JP2004229200A - 音響センサー - Google Patents

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JP2004229200A
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diaphragm
acoustic sensor
trench
metal film
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JP2003017458A
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Katsuji Sasaki
勝司 佐々木
Yohei Hashizume
洋平 橋爪
Hisaaki Tominaga
久昭 冨永
Hiromichi Inanaga
浩道 稲永
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】振動板と背面電極板間で形成されたコンデンサーの容量値を変化させ取出される信号に含まれるノイズ信号を低減する。
【解決手段】FETが設けられている半導体ウェファ11の中央部を薄くして形成された振動板13と、振動板13とに間隔を置いて設けられコンデンサーCを形成した背面電極板9とよりなり、前記半導体ウェファ11の周囲に形成されたトレンチ20とを形成し、トレンチ20の内周に絶縁膜を介してメタル膜を設け、そのメタル膜をFETのソース電極に接続する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエレクトレット コンデンサーマイクロホン等に用いられる音響センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等には、小型化が容易なエレクトレット コンデンサーマイクロホンが多く用いられている。エレクトレット コンデンサーマイクロホンに用いられる音響センサーは小型化であり、且つ軽量であると共に量産に適していることが求められる。
【0003】
このエレクトレット コンデンサーマイクロホンに用いられる音響センサーはシリコン半導体ウェファよりなる振動板と支持部を挟んで設けられた背面板で形成された固定電極とでコンデンサーを形成する。振動板と固定電極が形成するコンデンサーは、音による空気振動が振動板を振動させることによりその容量値が変化し、その容量値の変化をFET素子に入力して電気信号に変換するようになっている。
【0004】
図6は前述した従来の音響センサーの平面図、図7は同じく従来の音響センサーの断面図である。
【0005】
シリコン半導体ウェファ1は中央部を薄くして振動板2を形成されている。シリコン半導体ウェファ1にはインピーダンス変換用のFETとアンプ回路やノイズキャンセル回路等が通常のプロセスによって集積化されている。FETのゲートは振動板2に接続されている。又FETのソース電極は半導体ウェファに設けたソースパッド3に蒸着等された金属膜4で接続されている。さらにFETのドレイン電極はドレインパッド5に金属膜6で接続されている。
【0006】
振動板2にはスペーサ8を挟んで空気口10、10を有する背面電極板9が設けられている。振動板2と背面電極板9でもってコンデンサーを構成している。
【0007】
図5に示すように、振動板2と背面電極板9が形成するコンデンサーCは、背面電極板9の空気口を通して加わる音による空気振動が振動板2を振動させることによりその容量値が変化し、その容量値の変化をFETにゲート電極に入力してドレイン電極から取出される。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−27595号公報(第4−5頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
マイクロホン等に用いられる音響センサーは半導体ウェファの中央部を薄くし形成された振動板とスペーサを挟んで設けられた背面電極板でコンデンサーCを形成し、背面電極板の空気口から加わる音による空気振動が振動板を振動させることによりその容量値が変化し、その容量値の変化をFETに入力し電気信号に変換している。しかし側面から加わるノイズによる半導体ウェファの振動で振動板を振動させノイズを発生することがある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は振動板が振動することにより、振動板と背面電極板間で形成されたコンデンサーの容量値が変化し取出される信号のノイズ信号を低減するようにすることで、
FETが設けられている半導体ウェファの中央部を薄くして形成された振動板と、振動板とに間隔を置いて設けられコンデンサーを形成した背面電極板とよりなり、前記半導体ウェファの周囲に形成されたトレンチとを形成した音響センサーを提供する。
【0011】
又本発明は前記トレンチの内周に絶縁膜を設け、該絶縁膜を介してメタル膜を設け、前記メタル膜を半導体ウェファに設けたソース電極に接続した音響センサーを提供する。
【0012】
さらに本発明は前記トレンチに絶縁膜を介して設けられ、前記半導体ウェファに形成されたソース電極に接続されたメタル膜とを備える音響センサーを提供する。
【0013】
本発明はエレクトレット コンデンサーマイクロホンに使用する音響装置を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の半導体装置を図1〜図5に従って説明する。
【0015】
図1は本発明の音響センサーの平面図、図2は同じく本発明の音響センサーの断面図である。
【0016】
シリコン半導体ウェファ11は中央部を薄くして振動板13を形成している。またシリコン半導体ウェファ11にはインピーダンス変換用のFETとアンプ回路やノイズキャンセル回路等が通常のプロセスによって集積化され形成されている。
【0017】
FETはシリコン半導体ウェファ11のP−層に拡散して形成したN層にソース領域とドレイン領域が形成され、ソース領域とドレイン領域間にはゲート電極が設けられている。
【0018】
FETのゲート電極はシリコン半導体ウェファの基板に接続されている。またFETのソース電極は半導体ウエーハーに設けたソースパッド15に金属膜16で接続されている。
【0019】
さらにFETのドレイン電極はドレインパッド17に金属膜18で接続されている。ドレインパッド17は信号出力端子として使用され、ソースパッド15はアースされる。
【0020】
