JP2004228653A - 放送受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】子機30の操作部34から、チャンネル選択操作がなされると、制御マイコン35によって解され、無線送受信部31より制御信号が親機10に送信される。親機では受信した制御信号を制御マイコン20によって解し、放送受信復調部11に対しチャンネル選択を行ない、復調された映像・音声信号がライン出力ミュート回路部14、無線出力ミュート回路部16に入力される。このとき、一連の操作は子機30からの操作であるため、制御マイコン20はライン出力ミュート回路部14に対して映像・音声を無効にする制御信号を出力するとともに、本体操作部19からの選局操作を禁止する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送受信装置に関し、さらに詳しくは、テレビジョン受信機等の放送受信機(親機)に映像・音声信号の無線送受信機能を付加し、放送受信機から無線送信された映像・音声信号を放送受信機から隔離された居室で受信して視聴することができる無線受信器(子機)からなる放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
親機がテレビジョン放送を受信し、受信した映像・音声信号を親機が設置されている場所とは別の隔離された居室に設置された子機において視聴するテレビジョン放送受信装置が知られている。
このような機能を実現する手段として、テレビジョン放送を受信し、受信した映像・音声信号を、古くはUHF帯を利用した小電力のアナログ変調方式により送信し、また近年では秘匿性のあるスペクトラム拡散方式(SS無線)により送信する機能を有する放送受信機(親機)を所定の場所に設置し、隔離された居室に設置され、親機を制御する機能を有する同方式の無線受信機(子機)により受信し、視聴するという手段が用いられてきた。
【0003】
図3は、従来のテレビジョン放送受信装置の一例を示すブロック図である。
従来例のテレビジョン放送受信装置は、放送を受信する受信機本体(以下、親機という)40及び無線受信機(子機)50から構成されている。
放送を受信する親機40には、受信した映像・音声信号を復調して出力する放送受信復調部41と、放送受信復調部41による復調後の映像・音声信号を出力する映像・音声出力端子42と、放送受信復調部41の復調後の映像・音声信号を再送信するための無線変調部及び制御信号の復調部を併せ持つ無線送受信部43と、アンテナ44とを有する。放送受信復調部41及び無線送受信部43は、操作部45によって操作される制御マイコン46によって制御される。
【0004】
一方、再送信された映像・音声信号を再受信する子機50は、映像・音声信号の復調部及び制御信号の変調部を併せ持つ無線送受信部51と、無線送受信部51からの映像・音声信号を出力する映像・音声出力端子52と、アンテナ53が設けられている。無線送受信部51は、操作部54によって操作される制御マイコン55によって制御される。
【0005】
図3に示す従来の放送受信装置の動作について説明する。
視聴者によって子機50の操作部54の操作、例えばチャンネル選択操作がなされると、この操作は制御マイコン55によって解され、無線送受信部51より制御信号がアンテナ53を介して親機40に送信される。
親機40ではアンテナ44を介して無線送受信部43によって受信した制御信号が制御マイコン46によって解され、放送受信復調部41に対しチャンネル選択が行われ、復調された映像・音声信号が映像・音声出力端子42及び無線送受信部43に出力される。
無線送受信部43に入力された映像・音声信号は変調後に送信され、親機のアンテナ44、子機のアンテナ53を介して、子機50の無線送受信部51により受信復調されて、映像・音声出力端子52より出力され、視聴者に供される。
【0006】
また、視聴者によって親機40の操作部45が操作、例えばチャンネル選択操作がなされると、この操作は制御マイコン46によって解され、放送受信復調部41に対しチャンネル選択が行われ、復調された映像・音声信号が映像・音声出力端子42に出力され、視聴者に供される。
【0007】
このような構成、特にSS無線方式では特定の受信機に対してのみ親機側との通信を許可する等内容の秘匿性も格段に改善されてきている。
一方、これら装置の設置されている居室においての同時視聴も当然考慮されているため、無線部分を放送受信装置にアダプタとして取り付ける方式の場合は一般的な映像・音声出力の1系統を用いることになる。また、無線部分を一体化した機器の親機には一般的な映像・音声出力かブラウン管、液晶等のモニタ、もしくは映像・音声出力用の出力端子も付随するのが一般的であり、この出力と前記無線による出力は基本的には同時に出力される場合が一般的である。
【0008】
