JP2004239705A - 被写体距離検出装置および該被写体距離検出装置を備えたカメラ - Google Patents
被写体距離検出装置および該被写体距離検出装置を備えたカメラ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】短い演算時間で被写体距離検出を可能にした被写体距離検出装置を提供する。
【解決手段】被写体からの光束を、被写体距離検出用の撮影画面に対して十分に広い視野を有する一対の受光素子アレイにより受光し、該一対の受光素子アレイから出力される二系統の画像情報に基づき被写体距離を検出する被写体距離検出装置において、前記一対の受光素子アレイから出力される二系統の画像情報のズレ量を演算する第一ズレ量演算手段(Δdズレ量演算回路22)と、該第一ズレ量演算手段の演算結果に基き、前記一対の受光素子アレイの微小部分におけるズレ量を演算する第二ズレ量演算手段(Δeズレ量演算回路23)とを備え、前記第一ズレ量演算手段が演算した第一ズレ量と第二ズレ量演算手段が演算した第二ズレ量に基づき、被写体距離を演算する。
【選択図】 図2
【解決手段】被写体からの光束を、被写体距離検出用の撮影画面に対して十分に広い視野を有する一対の受光素子アレイにより受光し、該一対の受光素子アレイから出力される二系統の画像情報に基づき被写体距離を検出する被写体距離検出装置において、前記一対の受光素子アレイから出力される二系統の画像情報のズレ量を演算する第一ズレ量演算手段(Δdズレ量演算回路22)と、該第一ズレ量演算手段の演算結果に基き、前記一対の受光素子アレイの微小部分におけるズレ量を演算する第二ズレ量演算手段(Δeズレ量演算回路23)とを備え、前記第一ズレ量演算手段が演算した第一ズレ量と第二ズレ量演算手段が演算した第二ズレ量に基づき、被写体距離を演算する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体距離検出装置に関し、特に、広範囲な被写体に対し、短い演算時間で被写体距離検出を可能にした被写体距離検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被写体との距離を自動的に検出する被写体距離検出の方式の1つとして、被写体から受ける光を利用するいわゆるパッシブ方式がある。このパッシブ方式では、被写体までの距離や合焦状態からのズレ量を検出するために、被写体の映像をそれぞれ多数個の光センサからなる1対の受光素子(イメージセンサ)に受け、1対の受光素子上の映像の相対的な位置関係を電子的に検出することが一般に行なわれる。
【0003】
ここで、従来の被写体距離検出装置の原理を、図に基いて説明する。
図5は被写体距離検出装置の原理説明図、図6は左右の受光素子アレイの出力例を示す図であって、(A)は左右の受光素子アレイの出力を別個に示した図、(B)は該出力を重ねて示した図である。
【0004】
図5に記載された符号について説明すると、101は被写体、102Lは左測距レンズ、102Rは右測距レンズ、103Lは左受光素子アレイ、103Rは右受光素子アレイである。左受光素子アレイ103Lと右受光素子アレイ103Rとは、一対の受光素子アレイである。
また、Lは被写体距離、fは焦点距離、Bは測距レンズ間隔(基線長)、Δdは一対の受光素子アレイにより得られる被写体像の受光素子アレイ上での位相差(ズレ量)である(後述)。
【0005】
図5において、被写体距離Lは、
L=B・f/Δd・・・(式1)
により算出される。
【0006】
図5,図6(A),(B)に示すように、左受光素子アレイ103Lは、例えばCCDからなる複数個の受光素子L1〜LNが、左測距レンズ102Lの光軸104Lと直交するように整列されたラインセンサとして構成される。右受光素子アレイ103Rの場合も、同様に複数個の受光素子R1〜RNが、右測距レンズ102Rの光軸104Rと直交するように整列されたラインセンサとして構成される。
【0007】
従って、被写体101からの光束が一対の測距レンズ102L,102Rに入射すると、左受光素子アレイ103L,右受光素子アレイ103R上にそれぞれ光学像を作ることになり、受光素子R1〜RN,L1〜LNから得られる出力は、被写体距離Lに応じて位相が異なる波形となる。この位相差が前記Δdである(図6(B)参照)。
【0008】
焦点距離fと測距レンズ間隔Bは、被写体距離検出装置において固定値なので、左右受光素子アレイ102L,102Rの出力の位相差Δdを求めることにより、前記「式1」を用いて被写体101までの距離Lが検出される。
