JP2004237304A - はんだ接合寿命予測方法 - Google Patents

はんだ接合寿命予測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004237304A
JP2004237304A JP2003027836A JP2003027836A JP2004237304A JP 2004237304 A JP2004237304 A JP 2004237304A JP 2003027836 A JP2003027836 A JP 2003027836A JP 2003027836 A JP2003027836 A JP 2003027836A JP 2004237304 A JP2004237304 A JP 2004237304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solder
initial crack
time
crack
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003027836A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Nakatate
真美 中楯
Shin Sakairi
慎 坂入
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2003027836A priority Critical patent/JP2004237304A/ja
Priority to US10/769,747 priority patent/US20040158450A1/en
Publication of JP2004237304A publication Critical patent/JP2004237304A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/341Surface mounted components
    • H05K3/3431Leadless components
    • H05K3/3436Leadless components having an array of bottom contacts, e.g. pad grid array or ball grid array components
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K31/00Processes relevant to this subclass, specially adapted for particular articles or purposes, but not covered by only one of the preceding main groups
    • B23K31/02Processes relevant to this subclass, specially adapted for particular articles or purposes, but not covered by only one of the preceding main groups relating to soldering or welding
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2203/00Indexing scheme relating to apparatus or processes for manufacturing printed circuits covered by H05K3/00
    • H05K2203/16Inspection; Monitoring; Aligning
    • H05K2203/162Testing a finished product, e.g. heat cycle testing of solder joints
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2203/00Indexing scheme relating to apparatus or processes for manufacturing printed circuits covered by H05K3/00
    • H05K2203/17Post-manufacturing processes
    • H05K2203/178Demolishing, e.g. recycling, reverse engineering, destroying for security purposes; Using biodegradable materials
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、部材どうしを接合した接合はんだの接合寿命を予測するはんだ接合寿命予測方法に関し、はんだ接合部の寿命を高精度かつ短期間に予測する。
【解決手段】初期き裂未発生の段階の相成長を観察することによってその相成長を外挿して接合はんだに初期き裂が発生する初期き裂発生時期を予測し、初期き裂発生後に関しては、データ上の接合はんだに仮想初期き裂を与えてクリープ解析を行なうというシミュレーションにより破断時期を算出する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部材どうしを接合した接合はんだの接合寿命を予測するはんだ接合寿命予測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロニクス機器の軽薄化、小型化に伴い、電子デバイスはんだ接合部の疲労強度信頼性確保が重要な課題の一つとなってきている。
【0003】
はんだ接合部の信頼性評価にあたっては、従来、加速温度サイクル試験等で評価が行われているが、試験期間に数ヶ月を要し、製品の市場投入期間の短縮化に伴い、製造段階における信頼性評価の短縮化が課題となっている。
【0004】
このような状況下にあって、はんだ接合部の信頼性評価の研究も進んでおり、これまでのところ、はんだの相成長が進むとはんだにき裂が生じることがわかっており、はんだの相成長を観察してはんだ接合部の信頼性を評価することが提案されている(例えば非特許文献1参照)。また、有限要素法によるミシュレーションにより、接合はんだに仮想的な初期き裂を与えてき裂進展解析を行ない、き裂進展速度を算出して破断時期を予測する手法が提案されている(非特許文献2,3参照)。
