JP2004238095A - 被記録材給送装置、記録装置、液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被記録材給送装置のコストダウンを図りつつ、給送ローラが印刷面にダメージを与えない様にすること。
【解決手段】側面視略D形の形状をなす給送ローラ10はローラ本体12とゴム材13によって構成される。ローラ本体12は円弧領域を形成する鍔部12aと平坦領域を形成する鍔部12bとを有し、鍔部12aにおいてはゴム材13が露呈し、鍔部12bにおいてはゴム材13が隠れた状態となっている。円弧領域と平坦領域とが交差する交差位置a、bは、印刷用紙の印刷面と接触することによって印刷面に擦れ傷を形成する虞があるが、交差位置a、bには印刷用紙を接して回転する従動ローラ36、37が設けられ、これにより、印刷面への擦れ傷の形成を防止する。
【選択図】 図2
【解決手段】側面視略D形の形状をなす給送ローラ10はローラ本体12とゴム材13によって構成される。ローラ本体12は円弧領域を形成する鍔部12aと平坦領域を形成する鍔部12bとを有し、鍔部12aにおいてはゴム材13が露呈し、鍔部12bにおいてはゴム材13が隠れた状態となっている。円弧領域と平坦領域とが交差する交差位置a、bは、印刷用紙の印刷面と接触することによって印刷面に擦れ傷を形成する虞があるが、交差位置a、bには印刷用紙を接して回転する従動ローラ36、37が設けられ、これにより、印刷面への擦れ傷の形成を防止する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録材と接した状態で回転することにより下流側に被記録材を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置及び該被記録材給送装置を備えた記録装置に関する。また、本発明は、液体噴射装置に関する。
【0002】
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体と前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
【0003】
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【0004】
【従来の技術】
インクジェットプリンタに代表される記録装置或いは液体噴射装置には、被記録材或いは被噴射媒体の一例としての印刷用紙を複数枚傾斜姿勢でセットする被記録材給送装置(いわゆる、オートシートフィーダ)が設けられている。被記録材給送装置は、側面視略D形の形状をなす給送ローラと、印刷用紙を傾斜姿勢で支持する揺動可能なホッパと、摩擦を利用して印刷用紙の重送を防止する分離パッドと、分離パッド上に滞留した次位以降の印刷用紙をホッパ上に戻す戻しレバーと、を備えている。前記給送ローラは、より詳しくは、略ドラム形の形状をなす様に樹脂材によって形成された本体部にゴム材を巻回することにより構成されている。
【0005】
印刷用紙の給送時には、ホッパによって印刷用紙を給送ローラに圧接させ、当該圧接状態で給送ローラが回転することにより、印刷用紙が給送(ピックアップ)される。給送ローラの側面視略D形の形状、即ち平坦部を備える形状は、印刷用紙給送後、前記平坦部によって印刷用紙を分離パッドと給送ローラとの間でニップしない様にする為のものであり、これにより、下流側の搬送手段による被記録材の搬送動作を阻害しない様になっている。
【0006】
ところで、被記録材給送装置には、分離パッドと対向する位置に、分離パッドに対して圧接する位置と離間する位置とをとることのできる、自由回転可能なアイドルローラが設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。このアイドルローラは、給送されるべき印刷用紙を、湾曲した給送経路に沿うように、即ち、印刷用紙を屈曲し易くする様に、前記平坦部から突出する様に設けられるものである。
【0007】
しかし、上記アイドルローラは、分離パッドに対して圧接する位置と離間する位置とをとる様に設ける必要があることから、著しいコストアップを招く要因となる。従って、上記アイドルローラを廃止し、その代替として、給送ローラを構成する本体部の鍔部(前記平坦部を構成する鍔部)を印刷用紙の給送経路に対して突出させる様に形成し、これによって印刷用紙を屈曲し易くする構成とすることもできる。
【0008】
【特許文献1】
特開平2000−95362号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の様に給送ローラを構成する本体部の鍔部を突出させる様に形成すると、印刷用紙をピックアップする際に、前記突出させた部分、より詳しくは、円弧部と平坦部とが交差する2つの交差位置の下流側の交差位置部分が、印刷用紙を強く押圧することにより、印刷面に局所的な擦れ傷(打痕)を発生させる虞がある。
【0010】
一方、下流側の搬送ローラによる印刷用紙の搬送中においては、印刷用紙は下流側に引っ張られる様な状態となることから、給送ローラにおいて円弧部と平坦部とが交差する2つの位置の上流側の部分が印刷面と接し、これにより、印刷面に搬送方向に延びる擦れ傷を発生させる虞がある。
【0011】
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その課題は、被記録材給送装置のコストダウンを図りつつ、給送ローラが印刷面にダメージを与えない様にすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被記録材と接した状態で回転することにより下流側に被記録材を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置であって、前記給送ローラを側視して前記略D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置であって、該給送ローラをその平坦領域が被記録材の給送経路に対向した状態における下流側の交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えていることを特徴とする。
【0013】
上記第1の態様によれば、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置は、給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置であって、該給送ローラをその平坦領域が被記録材の給送経路に対向した状態における下流側の交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えているので、給送ローラと対向する位置に摩擦によって被記録材の分離を行う分離パッドが設けられている場合には、給送ローラの回転によって前記下流側交差位置が被記録材を介して分離パッドに圧接する際に、被記録材に目立ち易い局所的な擦れ傷(打痕)を発生させる虞がない。
【0014】
