JP2004242092A - カメラ付き携帯電話 - Google Patents
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Abstract
【課題】基線長を十分に確保し、より立体感のある3次元画像を表示するためのカメラ付き携帯電話を提供する
【解決手段】携帯電話2は、撮影レンズ25とCCDイメージセンサとからなる第一デジタルカメラと、撮影レンズ27とCCDイメージセンサとからなる第2デジタルカメラとが設けられ、第1デジタルカメラと第2デジタルカメラとは携帯電話2の長手方向に所定の間隔を隔てて配置されている。第1デジタルカメラは右眼用の画像信号を取得し、第2デジタルカメラは左眼用の画像信号を取得する。そして、左眼用の画像信号から左眼用の画像データが生成され、右眼用の画像信号から右眼用の画像データが生成される。これらの画像データは使用者がモードボタン20を押下すると携帯電話内部の記録メモリに記録される。
【選択図】 図2
【解決手段】携帯電話2は、撮影レンズ25とCCDイメージセンサとからなる第一デジタルカメラと、撮影レンズ27とCCDイメージセンサとからなる第2デジタルカメラとが設けられ、第1デジタルカメラと第2デジタルカメラとは携帯電話2の長手方向に所定の間隔を隔てて配置されている。第1デジタルカメラは右眼用の画像信号を取得し、第2デジタルカメラは左眼用の画像信号を取得する。そして、左眼用の画像信号から左眼用の画像データが生成され、右眼用の画像信号から右眼用の画像データが生成される。これらの画像データは使用者がモードボタン20を押下すると携帯電話内部の記録メモリに記録される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ付き携帯電話に関し、さらに詳しくは、被写体を3次元画像で表示するための左眼用の画像データと右眼用の画像データとを取得することができるカメラ付き携帯電話に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平10−108152
【0003】
現在、様々な機能を備えた携帯電話が普及している。中でもデジタルカメラを用いて被写体を撮影し、取得した画像データを備え付けの液晶画面に表示したり、相手に送信したりすることができるカメラ付き携帯電話の普及は著しい。ところが、カメラを1つ備えただけの携帯電話では、被写体の2次元の画像データしか取得できず、このため2次元の被写体の画像しか表示されず、迫力や立体感に乏しいものとなってしまう。
【0004】
3次元画像は立体感や迫力のある画像を表示することができ、3次元画像の表示には、専用のメガネを用いて視差を生じさせるアナグリフ方式などがある。なかでも、左眼用の画像データと右眼用の画像データとから生成した3次元画像データを専用の表示画面に表示して、左眼には左眼用の画像を見せ、右眼には右眼用の画像を見せて3次元画像を表示する両眼の視差を利用する方法は、専用のメガネが不要であり小型化も容易である。特許文献1に記載された発明には、3次元で画像を表示する表示装置を備え、腕に装着できる携帯情報端末が示されている。この携帯情報端末本体の上部に備え付けられた一対のCCDカメラを通して被写体を撮像し、備えられた表示装置に3次元画像を表示するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、所定の距離だけ離れた被写体を撮影するとき、一対のデジタルカメラの相互の距離(以降、基線長と呼ぶ)が短いと、それぞれのデジタルカメラの光軸のなす角度(以降、輻輳角と呼ぶ)は相対的に小さいものとなり、立体感のある3次元画像を表示するために必要な視差(パララックス)が十分に生じた3次元画像データを生成することができず、このため立体感に乏しい3次元画像となってしまう。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、基線長を十分に確保し、より立体感のある3次元画像を表示するための左目用の画像データと右目用の画像データとを取得することができるカメラ付き携帯電話を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のカメラ付き携帯電話では、長手方向の上部に受話スピーカを備え、長手方向の下部に送話マイクを備えたカメラ付き携帯電話において、それぞれが撮影レンズと撮像素子とからなり、長手方向に所定の間隔を隔てて組み込まれ、一方が左眼用の被写体の画像信号を生成し、他方が右眼用の被写体の画像信号を生成する一対のデジタルカメラと、取得された左眼用の画像信号から左眼用の画像データを生成し、右眼用の画像信号から右眼用の画像データを生成する生成手段と、生成された左眼用の画像データと右眼用の画像データとを関連付けて記録する記録手段とを有するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に本発明を実施した携帯電話の表側を示す。携帯電話本体2の長手方向の上部には、受話スピーカ4が備えられ、その下には表示画面6が備えられている。表示画面6の下には表示画面に表示されるメニューを選択/実行する十字ボタン8が設けられ、その左隣には通話を開始するためのコールボタン10が設けられている。また、十字ボタン8の右隣には通話を終了するためのホールドボタン12が設けられている。
