JP2004233493A - 平版印刷版用リンス液及び感光性平版印刷版の処理方法 - Google Patents

平版印刷版用リンス液及び感光性平版印刷版の処理方法 Download PDF

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JP2004233493A JP2003019947A JP2003019947A JP2004233493A JP 2004233493 A JP2004233493 A JP 2004233493A JP 2003019947 A JP2003019947 A JP 2003019947A JP 2003019947 A JP2003019947 A JP 2003019947A JP 2004233493 A JP2004233493 A JP 2004233493A
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Yasuo Okamoto
安男 岡本
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Abstract

【課題】リンス浴中での感光層成分などに起因する不溶物を良好に分散させてカスの発生を抑え、インキ着肉性が良好な版を作製できるリンス液を提供する。
【解決手段】HLB値が14.0以下である植物油のアルキレンオキサイド付加物を含有することを特徴とする平版印刷版用リンス液;フィルム原稿を通して画像露光したポジ型感光性平版印刷版を自動現像機を用いて現像処理した後、水洗し、次いで上記リンス液で処理する工程を含む、感光性平版印刷版の処理方法。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光性平版印刷版といった平版印刷版原版を現像した後の更なる処理に用いるリンス液に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光性平版印刷版は現像した後、水洗処理後または水洗しないで、版面の洗浄・保護を目的としたリンス液による処理が行われる。
近年、製版・印刷業界では製版作業の合理化及び標準化のため、感光性平版印刷版用の自動現像機が広く用いられている。この自動現像機は、一般に感光性平版印刷版を搬送する装置とスプレー装置、現像浴及び後処理浴からなる。後処理浴は通常、水洗浴、リンス浴、不感脂化浴などからなる。現像浴から出てきた版面上には感光層成分が溶解したアルカリ性現像液がのっているため、それが通常、鉱酸や有機カルボン酸を含む酸性のリンス液と触れた瞬間に中和されて急激に低pH化し、溶解していた感光層成分(主にバインダー)がリンス浴中で析出する傾向がある。また、自動現像機で長期間処理されることから、疲労現像液がリンス浴に持ちこまれて、リンス浴中で感光層成分に起因したカスの発生が顕著となる。このようなカスは版に付着してインキ着肉不良の原因となり、また、リンス浴中のヘドロの原因ともなる。
従来、リンス液に、例えばポリオキシエチレンヒマシ油といった界面活性剤を含ませることが提案されており(例えば、特許文献1参照。)、また、酸又は緩衝剤、HLB値が16以上のノニオン界面活性剤及び総重量に対して1.0重量%以下の水溶性高分子化合物を含有する感光性平版印刷版用処理液が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、これまでのリンス液では、これらの問題を解決するには不充分であり、長期にわたる安定した処理ができるリンス液が求められている。
【0003】
【特許文献1】
特開平3−77950号公報
【特許文献2】
特開平10−319607号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、リンス浴中での感光層成分などに起因する不溶物を良好に分散させてカスの発生を抑え、インキ着肉性が良好な版を作製できるリンス液を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成すべく、環境安全性にも配慮し、感光層成分などに起因する不溶物を良好に分散させてカスの発生を抑制することができる界面活性剤を検討した結果、植物油のアルキレンオキシド付加物であってHLB値が14以下のものを使用することによって、優れた効果が発揮されることを見出した。
従って本発明は、HLB値が14.0以下である植物油のアルキレンオキサイド付加物を含有することを特徴とする平版印刷版用リンス液である。
上記植物油のアルキレンオキサイド付加物の具体例として、下記一般式(I)で表される構造を有するものがある。
【0006】
Figure 2004233493
〔式中、R、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、又は
下記式(II):
Figure 2004233493
(式中、R及び及びRはそれぞれ独立に水素原子又は−CHを表し、a及びbは0又は1以上の整数を表し、但しaとbは同時に0とならず、Xは炭素原子数5〜29の飽和又は不飽和炭化水素基を表し、その炭化水素基のいずれかの水素原子が水酸基又は基:−O(CHCH(R)O)(CHCH(R)O)−H(式中、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は−CHを表し、c及びdは0又は1以上の整数を表し、但しcとdは同時に0とならない。)で置換されていてもよい。)、又は
下記式(II’):
Figure 2004233493
(式中、R′及びR′はそれぞれ独立に水素原子又は−CHを表し、e及びfは0又は1以上の整数を表し、但しeとfは同時に0とならない。)
を表し、但しR、R及びRのうち少なくとも1つが上記式(II)で表される基である。〕
【0007】
本発明のリンス液を適用する平版印刷版原版は特に限定されるものではないが、特にポジ型感光性平版印刷版に好ましく用いられる。
従って本発明はさらに、フィルム原稿を通して画像露光したポジ型感光性平版印刷版を自動現像機を用いて、現像処理した後、水洗し、次いで上記リンス液で処理する工程を含む、感光性平版印刷版の処理方法にも向けられている。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のリンス液に使用する植物油のアルキレンオキサイド付加物は、そのHLB値が14.0以下であって、好ましくは3.0〜12.0の範囲にあるもので、より好ましくは5.0〜11.0の範囲にあるものである。HLB値は、その求め方が例えば藤本武彦著、「全訂版 新・界面活性剤入門」三洋化成工業株式会社 1981年10月発行などに記載されており、次のHLB計算式により求めることができる。
HLB=(親水性部分の分子量/化合物の分子量)×100/5
【0009】
