JP2004242443A - モータ、コア、コアの製造方法及びコアの固定構造 - Google Patents

モータ、コア、コアの製造方法及びコアの固定構造 Download PDF

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敏夫 山本
Yasuhide Ito
靖英 伊藤
Shinji Mito
信二 三戸
Yoshiki Nakano
芳規 中野
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Abstract

【課題】低コストかつ高性能化が可能なモータを提供すること。
【解決手段】コア17の各ティース18は、巻線19が巻回される4つの面である上面22a及び下面22bと両側面23a,23bの隣り合う2面を滑らかに接続する大きく湾曲した曲面24を備える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ、コア、コアの製造方法及びコアの固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、モータコア(以下、単にコア)の各ティースと当該ティースに巻回される巻線との間には絶縁体(インシュレータ)が配設されている。
【0003】
図12に示すように、例えば、鋼鈑を積層してなる所謂積層コアの場合、ティース1の断面は、4つの角部2を有する方形となり、当該角部2の頂点は、鋭角又は成形時のプレスだれに起因して僅かに曲面となる。即ち、各ティース1には、径方向に沿って伸びる4つのエッジ(辺部)3が形成される。
【0004】
従って、仮に、巻線4を直に各ティース1に巻回した場合には、巻線4は、当該各ティース1の各エッジ3との接点である4点で支持される状態となり、当該エッジ3との接点における面圧が極めて高くなる。そのため、巻線4に施された絶縁皮膜が剥離し巻線4の芯線(銅線)とティース1とが短絡するおそれがある。
【0005】
そこで、従来、図13参照に示すように、ティース5と巻線6との間に、樹脂性のインシュレータ7や絶縁紙を配設し、又はエポキシ粉体塗装によりティース5の巻線巻回部分を絶縁皮膜で被覆する等の対策が施されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−346349号公報(図6)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、通常、樹脂等からなるインシュレータ7は、その厚みが約0.2mm〜0.6mm程度あるため、その厚みの分だけ巻線6の巻回スペースとなるスロット面積が狭くなる。これは、巻線占積率を下げる要因となりモータ出力の向上の妨げとなる。また、絶縁紙を用いた場合には、各スロット毎に絶縁紙を挿入する工程が必要となるため、製造コストが高くなる。そして、粉体塗装は、事前に磁束方向の面へのマスキングが必要である等、その工程数の多さに加えて、加熱硬化処理工程においては多くのエネルギーを消費するため、製造コストが高くなるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、低コストかつ高性能化が可能なモータ、コア、コアの製造方法及びコアの固定構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、巻線が巻回される複数のティースを有するコアを備えたモータであって、前記コアは、絶縁皮膜を有する磁性粉体を圧縮成形してなり、前記各ティースは、前記巻線が巻回される面の隣り合う2つの面を接続する曲面を備えることを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、巻線が巻回される複数のティースを有するコアを備えたモータであって、前記コアは、絶縁皮膜を有する磁性粉体を圧縮成形してなり、前記各ティースは、前記巻線が巻回される面のうち回転軸方向に位置する2面が該回転軸方向外側に向かって凸となる曲面であることを要旨とする。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、前記各ティースは、前記曲面のうち回転軸方向の少なくとも一方向側の該曲面の前記ティースの側面側の端部に溝部を有することを要旨とする。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、前記巻線は、前記各ティースに直接巻回されることを要旨とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記コアは、その外表面が絶縁皮膜層にて被覆され、該絶縁皮膜層は、膜厚100μm以下の樹脂皮膜又は膜厚50μm以下の酸化皮膜であることを要旨とする。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、前記コアは、回転軸に圧入固定されるロータコアであって、前記回転軸は、その外周面に前記絶縁皮膜層の膜厚よりも突出量が大きい複数の突起を備えることを要旨とする。
【0014】
また、請求項7に記載の発明は、前記突起は、軸方向に沿って延設された複数の線条突起、又はローレット突起であることを要旨とする。
請求項8に記載の発明によれば、絶縁皮膜を有する磁性粉体を圧縮成形してなり巻線が巻回される複数のティースを有するモータのコアであって、前記各ティースは、前記巻線が巻回される面の隣り合う2つの面を接続する曲面を備えることを要旨とする。
【0015】
また、請求項9に記載の発明は、絶縁皮膜を有する磁性粉体を圧縮成形してなり巻線が巻回される複数のティースを有するコアであって、前記各ティースは、前記巻線が巻回される面のうちモータの回転軸方向に位置する2面が該回転軸方向外側に向かって凸となる曲面であることを要旨とする。
【0016】
また、請求項10に記載の発明は、前記各ティースは、前記曲面のうちモータの回転軸方向の少なくとも一方向側の該曲面の前記ティースの側面側の端部に溝部を有することを要旨とする。
【0017】
請求項11に記載の発明は、金型を用いて磁性粉体を圧縮成形することにより、モータの回転軸方向の少なくとも一方向側に該回転軸方向外側に凸となる曲面を有する複数のティースを備えたモータのコアを製造するコアの製造方法であって、前記圧縮成形時において形成された前記曲面から突出する突部を切削又はサイジングにより除去する工程を備えたことを要旨とする。
【0018】
請求項12に記載の発明は、金型を用いて磁性粉体を圧縮成形することにより、モータの回転軸方向の少なくとも一方向側に該回転軸方向外側に凸となる曲面を有する複数のティースを備えたモータのコアを製造するコアの製造方法であって、前記曲面を形成するとともに、前記圧縮成形時における前記金型のパンチ欠けを防止する保護面にて、前記曲面の前記ティースの側面側の端部に溝部を形成することを要旨とする。
【0019】
請求項13に記載の発明は、磁性粉体を圧縮成形してなり外表面が絶縁皮膜層にて被覆されたモータのコアを回転軸に固定するコアの固定構造であって、前記回転軸は、その外周面に前記絶縁皮膜層の膜厚よりも突出量が大きい複数の突起を備え、前記コアは、その中心孔に前記回転軸が圧入されることにより該回転軸に固定されることを要旨とする。
【0020】
請求項14に記載の発明は、前記突起は、軸方向に沿って延設された複数の線条突起、又はローレット突起であることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、巻線は、各曲面に沿ってティースの全周に亘り隙間なく巻回される。従って、巻線の特定部分の面圧が高くなることがないため、巻線を被覆する絶縁皮膜が剥離し難い。そのため、巻線をティースに直接巻回しても当該巻線の芯線(銅線)とティースが短絡するおそれが低いので、インシュレータを廃することが可能になる。加えて、ティースと巻線との間には、ほとんど隙間が発生しない。
【0021】
これにより、巻線の巻回スペースが大きくなるので、巻線を増やして巻線占積率を上げる、又はティースを太くして磁束量を増やすことができる。その結果、モータ出力を向上させることが可能になる。加えて、インシュレータを廃する分、低コスト化が可能となる。
【0022】
また、巻線とティースとの間の密着性が向上するため、モータの運転時に巻線において発生した熱がコアに伝達しやすくなる。即ち、巻線の放熱性が向上するので、連続運転時にも巻線の温度が上昇し難い。その結果、連続運転効率が向上する。
【0023】
請求項2に記載の発明によれば、巻線は、ティースの回転軸方向に位置する2面の曲面に沿って当該ティースの全周に亘り隙間なく且つスムーズに巻回される。
【0024】
従って、巻線の特定部分の面圧が高くなることがないため、巻線を被覆する絶縁皮膜が剥離し難く、巻線の絶縁皮膜が薄い場合であっても当該絶縁皮膜が剥離する可能性が低い。そのため、巻線をティースに直接巻回しても当該巻線の芯線(銅線)とティースが短絡するおそれが低いので、インシュレータを廃することが可能になる。加えて、ティースと巻線との間には、ほとんど隙間が発生しない。
【0025】
これにより、巻線の巻回スペースが大きくなるので、巻線を増やして巻線占積率を上げる、又はティースを太くして磁束量を増やすことができる。その結果、モータ出力を向上させることが可能になる。加えて、インシュレータを廃する分、低コスト化が可能となる。
【0026】
また、巻線とティースとの間の密着性が向上するため、モータの運転時に巻線において発生した熱がコアに伝達しやすくなる。即ち、巻線の放熱性が向上するので、連続運転時にも巻線の温度が上昇し難い。その結果、連続運転効率が向上する。
