JP2004231799A - 粘着テープ捲重体及びその製造方法 - Google Patents

粘着テープ捲重体及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004231799A
JP2004231799A JP2003022347A JP2003022347A JP2004231799A JP 2004231799 A JP2004231799 A JP 2004231799A JP 2003022347 A JP2003022347 A JP 2003022347A JP 2003022347 A JP2003022347 A JP 2003022347A JP 2004231799 A JP2004231799 A JP 2004231799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
adhesive tape
core
stack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003022347A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4233883B2 (ja
Inventor
Kentaro Yokobori
健太郎 横堀
Yoshiaki Yamamoto
佳明 山本
Kotaro Sakai
浩太郎 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP2003022347A priority Critical patent/JP4233883B2/ja
Publication of JP2004231799A publication Critical patent/JP2004231799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4233883B2 publication Critical patent/JP4233883B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】最内層に紫外線硬化型粘着剤層を積層した従来の粘着テープ捲重体では、本来社名などが印刷されるべき粘着テープ捲重体最内面に印刷ができないという新たな課題があった。粘着テープ捲重体製造時に生じる紫外線照射は作業者の人体に悪影響を及ぼすという新たな課題もあった。さらに、紫外線硬化型粘着剤は高価であり、従来の粘着テープ捲重体と比べコスト高となっていた。
【解決手段】テープ状の基材と、該基材の片面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープをロール状に巻いた粘着テープ捲重体において、該粘着テープの巻始端部の粘着面同士が貼り合うように折り返してから密着し、該密着部分が粘着テープ捲重体の最内層とする。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘着テープを巻いた粘着テープ捲重体及びその製造方法に係り、特にリサイクル容易な粘着テープ捲重体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の粘着テープ捲重体は、粘着剤層が形成された粘着テープを筒状の紙管などに巻き付けて粘着テープ捲重体にした後、該粘着テープ捲重体を所定の幅に切断したものである。
【0003】
しかしながら、粘着テープ捲重体使用後の紙管の廃棄がリサイクル上問題となり、紙管のない粘着テープ捲重体が要望されている。この要望に対し、紙管を再利用することが考えられるが、一度使用した紙管は変形や傷みが酷く、再利用できない。また、この紙管に代えて変形や傷みに強い硬質合成樹脂製の芯体も考えられるが、合成樹脂製の芯体は高価で採用し難かった。
【0004】
紙管も硬質合成樹脂製巻芯も使用しない粘着テープ捲重体としては、最内層の粘着剤層を紫外線硬化型粘着剤とし、これに紫外線照射を行って非粘着化させる技術が開示されている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−25444号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる粘着テープ捲重体では、最内面が紫外線硬化型粘着剤層であるため、本来社名などが印刷されるべき粘着テープ捲重体最内面に印刷ができないという新たな課題があった。粘着テープ捲重体製造時に生じる紫外線照射は作業者の人体に悪影響を及ぼすという新たな課題もあった。さらに、紫外線硬化型粘着剤は高価であり、従来の粘着テープ捲重体と比べコスト高となっていた。
【0007】
したがって、本発明者らは、鋭意研究の結果、上記課題を解決し、粘着テープ捲重体最内面に印刷ができ、粘着テープ捲重体製造時に作業者の人体へ悪影響を及ぼさず安全に製造でき、従来の粘着テープ捲重体と比べてコスト高とならず、さらに、該軟質シートをリサイクル可能な素材にして廃棄物処理問題のない粘着テープ捲重体を提供することにある。また、他の発明にあっては、該特徴を有する粘着テープ捲重体を製造する製造方法である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、テープ状の基材と、該基材の片面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープをロール状に巻いた粘着テープ捲重体において、該粘着テープの巻始端部の粘着面同士が貼り合うように折り返して密着し、該密着部分が粘着テープ捲重体の最内層になることを特徴とする粘着テープ捲重体及びその製造方法である。
【0009】
