JP2004242173A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】白色基準部材の汚れ等に影響されることなく、正常にシェーディング補正を行えるようにする。
【解決手段】白データの初期設定値は、出荷時等に予めメモリ2に記憶しておく。画像処理部21は、ランプ点灯時間に応じた補正係数を補正テーブル2aから読み出し、予め記憶してある白データの初期設定値を補正する。そして、密着型イメージセンサ9で原稿を読み取って取得した画像データに対して、この補正した白データを用いてシェーディング補正を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】白データの初期設定値は、出荷時等に予めメモリ2に記憶しておく。画像処理部21は、ランプ点灯時間に応じた補正係数を補正テーブル2aから読み出し、予め記憶してある白データの初期設定値を補正する。そして、密着型イメージセンサ9で原稿を読み取って取得した画像データに対して、この補正した白データを用いてシェーディング補正を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は原稿を光学的に読み取り、ディジタル画像信号を取得する画像読取装置およびこの画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像読取装置は、原稿に形成された文字等を読み取って電気信号として出力する装置であり、スキャナとして単独で、あるいは複写機やファクシミリ装置等の画像形成装置に組み込まれて使用される。
【0003】
近年、複写機はアナログ複写機からディジタル複写機に主流は変わりつつあるが、このような複写機に組み込まれる画像読取装置としては、原稿ガラス上に原稿を設置して読取光学系が副走査方向に移動しながらイメージセンサで画像を読み取る構成としたものがある。
【0004】
また、自動原稿搬送装置等と称される機構を備えた画像読取装置では、主走査方向に延在するスリットガラス上で原稿を副走査方向に一定速度で搬送し、読取光学系はスリットガラスと対応させた位置に静止させた状態でイメージセンサで撮像する構成としたものがある。
【0005】
そして、自動原稿搬送装置を備えた画像読取装置では、原稿を表裏反転させて搬送する機構を備えることで、原稿の表裏両面から情報を読み取れるようにしたものがある。
【0006】
例えば、紙面の表裏両面に情報が描かれている原稿を複写する場合、まず原稿の表面が読み取れるように、自動原稿搬送装置によって原稿がスリットガラス上を搬送されイメージセンサで撮像される。その次に、原稿の裏面が読み取れるように、自動原稿搬送装置によって原稿が反転され再度スリットガラス上を搬送され、原稿の裏面が先ほど使用したのと同じイメージセンサで撮像される。
【0007】
しかし、このような方式では、表面と裏面を読み取るために自動原稿搬送装置の内部で2度原稿が搬送されることになり、読み取りに要する時間が片面のみ読み取る場合に比べて約2倍長くなり、総複写時間の増大を招く。
【0008】
そこで、原稿ガラスの下面に設けられる読取光学系とは別に、自動原稿搬送装置に原稿と密着して読み取りを行う密着型イメージセンサを設け、原稿の表面は原稿ガラス下面の読取光学系で読み取り、原稿の裏面は自動原稿搬送装置内の密着型イメージセンサで読み取ることで、原稿の表裏両面を同時に読み取れるようにして、高速読み取りを実現した装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
さて、画像読取装置では、シェーディング補正を行うための基準となる白データの取得が必要である。このため、画像読取装置に白色基準部材を設け、画像読み取り前にこの白色基準部材を読み取り、基準の白データを取得していた。
【0010】
ここで、密着型イメージセンサを用いた画像読取装置では、密着型イメージセンサは位置が固定されているので、密着型イメージセンサと対向配置されるプラテンローラを白色のローラとし、電源投入時にこのプラテンローラを読み取り、白データを取得していた。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−27444号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プラテンローラを白色基準部材として利用する構成では、プラテンローラは原稿と当接するので、原稿を通紙した際に原稿に付着していたゴミ等の異物やインク、鉛筆の成分等が白色基準部材であるプラテンローラに付着する可能性がある。
【0013】
原稿に付着してきた異物が白色基準部材に付着すると、次回に白色基準部材を読み取り、シェーディング補正用の白データを取得する際に正しい白データが取得できない。
【0014】
図7は異物が存在した場合の白色基準部材の読取例を示すグラフである。一部に異物が付着した白基準部材を読み取って白データを取得すると、主走査方向に部分的に濃度が変化する。この図7に示すように、異物が存在するアドレスのデータが正常値よりも落ち込んだ不正な白データを用いてシェーディング補正を実施してしまうと、異物が存在したところの画像データが正しい補正値よりも大きくなり、コピー出力画像に白筋が発生してしまう。
【0015】
また、何らかの影響により逆に正しい白データよりも部分的に大きくなった白データをシェーディング補正に使用すると、画像データが正しい補正値よりも小さくなり、コピー出力画像に黒筋が発生してしまう。
【0016】
さらに、原稿の読み取りを重ねると、白色基準部材はほこり等を吸着して全体的に汚れる。図8は通紙量と白データレベルの関係の一例を示すグラフである。白色基準部材が汚れると、白色基準部材の濃度が上昇(輝度では減少)し、白データレベルが初期、例えば出荷時の値と比較して全体的に低下する。白色基準部材としてプラテンローラを使用する構成では、通紙量の増加とともに白データレベルが低下する。白データレベルが低下すると、コピー出力画像は全体に白く飛んだものとなってしまう。
【0017】
このように、従来は白色基準部材の変化によりシェーディング補正用の白データが所望の値でなくなり、正常なシェーディング補正が行えないという問題があった。そして、正常なシェーディング補正が行えないことで、コピー出力画像に白筋や黒筋、画像飛び等の異常が発生し、正常な画像が形成されないという問題があった。
【0018】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、正常なシェーディング補正が行える画像読取装置およびこのような画像読取装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明に係る画像読取装置は、原稿に光を照射する光源手段と、原稿で反射した光源手段からの光を読み取る読取手段と、シェーディング補正に用いる白データの初期設定値を記憶する記憶手段と、この記憶手段に予め記憶した白データの初期設定値を、光源手段の光量の変化に応じて補正し、この補正した白データを用いてシェーディング補正を行う処理手段とを備えたものである。
【0020】
本発明に係る画像読取装置によれば、光源手段で原稿に光を照射し、原稿からの反射光を読取手段で読み取る。処理手段は記憶手段に記憶してある白データの初期設定値に基づいてシェーディング補正を行ってディジタル画像信号の処理を行う。ここで、処理手段は光源手段の光量の変化に応じて白データの初期設定値を補正して、シェーディング補正を行う。
【0021】