ここに、前記位相差Δdは、左右受光素子アレイの出力を相対的にシフトし、シフトされた両画像の一致度を表すデータから、一致度の相対的シフト量に対する関数を導き出し、得られる離散的関数から補間的に極小値を推定して求める。
【0009】
このようにして得られた位相差Δdから被写体距離が検出される。即ち、位相差Δdの演算に用いる受光素子の部位を移動させ、移動された部位毎に位相差Δdを演算することにより、被写体距離検出装置の正面外の被写体に対する距離検出を行う(特許文献1)。
【0010】
【特許文献1】
特許第2676953号公報、第1ページ〜第2ページ、図8,図9
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の被写体距離検出装置を用いて被写体距離を検出する場合には、図7に示すように、遠近の被写体(近くの人間101aと遠方の森101b)が混合されていることがある。
【0012】
この混合された場合には、図8に示すように、左右の受光素子アレイ103L,103Rの出力(左出力カーブ106L,右出力カーブ106R)の位相差Δdは、受光素子アレイ全体に渡って一様にはならず、対応する被写体像の部位によって異なる。なお、図8において、左右の出力カーブ106L,106Rの大きい山が森101bによる出力であり、小さい山が人間101aによる出力である。
【0013】
従って、従来の被写体距離検出装置により広画角に対応する被写体距離検出を行うに為には、受光素子アレイ上の被写体距離検出範囲を複数に分割し、分割された被写体距離検出範囲ごとに複数回の位相差(ズレ量)の演算を繰り返し行わなければならず、演算時間の長大化が避けられないという問題点がある。
【0014】
そこで本発明の課題は、広範囲な被写体に対し、短い演算時間で被写体距離検出を可能にした被写体距離検出装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1の発明は、被写体からの光束を、被写体距離検出用の撮影画面に対して十分に広い視野を有する一対の受光素子アレイにより受光し、該一対の受光素子アレイから出力される二系統の画像情報に基づき被写体距離を検出する被写体距離検出装置において、
前記一対の受光素子アレイから出力される二系統の画像情報のズレ量を演算する第一ズレ量演算手段(Δdズレ量演算回路22)と、
該第一ズレ量演算手段の演算結果に基き、前記一対の受光素子アレイの微小部分におけるズレ量を演算する第二ズレ量演算手段(Δeズレ量演算回路23)とを備え、
前記第一ズレ量演算手段が演算した第一ズレ量と第二ズレ量演算手段が演算した第二ズレ量に基づき、被写体距離を演算する構成としてある。
【0016】
このようにすれば、第一ズレ量演算手段により先ず二系統の画像情報のズレ量である第一ズレ量(図6(B)、Δd)を求め、次に画面の局所的なズレ量である第二ズレ量(図3、Δe)を求めているので、画面上の該当箇所の被写体距離を第一ズレ量と第二ズレ量とから演算することができる。従って、従来のごとく撮影画面内の広範囲にわたる被写体距離を検出する為に、受光素子アレイ上の被写体距離検出範囲を複数に分割し、分割された被写体距離検出範囲ごとに複数回のズレ量Δdの演算を行うことなく、ズレ量Δdの演算を一度だけ行えばよい。よって、短い演算時間で被写体距離検出が可能となる。
【0017】
また、請求項2では、請求項1記載の被写体距離検出装置において、
前記第二ズレ量演算手段は、微係数を用いる演算手段である構成としてある。このようにすれば、第二ズレ量演算手段は微係数を用いているので、演算が簡単であり、高速という効果がある。
【0018】
また、請求項3では、請求項1記載の被写体距離検出装置において、
前記第二ズレ量演算手段は、高次式を用いる演算手段である構成としてある。このようにすれば、第二ズレ量演算手段は高次式近似を用いているので、演算精度が高く距離検出制度が高いという効果がある。
【0019】
また、請求項4では、カメラに、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の被写体距離検出装置を備えた構成としてある。
このようにすれば、カメラに備えた被写体距離検出装置で被写体距離を検出する場合に、短い演算時間で被写体距離検出が可能となり、また高精度の被写体距離を演算できるので、カメラの使い勝手が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は本実施形態を適用したカメラの外観斜視図、図2は本実施形態のブロック図、図3は左右受光素子出力に関連する図であって、(A)は左右受光素子出力を重ね合わせた図、(B)は左右受光素子出力の位相差(Δe)を示す図、図4は本実施形態の動作フローチャートである。
