヒータON時間制御を間欠的とし、該ON時間とOFF時間の比率を概ね5:4にしたことにある。
【0008】
また、本発明の特徴とするところは、上記第2の手段に加え、乾燥工程時のヒータON時間とOFF時間の長さにおいて、OFF時間よりON時間を長くし、その時間は、概ねON時間90〜100秒、OFF時間を72〜80秒に設定したことにある。
【0009】
また、本発明の特徴とするところは、上記第1の手段に加え、運転コースの中に、複数工程の電解水での洗い及びすすぎを設けたことにある。
【0010】
また、本発明の特徴とするところは、上記第4の手段に加え、すすぎにおける電解水でのすすぎを加熱すすぎの前工程に設定したことにある。
【0011】
温度の制御は、洗浄槽下面に配設したサーミスタで温度を検知し、制御する。乾燥工程においては、洗浄槽内への吐き出し温度を65℃〜70℃以下に設定、洗浄槽下部に設置した送風装置内に設置したPTCヒータからの温風温度を該ヒータをON、OFFすることで制御する。加熱すすぎの温度は、60℃で制御されるため、乾燥においては、PTCヒータのON時間を90秒〜100秒、OFF時間を72秒〜80秒に設定することで、吐き出し温度を65℃〜70℃にすることができる。除菌においては、最終の水すすぎ時に電解水(次亜塩素酸ナトリウム)を使用することにより、水、汚れ等に付着している菌を除菌する。よって、通常の標準コースの温度よりやや低い60℃以下の温度でも除菌できる構成である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の必要性について図2、図3、図4を引用して説明する。プラスチック製密閉容器の洗浄においては、一般的には、食器洗い機の取扱説明書に、入れてはいけないものとして、『プラスチック容器で耐熱90℃以下のもの。(耐熱表示のないもの)』として明記されている。また、プラスチック製密閉容器の取り扱いにおいては、本体/シール(ふた)の取り扱いで『自動食器洗浄機・食器乾燥機では使用しないで下さい。』と明記されている。一般的に使用されている本体の材質は、8割がポリプロピレン、あとの2割がポリエチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート等である。ふた(シール)においては、4割がABS樹脂、3割がポリプロピレン、あとの3割がポリカーボネート、ポリエチレン、AS樹脂等である。そして、本体の耐熱温度は、70℃〜150℃で、使用されているのは、100℃〜140℃のものが多い。蓋(シール)の耐熱温度は、50℃〜145℃で、よく使用されているのは、60℃〜80℃のものが多い。以上より、食器洗い乾燥機では、標準コースの加熱すすぎ温度が70℃〜75℃、念入りコースの加熱すすぎ温度が75℃〜80℃での設定が一般的であることより、「入れないで下さい。」もしくは、「使用しないで下さい。」との明記がなされることは当然である。通常にプラスチック製密閉容器を食器洗い乾燥機で洗うと、本体および蓋と共に温度による変形が発生する。このプラスチック密閉容器を洗おうとするには、この加熱すすぎ温度を下げる必要がある。しかし、加熱すすぎ温度を下げると除菌、殺菌の効果が薄れる。そこで、本考案は、電解水を使用した除菌をコースの中に設定し、プラスチック製密閉容器が変形しないそして洗える温度を制御することで対応した。
【0013】
以下、本発明の一実施例、構成及びその作用、効果について、図1から図6を用いて説明する。まず、図4、図5、図6において、本発明の食器収納カゴを配設する卓上食器洗い乾燥機1の洗浄、水すすぎ、温水すすぎ、乾燥動作について説明する。
【0014】
洗浄動作は、電源スイッチを押し、操作パネルのコース設定ボタンを押し、そして、スタートボタンを押すことにより、給水電磁弁(図示せず)に通電し、給水口46から洗浄槽9内に水を給水して、シーズヒータ40に通電した状態でポンプモータ38に通電し、洗浄ポンプ36内のランナーを回転させて、洗浄槽9の底部に配置されている水溜め部より水を吸い込み、ポンプ吐出し口47より、圧力水供給配管101を介して、2個の回転ノズル42、V型噴射ノズル48に圧力水を供給する。
【0015】
また、上シャワー固定噴射ノズルに圧力水を供給する。そして、それぞれのノズルの小孔42から図5の食器収納下カゴ29、図6の食器収納上カゴ31内の食器に圧力水を直接噴射することにより、これらに、付着している汚れを剥離、分散させる。図5の食器収納下カゴ29は、食器セット後、下レール28に100の下カゴスライド脚を滑らせ格納される。
