JP2004238565A - 粘着テープ又はシート用側面処理剤および該側面処理剤により処理された粘着テープ又はシート - Google Patents

粘着テープ又はシート用側面処理剤および該側面処理剤により処理された粘着テープ又はシート Download PDF

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Abstract

【課題】粘着テープ側面間のブロッキングを防止することができ、ゴミの発生がなく、粘着テープの基本機能を損なわず、外観性の低下が防止される粘着テープ又はシート用側面処理剤を得る。
【解決手段】粘着テープ又はシート用側面処理剤は、粘着テープ又はシートの側面に適用される側面処理剤であって、平均粒子径が0.2〜80μmの粒子を含有しており、且つ前記粒子の形状が、略球形状であるとともに、表面上の任意の2点間を結ぶ径の中で最も長い径をX軸とし、該X軸と垂直に交差する径のうち最も長い径をY軸とし、前記X軸及びY軸と垂直に交差する径をZ軸とした際に、X軸の径の長さLと、Y軸の径の長さLと、Z軸の径の長さLとが、下記の関係式(1)及び(2)を満足する形状であることを特徴とする。
(1) 1≦L/L≦3 ;(2) 1≦L/L≦3
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘着テープ又はシート用側面処理剤および該側面処理剤により処理された粘着テープ又はシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
粘着テープ又はシートとして、ロール状に巻回された形態の粘着テープ(ロール状の粘着テープ)が広く利用されている。このようなロール状の粘着テープは、一般的に、芯材(例えば、紙製の芯材)に、広い幅の粘着シート(又は粘着テープ)をロール状に巻き取ってから、所定の幅(例えば、20mm幅)に切断して、1個、もしくは数個単位の重ねた状態で包装又は梱包されて、出荷されている。しかし、所定の幅に切断されてから長期間経過すると、各粘着テープの側面同士が接着してしまい分離することが困難になる現象、いわゆる「ブロッキング現象」が生じる場合がある。
【0003】
このような不具合を解消するために、従来、各粘着テープ間に(すなわち、粘着テープの側面と、粘着テープの側面との間に)、(a)いわゆる「パーチメント」と称されている紙を挟み込んだり、(b)各粘着テープの側面に、シリコーン液などの溶液を塗布したり、(c)各粘着テープの側面に、炭酸カルシウムなどの粉末を塗布したりして、ブロッキングを防止する工夫が提案されている。また、各粘着テープの側面に、パラフィンワックスのようなワックス状のものを溶融させて塗布し、冷却固化して皮膜を形成させて、ブロッキングを防止させることも提案されている(特許文献1〜特許文献10参照)。
【0004】
【特許文献1】
実公昭12−7371号公報
【特許文献2】
特公昭50−37691号公報
【特許文献3】
特公昭50−10353号公報
【特許文献4】
特開昭53−118440号公報
【特許文献5】
特開昭58−38776号公報
【特許文献6】
特開昭59−43083号公報
【特許文献7】
特開昭59−47279号公報
【特許文献8】
特開昭59−47280号公報
【特許文献9】
特開昭60−245681号公報
【特許文献10】
特開平5−65461号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、パーチメントを挿入してブロッキングを防止する方法(a)では、粘着テープの使用後に、前記パーチメントがゴミとなり、環境を害する可能性がある。
【0006】
また、シリコーン液などの剥離効果のある成分を塗布する方法(b)では、その側面処理液が、粘着テープの基本機能又は特性(例えば、粘着性)を損なうことがしばしば発生している。
【0007】
さらにまた、炭酸カルシウムやシリカなどの微粉末を塗布する方法(c)では、塗布面(粘着テープの側面)や粉末付着個所(粘着テープの側面以外箇所で微粉末が付着している箇所)が白く粉をふいたようになって外観性(品位)が低下し、商品価値が低減される場合があり、特に、着色された(例えば、赤、青、黒など)粘着テープ又はシートには、不向きとなる欠点があった。
【0008】
