JP2004240569A - 加工システム、差分抽出装置、cad装置、cam装置、加工方法プログラム及び可搬記憶媒体 - Google Patents

加工システム、差分抽出装置、cad装置、cam装置、加工方法プログラム及び可搬記憶媒体 Download PDF

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武 山本
Kenji Matsuoka
賢二 松岡
Naoki Kubota
直樹 窪田
Takashi Akasaka
貴志 赤坂
Hideaki Makino
秀明 牧野
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Abstract

【課題】本発明は、加工期間の短縮を可能とした加工システム及び加工方法を提供することを課題とする。
【解決手段】CAD部1は設計が途中段階で形状データ11を差分抽出部2に出力する。差分抽出部2は、各形状データ11による形状と1つ前の設計段階の形状との差分を差分データ22としてCAM部3に出力し、CAM部3はこれに基づいて数値制御プログラムを作成する。加工部4では、作成された数値制御プログラムを順次実行し加工物の加工処理を行なう。各部が並列に動作することにより、設計開始から加工物が作成されるまでの加工期間を短縮することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CAD等によって生成された3次元データに基づいて加工を行なう加工システム及び加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CAD等によって設計された3次元データから加工経路を計算して数値制御プログラムを作成し、この数値制御プログラムに基づいて切削加工処理を行なって加工物を製作するシステムでは、まずCADにより3次元の形状設計を行ない、CADによって生成された3次元データに基づいてCAMによって加工経路の計算を行って数値制御プログラムを作成し、この数値制御プログラムに基づいて数値制御加工機等の加工機によって金属やプラスチック等の被加工材を切削して加工物を作成する。
【0003】
このような加工システムに対し、従来から設計開始から加工物が完成するまでの加工期間の短縮の為に様々な提案がなされている。
例えば、特許文献1に開示されているシステムでは、ユーザ入力に基づいた荒加工条件と仕上げ加工の条件の設定や仕上げ加工経路の演算を担うメインシステムと、荒加工経路の演算を担うサブシステムとで構成し、このメインシステムとサブシステムを並列動作させることによって仕上げ加工を終了するまでの加工期間短縮と工数の低減を図っている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−304204号公報 (図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、これまで提案されているシステムや方法より、より加工期間の短縮を可能とした加工システム及び加工方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に基づく加工システムは、CAD手段によって設計された形状データに基づいて加工手段で加工を行なうことを前提として、差分抽出手段及びCAM手段を備える。
【0007】
差分抽出手段は、前記CAD手段からの第1の設計段階での形状データが示す形状と、前記第1の設計段階より前の設計段階である第2の設計段階での形状データが示す形状との差を抽出する。
前記差分抽出手段による前記差の抽出の仕方としては、例えば、前記第1の設計段階での形状データが示す形状と、前記第2の設計段階での形状データが示す形状とを形状比較して、前記差を抽出する。或いは、前記第1の設計段階までの履歴と前記第2の設計段階までの履歴とを比較して、前記差を抽出しても良い。
【0008】
また前記差分抽出手段は、前記第1の設計段階及び前記第2の設計段階での形状データが示す形状のうち形状が確定した部分のみを対象として、前記差を抽出しても良い。
CAM手段は、前記差分抽出手段によって抽出された形状の差を示す情報に基づいて、前記加工手段で加工を行なうための数値制御プログラムを作成する。
【0009】
また本発明は、加工システム、差分抽出装置、CAD装置、CAM装置、加工方法プログラム及び可搬記憶媒体もその適用範囲に含む。