これにより、装置内に白色基準部材を設け、この白色基準部材を読み取って白データを取得する必要が無いので、白色基準部材の汚れ等に影響されることなく、正常なシェーディング補正を行うことができる。
【0022】
本発明に係る画像形成装置は、上述した画像読取装置が組み込まれるものである。すなわち、本発明に係る画像形成装置は、原稿に光を照射する光源手段と、原稿で反射した光源手段からの光を読み取る読取手段と、シェーディング補正に用いる白データの初期設定値を記憶する記憶手段と、この記憶手段に予め記憶した白データの初期設定値を、光源手段の光量の変化に応じて補正し、この補正した白データを用いてシェーディング補正を行う処理手段とを有する画像読取装置を備えたものである。
【0023】
本発明に係る画像形成装置によれば、画像読取装置において光源手段で原稿に光を照射し、原稿からの反射光を読取手段で読み取る。処理手段は記憶手段に記憶してある白データの初期設定値に基づいてシェーディング補正を行ってディジタル画像信号の処理を行う。ここで、処理手段は光源手段の光量の変化に応じて白データの初期設定値を補正して、シェーディング補正を行う。
【0024】
これにより、画像読取装置内に白色基準部材を設け、この白色基準部材を読み取って白データを取得する必要が無いので、画像形成時に、白色基準部材の汚れ等に起因する異常画像の形成を防ぐことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の画像読取装置および画像形成装置の実施の形態を説明する。図1は本実施の形態の画像読取装置の機能構成例を示す制御ブロック図である。本実施の形態の画像読取装置1は、記憶手段であるメモリ2に予め白データの初期設定値を記憶しておくことで、白色基準部材を用いることなくシェーディング補正を行えるようにして、特に密着型イメージセンサを用いる構成において、読取回数が増加しても、正常なシェーディング補正を行えるようにしたものである。そして、このような画像読取装置を画像形成装置に組み込むことで、白筋や黒筋、あるいは画像飛び等が発生した異常画像を形成することなく、常に良好な画像出力を得られるようにしたものである。
【0026】
まず、図2を用いて画像読取装置1の構成について説明する。図2は画像読取装置1の構成例を示す要部側断面図である。画像読取装置1は、裏面読取用光学系3、表面読取用光学系4、自動原稿搬送装置5、原稿ガラス6およびスリットガラス7等から構成され、裏面読取用光学系3、表面読取用光学系4および自動原稿搬送装置5の協働により、原稿8の一度の搬送で、原稿8の表裏両面の読み取りを行う構成となっている。
【0027】
裏面読取用光学系3は密着型イメージセンサ9で構成される。図3は密着型イメージセンサ9の構成例を示す斜視図である。密着型イメージセンサ9は、光源手段としてのランプ部10と、複数の素子が並べられた読取手段としてのセンサ部11が並列して設けられ、ランプ部10で光を照射し、その反射光をセンサ部11で検出する。ランプ部10とセンサ部11は主走査方向に延在し、センサ部11の長さは、画像読取装置1で読取可能としている最大サイズの原稿8の横幅に合わせてある。ランプ部10の長さは、読取位置を十分に照射するため、センサ部11より若干長くなっている。
【0028】
図2に戻り、密着型イメージセンサ9は自動原稿搬送装置5に組み込まれる。搬送手段としての自動原稿搬送装置5は複数のローラ群と図示しないモータ等から構成され、原稿8を搬送する。密着型イメージセンサ9と対向してプラテンローラ12が設けられ、原稿8は密着型イメージセンサ9の読み取り面に押圧された状態で搬送される。また、スリットガラス7に対向して例えばフィードローラ13が設けられ、原稿8はスリットガラス7に対向して搬送される。
【0029】
スリットガラス7は、所定の幅で主走査方向に延在している。また、原稿ガラス6は画像読取装置1で読取可能としている最大サイズの原稿8が載る大きさである。
【0030】
表面読取用光学系4は原稿ガラス6およびスリットガラス7の下面側に設けられる。この表面読取用光学系4は、イメージセンサ14と、ランプ15と、ランプ15の反射光をイメージセンサ14へ導くミラー群16と、反射光をイメージセンサ14へ集光するレンズ17等から構成される。
【0031】
ランプ15およびミラー群16は、図示しない駆動機構により副走査方向に移動する。これにより、原稿ガラス6上に載せられた原稿8の全面に光を照射して、その反射光をイメージセンサ14で読み取ることができる。また、ランプ15およびミラー群16をスリットガラス7の下面に位置させることで、自動原稿搬送装置5で搬送される原稿8に光を照射し、その反射光をイメージセンサ14で読み取ることができる。
【0032】
原稿ガラス6とスリットガラス7の間の下面側には、表面読取用白色基準部材18が設けられる。本例では、表面読取用光学系4は、従来通り白色基準部材を利用してシェーディング補正のための白データを取得するものとする。これは、表面読取用白色基準部材18には原稿8が接触することはないので、異物が付着する可能性が少なく、また、装置内部にあるのでほこりも付着しにくいため、白色基準部材を利用して十分に正しい白データを取得できるためである。
【0033】
これに対して、裏面読取用光学系3では、従来のようにプラテンローラ12を白色基準部材として利用する方式とすると、正しい白データの取得が行えないので、予め記憶しておいた白データを利用できるようにする。
【0034】
次に、図1を参照して画像読取装置1の制御系について説明する。密着型イメージセンサ9は、センサ部11で光を電気信号に変換する。アナログ信号処理部19は、センサ部11で光電変換された電気信号を処理する。アナログ信号処理部19で処理された信号はアナログ−ディジタルコンバータ20によりディジタル信号に変換され、密着型イメージセンサ9から出力される。
【0035】
密着型イメージセンサ9から出力されたディジタル信号は、処理手段である画像処理部21で処理され、画像データが生成される。画像処理部21はCPU(中央処理装置)22に制御され、センサ部11、アナログ信号処理部19およびアナログ−ディジタルコンバータ20に制御信号を送出し、原稿を光学的に読み取ってディジタル信号を取得する。そして、ゲートアレイ21aにラインデータを格納し、メモリ2に予め記憶してある白データの初期設定値に基づいてシェーディング補正を行う。すなわち、画像処理部21は、図2に示す裏面読取用光学系3に対しては、画像読取前にメモリ2から白データの初期設定値を読み出し、この白データに基づいてシェーディング補正を行って、画像データを出力する。
【0036】
ここで、図2に示す裏面読取用光学系3においては、原稿読取時に白色基準部材を用いずメモリ2に記憶してある白データを用いる構成とすることで、白色基準部材の汚れ等の影響を受けずにシェーディング補正を行うことができる。
【0037】
メモリ2に記憶する白データの初期設定値としては、例えば装置の工場出荷時に正しい白色基準部材を密着型イメージセンサ9で読み取って白データを取得し、メモリ2に記憶しておく。なお、メモリ2に記憶した白データの初期設定値は、ランプ光量の変化に応じて補正する必要があるが、その補正方法については後述する。
【0038】
次に、上述した画像読取装置1が組み込まれた画像形成装置について説明する。図4は画像形成装置の構成例を示す要部側断面図である。ここで、図4では、画像形成装置23としてディジタル複写機を例に説明する。
【0039】
画像形成装置23は、画像形成部24と、給紙部25と、定着部26と、排紙部27と、制御部28と、上述した画像読取装置1等から構成される。画像形成装置23でコピーを行う場合は、制御部28は、利用者の操作に従い、画像読取装置1で取得した画像データに基づいて用紙に印刷を行う。
