JP2004242858A - 自動車座席用クッション及び該自動車座席用クッションが内部に挿入されたクッションマット。 - Google Patents

自動車座席用クッション及び該自動車座席用クッションが内部に挿入されたクッションマット。 Download PDF

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Abstract

【課題】座部と背もたれ部の双方の圧力のかかり具合によって、座部と背もたれ部に最適な身体の沈み込みを与え身体を安定して保持することができるとともに、振動を緩衝することができる自動車座席用クッション及びカバーを提供する。
【解決手段】着座したときに臀部や背部の圧力によって伸縮性緩衝マット40を沈み込ませることにより、着座した身体の安定性を確保する。また、袋体30の内部に一定量の空気を積極的に導入することで、スポンジの沈み込みすぎを防止し、かつ伸縮性緩衝マット40にはない振動の緩衝効果を持たせた。さらに、座部10と背もたれ部20の内部空間を空気のみが互いに流出入可能な空気流入口33を設けることで、空気を移動させて座部10と背もたれ部20のふくらみ具合を自動的に調整することができるようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の座部及び背もたれ部に取り付けられて快適な座り心地を提供することができる自動車座席用クッション及び自動車座席用カバーに関する
【0002】
【従来の技術】
自動車の座席に取り付けられて、着座者に快適な座り心地を提供するマットとしては、ゴム又はシリコンやビニールの様なやわらかい防水性の材料で作った袋に水等の液体又はコロイド状の流動性のある流体物を入れたマットが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、内部に液体やコロイド状の流体部を挿入した場合、この内容物の量の調整を行うことが困難である上、水やコロイドは圧力により縮むことがないので、内容物の量を微妙に調整しなければ、快適な座り心地を得ることができないという問題点があった。また、座部と背もたれ部をそれぞれ別々に圧力調整を行う必要があり、個々の身体に適合したマットとするのは非常に面倒であった。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−108267号公報(特許請求の範囲)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、座部と背もたれ部の双方の圧力のかかり具合によって、座部と背もたれ部に最適な身体の沈み込みを与え身体を安定して保持することができるとともに、振動を緩衝することができて、長時間着座した場合にも、腰、背中、臀部の疲労感を軽減することができる自動車座席用クッション及びカバーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決する手段】
以上のような問題点を解決するために、請求項1に記載の発明が採った手段は、
座部10と背もたれ部20とを有する自動車座席用クッション100において、
空気を遮断可能な密閉性シートで座部10、背もたれ部20にそれぞれ分割された内部空間を形成した袋体30に、座部10、背もたれ部20に分割した伸縮性緩衝マット40と一定量の空気が挿入されてなり、
前記座部10と背もたれ部20との間の少なくとも一部に空気が流出入できる空気流出入口33を備え、着座したときに座部10の空気が背もたれ部20に流入して座部10及び背もたれ部20の膨らみを人間の臀部及び背部の形状に合わせて調整可能な自動車座席用クッション100、とするものである。
【0007】
座部10と背もたれ部20を形成する袋体の内部に伸縮性緩衝マット40を設けて、着座したときに臀部や背部の圧力によって伸縮性緩衝マット40を沈み込ませることにより、着座した身体の安定性を確保するとともに、一定の振動吸収性を確保して着座時の快適性を確保したものである。また、袋体30の内部に一定量の空気を積極的に導入することで、スポンジの沈み込みすぎを防止し、かつ伸縮性緩衝マット40にはない振動の緩衝効果を持たせてある。さらに、座部10と背もたれ部20の内部空間を空気のみが互いに流出入可能な空気流入口33を設けることで、身体が若干前傾したときや後傾したとき等の身体の移動に応じて生じる座部10と背もたれ部20の内部空気の圧力の変化に対応して、空気を移動させて座部10と背もたれ部20のふくらみ具合を自動的に調整することができるようにしたものである。身体が移動した場合に空気のみであると、一方向に空気が完全に移動してしまい、いわば水の量が少ないウォータベッドのように一端が極端に沈み込み、一端沈み込んだ身体を移動させるのが困難になる。しかし、伸縮性緩衝マット40と空気の緩衝効果とを併用することで、空気の完全な移動は伸縮性緩衝マット40により抑えられて身体の移動を容易に行うことができる程度の沈み具合を保持して安定した着座状態を確保することができる。さらに、この空気流入口33にはクッションの断面に対して狭く形成してある。すなわち、空気流入口33にしぼりがかけられているので、空気が一気に背もたれ部や座部に移動することがなく、徐々に空気が移動して穏やかに形状が変化し、助助に座部が沈んでいくことになる。また、適度な衝撃吸収作用により、腰の悪い人によって快適なクッションを提供することができる。
【0008】
さらに、請求項2に記載された発明が採った手段は、座部10と背もたれ部20とを有する自動車座席用クッション100において、
空気を遮断可能な密閉性シートで右側座部11、左側座部12、右側背もたれ部21及び左側背もたれ部22にそれぞれ分割された内部空間を有する形成した袋体30に、右側座部11、左側座部12、右側背もたれ部21及び左側背もたれ部22に分割した伸縮性緩衝マット40が挿入されてなり、
右側座部11と右側背もたれ部21との間、左側座部12と左側背もたれ部22との間に座部10と背もたれ部20の間を空気が流出入可能な空気流出入口33を有する一方、右側座部11と左側座部12の間、右側背もたれ部21と左側背もたれ部22との間の空気の流出入は遮断されるように密閉されてなり、
座部10に臀部を載せたときに右側座部11及び左側座部12の空気がそれぞれ右側背もたれ部21及び左側背もたれ部22に流入して座部10及び背もたれ部20部の膨らみを人間の臀部及び背部の合わせて調整可能な自動車座席用クッション100、とするものである。
【0009】
座部10又は背もたれ部20の袋体30を左右別々の袋体30とし、かつこの左右の袋体30内にある空気が互いに流出入できないように遮断して形成したものである。左右の空気の流れを遮断することで、運転中に身体が左右に移動した場合であっても、空気が片側一方に全て移動してしまうことを防止することができ、着座状態を安定して保つことができる。
【0010】
さらに、請求項3に記載された発明が採った手段は、背もたれ部20の内部空間が形成されない内部空間非形成領域が、背もたれ部20上部に向かうほど中央に広く形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車座席用クッション100とするものである。背中の中央部分を膨らまないようにすることで、背中を座席に安定させることができるようにしたものである。このとき上方にいくほど、中央の膨らまない領域を大きくすることによって、腰から肩に向かう背中の曲面に合わせて背もたれ部の形状を変化させることができるようになる。
【0011】
さらに、請求項4に記載された発明が採った手段は、座部10の伸縮性緩衝マット40が分割して形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自動車座席用クッション100、とするものである。これは、座部の緩衝用マットは必ずしも一体に形成する必要はないことを確認したものである。
【0012】
さらに、請求項5に記載された発明が採った手段は、袋体30内の空気の量を調整できる空気調整バルブ50が設けられてなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自動車座席用クッション100、とするものである。
内部に含まれている空気の量を調整することで、体重、身長等の各個人の身体的特徴に合わせて、又各個人の好みに合わせて適度な沈み込みや緩衝性を有するクッションにすることができる。
【0013】
さらに、請求項6に記載された発明が採った手段は、伸縮性緩衝マット40は、座部10に人間が着座したときに人間の脚部が置かれる座部10左右先端部を薄く又は切り欠いて形成してなることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の自動車座席用クッション100、とするものである。
脚部が載せられる部分は、臀部や背部と比較して圧力が低いので、脚部の部分のみが沈み込みが少なくなる可能性があるので、脚部に相当する場所を予め足が沈み込んで配置されるようにその場所の伸縮性緩衝マット40を薄くまたは切り欠いて形成したものである。
【0014】
さらに、請求項7に記載された発明が採った手段は、請求項1から6のいずれかに記載の自動車座席用クッション100を内部に挿入されたことを特徴とする自動車座席用カバー110、とするものである。
これは自動車座席用クッション100を単独ではなく、自動車座席用カバー110内に挿入して使用したものである。これにより、身体と直接ふれる外郭の素材を自由に選択するこができる。また、自動車座席用カバー110に自動車用座席への取付機能を設ければ容易に自動車座席に取付ることができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図に従って、本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
【実施例1】
図1は、実施例1に係る自動車座席用クッション100の斜視図である。図2は、図1におけるA−A断面図が示されている。図3は、実施例1に係る同社座席用クッション100の使用状態を示す斜視図である。
【0017】
本実施例1における自動車座席用クッション100は、外郭を形成する密閉性のシートからなる袋体30と、伸縮性緩衝マット40とを有してなる。密閉性シートの素材は、シートから空気が外部に漏れない素材であれば、特に限定するものではない。実施例1においては、塩化ビニルシートを用いている。袋体30は、座部10と背もたれ部20にそれぞれに空間が形成されるように設けられる。座部10と背もたれ部20の形状は特に限定するものではないが、自動車の座席に適合した形状に形成することが望ましい。また、背もたれ部20の高さは限定するものではなく、図3に示すように腰部近傍のみを保持できるように低めに形成してもよいし、図4に示すように自動車座席の背もたれ全体を覆うことができるように高めに形成してもよい。
【0018】
袋体30の内部空間は、後述する伸縮性緩衝マット40及び一定量の空気を挿入するためのものである。この内部空間の大きさは特に限定するものではないが、それぞれ伸縮性緩衝マット40及び挿入された一定量の空気とで座部10及び背もたれ部20のクッションとしての役割を有するので、人間が着座した場合に臀部及び腰や背中を保持することができる程度の大きさを有することが望ましい。そして、座部10と背もたれ部20との間には、空気がそれぞれの内部空間を互いに流出入可能なように空気流入口33が設けられる。
【0019】
そして、この袋体30の座部10及び背もたれ部20の内部空間に伸縮性緩衝マット40が配設される。伸縮性緩衝マット40の形状、厚さや大きさは特に限定するものではない。また、座部10と背もたれ部20に配設されるマットの大きさや厚さは異なるものであってもよい。実施例1においては、座部10が約5cm程度の厚さで、背もたれ部20が2cm程度の厚さのウレタンマットを用いている。そして、伸縮性緩衝マット40と同時に一定量の空気を挿入して外部に空気が漏れないように完全に密閉される。挿入される空気の量は、人間の体重によって座部10及び背もたれ部20の間を空気が自由に流出入でき、それぞれの沈み込み具合によって空気の流入量で調節することができる程度の圧力で挿入される。あまり高い圧力で空気を挿入すると、空気の圧力のみで身体が保持され、伸縮性緩衝マット40が体重によっては全くつぶれることなく保持されることになり、内部の伸縮性緩衝マット40の緩衝効果も得られなくなる。また、体重をかけた程度ではほとんど空気の流出入がおこらず座部10と背もたれ部20の圧力の変化による沈み込み量の調整もできなくなる。目安としては、自動車座席用クッション100を容易に二つ折りに曲げることができる程度、図1のA−A断面のラインで容易に二つ折りにすることができる程度以下の圧力で空気を挿入するとよい。
【0020】
このようにして作製された自動車座席用クッション100は、図3や図4のように自動車用座席に敷設して使用される。このように敷設された自動車座席用クッション100に人間が着座すると、座部10の伸縮性緩衝マット40が体重によって沈み、そこに存在した空気は空気流入口33を通じて図3や図4の矢印のように、背もたれ部20に流入して膨らむことになる。沈み込んだ座部10は、臀部の形状に適合して沈み込むため、安定した着座を確保することができるとともに、空気の圧力及び伸縮性緩衝マット40の反発力によって完全につぶれることなく、一定の厚みを有して自動車の振動からの有効に緩衝することができる。一方、背もたれ部20は、図3のように腰部のみに低く形成した場合には、座席と腰の間の空間を埋めるように膨らみ腰の位置を安定して保持することができる。また、空気と伸縮性緩衝マット40により保持されているので、腰に係る振動を緩衝することができる。また、図4のように背中全体をもたれることができるように高く形成した場合には、背中による圧力によって適度に背もたれ部20のクッションがへこむことになる。このへこみは背中の形状に適合するようにへこむので背中の位置安定性を確保することができるとともに、一定の緩衝効果も有することになる。さらに、運転中に身体を移動させた場合には、その移動による圧力に応じて、座部10と背もたれ部20が連動して膨らみ具合を調整するので、いずれの位置においても安定した着座状態を確保することができる。例えば、急ブレーキによって上半身が多少前へ傾斜した場合であっても、座部10の圧力が増し、背もたれ部20に空気が大きく流入して前傾した身体への追従性を確保して安定した着座を確保し、身体が元の位置に戻った場合には、背中の圧力がまし、座部10に空気が流れ込んで、初期の状態に戻り安定した着座を確保することができる。
【0021】
【実施例2】
図5には、実施例2に係る自動車座席用クッション100が示されている。図6には、図5のB−B断面図が示されている。図7、図8には実施例2に係る自動車用クッション100の使用状態が示されている。実施例2における自動車座席用クッション100は、外郭を形成する密閉性のシートからなる袋体30と、伸縮性緩衝マット40とを有してなる点は実施例と同様である。但し、袋体30が右側座部11、左側座部12、右側背もたれ部21及び左側背もたれ部22の4つ形成されており、それぞれに内部空間が形成されている。さらに、右側座部11と左側座部12の間、右側背もたれ部21と左側背もたれ部22の間は完全に密閉されていて、互いに空気が流出入できないように形成されている。また、右側座部11及び左側座部12の先端中央付近α、すなわち、自動車座席用クッション100に人間が着座したときに脚部がおかれる部分には空間が形成されていない。
【0022】
この袋体30の内部空間には、それぞれ右側座部11、左側座部12、右側背もたれ部21及び左側背もたれ部22の内部空間の形状に適合した伸縮性緩衝マット40が4つ挿入されている。そして、右側座部11と右側背もたれ部21の間、及び左側座部12と左側背もたれ部22との間には、それぞれの空間を空気が流出入できるように空気流入口33が設けられている。
【0023】
さらに、実施例2における自動車座席用クッション100には、内部空気の量を調節することができるように、空気調整バルブ50が設けられている。この空気調整バルブ50の形態や機能は特に限定するものではない。これにより、体重、身長、体の大きさに応じて空気の量を調節して効果的な自動者座席用クッション100とすることができる。
【0024】
そして、この空気調整バルブ50から適量の空気を挿入し外部に空気が漏れないように空気調整バルブ50が密閉される。挿入される空気の量が、人間の体重によって座部10及び背もたれ部20を空気が自由に流出入でき、それぞれの沈み込みがその空気の流入量で調節することができる程度の圧力で挿入される点は、実施例1と同様である。
【0025】
このようにして作製された自動車座席用クッション100は、図7,8のように自動車用座席に敷設して使用される。敷設された自動車座席用クッション100に人間が着座すると、座部10の伸縮性緩衝マット40が体重によって沈み、そこに存在した空気は空気流入口33を通じてそれぞれ右側座部11と右側背もたれ部21の間、及び左側座部12と左側背もたれ部22との間で独立して矢印のように空気の流入出がなされることになる。基本的な空気の流入出の作用と伸縮性緩衝マット40の作用は実施例1と同様であるが、本実施例2においては、左右の内部空間が独立して形成されているので、空気が中央を越えて左右に移動することがない。従って、例えば、身体を左右のいずれかに移動した場合においても空気が大量に左右のいずれかに移動して、片側が一定量以上大きく沈んだり、縮んだりすることがなく安定した着座を確保することができる。例えば、中央に空気の遮断部分がない場合、運転中にカーブなどにより、身体が大きく一方に傾いた場合に、大量の空気が移動すると、伸縮性緩衝マット40と併用されているため、空気のみと比較してかなりの安定性を有するものの、一方に偏った空気によって座部10の左右で大きな傾斜を生じて着座状態を不安定にするとともに、通常の着座状態への復帰も難しくなる可能性がある。しかし実施例2にように左右を独立して形成しておくことで左右の空気の流出入を防止することができ、極端な傾斜が座部10に形成されるのを防止することができるのである。なお、座部10について説明したが、これは背もたれ部20においても同様である。