本発明で用いる植物油のアルキレンオキサイド付加物において、植物油としてはヒマシ油、ナタネ油、ゴマ油、アマニ油、キリ油、エノ油、綿実油、大豆油、ツバキ油、オリーブ油、ヤシ油、落花生油、パーム核油などが挙げられる。好ましくはヒマシ油、ナタネ油およびこれらの水素添加物のアルキレンオキサイド付加物が挙げられる。植物油の脂肪酸組成としては、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、エイコセン酸、リシノール酸、リノレン酸などがある。
本発明で用いる植物油のアルキレンオキサイド付加物は1分子中、アルキレンオキシドの付加モル数の合計が1〜70モル程度が適当であって、好ましくは5〜50モル、より好ましくは7〜30モルである。
【0010】
使用する植物油のアルキレンオキサイド付加物には具体的に、一般式(I)にて示されるものが含まれる。
Figure 2004233493
〔式中、R、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、又は
下記式(II):
Figure 2004233493
(式中、R及び及びRはそれぞれ独立に水素原子又は−CHを表し、a及びbは0又は1以上の整数を表し、但しaとbは同時に0とならず、Xは炭素原子数5〜29の飽和又は不飽和炭化水素基を表し、その炭化水素基のいずれかの水素原子が水酸基又は基:−O(CHCH(R)O)(CHCH(R)O)−H(式中、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は−CHを表し、c及びdは0又は1以上の整数を表し、但しcとdは同時に0とならない。)で置換されていてもよい。)、
下記式(II’):
Figure 2004233493
(式中、R′及びR′はそれぞれ独立に水素原子又は−CHを表し、e及びfは0又は1以上の整数を表し、但しeとfは同時に0とならない。)
を表し、但しR、R及びRのうち少なくとも1つが上記式(II)で表される基である。〕
【0011】
上記式(II)中、Xは植物油の脂肪酸組成に由来する炭素原子数5〜29、好ましくは9〜29、より好ましくは15〜23の飽和又は不飽和炭化水素基、あるいは水酸基又は基:−O(CHCH(R)O)(CHCH(R)O)−H(式中、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は−CHを表し、c及びdは0又は1以上の整数を表し、但しcとdは同時に0とならない。)で置換された前記炭化水素基を表す。Xは例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、エイコセン酸、リシノール酸、リノレン酸などからカルボキシル基を除いた残基を表し、植物油の脂肪酸組成が例えばリシノール酸といったオキシ酸を含む場合には、その水酸基にアルキレンオキシドが付加していてもよく、そのときXは基:−O(CHCH(R)O)(CHCH(R)O)−H(式中、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は−CHを表し、c及びdは0又は1以上の整数を表し、但しcとdは同時に0とならない。)で置換された炭化水素基を表す。
式(I)中、a+b+c+d+e+f=1〜70が適当であって、好ましくは5〜50、より好ましくは7〜30である。
【0012】
本発明で使用する植物油のアルキレンオキサイド付加物の好ましいものには、上記式中Xとして下記構造を有するものがある。
Figure 2004233493
(式中、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は−CHを表し、c及びdは0又は1以上の整数を表し、但しcとdは同時に0とならない。)
【0013】
本発明で使用する植物のアルキレンオキシド付加物は、市場で一般に入手することができ、そのような市販品の例として竹本油脂(株)製のパイオニンD−212、パイオニンD−230、パイオニンD−218−N、パイオニンD−233−N、パイオニンD−901、パイオニンD−904及びパイオニンD−905(いずれも商品名)などがある。
本発明のリンス液における上記植物油のアルキレンオキシド付加物の含有量は、一般に0.005〜5.0質量%が適当であって、好ましくは0.01〜3.0質量%、より好ましくは0.02〜1.0質量%である。
【0014】
本発明のリンス液は、一般的に現像液よりも低いpH3〜12の範囲で使用することが有利である。pHを3〜12にするためには一般的にリンス液中に鉱酸、有機酸又は無機塩等を添加し調節する。その添加量は0.01〜2質量%である。例えば鉱酸としては硝酸、硫酸、リン酸、メタリン酸等が挙げられる。有機酸としてはクエン酸、酢酸、蓚酸、マロン酸、グルタル酸、アジピン酸、p−トルエンスルホン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、レブリン酸、フィチン酸、有機ホスホン酸、またグリシン、α−アラニン、β−アラニンなどのアミノ酸等が挙げられる。無機塩としては硝酸マグネシウム、第1リン酸ナトリウム、第2リン酸ナトリウム、硫酸ニッケル、ヘキサメタリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム等が挙げられる。鉱酸、有機酸又は無機塩等の少なくとも1種もしくは2種以上を併用してもよい。
【0015】
本発明のリンス液中には、上記のpH調整剤の他に、上述した化合物以外の界面活性剤、親油性物質、防腐剤、防黴剤、消泡剤などを含有させておくことができる。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン界面活性剤から選ぶことができる。
アニオン界面活性剤としては脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、α−オレフィンスルホン酸塩類、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェニルエーテル塩類、N−メチル−N−オレイルタウリンナトリウム類、N−アルキルスルホコハク酸モノアミド二ナトリウム塩類、
【0016】
石油スルホン酸塩類、硫酸化ヒマシ油、硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、アルキル燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸エステル塩類、スチレン−無水マレイン酸共重合物の部分ケン化物類、オレフィン−無水マレイン酸共重合物の部分ケン化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物類等が挙げられる。これらの中でもジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキル硫酸エステル塩類及びアルキルナフタレンスルホン酸塩類およびα−オレフィンスルホン酸塩類、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩類、が特に好ましく用いられる。