【0005】
【非特許文献1】
社団法人 日本機械学会 研究協力部会 研究報告書 RC162 エレクトロニクス実装における信頼性評価に関する研究分科会 第20章
「BGAはんだバンプ接合部のき裂進展解析」
(株)東芝 研究開発センター 機械・システムラボラトリー 向井 稔、高橋 浩之、川上 崇 東京工業大学工学部 峯本喜久雄
【非特許文献2】
佐山、他2名、相成長パラメータによるはんだ接合部の熱疲労き裂発生寿命評価、日本機械学会 7th Symposium on Microjoining and Assembly Technology in Electronics、(2001)、35−40
【非特許文献3】
佐山、他2名、相成長パラメータによるはんだ接合部の熱疲労き裂発生寿命評価の信頼性、日本機械学会 7th Symposium on Microjoining and Assembly Technology in Electronics、(2001)、41−46
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、はんだの相成長を観察してはんだにき裂が発生する時点を見つけても、はんだにき裂が発生したからと言って、はんだの破断が直ちに発生する訳ではなく、き裂の発生時期と相成長とを精密に対応づけても、それによってはんだの実用上の寿命を知ることは困難である。
【0007】
また、接合はんだに仮想的な初期き裂を与えてき裂進展解析をシミュレーションする手法の場合、製造直後のエレクトロニクス機器のはんだ接合部にき裂が生じている訳ではなく、このシミュレーションによってもはんだ破断までの寿命を精確に知ることは困難である。
【0008】
このように、従来、はんだ接合部の寿命を予測する様々な手法が知られており、例えば設計段階では短期間で評価が可能なき裂進展解析シミュレーションが用いられることがあるが、製造段階では、従来の寿命予測手法ではまだまだ信頼性に欠けるため、その製品に対し何カ月もの長期間をかけて実際に加速温度サイクル試験等を行なっているのが現状である。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑み、はんだ接合部の寿命を高精度かつ短期間に予測することのできるはんだ接合寿命予測方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のはんだ接合寿命予測方法は、部材どうしを接合した接合はんだの接合寿命を予測するはんだ接合寿命予測方法において、
はんだ接合部に疲労試験を与えながら接合はんだの初期き裂未発生の段階の相成長を観察してその相成長を外挿することにより接合はんだに初期き裂が発生する初期き裂発生時期を予測する初期き裂発生時期予測ステップと、
有限要素法を用い、データ上の接合はんだに仮想初期き裂を与えてクリープ解析を行なうことにより、仮想き裂が接合はんだの破断に相当する長さにまで進展した破断時期を算出する破断時期算出ステップとを有することを特徴とする。
【0011】
ここで、「有限要素法(FEM:Finite Element Method)」とは、物体内部のいろいろな状態、たとえば、物体に力を加えたときの変形の模様、ひずみの分布、応力の分布などをコンピュータで計算するための数学的方法の一種である。また、「クリープ解析」は材料解析の一種であり、一定温度、一定応力のもとで時間の経過とともに材料の変形が進行する現象をクリープといい、この性質を調べることをクリープ解析という。
【0012】
はんだ接合部に例えば温度サイクル試験等の疲労試験を与え続けると、暫らくしてき裂が発生し、その後そのき裂が徐々に進展してついには破断に至る。そこで本発明は、この破断に至る過程に着目し、初期き裂未発生の段階の相成長を観察することによってその相成長を外挿して接合はんだに初期き裂が発生する初期き裂発生時期を予測し、初期き裂発生後に関しては、データ上の接合はんだに仮想初期き裂を与えてクリープ解析を行なうというシミュレーションにより破断時期を算出するようにしたものである。
【0013】
本発明では、このように、各手法に得意な部分を分担させたことにより、はんだ接合寿命を高精度に予測することができる。
【0014】
また、上記の初期き裂発生時期予測ステップは初期き裂未発生の段階のみ相成長を観察すればよく、あとは外挿して初期き裂発生時期を予測することができる。また、破断時期算出ステップは、シミュレーションであって短時間で済み、しかも初期き裂発生時期予測ステップと並行して実施することができ、従来のように破断に至るまで温度サイクル試験等の疲労試験を与え続けて寿命を測定していた場合と比べ、はんだ接合寿命を、例えば1カ月、あるいはそれよりもさらに短期間で予測することができる。
【0015】
ここで、上記本発明のはんだ接合寿命予測方法において、上記破断時期算出ステップは、有限要素法を用いデータ上の接合はんだに仮想初期き裂を与えた弾塑性クリープ解析により相当非線形ひずみ振幅Δεを算出し、Manson−Coffin則を適用してその相当非線形ひずみ振幅Δεをき裂進展速度に変換し、そのき裂進展速度から破断時期を算出するステップであってもよく、
あるいは上記破断時期算出ステップは、有限要素法を用いデータ上の接合はんだに仮想初期き裂を与えた弾クリープ解析によりクリープJ積分範囲ΔJcを算出し、そのクリープJ積分範囲ΔJcをき裂進展速度に変換し、そのき裂進展速度から破断時期を算出するステップであってもよい。
【0016】
また、本発明のはんだ接合寿命予測方法において、あらかじめ、接合はんだに初期き裂が発生するまではんだ接合部に疲労試験を与えその接合はんだに初期き裂が発生した時点における相成長を実測しておく実測ステップを有し、
上記初期き裂発生時期予測ステップは、はんだ接合部に疲労試験を与えながら接合はんだの初期き裂未発生の段階の相成長を観察しその相成長を外挿して上記実測ステップにおける初期き裂が発生した時点における相成長の実測値に相当する相成長に達する時期を、初期き裂発生時期として予測するステップであることが好ましい。
【0017】
また、この場合に、上記実測ステップは、接合はんだに初期き裂が発生した相成長を実測しておくとともに、その初期き裂が発生した後もはんだ接合部に破断に相当するき裂が発生するまで疲労試験を与えることにより初期き裂発生時期を起点とした破断時期を実測しておくステップであり、
