JP2004231984A - オーステナイト系s快削ステンレス鋼 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】質量%で、C:0.01〜0.10%、Si:0.05〜1.0%、Mn:0.5〜4.0%、S:0.05〜0.40%、Cr:17〜20%、Ni:7〜10%、Zr:0.002〜0.01%、残部Feおよび不可避的不純物よりなるステンレス鋼を基本成分として、必要に応じて、Al:0.005%以下、O:0.005〜0.015%、Ca:0.0005〜0.005%、添加することにより、鋼中の酸化物系介在物中のZrO2の質量%を3%以上とすることができる。前記に加えて、Mn:0.5%以上、S:0.05%以上とすることにより、酸化物系介在物の個数と該酸化物系介在物の周囲に硫化物が存在するものの個数の比率を5%以上とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、快削元素としてSを含有し熱間加工性、耐食性及び被削性に優れたオーステナイト系S快削ステンレス鋼に関するものであり、例えば、耐食性及び被削性が要求されるネジ,ボルト等の部品や、時計,カメラ,OA機器等の精密部品等の素材として利用されるオーステナイト系S快削ステンレス鋼に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ステンレス鋼は一般に粘性が大きく、熱伝導度が低いため、切削に際して工具に切り屑が付着し易く、特にオーステナイト系ステンレス鋼は加工硬化性が大きいため切削が困難である。
【0003】
それゆえ、被削性改善のためにSを添加したオーステナイト系S快削ステンレス鋼が多く採用されており、オーステナイト系S快削ステンレス鋼は、一般に、Mnを添加してSをMnSとして固定することにより、FeSの生成による赤熱脆性の発生を防止する方法が採用されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−234298号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、Sを高濃度含有したオーステナイト系S快削ステンレス鋼は、熱間加工性が悪く熱間圧延時に割れが発生するので、割れを除去するために表面切削を行う必要があることから、生産性が低下すると共にコスト高となるという問題がある。
【0006】
耐食性を劣化させずに被削性を改善したオーステナイト系Ca添加快削ステンレス鋼として、Mnを0.2〜2%、Sを0.05%以下、Zrを1.0%以下、Alを0.0003〜0.008%、Oを0.005〜0.02%、Caを0.001〜0.01%添加したものが、例えば、特許文献1によって知られている。しかしながら、この文献に記載のオーステナイト系Ca添加快削ステンレス鋼は、後述する酸化物系介在物の組成制御が行えていないので、熱間加工性、耐食性及び被削性を十分に満足するものではない。
【0007】
本発明は、オーステナイト系S快削ステンレス鋼における前記問題に鑑みてなされたものであって、熱間加工性をより一層向上させることで、熱間圧延時に割れを発生することなく、また、耐食性及び被削性も優れたオーステナイト系S快削ステンレス鋼を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はZrやCa等の脱酸元素の微妙なコントロールにより酸化物系介在物の組成を制御し、MnS等の硫化物の生成サイトを与え、MnSの形態制御を促進させることにより、熱間加工性、耐食性及び被削性を改善できることを明らかにしたものであり、本発明の要旨とするところは、以下の通りである。
(1)質量%で、C:0.01〜0.1%、Si:0.05〜1%、Mn:0.5〜4%、S:0.05〜0.4%、Cr:17〜20%、Ni:7〜10%、Zr:0.002〜0.01%、残部Feおよび不可避的不純物よりなることを特徴とするオーステナイト系S快削ステンレス鋼。
(2)質量%で、 P:0.02〜0.1%、Cu:0.2〜3.5%の1種又は2種を含有することを特徴とする前記(1)に記載のオーステナイト系S快削ステンレス鋼。
(3)質量%で、Mo:0.05〜3%、N:0.01〜0.2%、B:0.0005〜0.01%の1種又は2種以上を含有することを特徴とする前記(1)又は(2)の何れかに記載のオーステナイト系S快削ステンレス鋼。
(4)質量%で、Al:0.005%以下、O:0.005〜0.015%、Ca:0.0005〜0.005%、の1種又は2種以上を含有することを特徴とする前記(1)乃至(3)の何れかに記載のオーステナイト系S快削ステンレス鋼。
