JP2004242476A - 架空線状況点検装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定性が良好であり、また、障害物が大きい場合にも走行可能な架空線状況点検装置を提供すること。また、機器の搬入、搬出に障害とならない、コンパクトな退避装置を備えた架空線状況点検装置を提供すること。
【解決手段】走行ローラ4により架空地線Wや電力線などの架空線を走行することにより送配電線路に架設する前記線Wの損傷状況を遠隔操作により点検して撮影する架空線状況点検装置である。走行ローラ4の下部に走行ローラ4と共に間に前記線Wを挟持して従動可能な従動押さえローラ6を配設している。この従動押さえローラ6は、ダンパD上を通過する際にはダンパDとの干渉を避ける一時的に退避可能な退避装置7を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】走行ローラ4により架空地線Wや電力線などの架空線を走行することにより送配電線路に架設する前記線Wの損傷状況を遠隔操作により点検して撮影する架空線状況点検装置である。走行ローラ4の下部に走行ローラ4と共に間に前記線Wを挟持して従動可能な従動押さえローラ6を配設している。この従動押さえローラ6は、ダンパD上を通過する際にはダンパDとの干渉を避ける一時的に退避可能な退避装置7を備えている。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、送配電線路に架設する架空地線や電力線などの架空線の損傷状況を点検する架空線状況点検装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、送配電線路に架設する架空地線等の損傷状況を撮影などして点検する架空線状況点検装置が多数提案されている。このような架空線状況点検装置では架空線の損傷状況を撮影して遠隔地の地上に電送する電送収納ケースなどの装置本体が駆動する溝付きプーリにより吊り下げられて架空線にあるダンパー等の障害物を乗り越え可能にして走行可能とされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、図9に示すように、駆動輪105(105a、105b)によって架空地線Wに懸架された状態で移動する自走機Aに架空地線Wの状態を撮影するビデオカメラVと、架空地線Wに対してビデオカメラVと反対側に配置され、反対側の架空地線Wの状況をビデオカメラVの撮影視野内に映し出す反射鏡114と、反射鏡114とビデオカメラVとの間の空間に不要方向からの入光を遮断するべく配置された遮蔽布117と、自走機Aの移動量を表示するカウンター116と、自走機の駆動源となるバッテリーBと、光伝送装置C1等を搭載した自走式電線点検機も知られている(特許文献2参照。)。
【0004】
そして、その自走式点検機では、各駆動輪105が回動可能に配設されており、これらの駆動輪105にはそれぞれ電動モータMがギアボックス106を介して取り付けられている。
【0005】
そして、その自走式点検機では、垂直フレーム101,101に溝付きプーリ型の駆動輪105a,105aが回動可能に配設されており、駆動輪105bは、スプリング113により反時計方向に弾性付勢された揺動フレーム112に固定されている。これにより、駆動輪105bは弾性力でもって架空地線Wの下面に圧接され、各駆動輪105aを駆動させることにより自走点検機が自走可能とされている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−322344号公報
【特許文献2】
実公平6−2412号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載の架空線状況点検装置では、走行ローラは架空地線Wに単に懸架する構造であるため、横揺れ等が激しい場合には安定性に欠けて映像により架空地線を点検する際の撮影精度が劣るという課題がある。
【0008】
また、特許文献2記載の架空線状況点検装置では、駆動輪105bはスプリング113の弾性力でもって架空地線Wの下面に圧接されているので、例えば、図10に示すような装着クランプ部dなどにより垂下された積雪防止用ダンパDなどの各種のダンパは障害となって通過することができない。
【0009】
また、ダンパを回避して乗り越えることのできる自走式の架空線状況点検装置も種々提案されているが、退避機構のための装置が大がかりとなるという課題がある。
【0010】