本発明の音響センサーの特徴とするところはシリコン半導体ウェファ11の周辺部12の全周にトレンチ20を設け、そのトレンチ20の上面及び内周に絶縁膜21を設けている。そして更に絶縁膜21上にメタル膜22を形成する。そのメタル膜22をソースパッド15にメタル23を介して接続したことである。
【0021】
シリコン半導体ウェファにはスペーサ24を挟んで空気口25を有する背面電極板26が設けられている。背面電極板26はソースパッド15を介してFETのソース電極に接続され、シリコン半導体ウェファ11と背面電極板26でもってコンデンサーCを構成している。
【0022】
従って背面電極板26の空気口25から音声が入ると、シリコン半導体ウェファ11の中央部を薄くし形成した振動板13が振動する。振動板13が振動すると、振動板13と背面電極板26とで形成するコンデンサーCの容量値が変化する。コンデンサーCの容量値が変化することによりゲート電極に信号が加わり、ドレイン電極から取出される。
【0023】
図3及び図4は前述したシリコン半導体ウェファにメタル膜22の形成方法を説明する一部省略した断面図である。
【0024】
図3(A)はシリコン半導体ウェファの周辺部12に一周に亘ってトレンチ20を形成する過程を示すシリコン半導体ウェファの断面図である。トレンチ20を形成する部分を除いてレジストを被覆する。その後レジストが被覆されていないシリコン半導体ウェファの部分をエッチング液でエッチングしてトレンチ20を形成する。
【0025】
図3(B)は絶縁膜21を形成する過程を示すシリコン半導体ウェファの断面図である。前述して形成したトレンチ20の内周及びシリコン半導体ウェファ11の周辺部12等に絶縁膜21を被覆する。
【0026】
図3(C)は前述して形成された絶縁膜21の不要な部分の絶縁膜を除去する過程を示すシリコン半導体ウェファの断面図である。絶縁膜21を除去する部分を除いてレジストを塗布する。そしてレジストが塗布されていない部分のシリコン半導体ウェファ11の中央部及び周辺部の一部をエッチングし絶縁膜21を除去する。
【0027】
図4(A)は前述した絶縁膜21にメタル膜22を蒸着する過程を示すシリコン半導体ウェファの断面図である。メタル膜22は絶縁膜21上のみならずシリコン半導体ウェファに形成した振動板13にまで付着する。
【0028】
図4(B)は前述した不要部分のメタル膜22を除去する過程を示すシリコン半導体ウェファの断面図である。前述と同様にメタル膜22を除去する部分を除いてレジストを塗布してエッチングする。それによりトレンチ20の内周及びシリコン半導体ウェファの周辺部12の絶縁膜21が被覆されている部分を除いてメタル膜22を除去する。メタル膜22の不要な部分を除去することにより図1及び図2に示す音響センサーのシリコン半導体ウェファが完成する。
【0029】
図5に示すように、本発明の音響センサーは半導体ウェファ11に形成されたFETのゲート電極Gには振動板13と背面電極板26が形成するコンデンサーCが接続されている。またドレイン電極は外付けの抵抗Rを介して電源電圧VDDが加えられると共に、外付けのコンデンサーCOを介して信号が取出される。
【0030】
今背面電極板26の空気口25を通して加わる音声による空気振動が振動板13を振動させることによりその容量値が変化し、その容量値の変化をFETのゲート電極に入力してドレイン電極からコンデンサーCOを介して取出される。
【0031】
このとき背面電極板26の空気口25を通して音声が加わる他、シリコン半導体ウェファ11の側面にもノイズが加わり、半導体ウェファ11が振動し振動板13に伝わりノイズを発生する。しかし本発明ではトレンチ20を形成したので、側面からのノイズによる半導体ウェファ11の振動が振動板13に加わるのを抑えられ、ノイズの発生を防止する。
【0032】
それでも発生されたノイズはトレンチ20の内周に絶縁膜21を介してメタル膜22が設けられ、そのメタル膜22がFETのソース電極に接続されているので、ノイズはソース電極を通ってアースされる。
【0033】
【発明の効果】
本発明の音響センサーは背面電極板と共にコンデンサーを形成する振動板を設けた半導体ウェファの周囲部にトレンチを設けので、側面から加わるノイズによる半導体ウェファの振動がトレンチにより抑制され、振動板に加わるのを素子するのでノイズの発生を減少させる。
【0034】
また本発明の音響センサーは振動板にトレンチを形成し、トレンチの内周にメタル膜を形成し且つFETのソース電極に接続したので、ノイズ信号が発生してもソース電極を介してアースされ低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の音響センサーの平面図である。
【図2】本発明の音響センサーで、図2(A)は図1のA−A断面図、図2(B)はB―B断面図である。
【図3】本発明の音響センサーの製造過程を示す断面図で、図3(A)はトレンチをエッチングする過程を示す振動板の断面図、図3(B)は絶縁膜を形成する過程を示す振動板の断面図、図3(C)は絶縁膜をエッチングする過程を示す振動板の断面図である。
【図4】図3と同様に、本発明の音響センサーの製造過程を示す断面図で、図4(A)はメタル膜を蒸着する過程を示す振動板の断面図、図4(B)はメタル膜をエッチングする過程を示す振動板の断面図である。
【図5】本発明及び従来の音響センサーの等価回路図である。
【図6】従来の音響センサーの平面図である。
【図7】従来の音響センサーの断面図である。
【符号の説明】
11 半導体ウェファ
13 振動板
20 トレンチ
21 絶縁膜
22 メタル膜
24 スペーサ
26 背面電極板

Claims (4)

  1. FETが設けられている半導体ウェファと、
    前記半導体ウェファの中央部を薄くして形成された振動板と、
    前記振動板とに間隔を置いて設けられコンデンサーを形成した背面電極板とよりなり、
    前記半導体ウェファの周囲にトレンチを形成したことを特徴とする音響センサー。
  2. 前記トレンチの内周に絶縁膜を設け、該絶縁膜を介してメタル膜を設け、前記メタル膜を半導体ウェファに設けたFETのソース電極に接続したことを特徴とする音響センサー。
  3. 前記トレンチはエッチングにより形成し、表面に設けた絶縁膜表面に蒸着によりメタル膜を形成したことを特徴とする請求項2記載の音響センサー。
  4. 前記振動板及び背面電極板をエレクトレットコンデンサーマイクロホンに使用することを特徴とする音響センサー。
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