加えて、被記録材の非給送時、即ちD形の形状における平坦領域が被記録材給送経路と対向した状態にあって、下流側の被記録材搬送手段によって被記録材を搬送中においても、前記下流側交差位置が記録面と接して擦れ傷(特に、被記録材給送方向に延びる様な傷)を発生させるといった不具合を防止することもできる。
【0015】
本発明の第2の態様は、被記録材と接した状態で回転することにより下流側に被記録材を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置であって、前記給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置であって、該給送ローラをその平坦領域が被記録材の給送経路に対向した状態における上流側の交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えていることを特徴とする。
【0016】
上記第2の態様によれば、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置は、給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置であって、該給送ローラをその平坦領域が被記録材の給送経路に対向した状態における上流側の交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えているので、該従動ローラにより平坦領域が被記録材給送経路と対向した状態にあって、下流側の被記録材搬送手段によって被記録材を搬送中においても、給送ローラにおける前記上流側交差位置が記録面と接して擦れ傷を発生させるといった不具合を防止することができる。
【0017】
本発明の第3の態様は、被記録材と接した状態で回転することにより下流側に被記録材を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置であって、前記給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えていることを特徴とする。
上記第3の態様によれば、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置は、前記給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えているので、前述した第1の態様及び第2の態様の双方の作用効果を得ることができる。
【0018】
本発明の第4の態様は、上記第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記従動ローラが、前記給送ローラの回転軸方向両側に設けられていることを特徴とする。
上記第4の態様によれば、前記従動ローラが、前記給送ローラの回転軸方向両側に設けられているので、被記録材の給送ローラへの接触による擦れ傷の発生をより一層確実に防止することができる。
【0019】
本発明の第5の態様は、被記録材に記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置であって、上記第1から第4の態様のいずれかに記載された前記被記録材給送装置を備えていることを特徴とする。
上記第5の態様によれば、被記録材に記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置は、上記第1から第4の態様のいずれかに記載された前記被記録材給送装置を備えているので、上述した第1から第4の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
【0020】
本発明の第6の態様は、被噴射媒体と接した状態で回転することにより下流側に被噴射媒体を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被噴射媒体給送装置と、被噴射媒体に液体噴射を実行する液体噴射ヘッドと、を備えた液体噴射装置であって、前記給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置のいずれか一方または双方に、被噴射媒体と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えていることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下では先ず、本発明の一実施形態に係る、「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)100の概略構成について図1を参照しつつ説明する。ここで、図1はプリンタ100の側断面概略図である。尚、以下では、図1の右側(プリンタ100の後方側)を「上流側」(用紙搬送(給送)経路の上流側)と言い、図1の左側(プリンタ100の前方側)を「下流側」(用紙搬送(給送)経路の下流側)と言うこととする。
【0022】
プリンタ100は、上流側に「被記録材給送装置」或いは「被噴射媒体給送装置」としての給紙装置1を備え、該給紙装置1から「被記録材」或いは「被噴射媒体」の一例としての印刷用紙(以下「用紙」と言う)Pを下流側へと1枚ずつ給送する。ここで、図1に示す様に給紙装置1は、給送ローラ10と、ホッパ20と、分離パッド27と、紙戻しレバー25と、を備えている。
【0023】
図示しない駆動モータによって回動駆動される給送ローラ10は側面視略D形の形状をなし、樹脂材料によって形成された略ドラム形の形状をなすローラ本体12(詳細は後述)と、該ローラ本体12の外周部に巻回されるゴム材13とから構成されている。給送ローラ10は、その円弧領域によって用紙Pをピックアップし且つ給送する一方、平坦領域によって分離パッド27との間に隙間を形成し(図1の状態)、用紙Pを負荷なく通過させて、下流側の搬送ローラ18による搬送動作時に搬送負荷を与えない様になっている。尚、給送ローラ10の詳細な構成については後に説明する。
【0024】
ホッパ20は板状体からなり、図示する様に傾斜姿勢に設けられ、且つ、上部に設けられた回動軸20aを中心に図1の時計方向及び反時計方向に揺動可能に設けられている。ホッパ20の背面側にはホッパ20上に積層支持された用紙Pが給送ローラ10に圧接する方向にホッパ20を付勢するホッパばね23が設けられている。また、給紙装置1は図示しないカム機構を備え、該カム機構によってホッパ20を下方に押し下げる。従ってホッパ20は、ホッパばね23と前記カム機構によって揺動する。そして、用紙Pの給送時には、ホッパばね23の付勢力によって用紙Pを給送ローラ10に圧接させ、当該圧接状態で給送ローラ10が回動することにより、積層支持された用紙Pの最上位のものがピックアップされ下流側へと給送される。
【0025】
分離パッド27は高摩擦部材からなり、パッドホルダ24に、給送ローラ10と接することができる様に設けられている。パッドホルダ24は回動軸24bを中心に図1の時計方向及び反時計方向に揺動可能に設けられるとともに、下部に設けられたパッドばね26によって、分離パッド27が給送ローラ10に圧接する方向に付勢されている。給送ローラ10が回動すると、給送ローラ10の円弧領域に分離パッド27が圧接し、これによって圧接部が形成される。給送ローラ10の円弧領域によって繰り出された最上位の用紙Pは、前記圧接部を通過して下流側へと進むが、最上位の用紙Pにつられて下流側へと進もうとする次位以降の用紙Pは、前記圧接部により、下流側への進行が阻止され、これによって用紙Pの重送が防止される。即ち、給送ローラ10と用紙Pとの間の摩擦係数をμ1、用紙P間の摩擦係数をμ2、用紙Pと分離パッド27との間の摩擦係数をμ3とすると、μ1>μ3>μ2の関係が成立する様に、給送ローラ10のゴム材13と、分離パッド27とが形成されている。