カチオン界面活性剤としては、アルキルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類等が用いられる。
【0017】
両性界面活性剤としては、アルキルカルボキシベタイン類、アルキルイミダゾリン類、アルキルアミノカルボン酸類等が用いられる。
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部分エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、
【0018】
脂肪酸ジエタノールアミド類、N,N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸エステル、トリアルキルアミンオキシド、ポリプロピレングリコールの分子量200〜5000、トリメチロールプロパン、グリセリン又はソルビトールのポリオキシエチレン又はポリオキシプロピレンの付加物、アセチレングリコール系等が挙げられる。又、弗素系、シリコン系のノニオン界面活性剤も同様に使用することができる。
上記界面活性剤は二種以上併用することができる。使用量は特に限定する必要はないが、好ましい範囲としてはリンス液の全質量に基づいて0.01〜20質量%が適当であり、好ましくは0.05〜10質量%である。
【0019】
また、防腐剤として繊維、木材加工、食品、医薬、化粧品、農薬分野等で使用されている公知の物が使用できる。例えば第4級アンモニウム塩、一価フェノール誘導体、二価フェノール誘導体、多価フェノール誘導体、イミダゾール誘導体、ピラゾロピリミジン誘導体、一価ナフトール、カーボネート類、スルホン誘導体、有機スズ化合物、シクロペンタン誘導体、フェニル誘導体、フェノールエーテル誘導体、フェノールエステル誘導体、ヒドロキシルアミン誘導体、ニトリル誘導体、ナフタリン類、ピロール誘導体、キノリン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、第2級アミン、1,3,5トリアジン誘導体、チアジアゾール誘導体、アニリド誘導体、ピロール誘導体、ハロゲン誘導体、二価アルコール誘導体、ジチオール類、シアン酸誘導体、チオカルバミド酸誘導体、ジアミン誘導体、イソチアゾール誘導体、一価アルコール、飽和アルデヒド、不飽和モノカルボン酸、飽和エーテル、不飽和エーテル、
【0020】
ラクトン類、アミノ酸誘導体、ヒダントイン、シアヌール酸誘導体、グアニジン誘導体、ピリジン誘導体、飽和モノカルボン酸、ベンゼンカルボン酸誘導体、ヒドロキシカルボン酸誘導体、ビフェニル、ヒドロキサム酸誘導体、芳香族アルコール、ハロゲノフェノール誘導体、ベンゼンカルボン酸誘導体、メルカプトカルボン酸誘導体、第4級アンモニウム塩誘導体、トリフェニルメタン誘導体、ヒノキチオール、フラン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、イソキノリン誘導体、アルシン誘導体、チオカルバミン酸誘導体、リン酸エステル、ハロゲノベンゼン誘導体、キノン誘導体、ベンゼンスルホン酸誘導体、モノアミン誘導体、有機リン酸エステル、ピペラジン誘導体、フェナジン誘導体、ピリミジン誘導体、チオファネート誘導体、イミダゾリン誘導体、イソオキサゾール誘導体、アンモニウム塩誘導体等の中の公知の防腐剤が使用できる。
【0021】
特に好ましい防腐剤として、ピリジンチオール−1−オキシドの塩、サリチル酸およびその塩、1,3,5−トリスヒドロキシエチルヘキサヒドロ−S−トリアジン、1,3,5−トリスヒドロキシメチルヘキサヒドロ−S−トリアジン、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、5−クロル−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールが挙げられる。好ましい添加量は、細菌、カビ、酵母等に対して、安定に効力を発揮する量であって、細菌、カビ、酵母の種類によっても異なるが、使用時のリンス液に対して0.01〜4質量%の範囲が好ましく、また種々のカビ、細菌に対して効力のあるように2種以上の防腐剤を併用することが好ましい。
【0022】
本発明におけるリンス液にはまた、親油性物質を含有させておくこともできる。これにより、平版印刷版の画像部がより高い感脂性を示すようになり、現像インキ盛り(現像後、画像を見易くするためと、画像の感脂性を高め保持するためにエマルジョン型のインキ(通常黒色)を画像上にのせること)が容易になるばかりでなく、該水溶液による処理の後、版面保護剤処理を行う場合は、画像部の感脂性の低下を強く抑えることができる。好ましい親油性物質には、例えばオレイン酸、ラノリン酸、吉草酸、ノニル酸、カプリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸などのような炭素数が5〜25の有機カルボン酸、ひまし油などが含まれる。これらの親油性物質は単独もしくは2以上を組み合わせて使用することができる。リンス液中に含ませる親油性物質は、その総重量に対して0.005〜10質量%、より好ましくは0.05〜5質量%の範囲である。
また、消泡剤を添加することもでき、特にシリコン消泡剤が好ましい。その中で乳化分散型及び可溶化型等がいずれも使用できる。好ましくは使用時のリンス液に対して0.001〜1.0質量%の範囲が最適である。
【0023】
リンス液の残余の成分は水である。
本発明のリンス液は、使用時よりも水の含有量を少なくした濃縮液としておき、使用時に水で希釈するようにしておくことが運搬上有利である。この場合の濃縮度は各成分が分離や析出を起こさない程度が適当である。
また、スプレードライ法等で水分を除去するか、或いは固形原料を混合した固形化リンス液も好ましい態様である。
【0024】
本発明のリンス液を使用する製版過程は特に限定されるものではなく、例えば現像→リンス液、現像→水洗→リンス液といった工程がある。これらの処理は通常、自動現像機を用いて実施される。自動現像機は、現像処理浴と後処理浴(水洗浴、リンス処理浴、不感脂化処理浴などからなり、感光性平版印刷版を搬送する装置と、各処理浴及びスプレー装置などで構成され、露光済みの感光性平版印刷版を水平に搬送しながら、ポンプで汲み上げた各処理液をスプレーノズルから吹き付けて現像及び後処理するものである。また、最近は処理浴が満たされた処理浴中に液中ガイドロールなどによって感光性平版印刷版を浸漬搬送させて現像処理する方法も知られている。自動処理においては、現像浴及び後処理浴に処理量や稼動時間に応じてそれぞれの補充液を補充しながら処理することができる。
本発明のリンス液による処理も、上記の自動現像機を用いて実施できる。
【0025】
本発明のリンス液は、特にフィルム原稿を介して画像露光を行う方式のポジ型感光性平版印刷版に好ましく適用される。
従って、ここでさらに、フィルム原稿を通して画像露光したポジ型感光性平版印刷版を自動現像機を用いて現像処理した後、水洗し、次いで上記リンス液で処理する工程を含む、感光性平版印刷版の処理方法にも触れる。
