JP2004238214A - エアモルタル組成物とそれを利用する工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は基礎下空隙充填工法等に適したエアモルタルを提供する。
【解決手段】セメント、ミクロサンド、ごみガス化溶融スラグ、水および気泡材を混練りして製造し、前記ミクロサンドの重量比で90%以上が粒径0.1mm以下の自硬性のない無機質材とし、前記ごみガス化溶融スラグの重量比で90%以上が粒径0.075〜2mmであり、更に、ミクロサンド/(ミクロサンド+ごみガス化溶融スラグ)を重量比で50%以上、セメントをエアモルタル1m3中、5kg以上10kg以下とし、圧縮強さ50kN/m2〜150kN/m2とする。
【選択図】 無し
【解決手段】セメント、ミクロサンド、ごみガス化溶融スラグ、水および気泡材を混練りして製造し、前記ミクロサンドの重量比で90%以上が粒径0.1mm以下の自硬性のない無機質材とし、前記ごみガス化溶融スラグの重量比で90%以上が粒径0.075〜2mmであり、更に、ミクロサンド/(ミクロサンド+ごみガス化溶融スラグ)を重量比で50%以上、セメントをエアモルタル1m3中、5kg以上10kg以下とし、圧縮強さ50kN/m2〜150kN/m2とする。
【選択図】 無し
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアモルタル(気泡モルタル)に関し、特に、構成材料として廃棄物を素材とするものを利用し且つ基礎下空隙充填工法、シールドセグメント裏込め工法および地中空洞埋戻し工法に適したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
セメント、水、骨材からなる混合物において骨材として砂、砂利からなる細・粗骨材を用いるものはコンクリート、細骨材を用いるものはモルタルとして建設材料に用いられている。
【0003】
エアモルタルは、モルタルに気泡剤を配合し、強度を抑制したもので基礎下充填、シールドセグメント裏込め、地中の空洞充填などに使用され、その組成やそれを用いた工法に関しては種々の提案が成されている。
【0004】
特許文献1はセメント、水、フェロニッケルスラグと気泡剤を含む混合物を混練りして製造するエアモルタルに関し、重量、強度および空気量の調整が容易で、品質の安定化、コスト低減に効果があるものを提案している。
【0005】
また、エアモルタルを用いた土木工法に関しては以下のような提案が成されている。
【0006】
特許文献2は、軟弱地盤上の構造物の基礎下面に生じた空隙にセメント、ミクロサンド、砂、水と起泡材を混練りして製造するエアモルタルを充填する工法に関し、施工性に優れ、構造物に悪影響を与えずに耐震性を向上させ、且つ安価なことを特徴とする。
【0007】
特許文献3は、基礎下充填、盛土、埋設管埋戻し、擁壁や橋台の裏込めに、セメント、水、コンクリート破砕時に発生する粉末を混合しスラリー状にし、気泡を混入させて製造するエアモルタルを使用する工法に関し、強度、耐久性に優れ、施工性が良好で施工手間が軽減できることを特徴とする。
【0008】
【先行特許文献1】特開平9−249441号公報
【0009】
【先行特許文献2】特公昭59−48259号公報
【0010】
【先行特許文献3】特開平6−56491号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したエアモルタルは環境負荷や、製品コストの観点から必ずしも満足できるものではなく、また地中空洞埋め戻し工法など空隙充填に用いられる場合に必要とされる具体的特性は明らかにされていなかった。
【0012】
すなわち、特許文献2記載のエアモルタルは、天然資源である砂を大量に使用するため(620〜840kg/m3)、砂採取による環境への負荷が大きい。
【0013】
特許文献1記載のエアモルタルはニッケル鉱石の製錬時の副産物であるフェロニッケルスラグを使用するため環境負荷低減は可能であるが、高価なセメントを大量に使用する必要があり(210〜230kg/m3)、製品コストが上昇する。
【0014】
特許文献3記載のエアモルタルはコンクリート破砕時に発生するコンクリート微粉末を使用するが、高PH材であり、製造時や硬化後のモルタルのPH管理、施工時の周辺環境管理など、施工者の負担が大きい。
【0015】
本発明は資源の有効利用の観点からこれらの問題点を解決し、且つ各種空隙充填工法に必要とされる特性を有し、安価な製品コストで環境負荷が小さく施工が容易なエアモルタルを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、エアモルタルにおける骨材としてごみガス化溶融スラグを用いた場合、ブリージング特性に優れること、および地中空隙充填工法等空隙充填に用いる場合は、流動性等に加えて圧縮強度に適切な範囲があることを見出した。
【0017】
