JP2004238354A - 水中油型乳化組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】次の(a)〜(c)を水中油型乳化組成物に含有させる。
(a)ピログルタミン酸エステル系界面活性剤から選択される1種又は2種以上。
(b)炭素数12〜20の脂肪酸の塩,ポリグリセリン脂肪酸エステル,ショ糖脂肪酸エステル,アシルアミノ酸塩,レシチン,リゾレシチン,水素添加レシチン,水素添加リゾレシチン,カゼインから選択される界面活性剤の1種又は2種以上。
(c)ポリヒドロキシ化合物,グリシンベタインから選択される1種又は2種以上。
なお、油相の固化温度は25〜55℃であることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は水中油型乳化組成物に関し、更に詳細には、経時的にもべたつかず、皮膚の柔軟作用及び保護効果に優れ、長期間安定で、安全性にも優れた水中油型乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
水中油型の乳化組成物は、清涼感のある使用感を有し、化粧料,皮膚外用剤において汎用されている。このような水中油型乳化組成物においては、通常界面活性剤により乳化安定化が図られるが、界面活性剤によってはべたついた使用感を与えたり、一次刺激,アレルギー反応を示すなど安全性の面での不安もあった。
【0003】
上記のような欠点を有さない界面活性剤の一つとして、アミノ酸系の界面活性剤である、ピログルタミン酸エステル系界面活性剤が知られている。アミノ酸系界面活性剤の特徴として、アミノ基を有することから、特に皮膚等に対する親和性が良好で生分解性にも優れるという利点がある。
【0004】
ピログルタミン酸エステル系界面活性剤は、例えば、毛髪固定用樹脂として用いることで、皮膚に対する安全性とともに、良好な透明性,洗い落ち性を有する樹脂被膜が得られ、優れた毛髪の艶がもたらされる頭髪化粧料が得られることが知られている。(特許文献1)
【0005】
しかしながら、ピログルタミン酸エステル系界面活性剤に関しては、乳化剤としての応用は充分に研究されていないのが現状であった。
【0006】
【特許文献1】
特開平4−36227号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本願発明においては、ピログルタミン酸エステル系界面活性剤を乳化剤として活用し、経時的にもべたつかず、皮膚の柔軟作用及び保護効果に優れ、長期間安定で、安全性にも優れた水中油型乳化組成物を得ることを目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、本願発明者は、ピログルタミン酸エステル系界面活性剤と、炭素数12〜20の脂肪酸の塩,ポリグリセリン脂肪酸エステル,ショ糖脂肪酸エステル,アシルアミノ酸塩,レシチン,リゾレシチン,水素添加レシチン,水素添加リゾレシチン,カゼインから選択される界面活性剤の1種又は2種以上とを組み合わせた乳化剤と、ポリヒドロキシ化合物,グリシンベタインから選択される1種又は2種以上を含有させることにより、経時的にもべたつかず、皮膚の柔軟作用及び保護効果に優れ、長期間安定で、安全性にも優れた水中油型乳化組成物が得られることを見出し、本願発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本願発明は、次の(a),(b)及び(c);
(a)ピログルタミン酸エステル系界面活性剤から選択される1種又は2種以上、
(b)炭素数12〜20の脂肪酸の塩,ポリグリセリン脂肪酸エステル,ショ糖脂肪酸エステル,アシルアミノ酸塩,レシチン,リゾレシチン,水素添加レシチン,水素添加リゾレシチン,カゼインから選択される界面活性剤の1種又は2種以上、
(c)ポリヒドロキシ化合物,グリシンベタインから選択される1種又は2種以上、
を含有することを特徴とする水中油型乳化組成物に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0011】
本願発明の(a)成分として用いられるピログルタミン酸エステル系界面活性剤は、特に限定されず、ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(25E.O.),ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(30E.O.〜60E.O.)等が例示され、これらから選択される1種又は2種以上を用いる。
【0012】
上記ピログルタミン酸エステル系界面活性剤の配合量は、使用性及び安全性等を考慮すると、組成物全体に対して0.01〜10重量%が好ましく、0.1〜5重量%がさらに好ましい。