【0016】
また、図6の食器収納上カゴ31は、ガイドレール32に、上ガイド33と下ガイド34を挿入して、セットされる。洗い時の温水の温度は、60℃程度まで上げられる。一定時間洗浄が行なわれたならば、シーズヒータ40の通電を停止して洗浄動作を終了させ、排水ポンプ35を駆動させ、洗浄槽9内の洗浄水を機外に排出させる。
【0017】
次に、水すすぎ動作は、前記洗浄動作と同じ動作をシーズヒータ40をOFFした状態で1〜2分程度、数回繰り返して行なう。温水すすぎ動作時には、また、シーズヒータ40への通電を行ない、洗浄工程と同じ工程で進む。温水は、標準コースは68℃〜70℃、念入りコースは78℃〜80℃そして、本発明の熱に弱い食器を洗うコース(以下デリケートコースという)は55℃〜60℃程度まで上げられる。最後に、乾燥動作は、送風装置37に通電して送風装置37内のファンを回転させ、PTCヒータ(図示せず)に風をあて、温風にして送風通路50を介して送風口51から洗浄槽9内に送風する。
【0018】
この温風により、洗浄槽9内に付着している水滴、及び残水、さらには、食器収納下カゴ29や食器収納上カゴ31内に収納されている食器に付着している水滴を蒸気に変え、上ドア23に設けられた排気口を介して機外に排出する。そして、一定時間乾燥動作が行なわれたならば、食器洗い機1の運転が終了する。運転工程時は、下ドア22と上ドア23は、ヒンジ25によって閉じられ、27のラッチが26のドアスイッチをONさせ、ドアが完全にしまったことを確認後、運転される。39は、残菜を捕集する残菜フィルターである。
【0019】
次に、本発明のデリケートコースについて説明する。図1は、デリケートコースの洗浄槽内の時間と温度の関係を示した図である。Aは、洗浄槽内に配置されたプラスチック製密閉容器の表面温度を示す。Bは、送風装置から送られてきた温風が洗浄槽に入る直前の温度を示す。T1の温度は、60℃以下にしないとプラスチック製密閉容器の蓋の変形が発生する。本発明の温度はバラツキも考慮して、54℃に設定している。温風流入温度T2を、70℃以下保持することで、該食器の表面温度を60℃以下に維持できるのである。本洗いの工程は、シーズヒータで水を温め、54℃で洗浄槽底部に配置したサーミスタ検知し、シーズヒータを切る。すすぎ1でも同じような制御をし、54℃でシーズヒータを切る。このすすぎ1のとき、電解水を生成する。図3、により、この生成方法について説明する。図3は、本発明の食器洗い機裏面下部に配設された電解水装置等の配置構成を示す斜視図である。本洗いが終了すると、排水ポンプ35駆動により、洗浄槽9内の食器を洗浄した水が排水ホース306を介して外に排水される。すすぎ1工程に入ると、給水電磁弁302をONさせることにより、給水ホース304からきれいな水道水が電解水装置312に水を溜め、洗浄槽流入口316を通って洗浄槽9内に入る。入った水が規定の水位まで入るとその圧力をPSチューブ310を介して、水位センサー300が該圧力を検知し、給水電磁弁302を閉じる、これにより給水が止まる。電解水装置312内に溜まった水道水を電解水装置312に繋がったダイヤフラム式液体ポンプ314を駆動することで、塩水の入った塩ケース308に水圧を送り、電解水装置312の中に生成に必要な塩水を注入する。塩水注入後、電解水装置内で電気分解により、200〜280ppmの電解水を生成し、70倍に希釈して3ppm〜4ppm程度の3.5リットルの電解水ですすぎ2を行う。図2に示す如く、すすぎ1で電解水生成10分程度、すすぎ2で除菌すすぎ10分程度行い、加熱すすぎ、乾燥に入る工程となる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、今まで、洗えなかったプラスチック製密閉容器等の温度に弱い食器も洗浄可能となる。電解水で洗うことにより、たんぱく質の表面分解もでき、54℃のやや低い温度でも標準コースと同等の洗浄性能を得ることができる。さらに、温度が低いが、電解水を使用することで除菌ができ、清潔な食器の提供もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデリケートコースにおける電解水生成・使用位置及び時間と洗浄槽内温度の関係を示す図である。
【図2】本発明のデリケートコースの運転工程を示す図である。