【0027】
請求項3に記載の発明によれば、巻線は、溝部においては、前記曲面に沿うように当該各溝部を跨いでティースの両側面へと巻回される。つまり、巻線は、溝部と両側面及び曲面との境界に形成されるエッジと干渉することなくティースに巻回されるので、巻線の特定部分の面圧が高くならず、巻線を被覆する絶縁皮膜が剥離し難い。
【0028】
請求項4に記載の発明によれば、巻線は、各ティースに直接巻回されるので、インシュレータを廃した分だけ巻線の巻回スペースが大きくなり、また低コストとなる。
【0029】
請求項5に記載の発明によれば、もともと絶縁皮膜が薄い場合であっても当該絶縁皮膜が剥離する可能性が低いので、このような極めて薄い絶縁皮膜層を各ティース(コア)に施すだけで、モータの長期使用時における巻線の芯線(銅線)とティースとの短絡が防止される。
【0030】
請求項6,7に記載の発明によれば、回転軸の外周面に設けられた各突起の突出量は、コア外表面の絶縁皮膜層の厚みよりも大きいので、回転軸を圧入することにより、各突起は、当該絶縁皮膜層を突き破ってコアにしっかりと食い込む。従って、確実にコアを回転軸に固定することができる。
【0031】
請求項8に記載の発明によれば、巻回された巻線は、各曲面に沿ってティースの全周に亘り隙間なく巻回される。従って、巻線の特定部分の面圧が高くなることがないため、巻線を被覆する絶縁皮膜が剥離し難い。そのため、巻線をティースに直接巻回しても当該巻線の芯線(銅線)とティースが短絡するおそれが低いので、インシュレータを廃することが可能になる。ティースと巻線との間には、ほとんど隙間が発生しない。
【0032】
これにより、巻線の巻回スペースが大きくなるので、巻線を増やして巻線占積率を上げる、又はティースを太くして磁束量を増やすことができる。その結果、モータ出力を向上させることが可能になる。加えて、インシュレータを廃する分、低コスト化が可能となる。
【0033】
また、巻線とティースとの間の密着性が向上するため、モータの運転時に巻線において発生した熱がコアに伝達しやすくなる。即ち、巻線の放熱性が向上するので、連続運転時にも巻線の温度が上昇し難い。その結果、モータの連続運転効率が向上する。
【0034】
請求項9に記載の発明によれば、巻回時された巻線は、ティースの回転軸方向に位置する2面の曲面に沿って当該ティースの全周に亘り隙間なく且つスムーズに巻回される。
【0035】
従って、巻線の特定部分の面圧が高くなることがないため、巻線を被覆する絶縁皮膜が剥離し難く、巻線の絶縁皮膜が薄い場合であっても当該絶縁皮膜が剥離する可能性が低い。そのため、巻線をティースに直接巻回しても当該巻線の芯線(銅線)とティースが短絡するおそれが低いので、インシュレータを廃することが可能になる。ティースと巻線との間には、ほとんど隙間が発生しない。
【0036】
これにより、巻線の巻回スペースが大きくなるので、巻線を増やして巻線占積率を上げる、又はティースを太くして磁束量を増やすことができる。その結果、モータ出力を向上させることが可能になる。加えて、インシュレータを廃する分、低コスト化が可能となる。
【0037】
また、巻線とティースとの間の密着性が向上するため、モータの運転時に巻線において発生した熱がコアに伝達しやすくなる。即ち、巻線の放熱性が向上するので、連続運転時にも巻線の温度が上昇し難い。その結果、モータの連続運転効率が向上する。
【0038】
請求項10に記載の発明によれば、巻回された巻線は、溝部においては、前記曲面に沿うように当該各溝部を跨いでティースの両側面へと巻回される。つまり、巻線は、溝部と両側面及び曲面との境界に形成されるエッジと干渉することなくティースに巻回されるので、巻線の特定部分の面圧が高くならず、巻線を被覆する絶縁皮膜が剥離し難い。
【0039】
請求項11に記載の発明によれば、巻線が巻回される曲面には、突出する突部がないので、当該曲面に沿って特定部分の面圧が高くなることく巻線が巻回されその絶縁皮膜が剥離し難いティースを有するコアの製造が可能になる。
【0040】
請求項12に記載の発明によれば、圧縮成形時における金型のパンチ欠けを防止する保護面にて、前記曲面の前記ティースの側面側の端部に溝部を形成するので、圧縮成形時に、曲面部分から突出する突部が形成されることがない。従って、当該突部を取り除くための後工程が不必要となり、バリ取り程度の処理で巻線を巻回することができるので、低コスト化を図ることができる。
【0041】
請求項13,14に記載の発明によれば、回転軸の外周面に設けられた各突起の突出量は、コア外表面の絶縁皮膜層の厚みよりも大きいので、回転軸を圧入することにより、各突起は、当該絶縁皮膜層を突き破ってコアにしっかりと食い込む。従って、確実にコアを回転軸に固定することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を6極8スロットの回転電機子型モータに具体化した第1の実施形態について図面に従って説明する。