なお、既に説明済みの部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
【0021】
図1に示すように、本実施形態の被写体距離検出装置DDを適用したカメラCAは、カメラボディ11に、被写体距離検出装置DDと、撮影レンズ12と、シャッターボタン13と、ファインダー14と、ストロボ15とを備えてなる。
【0022】
図2に示すように、被写体距離検出装置DDは、左右の測距レンズ102L,102Rと、左右の受光素子アレイ103L,103Rとを備える。更に被写体距離検出装置DDは、左受光素子制御回路21Lと、右受光素子制御回路21Rと、Δdズレ量演算回路22と、Δeズレ量演算回路23と、合焦駆動量演算回路24と、合焦駆動制御回路25とを備える。
【0023】
左受光素子制御回路21Lは、左受光素子アレイ103Lの出力データ(図8の左図参照)を取り込む制御を行う。
右受光素子制御回路21Rは、右受光素子アレイ103Rの出力データ(図8の右図参照)を取り込む制御を行う。
Δdズレ量演算回路22は、従来技術で説明した方法により(本明細書の段落番号0008〜0009、および特許文献1)、位相差(ズレ量)Δdを演算して求める。
【0024】
Δeズレ量演算回路23は、次に説明する位相差(ズレ量)Δeを演算する。位相差Δeは、図3(A),(B)に示すように、左右受光素子アレイ103L,103Rの一方、例えば左受光素子アレイ103Lを参照受光素子アレイとする。即ち、左出力カーブ106Lを参照する。
【0025】
そして、左出力カーブ106Lの位相がX=X0の出力がY=YLである時、右出力カーブ106Rの位相X=X0における微係数Kを傾きにもつ前記位相X=X0における出力Y=YRを通る直線の出力値が、Y=YLの時の値X=X1との差として計算する。
即ち、Δe=X1−X0…(式2)
となる。
なお、ここでX1の推定には高次式近似を用いる方法もある。
【0026】
合焦駆動量演算回路24は、被写体距離Lの演算を行う。即ち、受光素子アレイの特定部位に対応する被写体距離Lは、この特定部位の前記位相差Δdからの更なる位相差Δeを加えた(Δd+Δe)を位相差として「式1」に代入した「式3」により検出できる。
L=B・f/(Δd+Δe)・・・(式3)
【0027】
この「式3」によれば局所的なズレ量はΔeから得られるので、Δdの演算が一回で済むことになり、従来技術のように「受光素子アレイ上の被写体距離検出範囲を複数に分割し、分割された被写体距離検出範囲ごとに複数回の位相差(ズレ量)の演算を繰り返し行う」ことが不要となる。従って、被写体距離の演算に要する時間を短縮できる。
合焦駆動制御回路25は、合焦駆動量演算回路24の演算結果に基き、図示省略の駆動装置により撮影レンズ12(図1)の合焦駆動を行う。
【0028】
次に本実施形態の動作を、図4を参照しつつ説明する。
図4に示すように、左受光素子制御回路21Lおよび右受光素子制御回路21Rにより左受光素子アレイ103Lおよび右受光素子アレイ103Rの出力データを取り込み(ステップS1)、Δdズレ量演算回路22により特定部位の位相差Δdのズレ量を演算する(ステップS2)。
【0029】
次いで、Δeズレ量演算回路23により位相差Δeのズレ量を演算し(ステップS3)、合焦駆動量演算回路24により合焦駆動量の演算を行う(ステップS4)。そして、最後に合焦駆動制御回路25により撮影レンズ12の合焦駆動を行う(ステップS5)。
【0030】
なお、本発明は、銀塩式カメラだけではなく、デジタルカメラにも適用可能であるのは、勿論である。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の効果を発揮することができる。
請求項1記載の発明によれば、第一ズレ量Δdだけずらした後の出力波形から第二ズレ量Δeを演算するので、ズレ量Δdの演算を一度だけ行えばよい。従って、短い演算時間で被写体距離検出が可能となる。
【0032】
請求項2記載の発明によれば、Δeの演算が直線近似なので、演算が容易で高速という効果がある。
請求項3記載の発明によれば、Δeの演算が高精度なので、距離検出が高精度に行えるという効果がある。
【0033】
