JP2004231285A - 箱詰め方法及び箱詰め装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】収容箱7内に対し、上部開口とほぼ一致する大きさの少なくとも1個以上の製品を上部開口から投入して箱詰めする際に、収容箱7の内側に位置する変形規制部材51,53,55,57を収容箱7内に進入させた後に収容箱7の対応する各内面方向へ移動して当接させることにより上部開口幅を一定に保持しながら製品を投入可能にする。
【選択図】 図6
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば多関節ロボットを使用して製品を収容箱内に収容する際に、該収容箱の変形や蓋片の折り返しを規制して上部開口や収容空間を一定に保って製品の箱詰めを確実に行うことができる箱詰め方法及び箱詰め装置に関する。
【0002】
【従来技術】
例えば多関節ロボットを使用して収容箱としての段ボール箱内に製品を収容する際に、該段ボール箱を供給位置に位置決めする箱詰め装置として、例えば特許文献1に示す段ボール箱の箱詰め装置が知られている。
【0003】
この箱詰め装置は、昇降自在な昇降台上に間隔中央を基準として接近離隔自在な一対の可動フレームが設けられ、該一対の可動フレーム上に、ベルト面が垂直になるように巻掛けられた一対または複数対のエンドレスベルトを巻掛けしてなるベルト挟持式の段ボール箱移送手段が設けられるとともに、昇降台上の可動フレーム間にエレベータが設けられ、さらに一対のレールが、各可動フレームに支持されて同側の前記エンドレスベルトの段ボール箱挟持面よりも若干内方に位置して段ボール箱の移送方向に延びていてかつ前記エレベータの製品載置板を挟むように立ち上がっているとともにレール上面が前記製品載置板の下降時の高さよりも若干高くなるように設けられてなる段ボール箱の箱詰め装置であって、前記段ボール箱移送手段は、エンドレスベルトにより、給送されてくる蓋片が上下に延びた縦角筒状に開いた段ボール箱を挟んでエレベータの中心と合致した位置に引き込み位置決め停止・箱詰め終了後に引き込み側と反対方向に搬出移送を行うように構成され、前記一対のレールは、段ボール箱の移送方向上流端が上流に向かって下降傾斜した傾斜部を有し、前記段ボール箱移送手段により前記段ボール箱が引き込まれるときに、該傾斜部が段ボール箱の移送方向前側の下部蓋片を内方に折り曲げて載置案内するとともに、段ボール箱の予め内方に折り曲げられて給送されてくる移送方向後側の下部蓋片を載置案内するように構成され、前記エレベータは、段ボール箱の移送方向前方と後方に張出自在な一対の張出板を前記製品載置板内に有して該製品載置板が突き上げロッドの上端に着脱自在に設けられ、かつ製品載置板が段ボール箱の移送方向前側の下部蓋片と後側の下部蓋片の間を通って上部蓋片の上端付近まで上昇し一対の張出板が箱内に張出した状態となって停止し、被箱詰め品が載置されると該製品載置板を下降して該被箱詰め品が箱内に収容することを一回ないし数回行って箱内底部に位置したら、張出板を縮めて下降復帰するように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−112305号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した箱詰め装置にあっては、段ボール箱移送手段を構成する一対のエンドレスベルトにより段ボール箱を挟持して所定の供給位置まで搬送し、この挟持状態を保ったままで製品を箱詰めするため、エンドレスベルトによる挟持力により側板が内側へ膨出変形してその収容空間が狭くなっている。
【0006】
このため、例えば多関節ロボットを使用し、平面の大きさが段ボール箱の上部開口とほぼ一致する製品を、段ボール箱内に対して上方から直接進入させて箱詰めする場合にあっては、内側へ膨出変形した側板に製品が当たって箱詰めの障害になったり、ダンボール箱や製品が破損する問題を有していた。
【0007】
また、段ボール箱を箱詰め位置へ搬入する際に、段ボール箱の蓋片は上方へ起立して上部開口を開放させた状態で搬入されるが、段ボール箱自体、段ボール箱移送手段のエンドレスベルトにより外側から挟持されているため、各蓋片が外側へ折り返されることは規制されるが、内側への折り返しが自由になっており、製品投入時に蓋片が内側へ折り返されると、上部開口が狭くなって製品を箱詰めすることが困難になる問題を有している。