上記破断時期算出ステップにおける演算と同一の演算により算出される破断時期が実測ステップで実測された破断時期に相応するようにデータ上の接合はんだに与える仮想初期き裂の長さを求めておく仮想初期き裂算出ステップを有し、
上記破断時期算出ステップは、有限要素法を用い、データ上の接合はんだに、仮想初期き裂算出ステップで求められた長さの仮想初期き裂を与えてクリープ解析を行なうステップであることがさらに好ましい。
【0018】
本発明のはんだ接合寿命予測方法において、上記初期き裂発生時期予測ステップは、はんだ接合部に、疲労試験として温度サイクル試験を与えて初期き裂発生時期を予測するステップであってもよく、あるいは上記初期き裂発生時期予測ステップは、はんだ接合部に、疲労試験として機械サイクル試験を与えて初期き裂発生時期を予測するステップであってもよく、あるいは、上記初期き裂発生時期予測ステップは、はんだ接合部に、疲労試験として荷重負荷高温保持試験を与えて初期き裂発生時期を予測するステップであってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0020】
図1は、本発明のはんだ接合寿命予測方法の一実施形態の処理フローを示す図である。
【0021】
この図1には、実測ステップ(ステップS1)、仮想初期き裂算出ステップ(ステップS2)、初期き裂発生時期予測ステップ(ステップS3)、および破断時期算出ステップ(ステップS4)が示されている。
【0022】
実測ステップ(ステップS1)は、あらかじめ、接合はんだに初期き裂が発生するまではんだ接合部に疲労試験を与え接合はんだに初期き裂が発生した時点における相成長を実測しておくステップである。本実施形態では、この実測ステップでは、接合はんだに初期き裂が発生した相成長を実測しておくとともに、その初期き裂が発生した後もはんだ接合部に破断に相当するき裂が発生するまで疲労試験を与えることにより初期き裂発生時を起点とした破断時期を実測しておく。
【0023】
ここで、疲労試験としては、温度の規則的な上昇、下降を繰り返す温度サイクル試験、機械的な負荷を規則的に変化させる機械サイクル試験、荷重負荷をかけて所定の高温状態に保持する荷重負荷高温保持試験等のいずれをも採用することができる。
【0024】
また、仮想初期き裂算出ステップ(ステップS2)は、後述する破断時期算出ステップ(ステップS4)における演算と同一の演算により算出される破断時期がステップS1の実測ステップで実測された破断時期に相応するようにデータ上の接合はんだに与える仮想初期き裂の長さを求めておくステップである。
【0025】
これらの実測ステップ(ステップS1)および仮想初期き裂算出ステップ(ステップS2)は、以下に説明する初期き裂発生時期予測ステップ(ステップS3)および破断時期算出ステップ(ステップS4)で用いるデータを収集するための準備的なステップであり、十分なデータを一旦収集した後は、例えば新たな材料のはんだを使用するなど、それまでに収集したデータだけでは不充分となる状況が生じた場合以外は実施する必要はなく、それまでに収集したデータを使用できるときは、新たなエレクトロニクス機器を開発した場合であっても、実測ステップ(ステップS1)および仮想初期き裂算出ステップ(ステップS2)を実行する必要はない。
【0026】
これに対し、初期き裂発生時期予測ステップ(ステップS3)および破断時期算出ステップ(ステップS4)は、新たなエレクトロニクス機器を開発した際に、そのエレクトロニクス機器のはんだ接合寿命を知るために実行する必要のあるステップである。
【0027】
初期き裂発生時期予測ステップ(ステップS3)は、その新たなエレクトロニクス機器を開発した際の電子回路基板のはんだ接合部に疲労試験を与えながら接合はんだの初期き裂未発生の段階の相成長を観察してその相成長を外挿することにより接合はんだに初期き裂が発生する初期き裂発生時期を予測するステップである。
【0028】
この初期き裂発生時期予測ステップにおける疲労試験では、上述の実測ステップ(ステップS1)で採用した疲労試験と同一の疲労試験が採用される。
【0029】
この初期き裂発生時期予測ステップでは、定期的に、すなわち、疲労試験として温度サイクル試験や機械サイクル試験を採用したときは、所定サイクルごとに、また、荷重負荷高温試験を採用したときは、所定時間間隔で、接合はんだが数サンプル抜き取られ、電子顕微鏡にてそのはんだの粒子形状が観察され相成長の度合いが測定される(ステップS31)。これらの定期的な観察は、その接合はんだに初期き裂が発生するよりもずっと前の段階で行なわれる。
【0030】
次に、その初期き裂が発生する前の段階で行なわれた相成長が外挿され、その接合はんだに初期き裂が発生する時期(疲労試験として温度サイクル試験あるいは機械サイクル試験を採用したときは初期き裂が発生するサイクル数、荷重負荷高温試験を採用したときは初期き裂が発生するまでの時間)が算出される(ステップS32)。
【0031】
このステップS32における初期き裂発生時期の算出にあたっては、実測ステップ(ステップS1)で求められている、接合はんだに初期き裂が発生した時点における相成長の実測値が参照され、外挿により、その実測値に相当する相成長に達した時期が初期き裂発生時期として算出される。
【0032】
また、破断時期算出ステップ(ステップS4)は、有限要素法を用い、データ上の接合はんだに仮想初期き裂を与えてクリープ解析を行なうことにより仮想き裂が接合はんだの破断に相当する長さにまで進展した破断時期を算出するステップである。この破断時期算出ステップでは、仮想初期き裂算出ステップ(ステップS2)により、実測ステップ(ステップS1)で実測された破断時期に相応するように求められた長さの仮想初期き裂が採用される。また、この破断時期算出ステップ(ステップS4)では、シミュレーション演算上、実測ステップ(ステップS1)および初期き裂発生時期予測ステップ(ステップS3)で採用された疲労試験と同一の疲労試験が与えられる。
【0033】
図1に示す破断時期算出ステップでは、有限要素法を用いデータ上の接合はんだに仮想初期き裂を与えた弾塑性クリープ解析が行なわれ(ステップS41)、その弾塑性クリープ解析により相当非線形ひずみ振幅Δεが算出され(ステップS42)、Manson−Coffin則を適用してその相当非線形ひずみ振幅Δεからき裂進展速度が算出され(ステップS43)、そのき裂進展速度から破断時期(破断までのサイクル数あるいは破断までの時間)が求められる(ステップS44)。
【0034】
