JP2004241999A - 車両用電源重畳多重通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用電源重畳多重通信装置の送信出力を常時上げることなく、接続できる通信装置数の増加を図ることを課題とする。
【解決手段】マスター(ID0)とスレーブ(ID1〜IDn)との間で行われる双方向通信のポーリング動作における通信タイミングにおいて、自己のスレーブ(ID1〜IDn)に割り振られた通信タイミング時にのみ、演算部10がスイッチ部11をオンさせ、自己のスレーブ(ID1〜IDn)のみを電源線101に接続して通信可能状態とするように構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】マスター(ID0)とスレーブ(ID1〜IDn)との間で行われる双方向通信のポーリング動作における通信タイミングにおいて、自己のスレーブ(ID1〜IDn)に割り振られた通信タイミング時にのみ、演算部10がスイッチ部11をオンさせ、自己のスレーブ(ID1〜IDn)のみを電源線101に接続して通信可能状態とするように構成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両で使用する各種信号を電源線に重畳して通信する車両用電源重畳多重通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の高性能化が進み、1台の車両に多数の電子制御ユニット(ECU、Electronic Control Unit )が車載されている。このECUは、エンジンやトランスミッションの制御の他、パワーウィンドー、ランプ、ドアミラー等を制御するものである。それぞれのECUは関連して機能するため、それぞれのECUは、ECU間に設けられた専用の信号線や、各ECUに共通なバスを介して接続され、信号線やバスの通信線を介して信号の入出力が行われている。
【0003】
最近では、1台に搭載されるECUの数が増えたり、制御の複雑化による信号数の増加等により、ECU間を接続する通信線の本数も増加傾向にあり、通信線を含むワイヤハーネスの大型化や価格の上昇を招いていた。
【0004】
これを解消するために、ECU間を入出力する信号を、ECUに電源を供給する電源線に重畳させて、ECU間の通信を行うようにした技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。この技術により通信線の本数を削減して、上記不具合を解消している。
【0005】
また、車両に電源を供給する電源線に通信信号を重畳する車両用電源重畳多重通信において、搬送波が例えば数100Hz〜数kHz帯の低周波数である場合には、電源に接続された電子機器に実装されたバイパスコンデンサにより通信信号が著しく減衰してしまう。このため、数MHz(例えば2.5MHz)の高周波で通信信号をASK(振幅シフトキーイング)変調することで、バイパスコンデンサによる通信信号の減衰が抑制され、電源重畳多重通信を安定して行うことが可能となる。また、ASK変調は、他の変調方式に比べて、簡易な構成で安価に実現することができる。
【0006】
図4に示すように、複数のECUそれぞれに含まれる、マスターの車両用電源重畳多重通信装置(以下、PLCと記す)PLC90と、スレーブ1〜6のPLC(それぞれの負荷に対応したPLC)91〜96との間では、LIN準拠のプロトコルに基づいて一定のサイクルでマスター側のPLC90とスレーブ側のPLC91〜96との間でポーリング動作を行うことにより、マスター側のPLCとスレーブ側のPLC間で双方向通信が行われる。
【0007】
図5は従来のPLC107を含むECU100の概略構成を示す図である。図5において、電圧変動を抑制するバイパスコンデンサ103が接続された電源線101からノイズ除去用のインピーダンス素子102を介して供給される車両用の電源電圧、例えば12Vの電源電圧はレギュレータで構成された電源回路部104で、車両内部の電子機器の動作電源電圧、例えば5Vに変換され、車両内部の電子機器に供給される。リレー等のスイッチング素子で構成された負荷制御部105は、負荷制御信号に基づいてスイッチング制御され、電源線101を介して与えられる負荷駆動電流を制御している。例えばパワーウィンドーやドアミラー等の駆動モータ、ランプ等の負荷106は、電源線101から負荷制御部105を介して与えられる駆動電流により駆動される。電源線101には、電源線101に信号を重畳してECU間の通信を行うPLC107が接続されている。
【0008】