【0013】
本願発明で用いられる(b)成分の一種である炭素数12〜20の脂肪酸の塩を構成する脂肪酸としては、直鎖又は分岐鎖を有する飽和又は不飽和脂肪酸が挙げられ、直鎖飽和脂肪酸としては、ドデカン酸(ラウリン酸),トリデカン酸,テトラデカン酸(ミリスチン酸),ペンタデカン酸,ヘキサデカン酸(パルミチン酸),ヘプタデカン酸(マルガリン酸),オクタデカン酸(ステアリン酸),ノナデカン酸,エイコサン酸(アラキン酸)、直鎖不飽和脂肪酸としては、4−テトラデセン酸(ツズ酸),5−テトラデセン酸(5−ミリストレイン酸),9−テトラデセン酸(9−ミリストレイン酸),6−ペンタデセン酸,cis−9−ペンタデセン酸,14−ペンタデセン酸,2−ヘキサデセン酸(2−パルミトレイン酸),trans−3−ヘキサデセン酸,cis−7−ヘキサデセン酸(7−パルミトレイン酸),cis−9−ヘキサデセン酸(cis−9−パルミトレイン酸),trans−9−ヘキサデセン酸(trans−9−パルミトレイン酸),2−ヘプタデセン酸,cis−7−ヘプタデセン酸,cis−8−ヘプタデセン酸,cis−9−ヘプタデセン酸,trans−2−オクタデセン酸,cis−2−オクタデセン酸,trans−3−オクタデセン酸,cis−3−オクタデセン酸,trans−4−オクタデセン酸,cis−6−オクタデセン酸(ペトロセリン酸),trans−6−オクタデセン酸(ペトロセエライジン酸),cis−7−オクタデセン酸,trans−7−オクタデセン酸,cis−8−オクタデセン酸,trans−8−オクタデセン酸,cis−9−オクタデセン酸(オレイン酸),trans−9−オクタデセン酸(エライジン酸),cis−11−オクタデセン酸,trans−11−オクタデセン酸(バセニン酸),cis−9−ノナデセン酸,cis−11−エイコセン酸(ゴンドイン酸),trans−11−エイコセン酸(trans−ゴンドイン酸)等の直鎖モノエン酸、trans−8,trans−10−オクタデカジエン酸,cis−9,cis−12−オクタデカジエン酸(リノール酸),trans−9,trans−12−オクタデカジエン酸(リノエライジン酸),cis−9,trans−11−オクタデカジエン酸,trans−10,cis−12−オクタデカジエン酸,cis−9,cis−11−オクタデカジエン酸,cis−10,cis−12−オクタデカジエン酸,trans−10,trans−12−オクタデカジエン酸,trans−9,trans−11−オクタデカジエン酸,trans−8,trans−10−オクタデカジエン酸,trans−9,trans−11−オクタデカジエン酸等の直鎖ジエン酸、cis−9,trans−11,trans−13−オクタデカトリエン酸(α−エレオステアリン酸),trans−9,trans−11,trans−13−オクタデカトリエン酸(β−エレオステアリン酸),cis−9,cis−11,trans−13−オクタデカトリエン酸,cis−9,cis−12,cis−15−オクタデカトリエン酸(リノレン酸),trans−9,trans−12,trans−15−オクタデカトリエン酸(リノレンエライジン酸),trans−10,trans−12,trans−14−オクタデカトリエン酸(プソイドエレオステアリン酸)等の直鎖トリエン酸、9,11,13,15−オクタデカテトラエン酸(パリナリン酸),5,8,11,14−エイコサテトラエン酸(アラキドン酸)等の直鎖テトラエン酸、分岐鎖飽和脂肪酸としては、12−メチルトリデカン酸(イソミリスチン酸),11−メチルトリデカン酸(アンティイソミリスチン酸),14−メチルペンタデカン酸(イソパルミチン酸),13−メチルペンタデカン酸(アンティイソパルミチン酸),16−メチルヘプタデカン酸(イソステアリン酸),15−メチルヘプタデカン酸(アンティイソステアリン酸)、分岐鎖不飽和脂肪酸としては、2,2−ジメチル−cis−9,cis−12−オクタデカジエン酸等が例示され、これらの脂肪酸の塩としては、ナトリウム塩,カリウム塩,トリエタノールアミン塩,L−アルギニン塩等が挙げられ、これらから1種又は2種以上を選択して用いる。
【0014】
本願発明で用いられる(b)成分の一種であるポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、テトラグリセリンモノラウリン酸エステル,ヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル,デカグリセリンモノラウリン酸エステル,デカグリセリンモノミリスチン酸エステル,ヘキサグリセリンモノステアリン酸エステル,ヘキサグリセリンセスキステアリン酸エステル,デカグリセリンモノステアリン酸エステル,デカグリセリンジステアリン酸エステル,デカグリセリントリステアリン酸エステル,ヘキサグリセリンモノイソステアリン酸エステル,デカグリセリンモノイソステアリン酸エステル,デカグリセリンジイソステアリン酸エステル,デカグリセリンモノカプリン酸エステル,ヘキサグリセリンモノオレイン酸エステル,デカグリセリンモノオレイン酸エステル等が例示される。中でも、デカグリセリンモノミリスチン酸エステル,ヘキサグリセリンモノステアリン酸エステル,デカグリセリンモノステアリン酸エステル,デカグリセリンジステアリン酸エステルを用いることが好ましい。
