JP2004234860A - 画像表示装置 - Google Patents

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JP2004234860A
JP2004234860A JP2003018164A JP2003018164A JP2004234860A JP 2004234860 A JP2004234860 A JP 2004234860A JP 2003018164 A JP2003018164 A JP 2003018164A JP 2003018164 A JP2003018164 A JP 2003018164A JP 2004234860 A JP2004234860 A JP 2004234860A
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Toshiaki Kusunoki
敏明 楠
Mutsumi Suzuki
睦三 鈴木
Masakazu Sagawa
雅一 佐川
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Abstract

【課題】従来は上部バス電極と層間膜を個別にエッチングしており、ホトエッチング工程が多く、パターニング合わせ精度も高かった。
【解決手段】薄膜型電子源の上部バス電極と層間膜の端面が連続するように加工し、上部バス電極と層間膜を一括エッチングすることにより、ホトエッチング工程を削減し、低コスト化した薄膜型電子源を用いた画像表示装置を実現する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自発光型フラットパネルディスプレイに係り、特に、薄膜型電子源アレイを用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
微少で集積可能な冷陰極を利用するディスプレイは、FED(Field Emission Display)と呼称される。冷陰極には、電界放出型電子源とホットエレクトロン型電子源に分類され、前者には、スピント型電子源、表面伝導型電子源、カーボンナノチューブ型電子源等が属し、後者には金属―絶縁体―金属を積層したMIM(Metal−Insulator−Metal)型、金属―絶縁体―半導体を積層したMIS(Metal−Insulator−Semiconductor)型、金属―絶縁体―半導体−金属型等の薄膜型電子源がある。
【特許文献1】
特開平7−65710号公報
【特許文献2】
特開平10−153979号公報
【非特許文献1】
J. Vac. Sci. Techonol. B11 (2) p.429−432 (1993)
【非特許文献2】
high−efficiency−electro−emission device、Jpn.J.Appl. Phys.、vol 36 、pL939
【非特許文献3】
Electroluminescence、応用物理 第63巻、第6号、592頁
【非特許文献4】
応用物理 第66巻、第5号、437頁
MIM型については例えば特許文献1、金属―絶縁体―半導体型についてはMOS型(非特許文献1)、金属―絶縁体―半導体−金属型ではHEED型(非特許文献2などに記載)、EL型(非特許文献3などに記載)、ポーラスシリコン型(非特許文献4などに記載)などが報告されている。
【0003】
MIM型電子源については、例えば特許文献2に開示されている。MIM型電子源の構造と動作原理を図2に示す。上部電極13と下部電極11との間に駆動電圧Vを印加して、絶縁層12内の電界を1〜10MV/cm程度にすると、下部電極11中のフェルミ準位近傍の電子はトンネル現象により障壁を透過し、電子加速層である絶縁層12の伝導帯へ注入されホットエレクトロンとなり、上部電極13の伝導帯へ流入する。これらのホットエレクトロンのうち、上部電極13の仕事関数φ以上のエネルギーをもって上部電極13表面に達したものが真空20中に放出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
画像表示装置などに適用する薄膜型電子源アレイは、低コスト化を実現するため、簡易な構造とプロセスで製造できることが望ましい。従来の薄膜型電子源は上部電極への給電線となる上部バス電極と、下部電極と上部電極間の絶縁を担う層間膜をそれぞれ個別にエッチングしていたため、ホトエッチング工程が多くなり、より高精度のパターニングが必要であった。低コスト化には、薄膜型電子源を加工する工数を少なくしてプロセスコストを削減し、パターニング精度も緩めて安価な製造装置で製造することが望ましい。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、薄膜型電子源の上部バス電極と層間膜の端面が連続するように加工することで実現することができる。具体的には上部バス電極と層間膜を一括エッチングし、膜厚が連続的に減少するようにテーパー加工するとよい。特に上部バス電極にシリサイドを用い、層間膜に絶縁性のSi化合物を用いると容易に形成することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
上記目的を実現する本発明の第一の実施の形態をMIM電子源を例に図3〜8で説明する。
【0007】
はじめにガラス等の絶縁性の基板10上に下部電極11用の金属膜を成膜する。下部電極11の材料としてはAlやAl合金を用いる。AlやAl合金を用いたのは、陽極酸化により良質の絶縁膜を形成できるからである。ここでは、Ndを2原子量%ドープしたAl−Nd合金を用いた。成膜には例えば、スパッタリング法を用いる。膜厚は300 nmとした。成膜後はホト工程、エッチング工程によりストライプ形状の下部電極11を形成した。エッチングは例えば燐酸、酢酸、硝酸の混合水溶液でのウェットエッチングを用いる(図3)。
【0008】
次に、電子放出部を制限し、下部電極エッジへの電界集中を防止する保護絶縁層14を形成する。まず下部電極11上の電子放出部となる部分をレジスト膜25でマスクし、その他の部分を選択的に厚く陽極酸化し,保護絶縁層14とする(図4)。化成電圧を100Vとすれば、厚さ約136 nmの保護絶縁層14が形成される。陽極酸化後、レジストを剥離する。
【0009】
次に層間膜15と、上部電極13への給電線となる上部バス電極16を例えばスパッタリング法等で成膜する。層間膜15としては、例えばシリコン酸化物やシリコン窒化膜などを用いることができる。ここでは、シリコン窒化膜を用い膜厚は300nmとした。この層間膜15は、陽極酸化で形成する保護絶縁層14にピンホールがあった場合、その欠陥を埋め、下部電極11と上部バス電極16間の絶縁を保つ役割を果たす。上部バス電極16の材料としては、MoやW、Nbなどのシリサイドを用いる。ここではMoSiを用いた。(図5)。
