JP2004225342A - 水洗便器装置 - Google Patents

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Kazuyuki Watanabe
一幸 渡邊
Junko Suehiro
淳孝 末廣
Tsutomu Kido
勉 城戸
Yoshinobu Uchimura
好信 内村
Wakichi Mizoguchi
和吉 溝口
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Abstract

【課題】機能部の表側ケースの変形を抑制し、表側ケース及び表側ケース内に収納された複数の部品の破損や損傷を防止することを目的とする水洗便器装置を提供する。
【解決手段】便器本体11と、便器本体11の後部に設けられて便器本体11の内部に洗浄水を流す開閉弁機構12を含む複数の部品が配置された機能部13とを有する水洗便器装置10において、機能部13内に、機能部13内に配置されたいずれの部品よりその高さが高く、機能部13の表側ケース60の変形を防止する支持部材46を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器本体の後部に、便器本体の内部に洗浄水を流す開閉弁機構を含む複数の部品が配置された機能部を有する水洗便器装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、従来、水洗便器装置80は、陶器製の便器本体81と、この便器本体81の後部に設けられた機能部82とを有している。この機能部82には、例えば、開閉弁機構83、局部洗浄手段84、乾燥手段、暖房手段、及び脱臭手段等の複数の部品が、水洗便器装置80の使用用途に応じて備えられている。ここで、開閉弁機構83とは、水洗便器装置80を水道管に直接接続する場合に必要なものであり、便器本体81の前側に設けられたボウル85への洗浄水の流れを制御可能な各種弁機構と大気開放弁等とを一体化したものである(例えば、特許文献1参照。)。
なお、便器本体81の後部に設けられた機能部82は、各部品が便器本体81の上方に突出した状態となるため、複数の部品を覆う表側ケース86を便器本体81の後部に取付け、各部品を露出させることなく、水洗便器装置80の外観性を良好にしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−152530号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した水洗便器装置には、以下の問題がある。
便器本体は陶器製であるため、便器本体の後壁部の上部に、前側に突出する突出部を設け、この突出部に機能部の部品を載置する載置板を取付ける場合、突出部から便器本体の上端面にかけての寸法に、焼成条件によって例えば目標値±5mm程度の精度誤差が生じている。これにより、機能部の表側ケースの裏面と機能部内で最も高さが高い部品との隙間の間隔にも誤差が生じるので、この間隔が大きくなれば、例えば水洗便器装置の使用者が表側ケースの外側から荷重を加えた場合に、表側ケースが変形して、表側ケース及び表側ケースと干渉する部品が破損したり、また損傷する恐れがある。
このとき、表側ケースが破損又は損傷しなかったとしても、表側ケースの形状が変形したままであれば、水洗便器装置の美観を損ねる恐れもある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、機能部の表側ケースの変形を抑制し、表側ケース及び表側ケース内に収納された複数の部品の破損や損傷を防止することを目的とする水洗便器装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係る水洗便器装置は、便器本体と、該便器本体の後部に設けられて該便器本体の内部に洗浄水を流す開閉弁機構を含む複数の部品が配置された機能部とを有する水洗便器装置において、
前記機能部内に、該機能部内に配置された前記いずれの部品よりその高さが高く、該機能部の表側ケースの変形を防止する支持部材を設ける。
ここで、支持部材としては、例えばリンクやねじなどを使うことで高さ調整可能なものや、種々の高さを備えたスペーサ等を使用できる。このように、機能部内に、機能部内に配置されたいずれの部品よりもその高さが高い支持部材を設けるので、表側ケースに外側から荷重が加えられても、表側ケースが支持部材に当接し、表側ケースの更なる変形を抑制すると共に、表側ケースと複数の部品との接触を防止できる。
【0006】
ここで、本発明に係る水洗便器装置において、前記支持部材は前記表側ケースの裏面との間に僅少の隙間を有して配置されていることが好ましい。
