JP2004233398A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロキシミティギャップを介した露光を短時間で行うことのできる露光方法及び露光装置を提供する
【解決手段】基板100とフォトマスク5とをプロキシミティギャップを介して対向させて露光を行う露光装置1において、基板100の表面の高さを計測する計測装置8と、フォトマスクを上下動させる駆動装置7と、ステージ2をXY方向へ移動させる駆動装置3と、フォトマスク5と基板100との間の間隙量をプロキシミティギャップの適正範囲に維持するように駆動装置3及び駆動装置7を制御する制御装置10とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光方法及び露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるプロキシミティ方式の露光装置では、プロキシミティギャップよりも大きなギャップで基板をフォトマスク下に進入させる。基板が露光位置に到達すると、基板を上昇させ、プロキシミティギャップを介して基板とフォトマスクとを対向させる。露光後、基板を下降させ、再度プロキシミティギャップよりも大きなギャップとし、基板をフォトマスク下から排出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、フォトマスクの面積に比較してプロキシミティギャップは非常に狭く(例えば100μm)、基板とフォトマスクとを接近又は離間させるときにエアの影響を無視できない。例えば、基板とフォトマスクとを高速で接近させると、フォトマスクの取付位置がずれるおそれがある。このため、基板とフォトマスクとの接近及び離間には長い時間がかかる。特に、1枚の基板上の複数の露光領域に順次露光する場合には、露光領域毎にフォトマスクを接近又は離間させる必要があり、露光に要する時間が累積される。
【0004】
そこで、本発明は、プロキシミティギャップを介した露光を短時間で行うことのできる露光方法及び露光装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0006】
本発明の露光方法は、基板(100)とフォトマスク(5)とをプロキシミティギャップ(P)を介して対向させて露光を行う露光方法において、前記基板の表面の高さを特定する工程と、前記特定した高さに基づいて、前記フォトマスクと前記基板との間の間隙量が前記プロキシミティギャップの適正範囲に維持されるように、前記フォトマスクと前記基板とを相対的に上下動させつつ、前記フォトマスクと前記基板とを前記基板に沿って相対的に移動させる工程とを備えることにより、上述した課題を解決する。
【0007】
本発明の露光方法によれば、フォトマスクと基板との隙間量がプロキシミティギャップの適正範囲に維持されるから、基板とフォトマスクとを接近又は離間させる動作が省略され、効率的に露光が行われる。基板とフォトマスクとを基板に沿って相対移動させると、基板とフォトマスクとの間の隙間量は種々の要因により変化する。例えば、ステージを水平方向に駆動する駆動装置の癖により隙間量が変化する。また、ステージ表面に凹凸があることにより隙間量が変化する。このため、基板とフォトマスクとを離間させずにフォトマスクと基板とを基板に沿って相対移動させると、フォトマスクと基板とが接触してしまうおそれがある。しかし、本発明の露光方法では、基板表面の高さを特定し、その特定した高さに基づいて隙間量を制御するから、フォトマスクと基板とが接触するおそれもない。
【0008】
なお、プロキシミティギャップの適正範囲は、露光を行う際の種々の事情に応じて適宜に設定してよい。例えば、フォトマスクの撓み量に余裕を見込んだ量をプロキシミティギャップの適正範囲としてもよい。基板表面の高さは、適宜な基準位置から基板表面までの高さを利用できる。基準位置は、フォトマスクとの相対位置が特定できる位置であればよい。フォトマスクの位置を基準として基板表面の高さを特定してもよい。
【0009】
本発明の露光方法において、前記特定した高さに基づいて、前記基板を前記フォトマスク下に進入させる前に前記フォトマスクと前記基板の表面との高さの差が前記プロキシミティギャップの適正範囲になるように、前記フォトマスクと前記基板とを相対的に上下動させる工程を更に備えていてもよい。この場合、基板をフォトマスク下に進入させる当初からプロキシミティギャップが維持されることから、露光に要する時間がさらに短縮される。
【0010】