【0010】
続いて、ホトエッチング工程により上部バス電極16と層間膜15を一括エッチングする。上部バス電極16と層間膜15は電子放出部に向かってテーパー状に膜厚が減少するように加工する。加工は例えばCFやSFを主成分とする用いたドライエッチングによって行うことができる。テーパー加工はエッチングガスに酸素を添加し、レジストが後退するようにして行うことができる。(図6)。
【0011】
次に絶縁層12を陽極酸化し、電子加速層を形成する。例えば化成電圧を6Vとすれば、下部電極11上に厚さ約10 nmの絶縁層12が形成される(図7)。
【0012】
最後に上部電極13膜の成膜を行う。成膜法は例えばスパッタ成膜を用いる。上部電極13としては例えばIr、Pt , Auの積層膜を用い膜厚は例えば6 nmとした。本実施例では、シャドウマスクを用い上部電極13を分離した。(図8)。
【0013】
このように、本発明の構造では、上部バス電極16と、層間膜15を一括で加工することにより、ホトエッチング工程が少なくなりプロセスコストが削減できる。さらにパターニング回数が減ることによりパターニング精度が緩くなるので、合わせ精度の低い低価格のパターニング装置を使用することができ、低コストで薄膜型電子源を製造することができる。
(第2の実施例)
上記目的を実現する本発明の第2の実施の形態をMIM電子源を例に図9〜13、図1で説明する。
【0014】
はじめに実施例1の図3〜4と同一の手順に従い、下部電極、保護絶縁層を形成する。
【0015】
次に層間膜15と、上部電極13への給電線となる積層上部バス電極を形成する。積層上部電極は主に上部電極との接続を担う上部バス電極下層17と、主に給電を担う上部バス電極16で形成する。層間膜15としては、例えばシリコン酸化物やシリコン窒化膜などを用いることができる。ここでは、シリコン窒化膜を用い膜厚は300nmとした。この層間膜15は、陽極酸化で形成する保護絶縁層14にピンホールがあった場合、その欠陥を埋め、下部電極11と上部バス電極16間の絶縁を保つ役割を果たす。上部バス電極下層17の材料としては、MoやW、Nbなどのシリサイドを用いる。ここではMoSiを用いた。上部バス電極16としてはAlやCuなどを用いることができる。ここではAl−Nd合金を用いた(図9)。
【0016】
続いて、ホトエッチング工程により上部バス電極16を加工する(図10)。
【0017】
続いて、ホトエッチング工程により上部バス電極下層17と層間膜15を一括エッチングする。上部バス電極下層17と層間膜15は電子放出部に向かって膜厚が減少するようにテーパー加工する。一方、電子放出部と反対側では、上部バス電極16をマスクにし、上部バス電極下層17と層間膜15が窪むように加工し、庇構造を形成する。加工は例えばCFやSFを主成分とする用いたドライエッチングによって行うことができる。電子放出部側のテーパー加工はエッチングガスに酸素を添加し、レジストが後退するようにして行うことができる。(図11)。
【0018】
次に絶縁層12を陽極酸化し、電子加速層を形成する。例えば化成電圧を6Vとすれば、下部電極11上に厚さ約10 nmの絶縁層12が形成される(図12)。
【0019】
最後に上部電極13膜の成膜を行う。成膜法は例えばスパッタ成膜を用いる。上部電極13としては例えばIr、Pt , Auの積層膜を用い膜厚は例えば6 nmとした。本実施例では、上部バス電極16の庇構造を用い、上部電極13を分離した。(図13)。
【0020】
図1に作成した素子の断面構造を示す。本発明の構造では、上部バス電極下層17と、層間膜15の端面が連続するように一括加工することにより、ホトエッチング工程が少なくなり、プロセスを低コスト化できる。また、パターニング回数の低減により設計裕度が大きくなり、合わせ精度の低い安価な製造装置でも作成することができ、低コストの画像表示装置を実現できる。
【0021】
図14は本発明の薄膜型電子源を用いたディスプレイの一部を示したものである。
表示側基板はコントラストを上げる目的のブラックマトリクス120、色蛍光体111、緑色蛍光体112と青色蛍光体113とからなる。蛍光体としては,例えば赤色にYS:Eu(P22−R),緑色にZnS:Cu,Al(P22−G),青色にZnS:Ag,Cl(P22−B)を用いる。
【0022】
スペーサ30は、陰極基板のスペーサ電極18上に配置し、蛍光面基板のブラックマトリクス120の下に隠れるように配置する。下部電極11は信号線回路50へ結線し,上部バス電極16は走査線回路60に結線する。上部バス電極16と平行に形成したスペーサ電極18は通常接地しておく。このようにして画像表示装置を実現することができる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、上部バス電極と層間膜を一括エッチングできる薄膜型電子源を用いることにより、ホトエッチング工程を削減した簡略なプロセスと、設計裕度の増大による安価な製造装置の適用によって、低コストの画像表示装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜型電子源の構造を示す図である。
【図2】薄膜型電子源の動作原理を示す図である。
【図3】本発明の薄膜型電子源の製法を示す図である。
【図4】本発明の薄膜型電子源の製法を示す図である。
【図5】本発明の薄膜型電子源の製法を示す図である。
【図6】本発明の薄膜型電子源の製法を示す図である。
【図7】本発明の薄膜型電子源の製法を示す図である。
【図8】本発明の薄膜型電子源の製法を示す図である。
【図9】本発明の薄膜型電子源の製法を示す図である。
【図10】本発明の薄膜型電子源の製法を示す図である。
【図11】本発明の薄膜型電子源の製法を示す図である。
【図12】本発明の薄膜型電子源の製法を示す図である。
【図13】本発明の薄膜型電子源の製法を示す図である。
【図14】本発明の薄膜型電子源を用いた表示装置を示す図である。
【符号の説明】
10・・・基板、11・・・下部電極、12・・・絶縁層、13・・・上部電極、14・・・保護絶縁層、15・・・層間膜、16・・・上部バス電極、17・・・上部バス電極下層、18・・・スペーサ電極、20・・・真空、25・・・レジスト膜、30・・・スペーサ、50・・・下部電極駆動回路、60・・・上部電極駆動回路、111・・・赤色蛍光体、112・・・緑色蛍光体、113・・・青色蛍光体、120・・・ブラックマトリクス。