【0026】
以下、ポジ型感光性平版印刷版について説明する。
【ポジ型感光性平版印刷版】
ポジ型感光性平版印刷版の感光性組成物の主成分は、高分子バインダーとo−キノンジアジド化合物からなる。
[バインダー]
該バインダーとしてはアルカリ性現像液に可溶な高分子化合物が好適であり、特に好ましいアルカリ水に可溶高分子化合物としては、例えばフェノールホルムアルデヒド樹脂、o−、m−およびp−クレゾールホルムアルデヒド樹脂、m/p−混合クレゾールホルムアルデヒド樹脂、フェノール/クレゾール(o−、m−、p−、m/p−およびo/m−混合のいずれでもよい)混合ホルムアルデヒド樹脂などが挙げられる。更にピロガロール・アセトン樹脂、ヒドロキシスチレン樹脂およびハロゲン化ヒドロキシスチレン樹脂なども好ましい。
本発明に用いられる感光性平版印刷版の感光層中に占める該高分子バインダーの量は30〜90質量%であり、より好ましくは40〜70質量%である。
【0027】
感光性平版印刷版の感光性組成物には場合により、他のアルカリ可溶性樹脂を併用することが出来る。かかるアルカリ可溶性樹脂としては、以下に示す(1)〜(4)のアルカリ可溶性基含有モノマーから選ばれる少なくとも一つ以上を重合成分として有する皮膜形成性樹脂が好ましい。更に、これらのアルカリ可溶性基含有モノマーの他に以下に記す(5)〜(14)のモノマーを共重合した皮膜形成性樹脂が好適に用いられる。
(1)例えばN−(4−ヒドロキシフェニル)アクリルアミドまたはN−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、o−、m−またはp−ヒドロキシスチレン、o−またはm−ブロモ−p−ヒドロキシスチレン、o−またはm−クロル−p−ヒドロキシスチレン、o−、m−またはp−ヒドロキシフェニルアクリレートまたはメタクリレート等の芳香族水酸基を有するアクリルアミド類、メタクリルアミド類、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類およびヒドロキシスチレン類、
【0028】
(2)アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸およびそのハーフエステル、イタコン酸、無水イタコン酸およびそのハーフエステルなどの不飽和カルボン酸、
(3)N−(o−アミノスルホニルフェニル)アクリルアミド、N−(m−アミノスルホニルフェニル)アクリルアミド、N−(p−アミノスルホニルフェニル)アクリルアミド、N−〔1−(3−アミノスルホニル)ナフチル〕アクリルアミド、N−(2−アミノスルホニルエチル)アクリルアミドなどのアクリルアミド類、N−(o−アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド、N−(m−アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド、N−(p−アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド、N−〔1−(3−アミノスルホニル)ナフチル〕メタクリルアミド、N−(2−アミノスルホニルエチル)メタクリルアミドなどのメタクリルアミド類、また、o−アミノスルホニルフェニルアクリレート、m−アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド、N−(p−アミノスルホニルフェニル)メタクリルアミド、N−〔1−(3−アミノスルホニル)ナフリル〕メタクリルアミド、N−(2−アミノスルホニルエチル)メタクリルアミドなどのメタクリルアミド類、また、o−アミノスルホニルフェニルアクリレート、m−アミノスルホニルフェニルアクリレート、p−アミノスルホニルフェニルアクリレート、1−(3−アミノスルホニルフェニルナフチル)アクリレートなどのアクリル酸エステル類などの不飽和スルホンアミド、o−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、m−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、p−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、1−(3−アミノスルホニルフェニルナフチル)メタクリレートなどのメタクリル酸エステル類などの不飽和スルホンアミド、
【0029】
(4)トシルアクリルアミドのように置換基があってもよいフェニルスルホニルアクリルアミド、およびトシルメタクリルアミドのような置換基があってもよいフェニルスルホニルメタクリルアミド。
(5)脂肪族水酸基を有するアクリル酸エステル類およびメタクリル酸エステル類、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレートまたは2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
(6)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、
アクリル酸ベンジル、アクリル酸−2−クロロエチル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル、グリシジルアクリレート、N−ジメチルアミノエチルアクリレートなどの(置換)アクリル酸エステル、
(7)メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸アミル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸−2−クロロエチル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチル、グリシジルメタクリレート、N−ジメチルアミノエチルメタクリレートなどの(置換)メタクリル酸エステル、
【0030】
(8)アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−エチルメタクリルアミド、N−ヘキシルアクリルアミド、N−ヘキシルメタクリルアミド、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N−シクロヘキシルメタクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、N−フェニルメタクリルアミド、N−ベンジルアクリルアミド、N−ベンジルメタクリルアミド、N−ニトロフェニルアクリルアミド、N−ニトロフェニルメタクリルアミド、N−エチル−N−フェニルアクリルアミドおよびN−エチル−N−フェニルメタクリルアミドなどのアクリルアミドもしくはメタクリルアミド、
(9)エチルビニルエーテル、2−クロロエチルビニルエーテル、
ヒドロキシエチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテルなどのビニルエーテル類、
【0031】
(10)ビニルアセテート、ビニルクロロアセテート、ビニルブチレート、安息香酸ビニルなどのビニルエステル類、
(11)スチレン、α−メチルスチレン、メチルスチレン、クロロメチルスチレンなどのスチレン類、
(12)メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、プロピルビニルケトン、フェニルビニルケトンなどのビニルケトン類、
(13)エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエン、イソプレンなどのオレフィン類、
(14)N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、4−ビニルピリジン、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなど。
【0032】
このようなアルカリ可溶性の皮膜形成性樹脂は1種類あるいは2種類以上組み合わせて用いることができ、全感光性組成物の50質量%以下の添加量で用いられる。
上記共重合体の好ましい分子量は1万〜10万である。
また、上記共重合体には必要に応じて、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂およびエポキシ樹脂を添加してもよい。
このようなアルカリ可溶性の高分子化合物は1種類あるいは2種類以上組み合わせることができ、全感光性組成物の40質量%以下の添加量で用いられる。
【0033】
[o− キノンジアジド化合物]
感光性平版印刷版の感光層の一方の主成分であるo−ナフトキノンジアジド化合物としてはポリヒドロキシ化合物のo−キノンジアジドスルホン酸エステルが好ましい。かかるポリヒドロキシ化合物としてはピロガロール・アセトン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、クレゾールホルムアルデヒド樹脂、ヒドロキシスチレン樹脂およびハロゲン化ヒドロキシスチレン樹脂などが挙げられる。これらのポリヒドロキシ化合物からo−ナフトキノンジアジド化合物を合成する際は、ポリヒドロキシ化合物のヒドロキシル基に対して1,2−ジアゾナフトキノンスルホン酸クロリドを0.2〜1.2当量反応させることが好ましく、0.3〜1.0当量反応させることが更に好ましい。1,2−ジアゾナフトキノンスルホン酸クロリドとしては、1,2−ジアゾナフトキノン−5−スルホン酸クロリドまたは、1,2−ジアゾナフトキノン−4−スルホン酸クロリドを用いることができる。
【0034】
また、得られるo−ナフトキノンジアジド化合物は、1,2−ジアゾナフトキノンスルホン酸エステル基の位置および導入量の種々異なるものの混合物となるが、ヒドロキシル基の全てが1,2−ジアゾナフトキノンスルホン酸エステル化された化合物が、この混合物中に占める割合(完全にエステル化された化合物の含有率)は5モル%以上であることが好ましく、更に好ましくは20〜99モル%である。
o−キノンジアジド化合物の具体例は、特開昭51−139402号、同58−150948号、同58−203434号、同59−165053号、同60−121445号、同60−134235号、同60−163043号、同61−118744号、同62−10645号、同62−10648号、同62−153950号、同62−178562号、同64−76047号、米国特許第3,102,809号、同第3,126,281号、同第3,130,047号、同第3,148,983号、同第3,184,310号、同第3,188,210号、同第4,639,406号などの各公報または明細書に記載されているものを挙げることができる。
感光性平版印刷版の感光性組成物全量中に占めるo− キノンジアジド化合物の量は10〜50質量%が適当であり、より好ましくは15〜40質量%である。
【0035】
[感脂化剤]
更に、米国特許第4,123,279号明細書に記載されているように、t−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂、オクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂のような炭素数3〜8のアルキル基を置換基として有するフェノールとホルムアルデヒドとの縮合物を併用することは画像の感脂性を向上させる上で好ましい。
【0036】
[現像促進剤]
感光性平版印刷版の感光性組成物中には、感度を高めるために環状酸無水物類、フェノール類、有機酸類を添加することが好ましい。
環状酸無水物としては米国特許4,115,128号明細書に記載されている無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、3,6−エンドオキシ−△4−テトラヒドロ無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、無水マレイン酸、クロル無水マレイン酸、α−フェニル無水マレイン酸、無水コハク酸、無水ピロメリット酸などが使用できる。
フェノール類としては、ビスフェノールA、p−ニトロフェノール、p−エトキシフェノール、2,4,4’−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4,4’,4”−トリヒドロキシ−トリフェニルメタン、4,4’,3”,4”−テトラヒドロキシ−3,5,3’,5’−テトラメチルトリフェニルメタンなどが挙げられる。
【0037】
更に、有機酸類としては、特開昭60−88942号公報、特開平2−96755号公報などに記載されている、スルホン酸類、スルフィン酸類、アルキル硫酸類、ホスホン酸類、リン酸エステル類およびカルボン酸類などがあり、具体的には、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルフィン酸、エチル硫酸、フェニルホスホン酸、フェニルホスフィン酸、リン酸フェニル、リン酸ジフェニル、安息香酸、イソフタル酸、アジピン酸、p−トルイル酸、3,4−ジメトキシ安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、1,4−シクロヘキセン−2,2−ジカルボン酸、エルカ酸、ラウリン酸、n−ウンデカン酸、アスコルビン酸などが挙げられる。
上記の環状酸無水物類、フェノール類および有機酸類の感光性組成物中に占める割合は、0.05〜15質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0038】
[現像安定剤]
また、感光性組成物中には、現像条件に対する処理の安定性(いわゆる現像ラチチュード)を広げるため、特開昭62−251740号公報や特開平4−68355号明細書に記載されているような非イオン界面活性剤、特開昭59−121044号公報、特開平4−13149号公報に記載されているような両性界面活性剤、および特定のフルオロカーボン基含有ポリマーを添加することができる。