基礎下充填工法においては既設構造物に影響を与えることなく充填後に地盤としての機能を有するために50kN/mm2〜150kN/mm2,シールドトンネル裏込めや地中空洞埋め戻しにおいては繰り返し荷重などの影響を受けにくく、長期的に安定させるため100kN/mm2以上の圧縮強さが必要であり、本発明はこれらの知見を基に更に検討を加えてなされたものである。
【0018】
すなわち、本発明は
1.セメント、ミクロサンド、ごみガス化溶融スラグ、水および気泡材を混練りして製造するエアモルタル組成物であって、前記ミクロサンドの重量比で90%以上が粒径0.1mm以下の自硬性のない無機質材で、前記ごみガス化溶融スラグの重量比で90%以上が粒径0.075〜2mmであることを特徴とするエアモルタル組成物。
2.1記載のエアモルタル組成物において更に、ミクロサンド/(ミクロサンド+ごみガス化溶融スラグ)を重量比で50%以上、セメントをエアモルタル1m3中、5kg以上10kg以下とし、圧縮強さ50kN/m2〜150kN/m2の基礎下空隙充填工法用エアモルタル。
3.2記載のエアモルタルの圧縮強さが100kN/m2以上であることを特徴とするシールドセグメント裏込め工法用エアモルタル。
4.2記載のエアモルタルの圧縮強さが100kN/m2以上であることを特徴とする地中空洞埋戻し工法用エアモルタル。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係るエアモルタルは、その構成物質として下水汚泥やごみ処理の際得られる廃棄物を利用することを特徴とし、ごみガス化溶融スラグを骨材とし、セメント、ミクロサンド、水および気泡剤を混練りして製造する。
【0020】
本発明においてごみガス化溶融スラグは、重量比で90%以上を粒径0.075〜2mmとする。ごみガス化溶融スラグは、ごみを高温で直接溶融後冷却し、スラグとするもので、従来の都市ゴミ焼却灰を溶融後冷却して製造するスラグに対し多孔質であり、水分の吸収に優れ、セメントに対し水の割合が多くなった場合に発生するブリージングを抑制する効果に優れる。
【0021】
尚、溶融スラグには溶融後、水冷により急冷する水砕スラグと空冷で徐冷する空冷スラグがあるが本発明では特に規定しない。
【0022】
骨材をごみガス化溶融スラグとした場合、エアモルタルの流動性が低下するためミクロサンドを混合する。本発明でミクロサンドは0.1mm以下の粒径のものを重量比で90%以上含み自硬性のない無機質材とし、ミクロサンドとして石材の破砕工程で副産物として生じる石材粉や下水汚泥の焼却灰が使用できるが、SiO2を主成分した市販品を用いることも可能である。
【0023】
本発明においてセメント、気泡剤は従来から一般的に用いられているものを使用する。セメントとして高炉セメント、気泡剤として商品名OFA−2(秩父小野田(株)製)などが挙げられる。
【0024】
また、本発明に係るエアモルタルを基礎下空隙充填工法、シールドセグメント裏込め工法および地中空洞埋戻し工法に用いる場合は、ミクロサンド/(ミクロサンド+ごみガス化溶融スラグ)を重量比で50%以上、セメントをエアモルタル1m3中、5kg以上10kg以下とする。
【0025】
上述した規定を満足するエアモルタルは、ブリージングが小さく、流動性に優れ、空隙を隙間なく均一に充たし、圧縮強さとして50kN/m2〜150kN/m2を満足する。
【0026】
【実施例】
セメント、ミクロサンド、ごみガス化溶融スラグ、水道水および気泡材の配合を種々変化させ、混練しエアモルタルを製造した。
【0027】
セメントは一般的な高炉セメントB種、ミクロサンドはSiO2を重量比で80%程度含む比重2.7程度の材料を使用し、ごみガス化溶融スラグは、水冷スラグを用いた。
【0028】
水道水は製造後のエアモルタル1m3当たり275kgとなる量を配合し、気泡は製造後のエアモルタル単位体積当たり33%程度とした。
【0029】
製造直後、ブリージング(JISA1123準拠)を測定し、フリージングが0.1%未満のエアモルタルについて28日後、更に一軸圧縮試験(JISA1216準拠)を行い圧縮強さを測定した。
【0030】
ブリージングが0.1%以上あると、エアモルタルの材料分離がおきて品質が低下するため、0.5%以下を目標とし、0.1%未満を特に優れているとした。
【0031】
表1に試験に用いたエアモルタルの組成およびブリージング、圧縮強さを示す。供試材No.1〜9はいずれも請求項1記載の発明例で、ブリージングと流動性に優れ、供試材No.1〜No.4、No.8,9はミクロサンド/(ミクロサンド+ごみガス化溶融スラグ)が50%以上でブリージングは観察されず、圧縮強さも55kN/m2以上が得られた。
【0032】
一方、供試材No.10はミクロサンドで重量比の20%が0.1mm超えの粒径で、ごみガス化溶融スラグも重量比の15%が粒径2mmを超え、請求項1記載の発明の比較例で,ブリージング、流動性が共に劣っていた。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、ごみ焼却後の廃棄物を用い、天然砂など環境負荷の大きい材料を用いずに優れた特性のエアモルタル組成物が得られ、循環型社会形成に貢献する。