本発明によれば、設計を司るCAD手段、数値制御プログラムの作成を司るCAM手段及び加工処理を司る加工手段を並列操作することが出来るので、加工物が作成されるまでの期間を短くすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本実施形態の加工システムでは、設計途中の任意の段階でその段階までの3次元データを元に数値演算プログラムの作成や被加工物に対する加工処理を進める。そして平行して設計を進め、設計の進捗に応じて変化があった部分は1つ前の状態との差分として抽出し、この差分データに基づいて数値制御プログラムを作成してゆく。
【0011】
図1は、本実施形態における加工システムの構成及び従来のシステムとの処理工程の差を示す図である。同図(a)は本実施形態の、同図(b)は従来のシステムの構成及び工程を示している。
同図(a)に示すように、本実施形態の加工システムでは、CAD部1、差分抽出部2、CAM部3及び加工部4を備えている。このCAD部1、差分抽出部2、CAM部3及び加工部4は、それぞれ独立した装置として構成しても良いし、1乃至2、3を共通の装置上に構成しても良い。またCAD部1、差分抽出部2、CAM部3及び加工部4は、同一施設内に設置されていても、異なった施設内に配置されそれぞれがネットワークを介してデータをやり取りする構成でも良い。
【0012】
CAD部1は、設計者による指示入力に基づいて加工物の3次元形状を示す形状データ11を生成する。本実施形態の加工システムでは、設計者は、設計が完成する途中の任意の段階で何度か形状データ11を生成する。図1(a)では、完成された3次元形状を示す形状3の形状データ11を生成する前に、途中段階の形状1及び形状2の形状データ11を生成している。
【0013】
差分抽出部2は、受信手段としての入力部21によってCAD部1から形状データ11を受け取り、この形状データ11と1つ前に入力された形状データ11との差分を抽出して差分データ22を生成し、これを出力手段としての出力部23によってCAM部3に出力する。同図では、形状2の形状データ11の入力に対し1つ前の形状1との差分を、また形状3の形状データ11の入力に対し1つ前の形状2との差分を抽出し、差分データ22を生成してCAM部3に出力している。尚この差分抽出部2は、図1(a)に示すようにCAD部1やCAM部3とは独立した構成としても、CAD部1若しくはCAM部3の一部として実現しても良い。
【0014】
CAM部3は、差分抽出部2から入力された差分データ22及び切削速度や方法等の種々の加工条件に基づいて加工経路計算(座標系に基づく工具の移動経路等の計算)を行ない、数値制御プログラムを作成する。加工部4は、被加工物に対して加工処理を行なう数値制御加工機等の機器であり、CAM部3からの数値制御プログラムに基づいて被加工物に対して切削加工を行なう。
【0015】
図1(a)と同図(b)を比較すると、従来のシステムでは、まずCAD部11によって設計処理を行ない、設計が完成するとCAM部12によって加工経路の計算を行って数値制御プログラムを作成し、数値制御プログラムの作成が完了した後に加工物の加工処理を行なうという工程を取る。
【0016】
それに対し本実施形態の加工システムでは、設計者による設計が完成する前に、設計途中の任意の段階で形状データ11を生成する。そしてこの形状データ11と1つ前の設計段階の形状データ11との差分データ22(一番最初は形状データ11そのもの)に基づいて数値制御プログラムを作成し、加工部4によってこれらの数値制御プログラムを順次実行して加工処理を行なう。この間、設計者は、残りの設計を進めてゆく。よって、設計処理、数値制御プログラム作成のための加工経路の演算、及び加工処理が並列実行される。
【0017】
図1(a)においては、まず形状1まで設計が進んだ状態で形状データ11を生成する。この形状1の形状データ11に基づいてCAM部3や加工部4が数値制御プログラムの作成処理や、加工処理を行っている間に、設計を平行して進め、形状2まで設計が進んだ状態で形状データ11を生成する。この形状2の形状データ11から差分抽出部2が、形状1との差分を抽出し、この差分データ22に基づいてCAM部3や加工部4が数値制御プログラムの作成処理や、加工処理を行なう。そしてこの間に、設計者は設計を平行して進め、最終形状3まで設計が進み設計処理が完了すると形状データ11を生成し、差分抽出部2はこの形状データ11から形状3と形状2の差分を抽出し、この差分データ22に基づいてCAM部3や加工部4が数値制御プログラムの作成処理や、加工処理を行なって加工物を完成させる。
【0018】
このように、本実施形態のシステムでは、設計処理、数値制御プログラム作成の為の加工経路の計算及び加工処理を並列に実行することが出来るので設計開始から加工物の完成までの期間を短縮することができる。また特許文献1のシステムでは、荒加工まで設計が完了し、数値制御プログラムの作成が完了するまで、加工処理を開始できないが、本実施形態におけるシステムでは、荒加工が完了するより前の任意の段階まで設計が完了していれば、次の段階の処理を開始することが出来、その分期間を短縮することができる。