【図3】本発明の食器洗い機裏面下部に配設された電解水装置等の配置構成を示す斜視図である。
【図4】本発明のデリケートコースを設けた食器洗い機の斜視図である。
【図5】食器収納下カゴの斜視図である。
【図6】食器収納上カゴの斜視図である。
【符号の説明】
1…食器洗い乾燥機、9…洗浄槽、21…外枠、22…下ドア、23…上ドア、26…ドアスイッチ、27…ラッチ、28…下レール、29…食器収納下カゴ、30…箸カゴ、31…食器収納上カゴ、32…上レール、33…上ガイド、34…下ガイド、35…排水ポンプ、36…洗浄ポンプ、37…送風装置、38…ポンプモータ、39…残菜フィルター、40…シーズヒータ、41…回転ノズル、42…小孔、46…給水口、47…ポンプ吐き出し口、48…V型噴射ノズル、50…送風通路、51…送風口、100…下カゴスライド脚、109…下部受け線材、110…下部受け線材、111…線材、112…線材、113…線材、114…線材、108…線材、200…傾斜線材、300…水位センサー、302…給水電磁弁、304…給水ホース、306…排水ホース、308…塩ケース、310…PSチューブ、312…電解水装置、314…ダイヤフラム式液体ポンプ、316…洗浄槽流入口、318…チューブ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック製密閉容器を洗浄する運転コースを設けるにあたり、プラスチック密閉容器の変形等がなく洗浄できる制御を備えた食器洗い機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の食器洗い機は、例えば特許文献1に開示されているように、複数の運転コースを設け、各運転コース毎にすすぎの最高温度を異なる温度に設定し、殺菌作用を得たり、高温に弱いプラスチックやクリスタルガラスなどの変形防止に対応するようにしていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−117997号公報(第3頁左欄第49行−同右欄第24行)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術においては、プラスチックやクリスタルガラスなど洗浄する場合には、すすぎの温度を高温にすることができないので、殺菌を行いたいといった使用者の要求に十分に応えることができなかった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、洗浄あるいはすすぎの温度の係らず、殺菌を行うことのできる食器洗い機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の特徴とするところは、食器収納槽を有し、該食器収納槽を覆い外郭を構成した本体と、食器洗浄用の加圧水供給手段と、前記食器収納層内に供給された水を加熱するためのヒータと、前記食器収納槽内の洗浄水を機外へ排出する排水ポンプと、食器の洗浄行程、水すすぎ行程、温水すすぎ行程及び、乾燥の行程を実行する制御装置を備えた食器洗い機において、
洗い、水すすぎ、加熱すすぎの工程における最高到達温度を50℃〜60℃に設定のした運転コースを設けると共に、該運転コースに電解水を使用した洗い工程及び水すすぎ工程を組み入れたことにある。
【0007】
また、本発明の特徴とするところは、上記第1の手段に加え、乾燥工程の洗浄槽内への吐き出し温風を65〜70℃以下に設定、該ヒータ制御におけるヒータON時間制御を間欠的とし、該ON時間とOFF時間の比率を概ね5:4にしたことにある。
【0008】
また、本発明の特徴とするところは、上記第2の手段に加え、乾燥工程時のヒータON時間とOFF時間の長さにおいて、OFF時間よりON時間を長くし、その時間は、概ねON時間90〜100秒、OFF時間を72〜80秒に設定したことにある。
【0009】
また、本発明の特徴とするところは、上記第1の手段に加え、運転コースの中に、複数工程の電解水での洗い及びすすぎを設けたことにある。
【0010】
また、本発明の特徴とするところは、上記第4の手段に加え、すすぎにおける電解水でのすすぎを加熱すすぎの前工程に設定したことにある。
【0011】
温度の制御は、洗浄槽下面に配設したサーミスタで温度を検知し、制御する。乾燥工程においては、洗浄槽内への吐き出し温度を65℃〜70℃以下に設定、洗浄槽下部に設置した送風装置内に設置したPTCヒータからの温風温度を該ヒータをON、OFFすることで制御する。加熱すすぎの温度は、60℃で制御されるため、乾燥においては、PTCヒータのON時間を90秒〜100秒、OFF時間を72秒〜80秒に設定することで、吐き出し温度を65℃〜70℃にすることができる。除菌においては、最終の水すすぎ時に電解水(次亜塩素酸ナトリウム)を使用することにより、水、汚れ等に付着している菌を除菌する。よって、通常の標準コースの温度よりやや低い60℃以下の温度でも除菌できる構成である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の必要性について図2、図3、図4を引用して説明する。プラスチック製密閉容器の洗浄においては、一般的には、食器洗い機の取扱説明書に、入れてはいけないものとして、『プラスチック容器で耐熱90℃以下のもの。(耐熱表示のないもの)』として明記されている。また、プラスチック製密閉容器の取り扱いにおいては、本体/シール(ふた)の取り扱いで『自動食器洗浄機・食器乾燥機では使用しないで下さい。』と明記されている。一般的に使用されている本体の材質は、8割がポリプロピレン、あとの2割がポリエチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート等である。ふた(シール)においては、4割がABS樹脂、3割がポリプロピレン、あとの3割がポリカーボネート、ポリエチレン、AS樹脂等である。そして、本体の耐熱温度は、70℃〜150℃で、使用されているのは、100℃〜140℃のものが多い。蓋(シール)の耐熱温度は、50℃〜145℃で、よく使用されているのは、60℃〜80℃のものが多い。以上より、食器洗い乾燥機では、標準コースの加熱すすぎ温度が70℃〜75℃、念入りコースの加熱すすぎ温度が75℃〜80℃での設定が一般的であることより、「入れないで下さい。」もしくは、「使用しないで下さい。」との明記がなされることは当然である。通常にプラスチック製密閉容器を食器洗い乾燥機で洗うと、本体および蓋と共に温度による変形が発生する。このプラスチック密閉容器を洗おうとするには、この加熱すすぎ温度を下げる必要がある。しかし、加熱すすぎ温度を下げると除菌、殺菌の効果が薄れる。そこで、本考案は、電解水を使用した除菌をコースの中に設定し、プラスチック製密閉容器が変形しないそして洗える温度を制御することで対応した。
【0013】
以下、本発明の一実施例、構成及びその作用、効果について、図1から図6を用いて説明する。まず、図4、図5、図6において、本発明の食器収納カゴを配設する卓上食器洗い乾燥機1の洗浄、水すすぎ、温水すすぎ、乾燥動作について説明する。
【0014】
洗浄動作は、電源スイッチを押し、操作パネルのコース設定ボタンを押し、そして、スタートボタンを押すことにより、給水電磁弁(図示せず)に通電し、給水口46から洗浄槽9内に水を給水して、シーズヒータ40に通電した状態でポンプモータ38に通電し、洗浄ポンプ36内のランナーを回転させて、洗浄槽9の底部に配置されている水溜め部より水を吸い込み、ポンプ吐出し口47より、圧力水供給配管101を介して、2個の回転ノズル42、V型噴射ノズル48に圧力水を供給する。
【0015】
また、上シャワー固定噴射ノズルに圧力水を供給する。そして、それぞれのノズルの小孔42から図5の食器収納下カゴ29、図6の食器収納上カゴ31内の食器に圧力水を直接噴射することにより、これらに、付着している汚れを剥離、分散させる。図5の食器収納下カゴ29は、食器セット後、下レール28に100の下カゴスライド脚を滑らせ格納される。
【0016】
また、図6の食器収納上カゴ31は、ガイドレール32に、上ガイド33と下ガイド34を挿入して、セットされる。洗い時の温水の温度は、60℃程度まで上げられる。一定時間洗浄が行なわれたならば、シーズヒータ40の通電を停止して洗浄動作を終了させ、排水ポンプ35を駆動させ、洗浄槽9内の洗浄水を機外に排出させる。
【0017】
次に、水すすぎ動作は、前記洗浄動作と同じ動作をシーズヒータ40をOFFした状態で1〜2分程度、数回繰り返して行なう。温水すすぎ動作時には、また、シーズヒータ40への通電を行ない、洗浄工程と同じ工程で進む。温水は、標準コースは68℃〜70℃、念入りコースは78℃〜80℃そして、本発明の熱に弱い食器を洗うコース(以下デリケートコースという)は55℃〜60℃程度まで上げられる。最後に、乾燥動作は、送風装置37に通電して送風装置37内のファンを回転させ、PTCヒータ(図示せず)に風をあて、温風にして送風通路50を介して送風口51から洗浄槽9内に送風する。