PLC107は、ECU100が通信信号を受信する場合には、電源線101に重畳されて変調された通信信号がバンドパスフィルタ108ならびに電圧変動追従部109を介してコンパレータ部110に与えられ、通信信号は電圧変動追従部109で生成された比較基準レベルと比較されて増幅される。増幅された通信信号は、検波部111で検波されて受信データが得られる。得られた受信データは、波形整形部112に与えられて波形整形されることで短パルス性のノイズが取り除かれる。ノイズが取り除かれた受信データは演算部113に与えられ、各種処理が施され、処理の一つとして負荷制御信号が生成され負荷制御部105に与えられる。
【0009】
一方、PLC107が通信信号を送信する場合には、演算部113で生成された送信データが変調部115に与えられ、変調部115に与えられた送信データは搬送波発振部114で発振された搬送波とともに数MHz帯の高周波信号にASK変調される。ASK変調された送信データは、出力部116を介して電源線101に与えられ、電源線101の直流電力に重畳されて送信される。
【0010】
このように構成されたマスターのPLC(ID0(識別子))とスレーブのPLC(ID1〜IDn(識別子))との間では、例えば図6の通信タイミングチャートに示すように、ポーリング動作により双方向通信が行われていた。すなわち、図7のフローチャートに示すように、マスターのPLCの動作としては、まずPLCが起動されてポーリング動作が開始されると(ステップS700)、マスター(ID0)からすべてのスレーブ(ID1〜IDn)に対して、負荷の駆動を指令制御する指令信号が送信される(ステップS701)。その後、マスター(ID0)からスレーブ(ID1)に送信許可信号が送信され(ステップS702)、スレーブ(ID1)は送信許可信号を受けて応答信号を送信する(ステップS703)。このようなポーリング動作がすべてのスレーブ(ID1〜IDn)に対して繰り返し行われる(ステップS704〜S707)。
【0011】
一方、上記マスターのPLCの動作に対応して、例えばスレーブ(ID1)のPLCの動作としては、スレーブ(ID1)が起動されると(ステップS708)、マスター(ID0)が送信した指令信号を受信する(ステップS709)。その後、マスターが(ID0)送信した送信許可信号を受信し(ステップS710)、この送信許可信号に応答して応答信号をマスター(ID0)に送信する(ステップS711)。次に、マスター(ID0)とそれぞれのスレーブ(ID2〜IDn)との双方向通信においても、スレーブ(ID2〜IDn)の送信許可信号ならびに応答信号はスレーブ(ID1)で受信される(ステップS712〜S715)。すなわち、それぞれのスレーブ(ID1〜IDn)は、他のスレーブの送信許可信号ならびに応答信号を受信することになる。
【0012】
このような車両用の電源重畳多重通信システムにおいて、接続されるPLCの数が増えると、通信路となる電源線における通信信号の減衰が大きくなり、通信信号を受信するPLCでの受信信号レベルが低下することになる。例えば、図8に示すように、1つのマスターに対してスレーブの個数が増加するにしたがって、スレーブの受信レベルは低下する。モジュール数(システムに接続されるマスターとスレーブの個数)が7個、例えば1つのマスターに対して6個のスレーブが接続されると、それぞれのスレーブの受信レベルは、予め設定された規定値(図8に示す例では−30dBV)を下回ることになる。
【0013】
【特許文献1】
特開平10−174282号公報(図8)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、システムに接続されるPLCの個数が増加するに伴って、受信信号のレベルが低下することになる。受信レベルが低下すると、通信ができなくなったり、ノイズや電源変動等の外因に対して弱くなり、安定した通信ができなくなくおそれがあり、通信品質が低下するといった不具合を招くことになる。
【0015】
そこで、受信レベルを下げることなく、システムに接続されるPLCの個数を増やすためには、通信信号の送信出力を上げる必要がある。しかし、送信出力を上げると、システム全体がノイズの発生源となり、発生したノイズにより通信品質が劣化するおそれがあった。さらに、送信出力を上げると、消費電力が増加するといった不具合も招くことになる。
【0016】
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両用電源重畳多重通信装置の送信出力を常時上げることなく、接続できる車両用電源重畳多重通信装置数の増加を図った車両用電源重畳多重通信装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、課題を解決する手段は、車両内に直流電力を供給する電源線に接続され、前記電源線の直流電力に重畳された通信信号を受けて、直流成分に重畳された通信信号を分離して取り出し、生成した通信信号を前記電源線の直流電力に重畳して送信し、ポーリング動作により通信信号をマスター側の通信装置と複数のスレーブ側の通信装置との間で双方向で送受信する車両用電源重畳多重通信装置において、前記電源線と前記通信装置との間に接続され、前記電源線と前記通信装置との間の接続を制御して、通信信号の入出力を制御するスイッチ部と、マスター側の通信装置とスレーブ側の各通信装置との間で行われる双方向通信のポーリング動作における、マスター側の通信装置とスレーブ側の通信装置との通信タイミングにおいて、自己の通信装置に割り振られた通信タイミング時にのみ、前記スイッチ部をオンさせて自己の通信装置を電源線に接続して通信可能状態とする演算部とを有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いてこの発明の実施形態を説明する。
