JP2004228856A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像しようとしている被写体のおかれているシーンに対する、操作者等により設定される撮影モード情報と、得られる画像に付随させる属性情報(たとえば合焦距離情報)との間に矛盾があるか否か判別され、撮影モード情報と属性情報との間に矛盾があると判定された場合に、整合性をとる必要がある旨の警告が発せられる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ等の画像入力機器で撮影された画像に、撮影時の属性情報に基づく補正を行うことに関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、普及の進んでいるデジタルスチルカメラで得られた画像をカラープリンタ装置で出力することによって写真画像を生成する機会が増大している。このような状況の中、最近では、撮像画像信号に付随して与えられる属性情報等を用いた、処理のインテリジェント化が志向されてきている。
【0003】
例えば、入力される画像属性情報に基づいて画像処理を行う画像処理装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0004】
この特許文献1では、画像中の被写体の特徴を考慮することなく、一定の補正処理を実行するよりも、画像内の被写体に関する情報(画像属性情報)に応じて適正な処理(露出補正)を実行することが望ましいことを述べている。すなわち、画像に付随する画像属性情報として、「肌色」を重視するべき写真であるかどうか等の情報が予め設定されている画像に対して、人物の肌の色の露出を補正することで、白い壁をバックに人物を写した写真であったとしても、人物の顔が暗くつぶれることなく適正な露出補正を容易に行えること等が特許文献1に開示されている。
【0005】
また、特許文献2では、得られた画像に付随するデータである撮影時の焦点距離に関する情報を用いて、画像内の被写体を推定して、適応的な処理を施すことを開示している。すなわち、焦点が合っているのが遠景であれば風景画であると類推して空間フィルタをソフトにし、焦点が合っているのが中景であれば、ポートレート(人物画)であると類推し、極近景であれば文字(書面)であると類推して、空間フィルタをシャープに、かつ、文字の品位を向上させるためにマスキングUCR処理を強くかける処理を施すこと等が開示されている。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1,2に記載されている画像に付随するデータは、必ずしも、当該画像に適したデータであることを保証するものではない。例えば、上記特許文献2でいう遠景を撮影しており、風景画と推定されるにもかかわらず、操作ミス等によって画像属性としては人物画の属性を与えられている等の適正ではない属性指定がなされることが発生する。
【0007】
また一方で、最近急激に普及の進んでいるデジタルカメラにおいては、操作者による撮影モード指定としてポートレートモード(人物撮影モード)やランドスケープモード(風景撮影モード)や夜景モード等の指定をカメラ本体にあるスイッチや押しボタン等を用いて設定できるものが増えてきている。このようなものでは、人物撮影モードの指定がなされると、カメラの撮影条件が絞り優先露光になって、絞りが広めに設定され、被写界深度が浅めになるように自動設定され、人物がシャープに写るようにピントが合う状態でも背景がソフトフォーカスとなり、きれいにボケるような設定になるように構成されている。これに対し、風景撮影モードの指定がなされた場合には、絞りが狭めに設定され、被写界深度が深めになるように自動設定されるとともに、シープネスがやや高めになるようなカメラプロセス処理の設定がされるように構成されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−167260号公報
【特許文献2】
特開平10−210311号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、一貫しない属性データが付属された画像データに対しては、後にプリンタ装置における適応的な処理によるインテリジェント化を図る上で、風景画に人物画用の適応処理を施してしまう等の、予期せぬ不適切な処理を施してしまう恐れが生じる。
【0010】
また、時として、実際の被写体のおかれるシーンの状況とは適合しない撮影モード設定で撮影がなされてしまう場合が起こり得る。とりわけ、必ずしも操作に精通していない操作者による撮影時には、その頻度も増えがちである。
【0011】