【0043】
図1に示すように、本実施形態のモータ11は、固定子12と電機子13を備えている。固定子12は、ヨーク14と該ヨーク14内に配設された複数の磁極としてのマグネット15から構成されている。本実施形態では、6個のマグネット15が、ヨーク14の内周面に等角度間隔にて配置固定されている。
【0044】
電機子13は、回転軸16と、当該回転軸(シャフト)16の略中央部に固定されるコア17とを備える。
コア17には、径方向外側に向かって放射状に伸びる複数のティース18が設けられ、当該各ティース18には、巻線19が巻回されている。本実施形態では、8個のティース18が等角度間隔にて設けられており、当該各ティース18間は、8個のスロット20を形成している。
【0045】
本実施形態では、コア17は、絶縁皮膜を有する磁性粉体を圧縮成形することにより形成される。詳しくは、磁性粉体として燐酸塩皮膜等の絶縁処理を外表面に施した粒径50〜500μmの鉄粉が使用されている。
【0046】
図2に示すように、コア17の各ティース18は、略矩形をなすその断面の4つの角部21の外周縁が円弧状となるように形成されている。
視点を変えると、巻線19が巻回される各ティース18の4つの面、即ち回転軸方向(図2中上下方向)に位置する上面22a及び下面22bとコア17の回転方向(図2中左右方向)に位置する両側面23a,23bとの間には、大きく湾曲した曲面24が形成されている。そして、上面22a及び下面22bと両側面23a,23bの隣り合う2つの面は、各曲面24により滑らかに接続されている。
【0047】
そして、本実施形態においては、巻線19は、絶縁体を介すことなく、各ティース18に直接巻回されている。尚、巻線19は各ティース18に集中巻にて巻回されている。
【0048】
次に、上記のように構成されたティース18を有するコア17の製造方法について説明する。
本実施形態では、コア17は、金型を用いて成形される。
【0049】
図3(a)及び(b)は、金型のティースを形成する部分の断面図である。
金型25は、磁性粉体26が充填されるダイ27と当該ダイ27内に充填された磁性粉体26を圧縮するパンチ28とから構成される。そして、パンチ28が図中下側に移動し、その下面がダイ27内の磁性粉体26を強く押圧することによりコア17が形成される。
【0050】
詳述すると、パンチ28は、コア17のうち各ティース18となる部分の磁性粉体26を圧縮するティース押圧面31を備える。ティース押圧面31は、パンチ28の下面に凹設されている。ティース押圧面31の底面31aは、略水平面に形成され、そのティース幅方向(図3中左右方向)の側面31bは、図中上側に凹となるように湾曲して形成されている。
【0051】
パンチ28の下面、図中左右方向の端部には、保護面33が形成されている。保護面33は、略水平面に形成されており、当該保護面33は、前記ティース押圧面31と接続されている。尚、保護面33は、圧縮成形時におけるパンチ28の欠損、所謂パンチ欠けを防止するために設けられるものであり、このパンチ欠けが発生しない程度に、その面積が最小となるよう形成されている。
【0052】
そして、図3(b)に示すように、ダイ27内に充填された磁性粉体26は、パンチ28に圧縮されることによりコア17として形成される。
そして、図4(a)に示すように、ティース押圧面31の底面31aと接していた部分がティース18の上面22aとなり、ティース押圧面31の側面31bと接していた部分が上面22aと連接する曲面24a,24bとなる。
【0053】
しかし、上記のように形成されたコア17をダイ27から押し出した状態では、前記曲面24aのうち側面23a(23b)側の端部には、前記保護面33に圧縮されることにより形成された突部34が突出している。
【0054】
そのため、次に、図4(b)に示すように、圧縮成形工程後の後工程として、各ティース18について、その曲面24aの半径R1に沿って前記突部34を取り除く工程を行う。本実施形態では、この突部34を取り除く工程は、切削加工又はサイジング加工(超精密塑性加工)により行われる。そして、この後工程にて、コア17の全てのティース18の突部34を取り除くことによりコア17が完成する。
【0055】
以上詳述した本実施の形態によれば以下のような作用・効果が得られる。
(1)コア17の各ティース18には、巻線19が巻回される4つの面である上面22a及び下面22bと両側面23a,23bの隣り合う2面を滑らかに接続する大きく湾曲した曲面24を備えた。
【0056】
このような構成とすれば、巻線19は、各曲面24の曲面に沿って、ティース18の全周に亘り隙間なく巻回される。