【0019】
図1はこの発明の一実施形態に係る車両用電源重畳多重通信装置の構成を示す図である。なお、図1において、図5と同符号のものは同一機能を有するものであり、その説明は省略する。
【0020】
図1において、この実施形態の車両用電源重畳多重通信装置(PLC)1は、スレーブ側のPLCの構成を示すものであり、図5に示すと同様の、インピーダンス素子102、バンドパスフィルタ108、電圧変動追従部109、コンパレータ部110、検波部111、波形整形部112、搬送波発信部114,変調部115、出力部116を備え、さらにこの実施形態の特徴となる演算部10ならびにスイッチ部11を備えて構成されている。なお、マスター側のPLCは、図5に示す構成と同様である。
【0021】
演算部10は、例えばCPU等のコンピュータにより構成され、プログラムに基づいて様々な処理を行う。演算部10は、受信データに基づいて行う様々な処理の一つとして、負荷制御部105を制御する負荷制御信号を生成する。生成された負荷制御信号は負荷制御部105に与えられ、この負荷制御信号に基づいて負荷制御部105が前述したと同様に制御される。また、演算部10は、他のPLCに送信する送信データを生成する。
【0022】
また演算部10は、スイッチ部11をスイッチング制御するスイッチ制御信号を生成し、生成したスイッチ制御信号をスイッチ部11に供給して、スイッチ部11をスイッチング制御する。演算部10は、システムが起動されて、マスターがすべてのスレーブに対して、負荷の動作を指令制御する指令信号を送信し、ポーリング動作による双方向通信の同期をとる同期過程では、スイッチ部11をオンするスイッチ制御信号を出力し、同期動作が完了すると、スイッチ部11をオフするスイッチ制御信号を出力する。
【0023】
演算部10は、マスターとスレーブとの双方向通信過程では、自己のスレーブに対応した送信データが送信されるタイミングで、スイッチ部11をオンするスイッチ制御信号を出力する。自己のスレーブに対応した送信データが送信されるタイミングは、システムの同期がとられた後では、マスターとスレーブとの間では順次ポーリング動作が行われるため、各スレーブに送信データが送信されるタイミングは、同期後に各スレーブ毎に決まることになる。各スレーブの演算部10は、このタイミングを把握して、スイッチ制御信号を出力する。演算部10は、送信データを出力した後、予め設定された一定時間後に、スイッチ部11をオフするスイッチ制御信号を出力する。
【0024】
スイッチ部11は、電源線101とPLC1の入出力部となるバンドパスフィルタ108との間に接続され、演算部10から与えられるスイッチ制御信号に基づいて、PLC1への通信データの入出力を制御する。
【0025】
次に、この実施形態の動作を、図2に示すフローチャートならびに図3に示すポーリング動作における通信タイミングを示すタイミングチャートを参照して説明する。
【0026】
図2において、マスターのPLCの動作としては、まずPLCが起動されてポーリング動作が開始されると、マスター(ID0)からすべてのスレーブ(ID1〜IDn)に対して、負荷の駆動を指令制御する指令信号が送信され、これにより、マスター(ID0)とスレーブ(ID1〜IDn)との間で同期がとられる(ステップS200)。マスター(ID0)とスレーブ(ID1〜IDn)との間で同期がとられた後、マスター(ID0)からスレーブ(ID1)に送信許可信号が送信され(ステップS201)、スレーブ(ID1)は送信許可信号を受けて、負荷の駆動状態を示す応答信号を送信する(ステップS202)。次に、マスター(ID0)からスレーブ(ID2)に送信許可信号が送信され(ステップS203)、スレーブ(ID2)は送信許可信号を受けて応答信号を送信する(ステップS204)。このようなポーリング動作がすべてのスレーブ(ID1〜IDn)に対して繰り返し行われる(ステップS205〜S206)。
【0027】