請求項4の発明によれば、カメラに備えた被写体距離検出装置で被写体距離を検出する場合に、短い演算時間で被写体距離検出が可能となり、また高精度の被写体距離を演算できるので、カメラの使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を適用したカメラの外観斜視図である。
【図2】同実施形態の制御系のブロック図である。
【図3】同実施形態における、左右受光素子出力に関連する図であって、(A)は左右受光素子出力を重ね合わせた図、(B)は左右受光素子出力の位相差を示す図である。
【図4】同本実施形態の動作フローチャートである。
【図5】従来の被写体距離検出装置の原理説明図である。
【図6】従来の被写体距離検出装置における左右の受光素子アレイの出力例を示す図であって、(A)は左右の受光素子アレイの出力を別個に示した図、(B)は該出力を重ねて示した図である。
【図7】被写体に遠近が混合する場合を示す概念図である。
【図8】左右の受光素子アレイの出力の位相差が、受光素子アレイ全体に渡って一様にはならず、対応する被写体像の部位によって異なる様子を示す図である。
【符号の説明】
CA…カメラ
DD…被写体距離検出装置
11…カメラボディ
12…撮影レンズ
13…シャッターボタン
14…ファインダー
15…ストロボ
21L…左受光素子制御回路
21R…右受光素子制御回路
22…Δdズレ量演算回路
23…Δeズレ量演算回路
24…合焦駆動量演算回路
25…合焦駆動制御回路
101…被写体
101a…人間
101b…森
102L…左測距レンズ
102R…右測距レンズ
103L…左受光素子アレイ
103R…右受光素子アレイ
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体距離検出装置に関し、特に、広範囲な被写体に対し、短い演算時間で被写体距離検出を可能にした被写体距離検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被写体との距離を自動的に検出する被写体距離検出の方式の1つとして、被写体から受ける光を利用するいわゆるパッシブ方式がある。このパッシブ方式では、被写体までの距離や合焦状態からのズレ量を検出するために、被写体の映像をそれぞれ多数個の光センサからなる1対の受光素子(イメージセンサ)に受け、1対の受光素子上の映像の相対的な位置関係を電子的に検出することが一般に行なわれる。
【0003】
ここで、従来の被写体距離検出装置の原理を、図に基いて説明する。
図5は被写体距離検出装置の原理説明図、図6は左右の受光素子アレイの出力例を示す図であって、(A)は左右の受光素子アレイの出力を別個に示した図、(B)は該出力を重ねて示した図である。
【0004】
図5に記載された符号について説明すると、101は被写体、102Lは左測距レンズ、102Rは右測距レンズ、103Lは左受光素子アレイ、103Rは右受光素子アレイである。左受光素子アレイ103Lと右受光素子アレイ103Rとは、一対の受光素子アレイである。
また、Lは被写体距離、fは焦点距離、Bは測距レンズ間隔(基線長)、Δdは一対の受光素子アレイにより得られる被写体像の受光素子アレイ上での位相差(ズレ量)である(後述)。
【0005】
図5において、被写体距離Lは、
L=B・f/Δd・・・(式1)
により算出される。
【0006】
図5,図6(A),(B)に示すように、左受光素子アレイ103Lは、例えばCCDからなる複数個の受光素子L1〜LNが、左測距レンズ102Lの光軸104Lと直交するように整列されたラインセンサとして構成される。右受光素子アレイ103Rの場合も、同様に複数個の受光素子R1〜RNが、右測距レンズ102Rの光軸104Rと直交するように整列されたラインセンサとして構成される。
【0007】
従って、被写体101からの光束が一対の測距レンズ102L,102Rに入射すると、左受光素子アレイ103L,右受光素子アレイ103R上にそれぞれ光学像を作ることになり、受光素子R1〜RN,L1〜LNから得られる出力は、被写体距離Lに応じて位相が異なる波形となる。この位相差が前記Δdである(図6(B)参照)。
【0008】
焦点距離fと測距レンズ間隔Bは、被写体距離検出装置において固定値なので、左右受光素子アレイ102L,102Rの出力の位相差Δdを求めることにより、前記「式1」を用いて被写体101までの距離Lが検出される。
