JP2004240649A - 中古車両または中古部品の調達方法及びシステム - Google Patents

中古車両または中古部品の調達方法及びシステム Download PDF

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敦 永田
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Abstract

【課題】中古部品等の購入者がその購入希望に係る中古部品等を確実に入手できるようにすることである。
【解決手段】中古車両または中古部品の購入を希望する購入者400がその希望に係る車両または部品の特定情報を含むリクエスト情報を廃棄車両を排出する排出者200に送り、排出者200は、自己が保有する廃棄予定車両の中に受け取ったリクエスト情報に含まれる車両または部品を含む車両が有る場合に、前記リクエスト情報に係る廃棄予定車両を中古車両または中古部品を生産する生産者300に引き渡す。生産者300に引き渡す廃棄予定車両には、生産者300が前記廃棄予定車両から取り外すべき前記リクエスト情報に係る部品が表示された取外指示表が添付される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、廃棄車両またはこれに含まれる部品を中古車両または中古部品として高効率的に調達するための中古車両または中古部品の調達方法およびシステムに関する。
【0002】
【背景技術】
新車購入時においては、それまで使用していた車両をディーラー(車両販売業者)などに下取りしてもらうか、または有償もしくは無償でその車両を該ディーラーなどに引き取ってもらうことが多い。ディーラーなどは、下取りあるいは引き取った車両の価値を判断し、そのまま中古車両として中古車市場で流通させることができるものを除き、廃棄予定車両とする。廃棄予定車両は、解体事業者に処理が委託されて廃棄処理されるか、あるいは中古部品等の生産者に販売されることになる。該廃棄予定車両を解体事業者に引き渡すか、中古部品等の生産者に引き渡すかの判断は、該ディーラーなどの廃棄車両の排出者の独自の判断基準に基づいて行われている。
【0003】
中古部品等の生産者は、売れ筋(人気が高い)か否かなどの独自の判断基準に基づいて、廃棄車両の排出者から引き渡された廃棄車両を必要に応じて再生し、またはその構成部品の一部を取り外して必要に応じて修理し、これらの中古車両または中古部品を在庫するとともに、その販売のためインターネットのホームページ(ウエブページ)などに公開している。中古部品等の生産者は、廃棄車両をそのままあるいは必要に応じて修理して、主として開発途上国へ輸出する場合もある。
【0004】
中古部品等の購入を希望する購入者(一般人、中古部品等の販売業者等)は、インターネットなどで入手したい部品の情報を検索し、希望する部品が見つかった場合には、当該ホームページに含まれる申込手段、あるいは電話やファクシミリを用いて、該中古部品等の生産者に発注し、該当する中古部品等を入手することになる。
【0005】
ここで、中古部品等とは中古車両、中古部品をいい、中古部品には部品そのものとして流通可能な部品、材料としてリサイクル可能な部品(材料リサイクル用部品)等が含まれる。
【0006】
廃棄車両の排出者と中古部品等の生産者もしくは購入者との間の事務の高効率化を図るための技術としては、例えば、特開2001−14413号公報に開示されているように、ネットワーク上に登録された廃棄予定車両の構成部品を自動生成してこれを公開し、中古部品等の生産者がオークション形式で購入できるようにするとともに、中古部品等の購入者はネットワークに公開されている中古部品等の情報を取得できるようにしたものが知られている。
【0007】
しかしながら、中古部品等の生産者は、独自の判断基準により、廃棄車両の排出者から引き取る廃棄車両を選定し、部品の取り外しを行ってこれを在庫しているため、中古部品等の購入者が購入を希望する車両や部品と中古部品等の生産者が在庫している車両や部品とは必ずしも一致せず、供給率(販売された数量/在庫検索率)は約30%程度と低いとう問題があった。特に、中古部品等の生産者は、売れるかどうかが未知数である車両または部品を在庫するよりも、確実に売れる輸出に振り向けた方が商売上得策と考え、国内向けとしては売れ筋の車両または部品に限定することが多いため、希少車両や希少部品を含む廃棄車両が存在する場合であっても、これらが在庫される確率は小さく、中古部品等の購入者がこれらの希少車両や希少部品の購入を希望する場合であっても購入できない場合が多かった。この場合、購入者は再度対象の廃棄車両が発生するまで待つ必要があり、チャンスを逃すことになる。
【0008】
また、廃棄予定車両を解体事業者に引き渡す対象とするか、中古部品等の生産者に引き渡す対象とするかの判断は、廃棄車両の排出者に委ねられているため、仮に中古部品等の購入者が必要としている部品を搭載している廃棄予定車両があったとしても、解体事業者に引き渡されることがあり、その購入を希望する者の手に渡らないという問題があった。
【0009】
【特許文献1】
特許公開第2001−14413号公報
【0010】
【発明の開示】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、中古車両または中古部品の購入者がその購入を希望する車両または部品を確実に入手できるようにすることを目的とする。また、廃棄車両の排出者、中古車両または中古部品の生産者、および中古車両または中古部品の購入者における作業や事務の高効率化を図ることも目的とする。
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、中古車両または中古部品の購入を希望する購入者がその希望に係る車両または部品の特定情報を含むリクエスト情報を廃棄車両を排出する排出者に送り、前記排出者は、自己が保有する廃棄予定車両の中に前記リクエスト情報に含まれる車両または部品を含む車両が有る場合に、前記リクエスト情報に係る廃棄予定車両を中古車両または中古部品を生産する生産者に引き渡すことを特徴とする中古車両または中古部品の調達方法が提供される。