本発明は、上記の課題を解消するためになされたものであり、撮像しようとしている被写体のおかれているシーンに対する、操作者等により設定される撮影モード情報と、得られる画像に付随させる属性情報との間に矛盾があると判別される場合に、これによる不適切な処理の発生を防ぎ、後にこの付随情報を利用する上でもまた不適切な処理の発生を防ぐ機構を有する画像処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、画像データを獲得する際の条件を入力する撮像条件入力手段と、画像データを獲得する画像データ獲得手段と、該画像データに付随する付属データを獲得する付属データ獲得手段と、前記撮像条件入力手段で得られた撮像条件と前記付属データ獲得手段で得られた付属データによる条件とをチェックする条件チェック手段と、該条件チェック手段により一貫しない条件が存在すると判定された場合に、その旨を警告する警告手段とを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概略ハードウェア構成を示すブロック図である。
【0015】
本発明の第1の実施の形態において、画像処理装置はデジタルカメラ1に適用される。
【0016】
同図において、符号11は撮像部であり、符号12は画像データに画像処理を施すカメラプロセス処理回路であり、符号13は画像メモリであり、符号104はCPU101により撮像部11を制御する際に使用するI/Oである。符号14はデジタルカメラ1から被写体までの距離を測る測距部であり、符号15はシーンの明るさを測る測光部である。I/O105は、CPU101が測距部14を制御するために使用するインターフェースであり、I/O109は、CPU101が測光部15を制御するために使用するインターフェースである。
【0017】
符号3はシャッターボタン等の撮像指示入力部、符号4は撮影モードダイアル等の撮像条件入力部であり、これらは、I/O106を介してCPU101よりアクセス可能となっている。符号2は表示部であり、I/O108を介してCPU101等のつながるシステムバスに接続されている。符号7は、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の記録メディアの駆動部(ドライブ)であり、I/O107を介してCPU101等のつながるシステムバスに接続されている。
【0018】
図2は、デジタルカメラ1の被写体側の外観構成を示す斜視図である。
【0019】
同図において、符号1003は撮影指示入力部3を構成するシャッターボタンであり、符号1004は撮像条件入力部4を構成する撮影モードダイアルである。符号1011は撮像部11の光学系を構成するレンズであり、符号1015は測距部14を構成するオートフォーカス用発光受光窓である。
【0020】
図3は、デジタルカメラ1の表示面側(レンズ側の反対側)の外観構成を示す斜視図である。
【0021】
同図において、符号1002は液晶パネル等の表示デバイスの表示面である。符号1007は、コンパクトフラッシュ(登録商標)やスマートカード等のリムーバブル(着脱可能な)記録メディアの格納部であり、画像データやその付随データ(属性データ)の出力部を構成する。 図4は、図2における撮影モードダイアル1004の概略構成図である。
【0022】
同図において、ユーザが撮影モードダイアル1004を回転して、デジタルカメラ1は「1」に設定するとAuto(全自動)モードとなり、「2」に設定するとポートレート(人物画)モードとなり、「3」に設定すると風景画モードとなり、「4」に設定すると夜景モードとなり、「5」に設定すると動画モードとなり、「6」に設定するとプログラムAuto Exposure(自動露出)(以下「AE」という)モードとなり、「7」に設定するとシャッター速度優先AEモードとなり、「8」に設定すると絞り優先AEモードとなり、「9」に設定するとマニュアルモードとなり、「10」に設定するとマクロモードとなる。ユーザは撮影モードダイアル1004を回転していずれか1つのモードを設定する。
【0023】
図5は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置の機能を示すブロック図である。
【0024】
同図において、画像データ獲得手段20は、レンズ等で構成される公知の光学系22とCCDやCMOS等の光電変換素子で構成される撮像デバイス23等で構成される撮像手段21と、撮像手段21で被写体を含むシーンを撮像することによりえられる画像信号に、後述する撮像条件に応じてゲイン補正、色バランス調整やγ(ガンマ)変換等の所定の画像処理(カメラプロセス処理)を適応的に施して、画像データを生成するカメラプロセス処理手段24とにより構成され、被写体を含む撮影シーンを撮影して得られた画像データを入力画像として獲得する。画像データ獲得手段20により取得された画像データは、後に画像出力手段90より出力される。
【0025】