【0009】
十字ボタン8の下にはダイヤルボタン15が備えられており、このダイヤルボタン15を押下して電話番号を入力し、その後コールボタン10を押して通信を開始する。ダイヤルボタン15の下には送話マイク17が設けられており、受話スピーカ4を使用者の耳にあて、送話マイク17を使用者の口元に置いて相手と通話を行うことができる。
【0010】
携帯電話本体2の側面にはモードボタン20が備えられており、カメラの撮影モードを2次元モード(以降、2Dモードと省略する)と3次元モード(以降、3Dモードと省略する)とを押下することで切り替えることができる。また、3Dモードでは、モードボタン20を押下すると記録動作を実行することができ、これにより被写体を3次元画像で表示するための左眼用の画像データと右眼用の画像データとが記録される。携帯電話2の上部には通信アンテナ22が備えらており、この通信アンテナ22を介して所定の電波信号を受信する。
【0011】
図2に携帯電話2の背面を示す。携帯電話2には、撮影レンズとCCDイメージセンサとからなる一対のデジタルカメラが長手方向に所定の間隔を隔てて組み込まれており、長手方向の上部に第1デジタルカメラが組み込まれ、長手方向の下部に第2デジタルカメラが組み込まれている。第1デジタルカメラの撮影レンズ25と第2デジタルカメラの撮影レンズ27とが携帯電話2の背面に露出しており、2Dモードで被写体を撮影するときは第1デジタルカメラが使用される。また3Dモードで被写体を撮影するときは、撮影レンズ25から右眼用の被写体を撮影し、撮影レンズ27から左眼用の被写体を撮影する。撮影レンズ25と撮影レンズ27との間には、内蔵された電池を覆う蓋28が設けられている。
【0012】
図3に携帯電話2のブロック図を示す。携帯電話を3Dモードに切り替えて被写体の左眼用の画像データと右眼用の画像データとを取得するときには、携帯電話2を水平に保持して撮影を行う。第1デジタルカメラ29は撮影レンズ25とCCDイメージセンサ30とからなり、撮影レンズ25によって結像された被写体像は、CCDイメージセンサ30によって画像信号に変換される。生成された画像信号はデータ処理回路33に入力され、増幅され、二値化されて右眼用の画像データが生成される。生成された右眼用の画像データはフレームメモリ35に一時的に蓄積される。
【0013】
また、第2デジタルカメラ36は撮影レンズ27とCCDイメージセンサ37とからなり、撮影レンズ27によって結像された被写体像はCCDイメージセンサ37によって画像信号に変換され、生成された画像信号はデータ処理回路39に入力される。そして画像信号は増幅され、二値化されて左眼用の画像データが生成され、フレームメモリ35に一時的に蓄積される。CCDイメージセンサ30とCCDイメージセンサ37とは、タイミングジェネレータ(図示省略)によって同時に光電変換が実行されるようになっており、左眼用の画像データと右眼用の画像データとは関連付けられてフレームメモリ35に蓄積されるようになっている。
【0014】
右眼用の画像データと左眼用の画像データとを一時的に蓄積するフレームメモリ35の動作はCPU41によって制御されており、CPU41はその他にも音声回路42なども制御しており、これにより受話スピーカ4と送話マイク17とが動作している。
【0015】
フレームメモリ35に蓄積された右眼用の画像データは、LCDドライバ45に入力され、表示画面6に第1デジタルカメラ29で撮像した被写体が表示される。この画像を見ながら使用者は被写体を決定する。
【0016】
被写体を決定した後、モードボタン20を押下すると、フレームメモリ35に蓄積された左眼用の画像データと右眼用の画像データとは、回転処理回路53に読み出され、ここで90°回転処理される。
【0017】
回転処理回路53では、回転処理された左眼用の画像データと右眼用の画像データに、これらの画像データのためのデータヘッダと、画像データを識別し、左眼用の画像データと右眼用の画像データとを関連付けするためのデータフラグとが加えられて画像ファイルが構成され、この画像ファイルが記録メモリ50に記録される。