従って、巻線19の特定の一部分の面圧が高くなることがないため、巻線19を被覆する絶縁皮膜が剥離し難い。そのため、巻線19をティース18に直接巻回しても当該巻線19の芯線(銅線)とティース18が短絡するおそれが低いので、インシュレータを廃することができる。
【0057】
さらに、従来のように、ティースと巻線との間に隙間が発生しない。これにより、巻線19の巻回スペースが大きくなるので、巻線を増やして巻線占積率を上げる、又はティース18を太くして磁束量を増やすことができる。その結果、モータ11の出力を向上させることができる。加えて、インシュレータを廃した分、低コスト化が可能となる。
【0058】
また、巻線19とティース18との間の密着性が向上するため、モータ11の運転時に巻線19において発生した熱がコアに伝達しやすくなる。即ち、巻線19の放熱性が向上するので、連続運転時にも巻線19の温度が上昇し難い。その結果、モータ11の連続運転効率を向上させることができる。
【0059】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面に従って説明する。尚、説明の便宜上、前記第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して、説明を省略する。
【0060】
図5に示すように、コア40の各ティース41は、その回転軸方向(図5中上下方向)に位置する2つの面である上面42a及び下面42bが、それぞれ当該回転軸方向外側(図中上方向及び下方向)に向かって凸となる曲面をなすように湾曲して形成されている。
【0061】
コア40の外表面は、極めて薄い絶縁皮膜層44にて被覆されている。詳しくは、コア40の外表面には、吹付け塗装又は樹脂溶液への侵漬(所謂どぶ付け加工)により膜厚100μm以下の樹脂皮膜が形成されている。尚、絶縁皮膜層44としては、化学処理又は熱処理により膜厚50μm以下の絶縁皮膜(酸化皮膜)を形成してもよい。
【0062】
そして、巻線45は、当該上面42a及び下面42bの曲面に沿ってティース41の全周に亘り巻回されている。
図6に示すように、コア40は、その中心孔46に回転軸48が圧入されることにより、当該回転軸48に固定されている。本実施形態では、回転軸48は、その外周面に複数の突起49を有している。詳しくは、回転軸48は、4つの突起49を備えている。
【0063】
各突起49は、回転軸48の軸方向に沿って延設されている、即ち回転軸48の外周面には、複数の線条突起が形成されている。各突起49は、その突出量(回転軸48の径方向に対する最大長)が、コア40の外表面に形成された絶縁皮膜層44の厚みよりも大きくなるよう形成されている。そして、コア40の中心孔46に回転軸48が圧入されることにより、各突起49は、絶縁皮膜層44を突き破ってコア40にしっかりと食い込んでいる。
【0064】
以上詳述した本実施の形態によれば以下のような作用・効果が得られる。
(1)コア40の各ティース41は、その回転軸方向に位置する2つの面である上面42a及び下面42bが、それぞれ当該回転軸方向外側に向かって凸となる曲面をなすよう湾曲して形成し、コア40の外表面は、極めて薄い絶縁皮膜層44にて被覆した。
【0065】
このような構成とすれば、巻線45は、ティース41の上面42a及び下面42bの曲面に沿って当該ティース41の全周に亘り隙間なく且つスムーズに巻回される。
【0066】
従って、巻線45の絶縁皮膜が薄い場合であっても当該絶縁皮膜が剥離する可能性が低い。その結果、前記第1の実施形態に記載した効果に加えて、極めて薄い絶縁皮膜層44を各ティース41(コア40)に施すだけで、モータを長期使用した場合にも、十分に巻線45の芯線(銅線)とティース41の短絡を防止することができる。
【0067】
また、絶縁皮膜層44は、その膜厚が100μm以下(又は50μm以下)と極めて薄いので磁束の妨げとならない。従って、コア40に絶縁皮膜層44を形成する工程においては、各ティース41先端のマグネットと対向する面(図1参照)をマスキングする処理が不要であるので、低コスト化を図ることができる。
【0068】
(2)回転軸48の外周面には、軸方向に沿って延設された複数の突起49を形成し、当該各突起49の突出量は、絶縁皮膜層44の厚みよりも大きくした。そして、コア40は、その中心孔46に回転軸48を圧入する当該回転軸48に固定した。
【0069】
このような構成とすれば、各突起49が、絶縁皮膜層44を突き破ってコア40にしっかりと食い込むので、確実にコア40を回転軸48に固定することができる。
【0070】
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面に従って説明する。尚、説明の便宜上、前記第1及び第2の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して、説明を省略する。
