JP2004223990A - 画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンピュータ1を操作するユーザが、リードライタ3aのICカード6の読取で識別登録され、該ユーザが画像形成指令を登録し、検出時画像形成モードを選択すると、リードライタ3bが画像形成装置2Aの近傍のユーザ7の登録ユーザとの同一性を確認した時点で画像形成が開始され、機密情報の外部流出の完全防止が可能になり、検出時画像形成モードを選択した登録ユーザ7が、所定時間経過時に画像形成装置2Aの近傍に検出されないと、第1の画像形成中止モードの選択時は画像形成が直ちに中止され、第2の画像形成中止モードの選択時は、登録ユーザ7の事前確認を得て画像形成が中止され、何れの場合も機密情報がシステムから消去され、機密情報の流出防止状態で効率的な画像形成の実行が可能になる。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータやスキャナなどの端末装置が、ネットワークを介して複写機などの画像形成装置に接続された画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の端末装置がネットワークを介して複数の画像形成装置に接続され、複数のユーザの画像形成装置へのアクセスに対して、複数の画像形成装置を適確に駆動させて、発生する画像形成指令を効率的に処理する画像形成システムが広く利用されている。
この種の画像形成システムでは、画像形成が行なわれ排紙トレイに排出載置される転写紙を、端末装置で画像形成指令を行なったユーザが、画像形成装置の配設位置に移動して排紙トレイから受け取ることになるために、受け取りまでに時間がかかると、画像形成された転写紙が他のユーザの目に触れることになり、機密情報が画像形成される場合には、機密情報流出のおそれが生じる。
【0003】
最近のこの種の画像形成装置では、排紙トレイに転写紙を裏面を上にして載置する方式のものが多く、一応そのままでは、載置された転写紙に画像形成された情報の他への流出はないが、他のユーザが、自己の画像形成に係る転写紙を、探して取り出すために、転写紙を表向きにする過程で、機密情報が他のユーザの目に触れることになり、場合によっては他のユーザにより、機密情報が画像形成された転写紙が誤って持ち去られるおそれもある。
また、端末装置で画像形成指令を行なったユーザが、画像形成が行なわれた転写紙を受け取るまでに時間がかかり、転写紙が長時間放置される場合には、機密情報が画像形成された転写紙が、他のユーザの目に触れたり持ち去られるおそれが多くなる。
【0004】
これらの問題を解決するために、後記する特許文献1には、画像形成装置に通常の排紙蓄積部の他に、画像形成装置にユーザが自己のIDコードの入力により、画像形成された転写紙の取出しが可能な機密排紙蓄積部を設けた画像形成装置が開示されている。
また、後記する特許文献2には、ユーザを識別し、画像形成の終了やユーザが画像形成された転写紙を取り忘れた場合に、PHSによって対応するユーザを呼び出す画像処理装置が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−131620号公報
【特許文献2】
特開平11−338317号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示されている画像形成装置によると、機密情報の画像形成を行なうユーザは、機密排紙蓄積部を利用する指令を入力し、機密情報が画像形成された転写紙を受け取るまで、機密排紙蓄積部に蓄積しておくことにより、機密情報の他のユーザへの流出を防止することが可能になる。
しかし、特許文献1に開示の画像形成装置では、最初に機密排紙蓄積部の利用を登録したユーザが、機密排紙蓄積部から画像形成された転写紙を受け取るまで、続いて機密排紙蓄積部の利用を登録したユーザは、機密排紙蓄積部から自己の画像形成に係る転写紙を取り出すことができず不便である。この場合、画像形成装置に複数の機密蓄積部を設けることも考えられるが、装置が大型化され製造コストの面でも問題が生じる。
また、特許文献2の開示では、画像形成を行なったユーザに、画像形成の終了や画像形成された転写紙の置き忘れの通報をすることはできるが、転写紙に画像形成された機密情報の流出を完全に防止することはできない。
【0007】
本発明は、前述したようなこの種の画像形成システムの動作の現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、構成の複雑大型化とユーザの操作負担を避け、機密情報の適確且つ効率的な画像形成を、機密情報の流出を完全に防止した状態で実行可能な画像形成システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ユーザにより画像形成指令の登録が行なわれる端末装置と、該端末装置にネットワークを介して接続され、前記画像形成指令に対応する画像形成を行なう画像形成装置とからなる画像形成システムにおいて、前記端末装置に設けられ、画像形成指令の登録を行なう登録ユーザを識別するユーザ識別手段と、前記画像形成装置に設けられ、前記登録ユーザが、前記画像形成装置の近傍に待機していることを検出するユーザ検出手段と、前記画像形成装置に設けられ、前記ユーザ識別手段が識別する登録ユーザの指令に係る画像形成を行なう画像形成手段と、前記端末装置に設けられ、前記画像形成手段が、前記画像形成指令に係る画像形成を前記画像形成指令の登録時に通常画像形成モードで行なうか、或いは、前記ユーザ検出手段による前記登録ユーザの検出時に検出時画像形成モードで行なうかの選択をする画像形成モード選択手段とを有することを特徴とするものである。
【0009】