ここに、前記位相差Δdは、左右受光素子アレイの出力を相対的にシフトし、シフトされた両画像の一致度を表すデータから、一致度の相対的シフト量に対する関数を導き出し、得られる離散的関数から補間的に極小値を推定して求める。
【0009】
このようにして得られた位相差Δdから被写体距離が検出される。即ち、位相差Δdの演算に用いる受光素子の部位を移動させ、移動された部位毎に位相差Δdを演算することにより、被写体距離検出装置の正面外の被写体に対する距離検出を行う(特許文献1)。
【0010】
【特許文献1】
特許第2676953号公報、第1ページ〜第2ページ、図8,図9
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の被写体距離検出装置を用いて被写体距離を検出する場合には、図7に示すように、遠近の被写体(近くの人間101aと遠方の森101b)が混合されていることがある。
【0012】
この混合された場合には、図8に示すように、左右の受光素子アレイ103L,103Rの出力(左出力カーブ106L,右出力カーブ106R)の位相差Δdは、受光素子アレイ全体に渡って一様にはならず、対応する被写体像の部位によって異なる。なお、図8において、左右の出力カーブ106L,106Rの大きい山が森101bによる出力であり、小さい山が人間101aによる出力である。
【0013】
従って、従来の被写体距離検出装置により広画角に対応する被写体距離検出を行うに為には、受光素子アレイ上の被写体距離検出範囲を複数に分割し、分割された被写体距離検出範囲ごとに複数回の位相差(ズレ量)の演算を繰り返し行わなければならず、演算時間の長大化が避けられないという問題点がある。
【0014】
そこで本発明の課題は、広範囲な被写体に対し、短い演算時間で被写体距離検出を可能にした被写体距離検出装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1の発明は、被写体からの光束を、被写体距離検出用の撮影画面に対して十分に広い視野を有する一対の受光素子アレイにより受光し、該一対の受光素子アレイから出力される二系統の画像情報に基づき被写体距離を検出する被写体距離検出装置において、
前記一対の受光素子アレイから出力される二系統の画像情報のズレ量を演算する第一ズレ量演算手段(Δdズレ量演算回路22)と、
該第一ズレ量演算手段の演算結果に基き、前記一対の受光素子アレイの微小部分におけるズレ量を演算する第二ズレ量演算手段(Δeズレ量演算回路23)とを備え、
前記第一ズレ量演算手段が演算した第一ズレ量と第二ズレ量演算手段が演算した第二ズレ量に基づき、被写体距離を演算する構成としてある。
【0016】
このようにすれば、第一ズレ量演算手段により先ず二系統の画像情報のズレ量である第一ズレ量(図6(B)、Δd)を求め、次に画面の局所的なズレ量である第二ズレ量(図3、Δe)を求めているので、画面上の該当箇所の被写体距離を第一ズレ量と第二ズレ量とから演算することができる。従って、従来のごとく撮影画面内の広範囲にわたる被写体距離を検出する為に、受光素子アレイ上の被写体距離検出範囲を複数に分割し、分割された被写体距離検出範囲ごとに複数回のズレ量Δdの演算を行うことなく、ズレ量Δdの演算を一度だけ行えばよい。よって、短い演算時間で被写体距離検出が可能となる。
【0017】
また、請求項2では、請求項1記載の被写体距離検出装置において、
前記第二ズレ量演算手段は、微係数を用いる演算手段である構成としてある。このようにすれば、第二ズレ量演算手段は微係数を用いているので、演算が簡単であり、高速という効果がある。
【0018】
また、請求項3では、請求項1記載の被写体距離検出装置において、
前記第二ズレ量演算手段は、高次式を用いる演算手段である構成としてある。このようにすれば、第二ズレ量演算手段は高次式近似を用いているので、演算精度が高く距離検出制度が高いという効果がある。
【0019】
また、請求項4では、カメラに、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の被写体距離検出装置を備えた構成としてある。
このようにすれば、カメラに備えた被写体距離検出装置で被写体距離を検出する場合に、短い演算時間で被写体距離検出が可能となり、また高精度の被写体距離を演算できるので、カメラの使い勝手が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は本実施形態を適用したカメラの外観斜視図、図2は本実施形態のブロック図、図3は左右受光素子出力に関連する図であって、(A)は左右受光素子出力を重ね合わせた図、(B)は左右受光素子出力の位相差(Δe)を示す図、図4は本実施形態の動作フローチャートである。