付属データ獲得手段30は、デジタルカメラ1から被写体までの距離を測る測距手段31と、被写体を含むシーンの明るさを測る測光手段32と、測距手段31により得られるデジタルカメラ1から被写体までの(合焦)距離に関する情報や測光手段32により得られる被写体を含むシーンの明るさに関する情報等から被写体やシーンの状況を判定する被写体・シーン状況判定手段33とから構成され、デジタルカメラ1から被写体までの(合焦)距離情報や被写体を含むシーンの明るさ情報等を付属データとして条件チェック手段40に出力する。撮像条件入力手段60は、デジタルカメラ1の選択ボタンやダイヤルスイッチ等を用いた操作手段を用いて、該デジタルカメラ1の操作者により指示・選択されることによって得られる撮影モード情報等を入力し、条件チェック手段40に出力する。
【0026】
条件チェック手段40では、付属データ獲得手段30で得られた付属データと撮像条件入力手段60より得られる撮影モード情報等とが一貫しないと類推される条件の有無を判定する。即ち、これは撮影モードが被写体のおかれるシーンの状況と適合しているか否かを判定している。条件チェック手段40において、付属データと撮影モード情報等とが一貫しないと類推される条件が存在しないと判定された場合には、前述の画像データ獲得手段20におけるゲイン補正、色バランス調整やγ(ガンマ)変換等の所要の画像処理(カメラプロセス処理)の最適な適応処理を設定する。
【0027】
付属データと撮影モード情報等とが一貫しないと類推される条件が存在すると判定された場合には、警告手段50により操作者にその旨を警告し、属性データや最適な適応処理の条件の修正を促す。警告手段50からの警告を受けて、操作者により撮像条件入力手段60を用いて当該条件の修正入力がなされると、条件修正手段70は、撮像条件入力手段60による操作者からの指示入力に応じて、属性データや最適な適応処理の条件の修正を行い、画像データ獲得手段20におけるゲイン補正、色バランス調整やγ(ガンマ)変換等の所要の画像処理(カメラプロセス処理)の最適な適応処理を設定する。修正された属性データや最適な適応処理の条件は、画像データ獲得手段20におけるゲイン補正、色バランス調整やγ(ガンマ)変換等の所要の画像処理(カメラプロセス処理)の最適な適応処理に反映される。
【0028】
画像データ獲得手段20では、属性データやこれに基く適応処理の条件に応じて、前記画像データに対して適応的な処理を施し、より好適な画像データを得る。かくして、設定される所要の画像処理により得られた入力画像としての画像データを、画像出力手段90において出力する。また、付属データ獲得手段30で得られた付属データと撮像条件入力手段60により得られた撮像条件等からなる付随データや属性データを付随データ出力手段91において出力する。
【0029】
画像データ獲得手段20は、図1における撮像部11、I/O104、カメラプロセス処理回路12及び画像メモリ13により構成され、画像出力手段90と付随データ(属性データ)出力手段91はI/O107及び記録メディアドライブ7により構成される。
【0030】
付属データ獲得手段30は、図1における測距部14、測光部15、I/O105,109及びCPU101により構成され、撮像条件入力手段60は撮像条件入力部4及びI/O107により構成され、警告手段50は表示部2及びI/O108により構成される。
【0031】
条件チェック手段40、条件修正手段70及び制御手段80は、図1におけるCPU101、RAM102及びROM103が、後述する図6のフローチャートによる処理手順に従って動作することで、構成される。
【0032】
図6は、デジタルカメラ1が実行する処理手順を示すフローチャートである。
【0033】
これらの処理手順は、CPU101において実行可能な形式のプログラムとして、ROM103に予め格納しておき、順次ROM103より読み出されて実行される。
【0034】
まず、プログラムが実行されると、I/O106を介して撮像指示入力部3からの撮像指示信号が入力されたか否か、即ち、撮影指示部(シャッターボタン)1003が押下されたか否かを判別し(ステップS10)、撮影指示部1003が押下されていない場合には、該判別を繰り返す一方、撮影指示部1003が押下された場合には、同じくI/O106を介して撮像条件入力部4(即ち、撮影モードダイヤル1004)により指定されている撮影モード指定情報をRAM102上に読み込み(ステップS20)、撮影モード指定が人物モードであるか又は風景モードであるか否かを判別する(ステップS30)。
【0035】
ステップS30の判別の結果、撮影モード指定が人物モードであるか又は風景モードである場合には、入力された画像に付属される情報として、I/O105を介して測距部14よりカメラから被写体までの距離、即ち、合焦距離情報を読み込む(ステップS40)。
【0036】
ここで、測距部14は、図5における測距手段31により構成でき、ここから得られるカメラから被写体までの(合焦)距離に関する値(情報)を予め定める所定の閾値(条件)により判定するものであり、本実施の形態では、測距手段31からは合焦距離が出力され、この合焦距離が2メートル以内であれば、合焦距離は近距離(近景に合焦)と判断し、そうでないときには遠距離(遠景に合焦)であるとして判定する。ステップS40では、合焦距離情報として、近距離か遠距離かの情報を入手して、RAM102の予め定める領域に格納して、次の処理に進む。