請求項1記載の発明に係る画像形成システムは、ユーザにより画像形成指令の登録が行なわれ、登録ユーザを識別するユーザ識別手段を具備する端末装置と、端末装置にネットワークを介して接続され、登録ユーザを検出するユーザ検出手段を具備し、画像形成指令に対応する画像形成を行なう画像形成装置とを備えているが、ユーザが端末装置の画像形成モード選択手段により、検出時画像形成モードの選択を行なうと、該ユーザが画像形成装置の配設位置の近傍に移動し、ユーザ検出手段によって検出された時点で、画像形成手段によって、登録ユーザの指令に係る画像形成が行なわれるので、機密画像が画像形成された転写紙が、他人に読み取られれ、或いは、誤って持ち去られることによる機密情報の流出を完全に防止することが可能になる。
【0010】
同様に前記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に、通常画像形成モードを選択し、画像形成が未だ行なわれていない画像形成指令を登録した登録ユーザと、検出時画像形成モードを選択し、画像形成が未だ行なわれていない画像形成指令を登録した登録ユーザとを含む複数の登録ユーザが、画像形成装置の近傍に待機している場合には、検出時画像形成モードを選択した登録ユーザを、画像形成指令の登録順に優先して、対応する画像形成を行なう順位設定画像形成制御手段が、さらに設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項2記載の発明によると、請求項1記載の発明での作用に加えて、画像形成装置の近傍に、通常画像形成モードを選択し、画像形成が未だ行なわれていない画像形成指令を登録した登録ユーザと、検出時画像形成モードを選択し、画像形成が未だ行なわれていない画像形成指令を登録した登録ユーザとを含む複数の登録ユーザが待機している場合には、順位設定画像形成制御手段によって、検出時画像形成モードを選択した登録ユーザを、画像形成指令の登録順に優先して、対応する画像形成が行なわれ、機密画像情報の画像形成が、登録順に優先されて、機密画像情報の流出のない状態で、混乱を起こすことなく順序よく効率的に行なわれる。
【0012】
同様に前記目的を達成するために、請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明に、検出時画像形成モードを選択をした登録ユーザが、予め設定した所定時間を経過しても画像形成装置の近傍に検出されないと、対応する画像形成を中止し該画像形成に係る画像情報を消去する第1の画像形成中止制御手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3記載の発明によると、請求項1記載の発明での作用に加えて、検出時画像形成モードを選択をした登録ユーザが、予め設定した所定時間を経過しても画像形成装置の近傍に検出されないと、第1の画像形成中止制御手段によって、対応する画像形成が中止され、該画像形成に係る画像情報が消去され、登録ユーザが受け取りに来ない不要になった画像情報をシステムから消去することにより、機密画像情報の流出防止がさらに強化される。
【0014】
同様に前記目的を達成するために、請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明に、検出時画像形成モードを選択をした登録ユーザが、予め設定した所定時間を経過しても画像形成装置の近傍に検出されないと、前記登録ユーザに対応する画像形成の中止を事前確認して、前記画像形成を中止し該画像形成に係る画像情報を消去する第2の画像形成中止制御手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項4記載の発明によると、請求項1記載の発明での作用に加えて、検出時画像形成モードを選択をした登録ユーザが、予め設定した所定時間を経過しても画像形成装置の近傍に検出されないと、第2の画像形成中止制御手段によって、登録ユーザに登録した画像形成の中止を事前確認した後に画像形成が中止され、対応する画像形成に係る画像情報が消去されるので、登録ユーザに受け取り忘れのないことを確認させた状態で、不要になった画像情報をシステムから消去することにより、機密画像情報の流出防止がさらにきめ細やかに強化される。
【0016】
同様に前記目的を達成するために、請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4記載の発明において、ユーザ識別手段が、画像形成指令の登録をする登録ユーザが携帯する非接触型ICカードの記録情報を検出して取込むリードライタであることを特徴とするものである。
【0017】
請求項5記載の発明によると、画像形成指令の登録をする登録ユーザが携帯する非接触型ICカードの記録情報を検出して取込むリードライタがユーザ識別手段と利用されることにより、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明での作用が実行される。
【0018】
同様に前記目的を達成するために、請求項6記載の発明は、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明において、ユーザ検出手段が、画像形成装置の近傍の登録ユーザが携帯する非接触型ICカードの記録情報を検出して取込むリードライタであることを特徴とするものである。
【0019】
請求項6記載の発明によると、画像形成装置の近傍の登録ユーザが携帯する非接触型ICカードの記録情報を検出して取込むリードライタがユーザ検出手段として利用されることにより、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明での作用が実行される。
【0020】