【0026】
さらに、本実施例2においては、座部10左右先端αには空間が形成されていないので、脚部をより自然な状態に位置させることができるようになる。すなわち、脚部は臀部と比較して、座部10に与える圧力が小さいので、足が浮き上がった状態に形成される可能性があるが、脚部が配置される場所は膨らまないようにしておくことで、脚部も臀部と同様に沈み込んだ位置に配置されることになるのである。
【0027】
さらに、実施例2の変形例として、図9に示してある。この変形例は、空間を形成せず、かつ緩衝用マット40が形成されない非空間領域を背もたれ部20に形成したものである。この非空間領域は、背もたれ部20上部に向かうほど中央に広く形成することで、背中の形状に適合した膨らみ状態を確保することができる。なぜなら、背中は、腰部は比較的背面が丸く形成されているが、肩に向かうほど、背中は広くかつ平たんになるからである。したがって、腰及び肩の部分等背中の部位に応じて両脇から確実に身体をホールドすることができ、安定した姿勢を保つことができるようになる。
【0028】
さらに、図10には別の変形例が示してある。この図10は、座部10の空間を分割して内部に仕切りを設けて形成し、内部空間に挿入する伸縮性緩衝用マット40を分割して形成したものである。ただし、本件発明は、空気が移動することが特徴の一つであるので、このしきりは空気が互いに行き来することができるように形成することが必要である。このように、途中に仕切りを設けることで中の伸縮性緩衝用マット40が端の方に移動することを防止することができるようになる。
【0029】
【実施例3】
図11に実施例3に係る自動車座席用カバーが示されている。これは、自動車座席用クッション100を自動車座席用カバー110の内部に挿入して使用したものである。この自動車座席用カバー110自体の形状、素材、機能等は特に限定するものではない。身体に直接触れる表面に、より快適な布や皮革といったカバーをつけて用いることで、より快適な自動車座席用カバーとすることができる。また、このカバーは自動車の座席に取り付けやすい構造としておくことで、自動車用クッション100を自動車座席に取り付けやすくなり、また、位置も安定するのでより身体を安定して保持することができるようになる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、座部と背もたれ部の内部に伸縮性緩衝マットと空気を同時に挿入することで、着座したときに臀部や背部の圧力による沈み込みを適度に行うことができ、振動吸収効果と着座安定効果を有し、快適な座り心地の座席を提供することができる。また、座部と背もたれ部の内部空間を空気のみが互いに流出入可能な空気流入口を設けることで、身体が若干前傾したときや後傾したとき等の身体の移動に応じて生じる座部と背もたれ部の内部空気の圧力の変化に対応して、座部と背もたれ部のふくらみ具合を自動的に調整することができる。
請求項2記載の発明によれば、座部又は背もたれ部の左右にある袋体内にある空気が互いに流出入できないように遮断して形成することにより、運転中に身体が左右に移動した場合であっても、空気が片側一方に全て移動してしまうことを防止することができ、座部や背部にできる傾斜を極力抑えることができる。
【0031】
さらに、請求項3記載の発明によれば、より背中の形状に適合させた背もたれ部を形成することができるようになる。
【0032】
さらに、請求項4記載の発明のよれば、伸縮性緩衝用マットを小分けにすることができ、作成が容易であるだけでなく、伸縮性緩衝用マット空間内で移動することを防止することができる
【0033】
さらに、請求項5記載の発明によれば、内部に含まれている空気を調整して、体重、身長等の各個人の身体的特徴に合わせて適度な沈み込みや緩衝性を有するクッションとすることができる。
【0034】
さらに、請求項6記載された発明によれば、脚部に相当する場所のみ伸縮性緩衝マットを薄くまたは切り欠いて形成したことにより、脚部も臀部と同様な沈み込み状態を得ることができる。
【0035】
さらに、請求項7に記載された発明によれば、身体と直接ふれる素材を自由に選択するこができる。また、自動車座席用カバーに自動車用座席への取付機能を設ければ容易に自動車座席に取付ることができるようになる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る自動車座席用クッション100の斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】実施例1に係る自動車座席用クッション100の使用状態を示す斜視図である。