【0019】
次に本実施形態のシステムによる処理工程の詳細を説明する。
図2は第1の実施形態の処理工程を示すフローチャートである。
第1の実施形態では、設計処理、数値制御プログラム生成処理及び加工処理を並列実行する。
【0020】
図2において、まずステップS1として、設計者が設計を開始し、CAD部1で加工物の3次元形状を入力してゆく。この時、設計者は設計が確定した部分と未確定と部分を色分けしたり模様や印を付ける等何らかの形で区別しても良い。そして設計が適当な段階まで設計が進捗すると形状データ11を生成し差分抽出部2に出力する。
【0021】
次にステップS2として、差分抽出分2によって、この形状データ11と1つ前の形状データ11との形状差を抽出して差分データ22を生成し、CAM部3に出力する(ステップS3)。尚一番初めの形状データ11の場合には、その形状データ11が差分データ22となる。
【0022】
次にステップS4として、CAM部3ではCAM編集作業として、工具回転数、送り速度、切り込み量など加工処理に使用する工具に対する設定や種々の加工条件を設定する作業を行ない、これらの設定条件を考慮して差分データを元に加工経路を計算して数値制御プログラムを作成する(ステップS5)。
【0023】
そして数値制御プログラムを元にステップS6として、加工部4において被加工物に対して加工処理を開始する。
そして、ステップS1で生成された形状データ11による形状が最終形状でなければ(ステップS7、N)、ステップS1に処理を戻して設計の続きを入力し、ステップS1で形状データ11による形状が最終形状であれば(ステップS7、Y)、処理を終了する。
【0024】
尚図2のフローチャートに示した各処理ステップは、前の処理ステップが完了してから次の処理ステップが開始されるのでは無く、ステップS1、S2とS3、S4とS5、及びS6はそれぞれ並列して処理が実行され、これによって完成までの期間が短縮される。
【0025】
またこの第1の実施形態では、適宜な進捗段階でうまく形状データ11を生成すれば、設計が進むのとほぼ同じ速度で被加工物に対する加工処理が進むようにすることができる。そしてこの場合、設計完了とほぼ同じに被加工物に対する加工処理が完了することになる。よって、従来のシステムのように、設計が完了するまで、加工処理に移れないものや、特許文献1のシステムのように、荒加工まで設計が完了するまで加工処理に移ることが出来ないものより、設計開始から、加工処理が完了するまでの期間を短くすることができる。
【0026】
次に本実施形態におけるシステムの処理工程の第2の実施形態を説明する。
第1の実施形態の処理工程の場合、設計が進んでいくに従って形状が小さくなってゆく場合には有効であるが、肉を盛ったりする等形状が大きくなる方向に設計変更がある場合、途中まで加工処理が進んでいた加工物を破棄して、加工処理をやり直さなければならない。
【0027】
第2の実施形態は、このような場合にも対処可能としたものである。
図3は第2の実施形態の処理工程を示すフローチャートである。
第2の実施形態では、設計処理及び数値制御プログラム生成処理を先行して行ない、設計が最終的に完了した後に加工処理を行なう。
【0028】
図3のステップS11〜S15までの処理は、図2のステップS1〜S5までの処理と同じなので、説明は省略する。
第2の実施形態では、ステップS15で数値制御プログラムを作成しても、加工処理には取り掛からない。数値制御プログラムを作成しても、ステップS11で生成された形状データ11による形状が最終形状でなければ(ステップS16、N)、ステップS11に処理を戻して設計の続きを入力し、ステップS11〜S16の処理を繰り返す。そして、ステップS11で生成された形状データ11による形状が最終形状であれば(ステップS16、Y)、ステップS17として、加工部4において、ステップS15で作成された複数の数値制御プログラムを順番に実行して、被加工物に対して加工処理を行なう。
【0029】
このように第2の実施形態では、設計処理、数値制御プログラムの作成処理を並列実効することが出来るので、設計が進んだ分だけ数値制御プログラムが作成され、設計完了とほぼ同じに数値制御プログラムの作成が完了する。従って、その分加工物の完成までの期間を短縮することができる。また最終形状が確定してから加工処理に取り掛かるので、設計途中で肉を盛る等形状が大きくなる方向に設計変更が生じても、数値制御プログラムを作成し直すことによって対応することができる。
【0030】
尚図3に示した処理及び上記説明では、設計が完了し、最後の数値制御プログラムの作成が完了した時点で加工部4による処理に移行しているが、ステップS11で最終的に設計が完了した時点で、ステップS12〜S15までの数値制御プログラム作成までの処理とステップS17の加工処理を並列に実行しても良い。或いは設計が完了する前の時点であっても、この先の設計で形状が大きくなる方向に変更が生じることは無いと分かった時点で、既に作成されている数値制御プログラムによって加工部4による加工処理を並列実行しても良い。
【0031】
図4は、差分抽出部2による各設計段階での形状と1つ前の設計段階の形状との形状の差分抽出処理の例を示す図である。
差分抽出部2による、差分の抽出の仕方は様々な方法が考えられるが、その一例として形状比較による方法と、履歴情報を用いる方法を示す。
【0032】
図4(a)は、各設計段階の形状データ11による形状を比較することによって差分を抽出する例を示しており、何も加工を加えていない素材のままの形状0から順に形状1、形状2、そして最終形状である形状3と設計が進捗したものとする。尚図4では比較の結果及び新たに加工を行なう部分を黒塗りで示している。
【0033】
差分抽出部2は、CAD部1から形状1の形状データ11が入力されると、この形状データ11によって示される形状1の形状31−1と形状0の形状(被加工物となる素材の形状)31−0を形状比較し、異なる部分を差分として抽出する。同図(a)では黒塗りで示した部分32−1が差分となり、切削加工を行なう部分となる。差分抽出部2は、この部分を差分データ22として抽出してCAM部3に出力し、CAM部3ではこの差分データ22を元に経路計算を行なって、部分32−1を切削する数値制御プログラムを作成する。
【0034】
次にCAD部1から形状2の形状データ11が入力されていると、差分抽出部2はこの形状データ11による形状31−2と、メモリに記憶しておいた形状1の形状データ11による形状31−1とを形状比較し、その形状の異なる部分32−2を抽出して差分データ22を生成する。CAM部3では、この差分データ22を用いて部分32−2を切削する数値制御プログラムを作成し、加工部4では、1つ前の数値制御プログラムによる加工が完了したら、この数値制御プログラムを用いて加工を開始する。
【0035】
以降同様にCAD部1から形状3の形状データ11が入力されると、1つ前の形状データ11による形状31−2と形状比較して異なる部分32−3を抽出することにより差分データ22を生成してこれをCAM部3に出力し、CAM部3ではこの差分データ22から数値制御プログラムを作成する。
【0036】
次に、差分抽出部2による差分の抽出の仕方として、CAD部1の履歴情報を用いた場合を図4(b)を用いて説明する。
設計処理において、設計者がCAD部1の表示画面上をポインティングデバイスで指示入力する等の形で設計者が加工物の形状を入力してゆくと、CAD部1は設計者の指示操作を履歴情報として記憶する。例えば図4(b)では、形状1を設計するに当たり設計者は、順番に直方体押し出し1、直方体押し出し2、直方体押し出し3と指示操作を行なっており、CAD部1はこれを履歴情報として記憶している。そして差分抽出部2では、この履歴情報を形状データ11として受け取り、1つ前の形状データ11(履歴情報)と比較して、新たに加わっている履歴情報を元に差分を抽出する。
【0037】
例えば形状1の履歴情報と形状2の履歴情報を比較すると形状1の状態から図中網がけで示した押し出しカット1及び押し出しカット2の2つの指示操作が行なわれて形状2が設計されていることが分かる。従って形状2と形状1との差分は、この2つの指示操作分による形状の変化であることが分かる。
【0038】
差分抽出部2は、この押し出しカット1及び押し出しカット2の2つの指示操作に対応する形状データを差分データ22としてCAM部3に出力し、CAM部3では、この差分データ22を元にして経路計算を行って数値制御プログラムを作成する。
【0039】
図4(b)の例では、形状1の履歴情報からは履歴直方体押し出し1、直方体押し出し2、直方体押し出し3に基づいて差分データ22が生成され、これに基づいて素材の形状から33−1部分を切削する為の経路が指示された数値制御プログラムが、形状2の履歴情報からは、履歴押し出しカット1及び押し出しカット2に基づく差分データ22が生成され、これに基づいて形状1から33−2部分を切削する為の経路が指示された数値制御プログラムが、形状3の履歴情報からは、履歴押し出しカット3に基づく差分データ22が生成され、これに基づいて形状2から33−3部分を切削する為の経路が指示された数値制御プログラムが作成される。
【0040】
図5は、本実施形態の加工システムを情報処理システム上でプログラムを実行して実現した場合の情報処理システムの環境図である。
