JP2004234033A - 二成分系現像剤及び画像形成方法並びに画像形成装置 - Google Patents

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秀文 郷原
Tomomi Suzuki
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Abstract

【課題】 均一な画像濃度が得られ、周辺効果やカブリがほとんど生じることがなく、高速現象にも適し、耐オフセット性、耐久性、環境安定性に優れた静電潜像現像用イエローカラートナー、静電潜像現像用イエローカラートナー及びキャリアからなる現像剤、並びに該静電潜像現像用イエローカラートナー又は該現像剤を用いる画像形成方法及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 少なくとも着色剤、流動性付与剤、結着樹脂及び電荷制御剤を主成分とし、該着色剤がピグメントイエロー180に分類される化合物である静電潜像現像用イエローカラートナーであって、トナー画像を定着する定着手段を有する画像形成装置に用いられて、10万枚の画像を形成する間にオフセットが発生しない静電潜像現像用イエローカラートナーとする。
【選択図】 なし

Description

本発明は電子写真法、静電記録法、静電印刷法などでの静電潜像の現像に用いられるイエローカラートナーとキャリアからなる二成分系現像剤、及び該現像剤を用いて得られるトナー画像を定着する画像形成方法、並びに該トナー画像を定着するための画像形成装置に関する。
電子写真感光体や静電記録体などに形成された静電潜像を現像する手段としては、トナーを担体液中に分散させた液体現像剤(湿式現像法)と、結着樹脂に着色剤を分散させたトナー或いはこのトナーを固体キャリアに混合させた一成分系乃至二成分系乾式現像剤を用いる方式(乾式現像法)とが一般に採用されている。そして、これらにはそれぞれ長所・短所があるが、現在では乾式現像法、特に二成分系現像剤が多く利用されている。二成分系現像剤における用トナーには、従来より、結着樹脂に着色剤(染料、顔料)を添加し二本ロールミルなどで溶融混練した後、粒径1〜30μm程度に微粉砕して得られたものが用いられている。かかるトナーは粒径50〜100μm程度のキャリアと混合されて二成分系現像剤とされる。
ところで、二成分系現像剤のうちのトナーが静電潜像の現像に寄与するためには、トナー及びキャリアが複写機内において一定の摩擦帯電を生ぜしめ、安定した帯電量を有したトナーが静電潜像に供給なさねばならない。このため、所望の摩擦帯電性が得られるように(1)トナーの結着樹脂及び/又は着色剤を適当に選択するか、或いは、(2)電荷制御剤(キャリアとの摩擦に対してトナーの帯電特性を制御する物質)をトナー中に添加する、等の手段が通常採られている。
しかしながら、前記(1)での結着樹脂の選択はいまだ思うようには捗っていないのが実情である。例えば、トナーを負帯電性に制御するために結着樹脂として塩素化パラフィン、不飽和ポリエステルなど使用することや、当初から一種の架橋構造を有して特定のポリエステル樹脂(非線状低融点芳香族樹脂とサリチル酸キレート化物との反応物のごときもの)を使用することは知られているが、これら樹脂ではバインダーとしての所望の分子量が得られにくく、そのため、トナーとしての重要な熱特性(定着時ヒートロールでの溶融特性)が得られずヒートローラーへのコピー巻き付けによるコピー排出ミス、ペーパー上のトナー像がローラー面へ移行し文字が不鮮明となるオフセット現像を起こしやすいといった不都合がある。
前記(1)の着色剤の選択については、液体現像剤用トナーの例ではあるが、多くの種類の染料例えばアントラキノン誘導体(長鎖アルキルフェニル基、長鎖アルキルアミノ基などを導入したものの、レーキ化した或いは帯電性にしたもの、界面活性剤と反応させてえられたもの、酸性基含有水溶染料にアントラキノン基性を導入したもの)等が提案されている。だが、これらアントラキノン誘導体に代表される染料の添加も乾式トナー特に二成分系現像剤用トナーの製造の上で良好な効果を示すことが少ないのが実情である。
なお、ここでの特にイエローに着色するための色材としては、ニトロ系、アゾ系、スチルベンアゾ系、ジフェニルメタン系、キノリン系、メチン系、チアゾール系、アントラキノン系、イソインドリノン系、アントラピリミジン系、フラバンスロン系等の有機系染料或いは顔料、または、クロム酸塩系、カドミウム系、チタンイエロー、黄色酸化鉄系、ハンザイエロー系、ベンジジンイエロー系、ジンククロメート系、オーレオリン系等の無機顔料或いは酸性染料の金属塩、塩基性染料とリン酸、モリブデン酸、タングステン酸などとの塩等に代表されるレーキ顔料等が知られている。