本発明の露光方法において、前記基板の表面の高さを特定する工程では、前記基板の上方の位置から前記基板の表面までの距離の測定値に基づいて、前記基板の表面の高さを特定してもよい。この場合、基板表面の高さが直接把握される。このため、基板の厚さのばらつきやステージ表面の凹凸等の影響が加味された基板表面の高さが特定される。
【0011】
本発明の露光方法において、前記基板の上方の位置は、前記フォトマスクに隣接した位置であってもよい。例えば、基板上の複数の露光領域に対して順次フォトマスクを位置合わせして露光する場合、フォトマスク下の位置における基板表面の高さを特定する必要がある。フォトマスクに隣接した位置から基板表面の高さを測定することにより、フォトマスク下に位置する基板表面の高さが特定される。
【0012】
本発明の露光方法において、前記フォトマスクに隣接した位置は、前記フォトマスクの上下動に追従して移動してもよい。基板とフォトマスクとを基板に沿って相対移動させつつ基板表面の高さを測定し、フォトマスクと基板との隙間量をクローズドループ制御(フィードバック制御)によって制御することが可能である。
【0013】
本発明の露光方法において、前記基板の表面の高さを特定する工程では、前記基板の表面に共焦点光学系(80)を介して光を照射するとともに、前記基板の表面で反射した前記光を前記共焦点光学系を介して受光し、その受光した光量に基づいて、前記基板の表面までの距離を測定してもよい。この場合、基板表面の高さが共焦点の原理により正確に測定される。
【0014】
本発明の露光方法において、前記基板の表面の高さを特定する工程では、前記基板が載置されるステージの表面の高さ分布と、前記基板の厚さ分布とに基づいて前記基板の高さを特定してもよい。この場合、基板をステージに載置したときの基板表面の高さ分布が予測される。従って、隙間量のフィードフォワード制御が容易である。
【0015】
本発明の露光装置(1、50)は、基板(100)とフォトマスク(5)とをプロキシミティギャップ(P)を介して対向させて露光を行う露光装置において、前記基板の表面の高さを特定する特定手段(8)と、前記フォトマスクと前記基板とを相対的に上下動させる第1の駆動手段(7)と、前記フォトマスクと前記基板とを前記基板に沿って相対的に移動させる第2の駆動手段(3)と、前記フォトマスクと前記基板との間の間隙量を前記プロキシミティギャップの適正範囲に維持した状態で前記フォトマスクと前記基板とを前記基板に沿って相対的に移動させるように、前記特定手段の特定した前記基板の表面の高さに基づいて、前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段(10)とを備えることにより、上述した課題を解決する。
【0016】
本発明の露光装置によれば、本発明の露光方法を実現可能である。
【0017】
本発明の露光装置においても、上述した本発明の露光方法における各種の好ましい態様を含んでいてもよい。すなわち、本発明の露光装置において、前記特定手段は、前記基板の上方の位置に設けられ、前記基板の表面までの距離を測定する測定装置(8)を含み、前記測定装置の測定した距離に基づいて前記基板の高さを特定してもよい。本発明の露光装置において、前記特定手段は、前記基板が載置されるステージの表面の高さ分布と、前記基板の厚さ分布とに基づいて前記基板の高さを特定してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る露光装置1の構成を示す側面図である。露光装置1は、フォトリソグラフィーによりカラーフィルタのパターニングを行う際に、カラーフィルタ用の基板100に対して露光を行う装置として構成されている。基板100は、例えばガラス基板で構成され、表面にはレジストが薄膜状に塗布されている。基板100は、例えば厚さ1mm、面積2〜3mに形成されている。1枚の基板100からは、6枚のカラーフィルターが取り出される。このため、図2(a)にも示すように、基板100は、6枚のカラーフィルターにそれぞれ対応した6つの露光領域100a…100aを有する。
【0019】
図1の露光装置1は、基板100を載置するステージ2と、ステージ2をXY平面(図2(a)参照)上で駆動する駆動装置3と、ステージ2のXY平面上の位置を検出するレーザ測長器4と、ステージ2の上方に配置されたフォトマスク5と、フォトマスク5を保持するマスクホルダー6と、マスクホルダー6を上下方向に駆動する駆動装置7と、基板100の表面の高さを計測するための計測装置8…8と、マスクホルダー6の上方に配置された光源9と、制御装置10とを備えている。
【0020】