【0037】
次いで、ステップS40で読み込まれた合焦距離情報とステップS20で読み込まれた撮影モード指定情報に矛盾がないかを解析し(ステップS50)、矛盾がある場合には、予め定めたRAM102上の記憶領域にその旨を示すフラグをセットし、矛盾がない場合には同フラグをリセットして、次に処理に進む。ステップS50での矛盾の有無の解析については後述する。
【0038】
次に、ステップS50でセット又はリセットされたフラグを参照することにより合焦距離情報と撮影モード情報との間に矛盾があるか否かを判別する(ステップS60)。合焦距離情報と撮影モード情報との間に矛盾がある場合には、画像データを獲得する上で、合焦距離情報と撮影モード情報に矛盾があり、整合性をとる必要がある旨を出力I/O108を介して接続される表示部2に表示して警告すると共に、矛盾のある撮影モードの指示入力の修正を操作者に促す(ステップS70)。
【0039】
図8及び図9は、図6のステップS70における表示部2に表示される警告画面を示す図である。
【0040】
これらの警告画面は、ステップS20で入力した撮影モード指定情報とステップS40で入力した付属情報との間に矛盾があり、整合性をとる必要がある旨を警告すると共に、矛盾のある撮影モード指定の修正入力を操作者に促している。
【0041】
上記警告は必ずしも表示面への表示でなく、特徴的な色の警告ランプの点灯や点滅等で警告を行うようにしてもよい。
【0042】
ステップS70の処理を終えると、改めてI/O106を介して撮像指示入力部3からの撮像指示信号が入力されたか否か、即ち、改めて撮影指示部(シャッターボタン)1003が押下されたか否かを判別し(ステップS80)、撮影指示部1003が押下された場合には上記ステップS20へ戻り、撮影指示部1003が押下されていない場合には、該判別処理を繰り返す。
【0043】
上記ステップS60の判別の結果、合焦距離情報と撮影モード情報との間に矛盾がない場合には、指定された撮影モード、即ち、人物モード、又は風景モードでの予め定められた撮影条件で撮像し、かつ、予め定められたカメラプロセス処理を施す様に画像データ獲得手段20を設定し(ステップS90)、設定されている撮像条件とカメラプロセス処理に基づいて画像データ獲得手段20を駆動することにより入力画像データを生成する(ステップS100)。画像データ獲得手段20により得られた入力画像データは、画像メモリ13上に保持される。
【0044】
ステップS100で得られた画像メモリ13上の画像データは、I/O107を介して記録メディアドライブ7を駆動して記録メディア上に記録され(ステップS110)、RAM102上の図示しない格納領域に保持された、撮影モード情報と合焦距離情報等の付属情報よりなる画像データに対する付随データ(属性データ)は、I/O107を介して記録メディアドライブ7が駆動され、記録メディア上に記録される(ステップS120)。これにより、一連の処理を終了する。
【0045】
上記ステップS30の判別の結果、撮影モード指定が人物モードであるか又は風景モードでない場合には、Auto(全自動)モードや夜景モード等であるため、これらのモードの撮影条件に画像データ獲得手段20を設定してステップS100に進む。
【0046】
図7は、図6のステップS50における合焦距離情報と撮影モード情報との間で生じる矛盾の有無を解析する処理を示すフローチャートである。
【0047】
尚、本実施の形態においては、画像に付随する属性情報として、その画像が、“人物モードで撮影されたものであるか風景モードで撮像されたものであるか”等を示す撮影モード情報と、“合焦距離が遠景か近景か”等の情報が、図示しない予め定められた形式で存在するとして説明する。
【0048】
まず、付属情報の解析の処理を開始すると、人物モードで撮影する旨の指定があるか否かを、ステップS20にてRAM102上に読み込まれた撮影モード指定情報をチェックすることで判別し(ステップS51)、人物モードでの撮影の指定がある場合には、遠景に合焦して撮影された画像か否かを、ステップS40にてRAM102上の予め定められた領域に読み込まれた情報をチェックすることで判別し(ステップS52)、近景に合焦して撮影された画像である場合には、RAM102上のある定められたフラグ領域に、撮影モード情報と付属情報に矛盾がある旨を示すフラグをセットして(ステップS53)、ステップS50の一連の処理を終える。
【0049】
上記ステップS51の判別の結果、人物モードでの撮影の指定がない場合には、近景に合焦して撮影された画像か否かを、ステップS40にてRAM102上の予め定められた領域に読み込まれた情報をチェックすることで判別し(ステップS54)、近景に合焦して撮影された画像である場合には、上記ステップS53に進む。
【0050】