また、本発明に関連した従来技術として、ビデオカメラ等のアナログ映像出力信号を入力とする画像信号入力部と、画像データ圧縮部と、アナログ音声出力信号を入力とする音声入力部と、音声データ圧縮部と、画像データと音声データとを合成するデータ合成部と、スペクトラム拡散変調部と、送信アンテナとを備えた送信部と、前記送信アンテナの送信出力を受信する受信アンテナと、スペクトラム拡散復調部と、画像データと音声データとを分離するデータ分離部と、画像データ伸長部と、画像出力部と、音声データ伸長部と、音声出力部とを備えた受信部とから構成された動画像無線伝送アダプタであって、ビデオカメラ等で撮影している映像信号と音声信号を、離れた他の場所にあるテレビ等の表示装置へ伝送する場合、その間を無線で伝送し同軸ケーブルが邪魔になる問題を解決する技術が特許文献1において知られている。
【0009】
さらに、微弱電波を利用して映像または音声を伝送する発信局と、微弱電波を利用して映像または音声を伝送する着信局と、前記微弱電波の到達距離を超えて配置した前記発信局と着信局との間に配置した中継局とを備え、前記発信局からの送信信号には、映像や音声などの本来の情報に加え、着信局の宛先を示す情報と、自局が中継局から受信する周波数を示す情報とを含み、前記中継局は、前記発信局から受信した微弱電波の周波数とは異なる周波数に変調して出力するとともに、着信局側から自局が受信する周波数の情報を付加して送信し、前記着信局は、自局宛の信号であることを認識すると、前記中継局の指定した周波数に微弱電波を変調して映像や音声を送信することにより、発信局と着信局との伝送路を確立することを特徴とし、微弱電波を利用して映像や音声を伝送する際に、発信局と着信局の距離が微弱電波の到達距離を超える場合の伝送を可能とする技術が特許文献2において知られている。
【0010】
【特許文献1】
特開平9−224198号公報
【特許文献2】
特開平11−346356号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
前記親機・子機の組み合わせによる隔離された居室における視聴では、子機から親機を制御して視聴しているにもかかわらず、親機側の操作で受信チャンネルが変更されたり、また親機による視聴が可能なため、場合によっては子機の視聴者に知られることなく親機側で視聴することも可能となり、プライバシーを保護する上で若干の問題点を有する。また、逆のケースとして、親機で視聴中に親機の視聴者に知られることなく子機で視聴できてしまうという同様の問題点を有する。
【0012】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもので、親機・子機が各々単独で視聴中の場合には受信チャンネル等の制御を視聴中の機器に制限するとともに、視聴に供されていない機器側では映像・音声出力を停止することで、視聴者のプライバシーにも配慮した放送受信装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の第1の技術手段は、放送を受信する手段と、受信した放送を記録再生する手段と、前記受信した放送もしくは記録再生された映像または音声信号を出力する出力端子と、前記映像または音声信号を無線にて再送信する手段を有する記録再生装置本体と、該記録再生装置本体を制御可能で、前記記録再生装置本体より無線送信された前記映像または音声信号を受信する無線受信機との組み合わせからなる放送受信装置において、前記無線受信機にて視聴中の場合には前記記録再生装置本体からの前記映像または音声信号の出力を停止し、前記記録再生装置本体からの操作を制限することを特徴とし、無線受信機側にて放送もしくは記録再生された映像または音声を視聴している視聴者のプライバシーを保護することが可能となる。
【0014】
第2の技術手段は、放送を受信する手段と、受信した放送を記録再生する手段と、前記受信した放送もしくは記録再生された映像または音声信号を出力する出力端子と、前記映像または音声信号を無線にて再送信する手段を有する記録再生装置本体と、該記録再生装置本体を制御可能で、前記記録再生装置本体より無線送信された前記映像または音声信号を受信する無線受信機との組み合わせからなる放送受信装置において、前記記録再生装置本体にて視聴中の場合には前記無線受信機からの前記映像または音声信号の出力を停止し、前記無線受信機からの操作を制限することを特徴とし、記録再生装置本体側にて放送もしくは記録再生された映像または音声を視聴している視聴者のプライバシーを保護することが可能となる。
【0015】
第3の技術手段は、放送を受信する手段と、映像または音声信号を出力する出力端子と、前記映像または音声信号を無線にて再送信する手段を有する受信機本体と、該受信機本体を制御可能で、前記受信機本体より無線送信された前記映像または音声信号を受信する無線受信機との組み合わせからなる放送受信装置において、前記無線受信機にて視聴中の場合には前記受信機本体からの前記映像または音声信号の出力を停止し、前記受信機本体からの操作を制限することを特徴とし、無線受信機側にて放送された映像または音声を視聴している視聴者のプライバシーを保護することが可能となる。
【0016】