図2(a)に示すように、フォトマスク5は一つの露光領域100aを覆う大きさを有している。図2(b)に示すように、マスクホルダー6は枠状に形成され、フォトマスク5の外周側を吸着保持している。駆動装置7は、保持具7a…7aによりマスクホルダー6を3点で保持している。駆動装置7は保持具7a…7aをそれぞれ独立して上下に駆動可能であり、マスクホルダー6の上下位置及び傾きを調整可能である。駆動装置3及び駆動装置7は、例えば電動モータとして構成され、制御装置10によって制御される。レーザ測長器4は、ステージ2の側面に取り付けられた不図示の反射鏡に向けてレーザー光線を出力するとともに、反射したレーザー光線を受光してステージ2までの距離を測定し、その測定結果に応じた信号を制御装置10に出力する。また、レーザ測長器4はX方向、Y方向のそれぞれに対応して2組設けられている。制御装置10は、例えばCPU、ROM、RAM、外部記憶装置を含んだコンピュータとして構成されている。
【0021】
計測装置8…8は、マスクホルダー6にそれぞれ設けられている。計測装置8…8の個数や取付位置は適宜に設定してよい。計測装置8は、図3に示すように、発光部11と、センサ12とを備えている。発光部11は、例えば発光ダイオードを含んで構成され、所定の角度で基板100に向けて光を照射するように設定されている。センサ12は、例えば半導体素子を含んで構成され、検出面12aにて光を受光すると、その受光位置に応じた信号を制御装置10に出力する。発光部11及びセンサ12の位置は、例えば基板100とフォトマスク5とをプロキシミティギャップを介して対向させたときに、基板100に反射された発光部11の光が検出面12aの中央に到達するように設定されている。従って、制御装置10は、三角測量の原理により、センサ12からの信号に基づいて基板100の高さを特定可能である。
【0022】
なお、露光装置1にはこの他、フォトマスク5及び基板100に設けられたアライメントマーク(不図示)を撮像して、その画像信号を制御装置10に出力するカメラ等が設けられるが図示は省略する。また、制御装置10には、基板100の表面に薄膜を形成するコーター20と、コーター20にて薄膜が形成された基板100をステージ2上に載置するローダー21とが接続されている。
【0023】
上記の構成を有する露光装置1の動作を以下に説明する。図4は、制御装置10の実行する露光処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、例えば基板100がステージ2に載置されたときに開始される。なお、基板100は、ステージ2がフォトマスク5の外側にて待機しているときに、ステージ2に載置される。
【0024】
制御装置10は、基板100がステージ2に載置されると、駆動装置3の動作を制御して、基板100の先頭がフォトマスク5の下方に進入する直前までステージ2を移動させる(ステップS1)。図3に示すように、基板100の先頭がフォトマスク5の下方に進入する直前の位置になると、制御装置10は、計測装置8…8からの信号に基づいて基板100の表面の高さを特定する(ステップS2)。次に、その特定した高さに基づいて、フォトマスク5と基板100との高さの差がプロキシミティギャップ(図1の符号Pを参照、例えば100μm)になるように、駆動装置7の動作を制御してフォトマスク5を上下動させる(ステップS3)。
【0025】
フォトマスク5と基板100との高さの差がプロキシミティギャップに設定されると、制御装置10は、ステージ2を最初の露光位置に移動させ(ステップS4)、光源9を駆動して、露光領域100a…100aのいずれか一つに対して露光を行う(ステップS5)。ステップS6では、全ての露光領域100a…100aに対して露光が終了したか否かを判定し、終了していないと判定した場合は、ステップS4及びS5を繰り返し、残りの露光領域100a…100aに対して順次露光を行う。全ての露光領域100a…100aに対して露光が終了したと判定した場合は処理を終了する。
【0026】
図5は、制御装置10が実行するギャップ調整処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、ステージ2をフォトマスク5下で移動させている間(図4のステップS4)、所定の周期(例えば0.1秒)で繰り返し実行される。
【0027】
ステップS11では、制御装置10は、計測装置8…8からの信号に基づいて基板100の表面の高さを特定する。次に、特定した高さに基づいて、フォトマスク5と基板100との間の隙間量がプロキシミティギャップに維持されるように、駆動装置7の動作を制御してフォトマスク5を上下動させる(ステップS12)。ステップS11及びステップS12は繰り返し実行され、クローズドループ制御が実行される。