【0008】
更に、箱詰め位置に設けられた位置検出器からの信号に基づいて段ボール箱が箱詰め位置に停止するように位置決め制御しているが、箱詰め位置が多少ずれた場合にあっては、平面の大きさが段ボール箱の上部開口とほぼ一致する製品を上方から直接投入して箱詰めする際に、投入される製品が段ボール箱の上部に当たって箱詰めの障害になっていた。
【0009】
また更に、箱詰めする製品を変更する際には、これに伴って使用する段ボール箱も製品に対応する大きさに変更する必要があり、これに伴って段ボール箱を搬送可能にするためにエンドレスベルトの相互間隔幅を変更しなければならず、その段取り替え作業に手間がかかって箱詰め作業を効率的に行えない問題をも有していた。
【0010】
本発明は、上記した従来の欠点を解決するために発明されたもので、その課題とする処は、簡易な作業により各種製品に応じた大きさの収容箱を正確に位置決めして箱詰め作業を円滑、かつ効率的に行うことができる箱詰め方法及び箱詰め装置を提供することにある。
【0011】
本発明の他の課題は、収容箱の側板が内側へ膨出変形したり、蓋片が内側へ折り返されるのを確実に防止して上部開口及び収容空間をほぼ一定に保って箱詰め作業を円滑に行うことができる箱詰め方法及び箱詰め装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の箱詰め方法は、収容箱内に対し、上部開口とほぼ一致する大きさの少なくとも1個以上の製品を上部開口から投入して箱詰めする際に、収容箱の内側に位置する変形規制部材を収容箱内に進入させた後に収容箱の対応する各内面方向へ移動して当接させることにより上部開口及び収容空間を一定に保って製品の箱詰めを可能にすることを特徴とする。
【0013】
本発明の箱詰め装置は、搬入された収容箱の一方側板に沿って昇降可能に支持された可動体に基端部が固定され、収容箱の他方側板に沿って延出する固定支持部材と、可動体に対して基端部が一方側板に沿って移動可能に支持され、収容箱の他方側板に沿って延出する可動支持部材と、固定支持部材及び可動支持部材の一方端部に固定され、収容箱の対応する内面に当接可能で、収容箱の深さ以上の長さからなる第1及び第2変形規制部材と、固定支持部材及び可動支持部材の他方端部にて長手方向へ移動可能に支持され、収容箱の対応する内面に当接可能で、収容箱の深さ以上の長さからなる第3及び第4変形規制部材と、第1乃至第4変形規制部材のそれぞれを、収容箱の対応する内面に当接させる位置と内方に離間した位置との間で移動させる各作動部材とを備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施形態】
以下に実施形態を示す図に従って本発明を説明する。
実施形態1
図1〜図4において、箱詰めシステムは製品搬送装置1と、移載ロボット3と、箱詰め装置5とから構成され、この箱詰めシステムは、収容箱としての段ボール箱7の上部開口とほぼ一致する平面の大きさからなる1個或いは複数個の製品9を段ボール箱7に対して上方から直接進入して箱詰めする。
【0015】
上記段ボール箱7は、段ボール紙や厚手状のクラフト紙或いは合成樹脂製段ボールにより形成され、上部に蓋片7aが折り返して開閉するように設けられている。尚、本発明の収容箱としては、上記の他に外力により側板が変形し易い発泡樹脂製の箱をも含む。
【0016】
上記した製品搬送装置1は、例えばローラコンベヤやベルトコンベヤ等で、合成樹脂シート、合成樹脂製気泡シート等により梱包された製品9を移載ロボット3による取出し位置まで間欠搬送する。搬送される製品9としては、上記したように段ボール箱7の上部開口にほぼ一致する平面の大きさであれば1個の場合でも複数個の場合でもよく、複数個とした場合には製品9集合体の平面が上部開口にほぼ一致する大きさであればよい。図は一回の投入作業で4個の製品9の集合体を箱詰めする例を示す。
【0017】
尚、上記製品搬送装置1は、相互が密接した4個の製品9が取出し位置に搬送されると、該取出し位置に設けられたフォトセンサ、リミットセンサ等の製品検出器(図示せず)からの検出信号に基づいて搬送を停止し、この状態で製品9が取出されると、再び搬送駆動して次の製品9を取出し位置に搬入するように間欠的に搬送駆動して製品を搬送する。