一方、上記マスターのPLCの動作に対応して、例えばスレーブ(ID1)のPLCの動作としては、PLCが起動され、マスター(ID0)と各スレーブ(ID1〜IDn)との間で同期をとる同期過程においては、図3に示すように、すべてのスレーブ(ID1〜IDn)のスイッチ部11は、演算部10のスイッチ制御信号に基づいてオン状態に制御され、すべてのスレーブ(ID1〜IDn)では通信可能状態となる(ステップS207)。このような状態において、すべてのスレーブ(ID1〜IDn)は、マスター(ID0)から送信された指令信号を受信し、マスター(ID0)と各スレーブ(ID1〜IDn)との間で同期がとられる(ステップS208)。同期がとられた後、スレーブ(ID1)を含むすべてのスレーブ(ID1〜IDn)のスイッチ部11は、演算部10のスイッチ制御信号に基づいてオフ状態に制御され、スレーブ(ID1)を含むすべてのスレーブ(ID1〜IDn)は通信待機状態となる(ステップS209)。
【0028】
その後スレーブ(ID1)は、マスター(ID0)との間のポーリング動作において、マスター(ID0)と自己のスレーブ(ID1)との双方向通信のタイミング、すなわち自己のスレーブ(ID1)に対して割り振られた双方向の通信タイミングが決まるので、このタイミングでスイッチ制御信号が演算部10から出力されて、スイッチ部11がオン状態となり、スレーブ(ID1)が通信可能状態となる(ステップS210)。このような状態において、スレーブ(ID1)はマスター(ID0)から送信された送信許可信号を受信する(ステップS211)。スレーブ(ID1)は、送信許可信号を受信すると、送信許可信号に応答して応答信号をマスター(ID0)に送信する(ステップS212)。スレーブ(ID1)が応答信号を送信すると、送信後一定時間後にスイッチ制御信号が演算部10からスイッチ部11に出力され、スイッチ部11はオフ状態となり、スレーブ(ID1)は通信待機状態となる(ステップS213)。
【0029】
このような動作は、図3に示すように、すべてのスレーブ(ID1〜IDn)に対して順次繰り返して行われる。
【0030】
このように、上記実施形態においては、各スレーブ(ID1〜IDn)は、マスター(ID0)との同期がとられた後、ポーリング動作において自己のスレーブ(ID1〜IDn)に割り振られた通信タイミング時のみスイッチ部11をオン状態に制御して通信可能状態とし、それ以外の通信期間ではスイッチ部11をオフ状態に制御して、PLCを電源線101から切り離し、通信待機状態となる。これにより、同期後、マスター(ID0)と各スレーブ(ID1〜IDn)が双方向通信を行う通信課程においては、電源線101に接続されているPLCは、双方向通信を行っているマスター(ID0)と1つのスレーブ(ID1〜IDn)となる。すなわち、マスター(ID0)とスレーブ(ID1〜IDn)は、一対一で双方向通信を行うことができる。
【0031】
この結果、従来に比べて、双方向通信時の信号減衰を少なくすることが可能となる。これにより、マスター(ID0)からすべてのスレーブ(ID1〜IDn)に指令信号を送信して同期をとる同期過程においては、マスター(ID0)は、スレーブの個数に応じた送信出力で送信を行う必要がある。一方、マスター(ID0)と各スレーブ(ID1〜IDn)とが双方向通信を行う通信課程においては、マスター(ID0)ならびに各スレーブ(ID1〜IDn)は、1つのスレーブ又はマスターに対して送信できる送信出力で送信すればよいので、従来に比べて送信出力を大幅に低減することができる。また、スレーブの送信出力を高めることなくシステムに接続されるPLCの個数を増やすことが可能となる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、自己の通信装置に割り振られた通信タイミング時にのみ、スイッチ部をオンさせて自己の通信装置を電源線に接続して通信可能状態とするようにしたので、マスター側の通信装置とスレーブ側の通信装置が一対一で双方向通信を行うことが可能となる。これにより、通信信号の減衰が抑えられ、送信出力を低減することができると共に、システムに接続できる通信装置数を増やすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る車両用電源重畳多重通信装置の構成を示す図である。
【図2】この発明の一実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の一実施形態の通信タイミングを示す図である。
【図4】従来の車両用電源重畳多重通信装置の接続例を示す図である。
【図5】従来の車両用電源重畳多重通信装置の構成を示す図である。
【図6】従来の車両用電源重畳多重通信装置における通信タイミングを示す図である。
【図7】従来の車両用電源重畳多重通信装置における通信動作を示すフローチャートである。
【図8】送受信レベルとモジュール数との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 車両用電源重畳多重通信装置(PLC)
10 演算部
11 スイッチ部
101 電源線
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両で使用する各種信号を電源線に重畳して通信する車両用電源重畳多重通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の高性能化が進み、1台の車両に多数の電子制御ユニット(ECU、Electronic Control Unit )が車載されている。このECUは、エンジンやトランスミッションの制御の他、パワーウィンドー、ランプ、ドアミラー等を制御するものである。それぞれのECUは関連して機能するため、それぞれのECUは、ECU間に設けられた専用の信号線や、各ECUに共通なバスを介して接続され、信号線やバスの通信線を介して信号の入出力が行われている。
【0003】
最近では、1台に搭載されるECUの数が増えたり、制御の複雑化による信号数の増加等により、ECU間を接続する通信線の本数も増加傾向にあり、通信線を含むワイヤハーネスの大型化や価格の上昇を招いていた。
【0004】
これを解消するために、ECU間を入出力する信号を、ECUに電源を供給する電源線に重畳させて、ECU間の通信を行うようにした技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。この技術により通信線の本数を削減して、上記不具合を解消している。
【0005】
また、車両に電源を供給する電源線に通信信号を重畳する車両用電源重畳多重通信において、搬送波が例えば数100Hz〜数kHz帯の低周波数である場合には、電源に接続された電子機器に実装されたバイパスコンデンサにより通信信号が著しく減衰してしまう。このため、数MHz(例えば2.5MHz)の高周波で通信信号をASK(振幅シフトキーイング)変調することで、バイパスコンデンサによる通信信号の減衰が抑制され、電源重畳多重通信を安定して行うことが可能となる。また、ASK変調は、他の変調方式に比べて、簡易な構成で安価に実現することができる。
【0006】
図4に示すように、複数のECUそれぞれに含まれる、マスターの車両用電源重畳多重通信装置(以下、PLCと記す)PLC90と、スレーブ1〜6のPLC(それぞれの負荷に対応したPLC)91〜96との間では、LIN準拠のプロトコルに基づいて一定のサイクルでマスター側のPLC90とスレーブ側のPLC91〜96との間でポーリング動作を行うことにより、マスター側のPLCとスレーブ側のPLC間で双方向通信が行われる。
【0007】
図5は従来のPLC107を含むECU100の概略構成を示す図である。図5において、電圧変動を抑制するバイパスコンデンサ103が接続された電源線101からノイズ除去用のインピーダンス素子102を介して供給される車両用の電源電圧、例えば12Vの電源電圧はレギュレータで構成された電源回路部104で、車両内部の電子機器の動作電源電圧、例えば5Vに変換され、車両内部の電子機器に供給される。リレー等のスイッチング素子で構成された負荷制御部105は、負荷制御信号に基づいてスイッチング制御され、電源線101を介して与えられる負荷駆動電流を制御している。例えばパワーウィンドーやドアミラー等の駆動モータ、ランプ等の負荷106は、電源線101から負荷制御部105を介して与えられる駆動電流により駆動される。電源線101には、電源線101に信号を重畳してECU間の通信を行うPLC107が接続されている。
【0008】
PLC107は、ECU100が通信信号を受信する場合には、電源線101に重畳されて変調された通信信号がバンドパスフィルタ108ならびに電圧変動追従部109を介してコンパレータ部110に与えられ、通信信号は電圧変動追従部109で生成された比較基準レベルと比較されて増幅される。増幅された通信信号は、検波部111で検波されて受信データが得られる。得られた受信データは、波形整形部112に与えられて波形整形されることで短パルス性のノイズが取り除かれる。ノイズが取り除かれた受信データは演算部113に与えられ、各種処理が施され、処理の一つとして負荷制御信号が生成され負荷制御部105に与えられる。
【0009】
一方、PLC107が通信信号を送信する場合には、演算部113で生成された送信データが変調部115に与えられ、変調部115に与えられた送信データは搬送波発振部114で発振された搬送波とともに数MHz帯の高周波信号にASK変調される。ASK変調された送信データは、出力部116を介して電源線101に与えられ、電源線101の直流電力に重畳されて送信される。
【0010】
このように構成されたマスターのPLC(ID0(識別子))とスレーブのPLC(ID1〜IDn(識別子))との間では、例えば図6の通信タイミングチャートに示すように、ポーリング動作により双方向通信が行われていた。すなわち、図7のフローチャートに示すように、マスターのPLCの動作としては、まずPLCが起動されてポーリング動作が開始されると(ステップS700)、マスター(ID0)からすべてのスレーブ(ID1〜IDn)に対して、負荷の駆動を指令制御する指令信号が送信される(ステップS701)。その後、マスター(ID0)からスレーブ(ID1)に送信許可信号が送信され(ステップS702)、スレーブ(ID1)は送信許可信号を受けて応答信号を送信する(ステップS703)。このようなポーリング動作がすべてのスレーブ(ID1〜IDn)に対して繰り返し行われる(ステップS704〜S707)。
【0011】
一方、上記マスターのPLCの動作に対応して、例えばスレーブ(ID1)のPLCの動作としては、スレーブ(ID1)が起動されると(ステップS708)、マスター(ID0)が送信した指令信号を受信する(ステップS709)。その後、マスターが(ID0)送信した送信許可信号を受信し(ステップS710)、この送信許可信号に応答して応答信号をマスター(ID0)に送信する(ステップS711)。次に、マスター(ID0)とそれぞれのスレーブ(ID2〜IDn)との双方向通信においても、スレーブ(ID2〜IDn)の送信許可信号ならびに応答信号はスレーブ(ID1)で受信される(ステップS712〜S715)。すなわち、それぞれのスレーブ(ID1〜IDn)は、他のスレーブの送信許可信号ならびに応答信号を受信することになる。
【0012】
このような車両用の電源重畳多重通信システムにおいて、接続されるPLCの数が増えると、通信路となる電源線における通信信号の減衰が大きくなり、通信信号を受信するPLCでの受信信号レベルが低下することになる。例えば、図8に示すように、1つのマスターに対してスレーブの個数が増加するにしたがって、スレーブの受信レベルは低下する。モジュール数(システムに接続されるマスターとスレーブの個数)が7個、例えば1つのマスターに対して6個のスレーブが接続されると、それぞれのスレーブの受信レベルは、予め設定された規定値(図8に示す例では−30dBV)を下回ることになる。
【0013】
【特許文献1】
特開平10−174282号公報(図8)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、システムに接続されるPLCの個数が増加するに伴って、受信信号のレベルが低下することになる。受信レベルが低下すると、通信ができなくなったり、ノイズや電源変動等の外因に対して弱くなり、安定した通信ができなくなくおそれがあり、通信品質が低下するといった不具合を招くことになる。
【0015】
そこで、受信レベルを下げることなく、システムに接続されるPLCの個数を増やすためには、通信信号の送信出力を上げる必要がある。しかし、送信出力を上げると、システム全体がノイズの発生源となり、発生したノイズにより通信品質が劣化するおそれがあった。さらに、送信出力を上げると、消費電力が増加するといった不具合も招くことになる。
【0016】
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両用電源重畳多重通信装置の送信出力を常時上げることなく、接続できる車両用電源重畳多重通信装置数の増加を図った車両用電源重畳多重通信装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、課題を解決する手段は、車両内に直流電力を供給する電源線に接続され、前記電源線の直流電力に重畳された通信信号を受けて、直流成分に重畳された通信信号を分離して取り出し、生成した通信信号を前記電源線の直流電力に重畳して送信し、ポーリング動作により通信信号をマスター側の通信装置と複数のスレーブ側の通信装置との間で双方向で送受信する車両用電源重畳多重通信装置において、前記電源線と前記通信装置との間に接続され、前記電源線と前記通信装置との間の接続を制御して、通信信号の入出力を制御するスイッチ部と、マスター側の通信装置とスレーブ側の各通信装置との間で行われる双方向通信のポーリング動作における、マスター側の通信装置とスレーブ側の通信装置との通信タイミングにおいて、自己の通信装置に割り振られた通信タイミング時にのみ、前記スイッチ部をオンさせて自己の通信装置を電源線に接続して通信可能状態とする演算部とを有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いてこの発明の実施形態を説明する。
【0019】
図1はこの発明の一実施形態に係る車両用電源重畳多重通信装置の構成を示す図である。なお、図1において、図5と同符号のものは同一機能を有するものであり、その説明は省略する。
【0020】
図1において、この実施形態の車両用電源重畳多重通信装置(PLC)1は、スレーブ側のPLCの構成を示すものであり、図5に示すと同様の、インピーダンス素子102、バンドパスフィルタ108、電圧変動追従部109、コンパレータ部110、検波部111、波形整形部112、搬送波発信部114,変調部115、出力部116を備え、さらにこの実施形態の特徴となる演算部10ならびにスイッチ部11を備えて構成されている。なお、マスター側のPLCは、図5に示す構成と同様である。
【0021】
演算部10は、例えばCPU等のコンピュータにより構成され、プログラムに基づいて様々な処理を行う。演算部10は、受信データに基づいて行う様々な処理の一つとして、負荷制御部105を制御する負荷制御信号を生成する。生成された負荷制御信号は負荷制御部105に与えられ、この負荷制御信号に基づいて負荷制御部105が前述したと同様に制御される。また、演算部10は、他のPLCに送信する送信データを生成する。
【0022】
また演算部10は、スイッチ部11をスイッチング制御するスイッチ制御信号を生成し、生成したスイッチ制御信号をスイッチ部11に供給して、スイッチ部11をスイッチング制御する。演算部10は、システムが起動されて、マスターがすべてのスレーブに対して、負荷の動作を指令制御する指令信号を送信し、ポーリング動作による双方向通信の同期をとる同期過程では、スイッチ部11をオンするスイッチ制御信号を出力し、同期動作が完了すると、スイッチ部11をオフするスイッチ制御信号を出力する。
【0023】
演算部10は、マスターとスレーブとの双方向通信過程では、自己のスレーブに対応した送信データが送信されるタイミングで、スイッチ部11をオンするスイッチ制御信号を出力する。自己のスレーブに対応した送信データが送信されるタイミングは、システムの同期がとられた後では、マスターとスレーブとの間では順次ポーリング動作が行われるため、各スレーブに送信データが送信されるタイミングは、同期後に各スレーブ毎に決まることになる。各スレーブの演算部10は、このタイミングを把握して、スイッチ制御信号を出力する。演算部10は、送信データを出力した後、予め設定された一定時間後に、スイッチ部11をオフするスイッチ制御信号を出力する。
【0024】
スイッチ部11は、電源線101とPLC1の入出力部となるバンドパスフィルタ108との間に接続され、演算部10から与えられるスイッチ制御信号に基づいて、PLC1への通信データの入出力を制御する。
【0025】
次に、この実施形態の動作を、図2に示すフローチャートならびに図3に示すポーリング動作における通信タイミングを示すタイミングチャートを参照して説明する。
【0026】
図2において、マスターのPLCの動作としては、まずPLCが起動されてポーリング動作が開始されると、マスター(ID0)からすべてのスレーブ(ID1〜IDn)に対して、負荷の駆動を指令制御する指令信号が送信され、これにより、マスター(ID0)とスレーブ(ID1〜IDn)との間で同期がとられる(ステップS200)。マスター(ID0)とスレーブ(ID1〜IDn)との間で同期がとられた後、マスター(ID0)からスレーブ(ID1)に送信許可信号が送信され(ステップS201)、スレーブ(ID1)は送信許可信号を受けて、負荷の駆動状態を示す応答信号を送信する(ステップS202)。次に、マスター(ID0)からスレーブ(ID2)に送信許可信号が送信され(ステップS203)、スレーブ(ID2)は送信許可信号を受けて応答信号を送信する(ステップS204)。このようなポーリング動作がすべてのスレーブ(ID1〜IDn)に対して繰り返し行われる(ステップS205〜S206)。
【0027】
一方、上記マスターのPLCの動作に対応して、例えばスレーブ(ID1)のPLCの動作としては、PLCが起動され、マスター(ID0)と各スレーブ(ID1〜IDn)との間で同期をとる同期過程においては、図3に示すように、すべてのスレーブ(ID1〜IDn)のスイッチ部11は、演算部10のスイッチ制御信号に基づいてオン状態に制御され、すべてのスレーブ(ID1〜IDn)では通信可能状態となる(ステップS207)。このような状態において、すべてのスレーブ(ID1〜IDn)は、マスター(ID0)から送信された指令信号を受信し、マスター(ID0)と各スレーブ(ID1〜IDn)との間で同期がとられる(ステップS208)。同期がとられた後、スレーブ(ID1)を含むすべてのスレーブ(ID1〜IDn)のスイッチ部11は、演算部10のスイッチ制御信号に基づいてオフ状態に制御され、スレーブ(ID1)を含むすべてのスレーブ(ID1〜IDn)は通信待機状態となる(ステップS209)。
【0028】
その後スレーブ(ID1)は、マスター(ID0)との間のポーリング動作において、マスター(ID0)と自己のスレーブ(ID1)との双方向通信のタイミング、すなわち自己のスレーブ(ID1)に対して割り振られた双方向の通信タイミングが決まるので、このタイミングでスイッチ制御信号が演算部10から出力されて、スイッチ部11がオン状態となり、スレーブ(ID1)が通信可能状態となる(ステップS210)。このような状態において、スレーブ(ID1)はマスター(ID0)から送信された送信許可信号を受信する(ステップS211)。スレーブ(ID1)は、送信許可信号を受信すると、送信許可信号に応答して応答信号をマスター(ID0)に送信する(ステップS212)。スレーブ(ID1)が応答信号を送信すると、送信後一定時間後にスイッチ制御信号が演算部10からスイッチ部11に出力され、スイッチ部11はオフ状態となり、スレーブ(ID1)は通信待機状態となる(ステップS213)。