図2は、図1の破断時期算出ステップ(ステップS4)に代えて採用することのできる、破断時期算出ステップの他の例のフローを示す図である。
【0035】
この図2に示す破断時期算出ステップ(ステップS4′)では、有限要素法を用いデータ上の接合はんだに仮想初期き裂を与えた弾クリープ解析が行なわれ(ステップS41′)、その弾クリープ解析によりクリープJ積分範囲ΔJcが算出され(ステップS42′)、そのクリープJ積分範囲ΔJcが評価式、例えば前掲の非特許文献1に記載された評価式
da/dN=32.1×ΔJc1.807
に従ってき裂進展速度da/dNに変換され(ステップS43′)、そのき裂進展速度から破断時期(破断までのサイクル数、あるいは破断までの時間)が求められる(ステップS44′)。
【0036】
図1に示す破断時期算出ステップ(ステップS4)に代えて、図2に示す破断時期算出ステップ(ステップS4′)を採用してもよい。
【0037】
この破断時期算出ステップは、図1の破断時期算出ステップ(ステップS4)を採用した場合、あるいは図2の破断時期算出ステップ(ステップS4′)を採用した場合のいずれであっても、図1の初期き裂発生時期予測ステップ(ステップS3)と並行して実施することができ、はんだ接合寿命を短期間に評価することができる。
【0038】
また、ステップS3の初期き裂発生時期予測ステップは初期き裂発生までは正確に予測することができ、ステップS4あるいはステップS4′の破断時期算出ステップは初期き裂発生後に関するシミュレートであり、仮想初期き裂の長さを適切に設定しておくことにより正確なシミュレートが可能であり、したがって全体としてのはんだ接合寿命を高精度に評価することができる。
【0039】
以下では、疲労試験として温度サイクル試験を採用して行なった、はんだ接合部の破断寿命予測手法についての評価試験について説明する。
(1)試験片形状及び温度サイクル試験
(1.1)試験片形状
使用した試験片形状を図3、図4に示す。試験片は、□110mm、厚さ0.8mmのFR−4基板にPKG(パッケージ)を4個実装したものである。BGAはんだ接合部の詳細を図5に示す。はんだ接合部は、0.8mmピッチで外周4列に配列されており、全部で224ピン搭載されている。使用したはんだは、
(a)Sn/Pb(Pb/63.0Sn/2.0Ag)
(b)Sn/Ag/Cu(Sn/3.0Ag/0.7Cu)
の2種類である。
(1.2)温度サイクル試験
温度サイクル試験は、通常使用されている加速温度サイクル試験と実際の電子機器の使用条件を模擬した常温域温度サイクル試験の2種類の温度レンジで行った。下記に温度条件を示す。図6に使用した温度サイクル試験機の温度プロファイルを示す。
【0040】
(a)加速温度サイクル試験:−65℃(0.5h)⇔125℃(0.5h)
(b)常温域温度サイクル試験:20℃(2h)⇔80℃(2h)
(2)相成長観察によるき裂発生寿命予測
相成長観察による評価は、以下の手順で行った。
・はんだ組織の相成長を観察
・相成長変化の定量化
・相成長及び加速係数の評価
・き裂発生寿命サイクルの検討
(2.1)はんだ組織観察
はんだ組織及び熱疲労き裂の観察のためのサンプル抜き取りサイクルは、同種PKGの破断試験結果より、き裂発生寿命を予測して決定した。表1にサンプル抜き出しサイクル数及び各条件の抜き出すサンプル数nを示す。また、き裂発生確認のための抜き出しサイクル数を下記に示す。
・加速温度サイクル試験(−65℃⇔125℃)
▲1▼Sn/Pb:120サイクル
▲2▼Sn/Ag/Cu:400サイクル
・常温域温度サイクル試験(20℃⇔80℃)
▲3▼Sn/Pb:70サイクル
▲4▼Sn/Ag/Cu:230サイクル
【0041】
【表1】
Figure 2004237304
【0042】
2種類の温度サイクル試験を規定サイクル行った試験片を、PKG対角線に断面研磨し、はんだ組織の観察を行った。はんだ接合部を走査型電子顕微鏡(SEM)の反射電子像を用いて観察した。観察点は、同種PKGの実験結果の破断位置で決めたPKG最外周BGAとし、き裂発生が予測される基板側の角部分とした。
【0043】
図7に加速温度サイクル試験の観察画像例を示す。なお、組織の観察は、はんだ接合部のき裂発生が予測される基板側の角から50μm内側で行った。図7は、Sn/Pbはんだの観察画像例であり、明るい部分がαPb相であり、暗い部分がβSn相である。温度サイクルが多くなるにつれて、αPb相の成長が観察できる。また、ここでの図示は省略したが、Sn/Ag/Cuはんだにおいては、AgSn相が明るく小さい粒として見えβSn相が暗く見えた。Sn/Ag/Cuに関しては、明るく見えるAgSn相の成長が観察できた。
(2.2)組織変化の定量化
撮影したSEM画像を用いて、各サイクルにおける相寸法を計測した。Sn/Pbはんだにおいては、組織全体の平均相寸法dを算出し、Sn/Pb共晶はんだの熱疲労き裂発生寿命評価で用いたS=dで定義される相成長パラメータS(前掲の非特許文献2,3参照)を導入して評価を行った。Sn/Ag/Cuはんだに関しては、βSn相とAgSn相で構成されている。しかし、両結晶寸法が大きく異なるので、今回は観察が容易なAgSn相に着目して観察を行った。すなわち、AgSn相の平均面積Aを求め、Sn/Pbはんだと同様にS=Aで定義される相成長パラメータSを導入して評価を行った。
(2.3)相成長及び加速係数の評価
各温度サイクル試験について、サイクル数Nと相成長パラメータSの関係、すなわち相成長曲線を求めた。図8にSn/Pbはんだについての相成長曲線を示す。また、図9にSn/Ag/Cuはんだの相成長曲線を示す。これらを見ると、相成長パラメータSとサイクル数Nの間に比例関係が見られた。その相成長曲線より、各条件1サイクルあたりのSの平均増加量(ΔS)を求めると下記のようになる。
(a)加速温度サイクル試験
▲1▼Sn/Pb:(ΔS)=1.666E−01μm
▲2▼Sn/Ag/Cu:(ΔS’)=1.926E−04μm
(b)常温域温度サイクル試験
▲3▼Sn/Pb:(ΔS)=6.629E−02μm
▲4▼Sn/Ag/Cu:(ΔS’)=6.458E−05μm
次に、これらの相成長曲線を用いて、加速係数を推定する。Sn/Pbはんだ、Sn/Ag/Cuはんだの疲労き裂発生寿命のΔSによる推定式を次式に示す。
【0044】
【数1】
Figure 2004237304
【0045】
ここに、A及びβははんだ材料固有の定数である。今回の試験の対象であるSn/PbはんだとSn/Ag/Cuはんだの各温度サイクルにおける疲労き裂発生寿命は次のように表される。