第4の技術手段は、放送を受信する手段と、映像または音声信号を出力する出力端子と、前記映像または音声信号を無線にて再送信する手段を有する受信機本体と、該受信機本体を制御可能で、前記受信機本体より無線送信された前記映像または音声信号を受信する無線受信機との組み合わせからなる放送受信装置において、前記受信機本体にて視聴中の場合には前記無線受信機からの前記映像または音声信号の出力を停止し、前記無線受信機からの操作を制限することを特徴とし、受信機本体側にて放送された映像または音声を視聴している視聴者のプライバシーを保護することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1、図2に示す実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例の放送受信装置を示すブロック図である。図1はテレビジョン放送受信機について示しているが、テレビジョン放送に限らず映像または音声のみを受信する放送受信機であってもよい。
本実施例の放送受信装置は、放送を受信する受信機本体(以下、親機という)10及び無線受信機(以下、子機という)30から構成される。
【0018】
放送を受信する親機10には、受信した映像・音声信号を復調して出力する放送受信復調部11と、受信した映像・音声信号を記録または再生する記録再生部12と、受信した放送もしくは記録再生された映像・音声信号のいずれかを選択する選択部13と、映像・音声信号を出力する映像・音声出力端子15と、放送受信復調部11の復調後の映像・音声信号出力を無効にするライン出力ミュート回路部14が設けられている。なお、記録再生部12は親機10に内蔵されたものに限らず、外付けとして付加することもできる。
【0019】
また、親機10には、放送受信復調部11もしくは記録再生部12が出力する映像・音声信号を再送信するための無線変調部及び子機30から送信されてくる制御信号の復調部を併せ持つ無線送受信部17と、アンテナ18と、放送受信復調部11もしくは記録再生部12から無線送受信部17に入力される映像・音声信号を無効にする無線出力ミュート回路部16が設けられている。なお、無線送受信部17の無線変調部は、スペクトラム拡散方式による変調部とすることにより秘匿性が優れたものとなり好ましい。
【0020】
また、親機10には、操作部19によって操作される制御マイコン20が設けられ、放送受信復調部11の制御、記録再生部12の制御、無線送受信部17が受信した制御信号の解読、ライン出力ミュート回路部14及び無線出力ミュート回路部16の制御等が行われる。
【0021】
一方、親機10から再送信された映像・音声信号を再受信する子機30は、映像・音声信号の復調部及び制御信号の変調部を併せ持つ無線送受信部31と、無線送受信部31からの映像・音声信号を出力する映像・音声出力端子32と、アンテナ33が設けられている。無線送受信部31は、操作部34によって操作される制御マイコン35によって制御される。
【0022】
次に、放送受信装置の動作について説明する。
図2は、親機に設けられた制御マイコンの動作を示す制御フローである。
視聴者によって子機30の操作部34から、例えばチャンネル選択操作がなされると、この操作は制御マイコン35によって解され、無線送受信部31より制御信号が親機10に送信される。
【0023】
一方、親機では子機からの制御信号を無線送受信部17によって受信し、制御マイコン20に送信する(ステップ1)。このとき、親機、子機のいずれも視聴中でない場合(ステップ2−NO、ステップ3−NO)、制御信号が制御マイコン20によって解され(ステップ4−YES)、放送受信復調部11に対しチャンネル選択が行われ、復調された映像・音声信号がライン出力ミュート回路部14、無線出力ミュート回路部16に入力される。
【0024】
このとき、一連の操作は子機30からの操作であるため(ステップ4−YES)、親機制御マイコン20はライン出力ミュート回路部14に対して映像・音声をミュートする制御信号を出力するとともに(ステップ5)、親機10の操作部19からの選局操作を禁止する(ステップ6)。
以上に操作によって、映像・音声出力端子15からは映像・音声信号が出力されない。
【0025】
他方、無線出力ミュート回路部16に対してはミュート信号を出力せず、入力された映像・音声信号は無線送受信部17に入力され変調後に送信され、親機のアンテナ18、子機のアンテナ33を介して、子機側の無線送受信部31により受信復調されて、映像・音声出力端子32より出力し、視聴者に供される。
【0026】
また、視聴者によって親機10の操作部19から、例えばチャンネル選択操作がなされると(ステップ1)、この操作は親機の制御マイコン20によって解され、放送受信復調部11に対しチャンネル選択が行われ、復調された映像・音声信号がライン出力ミュート回路部14及び無線出力ミュート回路部16に入力される。
【0027】
このとき、一連の操作は親機10からの操作であるため(ステップ4−NO)、親機、子機のいずれも視聴中でない場合(ステップ2−NO、ステップ3−NO)、制御マイコン20は無線出力ミュート回路部16に対しては映像・音声をミュートする制御信号を出力し(ステップ7)、これにより無線送受信部17に対しては映像・音声信号が入力されないので、子機の操作は禁止され(ステップ8)、子機側での視聴はできない。