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアモルタル(気泡モルタル)に関し、特に、構成材料として廃棄物を素材とするものを利用し且つ基礎下空隙充填工法、シールドセグメント裏込め工法および地中空洞埋戻し工法に適したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
セメント、水、骨材からなる混合物において骨材として砂、砂利からなる細・粗骨材を用いるものはコンクリート、細骨材を用いるものはモルタルとして建設材料に用いられている。
【0003】
エアモルタルは、モルタルに気泡剤を配合し、強度を抑制したもので基礎下充填、シールドセグメント裏込め、地中の空洞充填などに使用され、その組成やそれを用いた工法に関しては種々の提案が成されている。
【0004】
特許文献1はセメント、水、フェロニッケルスラグと気泡剤を含む混合物を混練りして製造するエアモルタルに関し、重量、強度および空気量の調整が容易で、品質の安定化、コスト低減に効果があるものを提案している。
【0005】
また、エアモルタルを用いた土木工法に関しては以下のような提案が成されている。
【0006】
特許文献2は、軟弱地盤上の構造物の基礎下面に生じた空隙にセメント、ミクロサンド、砂、水と起泡材を混練りして製造するエアモルタルを充填する工法に関し、施工性に優れ、構造物に悪影響を与えずに耐震性を向上させ、且つ安価なことを特徴とする。
【0007】
特許文献3は、基礎下充填、盛土、埋設管埋戻し、擁壁や橋台の裏込めに、セメント、水、コンクリート破砕時に発生する粉末を混合しスラリー状にし、気泡を混入させて製造するエアモルタルを使用する工法に関し、強度、耐久性に優れ、施工性が良好で施工手間が軽減できることを特徴とする。
【0008】
【先行特許文献1】特開平9−249441号公報
【0009】
【先行特許文献2】特公昭59−48259号公報
【0010】
【先行特許文献3】特開平6−56491号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したエアモルタルは環境負荷や、製品コストの観点から必ずしも満足できるものではなく、また地中空洞埋め戻し工法など空隙充填に用いられる場合に必要とされる具体的特性は明らかにされていなかった。
【0012】
すなわち、特許文献2記載のエアモルタルは、天然資源である砂を大量に使用するため(620〜840kg/m3)、砂採取による環境への負荷が大きい。
【0013】
特許文献1記載のエアモルタルはニッケル鉱石の製錬時の副産物であるフェロニッケルスラグを使用するため環境負荷低減は可能であるが、高価なセメントを大量に使用する必要があり(210〜230kg/m3)、製品コストが上昇する。
【0014】
特許文献3記載のエアモルタルはコンクリート破砕時に発生するコンクリート微粉末を使用するが、高PH材であり、製造時や硬化後のモルタルのPH管理、施工時の周辺環境管理など、施工者の負担が大きい。
【0015】
本発明は資源の有効利用の観点からこれらの問題点を解決し、且つ各種空隙充填工法に必要とされる特性を有し、安価な製品コストで環境負荷が小さく施工が容易なエアモルタルを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、エアモルタルにおける骨材としてごみガス化溶融スラグを用いた場合、ブリージング特性に優れること、および地中空隙充填工法等空隙充填に用いる場合は、流動性等に加えて圧縮強度に適切な範囲があることを見出した。
【0017】
基礎下充填工法においては既設構造物に影響を与えることなく充填後に地盤としての機能を有するために50kN/mm2〜150kN/mm2,シールドトンネル裏込めや地中空洞埋め戻しにおいては繰り返し荷重などの影響を受けにくく、長期的に安定させるため100kN/mm2以上の圧縮強さが必要であり、本発明はこれらの知見を基に更に検討を加えてなされたものである。
【0018】
すなわち、本発明は
1.セメント、ミクロサンド、ごみガス化溶融スラグ、水および気泡材を混練りして製造するエアモルタル組成物であって、前記ミクロサンドの重量比で90%以上が粒径0.1mm以下の自硬性のない無機質材で、前記ごみガス化溶融スラグの重量比で90%以上が粒径0.075〜2mmであることを特徴とするエアモルタル組成物。
2.1記載のエアモルタル組成物において更に、ミクロサンド/(ミクロサンド+ごみガス化溶融スラグ)を重量比で50%以上、セメントをエアモルタル1m3中、5kg以上10kg以下とし、圧縮強さ50kN/m2〜150kN/m2の基礎下空隙充填工法用エアモルタル。
3.2記載のエアモルタルの圧縮強さが100kN/m2以上であることを特徴とするシールドセグメント裏込め工法用エアモルタル。
4.2記載のエアモルタルの圧縮強さが100kN/m2以上であることを特徴とする地中空洞埋戻し工法用エアモルタル。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明に係るエアモルタルは、その構成物質として下水汚泥やごみ処理の際得られる廃棄物を利用することを特徴とし、ごみガス化溶融スラグを骨材とし、セメント、ミクロサンド、水および気泡剤を混練りして製造する。