これにより、表側ケースの取付けを、支持部材に妨げられることなく行うことができ、しかも表側ケースに外側から荷重が加えられても、表側ケースの変形の程度を最小限にできる。
本発明に係る水洗便器装置において、前記支持部材には予め高さの異なる支持部材が用意されて、前記便器本体の製品精度に合わせて、そのうちの一つが選択されていることが好ましい。
このように、予め高さの異なる支持部材を用意し、そのうちの一つを選択することで、隙間の間隔を目的とする間隔に容易に設定できる。
【0007】
本発明に係る水洗便器装置において、前記支持部材は、前記いずれかの部品の上に取付けられていることが好ましい。
このように、支持部材を機能部の部品の上に取付けるので、支持部材の設置スペースを新たに確保する必要性がなく、しかも支持部材のみで高さ調整する場合と比較して、支持部材による高さ調整を最小限にできる。
本発明に係る水洗便器装置において、前記支持部材は前記部品の上に取外し可能に取付けられていることが好ましい。
これにより、例えば、水洗便器装置の使用時において、支持部材が破損又は損傷してもその交換を容易に行うことができ、また水洗便器装置の製造時においては、支持部材の取付け作業を容易に行うことができる。
【0008】
本発明に係る水洗便器装置において、前記支持部材が取付けられている部品は、前記開閉弁機構であることが好ましい。
この開閉弁機構は、その機能上、機能部内の複数の部品の中で最も高い位置に配置されるものであり、この開閉弁機構に支持部材を取付けることで、支持部材による高さ調整を最小限にでき、しかも支持部材を小型化できる。
本発明に係る水洗便器装置において、前記部品は前記開閉弁機構であって、その上部に真空破壊弁を備え、該真空破壊弁の上に前記支持部材が設けられていることが好ましい。
このように、開閉弁機構の上部に配置される真空破壊弁の上に支持部材を設けることで、支持部材による高さ調整を更に最小限にでき、しかも支持部材を更に小型化できる。
【0009】
本発明に係る水洗便器装置において、前記支持部材は箱状となって、前記支持部材の両側板の頂部は前記表側ケースの裏面に沿って滑らかに曲っていることが好ましい。
このように、支持部材を箱状とすることで、支持部材の軽量化を図ることができると共に、表側ケースから受ける荷重に耐え得る強度を備えることができる。また、支持部材の両側板の頂部は、表側ケースの裏面に対応した形状となっているので、表側ケースに外側から荷重が加わった場合においても、その荷重を支持部材の上端部が部分的に受けることなく、上端部全体で受けることができる。
本発明に係る水洗便器装置において、前記機能部内には、局部洗浄手段も併せて設けられていることが好ましい。
これにより、表側ケースに外側から荷重が加わった場合においても、局部洗浄手段を構成する部品が、表側ケースと接触し破損や損傷する恐れがなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る水洗便器装置の説明図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は本発明の一実施の形態に係る水洗便器装置に設けられた支持部材の上方からの斜視図、図4は同支持部材の下方からの斜視図、図5は変形例に係る支持部材の上方からの斜視図である。
【0011】
図1〜図4に示すように、本発明の一実施の形態に係る水洗便器装置10は、便器本体11と、便器本体11の上側後部に設けられ、便器本体11の内部に洗浄水を流す開閉弁機構12を含む複数の部品(例えば、局部洗浄手段、乾燥手段、暖房手段、及び脱臭手段等)が配置された機能部13とを有している。以下、詳しく説明する。
【0012】
図1、図2に示すように、水洗便器装置10は、合成樹脂製等の便座14及び便蓋15を備え、トイレ室の床面16にボルト17〜19によって固定される陶器製の便器本体11と、便器本体11と一体的に形成したトラップ排水管20と、トラップ排水管20に接続された樹脂製の排水ソケット21と、便器本体11の後側上部に設けられた機能部13とを備えている。
便器本体11の前側にはボウル22が設けられており、このボウル22の周壁は、ボウル22の非洗浄時でも溜水23と接する覆水面24と、ボウル22の非洗浄時には溜水23と接しない露出面25とから構成されている。なお、このボウル22の底部には、汚物落し込み凹部26が形成され、この奥壁部にトラップ排水管20の入口27が設けられている。
【0013】
このトラップ排水管20の入口27に対向した部分には、ジェットノズル28の噴出口29が配置されている。このジェットノズル28の上流側端部は、ジェット用連結管30を介して開閉弁機構12に接続されているので、開閉弁機構12を用いて、洗浄水をジェットノズル28に供給することで、ボウル22内の汚物をトラップ排水管20へ排出してボウル22を洗浄するジェット洗浄を行うことができる。