従って、本発明の目的は、粘着テープ又はシートの側面間のブロッキングを防止することができ、しかも、ゴミが発生せず、また粘着テープ又はシートの基本機能を損なうことがなく、さらに外観性の低下を抑制または防止することができる粘着テープ又はシート用側面処理剤および該側面処理剤により処理された粘着テープ又はシートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成するため鋭意検討した結果、特定の平均粒子径を有するとともに、特定の形状を有する粒子を含有する粘着テープ又はシート用側面処理剤を用いると、ゴミの発生、粘着テープ又はシートの基本機能の低下や、外観性の低下を抑制または防止しつつ、効果的に粘着テープ又はシートの側面間のブロッキングを防止させることができることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成されたものである。
【0010】
すなわち、本発明は、粘着テープ又はシートの側面に適用される側面処理剤であって、平均粒子径が0.2〜80μmの粒子を含有しており、且つ前記粒子の形状が、略球形状であるとともに、表面上の任意の2点間を結ぶ径の中で最も長い径をX軸とし、該X軸と垂直に交差する径のうち最も長い径をY軸とし、前記X軸及びY軸と垂直に交差する径をZ軸とした際に、X軸の径の長さLと、Y軸の径の長さLと、Z軸の径の長さLとが、下記の関係式(1)及び(2)を満足する形状であることを特徴とする粘着テープ又はシート用側面処理剤を提供する。
(1) 1≦L/L≦3
(2) 1≦L/L≦3
【0011】
前記粒子は、高分子材料により形成されていることが好ましく、該高分子材料としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂およびアクリル系樹脂から選択された少なくとも1種の樹脂を用いることができ、ポリエチレンが好適である。
【0012】
本発明は、また、前記粘着テープ又はシート用側面処理剤により側面が処理されていることを特徴とする粘着テープ又はシートを提供する。該粘着テープ又はシートとしては、ロール状に巻回された形態を有していてもよい。また、白色以外の色に着色された層又は部材を有していてもよい。粘着テープ又はシートとしては、基材付き粘着テープ又はシートであることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
(側面処理剤)
本発明の側面処理剤は、平均粒子径が0.2〜80μmであり、且つ形状が、略球形状であるとともに、表面上の任意の2点間を結ぶ径の中で最も長い径をX軸とし、該X軸と垂直に交差する径のうち最も長い径をY軸とし、前記X軸及びY軸と垂直に交差する径をZ軸とした際に、X軸の径の長さLと、Y軸の径の長さLと、Z軸の径の長さLとが、下記の関係式(1)及び(2)を満足する形状である粒子(「略球形微粒子」と称する場合がある)を含有していることを特徴としている。
(1) 1≦L/L≦3
(2) 1≦L/L≦3
【0014】
略球形微粒子の平均粒子径(平均粒径)としては、0.2〜80μmであれば特に制限されないが、好ましくは1〜50μm、さらに好ましくは2〜10μmである。略球形微粒子の平均粒径が0.2μm未満の場合、粘着テープ又はシートにおける粘着剤層の側面から粘着剤層中に、粒子が埋まりこんでしまい、ブロッキング防止効果が低下する場合がある。一方、略球形微粒子の平均粒径が80μmを超えると、粘着剤層や、場合によっては粘着テープ又はシートの総厚さより大きくなる場合があり、粘着テープを解きほぐした際に(巻き戻した際に)、粘着テープのエッジ(端部)が凸凹状になったり、粒径が大きすぎて粘着剤との固着力が不足して、粒子が粘着テープ又はシートの側面から脱落したり、粘着テープ又はシートの取り扱い時に、手について、粘着テープ又はシートの使用時の作業性が低下する場合がある。
【0015】
また、略球形微粒子の形状は、略球形状であり、より詳細には、表面上の任意の2点間を結ぶ径の中で最も長い径をX軸とし、該X軸と垂直に交差する径のうち最も長い径をY軸とし、前記X軸及びY軸と垂直に交差する径をZ軸とした際に、X軸の径の長さLと、Y軸の径の長さLと、Z軸の径の長さLとが、下記の関係式(1)及び(2)を満足する形状の略球形状である。
(1) 1≦L/L≦3
(2) 1≦L/L≦3
【0016】
X軸の径の長さLと、Y軸の径の長さLとの比「L/L」(「LX/Y」と称する場合がある)としては、1〜3(1以上3以下)であれば特に制限されないが、好ましくは1〜2(1以上2以下)、さらに好ましくは1〜1.5(1以上1.5以下)、特に好ましくは1〜1.3(1以上1.3以下)である。
【0017】
X軸の径の長さLと、Z軸の径の長さLとの比「L/L」(「LX/Z」と称する場合がある)としては、1〜3(1以上3以下)であれば特に制限されないが、好ましくは1〜2(1以上2以下)、さらに好ましくは1〜1.5(1以上1.5以下)、特に好ましくは1〜1.4(1以上1.4以下)である。
【0018】