【0015】
本願発明で用いられる(b)成分の一種であるショ糖脂肪酸エステルとしては、ショ糖モノラウリン酸エステル,ショ糖モノミリスチン酸エステル,ショ糖モノパルミチン酸エステル,ショ糖モノステアリン酸エステル,ショ糖モノアラキン酸エステル,ショ糖モノベヘン酸エステル,ショ糖モノオレイン酸エステル,ショ糖モノエルカ酸エステル,ショ糖モノカプリル酸エステル、ショ糖モノカプリン酸エステル等が例示される。中でも、ショ糖モノラウリン酸エステル,ショ糖モノパルミチン酸エステル,ショ糖モノステアリン酸エステルを用いることが好ましい。
【0016】
本願発明で用いられる(b)成分の一種であるアシルアミノ酸塩としては、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸カリウム,N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム,N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸二ナトリウム,N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン塩,N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム,N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム,N−ラウロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム,N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン塩,N−ステアロイル−L−グルタミン酸カリウム,N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム,N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム,N−ステアロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン塩,N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム,N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム,N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシントリエタノールアミン塩,N−ラウロイルグリシンカリウム,N−ラウロイルグリシンナトリウム,N−ラウロイルグリシントリエタノールアミン塩,N−ステアロイルグリシンカリウム,N−ステアロイルグリシンナトリウム,N−ステアロイルグリシントリエタノールアミン塩,N−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラニンカリウム,N−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラニンナトリウム,N−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラニントリエタノールアミン塩,N−ラウロイル−DL−アラニンカリウム,N−ラウロイル−DL−アラニンナトリウム,N−ラウロイル−DL−アラニントリエタノールアミン塩,N−ステアロイル−DL−アラニンカリウム,N−ステアロイル−DL−アラニンナトリウム,N−ステアロイル−DL−アラニントリエタノールアミン塩,N−ヤシ油脂肪酸メチル−β−アラニンカリウム,N−ヤシ油脂肪酸メチル−β−アラニンナトリウム,N−ヤシ油脂肪酸メチル−β−アラニントリエタノールアミン塩,N−ラウロイルメチル−β−アラニンカリウム,N−ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム,N−ラウロイルメチル−β−アラニントリエタノールアミン塩,N−ステアロイルメチル−β−アラニンカリウム,N−ステアロイルメチル−β−アラニンナトリウム,N−ステアロイルメチル−β−アラニントリエタノールアミン塩などが例示される。中でも、N−アシル−L−グルタミン酸塩を用いることが好ましい。
【0017】
本願発明においては(b)成分として、上記のポリグリセリン脂肪酸エステル,ショ糖脂肪酸エステル,アシルアミノ酸塩、及び、レシチン,リゾレシチン,水素添加レシチン,水素添加リゾレシチン,カゼインから選択される1種又は2種以上を組み合わせて用いる。これらの配合量は、使用性及び安全性等を考慮すると、組成物全体に対して0.01〜10重量%が好ましく、0.1〜5重量%がさらに好ましい。
【0018】
本願発明で用いられる(c)成分の一種であるポリヒドロキシ化合物は、分子内に2個以上の水酸基を有する水溶性多価アルコールであり、グリセリン、ジグリセリン,トリグリセリン等のポリグリセリン、エチレングリコール,プロピレングリコール,1,3−ブタンジオール,1,4−ブタンジオール,へキシレングリコール,ジエチレングリコール,ジプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール、グルコース,マルトース,マルチトール,ショ糖,フラクトース,キシリトール,ソルビトール,マルトトリオース,スレイトール,エリスリトール,澱粉の加水分解によって得られる各種転化糖,水飴,異性化糖,蜂蜜等の糖アルコール若しくは糖類等が例示され、これらのポリヒドロキシ化合物及びグリシンベタインから1種又は2種以上を選択して用いる。
【0019】
上記ポリヒドロキシ化合物及びグリシンベタインから選択される1種又は2種以上の配合量は、使用性及び安全性等を考慮すると、組成物全体に対して0.01〜35重量%が好ましく、0.1〜25重量%がさらに好ましい。
【0020】
本願発明の水中油型乳化組成物に使用される油相の固化温度は、25〜55℃の範囲であることが好ましい。固化温度が25℃を下回ると、皮膚に塗布した際にべたつきやぬるつきが生じる。また、固化温度が55℃を上回ると、皮膚への塗布が難しくなるため、皮膚の柔軟作用及び保護作用が充分でない等の問題が生じる。
【0021】
油相を構成する具体的な成分としては、通常の皮膚用組成物に用いられる油性成分がいずれも使用可能である。主な成分としては、アボカド油,アルモンド油,オリーブ油,ゴマ油,サザンカ油,サフラワー油,大豆油,ツバキ油,トウモロコシ油,ナタネ油,パーシック油,ヒマシ油,綿実油,落花生油,カカオ脂,パーム油,パーム核油,モクロウ,ヤシ油,硬化ヒマシ油等の植物性油脂類,タートル油,ミンク油,卵黄油,牛脂,豚脂等の動物性油脂類、ミツロウ,カルナウバロウ,鯨ロウ,ラノリン,液状ラノリン,還元ラノリン,硬質ラノリン,キャンデリラロウ,ホホバ油等のロウ類、流動パラフィン,ワセリン,パラフィン,オゾケライト,セレシン,マイクロクリスタリンワックス,スクワラン,プリスタン等の炭化水素類、ラウリルアルコール,セタノール,ステアリルアルコール,オレイルアルコール,ベヘニルアルコール,ラノリンアルコール,イソステアリルアルコール,2−オクチルドデカノール,コレステロール等のアルコール類、ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチルドデシル,トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等のエステル類等が挙げられる。
【0022】
また、油相の固化温度を25〜55℃に調節する方法としては、あらかじめ混合した油相の示差熱分析(DSC)曲線を求め、その値から混合比を調節する方法が挙げられる。一般に、複数の油相成分を混合すると、凝固点降下,共融といった現象が起こるため、混合物の固化温度を各成分の融点から算術的に求めることは困難である。
【0023】
また、本願発明に係る水中油型乳化組成物においては、本願発明の特徴を損なわない範囲で、通常水中油型乳化組成物に含有される成分、例えば、エタノール等の低級アルコール、アミノ酸等の保湿剤、アラントイン,グリチルリチン酸誘導体,グリチルレチン酸誘導体等の抗炎症剤、ビタミン類、抗酸化剤、増粘剤、防腐剤、樹脂、粉体、色素、香料、紫外線吸収剤等を水相又は油相に含有させることができる。
【0024】
【実施例】
本願発明について、実施例により詳細に説明するが、本願発明の技術的範囲はそれにより何ら限定されるものではない。なお、特に断らない限り、量目は重量%で示した。
【0025】
実施例1 クレンジングクリーム
(1)スクワラン 5.00
(2)ワセリン 10.00
(3)ベヘニルアルコール 2.00
(4)ステアリン酸 1.40
(5)パルミチン酸 0.60
(6)サラシミツロウ 2.00
(7)親油型モノステアリン酸グリセリン 1.00
(8)精製水 全体を100とする量
(9)ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレン(40E.O.)