また、ボウル22の周囲に形成されたリム部31に配置されるリムノズル32は、洗浄水をボウル22の内壁面に沿って吐水するものである。このリムノズル32の上流側端部は、リム用連結管33を介して開閉弁機構12に接続されているので、開閉弁機構12を用いて、洗浄水をリムノズル32に供給することで、ボウル22の内壁面を洗浄するリム洗浄を行うことができる。
【0014】
開閉弁機構12は、例えば、特開2000−34762号公報(特願平11−130144)、特開2001−295352号公報(特願2000−111480)に記載されているように、便器本体11のボウル22へ供給する洗浄水の流れを制御可能な各種弁機構と2個の真空破壊弁34、35(大気開放弁、バキュームブレーカとも言う)を一体化したものである。各種弁機構としては、止水機能を備えた定流量弁(流量調節弁)、ジェットノズル28又はリムノズル32への洗浄水の供給の切替を行う二方向切替弁を備えている。
【0015】
この開閉弁機構12は、機能部13の他の部品と共に、便器本体11の後壁部36の上部に設けられ、前側に突出する突出部37と、トラップ排水管20の上端部とに載置可能な載置板38(ベースプレート)上に載置されて、便器本体11の後側上部に設けられた空洞部39から上方へ突出した状態で配置されている。また、この開閉弁機構12は、機能部13の幅方向中央部に配置され、しかも機能部13内のいずれの部品よりもその高さが高く突出している。更に、開閉弁機構12内に生じる負圧は、開放弁機構12の上部に配置された2個の真空破壊弁34、35にそれぞれ設けられる大気連通口(図示しない)により開放される。この開放弁機構12には、水道管40にホース41を介して接続される入水口42が備えられている。
【0016】
上記した開閉弁機構12の2個の真空破壊弁34、35の外側周辺部には、凹状となったオーバーフロー受け容器(以下、単に受け容器とも言う)43が設けられ、各大気連通口からオーバーフローした洗浄水を、大気連通口の上方をそれぞれ覆う蓋部で外部へ飛散させることなく、受け容器43内に貯留可能にしている。各大気連通口から洗浄水がオーバーフローし、受け容器43内に洗浄水が流れ込む場合としては、例えば、二方向切替弁による洗浄水の供給方向の切替時等が挙げられる。
受け容器43の側壁部には排水口44が設けられ、この排水口44に連結されたパイプ45を介して、受け容器43内に溜った水がボウル22内へ排水されるようになっている。
【0017】
図1〜図4に示すように、2個の真空破壊弁34、35の上には、受け容器43を介して、例えばプラスチック等で構成される支持部材46が取付けられている。この支持部材46は、底部47に対して上方へ立設する周壁部48を備えており、箱状となったものである。
【0018】
この支持部材46の周壁部48の両側板49、50には、その下端から下方へかけて底部47に対して略直角方向に延び、下端部51、52が鉤状となった係止部53、54がそれぞれ設けられ、また受け容器43の両側壁55、56には、各係止部53、54の下端部51、52形状に対応した凹部が形成されている。これにより、受け容器43への支持部材46の取付け時においては、各係止部53、54が受け容器43を両側から挟み込んだ状態で固定でき、支持部材46を開閉弁機構12の上に取外し可能に取付けることができる。
【0019】
底部47の下面には、断面円形となった複数(例えば、4個以上)の位置決め用突出部57がそれぞれ異なる位置に設けられ、また受け容器43には、位置決め用突出部57が嵌合可能な穴が設けられており、受け容器43に支持部材46を取付けた後は、支持部材46の位置が装着時の位置からずれることを防止している。
なお、底部47には複数(例えば4個以上)の開口部58、59が設けられ、受け容器43に支持部材46を装着した後は、支持部材46の各開口部58、59を介して、大気が大気連通口へ供給可能な構成となっている。この開口部58、59の形状は矩形状となっているが、円形又は楕円形とすることも可能である。
【0020】
この支持部材46と周壁部の高さが異なる支持部材を予め複数種類用意し、便器本体11の製品精度、即ち突出部37から後壁部36の上端面までの高さHに合わせて、複数用意した支持部材のうちの一つを選択して受け容器43に取付ける。なお、各支持部材の周壁部の高さは、便器本体の焼成条件によって生じる寸法誤差(例えば、目標値±5mm程度)を考慮して設定することが好ましく、その誤差に応じて、高さが例えば1〜5mm毎に異なる支持部材を複数用意し使用する。