【0026】
紙戻しレバー25は、図示する様に分離パッド27近傍であって、分離パッド27を挟んで用紙Pの幅方向(図1の紙面表裏方向)に複数設けられる。紙戻しレバー25は回動軸25aを中心にして図示しないカム機構により図1の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられている。用紙Pの給送時には用紙Pの給送を妨げない様に下流側に倒れるとともに、用紙Pの給送動作が終了する際に、上流側に起き上がることで、分離パッド27近傍に滞留している、重送されようとした次位以降の用紙Pをホッパ20上に戻す。
【0027】
次に、給紙装置1の下流には板状体からなる紙案内29が略水平に設けられ、給送ローラ10によって繰り出された用紙Pの先端が該紙案内29に斜めに当接し、滑らかに下流側に案内される。紙案内29から下流には回動駆動される搬送駆動ローラ3と、該搬送駆動ローラ3に圧接する搬送従動ローラ4とからなる搬送ローラ18が設けられ、用紙Pは、当該搬送駆動ローラ3と搬送従動ローラ4とにニップされて、一定ピッチで下流側に搬送される。ここで、搬送従動ローラ4は搬送従動ローラホルダ32の下流側に軸支されていて、当該搬送従動ローラホルダ32は、回動軸32aを中心に図1の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられ、且つ、図示しない付勢手段によって搬送従動ローラ4が常に搬送駆動ローラ3に圧接する方向(図1の反時計方向)に付勢されている。
【0028】
次に、最も0桁側(図1の紙面表側)に位置する搬送従動ローラホルダ32近傍には、用紙Pの通過を検出する、センサ本体部30bと検出レバー30aとからなる紙検出器30が配設されている。検出レバー30aは側面視略「く」の字の形状をなし、その中央付近の回動軸30cを中心に図1の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられている。検出レバー30aの上方に位置するセンサ本体部30bは発光部(図示せず)及び該発光部からの光を受ける受光部(図示せず)を備え、検出レバー30aの回動軸30cから上側が、その回動動作により、前記発光部から前記受光部に向かう光の遮断及び通過を行う様になっている。
【0029】
従って、図1に示す様に用紙Pの通過に伴って検出レバー30aが上方に押し上げられるように回動すると、検出レバー30aの上側がセンサ本体部30bから外れ、これによって前記受光部が受光状態となって、用紙P先端の通過を検出する様になっている。また、用紙Pの後端が検出レバー30aを通過すると、検出レバー30aが下方に戻る方向に回動し、これによって前記受光部が非受光状態となって、用紙P後端の通過を検出する様になっている。
【0030】
続いて、搬送駆動ローラ3の下流には、プラテン35及び「液体噴射ヘッド」の一例としてのインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)2が上下に対向する様に配設され、搬送ローラ18によって記録ヘッド2の下へ搬送される用紙Pは、プラテン35によって下から支持される。記録ヘッド2はインクカートリッジ31を搭載するキャリッジ34の底部に設けられ、該キャリッジ34は、主走査方向(図1の紙面表裏方向)に延びるキャリッジガイド軸33によって主走査方向にガイドされながら、図示しない駆動モータの動力を受けて主走査方向に往復動する。
【0031】
次に、記録ヘッド2から下流には、回動駆動される排紙駆動ローラ5と、自由回動可能な排紙従動ローラ6とから構成された排紙ローラ19が設けられている。記録ヘッド2によって印刷の行われた用紙Pは、排紙駆動ローラ5と排紙従動ローラ6とによってニップされた状態で排紙駆動ローラ5が回動することにより、矢印方向に排出される。尚、排紙駆動ローラ5は、用紙Pの幅方向に延びる軸体に、ゴムローラが幅方向に局在する様に設けられて成る。
【0032】
以上がプリンタ100の概略構成であり、以下、図2乃至図8を参照しながら給紙装置1のより詳細な構成について説明する。ここで、図2は給送ローラ10を側視した図(回転軸方向に見た図)であり、(B)が、本実施形態に係る給送ローラを示している。図3及び図4は、搬送ローラ18(図1)による用紙Pの搬送時の状態(A)及び給送ローラ10による用紙Pの給送時の状態(B)を示す図であり、図4が、本実施形態に係る構成を示す図である。図5は給送ローラ10を平坦部側から見た正面図であり、図6乃至図8は用紙P給送の際の詳細な状態推移を示す側面図である。
【0033】
先ず、図2(A)に示す様に給送ローラ10は、樹脂材料によって形成された、側面視略D形の形状をなすローラ本体12と、該ローラ本体12の外周面12cに巻回されるゴム材13とから構成されている。ローラ本体12はドラム形の形状をなす様に形成され、ゴム材13は、ローラ本体12の鍔部(符号12a及び12bで示す部分)の内側に巻回されることにより、軸方向に外れない様に拘束されている。
【0034】
図示する様に、鍔部12aはD形の形状における円弧領域を形成し、鍔部12bはD形の形状における平坦領域を形成するが、鍔部12bは、鍔部12aよりも外周面12cからより多く突出する様に形成されていて、従って外周面12cにゴム材13が巻回されると、図示する様に鍔部12a(円弧領域)においてはゴム材13が露出し、一方で鍔部12b(平坦領域)においてはゴム材13は露出せず、鍔部12bに隠れる様になっている。従って、鍔部12b(平坦領域)では、用紙Pはゴム材13と接触しない様になっている。
【0035】
これは、図3(A)に示す様に、鍔部12bを用紙給送経路に向けて極力突出させることにより、用紙Pを湾曲(屈曲)させ易くする為である。しかし、図3(A)から明らかな様に、用紙Pは、給送ローラ10の円弧領域と平坦領域とが交差する2つの交差位置a、bと接触し、これによって印刷面に擦れ傷(用紙給送方向に延びる様な擦れ傷)を形成してしまう場合がある。特に、給送ローラ10を高速に回転させた場合には、図3(A)に示す状態よりも更に時計方向側に回転してしまい(オーバー回転)、これにより、交差位置bがより一層用紙給送経路に突出し、以てより一層顕著な擦り傷を形成してしまう虞がある。また、給送ローラ10の回転によって用紙Pを給送する際、図3(B)に示す様に、交差位置aが用紙Pを介して分離パッド27に圧接する。すると、用紙Pに、局所的なより一層目立ち易い擦り傷(打痕)を形成してしまう場合もある。
【0036】