【0018】
外部インターフェース(以降、外部I/Fと省略する)51には、データ出力用のケーブルが接続可能になっている。使用者のボタン操作により、記録メモリ50に記録された左眼用の画像データと右眼用の画像データとを含んだ画像ファイルは、外部I/F51に接続されたケーブルを通して、外部の3次元画像表示装置や、あるいは専用のプリンタ等に出力される。これにより使用者は被写体の3次元画像を見ることができる。
【0019】
携帯電話が2Dモードのときには、第1デジタルカメラ29か、あるいは第2デジタルカメラ36の使用を選択でき、デジタルカメラとデータ処理回路とを用いて被写体の2次元画像データを取得し、取得した2次元画像データはフレームメモリ35に一時的に蓄積される。生成された2次元画像データはLCDドライバ45に入力され、表示画面6に被写体の2次元画像が表示される。そして、好みの画像が表示されたときに十字ボタン8を押して2次元画像データを記録メモリ50に記録する。
【0020】
使用者のボタン操作により、2次元画像データは無線通信インターフェース(以降、無線通信I/Fと省略する)55に入力され、ここで2次元画像データは無線信号に変調される。無線信号に変調された2次元画像データはアンテナ22から相手側へ送信される。また、撮影した2次元画像データをLCDドライバ45に読み出し、表示画面6に表示して観賞する。
【0021】
次に上記構成の作用について説明する。携帯電話の長手方向の上部に備えられた受話スピーカ4を使用者の耳にあて、長手方向の下部に備えられた送話マイク17を使用者の口元に置いて相手と通話を行う。また、カメラとして携帯電話2を用いる場合は、2Dモードで被写体から2次元の被写体画像データを取得するか、3Dモードで3次元画像を表示するための左眼用の画像データと右眼用の画像データとを取得するかを、モードボタン20を押して切り替え/選択する。
【0022】
3Dモードで3次元の被写体画像データを取得する場合は、図4に示すように携帯電話2を水平に保持し、モードボタン20を押圧して3Dモードに切り替える。第1デジタルカメラ29とデータ処理回路33とによって右眼用の画像データが取得され、第2デジタルカメラ36とデータ処理回路39とによって左眼用の画像データが取得される。
【0023】
生成された右眼用の画像データはLCDドライバ45を介して表示画面6に表示される。使用者は表示画面6に表示された画像を見て被写体の配置を確認し、好みの画像が表示されたときにモードボタン20を押下する。すると、左眼用の画像データと右眼用の画像データとは、回転処理回路53で90°回転処理され、データフラグとデータヘッダと左眼用の画像データと右眼用の画像データとからなる画像ファイルとして記録メモリ50に記録される。
【0024】
記録メモリ50に記録された画像ファイルは、外部I/F51を通して、外部の3次元画像専用の画像表示装置に読み出され、被写体の3次元画像が表示される。左眼用の画像データと右眼用の画像データとは90°回転処理されてあるため、正常に表示される。また、3次元画像専用のプリンタに読み出すと、被写体の3次元画像がプリントされる。
【0025】
上記の実施例では、3Dモードにおいて、第1デジタルカメラを通して取得された右眼用の画像データを表示画面に表示して被写体の配置を確認するようにしたが、第2デジタルカメラを通して取得した左眼用の画像データを表示画面に表示するようにしてもよい。このようにしても被写体の配置を確認することができる。
【0026】
また、上記の実施例ではモードボタンを押下することにより2Dモードと3Dモードとを切り替えたが、デジタルカメラに姿勢検知素子を内蔵させ、デジタルカメラを水平に保持した状態を自動的に検知するようにしてもよい。デジタルカメラの長手方向が水平方向を向くように保持したときには、2Dモードから3Dモードに自動的に切り替わり、よりスムーズに3Dモードに移行し撮影を実行することができる。
【0027】
また、2Dモード時に、長手方向下側のデジタルカメラを用いて、デジタルカメラを持っている手の指紋の画像データを取得することも可能である。あらかじめ使用者の指紋を携帯電話に記録しておき、デジタルカメラで取得した指紋データと照合し、これにより使用者の確認、及び限定を行うこともできる。
【0028】
また、デジタルカメラに変倍レンズを組み込み、一対のデジタルカメラのズーム動作を同調して行うようにし、このズーム動作に対応してそれぞれのデジタルカメラの輻輳角を調節する調節手段を設けるようにしてもよい。これにより近くの被写体から遠くの被写体まで、ピントを外すことなく、より広範囲にわたり被写体の左眼用の画像データと右眼用の画像データとを取得することが可能となる。