【図4】実施例1に係る別形態の自動車座席用クッション100の使用状態を示す斜視図である。
【図5】実施例2に係る自動車座席用クッション100の斜視図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】実施例2に係る自動車座席用クッション100の使用状態を示す斜視図である。
【図8】実施例2に係る自動車座席用クッション100の使用状態を示す斜視図である。
【図9】実施例2に係る自動車座席用クッション100の変形例を示す斜視図である。
【図10】実施例2に係る自動車座席用クッション100のさらに別の変形例を示す斜視図である。
【図11】自動車用クッションを内部に挿入された自動車座席用カバー110を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 座部
11 右側座部
12 左側座部
20 背もたれ部
21 右側背もたれ部
22 左側背もたれ部
30 袋体
33 空気流出入口
40 伸縮性緩衝マット
50 空気調整バルブ
100 自動車座席用クッション
110 自動車座席用カバー

Claims (7)

  1. 座部と背もたれ部とを有する自動車座席用クッションにおいて、
    空気を遮断可能な密閉性シートで座部、背もたれ部にそれぞれ分割された内部空間を形成した袋体に、座部、背もたれ部に分割した伸縮性緩衝マットと一定量の空気が挿入されてなり、
    前記座部と背もたれ部との間の少なくとも一部に空気が流出入できる空気流出入口を備え、着座したときに座部の空気が背もたれ部に流入して座部及び背もたれ部の膨らみを人間の臀部及び背部の形状に調整可能な自動車座席用クッション。
  2. 座部と背もたれ部とを有する自動車座席用クッションにおいて、
    空気を遮断可能な密閉性シートで右側座部、左側座部、右側背もたれ部及び左側背もたれ部にそれぞれ分割された内部空間を形成した袋体に、右側座部、左側座部、右側背もたれ部及び左側背もたれ部に分割した伸縮性緩衝マットが挿入されてなり、
    右側座部と右側背もたれ部との間、左側座部と左側背もたれ部との間に座部と背もたれ部の間の少なくとも一部に空気が流出入可能な空気流出入口を有する一方、右側座部と左側座部の間、右側背もたれ部と左側背もたれ部との間の空気の流出入は遮断されるように密閉されてなり、
    座部に臀部を載せたときに右側座部及び左側座部の空気がそれぞれ右側背もたれ部及び左側背もたれ部に流入して座部及び背もたれ部の膨らみを人間の臀部及び背部の形状にあわせて調整可能な自動車座席用クッション。
  3. 背もたれ部の内部空間及び該背もたれ部に挿入される伸縮性緩衝マットの形成されない内部空間非形成領域は、背もたれ部上部に向かうほど中央に広く形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車座席用クッション。
  4. 座部の伸縮性緩衝マットが分割して形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自動車座席用クッション。
  5. 袋体内の空気の量を調整できる空気調整バルブが設けられてなることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自動車座席用クッション。
  6. 伸縮性緩衝マットは、座部に人間が着座したときに人間の脚部が置かれる座部左右先端部を薄く又は切り欠いて形成してなることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の自動車座席用クッション。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の自動車座席用クッションを内部に挿入してなることを特徴とする自動車座席用カバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010094308A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Kokuyo Co Ltd 椅子
JP2011030600A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Toshimitsu Sakai シートクッションの空圧ランバーサポート機構、及びシートクッションの製造方法

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