前記(2)の電荷制御剤には、トナーに正電荷を与えるものとして例えばニグロシン系染料が知られ、またトナーに負電荷を与えるものとして例えば含クロムモノアゾ錯体、含クロムサリチル酸化合物錯体、含クロム有機染料含金属染料、ニトロフミン酸(塩)アントラキノンジアミン誘導体等が知られている。だがこうした従来の電荷制御剤は大方、黒色物質であるか或いは結着樹脂との相溶性或いは濡れ性に劣り、更には昇華性である等の理由から長期にわたって良好な荷電制御性をもたない物質である等のため、カラー電子写真用又はカラー静電記録用トナーには不向きなものがほとんどである。
二色ないし多色原稿(表、グラフ、図を含む)から二色ないし多色コピーを得る要請が近年ますます強まっていることを考えあわせれば、従来の荷電制御剤の使用には問題がある。加えて、こうした従来の電荷制御剤を含有したトナーは初期には良好な現像特性を示すものの、寿命が短くかつ環境安定性(温湿度の変化に対する安定度合)が悪く画像濃度低下を起こしたり、カブリや地汚れを発生させるといった欠点を持っている。
上記した従来の多くの着色剤及び電荷制御剤は、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13等の公報等に開示されているものである。
特公昭48−25941号公報 特公昭48−26784号公報 特公昭49−20225号公報 特公昭50−140137号公報 特公昭50−142037号公報 特公昭50−142038号公報 特公昭46−43440号公報 特公昭48−30899号公報 特公昭49−46423号公報 特公昭49−26909号公報 特公昭49−15949号公報 特公昭49−134303号公報 特公昭57−42860号公報
これまでに指摘したように、黄色系カラートナーはそのカラー画像再現性、画像保持性、安全衛生等のいずれにおいても満足すべきものはいまだ見出されていないのが実状である。加えて、従来より知られている無機系の顔料には安全衛生上問題のあるものが多く、実際問題としてこれらを含むトナーを一般の複写機、プリンタ等に用いることは不可能である。有機系の色材に関しても同様に安全衛生上の問題を有するものがあり、実際に色材として使用可能なものは限定される。安全衛生上の問題がないものについても、画像保持性に問題のあるものが多い。すなわち、多くの有機系の色材は紫外線暴露等によって経時によって変退色を生じ、特にカラー画像の保持という点で満足できるものは少ない。一般的に使用されているモノアゾ系のものは着色力が弱く、ジスアゾ系のなかでは、ベンジジンイエローが一般に使用されているが、分解生成物に安全衛生上の問題があるという報告もある。
従って、本発明の第一の目的は均一な画像濃度が得られ、周辺効果やカブリのほとんど生じない静電潜像現像用イエローカラートナーとキャリアからなる二成分系現像剤、及び該現像剤を用いて得られるトナー画像を定着する画像形成方法、並びに該トナー画像を定着するための画像形成装置を提供することである。本発明の第二の目的は高速現像にも適し、耐久性かつ環境安定性に優れた一成分系乃至二成分系現像剤における静電潜像現像用イエロートナーとキャリアからなる二成分系現像剤、及び該現像剤を用いて得られるトナー画像を定着する画像形成方法、並びに該トナー画像を定着するための画像形成装置を提供することである。本発明の第三の目的は、温湿度の変化に左右されず、またオフセット現象をおこすことがない静電潜像現像用イエローカラートナーを提供することである。本発明の第四の目的は、分解生成物に対して、安全衛生上に優れた静電潜像現像用イエローカラートナーとキャリアからなる二成分系現像剤、及び該現像剤を用いて得られるトナー画像を定着する画像形成方法、並びに該トナー画像を定着するための画像形成装置を提供することである。
本発明によれば、第一に、少なくとも着色剤、流動性付与剤、結着樹脂及び電荷制御剤を主成分とし、該着色剤がピグメントイエロー180に分類される化合物である静電潜像現像用イエローカラートナーと、キャリアとからなることを特徴とする二成分系現像剤が提供される。第二に、キャリアが、芯物質の表面を樹脂からなる被覆層で被覆してなるキャリアであることを特徴とする上記第一に記載の二成分系現像剤が提供される。第三に、被覆層中に導電性物質を添加することを特徴とする上記第二に記載の二成分系現像剤が提供される。第四に、被覆層中にシランカップリング剤を添加することを特徴とする上記第二又は第三に記載の二成分系現像剤が提供される。第五に、上記第一〜第四のいずれかに記載の二成分系現像剤を使用して得られるトナー画像を、ヒートローラーを用いて定着することを特徴とする画像形成方法が提供される。第六に、上記第一〜第四のいずれかに記載の二成分系現像剤を使用して得られるトナー画像を定着する画像形成装置であって、定着手段としてヒートローラーを具備することを特徴とする画像形成装置が提供される。本発明において用いるイエローカラートナーは、着色剤のすべてがピグメントイエロー180に分類される化合物であるのが望ましいが、着色剤の75重量%以下の範囲で他の黄色着色剤が併用されることはかまわない。