Claims (8)

  1. 下部電極と上部電極、その間に挟持される電子加速層を有し、該下部電極と該上部電極間に電圧を印加することで該上部電極側より電子を放出する薄膜型電子源アレイと、蛍光面とを有する画像表示装置において、該薄膜型電子源アレイは、上記上部電極への給電線となる上部バス電極と、上記下部電極と該上部バス電極の間に層間膜を有しており、上記上部バス電極と該層間膜の端面が連続していることを特徴とする薄膜型電子源アレイを用いた画像表示装置。
  2. 上記層間膜と上部バス電極は一括エッチングで加工されていることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 上記層間膜と上部バス電極の電子放出部側の端面は膜厚が徐々に減少するようにテーパー加工されていることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  4. 上記上部バス電極はシリサイドであり、層間膜は絶縁性のSi化合物であることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  5. 下部電極と上部電極、その間に挟持される電子加速層を有し、該下部電極と該上部電極間に電圧を印加することで該上部電極側より電子を放出する薄膜型電子源アレイと、蛍光面とを有する画像表示装置において、該薄膜型電子源アレイは、上記上部電極への給電線となる積層上部バス電極と、上記下部電極と該上部バス電極の間に層間膜を有しており、上記積層上部バス電極の電子放出部側では上記上部バス電極下層と層間膜の端面が連続しており、上記積層上部バス電極の電子放出部と反対側では、積層膜の庇構造で上記上部電極が分離されていることを特徴とする薄膜型電子源アレイを用いた画像表示装置。
  6. 上記層間膜と上部バス電極下層は一括エッチングで加工されていることを特徴とする請求項5記載の画像表示装置。
  7. 上記層間膜と上部バス電極下層の電子放出部側の端面は膜厚が徐々に減少するようにテーパー加工されていることを特徴とする請求項5記載の画像表示装置。
  8. 上記上部バス電極下層はシリサイドであり、層間膜は絶縁性のSi化合物であることを特徴とする請求項5記載の画像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7442961B2 (en) 2005-03-11 2008-10-28 Hitachi Displays, Ltd. Image display device

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