【0029】
このような動作は、図3に示すように、すべてのスレーブ(ID1〜IDn)に対して順次繰り返して行われる。
【0030】
このように、上記実施形態においては、各スレーブ(ID1〜IDn)は、マスター(ID0)との同期がとられた後、ポーリング動作において自己のスレーブ(ID1〜IDn)に割り振られた通信タイミング時のみスイッチ部11をオン状態に制御して通信可能状態とし、それ以外の通信期間ではスイッチ部11をオフ状態に制御して、PLCを電源線101から切り離し、通信待機状態となる。これにより、同期後、マスター(ID0)と各スレーブ(ID1〜IDn)が双方向通信を行う通信課程においては、電源線101に接続されているPLCは、双方向通信を行っているマスター(ID0)と1つのスレーブ(ID1〜IDn)となる。すなわち、マスター(ID0)とスレーブ(ID1〜IDn)は、一対一で双方向通信を行うことができる。
【0031】
この結果、従来に比べて、双方向通信時の信号減衰を少なくすることが可能となる。これにより、マスター(ID0)からすべてのスレーブ(ID1〜IDn)に指令信号を送信して同期をとる同期過程においては、マスター(ID0)は、スレーブの個数に応じた送信出力で送信を行う必要がある。一方、マスター(ID0)と各スレーブ(ID1〜IDn)とが双方向通信を行う通信課程においては、マスター(ID0)ならびに各スレーブ(ID1〜IDn)は、1つのスレーブ又はマスターに対して送信できる送信出力で送信すればよいので、従来に比べて送信出力を大幅に低減することができる。また、スレーブの送信出力を高めることなくシステムに接続されるPLCの個数を増やすことが可能となる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、自己の通信装置に割り振られた通信タイミング時にのみ、スイッチ部をオンさせて自己の通信装置を電源線に接続して通信可能状態とするようにしたので、マスター側の通信装置とスレーブ側の通信装置が一対一で双方向通信を行うことが可能となる。これにより、通信信号の減衰が抑えられ、送信出力を低減することができると共に、システムに接続できる通信装置数を増やすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る車両用電源重畳多重通信装置の構成を示す図である。
【図2】この発明の一実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の一実施形態の通信タイミングを示す図である。
【図4】従来の車両用電源重畳多重通信装置の接続例を示す図である。
【図5】従来の車両用電源重畳多重通信装置の構成を示す図である。
【図6】従来の車両用電源重畳多重通信装置における通信タイミングを示す図である。
【図7】従来の車両用電源重畳多重通信装置における通信動作を示すフローチャートである。
【図8】送受信レベルとモジュール数との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 車両用電源重畳多重通信装置(PLC)
10 演算部
11 スイッチ部
101 電源線
Claims (1)
- 車両内に直流電力を供給する電源線に接続され、前記電源線の直流電力に重畳された通信信号を受けて、直流成分に重畳された通信信号を分離して取り出し、生成した通信信号を前記電源線の直流電力に重畳して送信し、ポーリング動作により通信信号をマスター側の通信装置と複数のスレーブ側の通信装置との間で双方向で送受信する車両用電源重畳多重通信装置において、
前記電源線と前記通信装置との間に接続され、前記電源線と前記通信装置との間の接続を制御して、通信信号の入出力を制御するスイッチ部と、
マスター側の通信装置とスレーブ側の各通信装置との間で行われる双方向通信のポーリング動作における、マスター側の通信装置とスレーブ側の通信装置との通信タイミングにおいて、自己の通信装置に割り振られた通信タイミング時にのみ、前記スイッチ部をオンさせて自己の通信装置を電源線に接続して通信可能状態とする演算部と
を有することを特徴とする車両用電源重畳多重通信装置。
Priority Applications (1)
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-
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- 2003-02-05 JP JP2003028345A patent/JP2004241999A/ja active Pending
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