【0029】
また、上記の実施例ではデジタルカメラの撮影レンズを携帯電話の背面に露出させたが、本発明はこれに限らず、デジタルカメラの側面に撮影レンズを露出させてもよい。図5に示すように、撮影レンズ62と撮影レンズ64とをデジタルカメラ60の側面に設け、撮像時は、デジタルカメラ60を胸元に水平に構え、表示画面65で被写体を確認しながらシャッタボタン67を押して3次元画像データを記録することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明の携帯電話によれば、長手方向に所定の間隔を隔てて組み込まれた一対のデジタルカメラと、この一対のデジタルカメラにより取得された左眼用の画像信号と右眼用の画像信号とを関連付けて記録する記録手段とを有することにより、基線長を十分に確保することができる。これによって、よりパララックス(視差)の大きな左眼用の被写体画像データと右眼用の被写体画像データとを取得することが可能となり、このため立体感に富んだ3次元画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した携帯電話の表側の斜視図である。
【図2】図1に示した携帯電話の背面の斜視図である。
【図3】携帯電話のブロック図である。
【図4】3次元モード時の携帯電話の使い方を示す説明図である。
【図5】撮影レンズが携帯電話の側面に露呈した携帯電話の斜視図である。
【符号の説明】
4 受話スピーカ
6 表示画面
17 送話マイク
25、27 撮影レンズ
40 画像処理回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ付き携帯電話に関し、さらに詳しくは、被写体を3次元画像で表示するための左眼用の画像データと右眼用の画像データとを取得することができるカメラ付き携帯電話に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平10−108152
【0003】
現在、様々な機能を備えた携帯電話が普及している。中でもデジタルカメラを用いて被写体を撮影し、取得した画像データを備え付けの液晶画面に表示したり、相手に送信したりすることができるカメラ付き携帯電話の普及は著しい。ところが、カメラを1つ備えただけの携帯電話では、被写体の2次元の画像データしか取得できず、このため2次元の被写体の画像しか表示されず、迫力や立体感に乏しいものとなってしまう。
【0004】
3次元画像は立体感や迫力のある画像を表示することができ、3次元画像の表示には、専用のメガネを用いて視差を生じさせるアナグリフ方式などがある。なかでも、左眼用の画像データと右眼用の画像データとから生成した3次元画像データを専用の表示画面に表示して、左眼には左眼用の画像を見せ、右眼には右眼用の画像を見せて3次元画像を表示する両眼の視差を利用する方法は、専用のメガネが不要であり小型化も容易である。特許文献1に記載された発明には、3次元で画像を表示する表示装置を備え、腕に装着できる携帯情報端末が示されている。この携帯情報端末本体の上部に備え付けられた一対のCCDカメラを通して被写体を撮像し、備えられた表示装置に3次元画像を表示するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、所定の距離だけ離れた被写体を撮影するとき、一対のデジタルカメラの相互の距離(以降、基線長と呼ぶ)が短いと、それぞれのデジタルカメラの光軸のなす角度(以降、輻輳角と呼ぶ)は相対的に小さいものとなり、立体感のある3次元画像を表示するために必要な視差(パララックス)が十分に生じた3次元画像データを生成することができず、このため立体感に乏しい3次元画像となってしまう。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、基線長を十分に確保し、より立体感のある3次元画像を表示するための左目用の画像データと右目用の画像データとを取得することができるカメラ付き携帯電話を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のカメラ付き携帯電話では、長手方向の上部に受話スピーカを備え、長手方向の下部に送話マイクを備えたカメラ付き携帯電話において、それぞれが撮影レンズと撮像素子とからなり、長手方向に所定の間隔を隔てて組み込まれ、一方が左眼用の被写体の画像信号を生成し、他方が右眼用の被写体の画像信号を生成する一対のデジタルカメラと、取得された左眼用の画像信号から左眼用の画像データを生成し、右眼用の画像信号から右眼用の画像データを生成する生成手段と、生成された左眼用の画像データと右眼用の画像データとを関連付けて記録する記録手段とを有するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に本発明を実施した携帯電話の表側を示す。携帯電話本体2の長手方向の上部には、受話スピーカ4が備えられ、その下には表示画面6が備えられている。表示画面6の下には表示画面に表示されるメニューを選択/実行する十字ボタン8が設けられ、その左隣には通話を開始するためのコールボタン10が設けられている。また、十字ボタン8の右隣には通話を終了するためのホールドボタン12が設けられている。