(5)鋼中の酸化物系介在物中のZrO2が質量%で3%以上であることを特徴とする前記(4)に記載のオーステナイト系S快削ステンレス鋼。
(6)鋼中の酸化物系介在物中のZrO2が質量%で3%以上であり、かつ酸化物系介在物の個数と該酸化物系介在物の周囲に硫化物が存在するものの個数の比率が5%以上であることを特徴とする前記(4)に記載のオーステナイト系S快削ステンレス鋼。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係わる成分組成(質量%)の限定理由を各元素の作用とともに説明する。
【0010】
Cは強力なオーステナイト化元素であるとともに、0.01%以上で固溶強化の作用があり、0.01%未満では被削性が悪く、0.1%を超えると炭化物を生成して耐食性が劣化するので、0.01〜0.1%とした。好ましくは0.03〜0.08%である。
【0011】
Siは0.05%以上でステンレス鋼の溶製時に脱酸剤としての作用があり、0.05%未満では被削性が悪く、1%を超えると耐食性および靭性が低下するので、0.05〜1%とした。好ましくは0.1〜0.4%である。
【0012】
Mnは脱酸剤であるとともに、0.5%以上で熱間加工性および被削性を向上させる作用があり、また、SをMnSとして固定してFeSの生成による赤熱脆性の発生を防止する作用があるが、4%を超えると溶製中で耐火物溶損を増大させることや耐食性が劣化するので0.5〜4%とした。好ましくは1.5〜4%である。
【0013】
Sは0.05%以上で被削性を向上させる作用があるが、0.4%を超えると熱間加工性が低下して熱間圧延時に割れが発生し易くなり、また、耐食性が劣化するので、0.05〜0.4%以下とした。好ましくは0.10〜0.35%である。
【0014】
Crはオーステナイト系ステンレス鋼の基本元素であり、17%以上で耐食性および耐酸化性を向上させる作用があるが、20%を超えると熱間加工性が低下するので、17〜20%とした。好ましくは17〜19%である。
【0015】
Niはオーステナイト系ステンレス鋼の基本元素であり、7%以上で安定なオーステナイト相を形成し、鋼の耐食性および靭性を向上させる作用があるが、10%を超えると熱伝導度の低下により被削性が低下し、また、高価なものともなるので、7〜10%以下とした。好ましくは8〜10%である。
【0016】
Zrは0.002%以上で熱間加工性を向上させるとともに、ZrO2を含有する酸化物はMnS等の硫化物の生成サイトとなり、硫化物の粒状化を促進して熱間加工性および被削性を改善する作用があるが、0.01%を超えると硬質のZrO2量が増大して被削性が低下するので0.002〜0.01%とした。好ましくは0.003〜0.008%である。
【0017】
Pは製鋼工程では不純物であり、0.02%以上で被削性を向上させる作用があるが、0.1%を超えると熱間加工性を害するので0.02〜0.1%が好ましい。
【0018】
Cuはオーステナイト安定化元素であり、0.2%以上で耐食性および被削性を改善する作用があるが、3.5%を超えると熱間加工性を害するので0.2〜3.5%が好ましい。
【0019】
Moは0.05%以上で耐食性向上の作用があるとともに、固溶強化の作用があるが、3%を超えると熱間加工性が急激に悪化するので、0.05〜3%が好ましい。
【0020】
Nは0.01%以上でオーステナイトの安定化及び強度向上の作用があるが、0.20%を超えると気泡の生成や強度アップにより熱間加工時に割れが発生するので、0.01〜0.20%が好ましい。
【0021】
Bは熱間加工性を向上させる作用があるが、0.0005%未満ではその効果が不十分であり、0.01%を超えるとホウ化物の生成により逆に熱間加工性及び耐食性が悪化するので、0.0005〜0.01%が好ましい。
【0022】
Alは強力な脱酸剤である。本発明では酸化物系介在物をZrO2を含有するものに組成制御することで、MnS等の硫化物形態をコントロールする作用あるが、0.005%を超えると酸化物系介在物がAl2O3系になってしまい、ZrO2が生成せず硫化物の形態制御ができない。その結果、熱間加工性および被削性の改善効果が得られないので、0.005%以下が好ましい。
【0023】
Oは固体中ではほとんど酸化物となり、鋼中に分散している。本発明ではZr又はCa等の脱酸元素の微妙なコントロールと適量のOの存在による硫化物の生成を制御することにより、熱間加工性および被削性を改善できることを明らかにした。0.005%未満ではその効果が小さく、0.015%を超えると硬質のCr2O3が増大して被削性を低下させるので0.005〜0.015%が好ましい。
【0024】