粘着テープの巻始端部の粘着面同士が貼り合うように折り返して密着し、該密着部分が粘着テープ捲重体の最内層になるようにしたのは、予め折り返し部分に印刷を施しておけば、紙管のない粘着テープ捲重体であっても、粘着テープ捲重体最内面に印刷を可能とするためである。また、紫外線硬化型粘着剤を用いていないことから、粘着テープ捲重体製造時に作業者の人体へ悪影響を及ぼさず安全に製造できる。さらに、高価な硬質合成樹脂製巻芯を採用していないことから、従来の粘着テープ捲重体と比べてコスト高とならず、さらに、該軟質シートをリサイクル可能な素材にして廃棄物処理問題がない。最内層とは、粘着テープ用粘着シートをロール状の巻芯に巻き始めた最初の一巻き分の内側を意味する。
【0010】
粘着テープ捲重体の製造方法にあっては、基材の片面に粘着剤層を有する粘着テープを円筒状の巻芯に巻き付けた後、巻き付けた粘着テープ捲重体を該巻芯から引き抜いて捲重体を製造する粘着テープ捲重体の製造方法において、該粘着テープの巻始端部の粘着面同士を貼り合うように折り曲げて密着させ、該密着部分を粘着テープ捲重体の最内層になるように前記巻芯に巻き付け、その後、該巻芯を直径方向に縮小させて該粘着テープ捲重体を引き抜くことにより、完成する。該折り返し部分の巻芯への巻き付けにあっては、巻芯に折り返し部分を一周以上巻回してシート最終端を固定して行う。
【0011】
この折り返し部分の固定手段としては、接着剤や粘着剤による貼付手段や、熱や超音波による融着手段、さらには巻心に設けた穴から吸引する吸引手段などがある。貼付手段や融着手段の場合には、後で巻芯から剥離させる程度の接着力、粘着力、融着力であるのが好ましい。かかる手段にあっては、接着力自体を剥離できる程度に弱くする手段、局所的に貼付手段、融着手段を設ける手段のいずれであっても良い。前記折り返し部分を最内層から何層目までにするかは、使用する基材の材質、粘着テープ捲重体の直径や用途によって決定される。
【0012】
折り返し部分を巻芯に巻く方法としては、粘着テープの巻き始め端部を巻芯に差し込んで固定し、粘着面が見えるように巻き始めて一回転させた後、粘着面が見えないように逆回転させる方法や、該端部を他の装置で予め折り返してから巻芯に巻く方法など、適宜選択できる。
【0013】
該折り返し部分は、粘着テープの素材によっては剛性が少ないが、その粘着テープ捲重体に補強用のディスペンサーを採用すればよい。
【0014】
上記発明で使用される粘着テープ捲重体の粘着テープ基材は、従来公知の基材を採用でき、例えばポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、酢酸セルロースなどの樹脂シートもしくはフィルム、セロファン、和紙、クラフト紙、クレープ紙などの紙類、織布、不織布、金属箔などがある。
【0015】
本発明にあっては、粘着テープの巻き始め部分の粘着面同士が貼り合うように折り返し、この折り返し部分を粘着テープ捲重体の芯とし、これにより最内面に印刷を可能とした粘着テープ捲重体を製造でき、紫外線硬化型粘着剤を用いていないことから、粘着テープ捲重体製造時に作業者の人体へ悪影響を及ぼさず安全に製造できる。また、高価な硬質合成樹脂製巻芯を採用していないことから、従来の粘着テープ捲重体と比べてコスト高とならず、さらに、該折り返し部分(粘着テープ自体)をリサイクル可能な素材にして廃棄物処理問題のない粘着テープ捲重体を提供できる。
【0016】
【実施例】
以下に本発明の実施例につき説明する。
直径方向に縮小できる直径75mmの円筒状の金属製巻心を用意し、これに、厚さ40μmのポリプロピレンフィルムを基材とし、該基材の片面にゴム系の粘着剤を塗工したテープ基材の端を予め240mm折り返し粘着剤を貼り合わせた。この端を、該巻芯の分割断面に10mm挟み、巻回する方向とは逆方向に一回転(230mm)程度回転させ、巻芯の周りに一周のテープ捲重体を形成する。その後、通常の巻回作業を行って粘着テープ捲重体を作成し、最後に、巻芯を縮径させて引き抜くことにより、紙管のない粘着テープ捲重体を得た。
【0017】
本実施例にあっては、テープ状の基材と、該基材の片面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープをロール状に巻いた粘着テープ捲重体において、該粘着テープの巻始端部の粘着面同士が貼り合うように折り返してから密着し、該密着部分が粘着テープ捲重体の最内層にし、これにより紙管のない粘着テープ捲重体であっても、粘着テープ捲重体最内面に印刷が施すことができた。また、紫外線硬化型粘着剤を用いていないことから、粘着テープ捲重体製造時に作業者の人体へ悪影響を及ぼさず安全に製造できた。さらに、高価な硬質合成樹脂製巻芯を採用していないことから、従来の粘着テープ捲重体と比べてコスト高とならず、さらに、上記基材をリサイクル可能な素材にして廃棄物処理問題がなくなった。
【0018】
【発明の効果】
上記請求項1にかかる発明にあっては、テープ状の基材と、該基材の片面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープをロール状に巻いた粘着テープ捲重体において、該粘着テープの巻始端部の粘着面同士が貼り合うように折り返してから密着し、該密着部分が粘着テープ捲重体の最内層にし、これにより紙管のない粘着テープ捲重体であっても、粘着テープ捲重体最内面に印刷が施すことができた。また、紫外線硬化型粘着剤を用いていないことから、粘着テープ捲重体製造時に作業者の人体へ悪影響を及ぼさず安全に製造できた。さらに、高価な硬質合成樹脂製巻芯を採用していないことから、従来の粘着テープ捲重体と比べてコスト高とならず、さらに、上記基材をリサイクル可能な素材にして廃棄物処理問題がない粘着テープ捲重体を提供することができた。
【0019】
上記請求項2にかかる発明にあっては、基材の片面に粘着剤層を有する粘着テープを円筒状の巻芯に巻き付けた後、巻き付けた粘着テープ捲重体を該巻芯から引き抜いて捲重体を製造する粘着テープ捲重体の製造方法において、該粘着テープの巻始端部の粘着面同士を貼り合うように折り返して密着させ、該密着部分を粘着テープ捲重体の最内層になるように前記巻芯に巻き付け、これにより粘着テープ捲重体最内面に印刷がなされ、粘着テープ捲重体製造時に作業者の人体へ悪影響を及ぼさず、従来の粘着テープ捲重体と比べてコスト高とならず、さらに、上記基材をリサイクル可能な素材にして廃棄物処理問題のない粘着テープ捲重体を製造できた。