そこで、本発明においては、図2(B)に示す様に、交差位置a、bの双方に、用紙Pと接して回転する自由回転可能な従動ローラ36、37を、交差位置a、bが僅かに隠れる様にして設けている。より詳しくは、図2(B)において、回転軸11を両側から挟持する様にしてホルダ38と固定部材39とが取り付けられる。ホルダ38は、回転軸11に取り付けられた状態において給送ローラ10における交差位置a、bの部分で、従動ローラ36の回転軸36aと、従動ローラ37の回転軸37aを軸支する。
【0037】
また、ホルダ38は、断面視において十字形の形状をなすとともに局所的に円形の形状をなす様に形成された回転軸11(図5も参照)の、前記十字形の形状に軸線方向と直交する方向から当接する位置決め部38c、38dを有している。従ってこれにより、回転軸11に対する位置が精密に定まり、即ち、交差位置a、bに、従動ローラ36、37を精密に配置することができる様になっている。交差位置a、bが従動ローラ36、37の外周面によって僅かに隠れる様に配置する為には、この様な位置決め手段は極めて重要となる。また、回転軸11を単に挟持する様な構成では、ホルダ38及び固定部材39が回転軸11に対して相対的に回転してしまうことになる。
【0038】
しかし、上述の様に位置決め部38c、38dが、回転軸11の十字形の形状部分と係合する様に取り付けることで、回転軸11(給送ローラ10)と、ホルダ38即ち従動ローラ36、37を、確実に回転させることができる。交差位置a、bに対する従動ローラ36、37の位置を、回転軸11の回転によってもずれない様にする為には、この様な取り付け手段(ホルダ38を回転軸11に取り付ける手段)は極めて重要となる。
【0039】
次に、ホルダ38は、回転軸11を両側から挟持するとともに、固定部材39とスナップフィット式に係合する固定部38a、38bを有している。従ってこれにより、ホルダ38が回転軸11の軸線方向と直交する方向に移動しない様になり、これによっても、ホルダ38即ち従動ローラ36、37の位置を精密に規制することができる様になっている。
【0040】
以上により、交差位置a、bに従動ローラ36、37が配置され、交差位置a、bが従動ローラ36、37によって僅かに隠れる状態となると、図4(A)に示す様に、用紙Pの搬送中において交差位置a、bに用紙Pが接触することがなく、図3(A)を参照しながら説明した様な印刷面への擦り傷の形成を防止することができる。加えて、図4(B)に示す様に、給送ローラ10の回転によって交差位置aが用紙Pを介して分離パッド27に圧接する際に、図3(B)を参照しながら説明した様な局所的な擦り傷(打痕)を形成するといった問題も生じない。
【0041】
これらは即ち、交差位置a、bに、用紙Pと接した際の摩擦低減手段が設けられたことによる。従って、用紙Pと接した際の摩擦を低減する摩擦低減手段であれば、本実施形態の様な従動ローラ36、37に限られず、どの様なものであっても構わない。また、図4(A)に示す様に用紙Pの搬送時には用紙給送経路に突出し、図4(B)に示す様な用紙Pの給送時には弾性変形する様な部材を、交差位置aに配置することも効果的である。
【0042】
尚、ホルダ38、固定部材39、従動ローラ36、37は、図5に示す様に給送ローラ10を挟む様に、回転軸11の軸線方向において給送ローラ10の両側に設けられている。従ってこれにより、より一層確実に用紙Pの印刷面へのダメージを防止できる様になっている。
【0043】
次に、図6乃至図8を参照しながら用紙P給送の際の給送ローラ10、ホッパ20、分離パッド27、紙戻しレバー25、の状態推移について説明する。図6(A)は、給紙装置1の待機状態を示している。この状態から先ず、給送ローラ10が回転を開始するとともに紙戻しレバー25が倒れ、給送経路を開放するとともにホッパ20が上昇し、用紙Pのピックアップが開始される(図6(B))。続いて、用紙P先端が搬送ローラ18(図1)にニップされるまで給送ローラ10が回転した後にホッパ20が押し下げられ(図7(A))、従動ローラ36が分離パッド27に圧接する(図7(B))。
【0044】
ここで、上述の通り、従動ローラ36は用紙Pに接して従動回転する為、用紙Pの印刷面に擦れ傷を形成することが無い。続いて、紙戻しレバー25が起き上がることにより、分離パッド27近傍に滞留した次位以降の用紙Pがホッパ20上に戻され(図8(A))、再び給紙装置1は待機状態となる(図8(B))。尚、給送ローラ10を高速に回転駆動する場合には、給送ローラ18が図8(B)に示す状態よりも更に僅かに時計方向に回転することがあるが(オーバー回転)、この場合でも、交差位置bには従動ローラ37が設けられているので、交差位置bが更に用紙給送経路に突出しても、用紙Pの印刷面に擦れ傷を形成することが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の側断面図である。
【図2】給送ローラの側面図である。
【図3】用紙搬送時及び給送時の状態を示す図である。
【図4】用紙搬送時及び給送時の状態を示す図である。
【図5】給送ローラの正面図である。
【図6】用紙給送時の状態を示す図である。
【図7】用紙給送時の状態を示す図である。
【図8】用紙給送時の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 給紙装置、2 記録ヘッド、3 搬送駆動ローラ、4 搬送従動ローラ、5排紙駆動ローラ、6 排紙従動ローラ、10 給送ローラ、11 回転軸、12 ローラ本体、13 ゴム材、18 搬送ローラ、19 排紙ローラ、20 ホッパ、23 ホッパばね、24 分離パッドホルダ、25 紙戻しレバー、26 パッドばね、27 分離パッド、28 用紙ガイド、29 紙案内、30 紙検出器、31 インク・カートリッジ、32 搬送従動ローラホルダ、33 キャリッジガイド軸、34 キャリッジ、35 プラテン、36、37 従動ローラ、38 ホルダ、39 固定部材、P 印刷用紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録材と接した状態で回転することにより下流側に被記録材を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置及び該被記録材給送装置を備えた記録装置に関する。また、本発明は、液体噴射装置に関する。
【0002】
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体と前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
【0003】
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【0004】
【従来の技術】
インクジェットプリンタに代表される記録装置或いは液体噴射装置には、被記録材或いは被噴射媒体の一例としての印刷用紙を複数枚傾斜姿勢でセットする被記録材給送装置(いわゆる、オートシートフィーダ)が設けられている。被記録材給送装置は、側面視略D形の形状をなす給送ローラと、印刷用紙を傾斜姿勢で支持する揺動可能なホッパと、摩擦を利用して印刷用紙の重送を防止する分離パッドと、分離パッド上に滞留した次位以降の印刷用紙をホッパ上に戻す戻しレバーと、を備えている。前記給送ローラは、より詳しくは、略ドラム形の形状をなす様に樹脂材によって形成された本体部にゴム材を巻回することにより構成されている。