Caは強力な脱酸剤であり、酸化物組成制御上、Zrと同様に重要な元素である。ZrO2およびCaOを含有する酸化物は硫化物の形態制御を促進して熱間加工性および被削性が改善する作用があるが、0.0005%未満ではその作用が不十分であり、0.005%を超えると硬質のCaO系介在物量が増大して被削性及び耐食性を低下させるので0.0005〜0.005%が好ましい。
【0025】
図1は、オーステナイト系S快削ステンレス鋼のZr(%)と1000℃における破断絞り値の関係を示す。なお、Zr以外の成分組成は前記本発明の範囲内である。図1より、Zr:0.002〜0.01において破断絞り値が良好である。
【0026】
本発明は、Zr又はZrとCa等の脱酸元素の微妙なコントロールにより、鋼中の酸化物系介在物の組成を制御し、酸化物系介在物にMnS等の硫化物の生成サイトを与え、MnSの形態制御を促進させるものである。硫化物の生成サイトとなる酸化物系介在物は、該酸化物系介在物中のZrO2が質量%で3%以上である。また、鋼中の酸化物系介在物の個数のうち図2に示すように該酸化物系介在物の周囲にMnS等の硫化物が存在するものの個数の比率が5%以上であれば、熱間加工性、耐食性及び被削性を改善できることを明らかにした。
【0027】
図3は、酸化物系介在物中のZrO2の質量%と1000℃における破断絞り値との関係を示す。ZrO2の質量%の測定は、10チャージのオーステナイト系S快削ステンレス鋼から製造した棒線から採取した試料について、EPMA分析により求めたものである。図3よりZrO2の質量%が3%以上であると破断絞り値が飛躍的に向上していることから、本発明は、鋼中の酸化物系介在物中のZrO2の質量%を3%以上とした。
【0028】
図4は、鋼中の酸化物系介在物の個数と該酸化物系介在物の周囲にMnS等の硫化物が存在するものの個数の比率と 破断絞り値及び切屑処理性の評点の関係を示す。評点は切り粉が規則的に分断された場合を評点2、切り粉が規則的に分断されないで連続した場合を評点1とした。前記比率の測定は、前記により採取した試料について、光学顕微鏡観察により100個の酸化物系介在物を無作為に選び、該酸化物系介在物の周囲にMnS等の硫化物が存在するものの比率を求めたものである。図4より、酸化物系介在物の周囲に硫化物が存在するものの比率が5%以上であると破断絞り値及び切削性評点が飛躍的に向上していることから、本発明は、酸化物系介在物の周囲に硫化物が存在するものの比率を5%以上とした。
【0029】
図3において、鋼中の酸化物系介在物中のZrO2の質量%を3%以上にする手段は、鋼中のZrを0.002%以上に制御するとともに、好ましくはAl:0.005%以下、O:0.005〜0.015%、Ca:0.0005〜0.005%の1種以上を満足するように制御することにより達成できる。
【0030】
また、図4において、鋼中の酸化物系介在物の個数と該酸化物系介在物の周囲にMnS等の硫化物が存在するものの個数の比率を5%以上にする手段は、鋼中のMnを0.5%以上、Sを0.05%以上、Zr:0.002〜0.01%にするとともに好ましくは、Al:0.005%以下、O:0.005〜0.015%、Ca:0.0005〜0.005%の1種以上を満足するように制御することにより達成できる。
【0031】
【実施例】
表1〜表3に示す化学成分の供試材を真空溶解し、50kg鋼塊を製造した。この鋼塊を熱間鍛造および熱間圧延を行い、21mmφの棒線に加工した。その後、1100℃で焼鈍を行い、センタレス加工により、20mmφの棒線に仕上げた。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
この棒線について、表4に示す条件で工具寿命の試験と切削処理性の試験を行い、被削性は工具寿命と切削処理性で評価した。工具寿命の評価は、フランク摩耗量が30μmとなる時間で評価し、30分未満を不良とした。また、切削処理性の評価は、切屑形状が規則的にカール状に分断されていれば○,不規則な形の連続切屑の場合は×とした。本発明鋼の工具寿命は全て30分以上、切屑処理性は全て○であった。
【0036】
【表4】
【0037】
上記鋳塊から、試験片(φ8mm×110mm)を切り出し、サーモレスター試験によって熱間加工性を評価した。評価は1000℃における破断絞り値で行い、その時の絞り値が60%以上であれば熱間加工性を良好と判断し○を付し、60%未満であれば熱間加工性を不良と判断し×を付した。本発明鋼の熱間加工性は全て○であった。
【0038】
また、上記棒線から試験片を切り出し、塩水噴霧試験(湿度95%,85℃,24時間)を行い、耐食性を評価した。評価はA:腐食せず、B:点錆び発生,C:一部で流れ錆び発生,D:ほぼ全面腐食の4段階で評価した。本発明鋼の耐食性は全てA,Bであった。