【0009】
十字ボタン8の下にはダイヤルボタン15が備えられており、このダイヤルボタン15を押下して電話番号を入力し、その後コールボタン10を押して通信を開始する。ダイヤルボタン15の下には送話マイク17が設けられており、受話スピーカ4を使用者の耳にあて、送話マイク17を使用者の口元に置いて相手と通話を行うことができる。
【0010】
携帯電話本体2の側面にはモードボタン20が備えられており、カメラの撮影モードを2次元モード(以降、2Dモードと省略する)と3次元モード(以降、3Dモードと省略する)とを押下することで切り替えることができる。また、3Dモードでは、モードボタン20を押下すると記録動作を実行することができ、これにより被写体を3次元画像で表示するための左眼用の画像データと右眼用の画像データとが記録される。携帯電話2の上部には通信アンテナ22が備えらており、この通信アンテナ22を介して所定の電波信号を受信する。
【0011】
図2に携帯電話2の背面を示す。携帯電話2には、撮影レンズとCCDイメージセンサとからなる一対のデジタルカメラが長手方向に所定の間隔を隔てて組み込まれており、長手方向の上部に第1デジタルカメラが組み込まれ、長手方向の下部に第2デジタルカメラが組み込まれている。第1デジタルカメラの撮影レンズ25と第2デジタルカメラの撮影レンズ27とが携帯電話2の背面に露出しており、2Dモードで被写体を撮影するときは第1デジタルカメラが使用される。また3Dモードで被写体を撮影するときは、撮影レンズ25から右眼用の被写体を撮影し、撮影レンズ27から左眼用の被写体を撮影する。撮影レンズ25と撮影レンズ27との間には、内蔵された電池を覆う蓋28が設けられている。
【0012】
図3に携帯電話2のブロック図を示す。携帯電話を3Dモードに切り替えて被写体の左眼用の画像データと右眼用の画像データとを取得するときには、携帯電話2を水平に保持して撮影を行う。第1デジタルカメラ29は撮影レンズ25とCCDイメージセンサ30とからなり、撮影レンズ25によって結像された被写体像は、CCDイメージセンサ30によって画像信号に変換される。生成された画像信号はデータ処理回路33に入力され、増幅され、二値化されて右眼用の画像データが生成される。生成された右眼用の画像データはフレームメモリ35に一時的に蓄積される。
【0013】
また、第2デジタルカメラ36は撮影レンズ27とCCDイメージセンサ37とからなり、撮影レンズ27によって結像された被写体像はCCDイメージセンサ37によって画像信号に変換され、生成された画像信号はデータ処理回路39に入力される。そして画像信号は増幅され、二値化されて左眼用の画像データが生成され、フレームメモリ35に一時的に蓄積される。CCDイメージセンサ30とCCDイメージセンサ37とは、タイミングジェネレータ(図示省略)によって同時に光電変換が実行されるようになっており、左眼用の画像データと右眼用の画像データとは関連付けられてフレームメモリ35に蓄積されるようになっている。
【0014】
右眼用の画像データと左眼用の画像データとを一時的に蓄積するフレームメモリ35の動作はCPU41によって制御されており、CPU41はその他にも音声回路42なども制御しており、これにより受話スピーカ4と送話マイク17とが動作している。
【0015】
フレームメモリ35に蓄積された右眼用の画像データは、LCDドライバ45に入力され、表示画面6に第1デジタルカメラ29で撮像した被写体が表示される。この画像を見ながら使用者は被写体を決定する。
【0016】
被写体を決定した後、モードボタン20を押下すると、フレームメモリ35に蓄積された左眼用の画像データと右眼用の画像データとは、回転処理回路53に読み出され、ここで90°回転処理される。
【0017】
回転処理回路53では、回転処理された左眼用の画像データと右眼用の画像データに、これらの画像データのためのデータヘッダと、画像データを識別し、左眼用の画像データと右眼用の画像データとを関連付けするためのデータフラグとが加えられて画像ファイルが構成され、この画像ファイルが記録メモリ50に記録される。
【0018】