この種の架空線状況点検装置は落雷時等に緊急出動することが多く、緊急時に出動する際の必要な機器の搬入、搬出が容易な簡易な構造の架空線状況点検装置が望まれる。
【0011】
そこで、この発明は、安定性が良好であり、また、障害物が大きい場合にも走行可能な架空線状況点検装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明の他の目的は、機器の搬入、搬出に障害とならない、コンパクトな退避装置を備えた架空線状況点検装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、走行ローラにより架空線上を走行することにより送配電線路に架設する線の損傷状況を遠隔操作により点検して撮影する機器であって、前記走行ローラの下部に走行ローラと共に間に前記線を挟持して従動可能な従動押さえローラを配設し、前記従動押さえローラは、ダンパ上を通過する際には該ダンパとの干渉を避ける一時的に退避可能な退避装置を備えていることを特徴とする架空線状況点検装置である。
【0014】
このように構成すれば、走行時には架空地や電力線などの線上を走行ローラと従動押さえローラとにより挟持されて安定して走行が可能であり、退避装置を作動させて従動押さえローラを退避させることによりダンパーなどの障害物があっても障害物を通過することができる。
【0015】
この退避装置は、例えば、レバーを上下動させる電動シリンダと、該上下動するレバーにより回動する回動軸と、該回動軸に固定された揺動アームと該揺動アームの先端に固定された従動押さえローラとを備え、前記回動軸の回動動作により前記従動押さえローラは前記ダンパとの干渉を避けるために一時的に退避される構成であれば、ダブルトーショナルダンパなどの障害物の大きな取付箇所も通過することができる。
【0016】
また、このような構成で有れば、退避装置をコンパクトに製造可能であるので点検機器の本体への搬入、搬出が容易となり操作性が良好となる。
【0017】
また、バッテリ、ビデオカメラ等の点検に必要な部材、機材等を積載する積載スペースを充分に確保できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づき説明する。なお、従来技術と同一乃至は均等な部位部材は同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0019】
まず、図1〜図4は本発明の実施の形態に係る架空線状況点検装置の一例としての架空線状況点検装置1を説明する図であり、この架空線状況点検装置1は、アルミニウムフレーム製の本体フレーム部2を備え、この本体フレーム部2の下部2aには、設備保持部3が設けられている。この設備保持部3にはバッテリーBの他に、ビデオカメラ、CCDカメラなどの映像装置、遠隔地との通信を行う受信機などを備えた通信設備、映像などの点検データを記録保管する記録設備などが必要に応じて搭載される。また、本体フレーム部2には、架空地線Wを上側(又は下側)から直接撮影するCCDカメラに加えて、架空地線Wの下側(又は上側)を反射鏡などを通して撮影可能とする設備が搭載される。
【0020】
本体2の上部2bには電動モータMと、この電動モータMの駆動により駆動される前後一対の溝付きの走行ローラ(駆動輪)4,4が配設されている。駆動輪4はそれぞれローラタイミングプーリ4a,4aに固定され、電動モータMと前後のローラ連結タイミングプーリ4a,4aとはタイミングベルト5により連動されている。
【0021】
この駆動輪4の下方には走行ローラ4と共に間に架空地線Wを挟持するフリーローラとしての押さえローラ(従動押さえローラ)6が配設されている。この押さえローラ6は走行ローラ4と同様に架空地線Wを確実に把持するために溝付きであるが、その大きさは図示するとおり、幅及び径ともに走行ローラ4に比べて小型でよい。
【0022】
本発明においては、この押さえローラ6は、ダンパD上を通過する際にはダンパDとの干渉を一時的に避ける退避装置7を備えている。そしてこの退避装置7は、図2〜図4に示すように構成されている。
【0023】
これらの図において、本体フレーム部2の走行方向(前後方向)に向かい合って押さえローラ6よりも高い位置に一対の軸受け8、8が設けられている。この軸受け8,8により軸支されて走行方向に平行に回動軸9が横架されている。
【0024】
この回動軸9の長手方向の適宜に位置にはローラ逃げレバー(以下、単にレバーという。)10が回動軸9と直交して固定されている。このレバー10の基部10bは回動軸9に固定され、レバー先端10aは外側に向けて延びている。
【0025】
そのレバー先端10aは、モータ11等により作動する電動シリンダ12のピストンロッド13の先端13aに固定され、電動シリンダ12の基部12aが本体フレーム部2に固定されることにより、ピストンロッド13の伸縮に合わせてレバー10及び電動シリンダ12が揺動自在とされている。
【0026】
これにより、図1及び図5に示すように、このピストンロッド13がシリンダ本体12に収納された状態でレバー10の先端10aは実線で示される下方に位置している。また、ピストンロッド13のストロークを伸張して先端13aを矢印a方向に延ばすことによりレバー先端10aは回動軸9を支軸として2点差線で示される上方位置まで揺動し、回動軸9は矢印b方向に回動する。
【0027】
一方、この回動軸9の前後には、押さえローラ6、6を取り付ける取付板14が固定され、この取付板14には、押さえローラ6を軸支する支軸15が螺合手段16などにより固定されている。
【0028】
以上の構成による架空線状況点検装置の動作について説明する。
【0029】
ピストンロッド13のストロークを伸張した状態で、走行ローラ4,4を架空地線W上に乗せる。ストロークを収縮させてレバー10を下降させることにより押さえローラ6,6はそれぞれ相当する走行ローラ4,4の下部に移動され、走行ローラ4,4と押さえローラ6,6とにより架空地線Wを挟持する。これにより、本体フレーム部2は架空地線Wに安定状態を保持しつつ設置される。本体フレーム部2に必要な設備を搭載することにより架空線状況点検装置1の走行準備が完了される。
【0030】
地上、その他の地域からの遠隔操作により電動モータMを回転させて走行ローラ4,4の回転により架空線状況点検装置1を走行させる。架空地線Wを走行ローラ4と押さえローラ6とにより挟持して走行するので、横揺れや振動を大幅に軽減して安定に走行できる。この為、精度の高い撮影映像を確保することができる。
【0031】
ダンパーDなどの障害物が設置されている地点に到達すると、遠隔操作によりモータ11が作動されてピストンロッド13の伸張に連れてレバー10が矢印a方向に揺動され、このレバー10の動きにより回動軸9の矢印b方向の回動に従って押さえローラ6,6が矢印Cに従って障害物が干渉する位置から退避される。これにより、図1の2点差線で囲まれたダンパDを通過するに必要なダンパ通過スペース17を充分に確保することができ、架空線状況点検装置1はダンパDが有っても走行ローラ4,4により走行できる。
【0032】
ダンパーDを通過した後は再び遠隔操作によりピストンロッド13を収縮させてレバー10を元の位置に復帰させることにより押さえローラ6,6により架空地線Wを走行ローラ4,4とともに挟持して走行を続ける。
【0033】
このような架空線状況点検装置1によれば、ダンパD等の障害物があった場合にも押さえローラ6,6を一時的に退避して走行可能であるので、ダンパDなどの障害物が有っても通過することができる。
【0034】
この走行の間、必要に応じて架空地線Wの状況をビデオカメラなどの映像機器で撮影して検査する。
【0035】
【変形例】
この変形例は、実施の形態に係る架空線状況点検装置1の改良に係る。発明の実施の形態と同一乃至は均等な部位部材は同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0036】
先ず図6〜8は、変形例に係る架空線状況点検装置1を説明する図である。この変形例に係る架空線状況点検装置1では、図7に示すように、押さえローラ6,6の軸間距離d6を走行ローラ4,4間の軸間距離d4よりも広く設定し、それぞれの押さえローラ6,6の配置を走行ローラ4,4よりも外側に中心よりずらすことにより押さえ力を強化している。
【0037】
また、この変形例では、図8に示すように、タイミングベルト5に代えてチェーン5´が用いることにより、軽量化が図られている。
【0038】
また、この変形例では、図6に示すように、バッテリーB,受信機、カメラなどの必要な設備を保持する設備保持部3を本体フレーム部2の枠外に配置し、電動シリンダ12の配設位置を本体フレーム部2の前方又は後方などの本体外とすることにより、本体フレーム部2の大きさを小さく設計し、装置全体の軽量化を図っている。
【0039】
また、この変形例では、電動シリンダ12を本体フレーム部2の前方又は後方の走行ローラ4、電動モータMと略同一の高さ位置に配置することにより、架空地線Wとの干渉が避けられている。この変形例では、図7、図8に示すように、回動軸9が本体フレーム部2の前方又は後方に突出されてその突出部9aにおいてレバー10の基部10aに固定されている。
【0040】