本発明では、LX/YやLX/Zとしては、両方ともに、1であることが最も好ましい。すなわち、Lと、Lと、Lとの比が1:1:1であることが最も好ましく、従って、略球形微粒子は真球であることが最も好ましい。本発明において、略球形状とは、前述のような真球に近似した球体や、楕円体などの球状粒子形状を意味している。
【0019】
なお、LX/Yや、LX/Zが3を超えると、粒子の形状としては、長細い楕円形状(米粒をより一層長細くしたような形状)となり、側面処理によるブロッキング防止効果を安定して発現できなくなったり、塗布時の付着の向きによっては、粘着テープ又はシートの側面に粒子が十分固着できなくなったりする(バラツキが生じたりする)場合がある。
【0020】
本発明において、略球形微粒子の平均粒子径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(例えば、堀場製作所製の型番「LA910」など)を用いて測定することができる。
【0021】
また、略球形微粒子のX軸の径、Y軸の径、Z軸の径の各々の長さは、レーザー顕微鏡(例えば、Lasertec社製の「1LM21H」など)を用いて測定することができる。具体的には、例えば、略球形微粒子の表面に、金(Au)によるスパッタリング処理(Auスパッタリング処理)を行った後、レーザー顕微鏡を用いて、粒子の径を測定することができる。
【0022】
本発明の側面処理剤中に略球形微粒子が含まれる割合としては、種々の形状の粒子を含む全粒子に対して(又は固形分全量に対して)50重量%以上(好ましくは80重量%以上、さらに好ましくは95重量%、特に100重量%)であることが重要である。このように、略球形微粒子を全粒子の主成分として含有しているので(特に全粒子を略球形微粒子として含有することにより)、側面処理剤を粘着テープ又はシートの側面に適用した場合に、白化現象等を生じさせないという特有の効果を発揮させることができる。
【0023】
略球形微粒子を構成する材料(又は素材)としては、前記平均粒子径及び形状を有する粒子を形成することができるものであれば特に制限されず、有機材料であってもよく、無機材料であってもよい。略球形微粒子を構成する材料(「微粒子構成材料」と称する場合がある)は、単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0024】
微粒子構成材料において、有機材料としては、デンプン等の天然材料を用いることもできるが、高分子材料を好適に用いることができる。このような高分子材料としては、特に制限されないが、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂などの合成樹脂が挙げられ、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂が好ましい。ポリオレフィン系樹脂には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のホモポリマーや、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系コポリマーなどが含まれる。
【0025】
ポリスチレン系樹脂としては、例えば、ポリスチレンや、スチレンと、該スチレンと共重合が可能なモノマーとによるコポリマーなどが挙げられる。
【0026】
アクリル系樹脂には、例えば、(メタ)アクリル酸エステルをモノマー成分として含有する樹脂が含まれ、ホモポリマーであってもよく、コポリマーであってもよい。前記(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシルなどが挙げられる。なお、アクリル系樹脂において、モノマー成分として、前記(メタ)アクリル酸エステルと共重合が可能なモノマーが用いられていてもよい。
【0027】
また、無機材料としては、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、クレー、シリカなどが挙げられる。
【0028】
微粒子構成材料としては、有機材料が好ましく、なかでも高分子材料(特に、オレフィン系樹脂)を好適に用いることができる。微粒子構成材料としては、平均粒径や形状の制御性、あるいは、化学的性質として非粘着性(非極性)であることなどの観点から、ポリオレフィン系樹脂のなかでも、ポリエチレンが好適である。
【0029】
側面処理剤には、公知の添加剤(例えば、界面活性剤など)が含まれていてもよい。
【0030】