【0046】
【数2】
Figure 2004237304
【0047】
【数3】
Figure 2004237304
【0048】
ここに、N、N’、及びN、Nは、それぞれの加速温度サイクル試験及び常温域温度サイクル試験の疲労き裂の発生のサイクル数を表す。さらに、Sn/Pbはんだ、Sn/Ag/Cuはんだの加速係数C、C’をC=N/N’、C’=N/N’で定義すると、C、C’は次式で表される。
【0049】
【数4】
Figure 2004237304
【0050】
【数5】
Figure 2004237304
【0051】
Sn/Pbはんだのβ及びSn/Ag/Cuはんだのβ’をβ=0.538、β’=0.54と仮定し、前述の(ΔS)、(ΔS)及び(ΔS’)、(ΔS’)、を用いると、それぞれの加速係数は下記のようになった。
【0052】
Sn/Pbはんだ:C=5.54
Sn/Ag/Cuはんだ:C’=7.57
(2.4)き裂発生寿命の検討
sn/Pb、sn/Ag/cuはんだのき裂発生を予測した抜き出しサイクル数における、き裂発生サンプル数を表2に示す。また、なお、Sn/Ag/Cuはんだの常温域温度サイクル試験に関しては、現在のところき裂が発生するところまで実験が進んでおらず、表2では空欄のままとした。なお、疲労き裂の発生定義は、はんだコーナパンプ断面を観察した際10μm以上のき裂が存在する時とした。Sn/Pb、Sn/Ag/Cuはんだ両者共に、き裂の発生がみられた。
【0053】
【表2】
Figure 2004237304
【0054】
ここで、上記式(2)〜(5)より相成長き裂発生寿命予測との比較を行う。Sn/Pbはんだにおいて、N=100〜150サイクルとすれば、N=554〜831サイクルと推定値が得られる。この値をN=700サイクルにおけるき裂発生状況と比較すると、8サンプル中2サンプルにき裂が観察された。このことから、N=554〜831サイクルという推定値はおおむね妥当な結果と言える。また、Sn/Ag/Cuはんだおいて、N’=300〜400サイクルとすれば、N’=2270〜3030サイクルという推定値が得られる。Sn/Ag/Cuはんだに関しては、実際の常温域温度サイクル試験の結果を待って推定値との比較を行なう。
(3)き裂進展解析
(3.1)解析モデル
PKG一つに対して、解析モデルを作成した。解析モデルは、基板に対し対称性を考慮して1/4全体モデル及びはんだバンプ1個分の詳細モデルの2種類作成し、全体解析と詳細解析の2段階で解析を行った。図10、図11に全体解析モデル、詳細解析モデルを示す。き裂進展解析を行うために、詳細解析モデルにおいては、非線形ひずみ振幅集中部であった基板側はんだくびれ部円周に仮想き裂を入れたモデルも作成した。その際、50μm毎の進展速度を評価するために、き裂長さを50μmとした。なお、最小メッシュサイズは12.5μmで詳細モデルを作成した。
(3.2)熱疲労寿命解析
表3に解析に使用した物性値の一部を示す。解析は、汎用構造解析コードABAQUSを用いて、3次元弾塑性クリープ解析を実施し、非線形ひずみ振幅を求めた。先に全体解析モデルでの解析を行い、その解析結果から得られた境界条件を用いて、同種PKGで破断の見られたコーナバンプ1個分の詳細モデル2種類(仮想き裂無しのモデル及び仮想き裂を作成したモデル)による解析を行った。
【0055】
【表3】
Figure 2004237304
【0056】
詳細解析結果より、Sn/Pb、Sn/Ag/Cuの2種類のはんだ、各温度条件において、基板側の角に最大非線形ひずみ振幅が発生した。実験によりき裂発生を確認した個所と解析結果の一致が見られた。
(3.3)き裂進展評価
共晶はんだなどのはんだ接合部の熱疲労による破断寿命Nは、下記(6)式のManson−Coffin則によって評価できることが明らかになっている(例えば、Qiang Yu and Masaki SHIRATORI,Thermal Fatigue Reliability Assessment For Solder joints of BGA Assembly、ASME Advances in Electronic Packaging l999、EEP−vol.26−1、239−24),
=B×Δε ……(6)
ただし、Bとnははんだ接合部の疲労強度特性である。き裂進展解析を行うために、き裂発生寿命Nを定義するManson−Coffin則を作成する必要がある。そこで、評価式の傾きは、下記の破断寿命の傾きを使用した(西村、他6名、鉛フリーはんだBGA寿命解析、エレクトロニクス実装学会誌、Vol.4 No.5(2001)、416−419)。
【0057】
Sn/Pb:N=24.5Δε−0.786 ……(7)
Sn/Ag/Cu:N=31.0Δε−0.674 ……(8)
き裂発生寿命Nは、き裂進展評価の関係上、表2の最大き裂長さが50μmとなるサイクルとした。き裂進展評価は、実験を実施したSn/Pb、Sn/Ag/Cuはんだの−65℃⇔125℃の温度条件のみ評価した。下記に用いた各はんだのき裂発生寿命を示す。
・き裂発生寿命
Sn/Pb:353.44サイクル
(き裂長さとサイクルの関係を線形近似)
Sn/Ag/Cu:400サイクル
上記結果を用いて累積損傷則を適用してき裂進展評価を行った。き裂が破断に至るまで(230μm)のサイクルを求めた。
(4)破断寿命サイクルの比較
破断試験による破断寿命サイクル結果と本手法による破断寿命予測結果を合わせて図12,図13に示す。ここでは、き裂が50μmから100μmまでのき裂進展速度をそのまま破断に至るまで外挿した。
【0058】
最小−平均−最大の横線は実験における破断が生じたサイクル数のばらつき、すなわち、実験において破断が生じたときの最小サイクル数、平均サイクル数、最大サイクル数を表わしている。
【0059】
Sn/Pbはんだに関しては、本手法での予測結果が実測の平均破断寿命と比較して短寿命となった。ばらつき範囲内にあり、今回の評価では、最も短い寿命を予測していることもあることから、妥当な誤差範囲で予測できていると思われる。また、図13に示すSn/Ag/Cuはんだにおいては、実測による平均破断寿命と比較して若干長寿命となった。実測によるばらつき範囲内から若干離れたが、これは実験によるn数が4と界面破断サンプルを除き少なかったためと考えられる。Sn/Ag/Cuにおいても、妥当な誤差範囲で予測できることがわかった。
【0060】
図14は、Sn/Pbはんだにおける初期き裂の長さの違いによる寿命評価結果を示している。