【0040】
給紙部26は、異なるサイズの用紙を収納するための複数の給紙カセットと、各給紙カセットから用紙を繰り出し搬送する搬送機構等から構成され、所定のサイズの用紙を画像形成部24に供給する。
【0041】
画像形成部24は、コロナ帯電器29と、感光ドラム30と、レーザを備えた露光部31と、現像部32と、転写帯電器33と、分離帯電器34と、クリーニングユニット35等から構成される。
【0042】
コロナ帯電器29は、潜像形成プロセスに先立ち、感光ドラム30を所定電圧に帯電させる。感光ドラム30は、円筒状の基材の表面に感光層を塗布したもので、図示しない駆動機構によって回転駆動される。この感光ドラム30を回転させながら、コロナ帯電器29により一様に帯電させた後、露光部31による露光を行い、感光ドラム30の表面に静電潜像を形成する。
【0043】
露光部31は、図示しないレーザから出射したビームをポリゴンミラーで反射し、感光ドラム30の表面に照射する。ポリゴンミラーは一定回転数で回転しており、このポリゴンミラーの回転によりレーザビームの主走査が行われる。また、感光ドラム30の回転によりレーザビームの副走査が行われる。これにより、感光ドラム30の表面に静電潜像が形成される。この感光ドラム30に形成された静電潜像は、現像部32により顕像化される。
【0044】
現像部32は現像スリーブと収納している現像剤を攪拌する機構等を備え、現像スリーブにより感光ドラム30へトナーを供給し、感光ドラム30上の静電潜像にトナーを付着させて、トナー像を形成する。感光ドラム30上のトナー像は、転写帯電器33により感光ドラム30から用紙に転写され、トナー像が転写された用紙は、分離帯電器34により感光ドラム30から分離され、定着部26に送られる。
【0045】
転写帯電器33は、感光ドラム30に対向して配置され、トナー像を静電的に担持した感光ドラム30に重ねられた用紙の裏側から電荷を放電することにより、用紙にトナー像を転写する。分離帯電器34は、感光ドラム30に吸着した用紙を除電し、用紙を感光ドラム30から分離する。
【0046】
用紙へ転写されず感光ドラム30の表面に残ったトナーは、クリーニングユニット35により回収される。クリーニングユニット35は、感光ドラム30に接触するブレード等を備え、感光ドラム30の表面に付着したトナー等を掻き落として収容する。
【0047】
転写部26は転写器36から構成される。上述したように画像形成部24でトナー像が転写された用紙は転写器36に送り込まれ、この転写器36で用紙に圧力と熱を加えてトナーを用紙上に溶着固定する。そして、上述したように印刷の処理が終了した用紙を、排紙部27により所定の形態で排出する。
【0048】
制御部28はCPUやメモリ等から構成される。画像形成装置23に組み込まれた画像読取装置1では、図1に示すCPU22は、図4に示す画像形成装置23の制御部28を構成するCPUで実現される。また、画像処理部21も制御部28に組み込む構成でも良い。
【0049】
図2に示す構成の画像読取装置1を組み込んだ画像形成装置23(ディジタル複写機)では、両面印刷された原稿からコピーが行える。原稿両面読取時の動作の概要を説明すると、原稿の表面に記録された情報は、自動原稿搬送装置5により原稿8を搬送しながら、スリットガラス7上を搬送される原稿8の表面に対してランプ15で光を照射し、その反射光をイメージセンサ14で読み取る。そして、予め表面読取用基準部材18を読み取って取得した白データに基づいてシェーディング補正を行って、原稿8の表面に記録された情報の画像データを取得する。
【0050】
原稿の裏面に記録された情報は、表面読取を行う原稿搬送時に、密着型イメージセンサ9の図示しないランプで原稿8の裏面に対して光を照射し、その反射光を図示しないイメージセンサで読み取る。そして、メモリ2に記憶してある白データの初期設定値に基づいてシェーディング補正を行って、原稿8の裏面に記録された情報の画像データを取得する。画像形成装置23では、原稿8の表裏両面の画像データに基づき、反転機構37を用いて例えば両面コピーが行われる。
【0051】
さて、原稿8に光を照射するランプ、すなわち、図3に示す密着型イメージセンサ9のランプ部10に設けられる図示しないランプや、図2に示すランプ15は、ランプ点灯時間に比例してランプ光量が低下する特性がある。図5はランプ点灯時間とランプ光量の関係の実測例を示すグラフである。この図5では、点灯時間「0」のときのランプ光量を「100(%)」としたときの、100時間経過毎のランプ光量を示している。この図5に示すように、ランプ光量は点灯時間の増加とともに減少する。例えば、ランプ点灯時間が100時間となると、ランプの光量は初期状態の95%に落ちる。
【0052】
白色基準部材を読み取って白データを取得する構成では、ランプ光量の減少が白データレベルの低下となって現れる。このため、図2に示す表面読取用光学系4のように白色基準部材が汚れにくい構成であれば、ランプ光量の減少に比例して白データレベルが変化して、常に正常なシェーディング補正が行える。
【0053】
これに対して、メモリ2に記憶した白データを利用する構成では、出荷時にメモリ2に記憶した白データを長期間シェーディング補正用の白データとして用い続けると、段々と画像が飛んだコピー画像出力になる可能性がある。
【0054】
このため、メモリ2に記憶した白データの初期設定値を、ランプ光量の変化に応じて補正する機能が必要がある。白データを補正する機能の一例としては、コピー出力枚数に比例した補正係数を工場出荷時の白データに乗じて新しい白データとして用いればよい。例えば、「1読取につき1秒のランプ点灯時間」だとすれば、360000枚の原稿読み取りで100時間のランプ点灯時間に相当するため、図5のグラフに示すランプ光量の減少率を補正係数として用いればよい。図4に示す画像形成装置23に組み込まれた画像読取装置1では、コピー出力枚数を制御部28で管理しており、例えばコピー出力枚数が360000枚となると、図1に示すメモリ2から読み出した白データの初期設定値に対して、0.95(95%)を乗じた値を白データとする。そして、画像処理部21では、コピー出力枚数が次の更新枚数に到達するまでは、この白データの初期設定値に対して0.95を乗じた値を白データとして、シェーディング補正を行う。
【0055】
なお、以上の説明では、「1読取につき1秒のランプ点灯時間」としたが、この値は、原稿搬送速度等に起因するスキャンスピードの違いによって変わるため、スキャンスピードに合わせた補正係数を使用することになる。
【0056】
但し、原稿サイズは例えばB5〜A3、倍率も例えば25%から400%と色々あるため、コピー出力1枚当たりのランプ点灯時間は様々な値となり、コピー出力枚数と総ランプ点灯時間は、長いレンジで見た場合には大まかには合うが正確には比例しない。このため、コピー出力枚数に比例して補正係数を乗じる補正方法では、ランプ光量の低下と補正係数が正確には比例しない。
【0057】
そこで、原稿サイズ、倍率、読み取り回数を総合して考慮して、ランプ点灯時間を計算し、この値に沿った係数を工場出荷時の白データに乗ずれば、最も正しいシェーディング用の白データを得ることになる。
【0058】
(1)式は、ランプ点灯時間に応じて補正係数を求めるための演算式、図6は補正係数を求めるための(1)式による近似曲線を示すグラフである。
【0059】
この(1)式は、yを補正係数、xをランプ点灯時間として、点灯時間「0」のときのランプ光量をほぼ100(%)としたときのランプ光量の減少率(=補正係数)を示している。