【0071】
図7に示すように、コア50の各ティース51は、その回転軸方向(図7中上下方向)に位置する2つの面である上面52a及び下面52bが、それぞれ当該回転軸方向(図中上方向及び下方向)に向かって凸となる曲面をなすよう湾曲して形成されている。
【0072】
各ティース51の上面52aのティース幅方向(図7中左右方向)の両端部には、ティース長方向(図中奥行き方向)に延びる溝部54が形成されている。各溝部54は、水平面55a及び垂直面55bを有しており、視点を変えると、各溝部54は、ティース51の断面において円弧状をなす上面52aの両端部を切り欠くように設けられている。
【0073】
そして、巻線56は、当該上面52a及び下面52bの曲面に沿ってティース51に巻回されている。尚、この場合において、巻線56は、各溝部54の水平面55a及び垂直面55bには接していない。
【0074】
詳述すると、図8に示すように、各ティース51の断面において前記上面52aは、半径R2の円弧をなしている。そして、巻線56は、ティース51の上面52aの曲面に沿ってティース51に巻回され、前記各溝部54においては、上面52aの半径R2に沿うよう当該各溝部54を跨いでティース51の両側面57a,57bへと巻回されている。
【0075】
つまり、各溝部54は、曲面をなす上面52a端部、即ちティース51の断面において円弧状をなす上面52aの両端部を切り欠くように設けられているため、巻線56は、各溝部54と両側面57a,57b及び上面52aとの境界に形成されるエッジ58と干渉することなくティース51に巻回されている。
【0076】
次に、上記のように構成されたティース51を有するコア50の製造方法について説明する。
本実施形態では、コア50は、金型を用いて成形される。
【0077】
図9(a)及び(b)は、金型のティースを形成する部分の断面図である。
金型60は、磁性粉体61が充填されるダイ62と当該ダイ62内に充填された磁性粉体61を圧縮するパンチ63とから構成される。そして、パンチ63が図中下側に移動し、その下面がダイ62内の磁性粉体61を強く押圧することによりコア50が形成される。
【0078】
詳述すると、パンチ63は、コア50のうち各ティース51となる部分の磁性粉体61を圧縮するティース押圧面65を備える。ティース押圧面65の底面65aは、図中上側に凹となるよう湾曲して形成され、ティース押圧面65の側面65bは、垂直の平面に形成されている。
【0079】
パンチ63の下面、図中左右方向の端部には、保護面67が形成されている。保護面67は、略水平面に形成されており、当該保護面67は、前記ティース押圧面65と接続されている。尚、保護面67は、圧縮成形時におけるパンチ63の欠損、所謂パンチ欠けを防止するために設けられるものであり、このパンチ欠けが発生しない程度にその面積が最小となるよう形成されている。
【0080】
そして、図9(b)に示すように、ダイ62内に充填された磁性粉体61は、パンチ63に圧縮されることによりコア50として形成される。この場合において、ティース押圧面65の底面65aと接していた部分がティース51の上面52aとなる(図8参照)。そして、ティース押圧面65の側面65bと接していた部分が前記溝部54の垂直面55b、保護面67と接していた部分が各溝部54の水平面55aとなる。つまり、圧縮成形時におけるパンチ欠けを防止する保護面67により、曲面をなす前記上面52aの前記両側面57a,57b側の端部を切り欠く溝部54が形成される。
【0081】
以上詳述した本実施の形態によれば以下のような作用・効果が得られる。
(1)コア50の各ティース51は、その回転軸の軸方向に位置する2つの面である上面52a及び下面52bが、それぞれ当該回転軸方向外側に向かって凸となる曲面をなすよう湾曲して形成した。そして、各ティース51の上面52aのティース幅方向の両端部には、当該ティース51の断面において円弧状をなす上面52aの両端部を切り欠くように設けられた溝部54を形成した。
【0082】
このような構成とすれば、巻線56は、ティース51の上面52aの曲面に沿ってティース51に巻回され、前記各溝部54においては、上面52aの半径R2に沿うよう当該各溝部54を跨いでティース51の両側面57a,57bへと巻回される。
【0083】
つまり、巻線56は、各溝部54と両側面57a,57b及び上面52aとの境界に形成されるエッジ58と干渉することなくティース51に巻回されるので、上記第1及び第2の実施形態にて詳述したコア17,40と同様の効果を得ることができる。
【0084】
さらに加えて、コア50を製造する場合には、金型60のティース押圧面65の側面65bと接していた部分が前記溝部54の垂直面55b、保護面67と接していた部分が各溝部54の水平面55aとなる。