また、この変形例では、電動シリンダ12の付け根の部分(基部12a付近)にコイルバネなどの押しバネ18を挿入し、この電動シリンダ12をこの押しバネ18の作用によりピストンロッド13の伸張方向に弾性的に支持させている。これにより、ローラ6は架空地線Wを走行ローラ4とともに挟持した状態では、走行ローラ4に向けて弾性的な(押しバネ18に基づく)付勢力により付勢されて架空地線Wを挟持することになるので、架空地線Wに多少の凹凸があっても、この弾性力により衝撃を吸収することができる。
【0041】
また、この押しバネ18の強さを適宜に調整すれば、例えば、図10に示すように、架空地線Wに圧縮接続スリーブSなどの比較的段差の小さい障害物があっても、この圧縮接続スリーブSにさしかかった場合には、この押しバネの弾性力に抗して電動シリンダ12(ピストンロッド13)が僅かに後退し、圧縮接続スリーブSの段差に応じてローラ6が僅かに後退する。また、圧縮接続スリーブSを通過後には押しバネ18の弾性力によりローラ6の位置は元に戻ることにより架空地線Wを挟持して走行することができる。これにより、圧縮接続スリーブSをローラ6を退避することなく通過する(乗り越える)ことができる。
【0042】
このように、押さえローラ6が架空地線Wを挟持しながら若干押さえローラ6が開けるように構成すれば、圧縮接続スリーブなどの僅かな障害物Sはローラ6を退避させることなく通過させることができる。
【0043】
その他の構成及び作用は発明の実施の形態と実質的に同一乃至は均等であるので詳細な説明は省略する。
【0044】
以上、変形例を詳述してきたが、具体的な構成はこの変形例に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0045】
例えば、カメラなどの撮影設備は、架空地線Wよりも低位に配置しているが、先行文献と同様にして架空地線Wよりも高い位置に配置して反射鏡により架空地線Wの下部を移してもよい。
【0046】
また、以上の説明では、走行ローラは前後に2輪の駆動輪として設けられていたが、走行ローラは3輪以上でもよく、また、この走行ローラの内、駆動輪は1輪だけでもよい。
【0047】
また、従動押さえローラはそれぞれの走行ローラに対応して設けられていたが、従動押さえローラは一つであってもよい。
【0048】
また、従動押さえローラが複数設けられる場合には、退避装置の駆動部が発明の実施の形態に述べられたとおり単一であるのがよいが、各独立に設けられていてもよい。
【0049】
また、本発明において、各種部材を合成樹脂製とすることにより一層、軽量化が図られてもよい。
【0050】
また、走行モータは重量を考慮しなければ、各走行ローラに対してそれぞれ設けてもよい。
【0051】
また、本装置は、架空地線Wだけでなく、電力線の状況点検に用いてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明に従えば、安定性が良好であり、また、障害物が大きい場合にも走行可能な架空線状況点検装置を提供することができる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る架空線状況点検装置の概要を説明する一部切欠正面図である。
【図2】図1の架空線状況点検装置の側面図である。
【図3】図1の各部材の配列状況を説明するための平面図である。
【図4】図1の架空線状況点検装置の外観を説明する斜視図である。
【図5】図1の架空線状況点検装置の押さえローラを一時的に退避させる退避装置の機構を説明する正面図である。
【図6】変形例に係る架空線状況点検装置の正面図である。
【図7】図6の架空線状況点検装置の側面図である。
【図8】図6の各部材の配列状況を説明するための平面図である。
【図9】従来の架空線状況点検装置を説明するための側面図である。
【図10】架空地線の障害物の状況を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1:架空線状況点検装置
2:本体フレーム部
2a:下部
2b:上部
3:設備保持部
4:走行ローラ
4a:ローラタイミングプーリ
5:タイミングベルト
5´:チェーン
6:押さえローラ
7:退避装置
8:軸受け
9:回動軸
10:レバー
10a:レバー先端
11:モータ
12:電動シリンダ
13:ピストンロッド
13a:先端
14:取付板(アーム)
15:支軸
16:螺合手段
17:ダンパ通過スペース
18:押さえバネ
B:バッテリー
C:クランプ部
D:ダンパ
M:電動モータ
V:ビデオカメラ
W:架空地線(架空線)
【発明の属する技術分野】