同様に前記目的を達成するために、請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、登録ユーザが待機する画像形成装置の近傍とは、登録ユーザが携帯する非接触型ICカードとリードライタ間の距離が2m以内の領域であることを特徴とするものである。
【0021】
請求項7記載の発明によると、登録ユーザが携帯する非接触型ICカードとリードライタ間の距離が2m以内の領域を、登録ユーザが待機する画像形成装置の近傍として、請求項6記載の発明での作用が実行される。
【0022】
同様に前記目的を達成するために、請求項8記載の発明は、請求項1ないし請求項7記載の発明において、画像形成装置の画像形成速度が、モノクロ画像で30ppm以上であることを特徴とするものである。
【0023】
請求項8記載の発明によると、画像形成装置の画像形成速度を、モノクロ画像で30ppm以上として、請求項1ないし請求項7の何れかに記載の発明での作用が実行される。
【0024】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図4を参照して説明する。
図1は本実施の形態の全体構成を示す説明図、図2は本実施の形態の登録ユーザ識別手段の説明図、図3は本実施の形態の画像形成装置の構成を示す説明図、図4は図3の画像形成ユニットの構成を示す説明図である。
【0025】
本実施の形態では、ユーザが画像形成指令の登録を行なう端末装置をコンピュータ1とし、説明を簡単にするために、図1に示すように、一台のコンピュータ1が通信回線Cを介して、一台の画像形成装置2Aに接続されている場合について説明する。
この場合、コンピュータ1に画像形成指令を登録するユーザ(以下登録ユーザ7という)は、自己を識別する非接触型のICカード6を携帯しており、コンピュータ1には、登録ユーザ7が携帯するICカード6の記録情報を検出して取込むリードライタ3aが取り付けられている。
一方、画像形成装置2Aには、コンピュータ1に画像形成指令の登録をした登録ユーザ7が、図2に示すように、画像形成装置2Aの近傍に位置することを検出するリードライタ3bが取り付けられ、登録ユーザ7の携帯するICカード6とリードライタ3b間の距離が2m以内であると、リードライタ3bはICカード6の記録情報を検出し取り込む機能を備えている。
【0026】
また、コンピュータ1には、登録ユーザ7が指令登録した画像形成を指令登録時に、通常画像形成モードで直ちに行なうか、指令登録を行なった登録ユーザ7が、リードライタ3bによって、画像形成装置2Aの近傍に検出確認された時点で、検出時画像形成モードで行なうかを選択する画像形成モード選択手段が設けられている。さらに、コンピュータ1には、予め設定した所定時間内に、登録ユーザ7が、画像形成装置2Aの近傍に検出されない場合に、登録ユーザ7が行なった画像形成指令と対応する画像情報との消去を直ちに行なう第1の画像形成中止モードと、登録ユーザ7の了解を得た後に行なう第2の画像形成中止モードとの何れかを選択する中止モード選択手段とが設けられている。
【0027】
一方、画像形成装置2Aには、通常画像形成モードを選択し、画像形成が未だ行なわれていない画像形成指令の登録ユーザ7と、検出時画像形成モードの選択をし、画像形成が未だ行なわれていない画像形成指令の登録ユーザ7を含む複数の登録ユーザ7が、画像形成装置2Aの近傍に検出された場合に、検出時画像形成モードの選択をした登録ユーザを、画像形成指令の登録順に優先して、対応する画像形成を行なう順位設定画像形成制御手段が設けられている。
同様に、画像形成装置2Aには、予め設定した所定時間を経過しても、リードライタ3bによって登録ユーザ7が検出されない場合には、コンピュータ1で選択された画像形成中止モードに従って、画像形成の中止と画像情報のシステムからの消去を行なう中止モード実行制御手段が設けられている。
【0028】
本実施の形態の画像形成装置2Aには、図3に示すように、コンピュータ1に登録される画像形成指令に係る画像情報信号と、コンピュータ1から入力される各種の指令信号とが、通信回線Cを介して入力され、画像形成を行なう装置本体部MAが、装置本体部MAに転写紙の供給を行なう給紙部PAの上面に固定配設され、装置本体部MAの上面には、画像形成装置2Aの単独使用時に、原稿画像の読取りを行なうカラースキャナCAが固定配設され、装置本体部MAの一側面には、画像形成が行なわれた転写紙が排出載置される排紙トレイ29Aが取り付けられ、他の側面には画像形成装置2Aに手動で転写紙をセットする手差給紙トレイ34が取り付けられている。
【0029】
また、装置本体部MAの上部には、コンピュータ1から通信回線Cを介して送信される画像情報信号と指令信号とに基づいて、画像情報信号に対応する光学信号Flを出力する光学ユニット8Aが配設され、光学ユニット8Aの下方には、光学ユニット8Aからの光学信号Flに基づいて、画像形成を行なう画像形成ユニット5Aが配設され、画像形成ユニット5Aと排紙トレイ29A間には、定着ローラ28aと加圧ローラ28bを備え、画像形成ユニット5Aで画像形成が行なわれた転写紙の定着処理を行なう定着ユニット28Aが配設されている。また、定着ユニット28Aの近傍には、画像形成された転写紙24を表裏を反転させて排紙トレイ29Aに排出する反転器38が設けられている。
さらに、給紙部PAには、サイズの異なる転写紙がそれぞれ収容される複数の給紙カセット44が設けられ、選択された給紙カセット44の転写紙が、給紙路46を介して装置本体部MAに供給されるように構成されている。
【0030】
一方、画像形成ユニット5Aには、図4に示すように、光学ユニット8Aからの光学信号Flの照射により、画像情報信号に対応する静電潜像が形成される感光体9Aが設けられ、この感光体9Aの周面に近接対向して、現像スリーブ14a、現像パドル14b及びトナー濃度センサ14cを備え、BKトナーでの現像を行なうBK現像ユニット14、同様の構成でYトナーでの現像を行なうY現像ユニット17、Mトナーでの現像を行なうM現像ユニット16、Cトナーでの現像を行なうC現像ユニット15、さらに、感光体9Aのクリーニングを行なう感光体クリーニングユニット10A、除電を行なう除電ランプ11A、帯電を行なう帯電器12A及び電位センサ13が、反時計回り方向にこの順に配列されている。