側面処理剤は、略球形微粒子のみから構成された粉末状態を有していてもよく、各種溶媒中に略球形微粒子が分散された状態(エマルジョン状態、ディスパージョン状態など)を有していてもよい。前記溶媒としては、例えば、水等の水系溶媒、アルコール類等の有機系溶媒などを用いることができる。なお、略球形微粒子の溶媒中への分散方法としては、予め調製された略球形微粒子を必要に応じて分散剤を用いて溶媒中に分散させる方法や、略球形微粒子を重合により調製する際に、分散剤を用いて、分散剤を含む溶媒中で重合して略球形微粒子を調製する方法などを利用することができる。
【0031】
このような略球形微粒子又は略球形微粒子が分散されている分散液としては、例えば、商品名「ケパミール」のシリーズ(三井化学株式会社製)、商品名「ジュリマー」のシリーズ(日本純薬株式会社製)、商品名「ガンツパール」のシリーズ(ガンツ化成株式会社製)などが市販されている。前記商品名「ケパミール」のシリーズのなかでも、商品名「ケパミール W−400」、商品名「ケパミール W−410」を好適に用いることができる。また、商品名「ジュリマー」のシリーズのなかでも、商品名「ジュリマーMB−1」が好ましく、商品名「ガンツパール」のシリーズのなかでも、商品名「GS−4005」が好ましい。
【0032】
(粘着テープ又はシート)
本発明の粘着テープ又はシートは、前記粘着テープ又はシート用側面処理剤により側面が処理されている。このような粘着テープ又はシートとしては、基材付き粘着テープ又はシート、基材レス粘着テープ又はシートのいずれの形態であってもよい。また、粘着テープ又はシートは、片面のみが粘着面となっている粘着テープ又はシートの形態であってもよく、両面が粘着面となっている粘着テープ又はシート(両面粘着テープ又はシート)の形態であってもよい。さらにまた、粘着層は、剥離ライナー(セパレーター)により保護されていてもよく、基材の背面の剥離処理面と重ね合わせることにより保護されていてもよい。粘着テープ又はシートとしては、特に、ロール状に巻回された粘着テープの形態を有していることが好ましい。
【0033】
具体的には、粘着テープ又はシートとしては、(A)粘着層の両面が、剥離ライナー(セパレーター)により保護されている基材レスタイプの粘着テープ又はシート(必要に応じてロール状に巻回することができる)、(B)粘着層が基材の片面又は両面に形成されており、前記粘着層の表面が、剥離ライナーにより保護されている基材付きタイプの粘着テープ又はシート(必要に応じてロール状に巻回することができる)、(C)粘着層が基材の一方の面(片面)に形成され、且つ、前記基材の他方の面(背面)が、剥離処理剤(背面処理剤)による剥離処理面となっており、前記粘着層を、基材の背面の剥離処理面に重ね合わせてロール状に巻回した形態の粘着テープなどを例示できる。
【0034】
このように、粘着テープ又はシートは、粘着層と、必要に応じて基材、剥離ライナーや他の層(例えば、中間層、下塗り層など)とにより形成することができる。
【0035】
粘着テープ又はシートにおける基材としては、特に制限されず、公知乃至慣用の粘着テープ又はシートの基材を用いることができる。基材としては、背面に剥離処理剤による背面処理を行う場合は、剥離処理剤の硬化反応を阻害しないものであることが重要である。具体的には、基材としては、プラスチック製基材;紙製基材;布や不織布等の繊維製基材;ゴムシート等のゴム製基材;金属箔等の金属製基材;発泡体などや、これらの複合体などが挙げられる。前記プラスチック製基材は、プラスチックフィルム又はシートにより形成することができる。プラスチックフィルム又はシートとしては、特に制限されず、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のα−オレフィンをモノマー成分とするオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル;ポリ塩化ビニル(PVC);ポリフェニレンスルフィド(PPS);ポリアミド(ナイロン)、全芳香族ポリアミド(アラミド)等のアミド系樹脂;ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などのプラスチック材によるプラスチックフィルム又はシートを用いることができる。
【0036】
また、紙製基材としては、和紙、クラフト紙、クレープ紙などを用いることができる。前記和紙としては、叩解された木材パルプ、あるいは該木材パルプに合成短繊維が混抄されたものを好適に用いることができる。前記合成短繊維における合成ポリマーとしては、例えば、ビニロン、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの各種合成ポリマーが挙げられる。
【0037】
基材の厚みとしては、特に制限されず、例えば、10〜300μm程度の範囲から選択することができる。なお、基材は単層、積層体のいずれの形態を有していてもよい。