【0005】
印刷用紙の給送時には、ホッパによって印刷用紙を給送ローラに圧接させ、当該圧接状態で給送ローラが回転することにより、印刷用紙が給送(ピックアップ)される。給送ローラの側面視略D形の形状、即ち平坦部を備える形状は、印刷用紙給送後、前記平坦部によって印刷用紙を分離パッドと給送ローラとの間でニップしない様にする為のものであり、これにより、下流側の搬送手段による被記録材の搬送動作を阻害しない様になっている。
【0006】
ところで、被記録材給送装置には、分離パッドと対向する位置に、分離パッドに対して圧接する位置と離間する位置とをとることのできる、自由回転可能なアイドルローラが設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。このアイドルローラは、給送されるべき印刷用紙を、湾曲した給送経路に沿うように、即ち、印刷用紙を屈曲し易くする様に、前記平坦部から突出する様に設けられるものである。
【0007】
しかし、上記アイドルローラは、分離パッドに対して圧接する位置と離間する位置とをとる様に設ける必要があることから、著しいコストアップを招く要因となる。従って、上記アイドルローラを廃止し、その代替として、給送ローラを構成する本体部の鍔部(前記平坦部を構成する鍔部)を印刷用紙の給送経路に対して突出させる様に形成し、これによって印刷用紙を屈曲し易くする構成とすることもできる。
【0008】
【特許文献1】
特開平2000−95362号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の様に給送ローラを構成する本体部の鍔部を突出させる様に形成すると、印刷用紙をピックアップする際に、前記突出させた部分、より詳しくは、円弧部と平坦部とが交差する2つの交差位置の下流側の交差位置部分が、印刷用紙を強く押圧することにより、印刷面に局所的な擦れ傷(打痕)を発生させる虞がある。
【0010】
一方、下流側の搬送ローラによる印刷用紙の搬送中においては、印刷用紙は下流側に引っ張られる様な状態となることから、給送ローラにおいて円弧部と平坦部とが交差する2つの位置の上流側の部分が印刷面と接し、これにより、印刷面に搬送方向に延びる擦れ傷を発生させる虞がある。
【0011】
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その課題は、被記録材給送装置のコストダウンを図りつつ、給送ローラが印刷面にダメージを与えない様にすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被記録材と接した状態で回転することにより下流側に被記録材を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置であって、前記給送ローラを側視して前記略D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置であって、該給送ローラをその平坦領域が被記録材の給送経路に対向した状態における下流側の交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えていることを特徴とする。
【0013】
上記第1の態様によれば、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置は、給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置であって、該給送ローラをその平坦領域が被記録材の給送経路に対向した状態における下流側の交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えているので、給送ローラと対向する位置に摩擦によって被記録材の分離を行う分離パッドが設けられている場合には、給送ローラの回転によって前記下流側交差位置が被記録材を介して分離パッドに圧接する際に、被記録材に目立ち易い局所的な擦れ傷(打痕)を発生させる虞がない。
【0014】
加えて、被記録材の非給送時、即ちD形の形状における平坦領域が被記録材給送経路と対向した状態にあって、下流側の被記録材搬送手段によって被記録材を搬送中においても、前記下流側交差位置が記録面と接して擦れ傷(特に、被記録材給送方向に延びる様な傷)を発生させるといった不具合を防止することもできる。
【0015】
本発明の第2の態様は、被記録材と接した状態で回転することにより下流側に被記録材を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置であって、前記給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置であって、該給送ローラをその平坦領域が被記録材の給送経路に対向した状態における上流側の交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えていることを特徴とする。
【0016】
上記第2の態様によれば、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置は、給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置であって、該給送ローラをその平坦領域が被記録材の給送経路に対向した状態における上流側の交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えているので、該従動ローラにより平坦領域が被記録材給送経路と対向した状態にあって、下流側の被記録材搬送手段によって被記録材を搬送中においても、給送ローラにおける前記上流側交差位置が記録面と接して擦れ傷を発生させるといった不具合を防止することができる。
【0017】
本発明の第3の態様は、被記録材と接した状態で回転することにより下流側に被記録材を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置であって、前記給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えていることを特徴とする。
上記第3の態様によれば、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置は、前記給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えているので、前述した第1の態様及び第2の態様の双方の作用効果を得ることができる。
【0018】
本発明の第4の態様は、上記第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記従動ローラが、前記給送ローラの回転軸方向両側に設けられていることを特徴とする。
上記第4の態様によれば、前記従動ローラが、前記給送ローラの回転軸方向両側に設けられているので、被記録材の給送ローラへの接触による擦れ傷の発生をより一層確実に防止することができる。
【0019】