【0061】
仮想初期き裂長さが50μmのとき(A)よりも12.5μmのとき(B)の方が短寿命の評価結果をとなっている。このように仮想初期き裂の長さを調整しておくことにより、実験結果(図1の実測ステップS1)に相応する評価結果を得ることができる。
【0062】
次に温度サイクル試験を行なったときの評価に要する期間について説明する。
【0063】
従来、実際に温度サイクル試験を行なって破断寿命を判定するには、通常2〜3カ月を要している。例えば、−65℃〜125℃温度サイクル試験1500サイクル以上で判定の場合、−65℃保持時間:30分,125保持時間:30分,移行時間:5分(図6(A)参照)、1サイクルあたり:1時間10分(マイナス側霜とりあり)、1日あたり:19サイクルとすると、
1500サイクル÷19=79サイクル=2.6ヶ月
必要であった。これに対し今回の評価手法を導入すると、相成長観察に1.5週間(−65℃〜125℃:30,60,90サイクルに約5日、電子顕微鏡による観察:3日、データ整理:3日)とし、き裂進展解析に2週間(モデル化:3日〜5日、計算時間:3日〜5日データ整理:1日)とすると、相成長観察と、き裂進展解析を別々の日程で行なった場合であっても、寿命を評価するのに0.8ヶ月で済むことになる。
【0064】
このように、今回の評価手法を導入することにより、従来よりも短期間で寿命評価を行なうことができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、はんだ接合部の破断寿命を高精度かつ短期間に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】はんだ接合寿命予測方法の一実施形態の処理フローを示す図である。
【図2】図1の破断時期算出ステップに代えて採用することのできる、破断時期算出ステップの他の例のフローを示す図である。
【図3】試験片形状を示す図である。
【図4】試験片形状を示す図である。
【図5】BGAはんだ接合部の詳細を示す図である。
【図6】温度サイクル試験の温度プロファイルを示す図である。
【図7】加速温度サイクル試験の観察画像例を示す図である。
【図8】Sn/Pbはんだの相成長曲線を示す図である。
【図9】Sn/Ag/Cuはんだの相成長曲線を示す図である。
【図10】全体解析モデルを示す図である。
【図11】詳細解析モデルを示す図である。
【図12】破断試験結果と破断寿命予測結果を示す図である。
【図13】破断試験結果と破断寿命予測結果を示す図である。
【図14】Sn/Pbはんだにおける初期き裂の長さの違いによる寿命評価結果を示す図である。
【符号の説明】
S1 実測ステップ
S2 仮想初期き裂算出ステップ
S3 初期き裂発生時期予測ステップ
S31 粒子形状の定期的な観察
S32 初期き裂発生時期の算出
S4 破断時期算出ステップ
S41 弾塑性クリープ解析
S42 相当非線形ひずみ振幅Δεを算出
S43 き裂進展速度算出
S44 破断時期算出
S4′ 破断時期算出ステップ
S41′ 弾クリープ解析
S42′ クリープ積分範囲ΔJの算出
S43′ き裂伸展速度算出
S44′ 破断時期算出

Claims (8)

  1. 部材どうしを接合した接合はんだの接合寿命を予測するはんだ接合寿命予測方法において、
    はんだ接合部に疲労試験を与えながら接合はんだの初期き裂未発生の段階の相成長を観察して該相成長を外挿することにより該接合はんだに初期き裂が発生する初期き裂発生時期を予測する初期き裂発生時期予測ステップと、
    有限要素法を用い、データ上の接合はんだに仮想初期き裂を与えてクリープ解析を行なうことにより、仮想き裂が接合はんだの破断に相当する長さにまで進展した破断時期を算出する破断時期算出ステップとを有することを特徴とするはんだ接合寿命予測方法。
  2. 前記破断時期算出ステップは、有限要素法を用いデータ上の接合はんだに仮想初期き裂を与えた弾塑性クリープ解析により相当非線形ひずみ振幅Δεを算出し、Manson−Coffin則を適用して該相当非線形ひずみ振幅Δεをき裂進展速度に変換し、該き裂進展速度から破断時期を算出するステップであることを特徴とする請求項1記載のはんだ接合寿命予測方法。
  3. 前記破断時期算出ステップは、有限要素法を用いデータ上の接合はんだに仮想初期き裂を与えた弾クリープ解析によりクリープJ積分範囲ΔJcを算出し、該クリープJ積分範囲ΔJcをき裂進展速度に変換し、該き裂進展速度から破断時期を算出するステップであることを特徴とする請求項1記載のはんだ接合寿命予測方法。
  4. あらかじめ、接合はんだに初期き裂が発生するまではんだ接合部に疲労試験を与え該接合はんだに初期き裂が発生した時点における相成長を実測しておく実測ステップを有し、
    前記初期き裂発生時期予測ステップは、はんだ接合部に疲労試験を与えながら接合はんだの初期き裂未発生の段階の相成長を観察し該相成長を外挿して前記実測ステップにおける初期き裂が発生した時点における相成長の実測値に相当する相成長に達する時期を、前記初期き裂発生時期として予測するステップであることを特徴とする請求項1記載のはんだ接合寿命予測方法。
  5. 前記実測ステップは、前記接合はんだに初期き裂が発生した相成長を実測しておくとともに、該初期き裂が発生した後も前記はんだ接合部に破断に相当するき裂が発生するまで疲労試験を与えることにより該初期き裂発生時期を起点とした破断時期を実測しておくステップであり、
    前記破断時期算出ステップにおける演算と同一の演算により算出される破断時期が前記実測ステップで実測された破断時期に相応するようにデータ上の接合はんだに与える仮想初期き裂の長さを求めておく仮想初期き裂算出ステップを有し、
    前記破断時期算出ステップは、有限要素法を用い、データ上の接合はんだに、前記仮想初期き裂算出ステップで求められた長さの仮想初期き裂を与えてクリープ解析を行なうステップであることを特徴とする請求項4記載のはんだ接合寿命予測方法。
  6. 前記初期き裂発生時期予測ステップは、はんだ接合部に、前記疲労試験として温度サイクル試験を与えて前記初期き裂発生時期を予測するステップであることを特徴とする請求項1記載のはんだ接合寿命予測方法。
  7. 前記初期き裂発生時期予測ステップは、はんだ接合部に、前記疲労試験として機械サイクル試験を与えて前記初期き裂発生時期を予測するステップであることを特徴とする請求項1記載のはんだ接合寿命予測方法。