前記ピグメントイエロー180に分類される化合物は下記(I)で表わされ、これ自体は公知物質であるが、この化合物が静電潜像現像用カラートナーの着色剤として使用されたことの報告に本発明者らは未だ接していない。
Figure 2004234033
本発明によれば、特定の黄色着色剤を用いて特定の構成のイエロートナーとキャリアからなる二成分現像剤とすることによって、連続複写後も初期が像と同等の品質を示す画像が得られ、周辺効果やカブリもほとんどなく、安定した摩擦帯電性が得られる。また、環境安定性の優れた現像剤が得られ、鮮明なコピー画像が得られる。また、オフセット現像を起こすこともない。更に、分解生成物に対しても安全衛生上に優れたイエロートナーとキャリアからなる二成分系現像剤を提供することができる。さらにまた、該二成分系現像剤を使用して得られるトナー画像を定着する画像形成方法、及び該トナー画像を定着するための画像形成装置を提供することができる。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。既述のとおり、本発明の二成分系現像剤を構成するカラートナーは黄色着色剤、流動性付与剤、結着樹脂及び電荷制御剤を主成分としてなる。電荷制御剤はトナーに内添されるのが普通であるが、流動性付与剤はトナー粒子に外添するように使用されるのがよい。
結着樹脂としては、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合体)、塩化ビニル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェニール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラールなどがあげられ、特に好ましく用いられるのは、ポリエステル系又はスチレン系樹脂である。
電荷制御剤としては、ニグロシン染料、含クロム錯体、第4級アンモニウム塩等が用いられ、これらはトナー粒子の極性により使い分けられる。カラートナーの場合、トナーの色調に影響を与えない無色又は淡色のものが好ましく、例えば、サリチル酸金属塩又はサリチル酸誘導体の金属塩(ボントロンE84、オリエント社製)が例示できる。電荷制御剤の添加料は結着樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部好ましくは0.2〜7重量部くらいが適当である。
流動性付与剤としては、シリカ、アルミナ、マグネシア、ジルコニア、フェライト、マグネタイト等の金属酸化物の微粒子及びそれら微粒子をシランカップリング剤、チタネートカップリング剤、ジルコアルミネート、第四アンモニウム塩、脂肪酸、脂肪酸金属塩、フッ素系活性剤、溶剤、ポリマー等の処理剤によって表面処理または被覆したもの、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸またはその金属塩の微粒子及びそれら微粒子を前記処理剤により表面処理したもの、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリフッ化ビニリデン等のポリマー微粒子及びそれら微粒子を前記処理剤で表面処理または被覆したものが用いられる。これら流動性付与剤の平均粒径は0.01〜3μmの範囲のものが使用される。これら流動性付与剤の添加量は、トナー粒子100重量部に対して、0.01〜7.0重量%、特に0.02〜5重量%の範囲が好ましい。トナー粒子と流動性付与剤との混合方法は、粉体が流動状態で気流又は機械力などにより高速運動させ、実質的に粉砕を起こさないように行なう。混合機としては、高速流動型の混合機、例えば、ヘンシェルミキサー、UMミキサー等である。
本発明に係るトナー粒子を製造する方法としては、種々の公知の方法、またこれらを組み合わせた方法により製造することができる。例えば、混練−粉砕法では、結着樹脂とカーボンブラックなどの着色剤および必要とされる添加剤を混合し、エクストルーダー又は二本ロール、三本ロール等にて加熱溶融混練し、冷却固化後、ジェットミルなどの粉砕機にて粉砕し、気流分級機により分級してトナー粒子が得られる。また、懸濁重合法や非水分散重合法により、モノマーと着色剤、添加剤から直接トナー粒子を製造することも可能である。
本発明の二成分系現像剤は、イエローカラートナーとキャリアとを併用する。ここでのキャリアーは一般に芯物質の表面を樹脂で被覆したものが用いられる。樹脂被覆キャリアの芯物質としては、鉄粉、酸化処理鉄粉、フェライト、ニッケル等の磁性体が使用できる。芯物質の粒径は20〜100μm、好ましくは30〜60μm程度が適当である。