【0031】
また、C現像ユニット15と感光体クリーニングユニット10A間には、感光体9Aに形成される画像情報の顕像が転写される中間転写ベルト19Aが配設され、中間転写ベルト19Aに対接転動するアースローラ20bと駆動ローラ21間には、中間ベルト19Aをクリーニングするクリーニングユニット22Aが配設され、駆動ローラ21に対向する位置には、中間転写ベルト19Aの顕像即ちトナー像を転写紙24に転写する紙転写ユニット23Aが配設されている。
さらに、紙転写紙ユニット23Aと定着器ユニット28A間には、画像情報が画像形成された転写紙24を、定着器ユニット28Aに搬送する紙搬送ベルト27Aが配設されている。
【0032】
このような構成の本実施の形態におけるカラー画像の画像形成動作を以下に説明する。
登録ユーザ7が、コンピュータ1を操作することにより、画像形成モード選択手段によって、画像形成を通常画像形成モードで行なうか、検出時画像形成モードで行なうかの選択を行い、次いで、中止モード選択手段によって、第1の画像形成中止モードと第2の画像形成中止モードの何れかを選択し、さらに、コンピュータ1を操作することにより、画像形成指令の登録を行なうと、登録に係る画像情報、登録日時情報及び各モード選択指令がコンピュータ1に取り込まれ、図示せぬハードディスク、半導体メモリなどのメモリに格納されると共に、リードライタ3aが検出する登録ユーザ7のICカード6の記録情報が、コンピュータ1に取込まれ同様にメモリに格納される。
【0033】
本実施の形態において、登録ユーザ7によって、通常画像形成モードが選択されると、画像形成指令の登録時に、登録に係る画像情報が、通信回線Cを介して、画像形成装置2Aに送信されて、直ちに画像形成が行なわれ、対応する画像形成が行なわれた転写紙24が排紙トレイ29Aに、反転器38によって裏面を上にして排出載置される。
また、登録ユーザ7によって、検出時画像形成モードが選択されると、登録ユーザ7が、コンピュータ1の配設位置から離れて、画像形成装置2Aの配設位置に移動し、リードライタ3bから2m以内の距離に位置し、リードライタ3bの検出した登録ユーザ7のICカード6の記録情報が、コンピュータ1から取り込んだICカード6の記録情報と一致することが確認されると、画像形成装置2Aによって、対応する画像形成が行なわれ、該画像形成が行なわれた転写紙24が排紙トレイ29Aに、反転器38によつて裏面を上にして排出載置される。
【0034】
また、本実施の形態においては、通常画像形成モードを選択し、画像形成が未実行の画像形成指令の登録ユーザ7と、検出時画像形成モードの選択をし、画像形成が未実行の画像形成指令の登録ユーザ7を含む複数の登録ユーザ7が、画像形成装置2Aの近傍に検出された場合には、画像形成装置2Aでは、順位設定画像形成制御手段によって、検出時画像形成モードの選択をした登録ユーザを、画像形成指令の登録順に優先して、対応する画像形成が実行される。
さらに、画像形成装置2Aには、予め設定した所定時間を経過しても、リードライタ3bによって登録ユーザ7が検出されない場合には、画像形成装置2Aの中止モード実行制御手段によって、コンピュータ1で選択された画像形成中止モードに従って、画像形成の中止と画像情報のシステムからの消去が行なわれる。即ち、第1の画像形成中止モードが選択されていると、登録ユーザ7が行なった画像形成の中止と対応する画像情報のシステムからの消去が直ちに行なわれ、第2の画像形成中止モードが選択されていると、登録ユーザ7のコンピュータ1に、所定時間後の画像形成の中止処理と関連画像情報の消去の実行の事前通告を行なって、画像形成の中止処理と画像情報のシステムからの消去が行なわれる。
【0035】
本実施の形態において、画像形成動作が実行される場合には、画像形成動作が開始されると、登録画像開始指令に係る画像情報が、コンピュータ1から取り込まれ、通信回線Cを介して画像形成装置2Aに入力され、光学ユニット8aからのレーザ光が、画像情報に対応する光学信号Flとして現像ユニット5Aに照射される。
現像ユニット5Aの感光体9Aは、予め帯電器12Aにより表面が均一に帯電されており、この感光体9Aに光学信号Flとしてレーザ光が、画像部以外の領域に露光照射され、照射部の帯電電荷が除去され、感光体9Aには画像情報に対応する静電潜像が形成される。
次いで行なわれるカラー画像の画像形成動作の色選択の順序は任意に設定できるが、以下では、Bk、C、M、Yの順序で画像形成を行なう場合を説明する。
【0036】
ここで、画像形成動作が開始されると、先ず、Bk画像データに対応するBk潜像が感光体9Aに露光形成され、このBk潜像先端部が、Bk現像ユニット14の現像位置に到達する前に、現像スリーブ14aの回転が開始され、感光体9AのBk潜像がBk現像ユニット14の現像位置に達した時点で、Bk潜像のBkトナーでの現像が開始され、Bk潜像後端部がBk現像ユニット14の現像位置を通過すると、Bkトナーでの現像が終了して、感光体9AにBkトナー像が形成される。そして、次に感光体9Aに形成される画像データに対応するC潜像先端部が、Bk現像ユニット14に到達する前に、Bk現像ユニット14が現像不作動状態に設定される。
【0037】