【0018】
この温風により、洗浄槽9内に付着している水滴、及び残水、さらには、食器収納下カゴ29や食器収納上カゴ31内に収納されている食器に付着している水滴を蒸気に変え、上ドア23に設けられた排気口を介して機外に排出する。そして、一定時間乾燥動作が行なわれたならば、食器洗い機1の運転が終了する。運転工程時は、下ドア22と上ドア23は、ヒンジ25によって閉じられ、27のラッチが26のドアスイッチをONさせ、ドアが完全にしまったことを確認後、運転される。39は、残菜を捕集する残菜フィルターである。
【0019】
次に、本発明のデリケートコースについて説明する。図1は、デリケートコースの洗浄槽内の時間と温度の関係を示した図である。Aは、洗浄槽内に配置されたプラスチック製密閉容器の表面温度を示す。Bは、送風装置から送られてきた温風が洗浄槽に入る直前の温度を示す。T1の温度は、60℃以下にしないとプラスチック製密閉容器の蓋の変形が発生する。本発明の温度はバラツキも考慮して、54℃に設定している。温風流入温度T2を、70℃以下保持することで、該食器の表面温度を60℃以下に維持できるのである。本洗いの工程は、シーズヒータで水を温め、54℃で洗浄槽底部に配置したサーミスタ検知し、シーズヒータを切る。すすぎ1でも同じような制御をし、54℃でシーズヒータを切る。このすすぎ1のとき、電解水を生成する。図3、により、この生成方法について説明する。図3は、本発明の食器洗い機裏面下部に配設された電解水装置等の配置構成を示す斜視図である。本洗いが終了すると、排水ポンプ35駆動により、洗浄槽9内の食器を洗浄した水が排水ホース306を介して外に排水される。すすぎ1工程に入ると、給水電磁弁302をONさせることにより、給水ホース304からきれいな水道水が電解水装置312に水を溜め、洗浄槽流入口316を通って洗浄槽9内に入る。入った水が規定の水位まで入るとその圧力をPSチューブ310を介して、水位センサー300が該圧力を検知し、給水電磁弁302を閉じる、これにより給水が止まる。電解水装置312内に溜まった水道水を電解水装置312に繋がったダイヤフラム式液体ポンプ314を駆動することで、塩水の入った塩ケース308に水圧を送り、電解水装置312の中に生成に必要な塩水を注入する。塩水注入後、電解水装置内で電気分解により、200〜280ppmの電解水を生成し、70倍に希釈して3ppm〜4ppm程度の3.5リットルの電解水ですすぎ2を行う。図2に示す如く、すすぎ1で電解水生成10分程度、すすぎ2で除菌すすぎ10分程度行い、加熱すすぎ、乾燥に入る工程となる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、今まで、洗えなかったプラスチック製密閉容器等の温度に弱い食器も洗浄可能となる。電解水で洗うことにより、たんぱく質の表面分解もでき、54℃のやや低い温度でも標準コースと同等の洗浄性能を得ることができる。さらに、温度が低いが、電解水を使用することで除菌ができ、清潔な食器の提供もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデリケートコースにおける電解水生成・使用位置及び時間と洗浄槽内温度の関係を示す図である。
【図2】本発明のデリケートコースの運転工程を示す図である。
【図3】本発明の食器洗い機裏面下部に配設された電解水装置等の配置構成を示す斜視図である。
【図4】本発明のデリケートコースを設けた食器洗い機の斜視図である。
【図5】食器収納下カゴの斜視図である。
【図6】食器収納上カゴの斜視図である。
【符号の説明】
1…食器洗い乾燥機、9…洗浄槽、21…外枠、22…下ドア、23…上ドア、26…ドアスイッチ、27…ラッチ、28…下レール、29…食器収納下カゴ、30…箸カゴ、31…食器収納上カゴ、32…上レール、33…上ガイド、34…下ガイド、35…排水ポンプ、36…洗浄ポンプ、37…送風装置、38…ポンプモータ、39…残菜フィルター、40…シーズヒータ、41…回転ノズル、42…小孔、46…給水口、47…ポンプ吐き出し口、48…V型噴射ノズル、50…送風通路、51…送風口、100…下カゴスライド脚、109…下部受け線材、110…下部受け線材、111…線材、112…線材、113…線材、114…線材、108…線材、200…傾斜線材、300…水位センサー、302…給水電磁弁、304…給水ホース、306…排水ホース、308…塩ケース、310…PSチューブ、312…電解水装置、314…ダイヤフラム式液体ポンプ、316…洗浄槽流入口、318…チューブ。