本発明の第5の態様は、被記録材に記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置であって、上記第1から第4の態様のいずれかに記載された前記被記録材給送装置を備えていることを特徴とする。
上記第5の態様によれば、被記録材に記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置は、上記第1から第4の態様のいずれかに記載された前記被記録材給送装置を備えているので、上述した第1から第4の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
【0020】
本発明の第6の態様は、被噴射媒体と接した状態で回転することにより下流側に被噴射媒体を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被噴射媒体給送装置と、被噴射媒体に液体噴射を実行する液体噴射ヘッドと、を備えた液体噴射装置であって、前記給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置のいずれか一方または双方に、被噴射媒体と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えていることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下では先ず、本発明の一実施形態に係る、「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)100の概略構成について図1を参照しつつ説明する。ここで、図1はプリンタ100の側断面概略図である。尚、以下では、図1の右側(プリンタ100の後方側)を「上流側」(用紙搬送(給送)経路の上流側)と言い、図1の左側(プリンタ100の前方側)を「下流側」(用紙搬送(給送)経路の下流側)と言うこととする。
【0022】
プリンタ100は、上流側に「被記録材給送装置」或いは「被噴射媒体給送装置」としての給紙装置1を備え、該給紙装置1から「被記録材」或いは「被噴射媒体」の一例としての印刷用紙(以下「用紙」と言う)Pを下流側へと1枚ずつ給送する。ここで、図1に示す様に給紙装置1は、給送ローラ10と、ホッパ20と、分離パッド27と、紙戻しレバー25と、を備えている。
【0023】
図示しない駆動モータによって回動駆動される給送ローラ10は側面視略D形の形状をなし、樹脂材料によって形成された略ドラム形の形状をなすローラ本体12(詳細は後述)と、該ローラ本体12の外周部に巻回されるゴム材13とから構成されている。給送ローラ10は、その円弧領域によって用紙Pをピックアップし且つ給送する一方、平坦領域によって分離パッド27との間に隙間を形成し(図1の状態)、用紙Pを負荷なく通過させて、下流側の搬送ローラ18による搬送動作時に搬送負荷を与えない様になっている。尚、給送ローラ10の詳細な構成については後に説明する。
【0024】
ホッパ20は板状体からなり、図示する様に傾斜姿勢に設けられ、且つ、上部に設けられた回動軸20aを中心に図1の時計方向及び反時計方向に揺動可能に設けられている。ホッパ20の背面側にはホッパ20上に積層支持された用紙Pが給送ローラ10に圧接する方向にホッパ20を付勢するホッパばね23が設けられている。また、給紙装置1は図示しないカム機構を備え、該カム機構によってホッパ20を下方に押し下げる。従ってホッパ20は、ホッパばね23と前記カム機構によって揺動する。そして、用紙Pの給送時には、ホッパばね23の付勢力によって用紙Pを給送ローラ10に圧接させ、当該圧接状態で給送ローラ10が回動することにより、積層支持された用紙Pの最上位のものがピックアップされ下流側へと給送される。
【0025】
分離パッド27は高摩擦部材からなり、パッドホルダ24に、給送ローラ10と接することができる様に設けられている。パッドホルダ24は回動軸24bを中心に図1の時計方向及び反時計方向に揺動可能に設けられるとともに、下部に設けられたパッドばね26によって、分離パッド27が給送ローラ10に圧接する方向に付勢されている。給送ローラ10が回動すると、給送ローラ10の円弧領域に分離パッド27が圧接し、これによって圧接部が形成される。給送ローラ10の円弧領域によって繰り出された最上位の用紙Pは、前記圧接部を通過して下流側へと進むが、最上位の用紙Pにつられて下流側へと進もうとする次位以降の用紙Pは、前記圧接部により、下流側への進行が阻止され、これによって用紙Pの重送が防止される。即ち、給送ローラ10と用紙Pとの間の摩擦係数をμ1、用紙P間の摩擦係数をμ2、用紙Pと分離パッド27との間の摩擦係数をμ3とすると、μ1>μ3>μ2の関係が成立する様に、給送ローラ10のゴム材13と、分離パッド27とが形成されている。
【0026】
紙戻しレバー25は、図示する様に分離パッド27近傍であって、分離パッド27を挟んで用紙Pの幅方向(図1の紙面表裏方向)に複数設けられる。紙戻しレバー25は回動軸25aを中心にして図示しないカム機構により図1の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられている。用紙Pの給送時には用紙Pの給送を妨げない様に下流側に倒れるとともに、用紙Pの給送動作が終了する際に、上流側に起き上がることで、分離パッド27近傍に滞留している、重送されようとした次位以降の用紙Pをホッパ20上に戻す。
【0027】
次に、給紙装置1の下流には板状体からなる紙案内29が略水平に設けられ、給送ローラ10によって繰り出された用紙Pの先端が該紙案内29に斜めに当接し、滑らかに下流側に案内される。紙案内29から下流には回動駆動される搬送駆動ローラ3と、該搬送駆動ローラ3に圧接する搬送従動ローラ4とからなる搬送ローラ18が設けられ、用紙Pは、当該搬送駆動ローラ3と搬送従動ローラ4とにニップされて、一定ピッチで下流側に搬送される。ここで、搬送従動ローラ4は搬送従動ローラホルダ32の下流側に軸支されていて、当該搬送従動ローラホルダ32は、回動軸32aを中心に図1の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられ、且つ、図示しない付勢手段によって搬送従動ローラ4が常に搬送駆動ローラ3に圧接する方向(図1の反時計方向)に付勢されている。
【0028】
次に、最も0桁側(図1の紙面表側)に位置する搬送従動ローラホルダ32近傍には、用紙Pの通過を検出する、センサ本体部30bと検出レバー30aとからなる紙検出器30が配設されている。検出レバー30aは側面視略「く」の字の形状をなし、その中央付近の回動軸30cを中心に図1の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられている。検出レバー30aの上方に位置するセンサ本体部30bは発光部(図示せず)及び該発光部からの光を受ける受光部(図示せず)を備え、検出レバー30aの回動軸30cから上側が、その回動動作により、前記発光部から前記受光部に向かう光の遮断及び通過を行う様になっている。
【0029】