【0018】
移載ロボット3は、例えば複数個のアームを旋回移動制御して先端アームに設けられた吸着ユニット11を製品搬送装置1の取出し位置と後述する箱詰め装置5における箱詰め位置の間で移動して製品9を箱詰めする多関節形のロボットである。
【0019】
吸着ユニット11は製品搬送装置1上の製品9を吸着保持した後に箱詰め装置5においてその保持を解除して製品9を箱詰めするもので、取付け板11aに4個の吸着ボックス11bを取付け板11aの縦方向及び横方向へそれぞれ移動可能に取付けた構造からなり、各吸着ボックス11bの吸着面には多数の吸引孔(図示せず)が設けられている。この吸着ボックス11は、箱詰めしようとする製品9を変更して平面の大きさが変わった際に、それぞれの吸着ボックス11bを製品9の平面の大きさに応じて移動させて対応することができる。
尚、移載ロボット3としては、上記した多関節形のほかに三次元直交形のロボットであってもよい。
【0020】
本発明に係る箱詰め装置5の本体フレーム13下部には、例えばローラコンベヤやベルトコンベヤ等の搬入装置15及び搬出装置17が並列配置され、搬入装置15の搬送方向下手と搬出装置17の搬送方向上手には移動コンベヤー19がそれぞれの搬送直交方向へ移動してそれぞれに選択的に接続するように設けられている。搬入装置15は製品9が収容される空の段ボール箱7を移動コンベヤー19上に搬入し、搬出装置17は製品9が収容された段ボール箱7を箱詰め装置5外へ搬出する。
【0021】
搬入装置15の搬送方向下手側に応じた本体フレーム13には可動体としての昇降体25が上下方向へ移動可能に支持され、該昇降体25は連結されたエアーシリンダや電動モータに連結された送りねじ及びこれに噛合うナット等からなる昇降部材27により上下方向へ移動される。
【0022】
尚、上記昇降体25の移動ストロークは、後述するコーナ押圧部材51,53,55,57の下端が段ボール箱7の底面に近接する位置と蓋片7aを含む段ボール箱7から抜け出す位置の間隔に設定される。
【0023】
昇降体25の一方端部には移動コンベヤー19上に延びる固定支持部材としてのT溝形レールからなる固定アーム29の基端部が固定されている。また、昇降体25には一方端部から他方端部に向かって延びるT溝形のレール31が取付けられ、該レール31には移動コンベヤー19上に延びる可動支持部材としてのT溝形レールからなる可動アーム33の基端部が移動可能に支持されている。可動アーム33は箱詰めする段ボール箱7の上部開口の大きさに応じた適宜位置に移動された際に締付けボルト(図示せず)により該位置にて固定可能に構成される。
【0024】
尚、レール31に対して可動アーム33を移動させる機構としては、レール31の長手方向に沿った軸線を有し、一方の端部にサーボモータ等の電動モータ(図示せず)が連結された送りねじ(図示せず)を可動アーム33の基端部に設けられたナット(図示せず)に噛合わせ、送りねじの回転に伴って可動アーム33を適宜位置へ移動させる構造であってもよい。
【0025】
固定アーム29及び可動アーム33の先端部には第1及び第2取付け部材35・37が、それぞれの基端部から等しい距離をおいて固定されている。また、固定アーム29及び可動アーム33の基端部側には第3及び第4取付け部材39・41がそれぞれの長手方向に対して移動可能に支持されている。上記した第1乃至第4取付け部材35・37,39・41の内、第1取付け部材35は搬入された段ボール箱7を位置決めする際の基準になる。
【0026】
尚、第3及び第4取付け部材39・41は固定アーム29及び可動アーム33上にて箱詰めされる段ボール箱7の大きさに応じた位置に移動された際に、締付けボルト(図示せず)により固定される構造であるが、固定アーム29及び可動アーム33の長手方向に沿ってそれぞれ軸線を有し、一方の端部にサーボモータ等の電動モータ(図示せず)が連結された送りねじ(図示せず)を第3及び第4取付け部材39・41に設けられたナット(図示せず)にそれぞれ噛合せ、各送りねじの回転に伴って第3及び第4取付け部材39・41を適宜位置へ移動させる構造であってもよい。
【0027】
第1及び第4取付け部材35・41と第2及び第3取付け部材37・39には、同一方向に軸線を有して互いに相対し合うロッド43a・49a、45a・47aを有したエアーシリンダ等の作動部材43・49,45・47がそれぞれ取付けられている。