硬化ヒマシ油(日本エマルジョン社製 PYROTER CPI−40) 0.50
(10)水素添加レシチン 0.20
(11)ジプロピレングリコール 5.00
(12)L−アルギニン 0.35
(13)水酸化カリウム 0.10
(14)パラオキシ安息香酸エステル 0.10
(15)海水乾燥物 1.00
(16)クエン酸 pHを6.8とする量
(17)海洋性コラーゲン液 0.10
(18)香料 0.10
油相の固化温度:45〜48℃
製造方法:(1)〜(7)の油相成分を75〜85℃にて加熱溶解し、これに対し、予め混合均一化し75〜85℃に調整した(8)〜(16)の水相成分を徐々に加えて乳化する。つぎに、冷却を開始し45〜50℃にて(17),(18)の成分を加えた後、更に室温まで冷却する。
【0026】
実施例2 クリーム
(1)スクワラン 5.00
(2)ワセリン 10.00
(3)セタノール 2.00
(4)サラシミツロウ 2.00
(5)N−ステアロイルーL−グルタミン酸ナトリウム 0.50
(6)ショ糖モノラウリン酸エステル 0.80
(7)親油型モノステアリン酸グリセリン 1.50
(8)精製水 全体を100とする量
(9)1,3−ブチレングリコール 10.00
(10)ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレン(40E.O.)
硬化ヒマシ油(日本エマルジョン社製 PYROTER CPI−40) 0.20
(11)ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレン(25E.O.)
グリセリル(日本エマルジョン社製 PYROTER GPI−25) 0.40
(12)1,2−ペンタンジオール 0.05
(13)キサンタンガム 0.05
(14)クエン酸 pHを7.0とする量
(15)パラオキシ安息香酸エステル 0.02
(16)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
(17)香料 0.10
油相の固化温度:47〜50℃
製造方法:(1)〜(7)の油相成分を75〜85℃にて加熱溶解し、これに対し、予め混合均一化し75〜85℃に調整した(8)〜(15)の水相成分を徐々に加えて乳化する。つぎに、冷却を開始し45〜50℃にて(16),(17)の成分を加えた後、更に室温まで冷却する。
【0027】
実施例3 乳液
(1)スクワラン 3.00
(2)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン 1.00
(3)ベヘニルアルコール 0.30
(4)混合脂肪酸(C12〜C20)トリグリセライド 5.00
(5)軟質ラノリン脂肪酸コレステリル 1.50
(6)ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレン(40E.O.)
硬化ヒマシ油(日本エマルジョン社製 PYROTER CPI−40) 1.00
(7)POE(25)モノステアレート 1.50
(8)ショ糖モノステアリン酸エステル 1.00
(9)ショ糖モノパルミチン酸エステル 0.50
(10)親油型モノステアリン酸グリセリン 1.00
(11)精製水 全体を100とする量
(12)グリセリン 4.00
(13)グリシンベタイン 2.00
(14)カルボキシビニルポリマー 0.10
(15)乳酸ナトリウム 0.50
(16)クエン酸 pHを6.8とする量
(17)パラオキシ安息香酸エステル 0.05
(18)水酸化カリウム 0.05
(19)d−δ−トコフェロール 0.04
(20)フェノキシエタノール 1.00
(21)エタノール 4.00
(22)香料 0.10
油相の固化温度:30〜34℃
製造方法:(1)〜(10)の油相成分を75〜85℃にて加熱溶解し、これに対し、予め混合均一化し75〜85℃に調整した(11)〜(18)の水相成分を徐々に加えて乳化する。つぎに、冷却を開始し45〜50℃にて(19)〜(22)の成分を加えた後、更に室温まで冷却する。
【0028】
上記の実施例1〜実施例3について、使用時の刺激感,皮膚の柔軟作用,保護効果,べたつきを評価した。その際、各実施例において、ピログルタミン酸エステル系界面活性剤を同量のポリオキシエチレン(25E.O.)ラウリルエーテルに代替して調製したものをそれぞれ比較例1〜3として、同時に評価を行った。
【0029】
評価は、20〜50才代の敏感肌の女性パネラー20名を1群とし、各群に実施例及び比較例の水中油型乳化組成物をそれぞれブラインドにて使用させることにより行った。
【0030】