【0060】
表1は、ランプ点灯時間と光量変化の実測値、および(1)式による近似曲線からの演算結果と演算結果に基づく補正係数を示す。この表1では、100時間毎の変化を示す。
【0061】
【表1】
【0062】
この表1に示すように、光量変化の実測値と(1)式による図6の近似曲線はほぼ一致することが判る。すなわち、(1)式によって求めた補正係数を用いれば、図4に示すランプ光量の減少に比例して白データを補正できることになる。
【0063】
例えば、ランプ点灯100時間毎に白データの補正係数を変更するとすれば、ランプ点灯時間が100時間となると、図1に示すメモリ2から読み出した白データの初期設定値に対して、0.953(95.3%)を乗じた値を白データとする。そして、画像処理部21では、ランプ点灯時間が200時間に到達するまでは、この白データの初期設定値に対して0.953を乗じた値を白データとして、シェーディング補正を行う。次に、ランプ点灯時間が200時間となると、図1に示すメモリ2から読み出した白データの初期設定値に対して、0.922を乗じた値を白データとする。
【0064】
ここで、図5および図6に示すように、ランプ光量は、点灯開始から100時間位までは急に減少し、それ以降は比較的緩やかに減少する。そこで、ランプ点灯100時間以降は、上述したように100時間毎に白データの補正係数を変更し、点灯開始から100時間までは、例えば10時間ごとに補正係数を変更するようにしてもよい。ここで表2は点灯開始から100時間までの10時間毎の(1)式による近似曲線からの演算結果と演算結果に基づく補正係数を示す。
【0065】
【表2】
【0066】
次に、図1を用いて具体的な動作例を説明する。(1)式は各係数および定数とも桁数が多いので、画像読取装置1のCPU22、あるいは図4に示す画像形成装置23の制御部28のCPUで都度補正係数を求めるのでは負担が大きい。そこで、表1および表2から、ランプ点灯時間と補正係数を対応付けた補正テーブル2aを作成し、これを例えばメモリ2に記憶しておく。
【0067】
密着型イメージセンサ9のランプ部10は、CPU22に制御されて点灯するので、CPU22ではランプ部10の点灯時間を管理している。これにより、CPU22は、画像処理部21を制御して補正テーブル2aからランプ点灯時間に応じた補正係数を読み出し、予め記憶してある白データの初期設定値に乗じる。そして、ランプ点灯時間に応じて補正された白データを用い、ゲートアレイ21aに格納したラインデータのシェーディング補正を行う。
【0068】
なお、補正係数の更新のタイミングは上記タイミングに限るものではなく、CPUの性能等に応じて決めればよい。また、このランプ点灯時間に基づき白データを補正して行く方法が最も正確な出力コピー画像が得られるが、CPUの性能、CPUへの負荷、演算時間、読取装置の構造等を考慮して、システムにとって最も適した補正方法、例えば、上述したコピー枚数による補正方法等を適用する。
【0069】
本実施の形態は、原稿の両面読取が行える画像読取装置1において、密着型イメージセンサ9を有する裏面読取用光学系3において、白色基準部材を用いることなく、予めメモリ2に記憶した白データの初期設定値に基づいてシェーディング補正を行うこととした。上述したように、読取枚数やランプ点灯時間に応じて白データの初期設定値を補正すれば、ランプの光量減少によらず、常に正確なシェーディング補正が行える。そして、このような画像読取装置1が組み込まれた画像形成装置23では、常に良好な画像出力を得ることができる。
【0070】
なお、表面読取用光学系4においても、白色基準部材を用いず、予め記憶しておいた白データの初期設定値に基づいてシェーディング補正を行うこととしても良い。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、原稿に光を照射する光源手段と、原稿で反射した光源手段からの光を読み取る読取手段と、シェーディング補正に用いる白データの初期設定値を記憶する記憶手段と、記憶手段に予め記憶した白データの初期設定値を、光源手段の光量の変化に応じて補正し、この補正した白データを用いてシェーディング補正を行う処理手段とを備えた画像読取装置である。
【0072】
これにより、装置内に白色基準部材を設け、この白色基準部材を読み取って白データを取得する必要が無いので、白色基準部材の汚れ等に影響されることなく、常に正常なシェーディング補正を行ってディジタル画像信号を取得することができる。
【0073】
そして、このような画像読取装置を備えた画像形成装置では、原稿を読み取ってディジタル画像信号を取得するときに、正常なシェーディング補正を行えることから、異常画像の形成を防ぎ、常に良好な画像出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の画像読取装置の機能構成例を示す制御ブロック図である。
【図2】画像読取装置の構成例を示す要部側断面図である。
【図3】密着型イメージセンサの構成例を示す斜視図である。
【図4】画像形成装置の構成例を示す要部側断面図である。
【図5】ランプ点灯時間とランプ光量の関係の実測例を示すグラフである。
【図6】補正係数を求めるための近似曲線を示すグラフである。
【図7】異物が存在した場合の白色基準部材の読取例を示すグラフである。
【図8】通紙量と白データレベルの関係の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 画像読取装置
2 メモリ
2a 補正テーブル
3 裏面読取用光学系
4 表面読取用光学系
5 自動原稿搬送装置
6 原稿ガラス
7 スリットガラス
8 原稿
9 密着型イメージセンサ
10 ランプ部
11 センサ部
12 プラテンローラ
13 フィードローラ
14 イメージセンサ
15 ランプ
16 ミラー群
17 レンズ群
18 表面読取用白色基準部材
19 アナログ信号処理部
20 アナログ−ディジタルコンバータ
21 画像処理部
22 CPU
23 画像形成装置
【発明の属する技術分野】
本発明は原稿を光学的に読み取り、ディジタル画像信号を取得する画像読取装置およびこの画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像読取装置は、原稿に形成された文字等を読み取って電気信号として出力する装置であり、スキャナとして単独で、あるいは複写機やファクシミリ装置等の画像形成装置に組み込まれて使用される。
【0003】
近年、複写機はアナログ複写機からディジタル複写機に主流は変わりつつあるが、このような複写機に組み込まれる画像読取装置としては、原稿ガラス上に原稿を設置して読取光学系が副走査方向に移動しながらイメージセンサで画像を読み取る構成としたものがある。
【0004】
また、自動原稿搬送装置等と称される機構を備えた画像読取装置では、主走査方向に延在するスリットガラス上で原稿を副走査方向に一定速度で搬送し、読取光学系はスリットガラスと対応させた位置に静止させた状態でイメージセンサで撮像する構成としたものがある。
【0005】
そして、自動原稿搬送装置を備えた画像読取装置では、原稿を表裏反転させて搬送する機構を備えることで、原稿の表裏両面から情報を読み取れるようにしたものがある。
【0006】
例えば、紙面の表裏両面に情報が描かれている原稿を複写する場合、まず原稿の表面が読み取れるように、自動原稿搬送装置によって原稿がスリットガラス上を搬送されイメージセンサで撮像される。その次に、原稿の裏面が読み取れるように、自動原稿搬送装置によって原稿が反転され再度スリットガラス上を搬送され、原稿の裏面が先ほど使用したのと同じイメージセンサで撮像される。