【0020】
本発明においてごみガス化溶融スラグは、重量比で90%以上を粒径0.075〜2mmとする。ごみガス化溶融スラグは、ごみを高温で直接溶融後冷却し、スラグとするもので、従来の都市ゴミ焼却灰を溶融後冷却して製造するスラグに対し多孔質であり、水分の吸収に優れ、セメントに対し水の割合が多くなった場合に発生するブリージングを抑制する効果に優れる。
【0021】
尚、溶融スラグには溶融後、水冷により急冷する水砕スラグと空冷で徐冷する空冷スラグがあるが本発明では特に規定しない。
【0022】
骨材をごみガス化溶融スラグとした場合、エアモルタルの流動性が低下するためミクロサンドを混合する。本発明でミクロサンドは0.1mm以下の粒径のものを重量比で90%以上含み自硬性のない無機質材とし、ミクロサンドとして石材の破砕工程で副産物として生じる石材粉や下水汚泥の焼却灰が使用できるが、SiO2を主成分した市販品を用いることも可能である。
【0023】
本発明においてセメント、気泡剤は従来から一般的に用いられているものを使用する。セメントとして高炉セメント、気泡剤として商品名OFA−2(秩父小野田(株)製)などが挙げられる。
【0024】
また、本発明に係るエアモルタルを基礎下空隙充填工法、シールドセグメント裏込め工法および地中空洞埋戻し工法に用いる場合は、ミクロサンド/(ミクロサンド+ごみガス化溶融スラグ)を重量比で50%以上、セメントをエアモルタル1m3中、5kg以上10kg以下とする。
【0025】
上述した規定を満足するエアモルタルは、ブリージングが小さく、流動性に優れ、空隙を隙間なく均一に充たし、圧縮強さとして50kN/m2〜150kN/m2を満足する。
【0026】
【実施例】
セメント、ミクロサンド、ごみガス化溶融スラグ、水道水および気泡材の配合を種々変化させ、混練しエアモルタルを製造した。
【0027】
セメントは一般的な高炉セメントB種、ミクロサンドはSiO2を重量比で80%程度含む比重2.7程度の材料を使用し、ごみガス化溶融スラグは、水冷スラグを用いた。
【0028】
水道水は製造後のエアモルタル1m3当たり275kgとなる量を配合し、気泡は製造後のエアモルタル単位体積当たり33%程度とした。
【0029】
製造直後、ブリージング(JISA1123準拠)を測定し、フリージングが0.1%未満のエアモルタルについて28日後、更に一軸圧縮試験(JISA1216準拠)を行い圧縮強さを測定した。
【0030】
ブリージングが0.1%以上あると、エアモルタルの材料分離がおきて品質が低下するため、0.5%以下を目標とし、0.1%未満を特に優れているとした。
【0031】
表1に試験に用いたエアモルタルの組成およびブリージング、圧縮強さを示す。供試材No.1〜9はいずれも請求項1記載の発明例で、ブリージングと流動性に優れ、供試材No.1〜No.4、No.8,9はミクロサンド/(ミクロサンド+ごみガス化溶融スラグ)が50%以上でブリージングは観察されず、圧縮強さも55kN/m2以上が得られた。
【0032】
一方、供試材No.10はミクロサンドで重量比の20%が0.1mm超えの粒径で、ごみガス化溶融スラグも重量比の15%が粒径2mmを超え、請求項1記載の発明の比較例で,ブリージング、流動性が共に劣っていた。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、ごみ焼却後の廃棄物を用い、天然砂など環境負荷の大きい材料を用いずに優れた特性のエアモルタル組成物が得られ、循環型社会形成に貢献する。
Claims (4)
- セメント、ミクロサンド、ごみガス化溶融スラグ、水および気泡材を混練りして製造するエアモルタル組成物であって、前記ミクロサンドの重量比で90%以上が粒径0.1mm以下の自硬性のない無機質材で、前記ごみガス化溶融スラグの重量比で90%以上が粒径0.075〜2mmであることを特徴とするエアモルタル組成物。
- 請求項1記載のエアモルタル組成物において更に、ミクロサンド/(ミクロサンド+ごみガス化溶融スラグ)を重量比で50%以上、セメントをエアモルタル1m3中、5kg以上10kg以下とし、圧縮強さ50kN/m2〜150kN/m2の基礎下空隙充填工法用エアモルタル。
- 請求項2記載のエアモルタルの圧縮強さが100kN/m2以上であることを特徴とするシールドセグメント裏込め工法用エアモルタル。