非イオン界面活性剤の具体例としては、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタントリオレート、ステアリン酸モノグリセリド、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどが挙げられる。
【0039】
両性界面活性剤の具体例としては、アルキルジ(アミノエチル)グリシン、アルキルポリアミノエチルグリシン塩酸塩、2−アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインやN−テトラデシル−N,N−ベタイン型(例えば、商品名アモーゲンK、第一工業(株)製)およびアルキルイミダゾリン系(例えば、商品名レボン15、三洋化成(株) 製)などが挙げられる。
上記非イオン界面活性剤および両性界面活性剤の感光性組成物中に占める割合は、0.05〜15質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5質量%である。
【0040】
[焼き出し剤と染料]
感光性平版印刷版の感光性組成物中には、露光後直ちに可視像を得るための焼き出し剤や、画像着色剤としての染料や顔料を加えることができる。
焼き出し剤としては、露光によって酸を放出する化合物(光酸放出剤)と塩を形成し得る有機染料の組合せを代表として挙げることができる。具体的には、特開昭50−36209号、同53−8128号の各公報に記載されているo−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸ハロゲニドと塩形成性有機染料の組合せや、特開昭53−36223号、同54−74728号、同60−3626号、同61−143748号、同61−151644号および同63−58440号の各公報に記載されているトリハロメチル化合物と塩形成性有機染料の組合せを挙げることができる。かかるトリハロメチル化合物としては、オキサゾール系化合物とトリアジン系化合物とがあり、どちらも経時安定性に優れ、明瞭な焼き出し画像を与える。
【0041】
画像の着色剤としては、前述の塩形成性有機染料以外に他の染料も用いることができる。塩形成性有機染料も含めて、好適な染料として油溶性染料と塩基性染料を挙げることができる。具体的には、オイルイエロー#101、オイルイエロー#103、オイルピンク#312、オイルグリーンBG、オイルブルーBOS、オイルブルー#603、オイルブラックBY、オイルブラックBS、オイルブラックT−505(以上、オリエント化学工業(株) 製)、ビクトリアピュアブルー、クリスタルバイオレット(CI42555)、メチルバイオレット(CI42535)、エチルバイオレット、ローダミンB(CI145170B)、マラカイトグリーン(CI42000)、メチレンブルー(CI52015)などを挙げることができる。また、特開昭62−293247号公報に記載されている染料は特に好ましい。
【0042】
[塗布溶剤]
感光性平版印刷版感光層は、上記各成分を溶解する溶媒に溶かして支持体上に塗布される。ここで使用される溶媒としては、特開平61−95463号公報に記載されているような有機溶剤が単独あるいは混合して用いられる。感光性組成物は、2〜50質量%の固形分濃度で溶解、分散され、支持体上に塗布・乾燥される。
【0043】
[塗布量]
支持体上に塗設される感光性組成物の層(感光層)の塗布量は用途により異なるが、一般的には、乾燥後の重量にして0.3〜4.0g/mが好ましい。塗布量が小さくなるにつれて画像を得るための露光量は小さくて済むが、膜強度は低下する。塗布量が大きくなるにつれ、露光量を必要とするが感光膜は強くなり、例えば、印刷版として用いた場合、印刷可能枚数の高い(高耐刷の)印刷版が得られる。
【0044】
[塗布面質の向上]
感光性平版印刷版の感光層には、塗布面質を向上するための界面活性剤、例えば、特開昭62−170950号公報に記載されているようなフッ素系界面活性剤を添加することができる。好ましい添加量は、全感光性組成物の0.001〜1.0質量%であり、更に好ましくは0.005〜0.5質量%である。
[マット層]
上記のようにして設けられた感光層の表面には、真空焼き枠を用いた密着露光の際の真空引きの時間を短縮し、且つ焼きボケを防ぐため、マット層を設けることが好ましい。具体的には、特開昭50−125805号、特公昭57−6582号、同61−28986号の各公報に記載されているようなマット層を設ける方法、特公昭62−62337号公報に記載されているような固体粉末を熱融着させる方法などが挙げられる。
【0045】
[支持体]
感光層は、寸度的に安定な板状物である支持体上に塗布されて感光性平版印刷版として用いられる。かかる支持体としては紙、プラスチックス(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなど)がラミネートされた紙、例えば、アルミニウム(アルミニウム合金も含む)、亜鉛、鉄、銅などの金属板、例えば、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酪酸酢酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタールなどのプラスチックフィルム、上記の金属をラミネート、もしくは蒸着された紙もしくはプラスチックフィルムおよびガラス板などが用いられる。
【0046】
感光性平版印刷版には、基本的には支持体としてアルミニウム板が用いられる。好適なアルミニウム板は、純アルミニウム板およびアルミニウムを主成分とし、微量の異元素を含む合金板であり、更にアルミニウムがラミネートもしくは蒸着されたプラスチックフィルムでもよい。アルミニウム合金に含まれる異元素には、ケイ素、鉄、マンガン、銅、マグネシウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケル、チタンなどがある。合金中の異元素の含有量は高々10質量%以下である。本発明に好適なアルミニウムは、純アルミニウムであるが、完全に純粋なアルミニウムは精錬技術上製造が困難であるので、僅かに異元素を含有するものでもよい。このように本発明に適用されるアルミニウム板は、その組成が特定されるものではなく、従来より公知公用の素材のものを適宜利用することが出来る。本発明に用いられるアルミニウム板の厚みは、およそ0.1mm〜0.6mm程度である。
【0047】
アルミニウム板は表面の保水性や感光層との密着性を向上するために粗面化されるが、それに先立ち、所望により、表面の圧延油を除去するための例えば界面活性剤、有機溶剤またはアルカリ性水溶液などによる脱膜処理が行われる。
尚、本発明に用いられる感光性平版印刷版は、片面のみ使用できるものであっても、両面とも同様な処理によって使用できる感光性平版印刷版を作製する場合は同様な処理を両面に施せばよい。