【0007】
しかし、このような方式では、表面と裏面を読み取るために自動原稿搬送装置の内部で2度原稿が搬送されることになり、読み取りに要する時間が片面のみ読み取る場合に比べて約2倍長くなり、総複写時間の増大を招く。
【0008】
そこで、原稿ガラスの下面に設けられる読取光学系とは別に、自動原稿搬送装置に原稿と密着して読み取りを行う密着型イメージセンサを設け、原稿の表面は原稿ガラス下面の読取光学系で読み取り、原稿の裏面は自動原稿搬送装置内の密着型イメージセンサで読み取ることで、原稿の表裏両面を同時に読み取れるようにして、高速読み取りを実現した装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
さて、画像読取装置では、シェーディング補正を行うための基準となる白データの取得が必要である。このため、画像読取装置に白色基準部材を設け、画像読み取り前にこの白色基準部材を読み取り、基準の白データを取得していた。
【0010】
ここで、密着型イメージセンサを用いた画像読取装置では、密着型イメージセンサは位置が固定されているので、密着型イメージセンサと対向配置されるプラテンローラを白色のローラとし、電源投入時にこのプラテンローラを読み取り、白データを取得していた。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−27444号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プラテンローラを白色基準部材として利用する構成では、プラテンローラは原稿と当接するので、原稿を通紙した際に原稿に付着していたゴミ等の異物やインク、鉛筆の成分等が白色基準部材であるプラテンローラに付着する可能性がある。
【0013】
原稿に付着してきた異物が白色基準部材に付着すると、次回に白色基準部材を読み取り、シェーディング補正用の白データを取得する際に正しい白データが取得できない。
【0014】
図7は異物が存在した場合の白色基準部材の読取例を示すグラフである。一部に異物が付着した白基準部材を読み取って白データを取得すると、主走査方向に部分的に濃度が変化する。この図7に示すように、異物が存在するアドレスのデータが正常値よりも落ち込んだ不正な白データを用いてシェーディング補正を実施してしまうと、異物が存在したところの画像データが正しい補正値よりも大きくなり、コピー出力画像に白筋が発生してしまう。
【0015】
また、何らかの影響により逆に正しい白データよりも部分的に大きくなった白データをシェーディング補正に使用すると、画像データが正しい補正値よりも小さくなり、コピー出力画像に黒筋が発生してしまう。
【0016】
さらに、原稿の読み取りを重ねると、白色基準部材はほこり等を吸着して全体的に汚れる。図8は通紙量と白データレベルの関係の一例を示すグラフである。白色基準部材が汚れると、白色基準部材の濃度が上昇(輝度では減少)し、白データレベルが初期、例えば出荷時の値と比較して全体的に低下する。白色基準部材としてプラテンローラを使用する構成では、通紙量の増加とともに白データレベルが低下する。白データレベルが低下すると、コピー出力画像は全体に白く飛んだものとなってしまう。
【0017】
このように、従来は白色基準部材の変化によりシェーディング補正用の白データが所望の値でなくなり、正常なシェーディング補正が行えないという問題があった。そして、正常なシェーディング補正が行えないことで、コピー出力画像に白筋や黒筋、画像飛び等の異常が発生し、正常な画像が形成されないという問題があった。
【0018】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、正常なシェーディング補正が行える画像読取装置およびこのような画像読取装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明に係る画像読取装置は、原稿に光を照射する光源手段と、原稿で反射した光源手段からの光を読み取る読取手段と、シェーディング補正に用いる白データの初期設定値を記憶する記憶手段と、この記憶手段に予め記憶した白データの初期設定値を、光源手段の光量の変化に応じて補正し、この補正した白データを用いてシェーディング補正を行う処理手段とを備えたものである。
【0020】
本発明に係る画像読取装置によれば、光源手段で原稿に光を照射し、原稿からの反射光を読取手段で読み取る。処理手段は記憶手段に記憶してある白データの初期設定値に基づいてシェーディング補正を行ってディジタル画像信号の処理を行う。ここで、処理手段は光源手段の光量の変化に応じて白データの初期設定値を補正して、シェーディング補正を行う。
【0021】
これにより、装置内に白色基準部材を設け、この白色基準部材を読み取って白データを取得する必要が無いので、白色基準部材の汚れ等に影響されることなく、正常なシェーディング補正を行うことができる。
【0022】
本発明に係る画像形成装置は、上述した画像読取装置が組み込まれるものである。すなわち、本発明に係る画像形成装置は、原稿に光を照射する光源手段と、原稿で反射した光源手段からの光を読み取る読取手段と、シェーディング補正に用いる白データの初期設定値を記憶する記憶手段と、この記憶手段に予め記憶した白データの初期設定値を、光源手段の光量の変化に応じて補正し、この補正した白データを用いてシェーディング補正を行う処理手段とを有する画像読取装置を備えたものである。
【0023】
本発明に係る画像形成装置によれば、画像読取装置において光源手段で原稿に光を照射し、原稿からの反射光を読取手段で読み取る。処理手段は記憶手段に記憶してある白データの初期設定値に基づいてシェーディング補正を行ってディジタル画像信号の処理を行う。ここで、処理手段は光源手段の光量の変化に応じて白データの初期設定値を補正して、シェーディング補正を行う。
【0024】
これにより、画像読取装置内に白色基準部材を設け、この白色基準部材を読み取って白データを取得する必要が無いので、画像形成時に、白色基準部材の汚れ等に起因する異常画像の形成を防ぐことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の画像読取装置および画像形成装置の実施の形態を説明する。図1は本実施の形態の画像読取装置の機能構成例を示す制御ブロック図である。本実施の形態の画像読取装置1は、記憶手段であるメモリ2に予め白データの初期設定値を記憶しておくことで、白色基準部材を用いることなくシェーディング補正を行えるようにして、特に密着型イメージセンサを用いる構成において、読取回数が増加しても、正常なシェーディング補正を行えるようにしたものである。そして、このような画像読取装置を画像形成装置に組み込むことで、白筋や黒筋、あるいは画像飛び等が発生した異常画像を形成することなく、常に良好な画像出力を得られるようにしたものである。
【0026】
まず、図2を用いて画像読取装置1の構成について説明する。図2は画像読取装置1の構成例を示す要部側断面図である。画像読取装置1は、裏面読取用光学系3、表面読取用光学系4、自動原稿搬送装置5、原稿ガラス6およびスリットガラス7等から構成され、裏面読取用光学系3、表面読取用光学系4および自動原稿搬送装置5の協働により、原稿8の一度の搬送で、原稿8の表裏両面の読み取りを行う構成となっている。
【0027】