次いで、所定のタイミングで、感光体9Aに露光形成される画像データに対応するC潜像先端部が、C現像ユニット15の現像位置に到達する前に、現像スリーブ15aの回転が開始され、感光体9AのC潜像がC現像ユニット15の現像位置に達した時点で、C潜像のCトナーでの現像が開始され、C潜像後端部がC現像ユニット15の現像位置を通過すると、Cトナーでの現像が終了して、感光体9AにCトナー像が形成される。そして、次に感光体9Aに形成されるM画像データに対応するM潜像先端部が、C現像ユニット15に到達する前に、C現像ユニット15が現像不作動状態に設定される。
以下同様にして、感光体9Aに露光形成されるM潜像、Y潜像が、それぞれMトナー、Yトナーで現像され、感光体9AにMトナー像、Yトナー像が形成される。
【0038】
このようにして、感光体9Aに形成されるBkトナー像、Cトナー像、Mトナー像及びYトナー像が、中間転写ベルト19A上に重畳転写されて、フルカラーのベルト転写画像が得られる。
このベルト転写画像の重畳転写動作時の中間転写ベルト19Aの駆動方式には、(1)一定速往動方式、(2)スキップ往動方式、(3)往復動方式があり、画像形成に際しては、何れかの方式、或いは形成画像サイズに応じて、複数の方式を組み合わせて効率的な画像形成が行なわれる。
一定速往動方式では、感光体9Aに形成されたBkトナー像が、感光体9Aと等速度で駆動される中間転写ベルト19Aに、転写バイアスローラ20aに所定のバイアス電圧が印加されることによりベルト転写された後も、感光体9Aと中間転写ベルト19Aの一定速度での往動が継続される。
そして、中間転写ベルト19AのBk転写画像の先端位置が、再度感光体9Aとの接触位置に到達する時点に、感光体9Aに形成されたCトナー像の先端が、その接触位置に到達するように、感光体9AでのCトナー像の形成とCトナー像の移送が同期制御され、中間転写ベルト19AのBk転写画像にCトナー像が重畳転写される。
以下同様にして、Mトナー像の重畳、さらにYトナー像の重畳が行なわれ、中間転写ベルト19Aに、フルカラーの転写画像が形成される。
【0039】
スキップ往動方式では、感光体9Aに形成されたBkトナー像が、感光体9Aと等速度で駆動される中間転写ベルト19Aに、転写バイアスローラ20aに所定のバイアス電圧が印加されることによりベルト転写されると、感光体9A面から中間転写ベルト19Aが離間され、中間転写ベルト19Aを往動方向に所定量高速スキップさせ、その後当初の往動速度で移動させる。
この状態で中間転写ベルト19AのBk転写画像の先端位置が、再度感光体9Aとの接触位置に到達する時点に、感光体9Aに形成されたCトナー像の先端が、その接触位置に到達するように、感光体9AでのCトナー像の形成とCトナー像の移送が同期制御され、中間転写ベルト19AのBk転写画像にCトナー像が重畳転写される。
以下同様にして、Mトナー像の重畳、さらにYトナー像の重畳が行なわれ、中間転写ベルト19Aに、フルカラーの転写画像が形成される。
【0040】
往復動方式では、感光体9Aに形成されたBkトナー像が、感光体9Aと等速度で駆動される中間転写ベルト19Aに、転写バイアスローラ20aに所定のバイアス電圧が印加されることによりベルト転写されると、感光体9A面から中間転写ベルト19Aが離間され、中間転写ベルト19Aを逆方向に高速度でリターンさせる。
このリターン動作が行なわれる中間転写ベルト19Aは、Bk転写画像の先端位置が、ベルト転写転写対応位置を逆方向に通過して、予め設定した距離移動した位置で待機状態とされ、感光体9AのCトナー像の先端部が、ベルト転写位置より手前の所定位置に到達した時点で、中間転写ベルト19Aを再度往動方向にスタートさせ、中間転写ベルト19Aを感光体9Aに再度接触させる。
そして、感光体9Aに形成されたCトナー像の先端が、中間転写ベルト19AのBk転写画像の先端に一致するように、感光体9AでのCトナー像の形成とCトナー像の移送が同期制御され、中間転写ベルト19AのBk転写画像にCトナー像が重畳転写される。
以下同様にして、Mトナー像の重畳、さらにYトナー像の重畳が行なわれ、中間転写ベルト19Aに、フルカラーの転写画像が形成される。
【0041】
以上に説明した何れの中間転写ベルト19Aの駆動方式による場合でも、フルカラーの転写画像が形成された中間転写ベルト19Aは、往動方向に所定速度で移動し、紙転写ユニット23位置において、中間転写ベルト19Aのフルカラーの転写画像の先端位置が、画像転写先端位置に一致するように、同期が取られて送り込まれ、接離機構23cで紙転写バイアスローラ23aと駆動ローラ21に挟持される転写紙24に対して、バイアスローラ23aにバイアス電圧が印加されることにより、中間転写ベルト19Aのフルカラー転写画像は転写紙24に転写される。
このようにして、フルカラー画像が転写された転写紙24は、紙搬送ベルト27によって、定着ユニット28Aに送り込まれ、所定温度に制御された定着ローラ28aと加圧ローラ28bで、フルカラー画像のトナーが溶融定着され、画像形成が終了し、フルカラー画像が画像形成された転写紙24は反転器38によって裏面を上にして排出載置される。
以上に説明した本実施の形態における画像形成に際しては、モノクロ画像で30ppm以上の速度で画像形成が行なわれる。
【0042】
なお、ベルト転写後の感光体9Aは、感光体クリーニングユニット10Aにおいて、クリーニング前除電器10aで除電され、ブラシローラ10bとゴムブレード10cで表面がクリーニングされた後に、除電ランプ11Aで均一に除電される。また、転写紙24にフルカラー画像を転写した後の中間転写ベルト19は、クリーニングユニット22において、接離機構22cで接触駆動されるブラシローラ22aとゴムブレード22bにより表面のクリーニングが行なわれる。
【0043】
以上に説明したように、本実施の形態によると、登録ユーザ7のコンピュータ1の操作により、画像形成を通常画像形成モードと検出時画像形成モードの何れで行なうかが選択され、検出時画像形成モードが選択された場合には、画像形成の中止を第1の画像形成中止モードと第2の画像形成中止モードの何れで行なうかが選択され、登録ユーザ7により画像形成指令の登録が行なわれると、登録に係る画像情報と各モード選択指令がコンピュータ1に取り込まれメモリに格納されると共に、リードライタ3aが検出する登録ユーザ7のICカード6の記録情報がコンピュータ1に取込まれメモリに格納される。