なお、既に説明済みの部分には同一符号を付し、重複説明を省略する。
【0021】
図1に示すように、本実施形態の被写体距離検出装置DDを適用したカメラCAは、カメラボディ11に、被写体距離検出装置DDと、撮影レンズ12と、シャッターボタン13と、ファインダー14と、ストロボ15とを備えてなる。
【0022】
図2に示すように、被写体距離検出装置DDは、左右の測距レンズ102L,102Rと、左右の受光素子アレイ103L,103Rとを備える。更に被写体距離検出装置DDは、左受光素子制御回路21Lと、右受光素子制御回路21Rと、Δdズレ量演算回路22と、Δeズレ量演算回路23と、合焦駆動量演算回路24と、合焦駆動制御回路25とを備える。
【0023】
左受光素子制御回路21Lは、左受光素子アレイ103Lの出力データ(図8の左図参照)を取り込む制御を行う。
右受光素子制御回路21Rは、右受光素子アレイ103Rの出力データ(図8の右図参照)を取り込む制御を行う。
Δdズレ量演算回路22は、従来技術で説明した方法により(本明細書の段落番号0008〜0009、および特許文献1)、位相差(ズレ量)Δdを演算して求める。
【0024】
Δeズレ量演算回路23は、次に説明する位相差(ズレ量)Δeを演算する。位相差Δeは、図3(A),(B)に示すように、左右受光素子アレイ103L,103Rの一方、例えば左受光素子アレイ103Lを参照受光素子アレイとする。即ち、左出力カーブ106Lを参照する。
【0025】
そして、左出力カーブ106Lの位相がX=X0の出力がY=YLである時、右出力カーブ106Rの位相X=X0における微係数Kを傾きにもつ前記位相X=X0における出力Y=YRを通る直線の出力値が、Y=YLの時の値X=X1との差として計算する。
即ち、Δe=X1−X0…(式2)
となる。
なお、ここでX1の推定には高次式近似を用いる方法もある。
【0026】
合焦駆動量演算回路24は、被写体距離Lの演算を行う。即ち、受光素子アレイの特定部位に対応する被写体距離Lは、この特定部位の前記位相差Δdからの更なる位相差Δeを加えた(Δd+Δe)を位相差として「式1」に代入した「式3」により検出できる。
L=B・f/(Δd+Δe)・・・(式3)
【0027】
この「式3」によれば局所的なズレ量はΔeから得られるので、Δdの演算が一回で済むことになり、従来技術のように「受光素子アレイ上の被写体距離検出範囲を複数に分割し、分割された被写体距離検出範囲ごとに複数回の位相差(ズレ量)の演算を繰り返し行う」ことが不要となる。従って、被写体距離の演算に要する時間を短縮できる。
合焦駆動制御回路25は、合焦駆動量演算回路24の演算結果に基き、図示省略の駆動装置により撮影レンズ12(図1)の合焦駆動を行う。
【0028】
次に本実施形態の動作を、図4を参照しつつ説明する。
図4に示すように、左受光素子制御回路21Lおよび右受光素子制御回路21Rにより左受光素子アレイ103Lおよび右受光素子アレイ103Rの出力データを取り込み(ステップS1)、Δdズレ量演算回路22により特定部位の位相差Δdのズレ量を演算する(ステップS2)。
【0029】
次いで、Δeズレ量演算回路23により位相差Δeのズレ量を演算し(ステップS3)、合焦駆動量演算回路24により合焦駆動量の演算を行う(ステップS4)。そして、最後に合焦駆動制御回路25により撮影レンズ12の合焦駆動を行う(ステップS5)。
【0030】
なお、本発明は、銀塩式カメラだけではなく、デジタルカメラにも適用可能であるのは、勿論である。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の効果を発揮することができる。
請求項1記載の発明によれば、第一ズレ量Δdだけずらした後の出力波形から第二ズレ量Δeを演算するので、ズレ量Δdの演算を一度だけ行えばよい。従って、短い演算時間で被写体距離検出が可能となる。
【0032】
請求項2記載の発明によれば、Δeの演算が直線近似なので、演算が容易で高速という効果がある。
請求項3記載の発明によれば、Δeの演算が高精度なので、距離検出が高精度に行えるという効果がある。
【0033】
請求項4の発明によれば、カメラに備えた被写体距離検出装置で被写体距離を検出する場合に、短い演算時間で被写体距離検出が可能となり、また高精度の被写体距離を演算できるので、カメラの使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を適用したカメラの外観斜視図である。