まず、アルミニウム板の表面は粗面化処理されるが、その方法としては、機械的に粗面化する方法、電気化学的に表面を溶解粗面化する方法および化学的に表面を選択溶解させる方法がある。機械的方法としては、ボール研磨法、ブラシ研磨法、ブラスト研磨法、バフ研磨法などと称せられる公知の方法を用いることができる。また、電気化学的な粗面化法としては塩酸または硝酸電解液中で交流または直流により行う方法がある。また、特開昭54−63902号公報に開示されているように両者を組み合わせた方法も利用することができる。
【0048】
このように粗面化されたアルミニウム板は、必要に応じてアルカリエッチング処理及び中和処理された後、表面の保水性や耐摩耗性を高めるために陽極酸化処理が施される。アルミニウム板の陽極酸化処理に用いられる電解質としては多孔質酸化皮膜を形成するものならばいかなるものでも使用することができ、一般には硫酸、リン酸、蓚酸、クロム酸あるはそれの混酸が用いられる。それらの電解質の濃度は電解質の種類によって適宜決められる。
陽極酸化の処理条件は用いる電解質により種々変わるので一概に特定し得ないが、一般的には電解質の濃度が1〜80質量%溶液、液温は5〜70℃、電流密度5〜60A/dm 、電圧1〜100V、電解時間10秒〜5分の範囲にあれば適当である。
陽極酸化皮膜の量は1.0g/m以上が好適であるが、より好ましくは2.0〜6.0g/mの範囲である。陽極酸化皮膜が1.0g/mより少ないと耐刷性が不十分であったり、平版印刷版の非画像部に傷が付き易くなって、印刷時に傷の部分にインキが付着するいわゆる「傷汚れ」が生じ易くなる。
【0049】
[親水化処理]
上述の処理を施した支持体に必須ではないが用いてもよい処理としては、従来より知られている親水化処理がある。このような親水化処理としては、米国特許第2,714,066号、第3,181,461号、第3,280,734号、第3,902,734号に開示されているようなアルカリ金属珪酸塩(例えば珪酸ナトリウム水溶液)法がある。この方法においては、支持体が珪酸ナトリウム水溶液中で浸漬処理されるか又は電解処理される。あるいは、特公昭36−22063号公報に開示されている弗化ジルコン酸カリウム及び米国特許第3,276,868号、第4,153,461号、第4,689,272号に開示されている様なポリビニルホスホン酸で処理する方法などが用いられる。
これらの中で、特に好ましい親水化処理は珪酸塩処理である。珪酸塩処理について以下に説明する。
【0050】
(珪酸塩処理)
上述の如き処理を施したアルミニウム板の陽極酸化皮膜を、アルカリ金属珪酸塩が0.001〜30質量%、好ましくは0.01〜10質量%であり、25℃でのpHが10〜13である水溶液に、例えば15〜80℃で0.5〜120秒浸漬する。アルカリ金属珪酸塩水溶液のpHが10より低いと液はゲル化し13.0より高いと酸化皮膜が溶解されてしまう。アルカリ金属珪酸塩としては、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、珪酸リチウムなどが使用される。アルカリ金属珪酸塩水溶液のpHを高くするために使用される水酸化物としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどがある。なお、上記の処理液にアルカリ土類金属塩もしくは第IVB族金属塩を配合してもよい。アルカリ土類金属塩としては、硝酸カルシウム、硝酸ストロンチウム、硝酸マグネシウム、硝酸バリウムのような硝酸塩や、硫酸塩、塩酸塩、燐酸塩、酢酸塩、蓚酸塩、ホウ酸塩などの水溶性の塩が挙げられる。第IVB族金属塩として、四塩化チタン、三塩化チタン、フッ化チタンカリウム、蓚酸チタンカリウム、硫酸チタン、四ヨウ化チタン、塩化酸化ジルコニウム、二酸化ジルコニウム、オキシ塩化ジルコニウム、四塩化ジルコニウムなどを挙げることができる。アルカリ土類金属塩もしくは、第IVB族金属塩は単独又は2以上組み合わせて使用することができる。これらの金属塩の好ましい範囲は0.01〜10質量%であり、更に好ましい範囲は0.05〜5.0質量%である。
珪酸塩処理により、アルミニウム板表面上の親水性が一層改善されるため、印刷の際、インクが非画像部に付着しにくくなり、汚れ性能が向上する。
【0051】
[有機下塗層]
支持体には感光層を塗布する前に必要に応じて有機下塗層が設けられる。かかる有機下塗層に用いられる有機化合物としては特開平4−282637号公報記載のホスホノ基含有化合物、ビニル安息香酸誘導体を繰り返し単位として含有する高分子化合物、pKa7以下の酸基及び窒素、リン、イオウ原子からなるオニウム基を有する構成成分を有する高分子化合物などが好適に用いられる。
【0052】
[バックコート]
支持体の裏面には、必要に応じてバックコートが設けられる。かかるバックコートとしては、特開平5−45885号公報記載の有機高分子化合物および特開平6−35174号公報記載の有機または無機金属化合物を加水分解および重縮合させて得られる金属酸化物からなる被覆層が好ましく用いられる。
これらの被覆層のうち、Si(OCH、Si(OC、Si(OC、Si(OCなどの珪素のアルコキシ化合物が安価で入手し易く、それから与られる金属酸化物の被覆層が耐現像性に優れており特に好ましい。
【0053】
ポジ型感光性平版印刷版は、露光光源として例えば水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ、タングステンランプ、カーボンアーク灯等により露光された後、アルカリ現像液にて現像処理し、水洗後、上記に詳述したリンス液にて処理される。
ポジ型感光性平版印刷版はリンス液による処理後、版上に不必要な画像部がある場合には修正液によって当該画像部を消去し、その後、ガム引きされて、多数枚の印刷に供される。
【0054】
【発明の効果】
本発明の平版印刷版用リンス液によれば、リンス浴中に感光層成分に起因する析出物を生じることなく、カスを良好に分散させて、長期間安定に処理することができる。延いては、インキ着肉性の良好な平版印刷版を作製することができる。
【0055】
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
下記実施例におけるパーセントは、他に指定のない限り、すべて質量%である。
(基板の作成)
厚さ0.24mmのJIS A1050アルミニウム板の表面をナイロンブラシと400メッシュのパミストンの水懸濁液を用い砂目立てした後、よく水で洗浄した。10%水酸化ナトリウム水溶液に70℃で60秒間浸漬してエッチングした後、流水で水洗後、20%HNOで中和洗浄、水洗した。これをV=12.7Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水溶液中で260クーロン/dmの陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。その表面粗さを測定したところ0.6μm(Ra表示)であった。ひきつづいて30%のHSO水溶液中に浸漬し、55℃で2分間デスマットした後、20%HSO水溶液中で電流密度14A/dm、陽極酸化皮膜量が2.5g/m相当になるように陽極酸化し、水洗後、珪酸ナトリウム2.5質量%水溶液で30℃で10秒処理し、水洗して基板を作成した。