裏面読取用光学系3は密着型イメージセンサ9で構成される。図3は密着型イメージセンサ9の構成例を示す斜視図である。密着型イメージセンサ9は、光源手段としてのランプ部10と、複数の素子が並べられた読取手段としてのセンサ部11が並列して設けられ、ランプ部10で光を照射し、その反射光をセンサ部11で検出する。ランプ部10とセンサ部11は主走査方向に延在し、センサ部11の長さは、画像読取装置1で読取可能としている最大サイズの原稿8の横幅に合わせてある。ランプ部10の長さは、読取位置を十分に照射するため、センサ部11より若干長くなっている。
【0028】
図2に戻り、密着型イメージセンサ9は自動原稿搬送装置5に組み込まれる。搬送手段としての自動原稿搬送装置5は複数のローラ群と図示しないモータ等から構成され、原稿8を搬送する。密着型イメージセンサ9と対向してプラテンローラ12が設けられ、原稿8は密着型イメージセンサ9の読み取り面に押圧された状態で搬送される。また、スリットガラス7に対向して例えばフィードローラ13が設けられ、原稿8はスリットガラス7に対向して搬送される。
【0029】
スリットガラス7は、所定の幅で主走査方向に延在している。また、原稿ガラス6は画像読取装置1で読取可能としている最大サイズの原稿8が載る大きさである。
【0030】
表面読取用光学系4は原稿ガラス6およびスリットガラス7の下面側に設けられる。この表面読取用光学系4は、イメージセンサ14と、ランプ15と、ランプ15の反射光をイメージセンサ14へ導くミラー群16と、反射光をイメージセンサ14へ集光するレンズ17等から構成される。
【0031】
ランプ15およびミラー群16は、図示しない駆動機構により副走査方向に移動する。これにより、原稿ガラス6上に載せられた原稿8の全面に光を照射して、その反射光をイメージセンサ14で読み取ることができる。また、ランプ15およびミラー群16をスリットガラス7の下面に位置させることで、自動原稿搬送装置5で搬送される原稿8に光を照射し、その反射光をイメージセンサ14で読み取ることができる。
【0032】
原稿ガラス6とスリットガラス7の間の下面側には、表面読取用白色基準部材18が設けられる。本例では、表面読取用光学系4は、従来通り白色基準部材を利用してシェーディング補正のための白データを取得するものとする。これは、表面読取用白色基準部材18には原稿8が接触することはないので、異物が付着する可能性が少なく、また、装置内部にあるのでほこりも付着しにくいため、白色基準部材を利用して十分に正しい白データを取得できるためである。
【0033】
これに対して、裏面読取用光学系3では、従来のようにプラテンローラ12を白色基準部材として利用する方式とすると、正しい白データの取得が行えないので、予め記憶しておいた白データを利用できるようにする。
【0034】
次に、図1を参照して画像読取装置1の制御系について説明する。密着型イメージセンサ9は、センサ部11で光を電気信号に変換する。アナログ信号処理部19は、センサ部11で光電変換された電気信号を処理する。アナログ信号処理部19で処理された信号はアナログ−ディジタルコンバータ20によりディジタル信号に変換され、密着型イメージセンサ9から出力される。
【0035】
密着型イメージセンサ9から出力されたディジタル信号は、処理手段である画像処理部21で処理され、画像データが生成される。画像処理部21はCPU(中央処理装置)22に制御され、センサ部11、アナログ信号処理部19およびアナログ−ディジタルコンバータ20に制御信号を送出し、原稿を光学的に読み取ってディジタル信号を取得する。そして、ゲートアレイ21aにラインデータを格納し、メモリ2に予め記憶してある白データの初期設定値に基づいてシェーディング補正を行う。すなわち、画像処理部21は、図2に示す裏面読取用光学系3に対しては、画像読取前にメモリ2から白データの初期設定値を読み出し、この白データに基づいてシェーディング補正を行って、画像データを出力する。
【0036】
ここで、図2に示す裏面読取用光学系3においては、原稿読取時に白色基準部材を用いずメモリ2に記憶してある白データを用いる構成とすることで、白色基準部材の汚れ等の影響を受けずにシェーディング補正を行うことができる。
【0037】
メモリ2に記憶する白データの初期設定値としては、例えば装置の工場出荷時に正しい白色基準部材を密着型イメージセンサ9で読み取って白データを取得し、メモリ2に記憶しておく。なお、メモリ2に記憶した白データの初期設定値は、ランプ光量の変化に応じて補正する必要があるが、その補正方法については後述する。
【0038】
次に、上述した画像読取装置1が組み込まれた画像形成装置について説明する。図4は画像形成装置の構成例を示す要部側断面図である。ここで、図4では、画像形成装置23としてディジタル複写機を例に説明する。
【0039】
画像形成装置23は、画像形成部24と、給紙部25と、定着部26と、排紙部27と、制御部28と、上述した画像読取装置1等から構成される。画像形成装置23でコピーを行う場合は、制御部28は、利用者の操作に従い、画像読取装置1で取得した画像データに基づいて用紙に印刷を行う。
【0040】
給紙部26は、異なるサイズの用紙を収納するための複数の給紙カセットと、各給紙カセットから用紙を繰り出し搬送する搬送機構等から構成され、所定のサイズの用紙を画像形成部24に供給する。
【0041】
画像形成部24は、コロナ帯電器29と、感光ドラム30と、レーザを備えた露光部31と、現像部32と、転写帯電器33と、分離帯電器34と、クリーニングユニット35等から構成される。
【0042】
コロナ帯電器29は、潜像形成プロセスに先立ち、感光ドラム30を所定電圧に帯電させる。感光ドラム30は、円筒状の基材の表面に感光層を塗布したもので、図示しない駆動機構によって回転駆動される。この感光ドラム30を回転させながら、コロナ帯電器29により一様に帯電させた後、露光部31による露光を行い、感光ドラム30の表面に静電潜像を形成する。
【0043】
露光部31は、図示しないレーザから出射したビームをポリゴンミラーで反射し、感光ドラム30の表面に照射する。ポリゴンミラーは一定回転数で回転しており、このポリゴンミラーの回転によりレーザビームの主走査が行われる。また、感光ドラム30の回転によりレーザビームの副走査が行われる。これにより、感光ドラム30の表面に静電潜像が形成される。この感光ドラム30に形成された静電潜像は、現像部32により顕像化される。
【0044】
現像部32は現像スリーブと収納している現像剤を攪拌する機構等を備え、現像スリーブにより感光ドラム30へトナーを供給し、感光ドラム30上の静電潜像にトナーを付着させて、トナー像を形成する。感光ドラム30上のトナー像は、転写帯電器33により感光ドラム30から用紙に転写され、トナー像が転写された用紙は、分離帯電器34により感光ドラム30から分離され、定着部26に送られる。
【0045】
転写帯電器33は、感光ドラム30に対向して配置され、トナー像を静電的に担持した感光ドラム30に重ねられた用紙の裏側から電荷を放電することにより、用紙にトナー像を転写する。分離帯電器34は、感光ドラム30に吸着した用紙を除電し、用紙を感光ドラム30から分離する。
【0046】
用紙へ転写されず感光ドラム30の表面に残ったトナーは、クリーニングユニット35により回収される。クリーニングユニット35は、感光ドラム30に接触するブレード等を備え、感光ドラム30の表面に付着したトナー等を掻き落として収容する。
【0047】
転写部26は転写器36から構成される。上述したように画像形成部24でトナー像が転写された用紙は転写器36に送り込まれ、この転写器36で用紙に圧力と熱を加えてトナーを用紙上に溶着固定する。そして、上述したように印刷の処理が終了した用紙を、排紙部27により所定の形態で排出する。