【0028】
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る露光装置50の構成を示す側面図である。なお、図6において、図1との共通部分には図1と同一の符号を付してある。露光装置50は、露光装置1と略同様の構成となっている。ただし、計測装置8…8は、ステージ2の表面の高さを測定するのに用いられる。また、計測装置8…8は、図7に示すように、保持具7aに隣接して設けられている。
【0029】
図6において、コーター20は、基板100の厚さを測定する厚さ測定装置20aを備えている。厚さ測定装置20aは、例えば対向する一対の変位センサを備え、その変位センサ間に基板100の全面を通過させることにより基板100の厚さを測定可能である。なお、厚さ測定装置20aはローダー21に設けられてもよい。
【0030】
上記の構成を有する露光装置50の動作を以下に説明する。図8は、制御装置10が実行する起動処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、例えば露光装置50の電源投入時に実行される。制御装置10は、ステージ2を予め設定された経路に沿って移動させるように駆動装置3の動作を制御する(ステップS21)。この経路は、例えば、ステージ2の全範囲がフォトマスク5の下方を通過するように設定されている。次に、制御装置10は、レーザ測長器4からの信号に基づいてステージ2のXY座標を特定するとともに(ステップS22)、計測装置8からの信号に基づいてステージ2の表面の高さを特定する(ステップS23)。そして、特定したXY座標及び高さに基づいて、ステージ2の高さ分布のデータを作成する(ステップS24)。ステップS25では、経路の終了位置に到達したか否かを判定し、終了したと判定した場合は処理を終了する。終了していないと判定した場合には、ステップS1以降の処理を繰り返し、ステージ2の高さ分布のデータを完成させる。
【0031】
図9は、制御装置10の実行する露光処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、例えばコーター20にて基板100に薄膜が形成されたときに開始される。まず、制御装置10は、厚さ測定装置20aからの信号に基づいて基板100の厚さ分布のデータを作成する(ステップS31)。次に、制御装置10は、駆動装置3の動作を制御して、基板100の先頭がフォトマスク5の下方に進入する直前までステージ2を移動させる(ステップS32)。また、ステージ2の高さ分布データ及び基板100の厚さ分布データに基づいて、フォトマスク5と基板100との高さの差がプロキシミティギャップになるように、駆動装置7の動作を制御してフォトマスク5を上下動させる(ステップS33)。
【0032】
ステップS34〜S36では、図4のステップS4〜6と同様の手順により、露光領域100a…100aに対して順次露光を行う。
【0033】
図10は、制御装置10の実行するギャップ調整処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図9のステップS34にて所定の周期(例えば0.1秒)で繰り返し実行される。制御装置10は、レーザ測長器4からの信号に基づいて現在のステージ2とフォトマスク5とのXY平面上の位置関係を特定するとともに、ステージ2の表面の高さ分布データ及び基板100の厚さ分布データから、フォトマスク5の周辺のステージ2の表面の高さ及び基板100の厚さを取得する(ステップS41、S42)。そして、取得したステージ2の高さ及び基板100の厚さに基づいて、基板100とフォトマスク5との間の間隙量をプロキシミティギャップに維持するように、駆動装置7の動作を制御してフォトマスク5を上下動させる(ステップS43)。
【0034】
なお、ステージ2の表面の高さ分布データ及び基板100の厚さ分布データを足し合わせ、基板100の高さ分布を求めるためには、ステージ2と基板100とのXY平面上の相対位置を特定する必要がある。これは、例えば、基板100に位置認識用マークを設け、基板100をフォトマスク5下に進入させる前にその位置認識用マークの位置を検出して、ステージ2と基板100との相対位置を特定すればよい。また、最初の露光領域100aへの移動を従来のようにプロキシミティギャップよりも大きなギャップで行い、最初の露光領域100aとフォトマスク5との位置合わせを行った際に、基板100とステージ2との相対位置を特定してもよい。この場合、残りの露光領域100aへの移動についてプロキシミティギャップを維持することになる。
【0035】
露光装置50では、フォトマスク5に隣接した位置からステージ2の表面を測定して、ステージ表面の高さ分布のデータを作成していることから、高さ分布データには、駆動装置3の癖によるステージの上下動の影響が加味されている。また、露光直前の基板100の厚さを測定しているから、基板の厚さ分布データには、基板に対する種々の処理によって生じる基板の変形の影響が加味されている。
【0036】
本発明は以上の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想と実質的に同一である限り、種々の形態で実施してよい。
【0037】
第1の実施形態において、基板100の表面の高さの計測には、種々の方法を利用してよい。例えば、図11(a)に示すように、いわゆるエアマイクロメータを用いて計測してもよい。エアマイクロメータ60は、ノズル61と、圧力センサ62とを備えている。ノズル61の内部には背圧室61aが設けられ、背圧室61aには入口絞り61bと、出口絞り61cとが開口している。所定の圧力で入口絞り61bに向けて空気を送り込むと、背圧室61aの圧力は、出口絞り61cと基板100との距離の変化に応じて、送り込まれた空気の圧力と大気圧との間で変化する。そこで、圧力センサ62により、背圧室61aの圧力を測定することにより、基板100の高さを計測することができる。
【0038】
また、図11(b)に示すように、レーザー共焦点法を利用する計測装置70を用いて基板100の高さを計測してもよい。計測装置70は、レーザー光源71と、共焦点光学系80と、受光素子78とを備えている。共焦点光学系80は、例えばコリメートレンズ72と、ビームスプリッタ73と、対物レンズ74と、結像レンズ75と、ピンホール76が設けられた遮光部材77とを備えている。レーザー光源71の光線は、コリメートレンズ72、ビームスプリッタ73、対物レンズ74を介して基板100に到達し、基板100で反射された光は、ビームスプリッタ73、結像レンズ75、ピンホール76を介して受光素子78に到達する。対物レンズ74の焦点が基板100の表面に一致すると、基板100を反射した光は、図11(b)に示すように結像レンズ75によってピンホール76の位置で集光され、受光素子78に受光される。一方、対物レンズ74の焦点が基板100の表面からずれると、基板100を反射した光はピンホール76の位置で集光せず、光の一部が遮光部材77によって遮断されることになる。従って、対物レンズ74を上下に振動させながら受光素子78の検出する光量が極大になる位置に基づいて、基板100の高さが検出される。
【0039】
第2の実施形態において、ステージ2の高さ分布データは、適宜な時期に作成してよい。例えば、複数回の起動に1回の割合で作成してもよいし、所定回数の露光を行う毎に定期的に作成してもよい。露光装置の起動や露光の動作に関連付けなくともよく、例えば実験により予め高さ分布データを作成しておいてもよい。
【0040】
基板100の厚さ分布データは、基板100をステージ2に搬入する毎に作成しなくともよい。例えば、実験により予め複数の基板100について厚さ分布を測定し、その厚さ分布の平均値等を使用してもよい。基板100の厚さのばらつきがステージ2の高さのばらつきに比較して小さい場合、基板100の厚さ分布を一つの値に代表させてもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明の露光方法によれば、フォトマスクと基板との隙間量がプロキシミティギャップの適正範囲に維持されるから、基板とフォトマスクとを接近又は離間させる動作が省略され、効率的に露光が行われる。基板とフォトマスクとを基板に沿って相対移動させると、基板とフォトマスクとの間の隙間量は種々の要因により変化する。例えば、ステージを水平方向に駆動する駆動装置の癖により隙間量が変化する。また、ステージ表面に凹凸があることにより隙間量が変化する。このため、基板とフォトマスクとを離間させずにフォトマスクと基板とを基板に沿って相対移動させると、フォトマスクと基板とが接触してしまうおそれがある。しかし、本発明の露光方法では、基板表面の高さを特定し、その特定した高さに基づいて隙間量を制御するから、フォトマスクと基板とが接触するおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る露光装置の構成を示す側面図。