  8. 前記初期き裂発生時期予測ステップは、はんだ接合部に、前記疲労試験として荷重負荷高温保持試験を与えて前記初期き裂発生時期を予測するステップであることを特徴とする請求項1記載のはんだ接合寿命予測方法。
JP2003027836A 2003-02-05 2003-02-05 はんだ接合寿命予測方法 Withdrawn JP2004237304A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003027836A JP2004237304A (ja) 2003-02-05 2003-02-05 はんだ接合寿命予測方法
US10/769,747 US20040158450A1 (en) 2003-02-05 2004-02-03 Solder joint life prediction method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003027836A JP2004237304A (ja) 2003-02-05 2003-02-05 はんだ接合寿命予測方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004237304A true JP2004237304A (ja) 2004-08-26

Family

ID=32820812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003027836A Withdrawn JP2004237304A (ja) 2003-02-05 2003-02-05 はんだ接合寿命予測方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20040158450A1 (ja)
JP (1) JP2004237304A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002869A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Denso Corp はんだの寿命予測方法
JP2009300142A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Espec Corp 複合環境試験方法、故障検出方法、故障検出プログラム、および故障検出プログラムを記録した記録媒体
US8190378B2 (en) 2008-01-23 2012-05-29 Fujitsu Limited Crack growth evaluation apparatus, crack growth evaluation method, and recording medium recording crack growth evaluation program
JP2013221844A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Internatl Business Mach Corp <Ibm> はんだ接合の寿命予測方法
WO2020148896A1 (ja) * 2019-01-18 2020-07-23 三菱電機株式会社 はんだ接合部の寿命予測手段及びはんだ接合部の寿命予測方法
US12032039B2 (en) 2019-01-18 2024-07-09 Mitsubishi Electric Corporation Solder joint life predictor and solder joint life prediction method

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4855947B2 (ja) * 2007-01-11 2012-01-18 富士通株式会社 き裂進展評価装置、き裂進展評価方法及びき裂進展評価プログラム
JP4703702B2 (ja) * 2008-09-17 2011-06-15 株式会社東芝 損傷指標予測システムおよび損傷指標予測方法
US20140052392A1 (en) * 2012-08-14 2014-02-20 Bar Ilan University Technique for monitoring structural health of a solder joint in no-leads packages
CN104899871B (zh) * 2015-05-15 2017-08-29 广东工业大学 一种ic元件焊点空焊检测方法
CN106156421B (zh) * 2016-07-01 2019-04-05 电子科技大学 基于脉冲涡流热成像的电子封装焊点热疲劳寿命预测方法
CN111898307B (zh) * 2020-08-20 2022-08-02 哈尔滨工业大学 一种含多股导线焊点疲劳模拟仿真模型的分级简化方法
CN113449424A (zh) * 2021-07-01 2021-09-28 桂林电子科技大学 一种新型bga焊点热疲劳仿真分析方法
CN114169109B (zh) * 2022-01-14 2024-06-04 华北电力科学研究院有限责任公司 一种异种钢接头疲劳寿命预测方法及装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5291419A (en) * 1989-04-10 1994-03-01 Hitachi, Ltd. Method for diagnosing the life of a solder connection
US6260998B1 (en) * 2000-01-19 2001-07-17 Visteon Global Technologies, Inc. Method for specifying accelerated thermal cycling tests for electronic solder joint durability

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002869A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Denso Corp はんだの寿命予測方法
JP4626577B2 (ja) * 2006-06-21 2011-02-09 株式会社デンソー はんだの寿命予測方法