Claims (5)
- 食器収納槽を有し、該食器収納槽を覆い外郭を構成した本体と、食器洗浄用の加圧水供給手段と、前記食器収納層内に供給された水を加熱するためのヒータと、前記食器収納槽内の洗浄水を機外へ排出する排水ポンプと、食器の洗浄行程、水すすぎ行程、温水すすぎ行程及び、乾燥の行程を実行する制御装置を備えた食器洗い機において、
洗い、水すすぎ、加熱すすぎの工程における最高到達温度を50℃〜60℃に設定のした運転コースを設けると共に、該運転コースに電解水を使用した洗い工程及び水すすぎ工程を組み入れたことを特徴とする食器洗い機。 - 請求項1において、
乾燥工程の洗浄槽内への吐き出し温風を65〜70℃以下に設定、該ヒータ制御におけるヒータON時間制御を間欠的とし、該ON時間とOFF時間の比率を概ね5:4にしたことを特徴とする食器洗い機。 - 請求項2において、
乾燥工程時のヒータON時間とOFF時間の長さにおいて、OFF時間よりON時間を長くし、その時間は、概ねON時間90〜100秒、OFF時間を72〜80秒に設定したことを特徴とする食器洗い機。 - 請求項1において、
前記運転コースの中に、複数工程の電解水での洗い及びすすぎを設けたことを特徴とする食器洗い機。 - 請求項4において、
すすぎにおける電解水でのすすぎを加熱すすぎの前工程に設定したことを特徴とする食器洗い機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003035929A JP2004242888A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 食器洗い機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003035929A JP2004242888A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 食器洗い機 |
Publications (1)
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JP2004242888A true JP2004242888A (ja) | 2004-09-02 |
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ID=33021175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003035929A Pending JP2004242888A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 食器洗い機 |
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JP (1) | JP2004242888A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007287060A (ja) * | 2006-04-20 | 2007-11-01 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | トラブルマップシステム |
KR101396999B1 (ko) | 2007-08-31 | 2014-05-20 | 엘지전자 주식회사 | 식기세척기의 제어방법 |
-
2003
- 2003-02-14 JP JP2003035929A patent/JP2004242888A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007287060A (ja) * | 2006-04-20 | 2007-11-01 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | トラブルマップシステム |
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