そして、通常画像形成モードが選択されると、登録画像情報が画像形成装置2Aに転送され、登録画像情報に対応する画像形成が直ちに行なわれ、画像形成が行なわれた転写紙24が排紙トレイ29Aに排出載置されるので、画像形成された転写紙24は、対応する登録ユーザ7が、画像形成装置2Aの配設位置に移動した時点で回収取得される。
【0044】
一方、検出時画像形成モードが選択された場合には、画像形成の登録を行なった登録ユーザ7が、画像形成装置2Aの近傍に移動し、リードライタ3bと登録ユーザ7の携帯するICカード6間の距離が2m以内になると、リードライタ3bが検出取り込んだICカードの記録情報と、コンピュータ1に取り込まれているICカード6の記録情報の一致が確認された画像情報が、画像形成装置2Aに転送され、登録ユーザ7が画像形成装置2Aの近傍に移動した時点で画像形成が開始され、画像形成された転写紙が排紙トレイ29Aに排出載置される。
このために、排紙トレイ29Aに排出載置され、機密画像の画像形成が行なわれた転写紙24が、画像形成指令の登録をした登録ユーザ7以外の他人に見られたり、機密画像の画像形成が行なわれた転写紙が他人に持ち去られることが完全に防止可能になる。
【0045】
また、本実施の形態では、検出時画像形成を選択した登録ユーザ7が、コンピュータ1での画像形成指令の登録後、予め設定される所定時間が経過しても、画像形成装置2Aの近傍に現れない場合には、第1の画像形成中止モードが選択されていると、登録画像形成が直ちに中止され対応する画像情報がシステムから消去され、第2の画像形成中止モードが選択されていると、登録ユーザに画像形成の中止を確認した後に、対応する画像情報の画像形成が中止され対応する画像情報がシステムから消去されるので、機密情報の流出を完全に防止した状態で、システムを効率的に稼働させることが可能になる。
【0046】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態を、図5及び図6を参照して説明する。
図5は本実施の形態の画像形成装置の構成を示す説明図、図6は図5の画像形成ユニットの構成を示す説明図である。
【0047】
本実施の形態の画像形成装置2Bには、図5に示すように、コンピュータ1に登録される画像形成指令に係る画像情報信号と、コンピュータ1から入力される各種の指令信号とが、通信回線Cを介して入力され、画像形成を行なう装置本体部MBが、装置本体部MBに転写紙の供給を行なう給紙部PBの上面に固定配設され、装置本体部MBの上面には、画像形成装置2Bの単独使用時に、原稿画像の読取りを行なうカラースキャナCBが固定配設され、カラースキャナCBの上面には、画像形成装置2Bの単独使用時に、カラースキャナCBに原稿の自動供給を行なうADF(Auto Document Feeder)Dが固定配設され、装置本体部MBの一側面には、画像形成が行なわれた転写紙が排出載置される排紙トレイ29Bが取り付けられ、他側面には画像形成装置2Bに転写紙24を手動でセットする手差給紙トレイ34が取り付けられている。
【0048】
また、装置本体部MAの上部には、コンピュータ1から通信回線Cを介して送信される画像情報信号と指令信号とに基づいて、画像情報信号に対応する光学信号Flを出力する光学ユニット8Bが配設され、光学ユニット8Bの下方には、画像形成に係るトナー像の転写が行なわれる中間転写ベルト19Bが、支持ローラ30a〜30cに掛け回されて、時計回り方向に回転自在に配設され、支持ローラ30bに対向する位置に、中間転写ベルト19Bのクリーニングを行なうベルトクリーニングユニット22Bが配設されている。
そして、光学ユニット8Bと中間転写ベルト19B間において、光学ユニット8Bからの光学信号に基づいて、画像形成を行なう画像形成ユニット5Bが配設されている。
【0049】
この画像形成ユニット5Bは、それぞれB、Y、M、Cの各色の現像を行なう現像ユニット18B、18Y、18M、18Cが、水平方向に並設されたタンデム方式に構成され、図6に示すように、現像ユニット18Bは、中間転写ベルト19Bに対接して配設される感光体9Bの周面に近接対向して、感光体9Bに露光される静電潜像をBトナーで現像する現像ユニット61B、電位センサ13、感光体9Bを均一に帯電する帯電器12B、除電ランプ11B、感光体9Bのクリーニングを行なう感光体クリーニングユニット10Bが、この順に時計回り方向に配設されている。また、現像ユニット61Bには、現像スリーブ14aと現像パドル14bが含まれ、感光体クリーニングユニット10Bには、クリーニング前除電器10a、ブラシローラ10b及びゴムブレード10cが含まれている。
その他の現像ユニット18Y、18M、18Cも現像ユニット18Bと同一の構成なので、重複する説明は行なわない。
【0050】
一方、中間転写ベルト19Bの支持ローラ30c位置において、一端側が中間転写ベルト19Bに対接し、排紙トレイ29B方向に延設して、中間転写ベルト19Bのトナー像を、転写紙24に転写し搬送する二次転写ユニット40がローラ35間に掛けわたされている。この二次転写ユニット40の延設端部と排紙トレイ29B間には、定着ローラ28aと加圧ローラ28bを備えた定着ユニット28Bが配設され、定着ユニット28Bの近傍に、画像形成された転写紙24を表裏反転して排紙トレイ29Bに排出する反転器38が設けられている。
また、給紙部PAには、サイズの異なる転写紙がそれぞれ収容される複数の給紙カセット44が設けられ、選択された給紙カセット44の転写紙が、給紙路46を介して装置本体部MAに供給されるように構成されている。