US8190378B2 (en) 2008-01-23 2012-05-29 Fujitsu Limited Crack growth evaluation apparatus, crack growth evaluation method, and recording medium recording crack growth evaluation program
JP2009300142A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Espec Corp 複合環境試験方法、故障検出方法、故障検出プログラム、および故障検出プログラムを記録した記録媒体
JP2013221844A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Internatl Business Mach Corp <Ibm> はんだ接合の寿命予測方法
WO2020148896A1 (ja) * 2019-01-18 2020-07-23 三菱電機株式会社 はんだ接合部の寿命予測手段及びはんだ接合部の寿命予測方法
CN113303037A (zh) * 2019-01-18 2021-08-24 三菱电机株式会社 焊料接合部的寿命预测部件以及焊料接合部的寿命预测方法
JPWO2020148896A1 (ja) * 2019-01-18 2021-09-09 三菱電機株式会社 はんだ接合部の寿命予測手段及びはんだ接合部の寿命予測方法
JP7003298B2 (ja) 2019-01-18 2022-02-04 三菱電機株式会社 はんだ接合部の寿命予測手段及びはんだ接合部の寿命予測方法
CN113303037B (zh) * 2019-01-18 2024-03-12 三菱电机株式会社 焊料接合部的寿命预测部件及焊料接合部的寿命预测方法
US12032039B2 (en) 2019-01-18 2024-07-09 Mitsubishi Electric Corporation Solder joint life predictor and solder joint life prediction method

Also Published As

Publication number Publication date
US20040158450A1 (en) 2004-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Shi et al. An investigation of fretting fatigue in a circular arc dovetail assembly
US9280620B2 (en) Method and system for probabilistic fatigue crack life estimation
Lee et al. An instrumented indentation technique for estimating fracture toughness of ductile materials: A critical indentation energy model based on continuum damage mechanics
JP2004237304A (ja) はんだ接合寿命予測方法
KR101115277B1 (ko) 균열 진전 예측 방법 및 균열 진전 예측 프로그램을 수록한 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
US20140192837A1 (en) System and method for generating a combined model for isothermal and anisothermal fatigue life
US20120053858A1 (en) Fatigue Life Estimation Method and System
CN108627406B (zh) 一种高强金属材料变幅超高周疲劳寿命预测方法
Abbasi et al. An investigation into the effect of elevated temperatures on fretting fatigue response under cyclic normal contact loading
Mangardich et al. A fracture mechanics based approach for the fretting fatigue of aircraft engine fan dovetail attachments
KR20130118065A (ko) 장기 운용 항공기 부품 표면 손상 형태에 따른 s―n 피로 특성 평가 방법
JP2013058657A (ja) 電子装置の寿命予測方法およびそれを用いた電子装置の設計方法
JP4979730B2 (ja) クリープ損傷評価方法
P. Jirandehi et al. General quantification of fatigue damage with provision for microstructure: A review
JP5581860B2 (ja) はんだ接合部の熱疲労寿命診断方法
JP2020003373A (ja) 寿命予測方法、寿命予測装置および寿命予測装置用プログラム
JP2791174B2 (ja) 電子部品はんだ接続寿命評価法
JP5356164B2 (ja) 亀裂発生寿命予測装置および亀裂発生寿命予測方法
JP2005026250A (ja) はんだ接合部の亀裂発生寿命予測方法及び装置
Scott-Emuakpor et al. As-built geometry and surface finish effects on fatigue and tensile properties of laser fused titanium 6Al-4V
JP2010175479A (ja) 微小切欠材の寿命評価方法
JPH09304131A (ja) 高温機器の寿命監視装置
JP2007225333A (ja) クリープ疲労損傷に関する金属組織による損傷評価方法
JP4702140B2 (ja) はんだ接合部の寿命評価方法
CN115062378A (zh) 一种基于晶体塑性的激光冲击强化粉末高温合金低周疲劳寿命预测方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060509