【0048】
制御部28はCPUやメモリ等から構成される。画像形成装置23に組み込まれた画像読取装置1では、図1に示すCPU22は、図4に示す画像形成装置23の制御部28を構成するCPUで実現される。また、画像処理部21も制御部28に組み込む構成でも良い。
【0049】
図2に示す構成の画像読取装置1を組み込んだ画像形成装置23(ディジタル複写機)では、両面印刷された原稿からコピーが行える。原稿両面読取時の動作の概要を説明すると、原稿の表面に記録された情報は、自動原稿搬送装置5により原稿8を搬送しながら、スリットガラス7上を搬送される原稿8の表面に対してランプ15で光を照射し、その反射光をイメージセンサ14で読み取る。そして、予め表面読取用基準部材18を読み取って取得した白データに基づいてシェーディング補正を行って、原稿8の表面に記録された情報の画像データを取得する。
【0050】
原稿の裏面に記録された情報は、表面読取を行う原稿搬送時に、密着型イメージセンサ9の図示しないランプで原稿8の裏面に対して光を照射し、その反射光を図示しないイメージセンサで読み取る。そして、メモリ2に記憶してある白データの初期設定値に基づいてシェーディング補正を行って、原稿8の裏面に記録された情報の画像データを取得する。画像形成装置23では、原稿8の表裏両面の画像データに基づき、反転機構37を用いて例えば両面コピーが行われる。
【0051】
さて、原稿8に光を照射するランプ、すなわち、図3に示す密着型イメージセンサ9のランプ部10に設けられる図示しないランプや、図2に示すランプ15は、ランプ点灯時間に比例してランプ光量が低下する特性がある。図5はランプ点灯時間とランプ光量の関係の実測例を示すグラフである。この図5では、点灯時間「0」のときのランプ光量を「100(%)」としたときの、100時間経過毎のランプ光量を示している。この図5に示すように、ランプ光量は点灯時間の増加とともに減少する。例えば、ランプ点灯時間が100時間となると、ランプの光量は初期状態の95%に落ちる。
【0052】
白色基準部材を読み取って白データを取得する構成では、ランプ光量の減少が白データレベルの低下となって現れる。このため、図2に示す表面読取用光学系4のように白色基準部材が汚れにくい構成であれば、ランプ光量の減少に比例して白データレベルが変化して、常に正常なシェーディング補正が行える。
【0053】
これに対して、メモリ2に記憶した白データを利用する構成では、出荷時にメモリ2に記憶した白データを長期間シェーディング補正用の白データとして用い続けると、段々と画像が飛んだコピー画像出力になる可能性がある。
【0054】
このため、メモリ2に記憶した白データの初期設定値を、ランプ光量の変化に応じて補正する機能が必要がある。白データを補正する機能の一例としては、コピー出力枚数に比例した補正係数を工場出荷時の白データに乗じて新しい白データとして用いればよい。例えば、「1読取につき1秒のランプ点灯時間」だとすれば、360000枚の原稿読み取りで100時間のランプ点灯時間に相当するため、図5のグラフに示すランプ光量の減少率を補正係数として用いればよい。図4に示す画像形成装置23に組み込まれた画像読取装置1では、コピー出力枚数を制御部28で管理しており、例えばコピー出力枚数が360000枚となると、図1に示すメモリ2から読み出した白データの初期設定値に対して、0.95(95%)を乗じた値を白データとする。そして、画像処理部21では、コピー出力枚数が次の更新枚数に到達するまでは、この白データの初期設定値に対して0.95を乗じた値を白データとして、シェーディング補正を行う。
【0055】
なお、以上の説明では、「1読取につき1秒のランプ点灯時間」としたが、この値は、原稿搬送速度等に起因するスキャンスピードの違いによって変わるため、スキャンスピードに合わせた補正係数を使用することになる。
【0056】
但し、原稿サイズは例えばB5〜A3、倍率も例えば25%から400%と色々あるため、コピー出力1枚当たりのランプ点灯時間は様々な値となり、コピー出力枚数と総ランプ点灯時間は、長いレンジで見た場合には大まかには合うが正確には比例しない。このため、コピー出力枚数に比例して補正係数を乗じる補正方法では、ランプ光量の低下と補正係数が正確には比例しない。
【0057】
そこで、原稿サイズ、倍率、読み取り回数を総合して考慮して、ランプ点灯時間を計算し、この値に沿った係数を工場出荷時の白データに乗ずれば、最も正しいシェーディング用の白データを得ることになる。
【0058】
(1)式は、ランプ点灯時間に応じて補正係数を求めるための演算式、図6は補正係数を求めるための(1)式による近似曲線を示すグラフである。
【0059】
この(1)式は、yを補正係数、xをランプ点灯時間として、点灯時間「0」のときのランプ光量をほぼ100(%)としたときのランプ光量の減少率(=補正係数)を示している。
【0060】
表1は、ランプ点灯時間と光量変化の実測値、および(1)式による近似曲線からの演算結果と演算結果に基づく補正係数を示す。この表1では、100時間毎の変化を示す。
【0061】
【表1】
【0062】
この表1に示すように、光量変化の実測値と(1)式による図6の近似曲線はほぼ一致することが判る。すなわち、(1)式によって求めた補正係数を用いれば、図4に示すランプ光量の減少に比例して白データを補正できることになる。
【0063】
例えば、ランプ点灯100時間毎に白データの補正係数を変更するとすれば、ランプ点灯時間が100時間となると、図1に示すメモリ2から読み出した白データの初期設定値に対して、0.953(95.3%)を乗じた値を白データとする。そして、画像処理部21では、ランプ点灯時間が200時間に到達するまでは、この白データの初期設定値に対して0.953を乗じた値を白データとして、シェーディング補正を行う。次に、ランプ点灯時間が200時間となると、図1に示すメモリ2から読み出した白データの初期設定値に対して、0.922を乗じた値を白データとする。
【0064】
ここで、図5および図6に示すように、ランプ光量は、点灯開始から100時間位までは急に減少し、それ以降は比較的緩やかに減少する。そこで、ランプ点灯100時間以降は、上述したように100時間毎に白データの補正係数を変更し、点灯開始から100時間までは、例えば10時間ごとに補正係数を変更するようにしてもよい。ここで表2は点灯開始から100時間までの10時間毎の(1)式による近似曲線からの演算結果と演算結果に基づく補正係数を示す。
【0065】
【表2】
【0066】
次に、図1を用いて具体的な動作例を説明する。(1)式は各係数および定数とも桁数が多いので、画像読取装置1のCPU22、あるいは図4に示す画像形成装置23の制御部28のCPUで都度補正係数を求めるのでは負担が大きい。そこで、表1および表2から、ランプ点灯時間と補正係数を対応付けた補正テーブル2aを作成し、これを例えばメモリ2に記憶しておく。
【0067】
密着型イメージセンサ9のランプ部10は、CPU22に制御されて点灯するので、CPU22ではランプ部10の点灯時間を管理している。これにより、CPU22は、画像処理部21を制御して補正テーブル2aからランプ点灯時間に応じた補正係数を読み出し、予め記憶してある白データの初期設定値に乗じる。そして、ランプ点灯時間に応じて補正された白データを用い、ゲートアレイ21aに格納したラインデータのシェーディング補正を行う。
【0068】