- 請求項2記載のエアモルタルの圧縮強さが100kN/m2以上であることを特徴とする地中空洞埋戻し工法用エアモルタル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003026340A JP2004238214A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | エアモルタル組成物とそれを利用する工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003026340A JP2004238214A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | エアモルタル組成物とそれを利用する工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004238214A true JP2004238214A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=32954377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003026340A Pending JP2004238214A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | エアモルタル組成物とそれを利用する工法 |
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---|---|
JP (1) | JP2004238214A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9376344B2 (en) | 2006-02-17 | 2016-06-28 | Earthstone International, Llc | Foamed glass ceramic composite materials and a method for producing the same |
US9382671B2 (en) | 2006-02-17 | 2016-07-05 | Andrew Ungerleider | Foamed glass composite material and a method for using the same |
US10435177B2 (en) | 2006-02-17 | 2019-10-08 | Earthstone International Llc | Foamed glass composite arrestor beds having predetermined failure modes |
CN114014687A (zh) * | 2021-11-11 | 2022-02-08 | 河南心连心化学工业集团股份有限公司 | 一种利用气化灰渣制备的加气混凝土砌块以及制备方法 |
US11970288B2 (en) | 2020-12-21 | 2024-04-30 | Earthstone International Llc | Method for slowing an aircraft using a foamed glass composite runway |
-
2003
- 2003-02-03 JP JP2003026340A patent/JP2004238214A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9376344B2 (en) | 2006-02-17 | 2016-06-28 | Earthstone International, Llc | Foamed glass ceramic composite materials and a method for producing the same |
US9382671B2 (en) | 2006-02-17 | 2016-07-05 | Andrew Ungerleider | Foamed glass composite material and a method for using the same |
US10435177B2 (en) | 2006-02-17 | 2019-10-08 | Earthstone International Llc | Foamed glass composite arrestor beds having predetermined failure modes |
US11858657B2 (en) | 2006-02-17 | 2024-01-02 | Earthstone International Llc | Foamed glass composite material and a method for producing the same |
US11970288B2 (en) | 2020-12-21 | 2024-04-30 | Earthstone International Llc | Method for slowing an aircraft using a foamed glass composite runway |
CN114014687A (zh) * | 2021-11-11 | 2022-02-08 | 河南心连心化学工业集团股份有限公司 | 一种利用气化灰渣制备的加气混凝土砌块以及制备方法 |
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