【0012】
本発明の第1の観点に係る発明では、中古部品等の購入者は自己が欲する車両または部品を廃棄車両の排出者にリクエスト情報によってリクエストし、該排出者が該当する廃棄予定車両を保有している場合には、解体事業者に引き渡すことなく、中古部品等の生産者に引き渡すようにしたので、購入者は自己の希望に係る車両または部品を含む車両が廃棄予定車両の中にある場合には、当該車両または部品を確実に入手することができるようになる。
【0013】
本発明の第1の観点に係る発明において、前記排出者は、前記廃棄予定車両を前記生産者に引き渡す際に、前記リクエスト情報に基づいて生成された部品の取り外しの有無または取り外すべき部品が設定された情報記録媒体を当該廃棄予定車両に添付するようにできる。これにより、中古部品等の生産者は、部品の取り外しの有無の確認または該当する部品の取り外し作業を該情報記録媒体の内容に従って容易に行えるようになるとともに、その車両または部品は売れることが確定しているので、在庫として保有する必要がなくなり、生産や事務の高効率化を図ることができる。
【0014】
特に限定されないが、前記排出者と前記購入者を通信手段で接続し、前記リクエスト情報を該通信手段を介して伝達するようにできる。この場合の通信手段には、インターネット、公衆電話回線、公衆データ回線、専用回線、その他の通信回線が含まれ、回線は有線であると無線であるとを問わない。また、通信手段には、これらの通信回線のみならず、郵便を含む宅配サービス等も含まれる。これらの通信手段を介するリクエスト情報の伝達方法としては、公衆電話回線や公衆データ回線を用いた音声による口頭伝達やファクシミリによる伝送、インターネット上の所定のホームページなどへの情報入力による伝送や電子メールによる伝送、用紙またはフレキシブルディスクなどの情報記録媒体を用いた郵便等を含む宅配サービスによる送付、その他の伝達方法が含まれる。
【0015】
上記目的を達成するための本発明の第2の観点に係る発明によると、廃棄車両を排出する排出者および中古車両または中古部品の購入を希望する購入者を相互に接続する通信回線を利用する中古車両または中古部品の調達システムであって、前記購入者からその希望に係る車両または部品の特定情報を含むリクエスト情報を前記通信回線を介して受信する受信手段と、車両の特定情報に応じた該車両の構成部品の特定情報を含む部品構成情報が記憶された第1記憶手段と、廃棄予定車両についての車両の特定情報を含む廃車管理情報が記憶された第2記憶手段と、前記廃車管理情報の中に、前記リクエスト情報に含まれる特定情報に係る車両または部品を含む車両と合致する車両の特定情報が有るか否かを判断する判断手段とを備えた中古車両または中古部品の調達システムが提供される。
【0016】
本発明の第2の観点に係る発明では、廃棄予定車両中に購入者からのリクエスト情報に含まれる特定情報に係る車両または部品を含む車両に合致するものが有る場合には、解体事業者に引き渡すことなく、生産者に引き渡すことができるようになるので、購入者は自己の希望に係る車両または部品を含む車両が廃棄予定車両の中にある場合には、当該車両または部品を確実に入手することができるようになる。通信回線には、インターネット、公衆電話回線、公衆データ回線、専用回線が含まれ、回線は有線であると無線であるとを問わない。これらの通信回線を介するリクエスト情報の伝達方法としては、インターネット上の所定のホームページなどへの情報入力による伝送や電子メールによる伝送を例示することができる。
【0017】
本発明の第2の観点に係る発明において、前記通信回線に接続されたセンターを設け、前記センターが、前記受信手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記判断手段を備え、さらに前記判断手段により合致すると判断された廃棄予定車両の特定情報を前記排出者に送信する送信手段を備えるようにできる。これにより、前記排出者や前記購入者がそれぞれ複数存在する場合に、これらが保有する廃棄予定車両や各購入者からの購入希望に係る車両または部品を集中的に管理することができるようになり、購入者が自己が希望する部品等を入手できる確率が高くなり、これに伴い供給率(販売された数量/在庫検索率)も高くすることができる。
【0018】
本発明の第2の観点に係る発明において、前記排出者が、前記受信手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記判断手段を備えるようにしてもよい。これにより、当該排出者において、本発明を実施するためのシステムを完結的に構築することができる。
【0019】
本発明の第2の観点に係る発明において、前記リクエスト情報に基づいて、中古車両または中古部品を生産する生産者に部品の取り外しの有無または取り外すべき部品を示す取外指示情報を生成する生成手段をさらに備えることができる。この場合において、前記排出者が前記生産者に前記購入者の希望に係る車両または部品を含む車両を引き渡す際に該車両に添付するための可搬性を有する情報記録媒体に前記取外指示情報を記録する記録手段をさらに備えることができる。これにより、中古部品等の生産者は、部品取り外しの有無の確認または該当する部品の取り外し作業を前記取外指示情報に従って容易に行えるようになるとともに、その車両または部品は売れることが確定しているので、在庫として保有する必要がなくなり、生産や事務の高効率化を図ることができる。
【0020】
本発明の第2の観点に係る発明において、前記車両の特定情報としては、特に限定されないが、例えば、車両固有の識別子である車台番号を用いることができる。
【0021】