また、機能部13の表側ケース60の後側下端面を便器本体11の後壁部36の上端面に配置した場合に、機能部13のどの部品より高い位置にある支持部材46の上端と、表側ケース60の裏面との間に僅少の隙間D(例えば、0.1〜2mm程度)を有して配置できるようにするので、水洗便器装置11の使用時において、使用者が表側ケース60に荷重を加えた場合においても、表側ケース60の変形を防止することが可能になる。
【0021】
また、表側ケースの裏面形状に応じて、支持部材の周壁部の両側板の頂部を、表側ケースの裏面に沿って滑らかに曲ったものを使用することも可能である。
図5に示すように、この支持部材61は、支持部材61の周壁部62の一部を構成する両側板63、64の頂部65、66が、一方(後)側から他方(前)側へかけてなだらかに曲っており、この頂部65、66の上端面67、68が表側ケースとの裏面との間に僅少の隙間D(例えば、0.1〜2mm程度)を有して配置されるようになっている。なお、支持部材61において、前記支持部材46と同一の構成要素には同一の番号を付して詳しい説明を省略する。
これにより、機能部の表側ケースの後側下端面を便器本体11の後壁部36の上端面に配置した水洗便器装置11を使用する場合において、使用者が表側ケースに荷重を加えた場合においても、表側ケースへの荷重を支持部材61の周壁部62の上端面全体で受けることができるので、表側ケースの変形を防止することが可能になる。
【0022】
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の水洗便器装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
また、前記実施の形態においては、機能部内に配置された部品の中で、最も高さが高い部品である開放弁機構に支持部材を取付けた場合について説明した。しかし、機能部内のいずれかの部品、例えば破損や損傷が起こりにくい部品、安定性が高い部品等を選択し、その上に支持部材を取付けたり、また部品に取付けない支持部材を使用したりし、この支持部材の高さを機能部内に配置されたいずれの部品よりも高くして、表側ケースの変形を防止することも可能である。
【0023】
【発明の効果】
請求項1〜9記載の水洗便器装置においては、機能部内に、機能部内に配置されたいずれの部品よりもその高さが高い支持部材を設けるので、表側ケースに外側から荷重が加えられても、表側ケースが支持部材に当接し、表側ケースの更なる変形を抑制でき、外観性を良好な状態に維持できる。また、表側ケースと複数の部品との接触を防止できるので、複数の部品の破損や損傷を防止し、水洗便器装置を長期使用でき経済的である。
【0024】
特に、請求項2記載の水洗便器装置においては、支持部材が表側ケースの裏面との間に僅少の隙間を有しているので、表側ケースの取付けを支持部材に妨げられることなく容易に行うことができ、水洗便器装置の製造時における作業性が良好である。また、表側ケースに外側から荷重が加えられても、表側ケースの変形の程度を最小限にできるので、表側ケースの破損や損傷を防止できる。
請求項3記載の水洗便器装置においては、予め高さの異なる支持部材を用意し、そのうちの一つを選択することで、隙間の間隔を目的とする間隔に容易に設定できるので、水洗便器装置の製造時における作業性が良好になる。
【0025】
請求項4記載の水洗便器装置においては、支持部材を機能部の部品の上に取付けるので、支持部材の設置スペースを新たに確保する必要性がなく、しかも、支持部材のみで高さ調整する場合と比較して、支持部材による高さ調整を最小限にできる。これにより、支持部材を小型化できるので、機能部内のスペースを有効活用したり、また機能部の小型化を図ることも可能である。
請求項5記載の水洗便器装置においては、支持部材が部品の上に取外し可能に取付けられているので、例えば、水洗便器装置の使用時において、支持部材が破損又は損傷してもその交換を容易に行うことができ、また水洗便器装置の製造時においては、支持部材の取付け作業を容易に行うことができ、支持部材の交換時及び取付け時における作業性が良好になる。
【0026】
請求項6記載の水洗便器装置においては、開閉弁機構に支持部材を取付けることで、支持部材による高さ調整を最小限にでき、しかも支持部材を小型化できるので、機能部内のスペースを有効活用でき、また機能部の小型化を図ることも可能である。
請求項7記載の水洗便器装置においては、開閉弁機構の上部に配置される真空破壊弁の上に支持部材を設けることで、支持部材による高さ調整を更に最小限にでき、しかも支持部材を更に小型化できるので、機能部内のスペースを有効活用でき、また機能部の小型化を図ることも可能である。