【0028】
各作動部材43・49,45・47のロッド43a・49a、45a・47aは同一の軸線長さからなり、その先端部には蓋片7aを垂直に起立させた段ボール箱7の深さ以上の上下長さからなる変形規制部材を構成するコーナ押圧部材51・57,53・55の上部が固定されている。これらコーナ押圧部材51・57,53・55は互いの相対面が直角状に形成されたアングル材からなり、その上端部は外側へ折曲されたガイド片51a・57a,53a・55aを形成している。
【0029】
また、各作動部材43・49,45・47にはリミットスイッチ等の検出器43b・45b・47b・49bを設け、それぞれのロッド43a・49a、45a・47aが縮小作動してコーナ押圧部材51・53・55・57が段ボール箱7の対応するコーナ部の内面に当接したことを検出する信号を箱詰めシステムの制御装置(図示せず)に出力し、この検出信号を箱詰め許可信号としている。
【0030】
次に、搬入された段ボール箱7に対する製品9の箱詰め作用を説明する。
先ず、箱詰めに使用する段ボール箱7の上部開口に応じて固定アーム29に対する可動アーム33の間隔及び第1及び第2取付け部材35・37に対する第3及び第4取付け部材39・41の間隔を調整する。
【0031】
即ち、それぞれの作動部材43・49,45・47を作動してロッド43a・49a、45a・47aを縮小した状態にし、コーナ押圧部材51・53の相互間隔を、箱詰めに使用する段ボール箱7の相対する長側板の内面幅に一致するように固定アーム29に対して可動アーム33を移動させた後に、該位置にて固定する。
【0032】
同様にコーナ押圧部材51・55、53・57の間隔が、段ボール箱7の相対する短側板の内面幅に一致するように固定アーム29上にて第3取付け部材39及び可動アーム33上にて第4取付け部材41を移動した後に、該位置にて固定する。
【0033】
そして上記設定後にそれぞれの作動部材43・49,45・47を復動してロッド43a・49a、45a・47aを伸ばしてそれぞれのコーナ押圧部材51・55,53・57を段ボール箱7の内側に位置するように待機させる。この状態では、各検出器43b・45b・47b・49bはOFFになっている。(図5参照)
【0034】
この設定方法としては、搬入装置15の搬送方向下手に移動された移動コンベヤー19上に供給された段ボール箱7に対し、コーナ押圧部材51を対応するコーナ部内面に当接させた状態で他のコーナ押圧部材53,55,57を対応するコーナ部の内面に当接するように移動して設定する方法或いは予め段ボール箱7の短側板及び長側板の各内面幅を計測し、その距離に基づいて基準になるコーナ押圧部材51に対してそれぞれのコーナ押圧部材53,55,57を移動して設定する方法のいずれであってもよい。
【0035】
特に、可動アーム33や第3及び第4取付け部材39・41をサーボモータに連結された送りねじにより移動させる構造にあっては、使用する段ボール箱7の内寸法に基づいてサーボモータを数値制御することにより簡易に設定することができる。
【0036】
上記状態にて搬入装置15を搬送駆動して蓋片7aが上方へ起立した空の段ボール箱7を移動コンベヤー19上に搬入した後に、昇降部材27を作動して昇降体25を下降してそれぞれのコーナ押圧部材51,53,55,57を段ボール箱7内に進入させる。次にこの状態にて作動部材43,45,47,49を作動してそれぞれのロッド43a、45a、47a、49aを縮小してそれぞれのコーナ押圧部材51、53,55,57を段ボール箱7における対応する各コーナ部の内面に当接して外側へ押圧することにより段ボール箱7を位置決めすると共に段ボール箱7の収容空間が狭くなるのを防止している。(図6参照)
【0037】
このとき、基準になるコーナ押圧部材51は固定的に取付けられているため、該コーナ押圧部材51を基準に段ボール箱7を位置決めしている。
また、段ボール箱7の蓋片7aは上方へ起立しているが、場合によっては内側へ若干折り返された状態になっている場合がある。この場合にあっても段ボール箱7に対し、それぞれのコーナ押圧部材51,53,55,57が段ボール箱7の内側に位置した状態で進入するため、蓋片7aに接触するのを回避することができる。そして各コーナ押圧部材51,53,55,57が段ボール箱7の対応するコーナ部内面に当接した際には、各コーナ押圧部材51,53,55,57の一部が蓋片7aに当接して押し広げて蓋片7aが内側に折り返るのを規制して段ボール箱7の上面開口を一定の開放状態に保ち、製品9を投入する際に蓋片7aに干渉するのを回避可能にしている。(図7参照)