【図2】図1の露光装置の一部を示す上面図。
【図3】図1の露光装置の計測装置の構成を示す側面図。
【図4】図1の露光装置の制御装置が実行する露光処理の手順を示すフローチャート。
【図5】図1の露光装置の制御装置が実行するギャップ調整処理の手順を示すフローチャート。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る露光装置の構成を示す側面図。
【図7】図6の露光装置の一部を示す上面図。
【図8】図6の露光装置の制御装置が実行する起動処理の手順を示すフローチャート。
【図9】図6の露光装置の制御装置が実行する露光処理の手順を示すフローチャート。
【図10】図6の露光装置の制御装置が実行するギャップ調整処理の手順を示すフローチャート。
【図11】図1の露光装置の計測装置の変形例を示す図。
【符号の説明】
1 露光装置
2 ステージ
3 駆動手段
5 フォトマスク
7 駆動装置
8 計測装置
10 制御装置
100 基板

Claims (10)

  1. 基板とフォトマスクとをプロキシミティギャップを介して対向させて露光を行う露光方法において、
    前記基板の表面の高さを特定する工程と、
    前記特定した高さに基づいて、前記フォトマスクと前記基板との間の間隙量が前記プロキシミティギャップの適正範囲に維持されるように、前記フォトマスクと前記基板とを相対的に上下動させつつ、前記フォトマスクと前記基板とを前記基板に沿って相対的に移動させる工程と、
    を備えることを特徴とする露光方法。
  2. 前記特定した高さに基づいて、前記基板を前記フォトマスク下に進入させる前に前記フォトマスクと前記基板の表面との高さの差が前記プロキシミティギャップの適正範囲になるように、前記フォトマスクと前記基板とを相対的に上下動させる工程を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の露光方法。
  3. 前記基板の表面の高さを特定する工程では、前記基板の上方の位置から前記基板の表面までの距離の測定値に基づいて、前記基板の表面の高さを特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の露光方法。
  4. 前記基板の上方の位置は、前記フォトマスクに隣接した位置であることを特徴とする請求項3に記載の露光方法。
  5. 前記フォトマスクに隣接した位置は、前記フォトマスクの上下動に追従して移動することを特徴とする請求項4に記載の露光方法。
  6. 前記基板の表面の高さを特定する工程では、前記基板の表面に共焦点光学系を介して光を照射するとともに、前記基板の表面で反射した前記光を前記共焦点光学系を介して受光し、その受光した光量に基づいて、前記基板の表面までの距離を測定することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の露光方法。
  7. 前記基板の表面の高さを特定する工程では、前記基板が載置されるステージの表面の高さ分布と、前記基板の厚さ分布とに基づいて前記基板の高さを特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の露光方法。
  8. 基板とフォトマスクとをプロキシミティギャップを介して対向させて露光を行う露光装置において、
    前記基板の表面の高さを特定する特定手段と、
    前記フォトマスクと前記基板とを相対的に上下動させる第1の駆動手段と、
    前記フォトマスクと前記基板とを前記基板に沿って相対的に移動させる第2の駆動手段と、
    前記フォトマスクと前記基板との間の間隙量を前記プロキシミティギャップの適正範囲に維持した状態で前記フォトマスクと前記基板とを前記基板に沿って相対的に移動させるように、前記特定手段の特定した前記基板の表面の高さに基づいて、前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする露光装置。
  9. 前記特定手段は、前記基板の上方の位置に設けられ、前記基板の表面までの距離を測定する測定装置を含み、前記測定装置の測定した距離に基づいて前記基板の高さを特定することを特徴とする請求項8に記載の露光装置。
  10. 前記特定手段は、前記基板が載置されるステージの表面の高さ分布と、前記基板の厚さ分布とに基づいて前記基板の高さを特定することを特徴とする請求項8に記載の露光装置。
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