まず、使用時の刺激感については、皮膚に塗布した後30秒〜1分後に感じる,ヒリヒリ感,チクチク感といった刺激感について、表1に示す評価基準にしたがって評価させて点数化し、20名の平均値を求めた。また、皮膚の柔軟作用及び保護効果については、1日2回,1カ月間連続使用させた後の皮膚の状態により、表2の評価基準にしたがって評価させて点数化し、20名の平均値を求めた。更に、べたつきについては、皮膚に塗布した直後、及び、皮膚に塗布した後12時間後に感じるべたつき感(実施例2,3、比較例2,3のみ)について、表3に示す評価基準にしたがって評価させて点数化し、20名の平均値を求めた。以上の結果は表4にまとめて示した。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】
表4において明らかなように、本願発明の実施例1〜実施例3においては、使用時に感じる刺激感はいずれも微妙に感じられる程度から少し感じられる程度であり、実使用に際して問題はなかった。また、各使用群でおおむね良好な皮膚柔軟作用及び皮膚保護効果が認められた。また、使用直後及び経時的にべたつきを訴えたパネラーも存在しなかった。これに対して、各比較例使用群においては、使用時に感じる刺激感の程度も相対的に強くなっており、皮膚柔軟作用及び皮膚保護効果ともに対応する実施例使用群に比べて有意に低くなっていた。また、各比較例において、それぞれ数名のパネラーが使用直後及び経時的なべたつきを訴えていた。なお、皮膚刺激性反応及び皮膚感作性反応を示したパネラーは、実施例使用群及び比較例使用群のいずれにおいても認められなかった。
【0036】
実施例4 乳液
(1)スクワラン 8.00
(2)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン 8.00
(3)混合脂肪酸(C12〜C20)トリグリセライド 5.00
(4)サラシミツロウ 5.00
(5)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 2.00
(6)ベヘニルアルコール 1.00
(7)ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレン(25E.O.)
グリセリル(日本エマルジョン社製 PYROTER GPI−25) 2.00
(8)デカグリセリンジステアリン酸エステル 2.00
(9)カゼイン 0.40
(10)N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.20
(11)グリセリン 10.00
(12)1,3−ブチレングリコール 8.00
(13)精製水 全体を100とする量
(14)カルボキシビニルポリマー 0.20
(15)水酸化カリウム 0.10
(16)パラオキシ安息香酸エステル 0.10
(17)d−δ−トコフェロール 0.05
(18)パルミチン酸レチノール 1.00
(19)酵母エキス 1.00
(20)クエン酸 pHを6.5とする量
(21)香料 0.10
油相の固化温度:32〜35℃
製造方法:(1)〜(8)の油相成分を75〜85℃にて加熱溶解し、これに対し、予め混合均一化し75〜85℃に調整した(9)〜(15)の水相成分を徐々に加えて乳化する。つぎに、冷却を開始し45〜50℃にて(16)〜(21)の成分を加えた後、更に室温まで冷却する。
【0037】
なお、本願発明の各実施例については、25℃で6カ月間保存した場合に、着色、着臭、内容成分の凝集,析出又は沈着、相分離といった状態の変化は全く認められなかった。
【0038】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願発明により、経時的にもべたつかず、皮膚の柔軟作用及び保護効果に優れ、長期間安定で、安全性にも優れた水中油型乳化組成物を得ることができた。
Claims (2)
- 次の(a)〜(c)を含有することを特徴とする水中油型乳化組成物。
(a)ピログルタミン酸エステル系界面活性剤から選択される1種又は2種以上。
(b)炭素数12〜20の脂肪酸の塩,ポリグリセリン脂肪酸エステル,ショ糖脂肪酸エステル,アシルアミノ酸塩,レシチン,リゾレシチン,水素添加レシチン,水素添加リゾレシチン,カゼインから選択される界面活性剤の1種又は2種以上。
(c)ポリヒドロキシ化合物,グリシンベタインから選択される1種又は2種以上。 - 油相の固化温度が25〜55℃であることを特徴とする、請求項1に記載の水中油型乳化組成物。
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