Claims (2)

  1. テープ状の基材と、該基材の片面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープをロール状に巻いた粘着テープ捲重体において、該粘着テープの巻始端部の粘着面同士が貼り合うように折り返してから密着し、該密着部分が粘着テープ捲重体の最内層になることを特徴とする粘着テープ捲重体。
  2. 基材の片面に粘着剤層を有する粘着テープを円筒状の巻芯に巻き付けた後、巻き付けた粘着テープ捲重体を該巻芯から引き抜いて捲重体を製造する粘着テープ捲重体の製造方法において、該粘着テープの巻始端部の粘着面同士を貼り合うように折り返して密着させ、該密着部分を粘着テープ捲重体の最内層になるように前記巻芯に巻き付けたことを特徴とする粘着テープ捲重体の製造方法。
JP2003022347A 2003-01-30 2003-01-30 粘着テープ捲重体及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4233883B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003022347A JP4233883B2 (ja) 2003-01-30 2003-01-30 粘着テープ捲重体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003022347A JP4233883B2 (ja) 2003-01-30 2003-01-30 粘着テープ捲重体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004231799A true JP2004231799A (ja) 2004-08-19
JP4233883B2 JP4233883B2 (ja) 2009-03-04

Family

ID=32951436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003022347A Expired - Fee Related JP4233883B2 (ja) 2003-01-30 2003-01-30 粘着テープ捲重体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4233883B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4233883B2 (ja) 2009-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3822234B2 (ja) 分離可能なカードを有するフォーム並びにその支持材とカバー材及びその製造方法
JP4746181B2 (ja) 感熱孔版印刷用原紙の製造方法及び感熱孔版印刷用原紙
KR20050046598A (ko) 권심
JP4233883B2 (ja) 粘着テープ捲重体及びその製造方法
JP4187539B2 (ja) 粘着テープ捲重体及びその製造方法
US20030080233A1 (en) Roll product comprising a core, and a method and an apparatus for its manufacture
JP2000007228A (ja) 材料ラップロ―ル、該材料ラップロ―ルを製造する方法および該方法を実施するための装置
JP2015140384A (ja) テープロール体およびテープロール体の製造方法
MX2008012878A (es) Nucleos para cinta adhesiva a sensible a presion, y metodos para elaborar los mismos.
JP3784379B2 (ja) 粘着テープ捲重体の製造方法
JPH06228513A (ja) 両面粘着テープおよびその製造方法
JP2005070739A (ja) 熱収縮性筒状ラベル、及び熱収縮性筒状ラベル連続体の製造方法
JP2000144065A (ja) 感圧性ラベルの製造方法及び装置
JP5823232B2 (ja) 積層シート製造装置および積層シート製造方法
JP2015006934A (ja) フィルム巻取用巻芯及びその製造方法
CN216004786U (zh) 一种易拆卷的卷筒纸芯
JPH073227A (ja) 粘着テープ用巻芯
JP4736154B2 (ja) 両面接着テープ
JP2002145530A (ja) 紙管製巻芯
JP2002173649A (ja) 巻回テープ
JP3168098U (ja) マスキングテープ部材
JP3173552U (ja) 段ボール製リール
JP2001120459A (ja) トイレットペーパロール
JPH0632539A (ja) 巻芯およびその巻芯を利用したフィルムなどの巻き取り方法
JP4186019B2 (ja) 巻芯

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4233883

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131219

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees