JP4187539B2 - 粘着テープ捲重体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘着テープを巻いた粘着テープ捲重体及びその製造方法に係り、特にリサイクル容易な粘着テープ捲重体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の粘着テープ捲重体は、粘着剤層が形成された粘着テープを筒状の紙管などに巻き付けて粘着テープ捲重体にした後、該粘着テープ捲重体を所定の幅に切断したものである。
【0003】
しかしながら、粘着テープ捲重体使用後の紙管の廃棄がリサイクル上問題となり、紙管のない粘着テープ捲重体が要望されている。この要望に対し、紙管を再利用することが考えられるが、一度使用した紙管は変形や傷みが酷く、再利用できない。また、この紙管に代えて変形や傷みに強い硬質合成樹脂製の芯体も考えられるが、合成樹脂製の芯体は高価で採用し難かった。
【0004】
紙管も硬質合成樹脂製巻芯も使用しない粘着テープ捲重体としては、最内層の粘着剤層を紫外線硬化型粘着剤とし、これに紫外線照射を行って非粘着化させる技術が開示されている(例えば特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−25444号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる粘着テープ捲重体では、最内面が紫外線硬化型粘着剤層であるため、本来社名などが印刷されるべき粘着テープ捲重体最内面に印刷ができないという新たな課題があった。粘着テープ捲重体製造時に生じる紫外線照射は作業者の人体に悪影響を及ぼすという新たな課題もあった。さらに、紫外線硬化型粘着剤は高価であり、従来の粘着テープ捲重体と比べコスト高となっていた。
【0007】
したがって、本発明者らは、鋭意研究の結果、上記課題を解決し、粘着テープ捲重体最内面に印刷ができ、粘着テープ捲重体製造時に作業者の人体へ悪影響を及ぼさず安全に製造でき、従来の粘着テープ捲重体と比べてコスト高とならず、さらに、該シートをリサイクル可能な素材にして廃棄物処理問題のない粘着テープ捲重体を提供することにある。また、他の発明にあっては、該特徴を有する粘着テープ捲重体の製造方法である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、テープ状の基材と、該基材の少なくとも片面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープをロール状に巻いた粘着テープ捲重体において、該粘着テープ捲重体の最内層にシートを積層したことを特徴とする粘着テープ捲重体及びその製造方法である。
【0009】
該粘着テープ捲重体の最内層に粘着テープ基材とは別体のシートを積層したのは、予め該シートに印刷を施しておけば、紙管のない粘着テープ捲重体であっても、粘着テープ捲重体最内面に印刷を可能とするためである。また、紫外線硬化型粘着剤を用いていないことから、粘着テープ捲重体製造時に作業者の人体へ悪影響を及ぼさず安全に製造できる。さらに、高価な硬質合成樹脂製巻芯を採用していないことから、従来の粘着テープ捲重体と比べてコスト高とならず、さらに、該シートをリサイクル可能な素材にして廃棄物処理問題がない。最内層の粘着剤層とは、粘着テープ用粘着シートをロール状の巻芯に巻き始めた最初の一巻き分の内側を意味する。
【0010】
粘着テープ捲重体の製造方法にあっては、シートに円筒状の巻芯に巻き付けた後、該シートに粘着テープを巻き付けて粘着テープ捲重体を作成し、その後、該巻芯を直径方向に縮小させて該粘着テープ捲重体を引き抜くことにより、完成する。該シートの巻芯への巻き付けにあっては、巻芯にシートを少なくとも一周以上巻回してシート最終端を固定して行う。このシートの固定手段としては、接着剤や粘着剤による貼付手段や、熱や超音波による融着手段がある。また、該シートとして熱収縮シートを用い、巻芯より大きい直径の筒状に形成した該熱収縮シートを該巻芯に被せた後、熱収縮させて巻芯と同径まで縮小させる熱収縮手段がある。該熱収縮手段にあっては、他の貼付手段、融着手段より作業効率が高い。
【0011】
該シートとしては、印刷可能であると共に巻芯に巻き付け可能な柔軟性を有するものであれば適宜選択でき、例えば合成樹脂、セロファン、和紙、クラフト紙、クレープ紙などの紙類、織布、不織布、金属箔などがあり、リサイクル可能であれば更に好ましい。該合成樹脂としては、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニルなどがある。該ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートなどがある。該シートの厚みは、適宜選択でき、フィルム状のものであってもよい。
【0012】
上記熱収縮手段を用いる場合の該熱収縮シートとしては、巻芯に巻き付けた後に直径方向へ収縮するものであれば適宜選択でき、具体的にはポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニルがあり、厚みとしては40〜100μmがよい。該熱収縮シートは予め筒状に形成されているので、製造工程において、より容易に積層できる。また、この熱収縮シートは、シュリンクフィルムをリング状に貼り合わせたものであっても良い。