上記ステップS52の判別の結果、遠景に合焦して撮影された画像でない場合、又は上記ステップS54の判別の結果、近景に合焦して撮影された画像でない場合には、ステップS53でも用いる、RAM102上のある定められたフラグ領域に、撮影モード情報と付属情報に矛盾がない旨を示すためにフラグをリセットして(ステップS55)、ステップS50の一連の処理を終える。
【0051】
このように、ステップS50では、付属情報の中で、人物画の指定があって、かつ、遠景に合焦している場合や風景撮影モードが指定されているにもかかわらず近景に合焦している場合には矛盾があるものとして解析し、それ以外の場合には矛盾はないものとして判断する。
【0052】
上述したように、本実施の形態によれば、撮像しようとしている被写体のおかれているシーンに対する、操作者等により設定される撮影モード情報と、得られる画像に付随させる属性情報(たとえば合焦距離情報)との間に矛盾がある場合に、整合性をとる必要がある旨の警告が発せられるので、不適切な処理の発生を防ぎ、後にこの付随情報を利用する上でもまた不適切な処理の発生を防ぐことができる。
【0053】
上記実施の形態においては、属性情報は、合焦距離情報として説明し、撮影モード情報は、人物モードか又は風景モードであるとして説明をしたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、測光データによる被写体を含むシーンの明るさに関する情報を属性情報とし、撮影モード情報としては、夜景モード等であってもよい。この場合には、予め定められた以上にシーンが明るい場合に、夜景モードの指定と矛盾が生じているものと判断して、操作者に警告表示するようにデジタルカメラ1を構成すれば、これまでの説明と同様に実施可能である。
【0054】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをコンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムコードを読出して実行することによっても本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0055】
この場合、上記プログラムコードは、不図示の該プログラムを記録した記録媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0056】
また、上記プログラムコードは、上述した実施の形態の機能をコンピュータで実現することができればよく、その形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態を有するものでもよい。
【0057】
更にまた、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体をコンピュータに供給し、そのコンピュータが記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0058】
プログラムコードを供給する記録媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−ROM、CD−RW、DVD(DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW)、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムを記憶できるものであればよい。
【0059】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、デジタルカメラに挿入された拡張機能ボードやデジタルカメラに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0060】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0061】
〔実施態様1〕 画像データを獲得する際の条件を入力する撮像条件入力手段と、画像データを獲得する画像データ獲得手段と、該画像データに付随する付属データを獲得する付属データ獲得手段と、前記撮像条件入力手段で得られた撮像条件と前記付属データ獲得手段で得られた付属データによる条件とをチェックする条件チェック手段と、該条件チェック手段により一貫しない条件が存在すると判定された場合に、その旨を警告する警告手段とを有することを特徴とする。
【0062】
〔実施態様2〕 前記警告手段による警告とは、表示画面への表示をもってなされることを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0063】
〔実施態様3〕 さらに、前記画像データ獲得手段で獲得した画像データを出力する画像出力手段(90)と、前記付属データ獲得手段や前記撮像条件入力手段で得られた情報に基づく付随データを出力する付随データ出力手段(91)とを備えることを特徴とする実施態様1又は2記載の画像処理装置。
【0064】
これにより、付属データを利用する上でも不適切な処理の発生を防ぐことができる。
【0065】