同図のシステムは、CPU41、各プログラムのワークエリアとなる主記憶装置42、各プログラムやデータベースが記録されるハードディスク等の補助記憶装置43、ディスプレイ、キーボード等の入出力装置(I/O)44、モデムやネットワーク接続装置45及びディスク、磁気テープなどの可搬記憶媒体から記憶内容を読み出す媒体読取り装置46を有し、これらが互いにバス48により接続される構成を備えている。
【0041】
これまで説明してきたシステムで行われる各種機能をソフトウエアによって実現した場合、CPU41が主記憶装置42や補助記憶装置43上のプログラムに基いて、主記憶装置42をワークエリアとして、主記憶装置42若しくは補助記憶装置43上に記憶された各種閾値や条件値等のデータを読み出して実現する。
【0042】
図5の情報処理システムでは、媒体読取り装置46により磁気テープ、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO等の記憶媒体47に記憶されているプログラム、データを読み出し、これを主記憶装置42または補助記憶装置43にダウンロードする。そして本実施形態による各処理は、CPU41がこのプログラムやデータを実行することにより、ソフトウエア的に実現させることが出来る。
【0043】
また、図5の情報処理システムでは、フレキシブルディスク等の記憶媒体47を用いてアプリケーションソフトの交換が行われる場合がある。よって、本発明は、加工システム及び加工方法に限らず、コンピュータにより使用されたときに、上述した本発明の実施形態の機能をコンピュータに行わせるためのプログラムやプログラムを記憶したコンピュータ読み出し可能な記憶媒体47として構成することもできる。
【0044】
この場合、「記憶媒体」には、例えば図6に示されるように、CD−ROM、フレキシブルディスク(あるいはMO、DVD、リムーバブルハードディスク等であってもよい)等の媒体駆動装置57に脱着可能な可搬記憶媒体56や、ネットワーク回線53経由で送信される外部の装置(サーバ等)内の記憶手段(データベース等)52、あるいはコンピュータ51の本体54内のメモリ(RAM又はハードディスク等)55等が含まれる。可搬記憶媒体56や記憶手段(データベース等)52に記憶されているプログラムは、本体54内のメモリ(RAM又はハードディスク等)55にロードされて、実行される。
【0045】
尚上記説明では、差分抽出部2は各設計段階の形状の差異を抽出して差分データを生成していたが、前の設計段階から新たに形状が確定した部分を抽出して差分データを生成するようにしても良い。この場合には、設計者はCAD部における設計段階で、形状が決定した部分と未決定な部分を色を変えたり模様や印を付ける等何らかの方法にとって区別しておき、差分抽出部2は形状が確定した部分のみを対象として形状の差異を抽出する。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、これまでより設計開始から加工物が作成されるまでの加工期間を短縮することができ、ひいてはリードタイムを短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における加工システムの構成及び従来のシステムとの処理工程の差を示す図である。
【図2】第1の実施形態の処理工程を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施形態の処理工程を示すフローチャートである。
【図4】差分抽出部による差分抽出処理の例を示す図である。
【図5】情報処理システムのシステム環境図である。
【図6】媒体例を示す図である。
【符号の説明】
1 CAD部
2 差分抽出部
3 CAM部
4 加工部
11 形状データ
21 入力部
22 差分データ
23 出力部
41 CPU
42 主記憶装置
43 補助記憶装置
44 入出力装置
45 ネットワーク接続装置
46 媒体読取装置
47 記憶媒体
48 バス
51 情報処理装置
52 記憶手段
53 ネットワーク回線
54 本体
55 メモリ
56 可搬記憶媒体
57 媒体駆動装置

Claims (10)

  1. CAD手段によって設計された形状データに基づいて加工手段で加工を行なう加工システムにおいて、
    前記CAD手段からの第1の設計段階での形状データが示す形状と、前記第1の設計段階より前の設計段階である第2の設計段階での形状データが示す形状との差を抽出する差分抽出手段と、
    前記差分抽出手段によって抽出された形状の差を示す情報に基づいて、前記加工手段で加工を行なうための数値制御プログラムを作成するCAM手段と、
    を備えることを特徴とする加工システム。
  2. 加工物の形状が設計されるCAD部から、第1の設計段階での形状データを受け取る受信手段と、