【0085】
即ち、第1の実施形態のように、圧縮成形時に、巻線が巻回される曲面部分から突出する突部が形成されることがないので、当該突部を取り除くための後工程は不必要である。従って、バリ取り程度の処理で巻線を巻回することができるので、低コスト化を図ることができる。
【0086】
尚、本発明の上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、本発明を回転電機子型モータのロータコアに具体化したが、回転界磁型モータのステータコアに具体化してもよい。
【0087】
・上記各実施形態におけるティース形状、絶縁皮膜層の有無等は、任意に組み合わせてもよい。
例えば、第1の実施形態のコア17や第3の実施形態のコア50に絶縁皮膜層を施してもよく、第2の実施形態のコア40に絶縁皮膜層を施すことなく巻線を巻回してもよい。
【0088】
・また、第1の実施形態のコア17と同様に、各ティースの両側面と上面及び下面との間に、これら両側面、上面及び下面の隣り合う2面を滑らかに接続する曲面部を有するコアにおいて、当該各ティースの曲面部に、第3の実施形態のコア50と同様の溝部を設けてもよい。
【0089】
例えば、図10に示すように、別の実施形態のコア70の各ティース71は、その略矩形をなす断面の4つの角部72の外周縁が円弧状となるように形成する。つまり、巻線73が巻回される各ティース71の4つの面、即ち回転軸方向(図中上下方向)の上面74a及び下面74bとコア70の回転方向(図中左右方向)の両側面75a,75bとの間には、大きく湾曲した曲面76を設け、これら4つの面の隣り合う2面を当該各曲面76にて滑らかに接続する。
【0090】
そして、前記上面74aと接続された曲面76a,76bの両側面75a,75b側の端部に、ティース71の断面において円弧状をなす曲面76a,76bの端部を切り欠くように、ティース長方向(図中奥行き方向)に延びる溝部77を設ける。
【0091】
このような構成としても、第3の実施形態にて詳述したコア50と同様の効果を得ることができる。
・第2の実施形態では、回転軸48の外周面に軸方向に沿って延設された突起49、即ち線条突起を4つ形成した。しかし、これに限らず、回転軸の外周面に形成する突起の数、形状及び突出方向は、任意に変更してもよい。
【0092】
例えば、図11に示すように、回転軸80の外周面には、軸方向に延びる連続して並列配置された複数の突起、所謂ローレット突起81を形成してもよい。つまり、その突出量がコア表面に形成された絶縁皮膜層の膜厚よりも大きく、圧入時に当該絶縁皮膜層を突き破ることができればよい。
【0093】
・第1の実施形態では、前記保護面33に圧縮されることにより、曲面24から突出するように形成された突部34を、後工程において、当該曲面24の半径R1に沿ってを取り除いた(図4(b)参照)。しかし、巻線19の特定の一部分の面圧が高くならなければこれに限定されず、例えば、直線的又は凹状に切削等により除去してもよい。
【0094】
・上記各実施形態では、ティース断面の角部に設けた曲面又は回転軸方向の面としての曲面は、その断面が半径R(R1,R2)の円弧としたが、必ずしも、一定の半径を持つ必要はなく、滑らかに変化する曲率をもつ弧状をなしていてもよい。
【0095】
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項8〜請求項10のうちの何れか一項に記載のコアにおいて、前記絶縁皮膜層は、膜厚100μm以下の樹脂皮膜又は膜厚50μm以下の酸化皮膜であること、を特徴とするコア。
【0096】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、低コストかつ高性能化が可能なモータ、コア、コアの製造方法及びコアの固定構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるモータの断面図。
【図2】第1の実施形態におけるティースの要部断面図。
【図3】(a)第1の実施形態におけるコアの製造方法の説明図。
(b)同じく第1の実施形態におけるコアの製造方法の説明図。
【図4】(a)圧縮成形工程後のティースの断面図。
(b)後工程における処理を説明する説明図。
【図5】第2の実施形態におけるティースの要部断面図。
【図6】第2の実施形態における回転軸近傍のコアの断面図。
【図7】第3の実施形態におけるティースの要部断面図。
【図8】第3の実施形態における巻線巻回の態様を説明する説明図。
【図9】(a)第3の実施形態におけるコアの製造方法の説明図。
(b)同じく第3の実施形態におけるコアの製造方法の説明図。
【図10】別例のコアのティースの要部断面図。
【図11】別例の回転軸近傍のコアの断面図。
【図12】従来のモータにおけるティースの要部断面図。