【0028】
一方、ライン出力ミュート回路部14に対しては映像・音声をミュートする制御信号を出力しないので映像・音声出力端子15からは映像・音声信号が出力され視聴者に供される。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の放送受信装置は、受信した信号をそのまま映像・音声信号として出力する手段とは別に放送受信用のアンテナ設備のない隔離された居室に対し、例えばスペクトラム拡散方式による無線にて再送信する機能を有する手段を有し、互いの居室において視聴する映像・音声の内容は、他方に設置されている機器では視聴できないようにし、また操作も制限するので、受信機本体(親機)と異なる場所に設置されている無線受信機(子機)によって映像・音声を視聴する場合においてもプライバシーを確保し、視聴内容の秘匿性を守ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の放送受信装置を示すブロック図である。
【図2】親機に設けられた親機制御マイコンの動作を示す制御フローである。
【図3】従来のテレビジョン放送受信装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…受信機本体(親機)、11…放送受信復調部、12…記録再生部、13…選択部、14…ライン出力ミュート回路部、15…映像・音声出力端子、16…無線出力ミュート回路部、17…無線送受信部、18…アンテナ、19…操作部、20…制御マイコン、30…無線受信機(子機)、31…無線送受信部、32…映像・音声出力端子、33…アンテナ、34…操作部、35…制御マイコン。
Claims (4)
- 放送を受信する手段と、受信した放送を記録再生する手段と、前記受信した放送もしくは記録再生された映像または音声信号を出力する出力端子と、前記映像または音声信号を無線にて再送信する手段を有する記録再生装置本体と、該記録再生装置本体を制御可能で、前記記録再生装置本体より無線送信された前記映像または音声信号を受信する無線受信機との組み合わせからなる放送受信装置において、
前記無線受信機にて視聴中の場合には前記記録再生装置本体からの前記映像または音声信号の出力を停止し、前記記録再生装置本体からの操作を制限することを特徴とする放送受信装置。 - 放送を受信する手段と、受信した放送を記録再生する手段と、前記受信した放送もしくは記録再生された映像または音声信号を出力する出力端子と、前記映像または音声信号を無線にて再送信する手段を有する記録再生装置本体と、該記録再生装置本体を制御可能で、前記記録再生装置本体より無線送信された前記映像または音声信号を受信する無線受信機との組み合わせからなる放送受信装置において、
前記記録再生装置本体にて視聴中の場合には前記無線受信機からの前記映像または音声信号の出力を停止し、前記無線受信機からの操作を制限することを特徴とする放送受信装置。 - 放送を受信する手段と、映像または音声信号を出力する出力端子と、前記映像または音声信号を無線にて再送信する手段を有する受信機本体と、該受信機本体を制御可能で、前記受信機本体より無線送信された前記映像または音声信号を受信する無線受信機との組み合わせからなる放送受信装置において、
前記無線受信機にて視聴中の場合には前記受信機本体からの前記映像または音声信号の出力を停止し、前記受信機本体からの操作を制限することを特徴とする放送受信装置。 - 放送を受信する手段と、映像または音声信号を出力する出力端子と、前記映像または音声信号を無線にて再送信する手段を有する受信機本体と、該受信機本体を制御可能で、前記受信機本体より無線送信された前記映像または音声信号を受信する無線受信機との組み合わせからなる放送受信装置において、
前記受信機本体にて視聴中の場合には前記無線受信機からの前記映像または音声信号の出力を停止し、前記無線受信機からの操作を制限することを特徴とする放送受信装置。
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JP2009177561A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Sharp Corp | テレビジョン受像機、サーバ、テレビジョン受像機の操作システムおよびテレビジョン受像機の操作用プログラム |
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JP2009177561A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Sharp Corp | テレビジョン受像機、サーバ、テレビジョン受像機の操作システムおよびテレビジョン受像機の操作用プログラム |
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