この発明は、送配電線路に架設する架空地線や電力線などの架空線の損傷状況を点検する架空線状況点検装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、送配電線路に架設する架空地線等の損傷状況を撮影などして点検する架空線状況点検装置が多数提案されている。このような架空線状況点検装置では架空線の損傷状況を撮影して遠隔地の地上に電送する電送収納ケースなどの装置本体が駆動する溝付きプーリにより吊り下げられて架空線にあるダンパー等の障害物を乗り越え可能にして走行可能とされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、図9に示すように、駆動輪105(105a、105b)によって架空地線Wに懸架された状態で移動する自走機Aに架空地線Wの状態を撮影するビデオカメラVと、架空地線Wに対してビデオカメラVと反対側に配置され、反対側の架空地線Wの状況をビデオカメラVの撮影視野内に映し出す反射鏡114と、反射鏡114とビデオカメラVとの間の空間に不要方向からの入光を遮断するべく配置された遮蔽布117と、自走機Aの移動量を表示するカウンター116と、自走機の駆動源となるバッテリーBと、光伝送装置C1等を搭載した自走式電線点検機も知られている(特許文献2参照。)。
【0004】
そして、その自走式点検機では、各駆動輪105が回動可能に配設されており、これらの駆動輪105にはそれぞれ電動モータMがギアボックス106を介して取り付けられている。
【0005】
そして、その自走式点検機では、垂直フレーム101,101に溝付きプーリ型の駆動輪105a,105aが回動可能に配設されており、駆動輪105bは、スプリング113により反時計方向に弾性付勢された揺動フレーム112に固定されている。これにより、駆動輪105bは弾性力でもって架空地線Wの下面に圧接され、各駆動輪105aを駆動させることにより自走点検機が自走可能とされている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−322344号公報
【特許文献2】
実公平6−2412号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載の架空線状況点検装置では、走行ローラは架空地線Wに単に懸架する構造であるため、横揺れ等が激しい場合には安定性に欠けて映像により架空地線を点検する際の撮影精度が劣るという課題がある。
【0008】
また、特許文献2記載の架空線状況点検装置では、駆動輪105bはスプリング113の弾性力でもって架空地線Wの下面に圧接されているので、例えば、図10に示すような装着クランプ部dなどにより垂下された積雪防止用ダンパDなどの各種のダンパは障害となって通過することができない。
【0009】
また、ダンパを回避して乗り越えることのできる自走式の架空線状況点検装置も種々提案されているが、退避機構のための装置が大がかりとなるという課題がある。
【0010】
この種の架空線状況点検装置は落雷時等に緊急出動することが多く、緊急時に出動する際の必要な機器の搬入、搬出が容易な簡易な構造の架空線状況点検装置が望まれる。
【0011】
そこで、この発明は、安定性が良好であり、また、障害物が大きい場合にも走行可能な架空線状況点検装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明の他の目的は、機器の搬入、搬出に障害とならない、コンパクトな退避装置を備えた架空線状況点検装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、走行ローラにより架空線上を走行することにより送配電線路に架設する線の損傷状況を遠隔操作により点検して撮影する機器であって、前記走行ローラの下部に走行ローラと共に間に前記線を挟持して従動可能な従動押さえローラを配設し、前記従動押さえローラは、ダンパ上を通過する際には該ダンパとの干渉を避ける一時的に退避可能な退避装置を備えていることを特徴とする架空線状況点検装置である。
【0014】
このように構成すれば、走行時には架空地や電力線などの線上を走行ローラと従動押さえローラとにより挟持されて安定して走行が可能であり、退避装置を作動させて従動押さえローラを退避させることによりダンパーなどの障害物があっても障害物を通過することができる。
【0015】