【0038】
なお、基材の背面(粘着層に対して反対側の面)を剥離処理面とする際に用いる剥離処理剤としては、特に制限されず、公知乃至慣用の剥離処理剤(背面処理剤)を適宜選択して用いることができる。
【0039】
また、粘着層としては、公知乃至慣用の粘着剤(感圧接着剤)により形成することができる。このような粘着剤としては、例えば、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、エポキシ系粘着剤などの公知乃至慣用の粘着剤を適宜選択して用いることができる。粘着剤は単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0040】
粘着剤は、エマルジョン型粘着剤、溶剤型粘着剤、ホットメルト型粘着剤などのいずれの形態の粘着剤であってもよい。また、粘着剤を調製するための重合方法も特に制限されない。粘着剤には、必要に応じて各種添加剤、例えば、架橋剤、タッキファイヤー、軟化剤、老化防止剤、充填剤、着色剤(顔料や染料など)、紫外線吸収剤や酸化防止剤等の各種安定剤、可塑剤、粘着付与剤、帯電防止剤、発泡剤、界面活性剤などの公知の各種添加剤が配合されていてもよい。
【0041】
粘着層の厚みとしては、特に制限されず、例えば、5〜100μm程度の範囲から選択することができる。なお、粘着層は単層、積層体のいずれの形態を有していてもよい。
【0042】
剥離ライナーとしては、特に制限されず、公知の剥離ライナーを用いることができる。具体的には、剥離ライナーとしては、剥離処理剤からなる剥離処理剤層が剥離ライナー用の基材の表面に形成された剥離ライナーや、それ自体が剥離性の高いプラスチックフィルム、剥離ライナー用の基材の表面に、前記剥離性の高いプラスチックフィルムの素材による剥離層を形成した構成の剥離ライナーなどが挙げられる。なお、剥離ライナーにおける剥離ライナー用基材や剥離処理剤としては、特に制限されず、公知乃至慣用の剥離ライナー用基材や剥離処理剤を適宜選択して用いることができる。
【0043】
本発明では、粘着テープ又はシートとしては、白色以外の色に着色された層又は部材(「着色層・部材」と称する場合がある)を有していてもよい。このような着色層・部材における層や部材としては、基材、粘着層、剥離ライナーの他、印刷層などが挙げられる。粘着テープ又はシートは、単一の着色層・部材のみを有していてもよく、複数の着色層・部材を有していてもよい。
【0044】
着色層・部材が基材である場合、基材中に着色剤を含有させることにより形成することができる。着色層・部材が粘着層である場合、粘着層中に着色剤を含有させることにより形成することができる。また、着色層・部材が剥離ライナーである場合、剥離ライナーの基材中あるいは剥離処理剤層中に着色剤を含有させることにより形成することができる。着色剤としては、特に制限されず、公知乃至慣用の着色剤(顔料や染料など)を適宜選択して用いることができる。
【0045】
一方、着色層・部材が印刷層である場合、印刷層は、例えば、基材上、粘着層上、剥離ライナー上などに印刷することにより形成することができる。印刷方法としては、特に制限されず、公知乃至慣用の印刷方法(グラビア印刷方法、スクリーン印刷方法、熱転写印刷方法など)を利用することができる。印刷に際しては、公知乃至慣用のインクを適宜選択して用いることができる。
【0046】
このような着色層・部材の色としては、特に制限されず、黒色、黄色、橙色、赤色、紫色、藍色、青色、緑色の他、金色や銀色等の金属光沢色などが挙げられる。なお、耐熱性着色剤は、蛍光性や蓄光性を有していてもよい。また、着色層・部材の着色濃度としては、特に制限されず、層や部材の種類、目的とする発色性などに応じて適宜選択すればよい。
【0047】
粘着テープ又はシートの側面を、側面処理剤により処理する方法としては、特に制限されず、塗布による方法や、噴霧による方法などの公知の処理方法を利用することができる。このような塗布や噴霧に際しては、側面処理剤としては、略球形微粒子のみから構成された形態、略球形微粒子を水等の各種媒体に分散させた形態(例えば、エマルション状態でディスパージョン状態等)で用いることができる。
【0048】
具体的には、粘着テープ又はシートの側面に、側面処理剤を塗布・噴霧する方法としては、各種塗布・噴霧方法を利用することができる。例えば、粘着テープ又はシートを全て切断してから、粘着テープ又はシートの側面に、ハケやブラシ等の塗布具を用いて塗布する方法、粘着テープ又はシートを切断しながら、粘着テープ又はシートの側面に、ノズル(注射はりなど)から噴霧する方法などを利用することができる。生産効率などを考慮した場合、後者の方法、すなわち、粘着テープ又はシートを切断しながらノズルから噴霧する方法が好ましい。