【0038】
上記のように作動部材43,45,47,49の各ロッド43a、45a、47a、49aが縮小作動してコーナ押圧部材51,53,55,57が段ボール箱7の対応する各コーナに当接すると、それぞれの検出器43b・45b・47b・49bがONして検出信号を制御装置に出力し、制御装置はこの信号に基づいて移載ロボット3を駆動制御して製品搬送装置1の取出し位置に搬入された製品9を吸着ユニット11に吸着保持させた後に、製品9を下方に向けた状態の吸着ユニット11を段ボール箱7の上方に移動させる。
【0039】
そして上記状態にて吸着ユニット11を下方へ移動制御して製品9を段ボール箱7に進入させた後に、その吸着状態を解除して製品9を段ボール箱7内に投入して箱詰めさせる。
【0040】
製品9を吸着保持した吸着ユニット11が段ボール箱7内に進入する際、上記したように段ボール箱7の各コーナ部に当接するそれぞれのコーナ押圧部材51,53,55,57により段ボール箱7自体が正確に位置決めされていると共に側板や蓋片7aの折れ曲がりが規制されているため、蓋片7aを含む段ボール箱7に対して製品9及び吸着ユニット11が干渉することを回避することができ、段ボール箱7や製品9の傷付きを防止しながら製品9の箱詰め作業を円滑に行うことができる。
【0041】
上記した箱積み動作後、移載ロボット3を駆動制御して吸着ユニット11を段ボール箱7内から上方へ抜き出した後に製品搬送装置1の取出し位置へ移動し、待機していた次位の製品9を吸着して保持させる。一方、箱詰め装置5は、吸着ユニット11が段ボール箱7から抜け出したタイミングで昇降部材27を復動して昇降体25を上方へ移動して段ボール箱7内からコーナ押圧部材51,53,55,57を抜け出させた後に、各作動部材43,45,47,49を復動してそれぞれのロッド43a、45a、47a、49aを伸張させて各コーナ押圧部材51,53,55,57を元に位置に戻す。
【0042】
また、上記動作後、移動コンベヤー19を搬出装置17側へ移動した状態で搬出装置17を駆動して製品9が箱詰めされた段ボール箱7を搬出させる後、移動コンベヤー19を搬入装置15側へ戻し、次に搬入装置15を駆動して次に製品9が箱詰めされる空の段ボール箱7を移動コンベヤー19上に搬入して次の箱詰め動作を行う。
【0043】
本実施形態は、段ボール箱7の各コーナ部に対して各コーナ押圧部材51,53,55,57を当接させて押圧することにより段ボール箱7の側板や蓋片7aの変形を防止して開口を一定に保って投入される製品9が段ボール箱7に干渉するのを防止し、箱詰め作業を確実、かつ円滑に行うことができる。
【0044】
実施形態2
実施形態2は、実施形態1が段ボール箱7の各コーナ部の内面を外側へ押圧して側板の変形や蓋片が内側へ折り返るのを防止して上面開口を一定に保つ変形規制部材をコーナ押圧部材51,53,55,57とした代わりに側板押圧部材としたことを特徴とする。
【0045】
即ち、図8に示すように、実施形態1における各作動部材43,45,47,49に、コーナ押圧部材51,53,55,57に代えて側板押圧部材91,93,95,97を段ボール箱7の対応する側板に対して相対するように取付ける。これら側板押圧部材91,93,95,97は側板を外側へ押圧して変形を規制するのに充分な剛性を有し、作動部材43,45,47,49の伸張作動時に相互が干渉しない大きさで、蓋片7aを含む段ボール箱7の深さ以上の上下長さの金属板により構成される。
【0046】
これら側板押圧部材91,93,95,97は、図9に示すように作動部材43,45,47,49の縮小作動時に対応する側板及び蓋片7aの全体ではなく、中央部の一部を外側へ押圧して上面開口が常に一定になるようにする。
【0047】