この退避装置は、例えば、レバーを上下動させる電動シリンダと、該上下動するレバーにより回動する回動軸と、該回動軸に固定された揺動アームと該揺動アームの先端に固定された従動押さえローラとを備え、前記回動軸の回動動作により前記従動押さえローラは前記ダンパとの干渉を避けるために一時的に退避される構成であれば、ダブルトーショナルダンパなどの障害物の大きな取付箇所も通過することができる。
【0016】
また、このような構成で有れば、退避装置をコンパクトに製造可能であるので点検機器の本体への搬入、搬出が容易となり操作性が良好となる。
【0017】
また、バッテリ、ビデオカメラ等の点検に必要な部材、機材等を積載する積載スペースを充分に確保できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づき説明する。なお、従来技術と同一乃至は均等な部位部材は同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0019】
まず、図1〜図4は本発明の実施の形態に係る架空線状況点検装置の一例としての架空線状況点検装置1を説明する図であり、この架空線状況点検装置1は、アルミニウムフレーム製の本体フレーム部2を備え、この本体フレーム部2の下部2aには、設備保持部3が設けられている。この設備保持部3にはバッテリーBの他に、ビデオカメラ、CCDカメラなどの映像装置、遠隔地との通信を行う受信機などを備えた通信設備、映像などの点検データを記録保管する記録設備などが必要に応じて搭載される。また、本体フレーム部2には、架空地線Wを上側(又は下側)から直接撮影するCCDカメラに加えて、架空地線Wの下側(又は上側)を反射鏡などを通して撮影可能とする設備が搭載される。
【0020】
本体2の上部2bには電動モータMと、この電動モータMの駆動により駆動される前後一対の溝付きの走行ローラ(駆動輪)4,4が配設されている。駆動輪4はそれぞれローラタイミングプーリ4a,4aに固定され、電動モータMと前後のローラ連結タイミングプーリ4a,4aとはタイミングベルト5により連動されている。
【0021】
この駆動輪4の下方には走行ローラ4と共に間に架空地線Wを挟持するフリーローラとしての押さえローラ(従動押さえローラ)6が配設されている。この押さえローラ6は走行ローラ4と同様に架空地線Wを確実に把持するために溝付きであるが、その大きさは図示するとおり、幅及び径ともに走行ローラ4に比べて小型でよい。
【0022】
本発明においては、この押さえローラ6は、ダンパD上を通過する際にはダンパDとの干渉を一時的に避ける退避装置7を備えている。そしてこの退避装置7は、図2〜図4に示すように構成されている。
【0023】
これらの図において、本体フレーム部2の走行方向(前後方向)に向かい合って押さえローラ6よりも高い位置に一対の軸受け8、8が設けられている。この軸受け8,8により軸支されて走行方向に平行に回動軸9が横架されている。
【0024】
この回動軸9の長手方向の適宜に位置にはローラ逃げレバー(以下、単にレバーという。)10が回動軸9と直交して固定されている。このレバー10の基部10bは回動軸9に固定され、レバー先端10aは外側に向けて延びている。
【0025】
そのレバー先端10aは、モータ11等により作動する電動シリンダ12のピストンロッド13の先端13aに固定され、電動シリンダ12の基部12aが本体フレーム部2に固定されることにより、ピストンロッド13の伸縮に合わせてレバー10及び電動シリンダ12が揺動自在とされている。
【0026】
これにより、図1及び図5に示すように、このピストンロッド13がシリンダ本体12に収納された状態でレバー10の先端10aは実線で示される下方に位置している。また、ピストンロッド13のストロークを伸張して先端13aを矢印a方向に延ばすことによりレバー先端10aは回動軸9を支軸として2点差線で示される上方位置まで揺動し、回動軸9は矢印b方向に回動する。
【0027】
一方、この回動軸9の前後には、押さえローラ6、6を取り付ける取付板14が固定され、この取付板14には、押さえローラ6を軸支する支軸15が螺合手段16などにより固定されている。
【0028】
以上の構成による架空線状況点検装置の動作について説明する。
【0029】
ピストンロッド13のストロークを伸張した状態で、走行ローラ4,4を架空地線W上に乗せる。ストロークを収縮させてレバー10を下降させることにより押さえローラ6,6はそれぞれ相当する走行ローラ4,4の下部に移動され、走行ローラ4,4と押さえローラ6,6とにより架空地線Wを挟持する。これにより、本体フレーム部2は架空地線Wに安定状態を保持しつつ設置される。本体フレーム部2に必要な設備を搭載することにより架空線状況点検装置1の走行準備が完了される。