次に、キャリアコーティング用の被覆性樹脂としてはポリオレフィン系樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン及びクロロスルホン化ポリエチレン;ポリビニル及びポリビニリデン系樹脂、例えばポリスチレン、アクリル樹脂(例えばポリメチルメタクリレート)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル及びポリビニルケトン;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;スチレン−アクリル酸共重合体;オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコーン樹脂のようなシリコーン樹脂又はその変性品(例えばアルキド樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン等による変性品);フッ素樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリアミド;ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート;ポリウレタン;ポリカーボネート;アミノ樹脂、例えば尿素−ホルムアルデヒド樹脂;エポキシ樹脂等が挙げられる。中でもスペントトナーのキャリアへの付着防止の点で好ましいのはアクリル樹脂、シリコーン樹脂又はその変性品、弗素樹脂、特にシリコン樹脂又はその変性品である。なお、シリコーン樹脂(但し、ストレートシリコーン樹脂)の市販品としては信越化学社製のKR271、KR255、KR251、トーレシリコン社製のSR2400、SR2406等があり、また変性シリコン樹脂としては信越化学社製のKR206(アルキッド樹脂変性品)、KR3093(アクリル樹脂変性品)、ES1001M(エポキシ樹脂変性品)、トーレシリコン社製のSR2115(エポキシ樹脂変性品)、SR2110(アルキッド樹脂変性品)等がある。以上のような被覆性樹脂の使用量はキャリア芯材100重量部当り0.1〜50重量部程度が適当で、より好ましくは0.5〜30重量部である。
最も簡単なキャリア粒子を得るには、例えば、
シリコーン樹脂液
(トーレシリコーン社製SR2406、固形分20%) 300重量部
トルエン 1500重量部
からなるコーティング液を調製する。一方、回転円盤型流動層粒子コーティング装置に平均粒径約50μmのフェライトキャリア5000重量部を入れ、流動させながら上記処方のコーティング液を80℃の加熱下に散布し、塗布を行った塗布物をコーティング装置よりとり出し恒温槽に入れ、200℃で2時間加熱しシリコーン膜の硬化を行わせればよい。
キャリア被覆層中には、適当量の導電性物質を添加することができる。その導電性物質の具体例としては、下記(イ)及び(ロ)があげられるが、カーボンの存在はイエローカラートナーを黒ずんだものとするため、できるだけカーボンの添加は避けた方が望ましい。
(イ)白色系導電材
ECT−52 (TiO系) チタン工業社製
KV400 (TiO系) チタン工業社製
ECR−72 (TiO系) チタン工業社製
ECTR−82 (TiO系) チタン工業社製
500W (TiO系) 石原産業社製
300W (TiO系) 石原産業社製
S−1 (TiO系) 石原産業社製
W−1 (SnO系) 三菱金属社製
23K (ZnO) 白水化学社製
導電性亜鉛華No.1(ZnO) 本荘ケミカル社製
導電性亜鉛華No.2(ZnO) 本荘ケミカル社製
W−10 (TiO系) 三菱金属社製
デントールWK−100(導電性繊維) 大塚化学社製
デントールWK−200(導電性繊維) 大塚化学社製
デントールWK−300(導電性繊維) 大塚化学社製
MEC300 (SnO系) 帝国化工社製
MEC500 (SnO系) 帝国化工社製
(ロ)カーボン
Black Pearls 2000、VULCANXC−72 (キャボット社製)
ケッチェンblack EC・DJ500、ケッチェンblabk EC・DJ600 (ライオンアクゾ社製)
デンカblack粒状、
デンカblack粉状 (電気化学工業社製)
CONDUCTEX975、CONDUCTEX SC (コロンブアカーボン社製)
導電性物質の量はシリコーン樹脂100重量部に対して0.05〜70重量部、好ましくは0.1〜50重量部が適当であり、また、必要に応じて被覆層の接着力向上のため、更には、導電性物質の分散性向上のために、シランカップリング剤を前記樹脂被覆層に添加してもよい。被覆層の形成は、従来と同様キャリア粒子表面に噴霧法、浸漬法等の手段で塗布すればよい。
本発明を下記の実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、部はすべて重量基準である。
実施例1
ポリエステル樹脂 100部
前記式(I)で表されたイエロー着色剤 5部
電荷制御剤(E−84、オリエント化学社製) 2部