【0027】
請求項8記載の水洗便器装置においては、支持部材を箱状とすることで、支持部材の軽量化を図ることができると共に、表側ケースから受ける荷重に耐え得る強度を備えることができる。また、支持部材の両側板の頂部は、表側ケースの裏面に対応した形状となっているので、表側ケースに外側から荷重が加わった場合においても、その荷重を支持部材の上端部全体で受けることができる。これにより、表側ケースと複数の部品との接触を防止できるので、複数の部品の破損や損傷を防止し、水洗便器装置を長期使用でき経済的である。
請求項9記載の水洗便器装置においては、表側ケースに外側から荷重が加わった場合においても、局部洗浄手段を構成する部品が、表側ケースと接触し破損や損傷する恐れがなくなるので、水洗便器装置を長期使用でき経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る水洗便器装置の説明図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る水洗便器装置に設けられた支持部材の上方からの斜視図である。
【図4】同支持部材の下方からの斜視図である。
【図5】変形例に係る支持部材の上方からの斜視図である。
【図6】従来例に係る水洗便器装置の説明図である。
【符号の説明】
10:水洗便器装置、11:便器本体、12:開閉弁機構、13:機能部、14:便座、15:便蓋、16:床面、17〜19:ボルト、20:トラップ排水管、21:排水ソケット、22:ボウル、23:溜水、24:覆水面、25:露出面、26:汚物落し込み凹部、27:入口、28:ジェットノズル、29:噴出口、30:ジェット用連結管、31:リム部、32:リムノズル、33:リム用連結管、34、35:真空破壊弁、36:後壁部、37:突出部、38:載置板、39:空洞部、40:水道管、41:ホース、42:入水口、43:オーバーフロー受け容器、44:排水口、45:パイプ、46:支持部材、47:底部、48:周壁部、49、50:側板、51、52:下端部、53、54:係止部、55、56:側壁、57:位置決め用突出部、58、59:開口部、60:表側ケース、61:支持部材、62:周壁部、63、64:側板、65、66:頂部、67、68:上端面

Claims (9)

  1. 便器本体と、該便器本体の後部に設けられて該便器本体の内部に洗浄水を流す開閉弁機構を含む複数の部品が配置された機能部とを有する水洗便器装置において、
    前記機能部内に、該機能部内に配置された前記いずれの部品よりその高さが高く、該機能部の表側ケースの変形を防止する支持部材を設けたことを特徴とする水洗便器装置。
  2. 請求項1記載の水洗便器装置において、前記支持部材は前記表側ケースの裏面との間に僅少の隙間を有して配置されていることを特徴とする水洗便器装置。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の水洗便器装置において、前記支持部材には予め高さの異なる支持部材が用意されて、前記便器本体の製品精度に合わせて、そのうちの一つが選択されていることを特徴とする水洗便器装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水洗便器装置において、前記支持部材は、前記いずれかの部品の上に取付けられていることを特徴とする水洗便器装置。
  5. 請求項4記載の水洗便器装置において、前記支持部材は前記部品の上に取外し可能に取付けられていることを特徴とする水洗便器装置。
  6. 請求項4及び5のいずれか1項に記載の水洗便器装置において、前記支持部材が取付けられている部品は、前記開閉弁機構であることを特徴とする水洗便器装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか1項に記載の水洗便器装置において、前記部品は前記開閉弁機構であって、その上部に真空破壊弁を備え、該真空破壊弁の上に前記支持部材が設けられていることを特徴とする水洗便器装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の水洗便器装置において、前記支持部材は箱状となって、前記支持部材の両側板の頂部は前記表側ケースの裏面に沿って滑らかに曲っていることを特徴とする水洗便器装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の水洗便器装置において、前記機能部内には、局部洗浄手段も併せて設けられていることを特徴とする水洗便器装置。
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