【0049】
なお、側面処理剤の使用量(例えば、塗布量、噴霧量)は、粘着テープ又はシートの粘着層の厚み、該粘着層を構成する粘着剤の種類や組成、基材の種類や厚み、側面処理剤中の略球形微粒子の平均粒径等に応じて適宜選択することができるため特に限定はできないが、ブロッキング防止効果が安定して発現できる量であることが重要である。具体的には、基材が木材パルプと化学繊維を混抄した和紙(坪量:20〜50g/m)であり且つロール状に巻回されている粘着テープの側面に対して塗布する場合、例えば、ロール状に巻回された粘着テープの一方の側面(片面)に1×10−4〜1×10−3g/cm程度の割合(塗布量)で塗布することが好ましい。側面処理剤の使用量が少なすぎると、ブロッキング防止性が低下し、一方、多すぎると、コストが高くなって経済的に不利になる。
【0050】
このように、本発明の粘着テープ又はシート用側面処理剤は、特定の平均粒子径および形状を有する略球形微粒子により構成されているので、粘着テープ又はシートの側面間のブロッキングを効果的に防止することができる。しかも、パーチメントを用いていないので、ゴミが発生することがない。また、本発明の側面処理剤は、剥離効果を発揮しないので、粘着テープ又はシートの基本機能、特に粘着性を損なうことがなく、さらにまた、白化現象を生じさせないので、粘着テープ又はシートの外観性(品位)も低下させない。
【0051】
従って、前記側面処理剤により側面が処理された粘着テープ又はシートは、パーチメント等のゴミが発生することなく、また、粘着テープ又はシートの基本機能や外観性(品位)を損なうことなく、優れたブロッキング効果を発現することでき、長期間にわたり、側面同士が重ね合わされた状態で保存していても、粘着テープ又はシート同士を手により容易に分離することができる。
【0052】
【実施例】
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0053】
(実施例1)
商品名「No.375」(日東電工社製;テープ基材:2軸延伸ポリプロピレンフィルム、粘着層の粘着剤:ゴム系粘着剤)の粘着テープ側面に、商品名「ジュリマーMB−1」(日本純薬社製;粉末状)を塗布し固着させて、側面処理した粘着テープを得た。なお、商品名「ジュリマーMB−1」中に含まれる粒子の組成は、ポリアクリル酸メチルであり、その平均粒径は8μmである。また、商品名「ジュリマーMB−1」中に含まれる粒子の電子顕微鏡写真(拡大倍率:1000倍)を、図1に示す。なお、電子顕微鏡写真の撮影に際しては、粒子に金スパッタリング(Auスパッタリング)処理を行った。
【0054】
図1で示される電子顕微鏡写真より、商品名「ジュリマーMB−1」中に含まれる粒子の形状は、略球形状であることが確認された。より詳細には、平均的な粒子について、略球形状の粒子における表面上の任意の2点間を結ぶ径の中で最も長い径をX軸とし、該X軸と垂直に交差する径のうち最も長い径をY軸とし、前記X軸及びY軸と垂直に交差する径をZ軸とした際に、X軸の径の長さL、Y軸の径の長さL、Z軸の径の長さLや、これらの長さの比を求めたところ、次の通りであった。
:7.7μm L:6.9μm L:6.7μm
/L=1.12 L/L=1.15
【0055】
また、図1より、商品名「ジュリマーMB−1」中に含まれる粒子の形状は、大多数又はほとんど(略全体)が略球形状を有する(すなわち、商品名「ジュリマーMB−1」中に含まれる粒子において、全粒子に対する略球形微粒子の割合が95重量%以上である)とともに、下記の関係式(1)及び(2)を満足していた。
(1) 1≦L/L≦3
(2) 1≦L/L≦3
【0056】
(実施例2)
商品名「No.31B」(日東電工社製;テープ基材:ポリエチレンテレフタレートフィルム、粘着層の粘着剤:アクリル系粘着剤)の粘着テープ側面に、商品名「GS−4005」(ガンツ化成社製;粉末状)を塗布し固着させて、側面処理した粘着テープを得た。なお、商品名「GS−4005」中に含まれる粒子の組成は、ポリスチレンであり、その平均粒径は40μmである。また、商品名「GS−4005」中に含まれる粒子の電子顕微鏡写真(拡大倍率:200倍)を、図2に示す。なお、電子顕微鏡写真の撮影に際しては、粒子に金スパッタリング(Auスパッタリング)処理を行った。
【0057】
図2で示される電子顕微鏡写真より、商品名「GS−4005」中に含まれる粒子の形状は、略球形状であることが確認された。より詳細には、平均的な粒子について、実施例1と同様にして、X軸の径の長さL、Y軸の径の長さL、Z軸の径の長さLや、これらの長さの比を求めたところ、次の通りであった。
:50.5μm L:46.0μm L:43.9μm