【0030】
地上、その他の地域からの遠隔操作により電動モータMを回転させて走行ローラ4,4の回転により架空線状況点検装置1を走行させる。架空地線Wを走行ローラ4と押さえローラ6とにより挟持して走行するので、横揺れや振動を大幅に軽減して安定に走行できる。この為、精度の高い撮影映像を確保することができる。
【0031】
ダンパーDなどの障害物が設置されている地点に到達すると、遠隔操作によりモータ11が作動されてピストンロッド13の伸張に連れてレバー10が矢印a方向に揺動され、このレバー10の動きにより回動軸9の矢印b方向の回動に従って押さえローラ6,6が矢印Cに従って障害物が干渉する位置から退避される。これにより、図1の2点差線で囲まれたダンパDを通過するに必要なダンパ通過スペース17を充分に確保することができ、架空線状況点検装置1はダンパDが有っても走行ローラ4,4により走行できる。
【0032】
ダンパーDを通過した後は再び遠隔操作によりピストンロッド13を収縮させてレバー10を元の位置に復帰させることにより押さえローラ6,6により架空地線Wを走行ローラ4,4とともに挟持して走行を続ける。
【0033】
このような架空線状況点検装置1によれば、ダンパD等の障害物があった場合にも押さえローラ6,6を一時的に退避して走行可能であるので、ダンパDなどの障害物が有っても通過することができる。
【0034】
この走行の間、必要に応じて架空地線Wの状況をビデオカメラなどの映像機器で撮影して検査する。
【0035】
【変形例】
この変形例は、実施の形態に係る架空線状況点検装置1の改良に係る。発明の実施の形態と同一乃至は均等な部位部材は同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0036】
先ず図6〜8は、変形例に係る架空線状況点検装置1を説明する図である。この変形例に係る架空線状況点検装置1では、図7に示すように、押さえローラ6,6の軸間距離d6を走行ローラ4,4間の軸間距離d4よりも広く設定し、それぞれの押さえローラ6,6の配置を走行ローラ4,4よりも外側に中心よりずらすことにより押さえ力を強化している。
【0037】
また、この変形例では、図8に示すように、タイミングベルト5に代えてチェーン5´が用いることにより、軽量化が図られている。
【0038】
また、この変形例では、図6に示すように、バッテリーB,受信機、カメラなどの必要な設備を保持する設備保持部3を本体フレーム部2の枠外に配置し、電動シリンダ12の配設位置を本体フレーム部2の前方又は後方などの本体外とすることにより、本体フレーム部2の大きさを小さく設計し、装置全体の軽量化を図っている。
【0039】
また、この変形例では、電動シリンダ12を本体フレーム部2の前方又は後方の走行ローラ4、電動モータMと略同一の高さ位置に配置することにより、架空地線Wとの干渉が避けられている。この変形例では、図7、図8に示すように、回動軸9が本体フレーム部2の前方又は後方に突出されてその突出部9aにおいてレバー10の基部10aに固定されている。
【0040】
また、この変形例では、電動シリンダ12の付け根の部分(基部12a付近)にコイルバネなどの押しバネ18を挿入し、この電動シリンダ12をこの押しバネ18の作用によりピストンロッド13の伸張方向に弾性的に支持させている。これにより、ローラ6は架空地線Wを走行ローラ4とともに挟持した状態では、走行ローラ4に向けて弾性的な(押しバネ18に基づく)付勢力により付勢されて架空地線Wを挟持することになるので、架空地線Wに多少の凹凸があっても、この弾性力により衝撃を吸収することができる。
【0041】
また、この押しバネ18の強さを適宜に調整すれば、例えば、図10に示すように、架空地線Wに圧縮接続スリーブSなどの比較的段差の小さい障害物があっても、この圧縮接続スリーブSにさしかかった場合には、この押しバネの弾性力に抗して電動シリンダ12(ピストンロッド13)が僅かに後退し、圧縮接続スリーブSの段差に応じてローラ6が僅かに後退する。また、圧縮接続スリーブSを通過後には押しバネ18の弾性力によりローラ6の位置は元に戻ることにより架空地線Wを挟持して走行することができる。これにより、圧縮接続スリーブSをローラ6を退避することなく通過する(乗り越える)ことができる。
【0042】
このように、押さえローラ6が架空地線Wを挟持しながら若干押さえローラ6が開けるように構成すれば、圧縮接続スリーブなどの僅かな障害物Sはローラ6を退避させることなく通過させることができる。
【0043】
その他の構成及び作用は発明の実施の形態と実質的に同一乃至は均等であるので詳細な説明は省略する。