〔実施態様4〕 前記付属データとは、前記画像データ獲得手段における合焦距離に関する情報であり、前記撮像条件とは撮影モードに関する情報であることを特徴とする実施態様1乃至3のいずれか1項記載の画像処理装置。
【0066】
〔実施態様5〕 画像データを獲得する際の条件を入力する撮像条件入力工程と、画像データを獲得する画像データ獲得工程と、該画像データに付随する付属データを獲得する付属データ獲得工程と、前記撮像条件入力工程で得られた撮像条件と前記付属データ獲得手段で得られた付属データによる条件とをチェックする条件チェック工程と、該条件チェック工程において一貫しない条件が存在すると判定された場合に、その旨を警告する警告工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
【0067】
〔実施態様6〕 前記警告工程による警告とは、表示画面への表示をもってなされることを特徴とする実施態様5記載の画像処理方法。
【0068】
〔実施態様7〕 さらに、前記画像データ獲得工程で獲得した画像データを出力する画像出力工程と、前記付属データ獲得工程や前記撮像条件入力工程で得られた情報に基づく付随データを出力する付随データ出力工程とを備えることを特徴とする実施態様5又は6記載の画像処理方法。
【0069】
〔実施態様8〕 前記付属データとは、前記画像データ獲得工程で得られる合焦距離に関する情報であり、前記撮像条件とは撮影モードに関する情報であることを特徴とする実施態様1乃至3のいずれか1項記載の画像処理装置。
【0070】
〔実施態様9〕 画像処理装置が実行可能なプログラムであって、画像データを獲得する際の条件を入力する撮像条件入力工程と、画像データを獲得する画像データ獲得工程と、該画像データに付随する付属データを獲得する付属データ獲得工程と、前記撮像条件入力工程で得られた撮像条件と前記付属データ獲得手段で得られた付属データによる条件とをチェックする条件チェック工程と、該条件チェック工程において一貫しない条件が存在すると判定された場合に、その旨を警告する警告工程とを前記画像処理装置に実行させることを特徴とする画像処理装置用プログラム。
【0071】
〔実施態様10〕 実施態様9記載の画像処理装置用プログラムを格納し、前記画像処理装置で読み取り可能であることを特徴とする記憶媒体。
【0072】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、撮像条件入力手段で得られた撮像条件と付属データ獲得手段で得られた付属データによる条件とをチェックし、このチェックの結果、撮像条件と付属データによる条件との間で一貫しない条件が存在すると判定された場合に、その旨が警告されるので、不適切な処理の発生を防ぐことができ、後にこの付属データを利用する上でもまた不適切な処理の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概略ハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】デジタルカメラ1の被写体側の外観構成を示す斜視図である。
【図3】デジタルカメラ1の表示面側(レンズ側の反対側)の外観構成を示す斜視図である。
【図4】図2における撮影モードダイアル1004の概略構成図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の機能を示すブロック図である。
【図6】デジタルカメラ1が実行する処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図6のステップS50における合焦距離情報と撮影モード情報との間で生じる矛盾の有無を解析する処理を示すフローチャートである。
【図8】図6のステップS70における表示部2に表示される警告画面を示す図である。
【図9】図6のステップS70における表示部2に表示される警告画面を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
11 撮像部
12 カメラプロセス処理回路
20 画像データ獲得手段
30 付属データ獲得手段
40 条件チェック手段
50 警告手段
60 撮像条件入力手段
70 条件修正手段
80 制御手段
90 画像出力手段
91 付随データ(属性データ)出力手段
Claims (1)
- 画像データを獲得する際の条件を入力する撮像条件入力手段と、画像データを獲得する画像データ獲得手段と、該画像データに付随する付属データを獲得する付属データ獲得手段と、前記撮像条件入力手段で得られた撮像条件と前記付属データ獲得手段で得られた付属データによる条件とをチェックする条件チェック手段と、該条件チェック手段により一貫しない条件が存在すると判定された場合に、その旨を警告する警告手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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