なお、補正係数の更新のタイミングは上記タイミングに限るものではなく、CPUの性能等に応じて決めればよい。また、このランプ点灯時間に基づき白データを補正して行く方法が最も正確な出力コピー画像が得られるが、CPUの性能、CPUへの負荷、演算時間、読取装置の構造等を考慮して、システムにとって最も適した補正方法、例えば、上述したコピー枚数による補正方法等を適用する。
【0069】
本実施の形態は、原稿の両面読取が行える画像読取装置1において、密着型イメージセンサ9を有する裏面読取用光学系3において、白色基準部材を用いることなく、予めメモリ2に記憶した白データの初期設定値に基づいてシェーディング補正を行うこととした。上述したように、読取枚数やランプ点灯時間に応じて白データの初期設定値を補正すれば、ランプの光量減少によらず、常に正確なシェーディング補正が行える。そして、このような画像読取装置1が組み込まれた画像形成装置23では、常に良好な画像出力を得ることができる。
【0070】
なお、表面読取用光学系4においても、白色基準部材を用いず、予め記憶しておいた白データの初期設定値に基づいてシェーディング補正を行うこととしても良い。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、原稿に光を照射する光源手段と、原稿で反射した光源手段からの光を読み取る読取手段と、シェーディング補正に用いる白データの初期設定値を記憶する記憶手段と、記憶手段に予め記憶した白データの初期設定値を、光源手段の光量の変化に応じて補正し、この補正した白データを用いてシェーディング補正を行う処理手段とを備えた画像読取装置である。
【0072】
これにより、装置内に白色基準部材を設け、この白色基準部材を読み取って白データを取得する必要が無いので、白色基準部材の汚れ等に影響されることなく、常に正常なシェーディング補正を行ってディジタル画像信号を取得することができる。
【0073】
そして、このような画像読取装置を備えた画像形成装置では、原稿を読み取ってディジタル画像信号を取得するときに、正常なシェーディング補正を行えることから、異常画像の形成を防ぎ、常に良好な画像出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の画像読取装置の機能構成例を示す制御ブロック図である。
【図2】画像読取装置の構成例を示す要部側断面図である。
【図3】密着型イメージセンサの構成例を示す斜視図である。
【図4】画像形成装置の構成例を示す要部側断面図である。
【図5】ランプ点灯時間とランプ光量の関係の実測例を示すグラフである。
【図6】補正係数を求めるための近似曲線を示すグラフである。
【図7】異物が存在した場合の白色基準部材の読取例を示すグラフである。
【図8】通紙量と白データレベルの関係の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 画像読取装置
2 メモリ
2a 補正テーブル
3 裏面読取用光学系
4 表面読取用光学系
5 自動原稿搬送装置
6 原稿ガラス
7 スリットガラス
8 原稿
9 密着型イメージセンサ
10 ランプ部
11 センサ部
12 プラテンローラ
13 フィードローラ
14 イメージセンサ
15 ランプ
16 ミラー群
17 レンズ群
18 表面読取用白色基準部材
19 アナログ信号処理部
20 アナログ−ディジタルコンバータ
21 画像処理部
22 CPU
23 画像形成装置
Claims (8)
- 原稿に光を照射する光源手段と、
前記原稿で反射した前記光源手段からの光を読み取る読取手段と、
シェーディング補正に用いる白データの初期設定値を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に予め記憶した前記白データの初期設定値を、前記光源手段の光量の変化に応じて補正し、この補正した白データを用いてシェーディング補正を行う処理手段と
を備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 前記光源手段と前記読取手段を有する密着型イメージセンサと、
前記密着型イメージセンサの読取位置で前記原稿を搬送する搬送手段と
を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 前記処理手段は、前記記憶手段に記憶した白データの初期設定値を、原稿読取枚数に応じた補正係数を用いて補正する
ことを特徴とする請求項1または2記載の画像読取装置。 - 前記処理手段は、前記記憶手段に記憶した白データの初期設定値を、前記光源手段の点灯時間に応じた補正係数を用いて補正する
ことを特徴とする請求項1または2記載の画像読取装置。 - 原稿に光を照射する光源手段と、
前記原稿で反射した前記光源手段からの光を読み取る読取手段と、
シェーディング補正に用いる白データの初期設定値を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に予め記憶した前記白データの初期設定値を、前記光源手段の光量の変化に応じて補正し、この補正した白データを用いてシェーディング補正を行う処理手段とを有する画像読取装置を備えた
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像読取装置は、
前記光源手段と前記読取手段を有する密着型イメージセンサと、
前記密着型イメージセンサの読取位置で前記原稿を搬送する搬送手段とを備えた
ことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。 - 前記処理手段は、前記記憶手段に記憶した白データの初期設定値を、原稿読取枚数に応じた補正係数を用いて補正する
ことを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。 - 前記処理手段は、前記記憶手段に記憶した白データの初期設定値を、前記光源手段の点灯時間に応じた補正係数を用いて補正する
ことを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。
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---|---|---|---|
JP2003031029A JP2004242173A (ja) | 2003-02-07 | 2003-02-07 | 画像読取装置および画像形成装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008209302A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Yanmar Co Ltd | 非破壊検査装置および選別装置 |
JP2010259058A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-11-11 | Brother Ind Ltd | 画像処理装置 |
US8542416B2 (en) | 2009-03-31 | 2013-09-24 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus |
-
2003
- 2003-02-07 JP JP2003031029A patent/JP2004242173A/ja active Pending
Cited By (6)
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