従って、図1に示す様に用紙Pの通過に伴って検出レバー30aが上方に押し上げられるように回動すると、検出レバー30aの上側がセンサ本体部30bから外れ、これによって前記受光部が受光状態となって、用紙P先端の通過を検出する様になっている。また、用紙Pの後端が検出レバー30aを通過すると、検出レバー30aが下方に戻る方向に回動し、これによって前記受光部が非受光状態となって、用紙P後端の通過を検出する様になっている。
【0030】
続いて、搬送駆動ローラ3の下流には、プラテン35及び「液体噴射ヘッド」の一例としてのインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)2が上下に対向する様に配設され、搬送ローラ18によって記録ヘッド2の下へ搬送される用紙Pは、プラテン35によって下から支持される。記録ヘッド2はインクカートリッジ31を搭載するキャリッジ34の底部に設けられ、該キャリッジ34は、主走査方向(図1の紙面表裏方向)に延びるキャリッジガイド軸33によって主走査方向にガイドされながら、図示しない駆動モータの動力を受けて主走査方向に往復動する。
【0031】
次に、記録ヘッド2から下流には、回動駆動される排紙駆動ローラ5と、自由回動可能な排紙従動ローラ6とから構成された排紙ローラ19が設けられている。記録ヘッド2によって印刷の行われた用紙Pは、排紙駆動ローラ5と排紙従動ローラ6とによってニップされた状態で排紙駆動ローラ5が回動することにより、矢印方向に排出される。尚、排紙駆動ローラ5は、用紙Pの幅方向に延びる軸体に、ゴムローラが幅方向に局在する様に設けられて成る。
【0032】
以上がプリンタ100の概略構成であり、以下、図2乃至図8を参照しながら給紙装置1のより詳細な構成について説明する。ここで、図2は給送ローラ10を側視した図(回転軸方向に見た図)であり、(B)が、本実施形態に係る給送ローラを示している。図3及び図4は、搬送ローラ18(図1)による用紙Pの搬送時の状態(A)及び給送ローラ10による用紙Pの給送時の状態(B)を示す図であり、図4が、本実施形態に係る構成を示す図である。図5は給送ローラ10を平坦部側から見た正面図であり、図6乃至図8は用紙P給送の際の詳細な状態推移を示す側面図である。
【0033】
先ず、図2(A)に示す様に給送ローラ10は、樹脂材料によって形成された、側面視略D形の形状をなすローラ本体12と、該ローラ本体12の外周面12cに巻回されるゴム材13とから構成されている。ローラ本体12はドラム形の形状をなす様に形成され、ゴム材13は、ローラ本体12の鍔部(符号12a及び12bで示す部分)の内側に巻回されることにより、軸方向に外れない様に拘束されている。
【0034】
図示する様に、鍔部12aはD形の形状における円弧領域を形成し、鍔部12bはD形の形状における平坦領域を形成するが、鍔部12bは、鍔部12aよりも外周面12cからより多く突出する様に形成されていて、従って外周面12cにゴム材13が巻回されると、図示する様に鍔部12a(円弧領域)においてはゴム材13が露出し、一方で鍔部12b(平坦領域)においてはゴム材13は露出せず、鍔部12bに隠れる様になっている。従って、鍔部12b(平坦領域)では、用紙Pはゴム材13と接触しない様になっている。
【0035】
これは、図3(A)に示す様に、鍔部12bを用紙給送経路に向けて極力突出させることにより、用紙Pを湾曲(屈曲)させ易くする為である。しかし、図3(A)から明らかな様に、用紙Pは、給送ローラ10の円弧領域と平坦領域とが交差する2つの交差位置a、bと接触し、これによって印刷面に擦れ傷(用紙給送方向に延びる様な擦れ傷)を形成してしまう場合がある。特に、給送ローラ10を高速に回転させた場合には、図3(A)に示す状態よりも更に時計方向側に回転してしまい(オーバー回転)、これにより、交差位置bがより一層用紙給送経路に突出し、以てより一層顕著な擦り傷を形成してしまう虞がある。また、給送ローラ10の回転によって用紙Pを給送する際、図3(B)に示す様に、交差位置aが用紙Pを介して分離パッド27に圧接する。すると、用紙Pに、局所的なより一層目立ち易い擦り傷(打痕)を形成してしまう場合もある。
【0036】
そこで、本発明においては、図2(B)に示す様に、交差位置a、bの双方に、用紙Pと接して回転する自由回転可能な従動ローラ36、37を、交差位置a、bが僅かに隠れる様にして設けている。より詳しくは、図2(B)において、回転軸11を両側から挟持する様にしてホルダ38と固定部材39とが取り付けられる。ホルダ38は、回転軸11に取り付けられた状態において給送ローラ10における交差位置a、bの部分で、従動ローラ36の回転軸36aと、従動ローラ37の回転軸37aを軸支する。
【0037】
また、ホルダ38は、断面視において十字形の形状をなすとともに局所的に円形の形状をなす様に形成された回転軸11(図5も参照)の、前記十字形の形状に軸線方向と直交する方向から当接する位置決め部38c、38dを有している。従ってこれにより、回転軸11に対する位置が精密に定まり、即ち、交差位置a、bに、従動ローラ36、37を精密に配置することができる様になっている。交差位置a、bが従動ローラ36、37の外周面によって僅かに隠れる様に配置する為には、この様な位置決め手段は極めて重要となる。また、回転軸11を単に挟持する様な構成では、ホルダ38及び固定部材39が回転軸11に対して相対的に回転してしまうことになる。
【0038】
しかし、上述の様に位置決め部38c、38dが、回転軸11の十字形の形状部分と係合する様に取り付けることで、回転軸11(給送ローラ10)と、ホルダ38即ち従動ローラ36、37を、確実に回転させることができる。交差位置a、bに対する従動ローラ36、37の位置を、回転軸11の回転によってもずれない様にする為には、この様な取り付け手段(ホルダ38を回転軸11に取り付ける手段)は極めて重要となる。
【0039】
次に、ホルダ38は、回転軸11を両側から挟持するとともに、固定部材39とスナップフィット式に係合する固定部38a、38bを有している。従ってこれにより、ホルダ38が回転軸11の軸線方向と直交する方向に移動しない様になり、これによっても、ホルダ38即ち従動ローラ36、37の位置を精密に規制することができる様になっている。
【0040】
以上により、交差位置a、bに従動ローラ36、37が配置され、交差位置a、bが従動ローラ36、37によって僅かに隠れる状態となると、図4(A)に示す様に、用紙Pの搬送中において交差位置a、bに用紙Pが接触することがなく、図3(A)を参照しながら説明した様な印刷面への擦り傷の形成を防止することができる。加えて、図4(B)に示す様に、給送ローラ10の回転によって交差位置aが用紙Pを介して分離パッド27に圧接する際に、図3(B)を参照しながら説明した様な局所的な擦り傷(打痕)を形成するといった問題も生じない。
【0041】
これらは即ち、交差位置a、bに、用紙Pと接した際の摩擦低減手段が設けられたことによる。従って、用紙Pと接した際の摩擦を低減する摩擦低減手段であれば、本実施形態の様な従動ローラ36、37に限られず、どの様なものであっても構わない。また、図4(A)に示す様に用紙Pの搬送時には用紙給送経路に突出し、図4(B)に示す様な用紙Pの給送時には弾性変形する様な部材を、交差位置aに配置することも効果的である。
【0042】