尚、側板押圧部材91,93,95,97の上部には上方に向かって外側に傾斜するガイド片91a、93a、95a、97aが設けられ、製品9の通過時に該製品9を梱包する包材の一部が側板押圧部材91,93,95,97に引っ掛かったりするのを防止する。また、実施形態1と同一の部材については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、簡易な作業により各種製品に応じた大きさの収容箱を正確に位置決めして箱詰め作業を円滑、かつ効率的に行うことができる。また、収容箱の側板が内側へ膨出変形したり、蓋片が内側へ折り返されるのを確実に防止して上部開口幅をほぼ一定に保って箱詰め作業を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】箱詰めシステムの平面説明図である。
【図2】箱詰め装置の拡大斜視図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図2の平面図である。
【図5】コーナ押圧部材の待機状態を示す説明図である。
【図6】コーナ押圧部材によるコーナ部の押圧状態を示す説明図である。
【図7】製品の箱詰め状態を示す説明図である。
【図8】実施形態2に係る箱詰め装置の斜視図である。
【図9】側板押圧部材による側板押圧状態を示す説明図である。
【符号の説明】
5−箱詰め装置、7−収容箱としての段ボール箱、7a−蓋片、9−製品、29−固定支持部材としての固定アーム、33−可動支持部材としての可動アーム、35−第1取付け部材、37−第2取付け部材、39−第3取付け部材、41−第4取付け部材、43・45・47・49−作動部材、51・53・55・57−変形規制部材としてのコーナ押圧部材
Claims (11)
- 収容箱内に対し、上部開口とほぼ一致する大きさの少なくとも1個以上の製品を上部開口から投入して箱詰めする際に、収容箱の内側に位置する変形規制部材を収容箱内に進入させた後に収容箱の対応する各内面方向へ移動して当接させることにより上部開口及び収容空間を一定に保って製品の箱詰めを可能にする箱詰め方法。
- 請求項1において、収容箱は上部に蓋片を折り返し可能に設け、変形規制部材により蓋片の内方への折り返しを規制可能にして上部開口を一定に保つ箱詰め方法。
- 請求項1において、各変形規制部材の内、1個の変形規制部材を固定的に設けて位置決め基準とすると共に残りの変形規制部材を収容箱の対応する内面に対して移動可能に設け、上部開口幅が異なる各種大きさの収容箱に対応可能にした箱詰め方法。
- 請求項1の変形規制部材は、収容箱のコーナ部内面に当接するコーナ押圧部材とした箱詰め方法。
- 請求項1の変形規制部材は、収容箱の側板内面に当接する側板押圧部材とした箱詰め方法。
- 請求項1において、収容箱の内側に位置する変形規制部材が主要箱の対応する内面に当接する方向へ移動したことを検出する検出部材を設け、該検出部材からの信号を製品の箱詰め許可信号とした箱詰め方法。
- 搬入された収容箱の一方側板に沿って昇降可能に支持された可動体に基端部が固定され、収容箱の他方側板に沿って延出する固定支持部材と、可動体に対して基端部が一方側板に沿って移動可能に支持され、収容箱の他方側板に沿って延出する可動支持部材と、固定支持部材及び可動支持部材の一方端部に固定され、収容箱の対応する内面に当接可能で、収容箱の深さ以上の長さからなる第1及び第2変形規制部材と、固定支持部材及び可動支持部材の他方端部にて長手方向へ移動可能に支持され、収容箱の対応する内面に当接可能で、収容箱の深さ以上の長さからなる第3及び第4変形規制部材と、第1乃至第4変形規制部材のそれぞれを、収容箱の対応する内面に当接させる位置と内方に離間した位置との間で移動させる各作動部材とを備えた箱詰め装置。
- 請求項7の収容箱は、上部に蓋片を折り返し可能に設け、第1乃至第4変形規制部材により蓋片の内方への折り返しを規制して上部開口を一定に保つ箱詰め装置。
- 請求項7の第1乃至第4変形規制部材は、収容箱の各コーナ部内面に当接可能なコーナ押圧部材とした箱詰め装置。
- 請求項7の第1乃至第4変形規制部材は、収容箱の各側板内面に当接可能な側板押圧部材とした箱詰め装置。
- 請求項7において、収容箱の内側に位置する変形規制部材が主要箱の対応する内面に当接する方向へ移動したことを検出する検出部材を設け、該検出部材からの信号を製品の箱詰め許可信号とした箱詰め装置。
Priority Applications (1)
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