なお、本発明の第1および第2の観点に係る発明において、排出者、生産者、購入者とは事業体もしくは個人を意味することがあるとともに、インターネットなどの通信回線を用いたものにあっては、当該事業体または個人が使用するサーバーや端末(パーソナルコンピュータ、PDA(パーソナル・データ・アシスタンス)、携帯電話機など)、その他の電子情報処理装置を意味することがある。
【0022】
本発明の第3の観点によると、コンピュータを本発明の第2の観点に係る中古車両または中古部品の調達システムとして機能させるコンピュータプログラムが提供される。
【0023】
本発明の第4の観点によると、本発明の第3の観点に係るコンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読取可能な情報記録媒体が提供される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る中古車両または中古部品の調達システムの全体構成を示すブロック図、図2はセンターサーバーの構成を示すブロック図、図3は部品構成表の一例を示す図、図4は廃車管理表の一例を示す図、図5はリクエスト情報の一例を示す図、図6は取外指示表の一例を示す図、図7はセンターサーバーによる第1の処理を示すフローチャート、図8はセンターサーバーによる第2の処理を示すフローチャートである。
【0025】
[全体構成]
図1に示されているように、この調達システムは、センター100のサーバー(センターサーバー)110、廃棄車両を排出する廃車排出者(排出者)200の端末装置(廃車排出者端末)210、中古生産者(生産者)300の端末装置(中古生産者端末)310、および中古購入者(購入者)400の端末装置(中古購入者端末)410を通信ネットワーク(通信手段)600を介して相互に接続して構成される。また、図示は省略しているが、新車を製造するメーカーのサーバーも通信ネットワーク600に接続されている。
【0026】
ここで、廃車排出者200は、廃棄車両を排出する全ての者をいい、例えば、新車販売等に伴う下取り等として引き取った車両を廃棄車両として排出するディーラーが含まれる。中古生産者300は廃車排出者200から廃棄車両を引き取り、これを必要に応じて修理して中古車両として再生し、または該廃棄車両に含まれる部品を取り外し、必要に応じて修理して中古部品を生産する事業者である。中古購入者400は中古生産者300が生産した中古車両または中古部品の購入を希望する全ての者をいい、例えば、中古車両または中古部品を個人または車両の修理業者に販売する中古販売業者が含まれる。中古購入者400は一般の個人であってもよい。
【0027】
廃車排出者200は、廃棄車両を中古生産者300に引き渡さない場合には、解体事業者500に引き渡し、解体事業者500は廃車排出者200から引き取った廃棄車両を解体し、適宜にシュレッダー業者または中間処理業者に引き渡す。シュレッダー業者は引き取った部品等の裁断処理を実施し、中間処理業者は引き取った部品等について焼却処理、プレス処理、その他の処理を実施する。これらの業者によって処理された部品等は、埋立処理されることにより最終処分される。なお、これらの各事業者のサーバーまたは端末装置も通信ネットワーク600に接続されていてもよい。
【0028】
[端末装置の構成]
廃車排出者200、中古生産者300、中古購入者400の各端末装置210,310,410としては、ディスクトップ型、ラップトップ型もしくはノート型のパーソナルコンピュータを例示することができ、PDA(PersonalData Assistance)などの携帯情報端末、携帯電話機なども含まれる。ここでは、簡単のため、各端末装置210,310,410はパーソナルコンピュータであるものとして説明する。
【0029】
各端末装置210,310,410はそれぞれ、CPU、RAM、ROM、ハードディス装置などを搭載した本体、入力装置(キーボードやマウスなど)および表示装置(CRTまたは液晶ディスプレイなど)を備え、さらに必要に応じて印刷装置(プリンタなど)を備えて構成される。また、端末装置210,310,410は通信ネットワーク600を介して通信を可能とするため、モデム、ターミナルアダプタまたはルータなどの通信インターフェースも備えている。さらに、必要に応じて、CD−ROM装置、DVD(登録商標)装置、光磁気ディスク装置、フレキシブルディスク装置またはICカードメモリ装置等の外部記憶装置を備えている。また、本体のハードディスク装置には、通信ネットワーク600を介した通信を可能とするために、少なくともオペレーティングシステム(OS)及びHTTP(HyperText Transfer Protocol)閲覧プログラム(ブラウザ等)が記憶されている。
【0030】
[センターサーバーの構成]
センターサーバー110は、例えば汎用コンピュータで構成される。この汎用コンピュータは、CPU、RAM、ROM、ハードディスク装置等の記憶装置を備えた本体、入力装置(キーボードやマウスなど)、表示装置(CRTまたは液晶表示素子など)、モデム、ターミナルアダプタまたはルータ等の通信インタフェースを備える。さらに、CD−ROM装置、DVD装置、光磁気ディスク装置、フレキシブルディスク装置、ICカードメモリ装置または磁気テープ装置等の外部記憶装置を備える。また、本体のハードディスク装置には、通信ネットワーク600を介した通信を可能とするために、少なくともOS及びHTTPサーバー用プログラムが記憶されている。
【0031】
センターサーバー110は、このシステムの全体を統括的に管理するサーバーであり、各種のデータが設定されたデータベース(第1記憶手段、第2記憶手段)120を備えている。データベース120はセンターサーバー110が備える外部記憶装置またはセンターサーバー110とLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)もしくはネットワーク600等を介して接続されたデータベースサーバーである。データベース120には、後述するように、部品構成表(部品構成情報)121、廃車管理表(廃車管理情報)122およびリクエスト表(リクエスト情報)123が予めあるいは必要に応じて記憶される。