外部インターフェース(以降、外部I/Fと省略する)51には、データ出力用のケーブルが接続可能になっている。使用者のボタン操作により、記録メモリ50に記録された左眼用の画像データと右眼用の画像データとを含んだ画像ファイルは、外部I/F51に接続されたケーブルを通して、外部の3次元画像表示装置や、あるいは専用のプリンタ等に出力される。これにより使用者は被写体の3次元画像を見ることができる。
【0019】
携帯電話が2Dモードのときには、第1デジタルカメラ29か、あるいは第2デジタルカメラ36の使用を選択でき、デジタルカメラとデータ処理回路とを用いて被写体の2次元画像データを取得し、取得した2次元画像データはフレームメモリ35に一時的に蓄積される。生成された2次元画像データはLCDドライバ45に入力され、表示画面6に被写体の2次元画像が表示される。そして、好みの画像が表示されたときに十字ボタン8を押して2次元画像データを記録メモリ50に記録する。
【0020】
使用者のボタン操作により、2次元画像データは無線通信インターフェース(以降、無線通信I/Fと省略する)55に入力され、ここで2次元画像データは無線信号に変調される。無線信号に変調された2次元画像データはアンテナ22から相手側へ送信される。また、撮影した2次元画像データをLCDドライバ45に読み出し、表示画面6に表示して観賞する。
【0021】
次に上記構成の作用について説明する。携帯電話の長手方向の上部に備えられた受話スピーカ4を使用者の耳にあて、長手方向の下部に備えられた送話マイク17を使用者の口元に置いて相手と通話を行う。また、カメラとして携帯電話2を用いる場合は、2Dモードで被写体から2次元の被写体画像データを取得するか、3Dモードで3次元画像を表示するための左眼用の画像データと右眼用の画像データとを取得するかを、モードボタン20を押して切り替え/選択する。
【0022】
3Dモードで3次元の被写体画像データを取得する場合は、図4に示すように携帯電話2を水平に保持し、モードボタン20を押圧して3Dモードに切り替える。第1デジタルカメラ29とデータ処理回路33とによって右眼用の画像データが取得され、第2デジタルカメラ36とデータ処理回路39とによって左眼用の画像データが取得される。
【0023】
生成された右眼用の画像データはLCDドライバ45を介して表示画面6に表示される。使用者は表示画面6に表示された画像を見て被写体の配置を確認し、好みの画像が表示されたときにモードボタン20を押下する。すると、左眼用の画像データと右眼用の画像データとは、回転処理回路53で90°回転処理され、データフラグとデータヘッダと左眼用の画像データと右眼用の画像データとからなる画像ファイルとして記録メモリ50に記録される。
【0024】
記録メモリ50に記録された画像ファイルは、外部I/F51を通して、外部の3次元画像専用の画像表示装置に読み出され、被写体の3次元画像が表示される。左眼用の画像データと右眼用の画像データとは90°回転処理されてあるため、正常に表示される。また、3次元画像専用のプリンタに読み出すと、被写体の3次元画像がプリントされる。
【0025】
上記の実施例では、3Dモードにおいて、第1デジタルカメラを通して取得された右眼用の画像データを表示画面に表示して被写体の配置を確認するようにしたが、第2デジタルカメラを通して取得した左眼用の画像データを表示画面に表示するようにしてもよい。このようにしても被写体の配置を確認することができる。
【0026】
また、上記の実施例ではモードボタンを押下することにより2Dモードと3Dモードとを切り替えたが、デジタルカメラに姿勢検知素子を内蔵させ、デジタルカメラを水平に保持した状態を自動的に検知するようにしてもよい。デジタルカメラの長手方向が水平方向を向くように保持したときには、2Dモードから3Dモードに自動的に切り替わり、よりスムーズに3Dモードに移行し撮影を実行することができる。
【0027】
また、2Dモード時に、長手方向下側のデジタルカメラを用いて、デジタルカメラを持っている手の指紋の画像データを取得することも可能である。あらかじめ使用者の指紋を携帯電話に記録しておき、デジタルカメラで取得した指紋データと照合し、これにより使用者の確認、及び限定を行うこともできる。
【0028】
また、デジタルカメラに変倍レンズを組み込み、一対のデジタルカメラのズーム動作を同調して行うようにし、このズーム動作に対応してそれぞれのデジタルカメラの輻輳角を調節する調節手段を設けるようにしてもよい。これにより近くの被写体から遠くの被写体まで、ピントを外すことなく、より広範囲にわたり被写体の左眼用の画像データと右眼用の画像データとを取得することが可能となる。
【0029】