からなる組成の混合物をヘンシェルミキサー中で十分撹拌混合した後、熱ロールミルで130〜140℃の温度で約30分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を粉砕分級し、5〜20μmの粒径の黄色トナーを得た。このトナー100部に対し添加剤としてシリカを0.5部混合し、撹拌して本発明トナーとした。次に、このトナー5部と鉄粉キャリア(日本鉄粉社製 TEFV200/300)95部とを混合し、二成分系現像剤を得た。上記現像剤をリコー社製のカラー用電子写真複写機(FT−3300)にセットし現像を行ったところ、鮮明な高画質が得られ、その画像は10万枚画像出し後も変らず、オフセットの発生もなく、良好な画像が得られた。また、トナーの帯電量をブローオフ法で測定したところ、初期の帯電量は−21.4μc/gであり、10万枚ランニング後におけるトナーの帯電量は−19.8μc/gと測定され初期値とほとんど差がなかった。また、35℃90%RHという高湿環境下では−18.1μc/g、及び10℃15%RHという低湿環境下では−19.6μc/gであって、常湿とあまり変らない帯電量を示し、同等の画像が得られた。また、画像テストで得られたコピー画像をプラス(株)社製のプラス塩ビマット(w)にはさみ、50℃24時間保存したところ、塩ビマットのトナーの融着はなく、良好な塩ビマット保存性を示した。
比較例1
実施例1の着色剤として使用された着色剤の代わりにリオノールイエローFGN−T(東洋インキ製造社製)を使用したこと以外は実施例1と同様にしてトナーを得、更に同様の方法で二成分系現像剤を得て画像テストを行った。その結果、初期画像はカブリのない鮮明な画像が得られたが、5万枚ごろから画像濃度が0.65と低くなり、不鮮明な画像になった。また、実施例1と同様に帯電量を測定したところ、初期のトナー帯電量は−20.2μc/gであったが、10万枚後は−12.4μc/gと低下してしまった。更に、35℃90%RHの高湿環境下で画像テストを行ったところ、トナー帯電量は−7.3μc/gと低下し、またカブリのある不鮮明な画像が得られた。
比較例2
実施例1の着色剤として使用された着色剤の代わりにSymuler Fast Yellow 8GR(大日本インキ社製)を使用したこと以外は実施例1と同様にトナーを得、更に同様の方法で二成分系現像剤を得て、画像テストを行った。その結果、初期画像はカブリのない鮮明な画像が得られたが、5万枚頃から、画像濃度が0.68と低く、オフセット現像が発生し、不鮮明な画像になった。また、実施例1と同様にトナー帯電量を測定したところ、初期のトナー帯電量は−20.8μc/gであったが、10万枚後には、−11.7μc/gと低下していた。

Claims (7)

  1. 少なくとも着色剤、流動性付与剤、結着樹脂及び電荷制御剤を主成分とし、該着色剤がピグメントイエロー180に分類される化合物である静電潜像現像用イエローカラートナーであって、
    トナー画像を定着する定着手段を有する画像形成装置に用いられて、10万枚の画像を形成する間にオフセットが発生しないことを特徴とする静電潜像現像用イエローカラートナー。
  2. 少なくとも着色剤、流動性付与剤、結着樹脂及び電荷制御剤を主成分とし、該着色剤がピグメントイエロー180に分類される化合物である静電潜像現像用イエローカラートナーと、キャリアとからなる現像剤であって、
    トナー画像を定着する定着手段を有する画像形成装置に用いられて、10万枚の画像を形成する間にオフセットが発生しないことを特徴とする現像剤。
  3. キャリアが、芯物質の表面を樹脂からなる被覆層で被覆してなるキャリアであることを特徴とする請求項2に記載の現像剤。
  4. 被覆層中に導電性物質を添加することを特徴とする請求項3に記載の現像剤。
  5. 被覆層中にシランカップリング剤を添加することを特徴とする請求項3又は4に記載の現像剤。
  6. 請求項1に記載の静電潜像現像用イエローカラートナー又は請求項2〜5のいずれかに記載の現像剤を使用して得られるトナー画像を、ヒートローラーを用いて定着することを特徴とする画像形成方法。
  7. 請求項1に記載の静電潜像現像用イエローカラートナー又は請求項2〜5のいずれかに記載の現像剤を使用して得られるトナー画像を定着する画像形成装置であって、定着手段としてヒートローラーを具備することを特徴とする画像形成装置。
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US7833685B2 (en) 2006-11-30 2010-11-16 Canon Kabushiki Kaisha Coloring compound and yellow toner containing the coloring compound

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