【0039】
【表5】
【0040】
これらの試験結果をまとめて表5に示す。本発明鋼は、オーステナイト系S快削ステンレス鋼にZrを添加し、更には介在物の形態を制御するによって、切削バイトの寿命が30分以上となり、切屑形状は規則的にカール状に分断された形状であり、破断絞り値は60%以上であり、塩水噴霧試験では、腐食せず又は点錆び発生であった。
【0041】
これに比べて比較鋼35は、Cが高目外れのため、固溶強化により工具寿命が短く、また、炭化物生成により耐食性が劣化した。比較鋼36は、Siが低目外れのため、脱酸不足により工具寿命が短く、切り屑処理性も悪い結果となった。比較鋼37は、Siが高目外れのため、耐食性及び熱間加工性が悪い結果となった。比較鋼38は、Mnが高目外れのため、耐食性が悪い結果となった。比較鋼39は、Sが高目外れのため、熱間加工性及び耐食性が悪い結果となった。
【0042】
比較鋼40は、Crが低目外れのため、耐食性が悪く、比較鋼41は、Crが高目外れのため、熱間加工性が悪い結果となった。比較鋼42は、Niが高目外れのため、工具寿命が短い結果となった。比較鋼43は、Zrが低目外れのため、比較鋼44及び45は、Zrが高目外れのため、ともに工具寿命、切屑処理性及び熱間加工性が悪い結果となった。
【0043】
比較鋼46は、Pが低目外れのため、工具寿命が悪い結果となった。比較鋼47は、Cuが高目外れのため、熱間加工性が悪い結果となった。
【0044】
比較鋼48は、Moが高目外れのため、熱間加工性が悪い結果となった。比較鋼49は、Nが高目外れのため、熱間加工性が悪い結果となった。比較鋼50は、Bが高目外れのため、熱間加工性及び耐食性が悪い結果となった。
【0045】
比較鋼51は、Alが高目外れのため、工具寿命、切屑処理性及び熱間加工性が悪い結果となった。比較鋼52は、Oが低目外れのため、工具寿命及び切屑処理性が悪く結果となった。比較鋼53は、Oが高目外れのため、工具寿命、切屑処理性及び熱間加工性が悪い結果となった。比較鋼54は、Caが高目外れのため、工具寿命、切り屑処理性及びが悪い結果となった。比較鋼55は、Ca及びBが高目外れのため、工具寿命、切り屑処理性、熱間加工性及び耐食性が悪い結果となった。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、オーステナイト系S快削ステンレス鋼にZrを添加し、更には介在物の形態を制御することによって、熱間加工性、耐食性及び被削性に優れたオーステナイト系S快削ステンレス鋼を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オーステナイト系S快削ステンレス鋼のZr(%)と破断絞り値(%)の関係を示す図である。
【図2】酸化物系介在物の周囲にMnS等の硫化物が存在する介在物の模式図である。
【図3】鋼中の酸化物系介在物中のZrO2の質量%と破断絞り値との関係を示す図である。
【図4】鋼中の酸化物系介在物の個数と該酸化物系介在物の周囲にMnS等の硫化物が存在するものの個数の比率と破断絞り値及び切削性評点の関係を示す図である。
Claims (6)
- 質量%で、C:0.01〜0.1%、Si:0.05〜1%、Mn:0.5〜4%、S:0.05〜0.4%、Cr:17〜20%、Ni:7〜10%、Zr:0.002〜0.01%、残部Feおよび不可避的不純物よりなることを特徴とするオーステナイト系S快削ステンレス鋼。
- 質量%で、 P:0.02〜0.1%、Cu:0.2〜3.5%の1種又は2種を含有することを特徴とする請求項1に記載のオーステナイト系S快削ステンレス鋼。
- 質量%で、Mo:0.05〜3%、N:0.01〜0.2%、B:0.0005〜0.01%の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のオーステナイト系S快削ステンレス鋼。
- 質量%で、Al:0.005%以下、O:0.005〜0.015%、Ca:0.0005〜0.005%、の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のオーステナイト系S快削ステンレス鋼。
- 鋼中の酸化物系介在物中のZrO2が質量%で3%以上であることを特徴とする請求項4に記載のオーステナイト系S快削ステンレス鋼。
- 鋼中の酸化物系介在物中のZrO2が質量%で3%以上であり、かつ酸化物系介在物の個数と該酸化物系介在物の周囲に硫化物が存在するものの個数の比率が5%以上であることを特徴とする請求項4に記載のオーステナイト系S快削ステンレス鋼。
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