尚、ホルダ38、固定部材39、従動ローラ36、37は、図5に示す様に給送ローラ10を挟む様に、回転軸11の軸線方向において給送ローラ10の両側に設けられている。従ってこれにより、より一層確実に用紙Pの印刷面へのダメージを防止できる様になっている。
【0043】
次に、図6乃至図8を参照しながら用紙P給送の際の給送ローラ10、ホッパ20、分離パッド27、紙戻しレバー25、の状態推移について説明する。図6(A)は、給紙装置1の待機状態を示している。この状態から先ず、給送ローラ10が回転を開始するとともに紙戻しレバー25が倒れ、給送経路を開放するとともにホッパ20が上昇し、用紙Pのピックアップが開始される(図6(B))。続いて、用紙P先端が搬送ローラ18(図1)にニップされるまで給送ローラ10が回転した後にホッパ20が押し下げられ(図7(A))、従動ローラ36が分離パッド27に圧接する(図7(B))。
【0044】
ここで、上述の通り、従動ローラ36は用紙Pに接して従動回転する為、用紙Pの印刷面に擦れ傷を形成することが無い。続いて、紙戻しレバー25が起き上がることにより、分離パッド27近傍に滞留した次位以降の用紙Pがホッパ20上に戻され(図8(A))、再び給紙装置1は待機状態となる(図8(B))。尚、給送ローラ10を高速に回転駆動する場合には、給送ローラ18が図8(B)に示す状態よりも更に僅かに時計方向に回転することがあるが(オーバー回転)、この場合でも、交差位置bには従動ローラ37が設けられているので、交差位置bが更に用紙給送経路に突出しても、用紙Pの印刷面に擦れ傷を形成することが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の側断面図である。
【図2】給送ローラの側面図である。
【図3】用紙搬送時及び給送時の状態を示す図である。
【図4】用紙搬送時及び給送時の状態を示す図である。
【図5】給送ローラの正面図である。
【図6】用紙給送時の状態を示す図である。
【図7】用紙給送時の状態を示す図である。
【図8】用紙給送時の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 給紙装置、2 記録ヘッド、3 搬送駆動ローラ、4 搬送従動ローラ、5排紙駆動ローラ、6 排紙従動ローラ、10 給送ローラ、11 回転軸、12 ローラ本体、13 ゴム材、18 搬送ローラ、19 排紙ローラ、20 ホッパ、23 ホッパばね、24 分離パッドホルダ、25 紙戻しレバー、26 パッドばね、27 分離パッド、28 用紙ガイド、29 紙案内、30 紙検出器、31 インク・カートリッジ、32 搬送従動ローラホルダ、33 キャリッジガイド軸、34 キャリッジ、35 プラテン、36、37 従動ローラ、38 ホルダ、39 固定部材、P 印刷用紙
Claims (6)
- 被記録材と接した状態で回転することにより下流側に被記録材を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置であって、
前記給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置であって、該給送ローラをその平坦領域が被記録材の給送経路に対向した状態における下流側の交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えている、
ことを特徴とする被記録材給送装置。 - 被記録材と接した状態で回転することにより下流側に被記録材を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置であって、
前記給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置であって、該給送ローラをその平坦領域が被記録材の給送経路に対向した状態における上流側の交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えている、
ことを特徴とする被記録材給送装置。 - 被記録材と接した状態で回転することにより下流側に被記録材を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被記録材給送装置であって、
前記給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置に、被記録材と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えている、
ことを特徴とする被記録材給送装置。 - 請求項1から3のいずれか1項において、前記従動ローラが、前記給送ローラの回転軸方向両側に設けられている、
ことを特徴とする被記録材給送装置。 - 被記録材に記録を行う記録ヘッドを備えた記録装置であって、請求項1から4のいずれか1項に記載された前記被記録材給送装置を備えている、
ことを特徴とする記録装置。 - 被噴射媒体と接した状態で回転することにより下流側に被噴射媒体を給送する、側面視略D形の形状をなす給送ローラを備えた被噴射媒体給送装置と、
被噴射媒体に液体噴射を実行する液体噴射ヘッドと、を備えた液体噴射装置であって、
前記給送ローラを側視して前記D形の形状における平坦領域と円弧領域とが交差する2つの交差位置のいずれか一方または双方に、被噴射媒体と接して回転する自由回転可能な従動ローラを備えている、
ことを特徴とする液体噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003025991A JP2004238095A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | 被記録材給送装置、記録装置、液体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003025991A JP2004238095A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | 被記録材給送装置、記録装置、液体噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004238095A true JP2004238095A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=32954130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003025991A Pending JP2004238095A (ja) | 2003-02-03 | 2003-02-03 | 被記録材給送装置、記録装置、液体噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004238095A (ja) |
-
2003
- 2003-02-03 JP JP2003025991A patent/JP2004238095A/ja active Pending
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