【図2】同実施形態の制御系のブロック図である。
【図3】同実施形態における、左右受光素子出力に関連する図であって、(A)は左右受光素子出力を重ね合わせた図、(B)は左右受光素子出力の位相差を示す図である。
【図4】同本実施形態の動作フローチャートである。
【図5】従来の被写体距離検出装置の原理説明図である。
【図6】従来の被写体距離検出装置における左右の受光素子アレイの出力例を示す図であって、(A)は左右の受光素子アレイの出力を別個に示した図、(B)は該出力を重ねて示した図である。
【図7】被写体に遠近が混合する場合を示す概念図である。
【図8】左右の受光素子アレイの出力の位相差が、受光素子アレイ全体に渡って一様にはならず、対応する被写体像の部位によって異なる様子を示す図である。
【符号の説明】
CA…カメラ
DD…被写体距離検出装置
11…カメラボディ
12…撮影レンズ
13…シャッターボタン
14…ファインダー
15…ストロボ
21L…左受光素子制御回路
21R…右受光素子制御回路
22…Δdズレ量演算回路
23…Δeズレ量演算回路
24…合焦駆動量演算回路
25…合焦駆動制御回路
101…被写体
101a…人間
101b…森
102L…左測距レンズ
102R…右測距レンズ
103L…左受光素子アレイ
103R…右受光素子アレイ
Claims (4)
- 被写体からの光束を、被写体距離検出用の撮影画面に対して十分に広い視野を有する一対の受光素子アレイにより受光し、該一対の受光素子アレイから出力される二系統の画像情報に基づき被写体距離を検出する被写体距離検出装置において、
前記一対の受光素子アレイから出力される二系統の画像情報のズレ量を演算する第一ズレ量演算手段と、
該第一ズレ量演算手段の演算結果に基き、前記一対の受光素子アレイの微小部分におけるズレ量を演算する第二ズレ量演算手段とを備え、
前記第一ズレ量演算手段が演算した第一ズレ量と第二ズレ量演算手段が演算した第二ズレ量に基づき、被写体距離を演算することを特徴とする被写体距離検出装置。 - 請求項1記載の被写体距離検出装置において、
前記第二ズレ量演算手段は、微係数を用いる演算手段であることを特徴とする被写体距離検出装置。 - 請求項1記載の被写体距離検出装置において、
前記第二ズレ量演算手段は、高次式を用いる演算手段であることを特徴とする被写体距離検出装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の被写体距離検出装置を備えたことを特徴とするカメラ。
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| JP2003027878A JP2004239705A (ja) | 2003-02-05 | 2003-02-05 | 被写体距離検出装置および該被写体距離検出装置を備えたカメラ |
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| JP2004239705A true JP2004239705A (ja) | 2004-08-26 |
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| JP (1) | JP2004239705A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008216127A (ja) * | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Konica Minolta Holdings Inc | 距離画像生成装置、距離画像生成方法及びプログラム |
| JP2008216126A (ja) * | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Konica Minolta Holdings Inc | 距離画像生成装置、距離画像生成方法及びプログラム |
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2003
- 2003-02-05 JP JP2003027878A patent/JP2004239705A/ja active Pending
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