【0032】
センターサーバー110は、図2に示されているように、制御手段111、送受信手段(受信手段、送信手段)112、リクエスト処理手段113、判断手段114、廃車管理表処理手段115および取外指示表生成手段116を備えている。これらの各手段111〜116は、センターサーバー110に中古車両または中古部品の調達システム用のプログラムをインストールすることにより実現される。この調達システム用プログラムは、例えば、可搬性を有するコンピュータ読取可能な情報記録媒体(コンパクトディスク、DVDディスク、フレキシブルディスクなど)に記憶されて提供され、あるいは通信ネットワーク600に接続された所定のサーバーの記憶装置に記憶されたものをダウンロードすることにより提供される。
【0033】
制御手段111は各手段112〜116の制御、廃車排出者端末210、中古生産者端末310および中古購入者端末410との通信ネットワーク600を介しての通信の制御、データベース120との通信の制御、その他の制御を行う。送受信手段112は廃車排出者端末210、中古生産者端末310および中古購入者端末410に対して情報を送信し、またはこれらから送られた情報を受信する処理を行う。
【0034】
リクエスト処理手段113は、中古購入者端末410から通信ネットワーク600、送受信手段112及び制御手段111を介して渡された後述するリクエスト情報420をデータベース120のリクエスト表123に追加的に格納し、もしくは判断手段114に渡し、またはデータベース120からリクエスト表123を読み出し、これを判断手段114に送る。
【0035】
廃車管理表処理手段115は、廃車排出者端末210から通信ネットワーク600、送受信手段112及び制御手段111を介して渡された廃棄車両の特定情報を含む情報をデータベース120の廃車管理表122に追加的に格納し、もしくは判断手段114に渡し、またはデータベース120から廃車管理表122を読み出し、これを判断手段114に送る。
【0036】
判断手段114は、リクエスト処理手段113から渡されたリクエスト情報420またはリクエスト表122および廃車管理表処理手段115から渡された廃棄車両の特定情報を含む情報または廃車管理表122に基づいて、中古購入者400の購入希望に係る車両または部品を含む車両と廃車排出者200が保有している廃棄予定車両とで互いに合致するものが有るか否かを判断し、その判断結果を制御手段111に渡す処理を行う。また、判断手段114は、上記の判断に先立ち、リクエスト処理手段113から渡されたリクエスト情報420またはリクエスト表122に係るリクエストが車両特定情報ではなく、部品特定情報である場合に、データベース120の部品構成表121に基づいて、当該部品特定情報に係る部品を含む車両の車両特定情報を抽出する処理も行う。
【0037】
取外指示表生成手段116は、リクエスト情報420またはリクエスト表122に基づいて、中古生産者300が廃車排出者200から引き渡しを受けた廃棄車両からの部品の取り外しの有無または取り外すべき該中古購入者400の希望に係る部品を指示するための情報(後述する取外指示表124)を生成して、制御手段111に渡す。
【0038】
[データベースの構成]
データベース120に設定された部品構成表121は、車両を他の車両から識別するための車両特定情報に関係付けて、該車両を構成する複数の部品を特定するための部品特定情報が設定される情報である。部品構成表121は車種毎に設けられ、具体的には、図3にその詳細が示されているように、車両特定情報としての車台番号に対応して、その構成部品の部品特定情報としての部品番号が設定される。図3では、一例として、車台番号1番〜100番については、フェンダーは部品番号Y300、ヘッドランプは部品番号R202、バンパーは部品番号ED3、ドアは部品番号BG4、…で構成されることを意味している。
【0039】
これらの部品構成表121は、新車のメーカーにより提供され、データベース120に設定される。部品構成表121のメーカーからの受取方法としては、可搬性のあるコンピュータ読取可能な情報記録媒体(フレキシブルディスクやコンパクトディスクなど)に記憶させたものの配布を受けて、データーベース120に取り込み、あるいはメーカーのサーバーから通信ネットワーク600を介して受信してデータベース120に格納するようにできる。用紙などに印刷したものの配布を受けて、センターサーバー110の端末装置(入力装置)から手入力するようにしてもよい。
【0040】
廃車管理表122は、廃車排出者200が保有する廃棄予定車両が登録される情報であり、廃車排出者200から送られる廃棄予定車両の識別情報を含む情報に基づいて格納される。廃車管理表122は、図4にその詳細が示されているように、登録年月日、廃車排出者を他の廃車排出者から識別するための排出者識別情報(同図では新車販売会社の名称としての「A販社」、「B販社」)、廃棄予定車両の車両特定情報(同図では車種を他の車種から識別するための車種識別情報としての「**1」と車台番号「122」、「115」)、その他の情報が設定される。その他の欄には、中古生産者400または解体事業者500への当該廃棄予定車両の引き渡しの完了の有無を示すフラグ、引渡先としての中古生産者400の識別情報(中古生産者を他の中古生産者から識別するための生産者識別情報)などを設定するようにできる。廃車排出者200からの廃棄予定車両の識別情報を含む情報の受取方法としては、ここでは、簡便性や低コスト性などの観点から、廃車排出者端末210から通信ネットワーク600を介して受信する方法を採用している。すなわち、廃車排出者200がその端末210を用いてセンターサーバー110により提供される所定のホームページにアクセスし、所定のフォームに記入して伝送するようにし、あるいは所定のもしくは任意のフォームの電子メールにより伝送するようにしている。
【0041】