【0051】
このような構成の本実施の形態では、移送される中間転写ベルト19Bに、現像ユニット18B、18Y、18M、18Cによって、所定の時間差でBトナー像、Yトナー像、Mトナー像及びCトナー像が、同一転写位置に位置決めされて重畳転写され、中間転写ベルト19Bにカラー画像が転写形成される。
そして、中間転写ベルト19Bに転写形成されたカラー画像が、二次転写ユニット40によって、給紙部PBの選択された給紙カセット44から、給紙路46を介して搬送される転写紙24に転写され、カラー画像が転写された転写紙24が、二次転写ユニット40によって定着器28Bに搬送され、定着器28Bで定着処理が施されて、転写紙24へのカラー画像の形成が終了し、画像形成が行なわれた転写紙24が、反転器38によって裏面を上にして排紙トレイ29Bに排出される。
本実施の形態の光学ユニット8Bによる露光動作、画像形成ユニット5Bによる画像形成動作、定着ユニット28Bによる定着動作は、すでに第1の実施の形態で説明したそれぞれの動作と同一なので、重複する説明は行なわない。
本実施の形態によると、モノクロ画像形成とカラー画像形成とで、同一速度で画像形成が行なわれる。
本実施の形態のその他の動作は、すでに説明した第1の実施の形態の動作と同一なので、重複する説明は行なわない。
【0052】
本実施の形態によると、すでに説明した第1の実施の形態で得られる効果に加えて、モノクロ画像形成とカラー画像形成とが同一時間で行なわれるので、登録ユーザ7の画像形成装置2Bの近傍での待機時間を短縮して、効率的な画像形成を行なうことが可能になる。
【0053】
なお、以上に説明した各実施の形態では、簡単のために、一台の画像形成装置が通信回線を介して、端末装置としての一台のコンピュータに接続される場合を説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、一般には、複数の画像形成装置がネットワークにより、サーバを介して複数のユーザに対応して配設される複数のコンピュータに接続された構成とすることが可能であり、さらに、コンピュータに代えて、端末装置としてスキャナを使用することも可能である。ここで、非接触型ICカードは、ユーザー識別手段、登録ユーザー識別手段が非接触型ICカードは保持している記録情報を検出してユーザーを認識できる機能を有すれば、カードの形状に限定されるものではなく、例えば、ペン、時計、アクセサリー、社章等の身につけるものや、携帯電話、PHS、PDA、携帯パソコン等も含む。
また、非接触型のICカードに代えて、接触型のICカードを使用したり、さらには、指紋、虹彩、音声、DNAなどの身体情報を使用し、これらの身体的情報を検出するセンサを、ユーザ識別手段或いはユーザ検出手段とすることも可能である。
【0054】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係る画像形成システムは、ユーザにより画像形成指令の登録が行なわれ、登録ユーザを識別するユーザ識別手段を具備する端末装置と、端末装置にネットワークを介して接続され、登録ユーザを検出するユーザ検出手段を具備し、画像形成指令に対応する画像形成を行なう画像形成装置とを備えているが、ユーザが端末装置から画像形成指令の登録を行い、さらに、画像形成モード選択手段により、通常画像形成モードの選択を行なうと、画像形成指令に係る画像形成を画像形成指令の登録時に、画像形成装置による画像形成が行なわれる。
一方、登録ユーザが、画像形成モード選択手段により、検出時画像形成モードの選択を行なうと、登録ユーザが画像形成装置の配設位置に出向き、画像形成装置の近傍に位置し、ユーザ検出手段によって、登録ユーザが、画像形成装置の近傍に待機していることが検出された時点で、画像形成手段によって、登録ユーザの指令に係る画像形成が行なわれる。
このために、他人に読み取られたり、誤って持ち帰られることが禁止される機密画像情報の画像形成指令の登録時に、検出時画像形成モードの選択を行なうことにより、登録ユーザが画像形成装置の近傍に位置する時にのみ、機密画像情報の画像形成が行なわれ、画像形成された機密画像情報が、他人に読み取られたり誤って持ち帰られて、機密情報が流出することを完全に防止することが可能になる。
【0055】
請求項2記載の発明によると、請求項1記載の発明で得られる効果に加えて、画像形成装置の近傍に、通常画像形成モードを選択し、画像形成が未だ行なわれていない画像形成指令を登録した登録ユーザと、検出時画像形成モードを選択し、画像形成が未だ行なわれていない画像形成指令を登録した登録ユーザとを含む複数の登録ユーザが待機している場合には、順位設定画像形成制御手段によって、検出時画像形成モードを選択した登録ユーザを、画像形成指令の登録順に優先して、対応する画像形成が行なわれるので、機密画像情報の画像形成を登録順に優先して、機密画像情報の流出のない画像形成を、混乱を起こすことなく順序よく効率的に行なうことが可能になる。
【0056】
請求項3記載の発明によると、請求項1記載の発明で得られる効果に加えて、検出時画像形成モードを選択をした登録ユーザが、予め設定した所定時間を経過しても画像形成装置の近傍に検出されないと、第1の画像形成中止制御手段によって、対応する画像形成が中止され、該画像形成に係る画像情報が消去されるので、登録ユーザが受け取りに来ない不要になった画像情報をシステムから消去することにより、機密画像情報の流出防止をさらに強化することが可能になる。
【0057】
請求項4記載の発明によると、請求項1記載の発明で得られる効果に加えて、検出時画像形成モードを選択をした登録ユーザが、予め設定した所定時間を経過しても画像形成装置の近傍に検出されないと、第2の画像形成中止制御手段によって、登録ユーザに登録した画像形成の中止を事前確認した後に画像形成が中止され、対応する画像形成に係る画像情報が消去されるので、登録ユーザに受け取り忘れのないことを確認させた状態で、不要になった画像情報をシステムから消去することにより、機密画像情報の流出防止をさらにきめ細やかに強化することが可能になる。
