JP2004238323A - 透水性が改善されたゼラチン硬カプセル - Google Patents

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Yasutaka Muratsubaki
康隆 村椿
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Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/4816Wall or shell material
    • A61K9/4825Proteins, e.g. gelatin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
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Abstract

【課題】カプセル基材の透水性(水分透過性)を抑えて当該カプセル内部の充填物の水分上昇を抑制し、これにより充填物の変質を長期的に防止し得るゼラチン硬カプセルを提供すること。
【解決手段】ゼラチン硬カプセルの基材中に脂肪酸の70重量%がステアリン酸であるHLB2〜8のショ糖脂肪酸エステルを含ませる。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はゼラチン硬カプセル(以下、単に「硬カプセル」または「カプセル」ともいう)に関し、詳しくは、医薬品や健康食品(サプリメント)等に用いられる硬カプセルであって、透水性が改善されたゼラチン硬カプセルに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
周知のように、硬カプセルの素材(基材)として、水によく溶ける性質を利用してゼラチンが繁用されれいる。しかしながら、このような水によく溶ける性質は、カプセル内部の充填物に対し、しばしば悪影響を与えた。
【0003】
すなわち、ゼラチンは前述したように水溶性が良好であるが、その反面、空気中における水分の透過性も保有し、吸湿性の高いものを当該カプセル内部に充填した場合において、保管中に外部からカプセル基材を通過(透過)した水分(湿気)によって充填物の水分量が増加し、変質するといったおそれを招いた。
【0004】
また、カプセル基材であるゼラチン自身の水分も15%程度と高く、この基材中の水分も充填物に対して変質などの悪影響を与える問題があった。これに対しては、基材中の水分が低い材料、例えばセルロース誘導体を使用することにより一応対応できるが、上述したような水透過性による充填物の変質の問題に関しては、未解決のままであった。
【0005】
なお、ゼラチンを主原料とすることを積極的に避け、ペクチン及びグリセリンを使用して有効なセルロースカプセルを得るべく、植物性セルロース(HPMC)を主原料とする硬カプセルの製造の配合成分として、ショ糖脂肪酸エステルを0.2〜0.5%使用する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
また同様に、ゼラチンを主原料とすることを積極的に避け、かつ低水分含量で破断不良が発生せず、吸湿性製剤や水分に敏感な製剤を充填する場合に有利な植物性基材のカプセルを得るべく、ショ糖脂肪酸エステルを0.1〜0.5%使用する技術が提案されている(特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−245609号公報(請求項3)
【0008】
【特許文献2】
特開2000−212070号公報(請求項1)
【0009】
【発明の目的】
本発明は上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、カプセル基材の透水性(水分透過性)を抑えて当該カプセル内部の充填物の水分上昇を抑制し、これにより前記充填物の変質を長期的に防止し得るゼラチン硬カプセルを提供するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の硬カプセルは、ショ糖脂肪酸エステルを含むことを特徴とするものである。
【0011】
請求項2に記載の硬カプセルは、HLB2〜8のショ糖脂肪酸エステルを含むことを特徴とするものである。
【0012】
請求項3に記載の硬カプセルは、請求項1または2に記載のゼラチン硬カプセルにおいて、脂肪酸の50重量%以上がステアリン酸であることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
ショ糖脂肪酸エステル
本発明で使用するショ糖脂肪酸エステルには特に限定はないが、HLBが2〜8であることが好ましい。HLB2未満では、カプセルの透明性の悪化という問題が発生する可能性があり、またHLB8を超える場合は、透水性の抑制効果がやや劣る傾向にある。なお、更に好ましい範囲はHLB3〜7である。
【0014】
ショ糖脂肪酸エステルを構成する脂肪酸としては、炭素数16〜22の飽和、又は不飽和脂肪酸の1種又は2種以上の混和物からなるものが好適に用いられる。
【0015】
上記脂肪酸の具体例としては、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸等の飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ酸、アラキドン酸等の不飽和脂肪酸等が挙げられるが、どちらかといえば、カプセルの透明性の点で、ショ糖脂肪酸エステルにおける脂肪酸は飽和脂肪酸である方が好ましい。
【0016】
また炭素数が16未満の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸を用いた場合には、透水性抑制効果が落ちる傾向にあり、炭素数22を超える場合には透明性が悪化するという傾向にあるため、ショ糖脂肪酸エステルを構成する脂肪酸としては、炭素数16〜22の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸が好適に用いられ、なかでも炭素数16〜22の飽和脂肪酸が好適に用いられ、そのなかでも炭素数16のパルミチン酸、炭素数18のステアリン酸がさらに好ましく、最も好ましいのはステアリン酸である。
【0017】
ショ糖脂肪酸エステル100重量部中に、当該ステアリン酸を脂肪酸とするショ糖脂肪酸エステルを少なくとも50重量%含ませることにより、好ましくは60重量%以上、より好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上含ませることにより、得られるカプセルがより一層透明性に優れ、かつ水分透過性を抑制する効果が大きいという作用効果を奏する。
【0018】
その他(配合割合など)
本発明のゼラチン硬カプセルにおいて、ショ糖脂肪酸エステルの配合割合としては、カプセル固形分100重量部に対し、0.01〜2.0重量部であることが好ましい。0.01重量部未満の場合、透水性抑制効果が充分でないという問題が生じる可能性があり、2.0重量部を超える場合、カプセルの透明性が悪化したり、それ以上加えても透水性抑制効果が向上せず経済的不利を招くという問題が生じる可能性がある。なお、さらに好ましい範囲は0.1〜0.5重量部である。
【0019】
必要に応じ、顔料や色素を含ませることができる。またその他の添加成分や、カプセル製造工程に関しては、従来公知の方法に従えばよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明により、カプセル基材の透水性(水分透過性)を抑えて当該カプセル内部の充填物の水分上昇を抑制し、これにより前記充填物の変質を長期的に防止し得るゼラチン硬カプセルを提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
【0022】
【実施例】
以下に本発明の一実施例を挙げて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0023】
カプセルの製造
ゼラチンを水に溶かして27%ゼラチン溶液を調製し、この溶液に対して下記[表1]に示したショ糖脂肪酸エステルを、同表に併記した割合で以て配合して溶解して粘度調整を行った。その後、1号ピンを使用してゼラチン製の硬カプセルを作成した。
【0024】
水分増加率試験
上記のようにして作成したカプセルを25℃相対湿度50%雰囲気下で平衡させた。このカプセルの内部に、105℃で3時間乾燥させたCMCナトリウム(セロゲンF、第一工業製薬(株)製)を充填し、25℃相対湿度50%雰囲気下で10日間保存し、前後のカプセル全体の重量を測定した。増加した重量を水分として計算し、CMC充填量で除して水分増加率とした(105℃で乾燥したCMCの水分量をゼロとしている)。
【0025】
なお、比較対照として、ショ糖脂肪酸エステルを配合せずに作成したゼラチン硬カプセルについても同様の試験に供した。結果を下記[表1]に併記する。
【0026】
【表1】
Figure 2004238323

Claims (3)

  1. ショ糖脂肪酸エステルを含むことを特徴とするゼラチン硬カプセル。
  2. HLB2〜8のショ糖脂肪酸エステルを含むことを特徴とするゼラチン硬カプセル。
  3. 脂肪酸の50重量%以上がステアリン酸であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゼラチン硬カプセル。
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