【図13】同じく、従来のモータにおけるティースの要部断面図。
【符号の説明】
11…モータ、17,40,50,70…コア、16,48,80…回転軸、18,41,51,71…ティース、19,45,56,73…巻線、23a,23b,57a,57b,75a,75b…側面、24(24a),76(76a,76b)…曲面、25,60…金型、26,61…磁性粉体、33,67…保護面、34…突部、44…絶縁皮膜層、49…突起、52a,74a…曲面としての上面、52b,74b…曲面としての下面、54,77…溝部、81…ローレット突起。

Claims (14)

  1. 巻線が巻回される複数のティースを有するコアを備えたモータであって、
    前記コアは、絶縁皮膜を有する磁性粉体を圧縮成形してなり、
    前記各ティースは、前記巻線が巻回される面の隣り合う2つの面を接続する曲面を備えることを特徴とするモータ。
  2. 巻線が巻回される複数のティースを有するコアを備えたモータであって、
    前記コアは、絶縁皮膜を有する磁性粉体を圧縮成形してなり、
    前記各ティースは、前記巻線が巻回される面のうち回転軸方向に位置する2面が該回転軸方向外側に向かって凸となる曲面であること、を特徴とするモータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のモータにおいて、
    前記各ティースは、前記曲面のうち回転軸方向の少なくとも一方向側の該曲面の前記ティースの側面側の端部に溝部を有すること、を特徴とするモータ。
  4. 請求項1〜請求項3のうちの何れか一項に記載のモータにおいて、
    前記巻線は、前記各ティースに直接巻回されること、を特徴とするモータ。
  5. 請求項1〜請求項3のうちの何れか一項に記載のモータにおいて、
    前記コアは、その外表面が絶縁皮膜層にて被覆され、該絶縁皮膜層は、膜厚100μm以下の樹脂皮膜又は膜厚50μm以下の酸化皮膜であること、
    を特徴とするモータ。
  6. 請求項5に記載のモータにおいて、
    前記コアは、回転軸に圧入固定されるロータコアであって、
    前記回転軸は、その外周面に前記絶縁皮膜層の膜厚よりも突出量が大きい複数の突起を備えること、を特徴とするモータ。
  7. 請求項6に記載のモータにおいて、
    前記突起は、軸方向に沿って延設された複数の線条突起、又はローレット突起であること、を特徴とするモータ。
  8. 絶縁皮膜を有する磁性粉体を圧縮成形してなり巻線が巻回される複数のティースを有するモータのコアであって、
    前記各ティースは、前記巻線が巻回される面の隣り合う2つの面を接続する曲面を備えること、を特徴とするコア。
  9. 絶縁皮膜を有する磁性粉体を圧縮成形してなり巻線が巻回される複数のティースを有するコアであって、
    前記各ティースは、前記巻線が巻回される面のうちモータの回転軸方向に位置する2面が該回転軸方向外側に向かって凸となる曲面であること、
    を特徴とするコア。
  10. 請求項8又は請求項9に記載のコアにおいて、
    前記各ティースは、前記曲面のうちモータの回転軸方向の少なくとも一方向側の該曲面の前記ティースの側面側の端部に溝部を有すること、
    を特徴とするコア。
  11. 金型を用いて磁性粉体を圧縮成形することにより、モータの回転軸方向の少なくとも一方向側に該回転軸方向外側に凸となる曲面を有する複数のティースを備えたモータのコアを製造するコアの製造方法であって、
    前記圧縮成形時において形成された前記曲面から突出する突部を切削又はサイジングにより除去する工程を備えたこと、を特徴とするコアの製造方法。
  12. 金型を用いて磁性粉体を圧縮成形することにより、モータの回転軸方向の少なくとも一方向側に該回転軸方向外側に凸となる曲面を有する複数のティースを備えたモータのコアを製造するコアの製造方法であって、
    前記曲面を形成するとともに、前記圧縮成形時における前記金型のパンチ欠けを防止する保護面にて、前記曲面の前記ティースの側面側の端部に溝部を形成すること、を特徴とするコアの製造方法。
  13. 磁性粉体を圧縮成形してなり外表面が絶縁皮膜層にて被覆されたモータのコアを回転軸に固定するコアの固定構造であって、
    前記回転軸は、その外周面に前記絶縁皮膜層の膜厚よりも突出量が大きい複数の突起を備え、
    前記コアは、その中心孔に前記回転軸が圧入されることにより該回転軸に固定されること、を特徴とするコアの固定構造。
  14. 請求項13に記載のコアの固定構造において、
    前記突起は、軸方向に沿って延設された複数の線条突起、又はローレット突起であること、を特徴とするコアの固定構造。
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