【0058】
請求項5記載の発明によると、画像形成指令の登録をする登録ユーザが携帯する非接触型ICカードの記録情報を検出して取込むリードライタをユーザ識別手段とすることによって、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明で得られる効果を実現することが可能になる。
【0059】
請求項6記載の発明によると、画像形成装置の近傍の登録ユーザが携帯する非接触型ICカードの記録情報を検出して取込むリードライタをユーザ検出手段とすることによって、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明で得られる効果を実現することが可能になる。
【0060】
請求項7記載の発明によると、登録ユーザが携帯する非接触型ICカードとリードライタ間の距離が2m以内の領域を、登録ユーザが待機する画像形成装置の近傍として、請求項6記載の発明で得られる効果を実現することが可能になる。
【0061】
請求項8記載の発明によると、画像形成装置の画像形成速度を、モノクロ画像で30ppm以上として、請求項1ないし請求項7の何れかに記載の発明で得られる効果を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体構成を示す説明図である。
【図2】同実施の形態の登録ユーザ識別手段の説明図である。
【図3】同実施の形態の画像形成装置の構成を示す説明図である。
【図4】図3の画像形成ユニットの構成を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の画像形成装置の構成を示す説明図である。
【図6】図5の画像形成ユニットの構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ
2A、2B 画像形成装置
3a、3b リードライタ
5A、5B 画像形成ユニット
6 ICカード
7 登録ユーザ
8A、8B 光学ユニット
9A、9B 感光体
19A、19B 中間転写ベルト
27A 紙搬送ベルト
28A、28B 定着ユニット
40 二次転写ユニット
Claims (8)
- ユーザにより画像形成指令の登録が行なわれる端末装置と、該端末装置にネットワークを介して接続され、前記画像形成指令に対応する画像形成を行なう画像形成装置とからなる画像形成システムにおいて、
前記端末装置に設けられ、画像形成指令の登録を行なう登録ユーザを識別するユーザ識別手段と、
前記画像形成装置に設けられ、前記登録ユーザが、前記画像形成装置の近傍に待機していることを検出するユーザ検出手段と、
前記画像形成装置に設けられ、前記ユーザ識別手段が識別する登録ユーザの指令に係る画像形成を行なう画像形成手段と、
前記端末装置に設けられ、前記画像形成手段が、前記画像形成指令に係る画像形成を前記画像形成指令の登録時に通常画像形成モードで行なうか、或いは、前記ユーザ検出手段による前記登録ユーザの検出時に検出時画像形成モードで行なうかの選択をする画像形成モード選択手段と、
を有することを特徴とする画像形成システム。 - 通常画像形成モードを選択し、画像形成が未だ行なわれていない画像形成指令を登録した登録ユーザと、検出時画像形成モードを選択し、画像形成が未だ行なわれていない画像形成指令を登録した登録ユーザとを含む複数の登録ユーザが、画像形成装置の近傍に待機している場合には、検出時画像形成モードを選択した登録ユーザを、画像形成指令の登録順に優先して、対応する画像形成を行なう順位設定画像形成制御手段が、請求項1記載の画像形成システムにさらに設けられていることを特徴とする画像形成システム。
- 検出時画像形成モードを選択をした登録ユーザが、予め設定した所定時間を経過しても画像形成装置の近傍に検出されないと、対応する画像形成を中止し該画像形成に係る画像情報を消去する第1の画像形成中止制御手段が、請求項1記載の画像形成システムにさらに設けられていることを特徴とする画像形成システム。
- 検出時画像形成モードを選択をした登録ユーザが、予め設定した所定時間を経過しても画像形成装置の近傍に検出されないと、前記登録ユーザに対応する画像形成の中止を事前確認して、前記画像形成を中止し該画像形成に係る画像情報を消去する第2の画像形成中止制御手段が、請求項1記載の画像形成システムにさらに設けられていることを特徴とする画像形成システム。
- ユーザ識別手段が、画像形成指令の登録をする登録ユーザが携帯する非接触型ICカードの記録情報を検出して取込むリードライタであることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の画像形成システム。
- ユーザ検出手段が、画像形成装置の近傍の登録ユーザが携帯する非接触型ICカードの記録情報を検出して取込むリードライタであることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の画像形成システム。
- 登録ユーザが待機する画像形成装置の近傍とは、登録ユーザが携帯する非接触型ICカードとリードライタ間の距離が2m以内の領域であることを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
- 画像形成装置の画像形成速度が、モノクロ画像で30ppm以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の画像形成システム。
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