【0044】
以上、変形例を詳述してきたが、具体的な構成はこの変形例に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0045】
例えば、カメラなどの撮影設備は、架空地線Wよりも低位に配置しているが、先行文献と同様にして架空地線Wよりも高い位置に配置して反射鏡により架空地線Wの下部を移してもよい。
【0046】
また、以上の説明では、走行ローラは前後に2輪の駆動輪として設けられていたが、走行ローラは3輪以上でもよく、また、この走行ローラの内、駆動輪は1輪だけでもよい。
【0047】
また、従動押さえローラはそれぞれの走行ローラに対応して設けられていたが、従動押さえローラは一つであってもよい。
【0048】
また、従動押さえローラが複数設けられる場合には、退避装置の駆動部が発明の実施の形態に述べられたとおり単一であるのがよいが、各独立に設けられていてもよい。
【0049】
また、本発明において、各種部材を合成樹脂製とすることにより一層、軽量化が図られてもよい。
【0050】
また、走行モータは重量を考慮しなければ、各走行ローラに対してそれぞれ設けてもよい。
【0051】
また、本装置は、架空地線Wだけでなく、電力線の状況点検に用いてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明に従えば、安定性が良好であり、また、障害物が大きい場合にも走行可能な架空線状況点検装置を提供することができる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る架空線状況点検装置の概要を説明する一部切欠正面図である。
【図2】図1の架空線状況点検装置の側面図である。
【図3】図1の各部材の配列状況を説明するための平面図である。
【図4】図1の架空線状況点検装置の外観を説明する斜視図である。
【図5】図1の架空線状況点検装置の押さえローラを一時的に退避させる退避装置の機構を説明する正面図である。
【図6】変形例に係る架空線状況点検装置の正面図である。
【図7】図6の架空線状況点検装置の側面図である。
【図8】図6の各部材の配列状況を説明するための平面図である。
【図9】従来の架空線状況点検装置を説明するための側面図である。
【図10】架空地線の障害物の状況を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1:架空線状況点検装置
2:本体フレーム部
2a:下部
2b:上部
3:設備保持部
4:走行ローラ
4a:ローラタイミングプーリ
5:タイミングベルト
5´:チェーン
6:押さえローラ
7:退避装置
8:軸受け
9:回動軸
10:レバー
10a:レバー先端
11:モータ
12:電動シリンダ
13:ピストンロッド
13a:先端
14:取付板(アーム)
15:支軸
16:螺合手段
17:ダンパ通過スペース
18:押さえバネ
B:バッテリー
C:クランプ部
D:ダンパ
M:電動モータ
V:ビデオカメラ
W:架空地線(架空線)
Claims (3)
- 走行ローラにより架空線上を走行することにより送配電線路に架設する前記線の損傷状況を遠隔操作により点検する架空線状況点検装置であって、
前記走行ローラの下部に走行ローラと共に間に前記線を挟持して従動可能な従動押さえローラを配設し、
前記従動押さえローラは、ダンパ上を通過する際には該ダンパとの干渉を避ける一時的に退避可能な退避装置を備えていることを特徴とする架空線状況点検装置。 - 前記退避装置は、レバーを上下動させる電動シリンダと、該上下動するレバーにより回動する回動軸と、該回動軸に固定された揺動アームと該揺動アームの先端に固定された従動押さえローラとを備え、
前記回動軸の回動動作により前記従動押さえローラは前記ダンパとの干渉を避けるために一時的に退避されることを特徴とする請求項1記載の架空線状況点検装置。 - 前記走行ローラは、走行方向に向けて複数備えられ、該走行ローラの少なくとも二つには該走行ローラの下部に前記従動押さえローラを備え、
前記退避装置は、軸心を走行方向に平行に回動自在に軸支された回動軸と、該回動軸に交差して固定されるレバーの末端を前記回動軸と交差する方向にピストン運動させることにより前記回動軸を回動させる電動シリンダとを備え、
前記従動押さえローラは前記回動軸の回動により揺動するように前記回動軸に固定されたアームにより軸支されていることを特徴とする請求項1記載の架空線状況点検装置。
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