/L=1.10 L/L=1.15
【0058】
また、図2より、商品名「GS−4005」中に含まれる粒子の形状は、大多数又はほとんど(略全体)が略球形状を有する(すなわち、商品名「GS−4005」中に含まれる粒子において、全粒子に対する略球形微粒子の割合が95重量%以上である)とともに、下記の関係式(1)及び(2)を満足していた。
(1) 1≦L/L≦3
(2) 1≦L/L≦3
【0059】
(実施例3)
商品名「No.500」(日東電工社製;テープ基材:不織布、粘着層の粘着剤:アクリル系粘着剤、両面粘着テープ)の粘着テープ側面に、商品名「GS−4005」(ガンツ化成社製;粉末状)を塗布し固着させて、側面処理した粘着テープを得た。
【0060】
(実施例4)
商品名「No.7239」(日東電工社製;テープ基材:和紙、粘着層の粘着剤:アクリル系粘着剤)の粘着テープ側面に、商品名「ケパミール W−400」(三井化学社製;ディスパージョン状)を塗布し固着させて、側面処理した粘着テープを得た。なお、商品名「ケパミール W−400」中に含まれる粒子の組成は、ポリエチレンであり、その平均粒径は4μmである。また、商品名「ケパミール W−400」中に含まれる粒子の電子顕微鏡写真(拡大倍率:5000倍)を、図3に示す。なお、電子顕微鏡写真の撮影に際しては、粒子に金スパッタリング(Auスパッタリング)処理を行った。
【0061】
図3で示される電子顕微鏡写真より、商品名「ケパミール W−400」中に含まれる粒子の形状は、略球形状であることが確認された。より詳細には、平均的な粒子について、実施例1と同様にして、X軸の径の長さL、Y軸の径の長さL、Z軸の径の長さLや、これらの長さの比を求めたところ、次の通りであった。
:3.2μm L:2.9μm L:2.3μm
/L=1.21 L/L=1.39
【0062】
また、図3より、商品名「ケパミール W−400」中に含まれる粒子の形状は、大多数又はほとんど(略全体)が略球形状を有する(すなわち、商品名「ケパミール W−400」中に含まれる粒子において、全粒子に対する略球形微粒子の割合が95重量%以上である)とともに、下記の関係式(1)及び(2)を満足していた。
(1) 1≦L/L≦3
(2) 1≦L/L≦3
【0063】
(実施例5)
商品名「No.690」(日東電工社製;テープ基材:不織布、粘着層の粘着剤:ブチル系粘着剤)の粘着テープ側面に、商品名「ケパミール W−410」(三井化学社製;ディスパージョン状)を塗布し固着させて、側面処理した粘着テープを得た。なお、商品名「ケパミール W−410」中に含まれる粒子の組成は、ポリスチレンであり、その平均粒径は9μmである。また、商品名「ケパミール W−410」中に含まれる粒子の電子顕微鏡写真(拡大倍率:1000倍)を、図4に示す。なお、電子顕微鏡写真の撮影に際しては、粒子に金スパッタリング(Auスパッタリング)処理を行った。
【0064】
図4で示される電子顕微鏡写真より、商品名「ケパミール W−410」中に含まれる粒子の形状は、略球形状であることが確認された。より詳細には、平均的な粒子について、実施例1と同様にして、X軸の径の長さL、Y軸の径の長さL、Z軸の径の長さLや、これらの長さの比を求めたところ、次の通りであった。
:8.4μm L:7.7μm L:7.9μm
/L=1.09 L/L=1.06
【0065】
また、図4より、商品名「ケパミール W−410」中に含まれる粒子の形状は、大多数又はほとんど(略全体)が略球形状を有する(すなわち、商品名「ケパミール W−410」中に含まれる粒子において、全粒子に対する略球形微粒子の割合が95重量%以上である)とともに、下記の関係式(1)及び(2)を満足していた。
(1) 1≦L/L≦3
(2) 1≦L/L≦3
【0066】
(比較例1)
商品名「No.375」(日東電工社製;テープ基材:2軸延伸ポリプロピレンフィルム、粘着層の粘着剤:ゴム系粘着剤)をそのまま用いた。すなわち、商品名「No.375」の粘着テープ側面に、商品名「ジュリマーMB−1」による処理を行わなかった。なお、商品名「No.375」では、粘着テープの側面には、側面処理剤による処理が施されていない。
【0067】
(比較例2)
商品名「ジュリマーMB−1」に代えて、商品名「ケパミール S−100」(三井化学社製;ディスパージョン状)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、側面処理した粘着テープを得た。
【0068】
なお、商品名「ケパミール S−100」中に含まれる粒子の組成は、ポリエチレンであり、その平均粒径は0.1μm以下である。
【0069】
(比較例3)
商品名「ジュリマーMB−1」に代えて、商品名「輸入タルク」(丸尾カルシウム社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、側面処理した粘着テープを得た。なお、商品名「輸入タルク」の主成分は、珪酸マグネシウムであり、その形状は雲母状である。また、この雲母状の珪酸マグネシウム粒子について、実施例1と同様にして、X軸の径の長さL、Y軸の径の長さL、Z軸の径の長さLや、これらの長さの比を求めたところ、次のような一例が得られた。
:10μm L:2.4μm L:2.5μm
/L=4.2 L/L=4.0
【0070】
(ブロッキング防止性の評価)
各実施例および各比較例により得られた側面処理した粘着テープ(比較例1のみ側面処理していない)について、それぞれ、粘着テープの側面同士を重ね合わせるように5巻重ねて包装・梱包し、40℃の乾燥機に48時間投入した後、各粘着テープを手で分離させ、下記の基準により、官能的に、ブロッキング防止性を評価した。評価結果は、表1の「ブロッキング防止性」の欄に示した。
評価基準
○:ブロッキング感はほとんど感じられず、手で容易に分離させることができる。
△:手で分離させる際に、強いブロッキング感が感じられる。
×:ブロッキングしており、手では容易に分離させることができない。
【0071】
(外観性の評価)
また、各実施例および各比較例により得られた側面処理した粘着テープ(比較例1のみ側面処理していない)について、それぞれ、粘着テープの側面を、目視で観察し、着色性または白化現象の有無を確認した。評価結果は、表1の「側面着色性」の欄に示した。
【0072】
【表1】
Figure 2004238565
【0073】
表1より明らかなように、実施例により得られた側面処理が施された粘着テープは、パーチメントを用いず、側面同士を重ねて保管しても、ブロッキングが生じていない。そのため、長期間にわたり側面同士が重ねられていても、使用時には、手で容易に、各粘着テープに分離させることができる。
【0074】
また、実施例により得られた側面処理が施された粘着テープでは、白化等の外観不良は生じていなかった。
【0075】
【発明の効果】
本発明の粘着テープ又はシート用側面処理剤によれば、粘着テープ又はシートの側面間のブロッキングを防止することができ、しかも、ゴミが発生せず、また粘着テープ又はシートの基本機能を損なうことがなく、さらに外観性の低下を抑制または防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における商品名「ジュリマーMB−1」中に含まれる粒子の電子顕微鏡写真を示す図である。
【図2】実施例2における商品名「GS−4005」中に含まれる粒子の電子顕微鏡写真を示す図である。
【図3】実施例4における商品名「ケパミール W−400」中に含まれる粒子の電子顕微鏡写真を示す図である。
【図4】実施例5における商品名「ケパミール W−410」中に含まれる粒子の電子顕微鏡写真を示す図である。

Claims (8)

  1. 粘着テープ又はシートの側面に適用される側面処理剤であって、平均粒子径が0.2〜80μmの粒子を含有しており、且つ前記粒子の形状が、略球形状であるとともに、表面上の任意の2点間を結ぶ径の中で最も長い径をX軸とし、該X軸と垂直に交差する径のうち最も長い径をY軸とし、前記X軸及びY軸と垂直に交差する径をZ軸とした際に、X軸の径の長さLと、Y軸の径の長さLと、Z軸の径の長さLとが、下記の関係式(1)及び(2)を満足する形状であることを特徴とする粘着テープ又はシート用側面処理剤。
    (1) 1≦L/L≦3
    (2) 1≦L/L≦3
  2. 粒子が、高分子材料により形成されている請求項1記載の粘着テープ又はシート用側面処理剤。
  3. 高分子材料が、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂およびアクリル系樹脂から選択された少なくとも1種の樹脂である請求項2記載の粘着テープ又はシート用側面処理剤。
  4. 高分子材料が、ポリエチレンである請求項2記載の粘着テープ又はシート用側面処理剤。
  5. 請求項1〜4の何れかの項に記載の粘着テープ又はシート用側面処理剤により側面が処理されていることを特徴とする粘着テープ又はシート。
  6. ロール状に巻回された形態を有している請求項5記載の粘着テープ又はシート。
  7. 白色以外の色に着色された層又は部材を有している請求項5又は6記載の粘着テープ又はシート。
  8. 基材付き粘着テープ又はシートである請求項5〜7の何れかの項に記載の粘着テープ又はシート。
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