また、上記の実施例ではデジタルカメラの撮影レンズを携帯電話の背面に露出させたが、本発明はこれに限らず、デジタルカメラの側面に撮影レンズを露出させてもよい。図5に示すように、撮影レンズ62と撮影レンズ64とをデジタルカメラ60の側面に設け、撮像時は、デジタルカメラ60を胸元に水平に構え、表示画面65で被写体を確認しながらシャッタボタン67を押して3次元画像データを記録することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明の携帯電話によれば、長手方向に所定の間隔を隔てて組み込まれた一対のデジタルカメラと、この一対のデジタルカメラにより取得された左眼用の画像信号と右眼用の画像信号とを関連付けて記録する記録手段とを有することにより、基線長を十分に確保することができる。これによって、よりパララックス(視差)の大きな左眼用の被写体画像データと右眼用の被写体画像データとを取得することが可能となり、このため立体感に富んだ3次元画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した携帯電話の表側の斜視図である。
【図2】図1に示した携帯電話の背面の斜視図である。
【図3】携帯電話のブロック図である。
【図4】3次元モード時の携帯電話の使い方を示す説明図である。
【図5】撮影レンズが携帯電話の側面に露呈した携帯電話の斜視図である。
【符号の説明】
4 受話スピーカ
6 表示画面
17 送話マイク
25、27 撮影レンズ
40 画像処理回路
Claims (1)
- 長手方向の上部に受話スピーカを備え、長手方向の下部に送話マイクを備えたカメラ付き携帯電話において、
それぞれが撮影レンズと撮像素子とからなり、長手方向に所定の間隔を隔てて組み込まれ、一方が左眼用の被写体の画像信号を生成し、他方が右眼用の被写体の画像信号を生成する一対のデジタルカメラと、取得された左眼用の画像信号から左眼用の画像データを生成し、右眼用の画像信号から右眼用の画像データを生成する生成手段と、生成された左眼用の画像データと右眼用の画像データとを関連付けて記録する記録手段と、を有することを特徴とするカメラ付き携帯電話。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003029835A JP2004242092A (ja) | 2003-02-06 | 2003-02-06 | カメラ付き携帯電話 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004242092A true JP2004242092A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=32956902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004242092A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8189100B2 (en) * | 2006-07-25 | 2012-05-29 | Qualcomm Incorporated | Mobile device with dual digital camera sensors and methods of using the same |
JP2012134675A (ja) * | 2010-12-20 | 2012-07-12 | Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd | 撮像装置、撮像方法 |
CN104363440A (zh) * | 2014-11-05 | 2015-02-18 | 孙军 | 一种手机3d立体摄像方法 |
-
2003
- 2003-02-06 JP JP2003029835A patent/JP2004242092A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8189100B2 (en) * | 2006-07-25 | 2012-05-29 | Qualcomm Incorporated | Mobile device with dual digital camera sensors and methods of using the same |
JP2012134675A (ja) * | 2010-12-20 | 2012-07-12 | Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd | 撮像装置、撮像方法 |
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