    前記第1の設計段階での形状データが示す形状と、前記第1の設計段階より前の設計段階である第2の設計段階での形状データが示す形状との差を抽出する差分抽出手段と、
    前記差を示す差分データを、加工物の加工を行なうための数値制御プログラムを作成するCAM部に出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする差分抽出装置。
  3. 設計者の入力指示に基づいて加工物の形状データを、設計が進捗するに従い複数作成する形状データ作成手段と、
    第1の設計段階での形状データが示す形状と、前記第1の設計段階より前の設計段階である第2の設計段階での形状データが示す形状との差を抽出する差分抽出手段と、
    前記差を示す差分データを、加工物の加工を行なうための数値制御プログラムを作成するCAM部に出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とするCAD装置。
  4. 加工物の形状が設計されるCAD部から、第1の設計段階での形状データを受け取る受信手段と、
    前記第1の設計段階での形状データが示す形状と、前記第1の設計段階より前の設計段階である第2の設計段階での形状データが示す形状との差を抽出する差分抽出手段と、
    前記差分抽出手段によって抽出された形状の差を示す情報に基づいて、加工物の加工を行なうための数値制御プログラムを作成する数値制御プログラム作成手段と、
    を備えることを特徴とするCAM装置。
  5. 請求項1に記載の加工システム、請求項2に記載の差分抽出装置、請求項3に記載のCAD装置又は請求項4に記載のCAM装置であって、
    前記差分抽出手段は、前記第1の設計段階での形状データが示す形状と、前記第2の設計段階での形状データが示す形状とを形状比較して、前記差を抽出することを特徴とする。
  6. 請求項1に記載の加工システム、請求項2に記載の差分抽出装置、請求項3に記載のCAD装置又は請求項4に記載のCAM装置であって、
    前記差分抽出手段は、前記第1の設計段階までの履歴と前記第2の設計段階までの履歴とを比較して、前記差を抽出することを特徴とする。
  7. 請求項1に記載の加工システム、請求項2に記載の差分抽出装置、請求項3に記載のCAD装置又は請求項4に記載のCAM装置であって、
    前記差分抽出手段は、前記第1の設計段階及び前記第2の設計段階での形状データが示す形状のうち形状が確定した部分のみを対象として、前記差を抽出することを特徴とする。
  8. CAD部によって設計された形状を示す形状データに基づいて加工物の加工を行なう加工方法において、
    前記CAD部による第1の設計段階での形状データが示す形状と、前記第1の設計段階より前の設計段階である第2の設計段階での形状データが示す形状との差を抽出し、
    前記抽出された形状の差に基づいて、加工物の加工を行なうための数値制御プログラムを作成することを特徴とする加工方法。
  9. CAD部によって設計された形状を示す形状データに基づいて加工物の加工を行なう為の数値制御プログラムを生成する情報処理装置によって使用されたとき、
    前記CAD部による第1の設計段階での形状データが示す形状と、前記第1の設計段階より前の設計段階である第2の設計段階での形状データが示す形状との差を抽出し、
    前記抽出された形状の差に基づいて、加工物の加工を行なうための数値制御プログラムを作成する
    ことを前記情報処理装置に実行させるプログラム。
  10. CAD部によって設計された形状を示す形状データに基づいて加工物の加工を行なう為の数値制御プログラムを生成する情報処理装置によって使用されたとき、
    前記CAD部による第1の設計段階での形状データが示す形状と、前記第1の設計段階より前の設計段階である第2の設計段階での形状データが示す形状との差を抽出し、
    前記抽出された形状の差に基づいて、加工物の加工を行なうための数値制御プログラムを作成する
    ことを前記情報処理装置に実行させるプログラムを記憶した前記情報処理装置が読み出し可能な可搬記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103728921A (zh) * 2012-10-12 2014-04-16 发那科株式会社 具备数值控制程序生成功能的电火花线切割机
JP7324085B2 (ja) 2019-08-09 2023-08-09 ファナック株式会社 加工プログラム生成支援装置

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