【0013】
該シートにあっては、剛性を持たせても持たせなくても良い。該シートに剛性を持たせない場合の粘着テープ捲重体にあっては補強用のディスペンサーを採用すればよいためである。
【0014】
上記発明で使用される粘着テープ捲重体の粘着テープ基材は、従来公知の基材を採用でき、例えばポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、酢酸セルロースなどの樹脂シートもしくはフィルム、セロファン、和紙、クラフト紙、クレープ紙などの紙類、織布、不織布、金属箔などがある。
【0015】
本発明にあっては、粘着テープの巻き付け前にシートを前記巻芯に積層し、これにより最内面に印刷を可能とした粘着テープ捲重体を製造でき、紫外線硬化型粘着剤を用いていないことから、粘着テープ捲重体製造時に作業者の人体へ悪影響を及ぼさず安全に製造できる。また、高価な硬質合成樹脂製巻芯を採用していないことから、従来の粘着テープ捲重体と比べてコスト高とならず、さらに、該シートをリサイクル可能な素材にして廃棄物処理問題のない粘着テープ捲重体を提供できる。
【0016】
【実施例】
以下に本発明の実施例につき説明する。
直径方向に縮小できる直径75mmの円筒状の金属製巻心を用意し、熱収縮前が直径90mm、収縮後に直径50mmとなる厚み50μmでポリ塩化ビニル製の熱収縮スリーブをかぶせ、これをシュリンクトンネルに通して巻心に密着させるように熱収縮させる。これに、厚さ40μmのポリプロピレンフィルムを基材とし、該基材の片面にゴム系の粘着剤を塗工したテープ基材を巻回し粘着テープ捲重体を作成した後、巻心を縮径させ引き抜く。以上により、本実施例にかかる粘着テープ捲重体を得ることができた。なお、上記熱収縮スリーブは、熱収縮した後にも読めるように印刷が施されているものである。
【0017】
本実施例にあっては、テープ状の基材と、該基材の少なくとも片面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープをロール状に巻いた粘着テープ捲重体において、該粘着テープ捲重体の最内層に印刷済みのシートを積層し、これにより紙管のない粘着テープ捲重体であっても、粘着テープ捲重体最内面に印刷が施すことができた。また、紫外線硬化型粘着剤を用いていないことから、粘着テープ捲重体製造時に作業者の人体へ悪影響を及ぼさず安全に製造できた。さらに、高価な硬質合成樹脂製巻芯を採用していないことから、従来の粘着テープ捲重体と比べてコスト高とならず、さらに、該シートをリサイクル可能な素材にして廃棄物処理問題がなくなった。また、上記シートが、予め筒状に形成された熱収縮シートで形成され、これにより製造時のシート固定が容易になった。
【0018】
【発明の効果】
上記請求項1にかかる発明にあっては、テープ状の基材と、該基材の少なくとも片面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープをロール状に巻いた粘着テープ捲重体において、該粘着テープ捲重体の最内層に予め印刷が施されているシートを積層したことを特徴とし、これにより粘着テープ捲重体最内面に印刷がなされ、粘着テープ捲重体製造時に作業者の人体へ悪影響を及ぼさず、従来の粘着テープ捲重体と比べてコスト高とならず、さらに、該シートをリサイクル可能な素材にして廃棄物処理問題のない粘着テープ捲重体を提供することができた。
【0019】
上記請求項2にかかる発明にあっては、上記シートが、予め筒状に形成された熱収縮シートで形成されていることを特徴とし、これにより巻芯へのシート固定が他の素材のときより容易になった。
【0020】
上記請求項3にかかる発明にあっては、基材の少なくとも片面に粘着剤層を有する粘着テープを円筒状の巻芯に巻き付けた後、巻き付けた粘着テープ捲重体を該巻芯から引き抜いて捲重体を製造する粘着テープ捲重体の製造方法において、該粘着テープの巻き付け前にシートを前記巻芯に積層したことを特徴とし、これにより粘着テープ捲重体最内面に印刷がなされ、粘着テープ捲重体製造時に作業者の人体へ悪影響を及ぼさず、従来の粘着テープ捲重体と比べてコスト高とならず、さらに、該シートをリサイクル可能な素材にして廃棄物処理問題のない粘着テープ捲重体を製造できた。
【0021】
上記請求項4にかかる発明にあっては、上記シートが、予め筒状に形成された熱収縮シートで形成されていることを特徴とし、これにより巻芯へのシート固定手段が他の素材のときより容易になった。

Claims (2)

  1. テープ状の基材と、該基材の少なくとも片面に積層された粘着剤層とを有する粘着テープをロール状に巻いた粘着テープ捲重体において、該粘着テープ捲重体の最内層に、予め筒状に形成された熱収縮シートで形成されているシートを積層したことを特徴とする粘着テープ捲重体。
  2. 基材の少なくとも片面に粘着剤層を有する粘着テープを円筒状の巻芯に巻き付けた後、巻き付けた粘着テープ捲重体を該巻芯から引き抜いて捲重体を製造する粘着テープ捲重体の製造方法において、該粘着テープの巻き付け前に、予め筒状に形成された熱収縮シートで形成されているシートを前記巻芯に積層したことを特徴とする粘着テープ捲重体の製造方法。
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