リクエスト表123は中古購入者400からリクエスト情報420を受け取ったときに該リクエスト情報420が追加的に蓄積される情報である。リクエスト情報420は、車両または部品の購入を希望する中古購入者400からセンターサーバー110に送られる情報であり、購入者を他の購入者から識別するための購入者識別情報、購入を希望する車両を特定するための車両特定情報または購入を希望する部品を特定するための部品特定情報が設定された情報である。具体的には、例えば部品の購入を希望する場合には、図5に示されているように、購入者識別情報として購入者の名称、購入希望に係る部品の特定情報として部品名称(フェンダー、ヘッドランプ、バンパー)および部品番号(Y300,Y301など)が設定される。中古購入者400からのリクエスト情報420の受取方法としては、ここでは、簡便性や低コスト性などの観点から、中古購入者端末410から通信ネットワーク600を介して受信する方法を採用している。すなわち、中古購入者400がその端末410を用いてセンターサーバー110により提供される所定のホームページにアクセスし、所定のフォームに記入して伝送するようにし、あるいは所定のもしくは任意のフォームの電子メールにより伝送するようにしている。
【0042】
[第1の処理]
次に、本実施形態に係る中古車両または中古部品の調達システムにおける処理について、図7に示すセンターサーバー110の処理を中心として説明する。
【0043】
まず、中古車両または中古部品の購入を希望する中古購入者400は、自己の端末装置410を用いて、センターサーバー110の所定のホームページにアクセスし、リクエスト情報420を生成するための所定のフォームに従ってデータを入力する。このときの入力データとしては、中古車両の購入を希望する場合には車両特定情報を、中古部品の購入を希望する場合には部品特定情報を含み、必要に応じて車種、部品名称、購入者識別情報が含まれる。
【0044】
ここでは、購入者識別情報、部品名称および部品番号を入力するものとする。入力する車両特定情報または部品特定情報は単数であっても、複数であってもよい。これにより、図5に示されているようなリクエスト情報420が中古購入者400の端末装置410から通信ネットワーク600を介してセンターサーバー110に送られる。
【0045】
センターサーバー110において、中古購入者400からのリクエスト情報420は、送受信手段112により受信され(ステップ701)、制御手段111を介してリクエスト処理手段113に渡される。リクエスト処理手段113は、ここでは、制御手段111から渡されたリクエスト情報420を単に判断手段114に渡す。判断手段114は、中古購入者400の購入希望に係るものが中古車両であるかまたは中古部品であるかを、リクエスト情報420に設定されているのが車両特定情報であるかあるいは部品特定情報であるかに基づいて判断し(ステップ702)、中古部品であると判断した場合(Yの場合)には、データベース120から部品構成表121(図3参照)を読み込み(ステップ703)、該部品構成表121に基づいてリクエスト情報420に設定されている部品特定情報に係る部品を含む車両の車両特定情報を抽出して(ステップ704)、ステップ705に進む。ステップ702において、中古車両であると判断した場合(Nの場合)には、ステップ703,704を実行せずにステップ705に進む。
【0046】
次いで、制御手段111は廃車管理表処理手段115に、データベース120から廃車管理表122(図4参照)の読み込みを指示し、廃車管理表処理手段115はこれを読み出して、判断手段114に渡す(ステップ705)。
【0047】
なお、廃車管理表122については事前的な処理として、以下のような処理が行われている。すなわち、廃棄車両を排出する廃車排出者200は自己の端末装置210を用いて、センターサーバー110の所定のホームページにアクセスし、廃棄予定車を登録するための所定のフォームに従ってデータを入力する。このときの入力データとしては、排出者識別情報および車両特定情報を含み、必要に応じてその他の情報が含まれる。1回の操作で登録する車両特定情報は単数であっても、複数であってもよい。入力された情報は、廃車排出者200の端末装置210から通信ネットワーク600、送受信手段112および制御手段111を介して廃車管理表処理手段115に渡され、当該情報がデータベース120の廃車管理表122に追加的に登録される。
【0048】
次いで、判断手段114は、図7のステップ706において、中古購入者400からのリクエスト情報420に含まれている車両特定情報またはステップ704で抽出された車両特定情報に係る車両に合致するものが、廃車管理表122に登録されている廃棄予定車両の中に存在するか否かを判断し、合致するものがあると判断した場合(Yの場合)には、その旨を制御手段111に渡す。制御手段111は、取外指示表生成手段116に取外指示表の生成を指示し、取外指示表生成手段116は、部品特定情報を含む取外指示表124を生成する。
【0049】
取外指示表124は、具体的には、図6に示されているように、購入者の識別情報としての購入者名称「××中古販売会社」、車種「**1」および車台番号「126番」、部品名称「フェンダー」、「ヘッドランプ」、「バンパー」、「ドア」など)および取り外すべき部品の部品番号「Y300」、「ED3」、「BG3」などで構成される。ここでは、部品名称は当該車両の構成部品の全てについて設定され、該部品名称について部品番号が設定されているものが取り外すべき部品、すなわち購入者400の購入希望に係る部品を意味し、該部品名称について部品番号が設定されていないもの(同図では「ヘッドラップ」について「−」で表示)は、購入者400の購入希望に係る部品ではないことを意味している。なお、リクエスト情報420に含まれている特定情報が車両特定情報である場合には、全ての部品名称について部品番号が設定されていない、すなわち「−」が表示されたものが生成される。なお、購入希望に係る部品以外の構成部品についても部品名称を設定するようにしたのは、この取外指示表124は廃棄車両とともに生産者300に渡されるので、生産者自らの意思により部品の取り外しを行う場合に、当該廃棄車両についての構成部品の調査負担を軽減するためである。
【0050】
取外指示表生成手段116により生成された取外指示表124は、制御手段111に渡され、制御手段111は、送受信手段112および通信ネットワーク600を介して、排出者端末210に送信する(ステップ707)。その後、制御手段111は、廃車管理表処理手段115に対して、データベース120の廃車管理表122からの当該廃棄予定車両についての登録の削除を指示する(ステップ708)。
【0051】
次いで、制御手段111は、中古購入者400に購入希望に係る車両または部品を含む車両が廃棄予定車両の中に存在する旨の通知を行う(ステップ709)。ステップ706において、判断手段114が合致する廃棄予定車両が無いと判断した場合には、制御手段111は、中古購入者400に購入希望に係る車両または部品を含む車両が廃棄予定車両の中に存在しなかった旨の通知を行う(ステップ710)。
【0052】
ステップ709およびステップ710の通知並びにセンターサーバー110からの取外指示表124の廃車排出者端末210に対する伝送は、中古購入者端末410による当該リクエスト情報の所定のホームページからの入力に対する応答として、その旨または取外指示表124を含むページ情報(ハイパーテキストおよび画像情報などで構成される情報)をダウンロードすることにより行うことが望ましい。但し、電子メールにより、または手紙やファクシミリ、もしくは電話連絡により行うようにしても勿論よい。
【0053】
取外指示表124を受信した廃車排出者200は、取外指示表124に表示された車両特定情報に係る廃棄車両を特定し、受信した取外指示表を印刷手段(プリンタなど)220により印刷し、印刷された取外指示表124を廃棄車両に添付して、中古生産者300に引き渡す。
【0054】
中古生産者300は、引き渡された廃棄車両に添付された取外指示表124に従って、該廃棄車両を必要に応じて修理・再生して中古車両とし、あるいは該廃棄車両から該当部品を取り外し、必要に応じて修理して中古部品として、該中古車両または中古部品を取外指示表に記載された中古販売者400に引き渡す。
【0055】
[第2の処理]
本実施形態に係る中古車両または中古部品の調達システムにおける第2の処理について、図8に示すセンターサーバー110の処理を中心として説明する。
【0056】
まず、廃棄予定車両を排出する廃車排出者200は、自己の端末装置210を用いて、センターサーバー110の所定のホームページにアクセスし、廃棄予定車を登録するための所定のフォームに従ってデータを入力する。このときの入力データとしては、排出者識別情報および車両特定情報を含み、必要に応じてその他の情報が含まれる。1回の操作で登録する車両特定情報は単数であっても、複数であってもよい。
【0057】
センターサーバー110において、廃車排出者200からの廃棄予定車両の特定情報を含む情報は、送受信手段112により受信され(ステップ801)、制御手段111を介して廃車管理表処理手段115に渡される。廃車管理表処理手段115は、制御手段111から渡された廃棄予定車両の特定情報を含む情報を、ここでは単に判断手段114に渡す。
【0058】
次いで、制御手段111はリクエスト処理手段113に、データベース120からリクエスト表123の読み込みを指示し、リクエスト処理手段113はこれを読み出して、判断手段114に渡す(ステップ802)。
【0059】
なお、リクエスト表123については事前的な処理として、以下のような処理が行われている。すなわち、中古購入者400は、自己の端末装置410を用いて、センターサーバー110の所定のホームページにアクセスし、リクエスト情報420(図5参照)を生成するための所定のフォームに従ってデータを入力する。このときの入力データとしては、中古車両の購入を希望する場合には車両特定情報を、中古部品の購入を希望する場合には部品特定情報を含み、必要に応じて車種、部品名称、購入者識別情報が含まれる。
【0060】
ここでは、購入者識別情報、部品名称および部品番号を入力するものとする。入力する車両特定情報または部品特定情報は単数であっても、複数であってもよい。中古購入者400からのリクエスト情報420は、中古購入者400の端末装置410から通信ネットワーク600、送受信手段112および制御手段111を介してリクエスト処理手段113に渡され、当該リクエスト情報420が、データベース120のリクエスト表123に追加的に登録される。
【0061】
判断手段114は、中古購入者400の購入希望に係るものが中古車両であるか、または中古部品であるかをリクエスト表123に設定されているのが車両特定情報であるか、あるいは部品特定情報であるかに基づいて判断し(ステップ803)、中古部品であると判断した場合(Yの場合)には、データベース120から部品構成表121(図3参照)を読み込み(ステップ804)、該部品構成表121に基づいてリクエスト表123に設定されている部品特定情報に係る部品を含む車両の車両特定情報を抽出して(ステップ805)、ステップ806に進む。ステップ803において、中古車両であると判断した場合(Nの場合)には、ステップ804,805を実行せずにステップ806に進む。
【0062】
次いで、判断手段114は、図8のステップ806において、廃車排出者200からの廃棄予定車両の特定情報を含む情報に設定されている車両特定情報に係る車両に合致するものが、リクエスト表123の中に設定された車両特定情報またはステップ805で抽出された車両特定情報に係る車両の中に存在するか否かを判断し、合致するものがあると判断した場合(Yの場合)には、その旨を制御手段111に渡す。制御手段111は、取外指示表生成手段116に取外指示表の生成を指示し、取外指示表生成手段116は、部品特定情報を含む取外指示表124を生成する。なお、取外指示表124の具体例は、図6を参照して既に説明したものと同様であるので、その説明は省略する。
【0063】
取外指示表生成手段116により生成された取外指示表124は、制御手段111に渡され、制御手段111は、送受信手段112および通信ネットワーク600を介して、排出者端末210に送信する(ステップ807)。制御手段111は、リクエスト処理手段113に対して、データベース120のリクエスト表123から該当するリクエスト情報420の登録の削除を指示する(ステップ808)。
【0064】
次いで、制御手段111は、中古購入者400に購入希望に係る車両または部品を含む車両が廃棄予定車両の中に存在する旨の通知を行う(ステップ809)。この通知は、中古購入者端末410に通信ネットワーク600を介して電子メールで伝送することが望ましいが、手紙やファクシミリ、あるいは電話連絡により行うようにしても勿論よい。ステップ806において、判断手段114が合致するリクエスト情報が無いと判断した場合には、廃車排出者200に当該廃棄予定車両またはこれに含まれる部品を希望するリクエスト情報が存在しなかった旨の通知を行う(ステップ810)。
【0065】
ステップ810の通知およびセンターサーバー110からの取外指示表124の廃車排出者端末210に対する伝送は、廃車排出者端末210からの当該廃棄予定車両の特定情報を含む情報の所定のホームページからの入力に対する応答として、その旨または取外指示表124を含むページ情報(ハイパーテキストおよび画像情報などで構成される情報)をダウンロードすることにより行うことが望ましい。但し、電子メールにより、または手紙やファクシミリ、もしくは電話連絡により行うようにしても勿論よい。
【0066】
取外指示表124を受信した廃車排出者200は、取外指示表124に表示された車両特定情報に係る廃棄車両を特定し、受信した取外指示表を印刷手段(プリンタなど)220により印刷し、印刷された取外指示表124を廃棄車両に添付して、中古生産者300に引き渡す。
【0067】
中古生産者300は、引き渡された廃棄車両に添付された取外指示表124に従って、該廃棄車両を必要に応じて修理・再生して中古車両とし、あるいは該廃棄車両から該当部品を取り外し、必要に応じて修理して中古部品として、該中古車両または中古部品を取外指示表に記載された中古販売者400に引き渡す。
【0068】
廃車排出者200がリクエスト情報が存在しなかった旨の通知を受けた場合には、廃車排出者200は解体事業者500に当該廃棄予定車両を引き渡し、当該廃棄車両は最終処分されることになる。
【0069】
上述した実施形態によると、廃車排出者200、中古生産者300および中古購入者400とは独立して設けられたセンター100にセンターサーバー110を設け、本中古車両または中古部品の調達システムの主要な部分を、当該センターサーバー110の機能により実現するようにしたので、廃車排出者200および/または中古購入者400が複数存在する場合に、各廃車排出者200の保有に係る廃棄予定車両および各中古購入者400の希望に係るリクエスト情報420を集中管理することができ、廃棄予定車両と購入希望がある車両または部品を含む車両とが合致する確率が高くなり、中古車両または中古部品を高効率的に販売できるようになる。
【0070】
また、廃車排出者200が中古購入者400の希望に係る廃棄車両を中古生産者300に引き渡す際に、用紙などに印刷した取外指示表124を添付するようにしたので、中古生産者300は引き渡された廃棄車両からの部品の取り外しの必要性の有無および取り外すべき部品を一見して確認することができ、その作業を高効率的に行うことができるようになる。さらに、中古生産者300から中古車両または中古部品を中古購入者400に納品する際に、当該取外指示表124またはその複写物を添付するようにすれば、中古購入者400において、自己が送ったリクエスト情報420とその納品に係る中古車両または中古部品との関係を一見して確認することができ、その業務の高効率化を図ることができる。
【0071】
なお、上述した実施形態では、図1および図2に示したように、廃車排出者200、中古生産者300および中古購入者400とは独立したセンター100にセンターサーバー110を設けて、本中古車両または中古部品の調達システムの主要な部分を、当該センターサーバー110の機能により実現するようにしたが、本発明はそのような構成に何ら限定されることはない。
【0072】
例えば、図9にその全体構成を示すように、センターサーバー110を設けずに、廃車排出者200の管理に係るサーバー(排出者サーバー)230を設け、本中古車両または中古部品の調達システムの主要な部分を、当該排出者サーバー230の機能により実現するようにしてもよい。この場合の排出者サーバー230の構成については、図2のセンターサーバー110と同様であるので、その説明は省略する。また、そのような機能を他のサーバー(中古生産者300のサーバーや中古購入者400のサーバーなど)に行わせるようにしてもよい。さらに、当該機能を単一のサーバーによって実現する必要性もなく、複数のサーバー間で機能分散させるようにしてもよい。
【0073】
また、上述した実施形態では、サーバー110,230および端末装置210,310,410などをインターネットなどの通信ネットワーク600で接続し、センター100、廃車排出者200、中古生産者300および中古購入者400間での通信(情報伝達)を該通信ネットワーク600を用いて行うものについて説明したが、これらの間の情報伝達には他の通信手段を用いることもできる。例えば、電話による口頭伝達やファクシミリ電送により、あるいは手紙もしくはフレキシブルディスクやコンパクトディスクなどのコンピュータ読取可能な情報記録媒体の郵送などにより行うようにして、受け取った情報を端末装置またはサーバーの入力手段により手入力し、あるいは情報読取装置を介して取り込むようにしてもよい。この場合において、さらにサーバーないし端末装置をも撤去して、部品構成表121、廃車管理表122、その他の情報を紙製の台帳に置き換え、担当者が目視により検索等を行って、上述のセンターサーバー110の機能を手作業で行うようにしてもよい。
【0074】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る中古車両または中古部品の調達システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態のセンターサーバーの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態の部品構成表の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態の廃車管理表の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態のリクエスト情報の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態の取外指示表の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態のセンターサーバーによる第1の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態のセンターサーバーによる第2の処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施形態に係る中古車両または中古部品の調達システムの全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100…センター、
110…センターサーバー、
111…制御手段、
112…送受信手段、
113…リクエスト処理手段、
114…判断手段、
115…廃車管理表処理手段、
116…取外指示表生成手段、
120…データベース、
121…部品構成表
122…廃車管理表
123…リクエスト表
200…廃車排出者、
210…排出者端末、
220…印刷手段、
300…中古生産者、
310…生産者端末、
400…中古購入者、
410…購入者端末、
420…リクエスト情報、
500…解体事業者、
600…通信ネットワーク。

Claims (7)

  1. 中古車両または中古部品の購入を希望する購入者がその希望に係る車両または部品の特定情報を含むリクエスト情報を廃棄車両を排出する排出者に送り、
    前記排出者は、自己が保有する廃棄予定車両の中に前記リクエスト情報に含まれる車両または部品を含む車両が有る場合に、前記リクエスト情報に係る廃棄予定車両を中古車両または中古部品を生産する生産者に引き渡すことを特徴とする中古車両または中古部品の調達方法。
  2. 前記排出者と前記購入者を通信手段で接続し、前記リクエスト情報を該通信手段を介して伝達することを特徴とする請求項1に記載の中古車両または中古部品の調達方法。
  3. 前記排出者は、前記廃棄予定車両を前記生産者に引き渡す際に、前記リクエスト情報に基づいて生成された部品の取り外しの有無または取り外すべき部品が設定された情報記録媒体を当該廃棄予定車両に添付することを特徴とする請求項1または2に記載の中古車両または中古部品の調達方法。
  4. 廃棄車両を排出する排出者および中古車両または中古部品の購入を希望する購入者を相互に接続する通信回線を利用する中古車両または中古部品の調達システムであって、
    前記購入者からその希望に係る車両または部品の特定情報を含むリクエスト情報を前記通信回線を介して受信する受信手段と、
    車両の特定情報に応じた該車両の構成部品の特定情報を含む部品構成情報が記憶された第1記憶手段と、
    廃棄予定車両についての車両の特定情報を含む廃車管理情報が記憶された第2記憶手段と、
    前記廃車管理情報の中に、前記リクエスト情報に含まれる特定情報に係る車両または部品を含む車両と合致する車両の特定情報が有るか否かを判断する判断手段と
    を備えたことを特徴とする中古車両または中古部品の調達システム。
  5. 前記通信回線に接続されたセンターを設け、
    前記センターは、前記受信手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記判断手段を備え、さらに前記判断手段により合致すると判断された廃棄予定車両の特定情報を前記排出者に送信する送信手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の中古車両または中古部品の調達システム。
  6. 前記排出者が前記生産者に前記購入者の希望に係る車両または部品を含む車両を引き渡す際に該車両に添付するための可搬性を有する情報記録媒体に、前記リクエスト情報に基づいて生成された廃棄車両からの部品の取り外しの有無または取り外すべき部品を示す取外指示情報を記録する記録手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の中古車両または中古部品の調達システム。
  7. 前記車両の特定情報は、車両固有の識別子である車台番号である請求項4,5または6に記載の中古車両または中古部品の調達システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021117933A (ja) * 2020-01-29 2021-08-10 株式会社シーパーツ 中古車部品のオークションシステムとそのプログラム
US12099977B2 (en) 2021-09-24 2024-09-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle repair support system and vehicle repair support method

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