このようにして処理された基板の表面に、下記に示す高分子化合物[a]を塗布し、90℃で10秒間乾燥した。乾燥後の被覆量は、10mg/mであった。
高分子化合物[a](下記式参照) 0.2g
メタノール 100g
水 1g
【0056】
【化1】
Figure 2004233493
【0057】
このようにして基板[A]を作成した。
この基板[A]上に下記感光液[A]を塗布することにより感光層を設けた。乾燥後の感光層塗膜量は1.8g/mであった。
感光液[A]
1,2−ジアゾナフトキノン−5−スルホニルクロリドと
ピロガロール−アセトン樹脂とのエステル化物(米国特
許第3,635,709 号明細書の実施例1に記載されているもの) 0.8g
バインダー
ノボラックI(下記式参照) 1.5g
ノボラックII(下記式参照) 0.2g
ノボラック以外の樹脂III (下記式参照) 0.4g
p−ノルマルオクチルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂
(米国特許第4,123,279 号明細書に記載されているもの) 0.02g
ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸クロライド 0.01g
テトラヒドロ無水フタル酸 0.02g
安息香酸 0.02g
ピロガロール 0.05g
4−〔p−N,N−ビス(エトキシカルボニルメチル)
アミノフェニル〕−2,6−ビス(トリクロロメチル)
−S−トリアジン 0.07g
ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学(株)製の
対アニオンを1−ナフタレンスルホン酸に変えた染料) 0.045g
F176PF(フッ素系界面活性剤)
(大日本インキ化学工業(株)製) 0.01g
メチルエチルケトン 15g
1−メトキシ−2−プロパノール 10g
【0058】
【化2】
Figure 2004233493
【0059】
更に、真空密着時間を短縮させるため、以下の方法でマット層を形成した。マット層形成用樹脂液としてメチルメタクリレート/エチルアクリレート/アクリル酸(仕込み質量比65:20:15)共重合体の一部をナトリウム塩とした12%水溶液を準備し、回転霧化静電塗布機で霧化頭回転数25,000rpm、樹脂液の送液量は40ml/分、霧化頭への印加電圧は−90kV、塗布時の周囲温度は25℃、相対湿度は50%とし、塗布後2.5秒で塗布面に蒸気を吹き付けて湿潤させ、ついで湿潤した3秒後に温度60℃、湿度10%の温風を5秒間吹き付けて乾燥させた。マットの高さは約6μm、大きさは約30μm、個数は150個/mmであった。このようにしてポジ型感光性平版印刷版を作成した。
【0060】
こうして作製した感光性平版印刷版を1003mm×800mmに裁断、多数枚用意した。
富士写真フイルム社製自動現像機、PS−900Vの現像部に、DP−4の9倍希釈液20リットルを仕込み、水洗部に水4リットルを仕込み、リンス部に、後述の各実施例及び各比較例の液(表1〜表8)の8倍希釈液を仕込み、露光した感光性平版印刷版(PS版)を処理した。処理は、PS版1mあたり以下の補充を行いながら、1日当たり1030×800mmのサイズのものを25版通版することを1ケ月間行った。1ケ月後にリンス部の液を抜き、カス(沈殿物、浮遊物)の量を調べた。
補充 現像部:DP−4R(富士写真フイルム社製)の5倍希釈液を33ml
水洗部:水20ml
リンス部:各実施例及び各比較例の液(表1〜表8)の14倍希釈液20ml
処理したPS版は水洗後、ガムコーターG800H(富士写真フイルム社製)により、富士写真フイルム社製フィニッシャーGU−7の2倍希釈液を塗布し、ハリスオーレリア印刷機により印刷を行い、着肉性を調べた。
結果を表2、表4、表6及び表8に示す。着肉枚数とは、正常にインキが着肉するまでに要する印刷枚数を意味する。
【0061】
【表1】実施例1〜5、比較例1及び2の液の組成
Figure 2004233493
【0062】
【表2】
Figure 2004233493
【0063】
【表3】実施例6〜10、比較例3及び4の液の組成
Figure 2004233493
【0064】
【表4】
Figure 2004233493
【0065】
【表5】実施例11〜16、比較例5及び6の液の組成
Figure 2004233493
【0066】
【表6】
Figure 2004233493
【0067】
【表7】実施例17〜19の液の組成
Figure 2004233493
【0068】
【表8】
Figure 2004233493

Claims (3)

  1. HLB値が14.0以下である植物油のアルキレンオキサイド付加物を含有することを特徴とする平版印刷版用リンス液。
  2. 植物油のアルキレンオキシド付加物が下記一般式(I)で表される請求項1記載の平版印刷版用リンス液。
    Figure 2004233493
    〔式中、R、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、又は
    下記式(II):
    Figure 2004233493
    (式中、R及び及びRはそれぞれ独立に水素原子又は−CHを表し、a及びbは0又は1以上の整数を表し、但しaとbは同時に0とならず、Xは炭素原子数5〜29の飽和又は不飽和炭化水素基を表し、その炭化水素基のいずれかの水素原子が水酸基又は基:−O(CHCH(R)O)(CHCH(R)O)−H(式中、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又は−CHを表し、c及びdは0又は1以上の整数を表し、但しcとdは同時に0とならない。)で置換されていてもよい。)、又は
    下記式(II’):
    Figure 2004233493
    (式中、R′及びR′はそれぞれ独立に水素原子又は−CHを表し、e及びfは0又は1以上の整数を表し、但しeとfは同時に0とならない。)
    を表し、但しR、R及びRのうち少なくとも1つが上記式(II)で表される基である。〕
  3. フィルム原稿を通して画像露光したポジ型感光性平版印刷版を自動現像機を用いて現像処理した後、水洗し、次いで請求項1又は2記載のリンス液で処理する工程を含む、感光性平版印刷版の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112313582A (zh) * 2018-06-14 2021-02-02 荣昌化学制品株式会社 极紫外光刻用工艺液体组合物及使用其的图案形成方法

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